JP2006088998A - エアバッグ装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】 車両衝突時に乗員に作用する衝撃を良好に吸収することができるエアバッグ装置を得る。
【解決手段】 助手席用エアバッグ装置10は、乗員の前方左側で展開する第1エアバッグ20と、乗員の前方右側で展開する第2エアバッグ22とを有する。第1及び第2エアバッグ20、22は、それぞれ展開状態で、車体に当接する前端側と乗員に当接する後端側とを結ぶ上縁が平面視で車体前後方向に沿う直線形状になる。すなわち、第1及び第2エアバッグ20、22は、それぞれのテンションラインTL1、TL2が平面視で車体前後方向に沿う直線状になるように形成されている。
【選択図】 図1
【解決手段】 助手席用エアバッグ装置10は、乗員の前方左側で展開する第1エアバッグ20と、乗員の前方右側で展開する第2エアバッグ22とを有する。第1及び第2エアバッグ20、22は、それぞれ展開状態で、車体に当接する前端側と乗員に当接する後端側とを結ぶ上縁が平面視で車体前後方向に沿う直線形状になる。すなわち、第1及び第2エアバッグ20、22は、それぞれのテンションラインTL1、TL2が平面視で車体前後方向に沿う直線状になるように形成されている。
【選択図】 図1
Description
本発明は、自動車等の車両に適用されるエアバッグ装置に関する。
助手席用のエアバッグ装置としては、衝突時に助手席乗員の前方左側で展開する第1エアバッグ(チャンバ)と、衝突時に助手席乗員の前方右側で展開する第2エアバッグ(チャンバ)とを備え、2つのエアバッグ間で乗員を比較的ソフトに受け止めつつ衝撃吸収を行なう所謂2チャンバ式のものが知られている(例えば、特許文献1参照)。この文献記載の技術では、展開した第1及び第2エアバッグが互いに当接することで、これらが座屈(中折れ)することが防止されるようになっている。
特開2003−335203号公報
しかしながら、上記の如き従来の技術では、乗員に対し左右対称に展開する第1及び第2エアバッグは、互いに独立した袋体であり、またそれぞれ車体に当接する前端側と乗員の肩部に当接する後端側とで左右方向中央部の位置が異なるため、各エアバッグのテンションラインが車体前後方向に対し傾斜乃至湾曲してしまう構造であった。このため、十分な衝撃吸収効果を得るためにガス圧を高く設定する等の特別の対策が必要になるという問題があった。
本発明は、上記事実を考慮して、車両衝突時に乗員に作用する衝撃を良好に吸収することができるエアバッグ装置を得ることが目的である。
上記目的を達成するために請求項1記載の発明に係るエアバッグ装置は、乗員に対し前方左側で展開する第1エアバッグと、前記乗員に対し前方右側で展開する第2エアバッグとを有し、前記第1エアバッグ及び第2エアバッグを、それぞれの展開状態におけるテンションラインが平面視で車体前後方向に沿うように形成している。
請求項1記載のエアバッグ装置では、車両衝突時には、第1エアバッグ及び第2エアバッグが、乗員(座席)の左右方向中心線に対し左右にオフセットした位置でそれぞれ展開し、乗員の上体を支持しつつ衝撃を吸収する。ここで、第1及び第2エアバッグは、それぞれの展開状態におけるテンションラインが平面視で車体前後方向に沿うため、換言すれば、第1及び第2エアバッグは、それぞれのテンションラインが衝撃吸収方向に一致する(平行である)ため、それぞれ前後方向に潰れながら乗員に作用する衝撃を良好に吸収する。
このように、請求項1記載のエアバッグ装置では、車両衝突時に乗員に作用する衝撃を良好に吸収することができる。なお、第1及び第2エアバッグの各テンションラインは、車体上下方向を長径方向とする略楕円状の断面(車体前後方向に垂直な断面)を有するエアバッグの上下の頂部を結ぶ環状のラインであって、各エアバッグにおいて最も高いテンション(張力)が作用するラインである。本発明の各エアバッグは、例えば平面視で車体前後方向を長径方向とする楕円状に形成されており、車体上下方向に垂直な各断面の上下の頂部を結ぶラインが車体前後方向に沿うテンションラインとなっている。また、上記の通りテンションラインが衝撃吸収方向に略一致する第1及び第2エアバッグは、それぞれ衝撃吸収方向に潰れ易い構成であるが、これらが確実に衝撃吸収方向に潰れるように第1及び第2エアバッグを連結する連結部材を設けても良い。
上記目的を達成するために請求項2記載の発明に係るエアバッグ装置は、乗員に対し前方左側で展開する第1エアバッグと、前記乗員に対し前方右側で展開する第2エアバッグとを有し、前記第1エアバッグ及び第2エアバッグを、それぞれの展開状態における左右方向中心線が平面視で車体前後方に沿う直線になるように形成している。
請求項2記載のエアバッグ装置では、車両衝突時には、第1エアバッグ及び第2エアバッグが、乗員(座席)の左右方向中心線に対し左右にオフセットした位置でそれぞれ展開し、乗員の上体を支持しつつ衝撃を吸収する。ここで、第1及び第2エアバッグは、それぞれの展開状態における左右方向中心線が平面視で車体前後方向に沿う直線形状を成すため、換言すれば、第1及び第2エアバッグは、それぞれのテンションラインが衝撃吸収方向に一致する(平行である)ため、それぞれ前後方向に潰れながら乗員に作用する衝撃を良好に吸収する。
このように、請求項2記載のエアバッグ装置では、車両衝突時に乗員に作用する衝撃を良好に吸収することができる。なお、上記の通りテンションラインが衝撃吸収方向に略一致する第1及び第2エアバッグは、それぞれ衝撃吸収方向に潰れ易い構成であるが、これらが確実に衝撃吸収方向に潰れるように第1及び第2エアバッグを連結する連結部材を設けても良い。
上記目的を達成するために請求項3記載の発明に係るエアバッグ装置は、乗員に対し前方左側で展開する第1エアバッグと、前記乗員に対し前方右側で展開する第2エアバッグとを有し、前記第1エアバッグ及び第2エアバッグを、それぞれ展開状態で、車体に当接する前部と乗員に当接する後部とを結ぶ上縁部が平面視で車体前後方向に沿う直線形状となるように形成している。
請求項3記載のエアバッグ装置では、車両衝突時には、第1エアバッグ及び第2エアバッグが、乗員(座席)の左右方向中心線に対し左右にオフセットした位置でそれぞれ展開し、乗員の上体を支持しつつ衝撃を吸収する。ここで、第1及び第2エアバッグは、それぞれ車体に当接する前部と乗員(主に肩部)に当接する後部とを結ぶ上縁が、平面視で車体前後方向に沿う直線形状になるため、換言すれば、第1及び第2エアバッグは、それぞれ前後の荷重入力(支持)部が衝撃吸収方向に沿う直線上に位置するため、それぞれ前後方向に潰れながら乗員に作用する衝撃を良好に吸収する。
このように、請求項3記載のエアバッグ装置では、車両衝突時に乗員に作用する衝撃を良好に吸収することができる。なお、上記の通り乗員及び車体との当接部位が衝撃吸収方向に沿う直線上に位置する第1及び第2エアバッグは、それぞれ衝撃吸収方向に(テンションラインの方向に沿って)潰れ易い構成であるが、これらが確実に衝撃吸収方向に潰れるように第1及び第2エアバッグを連結する連結部材を設けても良い。
請求項4記載の発明に係るエアバッグ装置は、請求項1乃至請求項3の何れか1項記載のエアバッグ装置において、前記第1エアバッグと第2エアバッグとは、互いの後部が連通孔を通じて連通しており、かつ該連通孔の縁部において左右方向に離間しないように固定されている。
請求項4記載のエアバッグ装置では、第1及び第2エアバッグは、互いの後部同士が固定(連結)されているため、それぞれ衝撃吸収過程で座屈したり互いに離間したりすることが確実に防止されると共に、連通部は、第1、第2エアバッグと同様に、ガス圧によって膨張させられている膨張体の一部であるため、乗員の拘束性能向上に寄与する。
以上説明したように本発明に係るエアバッグ装置は、車両衝突時に乗員に作用する衝撃を良好に吸収することができるという優れた効果を有する。
本発明の第1の実施形態に係るエアバッグ装置としての助手席用エアバッグ装置10について図1乃至図3に基づいて説明する。なお、以下の説明において前後左右の方向を用いて説明するときは、車載状態での乗員から見た前後左右上下方を示すものとし、また各図に適宜示す矢印FRは前方向、矢印UPは上方向、矢印LEは左方向をそれぞれ示している。
図1には、助手席用エアバッグ装置10の展開状態における該略全体構成が平面図にて示されており、図2には、助手席用エアバッグ装置10の展開状態が斜視図にて示されている。また、図3には、助手席用エアバッグ装置10が適用された自動車12の衝突直後の助手席14廻りの様子が概念的な斜視図にて示されている。以下、助手席14の着座車を乗員Pという。
図1に示される如く、助手席用エアバッグ装置10は、ガス発生装置であるガス供給装置としてのインフレータ16と、インフレータ16から供給されるガスによって膨張展開する袋体としてのエアバッグ18とを備えている。インフレータ16は、内部にイグナイタ、着火剤、ガス発生剤(燃焼してガスを発生するもの、又は燃焼して圧縮不活性ガスの流路を開放するもの)等を収容して構成されている。インフレータ16は、図示しない衝突センサが衝突(前突)時に発する信号によってイグナイタに通電されると、着火剤がイグナイタによって点火され、ガス発生剤が燃焼して多量のガスを発生するようになっている。
エアバッグ18は、左右一対とされた第1エアバッグ20及び第2エアバッグ22を備えている。第1エアバッグ20及び第2エアバッグ22は、それぞれ袋状に形成されており、前端側に形成された開口部から供給される(流入する)ガスによって膨張展開し、後端側に当接する乗員Pの上体を支持するようになっている。この実施形態では、第1エアバッグ20の後端が乗員Pの左肩部に当接し、第2エアバッグ22の後端が乗員Pの右肩に当接する構成とされている。
第1エアバッグ20は、図1に示される如く平面視で略長円状に形成されると共に、図2に示される如く側面視では後端側が前端側よりも上下に大きい略台形状に形成されている。第1エアバッグ20の車体前後方向の垂直面に沿う各断面は、長径方向が上下方向に沿う略楕円形状とされている(例えば、第2実施形態の図4(B)参照)。そして、この第1エアバッグ20は、全体として略左右対称に形成されており、側面視における外縁を規定する左右方向中央の頂部を連続的に結ぶ仮想線(赤道に相当する部分)が、左右方向中心線(前後方向に沿う中心線)と平面視で略一致する構成である。すなわち、第1エアバッグ20の展開状態におけるテンションラインTL1が、平面視で、車体前後方向に沿う直線である第1エアバッグ20の左右方向中心線に略一致する構成である。
第2エアバッグ22は、エアバッグ18の左右方向中心線CLに対してエアバッグ20と略対称に形成されている。したがって、第2エアバッグ22は、そのテンションラインTL2が該第2エアバッグ22の左右方向中心線に略一致する構成ある。各エアバッグ20、22の左右方向中心線が、平面視において本発明における車体前後方向に沿う仮想直線に相当する。
また、エアバッグ18は、第1エアバッグ20と第2エアバッグ22とにインフレータのガスを供給するためのガス供給部24を備えている。ガス供給部24は、第1エアバッグ20及び第2エアバッグ22の前端近傍の下部間に配設されており、第1エアバッグ20及び第2エアバッグ22のそれぞれに直接的に連通している。エアバッグ18は、ガス供給部24内にインフレータ16のガス吹出口を位置させた状態で、該インフレータ16と共にモジュールケース(リテーナ)25に固定されて助手席用エアバッグ装置10(の主として機械部分)を構成している。この助手席用エアバッグ装置10は、この実施形態では、図3に示される如く助手席14前方のインストルメントパネル26内に配設されている。
以上により、エアバッグ18は、ガス供給部24を経由して第1エアバッグ20、第2エアバッグ22内にそれぞれインフレータのガスが供給されると、該第1エアバッグ20及び第2エアバッグ22がそれぞれガス供給部24の左右方向外側で展開する構成とされている。この状態でエアバッグ18は、第1エアバッグ20及び第2エアバッグ22の各前端が、それぞれ平面視でガス供給部24(モジュールケース25)よりも前方に位置する構成とさている。また、図1に示される如く、第1エアバッグ20、第2エアバッグ22には、それぞれ左右方向外側に向けてガス抜き孔であるベントホール20A、22Aが設けられている。
さらに、エアバッグ18は、膨張規制手段としてのストラップ28、30及び連結部材としてのストラップ32を備えている。ストラップ28、30は、それぞれ第1エアバッグ20、第2エアバッグ22内に設けられ、該第1エアバッグ20、第2エアバッグ22における展開時に左右の側壁部を構成する部分間に掛け渡されている。このストラップ28、32の張力によって第1エアバッグ20、第2エアバッグ22の膨張量(左右方向の膨張幅)が規制されるようになっている。そして、左右のエアバッグ20、22は、ストラップ32にて連結されている。ストラップ32は、第1エアバッグ20と第2エアバッグ22との外面間におけるストラップ28、30の端部間に設けられており、その両端が第1エアバッグ20、第2エアバッグ22に縫い付けられている。このストラップ32が膨張展開時に左右のエアバッグ20、22の後端同士が互いに離間する(後端間の間隔が広がる)ことを防止する構成である。
以上により、展開状態のエアバッグ18は、図1に示される如く第1エアバッグ20と第2エアバッグ22とが前後方向の中央部で互いに接触しており、これらの後端間に隙間Srが形成されると共に前端間に隙間Sfが形成される構成である。すなわち、展開状態のエアバッグ18は、図1に示される如く平面視で略H字状を成すようになっている。そして、上記の通り、第1エアバッグ20の後端が乗員Pの左肩部に当接し、第2エアバッグ22の後端が乗員Pの右肩に当接する構成とされている。また、上記ストラップ32は、第1エアバッグ20、第2エアバッグ22を連結して該第1及び第2エアバッグ20、22の連結手段を構成しており、エアバッグ18は、第1及び第2エアバッグ20、22の後端が当接する乗員Pによって前方に押圧された状態で、該第1及び第2エアバッグの後端が互いに離間することが確実に防止される構成である。
次に、第1の実施形態の作用を説明する。
上記構成の助手席用エアバッグ装置10では、自動車12が前突に至ると、衝突センサからの信号によってインフレータ16がガスを発生し、このガスはガス供給部24からエアバッグ18内に供給される。これにより、エアバッグ18では、内部にガスが供給された第1エアバッグ20及び第2エアバッグ22がそれぞれ膨張展開する。第1及び第2エアバッグ20、22の各前端は、車体(図3に示すフロントウインドシールドガラス34等)に当接して乗員Pの荷重を支持可能な状態となっている。
乗員Pの上体が慣性によって助手席14に対し前方に移動すると、乗員Pは、左右の肩部をそれぞれ第1エアバッグ20の後端、第2エアバッグ22の後端に当接しつつ該第1エアバッグ20、第2エアバッグ22を前方に押圧して(車体に押し付けて)潰し、衝撃が吸収される。この衝撃吸収過程で、乗員Pの胸部は、ガス圧が作用しない第1エアバッグ20と第2エアバッグ22との後端間の隙間Srに入り込み、衝撃吸収に伴い作用する反力すなわち衝撃荷重が緩和される。また、乗員Pの肩部が第1エアバッグ20、第2エアバッグ22を押圧するのに伴って各ベントホール20A、22Aからガスが排出され、衝撃吸収過程で乗員Pの両肩部に作用する反力が増大することが防止される。
ここで、助手席用エアバッグ装置10では、第1エアバッグ20及び第2エアバッグ22の各テンションラインTL1、TL2が、それぞれ平面視で車体前後方向に沿う直線である左右方向中心線に略一致する(エアバッグ18の中心線CLと平行になる)ため、第1エアバッグ20及び第2エアバッグ22は、乗員Pに押圧されつつ各テンションラインTL1、TL2に沿って真直ぐに(テンションラインを曲げたり折ったりすることなく)潰れ、乗員Pの衝撃を良好に吸収する。
特に、第1及び第2エアバッグ20、22が展開状態では互いの側面を接触させたまま衝撃吸収を行ない、かつ第1及び第2エアバッグ20、22がストラップ32を介して連結されているため、第1及び第2エアバッグ20、22は、それぞれの後端が内側(相手方エアバッグ側)に変位したり、外側に変位(互いに離間)したりすることがなく、上記の通り各テンションラインTL1、TL2に沿って真直ぐに潰れ、乗員Pの衝撃を良好に吸収することができる。
これにより、左右一対のエアバッグ20、22を備えこれらの隙間Srを利用して乗員Pの胸部に作用する反力を抑える構成を採用しながら、テンションラインTL1、TL2すなわち各エアバッグ20、22の潰れ方向を衝撃作用方向に一致する車体前後方向にして、良好な衝撃吸収性能を得ることが実現される。このため、テンションラインがそれぞれ左右対称であるが車体前後方向に対し湾曲している従来の2チャンバ式エアバッグと比較すると、良好な衝撃吸収機能を果たすことができ、逆に言えば、従来の2チャンバ式エアバッグで良好な衝撃吸収特性を得るために必要な工夫が不要となる。すなわち、本助手席用エアバッグ装置10では、従来の2チャンバ式エアバッグと比較して、良好な衝撃吸収機能を果たすための設計が容易であり、エアバッグ18のガス圧を必要以上に高く設定しなくても良い等のメリットがある。
このように、第1の実施形態に係る助手席用エアバッグ装置10では、車両衝突時に乗員Pに作用する衝撃を良好に吸収することができる。
次に、本発明の第2の実施形態に係る助手席用エアバッグ装置50について、図4及び図5に基づいて説明する。図4(A)には、助手席用エアバッグ装置50が一部切り欠いた平面図にて示されており、図4(B)には図4(A)の4B−4B線に沿う断面図が示されている。これらの図に示される如く、助手席用エアバッグ装置50は、エアバッグ18に代えてエアバッグ52を備えている。エアバッグ52は、第1エアバッグ20及び第2エアバッグ22の後部が直接的に連結(固定)されている点で、ストラップ32を介して第1エアバッグ20と第2エアバッグ22とを連結したエアバッグ18とは異なる。また、第1エアバッグ20と第2エアバッグ22とは、互いの連結部に設けた連通孔54を通じて連通している。
具体的には、図5(A)に示される如く、第2エアバッグ22における展開状態で第1エアバッグ20側を向く側壁部分を構成する面に互いに交差する(この実施形態では十字状の)切り込みを設けて複数(この実施形態では4つ)の折り返し片56を形成し、第1エアバッグ20における上記切り込みに対応する位置には連通孔54を設けてある。そして、図5(B)に示される如く、第1エアバッグ20の連通孔54に各折り返し片56を挿通して折り返し、第1エアバッグ20の連通孔54周りの部位を各折り返し片56と第2エアバッグ22とで挟み込んだ状態で、各折り返し片56を第1エアバッグと共に第2エアバッグ22に縫い付けている。これらの連通孔54、各折り返し片56、及び縫着が第1及び第2エアバッグ20、22の連結手段を構成している。
以上により、エアバッグ52は、第1エアバッグ20と第2エアバッグ22とが、連通孔54を通じて互いの後部間が連通すると共に、該連通孔54廻りが縫製によって互いに連結されて構成されている。助手席用エアバッグ装置50の他の構成は、助手席用エアバッグ装置10の対応する構成と同様である。
したがって、第2の実施形態に係る助手席用エアバッグ装置50によっても、第1の実施形態に係る助手席用エアバッグ装置10の各効果を得ることができる。また、助手席用エアバッグ装置50では、第1エアバッグ20と第2エアバッグ22とが直接的に連結されているため、上記第1の実施形態のような別部材であるストラップ32を介在することなくエアバッグ52の強度が向上する。しかも、この連通孔54の縁部近傍で第1及び第2エアバッグ20、22を直接的に連結する構造によって、該連結部の強度はストラップ32を介在された連結部の強度よりも高い。これにより、折り返し片56による固定によって、第1及び第2エアバッグ20、22が衝撃吸収過程で互いに離間するように変位することが防止され、第1及び第2エアバッグ20、22がテンションラインTL1、TL2に沿って真直ぐに潰れるようになる。
なお、上記各実施形態では、第1エアバッグ20と第2エアバッグ22とを互いの後部(隙間Srの乗員から見て奥側)で連結した構成を示したが、本発明はこれに限定されず、例えば、図6に示す第3実施形態の如く、第1エアバッグ20と第2エアバッグ22とを互いの後端間を掛け渡す連結手段としてのタイパネル58にて連結して、助手席用エバッグ装置60を構成するようにしても良い。タイパネル58は、乗員に対し隙間Srの一部(胸部に対応する部分)を覆うように設けられ、衝突時には乗員Pの胸部を支持しつつガス圧の作用しない隙間Srに入り込むようにして反力を抑える構成とされている。さらに、タイパネル58と、ストラップ32又は連通孔54廻りの固定構造とを共に有する構成としても良い。
また、上記各実施形態では、第1エアバッグ20と第2エアバッグ22とがエアバッグ18当の中心線CLに対し略対称である構成としたが、本発明はこれに限定されず、例えば、車幅方向外側に位置する第1エアバッグ20を、その当接する車体(フロントウインドシールドガラスが左端において大きく湾曲する部分、左側のドア上部等)の形状に応じて、第2エアバッグとは異なる形状に形成したり、中心線CLを挟み第2エアバッグ22とは非対称に配置したりしても良い。
さらに、上記各実施形態では、本発明を助手席用エアバッグ装置に適用した例を示したが、本発明はこれに限定されず、例えば運転席用、後部座席用、左右方向の中央座席用など他のエアバッグ装置に本発明を適用しても良い。
10 助手席用エアバッグ装置(エアバッグ装置)
20 第1エアバッグ
22 第2エアバッグ
50・60 助手席用エアバッグ装置(エアバッグ装置)
54 連通孔
20 第1エアバッグ
22 第2エアバッグ
50・60 助手席用エアバッグ装置(エアバッグ装置)
54 連通孔
Claims (4)
- 乗員に対し前方左側で展開する第1エアバッグと、前記乗員に対し前方右側で展開する第2エアバッグとを有し、
前記第1エアバッグ及び第2エアバッグを、それぞれの展開状態におけるテンションラインが平面視で車体前後方向に沿うように形成したエアバッグ装置。 - 乗員に対し前方左側で展開する第1エアバッグと、前記乗員に対し前方右側で展開する第2エアバッグとを有し、
前記第1エアバッグ及び第2エアバッグを、それぞれの展開状態における左右方向中心線が平面視で車体前後方に沿う直線になるように形成したエアバッグ装置。 - 乗員に対し前方左側で展開する第1エアバッグと、前記乗員に対し前方右側で展開する第2エアバッグとを有し、
前記第1エアバッグ及び第2エアバッグを、それぞれ展開状態で、車体に当接する前部と乗員に当接する後部とを結ぶ上縁部が平面視で車体前後方向に沿う直線形状となるように形成したエアバッグ装置。 - 前記第1エアバッグと第2エアバッグとは、互いの後部が連通孔を通じて連通しており、かつ該連通孔の縁部において左右方向に離間しないように固定されている請求項1乃至請求項3の何れか1項記載のエアバッグ装置。
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