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JP2006088846A - 車両用乗員保護装置 - Google Patents

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JP2006088846A JP2004275766A JP2004275766A JP2006088846A JP 2006088846 A JP2006088846 A JP 2006088846A JP 2004275766 A JP2004275766 A JP 2004275766A JP 2004275766 A JP2004275766 A JP 2004275766A JP 2006088846 A JP2006088846 A JP 2006088846A
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Abstract

【課題】エアバッグを車両に好適に沿わせることができ、かつエアバッグの取付け作業を時間をかけないでおこなうことができる車両用乗員保護装置を提供する。
【解決手段】車両用乗員保護装置50は、折り畳んだ状態のルーフサイドエアバッグ53をカバー91で覆い、このカバー91内にクリップ131の頭部132を配置し、このカバー91内から外側に向けて係止部133を突出させ、この係止部133を車両10へ係止するように構成した。また、車両用乗員保護装置50は、係止部133の基部134aで、かつカバー91の外側に押さえ部136を設け、この押さえ部136をカバー91の外側から押し付けることで、係止部133を車両10へ係止させるように構成した。
【選択図】図8

Description

本発明は、車両のルーフに沿ってエアバッグを取り付け、インフレータを作動させてエアバッグを折り畳んだ状態から膨張展開させる車両用乗員保護装置に関する。
近年、車両の側部へ衝撃力を受けたときに、特に乗員の頭部の保護性能を高めるために開発が進められている。
この種の車両用乗員保護装置には、例えば、ピラーからルーフの側縁にかけてルーフサイドエアバッグを収納し、一定以上の衝撃力を受けたときにルーフサイドエアバッグをサイドガラスに沿ってカーテン状に膨出するようにした技術が開発されている(例えば、特許文献1参照。)。
特許第3510061号公報
上記特許文献1に示す従来の車両は、車室に1個の座席又は前後2席を設けた乗用車であって、フロントピラーの車室側に、一定のピラー空間部を有してピラーガーニッシュを取り付け、ルーフにおける側部コーナで車室側に、車室前後方向に細長い一定のルーフ空間部を設け、さらに車両用乗員保護装置を備えたというものである。
この車両用乗員保護装置は、ピラー空間部並びにルーフ空間部にルーフサイドエアバッグを収納し、ルーフサイドレールにインフレータを取り付けるとともに、ルーフサイドレールにルーフサイドエアバッグを一定ピッチでボルトにて取り付け、さらに、インフレータにガス供給管を介してルーフサイドエアバッグを接続した構成である。
このような車両用乗員保護装置によれば、車体側方から一定以上の衝撃力を受けたことをセンサが検出したときに、インフレータがガスを発生することで、ルーフサイドエアバッグをサイドガラスに沿って車室側へ膨張させることができる。
ここで、自動車のなかには、車両の前方から後方に向けて第1〜第3列のシートを備えたものがある。この自動車のルーフサイドが比較的長いので、このルーフサイドに取り付けるエアバッグも比較的長いものになる。
このため、エアバッグを車両に取り付けるための取付ブラケットの間隔が大きくなり、エアバッグを車両に沿わせることが難しく、この観点から改良の余地が残されていた。
また、比較的長いエアバッグはねじれやすい。このため、エアバッグを取り付ける際に、エアバッグを支えてエアバッグのねじれを抑える必要がある。
しかし、比較的長いエアバッグを支えながら、車両に取り付ける作業は困難であり、作業性が悪い。作業性が悪いため、エアバッグの取付け作業に時間がかかり、この観点から改良の余地が残されている。
本発明は、エアバッグを車両に好適に沿わせることができ、さらに、エアバッグの取付け作業を時間をかけないでおこなうことができ、加えて、簡易な取付構造を備えた車両用乗員保護装置を提供することを課題とする。
請求項1に係る発明は、車両のルーフに沿ってエアバッグを取り付け、インフレータを作動させてエアバッグを折り畳んだ状態から膨張展開させることにより乗員を保護する車両用乗員保護装置において、前記折り畳んだ状態のエアバッグをカバーで覆い、このカバー内にクリップの頭部を配置し、このカバー内から外側に向けて係止部を突出させ、この係止部を車両へ係止するように構成したことを特徴とする。
ここで、車両のルーフに沿ってエアバッグを取り付ける際に、ルーフの形状に合わせて、エアバッグを折り曲げる場合がある。この場合、エアバッグの折曲部を折り曲げた状態に確保することが難しく、折曲部が車両からずれてしまう虞がある。
そこで、カバー内にクリップの頭部を配置し、このカバー内から外側に向けて係止部を突出させた。
よって、係止部を、車両の取付孔に取り付けることで、カバーおよびエアバッグを車両に簡単に取り付けることが可能になる。
これにより、カバーおよびエアバッグを車両からずれないように簡単に配置することができる。
一方、エアバッグが膨張展開した際には、カバーが引き裂かれて、クリップの頭部から外れる。
よって、クリップを車体に取り付けた状態を保ち、クリップが車室内に飛び散ることを防ぐ。
請求項2は、係止部の基部で、かつカバーの外側に押さえ部を設け、この押さえ部をカバーの外側から押し付けることで、係止部を前記車両へ係止させるように構成したことを特徴とする。
カバーから突出させた係止部の基部で、かつカバーの外側に押さえ部を設けた。係止部を車両へ係止する際に、押さえ部をカバーの外側から押し付けることで、係止部を車両に係止させる。
よって、クリップを車両に取り付ける際に、カバーに余分な力をかける必要がない。これにより、カバーが引き裂かれて、クリップの頭部から脱落することを防止することができる。
請求項1に係る発明では、クリップを用いた簡易な取付構造とすることができ、このクリップの係止部を、車両に取り付けてエアバッグを車両に取り付けることで、車両に沿わせて簡単に配置することができるという利点がある。
また、請求項1に係る発明では、押さえ部を押し付けてクリップを車両に取り付けることで、カバーに余分な力をかける必要がなく、クリップからカバーが脱落することを防いで、エアバッグを車両に沿わせて確実に配置することができるという利点がある。
本発明を実施するための最良の形態を添付図に基づいて以下に説明する。なお、「前」、「後」、「左」、「右」、「上」、「下」は運転者から見た方向に従う。
図1は本発明に係る車両用乗員保護装置を備えた車両を車室側から見た側面図であり、車両用乗員保護装置50のルーフサイドエアバッグ53を展開した状態を示す。
なお、車両用乗員保護装置50については車両10の右側に配置した構成だけを示す。左側の車両用乗員保護装置50も右側と同様の構成なので、説明を省略する。
車両10は、車室11に前部座席12と中間座席13と後部座席14の前後3席を設けた、一般にミニバンと称する自動車である。
このような車両10における車体20は、前部のフロントピラー21と、中間部2個の前ミドルピラー22並びに後ミドルピラー23と、後部のリヤピラー24とを有し、これらの各ピラー21〜24の上端にルーフサイドレール25を有し、ルーフサイドレール25でルーフ26を支える構成である。
この車両10は、さらに各ピラー21〜24間に前部サイドガラス31、中間部サイドガラス32、後部サイドガラス33を備える。
さらに図1は、後部座席14のうち最も右側に座っている乗員Maを、シートベルト装置40によって拘束していることを示す。
シートベルト装置40は、リトラクタ41に巻取られたシートベルト42を引出して、スルーリング43を通した後にロアアンカ44にかけ止めるようにしたものである。
リトラクタ41は、リヤピラー24の下部に取り付けたベルト巻取り器である。スルーリング43は、リヤピラー24の上部に取り付けた部材である。
ロアアンカ44は、後部座席14のクッションの側部に取り付けた部材である。シートベルト42によって乗員Maの上半身並びに腰部を拘束することができる。
上記車両用乗員保護装置50は、車両10の側部に一定以上の衝撃力を受けたことを衝撃検出センサ(図示せず)で検出し、そのセンサ信号に応じてインフレータ51がガスを発生し、このガスを供給管52を介してルーフサイドエアバッグ53に供給することにより、ルーフサイドエアバッグ53がサイドガラス31〜33に沿って、車室11側へ膨張するものである。
膨張して車室11内に展開したルーフサイドエアバッグ53は、各サイドガラス31〜33を覆うとともに、各座席12〜14に座っている乗員Maの特に頭部Heを保護することができる。
図2は本発明に係る車両用乗員保護装置を車室側から見た斜視図であり、車両用乗員保護装置50のルーフサイドエアバッグ53を収納した状態を示す。
図1および図2に示すように、供給管52は、インフレータ51からルーフサイドエアバッグ53にガスを供給するガスパイプである。
インフレータ51および供給管52は、車体前後方向(紙面の左右方向)に延ばしてルーフサイドエアバッグ53に並列に配置している。
車両用乗員保護装置50は、ルーフ26における側部コーナ26aで車室11側に、車体前後方向(すなわち、車室前後方向)に細長い一定のルーフ空間部S1(空間部S1)を有し、このルーフ空間部S1にインフレータ51、供給管52およびルーフサイドエアバッグ53を収納することになる。
また、車両用乗員保護装置50は、前部に設けたフロントピラー21の車室11側に、一定のピラー空間部S2を有してピラーガーニッシュ54を取り付け、ピラー空間部S2にルーフサイドエアバッグ53の前部を収納したものである。
さらに車両用乗員保護装置50は、(1)フロントピラー21にブラケット55を介して、ルーフサイドエアバッグ53の前端部53aをバンド等の締結部材56によって取り付け、(2)リヤピラー24にブラケット57を介してルーフサイドエアバッグ53の後端部53bをバンド等の締結部材58によって取り付け、ルーフサイドレール25に、プロテクタクロスの取付構造61、エアバッグの止め構造62、取付ブラケット構造63および各種固定機構64〜67によって取り付けたものである。
図2に示すように、取付ブラケット構造63は、第1取付ブラケット151と第2取付ブラケット152とからなる。
なお、プロテクタクロスの取付構造61、エアバッグの止め構造62および取付ブラケット構造63については、図4〜図12に基づいて詳しく説明する。
図3は本発明に係る車両用乗員保護装置のルーフサイドエアバッグを展開した状態を示す側面図である。
図1および図3に示すように、ルーフサイドエアバッグ53は気密性を有した布製等の、柔軟性を有するシートからなり、(1)車室前後方向の略中央に配置した、前後2個のガス入口部71F,71Rと、(2)ガス入口部71F,71Rからルーフ空間部S1に沿って車室前後方向に延びた前後2個のガス主流路72F,72Rと、(3)これらのガス主流路72F,72Rに個別に通して、前後2個のガス入口部71F,71Rに一端を個別に連通した、前後2個のインナチューブ73F,73Rと、(4)前のインナチューブ73Fに、前のガス主流路72Fを介して連通し、前部座席12に対応する位置で膨張する前部バッグ部74Fと、(5)後のインナチューブ73Rに、後のガス主流路72Rを介して連通し、中間座席13に対応する位置で膨張する中間バッグ部74Mと、(6)後のインナチューブ73Rに、後のガス主流路72Rを介して連通し、後部座席14に対応する位置で膨張する後部バッグ部74Rとを、一体に備える。
前部バッグ部74Fは、前部バッグ部74Fを前部サイドガラス31に沿って車室11側へ膨張させるときに、前のガス主流路72Fから流入するガスが、下方へ向かった後に前上方へ折り返す方向に流れるように、前後3個の膨張部75a〜75cを構成したものである。
これらの膨張部75a〜75cは、前端の前部膨張部75a、中間の中間膨張部75b、後端の後部膨張部75cを1列に配列した構成である。前部膨張部75aと中間膨張部75bとは互いに密着し、中間膨張部75bと後部膨張部75cとは互いに密着している。
前部バッグ部74Fにおいて、中間膨張部75cは、上端の開口を前のガス主流路72Fにおける前端近傍に配置して連通し、前下端を前部膨張部75aの後下端の開口に連通したものである。前部膨張部75aは、後下端にのみ開口を有する。後部膨張部75cは、上端の開口を前のガス主流路72Fにおける前端近傍に配置して連通したものである。
中間バッグ部74Mは、前後2個のガス入口部71F,71Rの下方に配列した前後3個の膨張部76a〜76cからなる。これらの膨張部76a〜76cは、前端の前部膨張部76a、中間の中間膨張部76b、後端の後部膨張部76cを1列に配列した構成である。前部膨張部76aと中間膨張部76bとは互いに密着し、中間膨張部76bと後部膨張部76cとは互いに密着している。
中間バッグ部74Mにおいて、中間膨張部76bは、後上端の開口を後のガス主流路72Rにおける後端近傍に配置して連通し、前上端を前部膨張部76aの後上端の開口に連通したものである。前部膨張部76aは、後上端にのみ開口を有する。後部膨張部76cは、上端の開口を後のガス主流路72Rにおける後端近傍に配置して連通したものである。
後部バッグ部74Rは、後のガス主流路72Rよりも後方に配列した前後2個の膨張部77a、77bからなる。これらの膨張部77a、77bは、前端の前部膨張部77a、後端の後部膨張部77bを1列に配列した構成である。
前部膨張部77aは、前下端の開口を上部連通管78Aを介して後のガス主流路72Rの後端に連通するとともに、前下端の開口を下部連通管78Bを介して中間バッグ部74Mにおける後部膨張部76cの後部開口に連通したものである。
後部膨張部77bは、前下端の開口を前部膨張部77aの後下端の開口に連通したものである。
ところで、ルーフサイドエアバッグ53は、各バッグ部74F,74M,74Rの周囲に非膨張部79を一体に備える。非膨張部79は、前端の前部非膨張部79Aと、中間の中間非膨張部79Bと、後端の後部非膨張部79Cとからなる。
前部非膨張部79Aは、紐状又はバンド状の前ストラップ81を備える。後部非膨張部79Bは、紐状又はバンド状の後ストラップ82、およびスリット83を備える。
図3において、86F,86Rは前後2個のインナチューブ73F,73Rに各々開けた噴出孔である。
以下、前述したプロテクタクロスの取付構造61、エアバッグの止め構造62および取付ブラケット構造63を図4〜図12に基づいて説明する。
先ず、プロテクタクロスの取付構造61を図4〜図6に基づいて説明する。
図4は本発明に係る車両用乗員保護装置に備えたプロテクタクロスの取付構造を示す斜視図、図5は本発明に係る車両用乗員保護装置に備えたプロテクタクロスの取付構造を示す断面図である。
プロテクタクロスの取付構造61は、折り畳んだ状態のルーフサイドエアバッグ53を覆うカバー91に、ルーフサイドエアバッグ53を保護するプロテクタクロス102を第1、第2の縫製糸(縫製糸)103,103,104で縫い合わせ、縫い合わせた第1、第2の縫製糸103,103,104のうち、ルーフサイドエアバッグ53を膨張展開させる部位113を縫合する第2縫製糸104を、ルーフサイドエアバッグ53の膨張展開力で破断するように弱くしたものである。
ここで、膨張展開力とは、ルーフサイドエアバッグ53が膨張展開するときに発生する力である。
ルーフサイドエアバッグ53は、下端部53cが中心となるように渦巻き状に回巻し(折り畳み)、上端部53dに取付片142を形成し、この取付片142をカバー91の長孔105およびプロテクタクロス102の長孔106を通過して上方に延ばしたものである。
カバー91は、筒状に縫合した布製のもので、折り畳んだルーフサイドエアバッグ53を包み込むことにより、ルーフサイドエアバッグ53に異物(図示せず)が侵入することを防止し、かつルーフサイドエアバッグ53を折り畳んだ状態に保つ部材である。
このカバー91には、ルーフサイドエアバッグ53の取付片142を貫通可能な長孔105を備える(図5参照)。
このカバー91には、周壁108に長手方向に延びるミシン目109が形成されている。ルーフサイドエアバッグ53内にインフレータ51(図1〜図3参照)からガスを充填した際に、ミシン目109を破断してルーフサイドエアバッグ53が膨張展開する。
プロテクタクロス102は、カバー91の周壁108に、第1、第2の縫製糸103,103,104で縫い合わせたもので、上端部102aの両端をテーパ片に形成し、上端部102aに、ルーフサイドエアバッグ53の取付片142を貫通可能な長孔106を備えた略矩形状の布材である。
このプロテクタクロス102は、万が一、スポット溶接の際に生じた、スポット溶接部118の突起118a(車両の突起)に接触した場合でも、破れない強固な布で形成した布製の保護部材である。
このプロテクタクロス102をカバー91に縫い合わせる際には、カバー91を筒状に縫合する前のカバー素材に、プロテクタクロス102を重ね合わせ、プロテクタクロス102の上端部102aで、かつ長孔106の上方の縫合部102bを強い第1縫製糸103でカバー91に縫い合わせる。
さらに、プロテクタクロス102の上端部102aで、かつ長孔106の下方の縫合部102cを強い第1縫製糸103でカバー91に縫い合わせる。
加えて、プロテクタクロス102の下端部102dを弱い第2縫製糸104でカバー91に縫い合わせる。この状態において、プロテクタクロス102で、カバー91に形成したミシン目109を覆うとともに、このミシン目109の近傍に第2縫製糸104による縫合部102eが位置する。
第1縫製糸103,103で縫い合わせた縫合部102b,102cは、縫合部102eの上方に位置する。
カバー素材にプロテクタクロス102を縫い合わせた後、カバー素材を筒状に縫い合わせてカバー91とする。
このカバー91を、折り畳んだルーフサイドエアバッグ53に嵌め込むことにより、折り畳んだルーフサイドエアバッグ53をカバー91で包み込む(ラップする)。
この状態で、カバー91のミシン目109を、ルーフサイドエアバッグ53を膨張展開させる部位113に合わせる。
同時に、カバー91の長孔105およびプロテクタクロス102の長孔106を通して、ルーフサイドエアバッグ53の取付片142を突出させる。
突出させた取付片142の取付孔142a,142a(1個のみを図示する)を、車両のルーフサイド(インナーパネル)114の取付孔115,115(1個のみを図示する)に合わせ、取付孔142a,142aおよび取付孔115,115にボルト116,116を差し込む。
差し込んだボルト116,116をナット117,117(1個のみを図示する)にねじ結合することで、取付片142をインナーパネル114に取り付ける。
この状態で、プロテクタクロス102がインナーパネル114のスポット溶接部118の突起118aに臨む。
スポット溶接部118は、インナーパネル114とスチフナ119とをスポット溶接した部位である。
ここで、カバー91のミシン目109を、ルーフサイドエアバッグ53を膨張展開させる部位113に合わせることで、第2縫製糸104の縫合部102eも、ルーフサイドエアバッグ53を膨張展開させる部位113の近傍に位置する。
よって、カバー91の周壁108のうち、インナーパネル114側に臨む側をプロテクタクロス102で覆うことが可能になる。
これにより、スポット溶接部118の突起118aにプロテクタクロス102を確実に臨ませることができる。
したがって、プロテクタクロス102にスポット溶接部118の突起118aを確実に接触させて、ルーフサイドエアバッグ53を突起118aから保護する。
プロテクタクロス102は、突起118aで破損しないように強固な布で形成されている。よって、カバー91およびルーフサイドエアバッグ53をスポット溶接118の突起118aから確実に保護する。
また、カバー91のミシン目109を、ルーフサイドエアバッグ53を膨張展開させる部位113に合わせることで、第2縫製糸104の縫合部102eも、ルーフサイドエアバッグ53を膨張展開させる部位113の近傍に位置する。
よって、第2縫製糸104を弱くすることで、ルーフサイドエアバッグ53の膨張展開力で、ミシン目109を破断した後、第2縫製糸104を確実に破断することができる。
以上説明したように、プロテクタクロスの取付構造61によれば、折り畳んだ状態のルーフサイドエアバッグ53を覆うカバー91に、ルーフサイドエアバッグ53を保護するプロテクタクロス102を第1、第2の縫製糸103,103,104で縫い合わせた。
よって、折り畳んだ状態のルーフサイドエアバッグ53をカバー91で覆うことにより、ルーフサイドエアバッグ53にプロテクタクロス102を取り付けることができる。
これにより、ルーフサイドエアバッグ53の取り付け作業の際に、従来必要とされていた、ルーフサイドエアバッグ53にプロテクタクロス102をテープ(図示せず)で取り付ける作業を除去することができる。
さらに、カバー91に、第1、第2の縫製糸103,103,104でプロテクタクロス102の全域(具体的には、幅方向の全域)を縫い合わせておくことで、プロテクタクロス102の全面をカバー91に密着させる。
これにより、プロテクタクロス102とカバー91との間の隙間から異物が侵入し難くすることができる。
図6は本発明に係る車両用乗員保護装置に備えたプロテクタクロスの取付構造の作用を説明する図である。
ルーフサイドエアバッグ53内にインフレータ51(図1〜図3参照)からガスを充填充することにより、ルーフサイドエアバッグ53が膨張展開して、ルーフサイドエアバッグ53の膨張展開力でカバー91のミシン目109を破断する。
ミシン目109が破断した後、ルーフサイドエアバッグ53の膨張展開力で、プロテクタクロス102の下端部102dをカバー91に縫合した第2縫製糸104が破断する。
ここで、プロテクタクロス102をカバー91に縫い合わせる第1、第2の縫製糸103,103,104のうち、ルーフサイドエアバッグ53を膨張展開させる部位113を、弱い第2縫製糸104を用いて縫い合わせた。
これにより、ルーフサイドエアバッグ53を膨張展開させる際に、この膨張展開力で第2縫製糸104を確実に破断させて、ルーフサイドエアバッグ53を良好に膨張展開させることができる。
加えて、プロテクタクロス102の上端部102aのうち、縫合部102bおよび縫合部102cを強い第1縫製糸103でカバー91に縫い合わせ、下端部102d(縫合部102e)を弱い第2縫製糸104でカバー91に縫い合わせた。
よって、ルーフサイドエアバッグ53が膨張展開した際に、第1縫製糸103を破断させずに、第2縫製糸104を破断させることで、プロテクタクロス102の下端部102dを下方に下げ吊す。
プロテクタクロス102の下端部102dを下方に下げ吊すことで、ルーフサイドエアバッグ53が膨張展開した際に、カバー91の周壁108のうち、インナーパネル114に臨む側をプロテクタクロス102で覆うことが可能になる
これにより、スポット溶接部118の突起118aにプロテクタクロス102を確実に臨ませることができる。
したがって、プロテクタクロス102にスポット溶接部118の突起118aを確実に接触させて、ルーフサイドエアバッグ53をスポット溶接118の突起118aから保護することができる。
なお、ルーフサイドエアバッグ53は、ルーフライニング121の下端部121aを車室11側に押し広げ、ルーフライニング121の下端部121aとインナーパネル114との間の隙間から車室11内に膨張展開する。
次に、エアバッグの止め構造62を図7〜図8に基づいて説明する。
図7は本発明に係る車両用乗員保護装置に備えたエアバッグの止め構造を示す斜視図、図8は本発明に係る車両用乗員保護装置に備えたエアバッグの止め構造を車両に取り付けた状態を示す断面図である。
エアバッグの止め構造62は、折り畳んだ状態のルーフサイドエアバッグ53をカバー91で覆い、このカバー91内にクリップ131の頭部132を配置し、このカバー91内から外側に向けて係止部133を突出させ、この係止部133をインナーパネル(車両)114へ係止するように構成したものである。
係支部133は、係止軸134および4個の係止爪135…を備える。
さらに、エアバッグの止め構造62は、係止部133の基部、すなわち係止軸134の基部134aで、かつカバー91の外側に押さえ部136を設け、この押さえ部136をカバー91の外側から押し付けることで、係止部133をインナーパネル114へ係止するように構成したものである。
クリップ131は、頭部132に係止軸134を設け、係止軸134の基部134aに頭部132から一定間隔をおいて押さえ部136を設け、係止軸134の先端部に弾性変形可能な係止爪135…を4個備える。
カバー91の取付孔138をクリップ131の基部134aに嵌め込む。カバー91は布製なので、取付孔138の両側を引っ張ることで、取付孔138を長孔に変形させることが可能である。この状態で、取付孔138をクリップ131の頭部132から基部134aに嵌め込む。
頭部132と押さえ部136との間の一定間隔は、カバー91の布厚より僅かに大きく形成されている。
カバー91の取付孔138をクリップ131の頭部132から基部134aに嵌め込むことで、カバー91をクリップ131に取り付ける。
クリップ131をインナーパネル114の取付孔139に取り付けた状態で、係止爪135…の後端部135a…と押さえ部136との間の間隔は、一例として、インナーパネル114の板厚より僅かに小さく形成されている。
これにより、係止爪135…の後端部135a…と押さえ部136とでインナーパネル114を確実に挟持する。
クリップ131をインナーパネル114の取付孔139に取り付ける際には、押さえ部136をカバー91の外側から掴んで係止爪135…を取付孔139に差し込む。
この状態で、押さえ部136をカバー91の外側から取付孔139に向けて押し付けることで、係止爪135…が取付孔139の周縁に当たり、係止爪135…が係止軸134側に弾性変形する。
係止爪135…が係止軸134側に弾性変形した状態で、取付孔139を通り抜ける。
係止爪135…が取付孔139を通り抜けた後、係止爪135…が元の状態に復元して、係止爪135…の後端部135a…がインナーパネル114の外面114aに当接する。同時に、押さえ部136がインナーパネル114の内面114bに当接する。
よって、係止爪135…の後端部135a…と押さえ部136とでインナーパネル114を挟持して、インナーパネル114にクリップ131を固定する。
このように、クリップ131をインナーパネル114の取付孔139に取り付ける際に、押さえ部136をカバー91の外側から押し付けることで、係止部133を取付孔139に取り付ける。
よって、クリップ131をインナーパネル114に取り付ける際に、カバー91に余分な力をかける必要がない。
これにより、クリップ131をインナーパネル114に取り付ける際に、カバー91が引き裂かれて、クリップ131の頭部132から脱落することを防止する。
エアバッグの止め構造62によれば、クリップ131を用いた簡易な取付構造とすることができ、このクリップ131でカバーおよびルーフサイドエアバッグ53をインナーパネル114に簡単に取り付けることが可能になる。
したがって、カバー91およびルーフサイドエアバッグ53をインナーパネル114からずれないように配置することが可能になり、ルーフサイドエアバッグ53をインナーパネル114に沿わせて確実に配置することができる。
さらに、ルーフサイドエアバッグ53をインナーパネル114に沿わせて確実に配置することで、ルーフサイドエアバッグ53の取付位置が安定する。
これにより、車室11内に内装材を容易に組み付けることができる。
一方、ルーフサイドエアバッグ53が膨張展開した際には、カバー91が引き裂かれて、クリップ131の頭部132から外れる。
よって、クリップ131をインナーパネル114に取り付けた状態を保ち、クリップ131が車室内に飛び散ることを防ぐことができる。
本実施の形態では、係止軸134の基部134aに押さえ部136を設け、押さえ部136を押し付けることで、クリップ131をインナーパネル114に取り付ける例について説明したが、これに限らないで、係止軸134の基部134aに押さえ部136を設けなくても、クリップ131でカバーおよびルーフサイドエアバッグ53をインナーパネル114に取り付けることは可能である。
次に、取付ブラケット構造を図2、および図9〜図12に基づいて説明する。
図2に戻って、車両用乗員保護装置は、車両ルーフのインナーパネル114にエアバッグを取り付ける取付ブラケット構造63を備える。
取付ブラケット構造63は、第1、第2の取付ブラケット(取付ブラケット)151,152を有し、第1、第2の取付ブラケット151,152のうち、窓枠を構成する前ミドルピラー22の上方に位置する第1取付ブラケット151の強度を低くし、かつ前ミドルピラー22から外れた位置の第2取付ブラケット152の強度を高くして、第1、第2の取付ブラケット151,152に乗員Maが当たった際に、第1、第2の取付ブラケット151,152の衝撃吸収を適性化したものである。
図9は本発明に係る車両用乗員保護装置に備えた第1取付ブラケット構造を示す斜視図、図10は本発明に係る車両用乗員保護装置に備えた第1取付ブラケット構造を示す断面図である。
第1取付ブラケット151は、インナーパネル114に取り付ける取付部157と、ルーフサイドエアバッグ53の膨張展開方向を規制する規制部158とを備える。
取付部157は、取付プレート161の略中央に取付孔161aを形成し、取付プレート161の上端部の両側に折返し部161b,161bを備えることで、一対の折返し部161b,161bに押さえプレート162を連結し、押さえプレート162を取付プレート161に対して一定間隔をおいて平行に配置したものである。
押さえプレート162に取付孔162aを形成し、取付孔162aを取付孔161aと同軸上に配置する。
取付プレート161と押さえプレート162との間に、ルーフサイドエアバッグ53の取付片143を挟持する。
この状態で、取付片143の取付孔143aを、取付プレート161の取付孔161aと、押さえプレート162の取付孔162aとに同軸上に配置する。
取付部157をインナーパネル114の取付位置に当て、取付孔161a、取付孔143aおよび取付孔162aにボルト166を差し込む。
取付孔162aから突出したねじ部166aをナット167にねじ結合することにより、ルーフサイドエアバッグ53の取付片143を、取付部157でインナーパネル114に取り付ける。
規制部158は、連結部163を介して取付プレート161に略直交するように連結された略矩形状のプレートである。
規制部158は、カバー91の上側に位置し、ルーフサイドエアバッグ53が展開した際に、ルーフサイドエアバッグ53が下方向に膨張展開するように規制する略矩形状の板材である。
連結部材163は、両側にスリット164,164を設けることにより、連結部材163の幅W2を、取付部157の幅W1と比較して小さく形成したものである。
連結部材13の幅W2を、取付部157の幅W1と比較して小さくしたので、前ミドルピラー22の上方に位置する第1取付ブラケット151の強度を低くできる。
これにより、第1取付ブラケット151に小さな衝撃がかかった場合に、その小さな衝撃を第1取付ブラケット151で抑えることができる。
ここで、前ミドルピラー22の上方に位置する第1取付ブラケット151の強度を低くした理由について説明する。
すなわち、前ミドルピラー22には、車室11側に前ミドルピラーガーニッシュ(ピラーガーニッシュ)165が設けられている。よって、乗員(想像線で示す)Maが前ミドルピラー22の上方の第1取付ブラケット151に当たる場合には、乗員Maは、図10に示すように、前ミドルピラーガーニッシュ165にも同時に当たる。
乗員Maが前ミドルピラーガーニッシュ165に当たることで、衝撃の一部を前ミドルピラーガーニッシュ165で吸収する。
このため、乗員Maが前ミドルピラー22の上方の第1取付ブラケット151に当たった場合に、第1取付ブラケット151にかかる衝撃は小さく抑えられる。
そこで、前ミドルピラー22の上方に位置する第1取付ブラケット151の強度を低くした。これにより、第1取付ブラケット151に小さな衝撃がかかった場合に、その小さな衝撃を第1取付ブラケット151で抑えることができる。
エアバッグが膨張展開した際には、規制部158でルーフサイドエアバッグ53の膨張展開方向を規制することで、ルーフサイドエアバッグ53をルーフライニング121に向けて膨張展開させる。
膨張展開したルーフサイドエアバッグ53でルーフライニング121を押し広げ、ルーフライニング121と前ミドルピラーガーニッシュ165との隙間からルーフサイドエアバッグ53を車室内に膨張展開する。
図11は本発明に係る車両用乗員保護装置に備えた第2取付ブラケット構造を示す斜視図、図12は本発明に係る車両用乗員保護装置に備えた第2取付ブラケット構造を示す断面図である。
第2取付ブラケット152は、インナーパネル114に取り付ける取付部171と、ルーフサイドエアバッグ53の膨張展開方向を規制する規制部172とを備える。
取付部171は、取付プレート173の略中央に取付孔173aを形成し、取付プレート173の上端部173の両側に折返し部173b,173bを備えることで、一対の折返し部173b,173bに押さえプレート174を連結し、押さえプレート174を取付プレート173に対して一定間隔をおいて平行に配置し、押さえプレート174の上端中央にフック175を形成したものである。
フック175は、インナーパネル114の係止孔177に係止するための部材である。
取付プレート173と押さえプレート174との間に、ルーフサイドエアバッグ53の取付片168を挟持する。
この状態で、取付片168の取付孔168aを、取付プレート173の取付孔173aと、押さえプレート174の取付孔174aとに同軸上に配置する。
取付部171をインナーパネル114の取付位置に当て、取付孔173a、取付孔168aおよび取付孔174aにボルト178を差し込む。
取付孔169から突出したねじ部178aをナット179にねじ結合することにより、ルーフサイドエアバッグ53の取付片168を、取付部171でインナーパネル114に取り付ける。
取付部171の下端部171aの両側を広げることで、下端部171aの幅W3を大きく形成し、下端部171aから規制部172を車室11側に向けて延ばす。
この規制部172は、第1規制部181を取付部171に略直交させて車室11側に向けて延ばし、第1規制部181から傾斜させて第2規制部182を延ばし、第2規制部182から傾斜させて第3規制部183を延ばしたものである。
また、規制部172は、第1〜第3の規制部181〜183をカバー91に沿わせ、取付部171の下端部171aと第1規制部181との第1折曲げ連結部184に第1ビード185,185を形成し、第1規制部181と第2規制部182との第2折曲げ連結部186に第2ビード187…を形成し、第2規制部182と第3規制部183との第3折曲げ連結部188に第3ビード189…を形成したものである。
規制部172は、カバー91の上側に位置し、ルーフサイドエアバッグ53が展開した際に、ルーフサイドエアバッグ53が左側下向きに膨張展開することができるように、第1〜第3の規制部181〜183をカバー91に沿って配置している。
第1ビード185は、取付部171の下端部171aと第1規制部181との第1折曲げ連結部184の内側が凹むように形成することで、第1折曲げ連結部184の外側に突出させた補強部である。
第2ビード187は、第1規制部181と第2規制部182との第2折曲げ連結部186の外側が凹むように形成することで、第2折曲げ連結部186の内側に突出させた補強部である。
第3ビード189は、第2規制部182と第3規制部183との第3折曲げ連結部188の外側が凹むように形成することで、第3折曲げ連結部188の内側に突出させた補強部である。
このように取付部171および規制部172を第1〜第3の補強用のガセット185,187,189を形成することで第2取付ブラケット152を補強して、第2取付ブラケット152の強度を高くする。
これにより、第2取付ブラケット152に比較的大きな衝撃がかかった場合に、その大きな衝撃を第2取付ブラケット152で抑えることができる。
ここで、前ミドルピラー22(図10参照)から外れた位置の第2取付ブラケット152の強度を高くした理由について説明しする。
すなわち、前ミドルピラー22(図10参照)から外れた位置の第2取付ブラケット152に乗員Maが当たった場合には、乗員Ma(想像線で示す)は、前ミドルピラーガーニッシュ165(図10参照)に当たらないで、第2取付ブラケット152のみに当たる。
このため、乗員Maが前ミドルピラー22から外れた位置の第2取付ブラケット152に当たった場合に、第2取付ブラケット152にかかる衝撃は比較的大きい。
そこで、前ミドルピラー22から外れた位置の第2取付ブラケット152の強度を高くした。これにより、第2取付ブラケット152に比較的大きな衝撃がかかった場合に、その大きな衝撃を第2取付ブラケット152で抑えることができる。
ルーフサイドエアバッグ53が膨張展開した際には、規制部172でルーフサイドエアバッグ53の膨張展開方向を規制することで、ルーフサイドエアバッグ53をルーフライニング121に向けて膨張展開させる。
膨張展開したルーフサイドエアバッグ53でルーフライニング121を押し広げ、インナーパネル114と前ミドルピラーガーニッシュ165との隙間からルーフサイドエアバッグ53を車室11内に膨張展開する。
以上説明したように、取付ブラケット構造63によれば、第1、第2の取付ブラケット151,152のうち、窓枠を構成する前ミドルピラー22の上方に位置する第1取付ブラケット151の強度を低くし、この強度の低い第1取付ブラケット151と、前ミドルピラーガーニッシュ165(図10参照)とを合わせることで、前ミドルピラー22から外れた位置の第2取付ブラケット152と同様の衝撃を吸収することが可能になる。
これにより、第1、第2の取付ブラケット151,152にかかる衝撃を良好に吸収し、全体として衝撃を均一に吸収することができる。
なお、前記実施の形態では、ルーフサイドエアバッグ53を巻回状態に折り畳んだ例について説明したが、ルーフサイドエアバッグ53の折り畳み方はこれに限定するものではない。例えば、ルーフサイドエアバッグ53を蛇腹状に折り畳むことも可能である。
また、前記実施の形態では、エアバッグとしてルーフサイドエアバッグ53を例に説明したが、本発明はその他のエアバッグに適用することも可能である。
本発明は、車両のルーフに沿ってエアバッグを取り付け、インフレータを作動させてエアバッグを折り畳んだ状態から膨張展開させる車両用乗員保護装置を備えた車両への適用に好適である。
本発明に係る車両用乗員保護装置を備えた車両を車室側から見た側面図である。 本発明に係る車両用乗員保護装置を車室側から見た斜視図である。 本発明に係る車両用乗員保護装置のルーフサイドエアバッグを展開した状態を示す側面図である。 本発明に係る車両用乗員保護装置に備えたプロテクタクロスの取付構造を示す斜視図である。 本発明に係る車両用乗員保護装置に備えたプロテクタクロスの取付構造を示す断面図である。 本発明に係る車両用乗員保護装置に備えたプロテクタクロスの取付構造の作用を説明する図である。 本発明に係る車両用乗員保護装置に備えたエアバッグの止め構造を示す斜視図である。 本発明に係る車両用乗員保護装置に備えたエアバッグの止め構造を車両に取り付けた状態を示す断面図である。 本発明に係る車両用乗員保護装置に備えた第1取付ブラケット構造を示す斜視図である。 本発明に係る車両用乗員保護装置に備えた第1取付ブラケット構造を示す断面図である。 本発明に係る車両用乗員保護装置に備えた第2取付ブラケット構造を示す斜視図である。 本発明に係る車両用乗員保護装置に備えた第2取付ブラケット構造を示す断面図である。
符号の説明
10…車両、25…ルーフサイドレール、26…ルーフ、50…車両用乗員保護装置、51…インフレータ、53…ルーフサイドエアバッグ(エアバッグ)62…エアバッグの止め構造、91…カバー、131…クリップ、132…頭部、133…係止部、134a…基部(係止部の基部)、136…押さえ部、Ma…乗員。

Claims (2)

  1. 車両のルーフに沿ってエアバッグを取り付け、インフレータを作動させてエアバッグを折り畳んだ状態から膨張展開させることにより乗員を保護する車両用乗員保護装置において、
    前記折り畳んだ状態のエアバッグをカバーで覆い、
    このカバー内にクリップの頭部を配置し、
    このカバー内から外側に向けて係止部を突出させ、
    この係止部を車両へ係止するように構成したことを特徴とする車両用乗員保護装置。
  2. 前記係止部の基部で、かつ前記カバーの外側に押さえ部を設け、
    この押さえ部をカバーの外側から押し付けることで、係止部を前記車両へ係止させるように構成したことを特徴とする請求項1記載の車両用乗員保護装置。
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