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JP2005320221A - 窒素ガスの製造方法および製造装置 - Google Patents

窒素ガスの製造方法および製造装置 Download PDF

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JP2005320221A JP2004163805A JP2004163805A JP2005320221A JP 2005320221 A JP2005320221 A JP 2005320221A JP 2004163805 A JP2004163805 A JP 2004163805A JP 2004163805 A JP2004163805 A JP 2004163805A JP 2005320221 A JP2005320221 A JP 2005320221A
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Hiroshi Fukuhara
廣 福原
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Fukuhara Co Ltd
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Abstract

【課題】 従来の、窒素ガスの製造に関しては、PSA方式の場合、装置が大形となり、電磁弁等の装置のメンテナンスに難点があり、膜分離方式の場合、窒素ガス純度は95〜99.9%程度となるため、高純度のニーズには適せず、深冷分離方式の場合、99.999%以上の高純度の窒素ガスが得られるが、大規模な設備が必要であった。
【解決手段】 純度の高い窒素ガスを作り出す窒素ガスの製造装置に於いて、酸素富化ガス301、305を排除し圧縮空気より酸素ガスを不純物として含んでいる窒素ガスを中心とする気体を作り出す窒素ガス製造装置20、90と、酸素ガスを不純物として含んでいる窒素ガスを中心とする気体にその気体より圧力の高い水素ガスを送り込み混合ガスを作り出す流量調整弁32を付設した水素ガス発生装置30と、混合ガスの酸素ガスを不純物として含んでいる窒素ガスを中心とする気体に含まれている酸素ガスと水素ガスから水を作り出す反応を促進させる触媒槽40と、発生した水蒸気を冷却する冷却装置50を配設したものである。
【選択図】 図1

Description

本発明は、窒素ガスの製造方法および製造装置に関する技術であって、更に詳細に述べると、金属加工や、ハンダ付けや、射出成形に際してのやけ防止や、食品の貯蔵に使用する等酸素ガスの少ない純度の高い窒素ガスを容易に安価に作り出す技術に関するものである。
従来、窒素ガスの製造方法および製造装置に関する技術としては、PSA方式と膜分離方式と深冷分離方式の3種類が一般的であった。
その中で、PSA方式は、Pressure Swing Adsorption、の略称を意味していて、圧縮空気を活性炭の一種である吸着材に通し、高圧力下で特定のガスを吸着し低圧力下で特定のガスを吐き出すという吸着材の特性を利用して、圧縮空気から酸素ガス等を吸着することで窒素ガスを分離する方式である。 この場合、ヒートレス・ドライヤと同様の原理をもち、装置は2筒式で膜分離式よりも大形となり、電磁弁などのメンテナンス負荷もかかっていた。 尚、窒素ガス純度は通常99〜99.9999%程度であった。
一方、膜分離方式は、圧縮空気を中空糸状の高分子膜である中空糸膜内に送り込み、圧縮空気に含まれている各ガス成分の膜に対する透過量の差を利用して窒素ガスを分離する方式である。 この場合には、PSA方式よりも小形でメンテナンス負荷も小さい反面、窒素ガス純度は95〜99.9%程度であるため、高純度のニーズに対しては適していなかった。
また、深冷分離方式は、大量と高純度のニーズ向けのもので、空気を冷却して分離生成していた。例えば、空気を−190℃前後にした場合には、窒素の沸点は−195.8℃であり酸素の沸点は−183.0℃であるので、酸素は分離出来る。 この場合、99.999%以上の高純度の窒素ガスが得られるが、大規模な設備が必要であった。 一方、供給は、タンクローリーによる搬送の他、大口ユーザーの工場敷地内や隣接地にプラントを設置してパイピングする方式も採られていた。
しかしながら、このような従来の、窒素ガスの製造方法および製造装置に関しては、以下に示すような課題があった。
まず、PSA方式の場合、装置が大形となり、電磁弁等の装置のメンテナンスに難点があった。
次に、膜分離方式の場合、窒素ガス純度は95〜99.9%程度となるため、高純度のニーズには適しなかった。
最後に、深冷分離方式の場合、99.999%以上の高純度の窒素ガスが得られるが、大規模な設備が必要であった。
本発明は、純度の高い窒素ガスを作り出す窒素ガスの製造方法に於いて、酸素ガスを不純物として含んでいる窒素ガスを中心とする気体または圧縮空気に、水素ガスを添加して混合ガスとし、前記混合ガスを触媒41に接触させることによって前記水素ガスと前記酸素ガスを不純物として含んでいる窒素ガスを中心とする気体または前記圧縮空気に含まれている酸素ガスを反応させ水を作り出すことで前記酸素ガスを不純物として含んでいる窒素ガスを中心とする気体または前記圧縮空気の中に含まれた前記酸素ガスの含有を0%または0%に近い比較的純度の高い窒素ガスにしたことを特徴とし、更には、各ガス成分の膜に対する透過量の差を利用する分離膜20または高圧力下で特定のガスを吸着し低圧力下で特定のガスを吐き出すPSA方式による装置90に圧縮空気を送り込むことにより、酸素富化ガス301、305を排除し前記酸素ガスを不純物として含んでいる窒素ガスを中心とする気体を作り出すことを特徴とし、更には、前記分離膜20に前記圧縮空気を送り込むに際しては前記圧縮空気を加熱することを、または前記PSA方式による装置90に前記圧縮空気を送り込むに際しては前記PSA方式による装置90を加熱することを特徴とし、更には、前記圧縮空気を加熱するに際しては、または前記PSA方式による装置90を加熱するに際しては、前記混合ガスを前記触媒41に接触させることによって発生した反応熱を使用することを特徴とし、更には、前記混合ガスを前記触媒41に接触させた後に、発生した前記比較的純度の高い窒素ガスを冷却して水を分離することを特徴とし、更には、前記触媒41は、アルミナを母材とし、その表面にオングストローム単位のPdを付着させたものであることを特徴とし、更には、前記比較的純度の高い窒素ガスを冷却して後、前記比較的純度の高い窒素ガスが水素ガス分離膜80を経由することにより、水素富化ガス303を排除して純度の高い窒素ガス304を作り出すことを特徴とし、更には、前記混合ガスを前記触媒41に接触させた後に前記酸素ガスの濃度を測定し、前記水素ガスの流量を調整することによって前記酸素ガスの含有を設定された0%に近い値とするようにしたことを特徴とし、更には、前記混合ガスを前記触媒41に接触させた後に前記酸素ガスと前記水素ガスの濃度を測定し、前記水素ガスの流量を調整することによって酸素ガスの含有を0%にし且つ前記水素ガスの含有を設定された0%に近い値とするようにしたことを特徴とすることによって、上記課題を解決したのである。
また本発明は、純度の高い窒素ガスを作り出す窒素ガスの製造装置に於いて、酸素富化ガス301、305を排除し圧縮空気より酸素ガスを不純物として含んでいる窒素ガスを中心とする気体を作り出す窒素ガス製造装置20、90と、前記酸素ガスを不純物として含んでいる窒素ガスを中心とする気体に前記酸素ガスを不純物として含んでいる窒素ガスを中心とする気体より圧力の高い水素ガスを送り込み混合ガスを作り出す流量調整弁32を付設した水素ガス発生装置30と、前記混合ガスの前記酸素ガスを不純物として含んでいる窒素ガスを中心とする気体に含まれている酸素ガスと前記水素ガスから水を作り出す反応を促進させる触媒槽40と、発生した水蒸気を冷却する冷却装置50を配設したことを特徴とし、更には、前記窒素ガス製造装置20、90は、各ガス成分の膜に対する透過量の差を利用する分離膜20または高圧力下で特定のガスを吸着し低圧力下で特定のガスを吐き出すPSA方式による装置90であることを特徴とし、更には、前記分離膜20の上流に前記圧縮空気を加熱する加熱装置10を、または前記PSA方式による装置90に加熱手段110を配設したことを特徴とし、更には、前記加熱装置10または前記加熱手段110は、前記混合ガスを前記触媒槽40を通過させることによって発生する反応熱を使用する目的で前記触媒槽40と温水配管231と冷水配管232で接続したことを特徴とし、更には、前記冷却装置50の下流に、前記水蒸気からドレン水を分離する気液分離器60を配設し、前記気液分離器60に、前記ドレン水が一定量溜まると前記ドレン水を排出するドレントラップ62を形成し、前記気液分離器60の下流に、水素富化ガス303を排除して純度の高い窒素ガス304を作り出す水素ガス分離膜80を配設したことを特徴とし、更には、前記触媒槽40の下流に、酸素ガスの濃度を測定する酸素濃度計81を位置させ、前記酸素濃度計81からの酸素ガス濃度信号211の受信と、酸素ガスの0%に近い値の設定と、前記流量調整弁32に対し前記酸素ガス濃度信号211の値が前記酸素ガスの0%に近い値の設定より大きい値の場合には流量増加の微調整指示信号213の送信を行なう制御装置70を配設したことを特徴とし、更には、前記触媒槽40の下流に、酸素ガスの濃度を測定する酸素濃度計81と水素ガスの濃度を測定する水素濃度計83を位置させ、前記酸素濃度計81からの酸素ガス濃度信号211の受信と、前記水素濃度計83からの水素ガス濃度信号212の受信と、水素ガスの0%に近い値の設定と、前記流量調整弁32に対し前記酸素ガス濃度信号211の値が0%で前記水素ガス濃度信号212の値が前記水素ガスの0%に近い値の設定より大きい値の場合には流量減少の微調整指示信号213の送信を行なう制御装置70を配設したことを特徴とすることによって、上記課題を解決したのである。
以上の説明から明らかなように、本発明によって、以下に示すような効果をあげることが出来る。
第一に、圧縮空気に水素ガスを添加して混合ガスとし、その混合ガスを触媒に接触させることによって水素ガスと圧縮空気の中に含まれた酸素ガスを反応させ水を作り出すことで発生した比較的純度の高い窒素ガスに含まれる酸素ガスの含有を0%に近いものにすることが、必要な際には0%にすることも可能になった。 しかも、安価で容易に達成出来た。
第二に、発生した高温の水蒸気を含む比較的純度の高い窒素ガスを冷却し、水や各種の異物を気液分離器のフィルターエレメントによって除去することで、乾燥した塵埃の無い比較的純度の高い窒素ガスを作り出すことが可能となった。
第三に、この装置の場合、圧縮空気は当然のことながら、酸素ガスを不純物として含んでいる窒素ガスを中心とする気体を作り出すPSA方式によるものでも膜分離方式によるものでも深冷分離方式によるものでも、その他の方式によるものでも全てに対応が可能であった。
第四に、PSA方式による場合には、PSA方式による装置を加熱し、膜分離方式による場合には、分離膜に流入する圧縮空気を加熱することによって、酸素ガスを排除する効果が格段に向上した。
第五に、PSA方式による装置を加熱したり、分離膜に流入する圧縮空気を加熱することを、水素ガスと酸素ガスを含む窒素ガスを中心とする混合ガスが触媒に接触させ発生する熱を使用することによって、無駄に廃棄されるエネルギーを有効に活用することが可能となった。
第六に、装置全体の最下流に水素ガス分離膜を位置させることで、不純物としての水素ガスを更に除去することが可能となった。
第七に、触媒に接触させた後の酸素ガス濃度を確認しながら水素ガス発生装置からの水素ガスの流量を調整することによって、水素ガスの含有を0%にして酸素ガスの含有を0%に近いものにすることが、容易に可能となった。
第八に、触媒に接触させた後の酸素ガス濃度と水素ガス濃度を確認しながら水素ガス発生装置からの水素ガスの流量を調整することによって、酸素ガスの含有を0%にして水素ガスの含有を0%に近いものにすることが、容易に可能となった。
以下、本発明による窒素ガスの製造方法および製造装置の実施の形態を、図面と共に詳細に説明する。
ここで、図1は、本発明の分離膜による場合の全体図であり、図2は、本発明の分離膜をPSA方式による装置にした場合の部分的な図である。
(第一実施例)
図1に見られるように、201は圧縮空気配管であり、圧縮空気が流れるようになっている。 この場合、圧縮空気は、具体的に図示していないが、エアーコンプレッサによって作られている。
ここで、圧縮空気配管201は、加熱装置10と、圧縮空気配管202と、分離膜20による窒素ガス製造装置20と、窒素ガス配管203と、触媒槽40と、窒素ガス配管204と、冷却装置50と、窒素ガス配管205と、気液分離器60と、窒素ガス配管206と、水素ガス分離膜80と、窒素ガス配管207に記載の順に接続し、乾燥した清浄な純度の高い窒素ガス304を作り出すことが可能となっている。
この場合、加熱装置10は、加熱装置本体10aとヒータ10bと電源13に接続したヒータ配線11,12によって構成されている。 そして、加熱装置本体10aは、外側の加熱室10cと内側の室が隔離された状態の二重の構造になっていて、内側の室にはヒータ10bが配設されていて、入口10xから入った圧縮空気がヒータ10bによって加熱され出口10yから圧縮空気配管202に流出するようになっている。 所で、ヒータ10bとしては、ニクロム線やその他の電気的な方法が考えられる。
また、図1に示した以外に、ヒータ10bとして、ガスを燃焼させたり、水蒸気によるもの等が考えられる。 更に、ヒータ10bとしては、加熱装置本体10aの内部に配設する以外の方法として、加熱装置本体10aの外側にニクロム線を配設して電流を流す方式でも良いし、加熱装置10の外部を高温の炎や水蒸気で加熱する等、各種の方法等が色々と考えられる。
尚、加熱装置本体10aの外側の加熱室10cと内側の室が隔離された状態の二重の構造になっている理由は、外側の加熱室10cに温水配管231と冷水配管232を接続し、後で述べる触媒槽40で発生した熱を冷却装置50で水を媒介させることで熱交換し、その水を循環させることによって加熱に使用する為に形成したものである。 従って、加熱装置10としては、ヒータ10bだけのもの、加熱室10cだけのもの、ヒータ10bと加熱室10cの両方を形成したもの等の色々な構成が考えられる。
次に、窒素ガス発生装置20は図1では分離膜20を意図したものであり、ポリエステル製で何千ものストロー状の中空糸が束ねられたものより形成され、中空糸の内部に圧縮空気を通すことで、それぞれのガスが固有に持っている中空糸の膜の透過スピードの違いを利用し、空気中に最も多く含まれている窒素ガスを残存させることで分離する装置である。
また、圧縮空気を構成しているガスが中空糸の膜を透過するスピードは、早く放出するガスと放出しにくいガスがあり、残ったガスが窒素ガスということになる。 特に、中空糸の膜がポリエステル製の場合、水蒸気が一番透過しやすく、以下水素ガスやヘリウムガスが続き、最後に酸素ガスとアルゴンガスと窒素ガスが一番透過しにくく、その中でも窒素ガスが一番透過しにくいガスということで、酸素ガスを不純物として含んでいる窒素ガスを中心とする気体が残存し作り出される訳である。
更に、分離膜20を経由した圧縮空気は、アルゴンガスを含んだ酸素ガスを不純物として含んでいる窒素ガスを中心とする気体が窒素ガス配管203に送り込まれるようになっている。 従って、分離膜20からは、酸素ガスを中心とする酸素富化ガス301が排除されるようになっている。
一方、圧縮空気が分離膜20を経由する際には、温度が変化する場合には、温度が高い程分離の性能は向上して窒素ガスの純度が高くなり、温度が変化しない場合には、圧縮空気の圧力と時間、即ち流量によって、発生する窒素ガスの純度は左右される。 従って、上流で圧縮空気を加熱する加熱装置10を設けることは、窒素ガスと酸素ガスの分離の性能を向上させる上で非常に有効なのである。
尚、中空糸の膜としては、ポリエステルの他に、ポリオレフィンやポリプロピレン等の樹脂も考えられる。
所で、窒素ガス配管203には、酸素濃度計配管221と、水素ガス配管222と、分離膜20直後の窒素ガス配管203を流れる酸素ガスを不純物として含んでいる窒素ガスを中心とする気体の圧力を測定する圧力計23が接続している。 この場合、酸素濃度計配管221には、その途中に手動によって開閉可能な開閉弁22が、端末には酸素濃度計21が接続して、窒素ガス配管203の酸素ガス濃度が測定可能となっている。
加えて、水素ガス配管222には、その途中に手動によって開閉可能な開閉弁35と窒素ガス配管203の側から端末の側に気体が逆流するのを防止する逆止弁34と水素ガスの圧力を測定する圧力計33と水素ガスの流量を調整可能な流量調整弁32と気体を減圧することが可能な減圧弁31が、端末には水素ガス発生装置30が接続して、水素ガスが供給可能となっている。
尚、水素ガス発生装置30に関しては、図1に於いては水素ボンベを考えているが、電気分解による水素ガス発生装置や、その他に水素吸蔵合金による水素ガス発生装置を使用しても構わない。
ここで、窒素ガス配管203では、酸素ガスが僅かに混入した97〜99.8%程度の酸素ガスを不純物として含んでいる窒素ガスを中心とする気体と水素ガスが合流し混合ガスとなって触媒槽40に送り込まれるようになっている。
一方、触媒槽40には触媒41が充填されていて、混合ガスが通過すると
+2H→2HO+反応熱
に見られる反応を行ないながら反応熱を発生する。 この場合、触媒41としては、1例として大きさが3.2mmφ×3.2mmHである円筒状のアルミナの表面にオングストローム単位のPdを付着させたものである。 但し、大きさに関しては、実際に使用している一例を示したものでこの物に限定される訳では無い。 また、形状に関しても、円筒に限らず球でも構わない。 従って、触媒槽40の下流に在る窒素ガス配管204には、温度の高い湿った比較的純度の高い窒素ガスが流れて来る。
そこで、窒素ガス配管204の接続している冷却装置50では、その内側に気体を通過させる通気管50aを形成していて、通気管50aの外側に冷却水が流れる様になっている。 尚、冷却装置50には、冷却水としての冷水が冷水配管232より流入し、水蒸気や窒素ガス等によって加熱された温水が温水配管231より排出するようになっている。更に、温水配管231と冷水配管232は加熱装置10の加熱室10cに接続して、冷却装置50で受け取った熱を加熱装置10で使用可能となっている。
更に、冷却装置50に於いて冷却され湿った比較的純度の高い窒素ガスは、窒素ガス配管205を経由して気液分離器60に送り込まれる。 この場合、気液分離器60は、冷却することによって露化した水分を分離することを目的としているのである。 尚、気液分離器60は、フィルターエレメント60aと、入口60xに接続した流入路60gと出口60yに接続した流出路60hを形成した本体60bと、カバー60cより構成されている。
従って、気液分離器60は、その目的を達成する為に、内部の中央に気体が流れる際の障害となりかつ異物を分離するフィルターエレメント60aを配設することで水分の分離を促進させ、下部にはドレン水302を流すドレン配管223を接続し、ドレン配管223の途中には、開閉弁61とドレントラップ62を配設し、ドレントラップ62によって気液分離器60にドレン水が一定量溜まったり、一定時間経過する毎に溜まったドレン水302を排出するようにしているのである。
尚、冷却装置50と気液分離器60に関しては、一体に構成された冷凍式エアードライヤを含めヒートレスエアードライヤー等のその他の方式のものを使用することも十分考えられる。
この様にして、気液分離器60で処理された、乾燥した状態の比較的純度の高い窒素ガスは、窒素ガス配管206に送り込まれるのである。 但し、ここでの窒素ガスには、時には微量の水素ガスが含まれている場合もある。
さて、窒素ガス配管206の途中には、酸素濃度計配管224と水素濃度計配管225が接続している。 この場合、酸素濃度計配管224には、その途中に手動によって開閉可能な開閉弁82が、その先には酸素濃度計81が接続して、窒素ガス配管206の酸素ガス濃度が測定可能となっている。 また、水素濃度計配管225には、その途中に手動によって開閉可能な開閉弁84が、その先には水素濃度計83が接続して、窒素ガス配管206の水素ガス濃度が測定可能となっている。
更に、酸素濃度計81と水素濃度計83の両者は制御装置70に接続していて、制御装置70に酸素ガス濃度信号211と水素ガス濃度信号212を送ることが可能となっている。 加えて、流量調整弁32は制御装置70に接続していて、制御装置70から微調整指示信号213を受けることが可能となっている。 また、制御装置70は、酸素ガスの0%に近い値の設定や、水素ガスの0%に近い値の設定や、各種の数値の比較を可能としているのである。
一方、窒素ガス配管206は、水素ガス分離膜80に接続している。 この場合、水素ガス分離膜80は、分離膜20と同じ構造であり機能を持っている。 但し、水素ガス分離膜80は、水素ガスを中心に除去する為に設けたもので、ガスが分離膜80を構成している中空糸の膜を透過するスピードとして、早く放出するガスと放出しにくいガスがあり、残ったガスが窒素ガスということになる。
特に、中空糸の膜がポリエステル製の場合には、水蒸気が一番透過しやすく、以下水素ガスやヘリウムガスが続き、最後に酸素ガスとアルゴンガスと窒素ガスが一番透過しにくく、その中でも窒素ガスが一番透過しにくいガスということで残存する訳であり、この場合は、水素富化ガス303に見られるように水蒸気と水素ガスを除去することを目的としている。
最後に、水素ガス分離膜80からは、乾燥した清浄な純度の高い窒素ガス304が窒素ガス配管207より送り出されるようになっている。 そして、窒素ガス配管207の途中には、水素濃度計配管226が接続していて、その途中には手動によって開閉可能な開閉弁86が、その先には水素濃度計85が接続して、窒素ガス配管207の水素ガスの濃度が測定可能となっている。
尚、本発明による純度の高い窒素ガスを作り出す窒素ガスの製造装置に於いては、加熱装置10と窒素ガス製造装置20を構成しない、圧縮空気と水素ガスの混合ガスを直接に触媒槽40に送り込むような方式も考えられる。
また、水素ガス分離膜80と窒素ガス配管207を構成しない装置も考えられる。
本発明による、窒素ガスの製造方法および製造装置は前述したように構成されており、以下に、その動作について説明する。
先ず、最上流のエアーコンプレッサによって作り出された流量1m/minで圧力5kgf/cmの圧縮空気を、圧縮空気を加熱する加熱装置10を経由して分離膜20である窒素ガス製造装置20に送り込む。 すると、分離膜20に接続している窒素ガス配管203には、酸素濃度計21で確認すると、純度が97%程度の酸素ガスを不純物として含んでいる窒素ガスを中心とする気体が流れていることを確認することが出来る。 この場合、不純ガスの大半は酸素ガスであり、少量のアルゴンガスを含んでいるものであると言う事が出来る。
尚、窒素ガス製造装置20による窒素ガス濃度は97%程度であるということにこだわる必要は無く、流量を調整することによっては98%、99%、99.9%等色々の場合が考えられる。 当然のことながら、窒素ガス濃度が高い程、以降に述べる触媒槽40での水を作る反応で水素ガスの量が少なくて済むことになる。
一方、水素ガス発生装置30からは、圧力8kgf/cm程度の水素ガスを酸素ガスを不純物として含んでいる窒素ガスを中心とする気体に合流させ、窒素ガスと酸素ガスと水素ガスを中心とする混合ガスを触媒槽40に送り込むようにしている。 この場合、酸素ガスを不純物として含んでいる窒素ガスを中心とする気体より水素ガスの方の圧力を高くしている理由は、窒素ガス配管203を流れる酸素ガスを不純物として含んでいる窒素ガスを中心とする気体に水素ガス発生装置30からの水素ガスが合流して混合ガスとするためには、当然のことながら水素ガスの圧力を高くしなければ合流して流れていかないためである。
ところで、触媒槽40に於いては、混合ガスを通過させることによって、触媒の働きで混合ガスに含まれている酸素ガスと水素ガスから水を作り出す反応を容易に達成することが出来るのである。 その際、反応に際して、かなりの反応熱を発生する。
この場合、理論的には同じ圧力で同じ温度の酸素ガスと水素ガスを反応させた場合には、体積比で1:2の割合で反応させると両者過不足なく完全に水となることは一般的に知られている。
ここで、触媒槽40よりの窒素ガスは、水蒸気を多く含み湿った比較的純度の高い窒素ガスとなっている。 また、冷却装置50と気液分離器60を経由させ、ドレン水302をドレントラップ62より排除することで、完全に乾燥した塵埃の少ない比較的純度の高い窒素ガスとして取り出すことが可能となるのである。
尚、触媒槽40の下流では、酸素濃度計81によって酸素ガスの濃度を測定し、その結果を酸素ガス濃度信号211として制御装置70に送っているのである。 一方、制御装置70には酸素ガスの0%に近い値の設定がされていて、酸素ガス濃度信号211の値と比較して酸素ガスの0%に近い値の設定より大きい値の場合には、流量増加の微調整指示信号213を水素ガス配管222の途中に位置している流量調整弁32に送って水素ガスの供給量を増加させている。
そして、酸素ガスの0%に近い値の設定より小さい値の場合には、流量減少の微調整指示信号213を水素ガス配管222の途中に位置している流量調整弁32に送って水素ガスの供給量を減少させている。
従って、この場合の窒素ガス配管206を流れる窒素ガスには、不純物として酸素ガスを含んでいて水素ガスを含んでいない比較的純度の高い窒素ガスである為に窒素ガス配管206の下流には水素ガス分離膜80を接続する必要は無い。 尚、この場合の酸素ガスの0%に近い値の設定に関しては、特定の値に限定される訳ではなく幅を持った値でも構わない。
また、別の方法として、触媒槽40の下流では、酸素濃度計81によって酸素ガスの濃度を測定し、その結果を酸素ガス濃度信号211として、水素濃度計83によって水素ガスの濃度を測定し、その結果を水素ガス濃度信号212として制御装置70に送っているのである。 一方、制御装置70には水素ガスの0%に近い値の設定がされていて、酸素ガス濃度信号211の値と比較してその値が0%で且つ水素ガス濃度信号212の値と比較して水素ガスの0%に近い値の設定より大きい値の場合には、流量減少の微調整指示信号213を水素ガス配管222の途中に位置している流量調整弁32に送って水素ガスの供給量を減少させている。
そして、酸素ガス濃度信号211の値と比較してその値が0%で且つ水素ガス濃度信号212の値と比較して水素ガスの0%に近い値の設定より小さい値の場合と、酸素ガス濃度信号211の値と比較してその値が0%以上の値の場合には、流量増加の微調整指示信号213を水素ガス配管222の途中に位置している流量調整弁32に送って水素ガスの供給量を増加させている。
従って、この場合の窒素ガス配管206を流れる窒素ガスには、不純物として酸素ガスを含んでいいないで水素ガスを含んでいる比較的純度の高い窒素ガスである為に窒素ガス配管206の下流には水素ガス分離膜80を接続することが大切である。 この場合も、水素ガスの0%に近い値の設定に関しては、特定の値に限定される訳ではなく幅を持った値でも構わない。
何れにしても、下流である窒素ガス配管206の途中の位置に配設された、酸素濃度計81と水素濃度計83によって酸素ガスや水素ガスの濃度を確認しながら、水素ガスや酸素ガスの濃度の何れかが0%になるように、且つ0%で無い方の何れかが0%に近い値になるように水素ガスの流量を調整することは可能である。 その場合、99.9999%の窒素ガス濃度も十分可能である。 尚、酸素濃度計81と水素濃度計83の配設する位置に関しては、図1では窒素ガス配管206に配設しているが、窒素ガス配管204や窒素ガス配管205の何れの位置に配設しても構わない。
ここで、実態としては、酸素ガスと水素ガス両者の濃度を完全に0%にする為には非常に微細な水素ガス流量の調整を必要としている。 しかしながら、食品の貯蔵等に於いて窒素ガスを使用する場合には、酸素ガスが0%でさえあれば水素ガスがわずかに含まれていても問題ないということから、酸素ガスの濃度が0%で水素ガスがわずかに存在する様な流量調整をすることも考えられる。 そしてその場合には、非常に容易に達成出来るのである。 一方、必要に応じて水素ガスが0%でさえあれば酸素ガスが僅かに含まれていても問題ないということも考えられる。
その結果として、酸素ガスの濃度が0%でまたは水素ガスの濃度が0%で99.9999%の窒素ガス濃度のものが達成できるのである。
尚、圧縮空気を加熱装置10や窒素ガス製造装置20を経由させないで触媒槽40に送り込む場合に関しては、水素ガスの使用量は多くなるが、処理としては同じ内容になるので省略する。
(第二実施例)
図2に見られるように、第二実施例が図1の第一実施例と異なる点は、第一実施例が、圧縮空気配管201と加熱装置10と圧縮空気配管202と分離膜20と窒素ガス配管203の構成であるのに比較してみた場合、第二実施例が、圧縮空気配管201と乾燥装置120と圧縮空気配管208とPSA方式による装置90と窒素ガス配管203の構成になっていることである。
ここで、PSA方式による装置90に関しては、窒素ガスを作り出す窒素ガス製造装置90であり、窒素ガス濃度が通常99〜99.9999%程度ということを除いては、分離膜20と概ね同等の働きをするものと考えて良い。
所で、PSA方式による装置90は、高圧力下で特定のガスを吸着し低圧力下で特定のガスを吐き出す吸着材を収納した第一吸着槽91と第二吸着槽92から構成されていて、加えて開閉の動作を定められた順序で自動的に行なう電磁弁93、94、95、96、97、98、99と、流量を変化させる第一絞り弁101と第二絞り弁102と、装置内配管241、242、243、244、245、246、247、248、249、250、251、252、253、254、255、256、257、258、259、260と、排気管261より構成されているのである。
更に詳細に述べると、圧縮空気配管201に続いて乾燥装置120と圧縮空気配管208が接続し、更に圧縮空気配管208に接続して、装置内配管241、246が分岐しているのである。 また、装置内配管254、259が一体になって窒素ガス配管203に接続しているのである。
その間で、装置内配管241は、電磁弁93と装置内配管242と装置内配管243と第一吸着槽91と装置内配管251と第一絞り弁101と装置内配管252と装置内配管253と電磁弁98と装置内配管254に、記載の順に接続しているのである。
また、装置内配管246は、電磁弁44と装置内配管247と装置内配管248と第二吸着槽槽92と装置内配管256と第二絞り弁102と装置内配管257と装置内配管258と電磁弁99と装置内配管259に、記載の順に接続しているのである。
更に、装置内配管242と装置内配管243の接続部に装置内配管244を接続し、装置内配管247と装置内配管248の接続部に装置内配管249を接続し、装置内配管244は、電磁弁95と装置内配管245と装置内配管250と電磁弁96と装置内配管249に、記載の順に接続し、装置内配管245と装置内配管250の接続部に排気管261を接続しているのである。
一方、装置内配管252と装置内配管253の接続部に装置内配管254を接続し、装置内配管257と装置内配管258の接続部に装置内配管260を接続し、装置内配管255は、電磁弁47と装置内配管260に、記載の順に接続しているのである。
尚、第一吸着槽91と第二吸着槽92には、酸素吸着容量及び酸素と窒素の吸着速度差が大きく、加圧下において短時間のうちに酸素を優先的に吸収することで空気より窒素ガスを分離出来、常圧に戻すことにより吸着した酸素を容易に脱着することが出来る活性炭の一種を収納しているのである。
また、第一吸着槽91と第二吸着槽92の外周には、蛇管より成る加熱手段110を配設し、冷却装置50との間に温水配管231と冷水配管232とを接続することで、触媒槽40で発生した熱を冷却装置50に於いて水を介して伝達することが可能となっているのである。 この場合、図2に具体的に図示していないが、加熱手段110の熱源として、電気によるものやガスによるものや蒸気によるものを図2に示した温水配管231や冷水配管232とは別に考えても良いし、両者を共に使用しても構わない。
本発明による、窒素ガスの製造方法および製造装置は前述したように構成されており、以下に、その動作について説明する。
この場合、エアーコンプレッサから圧縮空気配管201迄の作動に関しては、第一実施例と同じであり、次の乾燥装置120では、エアーコンプレッサによって作り出された圧縮空気を乾燥させることによって、下流に配設されているPSA方式による装置90が効果的に長期間の間作動することを目的としている。
一方、PSA方式による装置90では、酸素吸着容量及び酸素と窒素の吸着速度が大きい活性炭の一種である吸着材を収納した第一吸着槽91と第二吸着槽92を構成することで、高圧下では酸素ガスを吸着し低圧下では酸素ガスを吐き出すという吸着材の特性を利用して圧縮空気から窒素ガスを分離抽出している。
従って、吸着材を収納した第一吸着槽91と第二吸着槽92において、電磁弁93、94、95、96、97、98、99の働きによって加圧作用(高圧化)と減圧作用(低圧化)を交互に繰り返し運転することで、圧縮空気から窒素ガスだけを高濃度に分離抽出して供給することが出来るのである。
この場合、第一吸着槽91は圧縮空気を供給することによって加圧し、第二吸着槽92は常圧下まで減圧することで、第一吸着槽91の吸着材では、吸着初期に多量の酸素ガスを吸着する特性と高圧力下で吸着量が大きい特性によって、高濃度の窒素ガスを窒素ガス配管203に送り出し、第二吸着槽92の吸着材では、吸着されている酸素ガスを分離離脱させることによって、酸素ガスを中心とする気体を排気管261から排出するようになっている。
この様にして、第一吸着槽91と第二吸着槽92を交互に加圧と減圧の運転を繰り返すことによって、連続的に大量の窒素ガスを供給することが出来るようになっているのである。 尚、交互に加圧と減圧の運転をするには、装置内配管241、242、243、244、245、246、247、248、249、250、251、252、253、254、255、256、257、258、259、260の途中に配設された電磁弁93、94、95、96、97、98、99を開閉することによって成されるが、周知の技術であるのでここでは詳細については省略する。
また、第一吸着槽91と第二吸着槽92の直ぐ下流には第一絞り弁101と第二絞り弁102を配設しているが、その目的とする所は、第一吸着槽91と第二吸着槽92を流れる圧縮空気の流量を変化調整することによって、季節的な要因や配管抵抗や第一吸着槽91と第二吸着槽92の大きさの違い等の装置の微妙な違いによる窒素ガス濃度の違いやばらつきを、窒素ガスの濃度が高くなりばらつきが小さいように調整することで濃度の高い窒素ガスを得るために設けたものである。 但し、第一絞り弁101と第二絞り弁102の位置に関しては、第一吸着槽91と第二吸着槽92の下流に位置している必要は無く、上流に位置させても構わない。
この様にして、99.9%程度の濃度を確保した酸素ガスを不純物として含んでいる窒素ガスを中心とする気体は、窒素ガス配管203を経由して水素ガスを合流させて混合ガスとなり触媒槽40に送り込まれる。
次に、触媒槽40に送り込まれた酸素ガスを不純物として含んでいる窒素ガスを中心とする気体は、比較的純度の高い窒素ガスとなって、冷却装置50と、気液分離器60と、必要に応じて水素ガス分離膜80を経由するが、共に動作に関しては、第一実施例に同じであるので省略する。
但し、第一実施例の分離膜20で作り出した濃度が99.5%の酸素ガスを不純物として含んでいる窒素ガスを中心とする気体と違って、PSA方式による装置90で作り出した酸素ガスを不純物として含んでいる窒素ガスを中心とする気体は、濃度が99.9%程度である為に99.999%以上の窒素濃度は容易に確保出来る。
尚、第一吸着槽91と第二吸着槽92の外周に配設した蛇管より成る加熱手段110と冷却装置50との間を温水配管231と冷水配管232とを接続することで、触媒槽40で発生した熱を冷却装置50に於いて水を介して伝達することで、PSA方式による装置90を加熱することが可能となっているのである。 この事によって、効率的に窒素ガスを作り出すことが出来るようになったのである。 この場合、加熱の方法としては、電気によるものやガスによるものや蒸気によるものを別に考えても良いし、一緒に加えても構わない。
本発明の分離膜による場合の全体図 本発明の分離膜をPSA方式による装置にした場合の部分的な図
符号の説明
10・・・・・・・加熱装置
10a・・・・・・加熱装置本体
10b・・・・・・ヒータ
10c・・・・・・加熱室
10x・・・・・・入口
10y・・・・・・出口
11・・・・・・・ヒータ配線
12・・・・・・・ヒータ配線
13・・・・・・・電源
20・・・・・・・窒素ガス製造装置(分離膜)
21・・・・・・・酸素濃度計
22・・・・・・・開閉弁
23・・・・・・・圧力計
30・・・・・・・水素ガス発生装置
31・・・・・・・減圧弁
32・・・・・・・流量調整弁
33・・・・・・・圧力計
34・・・・・・・逆止弁
35・・・・・・・開閉弁
40・・・・・・・触媒槽
41・・・・・・・触媒
50・・・・・・・冷却装置
50a・・・・・・通気管
60・・・・・・・気液分離器
60a・・・・・・フィルターエレメント
60b・・・・・・本体
60c・・・・・・カバー
60g・・・・・・流入路
60h・・・・・・流出路
60x・・・・・・入口
60y・・・・・・出口
61・・・・・・・開閉弁
62・・・・・・・ドレントラップ
70・・・・・・・制御装置
80・・・・・・・水素ガス分離膜
81・・・・・・・酸素濃度計
82・・・・・・・開閉弁
83・・・・・・・水素濃度計
84・・・・・・・開閉弁
85・・・・・・・水素濃度計
86・・・・・・・開閉弁
90・・・・・・・窒素ガス製造装置(PSA方式による装置)
91・・・・・・・第一吸着槽
92・・・・・・・第二吸着槽
93・・・・・・・電磁弁
94・・・・・・・電磁弁
95・・・・・・・電磁弁
96・・・・・・・電磁弁
97・・・・・・・電磁弁
98・・・・・・・電磁弁
99・・・・・・・電磁弁
101・・・・・・第一絞り弁
102・・・・・・第二絞り弁
110・・・・・・加熱手段
120・・・・・・乾燥装置
201・・・・・・圧縮空気配管
202・・・・・・圧縮空気配管
203・・・・・・窒素ガス配管
204・・・・・・窒素ガス配管
205・・・・・・窒素ガス配管
206・・・・・・窒素ガス配管
207・・・・・・窒素ガス配管
208・・・・・・圧縮空気配管
211・・・・・・酸素ガス濃度信号
212・・・・・・水素ガス濃度信号
213・・・・・・微調整指示信号
221・・・・・・酸素濃度計配管
222・・・・・・水素ガス配管
223・・・・・・ドレン配管
224・・・・・・酸素濃度計配管
225・・・・・・水素濃度計配管
226・・・・・・水素濃度計配管
231・・・・・・温水配管
232・・・・・・冷水配管
241・・・・・・装置内配管
242・・・・・・装置内配管
243・・・・・・装置内配管
244・・・・・・装置内配管
245・・・・・・装置内配管
246・・・・・・装置内配管
247・・・・・・装置内配管
248・・・・・・装置内配管
249・・・・・・装置内配管
250・・・・・・装置内配管
251・・・・・・装置内配管
252・・・・・・装置内配管
253・・・・・・装置内配管
254・・・・・・装置内配管
255・・・・・・装置内配管
256・・・・・・装置内配管
257・・・・・・装置内配管
258・・・・・・装置内配管
259・・・・・・装置内配管
260・・・・・・装置内配管
261・・・・・・排気管
301・・・・・・酸素富化ガス
302・・・・・・ドレン水
303・・・・・・水素富化ガス
304・・・・・・純度の高い窒素ガス
305・・・・・・酸素富化ガス

Claims (16)

  1. 純度の高い窒素ガスを作り出す窒素ガスの製造方法に於いて、酸素ガスを不純物として含んでいる窒素ガスを中心とする気体または圧縮空気に、水素ガスを添加して混合ガスとし、前記混合ガスを触媒(41)に接触させることによって前記水素ガスと前記酸素ガスを不純物として含んでいる窒素ガスを中心とする気体または前記圧縮空気に含まれている酸素ガスを反応させ水を作り出すことで前記酸素ガスを不純物として含んでいる窒素ガスを中心とする気体または前記圧縮空気の中に含まれた前記酸素ガスの含有を0%または0%に近い比較的純度の高い窒素ガスにしたことを特徴とする窒素ガスの製造方法。
  2. 各ガス成分の膜に対する透過量の差を利用する分離膜(20)または高圧力下で特定のガスを吸着し低圧力下で特定のガスを吐き出すPSA方式による装置(90)に圧縮空気を送り込むことにより、酸素富化ガス(301、305)を排除し前記酸素ガスを不純物として含んでいる窒素ガスを中心とする気体を作り出すことを特徴とする請求項1に記載の窒素ガスの製造方法。
  3. 前記分離膜(20)に前記圧縮空気を送り込むに際しては前記圧縮空気を加熱することを、または前記PSA方式による装置(90)に前記圧縮空気を送り込むに際しては前記PSA方式による装置(90)を加熱することを特徴とする請求項2に記載の窒素ガスの製造方法。
  4. 前記圧縮空気を加熱するに際しては、または前記PSA方式による装置(90)を加熱するに際しては、前記混合ガスを前記触媒(41)に接触させることによって発生した反応熱を使用することを特徴とする請求項3に記載の窒素ガスの製造方法。
  5. 前記混合ガスを前記触媒(41)に接触させた後に、発生した前記比較的純度の高い窒素ガスを冷却して水を分離することを特徴とする請求項1ないし請求項4のいずれか1項に記載の窒素ガスの製造方法。
  6. 前記触媒(41)は、アルミナを母材とし、その表面にオングストローム単位のPdを付着させたものであることを特徴とする請求項1ないし請求項5のいずれか1項に記載の窒素ガスの製造方法。
  7. 前記比較的純度の高い窒素ガスを冷却して後、前記比較的純度の高い窒素ガスが水素ガス分離膜(80)を経由することにより、水素富化ガス(303)を排除して純度の高い窒素ガス(304)を作り出すことを特徴とする請求項1ないし請求項6のいずれか1項に記載の窒素ガスの製造方法。
  8. 前記混合ガスを前記触媒(41)に接触させた後に前記酸素ガスの濃度を測定し、前記水素ガスの流量を調整することによって前記酸素ガスの含有を設定された0%に近い値とするようにしたことを特徴とする請求項1ないし請求項6のいずれか1項に記載の窒素ガスの製造方法。
  9. 前記混合ガスを前記触媒(41)に接触させた後に前記酸素ガスと前記水素ガスの濃度を測定し、前記水素ガスの流量を調整することによって酸素ガスの含有を0%にし且つ前記水素ガスの含有を設定された0%に近い値とするようにしたことを特徴とする請求項1ないし請求項7のいずれか1項に記載の窒素ガスの製造方法。
  10. 純度の高い窒素ガスを作り出す窒素ガスの製造装置に於いて、酸素富化ガス(301、305)を排除し圧縮空気より酸素ガスを不純物として含んでいる窒素ガスを中心とする気体を作り出す窒素ガス製造装置(20、90)と、前記酸素ガスを不純物として含んでいる窒素ガスを中心とする気体に前記酸素ガスを不純物として含んでいる窒素ガスを中心とする気体より圧力の高い水素ガスを送り込み混合ガスを作り出す流量調整弁(32)を付設した水素ガス発生装置(30)と、前記混合ガスの前記酸素ガスを不純物として含んでいる窒素ガスを中心とする気体に含まれている酸素ガスと前記水素ガスから水を作り出す反応を促進させる触媒槽(40)と、発生した水蒸気を冷却する冷却装置(50)を配設したことを特徴とする窒素ガスの製造装置。
  11. 前記窒素ガス製造装置(20、90)は、各ガス成分の膜に対する透過量の差を利用する分離膜(20)または高圧力下で特定のガスを吸着し低圧力下で特定のガスを吐き出すPSA方式による装置(90)であることを特徴とする請求項10に記載の窒素ガスの製造装置。
  12. 前記分離膜(20)の上流に前記圧縮空気を加熱する加熱装置(10)を、または前記PSA方式による装置(90)に加熱手段(110)を配設したことを特徴とする請求項11に記載の窒素ガスの製造装置。
  13. 前記加熱装置(10)または前記加熱手段(110)は、前記混合ガスを前記触媒槽(40)を通過させることによって発生する反応熱を使用する目的で前記触媒槽(40)と温水配管(231)と冷水配管(232)で接続したことを特徴とする請求項12に記載の窒素ガスの製造装置。
  14. 前記冷却装置(50)の下流に、前記水蒸気からドレン水を分離する気液分離器(60)を配設し、前記気液分離器(60)に、前記ドレン水が一定量溜まると前記ドレン水を排出するドレントラップ(62)を形成し、前記気液分離器(60)の下流に、水素富化ガス(303)を排除して純度の高い窒素ガス(304)を作り出す水素ガス分離膜(80)を配設したことを特徴とする請求項10ないし請求項13のいずれか1項に記載の窒素ガスの製造装置。
  15. 前記触媒槽(40)の下流に、酸素ガスの濃度を測定する酸素濃度計(81)を位置させ、前記酸素濃度計(81)からの酸素ガス濃度信号(211)の受信と、酸素ガスの0%に近い値の設定と、前記流量調整弁(32)に対し前記酸素ガス濃度信号(211)の値が前記酸素ガスの0%に近い値の設定より大きい値の場合には流量増加の微調整指示信号(213)の送信を行なう制御装置(70)を配設したことを特徴とする請求項10ないし請求項13のいずれか1項に記載の窒素ガスの製造装置。
  16. 前記触媒槽(40)の下流に、酸素ガスの濃度を測定する酸素濃度計(81)と水素ガスの濃度を測定する水素濃度計(83)を位置させ、前記酸素濃度計(81)からの酸素ガス濃度信号(211)の受信と、前記水素濃度計(83)からの水素ガス濃度信号(212)の受信と、水素ガスの0%に近い値の設定と、前記流量調整弁(32)に対し前記酸素ガス濃度信号(211)の値が0%で前記水素ガス濃度信号(212)の値が前記水素ガスの0%に近い値の設定より大きい値の場合には流量減少の微調整指示信号(213)の送信を行なう制御装置(70)を配設したことを特徴とする請求項10ないし請求項14のいずれか1項に記載の窒素ガスの製造装置。
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