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JP2005313441A - 印字装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】 複数のサーマルヘッドを備え、各サーマルヘッドで異なる種類の印字媒体に対して印字可能とすると共に、印字装置一台で印字する単位時間当たりの印字枚数を増大することを可能とした印字装置を提供することを課題とする。
【解決手段】 本発明に係る印字装置は、第一の印字媒体および第二の印字媒体からなり、第一の印字媒体または第二の印字媒体のいずれか一方を内側にして1つのロール状に巻回したロール状印字媒体を保持する供給部と、前記第一の印字媒体を搬送すると共に印字を施す第一の印字部と、前記第二の印字媒体を搬送すると共に印字を施す第二の印字部と、前記第一の印字部で印字された第一の印字媒体を排出する第一の排出口と、前記第二の印字部で印字された第二の印字媒体を排出する第二の排出口とを有することを特徴とする。
【選択図】 図2

Description

本発明は、印字媒体に印字を施す印字部を備える印字装置に関し、特に複数の印字部を備えた印字装置に関する。
従来、印字装置は、熱転写リボンを印字媒体に転写することで印字する熱転写印字方式、または感熱発色層を有する印字媒体に熱を加えることにより感熱発色層を発色させて印字する感熱印字方式が知られている。一台の印字装置に対して熱転写方式または感熱印字方式のいずれか一方の印字方式を搭載し、いずれか一方の印字方式に対応する一種類の印字媒体に所定の印字情報を印字している。
また、複数の印字部を備えた印字装置として、下記の特許文献1には、印字媒体の搬送方向に複数のサーマルヘッドを備え、これらのサーマルヘッドにより一枚の印字媒体に複数色の色で印字を施す印字装置が開示されている。
特開昭63−296967号公報
しかしながら、背景技術では一台の印字装置に対して熱転写方式または感熱方式のいずれか一方の方式で一種類の印字媒体に印字する構成であり、一台の印字装置で複数の印字方式を搭載し、且つ、複数種類の印字媒体に印字することができなかった。
また、特許文献1は、一台の印字装置に複数のサーマルヘッドを備えているが、これら複数のサーマルヘッドを使用して一種類の印字媒体にしか印字できず、且つ単位時間当たりの印字枚数が少ないという問題があった。
本発明は上記の問題点に鑑みてなされたもので、複数のサーマルヘッドを備え、各サーマルヘッドで異なる種類の印字媒体に対して印字可能とすると共に、印字装置一台で印字する単位時間当たりの印字枚数を増大することを可能とした印字装置を提供することを目的とする。
本発明に係る印字装置は、複数の印字媒体を1つのロール状に巻回したロール状印字媒体を保持する供給部と、前記供給部からそれぞれの印字媒体を搬送すると共に印字を施す複数の印字部と、前記複数の印字部で印字されたそれぞれの印字媒体を排出する複数の排出口とを有することを特徴とする。
また、第一の印字媒体および第二の印字媒体からなり、第一の印字媒体または第二の印字媒体のいずれか一方を内側にして1つのロール状に巻回したロール状印字媒体を保持する供給部と、前記第一の印字媒体を搬送すると共に印字を施す第一の印字部と、前記第二の印字媒体を搬送すると共に印字を施す第二の印字部と、前記第一の印字部で印字された第一の印字媒体を排出する第一の排出口と、前記第二の印字部で印字された第二の印字媒体を排出する第二の排出口とを有することを特徴とする。
更に、前記第一の印字媒体を切断する第一の切断部と、前記第二の印字媒体を切断する第二の切断部を有することもできる。
また、前記第一の印字部は感熱印字方式であり、前記第二の印字部は熱転写印字方式とすることもできる。
複数の帯状の印字媒体を1つのロール状に巻回したロール状印字媒体を保持する供給部
からそれぞれの印字媒体を異なる方向に搬送すると共に印字し、排出することにより印字装置一台で印字する単位時間当たりの印字枚数を増大することができる。
また、第一の印字媒体または第二の印字媒体のいずれか一方を内側にして1つのロール
状に巻回したロール状印字媒体を保持する供給部と、それぞれの第一の印字媒体または第二の印字媒体に対応する第一の印字部および第二の印字部、第一の排出部および第二の排出部を有することにより、印字装置一台で印字する単位時間当たりの印字枚数を二倍に増大することができる。
また、第一の印字媒体および第二の印字媒体のいずれか一方を内側にして1つのロール状に巻回したロール状印字媒体とすることにより、ロール状印字媒体を保持する供給部が1つで良く、印字装置の大型化を最小限に抑えることができる。
また、第一の印字部を感熱印字方式とし、第二の印字部を熱転写印字方式とすることにより、一台の印字装置において異なる二種類の印字媒体に印字が可能となる。
以下、図面を参照しながら本発明を実施するための最良の形態について説明する。
図1は、印字装置の一例としてのプリンタの概略斜視図で、図2は、図1におけるII−II断面図であり、これらの図に示すようにプリンタ1は、プリンタ筐体2に主として、ラベル供給部3と、ラベル検出センサ4と、印字部5と、熱転写ユニット6と、切断部7と、排出口8と、制御部20から構成されている。
ラベル供給部3は、ロール状に巻回されたロール状ラベル10を回転可能に保持し、図示しないラベルガイドによってロール状ラベル10の幅方向の側面を規制する。図4は、ロール状ラベル10の斜視図であり、同図に示すようにロール状ラベル10は、主として第一の印字媒体としての感熱ラベル連続体13と、第二の印字媒体としてのラベル連続体16を有し、感熱ラベル連続体13をラベル連続体16よりも内側にして一つのロール状に巻回されている。感熱ラベル連続体13は、表面に感熱発色層を有する感熱発色ラベル12を帯状の台紙11に複数仮着してなり、一方、ラベル連続体16は、表面に感熱発色層のないラベル15を帯状の台紙14に複数仮着した構成となっている。
ラベル検出センサ4は、感熱ラベル連続体13の位置を検出する第一のラベル検出センサ41と、ラベル連続体16の位置を検出する第二のラベル検出センサ42を有する。第一のラベル検出センサ41および第二のラベル検出センサ42は、それぞれ発光部と受光部を有し、ラベル供給部3のロール状ラベル10から引き出された感熱ラベル連続体13およびラベル連続体16のそれぞれに向かって発光部から受光部に光を照射し、受光部で受光した光の強弱によって台紙11、14上の感熱発色ラベル12およびラベル15の位置を検出する。
印字部5は、感熱ラベル連続体13に印字する第一の印字部51と、ラベル連続体16に印字する第二の印字部52を有する。第一の印字部51は、プリンタ筐体2の下方に位置し、サーマルヘッド53と図示しないモータに接続されたプラテンローラ55を有し、プラテンローラ55を回転駆動させることによってラベル供給部3から後述する第一の排出口81に向かって感熱ラベル連続体13を搬送し、サーマルヘッド53の発熱作用によって感熱発色ラベル12に印字が施される。
第二の印字部52は、第一の印字部51よりも上方に位置し、サーマルヘッド54と図示しないモータに接続されたプラテンローラ56を有し、プラテンローラ56を回転駆動させることによってラベル供給部3から後述する第二の排出口82に向かってラベル連続体16を搬送し、サーマルヘッド54の発熱作用によってラベル15に印字が施される。
尚、第二の印字部52には熱転写ユニット6が設けられており、サーマルヘッド54の発熱作用により後述する熱転写リボン19のインクをラベル15に転写して印字が施される。
熱転写ユニット6は、リボン供給軸17およびリボン巻取軸18を有し、ロール状に巻回された熱転写リボン19をリボン供給軸17から第二の印字部52を介してリボン巻取軸18に回動可能に保持し、図示しないモータの駆動によりリボン巻取軸18を駆動させ熱転写リボン19を巻き取る。
切断部7は、感熱ラベル連続体13を切断する第一の切断部71と、ラベル連続体16を切断する第二の切断部72を有する。第一の切断部71および第二の切断部72は、それぞれ固定刃と、この固定刃に対して進退移動する可動刃を有し、感熱ラベル連続体13およびラベル連続体16をそれぞれ所定長さに切断する。
排出口8は、切断部71で切断された感熱ラベル連続体13をプリンタ筐体2外へ排出する第一の排出口81と、切断部72で切断されたラベル連続体16をプリンタ筐体2外へ排出する第二の排出口82を有する。
また、排出口8の近傍には複数の入力キーからなる入力部45と、入力部45からの入力情報を表示する表示部46が設けられている。
図3は、プリンタ1の制御部20を示すブロック図である。同図に示すように、制御部20は、所定の制御プログラムを記憶するROM21と、ROM21に記憶されている制御プログラムに従って動作し、各部を制御するCPU22と、CPU22が動作する上で必要となる各種データを記憶するRAM23と、図示しないモータを含むプラテンローラ55、56にパルス信号を供給し、感熱ラベル連続体13およびラベル連続体16の搬送を制御する搬送制御回路24と、CPU22から供給される印字すべき文字、図形などの印字データに対応する制御信号を生成してサーマルヘッド53、54に供給し、印字動作を行わせる印字制御回路25と、CPU22の制御下、ラベル検出センサ4の発光部を制御し、感熱ラベル連続体13およびラベル連続体16に光を出射させるとともに、受光部から出力される電気信号を受け取り、デジタルのデータに変換してCPU22に供給するラベル検出回路26と、切断部7の可動刃の進退移動動作を制御する切断制御回路27と、プリンタ1の設定やコマンドを入力する入力部45および入力部45から入力された情報等を表示する表示部46を接続するインタフェース28と、外部装置としてのホストコンピュータ30と接続する外部インタフェース29と、を有している。
これら各部は、データバス31を介してCPU22に接続され、CPU22の管理下、外部インタフェース29を介して接続されたホストコンピュータ30より印字データやコマンドを受信し、受信した印字データやコマンドに従ってサーマルヘッド53、54により感熱発色ラベル12およびラベル15の表面に印字を行う。
上述のように構成したプリンタ1における印字動作について図2および図3に基づいて説明する。
ホストコンピュータ30から印字データやコマンドを外部インタフェース29を介して受信し、順次RAM23に書き込み、プラテンローラ55、56を回転駆動し、感熱ラベル連続体13およびラベル連続体16を印字位置まで搬送する。印字データは、第一の印字部51で印字する印字データと第二の印字部52で印字する印字データからなり、コマンドでどちらの印字データか判断し、印字制御回路25により第一の印字部51および第二の印字部52それぞれに対応する印字データが供給される。それぞれに供給された印字データに基づいてサーマルヘッド53、54の発熱作用により感熱発色ラベル12およびラベル15に印字が施される。
図5は、ラベル連続体16への印字の一例を示し、図6は、感熱ラベル連続体13への印字の一例を示す平面図である。図5に示すようにラベル15には、商品の詳細情報として少なくともバーコードを含み、品名、原材料名、賞味期限、保存方法、製造者などが印字される。また、図6に示すように感熱発色ラベル12には、品名と商品数量を表す「5枚入り×3パック」など消費者に対して目立つ様に表示する商品情報が印字される。このように感熱発色ラベル12は、擦れによって発色する恐れがありバーコードを印字するとバーコード読取エラーの原因となる恐れがあるため、第二の印字部52により熱転写リボン19でラベル15にバーコードを含む商品の詳細情報が印字される。
また、印字された感熱発色ラベル12およびラベル15の使用方法として真空包装された3つの食品を一纏めにする一例を図7および図8に基づき説明する。
図7は、3つの食品に跨って感熱発色ラベル12およびラベル15を貼付して食品を一纏めにした状態を示す概略斜視図であり、図8は、図7のVIII−VIII断面図である。
食品60、61、62は、それぞれ包装物としての複数枚のハムを真空包装する包装部63と、その外周に外周片64を有している。食品61を食品62に対して一方向にずらし、更に食品60を食品61に対して同一方向にずらして重ね合わせ、これら複数の食品60、61、62に跨って図8における上方向にラベル15を貼付し、下方向に感熱発色ラベル12を貼付する。食品60、61、62の上下にそれぞれラベルを貼付することによって固定して3つの食品を一纏めにすることができる。このように2枚の印字媒体である感熱発色ラベル12およびラベル15に情報を印字し、2枚の印字媒体を一組として使用する場合において、第一の印字部51および第二の印字部52により一度で印字することができる。
以上、発明を実施するための最良の形態において、感熱ラベル連続体13をラベル連続
体16よりも内側にして一つのロール状に巻回されたロール状ラベル10を保持する保持するラベル供給部3と、感熱ラベル連続体13に印字する第一の印字部51と、ラベル連続体16に印字する第二の印字部52と、感熱ラベル連続体13を切断する第一の切断部71と、ラベル連続体16を切断する第二の切断部72と、第一の切断部71で切断された感熱ラベル連続体13を排出する第一の排出口81と、第二の切断部72で切断されたラベル連続体16を排出する第二の排出口82を有することにより、印字装置一台で印字する単位時間当たりの印字枚数を増大することができ、且つ、感熱ラベル連続体13およびラベル連続体16の異なる二種類の印字媒体に印字することができる。
また、複数の食品60、61、62を一つに纏めるための二枚のラベルすなわち、商品情報を印字した感熱発色ラベル12と、バーコードを含む商品詳細情報を印字したラベル15を短時間で効率良く印字することができる。
また、バーコードを熱転写印字方式である第二の印字部52でラベル15に印字するので、ラベル15の表面が擦れても発色せずスキャナにより正確に読取ることができるバーコードを印字することができる。
なお、ホストコンピュータ30から送信される印字データ中にバーコードを指定するコマンドが存在するか否かを判断する判断手段を備え、バーコードを指定するコマンドが存在する場合に熱転写印字方式である第二の印字部52で印字するように設定可能としても良い。
また、発明を実施するための最良の形態において、第一の印字部51を感熱発色印字方式とし、第二の印字部52を熱転写印字方式としたが、これらを逆にした構成でも良く、他の印字方式であっても良い。
ロール状ラベル10について、ラベル連続体16を感熱ラベル連続体13よりも内側にして一つのロールとして巻回しても良く、他の用紙との組み合わせであっても良い。
また、感熱発色ラベル12を異なる二色の感熱発色層を形成した感熱発色ラベルとしても良い。
また、印字媒体としてラベルを例に説明したが、これに限定せず例えば粘着剤のないタグであっても良い。
本発明に係る印字装置としてのプリンタの概略斜視図。 図1におけるII−II断面図。 プリンタの制御部のブロック図。 プリンタで使用するロール状ラベルの概略斜視図。 ラベル連続体の印字例を示す平面図。 感熱ラベル連続体の印字例を示す平面図。 3つの食品に跨って感熱発色ラベルおよびラベルを貼付して食品を一纏めにした状態を示す概略斜視図。 図7におけるVIII−VIII断面図。
符号の説明
1 プリンタ
2 プリンタ筐体
3 ラベル供給部
4 ラベル検出センサ
5 印字部
6 熱転写ユニット
7 切断部
8 排出口
10 ロール状ラベル
11、14 台紙
12 感熱発色ラベル
13 感熱ラベル連続体
15 ラベル
16 ラベル連続体
17 リボン供給軸
18 リボン巻取軸
19 熱転写リボン
20 制御部
21 ROM
22 CPU
23 RAM
24 搬送制御回路
25 印字制御回路
26 ラベル検出回路
27 切断制御回路
28 インタフェース
29 外部インタフェース
30 ホストコンピュータ
31 データバス
41 第一のラベル検出センサ
42 第二のラベル検出センサ
45 表示部
46 入力部
51 第一の印字部
52 第二の印字部
53、54 サーマルヘッド
55、56 プラテンローラ
60、61、62 食品
63 包装部
64 外周片
71 第一の切断部
72 第二の切断部
81 第一の排出口
82 第二の排出口

Claims (4)

  1. 複数の印字媒体を1つのロール状に巻回したロール状印字媒体を保持する供給部と、
    前記供給部からそれぞれの印字媒体を搬送すると共に印字を施す複数の印字部と、
    前記複数の印字部で印字されたそれぞれの印字媒体を排出する複数の排出口と
    を有することを特徴とする印字装置。
  2. 第一の印字媒体および第二の印字媒体からなり、第一の印字媒体または第二の印字媒体のいずれか一方を内側にして1つのロール状に巻回したロール状印字媒体を保持する供給部と、
    前記第一の印字媒体を搬送すると共に印字を施す第一の印字部と、
    前記第二の印字媒体を搬送すると共に印字を施す第二の印字部と、
    前記第一の印字部で印字された第一の印字媒体を排出する第一の排出口と、
    前記第二の印字部で印字された第二の印字媒体を排出する第二の排出口と
    を有することを特徴とする印字装置。
  3. 更に、前記第一の印字媒体を切断する第一の切断部と、前記第二の印字媒体を切断する第二の切断部を有することを特徴とする請求項2記載の印字装置。
  4. 前記第一の印字部は感熱印字方式であり、前記第二の印字部は熱転写印字方式であることを特徴とする請求項2または3記載の印字装置。

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