JP2005312313A - 走行型芝刈機 - Google Patents
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Abstract
【課題】 モア装置が装着された走行機体1に、モア装置で刈り取った芝草を収容する集草ボックス22が、芝草を受け入れる集草姿勢と集積された芝草を排出する排出姿勢とに切り替え可能となるように設けられた走行型芝刈機において、集草ボックス22を排出姿勢のときに大きく傾斜させなくても、スムーズに芝草を排出できるようにする。
【解決手段】 走行機体1に、集草姿勢の集草ボックス22の内部に向かって突出する掻き出し部材70を、集草ボックス22に干渉せず且つ集草ボックス22を排出姿勢に切り替えるに連れてその受入れ口22aの方向に相対移動するように固着する。
【選択図】 図4
【解決手段】 走行機体1に、集草姿勢の集草ボックス22の内部に向かって突出する掻き出し部材70を、集草ボックス22に干渉せず且つ集草ボックス22を排出姿勢に切り替えるに連れてその受入れ口22aの方向に相対移動するように固着する。
【選択図】 図4
Description
本発明は、地面に植立した芝草を刈り取るための刈取機構(モア装置)が装着された走行型芝刈機に係り、より詳しくは、刈取機構で刈り取った芝草を収容する集草ボックスからスムーズに芝草を排出するための構造に関するものである。
一般に、走行型芝刈機は、走行機体に昇降動可能に装着されたモア装置と、当該モア装置で刈り取った芝草を収容する前面開口状の集草ボックスとを備えている。この種の走行型芝刈機の一例として特許文献1には、刈り取った芝草を受け入れる集草姿勢と集積された芝草を排出する排出姿勢とに切り替えるように、集草ボックスを回動可能に構成したものが開示されている。
特開2001−45829号公報
ところで、前記特許文献1に記載の走行型芝刈機では、集草ボックスをその受入れ口が略下向きに開口する排出姿勢に切り替えることにより、集草ボックス内に溜まった芝草を自重で自然に落下させて外部に排出する。
この場合、集草ボックス内の芝草を確実に排出するには、排出姿勢の集草ボックスの上下傾斜角度(水平に対する回動角度)が所定角度以上(例えば55°〜60°以上)となるように設定する必要がある。すなわち、集草ボックスを所定角度以上に傾いた状態にする必要がある。
しかし、前記特許文献1の走行型芝刈機では、走行機体に搭載した油圧シリンダの駆動により集草ボックスの姿勢切り替えを行う構成であることから、油圧ポンプや油圧管路等のような姿勢切り替え回動のための油圧供給系統の構造がきわめて複雑になるばかりか、部品点数の増加による大型化や製造コストの上昇を招くという問題があった。
そこで、本発明は、以上の問題を解消し、排出姿勢の集草ボックスからスムーズに芝草を排出することのできる走行型芝刈機を提供することを技術的課題とするものである。
この技術的課題を解決するため、請求項1に係る発明は、刈取機構が装着された走行機体に、前記刈取機構で刈り取った芝草を収容する集草ボックスが、芝草を受け入れる集草姿勢と集積された芝草を排出する排出姿勢とに切り替え可能となるように設けられた走行型芝刈機であって、前記走行機体には、集草姿勢の前記集草ボックスの内部に向かって突出する掻き出し部材が、前記集草ボックスに干渉せず且つ前記集草ボックスを排出姿勢に切り替えるに連れてその受入れ口の方向に相対移動するように固着されているというものである。
請求項2の発明は、請求項1に記載の走行型芝刈機において、前記掻き出し部材は、集草姿勢の前記集草ボックス内のうち上方箇所に配置されているというものである。
請求項3の発明は、請求項1又は2に記載の走行型芝刈機において、前記掻き出し部材は、集草姿勢の前記集草ボックスの内部に向かって突出する方向の長さが調節可能に構成されているというものである。
請求項1のように構成すると、走行機体に固着された掻き出し部材は、集草ボックスが排出姿勢に切り替え回動するに連れて、当該集草ボックスに干渉することなくその受入れ口の方向に相対的に移動することができるので、前記掻き出し部材自身を駆動させなくとも、前記集草ボックスの上下傾斜角度が小さい段階から、内部の芝草を前記掻き出し部材で外に押し出す(掻き出す)ことができる。従って、きわめて簡単な構成であるにも拘らず、前記集草ボックスからの芝草の排出をスムーズ且つ確実に行うことができるという効果を奏する。
また、請求項2の構成によると、前記掻き出し部材が集草姿勢時の前記集草ボックス内のうち上方箇所に配置されているので、芝草を集草ボックスから外部へ効率よく排出する機能を維持しつつも、前記集草ボックスの収容容量をほとんど低下させることがないという効果を奏する。
請求項3の構成によると、前記掻き出し部材は集草姿勢の前記集草ボックスの内部に向かう突出方向の長さが調節可能に構成されているので、前記集草ボックスの大小に応じて、芝草を掻き出すのに最適な長さに前記掻き出し部材を容易にセットすることができる。従って、様々な大きさの集草ボックスに対して適用するのが容易であり、汎用性が高いという効果を奏する。
以下、本発明を具体化した実施形態を図面に基づいて説明する。
はじめに、図1〜図3を参照しながら、走行型芝刈機の概要について説明する。図1は芝刈機の全体側面図、図2は芝刈機の全体平面図、図3は芝刈機の動力伝達系統を示す平面図である。
図1及び図2に示すように、この実施形態における芝刈機の走行機体1は、平面視略門型の機体フレーム2を備えている。当該機体フレーム2は、その左右両側の前後に配置された前後四輪3,3,4,4で支持されている。
走行機体1の上面前部には、動力源としてのエンジン5と、操向丸ハンドル7を有する操縦コラム部6とが搭載されている。走行機体1の上面後部を覆うリヤカウル8内には、エンジン5からの出力を適宜変速して左右両後輪4,4に伝達するHST式(静油圧式無断変速機構)等のミッションケース9が配置されている(図3参照)。
リヤカウル8上には運転座席10が設けられている。この運転座席10に座ったオペレータが操向丸ハンドル7を回動操作することにより、その操作量(回動量)に応じて左右両前輪3,3のかじ取り角(操向角度)が変わるように構成されている。運転座席10の左側には、後述するモア装置15を昇降操作するためのモア昇降レバー11が前後回動可能に設けられている。運転座席10の右側には、後述する集草ボックス22の姿勢を切り替える姿勢切替レバー12が上下回動可能に設けられている。なお、操縦コラム部6の裏面(後面)側には、車速を適宜調節するための変速ペダル13と、走行機体1を制動操作するためのブレーキペダル14とが立設されている。
機体フレーム2の下面のうち左右両前輪3,3と左右両後輪4,4との間には、刈取機構としてのモア装置15が前後一対のリンク杆16,17を介して昇降動可能に装着されている。モア装置15は、下向き開口椀状のモアケース18内に、水平回転可能な左右一対のロータリ刈刃19,19を備えている(図3参照)。
また、モアケース18の左右両側の前後には、下降時にモア装置15の高さを調節する4つのゲージ車輪20が取り付けられている。モアケース18から後向きに延びるダクト部18aは、機体フレーム2の下面のうち左右両後輪4,4の間に配置した排出ダクト21を介して走行機体1の後部に配置した集草ボックス22に連通している。
モア装置15が地面に這わせた状態で各ロータリ刈刃19を回転させると、地面に植立した芝草は適宜高さに刈り取られる。各ロータリ刈刃19で刈り取った芝草は、モア装置15から排出ダクト21を経由して集草ボックス22に収容される。
次に、図3を参照しながら、芝刈機の動力伝達系統について説明する。この実施形態の芝刈機では、エンジン5の回転動力の一部を左右両後輪4,4に配分する二輪駆動方式が採用されている。
すなわち、エンジン5の回転動力の一部は、当該エンジン5から前後外向きに突出する出力軸23の後端部から、前後両端に自在継手を備えた推進軸24、ミッションケース9よりも前方の部位に配置された走行用ギヤボックス25及び無端ベルト26を介して、ミッションケース9に伝達される。
そして、このミッションケース9に左右外向きに突設された横軸(図示せず)から無端チェーン(図示せず)を介して走行機体1の後ろ寄り部位に設けた左右長手の後輪駆動軸29に伝達される。その結果、後輪駆動軸29の左右両端に取り付けられた後輪4,4が回転駆動する。
他方、エンジン5の他の回転動力は、出力軸23の前端部から、動力伝達用ベルト等の無端帯31を介して、機体フレーム2の前部に軸支されたPTO軸32に伝達される。次いで、このPTO軸32から、前後両端に自在継手を備えた中間軸33、モアケース18の上面のうち機体フレーム2よりも右側の部位に配置したモア用ギヤボックス34及び無端ベルト35を介して、モアケース18のうち平面視で機体フレーム2を挟んだ両側に回転可能に軸支された縦長のロータリ軸36,36に動力伝達される。その結果、左ロータリ刈刃19は平面視で時計方向に回転駆動し、右ロータリ刈刃19は平面視で反時計方向に回転駆動する。
左右両ロータリ刈刃19,19の回転により、モアケース18から集草ボックス22に向かって後ろ向きに流れる搬送風が形成される。この搬送風が各ロータリ刈刃19で刈り取った芝草を集草ボックス22にまでスムーズに搬送する。
次に、図4及び図5を参照しながら、集草ボックス22の構造について説明する。図4は集草ボックスの側断面図、図5は図4のV−V視平断面図である。
集草ボックス22は前面を開口した略箱型のものである。集草ボックス22は、その骨組を構成する枠フレーム39と、当該枠フレーム39を機体フレーム2の左右後端に着脱可能に装着するための固定ブラケット40と、枠フレーム39の周囲を覆う網又は布製の袋体41とを備えている。集草ボックス22の上面には、袋体41の網目を通り抜ける塵埃が走行機体1側へ回り込むのを防ぐための蓋カバー体42が取り付けられている。
固定ブラケット40は、機体フレーム2の左右後端に着脱可能に被嵌され且つねじ固定される一対の鞘管40a,40aと、これら両鞘管40a,40aを繋ぐ左右長手のパイプ部材40bとを備えている。
パイプ部材40b内に回転可能に挿入された水平状の横支軸43の両端は、枠フレーム39の上部のうち受入れ口22a寄りの部位に固着されている。これにより、集草ボックス22は、受入れ口22aが排出ダクト21の排出口21aに対面する集草姿勢(モア装置15で刈り取った芝草を受け入れるときの姿勢、図1の実線状態参照)と、受入れ口22aが地面に対面する排出姿勢(図1の二点鎖線状態参照)とに切り替え得るように、横支軸43を回動中心として上下回動する構成となっている。
横支軸43の一端部は、姿勢切替レバー12の昇降回動操作に連動して横支軸43が回動するように、連動機構44を介して姿勢切替レバー12のうち機体フレーム2に回動可能に軸支された水平軸部12aに連結されている。
連動機構44は、横支軸43の一端部に回動可能に装着された三角アーム45、当該三角アーム45と姿勢切替レバー12に固着された伝動アーム48とを連結する略棒状の連結ロッド46、及び横支軸43の一端部のうち三角アーム45よりもさらに外側の箇所に固着されたアームリンク47を備えている。
この実施形態では、連結ピン50を連結ロッド46の一端部に形成された貫通穴を介して三角アーム45に形成された長溝穴49内に摺動可能で且つ抜け不能に嵌挿することにより、連結ロッド46の一端部が三角アーム45に対して連結されている。連結ロッド46の他端部は、伝動アーム48に対して枢着ピン51で回動可能に枢着されている。
また、アームリンク47に形成された長溝穴52に対しても、三角アーム45と連結ロッド46とを繋ぐ連結ピン50が摺動可能で且つ抜け不能に嵌挿されている。これにより、姿勢切替レバー12の昇降回動操作に連動して、三角アーム45とアームリンク47と横支軸43とが当該横支軸43を回動中心として一緒に回動する。
図5に示すように、横支軸43と各鞘管40aとの間には、集草ボックス22を排出姿勢の方向に回動させるように付勢する一対の圧縮ばね53が左右対称状に取り付けられている。機体フレーム2の後端部には、横支軸43を迂回するように円弧状に形成された支点越えリンク55が左右対称状に配置されている。これら各支点越えリンク55と集草ボックス22の前端上部との間には、引張りばね54が装架されている。
左右一対の引張りばね54の付勢力は、集草ボックスが前向きの集草姿勢の状態では各圧縮ばね53の付勢力よりも小さい。集草ボックス22が前向きの集草姿勢から前方斜め下向きの姿勢(図1の一点鎖線状態参照)に切り替え回動すると、両引張りばね54は横支軸43を支点越えする。その後、両引張りばね54は、集草ボックス22をさらに下向きの排出姿勢の方向に回動させるように付勢する。
集草ボックス22(枠フレーム39)の前端下部に回動可能に軸支されたラッチ軸56の両端部には、係合リンク57が固着されている。各係合リンク57は、ラッチ軸56回りに回動することにより、排出ダクト21の後端下部に設けた鉤片58に係脱するように構成されている。係合リンク57の一方は、略棒状の連杆59を介して、当該係合リンク57の上方に位置する三角アーム45の一つの頂部に連結されている。
他方、蓋カバー体42の前部内面には、例えば板ばね製の断面Ω字状の弾性クリップ61の基端がボルト締結されている。蓋カバー体42を集草ボックス22の上方から被せると、弾性クリップ61は両鞘管40a,40aに上向きに立設された門型フレーム62の水平軸部62aに対して回動可能で且つ着脱可能に被嵌される。門型フレーム62の水平軸部62aは、横支軸43よりも上方で且つリヤカウル8の後端縁最上部の近傍に位置している。
蓋カバー体42における後部内面の略中央部位には、前後長手で下向き開口略樋状の案内レール63がボルト締結されている一方、枠フレーム39の上部後端には、左右一対の転動コロ64,64が上向きに突設されている。これら各転動コロ64は、案内レール63を左右両側から挟み込むように、案内レール63の左右側面から外向きに張り出した当接板部63aと蓋カバー体42の後部内面との間に嵌め込まれる。
従って、案内レール63の当接板部63aと蓋カバー体42の後部内面との間を各々転動する転動コロ64により、蓋カバー体42の後端部は、集草ボックス22の姿勢切り替え回動に伴って前後方向に相対的にずれ移動可能な状態で下方から支持されている。
次に、図4〜図6を参照しながら、集草ボックス22内の芝草を掻き出すための掻き出し部材70の構造について説明する。図6は掻き出し部材の概略斜視図である。
図4及び図5に示すように、集草姿勢となっている集草ボックス22の内部のうち上方箇所に位置する固定ブラケット40には、これから後ろ向きに延びる芝草排出用の掻き出し部材70が着脱可能に固着されている。
この実施形態では、掻き出し部材70は、断面中空略コ字型の一対のアーム71,72で矩形枠状に形成されている。一方のホルダアーム71の左右各ホルダ部71aには、これに対応する他方の掻き出しアーム72の左右各支柱部72aが、長手方向に沿ってスライド可能に差し込まれている。また、ホルダアーム71の各ホルダ部71aには、長手方向に沿って適宜間隔で並ぶ係止穴71bが貫通形成されている一方、掻き出しアーム72の各支柱部72aには、ホルダ部71aの係止穴72aに合致し得るストッパ穴72bが、長手方向に沿って適宜間隔で並ぶように貫通形成されている。
掻き出しアーム72の各支柱部72aをこれに対応するホルダアーム71の各ホルダ部71aに差し込んだ状態で、ホルダ部71a側の係止穴71bを介して各支柱部72aのストッパ穴72bにストッパピン73を差し込み固定することにより、掻き出し部材70のスライド方向(集草姿勢の集草ボックス22内に向かう突出方向)の長さL(図4及び図5参照)が段階的に調節される。
掻き出し部材70のスライド方向の長さLは、集草ボックス22の姿勢切り替え回動を妨げない程度の長さに設定されている。換言すると、図4の側面視において、集草ボックス22に対する掻き出し部材70の相対的な移動軌跡(一点鎖線参照)が集草ボックス内に収まるように設定されている。また、掻き出し部材70の左右幅寸法は左右両鞘管40a,40a間の内法寸法よりも小さく設定されている(図5参照)。
従って、姿勢切り替え回動時であっても、掻き出し部材70が集草ボックス22に干渉することはない(枠フレーム39や底面等に接触しない)。
ホルダアーム71の基部71cと門型フレーム62の水平軸部62aとは、これら両者を挟持する上下一対のクランプ板74,74をボルト75及びナット76で共締めすることにより着脱可能に連結されている。この実施形態では、上クランプ体74はホルダアーム71の基部71cに溶接等で固定されている。
ホルダアーム71における各ホルダ部71aの長手中途部には、固定ブラケット40のパイプ部材40bに後方から引っ掛る略C字型の鉤状部71dが溶接等で固定されている。当該両鉤状部71dをパイプ部材40bに後方から引っ掛けることにより、掻き出し部材70がパイプ部材40b回り(横支軸43回り)に回動不能に保持されている。
以上の構成において、姿勢切替レバー12を上向きに回動操作すると、伝動アーム48が水平軸部12a回りに図4の時計方向に回動することにより、伝動アーム48に連結された連結ロッド46が三角アーム45を図4の反時計方向に回動させる。そうすると、三角アーム45が連杆59を引き上げるので、左右両係合リンク57が排出ダクト21の鉤片58から外れて係合解除される。そして、集草ボックス22は、左右両圧縮ばね53の付勢力、支点越えした左右一対の引張りばね54の付勢力又は姿勢切替レバー12の操作力により、受入れ口22aが前方斜め下向きとなるように回動して下向きの排出姿勢となる(図1の一点鎖線状態参照)。
ここで、集草姿勢時の集草ボックス22の内部のうち上方箇所に位置する掻き出し部材70は、集草ボックス22との関係では、集草ボックス22が排出姿勢に切り替え回動するに連れて、枠フレーム39等に干渉することなく受入れ口22aの方向に相対的に移動することになるので、集草ボックス22の上下傾斜角度が小さい段階から、内部の芝草を掻き出し部材70で外に押し出す(掻き出す)ことができ、姿勢切替レバー12の手動操作で集草ボックス22を簡単に姿勢変換させ得るものでありながら、集草ボックス22からの芝草の排出をスムーズ且つ確実に行える(芝草の円滑な排出を助ける)。
また、掻き出し部材70は集草ボックス22の姿勢切り替え回動を利用して当該集草ボックス22に対して相対移動することにより、集草ボックス22内の芝草を排出する構成であるから、掻き出し部材70自身を駆動させる必要がない。従って、きわめて簡単な構成であるにも拘らず、芝草を集草ボックス22から外部へ効率よく排出できる。
さらに、掻き出し部材70は集草姿勢時の集草ボックス22内のうち上方箇所に位置する固定ブラケット40に固着されているので、集草ボックス22の収容容量に影響を及ぼすおそれも少ない。換言すると、集草ボックス22の収容容量を低下させるおそれはほとんどない。なお、芝草を掻き出す掻き出し面の面積を確保するため、掻き出し部材70の後寄り部位に、板部材を配置したり複数本の棒状部材を横架したりしてもよいことはいうまでもない。
この実施形態の掻き出し部材70は、集草姿勢の集草ボックス22内に向かう突出方向の長さLを調節可能に構成されているので、集草ボックス22の大小に応じて、芝草を掻き出すのに最適な長さに掻き出し部材70を容易にセットすることができる。従って、様々な大きさの集草ボックスに対して適用するのが容易であり、汎用性が高いのである。なお、掻き出し部材70を長さ調節する構成は、前述のような段階的なものに限らず、連続的に長さ調節する構成であっても差し支えない。
また、掻き出し部材70は固定ブラケット40に着脱可能に固着されているので、例えば集草ボックス内に大量の芝草を収容する場合等の作業状況に応じて、掻き出し部材70を取り付けたり取り外したりすることができるから、ユーザーの使い勝手が向上するのである。
図7は掻き出し部材の別例を示している。この例では、固定ブラケット40の左右両鞘管40a,40aを、集草ボックス22の姿勢切り替え回動を妨げない程度の長さに後ろ向きに延出させ、これら両鞘管40a,40aの間に補強バー77(図7では3つ)を適宜間隔で設けている点で、前述の実施形態のものと相違している。
この場合も、両鞘管40a,40aの延出部分は、集草ボックス22との関係では、集草ボックス22が排出姿勢に切り替え回動するに連れて、枠フレーム39等に干渉することなく受入れ口22aの方向に相対的に移動することになるので、これら両鞘管40a,40aが発揮する機能は前述の掻き出し部材70と何ら変わるところがない。従って、前述の実施形態と同様に、集草ボックス22からの芝草の排出をスムーズ且つ確実に行えるのである。なお、上記のように、両鞘管40a,40aの間に複数本の補強バー77を配置すると、芝草を掻き出す掻き出し面の面積を広く確保することができて好適である。
本発明は、前述の実施形態に限らず、様々な態様に具体化できる。例えば掻き出し部材は、前述の矩形枠状のものに限らず、芝草を掻き出せる形状であれば様々な形状を採用することができる。
1 走行機体
2 機体フレーム
5 エンジン
12 姿勢切替レバー
15 刈取機構としてのモア装置
18 モアケース
19 左右一対のロータリ刈刃
20 ゲージ車輪
21 排出ダクト
21a 排出口
22 集草ボックス
39 枠フレーム
40 固定ブラケット
40a 鞘管
40b パイプ部材
41 袋体
42 蓋カバー体
43 横支軸
44 連動機構
70 掻き出し部材
71 ホルダアーム
71a ホルダ部
71b 係止穴
71c 基部
71d 鉤状部
72 掻き出しアーム
72a 支柱部
72b ストッパ穴
73 ストッパピン
74 クランプ板
2 機体フレーム
5 エンジン
12 姿勢切替レバー
15 刈取機構としてのモア装置
18 モアケース
19 左右一対のロータリ刈刃
20 ゲージ車輪
21 排出ダクト
21a 排出口
22 集草ボックス
39 枠フレーム
40 固定ブラケット
40a 鞘管
40b パイプ部材
41 袋体
42 蓋カバー体
43 横支軸
44 連動機構
70 掻き出し部材
71 ホルダアーム
71a ホルダ部
71b 係止穴
71c 基部
71d 鉤状部
72 掻き出しアーム
72a 支柱部
72b ストッパ穴
73 ストッパピン
74 クランプ板
Claims (3)
- 刈取機構が装着された走行機体に、前記刈取機構で刈り取った芝草を収容する集草ボックスが、芝草を受け入れる集草姿勢と集積された芝草を排出する排出姿勢とに切り替え可能となるように設けられた走行型芝刈機であって、
前記走行機体には、集草姿勢の前記集草ボックスの内部に向かって突出する掻き出し部材が、前記集草ボックスに干渉せず且つ前記集草ボックスを排出姿勢に切り替えるに連れてその受入れ口の方向に相対移動するように固着されていることを特徴とする走行型芝刈機。 - 前記掻き出し部材は、集草姿勢の前記集草ボックス内のうち上方箇所に配置されていることを特徴とする請求項1に記載の走行型芝刈機。
- 前記掻き出し部材は、集草姿勢の前記集草ボックスの内部に向かって突出する方向の長さが調節可能に構成されていることを特徴とする請求項1又は2に記載の走行型芝刈機。
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---|---|---|---|
JP2004131138A JP2005312313A (ja) | 2004-04-27 | 2004-04-27 | 走行型芝刈機 |
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JP2004131138A JP2005312313A (ja) | 2004-04-27 | 2004-04-27 | 走行型芝刈機 |
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Publication Number | Publication Date |
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JP (1) | JP2005312313A (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2010088322A (ja) * | 2008-10-06 | 2010-04-22 | Iseki & Co Ltd | 芝刈り機 |
-
2004
- 2004-04-27 JP JP2004131138A patent/JP2005312313A/ja active Pending
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2010088322A (ja) * | 2008-10-06 | 2010-04-22 | Iseki & Co Ltd | 芝刈り機 |
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