JP2005351538A - ヒートポンプ給湯装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】圧縮機の吐出圧力上昇もなく、高効率で貯湯槽の下部まで高温湯を貯湯し、貯湯槽の容量を有効に利用可能であり、また、高外気温時にも、高効率で高温の給湯水温を生成することができるヒートポンプ給湯装置を提供することを目的とする。
【解決手段】圧縮機31、放熱器32、主絞り装置33、蒸発器34を順次接続し、前記放熱器32と前記主絞り装置33の間の冷媒と前記蒸発器34と前記圧縮機31の間の冷媒とを熱交換する補助熱交換器38と、前記蒸発器34と前記補助熱交換器38との間、または、前記補助熱交換器38と前記圧縮機31との間に開閉弁39または副絞り装置と、前記補助熱交換器38をバイパスするように前記蒸発器34と前記圧縮機31とを接続する接続部40とを設けたもので、前記補助熱交換器38での熱交換量を増減でき、圧縮機31の吐出圧力と吐出温度を制御して、生成する給湯水温度に適した高効率な運転が可能となる。
【選択図】図1
【解決手段】圧縮機31、放熱器32、主絞り装置33、蒸発器34を順次接続し、前記放熱器32と前記主絞り装置33の間の冷媒と前記蒸発器34と前記圧縮機31の間の冷媒とを熱交換する補助熱交換器38と、前記蒸発器34と前記補助熱交換器38との間、または、前記補助熱交換器38と前記圧縮機31との間に開閉弁39または副絞り装置と、前記補助熱交換器38をバイパスするように前記蒸発器34と前記圧縮機31とを接続する接続部40とを設けたもので、前記補助熱交換器38での熱交換量を増減でき、圧縮機31の吐出圧力と吐出温度を制御して、生成する給湯水温度に適した高効率な運転が可能となる。
【選択図】図1
Description
本発明はヒートポンプ給湯装置に関するものである。
従来、この種のヒートポンプ給湯装置は、図3に示すものがある。図3は従来のヒートポンプ給湯機のサイクル構成図である。図3において、圧縮機1、給湯用熱交換器2、絞り装置3、蒸発器4からなる冷媒循環回路と、貯湯槽5、循環ポンプ6、前記給湯用熱交換器2、補助加熱器19を接続した給湯回路からなり、前記圧縮機1より吐出された高温高圧の過熱ガス冷媒は前記給湯用熱交換器2に流入し、ここで前記循環ポンプ6から送られてきた給湯水を加熱する。
そして、凝縮液化した冷媒は前記絞り装置3で減圧され、前記蒸発器4に流入し、ここで大気熱を吸熱して蒸発ガス化し、前記圧縮機1にもどる。一方、前記給湯用熱交換器2で加熱された湯は前記貯湯槽5の上部に流入し、上から次第に貯湯されていく。そして、前記給湯用熱交換器2の入口水温が設定値に達すると水温検知器20が検知し、前記圧縮機1によるヒートポンプ運転を停止して、前記補助加熱器19の単独運転に切り換えるものである(たとえば特許文献1参照)。
特開昭60−164157号公報
しかしながら、上記のような従来の構成では、沸き上げ運転時間の経過とともに貯湯槽5内の湯と水の接する部分で湯水混合層が生じ、その層は次第に拡大していく。これは、高温湯と低温水の熱伝導および対流により発生するものであり、高温湯から低温水へ伝熱されその境界部分で高温湯は温度低下し、逆に低温水は温度上昇する。従って、沸き上げ運転完了近くになると、前記給湯用熱交換器2に流入する水温は高くなるため、前記圧縮機1の吐出圧力が上昇して、前記圧縮機1の耐久性が課題となる。
そのため、前記給湯用熱交換器に流入する水温が低い状態で運転を停止していたため、前記貯湯槽5の下部が低温の水の状態で運転を停止することになり、前記貯湯槽5の湯容量を有効に利用できず、そのため、貯湯熱量は減少していた。また、貯湯熱量を増加するため、ヒートポンプ運転を停止した後、補助加熱器19の単独運転で貯湯熱量を増加する場合には、電気ヒータで加熱するため、消費電力が大きくなり、効率が悪くなっていた。
さらにまた、外気温度が高い場合、給湯水温を高く維持するためには、前記圧縮機1の吐出温度を高く維持する必要があるが、外気温度が高いため、蒸発温度が上昇し、前記圧縮機1の圧縮比が小さくなって吐出温度が上昇しないため、高温の給湯水温を得ることができなかった。また、この場合、従来は、絞り装置の開度を小さくして、冷媒を流れにくくし、圧縮機の吐出圧力を上昇、吸入圧力を低下させて圧縮比を大きくして吐出温度を上昇させていたので、効率の悪い運転となっていた。
本発明は前記従来の課題を解決するものであり、圧縮機の吐出圧力上昇もなく、高効率で貯湯槽の下部まで高温湯を貯湯し、貯湯槽の容量を有効に利用可能であり、また、高外気温時にも、高効率で高温の給湯水温を生成することができるヒートポンプ給湯装置を提供することを目的とする。
前記従来の課題を解決するために、本発明のヒートポンプ給湯装置は、少なくとも圧縮機、放熱器、主絞り装置、蒸発器を順次接続した冷媒回路を備え、前記冷媒回路に、前記放熱器と前記主絞り装置の間の冷媒と前記蒸発器と前記圧縮機の間の冷媒とを熱交換する補助熱交換器と、前記蒸発器と前記補助熱交換器との間、または、前記補助熱交換器と前記圧縮機との間に開閉弁または副絞り装置と、前記補助熱交換器をバイパスするように前記蒸発器と前記圧縮機とを接続する接続部とを設けたことを特徴とするもので、前記補助熱交換器での熱交換量を増減でき、圧縮機の吐出圧力と吐出温度を制御して、生成する給湯水温度に適した高効率な運転が可能となる。
本発明によれば、圧縮機の吐出圧力上昇もなく、高効率で貯湯槽の下部まで高温湯を貯湯し、貯湯槽の容量を有効に利用可能であり、また、高外気温時にも、高効率で高温の給湯水温を生成することができるヒートポンプ給湯装置を提供できる。
第1の発明は、少なくとも圧縮機、放熱器、主絞り装置、蒸発器を順次接続した冷媒回路を備え、前記冷媒回路に、前記放熱器と前記主絞り装置の間の冷媒と前記蒸発器と前記圧縮機の間の冷媒とを熱交換する補助熱交換器と、前記蒸発器と前記補助熱交換器との間、または、前記補助熱交換器と前記圧縮機との間に開閉弁または副絞り装置と、前記補助熱交換器をバイパスするように前記蒸発器と前記圧縮機とを接続する接続部とを設けたことを特徴とするもので、前記補助熱交換器での熱交換量を増減でき、蒸発器入口の冷媒乾き度と圧縮機吸入ガス温度とを制御して、圧縮機の吐出圧力と吐出温度を制御することが可能となり、高効率な運転が可能となる。
第2の発明は、少なくとも貯湯槽、放熱器を順次接続した給湯回路を備え、前記貯湯槽より前記放熱器に流入する給湯水の温度を検知する入水温度センサーと、前記入水温度センサーの検知温度と予め設定された入水温度値とを比較して、前記開閉弁の開閉または前記副絞り装置の開度を制御する制御装置とを設けたことを特徴とするもので、前記入水温度に応じて、前記補助熱交換器での熱交換量を増減でき、蒸発器入口の冷媒乾き度と圧縮機吸入ガス温度とを制御して、圧縮機の吐出圧力と吐出温度を制御することが可能となり、生成する給湯水温度に適した高効率な運転が可能となる。
また、沸き上げ運転完了近くになって入水温度が高くなった場合にも、圧縮機の吐出圧力や吐出温度を低減しながら、給湯水を容易に高温に加熱することができ、ヒートポンプを安全にかつ高効率で運転できる。また、貯湯槽の下部まで高温湯を貯湯でき、貯湯槽の容量を有効に利用できる。
第3の発明は、制御装置は、入水温度センサーの検知温度と予め設定された入水温度値とを比較して、前記入水温度センサーの検知温度が、予め設定された入水温度値より高い場合に、前記開閉弁を開放または前記副絞り装置の開度を大きくすることを特徴とするもので、入水温度が高く高温給湯が必要な場合に、前記補助熱交換器に流入する吸入ガス冷媒循環量を多くして熱交換量を増加でき、蒸発器入口の乾き度を低くして、そこでの冷媒ホールド量を多くでき、圧縮機の吐出圧力を低く維持したまま高温給湯を高効率で生成することができる。
第4の発明は、放熱器出口の冷媒温度を検知する冷媒温度センサーと、前記冷媒温度センサーの検知温度と予め設定された冷媒温度値とを比較して、前記開閉弁の開閉または前記副絞り装置の開度を制御する制御装置とを設けたことを特徴とするもので、前記放熱器出口冷媒温度に応じて、前記補助熱交換器での熱交換量を増減でき、蒸発器入口の冷媒乾き度と圧縮機吸入ガス温度とを制御して、圧縮機の吐出圧力と吐出温度を制御することが
可能となり、生成する給湯水温度に適した高効率な運転が可能となる。
可能となり、生成する給湯水温度に適した高効率な運転が可能となる。
また、沸き上げ運転完了近くになって入水温度が高くなった場合にも、圧縮機の吐出圧力や吐出温度を低減しながら、給湯水を容易に高温に加熱することができ、ヒートポンプを安全にかつ高効率で運転できる。また、貯湯槽の下部まで高温湯を貯湯でき、貯湯槽の容量を有効に利用できる。
第5の発明は、制御装置は、冷媒温度センサーの検知温度が、予め設定された冷媒温度値より高い場合に、前記開閉弁を開放または前記副絞り装置の開度を大きくすることを特徴とするもので、入水温度が高く、高温給湯が必要な場合に、前記補助熱交換器に流入する吸入ガス冷媒循環量を多くして熱交換量を増加でき、蒸発器入口の乾き度を低くして、そこでの冷媒ホールド量を多くでき、圧縮機の吐出圧力を低く維持したまま、高温給湯を高効率で生成することができる。
第6の発明は、圧縮機より吐出される冷媒温度を検知する吐出温度センサーと、前記吐出温度センサーの検知温度と予め設定された吐出温度値とを比較して、前記開閉弁の開閉または前記副絞り装置の開度を制御する制御装置とを設けたことを特徴とするもので、前記開閉弁の開閉、または前記副絞り装置の開度を増減することにより、前記補助熱交換器での熱交換量を制御でき、給湯温度に適した吐出温度に制御することが可能となる。
第7の発明は、制御装置は、吐出温度センサーの検知温度が、予め設定された吐出温度値より低い場合に、前記開閉弁を開放または前記副絞り装置の開度を大きくすることを特徴とするもので、外気温度が高く、高温給湯が必要な場合に、前記補助熱交換器での熱交換量を増加でき、圧縮機の吸入温度を高くすることにより、吐出温度を高くすることができ、高温給湯に適した運転が可能となる。
第8の発明は、冷媒として炭酸ガスを用いたもので、給湯水の高温化を高効率で実現すると共に、冷媒が外部に漏れた場合にも、地球温暖化への影響は非常に少なくなる。
以下、本発明の実施の形態について、図面を参照しながら説明する。なお、この実施の形態によって本発明が限定されるものではない。なお、各実施の形態において、同じ構成、同じ動作をする部分については同一符号を付与し、詳細な説明を省略する。
(実施の形態1)
図1は、本発明の第1の実施の形態におけるヒートポンプ給湯装置とその制御方法の構成図を示すものである。
図1は、本発明の第1の実施の形態におけるヒートポンプ給湯装置とその制御方法の構成図を示すものである。
図1において、圧縮機31、放熱器32、主絞り装置33、蒸発器34を順に環状に接続し、冷媒として炭酸ガスを封入して冷媒循環回路を形成し、蒸発器34は外気を送風するためのファン35を備えている。また、貯湯槽36、循環ポンプ37、放熱器32を順に接続した給湯回路を形成しており、圧縮機31より吐出された高温高圧の過熱ガス冷媒は放熱器32に流入し、ここで循環ポンプ37から送られてきた給湯水を加熱するようになっている。さらに、放熱器32と主絞り装置33の間の配管と、蒸発器34と圧縮機31との間の配管は、補助熱交換器38を介して間接的に熱交換するようにしている。また、蒸発器34と補助熱交換器38の間には開閉弁39が設けられ、また、補助熱交換器38をバイパスするように、蒸発器34と圧縮機31を直接接続する配管40が設けられている。
さらに、循環ポンプ37より放熱器32に流入する給湯水の入水温度を検知する入水温度センサー41と、その温度を検知し開閉弁37の開閉を制御する制御装置42が設けら
れている。この制御装置42は、入水温度センサー41の温度と、予め設定された温度とを比較して、入水温度が設定温度より高い場合に開閉弁39を開放するように制御する。また、冷媒としては炭酸ガスが封入されている。
れている。この制御装置42は、入水温度センサー41の温度と、予め設定された温度とを比較して、入水温度が設定温度より高い場合に開閉弁39を開放するように制御する。また、冷媒としては炭酸ガスが封入されている。
以上のように構成されたヒートポンプ給湯装置とその制御方法について、以下その動作、作用を説明する。
圧縮機31で高温高圧の超臨界状態に圧縮された冷媒(炭酸ガス)は、放熱器32で給湯回路を流れる水と熱交換し、自らは中温高圧の冷媒となり、補助熱交換器38を通過して、主絞り装置33で減圧された後、蒸発器34に流入し、ここでファン35で送風された外気と熱交換して蒸発ガス化する。
通常の場合、循環ポンプ37で送られた給湯水の入水温度は低く、その場合には開閉弁39は閉止している。そのため、冷媒は補助熱交換器38を通ることなく、すべて配管40を通って圧縮機31にもどる通常のヒートポンプサイクルで運転される。
一方、循環ポンプ37で送られた給湯水は放熱器32で加熱され、生成した湯は貯湯槽36の上部に流入し、上から次第に貯湯されていく。
一方、沸き上げ運転時間の経過とともに貯湯槽36内の湯と水の接する部分で湯水混合層が生じ、その層は貯湯槽36の下部に拡大し、沸き上げ運転完了近くになると、貯湯槽36下部より循環ポンプ37を経て、放熱器32に流入する水温は高くなってくる。この場合、入水温度センサー41で検知した入水温度が制御装置42にあらかじめ設定してある温度よりも上昇した場合には、開閉弁39を開放する方向に動作させる。こうすることにより、蒸発器34を出た比較的低温の冷媒の一部は開閉弁39を通って補助熱交換器38に流入する。
一方、圧縮機31より吐出した高温高圧の冷媒は、放熱器32で高温の給湯水と熱交換した後、補助熱交換器38に流入し、ここで、蒸発器34を出た比較的低温の冷媒の一部と熱交換して、その温度が低下してエンタルピーが減少する。
このように入水温度が高い場合、通常のヒートポンプサイクルの場合、放熱器32の出口温度も上昇し、放熱器32および蒸発器34の冷媒ホールド量が減少するため高圧が上昇する傾向にあるが、本発明のように、補助熱交換器38で蒸発器34を出た低温の冷媒と熱交換して、放熱器32を出た冷媒を冷却することにより、冷媒エンタルピーが減少してその密度が増加し、また、蒸発器34入口の乾き度も減少して蒸発器34の冷媒ホールドが増加するため、高圧は上昇することなくヒートポンプサイクルを安全に運転できる。したがって、入水温度が高くなっても連続運転ができるので、貯湯槽36の下部まで高温湯を貯湯でき、貯湯槽36の容量を有効に利用できる効果がある。
また、開閉弁39を開放することにより、蒸発器34から圧縮機31までの冷媒通路面積が拡大して、その間の圧力損失が減少し、圧縮機31の吸入圧力が上昇して圧縮機31での圧縮比が低減され、圧縮動力が減少するので、高効率な運転が可能となる。
一方、入水温度センサー41で検知した入水温度が制御装置42にあらかじめ設定してある温度よりも低下した場合には、開閉弁39を閉止する方向に動作させる。こうすることにより、蒸発器34を出た冷媒は開閉弁39を通って補助熱交換器38には流れず、すべて配管39を通って圧縮機31に吸入される通常の高効率なヒートポンプサイクルで運転される。なお、入水温度が低い通常運転時に、開閉弁39を開放のまま運転した場合には、圧縮機31の吸入ガス温度が、最適な状態とはならないため、本発明のように入水温
度が高い場合に開閉弁39を開放することが望ましい。、
また、開閉弁39は副絞り装置としても同様な効果があり、この場合には、入水温度センサー41で検知した入水温度が制御装置42にあらかじめ設定してある温度よりも上昇した場合には、副絞り装置の開度を大きくする(開く)方向に動作させる。こうすることにより、同じく、蒸発器34を出た比較的低温の冷媒の一部が副絞り装置を通って補助熱交換器38に流入し、同様な作用により、入水温度が高くなっても、安全に、かつ高効率な運転ができる。
度が高い場合に開閉弁39を開放することが望ましい。、
また、開閉弁39は副絞り装置としても同様な効果があり、この場合には、入水温度センサー41で検知した入水温度が制御装置42にあらかじめ設定してある温度よりも上昇した場合には、副絞り装置の開度を大きくする(開く)方向に動作させる。こうすることにより、同じく、蒸発器34を出た比較的低温の冷媒の一部が副絞り装置を通って補助熱交換器38に流入し、同様な作用により、入水温度が高くなっても、安全に、かつ高効率な運転ができる。
なお、ここにおいては、補助熱交換器38は、管と管をロー付してある構成や、二重管の構成などの形態でもよく、これらは、すべて本発明に含まれる。
また、開閉弁39は、補助熱交換器38と圧縮機31の間に設けても同様な効果を有し、これらも本発明に含まれる。
また、開閉弁39は、補助熱交換器38と圧縮機31の間に設けても同様な効果を有し、これらも本発明に含まれる。
さらに、入水温度センサー41に代わって、放熱器32の出口冷媒温度としても良い。すなわち、入水温度が高い場合には、放熱器出口冷媒温度も高くなり、温度の上昇下降の傾向は同様になるため、これらも本発明に含まれる。
(実施の形態2)
図2は、本発明の第2の実施の形態におけるヒートポンプ給湯装置の構成図を示すものである。図2において、実施の形態1で示した図1と同様の構成で同様の機能を有する部品については同一の番号を付してある。
図2は、本発明の第2の実施の形態におけるヒートポンプ給湯装置の構成図を示すものである。図2において、実施の形態1で示した図1と同様の構成で同様の機能を有する部品については同一の番号を付してある。
本実施の形態においては、圧縮機31の吐出ガス温度を検知する吐出温度センサー51と、その温度を検知し副絞り装置52の開度を制御する制御装置53が設けられている。この、制御装置53は、吐出温度センサー51の温度と、予め設定された吐出温度とを比較して、吐出温度が設定温度より低い場合に副絞り装置52の開度を大きくするように制御する。また、冷媒としては炭酸ガスが封入されている。
以上のように構成されたヒートポンプ給湯装置について、以下その動作、作用を説明する。
圧縮機31で高温高圧の超臨界状態に圧縮された冷媒(炭酸ガス)は、放熱器32で給湯回路を流れる水と熱交換し、自らは中温高圧の冷媒となり、補助熱交換器38を通過して、主絞り装置33で減圧された後、蒸発器34に流入し、ここでファン35で送風された外気と熱交換して蒸発ガス化する。
外気温度が比較的低い場合、蒸発器34での蒸発温度も低いため、圧縮機31の吸入圧力は低下し、圧縮機31での圧縮比が大きくとれるので、圧縮機31の吐出温度は高くなり、高温の給湯が容易に生成できる。
一方、外気温度が高い場合には、蒸発器34での蒸発温度も高くなるため、圧縮機31の吸入圧力は上昇し、圧縮機31での圧縮比が小さくなるので、圧縮機31の吐出温度は高くできず、高温の給湯が生成できない。そのため、従来は、主絞り装置33の開度をさらに小さくして、冷媒を流れにくくして、圧縮機31の吐出圧力を上昇、吸入圧力を低下させて圧縮比を大きくして吐出温度を上昇させていた。
本発明では、吐出温度センサー51の温度と、予め設定された吐出温度とを比較して、吐出温度が設定温度より低い場合に副絞り装置52の開度を大きくするように制御する。そうすることにより、蒸発器34を出た比較的低温の冷媒の一部は開閉弁39を通って補助熱交換器38に流入する。
一方、圧縮機31より吐出した高温高圧の冷媒は、放熱器32で給湯水と熱交換した後、補助熱交換器38に流入し、ここで、蒸発器34を出た比較的低温の冷媒の一部と熱交換して、蒸発器34を出たの冷媒温度を上昇させ、過熱度が高くなった状態で圧縮機31に吸入される。こうすることにより、主絞り装置33の開度を小さくして、圧縮機31の吐出圧力を上昇、吸入圧力を低下させて圧縮比を大きくすることなく、吐出温度を上昇させることができるので、高効率な運転で高温の給湯水が生成できる。したがって、外気温が高い場合にも、給湯水を容易に高温に加熱することができ、ヒートポンプを安全にかつ高効率で運転でき、貯湯槽の容量を有効に利用できる効果がある。
また、副絞り装置52を開放することにより、蒸発器34から圧縮機31までの冷媒通路面積が拡大して、その間の圧力損失が減少し、圧縮機31の吸入圧力が上昇して圧縮機31での圧縮比がさらに低減され、圧縮動力が減少するので、高効率な運転が可能となる。
一方、吐出温度センサー51の温度と、予め設定された吐出温度とを比較して、吐出温度が設定温度より高い場合には、副絞り装置52の開度を小さくするように制御する。こうすることにより、蒸発器34を出た冷媒は開閉弁39を通って補助熱交換器38には流れず、ほとんどの冷媒が配管39を通って圧縮機31に吸入されるため、吸入ガス冷媒が過度に温度上昇することはなくなり、通常の高効率なヒートポンプサイクルで運転される。
また、副絞り装置39は開閉弁としても同様な効果があり、この場合には、吐出温度センサー51の温度と、予め設定された吐出温度とを比較して、吐出温度が設定温度より低い場合に開閉弁を開放するように制御する。こうすることにより、主絞り装置33の開度を小さくして、圧縮機31の吐出圧力を上昇、吸入圧力を低下させて圧縮比を大きくすることなく、吐出温度を上昇させることができるので、高効率な運転で高温の給湯水が生成できる。
なお、ここにおいては、補助熱交換器38は、管と管をロー付してある構成や、二重管の構成などの形態でもよく、これらは、すべて本発明に含まれる。また、副絞り装置52は、補助熱交換器38と圧縮機31の間に設けても同様な効果を有し、これらも本発明に含まれる。
以上のように、本発明にかかるヒートポンプ給湯装置は、冷媒回路の圧縮機の吐出圧力を低減しながら、給湯水を容易に高温に加熱することができが可能となるので、高温を得るヒートポンプ給湯機や高温風を得る空調機等に有用である。
31 圧縮機
32 放熱器
33 主絞り装置
34 蒸発器
35 ファン
36 貯湯槽
37 循環ポンプ
38 補助熱交換器
39 開閉弁
40 配管
41 入水温度センサー
42、53 制御装置
51 吐出温度センサー
52 副絞り装置
32 放熱器
33 主絞り装置
34 蒸発器
35 ファン
36 貯湯槽
37 循環ポンプ
38 補助熱交換器
39 開閉弁
40 配管
41 入水温度センサー
42、53 制御装置
51 吐出温度センサー
52 副絞り装置
Claims (8)
- 少なくとも圧縮機、放熱器、主絞り装置、蒸発器を順次接続した冷媒回路を備え、前記冷媒回路に、前記放熱器と前記主絞り装置の間の冷媒と前記蒸発器と前記圧縮機の間の冷媒とを熱交換する補助熱交換器と、前記蒸発器と前記補助熱交換器との間、または、前記補助熱交換器と前記圧縮機との間に開閉弁または副絞り装置と、前記補助熱交換器をバイパスするように前記蒸発器と前記圧縮機とを接続する接続部とを設けたことを特徴とするヒートポンプ給湯装置。
- 少なくとも貯湯槽、放熱器を順次接続した給湯回路を備え、前記貯湯槽より前記放熱器に流入する給湯水の温度を検知する入水温度センサーと、前記入水温度センサーの検知温度と予め設定された入水温度値とを比較して、前記開閉弁の開閉または前記副絞り装置の開度を制御する制御装置とを設けたことを特徴とする請求項1記載のヒートポンプ給湯装置。
- 制御装置は、入水温度センサーの検知温度と予め設定された入水温度値とを比較して、前記入水温度センサーの検知温度が、予め設定された入水温度値より高い場合に、前記開閉弁を開放または前記副絞り装置の開度を大きくすることを特徴とする請求項2記載のヒートポンプ給湯装置。
- 放熱器出口の冷媒温度を検知する冷媒温度センサーと、前記冷媒温度センサーの検知温度と予め設定された冷媒温度値とを比較して、前記開閉弁の開閉または前記副絞り装置の開度を制御する制御装置とを設けたことを特徴とする請求項1記載のヒートポンプ給湯装置。
- 制御装置は、冷媒温度センサーの検知温度が、予め設定された冷媒温度値より高い場合に、前記開閉弁を開放または前記副絞り装置の開度を大きくすることを特徴とする請求項4記載のヒートポンプ給湯装置。
- 圧縮機より吐出される冷媒温度を検知する吐出温度センサーと、前記吐出温度センサーの検知温度と予め設定された吐出温度値とを比較して、前記開閉弁の開閉または前記副絞り装置の開度を制御する制御装置とを設けたことを特徴とする請求項1記載のヒートポンプ給湯装置。
- 制御装置は、吐出温度センサーの検知温度が、予め設定された吐出温度値より低い場合に、前記開閉弁を開放または前記副絞り装置の開度を大きくすることを特徴とする請求項6記載のヒートポンプ給湯装置。
- 冷媒として炭酸ガスを用いたことを特徴とする請求項1〜7のいずれか1項に記載のヒートポンプ給湯装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2004172148A JP2005351538A (ja) | 2004-06-10 | 2004-06-10 | ヒートポンプ給湯装置 |
Applications Claiming Priority (1)
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Publication Number | Publication Date |
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JP2005351538A true JP2005351538A (ja) | 2005-12-22 |
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Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2008070019A (ja) * | 2006-09-13 | 2008-03-27 | Matsushita Electric Ind Co Ltd | 蓄熱式給湯機 |
JP2013204968A (ja) * | 2012-03-29 | 2013-10-07 | Mitsubishi Heavy Ind Ltd | ヒートポンプの制御装置、ヒートポンプ、及びヒートポンプの制御方法 |
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2004
- 2004-06-10 JP JP2004172148A patent/JP2005351538A/ja active Pending
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JP2008070019A (ja) * | 2006-09-13 | 2008-03-27 | Matsushita Electric Ind Co Ltd | 蓄熱式給湯機 |
JP2013204968A (ja) * | 2012-03-29 | 2013-10-07 | Mitsubishi Heavy Ind Ltd | ヒートポンプの制御装置、ヒートポンプ、及びヒートポンプの制御方法 |
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