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JP2005279404A - 自動塗布装置 - Google Patents

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JP2005279404A
JP2005279404A JP2004095391A JP2004095391A JP2005279404A JP 2005279404 A JP2005279404 A JP 2005279404A JP 2004095391 A JP2004095391 A JP 2004095391A JP 2004095391 A JP2004095391 A JP 2004095391A JP 2005279404 A JP2005279404 A JP 2005279404A
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Masahiko Akamatsu
政彦 赤松
Tatsuya Imura
達哉 井村
Kenjiro Shindo
憲二郎 新道
Akihiro Murakami
明宏 村上
Seiji Terada
誠二 寺田
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Kawasaki Heavy Industries Ltd
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Kawasaki Heavy Industries Ltd
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Abstract

【課題】機能性材料である流動性物質を、それが有する機能を十分に発揮しかつ適した条件で塗布可能な自動塗布装置を提供する。
【解決手段】粘度が0.1mPa・s以上100mPa・s以下の範囲内の流動性物質を塗布する自動塗布装置であって、エアスプレーガンによる流動性物質の噴出量を6g/分以上60g/分以下の範囲内で、吹き付け用エア圧力を0.01MPa以上0.7MPa以下の範囲内で、第一の移動手段による前記エアスプレーガンの第一の方向の移動速度を10mm/秒以上1000mm/秒以下の範囲内で、第二の移動手段による前記エアスプレーガンの第二の方向の移動量を10mm以上200mm以下の範囲内で制御する制御手段を備える。
【選択図】図2

Description

本発明は、流動性物質を塗布する自動塗布装置に関する。
近年、内外装建材や家電製品の筐体、筆記具、鏡などのあらゆる部材に様々な機能を付加させた製品が出現している。機能の種類としては防汚、防曇、防湿、電気絶縁性、光触媒、耐摩耗性、抗菌、防藻、防かび、防錆などの機能が挙げられ、例えば抗菌機能などは身近なあらゆる製品に取り入れられている。これらの機能を付加させる方法として、抗菌剤、光触媒含有コーティング材、あるいは前記機能を少なくとも1つ以上有するコーティング材などの塗布が行われてきた。特に光触媒機能は、防汚、防曇、抗菌、防藻、防かび、防錆など多機能を発揮することから、近年注目されている。
しかしながら、これらの機能は付加的な機能であり、本来の光学的特性や意匠性を損ねてはならないという制約条件のもとで付加されるものである。
説明の容易さから流動性物質の一例として光触媒含有コーティング材を用いて以下説明するが、流動性物質は光触媒含有コーティング材に限定されるものではない。
従来、外壁建材鋼板等に流動性物質の例として光触媒含有コーティング材を塗布する場合、作業者の手作業によるスプレー塗布で行っていた。また、一般的な合成樹脂系塗料の塗布装置が知られている(例えば、特許文献1参照)。
特開2002−192020号公報
しかし、作業者の手作業によるスプレー塗布の場合、作業姿勢の制約等から均一な塗布が困難であった。例えば光触媒含有コーティング材を塗布する場合、均一に塗布しないと、塗りムラ、虹彩模様等が発生してしまう。
また、光触媒含有コーティング材の塗布は、一般的な合成樹脂系塗料の塗布とは塗布条件が異なるので、従来から知られている塗布装置を光触媒含有コーティング材の塗布にそのまま使用することはできない。例えば、一般的な合成樹脂系塗料は、数十μmから数百μmの膜厚となるように塗布するが、光触媒含有コーティング材は1μm以下、望ましくは0.1μm程度の膜厚となるように塗布することが好ましい。1μmより大きい膜厚の光触媒含有層は、基材の表面の色に影響を与えるばかりでなく、十分な耐久性を得にくくなり、また塗りムラ及び虹彩模様が発生しやすいという問題がある。
本発明は、流動性物質を、適した条件で塗布可能な自動塗布装置を提供する。
本発明の自動塗布装置は、粘度が0.1mPa・s以上100mPa・s以下の範囲内である流動性物質を塗布する装置であって、前記流動性物質を加圧エアにより吹き付けて塗布するエアスプレーガンと、前記エアスプレーガンを第一の方向に移動する第一の移動手段と、前記エアスプレーガンを第一の方向と直交する第二の方向に移動する第二の移動手段とを備え、第一の移動手段により前記エアスプレーガンを第一の方向に所定の移動速度で移動させた後、第二の移動手段により前記エアスプレーガンを第二の方向に所定の移動量を移動させる動作を繰り返して塗布動作がなされ、前記エアスプレーガンによる流動性物質の噴出量を6g/分以上60g/分以下の範囲内で、吹き付け用エア圧力を0.01MPa以上0.7MPa以下の範囲内で、第一の方向の前記移動速度を10mm/秒以上1000mm/秒以下の範囲内で、第二の方向の前記移動量を10mm以上200mm以下の範囲内で制御する制御手段をさらに備える。かかる自動塗布装置によると、流動性物質の適した塗布が自動で達成される。尚、本発明の自動塗布装置の塗布動作においては、第一の方向の前記移動速度を塗布速度とし、第二の方向の前記移動量を塗布ピッチとすることができ、制御が簡単である。
前記制御手段は、より好ましくは、前記流動性物質の噴出量を18g/分以上36g/分以下の範囲内で、吹き付け用エア圧力を0.2MPa以上0.4MPa以下の範囲内で、第一の方向の前記移動速度を300mm/秒以上500mm/秒以下の範囲内で、第二の方向の前記移動量を20mm以上100mm以下の範囲内で制御する。
上述の自動塗布装置は、好ましくは、前記流動性物質の噴出量、前記吹き付け用エア圧力、前記流動性物質の塗布速度、塗布ピッチを入力可能な操作手段をさらに備え、前記制御手段は、前記塗布速度を第一の方向の前記移動速度として、前記塗布ピッチを第二の方向の前記移動量として制御する。
上述の自動塗布装置は、好ましくは、前記エアスプレーガンの高さ軸方向の位置を調整可能な高さ軸方向調整手段をさらに備え、前記エアスプレーガンの高さ軸方向の位置を手動により又は前記制御手段により調整可能である。前記エアスプレーガンの高さ軸方向の位置は、前記エアスプレーガンと塗布対象との距離に対応する。
上述の自動塗布装置は、複数の流動性物質を同時に塗布することも可能である。例えば、二種類の流動性物質を塗布する場合に、塗布対象に近接した層を形成する流動性物質を下塗り材、下塗り材を介して塗布対象に層を形成する流動性物質を上塗り材とすると、上述の自動塗布装置は、下塗り材を加圧エアにより吹き付けて塗布するエアスプレーガンをさらに備える構成であってもよい。この場合、流動性物質である下塗り材と流動性物質である上塗り材とを同時に塗布することができるので、下塗り材が必要な塗布作業においては作業の効率化を図ることができる。
また、本発明の自動塗布装置は、粘度が0.1mPa・s以上100mPa・s以下の範囲内である流動性物質を塗布する装置であって、前記流動性物質を加圧エアにより吹き付けて塗布する複数のエアスプレーガンを隣接する前記エアスプレーガンの間隔が10mm以上200mm以下の範囲内となるように第一の方向に配列した塗布手段と、前記塗布手段を第一の方向と直交する第二の方向に移動する第二の移動手段とを備え、第二の移動手段により前記塗布手段を第二の方向に所定の移動速度で移動させることにより塗布動作がなされ、前記各エアスプレーガンによる流動性物質の噴出量を6g/分以上60g/分以下の範囲内で、吹き付け用エア圧力を0.01MPa以上0.7MPa以下の範囲内で、第二の方向の前記移動速度を10mm/秒以上1000mm/秒以下の範囲内で制御する制御手段をさらに備える。かかる自動塗布装置によると、複数のエアスプレーガンを第二の方向のみ移動させることにより、塗布対象の基材の全面塗布が可能となる。
また、防汚、防曇、防湿、電気絶縁性、光触媒、耐摩耗性、抗菌、防藻、防かび、防錆の内、少なくとも一つの機能を有する機能性材料である流動性物質の塗布用として、上記自動塗布装置は好ましく用いられる。
本発明によると、流動性物質を適した条件で塗布することができるので、例えば光触媒を含有するコーティング材を塗りムラ、虹彩模様等が発生することなく塗布することができる。また、流動性物質を自動で塗布することができるので、作業者の手作業による必要がなく、作業の効率化を図れるとともに、均一な塗布膜を得ることができる。
以下、本発明に係る流動性物質を自動で塗布する塗布装置の実施形態を図面に基づいて説明する。
(第一の実施形態)
図1は、本実施形態の流動性物質の自動塗布装置の構成を示すブロック図である。図1に示すように、自動塗布装置1は、エアスプレーガン9と、エアスプレーガンに流動性物質及びエアを供給する供給部2と、エアスプレーガン9を2軸方向に移動させる駆動部4と、供給部2及び駆動部4を制御する制御部3と、塗布条件を入力する操作部5とを有している。
図2は、本実施形態の自動塗布装置のエアスプレーガン9及び駆動部4の一部の外観を模式的に示す上面斜視図である。図2に示すように、エアスプレーガン9は、横軸ガイドフレーム6の側面に形成された横軸レール6a上に配置されており、横軸方向(第一の方向)に移動自在である。エアスプレーガン9は、不図示の横軸方向サーボモータの駆動により、横軸方向に移動する。エアスプレーガン9の横軸レール6aとの接触部分には直動スライダーが設けられており、横軸サーボモータはかかる直動スライダーを駆動する。
横軸ガイドフレーム6は、その一端近傍が縦軸マスターレール7a上に、他端近傍が縦軸スレーブレール7b上に配置され、縦軸方向(第二の方向)に移動自在である。横軸ガイドフレーム6は、不図示の縦軸マスターサーボモータの駆動により縦軸マスターレール7a上を移動し、不図示の縦軸スレーブサーボモータの駆動により縦軸スレーブレール7b上を移動する。縦軸マスターサーボモータと縦軸スレーブサーボモータを同期させて駆動することにより、横軸ガイドフレーム6は、横軸に対して平行を維持した状態で縦軸方向に移動する。横軸ガイドフレーム6上に配置されたエアスプレーガン9は、横軸ガイドフレーム6の縦軸方向の移動に伴って縦軸方向に移動する。横軸ガイドフレーム6の縦軸マスターレール7a及び縦軸スレーブレール7bとの接触部分には直動スライダーが設けられており、縦軸マスターサーボモータ及び縦軸スレーブサーボモータはかかる直動スライダーを駆動する。
横軸レール6aは、図示しないが横軸ガイドフレーム6の側面にその高さ軸方向の位置が調整可能に形成され、手動により高さ方向の位置が調整される。エアスプレーガン9の塗布面までの距離は、横軸レール6aの高さ軸方向の位置によって決まる。尚、横軸レール6aの高さ軸方向の位置は、制御部によって制御されるサーボモータにより調整される構成であってもよい。塗布対象8は、縦軸マスターレール7aと、縦軸スレーブレール7bの間に配置される。横軸サーボモータ、縦軸マスターサーボモータ、縦軸スレーブサーボモータの回転速度、及び回転数は制御部3(図1参照)により制御される。横軸サーボモータの回転速度は塗布速度に対応し、縦軸マスターサーボモータ及び縦軸スレーブモータの回転数は塗布ピッチに対応する。
図3は、本実施形態の自動塗布装置の塗布動作の一例を模式的に示す上面図である。図3に示すように、本動作においては、エアスプレーガン9を作動状態(流動性物質を吐出する状態)にして、エアスプレーガン9を横軸方向に一端から他端まで移動させ、その後横軸ガイドフレーム6を縦軸方向に一定距離移動させる。この動作を繰り返し行うことにより、塗布対象8の全領域を塗布する。この塗布動作においては、エアスプレーガン9の横軸方向の移動速度が塗布速度となり、横軸ガイドフレーム6の一回当たりの移動距離が塗布ピッチとなる。また、エアスプレーガン9の高さ軸方向の位置、すなわち横軸レール6aの高さ軸方向の位置により塗布距離が決まる。
図4は、供給部2のエア供給系ライン及び流動性物質供給系ラインを模式的に示すライン図である。エアスプレーガン9には、流動性物質供給ライン61から加圧タンク22内の流動性物質が供給される。流動性物質供給ライン61には、流動性物質の供給のON/OFFを切り替えるエアオペレートバルブ21が介設されている。エアオペレートバルブ21のON/OFFは工場エア配管に接続されている3方電磁弁27からのエアの供給/非供給に応じて切り替わる。3方電磁弁27からエアオペレートバルブ21へのエアの供給/非供給の制御は、制御部3(図1参照)からの制御信号による。
流動性物質加圧タンク22には、工場エア配管から、フィルタ25、メインレギュレータ24、流動性物質供給系レギュレータ23を介してエアが供給される。流動性物質供給系レギュレータ23により、エアスプレーガン9に供給される流動性物質の供給圧力が調整され、エアスプレーガン9からの流動性物質の噴出量が調整される。メインレギュレータ24は、エア圧を0.5MPa以上0.7MPa以下の範囲内で調整するレギュレータである。流動性物質供給系レギュレータ23は、エア圧を0.005MPa以上0.4MPa以下の範囲内で可変調整する精密レギュレータである。メインレギュレータ24及び流動性物質供給系レギュレータ23はそれぞれ制御部3(図1参照)により制御される。
エアスプレーガン9には、吹き付け用エア供給ライン62から、吹き付け用のエアが供給される。吹き付け用エアは、フィルタ25、メインレギュレータ24を介して工場エア配管から供給されるエアである。吹き付け用エア供給ライン62には、吹き付け用エア供給系レギュレータ26が介設されている。吹き付け用エア供給系レギュレータ26は、エアスプレーガン2に供給される吹き付け用エア圧(流動性物質が押しつけられる面圧に相当)を調整する。吹き付け用エア供給系レギュレータ26は、吹き付け用エア圧を0.01MPa以上0.7MPa以下の範囲内で可変調整する精密レギュレータである。吹き付け用エア供給系レギュレータ26は、制御部3(図1参照)により制御される。
エアスプレーガン9には、作動用エア供給ライン63から、作動用のエアが供給される。作動用エアは、フィルタ25、メインレギュレータ24を介して工場エア配管から供給されるエアである。作動用エア供給ライン63には、3方電磁弁28が介設されている。3方電磁弁28は、エアスプレーガン9への作動用エアの供給/非供給を切り替える。3方電磁弁28のエアスプレーガン9への作動用エアの供給/非供給の制御は、制御部3(図1参照)からの制御信号による。
エアスプレーガン9の作動状態では、制御部3により、作動用エア供給ライン62からの作動用エアの供給とともに、吹き付け用エア及び流動性物質が供給される制御がなされる。一方、エアスプレーガン9の非作動状態では、制御部3により、作動用エア、吹き付け用エア及び流動性物質の供給が停止される制御がなされる。
図5は、エアスプレーガン9を模式的に示す断面図である。図5においてはエアスプレーガン9の作動/非作動に関係する要素のみを簡略化して示し、他の要素は省略する。エアスプレーガン9のノズル74は、作動用エアが供給されない状態ではニードル75により閉鎖される。ニードル75はエアスプレーガン9の内部のエアシリンダ室71を形成するピストン73に接続されており、ピストン73は押圧スプリング72により、ピストン73が図中左方向、すなわちニードル75がノズル74を閉鎖する方向にバネ付勢されている。そして、作動エア供給口76から作動用エアがエアシリンダ室71内に供給されると、押圧スプリング72を押圧してピストン73が図中右方向に移動してノズル74からニードル75が後退することによりノズル74が開放され、流動性物質が吹き付け用エアにより霧化吐出される。
図6は、本実施形態の自動塗布装置の操作部5の外観を模式的に示す前面図である。操作部5は、全面にタッチパネル式の操作パネル51を有する。作業者は、操作パネル51から、塗布対象となる部材の寸法もしくは部材Noを入力する。制御部3は、入力された部材の寸法もしくは部材Noに応じて、塗布開始点、塗布終了点、横軸方向塗布距離、縦軸方向塗布距離を算出する。尚、制御部3の記憶部には、各部材Noに対応する寸法が記憶されている。
また、作業者は、操作パネル51から、流動性物質の噴出量、吹き付け用エア圧力、塗布速度、塗布ピッチ等の塗布条件を入力する。塗布条件により、塗布膜の厚さ、仕上げ具合が決まる。操作部5での入力データは、制御部3に送信され、そこで処理及び記憶される。
本実施形態の自動塗布装置は、粘度が0.1mPa・s以上100mPa・s以下の範囲内である流動性物質の塗布用である。したがって、制御部3は少なくともこのような流動性物質の塗布に適した塗布条件での制御が可能である。具体的には、流動性物質の噴出量を6g/分以上60g/分以下の範囲内で、吹き付け用エア圧力を0.01MPa以上0.7MPa以下の範囲内で、塗布速度を10mm/秒以上1000mm/秒以下の範囲内で、塗布ピッチを10mm以上200mm以下の範囲内で制御可能である。上記範囲内の塗布条件においては、流動性物質による塗布膜を薄膜(略0.1μm以下)に形成することができ、例えば光触媒を含有するコーティング材を塗りムラや虹彩模様が発生する等の不具合が生じることがなく塗布することができる。また、このような膜厚は、塗布膜の十分な耐久性を確保することができる膜厚であるとともに、例えば光触媒を含有するコーティング材の場合、光触媒の含有量にもよるが、光触媒の性能を十分に確保しうる膜厚である。また、本実施形態の塗布装置は、防汚、防曇、防湿、電気絶縁性、光触媒、耐摩耗性、抗菌、防藻、防かび、防錆の内、少なくとも一つの機能を有する機能性材料の塗布用として好適に用いられ、本実施形態の塗布装置によると、このような機能性材料の機能を十分に発揮するように塗布することが可能である。
尚、流動性物質の塗布条件は、より好ましくは、流動性物質の噴出量が18g/分以上36g/分以下の範囲内、吹き付け用エア圧力が0.2MPa以上0.4MPa以下の範囲内、塗布速度が300mm/秒以上500mm/秒以下の範囲内、塗布ピッチが20mm以上100mm以下の範囲内で制御される。
また、操作部5には、塗布開始ボタン52が設けられており、作業者による塗布開始ボタン52の押圧に応じて制御部3は塗布動作を開始する。
次に、以上のように構成された自動塗布装置の動作を説明する。
図7は、本実施形態の自動塗布装置による塗布作業の手順のフローチャートである。まず、作業者は、塗布対象となる部材を搬入し(St1)、手動で横軸ガイドフレーム6の高さ軸方向の位置を調整することにより、塗布距離を調整する(St2)。そして、操作部5の操作パネル51に部材Noを入力する(St3)。その後、操作パネル51に流動性物質の噴出量、吹き付け用エア圧力、塗布速度、塗布ピッチを入力する(St4)。そして、塗布開始ボタン52を押圧する(St5)。塗布開始ボタンが押圧されると、制御部3は入力された部材Noに応じて塗布開始点、塗布終了点、横軸方向塗布距離、縦軸方向塗布距離を算出し(St6,t7)、駆動部4に制御信号を送信して、エアスプレーガン9を開始点に移動させる。その後、供給部2及び駆動部4に制御信号を送信し、図3に示す自動塗布動作を開始する(St8)。St6で算出した終了点までの塗布が完了すると、自動塗布動作を終了する(St9)。その後、駆動部4に制御信号を送信し、エアスプレーガン9を待機位置に移動させる(St10)。ここまでの動作が終了したら、作業者は部材を搬出し(St11)、作業は終了する。
(第二の実施形態)
図8は、本実施形態の自動塗布装置の駆動部4bの一部の外観を模式的に示す上面斜視図である。図8において、第一の実施形態と同一の構成要素には同一の符号を付して説明を省略する。本実施形態の駆動部4bは、横軸ガイドフレーム6において、第一の実施形態でエアスプレーガン9が配置されている側面と対向する側面にも、エアスプレーガン9と同様の構成のエアスプレーガン9bが横軸レール6b上に配置されている点を除いて第一の実施形態と同様の構成である。
本実施形態では、二つスプレーガン20、20bに対し別個に駆動部、供給部が構成されている。この構成によると、塗布方向の前側にあるエアスプレーガン(図8右方向に塗布を進める場合は、エアスプレーガン9)を下塗り材塗布用とし、塗布方向の後側にあるエアスプレーガン(図8右方向に塗布を進める場合は、エアスプレーガン9b)を上塗り材塗布用とすることにより、一度の塗布動作で下塗り材と上塗り材とを塗布することができる。
(第三の実施形態)
図9は、本実施形態の自動塗布装置の駆動部4cの一部の外観を模式的に示す上面斜視図である。図9において、第一の実施形態と同一の構成要素には同一の符号を付して説明を省略する。本実施形態の駆動部4cは、横軸ガイドフレーム6の側面に第一の実施形態と同様の構成のエアスプレーガン9が複数設置されている点を除いては、第一の実施形態と同様の構成である。複数のエアスプレーガン9は、横軸方向の全範囲を一度に塗布可能となるような間隔で配置する。具体的には、隣接するエアスプレーガン9の間隔が、10mm以上200mm以下の範囲内、より好ましくは20mm以上100mm以下の範囲内となるように配置する。この間隔が塗布ピッチとなる。
本実施形態においては、エアスプレーガン9が横軸方向に移動自在な構成である必要がなく、横軸ガイドフレーム6の縦軸方向の移動のみで全領域の塗布が可能となる。したがって、本実施形態の駆動部4cは、縦軸マスターサーボモータ、縦軸スレーブサーボモータを有し、これらによる横軸ガイドフレーム6の移動速度が塗布速度となる。
尚、制御部による塗布条件の制御可能な範囲は、第一の実施形態と同様なので、横軸ガイドフレーム6の移動速度は、10mm/秒以上1000mm/秒以下の範囲内で制御される。
(実施例1)
実施例1では、第一の実施形態の自動塗布装置により、流動性物質である光触媒含有コーティング材の塗布を行った。本実施例では、塗布基材としてアルミ製鋼板を用い、光触媒含有コーティング材としてフォリウム(登録商標、川崎重工株式会社製、光触媒としてアナターゼ型酸化チタンを含有)を用いた。塗布条件は、噴出量を30g/分、吹き付け用エア圧力を0.3MPa、塗布速度を500mm/秒、塗布ピッチを50mmとした。また、塗布ガン距離を260mmとした。
(実施例2)
実施例2では、第二の実施形態の自動塗布装置により、光触媒含有コーティング材の塗布を行った。本実施例では、塗布基材としてフッ素樹脂塗装外壁鋼板(1m×2m)を、下塗り材として専用下塗り材のフォリウム(登録商標、川崎重工業株式会社製)、上塗り材としてフォリウム(登録商標、川崎重工業株式会社製、光触媒としてアナターゼ型酸化チタンを含有)を用い、塗布方向前側のエアスプレーガンにより下塗り材を塗布し、塗布方向後側のエアスプレーガンにより上塗り材を塗布した。塗布条件は、噴出量を30g/分、吹き付け用エア圧力を0.3MPa、塗布速度を500mm/秒、塗布ピッチを50mmとした。また、塗布距離を180mmとした。
(比較例1)
比較例1では、第一の実施形態の自動塗布装置により、流動性物質である光触媒含有コーティング材の塗布を行った。本比較例では、塗布基材としてアルミ製鋼板を用い、光触媒含有コーティング材としてフォリウム(登録商標、川崎重工業(株)製、光触媒としてアナターゼ型酸化チタンを含有)を用いた。塗布条件は、噴出量を100g/秒、吹き付け用エア圧力を1.0MPa、塗布速度を5mm/秒、塗布ピッチを5mmとした。また、塗布ガン距離を260mmとした。
(結果)
実施例1、2いずれにおいても、基材に対し自動で光触媒含有コーティング材を塗布することができた。また、光触媒含有コーティング材による塗布膜を目視観察したところ、塗布ムラ、虹彩模様等の外観異常がないことを確認した。
一方、比較例1においては、基材に対し自動で光触媒含有コーティング材を塗布することができたものの、光触媒含有コーティング材による塗布膜を目視観察したところ、塗布ムラが目立ち、虹彩模様等の外観異常が認められた。
チタン付着量測定として、蛍光X線分析装置(モデル:3080E2, Rigaku Denki Kogyo)にて、蛍光X線分析を行った結果、チタンの強度値は実施例1において0.6081kcpsであり、実施例2において0.6187kcpsであり、これらの値は光触媒機能を十分に発揮できる付着量であったといえる。尚、チタンのX線強度値は、蛍光分析装置の機種、測定条件等によっても異なり、実施例での数値は一例として挙げたものであって、本発明を何ら限定するものではない。
本発明の自動塗布装置は、防汚、防曇、防湿、電気絶縁性、光触媒、耐摩耗性、抗菌、防藻、防かび、防錆などの機能を塗布対象に付加するために、これらの機能を有する機能性材料である流動性物質の塗布用として有用である。例えば、外壁建材鋼板等に光触媒機能を付加するために、光触媒を含有するコーティング材を塗布するのに有用である。
第一の実施形態に係る流動性物質の自動塗布装置の構成を示すブロック図。 第一の実施形態の自動塗布装置のエアスプレーガン及び駆動部の一部の外観を模式的に示す上面斜視図。 第一の実施形態の自動塗布装置の塗布動作の一例を模式的に示す上面図。 第一の実施形態の自動塗布装置の供給部のエア供給ライン及び流動性物質供給ラインを模式的に示すライン図。 第一の実施形態の自動塗布装置のエアスプレーガンを模式的に示す断面図。 第一の実施形態の自動塗布装置の操作部の外観を模式的に示す前面図。 第一の実施形態の自動塗布装置による塗布作業の手順のフローチャート。 第二の実施形態の自動塗布装置の駆動部の一部の外観を模式的に示す上面斜視図。 第三の実施形態の自動塗布装置の駆動部の一部の外観を模式的に示す上面斜視図。
符号の説明
1 自動塗布装置
2 供給部
3 制御部
4,4b,4c 駆動部
5 操作部
6 横軸ガイドフレーム
6a,6b 横軸レール
7a 縦軸マスターレール
7b 縦軸スレーブレール
8 塗布対象
9 エアスプレーガン
21 エアオペレートバルブ
22 流動性物質加圧タンク
23 流動性物質供給系レギュレータ
24 メインレギュレータ
25 フィルタ
26 吹き付け用エア供給系レギュレータ
61 流動性物質供給ライン
62 吹き付け用エア供給ライン
63 作動用エア供給ライン

Claims (7)

  1. 粘度が0.1mPa・s以上100mPa・s以下の範囲内である流動性物質を塗布する装置であって、
    前記流動性物質を加圧エアにより吹き付けて塗布するエアスプレーガンと、前記エアスプレーガンを第一の方向に移動する第一の移動手段と、前記エアスプレーガンを第一の方向と直交する第二の方向に移動する第二の移動手段とを備え、
    第一の移動手段により前記エアスプレーガンを第一の方向に所定の移動速度で移動させた後、第二の移動手段により前記エアスプレーガンを第二の方向に所定の移動量を移動させる動作を繰り返して塗布動作がなされ、
    前記エアスプレーガンによる前記流動性物質の噴出量を6g/分以上60g/分以下の範囲内で、吹き付け用エア圧力を0.01MPa以上0.7MPa以下の範囲内で、第一の方向の前記移動速度を10mm/秒以上1000mm/秒以下の範囲内で、第二の方向の前記移動量を10mm以上200mm以下の範囲内で制御する制御手段をさらに備える、自動塗布装置。
  2. 前記制御手段は、前記流動性物質の噴出量を18g/分以上36g/分以下の範囲内で、吹き付け用エア圧力を0.2MPa以上0.4MPa以下の範囲内で、第一の方向の前記移動速度を300mm/秒以上500mm/秒以下の範囲内で、第二の方向の前記移動量を20mm以上100mm以下の範囲内で制御する、請求項1に記載の自動塗布装置。
  3. 前記流動性物質の噴出量、前記吹き付け用エア圧力、前記流動性物質の塗布速度、塗布ピッチを入力可能な操作手段をさらに備え、
    前記制御手段は、前記塗布速度を第一の方向の前記移動速度として、前記塗布ピッチを第二の方向の前記移動量として制御する、請求項1または2に記載の自動塗布装置。
  4. 前記エアスプレーガンの高さ軸方向の位置を調整可能な高さ軸方向調整手段をさらに備え、
    前記エアスプレーガンの高さ軸方向の位置を手動により又は前記制御手段により調整可能である、請求項1乃至3いずれかに記載の自動塗布装置。
  5. 複数の流動性物質を加圧エアにより吹き付けて塗布するエアスプレーガンをさらに備える、請求項1乃至4いずれかに記載の自動塗布装置。
  6. 粘度が0.1mPa・s以上100mPa・s以下の範囲内である流動性物質を塗布する装置であって、
    前記流動性物質を加圧エアにより吹き付けて塗布する複数のエアスプレーガンを隣接する前記エアスプレーガンの間隔が10mm以上200mm以下の範囲内となるように第一の方向に配列した塗布手段と、前記塗布手段を第一の方向と直交する第二の方向に移動する第二の移動手段とを備え、
    第二の移動手段により前記塗布手段を第二の方向に所定の移動速度で移動させることにより塗布動作がなされ、
    前記各エアスプレーガンによる前記流動性物質の噴出量を6g/分以上60g/分以下の範囲内で、吹き付け用エア圧力を0.01MPa以上0.7MPa以下の範囲内で、第二の方向の前記移動速度を10mm/秒以上1000mm/秒以下の範囲内で制御する制御手段をさらに備える、自動塗布装置。
  7. 前記流動性物質が防汚、防曇、防湿、電気絶縁性、光触媒、耐摩耗性、抗菌、防藻、防かび、防錆の内、少なくとも一つの機能を有する機能性材料である請求項1乃至6いずれかに記載の自動塗布装置。
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