JP2005107587A - 顔認証装置および通行制御装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】常に安定した照合性能が得られる顔認証装置を提供する。
【解決手段】被認証者の顔画像をカメラで撮影し、得られた顔画像を辞書情報と照合することにより当該被認証者が本人であるか否かを認証する顔認証装置において、カメラのレンズ中心点(視野角中心点)を被認証者の顔の特徴点に配置した後、顔照合処理を実行する。
【選択図】 図1
【解決手段】被認証者の顔画像をカメラで撮影し、得られた顔画像を辞書情報と照合することにより当該被認証者が本人であるか否かを認証する顔認証装置において、カメラのレンズ中心点(視野角中心点)を被認証者の顔の特徴点に配置した後、顔照合処理を実行する。
【選択図】 図1
Description
本発明は、たとえば、被認証者の顔画像を基に被認証者が本人であるか否かを認証する顔認証装置、および、この顔認証装置を用いて通行者の通行(たとえば、重要施設の入退室など)を制御する通行制御装置に関する。
最近、たとえば、セキュリティ管理などにおいて、被認証者の顔画像を基に被認証者が本人であるか否かを認証する顔認証装置が開発されている。
一般に、この種の顔認証装置は、顔画像を入力するためのカメラやカラー液晶表示部などを備えた操作部と、認証処理などを行なうための認証エンジンやカメラ制御部などを備えた制御部とによって構成されていて、操作部のカメラからの入力画像を液晶表示部に表示しながら、被認証者の顔画像を取得して、顔の特徴点を抽出し、この抽出した特徴点を辞書情報として登録する。
一般に、この種の顔認証装置は、顔画像を入力するためのカメラやカラー液晶表示部などを備えた操作部と、認証処理などを行なうための認証エンジンやカメラ制御部などを備えた制御部とによって構成されていて、操作部のカメラからの入力画像を液晶表示部に表示しながら、被認証者の顔画像を取得して、顔の特徴点を抽出し、この抽出した特徴点を辞書情報として登録する。
その後は、カメラからの入力画像を液晶表示部に表示しながら、被認証者の顔画像を取得する度に、顔の特徴点を抽出して、この抽出した特徴点をあらかじめ登録された辞書情報と照合することにより、被認証者が本人であるか否かを認証するようになっている。
このような顔認証装置では、被認証者をより早く見つけるため、カメラに広角レンズを使用することが多い。広角レンズは、一般に周辺部で画像が歪み易く、照合画像として利用するために画像処理を施すなどの対策を行なうか、視野角が広くとも歪が少ない高価なレンズを使用する必要がある。
また、チルトレバーを操作することにより、所定の位置に立った被撮影者の目に撮影口を向けるチルト機構部と、撮影口のチルト角を算出するチルト角測定部と、チルト角を基にカメラの焦点距離を調整するフォーカス調整部とを備える撮影装置(たとえば、特許文献1参照)では、非撮影者の目とカメラまでの距離とチルト角から統計手法を用いたテーブルもしくは水平に置いたカメラの画像と基準立ち位置のラインに立ったときの画像を基に身長の算出を行なっている。
特願2001−330766号公報
広角レンズを利用することにより、カメラを固定したまま広範囲の人物を検出することが可能であり、また、幅広い身長範囲での照合を可能としていたが、広角レンズの特性上、周辺部の画像が歪むことが多く、撮影可能身長の上限、下限で取得画像が歪み、照合性能が安定しないという問題がある。
また、この対策として視野角が広く、かつ、歪みの少ないレンズを使用することで、当該問題点を回避することが可能であるが、このようなレンズは極めて高価であり、安価な製品を提供できないという問題がある。
さらに、特許文献1に示されるように、基準立ち位置にラインを引き、ここに被撮影者が立ったときの画像から身長を求める手法では、カメラとの立ち位置を調べるために事前にラインを引く必要があり、設置条件に制限が発生するという問題がある。
また、ライン上を被撮影者が通過しなかった場合は、基準画像を取得することができないため、取得画像の被撮影者部分を切り出し、統計手法などを用いて身長などを求めざるを得ず、個人の体型や姿勢から受ける影響を除外できないという問題がある。
そこで、本発明は、常に安定した照合性能が得られる顔認証装置および通行制御装置を提供することを目的とする。
本発明の顔認証装置は、被認証者の少なくとも顔画像を撮影する画像入力手段と、この画像入力手段の角度を可変する角度可変手段と、前記画像入力手段から得られる顔画像から顔の特徴点を検出し、この検出した顔の特徴点の位置情報と前記画像入力手段の視野角の中心点から前記画像入力手段を駆動すべき角度と方向を算出する制御量算出手段と、この制御量算出手段により算出された角度と方向に基づき前記角度可変手段を制御することにより前記画像入力手段の視野角の中心点を前記顔の特徴点と対応させる制御手段と、この制御手段により前記画像入力手段の視野角の中心点を前記顔の特徴点と対応させた後、前記画像入力手段から得られる顔画像とあらかじめ顔画像が登録された辞書情報とを照合することにより当該被認証者が本人であるか否かを認証する認証手段とを具備している。
また、本発明の通行制御装置は、通行者の少なくとも顔画像を撮影する画像入力手段と、この画像入力手段の角度を可変する角度可変手段と、前記画像入力手段から得られる顔画像から顔の特徴点を検出し、この検出した顔の特徴点の位置情報と前記画像入力手段の視野角の中心点から前記画像入力手段を駆動すべき角度と方向を算出する制御量算出手段と、この制御量算出手段により算出された角度と方向に基づき前記角度可変手段を制御することにより前記画像入力手段の視野角の中心点を前記顔の特徴点と対応させる制御手段と、この制御手段により前記画像入力手段の視野角の中心点を前記顔の特徴点と対応させた後、前記画像入力手段から得られる顔画像とあらかじめ顔画像が登録された辞書情報とを照合することにより当該通行者が本人であるか否かを認証する認証手段と、この認証手段の認証結果に応じて当該通行者の通行を制御する通行制御手段とを具備している。
本発明によれば、常に安定した照合性能が得られる顔認証装置および通行制御装置を提供できる。
以下、本発明の実施の形態について図面を参照して説明する。
図1は、本実施の形態に係る顔認証装置を用いた通行制御装置の構成を概略的に示すものである。図1において、操作部1は、この例では、被認証者の顔画像(少なくとも顔を含んでいる画像)を撮影して入力する画像入力手段としてのビデオカメラ(以降、単にカメラと略称する)2、カメラ2の角度を可変する角度可変手段としてのカメラ駆動部3、カメラ2で入力された被認証者の顔画像や各種操作案内などを表示する案内手段としての表示部(たとえば、カラー液晶表示器)4、被認証者が自己固有の識別情報としてのID番号やパスワードなどを入力する入力手段としてのキーボード5、および、被認証者に対して各種音声案内などを行なう音声案内手段としてのスピーカ6を備えていて、被認証者の顔部分と相対向する部分に設置される。
図1は、本実施の形態に係る顔認証装置を用いた通行制御装置の構成を概略的に示すものである。図1において、操作部1は、この例では、被認証者の顔画像(少なくとも顔を含んでいる画像)を撮影して入力する画像入力手段としてのビデオカメラ(以降、単にカメラと略称する)2、カメラ2の角度を可変する角度可変手段としてのカメラ駆動部3、カメラ2で入力された被認証者の顔画像や各種操作案内などを表示する案内手段としての表示部(たとえば、カラー液晶表示器)4、被認証者が自己固有の識別情報としてのID番号やパスワードなどを入力する入力手段としてのキーボード5、および、被認証者に対して各種音声案内などを行なう音声案内手段としてのスピーカ6を備えていて、被認証者の顔部分と相対向する部分に設置される。
操作部1は制御部7に接続されている。すなわち、操作部1のカメラ2、カメラ駆動部3、表示部4、キーボード5、スピーカ6は、それぞれカメラ制御部8、表示制御部9、キー入力制御部10、音声制御部11を介して主制御部(制御手段)12に接続されている。
照明手段としての照明灯13は、カメラ2による顔画像の撮影時に被認証者の顔部分を照明するもので、照明制御部14を介して主制御部12に接続されている。
距離測定手段としての人感センサ15は、カメラ2から被認証者までの距離を測定するもので、センサ制御部16を介して主制御部12に接続されている。人感センサ15は、たとえば、超音波を対象物(被認証者)に対し照射し、その反射波を拾うことによって起こるドップラー効果を利用し、当該人感センサ15(カメラ2)から被認証者までの距離を求めるようになっている。
距離測定手段としての人感センサ15は、カメラ2から被認証者までの距離を測定するもので、センサ制御部16を介して主制御部12に接続されている。人感センサ15は、たとえば、超音波を対象物(被認証者)に対し照射し、その反射波を拾うことによって起こるドップラー効果を利用し、当該人感センサ15(カメラ2)から被認証者までの距離を求めるようになっている。
主制御部12には、顔画像による認証処理を行なう認証手段としての認証処理部17、辞書記憶手段としての辞書記憶部18、および、ゲート制御部19がそれぞれ接続されている。辞書記憶部18には、たとえば、あらかじめ被認証者のID番号に対応させて複数の辞書情報が記憶(登録)されている。
このような構成において、カメラ2で入力された被認証者の顔画像、および、キーボード5で入力された被認証者のID番号は、カメラ制御部8、キー入力制御部10、主制御部12を介して認証処理部17へ送られる。認証処理部17は、辞書記憶部18から入力されたID番号に対応する辞書情報を選択し、この選択した辞書情報と入力された顔画像とを照合することにより被認証者が本人であるか否かを認証し、その認証結果を主制御部12へ送るようになっている。
主制御部12は、認証処理部17からの認証結果に基づき、ゲート制御部19を介して通行ゲート20の開閉制御を行なうことにより、被認証者(通行者)の通行を制御する。通行ゲート20は、たとえば、住宅の玄関に設置された入退出用ドア、あるいは、重要施設の入退出用ドアなどである。ここに、ゲート制御部19および通行ゲート20は通行制御手段を構成している。
図2は、操作部1の外観構成および操作部1に対する照明灯13および人感センサ15の配置例の具体例を示すものである。すなわち、操作部1の前面には、カメラ2(カメラ駆動部3)、表示部4、キーボード5およびスピーカ6がそれぞれ設けられている。この場合、表示部4の下方にカメラ2(カメラ駆動部3)が設けられ、カメラ2の側部にキーボード5が設けられ、表示部4の側部にスピーカ6が設けられている。そして、操作部1の上部に照明灯13が配設され、操作部1の下部に人感センサ15が配設されている。
図3は、カメラ駆動部3の具体的な構成を模式的に示すものである。すなわち、カメラ支持体31にはカメラ2が固定されている。カメラ支持体31は、回転軸32に固定されていて、回転軸32とともに回動するようになっている。回転軸32には、カメラ支持体31の回転角を検出するエンコーダ部33が同軸的に固定されている。エンコーダ部33は、駆動伝達手段としての無端ベルト34を介してステッピングモータ35の回転軸35aに同軸的に固定されたプーリ36に連結されている。
これにより、モータ35の回転力がエンコーダ部33に伝達され、エンコーダ部33が回転することによりカメラ支持体31(カメラ2)が回動し、カメラ2のレンズ向き方向の角度が上下に所定範囲変更可能となっている。なお、符号37はカメラ支持体31の初期位置を検知する初期位置センサである。また、カメラ2は、この例では視野角αの画像を撮影できるものとする。
カメラ支持体31の初期位置は、図4(a)に示すように、カメラ2のレンズの中心点が水平方向を向いた状態に設定されている。この状態から所定の角度上方に回転させた状態が図4(b)である。
次に、このような構成において動作を説明する。
まず、第1の動作例について図5に示すフローチャートを参照して説明する。第1の動作例は、顔照合位置を自動的に調整する場合である。
被認証者が操作部1の前に位置すると、人感センサ15が反応してその出力値が変動し、これにより主制御部12は被認証者が操作部1の前に位置したことを判別する(ステップS1)。
まず、第1の動作例について図5に示すフローチャートを参照して説明する。第1の動作例は、顔照合位置を自動的に調整する場合である。
被認証者が操作部1の前に位置すると、人感センサ15が反応してその出力値が変動し、これにより主制御部12は被認証者が操作部1の前に位置したことを判別する(ステップS1)。
次に、主制御部12は、このときカメラ2で撮影された被認証者の顔画像をカメラ2の出力から取込み、この取込んだ画像内に人物(被認証者)が存在するか否かをチェックする(ステップS2)。このチェックは、たとえば、人感センサ15が反応したと思われる部位を入力画像から判別することにより行なう。ここで人物の存在が検知できなかった場合はステップS1に戻る。
ステップS2で人物が検知できた場合、主制御部12は、入力画像から顔領域を切り出すことにより、顔が存在するか否かをチェックする(ステップS3)。このチェックは、たとえば、入力画像から顔の特徴情報として両目および両鼻孔を検出し、両目および両鼻孔が検出できたとき顔が存在すると判定する。ここで顔領域が切り出せなかった場合はステップS2に戻る。
ステップS3で顔領域が切り出せた場合、主制御部12は、入力画像内のどこに顔領域が存在するか、その顔領域の位置(顔位置)を算出する(ステップS4)。この顔位置の算出は、たとえば、ステップS3で検出した両目および両鼻孔の位置情報などを用いて行なわれる。
次に、主制御部12は、算出した顔位置が入力画像内の中央にあるか否かをチェックする(ステップS5)。このチェックの結果、顔位置が入力画像内の中央にない場合、カメラ2のレンズの周辺部は画像の歪みが大きくなる傾向にあるため、主制御部12は、カメラ制御部8を介してカメラ駆動部3を駆動することにより、顔の特徴点の位置が画像領域の中央になるように、すなわち、図6に示すように、カメラ2の視野角αの中心点(レンズ中心点)CTが被認証者Mの顔の特徴点と一致するように、カメラ2の角度を調整する(ステップS6,S7)。
すなわち、たとえば、ステップS3で検出した両鼻孔の位置情報を用いて両鼻孔間の中央部を顔の特徴点として検出し、この検出した顔の特徴点の位置情報とカメラ2のあらかじめ判明しているレンズ中心点情報とから、カメラ2を駆動すべき角度(駆動量)βおよび駆動方向(上方または下方)を算出する。
すなわち、たとえば、ステップS3で検出した両鼻孔の位置情報を用いて両鼻孔間の中央部を顔の特徴点として検出し、この検出した顔の特徴点の位置情報とカメラ2のあらかじめ判明しているレンズ中心点情報とから、カメラ2を駆動すべき角度(駆動量)βおよび駆動方向(上方または下方)を算出する。
そして、この算出した角度βおよび駆動方向に基づきモータ35を駆動することにより、このモータ35の動力が無端ベルト34を介してカメラ2の回転運動に変換され、カメラ2が所望の位置に設定される。この動作により、カメラ2のレンズ中心点CTの延長線上へ顔の特徴点(両鼻孔間の中央部)を配置することが可能となる。
ここに、ステップS6の処理が本発明における、カメラを駆動すべき角度と方向を算出する制御量算出手段に対応し、ステップS7の処理が本発明における、カメラの視野角の中心点を顔の特徴点と対応させる制御手段に対応している。
こうして、カメラ2のレンズ中心点CTの延長線上へ顔の特徴点を配置した後、主制御部12は、認証処理部17による顔照合処理を実施する(ステップS8)。顔照合処理には、ID番号やパスワードの入力を必要とする1対1照合と、ID番号やパスワードの入力を必要としない1対N照合とがある。
1対1照合の場合、あらかじめ被認証者がキーボード5からID番号を入力しておくことにより、カメラ2が取込んだ顔画像から特徴点を抽出するとともに、先に入力されたID番号に対応する辞書情報を辞書記憶部18から選択し、この選択した辞書情報と上記抽出した特徴点とを照合することにより、被認証者が本人であるか否かを認証し、その認証結果を主制御部12へ送る。
1対N照合の場合、ID番号の入力は行なわず、入力された顔画像を辞書記憶部18に登録されている全ての辞書情報と照合することにより、被認証者が本人であるか否かを認証し、その認証結果を主制御部12へ送る。
なお、ステップS5のチェックの結果、顔位置が入力画像内の中央にある場合、主制御部12はステップS6,S7をジャンプしてステップS8に進み、顔照合処理を実施する。
主制御部12は、認証処理部17から認証結果を受けると、その認証結果を参照することにより認証成功か否かを判定し、認証成功の場合、すなわち、入力された顔画像と辞書情報とが一致した場合、操作部1のスピーカ6に認証成功の音声案内を出力するとともに、表示部4に認証終了の案内を表示して、ゲート制御部19に開放命令を送る。ゲート制御部19は、主制御部16からの開放命令を受けると、通行ゲート20を開放し、被認証者(通行者)の通行を許可する。
一方、認証不成功の場合、すなわち、入力された顔画像と辞書情報とが不一致の場合、主制御部16は、操作部1のスピーカ6に認証不成功の音声案内を出力するとともに、表示部4に認証未終了の案内を表示して、当該認証処理を終了する。
このように、カメラ2のレンズ中心点CTの延長線上へ顔の特徴点を配置することにより、最も歪みが少ない位置へ顔の特徴点を配置することができるため、安定した顔画像を取得することが可能となり、カメラ2のレンズによる画像歪みを削減した顔照合が可能となる。
次に、第2の動作例について図7および図8に示すフローチャートを参照して説明する。第2の動作例は、カメラ2の焦点距離を調整する場合である。
ステップS11〜S12は、前述した第1の動作例(図5)におけるステップS1〜S2と同様であるので、説明は省略する。
次に、主制御部12は、ステップS13において、人感センサ15により、図9に示すように、当該人感センサ15(カメラ2)から被認証者Mまでの距離lを求める。
次に、ステップS14〜S18は、前述した第1の動作例(図5)におけるステップS3〜S7と同様であるので、説明は省略する。
次に、主制御部12は、ステップS19において、ステップS17により算出された角度(駆動量)βとそれまでの角度とからカメラ2の現在の仰角θ(図9参照)を算出する。ここに、ステップS19の処理が本発明における仰角算出手段に対応している。
ステップS11〜S12は、前述した第1の動作例(図5)におけるステップS1〜S2と同様であるので、説明は省略する。
次に、主制御部12は、ステップS13において、人感センサ15により、図9に示すように、当該人感センサ15(カメラ2)から被認証者Mまでの距離lを求める。
次に、ステップS14〜S18は、前述した第1の動作例(図5)におけるステップS3〜S7と同様であるので、説明は省略する。
次に、主制御部12は、ステップS19において、ステップS17により算出された角度(駆動量)βとそれまでの角度とからカメラ2の現在の仰角θ(図9参照)を算出する。ここに、ステップS19の処理が本発明における仰角算出手段に対応している。
次に、主制御部12は、ステップS13で求めたカメラ2から被認証者Mまでの距離lと、ステップS19で求めたカメラ2の仰角θとを用いて、下記式(1)より、カメラ2から顔の特徴点までの距離(光軸距離)x(図9参照)を求める(ステップS20)。ここに、ステップS19の処理が本発明における、カメラから顔の特徴点までの距離を算出する距離算出手段に対応している。
x=lcosθ …… (1)
カメラの焦点距離は、レンズとカメラとの関係より一意に求められ、あらかじめ判明しており、ステップS20で求められた光軸距離xと等しくなったときに焦点が合致した状態となり、この状態が最も鮮明な画像が得られる。
カメラの焦点距離は、レンズとカメラとの関係より一意に求められ、あらかじめ判明しており、ステップS20で求められた光軸距離xと等しくなったときに焦点が合致した状態となり、この状態が最も鮮明な画像が得られる。
そこで、主制御部12は、図示しないメモリにあらかじめ初期値として記憶されているカメラ2の焦点距離x′を読出し(ステップS21)、ステップS20で求められた光軸距離xと比較する(ステップS22)。この比較の結果、[x>x′]であれば、主制御部12は、被認証者に対し、表示部4により例えばカメラ2に近付くように案内し(ステップS22)、ステップS12に戻り、上記同様な動作を繰り返す。
ステップS22での比較の結果、[x>x′]でなければ、主制御部12は、[x<x′]であるか否かをチェックする(ステップS24)。このチェックの結果、[x<x′]であれば、主制御部12は、被認証者に対し、表示部4により例えばカメラ2から遠ざかるように案内し(ステップS25)、ステップS12に戻り、上記同様な動作を繰り返す。
ここに、ステップS22〜S25の処理が本発明における、カメラの焦点を合致させるまでの適正な移動方向等を当該被認証者に対し案内する案内手段に対応している。
ステップS23,S25の案内にしたがい、被認証者が移動するに伴い、カメラ2の角度の変更と人感センサ15による距離の測定を繰り返し、常にあるいは一定間隔ごとに光軸間距離を計算し、適正な位置になったとき、すなわち、ステップS24において[x<x′]でなくなったとき、主制御部12は、カメラ2と被認証者との距離が適正値になったと判断し(ステップS26)、認証処理部17による顔照合処理を実施する(ステップS27)。
なお、ステップS27の顔照合処理は、前述した第1の動作例(図5)におけるステップS8と同様であるので、説明は省略する。
なお、ステップS27の顔照合処理は、前述した第1の動作例(図5)におけるステップS8と同様であるので、説明は省略する。
このように、カメラ2の焦点距離を調整した後、カメラ2により取得した照合画像は、カメラ2のレンズの影響を受けにくく、焦点距離も適正であるため、最も安定した照合画像となっている。この画像により顔照合を行なうことにより、登録時の辞書情報との立ち位置変動による影響を抑えた突合せが実現できるため、より安定した照合性能を得ることが可能となる。
したがって、人感センサ15によりカメラ2と被認証者との距離を正確に把握可能なため、前述したように、顔の特徴点をカメラ2のレンズ中心点CTの延長線上へ配置するようカメラ2を駆動することによって、正確な光軸距離を測定することができ、その結果として常に安定した照合性能が得られる。
次に、第3の動作例について図10および図11に示すフローチャートを参照して説明する。第3の動作例は、カメラ2のオートフォーカス機能を利用して焦点距離を自動調整する場合である。したがって、この例の場合、カメラ2としてレンズ部にオートフォーカス機能を備えたカメラを用いるものとする。
ステップS31〜S42は、前述した第2の動作例(図7、図8)におけるステップS11〜S22と同様であるので、説明は省略する。
ステップS42での比較の結果、[x>x′]であれば、主制御部12は、カメラ2のオートフォーカス機能を制御することにより、カメラ2の焦点距離を長くして光軸距離xに合わせる(ステップS43)。
ステップS42での比較の結果、[x>x′]であれば、主制御部12は、カメラ2のオートフォーカス機能を制御することにより、カメラ2の焦点距離を長くして光軸距離xに合わせる(ステップS43)。
ステップS42での比較の結果、[x>x′]でなければ、主制御部12は、[x<x′]であるか否かをチェックする(ステップS44)。このチェックの結果、[x<x′]であれば、主制御部12は、カメラ2のオートフォーカス機能を制御することにより、カメラ2の焦点距離を短くして光軸距離xに合わせる(ステップS45)。
ここに、ステップS42〜S45の処理が本発明における、カメラの焦点距離を可変制御することによりカメラの焦点を合致させる焦点距離調整手段に対応している。
ステップS43あるいはS45の処理が終了すると、主制御部12は、カメラ2と被認証者との距離が適正値になったと判断し(ステップS46)、認証処理部17による顔照合処理を実施する(ステップS47)。
なお、ステップS47の顔照合処理は、前述した第2の動作例(図7、図8)におけるステップS27と同様であるので、説明は省略する。
なお、ステップS47の顔照合処理は、前述した第2の動作例(図7、図8)におけるステップS27と同様であるので、説明は省略する。
このように、カメラ2のレンズ部にオートフォーカス機能を備えたカメラを用い、光軸距離を基に適正な焦点距離を算出し、この値を基にフォーカスを調整してピントを合わせることにより、同様に鮮明な画像を取得することが可能となる。
ただし、オートフォーカス機能だけでは、焦点距離の調整がなされるだけで、被認証者の立ち位置によって取得される顔部分の画像サイズが登録時の辞書情報のサイズと異なってしまう現象が発生する場合がある。顔部分が最小限総画素数で切り出せた場合には比較的問題はないが、顔が小さすぎた、もしくは大きすぎた場合は、登録された辞書情報との画像サイズが著しく異なり、照合に時間がかかるという問題がある。このため、本実施の形態では、焦点距離と同時にレンズ群の間隔を変更するズーム機能を併せ持つものとする。
焦点距離を確定した後、取得した画像サイズから切り出した顔のサイズが辞書登録の際に用いる基準の顔サイズになるよう、レンズ群の距離を調整する。これにより、どのような立ち位置でも焦点距離および取得する顔サイズが一定となるようにすることが可能となる。
次に、第4の動作例について説明する。第4の動作例は、辞書情報に対し被認証者の身長に関する情報を付加しておき、1対N照合を行なう場合の辞書情報の絞り込みを行なうことにより、照合時間の短縮を図るものである。
まず、辞書情報の登録動作について図12および図13に示すフローチャートを参照して説明する。
本装置の電源オン後、操作部1のキーボード5にて所定の操作を行なうことにより管理者メニューに入る。ここで、新規登録または登録更新メニューを選択し、登録者(被認証者)が操作部1のカメラ2の前に位置する。次に、登録者は、操作部1のキーボード5にて自己のID番号を入力し(ステップS51)、その後、キーボード5にて自己のパスワードを入力する(ステップS52)。
本装置の電源オン後、操作部1のキーボード5にて所定の操作を行なうことにより管理者メニューに入る。ここで、新規登録または登録更新メニューを選択し、登録者(被認証者)が操作部1のカメラ2の前に位置する。次に、登録者は、操作部1のキーボード5にて自己のID番号を入力し(ステップS51)、その後、キーボード5にて自己のパスワードを入力する(ステップS52)。
次のステップS53〜S59は、前述した第2の動作例(図7、図8)におけるステップS13〜S19と同様であるので、説明は省略する。
次に、主制御部12は、ステップS53で求めたカメラ2から被認証者Mまでの距離lと、ステップS59で求めたカメラ2の仰角θとを用いて、下記式(2)より、カメラ2の設置位置から顔の特徴点までの高さH(図14参照)を求める(ステップS60)。ここに、ステップS60の処理が本発明における、カメラの設置位置から顔の特徴点までの高さを算出する第1の高さ算出手段に対応している。
次に、主制御部12は、ステップS53で求めたカメラ2から被認証者Mまでの距離lと、ステップS59で求めたカメラ2の仰角θとを用いて、下記式(2)より、カメラ2の設置位置から顔の特徴点までの高さH(図14参照)を求める(ステップS60)。ここに、ステップS60の処理が本発明における、カメラの設置位置から顔の特徴点までの高さを算出する第1の高さ算出手段に対応している。
H=ltanθ …… (1)
次に、主制御部12は、図示しないメモリにあらかじめ初期値として記憶されている床面からカメラ2の設置位置までの高さh(図14参照)を読出し(ステップS61)、この読出した高さhとステップS60で求めた高さHとを加算することにより、床面から顔の特徴点までの高さh′を求める(ステップS62)。ここに、ステップS60の処理が本発明における、床面から顔の特徴点までの高さを算出する第2の高さ算出手段に対応している。
次に、主制御部12は、図示しないメモリにあらかじめ初期値として記憶されている床面からカメラ2の設置位置までの高さh(図14参照)を読出し(ステップS61)、この読出した高さhとステップS60で求めた高さHとを加算することにより、床面から顔の特徴点までの高さh′を求める(ステップS62)。ここに、ステップS60の処理が本発明における、床面から顔の特徴点までの高さを算出する第2の高さ算出手段に対応している。
次に、主制御部12は、ステップS62で求めた床面から顔の特徴点までの高さ情報h′を身長キー(検索キー)として辞書情報に付加する(ステップS63)。すなわち、辞書記憶部18に格納される辞書情報のフォーマットは、たとえば、図15に示すように、ID番号格納部41、パスワード格納部42、辞書本体格納部43、登録時静止画格納部44、登録日時格納部45、更新日時格納部46、通過日時格納部47、身長キー格納部48、その他の情報格納部49から構成されていて、上記高さ情報h′は身長キー格納部48に格納される。なお、ID番号格納部41にはステップS51で入力されたID番号が格納され、パスワード格納部42にはステップS52で入力されたパスワードが格納される。
次に、主制御部12は、このときカメラ2が取込んだ顔画像を取得し(ステップS64)、認証処理部17に送り、辞書本体の作成を行なう(ステップS65)。すなわち、認証処理部17は、入力された顔画像から顔の特徴点を抽出し、その抽出した特徴点を辞書本体(辞書情報)として、入力されたID番号やパスワードおよびステップS62で求めた高さ情報h′と対応させて辞書記憶部18に登録(記憶)する。すなわち、作成した辞書本体を図15の辞書本体格納部43に格納する。ここに、ステップS65の処理が本発明における辞書作成手段に対応している。
次に、上記のようにして作成した辞書情報を用いた照合動作について図16から図18に示すフローチャートを参照して説明する。
ステップS71〜S86は、前述した第3の動作例(図10、図11)におけるステップS31〜S46と同様であるので、説明は省略する。
ステップS87〜S89は、前述した辞書登録動作(図13)におけるステップS60〜S62と同様であるので、説明は省略する。
ステップS71〜S86は、前述した第3の動作例(図10、図11)におけるステップS31〜S46と同様であるので、説明は省略する。
ステップS87〜S89は、前述した辞書登録動作(図13)におけるステップS60〜S62と同様であるので、説明は省略する。
次に、主制御部12は、ステップS89で求めた床面から顔の特徴点までの高さ情報h′を検索キーとして辞書記憶部18内の辞書情報を検索することにより、当該高さ情報h′近傍の高さ情報が付加された辞書情報(辞書本体)を選択する(ステップS90)。なお、高さ情報h′近傍の高さ情報とは、たとえば、高さ情報h′に対し±10%の範囲内に入る値を持った高さ情報とする。ここに、ステップS90の処理が本発明における辞書選択手段に対応している。
次に、主制御部12は、このときカメラ2が取込んだ顔画像を取得し(ステップS91)、認証処理部17に送り、1対N照合による顔照合処理を行なう。すなわち、認証処理部17は、入力された顔画像から顔の特徴点を抽出し、その抽出した特徴点をステップS90で選択された高さ情報h′近傍の高さ情報が付加された辞書情報と照合することにより(ステップS92)、両情報の類似度を求め、求めた類似度が閾値よりも高い場合には(ステップS93)、当該被認証者は本人(登録者)であると判定し(ステップS94)、求めた類似度が閾値よりも低い場合には(ステップS93)、当該被認証者は別人(未登録者)であると判定し(ステップS95)、その判定結果を主制御部12へ送る。
このように、辞書情報に対し被認証者の身長に関する情報を付加しておき、1対N照合を行なう場合の辞書情報の絞り込みを行なうことにより、照合時間の短縮を図ることができる。
すなわち、前述したように、顔照合方法を大別すると、ID番号やパスワードの入力を行なわない1対N照合とID番号をキーもしくはIDカードなどにより入力する1対1照合の2通りが存在する。
1対1照合の場合は、指定されたID番号の辞書情報と入力画像(照合画像)との照合を行なう。このような場合、辞書ファイル1個と照合画像1枚もしくは1群の照合画像とを突き合わせることにより照合を行なうため、突き合わせる辞書情報の数が少なく、比較的短時間に照合を完了することが可能である。
一方、1対N照合は、取得された照合画像と登録された全ての辞書情報とを突き合わせることにより照合を行なう。この照合の結果、照合画像と辞書情報に一致もしくは基準を超える類似性がある人物がいることを確認し、照合完了となる。この照合方法では、照合を行なう度に登録された全ての辞書情報を検索する必要があるため、登録人数が増加するにしたがい照合処理時間が増加するという問題がある。
これに対し、上記実施の形態の第4の動作例によれば、辞書登録時に、床面から被認証者の顔の特徴点までの高さ情報h′を求め、この求めた高さ情報h′を身長キー(検索キー)として辞書情報に付加しておく。照合時、同様に床面から被認証者の顔の特徴点までの高さ情報h′を求め、この求めた高さ情報h′を検索キーとして辞書情報を検索することにより当該高さ情報h′近傍の高さ情報が付加された辞書情報を選択し、照合を行なうことにより、1対N照合を行なう場合の辞書情報の絞り込みを行なうことができ、より高速な1対N照合を実現することができる。
1…操作部、2…ビデオカメラ(画像入力手段)、3…カメラ駆動部(角度可変手段)、4…表示部(案内手段)、5…キーボード(入力手段)、6…スピーカ(音声案内手段)、7…制御部、8…カメラ制御部、12…主制御部(制御手段)、13…照明灯(照明手段)、15…人感センサ(距離測定手段)、17…認証処理部(認証手段)、18…辞書記憶部(辞書記憶手段)、19…ゲート制御部(通行制御手段)、20…通行ゲート(通行制御手段)、M…被認証者(人物、通行者)。
Claims (8)
- 被認証者の少なくとも顔画像を撮影する画像入力手段と、
この画像入力手段の角度を可変する角度可変手段と、
前記画像入力手段から得られる顔画像から顔の特徴点を検出し、この検出した顔の特徴点の位置情報と前記画像入力手段の視野角の中心点から前記画像入力手段を駆動すべき角度と方向を算出する制御量算出手段と、
この制御量算出手段により算出された角度と方向に基づき前記角度可変手段を制御することにより前記画像入力手段の視野角の中心点を前記顔の特徴点と対応させる制御手段と、
この制御手段により前記画像入力手段の視野角の中心点を前記顔の特徴点と対応させた後、前記画像入力手段から得られる顔画像とあらかじめ顔画像が登録された辞書情報とを照合することにより当該被認証者が本人であるか否かを認証する認証手段と、
を具備したことを特徴とする顔認証装置。 - 被認証者の少なくとも顔画像を撮影する画像入力手段と、
この画像入力手段の角度を可変する角度可変手段と、
前記画像入力手段から被認証者までの距離を測定する距離測定手段と、
前記画像入力手段から得られる顔画像から顔の特徴点を検出し、この検出した顔の特徴点の位置情報と前記画像入力手段の視野角の中心点から前記画像入力手段を駆動すべき角度と方向を算出する制御量算出手段と、
この制御量算出手段により算出された角度と方向に基づき前記角度可変手段を制御することにより前記画像入力手段の視野角の中心点を前記顔の特徴点と対応させる制御手段と、
この制御手段により前記画像入力手段の視野角の中心点を前記顔の特徴点と対応させた後、前記制御量算出手段により算出された角度とそれまでの角度とから前記画像入力手段の現在の仰角を算出する仰角算出手段と、
この仰角算出手段により算出された現在の仰角と前記距離測定手段により測定された前記画像入力手段から被認証者までの距離とに基づき前記画像入力手段から前記顔の特徴点までの距離を算出する距離算出手段と、
この距離算出手段により算出された前記画像入力手段から前記顔の特徴点までの距離と前記画像入力手段の焦点距離とに基づき前記画像入力手段の焦点を合致させるまでの適正な移動方向等を当該被認証者に対し案内する案内手段と、
この案内手段による案内に基づく当該被認証者の移動等により前記画像入力手段の焦点を合致させた後、前記画像入力手段から得られる顔画像とあらかじめ顔画像が登録された辞書情報とを照合することにより当該被認証者が本人であるか否かを認証する認証手段と、
を具備したことを特徴とする顔認証装置。 - 被認証者の少なくとも顔画像を撮影する画像入力手段と、
この画像入力手段の角度を可変する角度可変手段と、
前記画像入力手段から被認証者までの距離を測定する距離測定手段と、
前記画像入力手段から得られる顔画像から顔の特徴点を検出し、この検出した顔の特徴点の位置情報と前記画像入力手段の視野角の中心点から前記画像入力手段を駆動すべき角度と方向を算出する制御量算出手段と、
この制御量算出手段により算出された角度と方向に基づき前記画像入力手段角度可変手段を制御することにより前記画像入力手段の視野角の中心点を前記顔の特徴点と対応させる制御手段と、
この制御手段により前記画像入力手段の視野角の中心点を前記顔の特徴点と対応させた後、前記制御量算出手段により算出された角度とそれまでの角度とから前記画像入力手段の現在の仰角を算出する仰角算出手段と、
この仰角算出手段により算出された現在の仰角と前記距離測定手段により測定された前記画像入力手段から被認証者までの距離とに基づき前記画像入力手段から前記顔の特徴点までの距離を算出する距離算出手段と、
この距離算出手段により算出された前記画像入力手段から前記顔の特徴点までの距離と前記画像入力手段の焦点距離とに基づき前記画像入力手段の焦点距離を可変制御することにより前記画像入力手段の焦点を合致させる焦点距離調整手段と、
この焦点距離調整手段により前記画像入力手段の焦点を合致させた後、前記画像入力手段から得られる顔画像とあらかじめ顔画像が登録された辞書情報とを照合することにより当該被認証者が本人であるか否かを認証する認証手段と、
を具備したことを特徴とする顔認証装置。 - 被認証者の少なくとも顔画像を撮影する画像入力手段と、
この画像入力手段の角度を可変する角度可変手段と、
前記画像入力手段から被認証者までの距離を測定する距離測定手段と、
前記画像入力手段から得られる顔画像から顔の特徴点を検出し、この検出した顔の特徴点の位置情報と前記画像入力手段の視野角の中心点から前記画像入力手段を駆動すべき角度と方向を算出する制御量算出手段と、
この制御量算出手段により算出された角度と方向に基づき前記角度可変手段を制御することにより前記画像入力手段の視野角の中心点を前記顔の特徴点と対応させる制御手段と、
この制御手段により前記画像入力手段の視野角の中心点を前記顔の特徴点と対応させた後、前記制御量算出手段により算出された角度とそれまでの角度とから前記画像入力手段の現在の仰角を算出する仰角算出手段と、
この仰角算出手段により算出された現在の仰角と前記距離測定手段により測定された前記画像入力手段から被認証者までの距離とに基づき前記画像入力手段の設置位置から前記顔の特徴点までの高さを算出する第1の高さ算出手段と、
この第1の高さ算出手段により算出された前記画像入力手段の設置位置から前記顔の特徴点までの高さとあらかじめ判明している床面から前記画像入力手段の設置位置までの高さとに基づき床面から前記顔の特徴点までの高さを算出する第2の高さ算出手段と、
辞書登録時、前記画像入力手段から得られる顔画像に基づき辞書情報を作成する辞書作成手段と、
この辞書作成手段により作成された辞書情報と前記第2の高さ算出手段により算出された床面から前記顔の特徴点までの高さ情報とを対応させて記憶する辞書記憶手段と、
照合時、前記第2の高さ算出手段により算出された床面から前記顔の特徴点までの高さ情報の近傍の高さ情報と対応する辞書情報を前記辞書記憶手段から選択する辞書選択手段と、
この辞書選択手段により選択された辞書情報と前記画像入力手段から得られる顔画像とを照合することにより当該被認証者が本人であるか否かを認証する認証手段と、
を具備したことを特徴とする顔認証装置。 - 通行者の少なくとも顔画像を撮影する画像入力手段と、
この画像入力手段の角度を可変する角度可変手段と、
前記画像入力手段から得られる顔画像から顔の特徴点を検出し、この検出した顔の特徴点の位置情報と前記画像入力手段の視野角の中心点から前記画像入力手段を駆動すべき角度と方向を算出する制御量算出手段と、
この制御量算出手段により算出された角度と方向に基づき前記角度可変手段を制御することにより前記画像入力手段の視野角の中心点を前記顔の特徴点と対応させる制御手段と、
この制御手段により前記画像入力手段の視野角の中心点を前記顔の特徴点と対応させた後、前記画像入力手段から得られる顔画像とあらかじめ顔画像が登録された辞書情報とを照合することにより当該通行者が本人であるか否かを認証する認証手段と、
この認証手段の認証結果に応じて当該通行者の通行を制御する通行制御手段と、
を具備したことを特徴とする通行制御装置。 - 通行者の少なくとも顔画像を撮影する画像入力手段と、
この画像入力手段の角度を可変する角度可変手段と、
前記画像入力手段から通行者までの距離を測定する距離測定手段と、
前記画像入力手段から得られる顔画像から顔の特徴点を検出し、この検出した顔の特徴点の位置情報と前記画像入力手段の視野角の中心点から前記画像入力手段を駆動すべき角度と方向を算出する制御量算出手段と、
この制御量算出手段により算出された角度と方向に基づき前記角度可変手段を制御することにより前記画像入力手段の視野角の中心点を前記顔の特徴点と対応させる制御手段と、
この制御手段により前記画像入力手段の視野角の中心点を前記顔の特徴点と対応させた後、前記制御量算出手段により算出された角度とそれまでの角度とから前記画像入力手段の現在の仰角を算出する仰角算出手段と、
この仰角算出手段により算出された現在の仰角と前記距離測定手段により測定された前記画像入力手段から通行者までの距離とに基づき前記画像入力手段から前記顔の特徴点までの距離を算出する距離算出手段と、
この距離算出手段により算出された前記画像入力手段から前記顔の特徴点までの距離と前記画像入力手段の焦点距離とに基づき前記画像入力手段の焦点を合致させるまでの適正な移動方向等を当該通行者に対し案内する案内手段と、
この案内手段による案内に基づく当該通行者の移動等により前記画像入力手段の焦点を合致させた後、前記画像入力手段から得られる顔画像とあらかじめ顔画像が登録された辞書情報とを照合することにより当該通行者が本人であるか否かを認証する認証手段と、
この認証手段の認証結果に応じて当該通行者の通行を制御する通行制御手段と、
を具備したことを特徴とする通行制御装置。 - 通行者の少なくとも顔画像を撮影する画像入力手段と、
この画像入力手段の角度を可変する角度可変手段と、
前記画像入力手段から通行者までの距離を測定する距離測定手段と、
前記画像入力手段から得られる顔画像から顔の特徴点を検出し、この検出した顔の特徴点の位置情報と前記画像入力手段の視野角の中心点から前記画像入力手段を駆動すべき角度と方向を算出する制御量算出手段と、
この制御量算出手段により算出された角度と方向に基づき前記角度可変手段を制御することにより前記画像入力手段の視野角の中心点を前記顔の特徴点と対応させる制御手段と、
この制御手段により前記画像入力手段の視野角の中心点を前記顔の特徴点と対応させた後、前記制御量算出手段により算出された角度とそれまでの角度とから前記画像入力手段の現在の仰角を算出する仰角算出手段と、
この仰角算出手段により算出された現在の仰角と前記距離測定手段により測定された前記画像入力手段から通行者までの距離とに基づき前記画像入力手段から前記顔の特徴点までの距離を算出する距離算出手段と、
この距離算出手段により算出された前記画像入力手段から前記顔の特徴点までの距離と前記画像入力手段の焦点距離とに基づき前記画像入力手段の焦点距離を可変制御することにより前記画像入力手段の焦点を合致させる焦点距離調整手段と、
この焦点距離調整手段により前記画像入力手段の焦点を合致させた後、前記画像入力手段から得られる顔画像とあらかじめ顔画像が登録された辞書情報とを照合することにより当該通行者が本人であるか否かを認証する認証手段と、
この認証手段の認証結果に応じて当該通行者の通行を制御する通行制御手段と、
を具備したことを特徴とする通行制御装置。 - 通行者の少なくとも顔画像を撮影する画像入力手段と、
この画像入力手段の角度を可変する角度可変手段と、
前記画像入力手段から通行者までの距離を測定する距離測定手段と、
前記画像入力手段から得られる顔画像から顔の特徴点を検出し、この検出した顔の特徴点の位置情報と前記画像入力手段の視野角の中心点から前記画像入力手段を駆動すべき角度と方向を算出する制御量算出手段と、
この制御量算出手段により算出された角度と方向に基づき前記角度可変手段を制御することにより前記画像入力手段の視野角の中心点を前記顔の特徴点と対応させる制御手段と、
この制御手段により前記画像入力手段の視野角の中心点を前記顔の特徴点と対応させた後、前記画像入力手段制御量算出手段により算出された角度とそれまでの角度とから前記画像入力手段の現在の仰角を算出する仰角算出手段と、
この仰角算出手段により算出された現在の仰角と前記距離測定手段により測定された前記画像入力手段から通行者までの距離とに基づき前記画像入力手段の設置位置から前記顔の特徴点までの高さを算出する第1の高さ算出手段と、
この第1の高さ算出手段により算出された前記画像入力手段の設置位置から前記顔の特徴点までの高さとあらかじめ判明している床面から前記画像入力手段の設置位置までの高さとに基づき床面から前記顔の特徴点までの高さを算出する第2の高さ算出手段と、
辞書登録時、前記画像入力手段から得られる顔画像に基づき辞書情報を作成する辞書作成手段と、
この辞書作成手段により作成された辞書情報と前記第2の高さ算出手段により算出された床面から前記顔の特徴点までの高さ情報とを対応させて記憶する辞書記憶手段と、
照合時、前記第2の高さ算出手段により算出された床面から前記顔の特徴点までの高さ情報の近傍の高さ情報と対応する辞書情報を前記辞書記憶手段から選択する辞書選択手段と、
この辞書選択手段により選択された辞書情報と前記画像入力手段から得られる顔画像とを照合することにより当該通行者が本人であるか否かを認証する認証手段と、
この認証手段の認証結果に応じて当該通行者の通行を制御する通行制御手段と、
を具備したことを特徴とする通行制御装置。
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