JP2005102367A - ワイヤーハーネスのスプライス構造 - Google Patents
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Abstract
【課題】ワイヤーハーネスのスプライス部の接続・防水処理を、ワイヤーハーネス組み立て作業台上で簡単に行なえるスプライス構造を提供することである。
【解決手段】露出された芯線同士を束ねて撚り合わせたスプライス部を、低温半田よりなる筒状体に挿入すると共に、この筒状体の外周から電線の被覆材の外周を覆う位置まで内周面にホットメルトが塗布された熱収縮チューブを被せて、加熱する。これにより、筒状体を溶融させて芯線同士が半田付けされると共に、ホットメルトが溶融しながら、熱収縮チューブが収縮されて筒状体の外周及び電線の被覆材の外周に密着されて、スプライス部の防水・保護が施される。
【選択図】図1
【解決手段】露出された芯線同士を束ねて撚り合わせたスプライス部を、低温半田よりなる筒状体に挿入すると共に、この筒状体の外周から電線の被覆材の外周を覆う位置まで内周面にホットメルトが塗布された熱収縮チューブを被せて、加熱する。これにより、筒状体を溶融させて芯線同士が半田付けされると共に、ホットメルトが溶融しながら、熱収縮チューブが収縮されて筒状体の外周及び電線の被覆材の外周に密着されて、スプライス部の防水・保護が施される。
【選択図】図1
Description
本発明は、自動車に配索されるワイヤーハーネスに関し、より詳しくはワイヤーハーネスを構成する複数本の電線のスプライス構造に関する。
従来、自動車のワイヤーハーネスにおいて、複数の電線を端末部において集中スプライスする場合は、図3に示すように、各電線1の端末を皮剥ぎして芯線1aを露出させておき、これら芯線1aを揃えて、図示しない抵抗溶接機あるいは超音波溶接機で一体的に溶着し、内部に防水用の接着剤8が充填された絶縁樹脂キャップ9を被せた後、その絶縁樹脂キャップ9に設けられた舌片9aと電線群とをテープ10で巻き付けて固定している。
しかしながら、このような端末集中スプライスの場合、高価な抵抗溶接機あるいは超音波溶接機などの設備が必要でコストがかかる問題があった。また、絶縁樹脂キャップに充填された接着剤の硬化時間が長いため、硬化促進のためのヒーターが必要であった。このような溶接〜硬化の工程は複数の設備が必要で、かつ、時間がかかるため、ワイヤーハーネス組み立て作業台上でのインライン作業で行なえなかった。
また、このスプライス構造では絶縁樹脂キャップによりスプライス部が大きくなるため、スペース効率が悪く、経路上の置きたい所に配置できない問題がある。更には、絶縁樹脂キャップの電線へのテープ固定が必要であった。
そこで本発明が解決しようとする課題は、このようなワイヤーハーネスのスプライス部の接続・防水処理を、ワイヤーハーネス組み立て作業台上で簡単に行なえるスプライス構造を提供することである。
この課題を解決するために本発明に係るワイヤーハーネスのスプライス構造は、複数本の電線の露出させた芯線同士を互いに接続するワイヤーハーネスのスプライス構造であって、露出された芯線同士を束ねて撚り合わせたスプライス部が低温半田よりなる筒状体に挿入されると共に、この筒状体の外周から電線の被覆材の外周を覆う位置まで内周面にホットメルトが塗布された熱収縮チューブが被せられた部分への加熱により、前記筒状体を溶融させて前記芯線同士が半田付けされると共に、該加熱により前記ホットメルトが溶融し、前記熱収縮チューブが収縮されて前記筒状体の外周及び前記電線の被覆材の外周に密着されていることを要旨とするものである。
上記構成を有するワイヤーハーネスのスプライス構造によれば、電線端末から露出した芯線同士を束ねて撚り合わせたスプライス部を、低温半田よりなる筒状体に挿入し、さらに、この筒状体の外周から電線の被覆材の外周を覆う位置まで内周面にホットメルトが塗布された熱収縮チューブを被せて、加熱するだけで、芯線同士の半田付けと熱収縮チューブとホットメルトの密着による防水保護とを短時間に一度に行うことが可能になる。
これにより、高価な抵抗溶接機あるいは超音波溶接機などの設備が不要でコストがかからず、接着剤も不要なので硬化のための時間も取られない。つまり、低温半田よりなる筒状体と、内周面にホットメルトが塗布された熱収縮チューブを、スプライス部に被せて加熱するだけなので、ワイヤーハーネス組み立て作業台上でのインライン作業で接続・防水処理を行うことが可能になる。
以下に、本発明に係るワイヤーハーネスのスプライス構造の実施の形態について図面を参照して説明する。図1は複数本の電線からなるワイヤーハーネス端末部のスプライス構造の概略構成を示した図である。
図示されるように、ワイヤーハーネスWは、複数本(本実施例では3本)の電線1の束からなるもので、電線1の断面構造は複数の素線よりなる芯線1aが被覆材1bの中に内包されたものである。
図1(a)に示されるように各電線1の端末部において被覆材1bを切断・除去することによりそれぞれ芯線1aが露出される。そして、図1(b)のように、これらの電線1を束ねて、各芯線1aの先端を揃えて撚り合わせてスプライス部3を形成する。次に、図1(c)のように、スプライス部3を、低温半田よりなる筒状体4の挿入孔4aに挿入する。そして、図1(d)この筒状体4の外周から電線1の被覆材1bの外周を覆う位置まで、内周面にホットメルト5が塗布された熱収縮チューブ6を被せる。
最後に、図1(e)のように、図示しないドライヤーなどの加熱装置による加熱によって、筒状体4を溶融させると共に、熱収縮チューブ6の内周面のホットメルト5を溶融させながら、熱収縮チューブ6を熱収縮させて密着させる。これにより、スプライス部3は、芯線1a同士の半田付け接続、ホットメルト5による防水、熱収縮チューブ6による保護が短時間に一度に行われる。
このスプライス構造によれば、簡易な設備で簡単に短時間で、スプライス部の接続・防水・保護の処理が行なえるので、従来出来なかったワイヤーハーネス組み立て作業台上でのインライン作業で使用することが可能になる。また、従来用いられてきた絶縁樹脂キャップが不要なのでスプライス部を小さくすることができ、従来配置できないところに配置できるようになり、スペース効率がよい。
以上、本発明に係るワイヤーハーネスのスプライス構造の一実施例について説明したが、本発明はこうした実施例に何ら限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲において、種々なる態様で実施できることは勿論である。例えば、低温半田よりなる筒状体は図2に示すようなキャップ形状の筒状体7の構成でも良い。
1 電線
1a 芯線
1b 被覆材
3 スプライス部
4 筒状体
4a 挿入孔
5 ホットメルト
6 熱収縮チューブ
7 筒状体
W ワイヤーハーネス
1a 芯線
1b 被覆材
3 スプライス部
4 筒状体
4a 挿入孔
5 ホットメルト
6 熱収縮チューブ
7 筒状体
W ワイヤーハーネス
Claims (1)
- 複数本の電線の露出させた芯線同士を互いに接続するワイヤーハーネスのスプライス構造であって、露出された芯線同士を束ねて撚り合わせたスプライス部が低温半田よりなる筒状体に挿入されると共に、この筒状体の外周から電線の被覆材の外周を覆う位置まで内周面にホットメルトが塗布された熱収縮チューブが被せられた部分への加熱により、前記筒状体を溶融させて前記芯線同士が半田付けされると共に、該加熱により前記ホットメルトが溶融し、前記熱収縮チューブが収縮されて前記筒状体の外周及び前記電線の被覆材の外周に密着されていることを特徴とするワイヤーハーネスのスプライス構造。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2003330450A JP2005102367A (ja) | 2003-09-22 | 2003-09-22 | ワイヤーハーネスのスプライス構造 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2003330450A JP2005102367A (ja) | 2003-09-22 | 2003-09-22 | ワイヤーハーネスのスプライス構造 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2005102367A true JP2005102367A (ja) | 2005-04-14 |
Family
ID=34459412
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2003330450A Pending JP2005102367A (ja) | 2003-09-22 | 2003-09-22 | ワイヤーハーネスのスプライス構造 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2005102367A (ja) |
Cited By (6)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2013004411A (ja) * | 2011-06-20 | 2013-01-07 | Yazaki Corp | 電線の接続構造および接続方法 |
KR101228887B1 (ko) | 2012-09-20 | 2013-02-01 | 최종일 | 케이블 커넥터용 연결 단자 심 및 상기 케이블 커넥터용 연결 단자 심과 케이블의 연결 방법 |
JP2013513349A (ja) * | 2009-12-02 | 2013-04-18 | ホフマン ウント コンパニー,エレクトロコーレ アクチェンゲゼルシャフト | 密封接続を確立するための方法 |
JP2014232619A (ja) * | 2013-05-29 | 2014-12-11 | 株式会社オートネットワーク技術研究所 | 端子付電線 |
JP2017111874A (ja) * | 2015-12-14 | 2017-06-22 | 住友電装株式会社 | ワイヤハーネスおよびその製造方法 |
CN111613949A (zh) * | 2020-05-30 | 2020-09-01 | 江苏奥兰通标识科技有限公司 | 一种发光标识导线的接线工艺 |
-
2003
- 2003-09-22 JP JP2003330450A patent/JP2005102367A/ja active Pending
Cited By (7)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2013513349A (ja) * | 2009-12-02 | 2013-04-18 | ホフマン ウント コンパニー,エレクトロコーレ アクチェンゲゼルシャフト | 密封接続を確立するための方法 |
JP2013004411A (ja) * | 2011-06-20 | 2013-01-07 | Yazaki Corp | 電線の接続構造および接続方法 |
US10263347B2 (en) | 2011-06-20 | 2019-04-16 | Yazaki Corporation | Connecting structure and connecting method for electric cables |
KR101228887B1 (ko) | 2012-09-20 | 2013-02-01 | 최종일 | 케이블 커넥터용 연결 단자 심 및 상기 케이블 커넥터용 연결 단자 심과 케이블의 연결 방법 |
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