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JP2005192504A - コンバイン等の穀粒移送排出装置 - Google Patents

コンバイン等の穀粒移送排出装置 Download PDF

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JP2005192504A
JP2005192504A JP2004003233A JP2004003233A JP2005192504A JP 2005192504 A JP2005192504 A JP 2005192504A JP 2004003233 A JP2004003233 A JP 2004003233A JP 2004003233 A JP2004003233 A JP 2004003233A JP 2005192504 A JP2005192504 A JP 2005192504A
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Kenji Kono
健治 河野
Hidenori Okazaki
秀範 岡崎
Hisayuki Satoji
久幸 里路
Shigeyoshi Tateya
重好 建矢
Isao Kobayashi
功 小林
Kazuo Yagi
和雄 八木
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Iseki and Co Ltd
Iseki Agricultural Machinery Mfg Co Ltd
Original Assignee
Iseki and Co Ltd
Iseki Agricultural Machinery Mfg Co Ltd
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Abstract

【課題】
穀粒を機外へ排出する排穀口を有する排出筒が、回動装置等に不具合が発生すると、この時に排穀口が上部に位置した状態のときには、排出ができなくなることがあった。
【解決手段】
穀粒を移送する穀粒移送排出筒装置6の移送終端部には、穀粒を機外へ排出する回動装置17で回動自在な排穀口14aを有する排出筒14を設け、この排出筒14の排穀口14aと反対の天井部(ロ)には、非常時に穀粒を機外へ排出する非常排出装置13dを設けた構成である。この非常排出装置13dは、非常用排出口13eと、穀粒負荷の作用により、開閉する非常用開閉蓋13fとを設け、この非常用開閉蓋13fは、磁石13jで開閉状態にすべく設けた構成である。
【選択図】
図1。

Description

穀粒の供給を受けて、移送する穀粒移送排出筒装置の移送終端部には、穀粒を機外へ排出する回動装置で回動自在な排穀口を有する排出筒を設け、この排出筒の排穀口と反対側の天井部には、非常時に穀粒を機外へ排出する非常排出装置を設けた技術であり、コンバイン等の穀粒移送排出装置として利用できる。
例えば、コンバインで立毛穀稈の収穫作業は、刈取りされて脱穀された脱穀済み穀粒は、走行車台の上側へ載置されたグレンタンク内へ供給され、一時貯留される。
前記グレンタンク内へ貯留した穀粒を、機外へ排出する排出作業は、下述の如く行われる構成である。
特に、特開2003−79230号公報で示す如く、例えば、コンバインのグレンタンク内の穀粒は、このグレンタンク内から、後側へ設けた揚穀筒内へ供給され、この揚穀筒から穀粒搬送オーガへ供給されて、移送され、穀粒は穀粒排出口から機外へ排出される。この穀粒排出口は、穀粒搬送方向に対して、円周方向に回転自在に設け、穀粒を排出する位置により、穀粒排出口を円周方向へ回動させて、真下、又は真下以外の左右両側の所定角度の上方へ回動させて、所定角度上方へ傾斜させて、穀粒を機外へ排出する。又、穀粒排出口を上方へ回動させたが、下方へ回動しなくなったときの非常用排出口等は、天井部に有しない構成である。
特開2003−79230号公報
穀粒搬送オーガで穀粒を機外へ排出する穀粒排出口は、収穫作業中は、この穀粒排出口より、穀粒のこぼれを防止するために、上方へ位置すべく状態に回動させて、収穫作業を行うが、収穫作業中に穀粒貯留タンク内が穀粒で満量状態になると、穀粒排出口を下部へ回動操作するが、回動モータの故障、及び配線のトラブル等が発生すると、穀粒排出口を下部へ回動操作ができなくなり、穀粒を機外へ排出が不可能になると共に、収穫作業が中止状態になることがあったが、この発明により、これらの問題点を解決しようとするものである。
このために、この発明は、請求項1に記載の発明においては、穀粒貯留タンク4cから貯留穀粒の供給を受けて、移送する穀粒移送排出筒装置6の固定用移送筒8と、移動用移送筒13と、該移動用移送筒13の移送終端部側の開口部13aには、穀粒を機外へ排出する排穀口14aを下部に設けた排出筒14と、該排出筒14を回動移動する回動装置17等とを設けたコンバインにおいて、前記排出筒14の排穀口14aと反対側の天井部には、非常時に穀粒を機外へ排出する非常排出装置13dを設けたことを特徴とするコンバイン等の穀粒移送排出装置としたものである。
例えば、コンバインで立毛穀稈の収穫作業は、刈取りされて脱穀された脱穀済み穀粒は、走行車台の上側へ載置した穀粒貯留タンク4c内へ供給され、一時貯留される。
前記コンバインの穀粒貯留タンク4c内へ貯留した穀粒を機外への排出は、この穀粒貯留タンク4c内から、後側へ設けた縦移送筒内へ供給され、この縦移送筒内から穀粒移送排出筒装置6内へ供給されて移送され、穀粒はこの穀粒移送排出筒装置6の移送終端部側の移動用移送筒13の開口部13aから穀粒を受けて、この移動用移送筒13の移送終端部へ回動自在に設けた。排穀口14aを有する排出筒14を円周方向へ回動装置17により、排出筒14の排穀口14aを真下、又は真下以外の左右両側の所定角度の上方位置へ回動させて、これらの位置の排出口14aより、穀粒を機外へ排出する。
穀粒の収穫作業を開始するとき、又は収穫作業の途中で穀粒貯留タンク4c内が穀粒で満量になり、穀粒を排出終了のときは、穀粒が排穀口14aよりの漏下を防止するために、排出筒14の排穀口14aの位置を、回動装置17により、排出筒14を回動移動させて、排穀口14aを上部へ位置させて収穫作業する。
上述の状態で、前記穀粒貯留タンク4cが穀粒で満量状態になり、穀粒の排出を開始しようとするが、回動装置17の回動モータの故障、及び配線のトラブル等が発生により、排出筒14が回動しないときには、そのままの排出筒14の排穀口14aを上部とした状態で、穀粒の排出を開始すると、この排出筒14の排穀口14aと反対の天井部に、非常時に穀粒を排出できるように設けた、非常排出装置13d部より、穀粒は機外へ排出される。
請求項2に記載の発明においては、前記排出筒14の排穀口14aと、反対側の天井部の非常排出装置13dは、非常時に穀粒を機外排出する非常用排出口13eと、穀粒負荷の作用により、開閉自在な非常用開閉蓋13fとを設けたことを特徴とする請求項1に記載のコンバイン等の穀粒移送排出装置としたものである。
前記排出筒14の排穀口14aを、回動装置17で上部へ回動操作した状態で穀粒の排出作業を行うと、この回動装置17の回動モータの故障、及び配線のトラブル等の発生により、排出筒14が回動しないときには、この排出筒14の排穀口14aと反対側の天井部に設けた非常排出装置13dの非常用排出口13e部に、開閉自在に設けた非常用開閉蓋13fが、穀粒負荷の作用により、開状態になり、非常用排出口13e部より、穀粒は機外へ排出される。
請求項3に記載の発明においては、前記非常用開閉蓋13fは、磁石13j等で開閉状態にすべく設けたことを特徴とする請求項1、又は請求項2に記載のコンバイン等の穀粒移送排出装置としたものである。
前記排出筒14の排穀口14aと反対側の天井部に設けた非常排出装置13dの非常用排出口13e部に、開閉自在に設けた非常用開閉蓋13fは、磁石13j等により、開閉状態にする構成であり、移送される穀粒負荷により、開閉されて穀粒は機外へ排出される。
請求項1に記載の発明においては、穀粒の供給を受けて、移送する穀粒移送排出筒装置6の移送終端部には、穀粒を機外へ排出する回動装置17で回動自在な排穀口14aを有する排出筒14を設け、この排出筒14の排穀口14aと反対側の天井部には、非常時に穀粒を機外へ排出する非常排出装置13dを設けたことにより、排出筒14部で穀粒の詰まりを防止できる。又、メンテナンスが容易である。
請求項2に記載の発明においては、前記排出筒14の排穀口14aと反対の天井部に設けた非常排出装置13dは、非常時に穀粒を機外排出する非常用排出口13eと、穀粒負荷の作用により、開閉する開閉自在な非常用開閉蓋13fとを設けたことにより、排出筒14部で穀粒の詰まり防止できる。又、各種部品の破損を防止することができる。
請求項3に記載の発明においては、前記非常用開閉蓋13fは、磁石13j等により、開閉する構成としたことにより、穀粒負荷によって、開閉することにより、構成が簡単である。又、構成が廉価である。
以下、本発明の一実施例を図面に基づいて説明する。
コンバイン1の走行車台2の上側には、脱穀機4、及び穀粒貯留タンク4c等を載置すると共に、この穀粒貯留タンク4c内の穀粒を機外へ排出する縦移送筒5の上端部には、穀粒移送排出筒装置6を設け、この穀粒移送排出筒装置6は固定移送螺旋7を軸支内装した固定用移送筒8と、この固定用移送筒8の外周部へ挿入して、長手方向へ伸縮自在な移動用移送筒13と、先端部へ円周方向へ回動自在に回動装置17で回動させて、穀粒を機外へ排出する排穀口14aを有する排出筒14を設けた構成である。又、この排出筒14の排穀口14aと反対側の天井部には、非常時に穀粒を機外へ排出する非常排出装置13dを設けた構成である。移動用移送筒13と、排出筒14とに軸支内装した伸縮移動自在な移動螺旋軸9の前後端部へ軸支した前・後移動移送螺旋11,10と、これら前・後移動移送螺旋11,10との間で、移動螺旋軸9へ伸縮自在に軸支した複数個の中移動移送螺旋12とを設けた構成である。これの穀粒移送排出筒装置6の固定用・移動用移送筒8,13と、排出筒14と、回動装置17と、非常排出装置13d等とを主に図示して説明する。
前記コンバイン1の走行車台2の下側には、図25で示す如く土壌面を走行する左右一対の走行クローラ22aを張設した走行装置22を配設し、走行車台2の上側には、脱穀機4を載置した構成である。走行車台2の前方部の刈取機3で立毛穀稈を刈取りし、この刈取り穀稈は、この刈取機3で後方上部へ移送され、脱穀機4のフィードチェン4aと、挟持杆4bとで引継ぎされて、挟持移送されながら脱穀される。脱穀済みで選別済み穀粒は、脱穀機4の右横側に配設し、底部にタンク移送螺旋4dを前後方向へ軸支した、穀粒貯留タンク4c内へ一時貯留される。
前記走行車台2の前方部には、図25で示す如く前端位置から立毛穀稈を分離するナローガイド19a、及び各分草体19bと、立毛穀稈を引起す各引起装置19cと、引起された穀稈を掻込みする穀稈掻込移送装置20の各掻込装置20aと、掻込された穀稈を刈取る刈刃装置19dと、刈取りされた穀稈を挟持移送して、脱穀機4のフィードチェン4aと、挟持杆4bとへ受渡しする穀稈掻込移送装置20の根元・穂先移送装置20b・20c等からなる刈取機3を設けている。該刈取機3は、油圧駆動による伸縮シリンダ19eにより、土壌面に対して、昇降自在に移動する構成である。
前記刈取機3の前方下部から後方上部へ傾斜する支持杆23aの上端部には、左右方向に支持パイプ杆23bを設け、この支持パイプ杆23bを走行車台2の上側面に設けた支持装置23cで回動自在に支持させて、伸縮シリンダ19eの作動により、刈取機3は支持パイプ杆23bを回動中心として、上下に回動する構成である。
前記穀粒貯留タンク4c側の前部には、図25で示す如くコンバイン1を始動、停止、及び各部を調節等の操作を行う操作装置21aと、これらの操作を行う作業者が搭乗する操縦席21bとを設け、この操縦席21bの下側で、走行車台2の上側面には、エンジン21cを載置すると共に、後方部には、穀粒貯留タンク4cを配設する。これら走行装置22と、刈取機3と、脱穀機4と、エンジン21c等により、コンバイン1の本体1aを形成した構成である。
前記刈取機3の穀稈掻込移送装置20によって形成される穀稈移送経路中には、刈取られて移送される穀稈に接触作用することにより、脱穀機4へ穀稈の供給の有無を検出する穀稈センサ3aを設けた構成である。
前記走行車台2の前端部に装架した走行用のミッションケース24内の伝動機構24aの伝動経路中には、その出力に基づいて、走行車速を検出するポテンションメータ方式の車速センサ24bを設けた構成である。
前記穀粒貯留タンク4cの底部には、貯留穀粒を後方へ移送するタンク移送螺旋4dを前後方向に軸支して設けると共に、後方へ移送される穀粒を引継ぎして、方向を変換する継手ケース5bは、穀粒貯留タンク4cの後側板の外側面へ装着して設けた構成である。この継手ケース5bの上側には、縦移送螺旋5aを内装軸支した縦移送筒5を略垂直姿勢で回動操作可能に設け、穀粒貯留タンク4c内の穀粒を引継ぎ揚送する構成である。
前記縦移送筒5の上端部には、図14〜図16示す如く上端部を支点として、始動操作によって、自動で伸縮自在で、自動で上下回動自在、旋回自在で移送終端部の排出筒14が回動自在で、穀粒を機外へ排出する穀粒移送排出筒装置6を設けた構成である。
前記穀粒移送排出筒装置6は、図14〜図16で示す如く固定移送螺旋7を内装軸支した固定用移送筒8と、この固定用移送筒8の外周部へ挿入して、始動操作によって伸縮移動自在な移動用移送筒13と、先端部の排出筒14と、これら移動用移送筒13と、排出筒14とへ内装軸支して、伸縮移動自在な移動螺旋軸9へ軸支した、前・後・中移動移送螺旋11,10,12と、移動用移送筒13とを伸縮させる伸縮移動装置15aと、移動用モータ15bとを固定用移送筒8の外周上側部へ設けた構成である。伸縮移動装置15aの外側には、外カバー15cを装着した構成である。
前記操作装置21aの表面板21dの外側面には、図24で示す如く穀粒移送排出筒装置6を主として操作する各種スイッチ、及び各種操作レバー等を図示して説明する。穀粒移送排出筒装置6を上下回動、及び左右旋回操作するオーガレバー26dを設け、又、エンジン21cの動力を、穀粒移送排出筒装置6へ伝達するときに操作する穀粒排出手段25の籾排出レバー25aを設け、この籾排出レバー25aを排出位置へ操作すると、穀粒貯留タンク4c内の穀粒を機外へ排出できる構成である。
又、前記穀粒移送排出筒装置6等を停止させるときに、操作するON−OFFスイッチ方式の停止スイッチ26aと、旋回させるときに操作する旋回スイッチ26bと、ランプスイッチ26c等を設けた構成である。
前記穀粒移送排出筒装置6の固定用移送筒8は、図14〜図16で示す如く後支持メタル27と、縦移送筒5の上端部に設けた引継メタル5cとで装着して設け、この固定用移送筒8には、固定移送螺旋7を内装軸支して設け、この固定移送螺旋7は、固定螺旋軸7aの外周部に、固定螺旋プレート7bを固着して設けた構成である。固定螺旋軸7aの内径部は丸孔に形成すると共に、移送終端部の内径部には、丸孔より小径で後述する移動螺旋軸9が挿入されて摺動移動する内径部に六角孔を形成した補助軸7cを軸支して設けた構成である。固定用移送筒8の外周部には、図17で示す如く詳細後述するローラ装置28のローラ28bの側面部を受けて、このローラ28bを直線状に移動させ、移動用移送筒13を直線状に移動すべく所定間隔に、各レール8aを設けた構成である。
前記固定用移送筒8の移送終端部には、図17、及び図18で示す如く後支持メタル27の外周の外ボス27a部を、固定用移送筒8の外周部より、突出させて固着して設けた構成であると共に、後支持メタル27の内径部には、補助軸7cを軸支して設けた構成である。固定移送螺旋7の固定螺旋軸7aの移送終端部の内径部は、補助軸7cの移送始端の外径部で軸支すると共に、移送始端部の外径部は、引継メタル5cの内側部に設けた受メタル5dで軸支した構成である。7dは受ブッシュであり、移動螺旋軸9を軸支した構成である。
前記移動用移送筒13は、図17、及び図18で示す如く固定用移送筒8の外周部より突出した後支持メタル27の外周の外ボス27a部と、固定用移送筒8の外周部に設けた外メタル27bとの外周部へ移動自在で収縮自在に、固定用移送筒8の外周部へ挿した構成である。移動用移送筒13の前端部には、穀粒を機外へ排出する、詳細後述する排穀口14aを下部側へ設けた排出筒14を円周方向へ回動自在に軸支した構成である。
前記移動用移送筒13と、排出筒14とには、図1、図3、及び図17で示す如く移動螺旋軸9を後支持メタル27と、排出筒14に設けた前支持メタル16とにより、移動自在で収縮自在に内装軸支した構成である。
前記移動用移送筒13へ内装軸支した移動螺旋軸9の移送始端部と、移送終端部とには、図14〜図16で示す如く後移動移送螺旋10と、前移動移送螺旋11とを軸支して、ボルト等により、固定して設けた構成である。
前記後移動移送螺旋10は、図14〜図16、及び図19で示す如く後固定ボス10aへ支持板10bを固着して設け、この支持板10bと、後固定ボス10aとには、移動螺旋プレート10cを固着して設けた構成である。又、支持板10bには、結合部10dを設け、この結合部10dと、隣接した中移動移送螺旋12の移動螺旋プレート12cに設けた一方側の結合部12dとを係合させた構成である。後固定ボス10aの内径部は、補助軸7cの移送終端部の外径部へ挿入して、ボルト等により、装着して設けた構成である。
前記前移動移送螺旋11は、図14〜図16、及び図19で示す如く前固定ボス11aへ支持板11bを固着して設け、この支持板11bと、前固定ボス11aとには、移動螺旋プレート11cを固着して設けた構成である。又、支持板11bには、結合部11dを設け、この結合部11dと、隣接した中移動移送螺旋12の移動螺旋プレート12cに設けた一方側の結合部12dとを係合させた構成である。前固定ボス11aの内径部は、移動螺旋軸9の移送終端部へ六角の外径部へ挿入して、ボルト等により、装着して設けた構成である。
前記中移動移送螺旋12は、図14〜図16、図20、及び図21で示す如く中移動ボス12aと、径大ボス12bと、両端部に結合部12dを有する移動螺旋プレート12cとを、一体に樹脂材等で成形した構成である。
前記中移動移送螺旋12は、図19で示す如く移動用移送筒13の移動螺旋軸9の前後両端部に装着した前・後移動移送螺旋11,10間に、複数個の中移動移送螺旋12を移動螺旋軸9へ伸縮移動自在に軸支して設けると共に、隣接する各中移動移送螺旋12が最伸張状態になると、各移動螺旋プレート12cに設けた各結合部12dが、互に係合状態になる構成であり、所定長さ以上は伸張しない構成である。
前記移動用移送筒13と、排出筒14との伸縮移動は、移動用モータ15aの正逆回転の始動操作により、伸縮移動する構成である。この伸縮移動に伴なって、移動螺旋軸9と、各中移動移送螺旋12とは、同時に伸縮移動する構成である。
前記移動用移送筒13の移送始端部の外周部には、図17で示す如く複数個のローラ装置28を設けた構成である。このローラ装置28のローラ受具28aを移動用移送筒13の移送始端部へ装着すると共に、このローラ受具28aの断面形状コ字形状部には、ローラピン28cでローラ28bを回転自在に軸支して設け、この各ローラ28bの外周部が固定用移送筒8の外周部へ当接して、回転しながら移動用移送筒13と同時に伸縮移動する構成である。
前記穀粒移送排出筒装置6の固定用移送筒7と、移動用移送筒13と、排出筒14との上下回動移動構成は、図22、及び図23で示す如く縦移送筒5の上端部に設けた引継ぎメタル5cは、左右にニ分割した構成として、一方側を上下回動自在に接続した構成である。他方側の固定側には、上下モータ29で上下回転駆動する回動具29aと、固定用移送筒8に設けた取付具30の取付板30aとは、接続具29bで接続すると共に、取付具30に設けた各上取付板31aと、縦移送筒5に設けた各下取付板31bとの間には、ガスダンパー31を設けた構成である。
前記上下モータ29の正回転、又は逆回転駆動により、回動具29aが回動されて、接続具29b、及び取付具30等を介して、固定用移送筒8と、移動用移送筒13と、排出筒14等とは、上昇移動、又は下降移動制御される構成である。これら上昇、又は下降移動制御に伴ない、各ガスダンパー31も上昇、又は下降移動制御される構成であり、この各ガスダンパー31はアシスト用として使用する構成である。
前記縦移送筒5の旋回構成は、図25で示す如くこの縦移送筒5には、旋回モータ32を設けると共に、この旋回モータ32の下側で、縦移送筒5には、旋回具32aを設け、旋回モータ32の正回転、又は逆回転駆動により、旋回具32aが左回転駆動、又は右回転駆動され、縦移送筒5は、継手ケース5bの上側部より、左旋回、又は右旋回されて、固定用移送筒8と、移動用移送筒13と、排出筒14等とは、左旋回、又は右旋回する構成である。
前記穀粒移送排出筒装置6の移動用移送筒13の移送終端部側には、図5で示す如く所定大きさの開口部13aを設けると共に、開口部13aの前側の移送終端部には、図1、及び図3で示す如く円形で筒状の外蓋13bの取付用のフランジ部を外側へ向けて固着し、穀粒の留りを防止して設けた構成である。この外蓋13bには、各支持板16aをボルト、及びナット等で装着して設け、この内側の支持板16aには、複数個のクッション体16bを介して、前支持メタル16をボルト、及びナット等により、装着した構成であり、この前支持メタル16で移動螺旋軸9の移送終端部を回転自在に軸支した構成である。
前記穀粒移送排出筒装置6の移動用移送筒13の開口部13aを覆う状態で回動自在に、非常排出装置13dを設けた構成のときには、図1、及び図2で示す如く、又、この非常排出装置13dを設けない構成のときには、図3、及び図4で示す如く移動用移送筒13内を移送終端部まで移送された穀粒を、機外へ排出する下部には、排穀口14aを有する排出筒14を円周方向へ回動自在に、移動用移送筒13の開口部13a部を覆う状態に設けた構成である。回動構成は後述する。
前記穀粒移送排出筒装置6の移動用移送筒13の移送終端部には、この移送終端部まで移送された穀粒を、機外へ排出する下部に排穀口14aを有する排出筒14を回動自在に設けたことにより、次に収穫する圃場へ移動時、又は路上走行時には、排出筒14の排穀口14aを上方へ回動移動させることにより、穀粒移送排出筒装置6の移動用移送筒13内へ残っている残穀粒があったとすると、この残穀粒は、上方へ回動移動された排出筒14の天井部(ロ)へ貯留されて、穀粒は機外へ排出されることを防止できる構成である。これにより、穀粒のロス発生を防止する構成である。
前記排出筒14は、図1、及び図2、又は図3、及び図4で示す如く左右両側を一体に形成した左右側板14dの前後両側には、前・後側板14e,14fを固着して設けて、略箱形状に形成した構成である。左右側板14dの上部の天井部(ロ)は、円形状(半円形状)に形状に形成し、この天井部(ロ)と、排穀口14aが形成される下端部(ハ)との間は、略垂直に形成した構成である。左右側板14d、及び前・後側板14e,14fの下端部には、弾材性のゴム材、又は樹脂材よりなる各飛散防止板14hのをボルト、及びナット等で装着して設け、下端部(ハ)位置には、排穀口14aを形成し、この排穀口14aの下側で飛散防止板14hの下端部にも排穀口14aを設け、これら各排穀口14a,14aを経て穀粒を機外へ排出する構成である。
前記排出筒14の後側板14fの孔部には、図1、及び図3で示す如く弾材性であるゴム材、又は樹脂材等よりなる後受具8bを設け、この後受具8bと、前側板14eへ装着して設けた軸受具16fであるベアリングとにより、排出筒14を回転自在に軸支した構成である。外蓋13bの内径部には、防塵材であるゴム材、及び樹脂材等よりなるシール13cを設け、先端部は排出筒14の前側板14eの内側面へ当接させた構成である。
前記排出筒14の排穀口14aの反対側である。左右側板14dの天井部(ロ)には、図1、及び図2で示す如く排穀口14aを上部へ移動状態のときで非常時に、穀粒を機外へ排出する非常排出装置13dを設けた構成である。例えば、排出筒14が回動しない状態になった非常時に、穀粒が排出筒14内へ詰まることを防止した構成である。
穀粒の供給を受けて、移送する穀粒移送排出筒装置6の移動用移送筒13の移送終端部には、穀粒を機外へ排出するときに、回動装置17で回動自在な排穀口14aを有する排出筒14を設け、この排出筒14の排穀口14aと、反対側の左右側板14dの天井部(ロ)には、非常時に、穀粒を機外へ排出する非常排出装置13dを設けたことにより、排出筒14部で穀粒の詰まりが防止できる。又、この排出筒14のメンテナンスが容易である。
前記排出筒14の排穀口14aと反対側の左右側板14dの天井部(ロ)へ設けた非常排出装置13dは、図1、及び図2で示す如く非常時に穀粒を機外へ排出する左右側板14dの天井部(ロ)には、非常用排出口13eを設けると共に、この非常用排出口13eを覆う状態に、この非常用排出口13e部には、丁番13hを設けた非常用開閉蓋13fを設け、この丁番13hの一方側を左右側板14dの天井部(ロ)へ固着し、非常用開閉蓋13fを開閉自在に設けた構成である。この開閉自在に設けた非常用開閉蓋13eは、穀粒負荷の作用により、開閉状態になる構成である。
前記排出筒14の排穀口14aと反対側の左右側板14dの天井部(ロ)に設けた非常排出装置13dは、非常時に穀粒を機外へ排出する非常用排出口13eと、穀粒負荷の作用により、開閉状態になる開閉自在な非常用開閉蓋13fとを設けたことにより、排出筒14で穀粒の詰まり防止できて、穀粒の損傷を防止できる。又、穀粒移送排出筒装置6の各種部品の破損を防止できる。
前記排出筒14の左右側板14dへ設けた非常排出装置13dの非常用開閉蓋13fは、磁石13j等で開状態、又は閉状態にすべく磁石13j等を設けた構成である。
前記非常用開閉蓋13fは、磁石13j等により、開閉状態にする構成としたことにより、構成が簡単である。又、構成が廉価である。
前記穀粒移送排出筒装置6の先端部に設けた排出筒14の前側には、この排出筒14を回動する回動装置17を、図1、図2、図3、及び図4で示す如く設けた構成である。この回動装置17の回動用モータ14bは、穀粒移送排出筒装置6の外形形状部内で、排出筒14の前側板14e前側へ固着した補強板17aへボルト、及びナット等により、装着して設けた構成である。回動用モータ14bには、モータギャー17bを軸支した構成である。
前記排出筒14を回動する回動装置17は、図1、図2、図3、及び図4で示す如くこの回動装置17の回動支点部16dは、二重構造に形成して設けた構成である。移動用移送筒13の外蓋13bと、この外蓋13bの内側へ設けた前支持メタル16を支持する支持板16aとには、支持軸16cを装着して設け、この支持軸16cの外周部には、外回転支持パイプ16eを挿入して軸支した構成であり、回動支点部16dは、支持軸16cと、外回転支持パイプ16eとにより、二重構造に形成した構成である。
穀粒を機外へ排穀口14aから排出する排出筒14を回動移動する回動装置17の回動支点部16dは、支持軸16cと、外回転支持パイプ16eとにより、二重構造に形成して設けたことにより、この排出筒14の組立、及び分解が容易である。又、排出筒14の回動移動がスムーズな構成である。
前記回動装置17の回動支点部16dの支持軸16cで軸支する外回転支持パイプ16eは、排出筒14の前側板14eの外側面に設けた軸受具(ベアリング)16fで軸支した構成である。回動支点部16dは、図1、及び図3で示す如く前後二箇所で、後側部は、軸受具(ベアリング)16f部と、前側部は、支持軸16cの前端部近傍で、外回転支持パイプ16eの先端部に設けた前回動ギャー17f部との二箇所で固定支持して設けた構成である。
前記回動支点部16dは、前後二箇所の軸受具(ベアリング)16f部と、外回転支持パイプ16eの前回動ギャー17f部との二箇所で軸支して設けたことにより、二重構造にしたため、細くなった支持軸16cを外径部の外回転支持パイプ16eと、又、この外回転支持パイプ16eの二箇所で支持固定することにより、支持軸16cの強度アップを図ることができる構成である。
前記外回転支持パイプ16eの外周部には、図1、図2、図3、及び図4で示す如く後回動ギャー17cを軸支して設け、この後回動ギャー17cと、回動用モータ14bのモータギャー17bとは、噛合した構成である。後回動ギャー17cの前後両側には、摩擦方式の各ブレーキ板17dを軸支して設け、この各ブレーキ板17dの前後両側には、各ブレーキ押え板17hを軸支して設けると共に、前側のこのブレーキ押え板17hの前側には、複数個の皿バネ17eを軸支して設け、この皿バネ17eの前側には、ナットを螺挿入して、抜け止めを施した構成である。又、外回転支持パイプ16eの外周部の前端部には、前回動ギャー17fを軸支して設け、支持軸16cの先端部には、ナットを螺挿入して、抜け止めを施した構成である。
前記回動装置17の回動支点部16dは、図6、及び図8で示す如く支持軸16cの前端部には、小判形34aにすべく両側面を切欠すると共に、外周部には、螺旋ネジ34bを設けた構成である。又、外回転支持パイプ16eの前端部は、図7で示す如く小判形35aにすべく両側面を切欠すると共に、外周部には、螺旋ネジ35bを設けた構成である。外回転支持パイプ16eの小判形35a部へ挿入する前回動ギャー17fの中心の軸支部は、図9で示す如く外回転支持パイプ16eの小判形35aと同じ形状の小判形36に形成した構成である。
前記外回転支持パイプ16eの外周部へブレーキ板17d、及び皿バネ17e等を挿入させた後に、外回転支持パイプ16eの螺旋ネジ35b部へ各ナットを螺挿入して、これらの抜け止めを施した構成であると共に、外回転支持パイプ16eの小判形35a部には、前回動ギャー17fの中心部を小判形に形成し、この小判形36部を挿入し、その後に支持軸16cの螺旋ネジ34b部へナットを螺挿入して、前回動ギャー17fの抜け止めを施した構成である。
前記支持軸16cの強度アップを図ることができる。又、一箇所は前回動ギャー17fを用いて固定することにより、部品点数の削減により、コストダウンを図ることができる構成である。
前記外回転支持パイプ16eの先端部の小判形35aへ挿入して軸支した前回動ギャー17fと、詳細後述する支持メタル18aの支持軸18aへ軸支したギャー18cとは、噛合させた構成である。前回動ギャー17fの前側面で各歯の根元部には、図10で示す如く目印となる。例えば、丸印37a,37aを設けると共に、ギャー18cの前側面で歯の根元部には、図10で示す如く目印となる。例えば、丸印37bを設け、前回動ギャー17fの丸印37a,37aの歯部間へギャー18cの丸印37bの歯部を噛合させる構成である。
前記前回動ギャー17fの目印の丸印37a,37aの各歯部間へギャー18cの目印の丸印37bの歯部を組付けることにより、分解した時に、各ギャー17fと、ギャー18cの組付けを容易に簡単に行うことができる構成である。
前記回動支点部16dの外回転支持パイプ16eの二重構造部を固定するナットと、前回動ギャー17fを固定するナットとは、図1、及び図3で示す如く両者を一個のナットにより、固定する構成である。
二重構造にした前記回動支点部16dの外回転支持パイプ16eを固定するナットと、前回動ギャー17fを固定するナットとは、共用にしたことにより、部品点数が減少して、コストダウンを図ることができる構成である。
前記外回転支持パイプ16eの前端部を、小判形35aにすべく両側面を切欠した。この小判形35aを、図11、及び図12で示す如くこの外回転支持パイプ16eへ軸支した後側のブレーキ押え板17h間まで延長して設けると共に、この各ブレーキ押え板17hの中心軸支部は、外回転支持パイプ16eの小判形35aと同じ形状の小判形38に形成して、各ブレーキ押え板17hの小判形38部を外回転支持パイプ16eの小判形35a部へ挿入して、軸支した構成である。
前記外回転支持パイプ16eの外形形状の小判形35aを、各ブレーキ押え板17hを軸支する箇所まで延長し、又、ブレーキ押え板17hの小判形38部を挿入して、軸支したことにより、このブレーキ押え板17hが固定されることにより、付き回りを防止し、締付け用のナットの弛みを防止することができる構成である。
前記穀粒移送排出筒装置6の移動用移送筒13の開口部13aの前側端部の位置(A)と、前支持メタル16の各クッション体16bを装着する各支持板16aの外蓋13bの内側面へ装着する前側のこの支持板16aの位置(B)は、図13で示す如く略同じ位置として、移動用移送筒13の開口部13a前側のこの移動用移送筒13の筒下部へ溜る穀粒を防止した構成である。
前記移動用移送筒13の開口部13aの前端部の位置(A)と、前支持メタル16の支持板16aの位置(B)とは、略同じ位置としたことにより、移動用移送筒13の前端部へ溜る穀粒を防止することができる構成である。
前記回動装置17の回動支点部16dの外回転支持パイプ16eには、図1、及び図3で示す如く摩擦方式のブレーキ板17dを軸支した構成において、回動支点部16dの外回転支持パイプ16eは、軸受具(ベアリング)16fで軸支して設けた構成である。
前記回動装置17の回動支点部16dの外回転支持パイプ16eには、摩擦方式のブレーキ板17dを軸支して設けた構成において、回動支点部16dの外回転支持パイプ16eは、軸受具(ベアリング)16fで軸支して設けたことにより、この軸受具(ベアリング)16fに変えて、ブッシュ等を使用すると、グリースを塗布する必要があり、気温が上昇すると、グリースがとけて、ブレーキ板17dへ流れて、ブレーキがきかなくなることがあったが、このような不具合を解消することができる構成である。
前記排出筒14の前側板14eの上部には、図1、図2、図3、及び図4で示す如く支持メタル18aを装着して設け、この支持メタル18aの支持軸18bには、外形形状がおおぎ形状のギャー18cを回転自在に軸支した構成であり、このギャー18cと、前回動ギャー17fとを噛合させた構成である。回動用モータ14bの正逆回転駆動により、モータギャー17b、後回動ギャー17c、前回動ギャー17f、及びギャー18c等が正逆回転駆動され、これら各種ギャー17b,17c,17f,18c等の正逆回転駆動より、排出筒14が左、又は右回動制御され、排穀口14aが上部へ移動制御された後に、停止制御される構成である。又、回動用モータ14bの正逆回転駆動により、排出筒14は元の位置へ復元制御され、排穀口14aは元の下部位置へ復元制御された後に、停止制御される構成である。
前記排出筒14の回動位置を検出する。図1、図2、図3、及び図4で示す如く詳細は後述するポテンションメータ14jを回転駆動する。このポテンションメータ14jへ軸支したギャー18cと噛合する前回動ギャー17fと、回動用モータ14bのモータギャー17bと噛合する後回動ギャー17cとの両者は、回動装置17の外回転支持パイプ16eの前端部側と、後端部側との両側へ軸支して設けた構成である。
穀粒機外へ排出する穀粒移送排出筒装置6の排穀口14aを下部へ設けた排出筒14を回動させる回動用モータ14bのモータギャー17bと、排出筒14の回動位置を検出するポテンションメータ14jのギャー18cとへ噛合して、回転駆動する後回動ギャー17cと、前回動ギャー17fの両者とは、回動装置17の外回転支持パイプ16eの後部側と、前部側との両側へ軸支して設けたことにより、カウンタギャー等を有しないことにより、バックラッシュが少なくなり、これにより、誤差が小さくなり、ポテンションメータ14jの検出精度が向上する。これに伴なって、検出による制御も向上する構成である。回動用モータ14bで排出筒14を回動させることにより、従来のように穀粒移送排出筒装置6全体を回動させる構成に比較して、この回動用モータ14bは、小馬でよい構成である。
前記ポテンション方式のポテンションメータ14jは、図1、及び図3で示す如く回動装置17の外回転支持パイプ16eへ軸支した後回動ギャー17cの上部の空間部(イ)で、支持メタル18aの前側へ設け、支持軸18aの回転数を検出させて、排出筒14を最上部位置、又は最下部位置を検出して、正確にこれらの位置、更に所定位置で停止制御する構成である。
前記ポテンションメータ14jは、支持メタル18aへ設けたことにより、ギャー18cの自重が影響されないことにより、正確に回動移動位置を検出する構成である。又、後回動ギャー17cの上部の空間部(イ)へ設けたことにより、構成が簡単で、コンパクトになる構成である。
穀粒を移送排出する穀粒移送排出筒装置6の移送終端部には、図1、図2、図3、及び図4で示す如く穀粒を機外へ排出する排穀口14aを有する排出筒14を回動自在に設け、この排出筒14部を回動させる回動用モータ14bは、排出筒14と同時に公転して回動する構成である。又、この回動用モータ14bは、穀粒移送排出筒装置6の先端部で、外形形状部内へ設けたことにより、この穀粒移送排出筒装置6より、回動用モータ14bが上方へ向けて、突出していないことにより、例えば、コンバイン1であると、全高が高くなることを防止できる。又、圃場を移動する時、及び路上走行時には、排出筒14を上方へ回動させることにより、この排出筒14の排穀口14aより、穀粒移送排出筒装置6内へ残っている残穀粒は、排出筒14の天井部(ロ)へ貯留されて、機外への漏下を防止でき、穀粒のロス発生を防止できる構成である。
前記穀粒移送排出筒装置6の先端部である。移動用移送筒13の移送終端部に回動自在に設けた排穀口14aを有する排出筒14は、回動用モータ14bを設けて、回動移動自在な構成とした。この回動用モータ14bの前側部、及び排出筒14の上側部には、この回動用モータ14b、及び各種ギャー17b,17c,17f,18c等を覆う状態に、非常排出装置13dを設けたときには、図1で示す如くモータ用カバー14cを装着して設けた構成である。又、非常排出装置13dを設けないときには、図3で示す如くモータカバー14cを装着して設けた構成である。これら各モータ用カバー14cの外形形状は、排出筒14の断面形状より、所定寸法大型形状に形成すると共に、左右形状を同じ形状に形成して、ボルト、及びナット等により、着脱自在に設け、メンテナンスの容易化、及び藁屑と、塵埃との堆積を防止した構成である。
前記回動用モータ14b、及び各種ギャー17b,17c,17f,18c等を覆うモータ用カバー14cを、排出筒14の断面形状より、所定寸法大型に形成して、設けたことにより、安全であると共に、外観形状の向上を図ることができる。又、非常排出装置13dを設けないときのモータ用カバー14cと、排出筒14との間の隙間には、図3で示す如く回動用モータ14bのハーネス39a、及びポテンションメータ14jのハーネス39aを収納したことにより、保護ができて、安全である。更に、回動用モータ14b、及び各種ギャー17b,17c,17f,18cに堆積する藁屑、及び塵埃等を防止することができる構成である。
前記穀粒移送排出筒装置6の移動用移送筒13の移送終端部に回動自在に設けた排穀口14aを有する排出筒14は、図2、及び図4で示す如く移動用移送筒13の外径(D)より、排出筒14の左右側板14dの下端部の排穀口14a部の幅(L)を所定寸法大きく形成して設けた構成である。
前記穀粒移送排出筒装置6の移動用移送筒13の外径(D)より、排出筒14の排穀口14aの幅(L)を所定寸法大きくして設けたことにより、穀粒を排出口で排出効率をアップさせることができる。又、この排穀口14aでの穀粒の詰まりを防止することができる構成である。
前記排出筒14の左右側板14dの左側の外側面には、図26、及び図27で示す如く平面視コ字形状の回動用把手40aを設けると共に、内側には、正面視略へ字形状の安全用板40bを設け、これらを左右側板14dの内側部より、ボルト40cで装着して設けた構成である。
これにより、前記排出筒14の回動用モータ14bに不具合が発生して、排出筒14の排穀口14aが下部へ自動回動移動しなくなったときは、回動把手40aを運転作業者が把手して、回動させることができる。又、安全用板40bを設けたことにより、作業者が排出筒14内へ手を挿入したときであっても、比較的安全である。
前記排出筒14の下部へ装着した飛散防止板14hの内側下部面には、図28〜図30で示す如く所定巾に形成して、多数本で弾力性を有して針形状のブラシ41を植設した構成である。このブラシ41は、穀粒を排出のときには、穀粒で押されて、下部へ折曲状態になる構成である。
これにより、穀粒を袋(グレンパック)へ排出するときに、穀粒のこぼれを防止することができる。
前記排出筒14の下部へ装着した飛散防止板14hは、図31で示す如くL字形状の横飛散防止板42aと、直線形状の後飛散防止板42bとに分割した構成である。このL字形状の横飛散防止板42aの横側先端部は、後側板14fのフランヂ部の内側面へ挿入して装着した構成である。排出筒14を左右方向で上方へ所定角度に傾斜させたときに、飛散防止板14hの継目部より、穀粒の漏下を防止した構成である。
これにより、前記排出筒14の飛散防止板14hを二分割し、後側板14fのフランヂ部内へ挿入した構成としたことにより、排出筒14を左右方向で上方へ傾斜させたときであっても、継目部分より、穀粒の漏下を防止することができる。
前記排出筒14の左右側板14d、及び前側板14eの下端位置は、図32、及び図33で示す如く回動用モータ14bの下部の近傍部迄として、上下方向の長さを短く形成した構成である。又、樹脂材等よりなる飛散防止板14hの上下方向の長さを長く形成して、装着した構成である。
これにより、前記排出筒14の鉄板で形成された左右側板14d、及び前側板14eの上下方向の長さを短くしたことにより、穀粒移送排出筒装置6の先端部の排出筒14の重量が軽くなり、回動が容易になると共に、重量アップによる破損防止を図ることができる。
前記排出筒14の後側板14fの外側面には、図25で示す如く「ON」−「OFF」方向の安全スイッチ43aを設けると共に、この安全スイッチ43aの後側には、安全板43bを設けた構成である。例えば、穀粒をトラック等へ排出中であり、この排出中にこのトラックの一部へ排出筒14の後側板14fが当接状態であるときに、コンバイン1、又はトラックを移動させると、移動用移送筒13、前移動螺旋11、及び排出筒14等が破損するが、安全板43bを設けて、この安全板43bを変形させて、安全スイッチ43aが「入」状態にして、この「入」状態により、穀粒移送排出筒装置6を停止させる構成である。
これにより、穀粒をトラック等へ排出中に、このトラックへ前記排出筒14が引っ掛かった状態で、トラック、又はコンバイン1を移動させたときであっても、この排出筒14等の破損を防止することができる。
前記穀粒移送排出筒装置6の固定用移送筒8の前方部の所定位置を支持するオーガ受装置33の全高を高くして、従来は排出筒14部が所定角度で上方へ位置すべく、前方の先端部を高所位置とし、後方基部を低所位置として、所定角度に傾斜させて設けた構成であったが、これをこの排出筒14部が回動移動する構成としたことにより、図25で示す如く前後方向に略水平状態に支持させるべくオーガ受装置33の受主柱33aの全高を低くして、この受主柱33aの上端部には、受ガイド33bを設け、この受ガイド33bで略水平状態に支持させた構成である。又、これら固定用移送筒8と移動用移送筒13の地上高を低くしたことにより、コンバイン1の収納スペースを低くすることができる構成である。
前記穀粒移送排出筒装置6の固定用移送筒8、及び移動用移送筒13は、最下端位置を略水平状態に下降制御されることにより、操作が簡単である。又、コンバインの収納スペースを低くすることができる構成である。
排出筒部と、回動装置部と、非常排出装置部との拡大側断面図 排出筒部と、回動装置部と、非常排出装置部との拡大正断面図 排出筒部と、回動装置部との拡大側断面図 排出筒部と、回動装置部との拡大正断面図 移動用移送筒の移送終端部の拡大側面図 回動支点部の拡大側面斜視図 外回転支持パイプの拡大側面斜視図 支持軸の拡大側面斜視図 前回動ギャーの拡大側面斜視図 前回動ギャーと、ギャーとの拡大正面図 支持軸の拡大側面図 ブレーキ押え板の拡大側面斜視図 移動用移送筒と、外蓋との拡大側面図 穀粒移送排出筒装置の最短縮時の拡大側面図 穀粒移送排出筒装置の伸張途中時の拡大側面図 穀粒移送排出筒装置の最伸張時の拡大側面図 固定用移送筒と、移動用移送筒との拡大側断面図 図17のC−C断面図 前・中・後移動移送螺旋の拡大側面斜視図 中移動移送螺旋部の拡大側面斜視図 中移動移送螺旋の拡大側面斜視図 穀粒移送排出筒装置の昇降回動部の側面図 穀粒移送排出筒装置の昇降回動部の平面図 操作装置部の拡大背面斜視図 コンバインの左側全体側面図 他の実施例を示す図で、排出筒の回動用把手の拡大側面図 他の実施例を示す図で、排出筒の回動用把手の拡大正面図 他の実施例を示す図で、排出筒の飛散防止板部のブラシ部の平面図 他の実施例を示す図で、排出筒の飛散防止板部のブラシ部の拡大側面斜視図 他の実施例を示す図で、図29のE−E拡大断面図 他の実施例を示す図で、飛散防止板の取付部の拡大側面図 他の実施例を示す図で、排出筒と、飛散防止板との取付部の拡大側面図 他の実施例を示す図で、排出筒と、飛散防止板との取付部の拡大正面図
符号の説明
4c 穀粒貯留タンク
6 穀粒移送排出筒装置
8 固定用移送筒
13 移動用移送筒
13a 開口部
13d 非常排出装置
13e 非常用排出口
13f 非常用開閉蓋
13j 磁石
14 排出筒
14a 排穀口
17 回動装置

Claims (3)

  1. 穀粒貯留タンク4cから貯留穀粒の供給を受けて、移送する穀粒移送排出筒装置6の固定用移送筒8と、移動用移送筒13と、該移動用移送筒13の移送終端部側の開口部13aには、穀粒を機外へ排出する排穀口14aを下部に設けた排出筒14と、該排出筒14を回動移動する回動装置17等とを設けたコンバインにおいて、前記排出筒14の排穀口14aと反対側の天井部には、非常時に穀粒を機外へ排出する非常排出装置13dを設けたことを特徴とするコンバイン等の穀粒移送排出装置。
  2. 前記排出筒14の排穀口14aと、反対側の天井部の非常排出装置13dは、非常時に穀粒を機外排出する非常用排出口13eと、穀粒負荷の作用により、開閉自在な非常用開閉蓋13fとを設けたことを特徴とする請求項1に記載のコンバイン等の穀粒移送排出装置。
  3. 前記非常用開閉蓋13fは、磁石13j等で開閉状態にすべく設けたことを特徴とする請求項1、又は請求項2に記載のコンバイン等の穀粒移送排出装置。
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