JP2005159561A - 美顔カメラ - Google Patents
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Abstract
【課題】
肌のしわや荒れなどを軽減させた美顔写真において、ソフトフォーカスフィルターを全体にかけるとくっきりさせたい目や鼻なども含めて顔全体がのっぺりしてしまう、という課題がある。あるいは専用の画像処理用アプリケーションなどを利用する場合、その専用アプリケーションやそのための高度な知識を必要とする、という課題がある。
【解決手段】
上記課題を解決するために、本発明は、合焦顔画像情報と非合焦顔画像情報とを取得可能にフォーカスレンズの位置を制御するためのフォーカスレンズ制御部と、合焦顔画像情報から特徴領域画像情報を取得する特徴領域画像情報取得部と、非合焦顔画像情報から肌用画像情報を取得する肌用画像情報取得部と、特徴領域画像情報と肌用画像情報とを合成して人の顔の画像とする合成部と、を有する美顔カメラを提供する。
【選択図】 図2
肌のしわや荒れなどを軽減させた美顔写真において、ソフトフォーカスフィルターを全体にかけるとくっきりさせたい目や鼻なども含めて顔全体がのっぺりしてしまう、という課題がある。あるいは専用の画像処理用アプリケーションなどを利用する場合、その専用アプリケーションやそのための高度な知識を必要とする、という課題がある。
【解決手段】
上記課題を解決するために、本発明は、合焦顔画像情報と非合焦顔画像情報とを取得可能にフォーカスレンズの位置を制御するためのフォーカスレンズ制御部と、合焦顔画像情報から特徴領域画像情報を取得する特徴領域画像情報取得部と、非合焦顔画像情報から肌用画像情報を取得する肌用画像情報取得部と、特徴領域画像情報と肌用画像情報とを合成して人の顔の画像とする合成部と、を有する美顔カメラを提供する。
【選択図】 図2
Description
本発明は、合焦画像と非合焦画像とを合成し、人の顔の画像を生成する技術に関する。
現在、デジタル撮影の進歩により撮影した写真に様々な処理を施すことができる。特に就職活動の際の履歴書用の写真やお見合い用写真などでは、画像処理により肌のしわや荒れなどを軽減させることで、その就職活動やお見合いなどで好印象を持たれるよう努力することが一般的になってきている。この画像処理の具体的な方法としては、第一に肌部分にソフトフォーカス(ぼかしフィルター)をかけることにより画像の肌部分をぼかし、しわ等を目立たなくする方法が挙げられる(特許文献1)。あるいは、第二に、手動で肌の個々のしわ等に色をかぶせて消す方法や、目、鼻などのパーツごとにシャープフィルターをかけくっきりさせて目鼻立ちをよくする方法が挙げられる。
特開平6−18959号公報
しかし、上記第一の技術では、ソフトフォーカス(ぼかし)フィルターを全体にかけるため目や鼻などくっきりさせたい顔の領域も含めて顔全体がのっぺりしてしまったり、背景などもぼけてしまったりして不自然な画像になる、という課題がある。また、第二の技術でも、撮影した画像データをパソコンなどに取りこみ、画像処理専用のアプリケーションを用いて個々のしわやパーツを加工する必要があり、したがって、このような専用アプリケーションやそれを使いこなすための高度な知識を必要とする、という課題がある。
上記課題を解決するために、本発明は、合焦顔画像情報と非合焦顔画像情報とを取得可能にフォーカスレンズの位置を制御するためのフォーカスレンズ制御部と、合焦顔画像情報から特徴領域画像情報を取得する特徴領域画像情報取得部と、非合焦顔画像情報から肌用画像情報を取得する肌用画像情報取得部と、特徴領域画像情報と肌用画像情報とを合成して人の顔の画像とする合成部と、を有する美顔カメラを提供する。
以上のような構成をとる本発明によって、従来のフォーカス技術により撮影される合焦画像と非合焦画像とを利用して、目鼻立ちはくっきりしていて、一方で肌のしわなどがはっきり写らない様にぼかされた美顔写真の撮影を、自然な出来あがりで行うことができる。また、従来のフォーカス技術を利用しているので、上記構成要件を組み込んだカメラであれば、高度な知識など無くても簡単に美顔写真を撮影することができる。
以下に、図を用いて本発明の実施の形態を説明する。なお、本発明はこれら実施の形態に何ら限定されるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲において、種々なる態様で実施しうる。なお、実施例1は主に請求項1について説明する。また、実施例2は主に請求項2について説明する。また、実施例3は主に請求項3について説明する。また、実施例4は主に請求項4について説明する。また、実施例5は主に請求項5について説明する。
≪実施例1≫ (実施例1の概念) 図1に示すのは、本実施例の美顔カメラの概念の一例を説明するための図である。この図の(a)は、フォーカスレンズによる焦点が被写体に合っている状態の画像である。この図にあるように、しっかり合焦された画像では目鼻立ちはくっきりしているがしわ等がはっきりと分かってしまう場合が多い。また、図中の(b)は、フォーカスレンズで被写体に合焦されていない状態の画像である。この図にあるように、合焦されていない画像では、しわ等の写りこみは少ないが目鼻立ちも曖昧になってしまう。そこで本実施例の美顔カメラでは、両者の画像を合成して、図中(c)のように目鼻立ちはくっきりさせつつ、肌はしわや荒れなどが目立たない画像を生成する。以下、本実施例の美顔カメラの構成を説明しつつ、合成の具体的処理について説明する。
(実施例1の構成) 図2に示すのは、本実施例の美顔カメラの機能ブロックの一例を表す図である。この図にあるように、本実施例の美顔カメラ(0200)は、「フォーカスレンズ制御部」(0201)と、「特徴領域画像情報取得部」(0202)と、「肌用画像情報取得部」(0203)と、「合成部」(0204)と、を有する。
「フォーカスレンズ制御部」(0201)は、合焦顔画像情報と、非合焦顔画像情報と、を取得可能にフォーカスレンズの位置を制御する機能を有する。「合焦顔画像情報」とは、人の顔に焦点を合わせた画像情報をいう。例えば、いわゆる山登り制御(フォーカスレンズ位置ごとにコントラスト情報を取得し、ピークとなるフォーカスレンズ位置を被写体に合焦したフォーカスレンズ位置とする制御方法)などで決定されたフォーカスレンズ位置に応じて取得された被写体の、画素の色や位置情報などにより構成された画像情報である。「非合焦顔画像情報」とは、合焦顔画像情報の焦点から焦点がずれた前記人の顔の画像情報をいう。例えば、合焦顔画像情報を取得したフォーカスレンズ位置から所定距離ずれたフォーカスレンズ位置に応じて取得された被写体の、画素の色や位置情報などにより構成された画像情報である。もちろん、この非合焦顔画像情報による画像は、本実施例の美顔カメラにおいて最終的に人の顔の画像として利用されるので、完全なピンぼけ画像ではない必要がある。
このフォーカスレンズ制御部は、例えばCPUなどによって実現され、フォーカスレンズの合焦位置決定のための移動などの制御を行う。なお、「フォーカスレンズ」とは、カメラにおいて被写体に焦点を合わせるためにその位置を移動するレンズをいい、もちろん1枚とは限らず複数合わさって焦点を合わせるレンズ群であっても良い。「フォーカスレンズ位置」とは、美顔カメラの撮影機構中におけるフォーカスレンズの位置をいい、例えばモーターのパルス数や回転数あるいは実際のレンズの移動距離などの数値で示される情報が挙げられる。このフォーカスレンズ制御部での制御によりフォーカスレンズが移動させられ、合焦位置における合焦顔画像情報や、そこから焦点をずらした非合焦顔画像情報が取得可能となる。
「特徴領域画像情報取得部」(0202)は、フォーカスレンズ制御部(0201)のフォーカスレンズの制御に基づいて取得する合焦顔画像情報から特徴領域画像情報を取得する機能を有する。「特徴領域画像情報」とは、顔の特徴領域の画像情報をいい、例えば、目、鼻、口、耳、などの画像情報が挙げられる。そして特徴領域画像情報取得部において、この合焦顔画像情報から各特徴領域を抽出するには、例えば、非線形振動子ネットワークによる領域抽出などの技術を利用すると良い(参考文献「二重しきい値法により位相検出を行う画像分割用振動子ネットワークモデルとそのLSI回路構成」安藤博士、三宅誠、森江隆、永田真、岩田穆(電子情報通信学会 ニューロコンピューティング研究会NC98−126))。これは各画素を非線形な特性の素子で連結し、その非線形振動子間を位相同期することにより輝度の近い領域を抽出することで各特徴領域を抽出する方法である。図3に示すのは、特徴領域画像情報の一例を表す図である。このように、例えば非線形振動子ネットワークによる領域抽出を利用して抽出された各特徴領域に関する、色や位置情報など画像を構成する情報を個別に切りだし取得する。あるいは、合焦顔画像情報の中の抽出された特徴領域以外の色情報を透明化してもよい。この場合、後述する合成部での合成は、この特徴領域画像情報による画像をレイヤーのように肌用画像情報に重ね合わせれば良い。
「肌用画像情報取得部」(0203)は、フォーカスレンズ制御部(0201)のフォーカスレンズの制御に基づいて取得する非合焦顔画像情報から肌用画像情報を取得する機能を有する。「肌用画像情報」とは、顔の肌の画像情報をいう。この肌用画像情報取得部での肌用画像情報の取得は、例えば上記の非線形振動子ネットワークによる領域抽出の技術を利用し特徴領域を抽出し、図4に示す様にその抽出された特徴領域の色情報を肌色化したり、上記取得された特徴領域画像情報のサイズに合わせて削除したりすることで取得される。もちろん特徴領域の色情報の肌色化を行う場合、周囲の肌の色情報に合わせた色にすると良い。また、後述する合成に際して合焦顔画像情報の特徴領域画像を肌用画像情報の画像に上書きするような場合は、肌用画像における目や鼻、口などの特徴領域を上記の様に削除したり肌色化せず、そのまま残していても良い。
「合成部」(0204)は、特徴領域画像情報取得部(0202)で取得する特徴領域画像情報と、肌用画像情報取得部(0203)で取得する肌用画像情報とを合成して人の顔の画像とする機能を有する。図5に示すのは、合成部で合成の一例を説明するための図である。この図にあるように、特徴領域画像情報と肌用画像情報とを組み合わせることで、目鼻立ちはくっきりしていて、一方で肌のしわなどがはっきり写らない様にぼかされた美顔写真を、自然な出来あがりで行うことができる。
そして、この組み合わせる際の処理は、特徴領域画像情報が特徴領域部分以外を透明化したものであれば、レイヤーの様に肌用画像情報で示される画像に重ね合わせれば良い。また、特徴領域を個別に切り出した画像情報であれば、その特徴領域の元の合焦顔画像における位置情報から肌用画像に合成するべき位置を決定し合成すると良い。なぜならば、合焦顔画像と非合焦顔画像は、基本的な構図や大きさはほぼ一緒なので、特徴領域の絶対位置はほとんど変わらないからである。
また顔画像以外の背景などについては、ピントの合った(合焦した)背景を望めば合焦顔画像情報で示される背景の画像を、逆にピントが合っていない背景を望むならば非合焦顔画像情報で示される背景の画像を利用すると良い。なお、上記例では、特徴領域画像情報として目、鼻、口、耳の画像情報を挙げたが、その他にも顔の輪郭線なども特徴領域画像情報として取得されても良い。そうすれば、背景との境目がはっきりした美顔写真(本発明の美顔カメラにより撮影された写真)を撮影することができる。
(実施例1の処理の流れ) 図6に示すのは、本実施例の処理の流れの一例を表すフローチャートである。なお、以下に示す処理の流れは、方法、計算機に実行させるためのプログラム、またはそのプログラムが記録された読み取り可能な記録媒体として実施されうる(以下、本明細書における処理の流れの記載についても同様である)。
この図にあるように、まず、フォーカスレンズを駆動して被写体に合焦したフォーカスレンズ位置を決定し、そのフォーカスレンズ位置での合焦顔画像情報を取得する(ステップS0601)。次に、フォーカスレンズの位置をずらして、非合焦顔画像情報を取得する(ステップS0602)。続いて、ステップS0601で取得した合焦顔画像情報から、目、鼻、口、耳などの特徴領域画像情報を取得する(ステップS0603)。また、ステップS0602で取得した非合焦顔画像情報から肌用画像情報を取得する(ステップS0604)。最後に、ステップS0603で取得した特徴領域画像情報と、ステップS0604で取得した肌用画像情報と、を合成して人の顔とする(ステップS0605)。もちろん矛盾が生じない限り、例えばステップS0601とステップS0602の順番が入れ替わって合焦顔画像情報と非合焦顔画像情報の取得順が逆になっても構わない。
(実施例1の効果の簡単な説明) 以上のように、本実施例の美顔カメラによって、専用のアプリケーションなど使わなくても従来のフォーカス技術を利用して、目鼻立ちはくっきりしていて一方で肌のしわなどがはっきり写らない様にぼかされた美顔写真を、簡単に自然な出来あがりで生成することができる。
≪実施例2≫ (実施例2の概念) 本実施例の美顔カメラは、実施例1の美顔カメラを基本として、特徴領域画像情報で示される目や鼻などと、肌用画像情報で示される肌部分とを合成し美顔写真を作成する。しかし、合焦顔画像から取得された目や鼻と、非合焦顔画像から取得された肌は、色調やコントラストなどの点で異なっており、その合成の境目が不自然である可能性が高い。そこで本実施例の美顔カメラは、その境界が自然になるように補正する手段を備えていることを特徴とする。
(実施例2の構成) 図7に示すのは、本実施例の美顔カメラの機能ブロックの一例を表す図である。この図にあるように、本実施例の美顔カメラ(0700)は、実施例1を基本として、「フォーカスレンズ制御部」(0701)と、「特徴領域画像情報取得部」(0702)と、「肌用画像情報取得部」(0703)と、「合成部」(0704)と、を有する。ただし、上記機能ブロックは実施例1で説明済みであるのでその説明は省略する。そして特徴点として、合成部(0704)が「境界画像補正手段」(0705)をさらに有する。
「境界画像補正手段」(0705)は、前記特徴領域画像情報と、前記肌用画像情報との合成境界領域の境界が自然に移り変わるように画像補正する機能を有する。この境界画像補正手段の補正方法としては、例えば、合成境界領域にぼかし処理を行ったり、合成境界領域のコントラストや色調が階層的に変化するようコントラストや色調を補正したりする方法が挙げられる。図8に示すのは、この境界画像補正手段の補正の一例について説明するための図である。図中(a)は、境界画像補正手段により補正される前の画像の目周辺を表した図である。ここで、この画像の画素ごとのコントラストの値を取得すると、合焦した画像から取得した目の部分と非合焦画像から取得した肌部分との境界部分に不連続的な差が生じている。そこで、図中(b)で示すように、コントラストの値が連続的な変化をするように画像に補正を行う。すると合成境界領域のコントラストが連続的に変化しているように見えるので、境界が自然に移り変わっているように見える。
(実施例2の処理の流れ) 図9に示すのは、本実施例の処理の流れの一例を表すフローチャートである。この図にあるように、まず、フォーカスレンズを駆動して被写体に合焦したフォーカスレンズ位置を決定し、そのフォーカスレンズ位置での合焦顔画像情報を取得する(ステップS0901)。次に、フォーカスレンズの位置をずらして、非合焦顔画像情報を取得する(ステップS0902)。続いて、ステップS0901で取得した合焦顔画像情報から、目、鼻、口、耳などの特徴領域画像情報を取得する(ステップS0903)。また、ステップS0902で取得した非合焦顔画像情報から肌用画像情報を取得する(ステップS0904)。最後に、ステップS0903で取得した特徴領域画像情報と、ステップS0904で取得した肌用画像情報との合成境界領域の境界が自然に移り変わるように画像補正して合成し、人の顔の画像とする(ステップS0905)。
(実施例2の効果の簡単な説明) 以上のように、本実施例の美顔カメラによって、目や鼻、口、耳などの特徴領域と肌との合成境界領域が判別しにくくなったさらに自然な出来上がりの美顔写真を撮影することができる。
≪実施例3≫ (実施例3の概念) 図10に示すのは、本実施例の美顔カメラの概念の一例を説明するための図である。この図にあるように、実施例1や2の美顔カメラによる合焦顔画像と非合焦顔画像の大きさは微妙に異なる。なぜならば、フォーカスレンズの位置がずれているので、CCDなどの結像部において、屈曲した被写体の光が結像する場所が変化するためである。そこで、図11に示すように、本実施例の美顔カメラでは上記肌用画像の大きさが特徴領域画像と合致するようサイズを補正する点を特徴とする。
(実施例3の構成) 図12に示すのは、本実施例の美顔カメラの機能ブロックの一例を表す図である。この図にあるように、本実施例の美顔カメラ(1200)は、実施例1又は2を基本として、「フォーカスレンズ制御部」(1201)と、「特徴領域画像情報取得部」(1202)と、「肌用画像情報取得部」(1203)と、「合成部」(1204)と、を有する。ただし、上記機能ブロックは実施例1で説明済みであるのでその説明は省略する。そして特徴点として、肌用画像情報取得部(1203)が「倍率補正手段」(1205)をさらに有する。
「倍率補正手段」(1205)は、特徴領域画像情報と肌用画像情報との焦点の差異に基づく画像倍率を補正する機能を有する。上記のように、特徴領域画像情報と肌用画像情報とのサイズの差はフォーカスレンズの位置のずれによる結像場所のずれによって生じる。したがって、フォーカスレンズ位置のずれを示す値から画像倍率を算出することが可能である。例えば、フォーカスレンズ位置のずれが0.5mmの場合、画像倍率は99%といった具合にテーブルを作成しメモリなどに記憶させておくと良い。あるいはレンズ特性などに応じた所定の計算式をメモリなどに記憶しておき、その都度演算処理を行っても良い。このようにして得られた画像倍率に基づいて、倍率補正手段は画像のサイズを補正する。
なお、この倍率補正は肌用画像と特徴領域画像との相対的な倍率の補正なので、上記倍率補正手段が「特徴領域画像情報取得部」に備わっていても同様の作用を奏し得る。また、肌用画像を取得する前の非合焦顔画像(または、特徴領域画像を取得する前の合焦顔画像)を倍率補正しても、同様に、特徴領域画像情報と肌用画像情報との焦点の差異に基づく画像倍率を補正することは可能である。
図13に示すのは、上記のような倍率補正手段を有する本実施例のその他の美顔カメラの機能ブロックの一例を表す図である。この図にあるように、本実施例のその他の美顔カメラは、実施例1または2を基本として、「フォーカスレンズ制御部」(1301)と、「特徴領域画像情報取得部」(1302)と、「肌用画像情報取得部」(1303)と、「合成部」(1304)と、を有する。そして特徴点として、さらに非合焦顔画像のサイズの画像倍率を補正する「倍率補正手段」(1305)を有する。
(実施例3の処理の流れ) 図14に示すのは、本実施例の処理の流れの一例を表すフローチャートである。この図にあるように、まず、フォーカスレンズを駆動して被写体に合焦したフォーカスレンズ位置を決定し、そのフォーカスレンズ位置での合焦顔画像情報を取得する(ステップS1401)。次に、フォーカスレンズの位置をずらして、非合焦顔画像情報を取得する(ステップS1402)。続いて、ステップS1401で取得した合焦顔画像情報から、目、鼻、口、耳などの特徴領域画像情報を取得する(ステップS1403)。また、ステップS1402で取得した非合焦顔画像情報から肌用画像情報を取得する(ステップS1404)。最後に、ステップS1403で取得した特徴領域画像情報と、ステップS1404で取得した肌用画像情報との焦点の差異に基づく画像倍率を補正し、補正した特徴領域画像情報と肌用画像情報と、を合成して人の顔の画像とする(ステップS1405)。もちろん、前述の様に非合焦顔画像や合焦顔画像を倍率補正する処理の流れでも良い。その場合、例えばステップS1405での画像倍率の補正処理の代わりに、ステップS1401やステップS1402の合焦顔画像情報や非合焦顔画像情報の取得の後に画像倍率の補正処理が行われる。
(実施例3の効果の簡単な説明) 以上のように、本実施例の美顔カメラによって、目や鼻、口、耳などの特徴領域と肌とのフォーカスレンズ位置のずれによるサイズの微妙な差異を修正し、さらに自然な出来上がりの美顔写真を撮影することができる。
≪実施例4≫ (実施例4の概念) 本実施例の美顔カメラは、一回のシャッターの押下など一の画像情報取得信号の入力によって、合焦顔画像情報と非合焦顔画像情報の両者の取得が行われることを特徴としている。これは、ユーザーの一回の撮影動作によって合焦顔画像情報と非合焦顔画像情報の取得が行われるということであり、したがって、ユーザーが2回以上の撮影動作により合焦顔画像情報と非合焦顔画像情報とを別々に取得するのに比べて両者の取得のタイムラグ(時間差)が少なくてすむ。つまり、このタイムラグの間に被写体が動いたり、美顔カメラの位置が手ブレなどでずれたりして取得する合焦顔画像情報と非合焦顔画像情報とが大きく異なった画像情報となってしまう可能性を抑えることができる。
(実施例4の構成) 図15に示すのは、本実施例の美顔カメラの機能ブロックの一例を表す図である。この図にあるように本実施例の美顔カメラ(1500)は、実施例1から3のいずれか一を基本として、「フォーカスレンズ制御部」(1501)と、「特徴領域画像情報取得部」(1502)と、「肌用画像情報取得部」(1503)と、「合成部」(1504)と、を有する。ただし、上記機能ブロックは実施例1で説明済みであるのでその説明は省略する。そして特徴点として、「画像情報取得信号入力部」(1505)をさらに有する。
「画像情報取得信号入力部」(1505)は、合焦顔画像情報と非合焦顔画像情報とを取得するための画像情報取得信号を入力する機能を有し、例えば、これは撮影用シャッターなどが挙げられる。そして、この画像情報取得信号入力部に入力される一の画像情報取得信号に基づいて、フォーカスレンズ制御部(1501)によってフォーカスレンズの位置を制御して取得する合焦顔画像情報及び、非合焦顔画像情報の両者が共に取得される。
(実施例4の処理の流れ) 図16に示すのは、本実施例の処理の流れの一例を表すフローチャートである。この図にあるように、まず、一の画像情報取得信号が入力される(ステップS1601)。すると、フォーカスレンズを駆動して被写体に合焦したフォーカスレンズ位置を決定し、そのフォーカスレンズ位置での合焦顔画像情報を取得し(ステップS1602)、さらに、フォーカスレンズの位置をずらして、非合焦顔画像情報を取得する(ステップS1603)。続いて、ステップS1602で取得した合焦顔画像情報から、目、鼻、口、耳などの特徴領域画像情報を取得する(ステップS1604)。また、ステップS1603で取得した非合焦顔画像情報から肌用画像情報を取得する(ステップS1605)。最後に、ステップS1604で取得した特徴領域画像情報と、ステップS1605で取得した肌用画像情報と、を合成して人の顔とする(ステップS1606)。
(実施例4の効果の簡単な説明) 以上のように、本実施例の美顔カメラによって、合焦顔画像情報と非合焦顔画像情報の取得のタイムラグの間に被写体が動いたり、美顔カメラの位置が手ブレなどでずれたりして取得する合焦顔画像情報と非合焦顔画像情報とが大きく異なった画像情報となってしまう可能性を抑えることができる。したがって合成する特徴領域画像情報と肌用画像情報とがその大きさや位置などほとんど異ならない画像情報となり完成する美顔写真が、本来の画像と大きく異なるような事態を抑えることができる。
≪実施例5≫ (実施例5の概念) 図17に示すのは、本実施例の美顔カメラの概念の一例を説明するための図である。この図にあるように、カメラのオートフォーカス機構では、被写体に合焦したフォーカスレンズ位置を決定するために様々なフォーカスレンズ位置における画像情報を取得し、そのコントラストデータの比較を行う。このように、カメラでは合焦顔画像情報を取得するためのフォーカスレンズ位置を決定する前に、非合焦顔画像情報を取得している。そこで、このフォーカスレンズ位置の決定に際して取得される非合焦顔画像情報をメモリなどに蓄積し利用することで、改めて非合焦顔画像情報を取得する手間を省き、処理時間を短縮することができる。
(実施例5の構成) 図18に示すのは、本実施例の美顔カメラの機能ブロックの一例を表す図である。この図にあるように、本実施例の美顔カメラ(1800)は、実施例1から4のいずれか一を基本として、「フォーカスレンズ制御部」(1801)と、「特徴領域画像情報取得部」(1802)と、「肌用画像情報取得部」(1803)と、「合成部」(1804)と、を有する。ただし、上記機能ブロックは実施例1で説明済みであるのでその説明は省略する。そして特徴点として、フォーカスレンズ制御部が、「自動フォーカスレンズ位置取得手段」(1805)をさらに有する。
「自動フォーカスレンズ位置取得手段」(1805)は、フォーカスレンズの位置を自動取得するため機能を有し、例えば、フォーカスレンズ位置ごとに非合焦顔画像情報を収集する手段や、収集した非合焦顔画像のコントラストデータ(輝度値など)をそれぞれ取得する手段や、そのコントラストデータを処理し比較する演算手段などからなる。そして、ここで収集された非合焦顔画像情報のうち、例えば合焦顔画像情報を取得したフォーカスレンズ位置と最も卑近なフォーカスレンズ位置で取得された非合焦顔画像情報が、肌用画像情報を取得するために利用される。
(実施例5の処理の流れ) 図19に示すのは、本実施例の処理の流れの一例を表すフローチャートである。この図にあるように、まず、被写体に合焦したフォーカスレンズ位置を自動取得するために画像情報を収集する(ステップS1901)。次にステップS1901の収集結果に基づいて決定されたフォーカスレンズ位置での合焦顔画像情報を取得する(ステップS1902)。続いて、ステップS1901で収集した画像情報の中から、非合焦顔画像情報を取得する(ステップS1903)。さらに、ステップS1902で取得した合焦顔画像情報から、目、鼻、口、耳などの特徴領域画像情報を取得する(ステップS1904)。また、ステップS1903で取得した非合焦顔画像情報から肌用画像情報を取得する(ステップS1905)。最後に、ステップS1904で取得した特徴領域画像情報と、ステップS1905で取得した肌用画像情報と、を合成して人の顔とする(ステップS1906)。
(実施例5の効果の簡単な説明) 以上のように、本実施例の美顔カメラによって、オートフォーカス機構がフォーカスレンズ位置を決定するために収集する画像情報を利用することで、改めて非合焦顔画像情報を取得する手間を省き処理時間を短縮することができる。
なお本発明の美顔カメラは、通常の携行するカメラのみならず、例えば街頭に設置されているインスタント証明写真撮影装置などにも利用できる。従来技術で述べたように、就職活動などで好印象をもたれるために美顔カメラを利用するのが良いが、その証明写真が、このような街頭のインスタント証明写真撮影装置で撮影できれば便利である。
0200 美顔カメラ
0201 フォーカスレンズ制御部
0202 特徴領域画像情報取得部
0203 肌用画像情報取得部
0204 合成部
0201 フォーカスレンズ制御部
0202 特徴領域画像情報取得部
0203 肌用画像情報取得部
0204 合成部
Claims (5)
- 人の顔に焦点を合わせた画像情報である合焦顔画像情報と、合焦顔画像情報の焦点から焦点がずれた前記人の顔の画像情報である非合焦顔画像情報と、を取得可能にフォーカスレンズの位置を制御するためのフォーカスレンズ制御部と、
前記フォーカスレンズ制御部のフォーカスレンズの制御に基づいて取得する合焦顔画像情報から顔の特徴領域の画像情報である特徴領域画像情報を取得する特徴領域画像情報取得部と、
前記フォーカスレンズ制御部のフォーカスレンズの制御に基づいて取得する非合焦顔画像情報から顔の肌の画像情報である肌用画像情報を取得する肌用画像情報取得部と、
前記特徴領域画像情報取得部で取得する特徴領域画像情報と、前記肌用画像情報取得部で取得する肌用画像情報とを合成して人の顔の画像とする合成部と、
を有する美顔カメラ。 - 前記合成部は、前記特徴領域画像情報と、前記肌用画像情報との合成境界領域の境界が自然に移り変わるように画像補正するための境界画像補正手段を有する請求項1に記載の美顔カメラ。
- 前記合成部での合成は、前記特徴領域画像情報と、前記肌用画像情報との焦点の差異に基づく画像倍率を補正して行う請求項1又は、2に記載の美顔カメラ。
- 画像情報取得信号入力部を有し、
前記フォーカスレンズ制御部によってフォーカスレンズの位置を制御して取得する合焦顔画像情報及び、非合焦顔画像情報の両者は、前記画像情報取得信号入力部に入力される一の画像情報取得信号に基づいて共に取得される請求項1から3のいずれか一に記載の美顔カメラ。 - 前記フォーカスレンズ制御部は、フォーカスレンズの位置を自動取得するための自動フォーカスレンズ位置取得手段を有し、
前記非合焦顔画像情報は、前記自動フォーカスレンズ位置取得手段がフォーカスレンズの合焦位置を自動取得するために収集する画像情報である請求項1から4のいずれか一に記載の美顔カメラ。
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Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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JP2009198951A (ja) * | 2008-02-25 | 2009-09-03 | Nikon Corp | 撮像装置および対象物の検出方法 |
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2003
- 2003-11-21 JP JP2003392805A patent/JP2005159561A/ja active Pending
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