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JP2005031916A - 状況適応型サービス利用装置、その方法、そのプログラム及び該プログラムを記録した媒体 - Google Patents

状況適応型サービス利用装置、その方法、そのプログラム及び該プログラムを記録した媒体 Download PDF

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JP2005031916A
JP2005031916A JP2003195258A JP2003195258A JP2005031916A JP 2005031916 A JP2005031916 A JP 2005031916A JP 2003195258 A JP2003195258 A JP 2003195258A JP 2003195258 A JP2003195258 A JP 2003195258A JP 2005031916 A JP2005031916 A JP 2005031916A
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JP2003195258A
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Taketo Miyaoku
健人 宮奥
Junichi Sawase
順一 澤瀬
Takeshi Tono
豪 東野
Yoshinobu Tonomura
佳伸 外村
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Nippon Telegraph and Telephone Corp
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Nippon Telegraph and Telephone Corp
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Abstract

【課題】各種のセンサデバイスにより取得された情報を基に利用者に情報サービスを提供する装置において、情報サービスの提供を希望する状況及びその種類のカスタマイズ操作を簡易化する。
【解決手段】入力手段13からサービス提供を所望する状況が指示された時、センサ手段12からの状況情報を含む状況情報マークをデータ記憶手段18に記憶し、状況情報マークシンボルを表示手段17に表示する状況情報マーク取得手段21と、状況情報マークシンボルに対して入力手段14から情報サービスが指示された時、当該情報サービスを表す情報を状況情報マークの連携情報サービス情報としてデータ記憶手段18に記憶する状況適応サービス設定手段22と、状況情報マークに含まれる状況情報と、センサ手段12からの状況情報とが所定の条件を満たした時、情報サービスの起動処理を行う状況適応サービス実行手段23とを具備する。
【選択図】 図1

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、各種のセンサデバイスによってセンシングされた情報を用いることにより、利用者が所望する情報サービスに対してアクセスする手順を簡易化する技術に関する。
【0002】
【従来の技術】
コンピュータが小型化し携帯されるようになったことに伴い、このような携帯型のコンピュータを用いて、人の屋内外における日常的な活動を支援しようとする仕組みが提案されている。特に、携帯型コンピュータおよび屋内外の環境内に装備された様々なセンサデバイスを用いて、利用者の置かれている状況に関係した情報サービスを提供するシステムが開発されている。
【0003】
例えば、位置情報が取得可能な携帯端末を用いて、利用者の周囲に存在する店舗などの情報を取得するシステムや、駅の改札を通過すると、その駅周辺の店舗などの情報を利用者の携帯端末へ通知するシステム(非特許文献1)が開発されている。また、GPS(Global Positioning System)によって取得される位置情報を用いて、利用者の現在地や、目的地までの経路を示すナビゲーションシステムや周辺の情報を提供するシステムが既に実用化されている。
【0004】
さらに、実世界に存在する物体や各種メディアを機械的に識別可能なIDを用いることによって、利用者の視聴する対象に関する情報サービスを提供するシステムがある。このようなシステムの具体例として、RFID(Radio Frequency IDentification)を用いるもの(非特許文献2)、2次元コードを用いるもの(非特許文献3)、あるいは視聴中の放送チャネルおよび現在時刻を用いるもの(特許文献1)などが開発されている。
【0005】
このような位置情報、RFIDなどのセンシングされる情報を用いて利用者の置かれている状況に適合した情報サービスを提供する応用技術は、コンテクストアウェアアプリケーションと呼ばれ、ユビキタスコンピューティングの分野において研究開発が進められている。これまでに、複数の多種多様なセンサデバイスから取得される情報を連携させて利用するためのシステム構成がいくつか提案されており、このようなシステムを用いて多様なコンテクストアウェアアプリケーションが実現できることが示されている(非特許文献4)。
【0006】
【非特許文献1】
中尾、他、”モバイル端末を利用した鉄道デジタルチケットシステムの開発”、情報処理学会高度交通システム研究会研究報告、6−3、pp.15−22、2001.
【非特許文献2】
Roy Want, Kenneth P.Fishkin, Anuj Gujar, Beverly L.Harrison, ”Bridging physical and virtual worlds with electronic tags”, Proceedings of the ACM Conference on Human Factors in Computing Systems (CHI’99), pp.370−377, 1999.
【非特許文献3】
歴本、”2次元マトリックスコードを利用した拡張現実感の構成手法”、インタラクティブシステムとソフトウェア、日本ソフトウェア科学会WISS、近代科学社、pp.199−208、1996.
【非特許文献4】
A.K.Dey, G.D.Abowd, D.Salber, ”A conceptual framework and atoolkit for supporting the rapid prototyping of context−aware applications”, Human Computer Interaction, Vol.16, No.2−4, pp.97−166, 2001.
【特許文献1】
特開2002−209204号公報
【0007】
【発明が解決しようとする課題】
コンテクストアウェアアプリケーションの主要な目標の一つは、センシングされる状況情報を用いることによって、簡単に必要な情報サービスにアクセスできるようにすることである。例えば、利用者が手元の携帯端末のボタンを一回押すだけで、必要とする情報サービスにアクセスできるといったシステムの実現が期待される。
【0008】
このようなシステムでは、利用者の周辺に装備される各種センサから得られる情報を用い、利用者の置かれた状況を分析し、利用者が必要とする情報サービスを推論する必要がある。しかし、利用者が必要とする情報サービスを的確に推論するためには、センサの精度やセンシングされる情報から利用者の意図や要望を推定する処理などにおいて、いまだ多くの技術的課題がある。
【0009】
従って、上記のようなシステムを実現するための現実的なアプローチでは、システムが完全自動で必要な情報サービスを選択し提供するのではなく、ある程度の利用者の示唆もしくは補助を前提とする。即ち、ある状況において、どのような情報サービスを、どのようなタイミングで提供されたいかをカスタマイズする手段を利用者に提供し、これによって、様々な状況において、利用者のニーズに適合した情報サービスを提示できるようにする。
【0010】
この際、重要となってくるのが、前記のカスタマイズ手段の操作性である。利用者にとっては、できる限り簡易な操作で、任意の情報サービスの起動を所望する状況の指定と、情報サービスの関連付けを行えることが望ましい。センサデバイスから直接取得される情報パラメータ(例えば、GPSから取得される緯度、経度)を指定することで、状況を指定するような仕組みでは極めて利便性が悪い。このため、カスタマイズ操作を簡易化する何らかの方策が必要となる。
【0011】
本発明は、上記の点を考慮してなされたものであり、利用者が任意の情報サービスの起動を所望する状況の指定と、情報サービスの関連付けを行う際の一連の操作を簡易化する装置及び方法の実現をその目的としている。
【0012】
【課題を解決するための手段】
本発明の特徴は、特定の状況を指定するために、任意時点に利用者を取り巻く状況をマーキングする手段を提供することにある。即ち、状況のブックマークを取得し、これを用いて、利用可能な情報サービスの検索や起動設定操作を行う。
【0013】
本発明による状況適応型サービス利用装置は、少なくとも入力手段、表示手段、データ記憶手段を具備し、複数のセンサ手段を利用する。センサ手段とは、利用者を取り巻く状況を表す情報をセンシングするセンサデバイスより情報を取得し、センサデバイスの種別を識別するための状況種別及び該センサデバイスによってセンシングされた値の組からなる状況情報を逐次構成し提供する手段である。
【0014】
本発明の方法は、上記装置において、状況のブックマークを取得し、これを用いて簡易な操作で、情報サービスの検索や起動設定を行うための以下の各工程を設けた。また、本発明の装置では以下の各工程を実施する手段を具備した。
【0015】
第1の工程は、状況情報マーク取得手段によって実施する。状況情報マーク取得手段は、入力手段から情報サービスの提供を所望する状況である旨が指示されたタイミングに複数のセンサ手段より取得される複数の状況情報を含むデータ構造体を構成しデータ記憶手段に記憶する。
【0016】
このデータ構造体が状況のブックマークに該当するものであり、以下、このデータ構造体を「状況情報マーク」と言うものとする。
【0017】
前記状況情報マーク取得手段は、さらに、データ記憶手段に記憶した状況情報マークに対応する状況情報マークシンボルを表示手段に表示し、利用者に所望する状況が装置へ入力されたことを通知する。
【0018】
第2の工程は、状況適応サービス設定手段により実施する。状況適応サービス設定手段は、表示手段に表示された状況情報マークシンボルに対して入力手段から提供を所望する情報サービスが指示された時、当該情報サービスを表す情報を、前記状況情報マークシンボルに対応する状況情報マークの連携情報サービス情報としてデータ記憶手段に記憶する。
【0019】
なお、予め所定のデータベースに管理されている情報サービスの利用に関する設定を簡易化するために、第2の工程は、さらに以下の2つの段階を含む。
【0020】
第2の工程の第1段階は、検索処理手段により実施する。検索処理手段は、状況情報マークに含まれる状況情報を検索キーとして、該状況情報に関連する情報サービスを検索し、該当する情報サービスを表す情報を取得し、その情報サービスのリストを表示手段に前記状況情報マークシンボルに関連付けて表示する。
【0021】
第2の工程の第2段階は、状況適応サービス設定手段により実施する。前記表示されたリスト中の情報サービスが入力手段から選択された時、当該情報サービスの情報を、前記状況情報マークシンボルに対応する状況情報マークの連携情報サービス情報として記憶する。
【0022】
第3の工程は、状況適応サービス実行手段によって実施する。状況適応サービス実行手段は、前記状況情報マークに含まれる状況情報と、前記複数のセンサ手段で逐次構成され提供される状況情報とが所定の条件を満たした時、前記連携情報サービス情報によって特定される情報サービスの起動処理を行う。
【0023】
本発明の状況適応型サービス利用方法は、上記の各工程を有することを特徴とする。同様に、本発明の状況適応型サービス利用装置は上記の各手段を具備することを特徴とする。
【0024】
上記各工程並びに手段を要したことによって、利用者は、複雑なパラメータを入力することなく、入力手段により任意の状況をマーキングするといった簡易な手順によって状況を指定できる。また、マーキングした後、状況情報マークシンボルが表示手段に提示されることによって、指示した状況がシステムに入力されたことが確認される。従って、以降、表示手段上において、該状況情報マークシンボルに連携させる情報サービスを選択する操作を行うことによって、指定した状況において起動したい情報サービスを設定する手続きを完了できる。
【0025】
さらに、本発明の状況適応型サービス利用方法並びに状況適応型サービス利用装置は、状況適応サービス実行手段によって、所定の情報サービスの起動タイミングを決定する処理を以下に示す手順のいずれかとすることを特徴とする。
【0026】
第1の手順では、前記状況適応サービス実行手段が、前記状況情報マークに含まれる複数の状況情報の値と、各状況情報の状況種別に対応した複数のセンサ手段で逐次構成され提供される状況情報の値とをそれぞれ比較し、比較結果の全てが、個々の状況種別について予め規定された一致条件を満たした時に、前記連携情報サービス情報によって特定される情報サービスの起動処理を行う。
【0027】
第2の手順では、前記検索処理手段は、前記状況情報マークに含まれる複数の状況情報を検索キーとして連携情報サービスデータベースを検索する際、個々の情報サービスについて、該当する情報サービスを表す情報とともに当該情報サービスの起動条件情報をも取得し、管理する。また、前記状況適応サービス設定手段は、表示手段に表示されたリスト中の情報サービスが入力手段から選択された時、当該情報サービスを表す情報を、前記状況情報マークシンボルに対応する状況情報マークの連携情報サービス情報として記憶するとともに、当該情報サービスの起動条件情報を前記状況情報マークの起動条件情報として記憶する。そして、前記状況適応サービス実行手段は、前記状況情報マークの起動条件情報を用いて決定されるタイミングにおいて、前記連携情報サービス情報によって特定される情報サービスの起動処理を行う。
【0028】
第3の手順では、前記検索処理手段は、前記状況情報マークに含まれる複数の状況情報を検索キーとして連携情報サービスデータベースを検索する際、検索キーとして用いた状況情報の状況種別を管理する。また、前記状況適応サービス設定手段は、表示手段に表示されたリスト中の情報サービスが入力手段から選択された時、当該情報サービスを表す情報とともにその検索キーとして用いられた状況情報の状況種別を、前記状況情報マークシンボルに対応する状況情報マークの連携情報サービス情報としてデータ記憶手段に記憶する。そして、前記状況適応サービス実行手段は、前記状況情報マークに含まれる複数の状況情報のうち、前記連携情報サービス情報に含まれる状況種別に対応する少なくとも1つの状況情報の値と、当該状況情報の状況種別に対応したセンサ手段で逐次構成され提供される状況情報の値とを比較し、比較結果の全てが、個々の状況種別について予め規定された一致条件を満たした時、前記連携情報サービス情報によって特定される情報サービスの起動処理を行う。
【0029】
なお、上記第1の手順は、利用者が指定し、状況情報マークとして取得された全ての状況情報を活用し、連携される情報サービスの起動タイミングを決定するものである。
【0030】
一方、上記第2の手順は、利用者が指定し、取得された状況情報マークに対して、連携された情報サービスに対して予め設定されている情報により起動タイミングを決定するものである。
【0031】
さらに、上記第3の手順は、取得された状況情報マークに対して、連携された情報サービスを検索する際に、検索キーとして用いた状況情報のみを考慮して、該情報サービスの起動タイミングを決定するものである。
【0032】
情報サービスの特性や利用者の意図に応じて上記手順が選択されることにより、より適切なタイミングに、利用者に該情報サービスを提供できるようになり得る。
【0033】
上述した発明は、状況適応型サービス利用装置の利用者本人が、任意の状況を指定し、その状況に連携して起動する情報サービスを設定する場合を対象とする。しかし、状況適応型サービス利用装置の利用者本人以外がこれらの設定を行い提供することが考えられる。また、状況適応型サービス利用装置の利用者間で、情報サービスの設定を交換することも考えられる。
【0034】
そこで、本発明の状況適応型サービス利用装置は、上記の手段に加えて、ネットワークを介して状況情報マークを受信し、データ記憶手段に記憶する状況情報マーク受信手段を具備しても良い。そして、前記状況適応サービス実行手段は、前記受信した状況情報マークに含まれる状況情報と、センサ手段で逐次構成され提供される状況情報とを用いて判断される時点において、前記状況情報マークの連携情報サービス情報によって特定される情報サービスの起動処理を行うようにしても良い。
【0035】
さらにまた、本発明の状況適応型サービス利用装置は、ネットワークを介して状況情報マークを送信する状況情報マーク送信手段を具備しても良い。
【0036】
このように状況情報マークの送受信手段を具備したことによって、該装置の利用者本人が事前に情報サービスの起動設定を行わなくても、所定の状況下において有益な情報サービスが起動されるようになる。
【0037】
なお、本発明の状況適応型サービス利用装置は、入力手段と、表示手段と、記憶手段とを備えた周知のコンピュータ上で、前述した各工程を実行させるプログラムを動作させることにより実現することもできる。
【0038】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の具体的な実施の形態について説明する。
【0039】
まず、本発明の状況適応型サービス利用方法を適用する状況適応型サービス利用装置の構成について述べる。
【0040】
本発明の状況適応型サービス利用装置のハードウェア構成は、PCやPDA、携帯電話などの利用者端末装置と基本的に同様である。即ち、これらの端末装置を構成するのに必要な、入力手段(入力ボタン/ポインティングデバイス/キーボード等)、表示手段(液晶ディスプレイ等)、データ記憶手段(RAM/ハードディスク等)を具備しており、これらを統合し各種の処理を行うための回路や制御機構(中央演算装置(CPU、OS))がある。
【0041】
また、本発明の状況適応型サービス利用装置は、その基本的な実施の形態において、ネットワークに接続し、外部と必要な情報を送受信する必要がある。このために本装置は通信手段を有する。また、本装置は、基本的に利用者が携帯して利用するものなので、PHS、PDC、W−CDMA、無線LAN(IEEE802.11等)、Bluetooth、赤外線通信等の無線通信手段を具備することが前提となる。
【0042】
さらに、本発明の状況適応型サービス利用装置は、各種の状況を識別する状況情報を取得するセンサ手段を利用する。このために、必要に応じて、本装置そのものに複数のセンサデバイスおよび対応するセンサ手段を保持する。前記のセンサ手段とは、センサデバイスの種別を識別するための状況種別及び当該センサデバイスによってセンシングされた値の組からなる状況情報を逐次構成し提供するものである。つまり、センサ手段は、センサデバイスを端末装置の制御機構上で動作する各種の手段から利用可能とするためのデバイスドライバに相当する。
【0043】
上記のセンサデバイスは、利用者を取り巻く状況を認識するために、利用者の周囲に存在する対象に付与された各種のID、利用者及びその周囲の対象の位置、利用者及びその周囲の対象の状態、並びに時刻などの情報をセンシングするものである。
【0044】
本発明の装置に装備可能なセンサデバイスとしては、RFID(Radio Frequency IDentification)レシーバ、キャプチャーカメラ、指紋やアイパターンなどの生体情報認証モジュール、バーコードスキャナ、赤外線などの信号受信モジュール、GPS(Global Positioning System)、高度計、通信可能な範囲の無線基地局IDあるいはエリアコードを取得するモジュール、電子コンパス、気圧計、光度計、臭いセンサ、温度センサ、湿度センサ、速度センサ、時計(特に電波時計など正確な時刻を生成するデバイス)などがあげられる。
【0045】
さらに、上記のようなハードウェアデバイスだけでなく、ソフトウェアで構成されるセンサデバイスを用いる場合もある。これは、例えば、該装置において利用者が利用中のソフトウェアアプリケーションの情報を取得するモジュールなどである。該装置が、TVやラジオなどの放送を視聴する、あるいは放送チャネルを指定するリモートコントローラとしての機能を保有する場合に、現在視聴中の放送チャネルIDを通知するモジュールなども一種のセンサデバイスとして利用可能である。なお、このようなセンサデバイスの場合、センサ手段と一体化して実装されていても良い。
【0046】
本発明の装置は、装置外部のセンサ手段をネットワーク経由で利用する場合もある。
【0047】
例えば、本発明の装置が無線通信手段として携帯電話回線を利用する際には、携帯電話の位置を管理するデータベースを一種のセンサデバイスとし、該デバイス(データベース)の利用APIを提供するセンサ手段を利用して、位置情報を取得する場合がある。
【0048】
また、本発明の装置そのものにRFIDが装備され、そのIDを外部にあるRFIDレシーバが読み取る場合、前記IDを読みとったRFIDレシーバの位置を確認することで、装置の存在位置を知ることができる。この場合も、装置に装備されたRFIDを受信しているRFIDレシーバの情報を提供するセンサ手段にネットワーク経由でアクセスし情報を得ることになる。
【0049】
その他にもネットワーク上の、特にWWWにおいて、利用者を取り巻く状況を示す情報が多々提供されている。例えば利用者の位置(即ち、本発明の装置の位置)における天気、気温、湿度などである。このような情報を提供する情報サービスも一種のセンサ手段とみなせる。本発明の装置はこのようなネットワーク上の情報サービスをセンサ手段の一つとして利用する場合がある。
【0050】
また、上述した多様なセンサ手段より得られる状況情報を収集し、そこから新たな状況情報を提供するセンサ手段を利用する場合もある(例えば、装置の現在位置の天気情報を得るには、まず、GPS等の位置取得用センサ手段を用いて現在位置を取得し、その現在位置情報をキーとして天気情報を提供するセンサ手段を利用することになる)。
【0051】
以下に、図1を参照して、本発明の状況適応型サービス利用装置の実施の形態の一例を示す。なお、図1に示す装置構成では、本発明に特徴的な部分を明示するために、センサデバイス、センサ手段、入力手段、表示手段、データ記憶手段、通信手段以外の端末装置の構成に一般的に必要な各手段の記載を省略している。また、図1では、入力手段は、マーキング指示入力手段、選択指示入力手段、検索指示入力手段及び送信指示入力手段の4つの入力手段として示しており、これらと表示手段を含めてユーザインタフェース部として表している。
【0052】
本発明の状況適応型サービス利用装置の構成上の特徴は、上記の基本的な手段に加えて、状況情報マーク取得手段、状況適応サービス設定手段、状況適応サービス実行手段の各手段を具備している点である。
【0053】
さらに、所定のデータベースに管理されている情報サービスの利用に関する設定を簡易化するために、検索処理手段を含む場合がある。図1に示すのは、検索処理手段までを含む本発明の装置の構成例である。
【0054】
図1において、1は状況適応型サービス利用装置(A,B)、2は連携情報サービスデータベース(A,B,C)、3はネットワーク、11はセンサデバイス(A,B,C,D)、12はセンサ手段(A,B,C,D)、13はマーキング指示入力手段、14は選択指示入力手段、15は検索指示入力手段、16は送信指示入力手段、17は表示手段、18はデータ記憶手段、19は通信手段、21は状況情報マーク取得手段、22は状況適応サービス設定手段、23は状況適応サービス実行手段、24は検索処理手段、25は状況情報マーク受信手段、26は状況情報マーク送信手段である。
【0055】
本発明の状況適応型サービス利用装置は、上記各手段を具備した専用のハードウェア装置として実現することが可能である。一方、前述した表示手段等の各種の基本的な構成要素をもともと具備しているPC、PDA、携帯電話といった汎用の機器に、本発明の装置の特徴となる各手段を、各プログラムによって実現されるソフトウェアモジュールとして実装することにより実現することも可能である。
【0056】
図2に状況情報マーク取得手段を実現するプログラム、図3に検索処理手段を実現するプログラム、図4に状況適応サービス設定手段を実現するプログラム、図5に状況適応サービス実行手段を実現するプログラムにそれぞれ対応する処理の流れ図を示す。
【0057】
以下、前記各手段の動作に具体的に説明するが、まず、状況情報マーク取得手段の動作を図2に従って説明する。
【0058】
状況情報マーク取得手段21は、マーキング指示入力手段13により指示された時(s11)、利用可能な複数のセンサ手段12で構成され提供される複数の状況情報を取得し(s12)、これらを含むデータ構造体である状況情報マークを構成し、これをデータ記憶手段18に記憶する(s13)。
【0059】
マーキング指示入力手段13は、利用者が現在おかれている状況を指定する(即ち、状況情報の取得を指示する)ための手段である。マーキング指示入力手段13として、状況適応型サービス利用装置に具備される入力ボタンの一つを利用することが可能である。もしくは、ディスプレイ等の表示手段17上の一領域をマーキング指示入力手段13として割り当てて、その領域をポインティングデバイスによりクリックする操作をマーキング指示入力手段13に割り当てても良い。
【0060】
状況情報マークは、データ記憶手段18において、テキストデータあるいはバイナリデータとして管理される。そのデータの内容は、取得された状況情報(状況種別及びセンシング値の組)の集合である。図6にXML(eXtensible Markup Language)形式のテキストデータとして、状況情報マークを記述した例を示す。
【0061】
図6に示す例は、状況適応型サービス利用装置が時刻を提供するセンサ手段、位置情報を提供するセンサ手段(GPS)および受信されたRFIDを提供するセンサ手段(RFIDレシーバ)を利用可能な場合のものである。マーキング指示入力手段13により指示された時点で、各センサ手段12から取得されるセンシング値を、それぞれ<時刻情報>、<位置情報>、<RFID>タグ内にテキスト形式で記述している。これらの状況情報のリストは、<状況情報リスト>タグ内に格納され、この<状況情報リスト>タグを含む形で<状況情報マーク>タグが形成される。
【0062】
データ記憶手段18においては、上記の<状況情報マーク>タグ単位、即ち、一つの状況情報マークを構成するデータ単位でファイルを形成し、これを保持しても良い。一方、取得される全ての状況情報マークを構成するデータを含むファイルを形成し、これを保持しても良い。
【0063】
なお、上述の状況情報マークの構成並びに記述は、本発明の実施の形態の一つであって、状況情報マークは上記のような状況情報のデータを含む構成であればどのようなものであっても良い。
【0064】
状況情報マーク取得手段21は、さらに、状況情報マークをデータ記憶手段18に記憶した時点において、これに対応する状況情報マークシンボルを表示手段17に表示する(s14)。
【0065】
状況情報マークシンボルは、指定した状況に関する状況情報が装置に取得されたことを利用者に通知し、以降の操作の対象として利用可能とするためのものである。状況情報マークシンボルの形態は、利用者がこれを認識し、操作対象として利用可能なものであれば、アイコン画像、テキスト文字列、その他のどのようなメディアを用いて表現しても良い。
【0066】
図7に表示手段17上において、状況情報マークシンボルを所定のアイコン画像31で表現した例を示す。PC、PDA、携帯電話といった汎用機器の多くは、その表示手段17においてGUI(Graphical User Interface)画面を提供している。従って、このような機器をベースとして、本発明の装置を実現する際には、表示手段17においてGUIを適用し、アイコン画像として状況情報マークシンボルを表示することが可能である。
【0067】
次に、検索処理手段の動作を図3に従って説明する。
【0068】
検索処理手段24は、前記状況情報マークに含まれる状況情報を用いて、該状況情報に関連する情報サービスを検索するものである。
【0069】
検索処理手段24は、状況情報マーク取得手段21によって状況情報マークが取得され、データ記憶手段18に記憶され、当該状況情報マークに対応する状況情報マークシンボル31が表示手段17に表示された時点で、即座に、当該状況情報マークに関連する情報サービスの検索を開始する。あるいは状況情報マークシンボル31に対して、利用者が検索指示入力手段15によって検索を指示した時点で、該当する状況情報マークに関する情報サービスの検索を行う。
【0070】
図7に示したGUIベースの表示手段17においては、状況情報マークシンボル31毎にこれに連接する形で、検索指示入力手段(検索を指示する領域)15が設定されている。利用者がこの検索指示入力手段15をポインティングデバイスでクリックすることにより、隣接する状況情報マークシンボル31に対応する状況情報マークの関連情報サービスが検索されるようになっている(s21)。
【0071】
装置が入力手段としてポインティングデバイスを具備しない場合には、十字キーなどの選択手段を用いて、対象となる状況情報マークシンボルを選択し、物理的なボタンとして具備された検索指示入力手段を押すことによって検索を指示できる。
【0072】
検索処理手段24では、検索開始に伴って、対象となる該状況情報マークに含まれる各状況情報から検索キーを構成し(s22)、関連する情報サービスを検索する(s23)。このために、検索処理手段24では、各状況種別の状況情報に関連する情報サービスの情報を問い合わせるべき連携情報サービスデータベース2へのアクセスアドレスのリスト情報を保持している。あるいは、検索処理の開始時点において、問い合わせ可能な状況種別と、その問合せ先の連携情報サービスデータベース2へのアクセスアドレスのリストを所定のサーバから取得する場合もある。
【0073】
なお、状況情報マークに対応する状況情報マークシンボル31が表示手段17に表示された時点で、即座に当該状況情報マークに関連する情報サービスの検索を開始する場合は、前記s21の処理を経ることなく、状況情報マーク取得手段21によるs14の処理の後、直ちにs22の処理に移行する。
【0074】
上記の連携情報サービスデータベース2とは、所定の状況種別の状況情報に対して、関連する情報サービスを管理しているデータベースである。
【0075】
図8に、連携情報サービスデータベース2が保持する情報テーブルの一例を示す。この例では、位置範囲と、該位置範囲に関連付けられた情報サービスを表す情報を管理している。また、各情報サービスについては、該情報サービスにアクセスするためのURL(Uniform Resource Locator)アドレスによって管理している。従って、この例に示す連携情報サービスデータベースに対しては、位置情報(緯度,経度)を検索キーとして送信し、URLで示される情報サービスを表す情報を受信する。
【0076】
連携情報サービスデータベース2は、一種類の状況種別の状況情報を扱うだけでなく、複数種類の状況種別の状況情報の組を検索キーとして受け付ける場合もある。例えば、ある時間範囲のある位置範囲において、所定の情報サービスを関連付けるデータベースなどがこれに該当する。
【0077】
このような連携情報サービスデータベースの例として、他に、携帯電話サービス会社が公開しているエリアコードに対応する関連情報サービスを提供するものなどがある。また、前述した特許文献1においては、放送チャネルIDと時間範囲に対して情報サービスを関連付けた連携情報サービスデータベースと同等の仕組みについて記載がある。
【0078】
この連携情報サービスデータベース2では、関連付けられた情報サービスを表す情報として単にURLを保持するのみでなく、該情報サービスに関する各種の属性を管理する。例えば、サービス名やサービスタイプ、該情報サービスへのアンカーをアイコン画像としてGUIに示すのに利用されるアイコン画像、後述する該情報サービスの起動タイミングを指定する情報などが管理される場合がある。
【0079】
検索処理手段24は、図1に示すように、ネットワーク3を介して、利用可能な複数の連携情報サービスデータベース2のそれぞれに、対応する状況種別の状況情報から構成される検索キーを送り、関連する情報サービスの情報を取得する(s24)。
【0080】
図6に示したデータ構造を持つ状況情報マークに関して情報サービスを検索する場合、検索処理手段24は、”時刻情報”、”位置情報”、”RFID”それぞれの情報からなる検索キーを作成し、該当する連携情報サービスデータベース2へ送信する。
【0081】
位置情報に関する情報サービスの情報を提供する連携情報サービスデータベース2に対しては、
”<検索キー>
<位置情報>4807.038247,N;01131.324523,E</位置情報>
</検索キー>”
のような構造の検索キーを送信する。
【0082】
また、ある時間範囲において取得されたRFIDに関する情報サービスの情報を提供する連携情報サービスデータベース2に対しては、
”<検索キー>
<時刻情報>2003.5.30.12:35:19.00</時刻情報>
<RFID>F127.C238.DF1B.17CC</RFID>
</検索キー>”
のような構造の検索キーを送信する。
【0083】
さらに、検索処理手段24は、検索キーを送信した結果、各連携情報サービスデータベースから取得された情報サービスを表す情報のリストを表示手段17に前記状況情報マークシンボル31に関連付けて表示する(s25)。
【0084】
図9には、図7のGUI上において検索結果として得られる情報サービスの情報リストを提示した例を示している。この例では、状況情報マークシンボル31に隣接した検索結果表示エリア41上に、取得した情報サービスをアイコン42,43として提示している。
【0085】
利用者が図7に示した検索指示入力手段15を用いて能動的に任意の各状況情報マークシンボルに関する検索を指示する場合には、検索指示入力手段15をクリックすることで、GUIは図9に示す状態に遷移する(なお、利用者がマーキング指示入力手段13により状況情報マークの取得操作を行った時点で、即座に該状況情報マークに関する情報サービスの検索を行い、図9に示す形態で提示する場合もある。これは、状況情報マークの取得操作が行われた時点で、ネットワークを利用可能である場合における処理例である。ネットワークが利用可能でなければ、即座に情報サービスの検索を行えないため、任意のネットワークに接続された時点における利用者の検索指示に従って検索を行う。)。
【0086】
情報サービスのアイコン画像は、情報サービスの属性として、連携情報サービスデータベース2内に格納されている情報を用いる場合や、サービスタイプによって適当なアイコン画像を利用し提示する場合がある。各情報サービスアイコンの下部に、該当するサービス名を提示し、利用者が情報サービスの内容を識別できるにすることもできる。
【0087】
また、情報サービスアイコンをポインティングデバイスによりクリックすることによって、該当する情報サービスを起動できる。これにより利用者は実際に情報サービスを利用してみて、その内容を把握できる。
【0088】
上述した検索処理手段24は、その機能の一部を本発明の装置の外部に有することができる。即ち、外部にある検索処理サーバと連携して検索処理を行う場合がある。
【0089】
この場合、前記検索処理手段24は、前記検索処理サーバに対して、検索の対象となる状況情報マークもしくはこれに含まれる状況情報のリストのみを送信し、返信として検索された情報サービスを表す情報および該情報サービスの属性のリストを受け取る。
【0090】
前記検索処理サーバでは、各状況種別の状況情報に関連する情報サービスの情報を問い合わせるべき連携情報サービスデータベース2へのアクセスアドレスのリスト情報を一元的に管理する。そして、前述の動作説明において検索処理手段24が実施した情報サービスの検索処理を代行する。つまり、受信した状況情報リスト中の状況情報から検索キーを構成し、情報サービスの検索を行う。
【0091】
前記検索処理サーバは、さらに検索された情報サービスに関する各種の情報、並びに用いた検索キーの情報などをリスト化して本発明の状況適応型サービス利用装置に具備された検索処理手段24へ返信する。
【0092】
以上の手順により、検索処理手段24によって検索され、情報サービスを表す情報のリストが提示された後、利用者がマーキング指示入力手段13を用いて指定した状況、即ち状況情報マークの構成要素となる状況情報で指示される状況において起動してほしい情報サービスの設定を、状況適応サービス設定手段22によって行う。
【0093】
次に、状況適応サービス設定手段の動作を図4に従って説明する。
【0094】
状況適応サービス設定手段22は、利用者が、表示手段17に、状況情報マークシンボルに関連付けて表示された情報サービスを表す情報のリストのうち、マーキング指示入力手段13を用いて指定した状況、即ち状況情報マークの構成要素となる状況情報で指示される状況において起動してほしい情報サービスを表す情報を、選択指示入力手段14によって選択すると、当該情報サービスを表す情報を、前記状況情報マークシンボルに対応する状況情報マークの連携情報サービス情報としてデータ記憶手段18に記憶する。
【0095】
図10には、図7、図9に示すGUIにおいて情報サービスの選択を行った結果の画面を示している。このGUIの例では、選択指示入力手段14としてポインティングデバイスを利用することを想定しており、検索結果表示エリア41中の情報サービスアイコン42をカーソルにより指示し、クリック(あるいはダブルクリック)を行う(s31)ことによって、検索結果表示エリア41に隣接する状況情報マークシンボルが該情報サービスアイコン31aに変化する(s32)。これによって、該当する状況情報マークに選択された情報サービスを連携する操作が完了する。
【0096】
一つの状況情報マークに複数の情報サービスを連携することも可能である。図10のGUIでは、連携させたい複数個の情報サービスに対応する情報サービスアイコンを検索結果表示エリア外にドラッグ&ドロップすることにより、一つの状況情報マークに複数の情報サービスを連携させる。
【0097】
なお、図10を用いて説明した情報サービスの選択操作は本発明の実施の一形態である。このような情報選択操作は、PC、PDA、携帯電話上の各種アプリケーションにおいて、様々な手法が用いられている。本発明の装置の入力手段も、基本的に前記各種アプリケーションで用いられる手法によって実装可能である。
【0098】
状況適応サービス設定手段22は、上述の手順により選択された情報サービスを表す情報を、データ記憶手段18において、前記状況情報マークシンボルに対応する状況情報マークの連携情報サービス情報として追記する(s33)。
【0099】
図11には、図6に示す形式で記述された状況情報マークに対して連携情報サービス情報を追記した場合の記述例を示す。この例では、<状況情報マーク>タグ内に<状況情報リスト>タグに追加して、<連携情報サービス情報>タグを記述している。そして、この<連携情報サービス情報>タグ内において該当する情報サービスの起動に必要なURLなどの情報と、該情報サービスの属性(タイトル、サービスタイプ、情報サービスアイコン情報等)が記述される(図中では、属性としてタイトルのみを示している。)。
【0100】
後述する状況適応サービス実行手段における情報サービス起動処理に対応して、上記の<連携情報サービス情報>タグ内には起動条件情報を記述する場合がある(例えば、<起動条件>タグを追加し、このタグ内に起動条件に関する情報が記述される。)。
【0101】
図11に示す状況情報マーク内の連携情報サービス情報の記述は、本発明の実施の形態の一例であって、状況情報マーク並びに連携情報サービス情報は上述の各情報を含む構成であればどのようなものであっても良い。
【0102】
次に、状況適応サービス実行手段の動作を図5に従って説明する。
【0103】
本発明の状況適応型サービス利用装置を用いた状況情報マークの取得操作と、取得した状況情報マークに関する情報サービスを検索し、必要な情報サービスを連携させる操作が繰り返されることによって、データ記憶手段18の内部には、連携情報サービス情報を含む状況情報マークが複数個蓄積されることになる。
【0104】
状況適応サービス実行手段23は、これらの状況情報マークを用いて、各状況において連携された情報サービスを起動する。このために、状況適応サービス実行手段23は、利用可能な複数のセンサ手段12から逐次、状況情報を取得する(s41)(図1に示す構成例では、センサ手段12から状況情報を収集する状況情報マーク取得手段21を介して状況情報を取得している。)。
【0105】
次に、データ記憶手段18に記憶された状況情報マークに含まれる状況情報の値と、取得した状況情報の値とを比較し、条件を満たしているかどうか、即ち、状況適応型サービス利用装置を取り巻く状況が、データ記憶手段18に記憶された状況情報マークの指示する状況あるいは情報サービスの起動条件情報に対する予め規定された一致条件を満たしているどうかを検出する(s42,s43)。そして、条件が満たされた場合には、該当する情報サービスの起動処理を行う(s44)。
【0106】
ここで、起動処理とは、ブラウザによって対応する情報サービスのURLにアクセスし、該情報サービス提供画面を開く場合や、単に該情報サービスにアクセスするためのボタン(情報サービスアイコンでも良い)を提示する場合などがある。起動処理の内容については起動される情報サービスのサービスタイプや、利用者による起動アクションの事前設定に基づいて変化する。
【0107】
また、本発明の状況適応型サービス利用装置の状況適応サービス実行手段23は、一致条件の検出において、以下の複数の手順を選択的に利用する。
【0108】
第1の手順は、利用者が指定し、状況情報マークとして取得された全ての状況情報を活用し、連携される情報サービスの起動タイミングを決定するものである。
【0109】
第1の手順では、前記状況適応サービス実行手段23が、前記状況情報マークに含まれる複数の状況情報の値と、各状況情報の状況種別に対応した複数のセンサ手段で逐次構成され提供される状況情報の値とをそれぞれ比較し、比較結果の全てが、個々の状況種別について予め規定された一致条件を満たした時、前記連携情報サービス情報によって特定される情報サービスの起動処理を行う。
【0110】
第1の手順による場合の、図11に示す状況情報マークに関する起動処理の発生は次のようになる。
【0111】
前記状況適応サービス実行手段23は、少なくとも、時刻情報、位置情報、RFIDの情報を提供するセンサ手段12から、逐次、現時点で取得された最新の状況情報を入手する。そして、時刻情報、位置情報、RFIDの取得された最新の値と、状況情報マークに含まれるそれぞれの値、即ち、
<時刻情報>2003.5.30.12:35:19.00</時刻情報>
<位置情報>4807.038247,N;01131.324523,E</位置情報>
<RFID>F127.C238.DF1B.17CC</RFID>
とを比較し、一致条件を満たしているかどうかを検出する。
【0112】
なお、一致条件は、個々の状況種別について予め規定されるものである。
【0113】
時刻情報は、年月日までを含める場合、この条件が再現することは有り得ない。従って、時刻情報に関する一致条件とは、時刻(何時何分何秒)のみ一致することなどと定義される。また、誤差を許容する場合もある。例えば、前後5分とするならば、上記の状況情報マークに含まれる時刻情報
<時刻情報>2003.5.30.12:35:19.00</時刻情報>
には、年月日は関係なく、時刻が、12:30:19:00から12:40:19:00である時刻情報が一致条件を満たす。
【0114】
位置情報の場合も、緯度経度が正確に一致する場合のみに起動されるという条件は、現状のGPSが10m程度の誤差を含むことなどから、実用上問題がある場合が多い。このような点を考慮し、誤差を許容した一致条件が予め設けられる。
【0115】
例えば、センサ手段12から取得された緯度経度による位置情報と、状況情報マークに含まれる位置情報
<位置情報>4807.038247,N;01131.324523,E</位置情報>
の2点間の距離が30m以下である場合、一致条件を満たすものとする。
【0116】
RFIDに関しても同様に、取得されるRFIDの内容に応じた一致条件が設定される。RFIDとして伝播されるIDの内容は様々である。従って、RFIDに関する一致条件は、該RFIDが伝播するID体系毎に定義される。伝播されるIDが完全に一致することが一致条件とされる場合もありえるが、IDの一部が一致条件とされる場合もある。
【0117】
例えば、IDが、[コード体系ID],[商品ID],[シリアルID]が連続する構造になっている場合、前半の[コード体系ID],[商品ID]までが一致すれば一致条件を満たすものとすることができる(このような一致条件の定義例は、本発明の装置の近隣に、特定の商品が存在する場合に所定の情報サービスが起動される、といった状況において有効になる。)。
【0118】
なお、上述した各種の一致条件の定義は一例であり、上記に換えて利用条件に応じた他の定義が用いられる場合もある。
【0119】
前記状況適応サービス実行手段23は、センサ手段12からの最新の情報取得タイミングにおいて取得された複数の状況情報のうち、時刻情報、位置情報、RFIDの状況情報の値について、(図11に示した)状況情報マークに含まれる同一状況種別の状況情報の値と比較する。
【0120】
この時、時刻情報に関する比較が一致条件を満たし、かつ位置情報に関する比較が一致条件を満たし、かつRFIDに関する比較が一致条件を満たすならば、該当する情報サービス(http://service1/service.aspのURLによりアクセスできるサービス)の起動処理を行う。
【0121】
この第1の手順の利点は、情報サービスとは直接、何の関係もないセンサシング情報を起動タイミング検出の要因として利用できる点である。RFIDが看板や街頭端末など、身の回りのあらゆるところに埋め込まれる環境においては、それらが発信する信号をトリガとしてうまく利用することで、利用者の所望するタイミングに情報サービスを提供できる。
【0122】
第2の手順は、利用者が指定し、取得された状況情報マークに連携された情報サービスに対して予め設定されている情報により起動タイミングを決定するものである。
【0123】
第1の手順では、状況情報マーク取得時に利用者が指定した状況情報を全て起動タイミング決定の要因として利用したが、情報サービスによっては位置情報のみを考慮して起動タイミングが決定されるほうが良いものなどもある。例えば、駅における運行時刻情報提供サービス、建物への入館時に必要な入館IDを提供するサービス等であれば、時刻などによらず、位置情報にのみが一致条件を満たす際に起動されて良い。
【0124】
また、上記のような位置依存の情報サービスの場合、該情報サービスが関連する建物等に近接した時点で、情報サービスが発動することが望まれる。このことをできる限り正確に達成しようとするならば、利用者が取得した状況情報マークに含まれる位置情報よりむしろ、予め該情報サービスが対応付けられた位置情報に基づいて起動タイミングを検出するのが良い。
【0125】
そこで、第2の手順では、連携情報サービスデータベースにおいて、情報サービス毎に起動条件情報を属性として管理しておく。この起動条件情報とは、該情報サービスの起動タイミングの検出に利用すべき状況種別、または状況情報、さらには検出時に適用する一致条件の定義などが含まれる。
【0126】
そして、前記検索処理手段24が、前記状況情報マークに含まれる複数の状況情報を用いて、該状況情報に関連する情報サービスを検索する際、検索された個々の情報サービスについて、該当する情報サービスを表す情報とともに当該情報サービスの起動条件情報をも取得する。
【0127】
また、前記状況適応サービス設定手段22は、入力手段によって選択された情報サービスを表す情報を、前記状況情報マークの連携情報サービス情報として記憶するとともに、当該情報サービスの起動条件情報を前記状況情報マークの起動条件情報として記憶する。
【0128】
そして、前記状況適応サービス実行手段23は、前記起動条件情報を用いて決定されるタイミングにおいて、 前記連携情報サービス情報によって特定される情報サービスの起動処理を行う。
【0129】
図12は、状況適応サービス設定手段22によって構成された情報サービスの起動条件情報を含む状況情報マークの例である。<連携情報サービス情報>タグ内の<起動条件>タグ内に起動条件情報として、<位置情報>4807.038200,N;01131.324500,E</位置情報>が記述されている。
【0130】
従って、第2の手順によれば、この状況情報マークに関する情報サービスは、起動条件情報である位置情報との一致条件を満たす位置情報がセンサ手段12より取得された時点となる。
【0131】
図12に示す例以外に、起動条件情報に単に考慮すべき状況情報の状況種別のみを記載しておき、状況情報マークの<状況情報リスト>タグ内に含まれる状況情報の中で起動条件情報内に記載された状況種別のみを考慮し、起動タイミングを決定する場合などがある。
【0132】
図13、図14及び図15に、前記第2の手順に対応した、検索処理手段24、状況適応サービス設定手段22及び状況適応サービス実行手段23をそれぞれ実現するプログラムに対応する処理の流れ図を示す。
【0133】
第3の手順は、取得された状況情報マークに対して、連携された情報サービスを検索する際に、検索キーとなった状況情報を考慮して、該情報サービスの起動タイミングを決定するものである。
【0134】
検索キーとなった状況情報は、情報サービスの起動タイミングを決定する要因として重要であると考えられる。位置に依存する情報サービスは、位置範囲に対応する情報サービスを管理する連携情報サービスデータベースに登録されているだろうし、RFIDに依存する情報サービスは、このようなサービスを管理する連携情報サービスデータベースに登録されている。従って、所定の状況情報のみを考慮して、その起動タイミングが決定されることが適当な情報サービスについては、検索キーとして利用された状況情報を用いて起動タイミングを検出すると良い。
【0135】
第3の手順では、前記検索処理手段24が、前記状況情報マークに含まれる複数の状況情報を検索キーとして該状況情報に関連する情報サービスを検索する際に、検索された個々の情報サービスについて該情報サービスの検索キーとして用いた一つ以上の状況情報の状況種別を、該情報サービスの起動条件情報として管理する。
【0136】
また、前記状況適応サービス設定手段22は、入力手段によって選択された情報サービスを表す情報を前記状況情報マークの連携情報サービス情報として記憶するとともに、検索キーとして用いられた状況情報の状況種別を、前記状況情報マークの起動条件情報として保持する。
【0137】
そして、前記状況適応サービス実行手段23は、前記状況情報マーク中の起動条件情報に保持される各状況種別について、前記状況情報マークに含まれる状況種別の状況情報の値と、該状況種別の状況情報を提供するセンサ手段から逐次取得される状況情報の値とを比較し、比較結果の全てが、個々の状況種別について規定される一致条件を満たす場合、前記連携情報サービス情報によって特定される情報サービスの起動処理を行う。
【0138】
図16は、上記の処理における状況適応サービス設定手段22によって構成された情報サービスの起動条件情報を含む状況情報マークの例である。
【0139】
この例では、<URL>http://service1/service.asp</URL>で識別される情報サービスが、検索キー
<検索キー>
<時刻情報>2003.5.30.12:35:19.00</時刻情報>
<位置情報>4807.038247,N;01131.324523,E</位置情報>
</検索キー>
によって検索されたものとし、この結果、<連携情報サービス情報>タグ内の<起動条件>タグ内に起動条件情報として、<状況種別>時刻情報,位置情報</状況種別>が記述されている。
【0140】
従って、第3の手順3によれば、この状況情報マークに関する情報サービスは、<状況情報マーク>タグ内の<状況情報リスト>タグ内に記載されている、時刻情報、位置情報
<時刻情報>2003.5.30.12:35:19.00</時刻情報>
<位置情報>4807.038247,N;01131.324523,E</位置情報>
が、ともに、センサ手段12より取得される時刻情報、位置情報に対して一致条件を満たした時点となる。
【0141】
図17、図18及び図19に、前記第3の手順に対応した、検索処理手段24、状況適応サービス設定手段22及び状況適応サービス実行手段23をそれぞれ実現するプログラムに対応する処理の流れ図を示す。
【0142】
状況適応サービス実行手段23は、情報サービスの起動タイミングの決定手順に上述のような方法を用いる。
【0143】
さらに、図10に示すGUI画面において、情報サービスが設定された状況情報マークシンボル31aに対して、状況適応サービス実行手段23による情報サービスの起動処理の際の手順をカスタマイズする機能を提供する場合がある。
【0144】
例えば、状況情報マークシンボル31aを図10中の画面下部の編集エリア44にドラッグすることにより、上述した手順のうちどの手順を用いて起動タイミングの判別を行うか等を設定する設定画面を提示し、利用者が設定を行えるようにすることができる。
【0145】
このように、情報サービスの特性や利用者の意図に応じて上記手順が選択されることで、より適切なタイミングに利用者に該情報サービスを提供できるようになり得る。
【0146】
以上が状況適応サービス実行手段の動作である。
【0147】
[利用者によって連携する情報サービスを表す情報を設定する場合の実施例]上述の説明では、取得した情報状況マークに設定する情報サービスとして、連携情報サービスデータベースから検索された情報サービスを利用する場合について述べている。
【0148】
本発明の状況適応型サービス利用装置においては、必ずしも、連携情報サービスデータベースから検索された情報サービスを利用するだけでなく、利用者が入力手段を用いて自ら情報サービスを表す情報を設定し、これを情報状況マークに連携させても良い。
【0149】
以下に、このような実施例について説明する。
【0150】
図7に示した表示手段17のGUI画面においては、各状況情報マークシンボルの下部に情報サービス設定画面起動指示手段32が具備される。利用者が、前記情報サービス設定画面起動指示手段32のエリアを選択指示入力手段(例えばポインティングデバイス)により選択すると、図20に示すような情報サービス設定画面が提示される。
【0151】
利用者は、この情報サービス設定画面を用いて該状況情報マークに連携させる情報サービスを設定する。図20に示す情報サービス設定画面では、上部のタグを選択することで、当該情報サービスの属性(タイトル、アイコン画像)、当該情報サービスの起動時のアクション(ブラウザにより情報サービス(URL、メッセージなど)を開く/該情報サービスが連携された状況情報マークの状況情報マークシンボルを提示する/前記動作で提示される際に状況情報マークシンボルが点滅する、あるいは音声アラートが鳴る、など)および起動条件の設定画面、連携させる情報サービスのURLの設定画面、あるいは連携させるメッセージの設定画面などが選択できる。
【0152】
図20に示すのは、連携させる情報サービスのURLの設定画面である。
【0153】
この画面の連携情報サービスURL入力欄において、連携させる情報サービスのURL(例えば、”http://service1/service.asp”)を入力し、下部のOKボタンを選択すると、状況適応サービス設定手段22が、入力された情報サービスの情報を含む連携情報サービス情報を対応する状況情報マークに追記する。
【0154】
この時、状況適応サービス設定手段22によって構成された連携情報サービス情報を含む状況情報マークのXMLによる記述の一例を図21に示す。
【0155】
図22に示すのは、連携させるメッセージの設定画面である。
【0156】
この画面の連携メッセージ入力欄において、連携させるメッセージを入力し、下部のOKボタンを選択すると、状況適応サービス設定手段22が、入力されたメッセージ情報を含む連携情報サービス情報を対応する状況情報マークに追記する。さらに、利用者が、起動条件の設定画面において起動条件を設定することで、状況適応サービス設定手段22が設定された起動条件を連携情報サービス情報として、対応する状況情報マークに追記する。
【0157】
この場合に、状況適応サービス設定手段22によって構成された連携情報サービス情報を含む状況情報マークのXMLによる記述の一例を図23に示す。
【0158】
上述したような手順によって、利用者が入力手段により情報サービスの情報を構成し設定することができる。状況適応サービス設定手段22は、利用者の設定操作に対応して必要な連携情報サービス情報を、データ記憶手段18内の対応する状況情報マークに追記する。
【0159】
以降、データ記憶手段18に保持される状況情報マークを用いて、状況適応サービス実行手段23が、状況に応じて情報サービスを起動する過程は、前述の実施例に記載したとおりである。
【0160】
なお、上述した情報サービス設定画面における各機能は、利用者が新たな情報サービスを設定する時に利用する以外にも、前記の検索処理手段24により検索され、状況情報マークに連携された情報サービスの属性などを修正する場合にも用いられる。
【0161】
[状況情報マークの送受信の実施例]
上述の説明では、状況適応型サービス利用装置の利用者本人が任意の状況を指定し、その状況に連携して起動する情報サービスを設定する場合を対象とする。しかし、状況適応型サービス利用装置の利用者本人以外がこれらの設定を行い、提供することが考えられる。
【0162】
また、状況適応型サービス利用装置の利用者間で、情報サービスの設定を交換することも考えられる。
【0163】
従って、本発明の状況適応型サービス利用装置では、上記の手段に加えて、ネットワークを介して状況情報マークを受信し、データ記憶手段に保持する状況情報マーク受信手段25を具備しても良い。
【0164】
この場合、前記状況適応サービス実行手段23は、前記受信された状況情報マークに含まれる情報と、前記複数のセンサ手段12により入力される状況情報とを用いて判断される時点において、前記状況情報マークの連携情報サービス情報によって特定される情報サービスの起動処理を行う機能を有する。
【0165】
さらに、状況適応型サービス利用装置そのものが、ネットワークを介して他の状況適応型サービス利用装置へ状況情報マークを送信する状況情報マーク送信手段26を具備しても良い。
【0166】
図10に示すGUI画面の例では、送信指示入力手段16と示されたエリア内に送信する状況情報マークシンボルをドラッグ&ドロップすることにより、図24に示す送信ダイアログが表示され、送信先などを入力して送信処理をする。これらの送信処理によって、図1に示したように、状況情報マーク送信手段26が、他の状況適応型サービス利用装置へ対応する状況情報マークを送信する。
【0167】
[本発明の方法、装置の適用例]
本発明の状況適応型サービス利用方法、装置は以下のような用途に適用できる。
【0168】
駅やバス停などの所定の場所において状況情報マークを取得し、対応する時刻表などの情報を連携させておくことで、利用者が、駅やバス停に行った時に装置の表示手段に時刻表などの情報サービスを提示させることができる。
【0169】
また、家の玄関にRFIDが設置されているとする場合、玄関で状況情報マークを取得する。利用者が、本発明の装置を用いて取得した状況情報マークに天気予報の情報サービスを連携し、起動条件となる状況種別としてRFIDを指定すると、以降、玄関に近づく度に、自動的に天気予報の情報サービスが起動される。
【0170】
また、上記の例において、利用可能なセンサ手段の一つが該地域の天気を提供するものであるとする。玄関で雨の日に取得した状況情報マークは、状況情報として、少なくとも<天気>雨</天気>,<RFID> F127.C238.DF1B.17CC</RFID>といった情報を含む。利用者が、この状況情報マークに、”傘を忘れないようにね”といったメッセージを連携させ、起動条件となる状況種別として、RFID,天気を設定する。すると、天気が雨である場合に玄関に近づくと、自動的に”傘を忘れないようにね”といったメッセージサービスが起動される(この動作例における、状況情報マークの記述例は、図23に示すものが該当する。)。
【0171】
利用者は、このようなメッセージを連携させた状況情報マークを、本人以外の家族の所有する状況適応型サービス利用装置に送信する。そのことにより、他の家族は、自身で上述の設定をしなくとも、天気が雨である場合に、玄関に近づくと、自動的に”傘を忘れないようにね”といったメッセージサービスが起動される。
【0172】
前述したように、本発明の方法、装置では、センサ手段として、多様な状況種別のセンシング情報を提供するモジュールを複数利用可能である。従って、利用するセンシング情報の状況種別やその個数を変えることにより、上述の適用例の他、様々な状況依存型情報サービスにおいて適用可能である。
【0173】
【発明の効果】
本発明の状況適応型サービス利用方法、状況適応型サービス利用装置では、上述の各工程並びに手段を用いたことによって、利用者は、複雑なパラメータを入力することなく、入力手段により任意の状況をマーキングするといった簡易な手順によって、状況を指定できる。また、マーキングした後、状況情報マークシンボルが表示手段に提示されることによって、指示した状況がシステムに入力されたことが確認される。
【0174】
従って、以降、表示手段上において、該状況情報マークシンボルに連携させる情報サービスを選択する操作を行うことによって、指定した状況において起動したい情報サービスを設定する手続きを完了できる。
【0175】
また、本発明の装置に具備される状況適応サービス実行手段では、以下の手順により情報サービスの起動タイミングを決定する。
【0176】
第1の手順は、利用者が指定し、状況情報マークとして取得された全ての状況情報を活用し、連携される情報サービスの起動タイミングを決定するものである。
【0177】
第2の手順は、利用者が指定し、取得された状況情報マークに対して、連携された情報サービスに対して予め設定されている情報により起動タイミングを決定するものである。
【0178】
第3の手順は、取得された状況情報マークに対して、連携された情報サービスを検索する際に、検索キーとなった状況情報のみを考慮して、該情報サービスの起動タイミングを決定するものである。
【0179】
これらの手順を、情報サービスの特性や利用者の意図に応じて適宜選択することにより、より適切なタイミングに利用者に該情報サービスを提供できるようになり得る。
【0180】
さらに、本発明の装置は、状況情報マークの送受信手段を具備したことによって、該装置の利用者本人が事前に情報サービスの起動設定を行わなくても、所定の状況下において有益な情報サービスが起動されるようになる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の状況適応型サービス利用装置の実施の形態の一例を示す構成図
【図2】状況情報マーク取得手段を実現するプログラムに対応する処理の流れ図
【図3】検索処理手段を実現するプログラムに対応する処理の流れ図
【図4】状況適応サービス設定手段を実現するプログラムに対応する処理の流れ図
【図5】状況適応サービス実行手段を実現するプログラムに対応する処理の流れ図
【図6】XML形式で記述した状況情報マークの一例を示す説明図
【図7】状況情報マーク取得時の表示手段上のGUI画面の一例を示す説明図
【図8】連携情報サービスデータベースが保持するテーブルの一例を示す説明図
【図9】情報サービス検索結果提示時の表示手段上のGUI画面の一例を示す説明図
【図10】情報サービス設定時の表示手段上のGUI画面の一例を示す説明図
【図11】連携情報サービス情報を追記した状況情報マークの一例を示す説明図
【図12】連携情報サービス情報及び起動条件情報を追記した状況情報マークの一例を示す説明図
【図13】検索処理手段を実現する他のプログラムに対応する処理の流れ図
【図14】状況適応サービス設定手段を実現する他のプログラムに対応する処理の流れ図
【図15】状況適応サービス実行手段を実現する他のプログラムに対応する処理の流れ図
【図16】起動条件情報として検索キーとして用いた状況情報の状況種別を記載した状況情報マークの一例を示す説明図
【図17】検索処理手段を実現するさらに他のプログラムに対応する処理の流れ図
【図18】状況適応サービス設定手段を実現するさらに他のプログラムに対応する処理の流れ図
【図19】状況適応サービス実行手段を実現するさらに他のプログラムに対応する処理の流れ図
【図20】情報サービス設定時の表示手段上のGUI画面の一例を示す説明図
【図21】連携情報サービス情報を追記した状況情報マークの他の例を示す説明図
【図22】情報サービス設定時の表示手段上のGUI画面の他の例を示す説明図
【図23】連携情報サービス情報及び起動条件情報を追記した状況情報マークの他の例を示す説明図
【図24】状況情報マーク送信時の表示手段上のGUI画面の一例を示す説明図
【符号の説明】
1:状況適応型サービス利用装置(A,B)、2:連携情報サービスデータベース(A,B,C)、3:ネットワーク、11:センサデバイス(A,B,C,D)、12:センサ手段(A,B,C,D)、13:マーキング指示入力手段、14:選択指示入力手段、15:検索指示入力手段、16:送信指示入力手段、17:表示手段、18:データ記憶手段、19:通信手段、21:状況情報マーク取得手段、22:状況適応サービス設定手段、23:状況適応サービス実行手段、24:検索処理手段、25:状況情報マーク受信手段、26:状況情報マーク送信手段、31,31a:状況情報マークシンボル、32:情報サービス設定画面起動指示手段、41:検索結果表示エリア、42,43:情報サービスアイコン、44:編集エリア。

Claims (19)

  1. 利用者からの指示を受け付ける入力手段と、利用者へ情報を表示する表示手段と、情報を記憶するデータ記憶手段とを少なくとも備え、利用者を取り巻く状況を表す情報をセンシングするセンサデバイスの種別を識別するための状況種別及び当該センサデバイスによってセンシングされた値の組からなり、センサ手段で逐次構成され提供される状況情報に基づき、利用者に情報サービスを提供する状況適応型サービス利用装置であって、
    入力手段から情報サービスの提供を所望する状況である旨が指示された時、センサ手段で構成され提供される状況情報を少なくとも1つ含むデータ構造体である状況情報マークを構成しデータ記憶手段に記憶し、当該状況情報マークに対応する状況情報マークシンボルを表示手段に表示する状況情報マーク取得手段と、
    表示手段に表示された状況情報マークシンボルに対して入力手段から提供を所望する情報サービスが指示された時、当該情報サービスを表す情報を前記状況情報マークシンボルに対応する状況情報マークの連携情報サービス情報としてデータ記憶手段に記憶する状況適応サービス設定手段と、
    前記状況情報マークに含まれる状況情報と、センサ手段で逐次構成され提供される状況情報とが所定の条件を満たした時、前記連携情報サービス情報によって特定される情報サービスの起動処理を行う状況適応サービス実行手段とを具備する
    ことを特徴とする状況適応型サービス利用装置。
  2. 請求項1に記載の状況適応型サービス利用装置において、
    状況情報マークがデータ記憶手段に記憶され、当該状況情報マークに対応する状況情報マークシンボルが表示手段に表示された時もしくは当該状況情報マークシンボルに対して入力手段から検索が指示された時、前記状況情報マークに含まれる少なくとも1つの状況情報を検索キーとして、所定の状況種別の状況情報に対応して関連する情報サービスを管理する連携情報サービスデータベースを検索し、該当する情報サービスを表す情報を取得し、そのリストを表示手段に前記状況情報マークシンボルに関連付けて表示する検索処理手段を具備し、
    前記状況適応サービス設定手段は、前記表示手段に表示されたリスト中の情報サービスが入力手段から選択された時、当該情報サービスを表す情報を前記状況情報マークシンボルに対応する状況情報マークの連携情報サービス情報としてデータ記憶手段に記憶する
    ことを特徴とする状況適応型サービス利用装置。
  3. 請求項1もしくは2に記載の状況適応型サービス利用装置において、
    前記状況適応サービス実行手段は、前記状況情報マークに含まれる複数の状況情報の値と、各状況情報の状況種別に対応した複数のセンサ手段で逐次構成され提供される状況情報の値とをそれぞれ比較し、比較結果の全てが、個々の状況種別について予め規定された一致条件を満たした時、前記連携情報サービス情報によって特定される情報サービスの起動処理を行う
    ことを特徴とする状況適応型サービス利用装置。
  4. 請求項2に記載の状況適応型サービス利用装置において、
    前記検索処理手段は、前記状況情報マークに含まれる少なくとも1つの状況情報を検索キーとして連携情報サービスデータベースを検索する際、該当する情報サービスを表す情報とともに当該情報サービスの起動条件情報をも取得し、
    前記状況適応サービス設定手段は、前記表示手段に表示されたリスト中の情報サービスが入力手段から選択された時、当該情報サービスを表す情報を前記状況情報マークシンボルに対応する状況情報マークの連携情報サービス情報としてデータ記憶手段に記憶するとともに、当該情報サービスの起動条件情報を前記状況情報マークの起動条件情報としてデータ記憶手段に記憶し、
    前記状況適応サービス実行手段は、前記状況情報マークの起動条件情報を用いて決定されるタイミングにおいて、前記連携情報サービス情報によって特定される情報サービスの起動処理を行う
    ことを特徴とする状況適応型サービス利用装置。
  5. 請求項2に記載の状況適応型サービス利用装置において、
    前記検索処理手段は、前記状況情報マークに含まれる少なくとも1つの状況情報を検索キーとして連携情報サービスデータベースを検索する際、検索キーとして用いた状況情報の状況種別を管理し、
    前記状況適応サービス設定手段は、前記表示手段に表示されたリスト中の情報サービスが入力手段から選択された時、当該情報サービスを表す情報とともにその検索キーとして用いられた状況情報の状況種別を、前記状況情報マークシンボルに対応する状況情報マークの連携情報サービス情報としてデータ記憶手段に記憶し、
    前記状況適応サービス実行手段は、 前記状況情報マークに含まれる複数の状況情報のうち、前記連携情報サービス情報に含まれる状況種別に対応する少なくとも1つの状況情報の値と、当該状況情報の状況種別に対応したセンサ手段で逐次構成され提供される状況情報の値とを比較し、比較結果の全てが、個々の状況種別について予め規定された一致条件を満たした時、前記連携情報サービス情報によって特定される情報サービスの起動処理を行う
    ことを特徴とする状況適応型サービス利用装置。
  6. 請求項1乃至5のいずれかに記載の状況適応型サービス利用装置において、
    さらに、他の装置からネットワークを介して状況情報マークを受信し、データ記憶手段に保持する状況情報マーク受信手段を具備し、
    前記状況適応サービス実行手段は、前記状況情報マーク受信手段により受信した状況情報マークに含まれる状況情報と、センサ手段で逐次構成され提供される状況情報とを用いて判断される時点において、前記状況情報マークの連携情報サービス情報によって特定される情報サービスの起動処理を行う
    ことを特徴とする状況適応型サービス利用装置。
  7. 利用者からの指示を受け付ける入力手段と、利用者へ情報を表示する表示手段と、情報を記憶するデータ記憶手段とを少なくとも備え、利用者を取り巻く状況を表す情報をセンシングするセンサデバイスの種別を識別するための状況種別及び当該センサデバイスによってセンシングされた値の組からなり、センサ手段で逐次構成され提供される状況情報に基づき、利用者に情報サービスを提供する状況適応型サービス利用装置における状況適応型サービス利用方法であって、
    入力手段から情報サービスの提供を所望する状況である旨が指示された時、センサ手段で構成され提供される状況情報を少なくとも1つ含むデータ構造体である状況情報マークを構成しデータ記憶手段に記憶し、当該状況情報マークに対応する状況情報マークシンボルを表示手段に表示する状況情報マーク取得工程と、表示手段に表示された状況情報マークシンボルに対して入力手段から提供を所望する情報サービスが指示された時、当該情報サービスを表す情報を前記状況情報マークシンボルに対応する状況情報マークの連携情報サービス情報としてデータ記憶手段に記憶する状況適応サービス設定工程と、
    前記状況情報マークに含まれる状況情報と、センサ手段で逐次構成され提供される状況情報とが所定の条件を満たした時、前記連携情報サービス情報によって特定される情報サービスの起動処理を行う状況適応サービス実行工程とを含む
    ことを特徴とする状況適応型サービス利用方法。
  8. 請求項7に記載の状況適応型サービス利用方法において、
    状況情報マークがデータ記憶手段に記憶され、当該状況情報マークに対応する状況情報マークシンボルが表示手段に表示された時もしくは当該状況情報マークシンボルに対して入力手段から検索が指示された時、前記状況情報マークに含まれる少なくとも1つの状況情報を検索キーとして、所定の状況種別の状況情報に対応して関連する情報サービスを管理する連携情報サービスデータベースを検索し、該当する情報サービスを表す情報を取得し、そのリストを表示手段に前記状況情報マークシンボルに関連付けて表示する検索処理工程を含み、
    前記状況適応サービス設定工程は、表示手段に表示されたリスト中の情報サービスが入力手段から選択された時、当該情報サービスを表す情報を前記状況情報マークシンボルに対応する状況情報マークの連携情報サービス情報としてデータ記憶手段に記憶する
    ことを特徴とする状況適応型サービス利用方法。
  9. 請求項7もしくは8に記載の状況適応型サービス利用方法において、
    前記状況適応サービス実行工程は、前記状況情報マークに含まれる複数の状況情報の値と、各状況情報の状況種別に対応した複数のセンサ手段で逐次構成され提供される状況情報の値とをそれぞれ比較し、比較結果の全てもしくは一部が、個々の状況種別について予め規定された一致条件を満たした時、前記連携情報サービス情報によって特定される情報サービスの起動処理を行う
    ことを特徴とする状況適応型サービス利用方法。
  10. 請求項8に記載の状況適応型サービス利用方法において、
    前記検索処理工程は、前記状況情報マークに含まれる少なくとも1つの状況情報を検索キーとして連携情報サービスデータベースを検索する際、該当する情報サービスを表す情報とともに当該情報サービスの起動条件情報をも取得し、
    前記状況適応サービス設定工程は、前記表示手段に表示されたリスト中の情報サービスが入力手段から選択された時、当該情報サービスを表す情報を前記状況情報マークシンボルに対応する状況情報マークの連携情報サービス情報としてデータ記憶手段に記憶するとともに、当該情報サービスの起動条件情報を前記状況情報マークの起動条件情報としてデータ記憶手段に記憶し、
    前記状況適応サービス実行工程は、前記状況情報マークの起動条件情報を用いて決定されるタイミングにおいて、前記連携情報サービス情報によって特定される情報サービスの起動処理を行う
    ことを特徴とする状況適応型サービス利用方法。
  11. 請求項8に記載の状況適応型サービス利用方法において、
    前記検索処理工程は、前記状況情報マークに含まれる少なくとも1つの状況情報を検索キーとして連携情報サービスデータベースを検索する際、検索キーとして用いた状況情報の状況種別を管理し、
    前記状況適応サービス設定工程は、前記表示手段に表示されたリスト中の情報サービスが入力手段から選択された時、当該情報サービスを表す情報とともにその検索キーとして用いられた状況情報の状況種別を、前記状況情報マークシンボルに対応する状況情報マークの連携情報サービス情報としてデータ記憶手段に記憶し、
    前記状況適応サービス実行工程は、 前記状況情報マークに含まれる複数の状況情報のうち、前記連携情報サービス情報に含まれる状況種別に対応する少なくとも1つの状況情報の値と、当該状況情報の状況種別に対応したセンサ手段で逐次構成され提供される状況情報の値とを比較し、比較結果の全てが、個々の状況種別について予め規定された一致条件を満たした時、前記連携情報サービス情報によって特定される情報サービスの起動処理を行う
    ことを特徴とする状況適応型サービス利用方法。
  12. 請求項7乃至11のいずれかに記載の状況適応型サービス利用方法において、
    さらに、他の装置からネットワークを介して状況情報マークを受信し、データ記憶手段に保持する状況情報マーク受信工程を含み、
    前記状況適応サービス実行工程は、前記状況情報マーク受信手段により受信した状況情報マークに含まれる状況情報と、センサ手段で逐次構成され提供される状況情報とを用いて判断される時点において、前記状況情報マークの連携情報サービス情報によって特定される情報サービスの起動処理を行う
    ことを特徴とする状況適応型サービス利用方法。
  13. 利用者からの指示を受け付ける入力手段と、利用者へ情報を表示する表示手段と、情報を記憶するデータ記憶手段とを少なくとも備えたコンピュータ上に、利用者を取り巻く状況を表す情報をセンシングするセンサデバイスの種別を識別するための状況種別及び当該センサデバイスによってセンシングされた値の組からなり、センサ手段で逐次構成され提供される状況情報に基づき、利用者に情報サービスを提供する状況適応型サービス利用装置を実現する状況適応型サービス利用プログラムであって、
    該プログラムは、前記コンピュータに、
    入力手段から情報サービスの提供を所望する状況である旨が指示された時、センサ手段で構成され提供される状況情報を少なくとも1つ含むデータ構造体である状況情報マークを構成しデータ記憶手段に記憶し、当該状況情報マークに対応する状況情報マークシンボルを表示手段に表示する状況情報マーク取得工程と、
    表示手段に表示された状況情報マークシンボルに対して入力手段から提供を所望する情報サービスが指示された時、当該情報サービスを表す情報を前記状況情報マークシンボルに対応する状況情報マークの連携情報サービス情報としてデータ記憶手段に記憶する状況適応サービス設定工程と、
    前記状況情報マークに含まれる状況情報と、センサ手段で逐次構成され提供される状況情報とが所定の条件を満たした時、前記連携情報サービス情報によって特定される情報サービスの起動処理を行う状況適応サービス実行工程とを実行させる
    ことを特徴とする状況適応型サービス利用プログラム。
  14. 請求項13に記載の状況適応型サービス利用プログラムにおいて、
    状況情報マークがデータ記憶手段に記憶され、当該状況情報マークに対応する状況情報マークシンボルが表示手段に表示された時もしくは当該状況情報マークシンボルに対して入力手段から検索が指示された時、前記状況情報マークに含まれる少なくとも1つの状況情報を検索キーとして、所定の状況種別の状況情報に対応して関連する情報サービスを管理する連携情報サービスデータベースを検索し、該当する情報サービスを表す情報を取得し、そのリストを表示手段に前記状況情報マークシンボルに関連付けて表示する検索処理工程を含み、
    前記状況適応サービス設定工程は、表示手段に表示されたリスト中の情報サービスが入力手段から選択された時、当該情報サービスを表す情報を前記状況情報マークシンボルに対応する状況情報マークの連携情報サービス情報としてデータ記憶手段に記憶する
    ことを特徴とする状況適応型サービス利用プログラム。
  15. 請求項13もしくは14に記載の状況適応型サービス利用プログラムにおいて、
    前記状況適応サービス実行工程は、前記状況情報マークに含まれる複数の状況情報の値と、各状況情報の状況種別に対応した複数のセンサ手段で逐次構成され提供される状況情報の値とをそれぞれ比較し、比較結果の全てもしくは一部が、個々の状況種別について予め規定された一致条件を満たした時、前記連携情報サービス情報によって特定される情報サービスの起動処理を行う
    ことを特徴とする状況適応型サービス利用プログラム。
  16. 請求項14に記載の状況適応型サービス利用プログラムにおいて、
    前記検索処理工程は、前記状況情報マークに含まれる少なくとも1つの状況情報を検索キーとして連携情報サービスデータベースを検索する際、該当する情報サービスを表す情報とともに当該情報サービスの起動条件情報をも取得し、
    前記状況適応サービス設定工程は、前記表示手段に表示されたリスト中の情報サービスが入力手段から選択された時、当該情報サービスを表す情報を前記状況情報マークシンボルに対応する状況情報マークの連携情報サービス情報としてデータ記憶手段に記憶するとともに、当該情報サービスの起動条件情報を前記状況情報マークの起動条件情報としてデータ記憶手段に記憶し、
    前記状況適応サービス実行工程は、前記状況情報マークの起動条件情報を用いて決定されるタイミングにおいて、前記連携情報サービス情報によって特定される情報サービスの起動処理を行う
    ことを特徴とする状況適応型サービス利用プログラム。
  17. 請求項14に記載の状況適応型サービス利用プログラムにおいて、
    前記検索処理工程は、前記状況情報マークに含まれる少なくとも1つの状況情報を検索キーとして連携情報サービスデータベースを検索する際、検索キーとして用いた状況情報の状況種別を管理し、
    前記状況適応サービス設定工程は、前記表示手段に表示されたリスト中の情報サービスが入力手段から選択された時、当該情報サービスを表す情報とともにその検索キーとして用いられた状況情報の状況種別を、前記状況情報マークシンボルに対応する状況情報マークの連携情報サービス情報としてデータ記憶手段に記憶し、
    前記状況適応サービス実行工程は、 前記状況情報マークに含まれる複数の状況情報のうち、前記連携情報サービス情報に含まれる状況種別に対応する少なくとも1つの状況情報の値と、当該状況情報の状況種別に対応したセンサ手段で逐次構成され提供される状況情報の値とを比較し、比較結果の全てが、個々の状況種別について予め規定された一致条件を満たした時、前記連携情報サービス情報によって特定される情報サービスの起動処理を行う
    ことを特徴とする状況適応型サービス利用プログラム。
  18. 請求項13乃至17のいずれかに記載の状況適応型サービス利用プログラムにおいて、
    さらに、他の装置からネットワークを介して状況情報マークを受信し、データ記憶手段に保持する状況情報マーク受信工程を含み、
    前記状況適応サービス実行工程は、前記状況情報マーク受信手段により受信した状況情報マークに含まれる状況情報と、センサ手段で逐次構成され提供される状況情報とを用いて判断される時点において、前記状況情報マークの連携情報サービス情報によって特定される情報サービスの起動処理を行う
    ことを特徴とする状況適応型サービス利用プログラム。
  19. 請求項13乃至18のいずれかに記載の状況適応型サービス利用プログラムを記録したことを特徴とするコンピュータ読み取り可能な媒体。
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