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JP2005002777A - ユニット建物 - Google Patents

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JP2005002777A
JP2005002777A JP2004128350A JP2004128350A JP2005002777A JP 2005002777 A JP2005002777 A JP 2005002777A JP 2004128350 A JP2004128350 A JP 2004128350A JP 2004128350 A JP2004128350 A JP 2004128350A JP 2005002777 A JP2005002777 A JP 2005002777A
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JP
Japan
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column base
column
building
core
Prior art date
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Pending
Application number
JP2004128350A
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English (en)
Inventor
Katsunori Onishi
克則 大西
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Sekisui Chemical Co Ltd
Original Assignee
Sekisui Chemical Co Ltd
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Publication date
Application filed by Sekisui Chemical Co Ltd filed Critical Sekisui Chemical Co Ltd
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Abstract

【課題】 簡易な構成により、ユニット建物の水平剛性を向上すること。
【解決手段】 建物ユニット20を基礎11に固定してなるユニット建物10において、
建物ユニット20の柱脚21Aを基礎11に剛接合したもの。
【選択図】 図2

Description

本発明は、ユニット建物に関する。
ユニット建物では、特許文献1に記載の如く、柱と梁を溶接した骨組構造体からなる建
物ユニットの柱脚を基礎にピン接合している。
特開平8-302823(3頁、図2)
従来技術では、梁の剛性が小さいため、柱の断面を強化しても、柱脚が基礎に対して回
転し、建物の水平剛性が上がらない。このため、壁面に中柱を付加したり、天井面に水平
ブレースを付加する等が必要になり、これらが建物のプランの制約、コスト高の原因にな
る。
本発明の課題は、簡易な構成により、ユニット建物の水平剛性を向上することにある。
請求項1の発明は、建物ユニットを基礎に固定してなるユニット建物において、建物ユ
ニットの柱脚を基礎に剛接合したものである。
請求項2の発明は、請求項1の発明において更に、前記基礎に設けた中子を前記柱脚の
中空部に挿入し、柱脚及び中子を貫通する高力ボルトにより柱脚と中子を密着させて接合
するようにしたものである。
請求項3の発明は、請求項2の発明において更に、前記柱脚の中子が挿入される中空部
の外面に補強金物を接合してなるようにしたものである。
請求項4の発明は、請求項3の発明において更に、前記補強金物が床梁のための接続具
を兼ねるようにしたものである。
請求項5の発明は、請求項1の発明において更に、前記基礎に設けた取付部に、前記柱
脚に設けた被取付部を、高力ボルトにより接合するようにしたものである。
請求項6の発明は、請求項1〜5のいずれかの発明において更に、前記建物ユニットが
床梁を柱脚にピン接合してなるようにしたものである。
請求項7の発明は、請求項5に記載のユニット建物における柱脚の接合方法であって、
柱脚の被取付部に螺着したガイドピンのガイド部を基礎の取付部に挿入することにより、
柱脚の被取付部を基礎の取付部に位置合せし、その後、ガイドピンを取外し、基礎の取付
部に挿入される高力ボルトを柱脚の被取付部に螺着するようにしたものである。
(請求項1)
(a)建物ユニットの柱脚を基礎に剛接合したことにより、基礎に対する柱脚の回転が抑
えられ、建物の水平剛性を向上できる。建物の水平剛性を上げるために、柱の断面を強化
する必要がないし、中柱や水平ブレースを付加する必要もなく、建物のプランの自由度を
増し、コスト低減できる。
(請求項2)
(b)基礎に設けた中子を柱脚の中空部に挿入し、柱脚及び中子を貫通する高力ボルトに
より柱脚と中子を密着させて接合した。これにより、柱脚と中子が密着する例えば桁方向
と、柱脚と中子が隙間を介してもよい妻方向の両方向で、柱脚と中子を剛接合できる。従
って、柱脚を基礎に対し簡易に剛接合できる。
(請求項3)
(c)柱脚の中子が挿入される中空部の外面に補強金物を接合した。これにより、補強金
物が柱脚の剛性低下を抑制してその局部変形を防止する。
(請求項4)
(d)柱脚に設けた床梁のための接続具を、上述(c)の補強金物として利用することができ
る。
(請求項5)
(e)基礎に設けた取付部に、柱脚に設けた被取付部を位置合せし、高力ボルトにより被
取付部を取付部に接合した。従って、柱脚を基礎に対し簡易に剛接合できる。
(請求項6)
(f)床梁を柱脚にピン接合することにより、建物ユニットの骨組の簡素を図りながら、
前述(a)により建物の水平剛性を確保できる。
(請求項7)
(g)ガイドピンを用いることにより、基礎に設けた取付部と、柱脚に設けた被取付部の
位置ずれを矯正し、被取付部を取付部に容易に位置合せし、高力ボルトの取付部への挿入
、及び被取付部への螺着の容易を図ることができる。
図1はユニット建物の模式平面図、図2は建物ユニットを示し、(A)は側面図、(B
)は模式図、図3は建物ユニットの柱と床梁を示す断面図、図4は実施例1の建物ユニッ
トの基礎接合構造を示し、(A)は縦断面図、(B)は平面図、図5は相隣る建物ユニッ
トの水平連結構造を示す平面図、図6は建物ユニットの柱脚と中子の接合構造を示し、(
A)は桁方向接合断面図、(B)妻方向接合断面図、図7は実施例2の建物ユニットの基
礎接合構造を示す縦断面図、図8は建物ユニットの柱脚と中子の接合構造を示し、(A)
は縦断面図、(B)は平面図、図9は中子を示し、(A)は縦断面図、(B)は平面図、
図10は実施例3の建物ユニットの基礎接合部を示す平面図、図11は実施例3の建物ユ
ニットの基礎接合構造を示す縦断面図、図12は基礎構造体を示し、(A)は平面図、(
B)は縦面図、図13は建物ユニットの基礎接合部の変形例を示す平面図、図14は基礎
構造体を示し、(A)は平面図、(B)は縦断面図、図15は建物ユニットの基礎接合部
の変形例を示す平面図、図16は基礎構造体を示す平面図、図17は建物ユニットの基礎
接合部の変形例を示す平面図、図18は基礎構造体を示す平面図、図19はガイドピンを
示す断面図、図20は基礎への柱脚の接合過程を示す斜視図、図21はガイドピンの変形
例を示す断面図、図22は実施例4の建物ユニットの基礎接合構造を示す縦断面図である
ユニット建物10は、図1、図2に示す如く、複数の工場生産された建物ユニット20
を、建築現場に設けてある基礎11の上で互いに水平方向に隣接設置するように、基礎1
1の上に据付けて構築される。
建物ユニット20は、図2に示す如く、4本の角鋼管製柱21の柱脚21Aに形鋼製床
梁22を架け渡すように溶接し、柱21の柱頭に形鋼製天井梁23を架け渡すように溶接
した、直方体状の骨組構造体からなる。
建物ユニット20は、図3、図4に示す如く、柱21の柱脚21Aの外側面に断面コの
字状の接続具24の一端を溶接し、この接続具24のコの字状断面内に床梁22の端部を
抱き込んだ状態にして該床梁22を接続具24に溶接保持する。このとき、柱21の柱脚
21Aの下端開口には柱蓋が設けられず、床梁22は柱21の柱脚21Aにピン接合され
るものになる。但し、柱脚21Aの下端開口に、建物ユニット20の製造輸送段階で用い
られる仮蓋25を設けることはできる。尚、柱21の柱頭の上端開口には柱蓋が設けられ
ており、天井梁23は柱21の柱頭に剛接合される。
(実施例1)
建物ユニット20の実施例1の基礎接合構造にあっては、図2、図4に示す如く、柱2
1の柱脚21Aを基礎11に剛接合して固定される。具体的には、基礎11のコンクリー
ト製べた基礎12にアンカーボルト12Aを用いて鋼製基礎構造体13を固定し、基礎構
造体13の基板13Aに溶接されるとともに斜材13Bで補強された角鋼管製支持部14
に鋼製中子15の下端部を挿入して溶接し、中子15を上方に向けて立設する。鋼管製支
持部14の横断面の外径寸法は、本実施形態において、柱脚21Aの外径寸法と同一をな
す。そして、基礎11への建物ユニット20の据付時に、基礎11の中子15を建物ユニ
ット20の柱21の柱脚21Aの中空部に挿入し、柱脚21A及び中子15を貫通する上
下2本の高力ボルト31、座金32、ナット33により、柱脚21Aと中子15を接合す
る。中子15は、高力ボルト31の軸方向に沿う建物ユニット20の桁方向では柱脚21
Aの内面に隙間なく密着し、建物ユニット20の妻方向では柱脚21Aの内面との間に隙
間を介する(図4)。
尚、各ユニット建物20の柱21において、桁方向で相隣る建物ユニット20の柱21
がないものにあっては、単一の柱21の柱脚21A及び中子15を単一の高力ボルト31
で接合する(図4(B))。他方、桁方向で相隣る2組の建物ユニット20の柱21にあ
っては、両柱脚21Aの間にスペーサ34を挟み、単一の高力ボルト31でそれら2組の
柱脚21A及び中子15を接合する(図5)。
建物ユニット20の上述した基礎接合構造において、柱脚21Aの内面幅をd、上下の
高力ボルト31のスパンをeとするとき、建物ユニット20の桁方向では、図6(A)に
示す如く、鉛直方向力f1、水平方向力f2、曲げモーメントMaの間で、d×f1+e×
f2>Maが成立する。また、建物ユニット20の妻方向では、図6(B)に示す如く、
水平方向力f、曲げモーメントMbの間で、e×f>Mbが成立する。即ち、建物ユニッ
ト20の桁方向で柱脚21Aの内面に密着する中子15を上下2本の高力ボルト31で締
結することにより、柱脚21Aと中子15を桁方向及び妻方向の両方で剛接合できる。
建物ユニット20の上述した基礎接合構造において、床梁22のための接続具24は、
柱21の柱脚21Aにおける中子15が挿入される中空部の外側面に溶接されており、本
発明の補強金物を構成する。
建物ユニット20の上述した基礎接合構造によれば以下の作用を奏する。
(a)建物ユニット20の柱脚21Aを基礎11に剛接合したことにより、基礎11に対
する柱脚21Aの回転が抑えられ、建物の水平剛性を向上できる。建物の水平剛性を上げ
るために、柱21の断面を強化する必要がないし、中柱や水平ブレースを付加する必要も
なく、建物のプランの自由度を増し、コスト低減できる。
(b)基礎11に設けた中子15を柱脚21Aの中空部に挿入し、柱脚21A及び中子1
5を貫通する高力ボルト31により柱脚21Aと中子15を密着させて接合した。これに
より、柱脚21Aと中子15が密着する桁方向と、柱脚21Aと中子15が隙間を介する
妻方向の両方向で、柱脚21Aと中子15を剛接合できる。従って、柱脚21Aを基礎1
1に対し簡易に剛接合できる。
(c)柱脚21Aの中子15が挿入される中空部の外面に補強金物24を接合した。これ
により、補強金物24が柱脚21Aの剛性低下を抑制してその局部変形を防止する。
(d)柱脚21Aに設けた床梁22のための接続具24を、上述(c)の補強金物24として
利用することができる。
(e)床梁22を柱脚21Aにピン接合することにより、建物ユニット20の骨組の簡素
を図りながら、前述(a)により建物の水平剛性を確保できる。
尚、建物ユニット20の上述した基礎接合構造により、建物の水平剛性は、従来例(柱
脚21Aを基礎11にピン接合したもの)に比し1.65倍になることを認めた。
(実施例2)
図7はピロティ(車庫等を含む)を構成する建物ユニット20のための実施例2の基礎
接合構造であり、建物ユニット20は骨組構造体の少なくとも一側面に床梁22を有さな
い。基礎11のコンクリート製べた基礎12に、鋼管製支持体41の下端部を植設し、こ
の鋼管製支持体41に鋼製中子15の下端部を挿入して溶接し、中子15を上方に向けて
立設する。尚、鋼管製支持体41は、建物ユニット20における床梁22を有さない側面
の内側に図3の基板13A、斜材13Bの如くを伴なわないから、べた基礎12への植設
部に係止突起41Aを備えたり、横断面の外径寸法を柱脚21Aの外径寸法より大きくす
る等にて強化されている。そして、基礎11への建物ユニット20の据付時に、基礎11
の中子15を建物ユニット20の柱21の柱脚21Aの中空部に挿入し、柱脚21A及び
中子15を貫通する上下2本の高力ボルト31、座金32、ナット33により、柱脚21
Aと中子15を接合する。中子15は、高力ボルト31の軸方向に沿う建物ユニット20
の桁方向では柱脚21Aの内面に隙間なく密着し、建物ユニット20の妻方向では柱脚2
1Aの内面との間に隙間を介する(図4)。
建物ユニット20の上述した基礎接合構造においては、柱脚21Aの中子15が挿入さ
れる中空部の外側面に、前述した接続具兼補強金物24に類似する、短尺で、建物ユニッ
ト20の内側への張り出し寸法の小なる補強金物を接合することができる。柱脚21Aの
剛性低下を抑制してその局部変形を防止する。
図8は基礎11の前述した鋼管製支持部14(又は鋼管製支持体41)に設ける中子5
1の変形使用例である。中子51は、図9に示す如く、2枚の鋼製添え板52A、52B
の間に、2個の鋼製厚板53A、53Bを挟んで溶接したものであり、2枚の添え板52
A、52Bにはボルト挿通孔を、2個の厚板53A、53Bの間にはボルト挿通間隙を形
成してある。基礎11の鋼管製支持部14(又は鋼管製支持体41)に中子51の下端部
を挿入し、鋼管製支持部14及び中子51を貫通する上下2本の高力ボルト54、座金、
ナットにより鋼管製支持部14と中子51を接合するとともに、中子51を建物ユニット
20の柱21の柱脚21Aの中空部に挿入し、柱脚21A及び中子51を貫通する上下2
本の高力ボルト55、座金、ナットにより柱脚21Aと中子51を接合する。中子51は
、高力ボルト54、55の軸方向に沿う建物ユニット20の桁方向では鋼管製支持部14
、柱脚21Aの内面に隙間なく密着し、建物ユニット20の妻方向では鋼管製支持部14
、柱脚21Aの内面との間に隙間を介する(図8)。
(実施例3)
図10、図11は、実施例3の建物ユニット20の基礎接合部を示すものであり、ユニ
ット建物10の外周コーナー部に位置する建物ユニット20の1本の柱21の柱脚21A
を基礎60に剛接合して固定するものである。
基礎60は、図11に示す如く、コンクリート製べた基礎61の埋込みプレート61A
に固着したアンカーボルト62を用いて鋼製基礎構造体63を固定する。基礎構造体63
は、図12に示す如く、平面視でL字状をなす本体部63AのL字状底部の3位置のそれ
ぞれに設けたボルト固定プレート63Bを、べた基礎61上にてアンカーボルト62によ
り固体される。基礎構造体63は、本体部63Aの上部に複数個(例えば4個)のスリー
ブ状の鋼製取付金物64を溶接にて固定し、各取付金物64に取付孔64Aを設ける。他
方、建物ユニット20の柱21の柱脚21Aの中空下端部内の複数ヵ所(例えば4ヵ所)
のそれぞれは、被取付金具65が溶接にて固定され、各被取付金具65にねじ孔65Aが
設けられる。従って、基礎60への建物ユニット20の据付時に、基礎60の取付金物6
4の取付孔64Aに、柱脚21Aの被取付金具65のねじ孔65Aを位置合せし、取付金
物64の取付孔64Aに挿通した高力ボルト66を被取付金具65のねじ孔65Aに螺着
することにより、柱脚21Aを基礎60の取付金物64に剛接合する。
図13は、建物ユニット20の基礎接合部の変形例を示すものであり、ユニット建物1
0の相隣る2個の建物ユニット20の2本の柱21の柱脚21Aを基礎60に剛接合して
固定するものである。図13の基礎60が図10の基礎60と異なる点は、基礎構造体6
3として、図14に示す如く、平面視でT字状をなす本体部63AのT字状底部における
T字の交差部を含む4位置のそれぞれに設けたボルト固定プレート63Bを、べた基礎6
1上にてアンカーボルト62により固定することにある。
図15は、建物ユニット20の基礎接合部の変形例を示すものであり、ユニット建物1
0の相隣る3個の建物ユニット20の3本の柱21の柱脚21Aを基礎60に剛接合して
固定するものである。図15の基礎60が図10の基礎60と異なる点は、基礎構造体6
3として、図16に示す如く、平面視で変形十字状をなす本体部63Aの変形十字状底部
における変形十字の交差部を含む5位置のそれぞれに設けたボルト固定プレート63Bを
、べた基礎61上にてアンカーボルト62により固定することにある。
図17は、建物ユニット20の基礎接合部の変形例を示すものであり、ユニット建物1
0の相隣る4個の建物ユニット20の4本の柱21の柱脚21Aを基礎60に剛接合して
固定するものである。図17の基礎60が図10の基礎60と異なる点は、基礎構造体6
3として、図18に示す如く、平面視で十字状をなす本体部63Aの十字状底部における
十字の交差部を含む5位置のそれぞれに設けたボルト固定プレート63Bを、べた基礎6
1上にてアンカーボルト62により固定することにある。
ここで、柱脚21Aの被取付金具65のねじ孔65Aを、基礎60の取付金物64の取
付孔64Aに対して位置合せする手段として、ガイドピン70を用いる。ガイドピン70
は、図19に示す如く、柱脚21Aの被取付金具65のねじ孔65Aに螺着されるおねじ
部71と、おねじ部に不完全ねじ部72を介して連続する支軸73と、支軸73の外周に
装填されるカラー状ガイド部74を有する。ガイドピン70は、支軸73の先端の鍛造成
形される大径抜け止め部75と不完全ねじ部72の間に、カラー状ガイド部74を抜け止
め支持する。カラー状ガイド部74の最大外径はおねじ部71、不完全ねじ部72の外径
より僅かに大径とされ、カラー状ガイド部74の先端外周〜支軸73の先端外周はテーパ
状に連続する先細り部76を形成して取付孔64Aへの挿入性を良好にする。カラー状ガ
イド部74の内周には潤滑用オイル溝74Aが形成されるとともに、カラー状ガイド部7
4の内周と支軸73の外周の間にはクリアランスが形成され、カラー状ガイド部74を支
軸73に対し円滑に回転自在にする。支軸73の先端面には六角孔等の工具係合孔73A
が設けられ、工具係合孔73Aに係合させた工具に加える回転操作により、おねじ部71
を取付金具65のねじ孔65Aに着脱可能にする。
従って、基礎60への柱脚21Aの接合手順は以下の如くなされる。
(1)建物ユニット20の基礎60への据付直前に、図20に示す如く、ガイドピン70
の工具係合孔73Aに係合させた工具を用いて、ガイドピン70のおねじ部71を柱21
の柱脚21Aに設けた被取付金具65のねじ孔65Aに螺着する。
(2)柱脚21Aのねじ孔65Aに螺着したガイドピン70のカラー状ガイド部74を、
図20に示す如く、基礎60の取付金物64の取付孔64Aに挿入し、ねじ孔65Aを取
付孔64Aに対して位置合せする。
(3)ガイドピン70の工具係合孔73Aに係合させた工具を用いて、柱脚21Aのねじ
孔65Aに螺着してあるガイドピン70をねじ孔65A及び取付孔64Aから取外し、こ
の取外し後の取付孔64Aに挿通した高力ボルト66を柱脚21Aのねじ孔65Aに仮止
めする。
(4)基礎60の取付金物64の全ての取付孔64Aに挿通した高力ボルト66を、柱脚
21Aのねじ孔65Aに本締めする。
図21のガイドピン70Aは、図19のガイドピン70の変形例であり、ガイドピン7
0の大径抜け止め部75を撤去し、支軸73の軸方向の概ね全域に連続する真直状外周の
先端側に環状溝75Aを設け、この環状溝75Aに止め輪75Bを係着した。ガイドピン
70Aは、支軸73に設けた止め輪75Bと不完全ねじ部72の間で、カラー状ガイド部
74を抜け止め支持する。
建物ユニット20の上述した基礎接合構造によれば、基礎60に設けた取付金物64の
取付孔64Aに、柱脚21Aに設けた被取付金具65のねじ孔65Aを位置合せし、高力
ボルト66により被取付金具65を取付金物64に接合した。従って、柱脚21Aを基礎
60に対し簡易に剛接合できる。
また、ガイドピン70を用いることにより、基礎60に設けた取付金物64の取付孔6
4Aと、柱脚21Aに設けた被取付金具65のねじ孔65Aの位置ずれを矯正し、被取付
金具65のねじ孔65Aを取付金物64の取付孔64Aに容易に位置合せし、高力ボルト
66の取付孔64Aへの挿入、及びねじ孔65Aへの螺着の容易を図ることができる。
(実施例4)
図22はピロティ(車庫等を含む)を構成する建物ユニット20のための実施例4の基
礎接合構造であり、建物ユニット20は実施例2におけると同様に、骨組構造体の少なく
とも一側面に床梁22を有さない。基礎60におけるべた基礎61の埋込みプレート61
Aに固着したアンカーボルト62に、鋼製基礎構造体80を固定する。基礎構造体80は
、べた基礎61上でアンカーボルト62に固定された本体部81の上部に板状の鋼製取付
金物82を溶接にて固定し、取付金物82に複数個(例えば4個)の取付孔82Aを設け
る。他方、建物ユニット20の柱21の柱脚21Aの中空下端部内の複数ヵ所(例えば4
ヵ所)のそれぞれには、実施例3におけると同様に、被取付金具65が溶接にて固定され
、各被取付金具65にねじ孔65Aが設けられる。従って、基礎60への建物ユニット2
0の据付時に、実施例3のガイドピン70を用いる等により、基礎60の取付金物82の
取付孔82Aに、柱脚21Aの被取付金具65のねじ孔65Aを位置合せし、取付金物8
2の取付孔82Aに挿通した高力ボルト66を被取付金具65のねじ孔65Aに螺着する
ことにより、柱脚21Aを基礎60の取付金物82に剛接合する。
尚、基礎構造体80は、本体部81を基礎60におけるべた基礎61の埋込みプレート
61Aに固着したアンカーボルト62に固定するものに限らず、本体部81をべた基礎6
1に植設し、本体部81のべた基礎61への植設部に、実施例2において支持体41に設
けた係止突起41Aと同様の係止突起を備えるものとしても良い。
以上、本発明の実施例を図面により詳述したが、本発明の具体的な構成はこの実施例に
限られるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲の設計の変更等があっても本発明
に含まれる。例えば、本発明の実施において、建物ユニットの床梁は柱脚に剛接合してな
るものでも良い。また、建物ユニットは、軸組構造体に限らず、壁式構造体であっても良
い。また、建物ユニットの床枠組、天井枠組は、四辺形であるものに限定されない。
図1はユニット建物の模式平面図である。 図2は建物ユニットを示し、(A)は側面図、(B)は模式図である。 図3は建物ユニットの柱と床梁を示す断面図である。 図4は実施例1の建物ユニットの基礎接合構造を示し、(A)は縦断面図、(B)は平面図である。 図5は相隣る建物ユニットの水平連結構造を示す平面図である。 図6は建物ユニットの柱脚と中子の接合構造を示し、(A)は桁方向接合断面図、(B)妻方向接合断面図である。 図7は実施例2の建物ユニットの基礎接合構造を示す縦断面図である。 図8は建物ユニットの柱脚と中子の接合構造を示し、(A)は縦断面図、(B)は平面図である。 図9は中子を示し、(A)は縦断面図、(B)は平面図である。 図10は実施例3の建物ユニットの基礎接合部を示す平面図である。 図11は実施例3の建物ユニットの基礎接合構造を示す縦断面図である。 図12は基礎構造体を示し、(A)は平面図、(B)は縦面図である。 図13は建物ユニットの基礎接合部の変形例を示す平面図である。 図14は基礎構造体を示し、(A)は平面図、(B)は縦断面図である。 図15は建物ユニットの基礎接合部の変形例を示す平面図である。 図16は基礎構造体を示す平面図である。 図17は建物ユニットの基礎接合部の変形例を示す平面図である。 図18は基礎構造体を示す平面図である。 図19はガイドピンを示す断面図である。 図20は基礎への柱脚の接合過程を示す斜視図である。 図21はガイドピンの変形例を示す断面図である。 図22は実施例4の建物ユニットの基礎接合構造を示す縦断面図である。
符号の説明
10 ユニット建物
11 基礎
15 中子
20 建物ユニット
21 柱
21A 柱脚
24 接続具兼補強金物
31 高力ボルト
60 基礎
64A、82A 取付孔(取付部)
65A ねじ孔(被取付部)
66 高力ボルト
70 ガイドピン

Claims (7)

  1. 建物ユニットを基礎に固定してなるユニット建物において、
    建物ユニットの柱脚を基礎に剛接合したことを特徴とするユニット建物。
  2. 前記基礎に設けた中子を前記柱脚の中空部に挿入し、柱脚及び中子を貫通する高力ボル
    トにより柱脚と中子を密着させて接合する請求項1に記載のユニット建物。
  3. 前記柱脚の中子が挿入される中空部の外面に補強金物を接合してなる請求項2に記載の
    ユニット建物。
  4. 前記補強金物が床梁のための接続具を兼ねる請求項3に記載のユニット建物。
  5. 前記基礎に設けた取付部に、前記柱脚に設けた被取付部を、高力ボルトにより接合する
    請求項1に記載のユニット建物。
  6. 前記建物ユニットが床梁を柱脚にピン接合してなる請求項1〜5のいずれかに記載のユ
    ニット建物。
  7. 請求項5に記載のユニット建物における柱脚の接合方法であって、
    柱脚の被取付部に螺着したガイドピンのガイド部を基礎の取付部に挿入することにより
    、柱脚の被取付部を基礎の取付部に位置合せし、その後、ガイドピンを取外し、基礎の取
    付部に挿入される高力ボルトを柱脚の被取付部に螺着する柱脚の接合方法。
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