JP2005000931A - プレスブレーキ - Google Patents
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Abstract
【課題】ワークの折曲げ加工時に、フレーム本体に負荷が作用せず、上部テーブルと下部テーブルを常に同一平面内に保持することのできるプレスブレーキを提供する。
【解決手段】パンチ19を備えた上部テーブル13と、上記パンチ19と協働してワークの折曲げ加工を行うダイ17を備えた下部テーブル7とを対向してフレーム本体5に備え、前記上部テーブル13又は下部テーブル7の一方のテーブルを他方のテーブルに対して接近離反する方向へ移動自在の可動テーブルとしてなるプレスブレーキにおいて、前記可動テーブル13を移動自在に案内するガイド部11を前記フレーム本体5に設け、前記可動テーブルを駆動するための駆動装置21を支持した複数のクランプ部材23を前記可動テーブルの両側部に対応して設けると共に前記ワークの折曲げ加工時の反力を前記各クランプ部材23でもって受ける構成としてなるものである。
【選択図】 図1
【解決手段】パンチ19を備えた上部テーブル13と、上記パンチ19と協働してワークの折曲げ加工を行うダイ17を備えた下部テーブル7とを対向してフレーム本体5に備え、前記上部テーブル13又は下部テーブル7の一方のテーブルを他方のテーブルに対して接近離反する方向へ移動自在の可動テーブルとしてなるプレスブレーキにおいて、前記可動テーブル13を移動自在に案内するガイド部11を前記フレーム本体5に設け、前記可動テーブルを駆動するための駆動装置21を支持した複数のクランプ部材23を前記可動テーブルの両側部に対応して設けると共に前記ワークの折曲げ加工時の反力を前記各クランプ部材23でもって受ける構成としてなるものである。
【選択図】 図1
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、プレスブレーキに係り、さらに詳細には、プレスブレーキにおけるフレーム本体と、ラムを駆動する駆動装置を支持したクランプ部材とを別個に設けて、折曲げ加工時の反力が前記フレーム本体に影響を与えない構成としてなるプレスブレーキに関する。
【0002】
【従来の技術】
板状のワークの折曲げ加工を行うプレスブレーキは、一般的には、上型(パンチ)を備えた上部テーブルと、上記パンチと協働してワークの折曲げ加工を行う下型(ダイ)を備えた下部テーブルとを、上下に対向してフレーム本体に備えた構成である。そして前記上部テーブル又は下部テーブルの一方のテーブルを、他方のテーブルに対して接近離反する方向へ移動自在の可動テーブルに構成してあって、上記可動テーブルを上下動するための駆動装置は両側のサイドフレームに支持されている。また前記可動テーブルと対向する他方の固定テーブルの両側が前記サイドフレームに支持されている構成である。
【0003】
すなわち、前記上下のテーブルはサイドフレームに支持された両端支持の構成であるので、上下のテーブルに装着した上下の金型(パンチ,ダイ)によってワークの折曲げ加工を行うと、その際の反力によって上下のテーブルの中央部付近は互いに離反する方向へ湾曲する傾向にある。したがって、上下の金型の中央部付近の係合は両端付近の係合より浅く甘いものとなる。
【0004】
よって、折曲げ加工された板状の製品の折曲げ角度は、両端付近の折曲げ角度よりも中央部付近の折曲げ角度が甘い(大きい)ものとなり、いわゆる「船形」を呈することになる。
【0005】
上述のように製品が船形になることを防止するために、従来は、上型を下側が凸状となるように予め湾曲したり、上部テーブルの上方向への湾曲に追従して下部テーブルを上方向に湾曲せしめることが行われている。また、上部テーブルの湾曲を小さく抑制するために、上部テーブルの長手方向に複数のフレームを配置し、各フレームに装着した駆動装置によって上部テーブル(ラム)を駆動する構成も開発されている(例えば特許文献1,2参照)。
【0006】
【特許文献1】
特許第2869120号公報
【0007】
【特許文献2】
特許第3300078号公報
【0008】
【発明が解決しようとする課題】
従来のプレスブレーキや特許文献1、2に記載のごときプレスブレーキにおいては、C形フレームの上部に上部テーブル及び上部テーブルを駆動するための駆動装置を備えた構成であるので、上下のテーブルに備えた上下の金型によってワークを加圧して折曲げ加工を行うとき、反力によってC形フレームは口を開くように歪み(撓み)を生じ、上部テーブルは下部テーブルに対して前後方向に僅かに傾斜することになる。すなわち、上下のテーブルは垂直平面内においての整合性が僅かにずれることになる。
【0009】
したがって、下型(ダイ)におけるV字形状の溝の底部(V溝における前後方向のV幅の中央部)を含む左右方向に長い垂直面(第1の垂直面)と上型(パンチ)における先端部(下端部)を含む左右方向に長い垂直面(第2の垂直面)とが一致した状態から、前記第1の垂直面に対して第2の垂直面が僅かに前後方向に傾斜することとなり、ワークの折曲げ角度をより高精度に加工する上において改良が望まれている。
【0010】
【課題を解決するための手段】
本発明は前述のごとき従来の問題に鑑みてなされたもので、パンチを備えた上部テーブルと、上記パンチと協働してワークの折曲げ加工を行うダイを備えた下部テーブルとを対向してフレーム本体に備え、前記上部テーブル又は下部テーブルの一方のテーブルを他方のテーブルに対して接近離反する方向へ移動自在の可動テーブルとしてなるプレスブレーキにおいて、前記可動テーブルを移動自在に案内するガイド部を前記フレーム本体に設け、前記可動テーブルを駆動するための駆動装置を支持したクランプ部材を前記可動テーブルの少なくとも両側部に対応して設けると共に前記ワークの折曲げ加工時の反力を前記各クランプ部材でもって受ける構成としてなるものである。
【0011】
また、本発明は、上記プレスブレーキにおいて、前記駆動装置は、前記フレーム本体に前記可動テーブルと同方向へ移動可能に支持されているものである。
【0012】
また本発明は、上記プレスブレーキにおいて、前記クランプ部材はC形状であって、前記フレーム本体に対する前記クランプ部材の取付け位置と前記駆動装置を支持した支持部は、前記可動テーブルが往復移動する移動平面の延長部にほぼ一致して設けられているものである。
【0013】
また本発明は、上記プレスブレーキにおいて、前記各駆動装置に対応した位置において前記フレーム本体に、前記可動テーブルの移動位置を検出するための位置検出装置を設けると共に前記各駆動装置を個別に制御自在に設けてあるものである。
【0014】
また。本発明は、上記プレスブレーキにおいて、前記フレーム本体に対する前記駆動装置の移動装置を検出するための位置検出装置を備えているものである。
【0015】
また本発明は、上記プレスブレーキにおいて、前記フレーム本体は、回転可能の回転フレームに支持されているものである。
【0016】
【発明の実施の形態】
図1,図2を参照するに、本発明の実施形態に係るプレスブレーキ1は、左右のC形のサイドフレーム3を含むフレーム本体5を備えている。このフレーム本体5は、前記サイドフレーム3の下部に左右両側を一体的に固定した下部テーブル(固定テーブル)7が設けてあり、また、前記サイドフレーム3の上部には左右方向に長い連結部材9の左右両側が一体的に固定してある。
【0017】
そして、前記連結部材9の前面の複数箇所には上下方向のガイド部11が設けてあり、このガイド部11には前記固定テーブル(下部テーブル)7と対向した可動テーブル(上部テーブル)13が複数のスライダ15を介して上下動自在に案内されている。板状のワークWの折曲げ加工を行うために、前記固定テーブル7の上部にはV溝を上部に備えたダイ(下型)17が取付けてあり、また、前記可動テーブル13の下部には、前記ダイ17と協働してワークの折曲げ加工を行うためのパンチ(上型)19が装着してある。
【0018】
前記ガイド部11に案内されて可動テーブル13が上下動するとき、前記ダイ17におけるV字形状の溝の底部(V溝における前後方向のV幅の中央部)を通る垂直面(第1の垂直面)と前記パンチ19の先端部(下端部)を通る垂直面(第2の垂直面)とは常に一致した状態にあり、前記パンチ19とダイ17とを係合したとき、パンチ19の先端部とダイ17におけるV溝の底部とは同一垂直面内に位置するものである。
【0019】
前記可動テーブル(上部テーブル)13を上下動するために、駆動装置21が設けられている。より詳細には、左右の前記サイドフレーム3の間において、前記固定テーブル7の複数箇所には、C形状をしたクランプ部材23の下部(基部)が枢軸25を介して支持されており、この各クランプ部材23の上部には前記駆動装置21が支持されている。
【0020】
前記クランプ部材23の上部(自由端)は、図2に示すように、前記可動テーブル13の上方に位置しており、この上部に前記駆動装置21がヒンジピン27を介して支持されている。前記ヒンジピン27は、前記枢軸25の垂直上方位置に位置してある。すなわち、前記枢軸25の軸心は前記第1の垂直面にほぼ一致して設けてあり、またヒンジピン27の軸心は前記第2の垂直面にほぼ一致してある。換言すると、前記ダイ17のV溝の幅方向の中心,パンチ19の先端部,枢軸25の軸心及びヒンジピン27の軸心は同一垂直平面内に位置することになる。
【0021】
前記駆動装置21は、前記ヒンジピン27を介して支持されたケーシング29を備えており、このケーシング29内に回転自在に支持されたボールネジ31の上部にはプーリ33が取付けてある。そして、前記ケーシング29に取付けたブラケット35にはサーボモータのごとき制御モータ37が装着してあり、この制御モータ37の出力軸に備えた駆動プーリ39と前記プーリ33にはタイミングベルトが掛回してある。さらに、前記ボールネジ31には、前記可動テーブル13に備えたナット部材41が相対的に移動可能に螺合してある。
【0022】
したがって、前記制御モータ37を制御装置(図示省略)の制御の下に駆動回転してボールネジ31を回転すると、可動テーブル13はナット部材41を介して上下動されることになる。
【0023】
前記駆動装置21が前記可動テーブル13を押圧する方向と前記移動テーブル13の移動方向とが常に一致した状態に維持されるように、前記各駆動装置21のケーシング29は、前記ガイド部11,スライダ15と同様の構成よりなるガイド機構42を介して前記連結部材9に垂直に移動可能に案内支持されている。そして、この各ガイド機構42に近接した位置には、フレーム本体5に対する各駆動装置21の相対的な移動位置又は移動量を検出するための位置検出装置(図示省略)がそれぞれ設けられている。
【0024】
ところで、前記可動テーブル13を上下動するための駆動装置の構成としては、前述したごときボールネジ機構に限ることなく、一般的なプレスブレーキと同様に油圧シリンダ等のごとき流体圧シリンダを採用することもできるものである。また、サーボモータによって回転されるクランク機構とすることも可能である。
【0025】
前述のごとく可動テーブル13を上下動するとき、基準位置(例えば可動テーブル13の最上昇位置又はパンチ19がワークWに当接した位置)からの可動テーブル13の上下動位置を検出するために、前記連結部材9の複数箇所には、例えばリニアスケール等のごとき位置検出装置43が前記各駆動装置21に対応して設けられている。
【0026】
以上のごとき構成において、ダイ17上に板状のワークWを位置決めした後、前述したように制御モータ37を駆動して可動テーブル13を下降すると、可動テーブル13の下部に備えたパンチ19がワークWの上面に当接し、ダイ17と協働してワークWをV字形状に折曲げることになる。
【0027】
上述のごとくワークWを折曲げるときの反力は、可動テーブル13,駆動装置21を介して各クランプ部材23へ伝達されるので、各クランプ部材23はC形状の口を開くように個別に撓みを生じることとなる。しかし、ワークWの折曲げ加工時の反力はフレーム本体5へ伝達されるようなことがないので、上記フレーム本体5に撓みを生じるようなことはないものである。
【0028】
したがって、前記連結部材9に備えた前記ガイド部11は常に垂直を保持しているものであって、可動テーブル13は常に垂直に案内されるものである。換言すれば、前述した第1の垂直面に対して第2の垂直面が前後に傾斜するようなことはなく、ダイ17におけるV溝の前後方向の中心とパンチ19の先端部は常に同一垂直面に一致した状態にある。よって、前記パンチ19の先端部とダイ17のV溝とを係合してワークWの折曲げ加工を行うとき、前記第2の垂直面と折曲げられたワークWの前側の傾斜部分とのなす角度と、ワークWの後側の傾斜部分と前記第2の垂直面となる角度が等しく保持されて折曲げ加工が行われるものであって、従来よりも高精度の角度に折曲げ加工することができるものである。
【0029】
ところで、ワークの材質,板厚及び折曲げ角度が一定の場合には、例えばワークの上面にパンチ19の先端部が当接した位置から、ダイ17に対するパンチ19の突込み量(ダイ17のV溝とパンチ19との係合位置関係)が一定になる。しかし、ワークの折曲げ線の長さが異なると、折曲げ加工に要する負荷が異なり、前記各クランプ部材23の撓み量が異なることになる。
【0030】
この際、各クランプ部材23は互いに撓みの影響のないようにそれぞれ独立した別個の構成であって、各クランプ部材23の撓みがフレーム本体5や隣接した別個のクランプ部材23に影響を与えることがないので、各駆動装置21すなわち各クランプ部材23に対応して設けられている各位置検出装置43の検出値が等しくなるように各駆動装置21を個別に制御することにより、前記パンチ19とダイ17との係合位置関係を全長に亘って一定に保持することができ、ワークを一定の角度に折曲げ加工することができるものである。
【0031】
すなわち、例えばワークの周縁に凹部や凸部が形成してあって、同一ワークであっても、折曲げ線の長さが異なり、折曲げ荷重が異なるような場合であっても、フレーム本体5,各クランプ部材23の撓み等の影響を受けることなく折曲げ線の全長に亘って一定の折曲げ角度に折曲げ加工することができ、精度の良い折曲げ加工を行うことができるものである。
【0032】
また、上部テーブル13,下部テーブル7の長手方向の複数箇所にパンチ19,ダイ17を装着してステップベンドを行う場合、折曲げ加工位置の左右方向への偏在により、各クランプ部材23に作用する負荷が相違し、各クランプ部材23の撓み量が異なる場合であっても、各クランプ部材23の撓みは隣接したクランプ部材23及びフレーム本体5に影響を与えるようなことなく、各駆動装置21を個別に制御して各位置におけるパンチ19,ダイ17によるワークの折曲げ加工時にも、ワークの折曲げ線の全長に亘って一定の角度に折曲げ加工することができるものである。
【0033】
前述のごとく、各駆動装置21を個別に制御駆動してワークWの折曲げ加工を行うとき、フレーム本体5に対する各駆動装置21の相対的な移動を検出すると共に前記各位置検出装置43によってフレーム本体5に対する可動テーブル13の相対的な移動を検出してフィードバック制御を行うものであるから、前記各クランプ部材23の撓み量をも加味してフィードバックを行うこととなり、目標位置への可動テーブル13の移動位置決めをより迅速に行うことができるものである。
【0034】
すなわち、前記位置検出装置43のみの検出によりフィードバック制御を行って可動テーブル13を目標位置へ位置決めすることも可能である。しかし、駆動装置21の駆動によって可動テーブル13を、ワークWの折曲げ角度に対応した目標位置へ位置決めしようとすると、反力によってクランプ部材23に撓みを生じ、その撓み量だけ駆動装置21が可動テーブル13から相対的に離れながら可動テーブル13の送り制御を行うことになるので、クランプ部材23の前記撓み量をも考慮すべく、駆動装置21の移動位置をも検出してフィードバック制御を行うことにより、可動テーブル13をより迅速に目標位置へ効果的に位置決めできることになるものである。
【0035】
既に理解されるように、パンチ19とダイ17との間にワークを挟み込んでワークの折曲げ加工を行うとき、折曲げ加工時の反力は各クランプ部材23でもって受けるものであってフレーム本体5は反力を受けることがないので、フレーム本体5におけるサイドフレーム3等を比較的薄く構成することができ、安価な構成となるものである。さらに、左右方向に長くして長大なワークの折曲げ加工を行う構成の場合にはクランプ部材23及び駆動装置21の数を増加することによって対応でき、上下のテーブルを上下方向に必要以上に大きくする必要がなく、全体的構成の小型化を図ることができるものである。
【0036】
なお、前記各クランプ部材23に作用する負荷を検出する負荷検知手段(例えば歪みセンサ,駆動装置21におけるモータの電流センサ等)を設けることにより、各クランプ部材23に作用する過負荷を検知でき、安全性の向上を図ることができるものである。
【0037】
図3,図4は本発明の第2実施形態を示すものである。この第2実施形態において、前記実施形態と同一機能を奏する構成部分には同一符号を付することとして重複した説明は省略する。
【0038】
第2の実施形態においては、フレーム本体45を回転可能な左右回転フレーム47に支持して設けた構成である。すなわち、前記回転フレーム47は、回転軸あるいは支持軸等の回転支持部49を介して基体フレーム51の一部に回転可能に支持されており、例えばサーボモータ等のごとき適宜のアクチュエータ(図示省略)の駆動によって回転されるものである。
【0039】
そして、前記下部テーブル(固定テーブル)7に相当する固定テーブル53の両端側が前記左右の回転フレーム47に一体的に固定してあり、前記可動テーブル13に相当する可動テーブル55は、前記回転フレーム47に一体に設けたガイドフレーム57のガイド部59に案内されている。
【0040】
前記クランプ部材23に相当するクランプ部材61は左右に対向して設けてあって、上記クランプ部材61の基部は枢軸63を介して前記固定テーブル53に取付けてあり、上記クランプ部材61の自由端側には、前記駆動装置21に相当する駆動装置65が、前記枢軸63の軸心を含む同一平面内に軸心を有するヒンジピン67を介して装着してある。なお、上記駆動装置65は前記駆動装置21の構成と同様であって、モータ69を回転駆動することにより、内装したボールネジ(図示省略)を回転して、前記可動テーブル55を固定テーブル53に対して接近離反する方向へ駆動するものである。
【0041】
板状のワークの折曲げ加工を行うために、前記固定テーブル53にはパンチ19が装着してあり、前記可動テーブル55にはダイ17が装着してある。そして、前記パンチ19とダイ17との係合位置関係を検出するために、基準位置からの前記可動テーブル55の移動位置を検出するために、前記位置検出装置43に相当する位置検出装置(図示省略)が複数箇所に設けられている。
【0042】
なお、上記構成において、前記回転フレーム47の回転中心は、前記パンチ19の前端部の位置とほぼ一致しているものである。
【0043】
前記構成において、パンチ19とダイ17との間にワークを位置決めし、前記駆動装置65を駆動して可動テーブル55を固定テーブル53に接近する方向へ移動し、前記パンチ19とダイ17とを係合することにより、ワークの折曲げ加工を行うものである。この際、各モータ69を個別に制御駆動することにより、前述同様にパンチ19とダイ17とを平行に維持できるものである。また、前記パンチ19とダイ17との係合が次第に進行するに従って、前記回転フレーム47を、図4において例えば反時計回り方向に回動することにより、ワークの前側(図4においての左側)を水平に保持してワークの折曲げ加工を行うことができるものである。
【0044】
換言すれば、パンチ19とダイ17との係合によってワークをV字形状に折曲げ加工するとき、ワークの一辺側を常に一定位置に保持して折曲げ加工を行うことができ、例えばロボットハンドによって前記一辺側を保持して折曲げ加工を行うことができるものである。すなわち自動化が容易なものである。また、前述同様に精度の良い折曲げ加工を行い得るものである。
【0045】
【発明の効果】
以上のごとき説明より理解されるように、本発明によれば、ワークの折曲げ加工時の負荷がフレーム本体に伝達されるようなことがなく、固定テーブルに対して可動テーブルが傾斜するようなことがないので、より高精度の折曲げ加工を行うことができ、前述したごとき従来の問題を解消し得るものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施形態に係るプレスブレーキを概念的,概略的に示した正面説明図である。
【図2】本発明の実施形態に係るプレスブレーキを概念的,概略的に示した側断面説明図である。
【図3】本発明の第2の実施形態に係るプレスブレーキの概略的,概略的な正面説明図である。
【図4】本発明の第2の実施形態に係るプレスブレーキの概略的,概略的な側断面説明図である。
【符号の説明】
1 プレスブレーキ
3 サイドフレーム
5,45 フレーム本体
7 下部テーブル(固定テーブル)
9 連結部材
11,59 ガイド部
13 上部テーブル(可動テーブル)
15 スライダ
17 ダイ
19 パンチ
21,65 駆動装置
23,61 クランプ部材
25,63 枢軸
27,67 ヒンジピン
29 ケーシング
31 ボールネジ
33 プーリ
35 ブラケット
37 制御モータ
39 駆動プーリ
41 ナット部材
43 位置検出装置
47 回転フレーム
49 回転支持部
51 基体フレーム
53 固定テーブル
55 可動テーブル
57 ガイドフレーム
69 モータ
【発明の属する技術分野】
本発明は、プレスブレーキに係り、さらに詳細には、プレスブレーキにおけるフレーム本体と、ラムを駆動する駆動装置を支持したクランプ部材とを別個に設けて、折曲げ加工時の反力が前記フレーム本体に影響を与えない構成としてなるプレスブレーキに関する。
【0002】
【従来の技術】
板状のワークの折曲げ加工を行うプレスブレーキは、一般的には、上型(パンチ)を備えた上部テーブルと、上記パンチと協働してワークの折曲げ加工を行う下型(ダイ)を備えた下部テーブルとを、上下に対向してフレーム本体に備えた構成である。そして前記上部テーブル又は下部テーブルの一方のテーブルを、他方のテーブルに対して接近離反する方向へ移動自在の可動テーブルに構成してあって、上記可動テーブルを上下動するための駆動装置は両側のサイドフレームに支持されている。また前記可動テーブルと対向する他方の固定テーブルの両側が前記サイドフレームに支持されている構成である。
【0003】
すなわち、前記上下のテーブルはサイドフレームに支持された両端支持の構成であるので、上下のテーブルに装着した上下の金型(パンチ,ダイ)によってワークの折曲げ加工を行うと、その際の反力によって上下のテーブルの中央部付近は互いに離反する方向へ湾曲する傾向にある。したがって、上下の金型の中央部付近の係合は両端付近の係合より浅く甘いものとなる。
【0004】
よって、折曲げ加工された板状の製品の折曲げ角度は、両端付近の折曲げ角度よりも中央部付近の折曲げ角度が甘い(大きい)ものとなり、いわゆる「船形」を呈することになる。
【0005】
上述のように製品が船形になることを防止するために、従来は、上型を下側が凸状となるように予め湾曲したり、上部テーブルの上方向への湾曲に追従して下部テーブルを上方向に湾曲せしめることが行われている。また、上部テーブルの湾曲を小さく抑制するために、上部テーブルの長手方向に複数のフレームを配置し、各フレームに装着した駆動装置によって上部テーブル(ラム)を駆動する構成も開発されている(例えば特許文献1,2参照)。
【0006】
【特許文献1】
特許第2869120号公報
【0007】
【特許文献2】
特許第3300078号公報
【0008】
【発明が解決しようとする課題】
従来のプレスブレーキや特許文献1、2に記載のごときプレスブレーキにおいては、C形フレームの上部に上部テーブル及び上部テーブルを駆動するための駆動装置を備えた構成であるので、上下のテーブルに備えた上下の金型によってワークを加圧して折曲げ加工を行うとき、反力によってC形フレームは口を開くように歪み(撓み)を生じ、上部テーブルは下部テーブルに対して前後方向に僅かに傾斜することになる。すなわち、上下のテーブルは垂直平面内においての整合性が僅かにずれることになる。
【0009】
したがって、下型(ダイ)におけるV字形状の溝の底部(V溝における前後方向のV幅の中央部)を含む左右方向に長い垂直面(第1の垂直面)と上型(パンチ)における先端部(下端部)を含む左右方向に長い垂直面(第2の垂直面)とが一致した状態から、前記第1の垂直面に対して第2の垂直面が僅かに前後方向に傾斜することとなり、ワークの折曲げ角度をより高精度に加工する上において改良が望まれている。
【0010】
【課題を解決するための手段】
本発明は前述のごとき従来の問題に鑑みてなされたもので、パンチを備えた上部テーブルと、上記パンチと協働してワークの折曲げ加工を行うダイを備えた下部テーブルとを対向してフレーム本体に備え、前記上部テーブル又は下部テーブルの一方のテーブルを他方のテーブルに対して接近離反する方向へ移動自在の可動テーブルとしてなるプレスブレーキにおいて、前記可動テーブルを移動自在に案内するガイド部を前記フレーム本体に設け、前記可動テーブルを駆動するための駆動装置を支持したクランプ部材を前記可動テーブルの少なくとも両側部に対応して設けると共に前記ワークの折曲げ加工時の反力を前記各クランプ部材でもって受ける構成としてなるものである。
【0011】
また、本発明は、上記プレスブレーキにおいて、前記駆動装置は、前記フレーム本体に前記可動テーブルと同方向へ移動可能に支持されているものである。
【0012】
また本発明は、上記プレスブレーキにおいて、前記クランプ部材はC形状であって、前記フレーム本体に対する前記クランプ部材の取付け位置と前記駆動装置を支持した支持部は、前記可動テーブルが往復移動する移動平面の延長部にほぼ一致して設けられているものである。
【0013】
また本発明は、上記プレスブレーキにおいて、前記各駆動装置に対応した位置において前記フレーム本体に、前記可動テーブルの移動位置を検出するための位置検出装置を設けると共に前記各駆動装置を個別に制御自在に設けてあるものである。
【0014】
また。本発明は、上記プレスブレーキにおいて、前記フレーム本体に対する前記駆動装置の移動装置を検出するための位置検出装置を備えているものである。
【0015】
また本発明は、上記プレスブレーキにおいて、前記フレーム本体は、回転可能の回転フレームに支持されているものである。
【0016】
【発明の実施の形態】
図1,図2を参照するに、本発明の実施形態に係るプレスブレーキ1は、左右のC形のサイドフレーム3を含むフレーム本体5を備えている。このフレーム本体5は、前記サイドフレーム3の下部に左右両側を一体的に固定した下部テーブル(固定テーブル)7が設けてあり、また、前記サイドフレーム3の上部には左右方向に長い連結部材9の左右両側が一体的に固定してある。
【0017】
そして、前記連結部材9の前面の複数箇所には上下方向のガイド部11が設けてあり、このガイド部11には前記固定テーブル(下部テーブル)7と対向した可動テーブル(上部テーブル)13が複数のスライダ15を介して上下動自在に案内されている。板状のワークWの折曲げ加工を行うために、前記固定テーブル7の上部にはV溝を上部に備えたダイ(下型)17が取付けてあり、また、前記可動テーブル13の下部には、前記ダイ17と協働してワークの折曲げ加工を行うためのパンチ(上型)19が装着してある。
【0018】
前記ガイド部11に案内されて可動テーブル13が上下動するとき、前記ダイ17におけるV字形状の溝の底部(V溝における前後方向のV幅の中央部)を通る垂直面(第1の垂直面)と前記パンチ19の先端部(下端部)を通る垂直面(第2の垂直面)とは常に一致した状態にあり、前記パンチ19とダイ17とを係合したとき、パンチ19の先端部とダイ17におけるV溝の底部とは同一垂直面内に位置するものである。
【0019】
前記可動テーブル(上部テーブル)13を上下動するために、駆動装置21が設けられている。より詳細には、左右の前記サイドフレーム3の間において、前記固定テーブル7の複数箇所には、C形状をしたクランプ部材23の下部(基部)が枢軸25を介して支持されており、この各クランプ部材23の上部には前記駆動装置21が支持されている。
【0020】
前記クランプ部材23の上部(自由端)は、図2に示すように、前記可動テーブル13の上方に位置しており、この上部に前記駆動装置21がヒンジピン27を介して支持されている。前記ヒンジピン27は、前記枢軸25の垂直上方位置に位置してある。すなわち、前記枢軸25の軸心は前記第1の垂直面にほぼ一致して設けてあり、またヒンジピン27の軸心は前記第2の垂直面にほぼ一致してある。換言すると、前記ダイ17のV溝の幅方向の中心,パンチ19の先端部,枢軸25の軸心及びヒンジピン27の軸心は同一垂直平面内に位置することになる。
【0021】
前記駆動装置21は、前記ヒンジピン27を介して支持されたケーシング29を備えており、このケーシング29内に回転自在に支持されたボールネジ31の上部にはプーリ33が取付けてある。そして、前記ケーシング29に取付けたブラケット35にはサーボモータのごとき制御モータ37が装着してあり、この制御モータ37の出力軸に備えた駆動プーリ39と前記プーリ33にはタイミングベルトが掛回してある。さらに、前記ボールネジ31には、前記可動テーブル13に備えたナット部材41が相対的に移動可能に螺合してある。
【0022】
したがって、前記制御モータ37を制御装置(図示省略)の制御の下に駆動回転してボールネジ31を回転すると、可動テーブル13はナット部材41を介して上下動されることになる。
【0023】
前記駆動装置21が前記可動テーブル13を押圧する方向と前記移動テーブル13の移動方向とが常に一致した状態に維持されるように、前記各駆動装置21のケーシング29は、前記ガイド部11,スライダ15と同様の構成よりなるガイド機構42を介して前記連結部材9に垂直に移動可能に案内支持されている。そして、この各ガイド機構42に近接した位置には、フレーム本体5に対する各駆動装置21の相対的な移動位置又は移動量を検出するための位置検出装置(図示省略)がそれぞれ設けられている。
【0024】
ところで、前記可動テーブル13を上下動するための駆動装置の構成としては、前述したごときボールネジ機構に限ることなく、一般的なプレスブレーキと同様に油圧シリンダ等のごとき流体圧シリンダを採用することもできるものである。また、サーボモータによって回転されるクランク機構とすることも可能である。
【0025】
前述のごとく可動テーブル13を上下動するとき、基準位置(例えば可動テーブル13の最上昇位置又はパンチ19がワークWに当接した位置)からの可動テーブル13の上下動位置を検出するために、前記連結部材9の複数箇所には、例えばリニアスケール等のごとき位置検出装置43が前記各駆動装置21に対応して設けられている。
【0026】
以上のごとき構成において、ダイ17上に板状のワークWを位置決めした後、前述したように制御モータ37を駆動して可動テーブル13を下降すると、可動テーブル13の下部に備えたパンチ19がワークWの上面に当接し、ダイ17と協働してワークWをV字形状に折曲げることになる。
【0027】
上述のごとくワークWを折曲げるときの反力は、可動テーブル13,駆動装置21を介して各クランプ部材23へ伝達されるので、各クランプ部材23はC形状の口を開くように個別に撓みを生じることとなる。しかし、ワークWの折曲げ加工時の反力はフレーム本体5へ伝達されるようなことがないので、上記フレーム本体5に撓みを生じるようなことはないものである。
【0028】
したがって、前記連結部材9に備えた前記ガイド部11は常に垂直を保持しているものであって、可動テーブル13は常に垂直に案内されるものである。換言すれば、前述した第1の垂直面に対して第2の垂直面が前後に傾斜するようなことはなく、ダイ17におけるV溝の前後方向の中心とパンチ19の先端部は常に同一垂直面に一致した状態にある。よって、前記パンチ19の先端部とダイ17のV溝とを係合してワークWの折曲げ加工を行うとき、前記第2の垂直面と折曲げられたワークWの前側の傾斜部分とのなす角度と、ワークWの後側の傾斜部分と前記第2の垂直面となる角度が等しく保持されて折曲げ加工が行われるものであって、従来よりも高精度の角度に折曲げ加工することができるものである。
【0029】
ところで、ワークの材質,板厚及び折曲げ角度が一定の場合には、例えばワークの上面にパンチ19の先端部が当接した位置から、ダイ17に対するパンチ19の突込み量(ダイ17のV溝とパンチ19との係合位置関係)が一定になる。しかし、ワークの折曲げ線の長さが異なると、折曲げ加工に要する負荷が異なり、前記各クランプ部材23の撓み量が異なることになる。
【0030】
この際、各クランプ部材23は互いに撓みの影響のないようにそれぞれ独立した別個の構成であって、各クランプ部材23の撓みがフレーム本体5や隣接した別個のクランプ部材23に影響を与えることがないので、各駆動装置21すなわち各クランプ部材23に対応して設けられている各位置検出装置43の検出値が等しくなるように各駆動装置21を個別に制御することにより、前記パンチ19とダイ17との係合位置関係を全長に亘って一定に保持することができ、ワークを一定の角度に折曲げ加工することができるものである。
【0031】
すなわち、例えばワークの周縁に凹部や凸部が形成してあって、同一ワークであっても、折曲げ線の長さが異なり、折曲げ荷重が異なるような場合であっても、フレーム本体5,各クランプ部材23の撓み等の影響を受けることなく折曲げ線の全長に亘って一定の折曲げ角度に折曲げ加工することができ、精度の良い折曲げ加工を行うことができるものである。
【0032】
また、上部テーブル13,下部テーブル7の長手方向の複数箇所にパンチ19,ダイ17を装着してステップベンドを行う場合、折曲げ加工位置の左右方向への偏在により、各クランプ部材23に作用する負荷が相違し、各クランプ部材23の撓み量が異なる場合であっても、各クランプ部材23の撓みは隣接したクランプ部材23及びフレーム本体5に影響を与えるようなことなく、各駆動装置21を個別に制御して各位置におけるパンチ19,ダイ17によるワークの折曲げ加工時にも、ワークの折曲げ線の全長に亘って一定の角度に折曲げ加工することができるものである。
【0033】
前述のごとく、各駆動装置21を個別に制御駆動してワークWの折曲げ加工を行うとき、フレーム本体5に対する各駆動装置21の相対的な移動を検出すると共に前記各位置検出装置43によってフレーム本体5に対する可動テーブル13の相対的な移動を検出してフィードバック制御を行うものであるから、前記各クランプ部材23の撓み量をも加味してフィードバックを行うこととなり、目標位置への可動テーブル13の移動位置決めをより迅速に行うことができるものである。
【0034】
すなわち、前記位置検出装置43のみの検出によりフィードバック制御を行って可動テーブル13を目標位置へ位置決めすることも可能である。しかし、駆動装置21の駆動によって可動テーブル13を、ワークWの折曲げ角度に対応した目標位置へ位置決めしようとすると、反力によってクランプ部材23に撓みを生じ、その撓み量だけ駆動装置21が可動テーブル13から相対的に離れながら可動テーブル13の送り制御を行うことになるので、クランプ部材23の前記撓み量をも考慮すべく、駆動装置21の移動位置をも検出してフィードバック制御を行うことにより、可動テーブル13をより迅速に目標位置へ効果的に位置決めできることになるものである。
【0035】
既に理解されるように、パンチ19とダイ17との間にワークを挟み込んでワークの折曲げ加工を行うとき、折曲げ加工時の反力は各クランプ部材23でもって受けるものであってフレーム本体5は反力を受けることがないので、フレーム本体5におけるサイドフレーム3等を比較的薄く構成することができ、安価な構成となるものである。さらに、左右方向に長くして長大なワークの折曲げ加工を行う構成の場合にはクランプ部材23及び駆動装置21の数を増加することによって対応でき、上下のテーブルを上下方向に必要以上に大きくする必要がなく、全体的構成の小型化を図ることができるものである。
【0036】
なお、前記各クランプ部材23に作用する負荷を検出する負荷検知手段(例えば歪みセンサ,駆動装置21におけるモータの電流センサ等)を設けることにより、各クランプ部材23に作用する過負荷を検知でき、安全性の向上を図ることができるものである。
【0037】
図3,図4は本発明の第2実施形態を示すものである。この第2実施形態において、前記実施形態と同一機能を奏する構成部分には同一符号を付することとして重複した説明は省略する。
【0038】
第2の実施形態においては、フレーム本体45を回転可能な左右回転フレーム47に支持して設けた構成である。すなわち、前記回転フレーム47は、回転軸あるいは支持軸等の回転支持部49を介して基体フレーム51の一部に回転可能に支持されており、例えばサーボモータ等のごとき適宜のアクチュエータ(図示省略)の駆動によって回転されるものである。
【0039】
そして、前記下部テーブル(固定テーブル)7に相当する固定テーブル53の両端側が前記左右の回転フレーム47に一体的に固定してあり、前記可動テーブル13に相当する可動テーブル55は、前記回転フレーム47に一体に設けたガイドフレーム57のガイド部59に案内されている。
【0040】
前記クランプ部材23に相当するクランプ部材61は左右に対向して設けてあって、上記クランプ部材61の基部は枢軸63を介して前記固定テーブル53に取付けてあり、上記クランプ部材61の自由端側には、前記駆動装置21に相当する駆動装置65が、前記枢軸63の軸心を含む同一平面内に軸心を有するヒンジピン67を介して装着してある。なお、上記駆動装置65は前記駆動装置21の構成と同様であって、モータ69を回転駆動することにより、内装したボールネジ(図示省略)を回転して、前記可動テーブル55を固定テーブル53に対して接近離反する方向へ駆動するものである。
【0041】
板状のワークの折曲げ加工を行うために、前記固定テーブル53にはパンチ19が装着してあり、前記可動テーブル55にはダイ17が装着してある。そして、前記パンチ19とダイ17との係合位置関係を検出するために、基準位置からの前記可動テーブル55の移動位置を検出するために、前記位置検出装置43に相当する位置検出装置(図示省略)が複数箇所に設けられている。
【0042】
なお、上記構成において、前記回転フレーム47の回転中心は、前記パンチ19の前端部の位置とほぼ一致しているものである。
【0043】
前記構成において、パンチ19とダイ17との間にワークを位置決めし、前記駆動装置65を駆動して可動テーブル55を固定テーブル53に接近する方向へ移動し、前記パンチ19とダイ17とを係合することにより、ワークの折曲げ加工を行うものである。この際、各モータ69を個別に制御駆動することにより、前述同様にパンチ19とダイ17とを平行に維持できるものである。また、前記パンチ19とダイ17との係合が次第に進行するに従って、前記回転フレーム47を、図4において例えば反時計回り方向に回動することにより、ワークの前側(図4においての左側)を水平に保持してワークの折曲げ加工を行うことができるものである。
【0044】
換言すれば、パンチ19とダイ17との係合によってワークをV字形状に折曲げ加工するとき、ワークの一辺側を常に一定位置に保持して折曲げ加工を行うことができ、例えばロボットハンドによって前記一辺側を保持して折曲げ加工を行うことができるものである。すなわち自動化が容易なものである。また、前述同様に精度の良い折曲げ加工を行い得るものである。
【0045】
【発明の効果】
以上のごとき説明より理解されるように、本発明によれば、ワークの折曲げ加工時の負荷がフレーム本体に伝達されるようなことがなく、固定テーブルに対して可動テーブルが傾斜するようなことがないので、より高精度の折曲げ加工を行うことができ、前述したごとき従来の問題を解消し得るものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施形態に係るプレスブレーキを概念的,概略的に示した正面説明図である。
【図2】本発明の実施形態に係るプレスブレーキを概念的,概略的に示した側断面説明図である。
【図3】本発明の第2の実施形態に係るプレスブレーキの概略的,概略的な正面説明図である。
【図4】本発明の第2の実施形態に係るプレスブレーキの概略的,概略的な側断面説明図である。
【符号の説明】
1 プレスブレーキ
3 サイドフレーム
5,45 フレーム本体
7 下部テーブル(固定テーブル)
9 連結部材
11,59 ガイド部
13 上部テーブル(可動テーブル)
15 スライダ
17 ダイ
19 パンチ
21,65 駆動装置
23,61 クランプ部材
25,63 枢軸
27,67 ヒンジピン
29 ケーシング
31 ボールネジ
33 プーリ
35 ブラケット
37 制御モータ
39 駆動プーリ
41 ナット部材
43 位置検出装置
47 回転フレーム
49 回転支持部
51 基体フレーム
53 固定テーブル
55 可動テーブル
57 ガイドフレーム
69 モータ
Claims (6)
- パンチを備えた上部テーブルと、上記パンチと協働してワークの折曲げ加工を行うダイを備えた下部テーブルとを対向してフレーム本体に備え、前記上部テーブル又は下部テーブルの一方のテーブルを他方のテーブルに対して接近離反する方向へ移動自在の可動テーブルとしてなるプレスブレーキにおいて、前記可動テーブルを移動自在に案内するガイド部を前記フレーム本体に設け、前記可動テーブルを駆動するための駆動装置を支持したクランプ部材を前記可動テーブルの少なくとも両側部に対応して設けると共に前記ワークの折曲げ加工時の反力を前記各クランプ部材でもって受ける構成としてなることを特徴とするプレスブレーキ。
- 請求項1に記載のプレスブレーキにおいて、前記駆動装置は、前記フレーム本体に前記可動テーブルと同方向へ移動可能に支持されていることを特徴とするプレスブレーキ。
- 請求項1又は2に記載のプレスブレーキにおいて、前記クランプ部材はC形状であって、前記フレーム本体に対する前記クランプ部材の取付け位置と前記駆動装置を支持した支持部は、前記可動テーブルが往復移動する移動平面の延長部にほぼ一致して設けられていることを特徴とするプレスブレーキ。
- 請求項1、2又は3に記載のプレスブレーキにおいて、前記各駆動装置に対応した位置において前記フレーム本体に、前記可動テーブルの移動位置を検出するための位置検出装置を設けると共に前記各駆動装置を個別に制御自在に設けてあることを特徴とするプレスブレーキ。
- 請求項4に記載のプレスブレーキにおいて、前記フレーム本体に対する前記駆動装置の移動装置を検出するための位置検出装置を備えていることを特徴とするプレスブレーキ。
- 請求項1〜5のいずれかに記載のプレスブレーキにおいて、前記フレーム本体は、回転可能の回転フレームに支持されていることを特徴とするプレスブレーキ。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2003165214A JP2005000931A (ja) | 2003-06-10 | 2003-06-10 | プレスブレーキ |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP2003165214A JP2005000931A (ja) | 2003-06-10 | 2003-06-10 | プレスブレーキ |
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JP2005000931A true JP2005000931A (ja) | 2005-01-06 |
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ID=34091766
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
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JP2003165214A Pending JP2005000931A (ja) | 2003-06-10 | 2003-06-10 | プレスブレーキ |
Country Status (1)
Country | Link |
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JP (1) | JP2005000931A (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2016198819A (ja) * | 2015-04-13 | 2016-12-01 | 株式会社吉野機械製作所 | プレス機械 |
-
2003
- 2003-06-10 JP JP2003165214A patent/JP2005000931A/ja active Pending
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JP2016198819A (ja) * | 2015-04-13 | 2016-12-01 | 株式会社吉野機械製作所 | プレス機械 |
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