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JP2005086744A - デジタルカメラ及びデジタルカメラの制御方法 - Google Patents

デジタルカメラ及びデジタルカメラの制御方法 Download PDF

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Abstract

【課題】 手ぶれの発生を防止することのできるデジタルカメラ及びデジタルカメラの制御方法を得る。
【解決手段】 CPU32により、撮影によって取得されて記録メディア42Aに記録された被写体像を示すデジタル画像データに基づいて、前記被写体像の所定領域を所定倍率で拡大した拡大画像を示すデジタル画像データを生成し、生成したデジタル画像データにより示される拡大画像をLCD(液晶ディスプレイ)30によって表示し、表示した前記拡大画像に対する参照結果に応じて再度撮影を行うか否かを指示する指示情報を操作部56を介して入力させ、入力された前記指示情報が再度撮影を行うことを指示するものである場合に撮影時におけるシャッター速度を所定速度だけ速くするように制御する。
【選択図】 図2

Description

本発明は、デジタルカメラ及びデジタルカメラの制御方法に係り、特に、液晶ディスプレイ等の表示手段が備えられたデジタルカメラ及び当該デジタルカメラの制御方法に関する。
近年、CCD(Charge Coupled Device)、CMOS(Complementary Metal Oxide Semiconductor)イメージ・センサ等の撮像素子の高解像度化に伴い、デジタル電子スチルカメラやデジタルビデオカメラ等のデジタルカメラの需要が急増している。
ところで、このようなデジタルカメラでは、シャッター速度が遅くなるほど手ぶれが発生しやすくなるため、撮影時に手ぶれ警告を報知する機能を有するカメラも多数製品化されている。
しかしながら、当該機能を有するデジタルカメラであっても手ぶれが生じることはあるため、撮影時に手ぶれが生じたか否かを簡易に確認するための技術が要望されている。
なお、近年のデジタルカメラには、撮影時や再生時に被写体像を表示するための液晶ディスプレイ(以下、「LCD」という。)が設けられているものが多いため、この種のデジタルカメラでは、撮影された被写体像をLCDに再生表示し、当該被写体像の状態を参照することによって手ぶれが生じたか否かを確認することもできる。
しかしながら、通常、LCDの解像度は撮影された被写体像の解像度より低いため、当該被写体像をLCDに表示する際には被写体像を構成する画素を各解像度間の差に応じた割合で間引いて表示する必要があり、上記の被写体像をLCDに再生表示する方法では、手ぶれの状態を充分には確認できない、という問題があった。
そこで、この問題を解決するために適用できる従来の技術として、特許文献1には、記録画像の焦点が合っているか否かを確実に確認できるようにすることを目的として、画像記録時に焦点を合わせた位置を記録しておき、画像を再生表示する際に、焦点を合わせた位置を拡大して画像を表示する技術が開示されている。
この技術を適用することにより、拡大表示された画像を参照することによって手ぶれが生じたか否かを確認することができる。
特開2000−278578公報
しかしながら、上記特許文献1に係る技術を適用した場合、手ぶれが生じたか否かを確認することはできるものの、以降の撮影時における手ぶれの発生を防止することはできない、という問題点があった。
すなわち、周知のように、手ぶれは撮影時におけるシャッター速度が遅くなるほど発生しやすくなる。一方、シャッター速度は、主に撮影時の周囲の明るさに応じて決定されるものなので、手ぶれが発生した撮影の時点における周囲の明るさと、次に撮影を行うときの周囲の明るさが余り変わらない場合には再度手ぶれが生じてしまう可能性が高い。特に、撮影者が同一である場合には、撮影時のデジタルカメラに対する操作状態(レリーズボタンへの押下力の付与状態やカメラの把持状態等)が余り変わらないため、この傾向は顕著となる。
しかしながら、上記特許文献1に係る技術では、シャッター速度については何ら考慮されておらず、以降の撮影時における手ぶれの発生を防止することはできない。
本発明は上記問題点を解消するためになされたものであり、手ぶれの発生を防止することのできるデジタルカメラ及びデジタルカメラの制御方法を提供することを目的とする。
上記目的を達成するために、請求項1記載のデジタルカメラは、撮影によって取得された被写体像を示す画像情報が記録された記録媒体と、前記被写体像の所定領域を所定倍率で拡大した拡大画像を示す拡大画像情報を前記画像情報に基づいて生成する生成手段と、前記拡大画像情報により示される拡大画像を表示する表示手段と、前記表示手段により表示された拡大画像に対する参照結果に応じて再度撮影を行うか否かを指示する指示情報を入力する指示入力手段と、前記指示情報が再度撮影を行うことを指示するものである場合に撮影時におけるシャッター速度を所定速度だけ速くするように制御する制御手段と、を備えている。
請求項1に記載のデジタルカメラによれば、撮影によって取得され、記録媒体に記録された被写体像を示す画像情報に基づいて、前記被写体像の所定領域を所定倍率で拡大した拡大画像を示す拡大画像情報が生成され、当該拡大画像情報により示される拡大画像が表示手段によって表示される。従って、表示手段により表示された拡大画像を参照することによって、撮影時における手ぶれの状態を確認することができる。
なお、上記記録媒体には、RAM(Random Access Memory)、EEPROM(Electrically Erasable and Programmable Read Only Memory)、フラッシュEEPROM(Flash EEPROM)等の半導体記憶素子、スマート・メディア(SmartMedia(R))、コンパクト・フラッシュ(CompactFlash)、ATA(AT Attachment)カード、マイクロドライブ、フロッピィディスク、CD−R(Compact Disc-Recordable)、CD−RW(Compact Disc-ReWritable)、光磁気ディスク等の可搬型記録媒体が含まれる。また、上記表示手段には、LCD、CRTディスプレイ、プラズマ・ディスプレイ、有機ELディスプレイ等のディスプレイが含まれる。
ここで、本発明では、表示手段により表示された拡大画像に対する参照結果に応じて再度撮影を行うか否かを指示する指示情報が指示入力手段により入力され、制御手段により、当該指示情報が再度撮影を行うことを指示するものである場合に撮影時におけるシャッター速度が所定速度だけ速くなるように制御される。
すなわち、上記指示入力手段により再度撮影を行うことを指示する指示情報が入力される場合は手ぶれが生じている場合であり、そのままのシャッター速度で撮影を再度行っても再び手ぶれが生じてしまう可能性が高い。
そこで、本発明では、再度撮影を行うことが指示された場合にはシャッター速度をそれまでより速くしており、この結果として、それ以降の撮影時における手ぶれの発生を防止するようにしている。
このように、請求項1に記載のデジタルカメラによれば、撮影によって取得されて記録媒体に記録された被写体像を示す画像情報に基づいて、前記被写体像の所定領域を所定倍率で拡大した拡大画像を示す拡大画像情報を生成し、生成した前記拡大画像情報により示される拡大画像を表示し、表示した前記拡大画像に対する参照結果に応じて再度撮影を行うか否かを指示する指示情報を入力させ、入力された前記指示情報が再度撮影を行うことを指示するものである場合に撮影時におけるシャッター速度を所定速度だけ速くするように制御しているので、手ぶれの発生を防止することができる。
なお、本発明の前記制御手段は、請求項2に記載の発明のように、前記指示情報が再度撮影を行うことを指示するものである場合に、更に、前記画像情報を前記記録媒体から消去するように制御することが好ましい。これによって、再度の撮影によって不要となる画像情報を記録媒体から消去することができ、記録媒体の不要な残記憶容量の減少を防止することができる。
ところで、本発明においてシャッター速度を所定速度だけ速くした場合、その分だけ露光量が少なくなるため、適正な露出状態での撮影が行えなくなる可能性がある。
そこで、本発明の前記制御手段は、請求項3に記載の発明のように、前記指示情報が再度撮影を行うことを指示するものである場合に、更に、シャッター優先自動露出モードへ移行するように制御することが好ましい。これによって、シャッター速度の高速化に応じて絞りの状態が制御されるようになり、適正な露出状態での撮影を確実に行うことができる。
更に、本発明は、請求項4記載の発明のように、前記画像情報を、予め設定された合焦領域を対象として合焦制御が行われて取得されたものとし、前記所定領域を、前記合焦領域の一部又は全部を含む領域とすることが好ましい。これによって、焦点が合っている領域の拡大画像を参照して手ぶれの状態を確認することができるため、手ぶれの状態を、より確実に確認することができる。
一方、上記目的を達成するために、請求項5記載のデジタルカメラの制御方法は、撮影によって取得されて記録媒体に記録された被写体像を示す画像情報に基づいて、前記被写体像の所定領域を所定倍率で拡大した拡大画像を示す拡大画像情報を生成し、生成した前記拡大画像情報により示される拡大画像を表示し、表示した前記拡大画像に対する参照結果に応じて再度撮影を行うか否かを指示する指示情報を入力させ、入力された前記指示情報が再度撮影を行うことを指示するものである場合に撮影時におけるシャッター速度を所定速度だけ速くするように制御するものである。
従って、請求項5に記載のデジタルカメラの制御方法によれば、請求項1に記載の発明と同様にデジタルカメラを作用させることができるので、請求項1記載の発明と同様に、手ぶれの発生を防止することができる。
本発明に係るデジタルカメラ及びデジタルカメラの制御方法によれば、撮影によって取得されて記録媒体に記録された被写体像を示す画像情報に基づいて、前記被写体像の所定領域を所定倍率で拡大した拡大画像を示す拡大画像情報を生成し、生成した前記拡大画像情報により示される拡大画像を表示し、表示した前記拡大画像に対する参照結果に応じて再度撮影を行うか否かを指示する指示情報を入力させ、入力された前記指示情報が再度撮影を行うことを指示するものである場合に撮影時におけるシャッター速度を所定速度だけ速くするように制御しているので、手ぶれの発生を防止することができる、という効果が得られる。
以下、図面を参照して、本発明を実施するための最良の形態について詳細に説明する。
まず、図1を参照して、本形態に係るデジタルカメラ10の外観上の構成を説明する。同図に示すように、デジタルカメラ10の正面には、被写体像を結像させるためのレンズ12と、撮影する被写体の構図を決定するために用いられるファインダ70と、が備えられている。また、デジタルカメラ10の上面には、撮影を実行する際に撮影者によって押圧操作されるレリーズボタン56Aと、電源スイッチ56Bと、が備えられている。
なお、本実施の形態に係るレリーズボタン56Aは、中間位置まで押下される状態(以下、「半押し状態」という。)と、当該中間位置を超えた最終押下位置まで押下される状態(以下、「全押し状態」という。)と、の2段階の押圧操作が検出可能に構成されている。
そして、本実施の形態に係るデジタルカメラ10では、レリーズボタン56Aを半押し状態にすることによりAE(Automatic Exposure、自動露出)機能が働いて露出状態(シャッタースピード、絞りの状態)が設定された後、AF(Auto Focus、自動合焦)機能が働いて合焦制御され、その後、引き続き全押し状態にすると露光(撮影)が行われる。
なお、本実施の形態に係るデジタルカメラ10は、指定されたシャッター速度値と被写体の明るさによって適正な絞り値が自動的に決定されるシャッター優先AEモードと、指定された絞り値と被写体の明るさによってシャッター速度が自動的に決定される絞り優先AEモードの何れかのモードが選択的に設定可能とされており、AE機能が働く場合は、設定されているAEモードにて露出状態が設定されることになる。
一方、デジタルカメラ10の背面には、前述のファインダ70の接眼部と、撮影によって得られたデジタル画像データにより示される被写体像や各種メニュー画面、メッセージ等を表示するための液晶ディスプレイ(以下、「LCD」という。)30と、撮影を行うモードである撮影モード及び撮影によって得られたデジタル画像データにより示される被写体像をLCD30に表示(再生)するモードである再生モードの何れかのモードに設定するためにスライド操作されるモード切替スイッチ56Cと、LCD30の表示領域における上・下・左・右の4方向の移動方向を示す4つの矢印キーを含んで構成された十字カーソルボタン56Dと、が備えられている。
また、デジタルカメラ10の背面には、LCD30にメインメニュー画面を表示する際に押圧操作されるメニューキー56Eと、メニュー画面で指定された処理を実行する際に押圧操作される実行キー56Fと、各種操作を中止(キャンセル)する際に押圧操作されるキャンセルキー56Gと、LCD30に画像を表示させる際に押圧操作されるDISPキー56Hと、が備えられている。
次に、図2を参照して、本実施の形態に係るデジタルカメラ10の電気系の構成を説明する。
同図に示すように、デジタルカメラ10は、前述のレンズ12を含んで構成された光学ユニット13と、レンズ12の光軸後方に配設されたCCD14と、相関二重サンプリング回路(以下、「CDS」という。)16と、入力されたアナログ信号をデジタルデータに変換するアナログ/デジタル変換器(以下、「ADC」という。)18と、を含んで構成されており、CCD14の出力端子はCDS16の入力端子に、CDS16の出力端子はADC18の入力端子に、各々接続されている。
ここで、CDS16による相関二重サンプリング処理は、固体撮像素子の出力信号に含まれるノイズ(特に熱雑音)等を軽減することを目的として、固体撮像素子の1画素毎の出力信号に含まれるフィードスルー成分レベルと画素信号成分レベルとの差をとることにより正確な画素データを得る処理である。
一方、デジタルカメラ10は、所定容量のラインバッファを内蔵すると共に入力されたデジタル画像データを後述する第2メモリ40の所定領域に直接記憶させる制御を行う画像入力コントローラ20と、デジタル画像データに対して各種画像処理を施す画像信号処理回路22と、所定の圧縮形式でデジタル画像データに圧縮処理を施す一方、圧縮処理されたデジタル画像データに伸張処理を施す圧縮・伸張処理回路24と、デジタル画像データにより示される画像やメニュー画面等をLCD30に表示させるための信号を生成してLCD30に供給する表示制御回路28と、を含んで構成されている。なお、画像入力コントローラ20の入力端子はADC18の出力端子に接続されている。
また、デジタルカメラ10は、デジタルカメラ10全体の動作を司るCPU(中央処理装置)32と、AF機能を働かせるために必要とされる物理量(本実施の形態では、CCD14による撮像によって得られた画像の輝度の高周波成分を示すAF評価値。)を検出するAF検出回路34と、AE機能及びAWB(Automatic White Balance)機能を働かせるために必要とされる物理量(本実施の形態では、CCD14による撮像によって得られた画像の明るさを示す量。)を検出するAE・AWB検出回路36と、CPU32による各種処理の実行時のワークエリア等として用いられるSDRAM(Synchronous Dynamic Random Access Memory)により構成された第1メモリ38と、主として撮影により得られたデジタル画像データを記憶するVRAM(Video RAM)により構成された第2メモリ40と、を含んで構成されている。
更に、デジタルカメラ10は、スマートメディア(Smart Media(R))により構成された記録メディア42Aをデジタルカメラ10でアクセス可能とするためのメディアコントローラ42と、を含んで構成されている。
以上の画像入力コントローラ20、画像信号処理回路22、圧縮・伸張処理回路24、表示制御回路28、CPU32、AF検出回路34、AE・AWB検出回路36、第1メモリ38、第2メモリ40及びメディアコントローラ42は、各々バスBUSを介して相互に接続されている。
従って、CPU32は、画像入力コントローラ20、画像信号処理回路22、圧縮・伸張処理回路24、及び表示制御回路28の各々の作動の制御と、AF検出回路34及びAE・AWB検出回路36により検出された物理量の取得と、第1メモリ38及び第2メモリ40へのアクセスと、メディアコントローラ42を介した記録メディア42Aへのアクセスと、を各々行うことができる。
なお、CPU32は、AF検出回路34に対し、AF評価値の検出対象とするエリア(以下、「フォーカスエリア」という。)として撮像された画像の一部のエリアを指定することにより、当該画像内の任意の分割エリアにおけるAF評価値を取得することができる。すなわち、本実施の形態に係るデジタルカメラ10は、フォーカスエリアをユーザによって指定する機能を有するものとして構成されている。
一方、デジタルカメラ10には、主としてCCD14を駆動させるためのタイミング信号を生成してCCD14に供給するタイミングジェネレータ48が設けられている。当該タイミングジェネレータ48の入力端子はCPU32に、出力端子はCCD14に各々接続されており、CCD14の駆動は、CPU32によりタイミングジェネレータ48を介して制御される。
更に、CPU32はモータ駆動部50の入力端子に接続され、モータ駆動部50の出力端子は光学ユニット13に備えられた焦点調整モータ、ズームモータ及び絞り駆動モータに接続されている。
本実施の形態に係る光学ユニット13に含まれるレンズ12は複数枚のレンズを有し、焦点距離の変更(変倍)が可能なズームレンズとして構成されており、図示しないレンズ駆動機構を備えている。このレンズ駆動機構に上記焦点調整モータ、ズームモータ及び絞り駆動モータは含まれるものであり、焦点調整モータ、ズームモータ及び絞り駆動モータは各々CPU32の制御下でモータ駆動部50から供給された駆動信号によって駆動される。
CPU32は、光学ズーム倍率を変更する際にはズームモータを駆動制御して光学ユニット13に含まれるレンズ12の焦点距離を変化させる。
また、CPU32は、CCD14による撮像によって得られた画像のコントラストが最大となるように上記焦点調整モータを駆動制御することによって合焦制御を行う。すなわち、本実施の形態に係るデジタルカメラ10では、合焦制御として、読み取られた画像のコントラストが最大となるようにレンズの位置を設定する、所謂TTL(Through The Lens)方式を採用している。
更に、前述のレリーズボタン56A、電源スイッチ56B、モード切替スイッチ56C、十字カーソルボタン56D、メニューキー56E、実行キー56F、キャンセルキー56G及びDISPキー56Hを含む操作部56はCPU32に接続されており、CPU32は、これら操作部56の各々に対する操作状態を常時把握できる。
なお、本実施の形態に係るデジタルカメラ10はExif(Exchangeable Image File Format)規格に対応しており、撮影によって得られたデジタル画像データはExif規格の電子化ファイル(画像ファイル)として記録メディア42Aに記憶される。そして、メニューキー56Eの押圧操作に応じてLCD30に表示されるメインメニュー画面上でExif規格の画像ファイルに含まれるタグ領域に記憶したい情報を予め設定しておくことにより、それ以降の撮影によって得られた画像ファイルのタグ領域に当該情報を記憶することができる。
すなわち、図3に示すように、本実施の形態に係るデジタルカメラ10において、撮影により得られて記録メディア42Aに記憶される画像ファイル60はExif規格に対応しているため、スタートコード領域60A、タグ領域60B、サムネイル画像領域60C、及び主画像領域60Dが含まれている。ここで、タグ領域60Bには、メインメニュー画面上で予め設定された各種情報が記憶されることになる。
なお、タグ領域60Bに記憶可能な情報として、本実施の形態では、当該画像ファイルを得るための撮影に関する撮影情報(ストロボの発光/未発光を示す情報、絞りの状態を示す情報、撮影日時を示す情報等)や、デジタルカメラ10で設定されていた撮影条件(マニュアル撮影、オート撮影、プログラム撮影、マクロ撮影、移動体撮影、夜景撮影、人物撮影等)を示す情報等が予め設定できるものとして構成されている。
また、本実施の形態に係るデジタルカメラ10では、タグ領域60Bの所定領域に、撮影時において適用されたフォーカスエリアの位置を示す情報(以下、「フォーカスエリア情報」という。)が記憶されるように予め設定されている。なお、本実施の形態では、当該フォーカスエリア情報として、画像ファイルに含まれるデジタル画像データ上のフォーカスエリアの位置を示す座標情報が記憶される。
次に、本実施の形態に係るデジタルカメラ10の作用を説明する。まず、撮影モードが設定されている場合の全体的な処理の流れについて説明する。
まず、CCD14による光学ユニット13を介した撮像が行われ、被写体像を示す信号がCCD14から順次出力される。そして、CCD14から出力された信号は順次CDS16に入力されて相関二重サンプリング処理が施された後にADC18に入力され、ADC18は、CDS16から入力されたR(赤)、G(緑)、B(青)の信号を各々12ビットのR、G、B信号(デジタル画像データ)に変換して画像入力コントローラ20に出力する。
画像入力コントローラ20は内蔵しているラインバッファにADC18から順次入力されるデジタル画像データを蓄積して一旦第2メモリ40の所定領域に格納する。
第2メモリ40の所定領域に格納されたデジタル画像データは、CPU32による制御下で画像信号処理回路22によって読み出され、これらにAE・AWB検出回路36により検出された物理量に応じたデジタルゲインをかけることでホワイトバランス調整を行なうと共に、ガンマ処理及びシャープネス処理を行なって8ビットのデジタル画像データを生成し、更にYC信号処理を施して輝度信号Yとクロマ信号Cr、Cb(以下、「YC信号」という。)を生成し、YC信号を第2メモリ40の上記所定領域とは異なる領域に格納する。
なお、LCD30は、CCD14による連続的な撮像によって得られた動画像(スルー画像)を表示してファインダとして使用することができるものとして構成されているが、このようにLCD30をファインダとして使用する場合には、生成したYC信号を、表示制御回路28を介して順次LCD30に出力する。これによってLCD30にスルー画像が表示されることになる。
ここで、レリーズボタン56Aがユーザによって半押し状態とされた場合、前述のようにAE機能が働いて露出状態が設定された後、AF機能が働いて合焦制御され、その後、引き続き全押し状態とされた場合、この時点で第2メモリ40に格納されているYC信号を、圧縮・伸張処理回路24によって所定の圧縮形式(本実施の形態では、JPEG形式)で圧縮した後に記録メディア42AにExif規格の画像ファイルとして記憶する。この際、当該画像ファイルのタグ領域には、予めメインメニュー画面上で当該タグ領域に記憶すべき情報として設定された情報が記憶されることになる。
本実施の形態に係るデジタルカメラ10では、フォーカスエリア情報がタグ領域に記憶されるように予め設定されているため、撮影によって得られた画像ファイルは、タグ領域に対して、少なくともフォーカスエリア情報が記憶されたものとなる。
なお、レリーズボタン56Aを操作する際にユーザは、必要に応じて所望のファーカスエリアを十字カーソルボタン56Dに対する操作により指定する。これにより、所望の位置にピントの合った画像を得ることができる。なお、ユーザによりフォーカスエリアが指定されなかった場合には、撮像された画像の中心を含む所定サイズのエリアがデフォルトのフォーカスエリアとして適用される。
次に、再生モードが設定されている場合の全体的な処理の流れについて、図4を参照しつつ説明する。なお、図4は、再生モードが設定されているときにデジタルカメラ10のCPU32により実行される再生モード処理プログラムの処理の流れを示すフローチャートである。
まず、ステップ100では、記録メディア42Aに記憶されている画像ファイルにおける最後の撮影によって得られた画像ファイルにより示される被写体像をLCD30に再生表示する。なお、最後の撮影によって得られた画像ファイルは、記録メディア42Aのディレクトリにおける全ての画像ファイルに対応する更新日情報及び更新時刻情報を参照し、最も新しい日時を示す画像ファイルとして特定することができる。なお、各画像ファイルのタグ領域に撮影日時を示す情報を記憶するように予め設定しておくことにより、当該情報を参照することによって特定する形態とすることもできる。
図5には、本ステップ100の処理によってLCD30に表示される画像の一例が示されている。同図に示すように、当該画像として、本実施の形態に係るデジタルカメラ10では、最後の撮影によって得られた画像ファイルにより示される被写体像が表示されると共に、表示されている被写体像の手ぶれの状態を確認するためのモードである手ぶれ確認モードへの移行を指示するためのキーがDISPキー56Hである旨を示すメッセージが表示される。
当該画像がLCD30により表示されると、ユーザは、手ぶれ確認モードへの移行を指示する場合にはDISPキー56Hを押圧操作する。また、ユーザは、LCD30に表示する被写体像のコマ送りを指示する場合には、このとき表示されている被写体像より前に撮影された被写体像を表示させるときには十字カーソルボタン56Dの左方向矢印キーを、後に撮影された被写体像を表示させるときには十字カーソルボタン56Dの右方向矢印キーを、各々押圧操作する。更に、ユーザは、手ぶれ確認モードへの移行及びコマ送り以外の処理の実行を指示する場合には、当該処理の実行を指示するための操作を行う。以上のようなユーザによる操作が行われると、当該操作に応じた指示情報がCPU32に入力される。
そこで、次のステップ102では、当該指示情報の入力待ちを行うことにより、ユーザによる指示操作待ちを行い、次のステップ104では、ユーザによる指示がコマ送りであったか否かを判定し、肯定判定となった場合はステップ106に移行してユーザにより操作されたキー(本実施の形態では、十字カーソルボタン56Dの左方向矢印キー又は右方向矢印キー)に応じてLCD30に表示している被写体像を更新し、その後に上記ステップ102に戻る。
一方、上記ステップ104において否定判定された場合はステップ108に移行し、ユーザによる指示が手ぶれ確認モードへの移行であったか否かを判定して、否定判定となった場合はステップ110に移行し、ユーザによる指示に応じた処理を実行した後に上記ステップ102に戻り、肯定判定となった場合にはステップ112に移行する。
ステップ112では、LCD30に表示されている被写体像に対応する画像ファイルのタグ領域60Bからフォーカスエリア情報を読み出し、次のステップ114では、読み出したフォーカスエリア情報により示されるフォーカスエリアの位置が含まれる領域で、かつ所定サイズとされた矩形領域に対応する画素データ群を当該画像ファイルにおける主画像領域60Dから読み出し、当該画素データ群により示される画像を所定倍率で拡大するための拡大処理を行う。
なお、本実施の形態では、上記矩形領域のサイズとして、LCD30に表示されている被写体像における縦方向及び横方向の各サイズに対して15%のサイズを適用している。また、本実施の形態では、上記所定倍率として、被写体像の縦方向及び横方向に対して6倍を適用している。従って、上記拡大処理によって得られる被写体像のLCD30での表示サイズは、被写体像全体の表示サイズに対して90%の面積となる。
また、本実施の形態では、上記拡大処理の手法として、上記画素データ群の各画素毎に、拡大倍率の値の数だけ横方向及び縦方向に当該画素の画素データを配置する手法を適用している。これにより、デジタルカメラの分野で従来から広く採用されている電子ズーム(デジタル・ズームとも呼ばれる。)で一般に行われている、各画素間の拡大処理後の画素データを補間処理によって生成する手法を適用する場合に比較して、手ぶれの状態が判断しやすくなる。
次のステップ116では、上記ステップ114による処理によって得られたデジタル画像データにより示される拡大画像をLCD30に表示する。
図6には、本ステップ116の処理によってLCD30に表示される画像の一例が示されている。同図に示すように、当該画像として、本実施の形態に係るデジタルカメラ10では、上記拡大画像が表示されると共に、手ぶれ確認モードを実行中である旨のメッセージが表示される。また、上記拡大画像の上・下・左・右のスクロール方向を示す4つのマーク(同図では、スクロールの方向を頂点の方向で示す2等辺3角形)が当該拡大画像の周辺部近傍に各々表示されると共に、当該拡大画像の下部に対して、再撮影を行うことを指示するためのキーが実行キー56Fであり、手ぶれ確認モードの終了を指示するためのキーがキャンセルキー56Gである旨を示すメッセージが表示される。
当該画像がLCD30により表示されると、ユーザは、拡大画像をスクロールさせる場合には、上記マークにより示されるスクロール方向と同一の方向を示す十字カーソルボタン56Dの矢印キーを押圧操作する。また、ユーザは、拡大画像を参照した結果、手ぶれの程度が高すぎる等の理由により再撮影を行うものと判断した場合には実行キー56Fを押圧操作する。更に、ユーザは、拡大画像を参照した結果、手ぶれの程度が余り高くない等の理由により再撮影を行うことなく手ぶれ確認モードを終了するものと判断した場合にはキャンセルキー56Gを押圧操作する。以上のようなユーザによる操作が行われると、当該操作に応じた指示情報がCPU32に入力される。
そこで、次のステップ118では、当該指示情報の入力待ちを行うことにより、ユーザによる指示操作待ちを行い、次のステップ120では、ユーザによる指示が拡大画像のスクロール表示であったか否かを判定し、肯定判定となった場合はステップ122に移行してユーザにより操作されたキー(本実施の形態では、十字カーソルボタン56Dの各方向の矢印キー)に応じた方向にLCD30に表示している拡大画像をスクロール表示させるための処理を行うことにより、表示している拡大画像を更新し、その後に上記ステップ118に戻る。
一方、上記ステップ120において否定判定された場合はステップ124に移行し、ユーザによる指示が再撮影を行うことであったか否かを判定して、否定判定となった場合はユーザによる指示が手ぶれ確認モードを終了することであったものと判断して上記ステップ100に戻り、肯定判定となった場合にはステップ126に移行する。
ステップ126では、LCD30に表示されている拡大画像に対応する画像ファイルを記録メディア42Aから消去し、次のステップ128では、シャッター速度が、この時点で設定されている速度より所定速度(ここでは、シャッター速度の可変範囲における10%に対応する速度)だけ速くなるように設定する。なお、本実施の形態では、当該シャッター速度の高速化を、メカニカル・シャッターの速度を高速化することにより行っているが、これに限らず、電子シャッターの速度を高速化することにより行う形態や、メカニカル・シャッター及び電子シャッターの双方の速度の組合せにより高速化する形態とすることもできる。
次のステップ130では、デジタルカメラ10のAEモードをシャッター優先AEモードに移行させ、次のステップ132にて、シャッター優先AEモードに移行した旨を示すメッセージをLCD30に表示した後に上記ステップ100に戻る。
なお、本再生モード処理は、デジタルカメラ10の電源スイッチ56Bがオフされた時点で実行が終了する。
また、本再生モード処理のステップ116の処理によってLCD30に表示された拡大画面(図6参照)上で再撮影を行う指示入力を行った場合に、ユーザは、撮影モードに設定した後に再び撮影を行う。このとき、デジタルカメラ10は、本再生モード処理のステップ128以降の処理によってシャッター速度がそれまでより速くなるように設定しているので、手振れの発生を防止することができる。
以上詳細に説明したように、本実施の形態では、撮影によって取得されて記録メディア42Aに記録された被写体像を示すデジタル画像データに基づいて、前記被写体像の所定領域を所定倍率で拡大した拡大画像を示すデジタル画像データを生成し、生成したデジタル画像データにより示される拡大画像を表示し、表示した前記拡大画像に対する参照結果に応じて再度撮影を行うか否かを指示する指示情報を入力させ、入力された前記指示情報が再度撮影を行うことを指示するものである場合に撮影時におけるシャッター速度を所定速度だけ速くするように制御しているので、手ぶれの発生を防止することができる。
また、本実施の形態では、上記指示情報が再度撮影を行うことを指示するものである場合に、拡大表示したデジタル画像データに対応する画像ファイルを記録メディア42Aから消去するように制御しているので、再度の撮影によって不要となる画像ファイルを記録メディア42Aから消去することができ、記録メディア42Aの不要な残記憶容量の減少を防止することができる。
また、本実施の形態では、上記指示情報が再度撮影を行うことを指示するものである場合に、シャッター優先AEモードへ移行するように制御しているので、シャッター速度の高速化に応じて絞りの状態が制御されるようになり、適正な露出状態での撮影を確実に行うことができる。
更に、本実施の形態では、上記拡大画像としてフォーカスエリアを含む領域としたので、焦点が合っている領域の拡大画像を参照して手ぶれの状態を確認することができ、手ぶれの状態を、より確実に確認することができる。
なお、本実施の形態では、フォーカスエリア情報をExif規格の画像ファイルにおけるタグ領域に記憶しておく場合について説明したが、本発明はこれに限定されるものではなく、例えば、画像ファイルのファイル名に含めておく形態や、画像ファイルとは別の電子化ファイル(一例としてテキスト・ファイル)により、対応する画像ファイルに関連付けて記憶しておく形態とすることもできる。この場合も、本実施の形態と同様の効果を奏することができる。
また、本実施の形態では、手ぶれ確認モードへの移行を指示するためのキーとしてDISPキー56Hを適用した場合について説明したが、本発明はこれに限定されるものではなく、例えば、比較的高級な機種に設けられていることの多いAF/MF切り替えボタンやワンプッシュAFボタンを適用する形態とすることもできる。この場合も、本実施の形態と同様の効果を奏することができる。
また、本実施の形態に係るデジタルカメラ10の構成(図1、図2参照。)は一例であり、本発明の主旨を逸脱しない範囲内において適宜変更可能であることは言うまでもない。
更に、本実施の形態において説明した再生モード処理プログラム(図4参照。)の処理の流れも一例であり、本発明の主旨を逸脱しない範囲内において適宜変更可能であることは言うまでもない。
実施の形態に係るデジタルカメラ10の外観を示す外観図である。 デジタルカメラ10の電気系の構成を示すブロック図である。 実施の形態に係る画像ファイルの構成を示す模式図である。 実施の形態に係る再生モード処理プログラムの処理の流れを示すフローチャートである。 実施の形態に係る通常表示画面の表示状態例を示す概略図である。 実施の形態に係る拡大表示画面の表示状態例を示す概略図である。
符号の説明
10 デジタルカメラ
30 LCD(表示手段)
32 CPU(生成手段、制御手段)
42A 記録メディア(記録媒体)
56F 実行キー(指示入力手段)

Claims (5)

  1. 撮影によって取得された被写体像を示す画像情報が記録された記録媒体と、
    前記被写体像の所定領域を所定倍率で拡大した拡大画像を示す拡大画像情報を前記画像情報に基づいて生成する生成手段と、
    前記拡大画像情報により示される拡大画像を表示する表示手段と、
    前記表示手段により表示された拡大画像に対する参照結果に応じて再度撮影を行うか否かを指示する指示情報を入力する指示入力手段と、
    前記指示情報が再度撮影を行うことを指示するものである場合に撮影時におけるシャッター速度を所定速度だけ速くするように制御する制御手段と、
    を備えたデジタルカメラ。
  2. 前記制御手段は、前記指示情報が再度撮影を行うことを指示するものである場合に、更に、前記画像情報を前記記録媒体から消去するように制御する
    請求項1記載のデジタルカメラ。
  3. 前記制御手段は、前記指示情報が再度撮影を行うことを指示するものである場合に、更に、シャッター優先自動露出モードへ移行するように制御する
    請求項1又は請求項2記載のデジタルカメラ。
  4. 前記画像情報を、予め設定された合焦領域を対象として合焦制御が行われて取得されたものとし、
    前記所定領域を、前記合焦領域の一部又は全部を含む領域とした
    請求項1乃至請求項3の何れか1項記載のデジタルカメラ。
  5. 撮影によって取得されて記録媒体に記録された被写体像を示す画像情報に基づいて、前記被写体像の所定領域を所定倍率で拡大した拡大画像を示す拡大画像情報を生成し、
    生成した前記拡大画像情報により示される拡大画像を表示し、
    表示した前記拡大画像に対する参照結果に応じて再度撮影を行うか否かを指示する指示情報を入力させ、
    入力された前記指示情報が再度撮影を行うことを指示するものである場合に撮影時におけるシャッター速度を所定速度だけ速くするように制御する、
    デジタルカメラの制御方法。
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