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JP2005078193A - プロトコル自動選択装置および方法ならびにプログラム - Google Patents

プロトコル自動選択装置および方法ならびにプログラム Download PDF

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智章 山崎
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Abstract

【課題】 ユーザがネットワーク環境や接続先のアプリケーションで使用するプロトコルの種別を意識して接続情報の設定を行うことなくプロトコルを自動で選択し、接続を行う。
【解決手段】 プロトコル自動選択装置に、あらかじめアプリケーションとの接続に用いられるプロトコル毎のプロトコル情報を記憶するプロトコル情報格納部17と、前記アプリケーションへの接続要求を受け、接続先の該アプリケーションとの接続が成功するか、あるいは、プロトコル情報格納部17に記憶されている全てのプロトコル情報を用いたプロトコルによる接続が失敗するまで、前記プロトコル情報格納部17から順にプロトコル情報を読み出し、当該プロトコル情報を用いた接続を指示するプロトコル制御部14と、前記プロトコル制御部14から指示されたプロトコル情報を用いたプロトコルにより接続先の前記アプリケーションとの接続を要求する通信制御部18とを備える。
【選択図】 図1

Description

本発明は、プロトコル自動選択装置および方法ならびにプログラムに関する。
近年、インターネットの拡充に伴い、インターネット上で様々なサービスが提供されている。例えば、インスタントメッセージングサービスは、通信したい相手がインターネットに接続しているオンライン状態であるかどうかを調べ、オンラインであればユーザ端末間でインターネットを介して瞬時にメッセージを交換しあうことができるサービスである。このサービスでは、端末側のインスタントメッセージングサービスのソフトウェアであるインスタントメッセンジャークライアントソフトウェア(以下、クライアントソフト)から、サーバ側のインスタントメッセージングサービスのソフトウェアであり、相手が現在インターネットに接続しているかを知る機能を持つインスタントメッセンジャーサーバソフトウェア(以下、サーバソフト)に接続する必要がある。しかし、クライアントソフト−サーバソフト間のネットワークの接続構成や、サーバソフトなどにより、使用するプロトコルが異なる。従って、相手先端末のオンライン状態を問い合わせる先のサーバソフトや、現在のサーバソフトとの間の接続構成に応じてどのプロトコルにより接続を行うかをクライアントソフトの利用者(以下、ユーザ)が自ら選択し、クライアントソフトへの接続設定画面で適切な設定を行う必要がある。
一方、特許文献1には、種々の方式で接続されている端末装置を使用するユーザについて、その所在を認識し得る技術について開示されている。具体的には、ユーザが複数の異なる端末装置を使用する際、ユーザ固有の情報及びユーザが使用する端末装置固有の情報を特定情報として情報管理装置に送信する。情報管理装置は特定情報を記憶することにより端末装置を使用するユーザを特定すると共に、特定されたユーザに関する情報を他のユーザに通知することにより、各ユーザは互いに使用する端末装置を認識することができる。
特開2000−295244号公報
上述する従来の方法では、以下のような問題がある。まず、第1の問題は、正常にサーバソフトへ接続できるまでに時間がかかってしまうことである。その理由は、接続に必要な情報には、一般のユーザには難しい情報が多く、設定を間違えやすいことが上げられる。第2の問題は、ユーザの利用するネットワーク環境が変更になるたびに再設定が必要なことである。その理由は、ユーザが手動で設定をする場合、クライアントが保持できる設定情報は、1つだけの場合が多く、また、複数の設定情報を保持できる場合でも、どのプロトコルを利用するかは1つしか選択できないからである。
しかし、特許文献1の技術では、端末装置が備えるアプリケーションに応じた上位レイヤのプロトコルを選択することはできない。
本発明は上記事情に鑑みてなされたものであり、ユーザがネットワーク環境や接続先のノードあるいはアプリケーションで使用するプロトコルの種別を意識して接続情報の設定を行うことなく、プロトコルを自動で選択し、接続を行うことのできるプロトコル自動選択装置および方法ならびにプログラムを提供することを目的とする。
上記した課題を解決するために本発明は、接続先のノードあるいはアプリケーションとの通信に用いられるプロトコルを選択するプロトコル自動選択装置であって、ノードあるいはアプリケーションとの接続に用いられるプロトコル毎に該プロトコルによる接続に使用される情報であるプロトコル情報を記憶するプロトコル情報格納部と、前記ノードあるいはアプリケーションへの接続要求を受け、接続先の該ノードあるいはアプリケーションとの接続が成功するか、あるいは、プロトコル情報格納部に記憶されている全てのプロトコル情報を用いたプロトコルによる接続が失敗するまで、前記プロトコル情報格納部から順にプロトコル情報を読み出し、当該プロトコル情報を用いた接続を指示するプロトコル制御部と、前記プロトコル制御部から指示されたプロトコル情報を用いたプロトコルにより接続先の前記ノードあるいはアプリケーションとの接続を要求する通信制御部と、を備えることを特徴とするプロトコル自動選択装置である。
また、本発明において、直前に接続が成功したプロトコルのプロトコル情報を記憶する接続設定情報格納部をさらに備え、前記プロトコル制御部は、前記接続設定情報格納部から読み出したプロトコル情報を用いたプロトコルによる通信先の前記ノードあるいはアプリケーションとの接続を指示し、この接続が失敗したときに、前記プロトコル情報格納部内のプロトコル情報を読み出して、該プロトコル情報を用いたプロトコルによる接続先の前記ノードあるいはアプリケーションへの接続を指示する、ことを特徴とする。
また、本発明において、前記プロトコル情報格納部は、接続が成功したプロトコルの頻度を記憶し、前記プロトコル制御部は、前記プロトコル情報格納部内の頻度に応じた順にプロトコル情報を読み出して、該プロトコル情報を用いたプロトコルによる接続先の前記ノードあるいはアプリケーションとの接続を指示するとともに、接続が成功した頻度をプロトコルに対応させて前記プロトコル情報格納部に書き込む、ことを特徴とする。
上記した課題を解決するために本発明は、接続先のノードあるいはアプリケーションとの通信に用いられるプロトコルを選択するプロトコル自動選択装置に用いられるプロトコル自動選択方法であって、ノードあるいはアプリケーションとの接続に用いられるプロトコル毎に該プロトコルによる接続に使用される情報であるプロトコル情報を記憶するプロトコル情報格納部を用意し、前記ノードあるいはアプリケーションへの接続要求を受け、接続先の該ノードあるいはアプリケーションとの接続が成功するか、あるいは、プロトコル情報格納部に記憶されている全てのプロトコル情報を用いたプロトコルによる接続が失敗するまで、前記プロトコル情報格納部から順にプロトコル情報を読み出し、当該プロトコル情報を用いた接続を指示し、前記プロトコル制御部から指示されたプロトコル情報を用いたプロトコルにより接続先の前記ノードあるいはアプリケーションとの接続を要求する、ことを特徴とするプロトコル自動選択方法である。
上記した課題を解決するために本発明は、接続先のノードあるいはアプリケーションとの通信に用いられるプロトコルを選択するプロトコル自動選択装置に用いられるプロトコル自動選択プログラムであって、前記ノードあるいはアプリケーションへの接続要求を受け、ノードあるいはアプリケーションとの接続に用いられるプロトコル毎に該プロトコルによる接続に使用される情報であるプロトコル情報を記憶するプロトコル情報格納部から、接続先の該ノードあるいはアプリケーションとの接続が成功するか、あるいは、プロトコル情報格納部に記憶されている全てのプロトコル情報を用いたプロトコルによる接続が失敗するまで、順にプロトコル情報を読み出し、当該プロトコル情報を用いた接続を指示するステップと、指示されたプロトコル情報を用いたプロトコルにより接続先の前記ノードあるいはアプリケーションとの接続を要求するステップと、をコンピュータに実行させるプロトコル自動選択プログラムである。
本発明によれば、ユーザは、通信先のノードやアプリケーションが実装するプロトコルや、ノードへの接続ネットワークを意識することなく、自身の端末から通信先のノードあるいはアプリケーションへ接続することができる。
また、前回接続に成功したプロトコルにより通信先ノードあるいはアプリケーションとの接続を最初に試みるため、接続が成功するまでの処理動作及び時間を軽減することができる。
また、接続に成功した頻度が高い順のプロトコルにより接続を試みることで、接続が成功するまでの処理動作及び時間を軽減することができる。
図1は、本発明実施形態の構成を機能展開して示したブロック図である。ここでは、本発明のプロトコル自動選択装置が実装される、例えばPC(パーソナルコンピュータ)等で構成されるクライアント端末1の主要な構成が示されている。
同図において、クライアント端末1は、インターネットやLAN(Local Area Network)などのネットワーク2を介して、サーバ3a〜3n(以下、「サーバ3」と記載)と接続される。サーバ3a〜3nは、それぞれ、インスタントメッセージングサービスのサーバ側機能、例えば、通信先のクライアント端末1が現在ネットワークに接続されているかをチェックする機能などを実現するインスタントメッセンジャーサーバ部31a〜31n(以下、「インスタントメッセンジャーサーバ部31」と記載)を備える。それぞれのインスタントメッセンジャーサーバ部31は、例えば、SIP(Session Initiation Protocol)、HTTP(Hypertext Transfer Protocol)などの異なるプロトコルを実装する。
クライアント端末1は、入力部11、インスタントメッセンジャークライアント部12、及び、ブラウザ定義情報格納部19を備える。
入力部11は、キーボードやマウスなどによる入力を制御する。
ブラウザ定義情報格納部19は、クライアント端末1が備えるWWWブラウザが使用するプロキシ情報を記憶している。プロキシ情報は、例えば、プロキシがあるか否か、プロキシがある場合にはそのIPアドレスなどの情報からなる。
インスタントメッセンジャークライアント部12は、インスタントメッセージングサービスのクライアント側のソフトウェアであり、メッセージ制御部13、プロトコル制御部14、接続設定情報格納部15、プロキシ情報取得部16、プロトコル情報格納部17、及び、通信制御部18から構成される。
プロトコル情報格納部17は、各インスタントメッセンジャーサーバ部31が実装するプロトコルに使用されるプロトコル情報、試行順序及び接続成功頻度を記憶している。プロトコル情報は、例えば、各インスタントメッセンジャーサーバ部31との通信に用いられるポート番号や、プロトコルの種別、状態遷移に従って送信すべきメッセージ、メッセージ内に設定すべき内容などの情報からなる。また、ネットワーク2との間でNAT(Network Address Translation)が行われる構成の場合は、このNATを通過するために試行すべきポート番号の情報が記憶されうる。従って、例えば、同じSIPやHTTPを用いるサーバ3であっても、プロトコル情報が異なり、これらは、別のプロトコルであると考える。なお、試行順序は、接続成功頻度の多い順に決定される。
接続設定情報格納部15は、前回インスタントメッセンジャーサーバ部31との接続に成功したプロトコルのプロトコル情報及びプロキシ情報からなる接続設定情報を記憶している。
メッセージ制御部13は、ユーザが入力したメッセージを入力部11から受け、プロトコル制御部14へ当該メッセージの送信をプロトコル制御部14に依頼する。また、サーバ3から受信したメッセージを図示しないディスプレイなどの表示手段に表示させる。
プロトコル制御部14は、接続設定情報格納部15に前回接続に成功したプロトコルの接続設定情報を問い合わせる。前回接続に成功したプロトコルの接続設定情報が得られた場合には、この接続設定情報で示されるプロトコル情報及びプロキシ情報を用いたプロトコルによる接続を通信制御部18へ指示する。一方、接続設定情報が得られなかった場合には、プロトコル情報格納部17内から読み出した試行順序1番目のプロトコルのプロトコル情報及びプロキシ情報取得部16から得たプロキシ情報を用いた接続を通信制御部18へ指示する。接続に失敗した場合、プロトコル情報格納部17から試行順序に従って次のプロトコルのプロトコル情報を読み出し、通信制御部18へ接続を指示する。また、接続に成功した場合、このとき使用したプロトコルのプロトコル情報及びプロキシ情報からなる接続設定情報を接続設定情報格納部15に書き込む。また、接続成功頻度をプロトコル情報格納部17へ書き込む。
プロキシ情報取得部16は、ブラウザ定義情報格納部19からクライアント端末1が備えるWWWブラウザに使用されているプロキシ情報を取得する。プロキシ情報を読み出すための定義ファイルを用いることにより、複数の異なるWWWブラウザに対応することができる。
通信制御部18は、プロトコル制御部14から指示されたプロトコル情報及びプロキシ情報を用いたプロトコルによりサーバ3との接続を行い、メッセージの送受信を行う。
図2は、接続設定情報格納部15に前回接続に成功したプロトコルの接続設定情報が格納されていない場合の接続動作について説明する。これは、例えば、サーバ3への初回の接続であるときなどが想定できる。
まず、ユーザがクライアント端末1のキーボードを使ってメッセージを入力する。これにより、メッセージ制御部13は、入力部11を介してメッセージを受信する(ステップS110)。メッセージ制御部13は、サーバ3へのメッセージ送信をプロトコル制御部14へ依頼する(ステップS120)。
プロトコル制御部14は、前回接続に成功したプロトコルの接続設定情報を接続設定情報格納部15に問い合わせる(ステップS130)。接続設定情報格納部15は、要求された情報が格納されていないため、「情報がない」旨の応答を返送する(ステップS140)。これを受けてプロトコル制御部14は、プロキシ情報取得部16にプロキシ情報の取得を要求する(ステップS150)。プロキシ情報取得部16は、ブラウザ定義情報格納部19からプロキシ情報を取得する。ここでは、1つのプロキシ情報が取得されることとするが、複数のWWWブラウザがある場合は、それぞれのプロキシ情報を取得する。プロキシ情報取得部16は、取得したプロキシ情報をプロトコル制御部14へ返送する(ステップS160)。プロトコル制御部14は、接続設定情報格納部15へ取得したプロキシ情報を格納する(ステップS170)。
続いてプロトコル制御部14は、通信制御部18がサーバ3との通信に成功するか、もしくは、サポートするプロトコルがなくなるまで、プロトコル情報格納部17からプロトコルの試行順序に従って順にプロトコル情報を読み出し、プロキシ情報取得部16から取得したプロキシ情報と合わせて通信制御部18へ通知し、接続を要求する。
具体的には、以下のように動作する。
プロトコル制御部14は、プロトコル情報格納部17から読み出した試行順序1番目のプロトコルのプロトコル情報と、プロキシ情報取得部16から読み出したプロキシ情報とを用いたプロトコルその1による接続を通信制御部18へ要求する(ステップS180)。通信制御部18は、指示されたプロトコル情報及びプロキシ情報を用いたプロトコルその1により、サーバ3への接続を試みる(ステップS190)。プロトコルその1がサーバ3との接続に用いるプロトコルではなかった場合、ネットワーク2を構成するルータあるいは接続サーバなどから接続の失敗の通知が返送される(ステップS200)。通信制御部18は、接続が失敗であったことをプロトコル制御部14へ通知する(ステップS210)。
プロトコル制御部14は、接続が失敗したことの通知を受けると、試行順序2番目のプロトコルのプロトコル情報と、プロキシ情報取得部16から読み出したプロキシ情報とを用いたプロトコルその2による接続を通信制御部18へ要求する(ステップS220)。通信制御部18は、指示されたプロトコル情報及びプロキシ情報を用いたプロトコルその2により、サーバ3への接続を試みる(ステップS230)。プロトコルその1と同様、プロトコルその2がサーバ3との接続に用いるプロトコルではなかった場合、通信制御部18は、ネットワーク2から接続の失敗の通知を受ける(ステップS240)。これは、プロトコル制御部14へ通知される(ステップS250)。
上述する手順によりプロトコルそのN−1までが接続に失敗し、次に、プロトコルそのNで接続を行うとする。
プロトコル制御部14は、プロトコル情報格納部17から読み出した試行順序N番目のプロトコルのプロトコル情報と、プロキシ情報取得部16から読み出したプロキシ情報とを用いたプロトコルそのNによる接続を通信制御部18へ要求する(ステップS300)。通信制御部18は、指示されたプロトコル情報及びプロキシ情報を用いたプロトコルそのNにより、サーバ3への接続を試みる(ステップS310)。プロトコルそのNが、サーバ3との接続に用いるプロトコルであった場合、ネットワーク2を介してサーバ3へ接続の要求が通知される(ステップS320)。そして、サーバ3から、接続の成功の応答を受信すると、ネットワーク2を介して接続の成功が通信制御部18へ返送される(ステップS330、S340)。通信制御部18は、接続が成功であったことをプロトコル制御部14へ通知する(ステップS350)。
プロトコル制御部14は、通信制御部18から接続の成功の通知を受けると、メッセージ制御部13へ接続が成功したことを通知する(ステップS360)。さらに、プロトコル制御部14は、接続設定情報格納部15へこの接続が成功したプロトコルそのNのプロトコル情報を格納する(ステップS370)。さらに、プロトコル制御部14は、接続が成功した回数をこのプロトコルそのNに使用したプロトコル情報に対応させて書き込む。これにより、接続が成功した回数が多い順に、プロトコル情報の試行順序が決定される。
なお、プロキシ情報取得部16が読み出したプロキシ情報が複数であった場合、例えば、以下のような順でプロトコルの試行を行うことができる。すなわち、プロトコル制御部14は、まず、試行順序1番目のプロトコルのプロトコル情報と、プロキシ情報取得部16から読み出したプロキシ情報それぞれについて、通信制御部18へ接続を要求する。続いて、試行順序2番目のプロトコルのプロトコル情報と、プロキシ情報取得部16から読み出したプロキシ情報それぞれについて、通信制御部18へ接続を要求する。このように、接続設定情報格納部15内の試行順序に従った全てのプロトコル情報について、それぞれのプロキシ情報と組み合わせたプロトコルにより接続を試みる。
また、上記においては、プロキシ情報を、ブラウザ定義情報格納部19から取得しているが、ユーザに入力させることでもよい。
図3は、接続設定情報格納部15に前回接続に成功したプロトコルの接続設定情報が格納されており、このプロトコルにより接続が成功する場合の接続動作について説明する。
ユーザがメッセージを入力し、プロトコル制御部14が接続設定情報格納部15へ前回接続に成功したプロトコルの接続設定情報を接続設定情報格納部15に問い合わせるステップS410〜ステップS430の動作は、図2におけるステップS110〜ステップS130の動作と同様である。
接続設定情報格納部15は、内部に記憶している前回接続に成功したプロトコルそのNの接続設定情報をプロトコル制御部14へ返送する(ステップS440)。プロトコル制御部14は、取得した接続設定情報内のプロトコル情報及びプロキシ情報を用いたプロトコルそのNによるサーバ3への接続を通信制御部18へ要求する(ステップS450)。
通信制御部18は、プロトコル制御部14から指示されたプロトコル情報及びプロキシ情報を用いたプロトコルそのNにより、サーバ3への接続を試みる(ステップS460)。プロトコルそのNが、サーバ3との接続に用いるプロトコルと合致した場合、ネットワーク2を介してサーバ3へ接続の要求が通知される(ステップS470)。そして、サーバ3から、接続の成功の応答を受信すると、ネットワーク2を介して接続の成功が通信制御部18へ返送される(ステップS480、S490)。通信制御部18は、接続が成功であったことをプロトコル制御部14へ通知する(ステップS500)。
プロトコル制御部14が、メッセージ制御部13へ接続が成功したことを通知し、メッセージ制御部13が接続に成功したプロトコルそのNに用いたプロトコル情報及びプロキシ情報からなる接続設定情報を接続設定情報格納部15に格納し、さらに、接続が成功した回数をこのプロトコルそのNに使用したプロトコル情報に対応させて書き込むステップS510〜ステップS520の手順は、図2のステップS360〜ステップS370の手順と同様である。
図4は、接続設定情報格納部15に前回接続に成功したプロトコルの接続設定情報が格納されており、このプロトコルによる接続が失敗する場合の接続動作について説明する。
ユーザがメッセージを入力し、プロトコル制御部14の指示を受け、通信制御部18が接続設定情報格納部15から読み出された前回接続に成功した接続設定情報を用いたプロトコルそのNによりサーバ3への接続を試みるステップS610〜ステップS660の動作は、図3におけるステップS410〜ステップS460の動作と同様である。
プロトコルそのNが、サーバ3との接続に用いるプロトコルではなかった場合、ネットワーク2を構成するルータあるいは接続サーバなどから接続の失敗の通知が返送される(ステップS670)。通信制御部18は、接続が失敗であったことをプロトコル制御部14へ通知する(ステップS680)。
プロトコル制御部14は、接続が失敗したことの通知を受けると、プロキシ情報取得部16を介してプロキシ情報取得を要求し、さらに、通信制御部18がサーバ3との通信に成功するか、もしくは、サポートするプロトコルがなくなるまで、プロトコル情報格納部17から試行順序に従い、順にプロトコル情報を読み出し、通信制御部18へ接続を要求する動作であるステップS690以降の動作は、図2のステップS150以降の動作と同様である。ただし、図4においては、プロトコルそのJにより接続が成功している場合の例を示している。従って、ステップS870において、プロトコル制御部14は、プロトコルそのJに用いたプロトコル情報を接続設定情報格納部15へ格納する。さらに、プロトコル制御部14は、接続が成功した回数をこのプロトコルそのJに使用したプロトコル情報に対応させて書き込む。そして、接続が成功した回数が多い順に、プロトコル情報の試行順序が決定される。
図5は、本発明の他の実施形態を示す。同図において、図1に示す実施形態と同一の部分には同一の符号を付し、その説明を省略する。
クライアント端末4とネットワーク2との間には、ルータ5が設置されている。そして、クライアント端末4は、ルータ5及びネットワーク2を介して、サーバ3と接続される。
ルータ5は、例えば、ユーザが保有するブロードバンドルータなどである。ルータ5は、特定のポート及びプロトコルのみを通過させるものとする。
クライアント端末4は、入力部41、インスタントメッセンジャークライアント部42、及び、ルータ定義情報格納部49を備える。
入力部41は、入力部11と同様の機能を有する。
ルータ定義情報格納部49は、例えば、ルータ5のIPアドレスやルータ情報を読み出すために使用する通信プロトコルやコマンドなどを示すルータ定義情報を記憶している。
インスタントメッセンジャークライアント部42は、インスタントメッセージングサービスのクライアント側のソフトウェアであり、メッセージ制御部43、プロトコル制御部44、接続設定情報格納部45、ルータ情報取得部46、プロトコル情報格納部47、及び、通信制御部48から構成される。
接続設定情報格納部45は、前回インスタントメッセンジャーサーバ部31との接続に成功したプロトコルのプロトコル情報を記憶している。
プロトコル情報格納部47は、プロトコル情報格納部17と同様に、各インスタントメッセンジャーサーバ部31が実装するプロトコルに使用されるプロトコル情報、試行順序及び接続成功頻度を記憶している。
メッセージ制御部43は、メッセージ制御部13と同様の機能を有する。
ルータ情報取得部46は、ルータ定義情報格納部49から読み出したルータ定義情報を用いてルータ5へアクセスし、ルータ情報を取得する。ルータ情報は、例えば、ルータ5が通過を許可しているプロトコルの種別やポート番号を示す。
プロトコル制御部44は、接続設定情報格納部45に前回接続が成功したプロトコルのプロトコル情報を問い合わせる。前回接続が成功したプロトコルのプロトコル情報が得られた場合には、このプロトコル情報を用いたプロトコルによる接続指示する。一方、プロトコル情報が得られなかった場合には、ルータ情報取得部46が読み出したルータ情報で示される、ルータ5が通過を許可する試行順序が最も若いプロトコルのプロトコル情報をプロトコル情報格納部47内から読み出し、当該プロトコル情報を用いたプロトコルによる接続を通信制御部48へ指示する。接続に失敗した場合、プロトコル情報格納部47から試行順序に従ってルータ5が通過を許可するプロトコルのうち次のプロトコル情報を読み出し、通信制御部48へ接続を指示する。また、接続に成功した場合、このとき使用したプロトコルのプロトコル情報を接続設定情報格納部45に書き込む。このとき、さらに、ルータ情報の一部または全部を格納してもよい。また、接続成功頻度をプロトコル情報格納部47へ書き込む。
通信制御部48は、通信制御部18と同様の機能を有する。
上記構成により、クライアント端末4のプロトコル制御部44は、図2のステップS150からステップS170、及び、図4のステップS690からステップS710において、プロキシ情報取得部16からプロキシ情報を得る代わりに以下の動作を行う。すなわち、プロトコル制御部44は、ルータ情報取得部46へルータ定義情報を問い合わせる。ルータ情報取得部46は、ルータ定義情報格納部49からルータ定義情報を読み出し、このルータ定義情報に従って、ルータ5へルータ情報を問い合わせる。ルータ情報取得部46は、ルータ5からルータ情報を受信すると、プロトコル制御部44へ受け渡す。
そして、図2のステップS180からステップS300、及び、図4のステップS720からステップS800において、プロトコル制御部44は、プロトコル情報格納部47から試行順序の若い順に、ルータ情報で示されるルータ5が通過を許可するプロトコルのプロトコル情報を読み出す。そして、読み出したプロトコル情報を使用し、ルータ5が通過を許可するポートを用いてサーバ3のインスタントメッセンジャーサーバ部31との接続を要求するよう、通信制御部48へ指示する。
上記のように、クライアント端末4のプロトコル制御部44は、どのプロトコルを利用するか選択する際に、ルータ5から得たルータ情報を利用する。その結果適切なプロトコルをより早く選択することができる。また、ルータ定義情報を用意することにより、各社のルータ5に対応することができる。
なお、上述する例では、ネットワークを介して接続される異なるノード内のアプリケーション間で用いられるプロトコルの選択を行っているが、同一装置内における異なるアプリケーション間で用いられるプロトコルに適用してもよい。また、上述する例では、上位レイヤのプロトコルの選択を行っているが、下位レイヤのプロトコル選択に適用してもよい。
以上説明のように本実施の形態によれば、ユーザの端末は、通信先のノード(アプリケーション)がサポートしているプロトコルのプロトコル情報を内部に備え、このプロトコル情報を用いたプロトコルを順に試していく。従って、ユーザは、通信先のノードが実装するプロトコルや、ノードとの間のネットワーク構成を意識することなく、自身の端末から通信先のノードへ接続することができる。これにより、ユーザは、自身のクライアント端末へ接続設定を行うことなく、インスタントメッセンジャーサービスなどのアプリケーションを提供するサーバに接続し、アプリケーションを享受することができる。
また、ユーザの端末内で他のアプリケーション等が使用しているプロキシ情報を読み出し、通信先ノードとの接続に利用することができる。これにより、ユーザが煩雑な接続設定の情報を入力する必要がなくなる。
また、前回接続に成功したプロトコルにより通信先ノードとの接続を試みる。また、接続に成功した頻度が高い順のプロトコルにより、通信先ノードとの接続を試みる。これにより、接続が成功するまでの処理動作及び時間を軽減することができる。
なお、図1に示すクライアント端末1のインスタントメッセンジャークライアント部12内の各部及びクライアント端末4のインスタントメッセンジャークライアント部42内の各部、サーバ3、及び、ルータ5のそれぞれで実行される手順をコンピュータ読み取り可能な記録媒体に記録し、この記録媒体に記録されたプログラムをコンピュータシステムに読み込ませ、実行することにより本発明のネットワーク切替え装置が実現されるものとする。ここでいうコンピュータシステムとは、OSや周辺機器等のハードウェアを含むものである。
また、「コンピュータシステム」は、WWWシステムを利用している場合であれば、ホームページ提供環境(あるいは表示環境)も含むものとする。
また、「コンピュータ読み取り可能な記録媒体」とは、フレキシブルディスク、光磁気ディスク、ROM、CD−ROM等の可搬媒体、コンピュータシステムに内蔵されるハードディスク等の記憶装置のことをいう。さらに「コンピュータ読み取り可能な記録媒体」とは、インターネット等のネットワークや電話回線等の通信回線を介してプログラムが送信された場合のシステムやクライアントとなるコンピュータシステム内部の揮発性メモリ(RAM)のように、一定時間プログラムを保持しているものも含むものとする。
また、上記プログラムは、このプログラムを記憶装置等に格納したコンピュータシステムから、伝送媒体を介して、あるいは、伝送媒体中の伝送波により他のコンピュータシステムに伝送されてもよい。ここで、プログラムを伝送する「伝送媒体」は、インターネット等のネットワーク(通信網)や電話回線等の通信回線(通信線)のように情報を伝送する機能を有する媒体のことをいう。
また、上記プログラムは、前述した機能の一部を実現するためのものであっても良い。さらに、前述した機能をコンピュータシステムにすでに記録されているプログラムとの組み合わせで実現できるもの、いわゆる差分ファイル(差分プログラム)であっても良い。
以上、この発明の実施形態につき、図面を参照して詳述してきたが、具体的な構成はこの実施形態に限られるものではなく、この発明の要旨を逸脱しない範囲の設計等も含まれる。
複数のノードと接続される装置において、接続先のノードとの通信に用いられる接続プロトコルを自動的に選択し、接続するために利用可能である。また、アプリケーション間で使用されるプロトコルを自動的に選択することにも適用可能である。
本発明実施形態の構成を機能展開して示したブロック図である。 本発明実施形態の動作シーケンスを示す図である。 本発明実施形態の動作シーケンスを示す図である。 本発明実施形態の動作シーケンスを示す図である。 本発明実施形態の構成を機能展開して示したブロック図である。
符号の説明
1…クライアント端末
11、41…入力部
12、42…インスタントメッセンジャークライアント部
13、43…メッセージ制御部
14、44…プロトコル制御部
15、45…接続設定情報格納部
16…プロキシ情報取得部
17、47…プロトコル情報格納部
18、48…通信制御部
19…ブラウザ定義情報記憶部
2…ネットワーク
3、3a、3b、3n…サーバ
31a、31b、31n…インスタントメッセンジャーサーバ部
46…ルータ情報取得部
47…ルータ定義情報格納部
49…ルータ定義情報
5…ルータ

Claims (5)

  1. 接続先のノードあるいはアプリケーションとの通信に用いられるプロトコルを選択するプロトコル自動選択装置であって、
    ノードあるいはアプリケーションとの接続に用いられるプロトコル毎に該プロトコルによる接続に使用される情報であるプロトコル情報を記憶するプロトコル情報格納部と、
    前記ノードあるいはアプリケーションへの接続要求を受け、接続先の該ノードあるいはアプリケーションとの接続が成功するか、あるいは、プロトコル情報格納部に記憶されている全てのプロトコル情報を用いたプロトコルによる接続が失敗するまで、前記プロトコル情報格納部から順にプロトコル情報を読み出し、当該プロトコル情報を用いた接続を指示するプロトコル制御部と、
    前記プロトコル制御部から指示されたプロトコル情報を用いたプロトコルにより接続先の前記ノードあるいはアプリケーションとの接続を要求する通信制御部と、
    を備えることを特徴とするプロトコル自動選択装置。
  2. 直前に接続が成功したプロトコルのプロトコル情報を記憶する接続設定情報格納部をさらに備え、
    前記プロトコル制御部は、前記接続設定情報格納部から読み出したプロトコル情報を用いたプロトコルによる通信先の前記ノードあるいはアプリケーションとの接続を指示し、この接続が失敗したときに、前記プロトコル情報格納部内のプロトコル情報を読み出して、該プロトコル情報を用いたプロトコルによる接続先の前記ノードあるいはアプリケーションへの接続を指示する、
    ことを特徴とする請求項1に記載のプロトコル自動選択装置。
  3. 前記プロトコル情報格納部は、接続が成功したプロトコルの頻度を記憶し、
    前記プロトコル制御部は、前記プロトコル情報格納部内の頻度に応じた順にプロトコル情報を読み出して、該プロトコル情報を用いたプロトコルによる接続先の前記ノードあるいはアプリケーションとの接続を指示するとともに、接続が成功した頻度をプロトコルに対応させて前記プロトコル情報格納部に書き込む、
    ことを特徴とする請求項1または請求項2に記載のプロトコル自動選択装置。
  4. 接続先のノードあるいはアプリケーションとの通信に用いられるプロトコルを選択するプロトコル自動選択装置に用いられるプロトコル自動選択方法であって、
    ノードあるいはアプリケーションとの接続に用いられるプロトコル毎に該プロトコルによる接続に使用される情報であるプロトコル情報を記憶するプロトコル情報格納部を用意し、
    前記ノードあるいはアプリケーションへの接続要求を受け、接続先の該ノードあるいはアプリケーションとの接続が成功するか、あるいは、プロトコル情報格納部に記憶されている全てのプロトコル情報を用いたプロトコルによる接続が失敗するまで、前記プロトコル情報格納部から順にプロトコル情報を読み出し、当該プロトコル情報を用いた接続を指示し、
    前記プロトコル制御部から指示されたプロトコル情報を用いたプロトコルにより接続先の前記ノードあるいはアプリケーションとの接続を要求する、
    ことを特徴とするプロトコル自動選択方法。
  5. 接続先のノードあるいはアプリケーションとの通信に用いられるプロトコルを選択するプロトコル自動選択装置に用いられるプロトコル自動選択プログラムであって、
    前記ノードあるいはアプリケーションへの接続要求を受け、ノードあるいはアプリケーションとの接続に用いられるプロトコル毎に該プロトコルによる接続に使用される情報であるプロトコル情報を記憶するプロトコル情報格納部から、接続先の該ノードあるいはアプリケーションとの接続が成功するか、あるいは、プロトコル情報格納部に記憶されている全てのプロトコル情報を用いたプロトコルによる接続が失敗するまで、順にプロトコル情報を読み出し、当該プロトコル情報を用いた接続を指示するステップと、
    指示されたプロトコル情報を用いたプロトコルにより接続先の前記ノードあるいはアプリケーションとの接続を要求するステップと、
    をコンピュータに実行させるプロトコル自動選択プログラム。
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