JP2005053157A - 塗膜転写具 - Google Patents
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Abstract
【課題】 ヒンジ部の耐久性および設計の自由度が高く、組立時の作業性に優れ、さらに見栄えも良好な塗膜転写具を提供する。
【解決手段】 容器本体3と蓋体4とからなる開閉式の容器内に、転写テープを交換可能に組込んでなる塗膜転写具において、前記蓋体4の周縁に、下方に向けて1対のブラケット11,11を設け、これらのブラケット11,11間に枢軸10を掛け渡すとともに、容器本体3に、軸受9を設け、かつ前記軸受9に、蓋体4における前記枢軸10を支持させた塗膜転写具とする。
【選択図】 図3
【解決手段】 容器本体3と蓋体4とからなる開閉式の容器内に、転写テープを交換可能に組込んでなる塗膜転写具において、前記蓋体4の周縁に、下方に向けて1対のブラケット11,11を設け、これらのブラケット11,11間に枢軸10を掛け渡すとともに、容器本体3に、軸受9を設け、かつ前記軸受9に、蓋体4における前記枢軸10を支持させた塗膜転写具とする。
【選択図】 図3
Description
本発明は、容器本体と蓋体とよりなる開閉式の容器内に、転写テープを交換可能に組込んだ塗膜転写具に関する。
転写テープを交換可能に組込んだ塗膜転写具における容器は、蓋体がヒンジ部によって容器本体に開閉自在に連結されている(例えば、特許文献1または特許文献2を参照)。
特許文献1に開示されている容器においては、ヒンジ部が、容器本体および蓋体を形成する合成樹脂材料をもって、それらと一体成形して形成され、また特許文献2に開示されている容器においては、ヒンジ部が、蓋体に1対のアームを形成し、それらのアームの先端外側面に突起をそれぞれ形成するとともに、容器本体に、アームの突起を受け入れる係合孔を設け、それらの係合孔にアームの突起を嵌入させることによって構成されている。
上記特許文献1に開示されている容器のヒンジ部は、蓋体を繰り返し開閉すると、ヒンジ部が劣化して破断する虞がある。ヒンジ部の耐久性を高めるためには、ポリプロピレン等の丈夫な合成樹脂材料を使用する必要があり、使用する材料が限定されるため、それだけ設計の自由度が低くなる。
上記特許文献2に開示されている容器のヒンジ部は、組立時に、前記突起を係合孔に嵌入させる作業が容易でないばかりでなく、容器本体の係合孔に嵌入させる突起の高さに限度があり、突起が係合孔からはずれ易く、かつ蓋体を繰り返し開閉すると、突起が摩滅して、充分な結合が得られなくなる。さらに、ヒンジ部が容器本体の外側に設けられているため、見栄えも必ずしもよくない。
本発明は、前記した現状に鑑み、ヒンジ部の耐久性および設計の自由度が高く、組立時の作業性に優れ、さらに見栄えも良好な塗膜転写具を提供することを目的とする。
本発明によると、上記課題は、次のようにして解決される。
(1) 容器本体と蓋体とからなる開閉式の容器内に、転写テープを交換可能に組込んでなる塗膜転写具において、前記蓋体の周縁に、下方に向けて1対のブラケットを設け、これらのブラケット間に枢軸を掛け渡すとともに、容器本体に、軸受を設け、かつ前記軸受に、蓋体における前記枢軸を支持させた塗膜転写具とする。
(1) 容器本体と蓋体とからなる開閉式の容器内に、転写テープを交換可能に組込んでなる塗膜転写具において、前記蓋体の周縁に、下方に向けて1対のブラケットを設け、これらのブラケット間に枢軸を掛け渡すとともに、容器本体に、軸受を設け、かつ前記軸受に、蓋体における前記枢軸を支持させた塗膜転写具とする。
(2) 上記(1)項において、前記軸受を、前記枢軸を支持するU字形の切欠きを有するブラケットと、上方を向き、かつ上端に爪を有する弾性係止片とによって構成し、前記枢軸を、前記弾性係止片の爪を押し退けながら、前記切欠き内に嵌入して支持させ、前記枢軸を、弾性復帰した爪によって係止し、前記切欠き内に回動自在に拘束させるようにする。
(3) 上記(2)項において、前記弾性係止片を、その上端の爪を容器本体における側壁内壁と対向させて側壁近傍に設け、この弾性係止片と側壁、または側壁に設けたリブとの間に形成された間隙内に、蓋体における前記枢軸を保持させる。
(4) 上記(2)項または(3)項において、前記軸受を、左右1対のブラケットと、これらのブラケット間に設けた左右1対の弾性係止片とによって構成する。
(5) 上記(2)項または(3)項において、前記軸受を、左右1対の弾性係止片と、これらの弾性係止片間に設けた左右1対のブラケット、または左右に長い1個のブラケットとによって構成する。
(6) 上記(1)項〜(5)項のいずれかにおいて、前記軸受を容器本体内に設けるとともに、蓋体を開いたときに、蓋体におけるブラケットが容器本体の側壁に衝突することのないように、前記側壁に、上端が開口するスリットを設ける。
本発明によると、次のような効果が奏せられる。
(1) 請求項1記載の発明によれば、枢軸によって蓋体を容器本体に結合させるため、結合が確実で、耐久性が高く、しかも仕様に応じた適宜な材料を選択することができ、設計の自由度が高く、かつ蓋体を容器本体に容易に組付けることができ、作業性も良好である。
(1) 請求項1記載の発明によれば、枢軸によって蓋体を容器本体に結合させるため、結合が確実で、耐久性が高く、しかも仕様に応じた適宜な材料を選択することができ、設計の自由度が高く、かつ蓋体を容器本体に容易に組付けることができ、作業性も良好である。
(2) 請求項2記載の発明によれば、弾性を利用して枢軸を軸受に係止するため、蓋体の容器本体への組付けが容易である。
(3) 請求項3記載の発明によれば、枢軸を、弾性係止片と側壁、または側壁に設けたリブとの間に形成された間隙内に、安定して保持させることができる。
(4) 請求項4記載の発明によれば、枢軸を、軸受に安定して支持させることができる。
(5) 請求項5記載の発明によれば、同じく、枢軸を軸受に安定して支持させることができる。
(6) 請求項6記載の発明によれば、スリットを介して、ブラケットが容器本体外まで回動されるので、蓋体を大きく開成することができるとともに、軸受が容器内部に形成され、蓋体を閉じた状態で、容器本体の側壁に形成したスリットが、蓋体のブラケットによって塞がれるので、見栄えがよい。
図1は、本発明の塗膜転写具の分解斜視図,図2は、図1におけるII−II線拡大縦断面図,図3は、図1に示す容器におけるヒンジ部の拡大斜視図である。
塗膜転写具(1)の容器(2)は、容器本体(3)と蓋体(4)とによって構成されている。
容器本体(3)は、ほぼ楕円形をした底板(3a)と、前記底板(3a)の周縁に上方に向けて立設した側壁(3b)とによって構成されており、側壁(3b)の一部には、切欠き(5)が形成されている。
容器本体(3)は、ほぼ楕円形をした底板(3a)と、前記底板(3a)の周縁に上方に向けて立設した側壁(3b)とによって構成されており、側壁(3b)の一部には、切欠き(5)が形成されている。
蓋体(4)は、容器本体(3)の底板(3a)とほぼ同一形状を成す天板(4a)と、前記天板(4a)の周縁に下方に向けて立設させた側壁(4b)とによって構成され、側壁(4b)における前記切欠き(5)と対向する位置に切欠き(6)が設けられている。
容器本体(3)と蓋体(4)のそれぞれの側壁(3b)(4b)の対向する位置に、ヒンジ部(7)および係止機構(8)が設けられている。
ヒンジ部(7)は、図3に示すように、容器本体(3)に設けられた軸受(9)と、蓋体(4)に設けられた枢軸(10)とによって構成されている。
軸受(9)は、底板(3a)の上面における側壁(3b)の近傍に、左右方向に1対のブラケット(11)(11)を立設し、これらのブラケット(11)(11)の上端にU字状の切欠き(12)(12)を設けるとともに、ブラケット(11)(11)間の底板(3a)上に1対の弾性係止片(13)(13)を立設し、これらの弾性係止片(13)(13)の上端に、側壁(3b)に向けて爪(14)(14)を形成し、さらに、弾性係止片(13)(13)と対向する側壁(3b)の内面に、弾性片(13)(13)とほぼ同一高さのリブ(15)(15)を形成することによって構成されている。
なお、図2に示すように、爪(14)(14)の下方において底板(3a)には、保持孔(16)(16)が設けられ、これらの保持孔(16)(16)へ成形用のピンを挿入させることによって、爪(14)(14)の下面におけるアンダーカット部が形成される。
前記枢軸(10)は、蓋体(4)の側壁(4b)に、前記1対のブラケット(11)(11)よりも、やや大きい間隔をもって1対のブラケット(18)(18)を設け、それらのブラケット(18)(18)の下端部を側壁(4b)から下方に突出させ、その突出部のブラケット(18)(18)間に掛け渡して設けてある。
容器(2)を開いたときに、蓋体(4)におけるブラケット(18)(18)が容器本体(3)の側壁(4b)に衝突することのないように、前記側壁(4b)には、上端が開口する1対のスリット(17)(17)を設けてある。
蓋体(4)のブラケット(18)(18)を、容器本体(3)のスリット(17)(17)に挿入させるとともに、枢軸(10)を、弾性係止片(13)(13)の爪(14)(14)を押し退けながら、容器本体(3)に設けたブラケット(11)(11)における上端のU字状切欠き(12)(12)内に挿嵌させる。すると、枢軸(10)は、復元された弾性係止片(13)(13)の爪(14)(14)によって、前記切欠き(12)(12)内に拘束されるとともに、回動自在に支持される。
なお、前記の実施形態では、軸受(9)を、左右1対のブラケット(11)(11)と、これらのブラケット(11)(11)間に設けた左右1対の弾性係止片(13)(13)とによって構成したが、別の実施形態として、軸受を、左右1対の弾性係止片と、これらの弾性係止片間に設けた左右1対のブラケット、または左右に長い1個のブラケットとによって構成することもできる。
前記係止機構(8)は、図1、図2に示すように、容器本体(3)の側壁(3b)に2つの切込み(19)(19)を入れることによって側壁(3b)に舌片(20)を形成し、この舌片(20)の上端に外方に向けて係止爪(21)を形成するとともに、蓋体(4)の側壁(4b)に、下方に向けて舌片(22)を形成し、この舌片(22)の下端に内方に向けて係止爪(23)を形成することによって構成されている。
蓋体(4)の係止爪(23)を、容器本体(3)の舌片(20)を撓めながら係止爪(21)に係合させることによって、蓋体(4)を容器本体(3)に係止させることができる。
容器本体(3)の底板(3a)には、供給ギア(24),巻取ギア(25)および中間ギア(26)が回動自在に設けられ、供給ギア(24)は、中間ギア(26)を介して供給ギア(25)に連係されている。
一方、容器(2)内に装填されるカートリッジ(30)は、供給リール(31),巻取リール(32)および転写ヘッド(33)を備えており、供給リール(31)および巻取リール(32)は、カートリッジケース(34)に回転自在に支持され、転写ヘッド(33)は、基部がカートリッジケース(34)に固定されている。供給リール(31)から繰り出された転写テープ(35)は、転写ヘッド(33)の前端で反転され、巻取リール(32)に巻き取られる。
前記カートリッジ(30)は、供給リール(31)の芯部(31a)と、巻取リール(32)の芯部(32a)とを、容器本体(3)に設けた供給ギア(24)の中心に立設したボス(24a)と、巻取ギア(25)の中心に立設したボス(25a)に、それぞれ嵌合させることによって、容器本体(3)に装填される。容器(2)内に収容されたカートリッジ(30)は、転写ヘッド(33)の前端部が、容器本体(3)の切欠き(5)と蓋体(4)の切欠き(6)とによって画成される開口から、外部に突出された状態に保持される。
カートリッジ(30)の交換は、容器本体(3)の舌片(20)を内方へ押し込み、容器本(3)の係止爪(21)を蓋体(4)の係止爪(23)から離反させ、係合を解除するとともに、蓋体(4)を前記枢軸(10)の回りに回動させ、蓋体(4)を開いて行う。
(1)塗膜転写具
(2)容器
(3)容器本体
(3a)底板
(3b)側壁
(4)蓋体
(4a)天板
(4b)側壁
(5),(6)切欠き
(7)ヒンジ部
(8)係止機構
(9)軸受
(10)枢軸
(11)ブラケット
(12)切欠き
(13)弾性係止片
(14)爪
(15)リブ
(16)保持孔
(17)スリット
(18)ブラケット
(19)切込み
(20)舌片
(21)爪
(22)舌片
(23)爪
(24)供給ギア
(24a)ボス部
(25)巻取ギア
(25a)ボス部
(26)中間ギア
(30)カートリッジ
(31)供給リール
(31a)芯部
(32)巻取リール
(32a)芯部
(33)転写ヘッド
(34)カートリッジケース
(35)転写テープ
(2)容器
(3)容器本体
(3a)底板
(3b)側壁
(4)蓋体
(4a)天板
(4b)側壁
(5),(6)切欠き
(7)ヒンジ部
(8)係止機構
(9)軸受
(10)枢軸
(11)ブラケット
(12)切欠き
(13)弾性係止片
(14)爪
(15)リブ
(16)保持孔
(17)スリット
(18)ブラケット
(19)切込み
(20)舌片
(21)爪
(22)舌片
(23)爪
(24)供給ギア
(24a)ボス部
(25)巻取ギア
(25a)ボス部
(26)中間ギア
(30)カートリッジ
(31)供給リール
(31a)芯部
(32)巻取リール
(32a)芯部
(33)転写ヘッド
(34)カートリッジケース
(35)転写テープ
Claims (6)
- 容器本体と蓋体とからなる開閉式の容器内に、転写テープを交換可能に組込んでなる塗膜転写具において、
前記蓋体の周縁に、下方に向けて1対のブラケットを設け、これらのブラケット間に枢軸を掛け渡すとともに、容器本体に、軸受を設け、かつ前記軸受に、蓋体における前記枢軸を支持させたことを特徴とする塗膜転写具。 - 前記軸受を、前記枢軸を支持するU字形の切欠きを有するブラケットと、上方を向き、かつ上端に爪を有する弾性係止片とによって構成し、
前記枢軸を、前記弾性係止片の爪を押し退けながら、前記切欠き内に嵌入して支持させ、前記枢軸を、弾性復帰した爪によって係止し、前記切欠き内に回動自在に拘束させるようにしたことを特徴とする請求項1記載の塗膜転写具。 - 前記弾性係止片を、その上端の爪を容器本体における側壁内壁と対向させて側壁近傍に設け、この弾性係止片と側壁、または側壁に設けたリブとの間に形成された間隙内に、蓋体における前記枢軸を保持させたことを特徴とする請求項2記載の塗膜転写具。
- 前記軸受を、左右1対のブラケットと、これらのブラケット間に設けた左右1対の弾性係止片とによって構成したことを特徴とする請求項2または3に記載の塗膜転写具。
- 前記軸受を、左右1対の弾性係止片と、これらの弾性係止片間に設けた左右1対のブラケット、または左右に長い1個のブラケットとによって構成したことを特徴とする請求項2または3に記載の塗膜転写具。
- 前記軸受を容器本体内に設けるとともに、蓋体を開いたときに、蓋体におけるブラケットが容器本体の側壁に衝突することのないように、前記側壁に、上端が開口するスリットを設けたことを特徴とする請求項1〜5のいずれかに記載の塗膜転写具。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2003288140A JP2005053157A (ja) | 2003-08-06 | 2003-08-06 | 塗膜転写具 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2003288140A JP2005053157A (ja) | 2003-08-06 | 2003-08-06 | 塗膜転写具 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2005053157A true JP2005053157A (ja) | 2005-03-03 |
Family
ID=34366910
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2003288140A Pending JP2005053157A (ja) | 2003-08-06 | 2003-08-06 | 塗膜転写具 |
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JP (1) | JP2005053157A (ja) |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2009029051A (ja) * | 2007-07-27 | 2009-02-12 | Kokuyo Co Ltd | 転写具 |
EP2617668A1 (en) * | 2012-01-20 | 2013-07-24 | Sdi Corporation | Thin film dispenser |
-
2003
- 2003-08-06 JP JP2003288140A patent/JP2005053157A/ja active Pending
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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JP2009029051A (ja) * | 2007-07-27 | 2009-02-12 | Kokuyo Co Ltd | 転写具 |
EP2617668A1 (en) * | 2012-01-20 | 2013-07-24 | Sdi Corporation | Thin film dispenser |
CN103213433A (zh) * | 2012-01-20 | 2013-07-24 | 顺德工业股份有限公司 | 薄膜转写器 |
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