JP2005042926A - 減速機 - Google Patents
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Abstract
【課題】 コンパクトで使い勝手の良い減速機を得る。
【解決手段】 減速機1において、ハウジング2に直結されるモータ3のモータ軸4の前方には、モータ軸4の軸線L1と直交状に第二軸6が軸支され、第二軸6と一体に結合されるハイポイドギヤ7が、モータ軸4先端のハイポイドピニオン8と噛合している。又、第二軸6の前方には、中空の出力軸11が平行に軸支され、この出力軸11と一体に結合されるギヤ12が、第二軸6に形成されたピニオンに噛合している。そして、ハウジング2において、出力軸11の軸線L2と、モータ3の連結面を除いて出力軸11と平行な他の面との距離S1,S2,S3は、夫々等距離に設定されている。
【選択図】 図2
【解決手段】 減速機1において、ハウジング2に直結されるモータ3のモータ軸4の前方には、モータ軸4の軸線L1と直交状に第二軸6が軸支され、第二軸6と一体に結合されるハイポイドギヤ7が、モータ軸4先端のハイポイドピニオン8と噛合している。又、第二軸6の前方には、中空の出力軸11が平行に軸支され、この出力軸11と一体に結合されるギヤ12が、第二軸6に形成されたピニオンに噛合している。そして、ハウジング2において、出力軸11の軸線L2と、モータ3の連結面を除いて出力軸11と平行な他の面との距離S1,S2,S3は、夫々等距離に設定されている。
【選択図】 図2
Description
本発明は、箱状のハウジングにモータを連結し、そのモータ軸の回転を、減速機構を介して前記ハウジング内で前記モータ軸と直交方向に軸支される出力軸に伝達可能とした減速機に関する。
図3,4に従来の減速機20を示す。ハウジング21に直結されるモータ22のモータ軸23には、モータ軸23との直交方向に軸支される第二軸24と一体のハイポイドギヤ25が噛合し、この第二軸24に形成されたピニオン26に、第二軸24と平行に軸支される第三軸27のギヤ28が噛合し、この第三軸27に形成されたピニオン29に、ボールベアリング30,30で軸支される出力軸31と一体のギヤ32が噛合している。よって、ハイポイドギヤ25によって減速されるモータ軸23の回転は、2組のピニオン26,29とギヤ28,32とで更に減速され、出力軸31の回転として取り出される。又、この他、減速機構において第三軸27を省略して、第二軸24のピニオン26を出力軸31のギヤ32に直接噛合させる形態も知られている。
上記減速機20においては、減速機構の形態に拘わらず、モータ軸23の軸線L1と出力軸31の軸線L2とは、いわゆるねじれの位置にあり、両軸線L1,L2間にずれHが生じている。よって、ハウジング21の上下方向の幅からモータ22がはみ出す格好となり、使用場所やモータの容量に制限を受けることになる。そこで、特許文献1には、図4を用いて説明すると、出力軸31の軸線L2を、ハウジング21に設けられる取付ボルト孔33,33・・の対角線中心より上方へ更にずらせて、そのずらせた分モータ軸23をハウジング21の中心側で連結させ、ハウジング21と略同等の大きさのモータを使用可能とした減速機の発明が開示されている。
しかし、出力軸31をずらせた分、出力軸31に設けられるギヤ32の大きさに制約を受けやすく、減速比の設定に制限を受けたり、逆に必要な減速比を得るためにハウジング21が大きくなったりする。
又、図3,4に示す減速機20や特許文献1に開示の減速機では、チェーンコンベヤの送り方向の勝手違い等に対応できるように、出力軸31の左右両端側を共に取付面としているが、この場合でも、出力軸31が取付面の上方に位置する使用形態では、ハウジング21の下側の内壁から出力軸31までの距離が長くなり、グリースの使用量が非常に多くなってしまう。
又、図3,4に示す減速機20や特許文献1に開示の減速機では、チェーンコンベヤの送り方向の勝手違い等に対応できるように、出力軸31の左右両端側を共に取付面としているが、この場合でも、出力軸31が取付面の上方に位置する使用形態では、ハウジング21の下側の内壁から出力軸31までの距離が長くなり、グリースの使用量が非常に多くなってしまう。
そこで、請求項1に記載の発明は、出力軸の位置設定に伴う上記不具合を解消でき、コンパクトで使い勝手の良い減速機を提供することを目的としたものである。
上記目的を達成するために、請求項1に記載の発明は、前記ハウジングの前記出力軸と平行な面において、前記モータの連結面を除く他の面を、前記出力軸の軸線から夫々等距離に設定したことを特徴とするものである。
又、請求項2に記載の発明は、請求項1の目的に加えて、減速機構の性能を向上させるために、前記減速機構を、少なくとも、前記モータ軸に形成されたハイポイドピニオンと、そのハイポイドピニオンに噛合するハイポイドギヤとによって形成したものである。
又、請求項2に記載の発明は、請求項1の目的に加えて、減速機構の性能を向上させるために、前記減速機構を、少なくとも、前記モータ軸に形成されたハイポイドピニオンと、そのハイポイドピニオンに噛合するハイポイドギヤとによって形成したものである。
請求項1に記載の発明によれば、前記ハウジングの前記出力軸と平行な面において、前記モータの連結面を除く他の面を、前記出力軸の軸線から夫々等距離に設定したことで、ハウジングのコンパクト化が促進され、使い勝手をより向上させることができる。特に、チェーンコンベヤの送り方向の勝手違い等に対応して、ハウジングが上下逆になったり、モータが上になったりした場合も、出力軸と平行な面と出力軸の軸線までの距離は変わらないから、グリースの使用量を変更する必要がなくなり、常に等量で対応できる。
又、請求項2に記載の発明によれば、請求項1の効果に加えて、減速機構を前記ハイポイドピニオンとハイポイドギヤとで形成したことで、ウォームギヤやベベルギヤ等に比べて作動がスムーズで静かとなり、必要トルクに対するモータ容量も小さくて済む。
又、請求項2に記載の発明によれば、請求項1の効果に加えて、減速機構を前記ハイポイドピニオンとハイポイドギヤとで形成したことで、ウォームギヤやベベルギヤ等に比べて作動がスムーズで静かとなり、必要トルクに対するモータ容量も小さくて済む。
以下、本発明の実施の形態を図面に基づいて説明する。
図1は減速機1の横断面説明図、図2は長手方向の側面説明図で、箱状のハウジング2に直結されるモータ3のモータ軸4の前方(図1の左側)には、ボールベアリング5,5によってモータ軸4の軸線L1と直交方向に第二軸6が軸支され、この第二軸6と一体に結合されるハイポイドギヤ7が、モータ軸4の先端に形成されたハイポイドピニオン8と噛合している。又、第二軸6にはピニオン9が形成されている。
図1は減速機1の横断面説明図、図2は長手方向の側面説明図で、箱状のハウジング2に直結されるモータ3のモータ軸4の前方(図1の左側)には、ボールベアリング5,5によってモータ軸4の軸線L1と直交方向に第二軸6が軸支され、この第二軸6と一体に結合されるハイポイドギヤ7が、モータ軸4の先端に形成されたハイポイドピニオン8と噛合している。又、第二軸6にはピニオン9が形成されている。
一方、第二軸6の前方には、ボールベアリング10,10によって中空の出力軸11が第二軸6と平行に軸支され、この出力軸11と一体に結合されるギヤ12が、第二軸6のピニオン9に噛合している。
更に、ハウジング2の一方の側面は、出力軸11の一端が露出する取付面13となっており、取付面13には、出力軸11と同心で突出するフランジ部14が形成されている。尚、15はキャップ、16,16・・は取付ボルト用の取付孔である。
更に、ハウジング2の一方の側面は、出力軸11の一端が露出する取付面13となっており、取付面13には、出力軸11と同心で突出するフランジ部14が形成されている。尚、15はキャップ、16,16・・は取付ボルト用の取付孔である。
そして、この減速機1においては、図2に示すように、モータ軸4の軸線L1上に出力軸11の軸線L2が位置し、両軸線L1,L2が直角に交わる配置となっている。よって、出力軸11の軸線L2は、同図におけるハウジング2の取付面13の上下方向の中心に位置させ、軸線L2からハウジング2の上下面までの距離S1,S2を等しくできる。又、ここでは、軸線L2からハウジング2の前面までの距離S3も距離S1,S2と等しく設定している。更に、モータ軸4の軸線L1も、同図におけるハウジング2の取付面13の中心に位置することとなる。
以上の如く構成された減速機1は、通常の減速機と同様に、ハイポイドギヤ7によって減速されるモータ軸4の回転は、ピニオン9とギヤ12とで更に減速され、出力軸11の回転として取り出される。
しかし、ここではモータ軸4の軸線L1上に出力軸11の軸線L2を位置させているから、出力軸11の軸線L2からのハウジング2のはみ出し量、即ちS1〜S3を最小に設定できる。よって、ハウジング2がコンパクト化し、チェーンコンベヤの内外への取付等にも柔軟に対応でき、幅広い使用が可能となる。又、ギヤ12による減速比の設定に制限を受けにくく、高い減速比がコンパクトなハウジング2のまま実現できる。
しかし、ここではモータ軸4の軸線L1上に出力軸11の軸線L2を位置させているから、出力軸11の軸線L2からのハウジング2のはみ出し量、即ちS1〜S3を最小に設定できる。よって、ハウジング2がコンパクト化し、チェーンコンベヤの内外への取付等にも柔軟に対応でき、幅広い使用が可能となる。又、ギヤ12による減速比の設定に制限を受けにくく、高い減速比がコンパクトなハウジング2のまま実現できる。
更に、取付面13に対して中心に位置するモータ軸4によって、モータ3の取付面13の幅からのはみ出しも生じないため、ハウジング2の幅一杯で大きな容量のモータが使用可能となる。たとえはみ出しても、対称形となるため、バランスの良さが維持できる。
そして、チェーンコンベヤの送り方向の勝手違い等に対応して、ハウジング2が上下逆、或は他の使用形態でモータ3が上になっても、取付面13の端部から出力軸11の軸線L2までの距離S1〜S3は変わらないから、グリースの使用量を変更する必要がなくなり、常に等量で対応できる。
そして、チェーンコンベヤの送り方向の勝手違い等に対応して、ハウジング2が上下逆、或は他の使用形態でモータ3が上になっても、取付面13の端部から出力軸11の軸線L2までの距離S1〜S3は変わらないから、グリースの使用量を変更する必要がなくなり、常に等量で対応できる。
尚、上記形態では、減速機構を、モータ軸4に形成されたハイポイドピニオン8と、それに噛合するハイポイドギヤ7とによって形成しているが、ウォームギヤやベベルギヤ等を用いることもできる。但し、少なくともモータ軸との噛合をハイポイドギヤによって形成すれば、ウォームギヤやベベルギヤ等に比べて、作動がスムーズで騒音もなく、必要トルクに対するモータ容量も小さくて済むという好ましい作用が得られる。
又、上記形態では、減速機構に第二軸6のみを用いた構造で説明しているが、図3,4で示したように、これに第三軸を加えて減速機構の中間軸を複数設定した減速機でも、モータ軸と出力軸との互いの軸線の位置設定は同様に適用できる。更に、ハウジング2の両面で取付可能としたタイプや、出力軸を中空でなく中実軸としたタイプ等でも本発明の適用は可能である。
1・・減速機、2・・ハウジング、3・・モータ、4・・モータ軸、6・・第二軸、7・・ハイポイドギヤ、8・・ハイポイドピニオン、11・・出力軸、12・・ギヤ、13・・取付面。
Claims (2)
- 箱状のハウジングにモータを連結し、そのモータ軸の回転を、減速機構を介して前記ハウジング内で前記モータ軸と直交方向に軸支される出力軸に伝達可能とした減速機であって、
前記ハウジングの前記出力軸と平行な面において、前記モータの連結面を除く他の面を、前記出力軸の軸線から夫々等距離に設定したことを特徴とする減速機。 - 前記減速機構を、少なくとも、前記モータ軸に形成されたハイポイドピニオンと、そのハイポイドピニオンに噛合するハイポイドギヤとによって形成した請求項1に記載の減速機。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2004280163A JP2005042926A (ja) | 2004-09-27 | 2004-09-27 | 減速機 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP2004280163A JP2005042926A (ja) | 2004-09-27 | 2004-09-27 | 減速機 |
Related Parent Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
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JP33908297A Division JP3993288B2 (ja) | 1997-12-09 | 1997-12-09 | 減速機 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2005042926A true JP2005042926A (ja) | 2005-02-17 |
Family
ID=34270291
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2004280163A Pending JP2005042926A (ja) | 2004-09-27 | 2004-09-27 | 減速機 |
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Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2012087882A (ja) * | 2010-10-20 | 2012-05-10 | Oriental Motor Co Ltd | ギヤードモータ |
-
2004
- 2004-09-27 JP JP2004280163A patent/JP2005042926A/ja active Pending
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Legal Events
Date | Code | Title | Description |
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A131 | Notification of reasons for refusal |
Effective date: 20080129 Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 |
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A02 | Decision of refusal |
Effective date: 20080610 Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02 |