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JP2004528457A - ジケトピロロピロール固溶体顔料の新規な結晶変性 - Google Patents

ジケトピロロピロール固溶体顔料の新規な結晶変性 Download PDF

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JP2004528457A JP2002589571A JP2002589571A JP2004528457A JP 2004528457 A JP2004528457 A JP 2004528457A JP 2002589571 A JP2002589571 A JP 2002589571A JP 2002589571 A JP2002589571 A JP 2002589571A JP 2004528457 A JP2004528457 A JP 2004528457A
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Abstract

本発明は、1,4−ジケト−3,6−ビス(4−クロロフェニル)ピロロ[3,4−c]ピロール(パラ−ジクロロDPP)と1,4−ジケト−3,6−ビス(4−メチルフェニル)ピロロ[3,4−c]ピロール(パラ−ジメチルDPP)の混合物から形成されるホスト−ゲスト固溶体に関する。その混合物は、パラ−ジメチルDPPを30〜80モル%とパラ−ジクロロDPPを70〜20モル%の範囲で含む。本発明は、さらに、固溶体の製造および固溶体と二元固体化合物の顔料としての使用に関する。

Description

【技術分野】
【0001】
本発明は、1,4−ジケト−3,6−ビス(4−クロロフェニル)ピロロ[3,4−c]ピロール(パラ−ジクロロDPP)と、1,4−ジケト−3,6−ビス(4−メチルフェニル)ピロロ[3,4−c]ピロール(パラ−ジメチルDPP)の混合物から形成されるホスト−ゲスト固溶体に関する。その混合物は、パラ−ジメチルDPPを30〜80モル%の範囲とパラ−ジクロロDPPを70〜20モル%の範囲で含む。本発明は、さらに、固溶体の製造、および固溶体と二元固体化合物の顔料としての使用に関する。
【0002】
一般に、多成分顔料が、その成分の物理的混合物のX線回折パターンとは異なるX線回折パターンを示すときには、その顔料は固溶体と呼ばれる。主に、二種の明確に定義される固溶体、「ホスト−ゲスト」型固溶体と「二元固体化合物」型固溶体が存在する。明確にするために、「混合結晶」型固溶体は等モル組成物に由来し、そして二元固体化合物は混晶の結晶構造を有するが、極めて小さい範囲の顔料組成を有する。
【0003】
「ホスト−ゲスト」固溶体は、その固溶体のX線回折パターンが、「ホスト」と呼ばれるその成分の一つのX線回折パターンと実質的に同一である固溶体である。ホスト成分は、他の成分、「ゲスト」をその結晶格子に受け入れるといわれる。
【0004】
二元固体化合物は、二種の成分が互いに関連して、いずれかの成分のX線回折パターン、あるいは成分の物理的混合物のX線回折パターンとも異なるX線回折パターンを示す固溶体である。
【0005】
キナクリドンの固溶体および二元固体化合物は、それらの顔料特性について、技術的に公知である。キナクリドン固溶体および二元固体化合物は、米国特許第3,160,510号に記載されている。
二種以上のジケト−ピロロ[3,4−c]ピロール(DPP)系列の顔料を含む固溶体およびそれらの顔料特性はまた技術的に公知であり、一般に、米国特許第4,783,540号に開示されている。実施例1は、酸還流法による、パラ−ジメチルDPP約4%とパラ−ジクロロDPP約96%との混合物を例示している。得られた固溶体顔料は、原料製品の対応する物理的混合物のX線回折パターンとは異なるX線回折パターンを有する。
米国特許第5,529,623号には、ピロロ[3,4−c]ピロールおよびキナクリドンの顔料三元固溶体が記載されている。非置換DPP35〜45モル%とパラ−ジクロロDPP55〜65モル%からなる二元固体化合物型固溶体もまた記載されている。二元固体化合物は、ボールミル中で摩砕することにより形成される。得られた固溶体顔料は、二つの顔料の物理的混合物のX線回折パターンとはかなり異なるX線回折パターンを有する。
米国特許第5,708,188号には、1,4−ジケトピロロピロールの混晶および固溶体が記載されている。実施例11は、パラ−ジクロロDPPとパラ−ジメチルDPPとの等モル量混合物からの混晶の形成が例示されている。結晶構造は、対応する非対称ジケトピロロピロール(スキーム−01参照)の結晶構造と実質的に同一である。その顔料は有機溶媒に溶解され、加熱され、そしてろ過により単離される。
【0006】
【化1】
Figure 2004528457
【0007】
米国特許第6,036,766号には、また、三元固溶体の一部としての1,4−ジケトピロロピロールの混晶および固溶体が記載されている。
【0008】
DPP型顔料および他の種類の顔料、例えばキナクリドンまたはキナクリドンキノンを含む固溶体が、米国特許第4,810,304号に記載されている。米国特許第5,472,496号は、また、ピロロ[3,4−c]ピロールとキナクリドンキノンとの固溶体を記載している。米国特許第4,810,304号には、ピロロ[3,4−c]ピロールとキナクリドンとの固溶体が記載されている。
【0009】
米国特許第5,821,373号は、ビス(ビフェニル)DPPを第二のDPPまたはキナクリドンのいずれかと共に用いた1,4−ジケトピロロピロールの固溶体を記載している。
【0010】
米国特許第5,756,746号には、非対称ピロロ[3,4−c]ピロールをホストとして含む単相固溶体が記載されている。
【0011】
驚くことに、パラ−ジクロロDPP70〜20モル%とパラ−ジメチルDPP30〜80モル%の組み合わせは、特定の製造方法で製造した場合、混晶の代わりにホスト−ゲスト固溶体を与える。
【0012】
パラ−ジクロロDPP70〜20モル%とパラ−ジメチルDPP30〜80モル%の組み合わせは、高い温度で高沸点有機溶媒中にて処理されるかあるいは無水硫酸アルミニウムの存在下に乾燥粉砕処理に付されると、パラ−ジメチルDPPのX線回折パターンを示す、小さな粒子サイズの明赤色顔料を与える。言い換えると、ホストがパラ−ジメチルDPPである、ホスト−ゲスト固溶体が形成される。
【0013】
単相固溶体である、得られたホスト−ゲスト固溶体は、塗料、プラスチック、インクおよび繊維等のポリマー材料の着色に有用である。
【0014】
整合性のために、「単相固溶体」、「多相固溶体」および「混晶」の意味は、したがって、そのような系の現在の改善された状態の知識に適する、以下の定義から選び取られる。
【0015】
多相固溶体は、緻密で均一な結晶格子を有しない。それは、その個々の成分の物理的混合物とは、その成分の少なくとも一つの結晶格子が部分的にまたは完全に変えられている点で異なる。成分の物理的混合物と比較して、X線回折図におけるシグナルは、それらの2倍視射角(2θ)においてシフトまたは変化している。一般に、成分の比が異なると、異なる結果がもたらされる。
【0016】
単相(または一相)固溶体は、その成分の一つの結晶格子と同一の結晶格子を有する。一つの成分は、「ゲスト」として、「ホスト」として働く他の成分の結晶格子に埋め込まれる。ある限界の範囲内で、成分の比が異なってもほとんど同一の結果を与える。
【0017】
混晶は、緻密な組成および、そのすべての成分の結晶格子とは異なる、均一な結晶格子を有する。成分の比が異なっても、ある限界内で、同じ結果が得られるときには、これらの組成物は二元固体化合物とみなされる。二元固体化合物はしたがって、混晶の結晶構造と類似している。
本発明に係るホスト−ゲスト固溶体のX線回折パターンは、パラ−ジメチルDPP顔料のX線回折パターンと実質的に同一である。
【0018】
用語「実質的に同一」とは、場合によっては(組成物により)、+/−0.5の2θの範囲で格子拡大(より小さい視射角へのシフト)または格子縮小(より大きい視射角へのシフト)の結果、あるいは強度における変動の結果、個々の反射の特徴的な視射角のシフトが起こりうることを除いて、本発明に係る顔料組成物のX線スペクトルがパラ−ジメチルDPPのX線スペクトルに対応することを示している。
【0019】
X線回折パターンは以下の回折線により特徴付けられる。
【0020】
【表1】
Figure 2004528457
【0021】
本固溶体は、粉砕法(方法A)によりまたは高沸点有機溶媒中での二元成分混合物の加熱(方法B)により製造することができる。両方の方法を、以下にさらに詳細に説明する。
【0022】
方法A
本固溶体は、
a)パラ−ジメチルDPP約30〜80重量%と、パラ−ジクロロDPP約70〜20重量%と、から本質的になる顔料混合物を形成し、
b)顔料混合物を充分な時間粉砕してホスト−ゲスト固溶体を製造する、
ことを含む顔料の製造方法により、製造することができる。
【0023】
一般に、パラ−ジメチルDPPとパラ−ジクロロDPPからなる二元成分混合物は、5〜30時間の範囲の長時間の間、例えば、15時間より長く、特には、24時間以上、通常の乾燥粉砕法により粉砕される。必要な粉砕時間は、顔料原料の粒子サイズに依存し、原料がより大きな粒子であれば、より長い粉砕時間が必要となる。
【0024】
混合物は、パラ−ジメチルDPP約30〜80モル%と、パラ−ジクロロDPP約70〜20モル%を含む。更なる実施態様において、パラ−ジメチルDPP65〜35モル%と、パラ−ジクロロDPP35〜65モル%と、から本質的になる混合物が提供される。更なる実施態様において、パラ−ジメチルDPP45〜55モル%とパラ−ジクロロDPP55〜45モル%と、からなる混合物が提供される。他の更なる実施態様では、それらのDPPの等モル混合物が使用される。
【0025】
特に適切な乾燥粉砕法は、少量の有機溶媒または粉砕助剤と共にあるいはそれらなしで、粒子サイズの減少を助ける粉砕助剤としての乾燥塩を、約1:2〜1:20の顔料と塩の比で、使用する。顔料摩砕法において使用される乾燥塩として、結晶水を伴うあるいは伴わない、塩化ナトリウム、塩化カルシウム、硫酸ナトリウムまたは硫酸アルミニウムが挙げられる。乾燥塩は、1:3〜1:15、あるいは1:3〜1:10、1:3〜1:5の比で加えられる。特に有用な混合物は、顔料成分10部ごとに水和された硫酸アルミニウム40部を有する。粉砕の際、種々の有機溶媒、例えば高沸点炭化水素および二塩基酸エステル、特にコハク酸ジメチルおよび/またはグルタル酸ジメチルを少量含むことが有利である。粉砕用媒体として、金属、ガラスもしくはセラミック球、プラスチック粒または砂粒が挙げられる。さらに、界面活性剤が場合により粉砕用の配合に加えられる。有用な界面活性剤として、ドデシルベンゼンスルホン酸のナトリウムもしくはイソプロピルアンモニウム塩または塩化デシルトリメチルアンモニウムが挙げられる。後処理には、粉砕用媒体から顔料と塩の混合物を分離し、その後、希酸で抽出しそしてろ過により顔料を単離することが含まれる。
【0026】
方法B
あるいは、本固溶体は、
a)高沸点有機溶媒中でパラ−ジメチルDPP約40〜80モル%と、パラ−ジクロロDPP約60〜20モル%と、からなる顔料混合物の懸濁液を形成し、
b)顔料混合物を充分な時間加熱してホスト−ゲスト固溶体を製造する、
ことを含む顔料の製造方法により、製造することができる。
【0027】
一般に、パラ−ジメチルDPPと、パラ−ジクロロDPPと、からなる二元成分混合物は、高沸点有機溶媒中、190〜310℃、特に240〜280℃の範囲の高い温度で15分〜10時間、特に0.5〜5時間の範囲の時間、加熱される。必要な加熱時間は、顔料原料の粒子サイズに依存し、大きい粒子の原料であれば、より長い加熱時間を必要とする。
【0028】
一般に、パラ−ジメチルDPPおよびパラ−ジクロロDPPからなる二元成分混合物は、190℃より高い沸点、好ましくは240〜280℃の範囲の沸点を有する有機溶媒または有機溶媒の混合物中で、高い温度に加熱される。例えば、加圧下に、本発明に係る新規な固溶体の形成に必要とされる温度まで加熱できるならば、より低い沸点の有機溶媒を用いてもよい。
【0029】
高沸点有機溶媒の例として、限定されるものではないが、ビフェニル、パラ−、メタもしくはオルト−テルフェニル、ジベンジルトルエン、α−メチル−もしくはβ−メチルナフタレンのような芳香族溶媒、1,3−ジオキソラン−2−オンのような環状カーボネート、アセトフェノンもしくはベンゾフェノンのようなケトン、γ−ブチロラクトンおよびPhe−セロソルブもしくはBu−セロソルブのようなエチレングリコール類、またはそれらの混合物、特にDowtherm G(登録商標)のようなジ−およびトリアリールエーテルの混合物が挙げられる。好ましい態様においては、パラ−ジメチルDPPおよびパラ−ジクロロDPPからなる二元成分混合物は、Dowtherm G(登録商標)中に懸濁され、245〜260℃の温度で約0.5〜2時間加熱される。高沸点有機溶媒は、顔料1部あたり、重量で、3〜20部、好ましくは5〜15部の量で存在する。後処理には、高沸点有機溶媒から顔料混合物を分離し、その後、顔料混合物を洗浄し乾燥することが含まれる。
【0030】
混合物は、パラ−ジメチルDPP30〜80モル%と、パラ−ジクロロDPP70〜20モル%を含む。更なる態様は、パラ−ジメチルDPP35〜65、特に45〜55モル%と、パラ−ジクロロDPP65〜35、特に55〜45モル%と、からなる混合物を提供する。他の更なる態様では、それらのDPP顔料の等モル混合物を使用する。
【0031】
多くの他の顔料と同様に、本発明の固溶体顔料は、種々の自動車用および非自動車用塗料系および他の用途におけるそれらの性能を向上させるための、公知の方法で表面処理することが有利である。
【0032】
固溶体は、顔料組成物の成分として用いることが有利である。一般に、顔料組成物は、固溶体の他に、凝集防止剤、分散剤、粘度調整剤およびテクスチャ改善剤からなる群から選択される、少なくとも一つの追加の成分を含む。
【0033】
キナクリドンスルホン酸またはその塩、DPPスルホン酸およびその塩、ピラゾリルメチルキナクリドン、2−フタルイミドメチルキナクリドンおよび他の類似の誘導体が、添加される凝集防止剤として、適している。ポリマー分散剤、特にポリウレタン型ポリマー分散剤が、顔料組成物中の分散剤として、特に適している。適切な粘度調整剤として、キナクリドンスルホン酸、ジケトピロロピロールスルホン酸、ピラゾリルメチルキナクリドン、ピラゾリルメチルジケトピロロピロール、ジメチルアミノプロピルキナクリドンモノスルホンアミド、ジメチルアミノプロピルキナクリドンジスルホンアミド、フタルイミドメチルキナクリドン、フタルイミドメチルDPPおよびそれらの混合物ならびにそれらの酸の塩;特に、キナクリドンスルホン酸またはその塩、特にアルミニウム塩、およびピラゾリルメチルキナクリドンならびにそれらの混合物が挙げられる。任意のテクスチャ改善剤が、プラスチック系において分散性および性能を向上するために、本顔料組成物の追加の成分として適しており、アビエチン酸のカルシウム塩が特に好適である。
【0034】
本発明の固溶体および固溶体を含有する顔料組成物は、高分子量有機材料を着色する顔料として特に有用である。したがって、本発明はさらに、有効な着色量の本発明の固溶体を高分子量有機材料に添合することを含む高分子量有機材料の着色方法、高分子量有機材料および有効な着色量の本発明に係るホスト−ゲスト固溶体を含む組成物、ならびに液体担体および着色有効量の本発明に係るホスト−ゲスト固溶体を含む塗料調合物に関する。本発明の固溶体で着色または顔料着色される高分子量有機材料の例は、例えば、単独または混合物の、エチルセルロース、ニトロセルロース、酢酸セルロース、酪酸セルロース等のセルロースエーテルおよびエステル、重合樹脂または縮合樹脂等の天然樹脂または合成樹脂、例えばアミノプラスト、特に、尿素/ホルムアルデヒドおよびメラミン/ホルムアルデヒド樹脂、アルキド樹脂、フェノール性プラスチック、ポリカーボネート、ポリオレフィン、ポリスチレン、ポリ塩化ビニル、ポリアミド、ポリウレタン、ポリエステル、ABS、ポリフェニレンオキシド、ゴム、カゼイン、シリコーンおよびシリコーン樹脂である。
【0035】
本発明の固溶体は、産業用および自動車用塗料等のワニスおよび塗料ならびにインクの顔料着色用の他、ポリ塩化ビニル、低い、直鎖状低密度もしくは高密度ポリエチレンおよびポリプロピレンから選択される熱可塑性材料、熱可塑性エラストマー樹脂、またはそれらの混合物ならびに、引き続いてカレンダー加工、キャスト、成形または繊維への加工がなされるプラスチックの着色用に、特に好適である。
【0036】
上記の高分子量有機化合物は、プラスチック塊、溶融物の形態で、または紡糸溶液、ワニス、塗料もしくは印刷インクの形態で、単独であるいは混合物として用いられる。最終用途に応じて、本発明の固溶体をトナーとしてあるいは調製物の形態で使用することが有利である。
【0037】
本発明の固溶体は、顔料着色される高分子量有機材料に対して、0.01〜30重量%、好ましくは0.1〜10重量%の量で使用される。
【0038】
高分子量有機物質の本発明の固溶体による顔料着色は、例えばそのような固溶体を、場合によりマスターバッチの形態で、ロールミル、混合機または摩砕機を用いてこれらの基質に添合することにより行われる。
【0039】
顔料着色された材料は次いで、それ自体公知の方法、例えばカレンダー加工、成形、押出し、コーティング、キャスティングまたは射出成形により、所望の最終形態にされる。脆くない成形物を製造するために、あるいはそれらの脆性を減少させるために、加工前にいわゆる可塑剤を高分子量化合物に添合することがしばしば望ましい。適切な可塑剤は、例えば、リン酸、フタル酸またはセバシン酸のエステルである。可塑剤は、組成物をポリマーに添合する前または後に添合される。異なる色合いを得るために、本発明の固溶体に加えて、充填剤または他の発色成分、例えば白色、着色または黒色顔料を、高分子量有機化合物に対して任意の量で添加することも可能である。
【0040】
ワニス、塗料および、印刷インクを顔料着色するために、高分子量有機材料および本発明の固溶体を、充填剤、他の顔料、乾燥剤または可塑剤等の任意の添加剤と共に、一般的な有機溶媒または溶媒混合物中に、細かく分散しあるいは溶解する。方法としては、個々の成分を単独であるいはまたいくつかを一緒に分散または溶解するような方法、およびすべての成分をただ続けて混合するような方法である。
【0041】
一般に、有効着色量即ち着色有効量は、最終顔料着色材料において所望の着色特性をもたらす任意の量である。一般的には、有効着色量即ち着色有効量は、約0.005〜約30モル%、好ましくは0.01〜10モル%の顔料である。
【0042】
本固溶体は、コーティング、特に溶媒性塗料および水性塗料として使用される高分子量有機材料を着色するために特に有用である。アクリル、アルキド、ポリエステル、ポリウレタンおよびそれらの組み合わせが、高分子量有機材料として特に有用である。固溶体は、コーティング用途、特に自動車での仕上げおよびプラスチックにおいて使用した場合、非常に良好な光堅牢性、優れた着色強度、優れた耐久特性および格別に高い彩度を有する。
【0043】
本発明は、下記の非限定的な実施例により、さらに説明される。他の態様は、本明細書中の教示を検討すれば、当業者に直ちに明らかである。本発明の範囲は、特許請求の範囲により規定され、以下の実施例中で提供される好ましい態様にのみ限定されることを意図するものではない。
【0044】
実施例1
1,4−ジケト−3,6−ビス(4−クロロフェニル)ピロロピロール10.0g(0.028モル)、カルボン酸のエステル1.0gおよび水和されたAl(SO40.0gを、摩砕用媒体として鋼鉄球およびくぎを含む1.0リットルのボールミルに加えた。ミルを18時間回転させたのち、内容物を排出し、粉砕用媒体から分離した。得られたミルパウダーを2%硫酸水溶液と共に、90℃で2時間攪拌した。得られたスラリーをろ過し、中性で塩を含まなくなるまで熱水で洗浄した。
【0045】
小さな粒子サイズの明赤色の顔料は、出発原料のX線回折パターンを示し、結晶構造に変化がないことを示した(図1参照)。
【0046】
実施例2
1,4−ジケト−3,6−ビス(4−メチルフェニル)ピロロピロール10.0g(0.0317モル)、カルボン酸のエステル1.0gおよび水和されたAl(SO40.0gを、摩砕用媒体として鋼鉄球およびくぎを含む1.0リットルのボールミルに加えた。ミルを18時間回転させたのち、内容物を排出し、粉砕用媒体から分離した。得られたミルパウダーを2%硫酸水溶液と共に、90℃で2時間攪拌した。得られたスラリーをろ過し、中性で塩を含まなくなるまで熱水で洗浄した。
【0047】
小さな粒子サイズの明赤色の顔料は、出発原料のX線回折パターンを示し、結晶構造に変化がないことを示した(図2参照)。
【0048】
【表2】
Figure 2004528457
【0049】
実施例3
1,4−ジケト−3,6−ビス(4−クロロフェニル)ピロロピロール5.3g(0.0149モル)、1,4−ジケト−3,6−ビス(4−メチルフェニル)ピロロピロール4.7g(0.0149モル)、カルボン酸のエステル1.0gおよび水和されたAl(SO40.0gを、摩砕用媒体として鋼鉄球およびくぎを含む1.0リットルのボールミルに加えた。ミルを18時間回転させたのち、内容物を排出し、粉砕用媒体から分離した。得られたミルパウダーを2%硫酸水溶液と共に、90℃で2時間攪拌した。得られたスラリーをろ過し、中性で塩を含まなくなるまで熱水で洗浄した。
【0050】
小さな粒子サイズの赤色の顔料は、1,4−ジケト−3,6−ビス(4−メチルフェニル)ピロロピロールのX線回折パターンを示し、1,4−ジケト−3,6−ビス(4−メチルフェニル)ピロロピロールの結晶格子中に1,4−ジケト−3,6−ビス(4−クロロフェニル)ピロロピロールが入っているホスト−ゲスト固溶体であることを示した(図3参照)。
【0051】
実施例4
粉砕時間を18時間の代わりに24時間としたことを除いて、実施例3を繰り返した。得られた顔料は、1,4−ジケト−3,6−ビス(4−メチルフェニル)ピロロピロールのX線回折パターンを有する、非常に透明な黄赤色のホスト−ゲスト固溶体であった。
【0052】
実施例5
粉砕時間を18時間の代わりに48時間としたことを除いて、実施例3を繰り返した。得られた濃い塊色調(masstone)を有する黄赤色のホスト−ゲスト固溶体顔料は、1,4−ジケト−3,6−ビス(4−メチルフェニル)ピロロピロールのX線回折パターンを示した。
【0053】
実施例6
1,4−ジケト−3,6−ビス(4−クロロフェニル)ピロロピロール5.0g(0.014モル)および1,4−ジケト−3,6−ビス(4−メチルフェニル)ピロロピロール5.0g(0.0158モル)を用いたことを除いて、実施例3を繰り返した。得られた黄色の色合いの赤色顔料は、1,4−ジケト−3,6−ビス(4−メチルフェニル)ピロロピロールの結晶格子中のホスト−ゲスト固溶体であった(図4参照)。
【0054】
実施例7
1,4−ジケト−3,6−ビス(4−クロロフェニル)ピロロピロール6.0g(0.0168モル)および1,4−ジケト−3,6−ビス(4−メチルフェニル)ピロロピロール4.0g(0.0127モル)を用いて、実施例3を繰り返した。得られた固溶体顔料は、1,4−ジケト−3,6−ビス(4−メチルフェニル)ピロロピロールのX線回折パターンを有していた。
【0055】
実施例8
1,4−ジケト−3,6−ビス(4−クロロフェニル)ピロロピロール4.0g(0.0112モル)および1,4−ジケト−3,6−ビス(4−メチルフェニル)ピロロピロール6.0g(0.019モル)を用いて、実施例3を繰り返した。得られた固溶体顔料は、1,4−ジケト−3,6−ビス(4−メチルフェニル)ピロロピロールのX線回折パターンを有していた(図5参照)。
【0056】
実施例9
実施例3〜8に従って製造された顔料の圧縮ケーキ92部およびピラゾリルメチルキナクリドンとキナクリドンモノスルホン酸のアルミニウム塩を各々4部ずつの混合物を均一になるまでブレンドし、ろ過し、pH7.0まで洗浄し、乾燥し、次いで粉砕して、溶媒性または水性塗料系中で優れたレオロジー特性を示す顔料組成物を製造した。
【0057】
実施例10
溶媒性塗料調合物
顔料分散物:
1パイントのジャーに、実施例9の顔料組成物26.4g、アクリロウレタン樹脂66.0g、分散剤樹脂14.4gおよび溶媒(シンナー)58.2gを入れた。摩砕用媒体980gを用いて混合物を64時間粉砕し、顔料と結合剤の比が0.5の、顔料16%と固形物48%を含む顔料ベースを製造した。
【0058】
アルミニウムベース:
アルミニウムペースト(SILBERLINEからのSPARKLE SILVER 5242−AR)405gと、アクリル分散樹脂315gおよびアクリル樹脂180gとを1クオートの缶中で、エアーミキサーを用いて塊がなくなるまで(1〜2時間)低速から中速で混合することにより、アルミニウムベースを得た。
【0059】
マイカベース:
マイカ251.1gと、アクリル分散樹脂315gおよびアクリル樹脂180gとを、マイカベースが塊のない状態になるまで混合することにより、マイカベースを製造した。
【0060】
マイカ塗料調合物:
顔料分散物122.4g、マイカベース70.2g、非水性分散樹脂20.8g、メラミン樹脂30.6g、UVスクリーナー2.6gおよび触媒3.5gを混合することにより、マイカベースコート塗料調合物を製造した。最終のマイカ塗料は、噴霧粘度が2θ秒となるまでキシレンで希釈することにより製造した。
【0061】
メタリック透明溶液:
非水性分散樹脂(1353g)、メラミン樹脂(786.2g)、キシレン(144.6g)、UVスクリーナー溶液(65.6g)およびアクリロウレタン樹脂(471.6g)を所与の順序で加え、エアーミキサーで15分間十分に混合した。酸触媒の予備混合溶液89.0gとメタノール90.0gを攪拌を続けながら加えた。
【0062】
メタリック塗料調合物:
顔料と結合剤の比が0.15の、顔料7.1%と固形物54.4%からなるベースコート塗料を、顔料分散物35.5g、アルミニウムベース5.1g、非水性分散樹脂5.3gおよびメタリック透明溶液54.1gを混合することにより製造した。
【0063】
灰色のアクリルプライマーで処理したアルミニウムパネルを、乾燥膜基準で15〜20ミクロンの膜厚まで、ベースコート塗料の2回コーティングで噴霧した。2回の噴霧は、室温で90秒フラッシュの間隔とした。3分のフラッシュの後、乾燥膜基準で37〜50ミクロンの膜厚まで、アクリルクリアトップコートを2回コーティング(コーティングの間に90秒フラッシュ)の噴霧により塗布した。パネルを室温で10分間乾燥し、120℃で30分間焼付けした。
【0064】
コーティング物は、優れた二つの色調および高光沢でイメージが明瞭な、魅力的で濃い黄赤色であった。
【0065】
実施例11
水性塗料調合物
顔料分散物:
セラミック粉砕用媒体1300gの入った1000mlのアトライターに、実施例9の顔料組成物45.5g、アクリル樹脂45.5gおよび脱イオン水259.0gを加えた。調合物を500rpmで20時間攪拌して、顔料と結合剤の比が0.5の、顔料13%と固形物26%を含む顔料分散物を得た。
【0066】
アルミニウムベース:
アルミニウムペースト40.0g、メラミン樹脂10.0gおよびブチルセロソルブ50.0gを、塊がなくなるまで混合した。
【0067】
ベースコート塗料調合物:
顔料分散物46.3g、アルミニウムベース4.3g、およびアクリル樹脂とメラミン樹脂の混合物である、バランス用クリヤ56.7gと補償用クリヤ45.8gとの組み合わせを混合することにより、ベースコート塗料を製造した。調合物は、顔料と結合剤の比が0.25に対応した。
【0068】
灰色のアクリルプライマーで前処理したアルミニウムパネルを、許容レベルの遮蔽となるまで、ベースコート塗料で噴霧した。ベースコートを30分間風乾し、次いでクリヤコーティングの前に、106℃で15分間乾燥した。その後、クリヤコートの2回コーティングを適用し、122℃で30分間の焼付け前に、60分間風乾した。
【0069】
コーティング物は、優れた二つの色調、高光沢でイメージが明瞭な、魅力的で濃い色を示した。
【0070】
実施例12
温度計、攪拌機および還流冷却器を備えた0.5リットルフラスコを窒素でフラッシュし、次いで1,4−ジケト−3,6−ビス(4−クロロフェニル)ピロロピロール5.3g(0.0149モル)、1,4−ジケト−3,6−ビス(4−メチルフェニル)ピロロピロール4.7g(0.0149モル)およびDowtherm G(登録商標)(Dow Chemicals)100mlを入れた。懸濁液を攪拌し、245〜260℃に加熱し、そして245〜260℃で2時間攪拌を続けた。懸濁液を室温まで冷却し、メタノール100mlで希釈し、ろ過した。圧縮ケーキをメタノール、続いて水で洗浄し、80℃で乾燥した。
【0071】
青みがかった赤色顔料は、1,4−ジケト−3,6−ビス(4−メチルフェニル)ピロロピロールのX線回折パターンを示し、1,4−ジケト−3,6−ビス(4−メチルフェニル)ピロロピロールの結晶格子中に1,4−ジケト−3,6−ビス(4−クロロフェニル)ピロロピロールが入っているホスト−ゲスト固溶体であることを示した。
【0072】
【表3】
Figure 2004528457
【0073】
実施例13
5.3g(0.0149モル)の代わりに3.56g(0.01モル)の1,4−ジケト−3,6−ビス(4−クロロフェニル)ピロロピロールおよび4.7g(0.0149モル)の代わりに6.31g(0.02モル)の1,4−ジケト−3,6−ビス(4−メチルフェニル)ピロロピロールを用いたことを除いて、実施例12を繰り返した。
【0074】
実施例12と同様に、青みがかった赤色顔料は、1,4−ジケト−3,6−ビス(4−メチルフェニル)ピロロピロールのX線回折パターンを示した。
【0075】
【表4】
Figure 2004528457
【0076】
ホスト化合物である1,4−ジケト−3,6−ビス(4−メチルフェニル)ピロロピロールのX線回折パターンは、以下のデータで特徴付けられた。
【0077】
【表5】
Figure 2004528457
【0078】
X線スペクトルは、シーメンスD500(登録商標)X線回折計(CuK照射)を用いて、慣用の方法に従って測定した。
【図面の簡単な説明】
【0079】
【図1】実施例1からのパラ−ジクロロDPPのX線回折パターンである。
【図2】実施例2からのパラ−ジメチルDPPのX線回折パターンである。
【図3】実施例3からのパラ−ジクロロDPPとパラ−ジメチルDPPの50:50のモル比の混合物のX線回折パターンである。
【図4】実施例6からのパラ−ジクロロDPPとパラ−ジメチルDPPの47:53のモル比の混合物のX線回折パターンである。
【図5】実施例8からのパラ−ジクロロDPPとパラ−ジメチルDPPの37:63のモル比の混合物のX線回折パターンである。

Claims (10)

  1. パラ−ジメチルDPP30〜80モル%と、パラ−ジクロロDPP70〜20モル%と、からなるホスト−ゲスト固溶体であって、該ホスト−ゲスト固溶体のX線回折パターンが、パラ−ジメチルDPP顔料のX線回折パターンと実質的に同一である、ホスト−ゲスト固溶体。
  2. パラ−ジメチルDPP約35〜65モル%と、パラ−ジクロロDPP約65〜35モル%と、からなる、請求項1記載のホスト−ゲスト固溶体。
  3. a)高沸点有機溶媒中でパラ−ジメチルDPP約30〜80モル%と、パラ−ジクロロDPP約70〜20モル%と、からなる顔料混合物の懸濁液を形成し、
    b)顔料混合物を充分な時間加熱してホスト−ゲスト固溶体を製造する、
    ことを含む、請求項1または2に記載の固溶体の製造方法。
  4. 高沸点有機溶媒が、ビフェニル、パラ−、メタ−もしくはオルト−テルフェニル、ジベンジルトルエン、α−メチル−もしくはβ−メチルナフタレン、1,3−ジオキソラン−2−オン、アセトフェノン、ベンゾフェノン、γ−ブチロラクトン、Phe−セロソルブ、Bu−セロソルブまたはそれらの混合物、あるいはジ−およびトリアリールエーテルの混合物からなる群より選択される、請求項3に記載の方法。
  5. a)パラ−ジメチルDPP約30〜80重量%と、パラ−ジクロロDPP約70〜20重量%と、から本質的になる顔料混合物を形成し、
    b)顔料混合物を充分な時間粉砕してホスト−ゲスト固溶体を製造する、
    ことを含む、請求項1または2に記載の固溶体の製造方法。
  6. 粒子のサイズを減少させるのに有効な量の粉砕用塩の存在下に混合物を粉砕する、請求項5に記載の方法。
  7. 粉砕用塩が水和された硫酸アルミニウムである、請求項5に記載の方法。
  8. 高分子量有機材料と有効な着色量の請求項1または2に記載の固溶体を含む組成物。
  9. 高分子量有機材料を着色するための、請求項1または2に記載のホスト−ゲスト固溶体の使用。
  10. 液体担体と着色有効量の請求項1または2に記載のホスト−ゲスト固溶体を含む塗料調合物。
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