JP2004510220A - 消費者の望ましい行動にispサービスで報酬を提供する方法および装置 - Google Patents
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Abstract
要約書なし。
Description
【0001】
(技術分野)
本発明は一般に、コンピュータ装置の使用に関し、より具体的には、小売業者および/またはブランドに望ましい忠実性を示したことに対して、無料のISPサービスを消費者に提供する方法および装置に関する。
【0002】
(背景技術)
少なくとも1台のコンピュータを有し、インターネットにアクセスする世帯が増加している。ほとんどの家庭のコンピュータはインターネットに直接接続することはなく、インターネットサービスプロバイダ(ISP)を介してインターネットにアクセスしている。ISPは、アクセスプロバイダまたはサービスプロバイダとも呼ばれ、個人、企業、その他の団体にインターネット接続サービスを提供する。典型的には、ISPはこのようなサービスに対して料金を請求する。
【0003】
最近の技術の発展により、消費者はインターネット上でメーカおよび小売業者からプロモーションを受信することができるようになった。これらのプロモーションには、望ましい消費者の行動を奨励するクーポン、インセンティブ、広告、およびオファーが含まれる。オンラインプロモーションサービスの例は、スーパーマーケットオンライン社が提供するバリューページである。店におけるオフラインの購入とオンラインのプロモーションの配布を相互に関係づける方法と装置は、米国特許第5,970,469号と第6,014,634号とに記載されており、これらの各々は参照により本明細書に組み込まれている。これらの装置はデータベースのネットワーク化とインターネット通信技術を使用して消費者に、製品および/または小売業者のプロモーションに関するオンライン情報を提供している。
【0004】
データベースのネットワーク化とインターネット通信の種々の方法の設計と実装は、1994年、O’Reilly & Associates社のLiuらによる「Managing Internet Information Services」、1991年、Prentice−Hall社のComerによる「Internet Working with TCP/IP Volume 1 : Principles, Protocols, and Architecture」第2版、1991年、Prentice−Hall社のComerとStevensによる「Internet Working with TCP/IP Volume II: Design, Implementation, and Internals」、1993年、Prentice−Hall社のComerとStevensによる「Internet Working with TCP/IP Vol. III : Client−Server Programming and Applications」、 Morgan Kaufmann出版 社のKhoshafianらによる「A Guide to Developing Client/Server SQL Applications」、1997年、Addison−Wesley出版社のHamiltonらによる、「JDBC Database Access with Java(登録商標), A Tutorial and Annotated Reference」、および、1998年、Wrox Press社のFrancisらによる「Professional Active Server Pages 2.0」に記述されており、これらの各々は参照により本明細書に組み込まれている。
【0005】
インターネット関連のクーポン配布サービスと他のオンラインプロモーションサービスが増加しているにもかかわらず、家庭へのインターネットアクセスサービスと、小売店における消費者のオフラインの購入行動に焦点をあてた関係を作るためにプロモーションまたはインセンティブを提供するサービスはない。さらに、インターネットへのアクセスを持たない消費者にオンラインサービスを使用するように奨励して、製品および小売業者をプロモーションするように設計されたプロモーション、さらに、望ましいオフラインの消費者行動を誘導するように設計されたプロモーションはない。
【0006】
(発明の開示)
従って、本発明の1つの目的は、消費者の望ましい行動に無料のISPサービスを提供する新規な方法、装置、およびコンピュータプログラム製品を提供することである。
【0007】
本発明の別の目的は、消費者の個別の購入履歴に基づいて、種々の量(amount、金額、額)の無料ISPサービスを提供する新規な方法、装置、およびコンピュータプログラム製品を提供することである。
【0008】
本発明のさらに別の目的は、インターネットにアクセスする消費者とインターネットにアクセスしない消費者の、オンラインプロモーションのサービスの使用を誘導する新規な方法、装置、およびコンピュータプログラム製品を提供することである。
【0009】
これらの目的および別の目的は、望ましい消費者の行動にISPサービスを提供する新規な方法、装置、およびコンピュータプログラム製品を提供することによって達成される。装置とコンピュータプログラム製品の元となる方法は、消費者の少なくとも1つの購入に対応する消費者の購入履歴を追跡する(tracking、トラックする)ことと、消費者の購入履歴に基づいてその消費者がISPから無料のインターネットサービスを受け取る資格があるかどうかを決定することと、その消費者が無料サービスを受け取る資格がある場合、無料サービスと引き換えられる報酬(reward、報奨、懸賞金、謝礼)を消費者に配布することとを含む。消費者の少なくとも1つの購入がオフライン購入である場合、消費者のオフライン購入履歴を使用して、消費者が無料のインターネットサービスを受け取るかどうかを決定する。さらに、購入履歴が多い消費者を無料のインターネットサービスのターゲットとし、オンラインプロモーションサービスの使用を開始してクーポンおよび他のオファーを受け取る可能性を高くしてもよい。
【0010】
本発明の別の態様によれば、オファーが消費者に配布される。オファーは、インターネットサービスプロバイダからの無料のインターネットサービスに引き換えられる報酬と、消費者が報酬を受け取るために消費者が満たさなければならない条件とを含む。ついでコンピュータは、消費者が条件を満たしているかどうかを決定し、消費者が条件を満たしていれば、報酬が消費者に配布される。この方法では、場合によっては、消費者の現在および/または過去の購入と同時に、消費者の将来の行動(すなわち条件を満たすことによって)に基づいて無料ISPサービスを消費者に提供する。好ましくは、条件は、消費者に、オンラインプロモーションサービスを使用することを求め、このサービスは消費者にISPからインターネットアクセスを購入することを求めてもよい。この結果、無料ISPサービスの報酬は消費者により適切なものになる。このような条件はまた、指定されたオンラインプロモーションサービスの使用を奨励し、さらに、指定された製品および/または小売業者に関して消費者の望ましい行動を奨励することができる。
【0011】
本発明と本発明に付随する利点の多くのより完全な理解は、付随する図面と共に以下の詳細な説明を参照することによって本発明をよりよく理解すると容易に得られるであろう。
【0012】
(発明を実施するための最良の形態)
次に、いくつかの図面を通じて同様な参照番号は同一の部分または対応する部分を示す図面を参照し、特に図1を参照すると、小売業者またはブランドに関して忠実性または他の望ましい行動を示したことに関して、消費者にISPサービスを提供するコンピュータを使用した装置が示されている。図1の装置は、ホストコンピュータ101、グローバルデータベース103、および1つまたは複数の小売店105を含む。小売店105の各々は、次のうち1つまたは複数を含む:店のコンピュータ107、店のデータベース109、店の制御装置111、UPCデータベース113、および販売時点管理(POS)115。好ましくは、各POSはプリンタ117、端末119、およびスキャナ121を含む。図1の装置はまた、消費者に関連づけられた1つまたは複数のコンピュータ(たとえば消費者のコンピュータ123)、インターネット121、オンライン小売業者サーバ125、およびプロモーションサーバ127を含む。
【0013】
ホストコンピュータ101は、図6のコンピュータ装置601などの任意の適切なワークステーション、サーバ、または他の装置であり、店のコンピュータ107と通信し、グローバルデータベース103に情報を記憶しここから情報を検索する。1実施形態によれば、ホストコンピュータ101はまた、プロモーションサーバ125とオンライン小売業者サーバ125と通信する。好ましい実施形態では、ホストコンピュータ101と店のコンピュータ107は標準の電話ネットワーク上で通信するが、任意の適切な通信媒体を使用することができる。
【0014】
グローバルデータベース103は、ターゲットを絞った調査招待(research invitation、リサーチ案内、リサーチ誘因)を提供する情報を含む記録を含んだファイルである。この情報は、消費者が小売店105で行った各購入の情報を含む。このような情報には、たとえば最小在庫管理単位(SKU)、ブランド、サイズ、重さ、価格、購入の日時、購入を行った消費者の消費者識別子(CID)が含まれていてもよいが、これらに限定されるものではない。1実施形態では、この情報の一部は、取引の間にスキャナ121が走査する購入商品の上のバーコードから得られる。これらのバーコードは好ましくは、SKUを識別するUPC情報、JAN情報、またはEAN情報を含む。グローバルデータベース103の中の記録は、フィールドと、検索、分類、組み換え、および他のデータベース機能に関する動作の組とを含む。場合によっては、グローバルデータベース103は2つ以上のデータベースとして実装してもよく、たとえばインターネット、食料雑貨品店、ハードウェア販売店、ペット用品店、ビデオ販売店、レストランなど、異なるソースから得られる消費者購入データを記憶するいくつかのデータベースの集合であってもよい。米国特許第5,832,457号、第5,649,114号、第5,430,644号、および第5,592,560号のうち1つまたは複数は、消費者購入履歴情報を収集し、このような情報をたとえばグローバルデータベース103とUPCデータベース113などのデータベースに記憶する技術を記述している。米国特許第5,832,457号、第5,649,144号、第5,430,644号、および第5,592,560号は、参照により本明細書に組み込まれている。さらに、消費者の購入情報を収集しこのような情報をグローバルデータベース103とUPCデータベース113などのデータベース内に記憶する技術は、カタリナマーケティングおよび/またはカタリナマーケティングインターナショナルが所有する他の特許に記述されている。カタリナマーケティングおよび/またはカタリナマーケティングインターナショナルが所有する各特許は、参照により本明細書に組み込まれている。
【0015】
小売店105は一般に小売の場所と呼ばれ、商品を保存して消費者に小売販売する場所である。上記のように、多くの小売店105をホストコンピュータ101に接続してもよい。
【0016】
店のコンピュータ107はたとえば図6のコンピュータ装置601、または任意の適切なPC、ワークステーション、サーバ、または装置を使用して実装することができる。店のコンピュータ107はホストコンピュータ101と通信し、店のデータベース109に情報を記憶してここから検索し、端末119と店の制御装置111の間で送信されるデータ(すなわち取引データ)を監視し、プリンタ117を制御する。
【0017】
店のデータベース109は、本発明によりターゲットを絞った調査招待を提供するための情報を含む記録を含んだファイルである。店のデータベース109の中の記録は、バーコードと、小売店105の商品とを関連づけるフィールドを含む(たとえば、UPCコード、JANコード、および/またはEANコードを使用することによって)。店のデータベース109はまた、検索、分類、組み換え、および他のデータベース機能に関する動作も含む。場合によっては、店のデータベース109は、2つ以上のデータベースとして実装してもよい。店のデータベース109内に記憶された販売取引情報は、定期的に(たとえば1日1回)店のコンピュータ107によって検索されホストコンピュータ101に送信され、ホストコンピュータ101はこの情報を使用してグローバルデータベース103に記憶された購入履歴情報を更新する。
【0018】
店の制御装置111は、端末119と通信し、UPCデータベース113に記憶された情報を使用してPOS115において取引を実行する任意のコンピュータまたは装置である。例としての店の制御装置111は米国特許第5,173,851号に記述されており、この特許は参照により本明細書に組み込まれている。
【0019】
UPCデータベース113は、購入された商品に印刷されたバーコードを走査することによってPOS115で取引を実行する情報を含む記録を含んだファイルである。UPCデータベース113の中の記録は、バーコードを商品と商品に対応する価格とに関連づけるフィールドを含む。UPCデータベース113はまた、検索、分類、組み換え、および他のデータベース機能に関する動作を含み、場合によっては2つ以上のデータベースとして実装してもよい。代替の実施形態では、UPCコードの代わりまたはUPCコードと共に、JANコードおよび/またはEANコードを使用することができる。
【0020】
小売店105は、1つまたは複数のPOS115を含む。POS105にあるプリンタ117は、店のコンピュータ107から印刷命令を受信する。本発明の1実施形態によれば、ターゲットを絞った調査招待は、店のコンピュータ107からコマンドを受信したことに応答してプリンタ117が印刷する。端末119は、標準のキャッシュレジスタとして実装してもよいし、たとえば、画面、クレジットカードリーダ、数字キーパッドを含んでいてもよい。端末119は、店の制御装置111およびスキャナ121と通信する。スキャナ121は、商品上のバーコードまたは他の印から商品コード(たとえばUPC、EAN、またはJAN)などの商品情報を読み取る任意の従来の走査装置として実装することができる。スキャナ121が読み取った情報は、端末119を介して店の制御装置111に送信される。店の制御装置111は走査された情報とUPCデータベース113に記録された情報とを使用して、たとえば、SKU、価格、量、取引の日時を含む取引の情報を決定する。
【0021】
小売店105の中に多数のPOS115がある場合、各端末119は好ましくは、店の制御装置111とループ状に構成される。店のコンピュータ107はループ状の店の制御装置111の正面に位置し、端末119から店の制御装置へ送信される情報は、店のコンピュータ107によって監視される。
【0022】
インターネット121は、ホストコンピュータ101、消費者のコンピュータ123、オンライン小売業者サーバ125、およびプロモーションサーバ127などの無数のコンピュータを接続するネットワークおよびゲートウェイを含む。別法としては、インターネット121に追加するかまたはインターネット121の代わりに、任意の適切な通信ネットワークを使用することもできる。
【0023】
消費者のコンピュータ123は、消費者と関連づけられた、たとえば、PC、ラップトップ、携帯端末(たとえば、Palm社によるPalm VIITM)、またはパームトップである。消費者は、消費者のコンピュータ123を使用し、オンライン小売業者サーバ125を介してオンライン購入を行い、プロモーションサーバ127を介してオンラインプロモーション、インセンティブ、およびオファーに参加する。
【0024】
オンライン小売業者サーバ125は、オンライン食料雑貨品店などオンライン買物ウェブサイトをホストするコンピュータである。消費者は、自分のコンピュータを使用してインターネット121を介してオンライン小売業者サーバ125にアクセスし、オンライン小売業者サーバ125と関連づけられた小売業者から購入を行う。購入された商品は、郵送、宅配便、または個人配送で配送される。このように、消費者は自分のコンピュータ123から、インターネット121上でサーバ125にアクセスすることによって食料雑貨品を注文し、食料品雑貨品を裏口で受け取るために家に配送してもらうことができる。
【0025】
プロモーションサーバ127は、オンラインプロモーションウェブサイトをホストするコンピュータである。このようなプロモーションには、オンラインクーポン、店105で印刷し引き換えることのできるクーポン、異なる小売業者と商品の情報、および、任意の他の望ましいプロモーション、オファー、インセンティブ、および報酬が含まれる。消費者は自分のコンピュータ123でプロモーションサーバ127にアクセスし、種々のプロモーションに参加し、その情報を収集する。
【0026】
当業者であれば本発明を実装するために使用される特定のハードウェアとソフトウェアの多くの変形例が明らかであるため、図1の装置は例示的な目的に過ぎないことを理解されたい。たとえば、店のコンピュータ107と店の制御装置111の機能を単一の装置に組み合わせてもよい。別の例では、店のデータベース109とUPCデータベース113を単一のデータベースに組み合わせることができる。小売コンピュータ装置のこれらの実装および他の実装は、米国特許第4,723,212号、第4,910,672号、第5,612,868号、および第6,026,370号のうち1つまたは複数により詳細に記述されており、これらの各々は参照により本明細書に組み込まれている。これらの変形例および他の変形例を実装するために、図1に示された装置のうち任意の2台以上の特殊目的機能を実行するように単一のコンピュータ(たとえば、図6のコンピュータ装置601)をプログラミングすることもできる。他方、2台以上のプログラミングされたコンピュータを、図1に示された装置のうち任意の1台と置き換えてもよい。場合によっては、冗長性と複製など分散処理の原理と利点を実装して、たとえば装置の強固さと性能を増大することもできる。
【0027】
本発明は、たとえば、小売店105で買物をする種々の消費者に関する情報、これらの消費者の購入履歴、ターゲットを絞った調査招待、および消費者の識別情報を記憶する。この情報は、たとえば、ハードディスク、光ディスク、光磁気ディスク、および/またはRAMなどの1つまたは複数のメモリに記憶される。グローバルデータベース103と店のデータベース109など、1つまたは複数のデータベースが、本発明を実装するために使用する情報を記憶することができる。データベースは、たとえば上記のメモリまたは図6の議論の中で下にリストされる記憶装置のうち任意の記憶装置など、1つまたは複数のメモリの中に含まれるデータ構造(たとえば記録、表、列、フィールド、グラフ、ツリー、および/またはリスト)を使用して構成される。
【0028】
図2A、図2B、図2C、図2Dは、本発明の1実施形態により、消費者の望ましい行動にISPサービスを提供する装置を実装するために使用するデータ構造を描く。データ構造は表を使用したリレーショナルフォーマットで描かれており、表の1つの列(すなわちフィールド)に記憶された情報は、表の別の列(複数可)に渡って同じ行に記憶された情報(すなわち記録)にマッピングまたはリンクされている。ホストコンピュータ101および/または店のコンピュータ107は、これらのデータ構造を使用して、本発明に従ってオファー、プロモーション、報酬を消費者に配布する。図2A、図2B、図2C、図2Dに示されたデータ構造は、グローバルデータベース103、店のデータベース109、および/または任意の他の適切な記憶装置(複数可)または記憶媒体(複数可)に記憶される。
【0029】
図2Aは、消費者識別子(CID)を記憶するフィールド203と、フィールド203で識別された各消費者または家庭の購入履歴を記憶するフィールド204とを含む購入履歴表201である。CIDは、走査、読取、または他の方法でコンピュータまたは端末に入力されて消費者を識別する任意の識別子である。各消費者は多数のCIDを有していてもよい。好ましくは、CIDはスキャナ117がチェックアウトで迅速に走査できるようにバーコードとして表されるが、識別を記憶し表示する、他の種類の任意の機械が読み取れる実装、または機械以外で読み取れる実装を使用することができ、この中には、磁気ストリップ、メモリチップ、スマートカードが含まれる。CIDの例は、クレジットカード番号、デビットカード番号、社会保障カード番号、運転免許証番号、小切手口座番号、郵便の住所、名前、電子メールアドレス、電話番号、得意客カード番号、買物客カード識別(SCID)、または、小売店105が発行する得意客カード番号が含まれるが、任意の適切な他の識別の形態を使用することができる。たとえば、CIDは、消費者のコンピュータ123上に記憶され、消費者のコンピュータまたはウェブブラウザソフトウェアを識別するクッキーであってもよい。本明細書に使用されている「クッキー」という用語は、消費者のコンピュータ123またはウェブブラウザソフトウェアをサーバまたはリモートコンピュータ(remote computer、遠隔コンピュータ)が識別する識別情報(すなわちクッキーID)を含んだデータの任意のブロックである。
【0030】
好ましくは、フィールド204は、購入の場所、SKU、購入された各商品の価格、取引の日時、および/または消費者の取引に関するその他の望ましい情報など、購入データを別々に記憶するいくつかのサブフィールドに分割される。
【0031】
図2Bは、異なる分類に関する購入履歴基準を記憶するフィールド207と、分類を記憶するフィールド209とを含む分類基準表205である。たとえば、分類基準表205は、「ブランドXのソーダを2リットル未満」、「ブランドXのソーダを2リットルと5リットルの間」、「ブランドXのソーダを5リットル以上」、月平均で購入することに対応する記録をそれぞれ含む、3つの記録をフィールド207に含んでいてもよい。この例では、フィールド209の中の対応する記録は、「ライトユーザ」、「平均ユーザ」、「ヘビーユーザ」となる。1実施形態では、分類基準表205を満たすために使用される情報は、無料ISPサービスに関してターゲットを絞ったオファーを配布するために使用される異なる分類に関して購入履歴基準を確立するために、メーカ、広告業者、または小売業者が提供する。しかし、マーケティング調査会社、広告代理店、または他のエンティティも、異なる商品およびサービスに対して標準化された分類基準表を生成するために使用される情報を供給することができる。分類基準表205はまた、各分類に対応するオファー、報酬、または他のプロモーションを記憶するフィールド210を含む。上記の例では、フィールド210の中の第1の記録は空であってライトユーザにはオファーはないことを示し、フィールド210の中の第2の記録は消費者に比較的小額の報酬(たとえば1か月間無料のISPサービス)を受け取るためにブランドXのコーラの月平均購入数を増加するように求めるオファーを含み、フィールド210の第3の記録は、ヘビーユーザに比較的多額の報酬(たとえば1年間無料のISPサービス)を受け取るためにブランドXのコーラの月平均消費量を増加するように求めるオファーを含んでいてもよい。この例はブランドごとの現在の購入レベルを使用して、無料ISPサービスのオファーのターゲットを絞る。しかし、オファーは、所与の小売店またはチェーンにおけるすべての商品の平均の購入レベルに基づいて、ターゲットを絞ることもできる(たとえば、「平均的な買い物客」は、最近12か月の間ABCスーパーマーケットで1か月平均で100ドルと150ドルの間の金額を支出する)。
【0032】
図2Cは、オファー表211のフィールド215に記憶された、オファー、報酬、および他のプロモーションを受け取る資格のある消費者のCIDを記憶するフィールド213を含むオファー表211である。従って、オファー表211は、フィールド214に記憶されたCIDによって識別された特定の消費者および/または家庭と関連づけられた、ターゲットを絞ったオファーとプロモーションをフィールド215に記憶しおよび/または識別する。1実施形態によれば、オファー表211はホストコンピュータ101が生成し、ホストコンピュータ101は生成されたオファー表211のうち1つまたは複数を、選択された店のコンピュータ107に送信して、対応する店のデータベース109に記憶する。
【0033】
図2Dは、CIDを記憶するフィールド219と、フィールド219の中の各CIDに関連づけられたポイントを記憶するフィールド221とを含むポイント表217である。消費者に、報酬を受け取るために所定の数のポイントをためることを求めるオファーを提供する場合、フィールド219の中の対応する各CIDに対して、各消費者および/または家庭の合計ポイントが、フィールド221に記憶される。ホストコンピュータ101または店のコンピュータ107などの他のコンピュータはポイント表217を使用して、消費者が報酬を受け取る資格があるかどうかを決定することができる。
【0034】
図3Aは、本発明の1実施形態により、無料のISPサービスに関する例としての報酬301である。報酬301は、ISPサービスの量(たとえば1か月、100時間、1年)と、場合によっては、無料ISPサービスを提供する小売業者および/またはメーカ(たとえばABCスーパーマーケット)を識別するプロモーション情報とを示すフィールド303を含む。報酬301は、ユーザ名を識別するフィールド305と、パスワードを識別するフィールド307とを含む。ユーザ名とパスワードは、無料のISPサービスに登録するために使用することができ、また、サービスを受け取る消費者と特定の報酬301を識別するために使用することもできる。フィールド309は、無料サービスを受け取る命令を含む。この場合、命令は消費者に、モデムで特定の電話番号にダイアルするように指示する。しかしこのような命令は、無料サービスを提供するISPに連絡するためのユニフォームリソースロケータ(URL)、ウェブサイト、インターネットプロトコル(IP)アドレス、または任意の他の情報を含んでいてもよい。報酬301に関するフィールド311は、無料ISPサービスを受け取るカスタマーサポートを受け取る情報を提供する。
【0035】
図3Bは、本発明の1実施形態による、無料ISPサービスの例示的なオファー313である。オファー313は、この場合は無料ISPサービスのオファーであるプロモーションに参加する命令を伴うフィールド315を含む。フィールド315を使用して、消費者がポイントをもらうためにしなければならない行動または満たさなければならない条件を示す。ポイントはたまり、種々の量の無料ISPサービスまたは他の報酬と引き換えることができる。例としてのフィールド315では、ユーザはABC Supermarkets.comからオンラインで食料雑貨品を50ドル以上購入したことについて100ポイントをもらい、ABCスーパーマーケットの現場で消費者の個人ウェブページを印刷した物を提示したことについて25ポイントをもらい、ABCスーパーマーケットで食料雑貨品を75ドル以上購入したことについて100ポイントをもらう。1実施形態では、消費者は消費者のコンピュータ123上で実行されるウェブブラウザソフトウェアを使用して、プロモーションサーバ127から自分の個人ウェブページを検索する。消費者は、オンライン小売業者サーバ125からオンラインで購入したことについて報酬を受け取るようにしてもよい。オファー313のフィールド317は、異なる量のISPサービスを受け取るために必要なポイントの数を識別する。オファー313のフィールド319は、ポイントがためられるようにプロモーションに入るための登録を行う命令を含む。フィールド319はまた、URLまたは電話番号などの情報を含み、登録したユーザが、自分がためたポイントの数をチェックし、および/または無料ISPサービスを含む異なる報酬に引き換えることを可能にする。
【0036】
図3Cは、消費者のコンピュータに配布できる例としてのクーポン321である。クーポン321は、1つまたは複数の商品のブランド、サイズ、割引金額を識別するクーポン情報を伴うフィールド323を含む。クーポン321はまた、特定のクーポンを識別する(これによってクーポンの不正を防ぐ)ために使用できる、機械で読み取れる情報と、クーポンを送付した消費者に関する情報(消費者のCIDを含む)、クーポンを引き換えることのできる小売の場所(複数可)、および/または任意の他の望ましい情報を伴うフィールド325を含む。1実施形態によれば、クーポン321は、消費者の個人ウェブページの全部または一部を形成する。
【0037】
従って、場合によってはプロモーション、報酬、オファー、広告および/またはクーポンを自由に調節して任意の情報を含めたり取り除いたりできることが分かるであろう。このように、本発明の教示に従って事実上無限の数のプロモーションを作成できるので、報酬301、オファー313、およびクーポン321は、例示の目的に過ぎないことを理解されたい。
【0038】
図4Aは、購入履歴を追跡する方法、消費者を支出カテゴリ(spending categories)に分類する方法、および、消費者に報酬を提供する方法を説明するフローチャートである。ステップ401では、POS115での取引の間、スキャナ121が消費者の得意客カードを走査する。消費者のCIDは得意客カードから読み込まれ、端末119を介して店のコンピュータ107に送信される。別法としては、消費者のCIDは得意客カード上の磁気ストリップを読み取るか、または、端末119のキーパッドを使用して消費者のCIDを手でタイプするかによって、端末119に読み込まれる。
【0039】
ステップ403では、店のコンピュータ107は消費者のCIDを、現在の取引で消費者が行った購入に対応するオフライン購入情報と関連づける。ステップ405では、現在の購入の情報と消費者のCIDが店のデータベース109に記憶される。ついでステップ407では、購入情報と消費者のCIDはホストコンピュータ101に送信される。ステップ409では、ホストコンピュータ101は購入情報をグローバルデータベース103の購入履歴表201の中に記憶する。
ホストコンピュータ101は、店のコンピュータ107から受信したCIDを使用して、消費者の購入の購入履歴情報を記憶するグローバルデータベース301の中の購入履歴表201の中で正しい記録(すなわち、購入情報と関連づけられた消費者に対応する記録)を決定する。好ましくは、ステップ401、403、405は、POS115における各購入取引の間に各消費者に関して実行される。
1実施形態では、ステップ407は、ホストコンピュータ101が店のコンピュータ107に店のデータベース109の中の情報をポーリングし、グローバルデータベース103の中の購入履歴表201を更新する時に毎日実行される。
【0040】
ステップ411では、ホストコンピュータ101は、グローバルデータベース103の購入履歴表201の中のCIDに対応する各消費者または家庭を支出カテゴリに分類する。この分類は、たとえばマーケティング代理店、メーカ、小売業者、または他の広告業者またはエンティティが確立した基準に基づいている。上記のように、各分類の基準はフィールド207の分類基準表205の中に記憶され、対応する分類はフィールド209の中に記憶される。フィールド209の中の各分類はフィールド210の中のオファーまたは報酬に対応する。次にステップ413では、ホストコンピュータ101は消費者の支出カテゴリまたは分類に基づいて各消費者に関するオファーまたは報酬を決定する。オファーと報酬はフィールド210から決定され、オファーおよび報酬はフィールド209の中の各分類と、フィールド207の中の対応する購入履歴基準に関して記憶されている。
【0041】
ステップ415では、ホストコンピュータ101は無料ISPサービスに関するオファーを消費者に配布し、将来使用されるオファーの報酬情報を記憶して、消費者がオファーの条件を満たし、無料ISPサービスを受けられるかどうかを決定する。オファーの代わりに、ステップ413で決定された報酬をフィールド210に記憶し(たとえば図3Aの中の報酬301)、ステップ415で消費者に配布してもよい。この場合、消費者は無料のISPサービスを受け取る条件を満たす必要はない。別の実施形態では、オファーと報酬は両方ともフィールド210に記憶される。
【0042】
1実施形態では、無料ISPサービスの報酬はステップ415で消費者に提供される。ISPサービスの量は消費者のオフライン購入履歴に基づいている。たとえば、ステップ411で消費者(または彼または彼女の家庭)がABCスーパーマーケットの得意客であると分類された場合、ステップ415で、プリンタ117は1年間の無料ISPサービスの報酬301を自動的に印刷する。この例では、「ABCスーパーマーケットの得意客」は、ABCスーパーマーケットで最近12か月の間に、1か月あたり少なくとも200ドルの食料雑貨品を購入したユーザに対応していてもよい。「普通の買い物客」と分類される別の消費者(最近3か月の間に1か月あたり100ドル)は、1か月だけの無料ISPサービスを受け取ることができる。このようにして、普通の買い物客は、得意客になって無料ISPサービスをより多く受け取るインセンティブを得ることになる。この実施形態では、ステップ401で顧客のCIDを受信したことに応答してステップ415でプリンタ117が報酬を便利に印刷することができる。
【0043】
図4Bは、消費者のオンライン購入履歴を追跡する方法を説明するフローチャートである。ステップ417では、オンライン小売業者サーバ125は、消費者のオンライン購入情報と消費者のCID、および/またはたとえばインターネットのクッキーなど他の識別情報とを受信する。1実施形態によれば、オンライン小売業者サーバ125が受信するこの情報は、インターネット121上でオンライン購入取引(たとえば、オンラインで注文し消費者の家に配送された食料雑貨品の「裏口の受け取り」など)の一部として、消費者のコンピュータ123から送信することができる。ステップ419では、オンライン小売業者サーバ125は消費者の識別情報をオンライン購入情報と関連づける。この情報は、オンライン小売業者サーバ125のローカルなデータベースに記憶される。オンライン小売業者サーバ125にローカルなデータベースに記憶されたオンライン購入情報と識別情報は、ステップ423で定期的にホストコンピュータ101に送信される。ついでステップ409では(図4A)、ホストコンピュータ101は購入情報を消費者のCIDと関連づけてグローバル購入データベース103の中に記憶する。別法としては、ステップ421を省略し、情報を消費者のコンピュータ123またはオンライン小売業者サーバ125から直接ホストコンピュータ101に送信してもよい。
【0044】
図4Cは、無料ISPサービスを受け取るオファーを、消費者のコンピュータ123を介して消費者に電子的に配布する方法を説明するフローチャートである。
ステップ425では、無料ISPサービスプログラムに参加するようにというオファーが消費者に配布される。このようなオファーは、好ましくは、消費者がプログラムに登録することを必要とする。このようなオファーはまた、たとえば図3Bのオファー313のような外見であってもよい。ステップ427では、消費者はコンピュータ123を使用して、プロモーションサーバ127などのサーバに登録する。登録の際に、消費者は、自分の好みの小売店、ブランド、地理的および他の人口学的な情報、消費者CIDなどの消費者の識別情報と含む登録情報を提供する。サーバ127はこの登録情報を受信し記憶する。さらに、サーバ127は、消費者が自分のコンピュータ123を使用してサーバ127に対応するウェブサイトにアクセスするたびに消費者のコンピュータ123を認識できるように、消費者のコンピュータ123上にインターネットクッキーを記憶させてもよい。消費者の1つまたは複数のタイプの識別情報は表の1つまたは複数のフィールド内に記憶され、この表を使用して消費者の異なる識別情報に基づいて消費者を識別することができる。
【0045】
ステップ429では、プロモーションサーバ127は、消費者がプロモーションサーバ127がホストするウェブサイトにログインして戻るかおよび/または登録の結果消費者にリンクされた識別情報を提供すると、消費者の個人ウェブページの識別情報を受信する。識別情報は好ましくは、消費者のCID、名前、電子メールアドレス、ユーザ名、パスワード、および/またはプロモーションサーバ127が消費者のコンピュータ123に記憶させたクッキーなどの登録情報に基づいている。プロモーションサーバ127はこのようなクッキーの各々を消費者の他の識別情報とリンクさせるので、消費者のコンピュータ123がクッキーをプロモーションサーバ127に送信すると、その消費者が「認識」される。
【0046】
ステップ431では、プロモーションサーバ127は個人ウェブページを生成し、個人ウェブページを消費者に配布する。個人ウェブページは、ステップ427で消費者のコンピュータ123がプロモーションサーバ127に提供した登録情報に基づいてカスタマイズされる。個人ウェブページはまた、消費者がプロモーションサーバ127にアクセスするたびに受信するログイン情報、クッキー、他の識別情報に応答して自動的に消費者のコンピュータ123に配布することもできる。好ましい1実施形態では、消費者の個人ウェブページは、プロモーション、オファー、および/またはクーポンを含み(たとえば図3Cのクーポン321)、消費者はこれを消費者のコンピュータ123などのコンピュータで印刷することができる。
【0047】
ステップ433では、消費者は自分の個人ウェブページにアクセスしたことについてポイントをもらう(rewarded、報酬を与えられる)。ポイントがたまり無料ISPサービスと引き換えられる。場合によっては、ステップ433を選択的に省略して、消費者が1か月に1回を超えて自分のウェブページにアクセスした場合はポイントをもらわないようにすることもできる。
【0048】
ステップ435では、消費者が店105でクーポン321を提示すると、スキャナ121はバーコード325を読み取る。店のコンピュータ107はバーコードを受信し、消費者が購入した商品に基づいて実際のお金ではなくポイントを提供する。この例では、クーポン321によって消費者は、ブランドXの2オンス缶を購入したことについて10ポイント(10セントの代わりに)、ブランドYの2リットルビンを購入したことについて30ポイント、およびブランドZの30オンス箱を購入したことについて50ポイントをもらうことができる。また、消費者の購入にかかわらず、店105でクーポン321を提示しただけで消費者がポイントをもらうようにしてもよい。1実施形態では、ホストコンピュータ101はグローバルデータベース103のポイント表217の中で各消費者のポイントを追跡する。
【0049】
図5は、オファーを受けた消費者が無料のISPサービスを受け取る方法を説明するフローチャートである。ステップ501では、プロモーションサーバ127、オンライン小売業者サーバ125、ホストコンピュータ101、および/または店のコンピュータ107などのコンピュータが消費者からオファー情報を受信する。オファー情報は、図3Cのバーコード325、オファーに一意的な英数字の文字列、および/または他の任意の識別情報など、オファーを識別する任意の情報である。1実施形態によれば、スキャナ121は、クーポン321とクーポン321をPOS115で提示する消費者とを識別するバーコード325を走査する。別法としては、スキャナ121は消費者のCIDを走査して消費者を識別し、消費者が参加しているかまたは資格のあるプロモーションを決定する。
【0050】
ステップ503では、コンピュータ(たとえばホストコンピュータ101または店のコンピュータ107)は、消費者がISPから無料サービスを受け取る用件を満たしているかどうかを決定する。ステップ503は、ステップ501で受信したオファーの識別情報を使用して、オファーの条件を決定することによって、実行される。さらに、たとえばグローバルデータベース103および/または店のデータベース109に記憶された消費者の購入履歴をオファーの条件と比較し、消費者が条件を満たしているかどうかを決定してもよい。1実施形態によれば、ホストコンピュータ101はグローバルデータベース103をチェックし、消費者に配布されている任意のオファーの条件を消費者が満たしているかどうかを決定する。消費者が任意の条件を満たしている場合、消費者のCIDはオンライン小売業者サーバ125、プロモーションサーバ127、および店のコンピュータ107のうち1つまたは複数に配布され、これらのコンピュータは消費者のCIDを受信して、ステップ505で消費者のCIDを受信すると消費者に自動的に報酬が提供されるようにする。
【0051】
このように、店のコンピュータ107、プロモーションサーバ127、および/またはオンライン小売業者サーバ125が消費者の識別情報を受信すると、消費者は自動的に報酬を受け取る。この実施形態では、ホストコンピュータ101は、消費者がオファーの条件を満たしているかどうかを決定し、その消費者の識別情報を次に受信した時にその消費者に報酬を提供するように示す情報を店のコンピュータ107、プロモーションサーバ127、および/またはオンライン小売業者サーバ125に送信する。1実施形態では、消費者が固定された数のポイントをためなければならないという条件の場合、図2Dのフィールド221の中の消費者の合計ポイントが少なくとも最低必要なポイントに等しいかどうかを決定することによって条件をチェックする。代替の実施形態では、消費者はコンピュータ123において報酬301を受け取り、報酬は印刷されるか電子的に引き換えられるか、または、店のコンピュータ107が消費者のCIDに基づいてPOSにおいて消費者を識別した時に、POSにおいてプリンタ117が報酬301を印刷する。また、ステップ505は、ISPソフトウェア(たとえばAOL4.0)をインターネット121上で、プロモーションサーバ127またはISPが維持するサーバなどのほかの任意のリモートコンピュータから消費者のコンピュータ123に電子的に配布することを含んでいてもよい。
【0052】
当業者であれば明らかなように、本発明の全部または一部は、本発明の教示に従ってプログラミングされた従来の汎用コンピュータまたはマイクロプロセッサを使用して便利に実装できる。当業者であれば明らかなように、当業者のプログラマであれば本発明の教示に基づいて、適切なソフトウェアを容易に作成することができる。
【0053】
図6は、本発明の実施形態を実装できるコンピュータ装置601を示す。コンピュータ装置601は、情報を通信するバス603または他の通信機構と、バス603と結合されて情報を処理するプロセッサ605とを含む。コンピュータ装置601はまた、ランダムアクセスメモリ(RAM)、または他のダイナミック記憶装置(たとえばダイナミックRAM(DRAM)、スタティックRAM(SRAM)、同期DRAM(SDRAM)、フラッシュRAM)などのメインメモリ607を含み、メインメモリ607はバス603に結合されて、情報と、プロセッサ605が実行する命令とを記憶する。さらに、メインメモリ607は、プロセッサ605が命令を実行している間に一時変数または他の中間情報を記憶するために使用してもよい。コンピュータ装置601はさらに、バス603に結合されスタティックな情報とプロセッサ605の命令とを記憶する、リードオンリーメモリ(ROM)609、または他のスタティック記憶装置(たとえばプログラマブルROM(PROM)、消去可能PROM(EPROM)、および電気消去可能PROM(EEPROM))を含む。磁気ディスクまたは光ディスクなどの記憶装置611が備えられ、バス603に結合されて情報と命令とを記憶する。
【0054】
コンピュータ装置601はまた、特殊目的論理デバイス(たとえば特殊用途集積回路(ASIC))またはコンフィギュラブル論理デバイス(たとえばジェネリックアレイオブロジック(GAL)またはリプログラマブルフィールドプログラマブルゲートアレイ(FPGA))を含んでいてもよい。他のリムーバブル媒体装置(たとえばコンパクトディスク、テープ、リムーバブル光磁気媒体)、または固定式の高密度媒体ドライブを、適切なデバイスバス(たとえば小型コンピュータ装置インタフェース(SCSI)バス、エンハンスドインテグレーテッドデバイスエレクトロニクス(IDE)バス、またはウルトラダイレクトメモリアクセス(DMA)バス)を使用してコンピュータ装置601に追加してもよい。コンピュータ装置601はさらに、コンパクトディスクリーダ、コンパクトディスク読取書込ユニット、またはコンパクトディスクジュークボックスを含んでいてもよく、これらの各々は同じデバイスバスに接続してもよいし別のデバイスバスに接続してもよい。
【0055】
コンピュータ装置601はバス603を介して陰極線管(CRT)などのディスプレイ613に結合して、コンピュータユーザに情報を表示することができる。ディスプレイ613は、ディスプレイカードまたはグラフィックスカードで制御できる。コンピュータ装置は、情報とコマンドの選択をプロセッサ605に通信するキーボード615とカーソル制御617などの入力デバイスを含む。たとえばカーソル制御617は、マウス、トラックボール、またはカーソル方向キーであり、方向情報とコマンド選択とをプロセッサ605に通信し、ディスプレイ613上のカーソルの動きを制御する。さらに、プリンタは図2A、図2B、図2Cおよび図2Dのデータ構造、またはコンピュータ装置601が記憶および/または生成する任意の他のデータの印刷されたリストを提供することができる。
【0056】
コンピュータ装置601は、メインメモリ607などのメモリ内に含まれた1つまたは複数の命令の1つまたは複数のシーケンスをプロセッサ605が実行したことに応答して、本発明の処理ステップの一部またはすべてを実行する。このような命令は、記憶装置611などの別のコンピュータ読み取り可能な記録媒体から、メインメモリ607の中に読み込むことができる。マルチ処理構成の1つまたは複数のプロセッサを使用して、メインメモリ607に含まれる命令のシーケンスを実行してもよい。代替の実施形態では、ソフトウェア命令の代わりまたはソフトウェア命令と共に、ハードワイヤード回路を使用することができる。このように、実施形態はハードウェア回路とソフトウェアの任意の特定の組み合わせに限定されるものではない。
【0057】
上記のように、装置601は、本発明の教示によってプログラミングされ、本明細書に説明されたデータ構造、表、記録、または他のデータを含む、少なくとも1つのコンピュータ読み取り可能な記録媒体、またはメモリを含む。本発明は、任意の1つのコンピュータ読み取り可能な記録媒体、またはコンピュータ読み取り可能な記録媒体の組み合わせ上で記憶され、コンピュータ装置601を制御し、本発明を実装するデバイス(複数可)を駆動し、コンピュータ装置601がたとえば消費者などの人間のユーザと相互作用できるようにするソフトウェアを含む。このようなソフトウェアには、デバイスドライバ、オペレーティングシステム、開発ツール、およびアプリケーションソフトウェアが含まれるが、これらに限定されるものではない。このようなコンピュータ読み取り可能な記録媒体はさらに、本発明のコンピュータプログラム製品を含んで、本発明を実装する際に実行される処理の全部または一部(処理が分散されている場合)を実行する。
【0058】
本発明のコンピュータコードデバイスは、任意の解釈されたコード機構または実行可能コード機構であり、スクリプト、インタープリタ、ダイナミックリンクライブラリ、Java(登録商標)クラス、完全実行可能プログラムが含まれるが、これらに限定されるものではない。さらに本発明の処理の一部を分散して性能、信頼性、および/またはコストを改善することもできる。
【0059】
本明細書で使用される「コンピュータ読み取り可能な記録媒体(computer readable medium)」という用語は、プロセッサ605に実行する命令を提供することに関与する任意の媒体を指す。コンピュータ読み取り可能な記録媒体は多くの形態をとることができ、これらの形態には不揮発性媒体、揮発性媒体、および送信媒体が含まれるが、これらに限定されるものではない。不揮発性媒体はたとえば、記憶装置611などの光ディスク、磁気ディスク、および光磁気ディスクを含む。揮発性媒体は、メインメモリ607などのダイナミックメモリを含む。送信媒体は、バス603を構成するワイヤを含む、同軸ケーブル、銅線、光ファイバを含む。また送信媒体は、無線波データ通信および赤外線データ通信の間に生成されるような音波または光波の形態をとってもよい。
【0060】
コンピュータ読み取り可能な記録媒体の共通の形態は、たとえば、ハードディスク、フロッピー(登録商標)ディスク、テープ、光磁気ディスク、PROM(EPROM、EEPROM、フラッシュEPROM)、DRAM、SRAM、SDRAM、または任意の他の磁気媒体、コンパクトディスク(たとえばCD−ROM)、または任意の他の光媒体、パンチカード、紙テープ、また孔のパターンを伴う他の物理的な媒体、搬送波(次に説明する)または、コンピュータが読み取ることのできる任意の他の媒体を含む。
【0061】
コンピュータ読み取り可能な記録媒体の種々の形態は、プロセッサ605が実行する1つまたは複数の命令の1つまたは複数のシーケンスを実行することに関与する。たとえば、命令はリモートコンピュータの磁気ディスクが最初に担持してもよい。リモートコンピュータは本発明の全部または一部を実装する命令を遠隔でダイナミックメモリにロードし、モデムを使用して電話線上で命令を送信することができる。コンピュータ装置601にローカルなモデムは、電話線上でデータを受信し、赤外線送信器を使用してデータを赤外線信号に変換することができる。バス603に結合された赤外線検出装置は赤外線信号で搬送されたデータを受信し、データをバス603に置くことができる。バス603はデータをメインメモリ607に運び、プロセッサ605はメインメモリ607から命令を検索して実行する。メインメモリ607が受信した命令は、オプションとしては、プロセッサ605が実行する前または実行した後に記憶装置611に記憶することができる。
【0062】
コンピュータ装置601はまた、バス603に結合された通信インタフェース619を含む。通信インタフェース619はローカルネットワーク(たとえばLAN623)に接続されたネットワークリンク621への双方向データ通信結合を提供する。たとえば、通信インタフェース619は、任意のパケット交換ローカルエリアネットワーク(LAN)に接続されるネットワークインタフェースカードであってもよい。別の例では、通信インタフェース619は、対応するタイプの電話回線にデータ通信接続を提供する非対称デジタル加入者回線(ADSL)カード、総合デジタル通信網(ISDN)カード、またはモデムであってもよい。ワイヤレスリンクも実装できる。どの実装でも、通信インタフェース619は種々のタイプの情報を表すデジタルデータストリームを搬送する電気信号、電磁気信号、または光信号を送受信する。
【0063】
ネットワークリンク621は、典型的には、1つまたは複数のネットワークを介して他のデータデバイスにデータ通信を提供する。たとえば、ネットワークリンク621は、LAN623を介して、ホストコンピュータ625または、IP(インターネットプロトコル)ネットワーク627(たとえばインターネット121)を介してデータ通信サービスを提供するサービスプロバイダが運用するデータ装置への接続を提供することができる。LAN623とIPネットワーク627はどちらも、デジタルデータストリームを搬送する電気信号、電磁気信号、または光信号を使用する。デジタルデータをコンピュータ装置601との間でやり取りする、種々のネットワークを介した信号および、ネットワークリンク621上で通信インタフェース619を介した信号は、情報を搬送する搬送波の例示的な形態である。コンピュータ装置601は、ネットワーク(複数可)、ネットワークリンク621、および通信インタフェース619を介して、通知を送信し、プログラムコードを含むデータを受信することができる。
【0064】
上記の教示に照らして、本発明の多くの修正例および変形例が可能であることは明らかである。従って、本発明は付随する請求項の範囲の中で、本明細書に具体的に記述された方法とは別の方法で実行できることを理解されたい。
【図面の簡単な説明】
【図1】
本発明の1実施形態による、ISPサービスで好ましい消費者の行動に報酬を提供する、コンピュータを使用した装置を示す図である。
【図2A】
消費者および/または家庭の識別情報と、それぞれの購入履歴とを関連づける購入履歴表201を示す図である。
【図2B】
消費者の行動の分類と、各分類に関する購入履歴基準、および、各分類に関するオファーと報酬とを関連づける分類表を示す図である。
【図2C】
種々のオファーと報酬を消費者の識別情報と関連づけるオファー表を示す図である。
【図2D】
ポイントの現在の合計と消費者の識別情報とを関連づけるポイント表を示す図である。
【図3A】
無料ISPサービスに関する例としての報酬を示す図である。
【図3B】
無料インターネットサービスに関する例としてのオファーを示す図である。
【図3C】
クーポン識別情報を伴う例としてのクーポンを示す図である。
【図4A】
本発明の1実施形態により、消費者のオフライン購入履歴に基づいて消費者のオフライン購入情報を追跡する方法と、消費者を分類し報酬を提供する方法とを説明するフローチャートである。
【図4B】
本発明の1実施形態による、消費者のオンライン購入を追跡する方法を説明するフローチャートである。
【図4C】
本発明の1実施形態による、インターネット上で無料のISPサービスを消費者に提供する方法を説明するフローチャートである。
【図5】
本発明の1実施形態により、消費者に無料のISPサービスを提供する方法を示すフローチャートである。
【図6】
本発明の特殊目的の機能のうち1つまたは複数を実行するようにプログラミングされたコンピュータ装置の概念図である。
(技術分野)
本発明は一般に、コンピュータ装置の使用に関し、より具体的には、小売業者および/またはブランドに望ましい忠実性を示したことに対して、無料のISPサービスを消費者に提供する方法および装置に関する。
【0002】
(背景技術)
少なくとも1台のコンピュータを有し、インターネットにアクセスする世帯が増加している。ほとんどの家庭のコンピュータはインターネットに直接接続することはなく、インターネットサービスプロバイダ(ISP)を介してインターネットにアクセスしている。ISPは、アクセスプロバイダまたはサービスプロバイダとも呼ばれ、個人、企業、その他の団体にインターネット接続サービスを提供する。典型的には、ISPはこのようなサービスに対して料金を請求する。
【0003】
最近の技術の発展により、消費者はインターネット上でメーカおよび小売業者からプロモーションを受信することができるようになった。これらのプロモーションには、望ましい消費者の行動を奨励するクーポン、インセンティブ、広告、およびオファーが含まれる。オンラインプロモーションサービスの例は、スーパーマーケットオンライン社が提供するバリューページである。店におけるオフラインの購入とオンラインのプロモーションの配布を相互に関係づける方法と装置は、米国特許第5,970,469号と第6,014,634号とに記載されており、これらの各々は参照により本明細書に組み込まれている。これらの装置はデータベースのネットワーク化とインターネット通信技術を使用して消費者に、製品および/または小売業者のプロモーションに関するオンライン情報を提供している。
【0004】
データベースのネットワーク化とインターネット通信の種々の方法の設計と実装は、1994年、O’Reilly & Associates社のLiuらによる「Managing Internet Information Services」、1991年、Prentice−Hall社のComerによる「Internet Working with TCP/IP Volume 1 : Principles, Protocols, and Architecture」第2版、1991年、Prentice−Hall社のComerとStevensによる「Internet Working with TCP/IP Volume II: Design, Implementation, and Internals」、1993年、Prentice−Hall社のComerとStevensによる「Internet Working with TCP/IP Vol. III : Client−Server Programming and Applications」、 Morgan Kaufmann出版 社のKhoshafianらによる「A Guide to Developing Client/Server SQL Applications」、1997年、Addison−Wesley出版社のHamiltonらによる、「JDBC Database Access with Java(登録商標), A Tutorial and Annotated Reference」、および、1998年、Wrox Press社のFrancisらによる「Professional Active Server Pages 2.0」に記述されており、これらの各々は参照により本明細書に組み込まれている。
【0005】
インターネット関連のクーポン配布サービスと他のオンラインプロモーションサービスが増加しているにもかかわらず、家庭へのインターネットアクセスサービスと、小売店における消費者のオフラインの購入行動に焦点をあてた関係を作るためにプロモーションまたはインセンティブを提供するサービスはない。さらに、インターネットへのアクセスを持たない消費者にオンラインサービスを使用するように奨励して、製品および小売業者をプロモーションするように設計されたプロモーション、さらに、望ましいオフラインの消費者行動を誘導するように設計されたプロモーションはない。
【0006】
(発明の開示)
従って、本発明の1つの目的は、消費者の望ましい行動に無料のISPサービスを提供する新規な方法、装置、およびコンピュータプログラム製品を提供することである。
【0007】
本発明の別の目的は、消費者の個別の購入履歴に基づいて、種々の量(amount、金額、額)の無料ISPサービスを提供する新規な方法、装置、およびコンピュータプログラム製品を提供することである。
【0008】
本発明のさらに別の目的は、インターネットにアクセスする消費者とインターネットにアクセスしない消費者の、オンラインプロモーションのサービスの使用を誘導する新規な方法、装置、およびコンピュータプログラム製品を提供することである。
【0009】
これらの目的および別の目的は、望ましい消費者の行動にISPサービスを提供する新規な方法、装置、およびコンピュータプログラム製品を提供することによって達成される。装置とコンピュータプログラム製品の元となる方法は、消費者の少なくとも1つの購入に対応する消費者の購入履歴を追跡する(tracking、トラックする)ことと、消費者の購入履歴に基づいてその消費者がISPから無料のインターネットサービスを受け取る資格があるかどうかを決定することと、その消費者が無料サービスを受け取る資格がある場合、無料サービスと引き換えられる報酬(reward、報奨、懸賞金、謝礼)を消費者に配布することとを含む。消費者の少なくとも1つの購入がオフライン購入である場合、消費者のオフライン購入履歴を使用して、消費者が無料のインターネットサービスを受け取るかどうかを決定する。さらに、購入履歴が多い消費者を無料のインターネットサービスのターゲットとし、オンラインプロモーションサービスの使用を開始してクーポンおよび他のオファーを受け取る可能性を高くしてもよい。
【0010】
本発明の別の態様によれば、オファーが消費者に配布される。オファーは、インターネットサービスプロバイダからの無料のインターネットサービスに引き換えられる報酬と、消費者が報酬を受け取るために消費者が満たさなければならない条件とを含む。ついでコンピュータは、消費者が条件を満たしているかどうかを決定し、消費者が条件を満たしていれば、報酬が消費者に配布される。この方法では、場合によっては、消費者の現在および/または過去の購入と同時に、消費者の将来の行動(すなわち条件を満たすことによって)に基づいて無料ISPサービスを消費者に提供する。好ましくは、条件は、消費者に、オンラインプロモーションサービスを使用することを求め、このサービスは消費者にISPからインターネットアクセスを購入することを求めてもよい。この結果、無料ISPサービスの報酬は消費者により適切なものになる。このような条件はまた、指定されたオンラインプロモーションサービスの使用を奨励し、さらに、指定された製品および/または小売業者に関して消費者の望ましい行動を奨励することができる。
【0011】
本発明と本発明に付随する利点の多くのより完全な理解は、付随する図面と共に以下の詳細な説明を参照することによって本発明をよりよく理解すると容易に得られるであろう。
【0012】
(発明を実施するための最良の形態)
次に、いくつかの図面を通じて同様な参照番号は同一の部分または対応する部分を示す図面を参照し、特に図1を参照すると、小売業者またはブランドに関して忠実性または他の望ましい行動を示したことに関して、消費者にISPサービスを提供するコンピュータを使用した装置が示されている。図1の装置は、ホストコンピュータ101、グローバルデータベース103、および1つまたは複数の小売店105を含む。小売店105の各々は、次のうち1つまたは複数を含む:店のコンピュータ107、店のデータベース109、店の制御装置111、UPCデータベース113、および販売時点管理(POS)115。好ましくは、各POSはプリンタ117、端末119、およびスキャナ121を含む。図1の装置はまた、消費者に関連づけられた1つまたは複数のコンピュータ(たとえば消費者のコンピュータ123)、インターネット121、オンライン小売業者サーバ125、およびプロモーションサーバ127を含む。
【0013】
ホストコンピュータ101は、図6のコンピュータ装置601などの任意の適切なワークステーション、サーバ、または他の装置であり、店のコンピュータ107と通信し、グローバルデータベース103に情報を記憶しここから情報を検索する。1実施形態によれば、ホストコンピュータ101はまた、プロモーションサーバ125とオンライン小売業者サーバ125と通信する。好ましい実施形態では、ホストコンピュータ101と店のコンピュータ107は標準の電話ネットワーク上で通信するが、任意の適切な通信媒体を使用することができる。
【0014】
グローバルデータベース103は、ターゲットを絞った調査招待(research invitation、リサーチ案内、リサーチ誘因)を提供する情報を含む記録を含んだファイルである。この情報は、消費者が小売店105で行った各購入の情報を含む。このような情報には、たとえば最小在庫管理単位(SKU)、ブランド、サイズ、重さ、価格、購入の日時、購入を行った消費者の消費者識別子(CID)が含まれていてもよいが、これらに限定されるものではない。1実施形態では、この情報の一部は、取引の間にスキャナ121が走査する購入商品の上のバーコードから得られる。これらのバーコードは好ましくは、SKUを識別するUPC情報、JAN情報、またはEAN情報を含む。グローバルデータベース103の中の記録は、フィールドと、検索、分類、組み換え、および他のデータベース機能に関する動作の組とを含む。場合によっては、グローバルデータベース103は2つ以上のデータベースとして実装してもよく、たとえばインターネット、食料雑貨品店、ハードウェア販売店、ペット用品店、ビデオ販売店、レストランなど、異なるソースから得られる消費者購入データを記憶するいくつかのデータベースの集合であってもよい。米国特許第5,832,457号、第5,649,114号、第5,430,644号、および第5,592,560号のうち1つまたは複数は、消費者購入履歴情報を収集し、このような情報をたとえばグローバルデータベース103とUPCデータベース113などのデータベースに記憶する技術を記述している。米国特許第5,832,457号、第5,649,144号、第5,430,644号、および第5,592,560号は、参照により本明細書に組み込まれている。さらに、消費者の購入情報を収集しこのような情報をグローバルデータベース103とUPCデータベース113などのデータベース内に記憶する技術は、カタリナマーケティングおよび/またはカタリナマーケティングインターナショナルが所有する他の特許に記述されている。カタリナマーケティングおよび/またはカタリナマーケティングインターナショナルが所有する各特許は、参照により本明細書に組み込まれている。
【0015】
小売店105は一般に小売の場所と呼ばれ、商品を保存して消費者に小売販売する場所である。上記のように、多くの小売店105をホストコンピュータ101に接続してもよい。
【0016】
店のコンピュータ107はたとえば図6のコンピュータ装置601、または任意の適切なPC、ワークステーション、サーバ、または装置を使用して実装することができる。店のコンピュータ107はホストコンピュータ101と通信し、店のデータベース109に情報を記憶してここから検索し、端末119と店の制御装置111の間で送信されるデータ(すなわち取引データ)を監視し、プリンタ117を制御する。
【0017】
店のデータベース109は、本発明によりターゲットを絞った調査招待を提供するための情報を含む記録を含んだファイルである。店のデータベース109の中の記録は、バーコードと、小売店105の商品とを関連づけるフィールドを含む(たとえば、UPCコード、JANコード、および/またはEANコードを使用することによって)。店のデータベース109はまた、検索、分類、組み換え、および他のデータベース機能に関する動作も含む。場合によっては、店のデータベース109は、2つ以上のデータベースとして実装してもよい。店のデータベース109内に記憶された販売取引情報は、定期的に(たとえば1日1回)店のコンピュータ107によって検索されホストコンピュータ101に送信され、ホストコンピュータ101はこの情報を使用してグローバルデータベース103に記憶された購入履歴情報を更新する。
【0018】
店の制御装置111は、端末119と通信し、UPCデータベース113に記憶された情報を使用してPOS115において取引を実行する任意のコンピュータまたは装置である。例としての店の制御装置111は米国特許第5,173,851号に記述されており、この特許は参照により本明細書に組み込まれている。
【0019】
UPCデータベース113は、購入された商品に印刷されたバーコードを走査することによってPOS115で取引を実行する情報を含む記録を含んだファイルである。UPCデータベース113の中の記録は、バーコードを商品と商品に対応する価格とに関連づけるフィールドを含む。UPCデータベース113はまた、検索、分類、組み換え、および他のデータベース機能に関する動作を含み、場合によっては2つ以上のデータベースとして実装してもよい。代替の実施形態では、UPCコードの代わりまたはUPCコードと共に、JANコードおよび/またはEANコードを使用することができる。
【0020】
小売店105は、1つまたは複数のPOS115を含む。POS105にあるプリンタ117は、店のコンピュータ107から印刷命令を受信する。本発明の1実施形態によれば、ターゲットを絞った調査招待は、店のコンピュータ107からコマンドを受信したことに応答してプリンタ117が印刷する。端末119は、標準のキャッシュレジスタとして実装してもよいし、たとえば、画面、クレジットカードリーダ、数字キーパッドを含んでいてもよい。端末119は、店の制御装置111およびスキャナ121と通信する。スキャナ121は、商品上のバーコードまたは他の印から商品コード(たとえばUPC、EAN、またはJAN)などの商品情報を読み取る任意の従来の走査装置として実装することができる。スキャナ121が読み取った情報は、端末119を介して店の制御装置111に送信される。店の制御装置111は走査された情報とUPCデータベース113に記録された情報とを使用して、たとえば、SKU、価格、量、取引の日時を含む取引の情報を決定する。
【0021】
小売店105の中に多数のPOS115がある場合、各端末119は好ましくは、店の制御装置111とループ状に構成される。店のコンピュータ107はループ状の店の制御装置111の正面に位置し、端末119から店の制御装置へ送信される情報は、店のコンピュータ107によって監視される。
【0022】
インターネット121は、ホストコンピュータ101、消費者のコンピュータ123、オンライン小売業者サーバ125、およびプロモーションサーバ127などの無数のコンピュータを接続するネットワークおよびゲートウェイを含む。別法としては、インターネット121に追加するかまたはインターネット121の代わりに、任意の適切な通信ネットワークを使用することもできる。
【0023】
消費者のコンピュータ123は、消費者と関連づけられた、たとえば、PC、ラップトップ、携帯端末(たとえば、Palm社によるPalm VIITM)、またはパームトップである。消費者は、消費者のコンピュータ123を使用し、オンライン小売業者サーバ125を介してオンライン購入を行い、プロモーションサーバ127を介してオンラインプロモーション、インセンティブ、およびオファーに参加する。
【0024】
オンライン小売業者サーバ125は、オンライン食料雑貨品店などオンライン買物ウェブサイトをホストするコンピュータである。消費者は、自分のコンピュータを使用してインターネット121を介してオンライン小売業者サーバ125にアクセスし、オンライン小売業者サーバ125と関連づけられた小売業者から購入を行う。購入された商品は、郵送、宅配便、または個人配送で配送される。このように、消費者は自分のコンピュータ123から、インターネット121上でサーバ125にアクセスすることによって食料雑貨品を注文し、食料品雑貨品を裏口で受け取るために家に配送してもらうことができる。
【0025】
プロモーションサーバ127は、オンラインプロモーションウェブサイトをホストするコンピュータである。このようなプロモーションには、オンラインクーポン、店105で印刷し引き換えることのできるクーポン、異なる小売業者と商品の情報、および、任意の他の望ましいプロモーション、オファー、インセンティブ、および報酬が含まれる。消費者は自分のコンピュータ123でプロモーションサーバ127にアクセスし、種々のプロモーションに参加し、その情報を収集する。
【0026】
当業者であれば本発明を実装するために使用される特定のハードウェアとソフトウェアの多くの変形例が明らかであるため、図1の装置は例示的な目的に過ぎないことを理解されたい。たとえば、店のコンピュータ107と店の制御装置111の機能を単一の装置に組み合わせてもよい。別の例では、店のデータベース109とUPCデータベース113を単一のデータベースに組み合わせることができる。小売コンピュータ装置のこれらの実装および他の実装は、米国特許第4,723,212号、第4,910,672号、第5,612,868号、および第6,026,370号のうち1つまたは複数により詳細に記述されており、これらの各々は参照により本明細書に組み込まれている。これらの変形例および他の変形例を実装するために、図1に示された装置のうち任意の2台以上の特殊目的機能を実行するように単一のコンピュータ(たとえば、図6のコンピュータ装置601)をプログラミングすることもできる。他方、2台以上のプログラミングされたコンピュータを、図1に示された装置のうち任意の1台と置き換えてもよい。場合によっては、冗長性と複製など分散処理の原理と利点を実装して、たとえば装置の強固さと性能を増大することもできる。
【0027】
本発明は、たとえば、小売店105で買物をする種々の消費者に関する情報、これらの消費者の購入履歴、ターゲットを絞った調査招待、および消費者の識別情報を記憶する。この情報は、たとえば、ハードディスク、光ディスク、光磁気ディスク、および/またはRAMなどの1つまたは複数のメモリに記憶される。グローバルデータベース103と店のデータベース109など、1つまたは複数のデータベースが、本発明を実装するために使用する情報を記憶することができる。データベースは、たとえば上記のメモリまたは図6の議論の中で下にリストされる記憶装置のうち任意の記憶装置など、1つまたは複数のメモリの中に含まれるデータ構造(たとえば記録、表、列、フィールド、グラフ、ツリー、および/またはリスト)を使用して構成される。
【0028】
図2A、図2B、図2C、図2Dは、本発明の1実施形態により、消費者の望ましい行動にISPサービスを提供する装置を実装するために使用するデータ構造を描く。データ構造は表を使用したリレーショナルフォーマットで描かれており、表の1つの列(すなわちフィールド)に記憶された情報は、表の別の列(複数可)に渡って同じ行に記憶された情報(すなわち記録)にマッピングまたはリンクされている。ホストコンピュータ101および/または店のコンピュータ107は、これらのデータ構造を使用して、本発明に従ってオファー、プロモーション、報酬を消費者に配布する。図2A、図2B、図2C、図2Dに示されたデータ構造は、グローバルデータベース103、店のデータベース109、および/または任意の他の適切な記憶装置(複数可)または記憶媒体(複数可)に記憶される。
【0029】
図2Aは、消費者識別子(CID)を記憶するフィールド203と、フィールド203で識別された各消費者または家庭の購入履歴を記憶するフィールド204とを含む購入履歴表201である。CIDは、走査、読取、または他の方法でコンピュータまたは端末に入力されて消費者を識別する任意の識別子である。各消費者は多数のCIDを有していてもよい。好ましくは、CIDはスキャナ117がチェックアウトで迅速に走査できるようにバーコードとして表されるが、識別を記憶し表示する、他の種類の任意の機械が読み取れる実装、または機械以外で読み取れる実装を使用することができ、この中には、磁気ストリップ、メモリチップ、スマートカードが含まれる。CIDの例は、クレジットカード番号、デビットカード番号、社会保障カード番号、運転免許証番号、小切手口座番号、郵便の住所、名前、電子メールアドレス、電話番号、得意客カード番号、買物客カード識別(SCID)、または、小売店105が発行する得意客カード番号が含まれるが、任意の適切な他の識別の形態を使用することができる。たとえば、CIDは、消費者のコンピュータ123上に記憶され、消費者のコンピュータまたはウェブブラウザソフトウェアを識別するクッキーであってもよい。本明細書に使用されている「クッキー」という用語は、消費者のコンピュータ123またはウェブブラウザソフトウェアをサーバまたはリモートコンピュータ(remote computer、遠隔コンピュータ)が識別する識別情報(すなわちクッキーID)を含んだデータの任意のブロックである。
【0030】
好ましくは、フィールド204は、購入の場所、SKU、購入された各商品の価格、取引の日時、および/または消費者の取引に関するその他の望ましい情報など、購入データを別々に記憶するいくつかのサブフィールドに分割される。
【0031】
図2Bは、異なる分類に関する購入履歴基準を記憶するフィールド207と、分類を記憶するフィールド209とを含む分類基準表205である。たとえば、分類基準表205は、「ブランドXのソーダを2リットル未満」、「ブランドXのソーダを2リットルと5リットルの間」、「ブランドXのソーダを5リットル以上」、月平均で購入することに対応する記録をそれぞれ含む、3つの記録をフィールド207に含んでいてもよい。この例では、フィールド209の中の対応する記録は、「ライトユーザ」、「平均ユーザ」、「ヘビーユーザ」となる。1実施形態では、分類基準表205を満たすために使用される情報は、無料ISPサービスに関してターゲットを絞ったオファーを配布するために使用される異なる分類に関して購入履歴基準を確立するために、メーカ、広告業者、または小売業者が提供する。しかし、マーケティング調査会社、広告代理店、または他のエンティティも、異なる商品およびサービスに対して標準化された分類基準表を生成するために使用される情報を供給することができる。分類基準表205はまた、各分類に対応するオファー、報酬、または他のプロモーションを記憶するフィールド210を含む。上記の例では、フィールド210の中の第1の記録は空であってライトユーザにはオファーはないことを示し、フィールド210の中の第2の記録は消費者に比較的小額の報酬(たとえば1か月間無料のISPサービス)を受け取るためにブランドXのコーラの月平均購入数を増加するように求めるオファーを含み、フィールド210の第3の記録は、ヘビーユーザに比較的多額の報酬(たとえば1年間無料のISPサービス)を受け取るためにブランドXのコーラの月平均消費量を増加するように求めるオファーを含んでいてもよい。この例はブランドごとの現在の購入レベルを使用して、無料ISPサービスのオファーのターゲットを絞る。しかし、オファーは、所与の小売店またはチェーンにおけるすべての商品の平均の購入レベルに基づいて、ターゲットを絞ることもできる(たとえば、「平均的な買い物客」は、最近12か月の間ABCスーパーマーケットで1か月平均で100ドルと150ドルの間の金額を支出する)。
【0032】
図2Cは、オファー表211のフィールド215に記憶された、オファー、報酬、および他のプロモーションを受け取る資格のある消費者のCIDを記憶するフィールド213を含むオファー表211である。従って、オファー表211は、フィールド214に記憶されたCIDによって識別された特定の消費者および/または家庭と関連づけられた、ターゲットを絞ったオファーとプロモーションをフィールド215に記憶しおよび/または識別する。1実施形態によれば、オファー表211はホストコンピュータ101が生成し、ホストコンピュータ101は生成されたオファー表211のうち1つまたは複数を、選択された店のコンピュータ107に送信して、対応する店のデータベース109に記憶する。
【0033】
図2Dは、CIDを記憶するフィールド219と、フィールド219の中の各CIDに関連づけられたポイントを記憶するフィールド221とを含むポイント表217である。消費者に、報酬を受け取るために所定の数のポイントをためることを求めるオファーを提供する場合、フィールド219の中の対応する各CIDに対して、各消費者および/または家庭の合計ポイントが、フィールド221に記憶される。ホストコンピュータ101または店のコンピュータ107などの他のコンピュータはポイント表217を使用して、消費者が報酬を受け取る資格があるかどうかを決定することができる。
【0034】
図3Aは、本発明の1実施形態により、無料のISPサービスに関する例としての報酬301である。報酬301は、ISPサービスの量(たとえば1か月、100時間、1年)と、場合によっては、無料ISPサービスを提供する小売業者および/またはメーカ(たとえばABCスーパーマーケット)を識別するプロモーション情報とを示すフィールド303を含む。報酬301は、ユーザ名を識別するフィールド305と、パスワードを識別するフィールド307とを含む。ユーザ名とパスワードは、無料のISPサービスに登録するために使用することができ、また、サービスを受け取る消費者と特定の報酬301を識別するために使用することもできる。フィールド309は、無料サービスを受け取る命令を含む。この場合、命令は消費者に、モデムで特定の電話番号にダイアルするように指示する。しかしこのような命令は、無料サービスを提供するISPに連絡するためのユニフォームリソースロケータ(URL)、ウェブサイト、インターネットプロトコル(IP)アドレス、または任意の他の情報を含んでいてもよい。報酬301に関するフィールド311は、無料ISPサービスを受け取るカスタマーサポートを受け取る情報を提供する。
【0035】
図3Bは、本発明の1実施形態による、無料ISPサービスの例示的なオファー313である。オファー313は、この場合は無料ISPサービスのオファーであるプロモーションに参加する命令を伴うフィールド315を含む。フィールド315を使用して、消費者がポイントをもらうためにしなければならない行動または満たさなければならない条件を示す。ポイントはたまり、種々の量の無料ISPサービスまたは他の報酬と引き換えることができる。例としてのフィールド315では、ユーザはABC Supermarkets.comからオンラインで食料雑貨品を50ドル以上購入したことについて100ポイントをもらい、ABCスーパーマーケットの現場で消費者の個人ウェブページを印刷した物を提示したことについて25ポイントをもらい、ABCスーパーマーケットで食料雑貨品を75ドル以上購入したことについて100ポイントをもらう。1実施形態では、消費者は消費者のコンピュータ123上で実行されるウェブブラウザソフトウェアを使用して、プロモーションサーバ127から自分の個人ウェブページを検索する。消費者は、オンライン小売業者サーバ125からオンラインで購入したことについて報酬を受け取るようにしてもよい。オファー313のフィールド317は、異なる量のISPサービスを受け取るために必要なポイントの数を識別する。オファー313のフィールド319は、ポイントがためられるようにプロモーションに入るための登録を行う命令を含む。フィールド319はまた、URLまたは電話番号などの情報を含み、登録したユーザが、自分がためたポイントの数をチェックし、および/または無料ISPサービスを含む異なる報酬に引き換えることを可能にする。
【0036】
図3Cは、消費者のコンピュータに配布できる例としてのクーポン321である。クーポン321は、1つまたは複数の商品のブランド、サイズ、割引金額を識別するクーポン情報を伴うフィールド323を含む。クーポン321はまた、特定のクーポンを識別する(これによってクーポンの不正を防ぐ)ために使用できる、機械で読み取れる情報と、クーポンを送付した消費者に関する情報(消費者のCIDを含む)、クーポンを引き換えることのできる小売の場所(複数可)、および/または任意の他の望ましい情報を伴うフィールド325を含む。1実施形態によれば、クーポン321は、消費者の個人ウェブページの全部または一部を形成する。
【0037】
従って、場合によってはプロモーション、報酬、オファー、広告および/またはクーポンを自由に調節して任意の情報を含めたり取り除いたりできることが分かるであろう。このように、本発明の教示に従って事実上無限の数のプロモーションを作成できるので、報酬301、オファー313、およびクーポン321は、例示の目的に過ぎないことを理解されたい。
【0038】
図4Aは、購入履歴を追跡する方法、消費者を支出カテゴリ(spending categories)に分類する方法、および、消費者に報酬を提供する方法を説明するフローチャートである。ステップ401では、POS115での取引の間、スキャナ121が消費者の得意客カードを走査する。消費者のCIDは得意客カードから読み込まれ、端末119を介して店のコンピュータ107に送信される。別法としては、消費者のCIDは得意客カード上の磁気ストリップを読み取るか、または、端末119のキーパッドを使用して消費者のCIDを手でタイプするかによって、端末119に読み込まれる。
【0039】
ステップ403では、店のコンピュータ107は消費者のCIDを、現在の取引で消費者が行った購入に対応するオフライン購入情報と関連づける。ステップ405では、現在の購入の情報と消費者のCIDが店のデータベース109に記憶される。ついでステップ407では、購入情報と消費者のCIDはホストコンピュータ101に送信される。ステップ409では、ホストコンピュータ101は購入情報をグローバルデータベース103の購入履歴表201の中に記憶する。
ホストコンピュータ101は、店のコンピュータ107から受信したCIDを使用して、消費者の購入の購入履歴情報を記憶するグローバルデータベース301の中の購入履歴表201の中で正しい記録(すなわち、購入情報と関連づけられた消費者に対応する記録)を決定する。好ましくは、ステップ401、403、405は、POS115における各購入取引の間に各消費者に関して実行される。
1実施形態では、ステップ407は、ホストコンピュータ101が店のコンピュータ107に店のデータベース109の中の情報をポーリングし、グローバルデータベース103の中の購入履歴表201を更新する時に毎日実行される。
【0040】
ステップ411では、ホストコンピュータ101は、グローバルデータベース103の購入履歴表201の中のCIDに対応する各消費者または家庭を支出カテゴリに分類する。この分類は、たとえばマーケティング代理店、メーカ、小売業者、または他の広告業者またはエンティティが確立した基準に基づいている。上記のように、各分類の基準はフィールド207の分類基準表205の中に記憶され、対応する分類はフィールド209の中に記憶される。フィールド209の中の各分類はフィールド210の中のオファーまたは報酬に対応する。次にステップ413では、ホストコンピュータ101は消費者の支出カテゴリまたは分類に基づいて各消費者に関するオファーまたは報酬を決定する。オファーと報酬はフィールド210から決定され、オファーおよび報酬はフィールド209の中の各分類と、フィールド207の中の対応する購入履歴基準に関して記憶されている。
【0041】
ステップ415では、ホストコンピュータ101は無料ISPサービスに関するオファーを消費者に配布し、将来使用されるオファーの報酬情報を記憶して、消費者がオファーの条件を満たし、無料ISPサービスを受けられるかどうかを決定する。オファーの代わりに、ステップ413で決定された報酬をフィールド210に記憶し(たとえば図3Aの中の報酬301)、ステップ415で消費者に配布してもよい。この場合、消費者は無料のISPサービスを受け取る条件を満たす必要はない。別の実施形態では、オファーと報酬は両方ともフィールド210に記憶される。
【0042】
1実施形態では、無料ISPサービスの報酬はステップ415で消費者に提供される。ISPサービスの量は消費者のオフライン購入履歴に基づいている。たとえば、ステップ411で消費者(または彼または彼女の家庭)がABCスーパーマーケットの得意客であると分類された場合、ステップ415で、プリンタ117は1年間の無料ISPサービスの報酬301を自動的に印刷する。この例では、「ABCスーパーマーケットの得意客」は、ABCスーパーマーケットで最近12か月の間に、1か月あたり少なくとも200ドルの食料雑貨品を購入したユーザに対応していてもよい。「普通の買い物客」と分類される別の消費者(最近3か月の間に1か月あたり100ドル)は、1か月だけの無料ISPサービスを受け取ることができる。このようにして、普通の買い物客は、得意客になって無料ISPサービスをより多く受け取るインセンティブを得ることになる。この実施形態では、ステップ401で顧客のCIDを受信したことに応答してステップ415でプリンタ117が報酬を便利に印刷することができる。
【0043】
図4Bは、消費者のオンライン購入履歴を追跡する方法を説明するフローチャートである。ステップ417では、オンライン小売業者サーバ125は、消費者のオンライン購入情報と消費者のCID、および/またはたとえばインターネットのクッキーなど他の識別情報とを受信する。1実施形態によれば、オンライン小売業者サーバ125が受信するこの情報は、インターネット121上でオンライン購入取引(たとえば、オンラインで注文し消費者の家に配送された食料雑貨品の「裏口の受け取り」など)の一部として、消費者のコンピュータ123から送信することができる。ステップ419では、オンライン小売業者サーバ125は消費者の識別情報をオンライン購入情報と関連づける。この情報は、オンライン小売業者サーバ125のローカルなデータベースに記憶される。オンライン小売業者サーバ125にローカルなデータベースに記憶されたオンライン購入情報と識別情報は、ステップ423で定期的にホストコンピュータ101に送信される。ついでステップ409では(図4A)、ホストコンピュータ101は購入情報を消費者のCIDと関連づけてグローバル購入データベース103の中に記憶する。別法としては、ステップ421を省略し、情報を消費者のコンピュータ123またはオンライン小売業者サーバ125から直接ホストコンピュータ101に送信してもよい。
【0044】
図4Cは、無料ISPサービスを受け取るオファーを、消費者のコンピュータ123を介して消費者に電子的に配布する方法を説明するフローチャートである。
ステップ425では、無料ISPサービスプログラムに参加するようにというオファーが消費者に配布される。このようなオファーは、好ましくは、消費者がプログラムに登録することを必要とする。このようなオファーはまた、たとえば図3Bのオファー313のような外見であってもよい。ステップ427では、消費者はコンピュータ123を使用して、プロモーションサーバ127などのサーバに登録する。登録の際に、消費者は、自分の好みの小売店、ブランド、地理的および他の人口学的な情報、消費者CIDなどの消費者の識別情報と含む登録情報を提供する。サーバ127はこの登録情報を受信し記憶する。さらに、サーバ127は、消費者が自分のコンピュータ123を使用してサーバ127に対応するウェブサイトにアクセスするたびに消費者のコンピュータ123を認識できるように、消費者のコンピュータ123上にインターネットクッキーを記憶させてもよい。消費者の1つまたは複数のタイプの識別情報は表の1つまたは複数のフィールド内に記憶され、この表を使用して消費者の異なる識別情報に基づいて消費者を識別することができる。
【0045】
ステップ429では、プロモーションサーバ127は、消費者がプロモーションサーバ127がホストするウェブサイトにログインして戻るかおよび/または登録の結果消費者にリンクされた識別情報を提供すると、消費者の個人ウェブページの識別情報を受信する。識別情報は好ましくは、消費者のCID、名前、電子メールアドレス、ユーザ名、パスワード、および/またはプロモーションサーバ127が消費者のコンピュータ123に記憶させたクッキーなどの登録情報に基づいている。プロモーションサーバ127はこのようなクッキーの各々を消費者の他の識別情報とリンクさせるので、消費者のコンピュータ123がクッキーをプロモーションサーバ127に送信すると、その消費者が「認識」される。
【0046】
ステップ431では、プロモーションサーバ127は個人ウェブページを生成し、個人ウェブページを消費者に配布する。個人ウェブページは、ステップ427で消費者のコンピュータ123がプロモーションサーバ127に提供した登録情報に基づいてカスタマイズされる。個人ウェブページはまた、消費者がプロモーションサーバ127にアクセスするたびに受信するログイン情報、クッキー、他の識別情報に応答して自動的に消費者のコンピュータ123に配布することもできる。好ましい1実施形態では、消費者の個人ウェブページは、プロモーション、オファー、および/またはクーポンを含み(たとえば図3Cのクーポン321)、消費者はこれを消費者のコンピュータ123などのコンピュータで印刷することができる。
【0047】
ステップ433では、消費者は自分の個人ウェブページにアクセスしたことについてポイントをもらう(rewarded、報酬を与えられる)。ポイントがたまり無料ISPサービスと引き換えられる。場合によっては、ステップ433を選択的に省略して、消費者が1か月に1回を超えて自分のウェブページにアクセスした場合はポイントをもらわないようにすることもできる。
【0048】
ステップ435では、消費者が店105でクーポン321を提示すると、スキャナ121はバーコード325を読み取る。店のコンピュータ107はバーコードを受信し、消費者が購入した商品に基づいて実際のお金ではなくポイントを提供する。この例では、クーポン321によって消費者は、ブランドXの2オンス缶を購入したことについて10ポイント(10セントの代わりに)、ブランドYの2リットルビンを購入したことについて30ポイント、およびブランドZの30オンス箱を購入したことについて50ポイントをもらうことができる。また、消費者の購入にかかわらず、店105でクーポン321を提示しただけで消費者がポイントをもらうようにしてもよい。1実施形態では、ホストコンピュータ101はグローバルデータベース103のポイント表217の中で各消費者のポイントを追跡する。
【0049】
図5は、オファーを受けた消費者が無料のISPサービスを受け取る方法を説明するフローチャートである。ステップ501では、プロモーションサーバ127、オンライン小売業者サーバ125、ホストコンピュータ101、および/または店のコンピュータ107などのコンピュータが消費者からオファー情報を受信する。オファー情報は、図3Cのバーコード325、オファーに一意的な英数字の文字列、および/または他の任意の識別情報など、オファーを識別する任意の情報である。1実施形態によれば、スキャナ121は、クーポン321とクーポン321をPOS115で提示する消費者とを識別するバーコード325を走査する。別法としては、スキャナ121は消費者のCIDを走査して消費者を識別し、消費者が参加しているかまたは資格のあるプロモーションを決定する。
【0050】
ステップ503では、コンピュータ(たとえばホストコンピュータ101または店のコンピュータ107)は、消費者がISPから無料サービスを受け取る用件を満たしているかどうかを決定する。ステップ503は、ステップ501で受信したオファーの識別情報を使用して、オファーの条件を決定することによって、実行される。さらに、たとえばグローバルデータベース103および/または店のデータベース109に記憶された消費者の購入履歴をオファーの条件と比較し、消費者が条件を満たしているかどうかを決定してもよい。1実施形態によれば、ホストコンピュータ101はグローバルデータベース103をチェックし、消費者に配布されている任意のオファーの条件を消費者が満たしているかどうかを決定する。消費者が任意の条件を満たしている場合、消費者のCIDはオンライン小売業者サーバ125、プロモーションサーバ127、および店のコンピュータ107のうち1つまたは複数に配布され、これらのコンピュータは消費者のCIDを受信して、ステップ505で消費者のCIDを受信すると消費者に自動的に報酬が提供されるようにする。
【0051】
このように、店のコンピュータ107、プロモーションサーバ127、および/またはオンライン小売業者サーバ125が消費者の識別情報を受信すると、消費者は自動的に報酬を受け取る。この実施形態では、ホストコンピュータ101は、消費者がオファーの条件を満たしているかどうかを決定し、その消費者の識別情報を次に受信した時にその消費者に報酬を提供するように示す情報を店のコンピュータ107、プロモーションサーバ127、および/またはオンライン小売業者サーバ125に送信する。1実施形態では、消費者が固定された数のポイントをためなければならないという条件の場合、図2Dのフィールド221の中の消費者の合計ポイントが少なくとも最低必要なポイントに等しいかどうかを決定することによって条件をチェックする。代替の実施形態では、消費者はコンピュータ123において報酬301を受け取り、報酬は印刷されるか電子的に引き換えられるか、または、店のコンピュータ107が消費者のCIDに基づいてPOSにおいて消費者を識別した時に、POSにおいてプリンタ117が報酬301を印刷する。また、ステップ505は、ISPソフトウェア(たとえばAOL4.0)をインターネット121上で、プロモーションサーバ127またはISPが維持するサーバなどのほかの任意のリモートコンピュータから消費者のコンピュータ123に電子的に配布することを含んでいてもよい。
【0052】
当業者であれば明らかなように、本発明の全部または一部は、本発明の教示に従ってプログラミングされた従来の汎用コンピュータまたはマイクロプロセッサを使用して便利に実装できる。当業者であれば明らかなように、当業者のプログラマであれば本発明の教示に基づいて、適切なソフトウェアを容易に作成することができる。
【0053】
図6は、本発明の実施形態を実装できるコンピュータ装置601を示す。コンピュータ装置601は、情報を通信するバス603または他の通信機構と、バス603と結合されて情報を処理するプロセッサ605とを含む。コンピュータ装置601はまた、ランダムアクセスメモリ(RAM)、または他のダイナミック記憶装置(たとえばダイナミックRAM(DRAM)、スタティックRAM(SRAM)、同期DRAM(SDRAM)、フラッシュRAM)などのメインメモリ607を含み、メインメモリ607はバス603に結合されて、情報と、プロセッサ605が実行する命令とを記憶する。さらに、メインメモリ607は、プロセッサ605が命令を実行している間に一時変数または他の中間情報を記憶するために使用してもよい。コンピュータ装置601はさらに、バス603に結合されスタティックな情報とプロセッサ605の命令とを記憶する、リードオンリーメモリ(ROM)609、または他のスタティック記憶装置(たとえばプログラマブルROM(PROM)、消去可能PROM(EPROM)、および電気消去可能PROM(EEPROM))を含む。磁気ディスクまたは光ディスクなどの記憶装置611が備えられ、バス603に結合されて情報と命令とを記憶する。
【0054】
コンピュータ装置601はまた、特殊目的論理デバイス(たとえば特殊用途集積回路(ASIC))またはコンフィギュラブル論理デバイス(たとえばジェネリックアレイオブロジック(GAL)またはリプログラマブルフィールドプログラマブルゲートアレイ(FPGA))を含んでいてもよい。他のリムーバブル媒体装置(たとえばコンパクトディスク、テープ、リムーバブル光磁気媒体)、または固定式の高密度媒体ドライブを、適切なデバイスバス(たとえば小型コンピュータ装置インタフェース(SCSI)バス、エンハンスドインテグレーテッドデバイスエレクトロニクス(IDE)バス、またはウルトラダイレクトメモリアクセス(DMA)バス)を使用してコンピュータ装置601に追加してもよい。コンピュータ装置601はさらに、コンパクトディスクリーダ、コンパクトディスク読取書込ユニット、またはコンパクトディスクジュークボックスを含んでいてもよく、これらの各々は同じデバイスバスに接続してもよいし別のデバイスバスに接続してもよい。
【0055】
コンピュータ装置601はバス603を介して陰極線管(CRT)などのディスプレイ613に結合して、コンピュータユーザに情報を表示することができる。ディスプレイ613は、ディスプレイカードまたはグラフィックスカードで制御できる。コンピュータ装置は、情報とコマンドの選択をプロセッサ605に通信するキーボード615とカーソル制御617などの入力デバイスを含む。たとえばカーソル制御617は、マウス、トラックボール、またはカーソル方向キーであり、方向情報とコマンド選択とをプロセッサ605に通信し、ディスプレイ613上のカーソルの動きを制御する。さらに、プリンタは図2A、図2B、図2Cおよび図2Dのデータ構造、またはコンピュータ装置601が記憶および/または生成する任意の他のデータの印刷されたリストを提供することができる。
【0056】
コンピュータ装置601は、メインメモリ607などのメモリ内に含まれた1つまたは複数の命令の1つまたは複数のシーケンスをプロセッサ605が実行したことに応答して、本発明の処理ステップの一部またはすべてを実行する。このような命令は、記憶装置611などの別のコンピュータ読み取り可能な記録媒体から、メインメモリ607の中に読み込むことができる。マルチ処理構成の1つまたは複数のプロセッサを使用して、メインメモリ607に含まれる命令のシーケンスを実行してもよい。代替の実施形態では、ソフトウェア命令の代わりまたはソフトウェア命令と共に、ハードワイヤード回路を使用することができる。このように、実施形態はハードウェア回路とソフトウェアの任意の特定の組み合わせに限定されるものではない。
【0057】
上記のように、装置601は、本発明の教示によってプログラミングされ、本明細書に説明されたデータ構造、表、記録、または他のデータを含む、少なくとも1つのコンピュータ読み取り可能な記録媒体、またはメモリを含む。本発明は、任意の1つのコンピュータ読み取り可能な記録媒体、またはコンピュータ読み取り可能な記録媒体の組み合わせ上で記憶され、コンピュータ装置601を制御し、本発明を実装するデバイス(複数可)を駆動し、コンピュータ装置601がたとえば消費者などの人間のユーザと相互作用できるようにするソフトウェアを含む。このようなソフトウェアには、デバイスドライバ、オペレーティングシステム、開発ツール、およびアプリケーションソフトウェアが含まれるが、これらに限定されるものではない。このようなコンピュータ読み取り可能な記録媒体はさらに、本発明のコンピュータプログラム製品を含んで、本発明を実装する際に実行される処理の全部または一部(処理が分散されている場合)を実行する。
【0058】
本発明のコンピュータコードデバイスは、任意の解釈されたコード機構または実行可能コード機構であり、スクリプト、インタープリタ、ダイナミックリンクライブラリ、Java(登録商標)クラス、完全実行可能プログラムが含まれるが、これらに限定されるものではない。さらに本発明の処理の一部を分散して性能、信頼性、および/またはコストを改善することもできる。
【0059】
本明細書で使用される「コンピュータ読み取り可能な記録媒体(computer readable medium)」という用語は、プロセッサ605に実行する命令を提供することに関与する任意の媒体を指す。コンピュータ読み取り可能な記録媒体は多くの形態をとることができ、これらの形態には不揮発性媒体、揮発性媒体、および送信媒体が含まれるが、これらに限定されるものではない。不揮発性媒体はたとえば、記憶装置611などの光ディスク、磁気ディスク、および光磁気ディスクを含む。揮発性媒体は、メインメモリ607などのダイナミックメモリを含む。送信媒体は、バス603を構成するワイヤを含む、同軸ケーブル、銅線、光ファイバを含む。また送信媒体は、無線波データ通信および赤外線データ通信の間に生成されるような音波または光波の形態をとってもよい。
【0060】
コンピュータ読み取り可能な記録媒体の共通の形態は、たとえば、ハードディスク、フロッピー(登録商標)ディスク、テープ、光磁気ディスク、PROM(EPROM、EEPROM、フラッシュEPROM)、DRAM、SRAM、SDRAM、または任意の他の磁気媒体、コンパクトディスク(たとえばCD−ROM)、または任意の他の光媒体、パンチカード、紙テープ、また孔のパターンを伴う他の物理的な媒体、搬送波(次に説明する)または、コンピュータが読み取ることのできる任意の他の媒体を含む。
【0061】
コンピュータ読み取り可能な記録媒体の種々の形態は、プロセッサ605が実行する1つまたは複数の命令の1つまたは複数のシーケンスを実行することに関与する。たとえば、命令はリモートコンピュータの磁気ディスクが最初に担持してもよい。リモートコンピュータは本発明の全部または一部を実装する命令を遠隔でダイナミックメモリにロードし、モデムを使用して電話線上で命令を送信することができる。コンピュータ装置601にローカルなモデムは、電話線上でデータを受信し、赤外線送信器を使用してデータを赤外線信号に変換することができる。バス603に結合された赤外線検出装置は赤外線信号で搬送されたデータを受信し、データをバス603に置くことができる。バス603はデータをメインメモリ607に運び、プロセッサ605はメインメモリ607から命令を検索して実行する。メインメモリ607が受信した命令は、オプションとしては、プロセッサ605が実行する前または実行した後に記憶装置611に記憶することができる。
【0062】
コンピュータ装置601はまた、バス603に結合された通信インタフェース619を含む。通信インタフェース619はローカルネットワーク(たとえばLAN623)に接続されたネットワークリンク621への双方向データ通信結合を提供する。たとえば、通信インタフェース619は、任意のパケット交換ローカルエリアネットワーク(LAN)に接続されるネットワークインタフェースカードであってもよい。別の例では、通信インタフェース619は、対応するタイプの電話回線にデータ通信接続を提供する非対称デジタル加入者回線(ADSL)カード、総合デジタル通信網(ISDN)カード、またはモデムであってもよい。ワイヤレスリンクも実装できる。どの実装でも、通信インタフェース619は種々のタイプの情報を表すデジタルデータストリームを搬送する電気信号、電磁気信号、または光信号を送受信する。
【0063】
ネットワークリンク621は、典型的には、1つまたは複数のネットワークを介して他のデータデバイスにデータ通信を提供する。たとえば、ネットワークリンク621は、LAN623を介して、ホストコンピュータ625または、IP(インターネットプロトコル)ネットワーク627(たとえばインターネット121)を介してデータ通信サービスを提供するサービスプロバイダが運用するデータ装置への接続を提供することができる。LAN623とIPネットワーク627はどちらも、デジタルデータストリームを搬送する電気信号、電磁気信号、または光信号を使用する。デジタルデータをコンピュータ装置601との間でやり取りする、種々のネットワークを介した信号および、ネットワークリンク621上で通信インタフェース619を介した信号は、情報を搬送する搬送波の例示的な形態である。コンピュータ装置601は、ネットワーク(複数可)、ネットワークリンク621、および通信インタフェース619を介して、通知を送信し、プログラムコードを含むデータを受信することができる。
【0064】
上記の教示に照らして、本発明の多くの修正例および変形例が可能であることは明らかである。従って、本発明は付随する請求項の範囲の中で、本明細書に具体的に記述された方法とは別の方法で実行できることを理解されたい。
【図面の簡単な説明】
【図1】
本発明の1実施形態による、ISPサービスで好ましい消費者の行動に報酬を提供する、コンピュータを使用した装置を示す図である。
【図2A】
消費者および/または家庭の識別情報と、それぞれの購入履歴とを関連づける購入履歴表201を示す図である。
【図2B】
消費者の行動の分類と、各分類に関する購入履歴基準、および、各分類に関するオファーと報酬とを関連づける分類表を示す図である。
【図2C】
種々のオファーと報酬を消費者の識別情報と関連づけるオファー表を示す図である。
【図2D】
ポイントの現在の合計と消費者の識別情報とを関連づけるポイント表を示す図である。
【図3A】
無料ISPサービスに関する例としての報酬を示す図である。
【図3B】
無料インターネットサービスに関する例としてのオファーを示す図である。
【図3C】
クーポン識別情報を伴う例としてのクーポンを示す図である。
【図4A】
本発明の1実施形態により、消費者のオフライン購入履歴に基づいて消費者のオフライン購入情報を追跡する方法と、消費者を分類し報酬を提供する方法とを説明するフローチャートである。
【図4B】
本発明の1実施形態による、消費者のオンライン購入を追跡する方法を説明するフローチャートである。
【図4C】
本発明の1実施形態による、インターネット上で無料のISPサービスを消費者に提供する方法を説明するフローチャートである。
【図5】
本発明の1実施形態により、消費者に無料のISPサービスを提供する方法を示すフローチャートである。
【図6】
本発明の特殊目的の機能のうち1つまたは複数を実行するようにプログラミングされたコンピュータ装置の概念図である。
Claims (46)
- 消費者の少なくとも1つの購入に対応する、消費者の購入履歴を追跡することと、
前記消費者の購入履歴に基づいて、前記消費者がインターネットサービスプロバイダから無料のインターネットアクセスを受け取る資格があるかどうかを決定することと、
前記消費者が前記無料サービスを受け取る資格がある場合、前記消費者に前記無料アクセスに引き換えられる報酬を配布すること
とを含む前記方法。 - 前記消費者の購入履歴に基づいて前記消費者を支出カテゴリに分類するステップと、
前記消費者が分類された支出カテゴリに対応する量の無料インターネットサービスを提供するステップと
をさらに含む請求項1に記載の方法。 - 前記追跡のステップは、前記消費者の少なくとも1つの購入を含む、前記消費者のオフライン購入を追跡することを含む請求項1に記載の方法。
- 前記追跡のステップは、前記消費者の少なくとも1つの購入を含む、前記消費者のオンライン購入を追跡することを含む請求項1に記載の方法。
- 前記報酬はポイントであり、前記方法はさらに、
前記消費者に与えられたポイントを追跡するステップと、
前記消費者が前記ポイントを引き換えたことに応答して前記消費者に無料サービスを提供するステップと
をさらに含む請求項1に記載の方法。 - 前記消費者が報酬を引き換えたことに応答して、前記消費者に、無料サービス用のインターネットサービスプロバイダソフトウェアを電子的に配布するステップをさらに含む請求項1に記載の方法。
- 前記消費者の購入履歴に基づいて前記消費者に無料のインターネットアクセスを受けるオファーを配布するステップであって、前記オファーは、前記報酬を受け取る資格を得るために前記消費者が満たさなければならない条件を含む請求項1に記載の方法。
- インターネットサービスプロバイダからの無料のインターネットサービスに引き換られる報酬と、消費者が前記報酬を受け取るために消費者が満たさなければならない条件とを含むオファーを消費者に配布することと、
前記消費者が前記条件を満たしているかどうかを決定することと、
前記消費者が条件を満たしている場合、前記消費者に報酬を配布することと
を含む方法。 - 前記報酬はポイントを含み、前記条件は前記報酬を受け取るために必要なポイントの数を指定し、
前記方法はさらに、
前記消費者が前記報酬を受け取るために必要な数のポイントを引き換えた時に前記消費者に無料サービスを提供するステップを含む請求項8に記載の方法。 - 前記消費者に与えられたポイントを追跡するステップをさらに含む請求項9に記載の方法。
- 前記条件は、前記消費者がポイントを受け取るために使用するオンラインの食料雑貨品店を指定する請求項9に記載の方法。
- 前記条件は前記消費者がポイントを受け取るために使用する個人ウェブページサービスを指定する請求項9に記載の方法。
- 前記消費者に個人ウェブページを送信するステップと、
前記個人ウェブページの識別情報を受信するステップと
をさらに含み、
前記報酬を前記消費者に配布するステップは、
前記個人ウェブページの識別情報を受信したことに応答して前記消費者に前記報酬を配布することを含む請求項12に記載の方法。 - 前記オファーを消費者に配布するステップは、前記オファーを販売時点管理で印刷することを含む請求項8に記載の方法。
- 前記オファーを消費者に配布するステップは、前記オファーを前記消費者のコンピュータに電子的に配布することを含む請求項8に記載の方法。
- コンピュータ装置上で実行するプログラム命令を含むコンピュータ読み取り可能な記録媒体であって、前記命令はコンピュータが実行すると前記コンピュータ装置に請求項1乃至15のいずれかに記載の方法を実行させる命令を含む、コンピュータ読み取り可能な記録媒体。
- プロモーションの情報を具体化して有するメモリと、
前記メモリと通信するプロセッサであって、前記プロセッサは、
消費者の少なくとも1つの購入に対応する消費者の購入履歴を追跡し、
前記消費者の購入履歴に基づいて前記消費者がインターネットサービスプロバイダから無料のインターネットアクセスを受け取る資格があるかどうかを決定し、
前記消費者が前記無料サービスを受け取る資格がある場合、前記無料アクセスに引き換えられる報酬を前記消費者に配布するように構成される前記プロセッサと
を備えた装置。 - 前記プロセッサはさらに、
前記消費者の購入履歴に基づいて前記消費者を支出カテゴリに分類し、
前記消費者が分類された支出カテゴリに対応する量の無料のインターネットサービスを提供するように構成される請求項17に記載の装置。 - 前記プロセッサはさらに、前記消費者の少なくとも1つの購入を含む、前記消費者のオフライン購入を追跡するように構成される請求項17に記載の装置。
- 前記プロセッサはさらに、前記消費者の少なくとも1つの購入を含む、前記消費者のオンライン購入を追跡するように構成される請求項17に記載の装置。
- 前記報酬はポイントであり、前記プロセッサはさらに、
前記消費者に与えられたポイントを追跡し、
前記消費者がポイントを引き換えたことに応答して前記消費者に無料サービスを提供するように構成される請求項17に記載の装置。 - 前記プロセッサはさらに、
前記消費者が前記報酬を引き換えたことに応答して無料サービス用のインターネットサービスプロバイダソフトウェアを前記消費者に電子的に配布するように構成される請求項17に記載の装置。 - 前記プロセッサはさらに、
前記消費者の購入履歴に基づいて無料インターネットアクセスを受け取るオファーを前記消費者に配布するように構成され、前記オファーは前記消費者が前記報酬を受け取る資格を得るために満たさなければならない条件を含む請求項17に記載の装置。 - プロモーションの情報を具体化して有するメモリと、
前記メモリと通信するプロセッサであって、前記プロセッサは、
インターネットサービスプロバイダからの無料のインターネットサービスに引き換えられる報酬と、消費者が前記報酬を受け取るために消費者が満たしていなければならない条件とを含むオファーを前記消費者に配布し、
前記消費者が前記条件を満たしているかどうかを決定し、
前記消費者が前記条件を満たしている場合、前記消費者に報酬を配布するように構成される前記プロセッサと
を備えた装置。 - 前記報酬はポイントを含み、前記条件は前記報酬を受け取るために必要なポイントの数を指定し、前記プロセッサはさらに、
前記消費者が前記報酬を受け取るために必要な数のポイントを引き換えた時に前記消費者に無料サービスを提供するように構成される請求項24に記載の装置。 - 前記プロセッサはさらに、前記消費者に与えられるポイントを追跡するように構成される請求項25に記載の装置。
- 前記条件は前記消費者がポイントを受け取るために使用するオンラインの食料雑貨品店を指定する請求項25に記載の装置。
- 前記条件は前記消費者がポイントを受け取るために使用する個人ウェブページサービスを指定する請求項25に記載の装置。
- 前記プロセッサはさらに、
前記消費者に個人ウェブページを送信し、
前記個人ウェブページの識別情報を受信し、
前記個人ウェブページの識別情報を受信したことに応答して前記消費者に報酬を配布するように構成される請求項28に記載の装置。 - 販売時点(point of sales、POS、販売時点管理装置、販売場所)に配置され、前記プロセッサと結合されたプリンタをさらに備え、
前記プロセッサはさらに、前記プリンタに前記オファーを印刷させるように構成される請求項24に記載の装置。 - 前記プロセッサは、前記消費者のコンピュータに前記オファーを電子的に配布するように構成される請求項24に記載の装置。
- 消費者の少なくとも1つの購入に対応する、消費者の購入履歴を追跡する手段と、
前記消費者の購入履歴に基づいて前記消費者が無料インターネットアクセスをインターネットサービスプロバイダから受け取る資格があるかどうかを決定する手段と、
前記消費者が前記無料サービスを受け取る資格がある場合、前記無料アクセスに引き換えられる報酬を前記消費者に配布する手段と
を備えた前記装置。 - 前記消費者の購入履歴に基づいて前記消費者を支出カテゴリに分類する手段と、
前記消費者が分類された前記支出カテゴリに対応する量の無料インターネットサービスを提供する手段とをさらに備える請求項32に記載の装置。 - 前記追跡の手段は、前記消費者の少なくとも1つの購入を含む前記消費者のオフライン購入を追跡することを含む請求項32に記載の装置。
- 前記追跡の手段は、前記消費者の少なくとも1つの購入を含む前記消費者のオンライン購入を追跡することを含む請求項32に記載の装置。
- 前記報酬はポイントであり、前記装置はさらに、
前記消費者に与えられたポイントを追跡する手段と、
前記消費者が前記ポイントを引き換えたことに応答して前記消費者に前記無料サービスを提供する手段とを備える請求項32に記載の装置。 - 前記消費者が前記報酬を引き換えたことに応答して前記消費者に前記無料サービス用のインターネットサービスプロバイダソフトウェアを電子的に配布する手段をさらに備える請求項32に記載の装置。
- 前記消費者の購入履歴に基づいて前記無料インターネットアクセスを受け取るオファーを前記消費者に配布する手段をさらに含み、前記オファーは前記消費者が前記報酬を受け取る資格を得るために満たさなければならない条件を含む請求項32に記載の装置。
- インターネットサービスプロバイダからの無料インターネットサービスと引き換えられる報酬と、消費者が前記報酬を受け取るために消費者が満たさなければならない条件とを含むオファーを消費者に配布する手段と、
前記消費者が前記条件を満たしているかどうかを決定する手段と、
前記消費者が前記条件を満たしている場合、前記消費者に前記報酬を配布する手段と
を備えた装置。 - 前記報酬はポイントを含み、前記条件は前記報酬を受け取るために必要なポイントの数を指定し、
前記装置はさらに、
前記消費者が前記報酬を受け取るために必要な数のポイントを引き換えた時に前記消費者に無料サービスを提供する手段を備える請求項39に記載の装置。 - 前記消費者に与えられたポイントを追跡する手段をさらに備える請求項40に記載の装置。
- 前記条件は、前記消費者がポイントをもらうために使用するオンラインの食料雑貨品店を指定する請求項40に記載の装置。
- 前記条件は前記消費者がポイントをもらうために使用する個人ウェブページサービスを指定する請求項40に記載の装置。
- 前記消費者に個人ウェブページを送信する手段と、
前記個人ウェブページの識別情報を受信する手段と
をさらに備え、
前記報酬を前記消費者に配布する手段は、
前記個人ウェブページの識別情報を受信したことに応答して前記消費者に前記報酬を配布する手段を備える請求項43に記載の装置。 - 前記消費者にオファーを配布する手段は、販売時点で前記オファーを印刷する手段を備える請求項39に記載の装置。
- 前記オファーを消費者に配布する手段は、前記オファーを前記消費者のコンピュータに電子的に配布する手段を備える請求項39に記載の装置。
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