JP2004330965A - 車室内ペット監視システム - Google Patents
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Abstract
【課題】車両内に存在するペットを監視する。
【解決手段】コントロールユニットが、携帯電話機10から送信された監視要求信号を受信するのに応じて、居眠り検知用カメラ6が撮像した映像を携帯電話機10に送信する。これにより、運転者は、車両4から離れた位置からでも、携帯電話機10の表示画面を介して車両内に残したペット5の様子を確認することができる。また、車両4のシート1,2,3は、シートバック背面を上面にして折り畳み可能な構成となっているので、運転者14は、シート1,2,3に遮られることなく、車両内のペット5の様子を確認することができる。
【選択図】 図1
【解決手段】コントロールユニットが、携帯電話機10から送信された監視要求信号を受信するのに応じて、居眠り検知用カメラ6が撮像した映像を携帯電話機10に送信する。これにより、運転者は、車両4から離れた位置からでも、携帯電話機10の表示画面を介して車両内に残したペット5の様子を確認することができる。また、車両4のシート1,2,3は、シートバック背面を上面にして折り畳み可能な構成となっているので、運転者14は、シート1,2,3に遮られることなく、車両内のペット5の様子を確認することができる。
【選択図】 図1
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、車両内に存在するペットを監視する車室内ペット監視システムに関する。
【0002】
【従来の技術】
従来より、例えば特許文献1に示すような、車両内にCCD(Charge Coupled Device:電荷結合素子)カメラを搭載し、車両の異常を検出した時にこのCCDカメラを利用して車両内の映像を撮像し、撮像した映像のデータを電気通信回線を介して車両の所有者の携帯電話機に送信するシステムが提供されている。そして、このようなシステムによれば、車両の所有者は、送信された車両内の映像を参照して、車両から離れた位置からでも車両の異常を認識することができる。
【0003】
【特許文献1】
特開2001−65212号公報
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、従来までのシステムは、車両の盗難を防止するために開発されたものであるために、乗員が車両から離れた後で、通信手段を用いて積極的に車両内の映像を見ることができなかった。このため、従来までのシステムは、乗員が車両から離れた後で、車両内に残したペットの様子を確認することが困難であった。
【0005】
本発明は、上述の課題を解決するためになされたものであり、その目的は、車両内に存在するペットを容易に監視することが可能な車室内ペット監視システムを提供することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】
上述の課題を解決するために、本発明に係る車室内ペット監視システムは、車両内に存在するペットを監視する車室内ペット監視システムであって、車両内の映像を撮像する車室内撮像用カメラと、外部の通信手段との間で双方向通信を行う送受信部とを備え、送受信部は、通信手段からの通信要求に応じて、車室内撮像用カメラが撮像した車両内の映像を通信手段に送信することを特徴とする。
【0007】
【発明の効果】
本発明に係る車室内ペット監視システムによれば、乗員が車両から離れた後で、外部の通信手段を介して車室内撮像用カメラが撮像した車両内の映像を確認することができるので、車両から離れた位置からでも車両内に存在するペットを容易に監視することができる。また、シートが折り畳み可能な構成となっており、ペットが車両内を移動した場合であっても、シートに遮られることなく、ペットの映像を確実に撮像することができるので、乗員が車両から離れた後で、ペットが車両内のどのような位置にいても容易に監視することができる。
【0008】
【発明の実施の形態】
以下、図面を参照して、本発明の一実施形態となる車室内ペット監視システムの構成及び動作について詳しく説明する。
【0009】
[車室内ペット監視システムの構成]
始めに、図1を参照して、本発明の一実施形態となる車室内ペット監視システムの構成について説明する。
【0010】
本発明の一実施形態となる車室内ペット監視システムは、図1に示すように、シートバック背面を上面にして折り畳み可能な3列シート1,2,3を有する車両4に搭載され、折り畳まれたシート(シートバック背面)上に残されたペット5を監視することができるように構成されている。
【0011】
そして、このような構成によれば、ペット5は、シートバック背面上を移動することになるので、ペット5の移動によってシート1,2,3の内側が汚れることを防止することができる。なお、車両内のシート列数は、3列に限れることはなく、例えば1列や2列であってもよい。
【0012】
また、上記車室内ペット監視システムは、図1に示すように、居眠り検知用カメラ6,温度センサ7,ハンズフリーシステム用マイクロフォン8,及びハンズフリーシステム用スピーカ9を備え、携帯電話機10との間で双方向通信可能可能なように構成されている。
【0013】
上記居眠り検知用カメラ6は、CCDカメラ等の撮像装置により構成され、後述する制御系の制御に従って、運転者の眼の映像や車両内の映像を撮像する。上記温度センサ7は、サーミスタ等の検温装置により構成され、車両内の温度を測定する。
【0014】
上記ハンズフリーシステム用マイクロフォン8及びスピーカ9はそれぞれ、運転時の携帯電話機10による会話や音声認識ナビゲーション等の用途に使用される集音装置及び出力装置により構成され、後述する制御系の制御に従って、車両内の音声を集音及び出力する。
【0015】
なお、この実施形態では、車両内ペット監視システムは、携帯電話機10と双方向通信可能であるとしたが、通信対象となる装置は携帯電話機10に限られることなく、例えばPDA(Personal Digital Assitant)やパーソナルコンピュータ等、通信機能を有する情報処理装置であればどのようなものであっても構わない。
【0016】
〔居眠り検知用カメラの構成〕
上記居眠り検知用カメラ6は、図2,図3,図4に示すように、ステアリングコラムカバー12上に回動可能な2つのアーム13a,13bにより構成されるリンク機構13を介して設置され、カメラ(撮像)方向を手動又は自動で変更可能なように構成されている。そして、車両4に運転者14が乗っている状態では、居眠り検知用カメラ6は、図2(a),図3(a),図4(a)に示すようなカメラ方向によって運転者14の顔を撮像する。また、運転者14がペット5を車両内に残して車両4から離れる際には、車両4から離れる前に、図2(b),図3(b),図4(b)に示すようなカメラ方向に居眠り検知用カメラ6を手動又は自動で設定する。
【0017】
図2(b),図3(b),図4(b)に示すようなカメラ方向に居眠り検知用カメラ6を設定することにより、居眠り検知用カメラ6のレンズ部分がステアリングパットよりも後方、すなわち、運転者14側に突出するようになるので、撮像された室内映像内にステアリングホイール11の画像が入り、ペット5の様子を確認する際の妨げになることを防止することができる。また、この時、レンズ部分は、後方略下方に向いているために、車両4の天井を撮像することなく、車両4のフロアを広く撮像することができる。また、前述のように、車両内のシート1,2,3は全て折り畳み可能な構成になっているので、シート1,2,3の画像がペット5の様子を確認する際の妨げになることはない。
【0018】
なお、居眠り検知用カメラ6の設置場所は、ステアリングコラムカバー12上に限られることはなく、例えば図5(a),(b)に示すように、リンク機構13を介してピラートリム(車両4の屋根を支える骨組み)15上に設置するようにしてもよい。居眠り検知用カメラ6をピラートリム15上に設置することにより、車両内を上方からより広い範囲撮像することが可能となる。なお、この図5に示す場合も、居眠り検知用カメラ6のカメラ方向は、図2〜図4に示す場合と同様、手動又は自動で後方略下方に変更できることとする。
【0019】
また、図6(a),(b)に示すように、居眠り検知用カメラ6をステアリングホイール11に取り付けるようにしてもよい。居眠り検知用カメラ6をステアリングホイール11に取り付けることにより、リンク機構13を利用せずにカメラ方向を変更することができる。
【0020】
また、この図6(a),(b)に示す場合も、居眠り検知用カメラ6のカメラ方向は、図2〜図4に示す場合と同様、手動又は自動で後方略下方に変更できることとする。なお、居眠り検知用カメラ6のカメラ方向は、図6(c)に示すように、チルト機構によってステアリングホイール11の角度を変化させることにより変更してもよい。
【0021】
〔制御系の構成〕
上記車室内ペット監視システムは、以下の制御系による制御に従って動作する。以下、図7を参照して、制御系の構成について説明する。
【0022】
上記車室内ペット監視システムの動作を制御する制御系は、図7に示すように、車両側受信ユニット21,コントロール(CONT)ユニット22,居眠り検知用コントロールユニット23,及び車両側送信ユニット24を備える。
【0023】
上記車両側受信ユニット21は、電波を受信可能な受信装置により構成され、携帯電話機10から送信される監視要求信号,監視終了信号,音声信号を受信する。そして、車両側受信ユニット21は、受信した監視要求信号,監視終了信号,音声信号をコントロールユニット22に引き渡す。
【0024】
コントロールユニット22は、車両側受信ユニット21からの監視要求信号に応じて、居眠り検知用カメラ6、温度センサ7、及びハンズフリーシステム用マイクロフォン8を制御して、車両内の映像、温度、及び音声を収集する。そして、コントロールユニット22は、収集した情報を車両側送信ユニット24に引き渡す。また、コントロールユニット22は、ハンズフリーシステム用スピーカ8を制御して、車両側受信ユニット21から引き渡された音声信号を出力する。また、コントロールユニット22は、居眠り検知用カメラ6に制御信号を入力して、居眠り検知用カメラ6のレンズ画角調整を行う。
【0025】
さらに、コントロールユニット22は、インテリジェントキーシステムと通信することにより、車外及び車内のどちらのアンテナが運転者14が携行するインテリジェントキー(車室内外識別機能付キー)と通信したかを判別し、運転者14が車外及び車内のどちらに居るのかを認識する。なお、ここでいうインテリジェントキーシステムとは、固有の識別情報が記憶され、コントロールユニット22との無線通信機能を備えた装置を意味する。
【0026】
上記居眠り検知用コントロールユニット23は、居眠り検知用カメラ6が撮像した運転者14の眼の映像を解析して、運転者14の居眠りを監視する。そして、居眠り検知用コントロールユニット23は、運転者14の居眠りを検知するのに応じて、所定の応答を生成する。上記車両側送信ユニット22は、コントロールユニット22から車両内の映像、温度、及び音声に関する情報が引き渡されるのに応じて、携帯電話機10に引き渡された情報を送信する。
【0027】
[車室内ペット監視システムの動作]
次に、図8に示すフローチャートを参照して、運転者が車両内に残したペットを監視する(監視処理)際の上記車室内ペット監視システムの動作について詳しく説明する。
【0028】
図8に示すフローチャートは、車外及び車内のどちらかのアンテナがインテリジェントキーからの信号を受信するのに応じて開始となり、この監視処理はステップS1の処理に進む。
【0029】
ステップS1の処理では、コントロールユニット22が、インテリジェントキーシステムと通信することにより、車外及び車内のどちらのアンテナがインテリジェントキーからの信号を受信したのかを判別する。そして、判別の結果、車外のアンテナがインテリジェントキーからの信号を受信した場合、コントロールユニット22は、この監視処理をステップS1の処理からステップS4の処理に進める。一方、車内のアンテナがインテリジェントキーからの信号を受信した場合には、コントロールユニット22は、この監視処理をステップS1の処理からステップS2の処理に進める。
【0030】
ステップS2の処理では、コントロールユニット22が、運転者14は車内にいると判断する。そして、コントロールユニット22は、ステップS3の処理として、居眠り検知用カメラ6のレンズ画角を標準のレンズ画角に調整した後、この監視処理をステップS3の処理からステップS1の処理に戻す。なお、このステップS3の処理によって、居眠り検知用カメラ6は、運転者14の眼を中心とした映像を撮像するようになり、コントロールユニット22は、居眠り検知用カメラ6が撮像した映像を利用して運転者14の居眠りを監視する。
【0031】
ステップS4の処理では、コントロールユニット22が、運転者14は車外にいると判断する。これにより、このステップS4の処理は完了し、この監視処理はステップS4の処理からステップS5の処理に進む。
【0032】
ステップS5の処理では、コントロールユニット22が、車両側受信ユニット21を介して、携帯電話機10から送信された監視要求信号を受信したか否かを判別する。そして、判別の結果、監視要求信号を受信していない場合、コントロールユニット22は、この監視処理をステップS5の処理からステップS3の処理に進める。一方、監視要求信号を受信した場合には、コントロールユニット22は、この監視処理をステップS5の処理からステップS6の処理に進める。
【0033】
ステップS6の処理では、コントロールユニット22が、居眠り検知用カメラ6のレンズ画角を広角に調整する。これにより、このステップS6の処理は完了し、この監視処理はステップS6の処理からステップS7の処理に進む。なお、このステップS6の処理によって、居眠り検知用カメラ6は、標準のレンズ画角と比較して、より広い範囲の車両内の映像を撮像することができるようになる。
【0034】
ステップS7の処理では、コントロールユニット22が、監視要求信号を送信した携帯電話機10との間で双方向通信処理を行う。なお、この双方向通信処理の詳細については後述する。これにより、このステップS7の処理は完了し、この監視処理はステップS7の処理からステップS1の処理に戻る。
【0035】
〔双方向通信処理〕
次に、図9に示すフローチャートを参照して、上記ステップS7の双方向通信処理について詳しく説明する。
【0036】
図9に示すフローチャートは、コントロールユニット22が、居眠り検知用カメラ6のレンズ画角を広角に設定する(図8に示すステップS6の処理が終了する)ことで開始となり、双方向通信処理はステップS11の処理に進む。
【0037】
ステップS11の処理では、コントロールユニット22が、居眠り検知用カメラ6、温度センサ7、及びハンズフリーシステム用マイクロフォン8を制御して、車両内の映像、温度、及び音声を検出する。これにより、このステップS11の処理は完了し、この双方向通信処理はステップS11の処理からステップS12の処理に進む。
【0038】
ステップS12の処理では、コントロールユニット22が、車両側送信ユニット24を介して、検出された車両内の映像、温度、及び音声の情報を携帯電話機10に送信する。このステップS12の処理によれば、携帯電話機10の表示画面には、例えば図10に示すように、車両内の温度情報31と併せて、車両内に残されたペット5の映像と音声が表示されるようになるので、運転者14は表示された情報を参照して、ペット5の状態を確認することができる。これにより、このステップS12の処理は完了し、この双方向通信処理はステップS12の処理からステップS13の処理に進む。
【0039】
ステップS13の処理では、コントロールユニット22が、車両側受信ユニット21を介して、携帯電話機10が送信した音声信号を受信したか否かを判別する。そして、判別の結果、音声信号を受信していない場合、コントロールユニット22は双方向処理をステップS13の処理からステップS15の処理に進める。一方、音声信号を受信した場合には、コントロールユニット22は双方向通信処理をステップS13の処理からステップS14の処理に進める。
【0040】
ステップS14の処理では、コントロールユニット22が、ハンズフリーシステム用スピーカ9を制御して、携帯電話機10から送信された音声信号を出力する。このステップS14の処理によれば、運転者14が発話した音声がハンズフリーシステム用スピーカ8から出力されるようになるので、運転者14は車両内に残されたペット5に話し掛けることができる。これにより、このステップS14の処理は完了し、この双方向通信処理はステップS14の処理からステップS15の処理に進む。
【0041】
ステップS15の処理では、コントロールユニット22が、車両側受信ユニット21を介して、携帯電話機10から送信された監視終了信号を受信したか否かを判別する。そして、判別の結果、監視終了信号を受信していない場合、コントロールユニット22は双方向通信処理をステップS15の処理からステップS11の処理に戻す。一方、監視終了信号を受信した場合には、一連の双方向通信処理は終了する。
【0042】
以上の説明から明らかなように、本発明の一実施形態となる車室内ペット監視システムによれば、コントロールユニット22が、携帯電話機10から送信された監視要求信号を受信するのに応じて、居眠り検知用カメラ6が撮像した映像を携帯電話機10に送信するので、運転者14は、車両4から離れた位置からでも、携帯電話機10の表示画面を介して車両内に残したペット5の様子を確認することができる(請求項1の効果)。また、シート1,2,3はシートバック背面を上面にして折り畳み可能な構成となっているので、運転者14は、シート1,2,3に遮られることなく、車両内のペット5の様子を確認することができる(請求項4の効果)。
【0043】
また、本発明の一実施形態となる車室内ペット監視システムによれば、コントロールユニット22が、携帯電話機10から送信された監視要求信号を受信するのに応じて、温度センサ7が測定した車両内の温度情報を携帯電話機10に送信するので、運転者14は、車両4から離れた位置からでも、携帯電話機10の表示画面を介して、車内の温度を確認することができる(請求項2の効果)。
【0044】
また、本発明の一実施形態となる車室内ペット監視システムによれば、コントロールユニット22が、携帯電話機10から送信された音声信号を受信するのに応じて、受信した音声信号をハンズフリー用スピーカ10を介して出力する。また、コントロールユニット22は、携帯電話機10から送信された監視要求信号を受信するのに応じて、ハンズフリー用マイクロフォン9が集音した音声信号を携帯電話機10に送信する。このような構成によれば、運転者は、車両4から離れた位置からでも、ペット5に話し掛けることができると同時に、ペット5の音声を聞くことができる(請求項3の効果)。
【0045】
また、本発明の一実施形態となる車室内ペット監視システムによれば、居眠り検知用カメラ6は、回動可能な2つのアーム13a,13bにより構成されるリンク機構13を介してステアリングコラムカバー12上に固定され、撮像方向を運転者の顔方向から後方略斜め下方へ手動又は自動で変更可能に構成されているので、ステアリングホイール11に遮られることなく、車両内の映像を撮像することができる(請求項5の効果)。
【0046】
また、本発明の一実施形態となる車室内ペット監視システムによれば、居眠り検知用カメラ6は、ピラートリム15に配置され、撮像方向を運転者の顔方向から後方略斜め下方へ手動又は自動で変更可能に構成されているので、高い位置から車両内の映像を撮像することができる(請求項6の効果)。
【0047】
また、本発明の一実施形態となる車室内ペット監視システムによれば、居眠り検知用カメラ6は、ステアリングホイール11に配置され、撮像方向を運転者の顔方向から後方略斜め下方へ手動又は自動で変更可能に構成されているので、ステアリングホイール11に遮られることなく、車両内の映像を撮像することができる(請求項7の効果)。
【0048】
さらに、本発明の一実施形態となる車室内ペット監視システムによれば、コントロールユニット22は、監視要求信号を受信していない場合、レンズ画角を標準画角に設定し、監視要求信号を受信し、且つ、インテリジェントキーが車両内にある場合、レンズ画角を広角画角に設定する。このような構成によれば、車両内に残されたペット5を撮像する際に、車両内の映像をより広範囲撮像することができる(請求項8の効果)。
【0049】
また、本発明の一実施形態となる車室内ペット監視システムによれば、運転者14の居眠りを検知するために運転者14の眼を撮像するように配置された居眠り検知用カメラ6を利用して、車両内に残されたペット5を撮像するので、ペット5の撮像のためだけにカメラを別途用意する必要がなく、安価にシステムを構築することができる(請求項9の効果)。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態となる車室内ペット監視システムの構成を示す模式図である。
【図2】居眠り検知用カメラの取り付け位置の一例を示す図である。
【図3】運転者が車両内にいる場合及びいない場合の居眠り検知用カメラの撮像方向を説明するための図である。
【図4】運転者が車両内にいる場合及びいない場合の居眠り検知用カメラの撮像方向を説明するための図である。
【図5】居眠り検知用カメラの取り付け位置の他の例を示す図である。
【図6】居眠り検知用カメラの取り付け位置の他の例を示す図である。
【図7】図1に示す車室内ペット監視システムの制御系の構成を示すブロック図である。
【図8】本発明の一実施形態となる監視処理の流れを示すフローチャート図である。
【図9】本発明の一実施形態となる情報通信処理の流れを示すフローチャート図である。
【図10】車室内ペット監視システムから送信される情報の一例を示す図である。
【符号の説明】
6 居眠り検知用カメラ
7 温度センサ
8 ハンズフリーシステム用マイクロフォン
9 ハンズフリーシステム用スピーカ
21 車両側受信ユニット
22 コントロールユニット
23 居眠り検知用コントロールユニット
24 車両側送信ユニット
【発明の属する技術分野】
本発明は、車両内に存在するペットを監視する車室内ペット監視システムに関する。
【0002】
【従来の技術】
従来より、例えば特許文献1に示すような、車両内にCCD(Charge Coupled Device:電荷結合素子)カメラを搭載し、車両の異常を検出した時にこのCCDカメラを利用して車両内の映像を撮像し、撮像した映像のデータを電気通信回線を介して車両の所有者の携帯電話機に送信するシステムが提供されている。そして、このようなシステムによれば、車両の所有者は、送信された車両内の映像を参照して、車両から離れた位置からでも車両の異常を認識することができる。
【0003】
【特許文献1】
特開2001−65212号公報
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、従来までのシステムは、車両の盗難を防止するために開発されたものであるために、乗員が車両から離れた後で、通信手段を用いて積極的に車両内の映像を見ることができなかった。このため、従来までのシステムは、乗員が車両から離れた後で、車両内に残したペットの様子を確認することが困難であった。
【0005】
本発明は、上述の課題を解決するためになされたものであり、その目的は、車両内に存在するペットを容易に監視することが可能な車室内ペット監視システムを提供することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】
上述の課題を解決するために、本発明に係る車室内ペット監視システムは、車両内に存在するペットを監視する車室内ペット監視システムであって、車両内の映像を撮像する車室内撮像用カメラと、外部の通信手段との間で双方向通信を行う送受信部とを備え、送受信部は、通信手段からの通信要求に応じて、車室内撮像用カメラが撮像した車両内の映像を通信手段に送信することを特徴とする。
【0007】
【発明の効果】
本発明に係る車室内ペット監視システムによれば、乗員が車両から離れた後で、外部の通信手段を介して車室内撮像用カメラが撮像した車両内の映像を確認することができるので、車両から離れた位置からでも車両内に存在するペットを容易に監視することができる。また、シートが折り畳み可能な構成となっており、ペットが車両内を移動した場合であっても、シートに遮られることなく、ペットの映像を確実に撮像することができるので、乗員が車両から離れた後で、ペットが車両内のどのような位置にいても容易に監視することができる。
【0008】
【発明の実施の形態】
以下、図面を参照して、本発明の一実施形態となる車室内ペット監視システムの構成及び動作について詳しく説明する。
【0009】
[車室内ペット監視システムの構成]
始めに、図1を参照して、本発明の一実施形態となる車室内ペット監視システムの構成について説明する。
【0010】
本発明の一実施形態となる車室内ペット監視システムは、図1に示すように、シートバック背面を上面にして折り畳み可能な3列シート1,2,3を有する車両4に搭載され、折り畳まれたシート(シートバック背面)上に残されたペット5を監視することができるように構成されている。
【0011】
そして、このような構成によれば、ペット5は、シートバック背面上を移動することになるので、ペット5の移動によってシート1,2,3の内側が汚れることを防止することができる。なお、車両内のシート列数は、3列に限れることはなく、例えば1列や2列であってもよい。
【0012】
また、上記車室内ペット監視システムは、図1に示すように、居眠り検知用カメラ6,温度センサ7,ハンズフリーシステム用マイクロフォン8,及びハンズフリーシステム用スピーカ9を備え、携帯電話機10との間で双方向通信可能可能なように構成されている。
【0013】
上記居眠り検知用カメラ6は、CCDカメラ等の撮像装置により構成され、後述する制御系の制御に従って、運転者の眼の映像や車両内の映像を撮像する。上記温度センサ7は、サーミスタ等の検温装置により構成され、車両内の温度を測定する。
【0014】
上記ハンズフリーシステム用マイクロフォン8及びスピーカ9はそれぞれ、運転時の携帯電話機10による会話や音声認識ナビゲーション等の用途に使用される集音装置及び出力装置により構成され、後述する制御系の制御に従って、車両内の音声を集音及び出力する。
【0015】
なお、この実施形態では、車両内ペット監視システムは、携帯電話機10と双方向通信可能であるとしたが、通信対象となる装置は携帯電話機10に限られることなく、例えばPDA(Personal Digital Assitant)やパーソナルコンピュータ等、通信機能を有する情報処理装置であればどのようなものであっても構わない。
【0016】
〔居眠り検知用カメラの構成〕
上記居眠り検知用カメラ6は、図2,図3,図4に示すように、ステアリングコラムカバー12上に回動可能な2つのアーム13a,13bにより構成されるリンク機構13を介して設置され、カメラ(撮像)方向を手動又は自動で変更可能なように構成されている。そして、車両4に運転者14が乗っている状態では、居眠り検知用カメラ6は、図2(a),図3(a),図4(a)に示すようなカメラ方向によって運転者14の顔を撮像する。また、運転者14がペット5を車両内に残して車両4から離れる際には、車両4から離れる前に、図2(b),図3(b),図4(b)に示すようなカメラ方向に居眠り検知用カメラ6を手動又は自動で設定する。
【0017】
図2(b),図3(b),図4(b)に示すようなカメラ方向に居眠り検知用カメラ6を設定することにより、居眠り検知用カメラ6のレンズ部分がステアリングパットよりも後方、すなわち、運転者14側に突出するようになるので、撮像された室内映像内にステアリングホイール11の画像が入り、ペット5の様子を確認する際の妨げになることを防止することができる。また、この時、レンズ部分は、後方略下方に向いているために、車両4の天井を撮像することなく、車両4のフロアを広く撮像することができる。また、前述のように、車両内のシート1,2,3は全て折り畳み可能な構成になっているので、シート1,2,3の画像がペット5の様子を確認する際の妨げになることはない。
【0018】
なお、居眠り検知用カメラ6の設置場所は、ステアリングコラムカバー12上に限られることはなく、例えば図5(a),(b)に示すように、リンク機構13を介してピラートリム(車両4の屋根を支える骨組み)15上に設置するようにしてもよい。居眠り検知用カメラ6をピラートリム15上に設置することにより、車両内を上方からより広い範囲撮像することが可能となる。なお、この図5に示す場合も、居眠り検知用カメラ6のカメラ方向は、図2〜図4に示す場合と同様、手動又は自動で後方略下方に変更できることとする。
【0019】
また、図6(a),(b)に示すように、居眠り検知用カメラ6をステアリングホイール11に取り付けるようにしてもよい。居眠り検知用カメラ6をステアリングホイール11に取り付けることにより、リンク機構13を利用せずにカメラ方向を変更することができる。
【0020】
また、この図6(a),(b)に示す場合も、居眠り検知用カメラ6のカメラ方向は、図2〜図4に示す場合と同様、手動又は自動で後方略下方に変更できることとする。なお、居眠り検知用カメラ6のカメラ方向は、図6(c)に示すように、チルト機構によってステアリングホイール11の角度を変化させることにより変更してもよい。
【0021】
〔制御系の構成〕
上記車室内ペット監視システムは、以下の制御系による制御に従って動作する。以下、図7を参照して、制御系の構成について説明する。
【0022】
上記車室内ペット監視システムの動作を制御する制御系は、図7に示すように、車両側受信ユニット21,コントロール(CONT)ユニット22,居眠り検知用コントロールユニット23,及び車両側送信ユニット24を備える。
【0023】
上記車両側受信ユニット21は、電波を受信可能な受信装置により構成され、携帯電話機10から送信される監視要求信号,監視終了信号,音声信号を受信する。そして、車両側受信ユニット21は、受信した監視要求信号,監視終了信号,音声信号をコントロールユニット22に引き渡す。
【0024】
コントロールユニット22は、車両側受信ユニット21からの監視要求信号に応じて、居眠り検知用カメラ6、温度センサ7、及びハンズフリーシステム用マイクロフォン8を制御して、車両内の映像、温度、及び音声を収集する。そして、コントロールユニット22は、収集した情報を車両側送信ユニット24に引き渡す。また、コントロールユニット22は、ハンズフリーシステム用スピーカ8を制御して、車両側受信ユニット21から引き渡された音声信号を出力する。また、コントロールユニット22は、居眠り検知用カメラ6に制御信号を入力して、居眠り検知用カメラ6のレンズ画角調整を行う。
【0025】
さらに、コントロールユニット22は、インテリジェントキーシステムと通信することにより、車外及び車内のどちらのアンテナが運転者14が携行するインテリジェントキー(車室内外識別機能付キー)と通信したかを判別し、運転者14が車外及び車内のどちらに居るのかを認識する。なお、ここでいうインテリジェントキーシステムとは、固有の識別情報が記憶され、コントロールユニット22との無線通信機能を備えた装置を意味する。
【0026】
上記居眠り検知用コントロールユニット23は、居眠り検知用カメラ6が撮像した運転者14の眼の映像を解析して、運転者14の居眠りを監視する。そして、居眠り検知用コントロールユニット23は、運転者14の居眠りを検知するのに応じて、所定の応答を生成する。上記車両側送信ユニット22は、コントロールユニット22から車両内の映像、温度、及び音声に関する情報が引き渡されるのに応じて、携帯電話機10に引き渡された情報を送信する。
【0027】
[車室内ペット監視システムの動作]
次に、図8に示すフローチャートを参照して、運転者が車両内に残したペットを監視する(監視処理)際の上記車室内ペット監視システムの動作について詳しく説明する。
【0028】
図8に示すフローチャートは、車外及び車内のどちらかのアンテナがインテリジェントキーからの信号を受信するのに応じて開始となり、この監視処理はステップS1の処理に進む。
【0029】
ステップS1の処理では、コントロールユニット22が、インテリジェントキーシステムと通信することにより、車外及び車内のどちらのアンテナがインテリジェントキーからの信号を受信したのかを判別する。そして、判別の結果、車外のアンテナがインテリジェントキーからの信号を受信した場合、コントロールユニット22は、この監視処理をステップS1の処理からステップS4の処理に進める。一方、車内のアンテナがインテリジェントキーからの信号を受信した場合には、コントロールユニット22は、この監視処理をステップS1の処理からステップS2の処理に進める。
【0030】
ステップS2の処理では、コントロールユニット22が、運転者14は車内にいると判断する。そして、コントロールユニット22は、ステップS3の処理として、居眠り検知用カメラ6のレンズ画角を標準のレンズ画角に調整した後、この監視処理をステップS3の処理からステップS1の処理に戻す。なお、このステップS3の処理によって、居眠り検知用カメラ6は、運転者14の眼を中心とした映像を撮像するようになり、コントロールユニット22は、居眠り検知用カメラ6が撮像した映像を利用して運転者14の居眠りを監視する。
【0031】
ステップS4の処理では、コントロールユニット22が、運転者14は車外にいると判断する。これにより、このステップS4の処理は完了し、この監視処理はステップS4の処理からステップS5の処理に進む。
【0032】
ステップS5の処理では、コントロールユニット22が、車両側受信ユニット21を介して、携帯電話機10から送信された監視要求信号を受信したか否かを判別する。そして、判別の結果、監視要求信号を受信していない場合、コントロールユニット22は、この監視処理をステップS5の処理からステップS3の処理に進める。一方、監視要求信号を受信した場合には、コントロールユニット22は、この監視処理をステップS5の処理からステップS6の処理に進める。
【0033】
ステップS6の処理では、コントロールユニット22が、居眠り検知用カメラ6のレンズ画角を広角に調整する。これにより、このステップS6の処理は完了し、この監視処理はステップS6の処理からステップS7の処理に進む。なお、このステップS6の処理によって、居眠り検知用カメラ6は、標準のレンズ画角と比較して、より広い範囲の車両内の映像を撮像することができるようになる。
【0034】
ステップS7の処理では、コントロールユニット22が、監視要求信号を送信した携帯電話機10との間で双方向通信処理を行う。なお、この双方向通信処理の詳細については後述する。これにより、このステップS7の処理は完了し、この監視処理はステップS7の処理からステップS1の処理に戻る。
【0035】
〔双方向通信処理〕
次に、図9に示すフローチャートを参照して、上記ステップS7の双方向通信処理について詳しく説明する。
【0036】
図9に示すフローチャートは、コントロールユニット22が、居眠り検知用カメラ6のレンズ画角を広角に設定する(図8に示すステップS6の処理が終了する)ことで開始となり、双方向通信処理はステップS11の処理に進む。
【0037】
ステップS11の処理では、コントロールユニット22が、居眠り検知用カメラ6、温度センサ7、及びハンズフリーシステム用マイクロフォン8を制御して、車両内の映像、温度、及び音声を検出する。これにより、このステップS11の処理は完了し、この双方向通信処理はステップS11の処理からステップS12の処理に進む。
【0038】
ステップS12の処理では、コントロールユニット22が、車両側送信ユニット24を介して、検出された車両内の映像、温度、及び音声の情報を携帯電話機10に送信する。このステップS12の処理によれば、携帯電話機10の表示画面には、例えば図10に示すように、車両内の温度情報31と併せて、車両内に残されたペット5の映像と音声が表示されるようになるので、運転者14は表示された情報を参照して、ペット5の状態を確認することができる。これにより、このステップS12の処理は完了し、この双方向通信処理はステップS12の処理からステップS13の処理に進む。
【0039】
ステップS13の処理では、コントロールユニット22が、車両側受信ユニット21を介して、携帯電話機10が送信した音声信号を受信したか否かを判別する。そして、判別の結果、音声信号を受信していない場合、コントロールユニット22は双方向処理をステップS13の処理からステップS15の処理に進める。一方、音声信号を受信した場合には、コントロールユニット22は双方向通信処理をステップS13の処理からステップS14の処理に進める。
【0040】
ステップS14の処理では、コントロールユニット22が、ハンズフリーシステム用スピーカ9を制御して、携帯電話機10から送信された音声信号を出力する。このステップS14の処理によれば、運転者14が発話した音声がハンズフリーシステム用スピーカ8から出力されるようになるので、運転者14は車両内に残されたペット5に話し掛けることができる。これにより、このステップS14の処理は完了し、この双方向通信処理はステップS14の処理からステップS15の処理に進む。
【0041】
ステップS15の処理では、コントロールユニット22が、車両側受信ユニット21を介して、携帯電話機10から送信された監視終了信号を受信したか否かを判別する。そして、判別の結果、監視終了信号を受信していない場合、コントロールユニット22は双方向通信処理をステップS15の処理からステップS11の処理に戻す。一方、監視終了信号を受信した場合には、一連の双方向通信処理は終了する。
【0042】
以上の説明から明らかなように、本発明の一実施形態となる車室内ペット監視システムによれば、コントロールユニット22が、携帯電話機10から送信された監視要求信号を受信するのに応じて、居眠り検知用カメラ6が撮像した映像を携帯電話機10に送信するので、運転者14は、車両4から離れた位置からでも、携帯電話機10の表示画面を介して車両内に残したペット5の様子を確認することができる(請求項1の効果)。また、シート1,2,3はシートバック背面を上面にして折り畳み可能な構成となっているので、運転者14は、シート1,2,3に遮られることなく、車両内のペット5の様子を確認することができる(請求項4の効果)。
【0043】
また、本発明の一実施形態となる車室内ペット監視システムによれば、コントロールユニット22が、携帯電話機10から送信された監視要求信号を受信するのに応じて、温度センサ7が測定した車両内の温度情報を携帯電話機10に送信するので、運転者14は、車両4から離れた位置からでも、携帯電話機10の表示画面を介して、車内の温度を確認することができる(請求項2の効果)。
【0044】
また、本発明の一実施形態となる車室内ペット監視システムによれば、コントロールユニット22が、携帯電話機10から送信された音声信号を受信するのに応じて、受信した音声信号をハンズフリー用スピーカ10を介して出力する。また、コントロールユニット22は、携帯電話機10から送信された監視要求信号を受信するのに応じて、ハンズフリー用マイクロフォン9が集音した音声信号を携帯電話機10に送信する。このような構成によれば、運転者は、車両4から離れた位置からでも、ペット5に話し掛けることができると同時に、ペット5の音声を聞くことができる(請求項3の効果)。
【0045】
また、本発明の一実施形態となる車室内ペット監視システムによれば、居眠り検知用カメラ6は、回動可能な2つのアーム13a,13bにより構成されるリンク機構13を介してステアリングコラムカバー12上に固定され、撮像方向を運転者の顔方向から後方略斜め下方へ手動又は自動で変更可能に構成されているので、ステアリングホイール11に遮られることなく、車両内の映像を撮像することができる(請求項5の効果)。
【0046】
また、本発明の一実施形態となる車室内ペット監視システムによれば、居眠り検知用カメラ6は、ピラートリム15に配置され、撮像方向を運転者の顔方向から後方略斜め下方へ手動又は自動で変更可能に構成されているので、高い位置から車両内の映像を撮像することができる(請求項6の効果)。
【0047】
また、本発明の一実施形態となる車室内ペット監視システムによれば、居眠り検知用カメラ6は、ステアリングホイール11に配置され、撮像方向を運転者の顔方向から後方略斜め下方へ手動又は自動で変更可能に構成されているので、ステアリングホイール11に遮られることなく、車両内の映像を撮像することができる(請求項7の効果)。
【0048】
さらに、本発明の一実施形態となる車室内ペット監視システムによれば、コントロールユニット22は、監視要求信号を受信していない場合、レンズ画角を標準画角に設定し、監視要求信号を受信し、且つ、インテリジェントキーが車両内にある場合、レンズ画角を広角画角に設定する。このような構成によれば、車両内に残されたペット5を撮像する際に、車両内の映像をより広範囲撮像することができる(請求項8の効果)。
【0049】
また、本発明の一実施形態となる車室内ペット監視システムによれば、運転者14の居眠りを検知するために運転者14の眼を撮像するように配置された居眠り検知用カメラ6を利用して、車両内に残されたペット5を撮像するので、ペット5の撮像のためだけにカメラを別途用意する必要がなく、安価にシステムを構築することができる(請求項9の効果)。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態となる車室内ペット監視システムの構成を示す模式図である。
【図2】居眠り検知用カメラの取り付け位置の一例を示す図である。
【図3】運転者が車両内にいる場合及びいない場合の居眠り検知用カメラの撮像方向を説明するための図である。
【図4】運転者が車両内にいる場合及びいない場合の居眠り検知用カメラの撮像方向を説明するための図である。
【図5】居眠り検知用カメラの取り付け位置の他の例を示す図である。
【図6】居眠り検知用カメラの取り付け位置の他の例を示す図である。
【図7】図1に示す車室内ペット監視システムの制御系の構成を示すブロック図である。
【図8】本発明の一実施形態となる監視処理の流れを示すフローチャート図である。
【図9】本発明の一実施形態となる情報通信処理の流れを示すフローチャート図である。
【図10】車室内ペット監視システムから送信される情報の一例を示す図である。
【符号の説明】
6 居眠り検知用カメラ
7 温度センサ
8 ハンズフリーシステム用マイクロフォン
9 ハンズフリーシステム用スピーカ
21 車両側受信ユニット
22 コントロールユニット
23 居眠り検知用コントロールユニット
24 車両側送信ユニット
Claims (9)
- 車両内に存在するペットを監視する車室内ペット監視システムであって、
前記車両内の映像を撮像する車室内撮像用カメラと、
外部の通信手段との間で双方向通信を行う送受信部とを備え、
前記送受信部は、前記通信手段からの通信要求に応じて、前記車室内撮像用カメラが撮像した車両内の映像を当該通信手段に送信すること
を特徴とする車室内ペット監視システム。 - 前記車両内の温度を測定する室温センサを備え、
前記送受信部は、前記通信手段からの通信要求に応じて、前記室温センサが測定した車両内の温度に関する情報を当該通信手段に送信すること
を特徴とする請求項1に記載の車室内ペット監視システム。 - 前記車両内の音声を集音するマイクロフォンと、
入力された音声信号を出力するスピーカとを備え、
上記送受信部は、前記通信手段からの通信要求に応じて、前記マイクロフォンが集音した車両内の音声を当該通信手段に送信すると共に、当該通信手段から受信した音声信号を前記スピーカから出力すること
を特徴とする請求項1又は請求項2のいずれかに記載の車室内ペット監視システム。 - 前記車両は、シートバックが折り畳み可能なシートを有することを特徴とする請求項1から請求項3のうち、いずれか1項に記載の車室内ペット監視システム。
- 前記車室内撮像用カメラは、回動可能な2つのアームを介してステアリングコラムカバー上に固定され、撮像方向を運転者の顔方向から後方略斜め下方へ手動又は自動で変更可能であることを特徴とする請求項1から請求項4のうち、いずれか1項に記載の車室内ペット監視システム。
- 前記車室内用撮像カメラは、ピラートリムに配置され、撮像方向を運転者の顔方向から後方略斜め下方へ手動又は自動で変更可能であることを特徴とする請求項1から請求項4のうち、いずれか1項に記載の車室内ペット監視システム。
- 前記車室内撮像用カメラは、ステアリングホイールに配置され、撮像方向を運転者の顔方向から後方略斜め下方へ手動又は自動で変更可能であることを特徴とする請求項1から請求項4のうち、いずれか1項に記載の車室内ペット監視システム。
- インテリジェントキーが車両内にあるか否かを判別し、前記通信手段からの通信要求がない場合、前記車室内撮像用カメラのレンズ画角を標準画角に設定し、当該通信手段からの通信要求があり、且つ、インテリジェントキーが車両内にある場合、前記車室内撮像用カメラのレンズ画角を広角画角に設定する制御部を備えることを特徴とする請求項1から請求項7のうち、いずれか1項に記載の車室内ペット監視システム。
- 前記車室内撮像用カメラは、前記車両の運転者の居眠りを検知するために運転者を撮像するカメラと共用することを特徴とする請求項1から請求項8のうち、いずれか1項に記載の車室内ペット監視システム。
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2003
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