JP2004330891A - 利便性向上装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】運転者や乗員の利便性の向上を図ることのできる利便性向上装置を提供すること。
【解決手段】車両Mの運転者等の利便性を向上させるための利便性向上装置において、車両Mの使用者に対応づけて、使用者の個人情報を記憶する個人情報記憶手段6と、車両Mの使用権限者の指紋に関する情報を記憶する指紋情報記憶手段5と、指紋情報に基づいて使用者を特定するための手段と、特定結果に基づいて個人情報記憶手段6から車両Mの使用者の個人情報(例えば、体格に関する情報)を読み出す手段と、読み出した個人情報に基づいて車両Mを使用者に適した環境に設定する手段(例えば、シート位置の設定)とを装備する。
【選択図】 図1
【解決手段】車両Mの運転者等の利便性を向上させるための利便性向上装置において、車両Mの使用者に対応づけて、使用者の個人情報を記憶する個人情報記憶手段6と、車両Mの使用権限者の指紋に関する情報を記憶する指紋情報記憶手段5と、指紋情報に基づいて使用者を特定するための手段と、特定結果に基づいて個人情報記憶手段6から車両Mの使用者の個人情報(例えば、体格に関する情報)を読み出す手段と、読み出した個人情報に基づいて車両Mを使用者に適した環境に設定する手段(例えば、シート位置の設定)とを装備する。
【選択図】 図1
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は利便性向上装置に関し、より詳細には、車両の運転者や乗員の利便性を向上させるための利便性向上装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
車両の運転等を支援するシステムとしては、自車両と先行車両との車間距離や相対速度等を測定し、それらの測定値に基づいて、自車両と先行車両との車間距離を保持するようなシステムや(例えば、下記の特許文献1、2)、レーン保持支援システム、衝突防止システムなどが提案されている。
このような車間距離制御システムや、レーン保持支援システム、衝突防止システムなどは、車両走行中の安全を確保する上で非常に有益なシステムである。
【0003】
【特許文献1】
特開平11−72559号公報
【特許文献2】
特開平11−83997号公報
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
ところで、車両走行中の安全を確保することは非常に大切であるが、運転者や乗員の利便性を向上させることも大切である。運転者や乗員の利便性を向上させるものとしては、遠隔操作によりドアのロック/アンロックを行うことのできるキーレスエントリーシステムなどがある。
【0005】
しかしながら、運転者や乗員の利便性を向上させるシステムの提案は決して多くないというのが現状である。本発明は上記課題に鑑みなされたものであって、運転者や乗員の利便性の向上を図ることのできる利便性向上装置を提供することを目的としている。
【0006】
【課題を解決するための手段及びその効果】
上記目的を達成するために本発明に係る利便性向上装置(1)は、車両の運転者等の利便性を向上させるための利便性向上装置において、前記車両の使用者に対応づけて、該使用者の個人情報を記憶する個人情報記憶手段と、前記使用者を特定するための使用者特定手段と、該使用者特定手段による特定結果に基づいて、前記個人情報記憶手段から前記車両の使用者の個人情報を読み出す個人情報読出手段と、該個人情報読出手段により読み出された個人情報に基づいて、前記車両を前記使用者に適した環境に設定する車両環境設定手段とを備えていることを特徴としている。
【0007】
上記利便性向上装置(1)によれば、前記車両の使用者の個人情報(例えば、体格、好みなど)に基づいて、前記車両が前記使用者に適した環境に自動的に設定されるので、運転者の利便性を向上させることができる。例えば、前記使用者の身長や座高、腕の長さなどに基づいて、シートの位置、ペダルの位置、ミラーの位置(角度)、ステアリングの位置(長さや角度)を設定したり、身長や体重などに基づいて、エアバックの展開力(小柄な人には小さくし、大柄な人には大きくする)を設定することができる。また、前記使用者の好みや性格に基づいて、サスペンションの硬さ、変速のタイミング(急な加速を好む人には変速のタイミングを速くする)を設定することができる。
【0008】
また、本発明に係る利便性向上装置(2)は、上記利便性向上装置(1)において、前記車両環境設定手段により設定される車両環境に、シートの位置、ペダルの位置、ミラーの位置、ステアリングの位置、エアバッグの展開力、サスペンションの硬さ、及び変速のタイミングのうちの少なくとも1つが含まれていることを特徴としている。
【0009】
上記利便性向上装置(2)によれば、シートの位置、ペダルの位置、ミラーの位置、ステアリングの位置、エアバッグの展開力、サスペンションの硬さ、及び変速のタイミングのうちの少なくとも1つが、前記車両の使用者に適するように自動的に設定される。シートの位置や、ペダルの位置、ミラーの位置、ステアリングの位置、サスペンションの硬さ、変速タイミングを、前記車両の使用者に適した位置に設定することによって、運転する際の環境を快適なものとすることができ、また、エアバッグの展開力を前記使用者に適した力に設定することによって、安全性の向上を図ることができる。
【0010】
また、本発明に係る利便性向上装置(3)は、車両の運転者等の利便性を向上させるための利便性向上装置において、第1の所定条件が成立すると、通信手段を使って、前記車両の室内を撮影するための画像撮影手段から得られる画像データを、第1の所定送信先へ送信する画像データ送信手段を備えていることを特徴としている。
【0011】
上記利便性向上装置(3)によれば、前記車両の室内を撮影することによって得られる画像データが、前記通信手段を使って前記第1の所定送信先へ送信されるので、例えば、前記画像データを前記車両から離れたところにいる該車両の運転者が所持する携帯電話などへ送信することができる。これにより、運転者は前記車両から離れていたとしても、前記車両の室内にいる子供や動物の様子や、忘れ物の有無を確認したり、前記車両の室内への侵入者を発見することができる。
【0012】
また、本発明に係る利便性向上装置(4)は、上記利便性向上装置(3)において、前記画像撮影手段から得られる画像データに基づいて、前記車両の室内に物体の動きがあるか否かを判断する物体動作判断手段を備え、前記第1の所定条件に、前記物体動作判断手段により前記車両の室内に物体の動きがあると判断されることが含まれていることを特徴としている。
【0013】
前述した通り、前記車両の室内を撮影することによって得られる画像データを前記第1の所定送信先(例えば、前記車両の運転者が所持する携帯電話)へ送信することによって、運転者が前記車両から離れていたとしても、前記車両の室内の様子を知ることができるといった効果を発揮するが、前記画像データを頻繁に送信すると、消費電力量が多くなるといった問題や、通信コストが増大するといった問題、また、前記車両の室内に乗員や動物がいない場合、前記車両の室内への侵入者がいない限り、室内の様子は変わらないため、無駄な送信が多くなるといった問題を生じる。
【0014】
上記利便性向上装置(4)によれば、前記画像データを前記第1の所定送信先へ送信するための条件に、前記車両の室内に物体の動きがあると判断されること(例えば、前記車両の室内への侵入者が検知されること)が含まれているので、必要な時にだけ、前記画像データを送信するようにすることができる。これにより、消費電力量が多くなったり、通信コストが増大するのを防止することができ、また、無駄な送信を減らすことができる。
【0015】
また、本発明に係る利便性向上装置(5)は、上記利便性向上装置(3)において、前記車両の外部から、前記画像データの送信要求があったか否かを判断する送信要求有無判断手段を備え、前記第1の所定条件に、前記送信要求有無判断手段により前記送信要求があったと判断されることが含まれていることを特徴としている。
【0016】
上記利便性向上装置(5)によれば、前記画像データを前記第1の所定送信先へ送信するための条件に、前記車両の外部から、前記画像データの送信要求があったと判断されることが含まれているので、必要な時にだけ、前記画像データを送信するようにすることができる。これにより、消費電力量が多くなったり、通信コストが増大するのを防止することができ、また、無駄な送信を減らすことができる。
【0017】
また、本発明に係る利便性向上装置(6)は、車両の運転者等の利便性を向上させるための利便性向上装置において、前記車両の保管場所の位置情報を記憶する保管場所記憶手段と、第2の所定条件が成立すると、前記保管場所に設置された保管場所開放装置に対し、開放要求信号を送信する開放要求信号送信手段と、前記車両の位置情報、及び前記保管場所記憶手段に記憶されている前記保管場所の位置情報に基づいて、前記車両が前記保管場所付近に存在するか否かを判断する車両位置判断手段とを備え、前記第2の所定条件に、前記車両位置判断手段により前記車両が前記保管場所付近に存在すると判断されることが含まれていることを特徴としている。
【0018】
上記利便性向上装置(6)によれば、前記第2の所定条件が成立すると、前記保管場所開放装置(例えば、車庫のシャッターを上げる装置)に対し、前記開放要求信号が送信され、前記保管場所開放装置により前記保管場所が開放される(例えば、車庫のシャッターが上げられる)。また、前記第2の所定条件に、前記車両位置判断手段により前記車両が前記保管場所付近に存在すると判断されることが含まれている。
これにより、前記車両が前記保管場所付近に存在する場合(例えば、車庫前に着いたとき)、自動的に車庫のシャッターが上げられるので、シャッターを上げるための運転者の操作を不要にすることができ、また、タイムロス無く車庫入れを行うことができる。
【0019】
また、本発明に係る利便性向上装置(7)は、上記利便性向上装置(6)において、前記車両が前記保管場所に接近してきたか否かを判断する車両接近判断手段を備え、前記第2の所定条件に、前記車両接近判断手段により前記車両が前記保管場所に接近してきたと判断されることが含まれていることを特徴としている。
【0020】
上記利便性向上装置(7)によれば、前記第2の所定条件(すなわち、前記保管場所開放装置に対し、前記開放要求信号を送信する条件)に、前記車両接近判断手段により前記車両が前記保管場所に接近してきたと判断されることが含まれているので、前記車両が前記車庫へ戻ってきたときにだけ、前記開放要求信号を送信するようにすることができる。すなわち、シャッターを上げることが不要な、前記車両が前記車庫から出発するときには、前記開放要求信号を送信しないようにすることができる。
【0021】
また、本発明に係る利便性向上装置(8)は、車両の運転者等の利便性を向上させるための利便性向上装置において、前記車両の室内温度を計るための温度計測手段から得られる温度データに基づいて、前記車両の室内の温度が所定の温度になったか否かを判断する室内温度判断手段と、該室内温度判断手段により前記車両の室内が前記所定の温度になったと判断すれば、通信手段を使って、前記車両の室内の温度が前記所定の温度になったことを示す情報を第2の所定送信先へ送信する温度状況送信手段とを備えていることを特徴としている。
【0022】
上記利便性向上装置(8)によれば、前記車両の室内の温度が前記所定の温度(例えば、その季節に適した温度)になると、その旨を示す情報が前記通信手段を使って前記第2の所定送信先へ送信されるので、例えば、前記情報を前記車両から離れたところにいる該車両の運転者が所持する携帯電話などへ送信することができる。
【0023】
これにより、運転者は前記車両から離れた場所で、前記車両の室内の温度が適温になったことを知ることができるので、例えば、遠隔操作により前記車両の冷暖房を作動させることができるようになっていれば、運転者は快適な温度になってから、車両へ乗り込むことができる。
【0024】
また、本発明に係る利便性向上装置(9)は、車両の運転者等の利便性を向上させるための利便性向上装置において、駐車場での駐車料金の算出に必要となる料金情報を記憶する料金情報記憶手段と、前記車両の駐車場での駐車開始時を特定する駐車開始時特定手段と、該駐車開始時特定手段により特定された駐車開始時、及び前記料金情報記憶手段に記憶されている料金情報に基づいて、駐車料金と関係する駐車状況を求める駐車状況算出手段と、該駐車状況算出手段により算出された駐車状況を示す情報を、通信手段を使って、第3の所定送信先へ送信する駐車状況送信手段とを備えていることを特徴としている。
【0025】
上記利便性向上装置(9)によれば、駐車場での駐車開始時、及び前記駐車場での駐車料金の算出に必要となる料金情報に基づいて、駐車料金と関係する駐車状況(例えば、駐車開始から2時間経過したことによって、駐車料金が1000円になっていることや、あと5分で駐車料金が300円上がるといったことなど)が求められ、求められた駐車状況を示す情報が、前記通信手段を使って前記第3の所定送信先へ送信されるので、例えば、前記情報を前記車両から離れたところにいる該車両の運転者が所持する携帯電話などへ送信することができる。これにより、運転者は前記車両から離れた場所で、駐車料金と関係する駐車状況を把握することができる。
【0026】
また、本発明に係る利便性向上装置(10)は、上記利便性向上装置(9)において、駐車料金の増大するタイミングに基づいて、前記駐車状況を示す情報の送信タイミングを決定する第1の送信タイミング決定手段を備え、前記駐車状況送信手段が、前記第1の送信タイミング決定手段により決定された送信タイミングで前記情報を送信するものであることを特徴としている。
【0027】
前述した通り、前記駐車料金と関係する駐車状況を示す情報を前記第3の所定送信先(例えば、前記車両の運転者が所持する携帯電話)へ送信することによって、運転者が前記車両から離れている場所でも、前記駐車状況を把握することができるといった効果を発揮するが、前記情報を頻繁に送信すると、消費電力量が多くなるといった問題や、通信コストが増大するといった問題、また、情報量が多くなり運転者が混乱するといった問題を生じる。
【0028】
上記利便性向上装置(10)によれば、駐車料金の増大するタイミングに基づいて、前記駐車状況を示す情報の送信タイミングが決定され、そのタイミングで前記情報が送信される。例えば、料金が加算される数分前を前記情報の送信タイミングに決定する。これにより、消費電力量が多くなったり、通信コストが増大するのを防止することができるのはもちろんのこと、運転者に対して、料金が加算されることを適切なタイミングで知らせることができる。
【0029】
また、本発明に係る利便性向上装置(11)は、上記利便性向上装置(9)において、駐車料金に基づいて、前記駐車状況を示す情報の送信タイミングを決定する第2の送信タイミング決定手段を備え、前記駐車状況送信手段が、前記第2の送信タイミング決定手段により決定された送信タイミングで前記情報を送信するものであることを特徴としている。
【0030】
上記利便性向上装置(11)によれば、駐車料金に基づいて、前記駐車状況を示す情報の送信タイミングが決定され、そのタイミングで前記情報が送信される。例えば、駐車料金が所定の金額(例えば、運転者の予算)を超える数分前を前記情報の送信タイミングに決定する。これにより、消費電力量が多くなったり、通信コストが増大するのを防止することができるのはもちろんのこと、運転者に対して、間もなく予算をオーバーすることを適切なタイミングで知らせることができる。
【0031】
また、本発明に係る利便性向上装置(12)は、上記利便性向上装置(9)〜(11)のうちのいずれかにおいて、有料駐車場の位置情報を記憶する有料駐車場記憶手段を備え、前記駐車開始時特定手段が、前記車両の位置情報、及び前記有料駐車場記憶手段に記憶されている前記有料駐車場の位置情報に基づいて、前記車両の前記有料駐車場での駐車開始を特定すると共に、前記車両の駐車開始時を特定するものであることを特徴としている。
【0032】
上記利便性向上装置(12)によれば、前記車両の位置情報、及び前記有料駐車場の位置情報に基づいて、前記車両の前記有料駐車場での駐車開始が特定され、さらには前記車両の駐車開始時が特定されるので、運転者自身が前記有料駐車場で駐車を開始したことや、いつから駐車を開始したのかを入力する必要がないので、非常に使い勝手の良い装置を実現することができる。
【0033】
また、本発明に係る利便性向上装置(13)は、車両の運転者等の利便性を向上させるための利便性向上装置において、前記車両の室内に含まれる有害ガスを検出するための第1の有害ガス検出手段と、該第1の有害ガス検出手段より得られるデータに基づき、室内に含まれる有害ガスの量に応じて、換気を行う換気手段とを備えていることを特徴としている。
【0034】
上記利便性向上装置(13)によれば、室内に含まれる有害ガス(例えば、一酸化炭素、窒素酸化物、炭化水素など)の量に応じて、換気が行われるので、例えば、室内に含まれる有害ガスの量が多くなった場合、自動的に換気を行うことができる。
【0035】
また、本発明に係る利便性向上装置(14)は、車両の運転者等の利便性を向上させるための利便性向上装置において、前記車両の室外に含まれる有害ガスを検出するための第2の有害ガス検出手段と、該第2の有害ガス検出手段より得られるデータに基づいて、前記車両の室外に含まれる有害ガスの量が所定量以上であるか否かを判断する有害ガス量判断手段と、第3の所定条件が成立すると、前記車両のエンジンを停止させるエンジン停止手段とを備え、前記第3の所定条件に、前記有害ガス量判断手段により前記車両の室外に含まれる有害ガスの量が所定量以上であると判断されること、及び前記車両がアイドリング状態にあることが含まれていることを特徴としている。
【0036】
最近、自宅のガレージ内で車両がアイドリング状態のまま放置され、自宅に有害ガスである一酸化炭素が充満し、自宅にいた者が死亡するといった事故が起こった。
上記利便性向上装置(14)によれば、前記第3の所定条件が成立すると、前記車両のエンジンを停止させる前記エンジン停止手段を備え、また、前記第3の所定条件に、前記有害ガス量判断手段により前記車両の室外に含まれる有害ガス(例えば、一酸化炭素、窒素酸化物、炭化水素など)の量が所定量以上であると判断されること、及び前記車両がアイドリング状態にあることが含まれている。
これにより、例えば、自宅のガレージ内で車両をアイドリング状態のまま放置したとしても、有害ガスが多くなると、前記車両のエンジンを自動的に停止させることができるので、自宅に有害ガスが充満するのを防止することができる。
【0037】
また、本発明に係る利便性向上装置(15)は、車両の運転者等の利便性を向上させるための利便性向上装置において、前記車両が静寂な場所に存在するか否かを判断する静寂場所判断手段と、該静寂場所判断手段により前記車両が静寂な場所に存在すると判断すれば、クラクション音などの前記車両から発生される音の大きさを小さくする減音手段とを備えていることを特徴としている。
【0038】
上記利便性向上装置(15)によれば、前記静寂場所判断手段により前記車両が静寂な場所に存在すると判断すれば、前記車両から発生される音(例えば、クラクション音など)の大きさが小さくされる。これにより、クラクション音などが大きいことによる迷惑を防止することができる。なお、クラクション音を減音する方法としては、クラクション音発生装置への電力供給を制限するといった方法が挙げられる。
【0039】
また、本発明に係る利便性向上装置(16)は、上記利便性向上装置(15)において、前記静寂場所判断手段が、前記車両の室外の照度を計測する照度計測手段から得られる情報に基づいて、前記車両が静寂な場所に存在するか否かを判断するものであることを特徴としている。
【0040】
基本的に、夜間は昼間よりも静寂であり、また暗い場所というのは明るい場所よりも静寂である。上記利便性向上装置(16)によれば、前記車両の室外の照度を計測する前記照度計測手段から得られる情報に基づいて、前記車両が静寂な場所に存在するか否かが判断されるので、クラクション音などの前記車両から発生される音の大きさを適切な場所で小さくすることができる。
【0041】
なお、前記車両が静寂な場所に存在するか否かの判断方法としては、前記車両の室外の照度の他、室外の騒音レベル、時刻情報、ナビゲーション装置から得られる走行地域情報など採用することもできる。例えば、騒音レベルが所定のレベル以下であったり、現在時刻が午後11時〜午前6時のあいだであったり、また、前記車両が市街地から離れているならば、前記車両は静寂な場所に存在すると判断することができる。
【0042】
また、本発明に係る利便性向上装置(17)は、車両の運転者等の利便性を向上させるための利便性向上装置において、前記車両の下部側方を監視する側方監視手段から得られる情報に基づいて、前記車両の下部側方に存在する障害物との距離を求める障害物距離算出手段と、該障害物距離算出手段により算出された障害物との距離に基づいて、所定の処理を行う処理手段とを備えていることを特徴としている。
【0043】
上記利便性向上装置(17)によれば、前記車両の下部側方に存在する障害物(例えば、路肩など)との距離が求められ、前記障害物との距離に基づいて、前記所定の処理(例えば、ブザー音を鳴らすといった処理や、「タイヤホイールに傷がつきます」といったメッセージを出力するといった処理、ブレーキをかけるといった処理など)が行われるので、運転者に対し、タイヤホイールに傷がつく危険性があることを気づかせたり、前記車両を停止させることができる。これにより、前記車両が路肩などへ接触する危険な事態を回避することができる。
【0044】
また、本発明に係る利便性向上装置(18)は、車両の運転者等の利便性を向上させるための利便性向上装置において、各個人に対応づけて、各個人それぞれに提供すべき情報を記憶する提供情報記憶手段と、前記車両の乗員を特定するための乗員特定手段と、該乗員特定手段により特定された乗員に提供する情報を、前記提供情報記憶手段から読み出す提供情報読出手段と、該提供情報読出手段により読み出された提供情報を前記乗員に対して提供する提供手段とを備えていることを特徴としている。
【0045】
上記利便性向上装置(18)によれば、前記車両の乗員が特定され、特定された乗員へ提供する情報が読み出され、前記乗員に対し、該乗員へ提供すべき情報が提供されるので、例えば、前記提供情報記憶手段に前記乗員へ提供すべき情報として、スケジュールに関する情報や、自己のメールアドレス宛に届いた受信メールに関する情報が記憶されていれば、それら情報を前記乗員へ提供することができる。従って、秘書的な役割を担う装置を実現することができる。なお、乗員へ提供する情報の取得方法としては、外部から通信手段を介して取得するといった方法が挙げられ、取得した情報を前記提供情報記憶手段へ記憶させるようにすれば良い。
【0046】
また、本発明に係る利便性向上装置(19)は、車両の運転者等の利便性を向上させるための利便性向上装置において、操作画面の切り換わるタッチパネルが操作されることにより送信されてくる信号に基づいて、チャイルドロック制御手段に対し、チャイルドロックのロック/アンロックの切り換えを指示する信号を出力する切換信号出力手段を備えていることを特徴としている。
【0047】
上記利便性向上装置(19)によれば、ナビゲーション装置などに装備されているタッチパネルを操作することによって、チャイルドロックのロック/アンロックの切り換えを指示することができるので、チャイルドロックのロック/アンロックの切り換えを簡単に行うことができるようになる。
【0048】
また、タッチパネルの操作画面は切り換わる(例えば、階層構造などになっている)ため、大人にとってその操作は難しくない(むしろ使い慣れた操作である)が、子供(特に幼児)にとっては決して簡単な操作ではない。従って、チャイルドロックのロック/アンロックの切り換えを子供が行えないようにすることができるので、利便性だけでなく安全性も確保することができる。
【0049】
【発明の実施の形態】
以下、本発明に係る利便性向上装置の実施の形態を図面に基づいて説明する。図1は、実施の形態(1)に係る利便性向上装置を含んで構成される利便性向上システムの要部を概略的に示したブロック図である。
【0050】
図中1は利便性向上装置を示しており、利便性向上装置1はマイコン2と、入力処理手段3と、出力処理手段4と、識別番号毎に自車両(以降、車両Mと記す)の使用権限者の指紋に関する情報を記憶する指紋情報記憶手段5と、車両Mの使用権限者の個人情報(例えば、体格に関する情報など)を記憶する個人情報記憶手段6とを含んで構成されている。
【0051】
入力処理手段3には、車両Mの使用希望者の指紋を取得するための指紋取得手段7と、車両Mの使用権限者の個人情報を入力するための入力装置8とが接続され、他方、出力処理手段4には、バスラインBLを介して、シートの位置を制御するためのシートECU(Electronic Control Unit )9と、ペダルの位置を制御するためのペダルECU10と、ドアミラーの開閉や角度を制御するためのミラーECU11と、ステアリングホイールの長さや角度を制御するためのステアリングECU12と、エアバッグの展開やその展開力を制御するためのエアバッグECU13と、サスペンションの硬さを制御するためのサスペンションECU14と、エンジンを制御するためのエンジンECU15とが接続されている。
【0052】
なお、これら各ECUにはそれぞれ識別番号が割り当てられており、シートECU9には識別番号「01」、ペダルECU10には識別番号「02」、ミラーECU11には識別番号「03」、ステアリングECU12には識別番号「04」、エアバッグECU13には識別番号「05」、サスペンションECU14には識別番号「06」、エンジンECU15には識別番号「07」が割り当てられている。また、これら各ECUは自己宛に送られてきた信号(識別番号から判断可能)に含まれている情報に基づいて、シートやペダルの位置などを調整する機能を有している。
【0053】
図2は、個人情報記憶手段6に記憶される、車両Mの使用権限者の個人情報の一例を示したものであり、識別番号毎に車両Mの使用権限者の「身長」、「体重」、「座高」、「腕の長さ」、「サスペンションの好みの硬さ」、及び「好みの変速タイミング」に関する情報が記憶されている。例えば、識別番号「1」の使用権限者の身長は180cmで、体重は70kgで、座高は100cmで、腕の長さは60cmで、サスペンションは硬めを好み、変速は早いタイミングを好むといった情報が記憶されている。
【0054】
次に、実施の形態(1)に係る利便性向上装置1におけるマイコン2の行う処理動作▲1▼を図3に示したフローチャートに基づいて説明する。まず、指紋取得手段7から得られる情報に基づいて、車両Mの使用希望者の指紋に関する情報を取得し(ステップS1)、次に、取得した指紋情報、及び指紋情報記憶手段5に記憶されている指紋情報に基づいて、車両Mの使用希望者が車両Mの使用権限者であるか否かを判断する(ステップS2)。
【0055】
車両Mの使用希望者が車両Mの使用権限者であると判断すれば、次に、個人情報記憶手段6から、車両Mの使用希望者の個人情報を読み出し(ステップS3)、読み出した個人情報に基づいて、車両Mの使用希望者に適した車両環境(例えば、シートの位置など)を算出する(ステップS4)。
【0056】
車両環境としては、シートの位置、ペダルの位置、ミラーの位置(角度)、ステアリングの位置(長さや角度)、エアバッグの展開力、サスペンションの硬さ、及び変速のタイミングなどが挙げられ、車両Mの使用希望者に適したシートの位置、ペダルの位置、ミラーの位置、及びステアリングの位置については、本人の身長、座高、腕の長さなどから求めることができ、また、車両Mの使用希望者に適したエアバッグの展開力については、本人の身長や体重などから求めることができる。
【0057】
ステップS4で、車両Mの使用希望者に適した車両環境を算出した後、算出した車両環境となるように、各ECUに対し、所定の信号を送信する(ステップS5)。例えば、シートの位置を車両Mの使用希望者に適した位置となるようにするには、識別番号「01」に設定すべきシートの位置を示した情報を付した信号をバスラインBLへ供給し、また、ペダルの位置を車両Mの使用希望者に適した位置となるようにするには、識別番号「02」に設定すべきペダルの位置を示した情報を付した信号をバスラインBLへ供給する。
【0058】
一方、ステップS2において、一致する指紋が検出されず、車両Mの使用希望者は車両Mの使用権限者でないと判断すれば、次に、シートECU9、ペダルECU10、ミラーECU11、ステアリングECU12に対し、盗難防止信号を送信することによって、車両Mを運転するのに不便な状態をつくる(ステップS6)。例えば、シートの位置を最大限前方まで移動させたり、背もたれ部を前方へ倒したり、ドアミラーが開かないようにしたり、ステアリングホイールが最も長くなるようにする。なお、このような状態を実現するには、シートECU9やペダルECU10などに、盗難防止信号を受信したときに、上記のような状態を作る機能を装備すれば良い。
【0059】
上記実施の形態(1)に係る利便性向上装置によれば、車両Mの使用希望者の個人情報(例えば、体格、好みなど)に基づいて、シートの位置や、ペダルの位置、ミラーの位置(角度)、ステアリングの位置(長さや角度)、エアバッグの展開力、サスペンションの硬さ、変速のタイミングなどが、車両Mの使用希望者に適した状態に自動的に設定されるので、運転者の利便性を向上させることができる。
【0060】
なお、上記実施の形態(1)に係る利便性向上装置では、車両Mの使用希望者が車両Mの使用権限者であるか否かの判断や使用希望者の特定を、指紋情報に基づいて行うようにしているが、これら判断や特定は指紋情報の使用に限定されるものではなく、例えば、声紋情報や顔画像情報などその他の生体情報を用いても良く、また、生体情報でなくても良く、例えば、個別に割り当てられたパスワードなどを入力させるようにしても良い。
【0061】
また、上記実施の形態(1)に係る利便性向上装置では、個人情報記憶手段6に記憶されている個人情報に基づいて、車両Mの使用希望者に適した車両環境を求めるようにしているが、別の実施の形態に係る利便性向上装置では、車両Mの使用権限者に対応づけて、車両環境に関する情報を記憶する車両環境情報記憶手段を用意しておき、該車両環境情報記憶手段に記憶されている情報に従って、車両環境を設定するようにしても良い。
【0062】
また、車両Mの使用権限者の個人情報を入力するための入力装置8としては、タッチパネルを有したものや、操作画面が表示されるディスプレイを有したものなどが望ましい。また、別の実施の形態では、利便性向上装置のマイコンと、車両Mに搭載されるナビゲーション機能などを有したマルチメディア機器のマイコンとを接続して、両者の間でデータのやり取りを行うことができるようにし、前記マルチメディア機器を使って、車両Mの使用権限者の個人情報を入力することができるようにしても良い。
【0063】
図4は、実施の形態(2)に係る利便性向上装置を含んで構成される利便性向上システムの要部を概略的に示したブロック図である。図中21は利便性向上装置を示しており、利便性向上装置21はマイコン22と、入力処理手段23と、車両Mの外部へ情報を送信したり、外部からの情報を受信するための通信手段24とを含んで構成され、入力処理手段23には、車両Mの室内を撮影するためのカメラ25と、車両Mのキーシリンダにイグニッションキーが挿入されているか否かを検出するためのキー挿入検出センサ26とが接続されている。
【0064】
次に、実施の形態(2)に係る利便性向上装置21におけるマイコン22の行う処理動作▲2▼を図5に示したフローチャートに基づいて説明する。まず、キー挿入検出センサ26から得られる情報に基づいて、キーシリンダにイグニッションキーが挿入されているか否かを判断する(ステップS11)。
【0065】
キーシリンダにイグニッションキーが挿入されていないと判断すれば、運転者が車両Mから離れていると看做し、次に、運転者が車両Mから離れていることを示すフラグf1が1であるか否かを判断し(ステップS12)、フラグf1が1でないと判断すれば、タイマtを0にしてスタートさせ(ステップS13)、フラグf1を1にして(ステップS14)、その後、ステップS15へ進む。一方、フラグf1が1であると判断すれば、ステップS13、S14を飛ばしてそのままステップS15へ進む。
【0066】
ステップS15では、タイマtが所定の期間t1(例えば、5分)以上であるか否かを判断し、タイマtが所定の期間t1以上であると判断すれば、次に、カメラ25を作動させて、カメラ25により撮影された画像データを取得し(ステップS16)、取得した画像データに基づいて、車両Mの室内に何らかの動きが生じているか否かを判断する(ステップS17)。
【0067】
車両Mの室内に何らかの動きが生じている(すなわち、車両Mが盗難状態に陥っている虞がある)と判断すれば、取得した画像データを通信手段24を使って、所定の送信先(例えば、運転者の所持する携帯電話)へ送信し(ステップS18)、その後、カメラ25の作動を停止させて(ステップS19)、タイマtを0にする(ステップS20)。
【0068】
一方、車両Mの室内に何の動きも生じていないと判断すれば、画像データを前記所定の送信先へ送信する必要がないので、ステップS18を飛ばして、カメラ25の作動を停止させる処理(ステップS19)や、タイマtを0にする処理(ステップS20)を行う。
【0069】
また、ステップS15において、タイマtが所定の期間t1以上でないと判断すれば、次に、通信手段25を介して、車両Mの外部から送信されてくる画像データの送信を要求する送信要求信号を受信したか否かを判断し(ステップS21)、前記送信要求信号を受信したと判断すれば、カメラ25を作動させて、カメラ25により撮影された画像データを取得し(ステップS22)、取得した画像データを通信手段24を使って、所定の送信先(例えば、運転者の所持する携帯電話)へ送信し(ステップS18)、その後、カメラ25の作動を停止させて(ステップS19)、タイマtを0にする(ステップS20)。一方、前記送信要求信号を受信していないと判断すれば、そのまま処理動作▲2▼を終了する。
【0070】
また、ステップS11において、キーシリンダにイグニッションキーが挿入されていると判断すれば、運転者は車両Mに乗車していると看做し、次に、フラグf1が1であるか否かを判断する(ステップS23)。フラグf1が1であると判断すれば、フラグf1を0に戻し(ステップS24)、その後、処理動作▲2▼を終了する。一方、フラグf1が1でないと判断すれば、そのまま処理動作▲2▼を終了する。
【0071】
上記実施の形態(2)に係る利便性向上装置によれば、車両Mの室内に何らかの動きが生じたり、外部から送信の要求があった場合、車両Mの室内を撮影した画像データが、通信手段24を使って、運転者の所持する携帯電話などへ送信される。これにより、運転者は車両Mから離れていたとしても、車両Mの室内にいる子供や動物の様子や、忘れ物の有無を確認したり、車両Mの室内への侵入者を発見することができる。また、カメラ25は常時作動しているのではなく、所定の期間t1毎に作動したり、運転者から画像データの送信要求を受けたときにだけ作動するので、消費電力の低減を図ることができる。
なお、画像データを前記所定の送信先へ送信する方法としては、例えば、電話回線などを使って送信するといった方法が挙げられるが、その他、トヨタ自動車株式会社で開発された「G−BOOK」などの情報ネットワークサービスなどを使って送信するようにしても良い。
【0072】
図6は、実施の形態(3)に係る利便性向上装置を含んで構成される利便性向上システムの要部を概略的に示したブロック図である。図中31は利便性向上装置を示しており、利便性向上装置31はマイコン32と、入力処理手段33と、車両Mのガレージ付近に設置されているシャッター開放装置41へ開放要求信号を送信するための送信手段34と、衛星からGPS信号を受信するためのGPS受信手段35と、ガレージの位置情報を記憶するガレージ位置情報記憶手段36と、IDコードを記憶するEEPROM37とを含んで構成されている。
【0073】
また、入力処理手段33には、ガレージの位置情報をガレージ位置情報記憶手段36へ登録するために用いる入力装置38が接続され、また、送信手段34、及びGPS受信手段35にはそれぞれアンテナ39、40が接続されている。入力装置38を使って、ある特定の操作が行われると、マイコン32はGPS受信手段35により得られる現在位置の位置情報を、ガレージの位置情報としてガレージ位置情報記憶手段36へ記憶させるようになっている。従って、車両Mがガレージに存在するときにこの操作を行えば、正確なガレージの位置情報をガレージ位置情報記憶手段36へ記憶させておくことができる。
【0074】
シャッター開放装置41はマイコン42と、車両Mに搭載された利便性向上装置31から送信されてくる開放要求信号などの信号を受信するための受信手段43と、EEPROM37に記憶されているIDコードと一致するIDコードが記憶されたEEPROM44とを含んで構成され、受信手段43にはアンテナ45が接続されている。
【0075】
シャッター開放装置41のマイコン42は、EEPROM44に記憶されているIDコードと一致するIDコードに、前記開放要求信号を付した信号を受信すると、ガレージのシャッターを上げるように、シャッター駆動装置(図示せず)を制御するようになっている。
【0076】
次に、実施の形態(3)に係る利便性向上装置31におけるマイコン32の行う処理動作▲3▼を図7に示したフローチャートに基づいて説明する。まず、GPS受信手段35から得られる情報に基づいて、車両Mの現在位置の位置情報を取得し(ステップS31)、取得した位置情報、及びガレージ位置情報記憶手段36に記憶されているガレージの位置情報に基づいて、車両Mがガレージの付近に存在するか否かを判断する(ステップS32)。
【0077】
車両Mがガレージの付近に存在すると判断すれば、次に、過去に取得した車両Mの現在位置の位置情報、及び最新の現在位置の位置情報に基づいて、車両Mがガレージへ接近しているか否かを判断し(ステップS33)、車両Mがガレージへ接近している(すなわち、ガレージを出発したのではなく、ガレージへ戻ってきている)と判断すれば、EEPROM37に記憶されているIDコードに、前記開放要求信号を付した信号を、送信手段34を使って、シャッター開放装置41に対して送信する(ステップS34)。
【0078】
一方、ステップS32において、車両Mがガレージの付近に存在しないと判断したり、ステップS33において、車両Mはガレージへ接近していない(すなわち、ガレージを出発したところ)と判断した場合には、シャッターを上げる必要がないので、そのまま処理動作▲3▼を終了する。
【0079】
上記実施の形態(3)に係る利便性向上装置によれば、車両Mがガレージへ戻ってくると、ガレージ付近に設置されたシャッター開放装置41に対し、IDコードに前記開放要求信号を付した信号が送信される。これにより、シャッターを上げるための運転者の操作を不要にすることができ、また、タイムロス無く車庫入れを行うことができる。
【0080】
また、ガレージの位置情報をガレージ位置情報記憶手段36へ登録するために用いる入力装置38としては、タッチパネルを有したものや、操作画面が表示されるディスプレイを有したものなどが望ましい。また、別の実施の形態では、利便性向上装置のマイコンと、車両Mに搭載されるナビゲーション機能などを有したマルチメディア機器のマイコンとを接続して、両者の間でデータのやり取りを行うことができるようにし、前記マルチメディア機器を使って、ガレージの位置情報の登録を行うための入力操作を行うことができるようにしても良い。
【0081】
図8は、実施の形態(4)に係る利便性向上装置を含んで構成される利便性向上システムの要部を概略的に示したブロック図である。図中51は利便性向上装置を示しており、利便性向上装置51はマイコン52と、入力処理手段53と、車両Mの外部(例えば、車両Mの運転者が所持する携帯電話)へ情報を送信するための通信手段54とを含んで構成されている。
【0082】
また、入力処理手段53には、車両Mの室内の温度を計測するための温度センサ55と、エアコンを制御するためのエアコンECU56と、車両Mのキーシリンダにイグニッションキーが挿入されているか否かを検出するためのキー挿入検出センサ57とが接続されている。図示しないが、エアコンECU56は運転者が所持する通信機器からの遠隔操作により、冷暖房機能が作動するようになっている。
【0083】
次に、実施の形態(4)に係る利便性向上装置51におけるマイコン52の行う処理動作▲4▼を図9に示したフローチャートに基づいて説明する。まず、キー挿入検出センサ57から得られる情報に基づいて、キーシリンダにイグニッションキーが挿入されているか否かを判断する(ステップS41)。
【0084】
キーシリンダにイグニッションキーが挿入されていないと判断すれば、運転者が車両Mから離れていると看做し、次に、エアコンECU56から得られる情報に基づいて、冷房機能が作動しているか否かを判断し(ステップS42)、冷房機能が作動していると判断すれば、次に、温度センサ55を作動させ(ステップS43)、温度センサ55から得られる情報に基づいて、車両Mの室内の温度が22度以下であるか否かを判断する(ステップS44)。
【0085】
車両Mの室内の温度が22度以下である(すなわち、夏場における適温になった)と判断すれば、次に、通信手段54を使って、車両Mの室内が適温になったことを示す情報を所定の送信先(例えば、運転者の所持する携帯電話)へ送信する(ステップS45)。
【0086】
一方、ステップS42において、冷房機能は作動していないと判断すれば、次に、エアコンECU56から得られる情報に基づいて、暖房機能が作動しているか否かを判断し(ステップS46)、暖房機能が作動していると判断すれば、次に、温度センサ55を作動させ(ステップS47)、温度センサ55から得られる情報に基づいて、車両Mの室内の温度が18度以上であるか否かを判断する(ステップS48)。
【0087】
車両Mの室内の温度が18度以上である(すなわち、冬場における適温になった)と判断すれば、次に、通信手段54を使って、車両Mの室内が適温になったことを示す情報を所定の送信先(例えば、運転者の所持する携帯電話)へ送信する(ステップS45)。一方、ステップS46において、暖房機能は作動していないと判断すれば、そのまま処理動作▲4▼を終了する。
【0088】
上記実施の形態(4)に係る利便性向上装置によれば、車両Mの室内の温度がその季節に適した温度になると、その旨を示す情報が通信手段54を使って,運転者の所持する携帯電話などへ送信される。これにより、運転者は室内が適温になってから、車両Mへ乗り込むことができる。なお、前記情報を前記所定の送信先へ送信する方法としては、例えば、電話回線などを使って送信するといった方法が挙げられるが、その他、「G−BOOK」などの情報ネットワークサービスなどを使って送信するようにしても良い。
【0089】
また、上記実施の形態(4)に係る利便性向上装置では、車両Mの室内の温度がその季節に適した温度になると、前記所定の送信先へ連絡するようにしているが、別の実施の形態に係る利便性向上装置では、予め使用者により設定された温度になったときに連絡するようにしたり、冷房を作動させることによって、所定度以上、温度が下がったり、また、暖房を作動させることによって、所定度以上、温度が上がった場合に連絡するようにしても良い。また、さらに別の実施の形態に係る利便性向上装置では、使用者からの送信要求があった場合に、その時の室内の温度を連絡するようにしても良い。
【0090】
図10は、実施の形態(5)に係る利便性向上装置を含んで構成される利便性向上システムの要部を概略的に示したブロック図である。図中61は利便性向上装置を示しており、利便性向上装置61はマイコン62と、入力処理手段63と、車両Mの外部(例えば、運転者の所持する携帯電話)へ情報を送信するための通信手段64と、衛星からGPS信号を受信するためのGPS受信手段65と、各有料駐車場に対応づけて、位置情報、及び駐車料金の算出に必要となる料金情報を記憶する駐車場情報記憶手段66とを含んで構成されている。
また、入力処理手段33には、車両Mのキーシリンダにイグニッションキーが挿入されているか否かを検出するためのキー挿入検出センサ67が接続され、また、GPS受信手段65にはアンテナ68が接続されている。
【0091】
図11は、駐車場情報記憶手段66に記憶される、各有料駐車場の位置情報、及び駐車料金の算出に必要となる料金情報の一例を示したものであり、データ番号毎に、各有料駐車場の「名称」、「住所」、「位置(エリア)」、「初料金」、「料金アップとなる時間間隔(Δt)」、及び「時間Δtの経過毎にアップする料金」に関する情報が記憶されている。例えば、データ番号「001」の駐車場の名称は「○○プール」で、住所は「大阪市中央区×××」で、位置は「x1,y1」で、初料金は「250円」で、駐車料金は30分毎に250円上がるといった情報が記憶されている。
【0092】
次に、実施の形態(5)に係る利便性向上装置61におけるマイコン62の行う処理動作▲5▼を図12に示したフローチャートに基づいて説明する。まず、車両Mが有料駐車場で駐車していることを示すフラグf2が1であるか否かを判断し(ステップS51)、フラグf2が1でないと判断すれば、次に、GPS受信手段65から得られる車両Mの現在位置の位置情報を取得する(ステップS52)。
【0093】
取得した車両Mの現在位置の位置情報、及び駐車場情報記憶手段66に記憶されている有料駐車場の位置情報(又はエリア情報)に基づいて、車両Mが有料駐車場へ進入したか否かを判断し(ステップS53)、車両Mが有料駐車場へ進入したと判断すれば、タイマtを0にしてスタートさせる(ステップS54)。一方、車両Mが有料駐車場へ進入していないと判断すれば、そのまま処理動作▲5▼を終了する。
【0094】
次に、キー挿入検出センサ67から得られる情報に基づいて、キーシリンダにイグニッションキーが挿入されているか否かを判断し(ステップS55)、キーシリンダにイグニッションキーが挿入されていない(すなわち、運転者が車両Mから降車している可能性が高い)と判断すれば、次に、GPS受信手段65から得られる車両Mの現在位置の位置情報を取得し(ステップS56)、取得した車両Mの現在位置の位置情報、及び駐車場情報記憶手段66に記憶されている有料駐車場の位置情報(又はエリア情報)に基づいて、車両Mが有料駐車場内に存在するか否かを判断する(ステップS57)。
【0095】
車両Mが有料駐車場内に存在すると判断すれば、車両Mは有料駐車場で駐車していると看做し、フラグf2を1にし(ステップS58)、その後、駐車場情報記憶手段66から、車両Mが駐車している有料駐車場の料金に関する情報を読み出し(ステップS59)、次に料金がアップするまでの時間を示すための時間t2を0とする(ステップS60)。一方、ステップS57において、車両Mが有料駐車場内に存在しないと判断すれば、そのまま処理動作▲5▼を終了する。
【0096】
次に、料金情報に基づいて、現時点での駐車料金を求め(ステップS61)、時間t2に料金アップとなる時間間隔Δtを加算し(ステップS62)、その後、ステップS63へ進む。例えば、車両Mがデータ番号「001」の有料駐車場へ駐車した場合、駐車開始直後にステップS61で算出される駐車料金は「250円」となり、ステップS62で得られる時間t2は「30分」となる。
【0097】
ステップS63では、タイマtが時間t2から所定の時間(例えば、5分)を差し引いた時間以上であるか否かを判断し、タイマtが時間(t2−5)以上である(すなわち、次の料金アップまで5分を切った)と判断すれば、現時点での駐車料金と、あと5分で駐車料金がいくら上がるのかといった情報とを、通信手段64を使って、所定の送信先(例えば、運転者の所持する携帯電話)へ送信する(ステップS64)。
【0098】
一方、タイマtが時間(t2−5)以上でない(すなわち、次の料金アップまで5分を切っていない)と判断すれば、次に、キー挿入検出センサ67から得られる情報に基づいて、キーシリンダにイグニッションキーが挿入されているか否かを判断し(ステップS65)、キーシリンダにイグニッションキーが挿入されている(すなわち、運転者が車両Mへ戻ってきた)と判断すれば、車両Mは間もなく有料駐車場を退出するものと看做し、フラグf2を0にする(ステップS66)。他方、キーシリンダにイグニッションキーは挿入されていないと判断すれば、そのまま処理動作▲5▼を終了する。
【0099】
また、ステップS51において、フラグf2が1である(すなわち、車両Mが有料駐車場で駐車している)と判断すれば、タイマtが次に料金がアップするまでの時間t2以上であるか否かを判断し(ステップS67)、タイマtが時間t2以上である(すなわち、料金がアップした)と判断すれば、料金情報に基づいて、改めて現時点での駐車料金を求め(ステップS61)、時間t2に料金アップとなる時間間隔Δtを加算し、時間t2を更新する(ステップS62)。
一方、タイマtが時間t2以上でないと判断すれば、現時点での駐車料金を改めて算出する必要や、時間t2を更新する必要がないので、ステップS61、S62を飛ばして、ステップS63へ進む。
【0100】
また、ステップS55において、キーシリンダにイグニッションキーが挿入されていると判断すれば、次に、タイマtが所定の期間t3(例えば、5分)以上であるか否かを判断し(ステップS68)、タイマtが所定の期間t3以上である(すなわち、車両Mが有料駐車場へ進入したと判断してから、5分以上が経過しているにも拘らず、運転者は車両Mから降車していない)と判断すれば、車両Mは有料駐車場へ進入したのではなく、有料駐車場の近くを走行しているだけであると看做し、そのまま処理動作▲5▼を終了する。一方、タイマtが所定の期間t3以上ではないと判断すれば、ステップS55へ戻る。
【0101】
上記実施の形態(5)に係る利便性向上装置によれば、駐車場での駐車開始時、及び前記駐車場での駐車料金の算出に必要となる料金情報に基づいて、駐車料金と関係する駐車状況(例えば、あと5分で駐車料金が250円上がるといったことなど)が求められ、求められた駐車状況を示す情報が、通信手段64を使って、所定の送信先(例えば、運転者の所持する携帯電話)へ送信される。これにより、運転者は車両Mから離れた場所で、駐車料金と関係する駐車状況を把握することができる。なお、駐車状況を示す情報を前記所定の送信先へ送信する方法としては、例えば、電話回線などを使って送信するといった方法が挙げられるが、その他、「G−BOOK」などの情報ネットワークサービスなどを使って送信するようにしても良い。
【0102】
また、上記実施の形態(5)に係る利便性向上装置では、所定の期間(ここでは5分)経過すると、料金がアップする場合のタイミングで前記駐車状況を示す情報を送信するようにしているが、前記情報を送信するタイミングはこれに限定されず、別の実施の形態に係る利便性向上装置では、料金がアップしたタイミングや、料金が所定の料金を超えたタイミングで送信するようにしても良い。また、さらに別の実施の形態に係る利便性向上装置では、使用者からの送信要求があった場合に、現在の駐車料金や、次に料金が上げるまでの時間に関する情報を送信するようにしても良い。
【0103】
図13は、実施の形態(6)に係る利便性向上装置を含んで構成される利便性向上システムの要部を概略的に示したブロック図である。図中71は利便性向上装置を示しており、利便性向上装置71はマイコン72と、入力処理手段73と、出力処理手段74とを含んで構成されている。また、入力処理手段73には、車両Mの室内の一酸化炭素(以降、COとも記す)濃度を検出するための一酸化炭素濃度検出センサ75が接続され、他方、出力処理手段74には、エアコンを制御するためのエアコンECU76が接続されている。
【0104】
次に、実施の形態(6)に係る利便性向上装置71におけるマイコン72の行う処理動作▲6▼を図14に示したフローチャートに基づいて説明する。まず、一酸化炭素濃度検出センサ75から得られる情報に基づいて、車両Mの室内のCO濃度に関する情報を取得し(ステップS71)、次に、室内の有害ガスを減らすために換気処理が行われていることを示すフラグf3が1であるか否かを判断する(ステップS72)。
【0105】
フラグf3が1でないと判断すれば、次に、取得した車両Mの室内のCO濃度に関する情報に基づいて、室内のCO濃度V1が所定の濃度V1’以上であるか否かを判断し(ステップS73)、室内のCO濃度V1が所定の濃度V1’以上であると判断すれば、室内の有害ガスを減らすために、エアコンECUを制御することによって、室内を換気し(ステップS74)、その後、フラグf3を1にする(ステップS75)。一方、室内のCO濃度V1が所定の濃度V1’以上でないと判断すれば、そのまま処理動作▲6▼を終了する。
【0106】
また、ステップS72において、フラグf3が1であると判断すれば、次に、室内のCO濃度V1が所定の濃度V1”(<V1’)以下であるか否かを判断し(ステップS76)、室内のCO濃度V1が所定の濃度V1”以下であると判断すれば、エアコンECUを制御することによって、空調を元の状態へ復帰させ(ステップS77)、その後、フラグf3を0に戻す(ステップS78)。一方、室内のCO濃度V1が所定の濃度V1”以下でないと判断すれば、そのまま処理動作▲6▼を終了する。
【0107】
上記実施の形態(6)に係る利便性向上装置によれば、車両Mの室内に含まれる有害ガスであるCOの濃度が高くなると、自動的に換気が行われるので、酸素欠乏症になるなど、乗員の身体に害が及ぶのを防止することができる。なお、ここではCOの濃度を検出することによって、室内の有害ガスが増大しないようにしているが、別の実施の形態では、窒素化合物(NOX)や炭化水素(HC)などの濃度を検出するようにしても良い。
【0108】
また、別の実施の形態に係る利便性向上装置では、空調が外気導入となっているときに、COの濃度が高くなった場合、空調を外気導入から内気循環へ切り換えるようにしても良い。また、さらに別の実施の形態に係る利便性向上装置では、空調が外気導入となっていないときに、COの濃度が高くなった場合には、ウィンドウを自動的に開放するようにしても良い。
【0109】
図15は、実施の形態(7)に係る利便性向上装置を含んで構成される利便性向上システムの要部を概略的に示したブロック図である。図中81は利便性向上装置を示しており、利便性向上装置81はマイコン82と、入力処理手段83と、出力処理手段84とを含んで構成されている。また、入力処理手段83には、車両Mの室外のCO濃度を検出するための一酸化炭素濃度検出センサ85と、車両Mがアイドリング状態にあるときにON信号を出力するアイドリングスイッチ86が接続され、他方、出力処理手段84には、エンジンを制御するためのエンジンECU87が接続されている。
【0110】
次に、実施の形態(7)に係る利便性向上装置81におけるマイコン82の行う処理動作▲7▼を図16に示したフローチャートに基づいて説明する。まず、アイドリングスイッチ86から得られる信号に基づいて、車両Mがアイドリング状態であるか否かを判断する(ステップS81)。
【0111】
車両Mがアイドリング状態であると判断すれば、次に、一酸化炭素濃度検出センサ85が作動中であることを示すフラグf4が1であるか否かを判断し(ステップS82)、フラグf4が1でない(すなわち、一酸化炭素濃度検出センサ85は作動していない)と判断すれば、一酸化炭素濃度検出センサ85を作動させ(ステップS83)、フラグf4を1にし(ステップS84)、その後、ステップS85へ進む。一方、フラグf4が1であると判断すれば、ステップS83、S84を飛ばしてそのままステップS85へ進む。
【0112】
ステップS85では、一酸化炭素濃度検出センサ85から得られる情報に基づいて、車両Mの室外のCO濃度に関する情報を取得し、次に、取得した車両Mの室外のCO濃度に関する情報に基づいて、室外のCO濃度V2が所定の濃度V2’以上であるか否かを判断し(ステップS86)、室外のCO濃度V2が所定の濃度V2’以上であると判断すれば、車両Mのアイドリング状態により、車両Mの室外での有害ガスが増えているものと看做し、エンジンECU87を制御することによって、エンジンを停止させる(ステップS87)。一方、車両Mの室外のCO濃度V2が所定の濃度V2’以上でないと判断すれば、そのまま処理動作▲7▼を終了する。
【0113】
また、ステップS81において、車両Mがアイドリング状態でないと判断すれば、次に、フラグf4が1であるか否かを判断し(ステップS88)、フラグf4が1であると判断すれば、フラグf4を0に戻す(ステップS89)。一方、フラグf4が1でないと判断すれば、そのまま処理動作▲7▼を終了する。
【0114】
上記実施の形態(7)に係る利便性向上装置によれば、車両Mがアイドリング状態であるとき、車両Mの室外に含まれる有害ガスであるCO濃度が高くなるとエンジンが停止される。これにより、例えば、自宅のガレージ内で車両Mをアイドリング状態のまま放置したとしても、有害ガスが多くなると、車両Mのエンジンを自動的に停止させることができるので、自宅に有害ガスが充満するのを防止することができる。なお、ここではCOの濃度を検出することによって、室内の有害ガスが増大しないようにしているが、別の実施の形態では、窒素化合物(NOX)や炭化水素(HC)などの濃度を検出するようにしても良い。
【0115】
図17は、実施の形態(8)に係る利便性向上装置を含んで構成される利便性向上システムの要部を概略的に示したブロック図である。図中91は利便性向上装置を示しており、利便性向上装置91はマイコン92と、入力処理手段93と、出力処理手段94とを含んで構成されている。また、入力処理手段93には、車両M室外の周囲の照度を計測するためのコンライトセンサ95が接続され、他方、出力処理手段94には、クラクション音を鳴らすホーン(図示せず)へ電力を供給するための電力供給装置96が接続されている。
【0116】
次に、実施の形態(8)に係る利便性向上装置91におけるマイコン92の行う処理動作▲8▼を図18に示したフローチャートに基づいて説明する。まず、コンライトセンサ95から得られる情報に基づいて、車両M室外の周囲の照度に関する情報を取得し(ステップS91)、次に、取得した車両M室外の周囲の照度に関する情報に基づいて、車両M室外の周囲の照度Lが所定の照度L’以上であるか否かを判断する(ステップS92)。
【0117】
照度Lが所定の照度L’以上でないと判断すれば、車両Mが静寂な場所を走行していると看做し、電力供給装置96を制御することによって、ホーンへの電力供給を制限し(ステップS93)、その後、電力供給を制限したことを示すためのフラグf5を1にする(ステップS94)。
【0118】
一方、照度Lが所定の照度L’以上であると判断すれば、次に、フラグf5が1であるか否かを判断し(ステップS95)、フラグf5が1である(すなわち、電力供給が制限されている)と判断すれば、電力供給装置96を制御することによって、ホーンへの電力供給の制限を解除し(ステップS96)、その後、フラグf5を0に戻す(ステップS97)。他方、フラグf5が1でないと判断すれば、そのまま処理動作▲8▼を終了する。
【0119】
上記実施の形態(8)に係る利便性向上装置によれば、車両Mが静寂な場所に存在する場合には、車両Mから発生されるクラクション音の大きさが小さくされる。これにより、クラクション音が大きいことによる迷惑を防止することができる。なお、ここでは車両Mが静寂な場所に存在するか否かの判断を、コンライトセンサ95から得られる情報に基づいて判断しているが、別の実施の形態では、車両M室外の騒音レベルや、時刻情報、車両Mに装備されるナビゲーション装置などから得られる走行地域情報などを採用しても良い。例えば、騒音レベルが所定のレベル以下であったり、現在時刻が午後11時〜午前6時のあいだであったり、また、車両Mが市街地から離れているならば、車両Mは静寂な場所に存在すると判断することができる。
【0120】
図19は、実施の形態(9)に係る利便性向上装置を含んで構成される利便性向上システムの要部を概略的に示したブロック図である。図中101は利便性向上装置を示しており、利便性向上装置101はマイコン102と、入力処理手段103と、出力処理手段104とを含んで構成され、入力処理手段103には、車両Mの下部側方を監視するための側方監視レーダ105a〜105dと、車両Mの速度を検出するための車速センサ106とが接続され、他方、出力処理手段104には、表示装置107と、ブザー音を発生させるためのブザー音発生装置108と、車両Mのブレーキを制御するためのブレーキ制御装置109とが接続されている。
【0121】
なお、側方監視レーダ105a〜105dそれぞれは、車両M(特に、タイヤホイール)の右前、左前、右後、左後の下部側方を監視するためのレーダである。また、側方監視レーダ105a〜105dとしてはUWB(Ultra Wide Band )などが挙げられ、監視距離としては1mくらいまでに設定されていることが望ましい。
【0122】
次に、実施の形態(9)に係る利便性向上装置101におけるマイコン102の行う処理動作▲9▼を図20に示したフローチャートに基づいて説明する。まず、車速センサ106から得られる情報に基づいて、車両Mの速度データvを取得し(ステップS101)、車両Mの速度vが所定の速度v’(例えば、5km/h)以下であるか否かを判断する(ステップS102)。
【0123】
速度vが所定の速度v’以下である(すなわち、車両Mが駐車を行っている可能性がある)と判断すれば、駐車をアシストするために、側方監視レーダ105a〜105dを作動させ(ステップS103)、次に、側方監視レーダ105a〜105dから得られる情報に基づいて、車両Mの右前、左前、右後、左後の下部側方それぞれに存在する障害物との距離Sa〜Sdを求め(ステップS104)、車両Mの右前、左前、右後、左後の下部側方それぞれに存在する障害物との距離Sa〜Sdを表示装置107へ表示する(ステップS105)。一方、ステップS102において、速度vが所定の速度v’以下でないと判断すれば、そのまま処理動作▲9▼を終了する。
【0124】
次に、距離Sa〜Sdのいずれかが、所定の距離S’(例えば、20cm)以下であるか否かを判断し(ステップS106)、距離Sa〜Sdのいずれかが、所定の距離S’以下である、すなわち、車両Mの右前、左前、右後、左後の下部側方いずれかに存在する障害物との距離が接近しており、タイヤホイールが路肩などに擦る危険性があるなどと判断すれば、次に、ブザー音発生装置108を制御することによって、ブザー音を発生させて、タイヤホイールが路肩などに擦る危険性があることを運転者に気づかせ(ステップS107)、さらに、ブレーキ制御装置109を制御することによって、ブレーキをかけて車両Mを停止させる(ステップS108)。一方、ステップS106において、距離Sa〜Sdのいずれも、所定の距離S’以下でないと判断すれば、そのまま処理動作▲9▼を終了する。
【0125】
上記実施の形態(9)に係る利便性向上装置によれば、車両Mの下部側方に存在する障害物(例えば、路肩など)との距離Sa〜Sdが求められ、前記障害物との距離Sa〜Sdが表示されたり、前記障害物との距離が非常に接近した場合に、ブザー音が鳴らされたり、車両Mが停止する。これにより、運転者は駐車時に、タイヤホイールなどに傷がつくのを防止することができる。
【0126】
なお、上記実施の形態(9)に係る利便性向上装置では、ブザー音を鳴らすことによって、側方に存在する障害物へ接近していることを運転者へ気づかせるようにしているが、別の実施の形態に係る利便性向上装置では、「タイヤホイールに傷がつきます」といったメッセージを出力するようにしても良い。また、さらに別の実施の形態では、右前、左前、右後、左後のいずれの場所で接近しているのかを運転者が認識し易くなるように、「右フロントタイヤに注意して下さい」といったメッセージなどを出力するようにしても良い。
【0127】
また、上記実施の形態(9)に係る利便性向上装置では、車両Mの下部側方に存在する障害物との距離をレーダから得られる情報に基づいて求めるようにしているが、前記距離の算出は、レーダから得られる情報に限定されるものではなく、例えば、カメラで撮影された画像データに基づいて、算出するようにしても良い。
【0128】
図21は、実施の形態(10)に係る利便性向上装置を含んで構成される利便性向上システムの要部を概略的に示したブロック図である。図中111は利便性向上装置を示しており、利便性向上装置111はマイコン112と、入力処理手段113と、出力処理手段114と、一人又は複数人の声紋に関する情報を記憶するための声紋情報記憶手段115と、各個人に対応づけて、それぞれに提供すべき情報(例えば、スケジュールに関する情報など)を記憶する提供情報記憶手段116とを含んで構成され、入力処理手段113には、音声を取得するための音声取得手段(マイク)117が接続され、他方、出力処理手段114には、スピーカ118が接続されている。
【0129】
マイコン112には携帯電話などの移動体通信装置119が接続されており、移動体通信装置119を使って外部に設置された情報処理装置との間でデータのやり取りが可能となっており、例えば、各個人それぞれに提供すべき情報などを外部から取り込み、提供情報記憶手段116へ記憶させておくことなどができるようになっている。
【0130】
図22は、提供情報記憶手段116に記憶される、各個人それぞれに提供すべき情報の一例を示したものであり、識別番号毎に、各個人の「氏名」、「スケジュール」、及び「受信メール」に関する情報などが記憶されている。例えば、識別番号「1」に該当する者の氏名は「鈴木一郎」で、本日のスケジュールは「10:00××商事訪問、12:00○○食品と昼食」で、自己のメールアドレス宛に届いた受信メールは「08:30△△商事の佐藤氏から、昨夜打ち合わせた件だが…、09:15□□企画の高橋氏から、次回のゴルフコンペは…」であるといった情報などが記憶されている。
【0131】
次に、実施の形態(10)に係る利便性向上装置111におけるマイコン112の行う処理動作[10]を図23に示したフローチャートに基づいて説明する。まず、音声取得手段117から得られる情報に基づいて、車両Mの室内で一定レベル以上の音声が発せられたか否かを判断し(ステップS111)、車両Mの室内で一定レベル以上の音声が発せられたと判断すれば、次に、その音声を解析することによって、発声者がスケジュールの提示を要求しているか否かを判断する(ステップS112)。なお、発声者がスケジュールの提示を要求しているか否かを判断する方法としては、例えば、発声者により「スケジュールを頼む」や「スケジュールをお願いする」などと発せられたか否かを判断するといった方法が挙げられる。一方、車両Mの室内で一定レベル以上の音声は発声されていないと判断すれば、そのまま処理動作[10]を終了する。
【0132】
発声者がスケジュールの提示を要求している(例えば、「スケジュールを頼む」と発せられた)と判断すれば、スケジュールの提示を要求していることを示すためのフラグf6を1にし(ステップS113)、その後、ステップS116へ進む。一方、発声者がスケジュールの提示を要求していないと判断すれば、次に、発声者が自己のメールアドレス宛に届いた受信メールの提示を要求しているか否かを判断する(ステップS114)。なお、発声者が受信メールの提示を要求しているか否かを判断する方法としては、例えば、発声者により「メールを頼む」や「メールをお願いする」などと発せられたか否かを判断するといった方法が挙げられる。
【0133】
発声者が受信メールの提示を要求している(例えば、「メールを頼む」と発せられた)と判断すれば、フラグf6を0にし(ステップS115)、その後、ステップS116へ進む。一方、発声者が受信メールの提示を要求していない(すなわち、車両Mの室内で発せられた言葉は、スケジュールの提示や、受信メールの提示を要求するものではない)と判断すれば、そのまま処理動作[10]を終了する。
【0134】
ステップS116では、音声取得手段117から得られた情報に基づいて、発声者により発声された声紋を解析し、次に、解析した声紋情報、及び声紋情報記憶手段115に記憶されている声紋情報に基づいて、発声者が特定されるか否かを判断する(ステップS117)。
【0135】
発声者が特定されたと判断すれば、次に、フラグf6が1であるか否かを判断し(ステップS118)、フラグf6が1である(すなわち、発声者はスケジュールの提示を要求している)と判断すれば、ステップS117で声紋情報により発声者を特定した結果に基づいて、提供情報記憶手段116から発声者に提供すべきスケジュールに関する情報を読み出し(ステップS119)、読み出した情報に基づいて、スピーカ118から音声にてスケジュールに関する情報を提示する(ステップS120)。
【0136】
一方、フラグf6が1でない(すなわち、発声者は受信メールの提示を要求している)と判断すれば、ステップS117で声紋情報により発声者を特定した結果に基づいて、提供情報記憶手段116から発声者に提供すべき受信メールに関する情報を読み出し(ステップS121)、読み出した情報に基づいて、スピーカ118から音声にて受信メールに関する情報を提示する(ステップS120)。また、ステップS117において、発声者が特定されなかったと判断した場合には、そのまま処理動作[10]を終了する。
【0137】
上記実施の形態(10)に係る利便性向上装置によれば、車両Mの乗員が特定され、特定された乗員へ提供すべき情報が読み出され、前記乗員に対し、該乗員へ提供すべき情報(例えば、スケジュールに関する情報や、受信メールに関する情報)が音声にて提供される。従って、秘書的な役割を担う装置を実現することができる。
【0138】
なお、上記実施の形態(10)に係る利便性向上装置では、車両Mの乗員の特定を、声紋情報に基づいて行うようにしているが、この特定は声紋情報の使用に限定されるものではなく、例えば、指紋情報や顔画像情報などその他の生体情報を用いても良く、また、生体情報でなくても良く、例えば、個別に割り当てられたパスワードなどを入力させるようにしても良い。
【0139】
また、上記実施の形態(10)に係る利便性向上装置では、乗員に提供すべき情報を予め提供情報記憶手段116へ記憶させておき、乗員からの要求があると提供情報記憶手段116から読み出した情報を乗員へ提供するようにしているが、別の実施の形態に係る利便性向上装置では、乗員からの要求があると、それをトリガとして、外部に設置された情報提供装置へアクセスして情報を取得し、前記情報提供装置から取得した情報を提供するようにしても良い。
【0140】
図24は、実施の形態(11)に係る利便性向上装置を含んで構成される利便性向上システムの要部を概略的に示したブロック図である。図中121は利便性向上装置を示しており、利便性向上装置121はマイコン122と、出力処理手段123とを含んで構成され、出力処理手段123には、チャイルドロックのロック/アンロックの切り換え制御をするためのチャイルドロック制御手段124と接続されている。
【0141】
マルチメディア機器125は、マイコン(図示しない)や入力装置126、タッチパネル機能を有したディスプレイ127などを含んで構成され、さらにはオーディオ機能やナビゲーション機能などが装備されている。マルチメディア機器125のマイコンと、利便性向上装置121のマイコン122とは接続されており、両者の間でデータのやり取りを行うことができるようになっている。
【0142】
また、マルチメディア機器125のディスプレイ127では、図25(a)に示したような操作画面を表示することができ、使用者はチャイルドロックのロック/アンロックの切り換えを操作画面を通じて指示することができるようになっている。なお、図25(b)に示したように、ディスプレイ127に表示される操作画面は階層構造になっている。また、マルチメディア機器125は、操作画面を通じて指示された内容を示すデータを、利便性向上装置121のマイコン122へ送信するようになっている。
【0143】
利便性向上装置121のマイコン122は、マルチメディア機器125から送信されてくるデータを受信すると、受信したデータに基づき、使用者がロックを指示していると判断した場合には、チャイルドロック制御手段124を制御するこによって、チャイルドロックをロックさせ、他方、使用者がアンロックを指示していると判断した場合には、チャイルドロック124を制御することによって、チャイルドロックをアンロックさせる。
【0144】
上記実施の形態(11)に係る利便性向上装置によれば、マルチメディア機器125に装備されているディスプレイ127(タッチパネル)を操作することによって、チャイルドロックのロック/アンロックの切り換えを指示することができるので、チャイルドロックのロック/アンロックの切り換えを簡単に行うことができるようになる。
【0145】
また、タッチパネルの操作画面は切り換わる(階層構造などになっている)ため、大人にとってその操作は難しくない(むしろ使い慣れた操作である)が、子供(特に幼児)にとっては決して簡単な操作ではない。従って、チャイルドロックのロック/アンロックの切り換えを子供が行えないようにすることができるので、利便性だけでなく安全性も確保することができる。
【0146】
次に、参考例(1)に係る利便性向上システムを説明する。無線通信(例えば、電話回線など)を通じて、車両Mに搭載されているナビゲーション装置に対して、目的地に関する情報や、前記目的地へ至る誘導経路を算出する際の条件を示した情報などを送信することができるようにし、また、ナビゲーション装置が外部から送信されてくるこれら情報に基づいて、前記目的地へ至るまでの誘導経路を算出することができるようにしておけば、運転者が車両Mへ乗り込む前に誘導経路の算出を完了させておくことができる。これにより、出発を時間のロス無くスムーズに行うことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態(1)に係る利便性向上装置を含んで構成される利便性向上システムの要部を概略的に示したブロック図である。
【図2】実施の形態(1)に係る利便性向上装置における個人情報記憶手段に記憶される、車両の使用権限者を個人情報の一例を示したものである。
【図3】実施の形態(1)に係る利便性向上装置におけるマイコンの行う処理動作を示したフローチャートである。
【図4】実施の形態(2)に係る利便性向上装置を含んで構成される利便性向上システムの要部を概略的に示したブロック図である。
【図5】実施の形態(2)に係る利便性向上装置におけるマイコンの行う処理動作を示したフローチャートである。
【図6】実施の形態(3)に係る利便性向上装置を含んで構成される利便性向上システムの要部を概略的に示したブロック図である。
【図7】実施の形態(3)に係る利便性向上装置におけるマイコンの行う処理動作を示したフローチャートである。
【図8】実施の形態(4)に係る利便性向上装置を含んで構成される利便性向上システムの要部を概略的に示したブロック図である。
【図9】実施の形態(4)に係る利便性向上装置におけるマイコンの行う処理動作を示したフローチャートである。
【図10】実施の形態(5)に係る利便性向上装置を含んで構成される利便性向上システムの要部を概略的に示したブロック図である。
【図11】実施の形態(5)に係る利便性向上装置における駐車場情報記憶手段に記憶される、各有料駐車場の位置情報、及び駐車料金の算出に必要となる料金情報の一例を示したものである。
【図12】実施の形態(5)に係る利便性向上装置におけるマイコンの行う処理動作を示したフローチャートである。
【図13】実施の形態(6)に係る利便性向上装置を含んで構成される利便性向上システムの要部を概略的に示したブロック図である。
【図14】実施の形態(6)に係る利便性向上装置におけるマイコンの行う処理動作を示したフローチャートである。
【図15】実施の形態(7)に係る利便性向上装置を含んで構成される利便性向上システムの要部を概略的に示したブロック図である。
【図16】実施の形態(7)に係る利便性向上装置におけるマイコンの行う処理動作を示したフローチャートである。
【図17】実施の形態(8)に係る利便性向上装置を含んで構成される利便性向上システムの要部を概略的に示したブロック図である。
【図18】実施の形態(8)に係る利便性向上装置におけるマイコンの行う処理動作を示したフローチャートである。
【図19】実施の形態(9)に係る利便性向上装置を含んで構成される利便性向上システムの要部を概略的に示したブロック図である。
【図20】実施の形態(9)に係る利便性向上装置におけるマイコンの行う処理動作を示したフローチャートである。
【図21】実施の形態(10)に係る利便性向上装置を含んで構成される利便性向上システムの要部を概略的に示したブロック図である。
【図22】実施の形態(10)に係る利便性向上装置における提供情報記憶手段に記憶される、各個人それぞれに提供すべき情報の一例を示したものである。
【図23】実施の形態(10)に係る利便性向上装置におけるマイコンの行う処理動作を示したフローチャートである。
【図24】実施の形態(11)に係る利便性向上装置を含んで構成される利便性向上システムの要部を概略的に示したブロック図である。
【図25】(a)は、利便性向上システムを構成するマルチメディア機器のディスプレイに表示される操作画面の一例を示した図であり、(b)は、操作画面が階層構造になっていることを説明するための説明図である。
【符号の説明】
1、21、31、51、61、71 利便性向上装置
81、91、101、111、121 利便性向上装置
2、22、32、52、62、72 マイコン
82、92、102、112、122 マイコン
5 指紋情報記憶手段
6 個人情報記憶手段
24、54、64 通信手段
25 カメラ
34 送信手段
35、65 GPS受信手段
36 ガレージ位置情報記憶手段
55 温度センサ
66 駐車場情報記憶手段
75、85 一酸化炭素濃度検出センサ
86 アイドリングスイッチ
95 コンライトセンサ
96 電力供給装置
105a〜105d 側方監視レーダ
115 声紋情報記憶手段
116 提供情報記憶手段
124 チャイルドロック制御手段
125 マルチメディア機器
【発明の属する技術分野】
本発明は利便性向上装置に関し、より詳細には、車両の運転者や乗員の利便性を向上させるための利便性向上装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
車両の運転等を支援するシステムとしては、自車両と先行車両との車間距離や相対速度等を測定し、それらの測定値に基づいて、自車両と先行車両との車間距離を保持するようなシステムや(例えば、下記の特許文献1、2)、レーン保持支援システム、衝突防止システムなどが提案されている。
このような車間距離制御システムや、レーン保持支援システム、衝突防止システムなどは、車両走行中の安全を確保する上で非常に有益なシステムである。
【0003】
【特許文献1】
特開平11−72559号公報
【特許文献2】
特開平11−83997号公報
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
ところで、車両走行中の安全を確保することは非常に大切であるが、運転者や乗員の利便性を向上させることも大切である。運転者や乗員の利便性を向上させるものとしては、遠隔操作によりドアのロック/アンロックを行うことのできるキーレスエントリーシステムなどがある。
【0005】
しかしながら、運転者や乗員の利便性を向上させるシステムの提案は決して多くないというのが現状である。本発明は上記課題に鑑みなされたものであって、運転者や乗員の利便性の向上を図ることのできる利便性向上装置を提供することを目的としている。
【0006】
【課題を解決するための手段及びその効果】
上記目的を達成するために本発明に係る利便性向上装置(1)は、車両の運転者等の利便性を向上させるための利便性向上装置において、前記車両の使用者に対応づけて、該使用者の個人情報を記憶する個人情報記憶手段と、前記使用者を特定するための使用者特定手段と、該使用者特定手段による特定結果に基づいて、前記個人情報記憶手段から前記車両の使用者の個人情報を読み出す個人情報読出手段と、該個人情報読出手段により読み出された個人情報に基づいて、前記車両を前記使用者に適した環境に設定する車両環境設定手段とを備えていることを特徴としている。
【0007】
上記利便性向上装置(1)によれば、前記車両の使用者の個人情報(例えば、体格、好みなど)に基づいて、前記車両が前記使用者に適した環境に自動的に設定されるので、運転者の利便性を向上させることができる。例えば、前記使用者の身長や座高、腕の長さなどに基づいて、シートの位置、ペダルの位置、ミラーの位置(角度)、ステアリングの位置(長さや角度)を設定したり、身長や体重などに基づいて、エアバックの展開力(小柄な人には小さくし、大柄な人には大きくする)を設定することができる。また、前記使用者の好みや性格に基づいて、サスペンションの硬さ、変速のタイミング(急な加速を好む人には変速のタイミングを速くする)を設定することができる。
【0008】
また、本発明に係る利便性向上装置(2)は、上記利便性向上装置(1)において、前記車両環境設定手段により設定される車両環境に、シートの位置、ペダルの位置、ミラーの位置、ステアリングの位置、エアバッグの展開力、サスペンションの硬さ、及び変速のタイミングのうちの少なくとも1つが含まれていることを特徴としている。
【0009】
上記利便性向上装置(2)によれば、シートの位置、ペダルの位置、ミラーの位置、ステアリングの位置、エアバッグの展開力、サスペンションの硬さ、及び変速のタイミングのうちの少なくとも1つが、前記車両の使用者に適するように自動的に設定される。シートの位置や、ペダルの位置、ミラーの位置、ステアリングの位置、サスペンションの硬さ、変速タイミングを、前記車両の使用者に適した位置に設定することによって、運転する際の環境を快適なものとすることができ、また、エアバッグの展開力を前記使用者に適した力に設定することによって、安全性の向上を図ることができる。
【0010】
また、本発明に係る利便性向上装置(3)は、車両の運転者等の利便性を向上させるための利便性向上装置において、第1の所定条件が成立すると、通信手段を使って、前記車両の室内を撮影するための画像撮影手段から得られる画像データを、第1の所定送信先へ送信する画像データ送信手段を備えていることを特徴としている。
【0011】
上記利便性向上装置(3)によれば、前記車両の室内を撮影することによって得られる画像データが、前記通信手段を使って前記第1の所定送信先へ送信されるので、例えば、前記画像データを前記車両から離れたところにいる該車両の運転者が所持する携帯電話などへ送信することができる。これにより、運転者は前記車両から離れていたとしても、前記車両の室内にいる子供や動物の様子や、忘れ物の有無を確認したり、前記車両の室内への侵入者を発見することができる。
【0012】
また、本発明に係る利便性向上装置(4)は、上記利便性向上装置(3)において、前記画像撮影手段から得られる画像データに基づいて、前記車両の室内に物体の動きがあるか否かを判断する物体動作判断手段を備え、前記第1の所定条件に、前記物体動作判断手段により前記車両の室内に物体の動きがあると判断されることが含まれていることを特徴としている。
【0013】
前述した通り、前記車両の室内を撮影することによって得られる画像データを前記第1の所定送信先(例えば、前記車両の運転者が所持する携帯電話)へ送信することによって、運転者が前記車両から離れていたとしても、前記車両の室内の様子を知ることができるといった効果を発揮するが、前記画像データを頻繁に送信すると、消費電力量が多くなるといった問題や、通信コストが増大するといった問題、また、前記車両の室内に乗員や動物がいない場合、前記車両の室内への侵入者がいない限り、室内の様子は変わらないため、無駄な送信が多くなるといった問題を生じる。
【0014】
上記利便性向上装置(4)によれば、前記画像データを前記第1の所定送信先へ送信するための条件に、前記車両の室内に物体の動きがあると判断されること(例えば、前記車両の室内への侵入者が検知されること)が含まれているので、必要な時にだけ、前記画像データを送信するようにすることができる。これにより、消費電力量が多くなったり、通信コストが増大するのを防止することができ、また、無駄な送信を減らすことができる。
【0015】
また、本発明に係る利便性向上装置(5)は、上記利便性向上装置(3)において、前記車両の外部から、前記画像データの送信要求があったか否かを判断する送信要求有無判断手段を備え、前記第1の所定条件に、前記送信要求有無判断手段により前記送信要求があったと判断されることが含まれていることを特徴としている。
【0016】
上記利便性向上装置(5)によれば、前記画像データを前記第1の所定送信先へ送信するための条件に、前記車両の外部から、前記画像データの送信要求があったと判断されることが含まれているので、必要な時にだけ、前記画像データを送信するようにすることができる。これにより、消費電力量が多くなったり、通信コストが増大するのを防止することができ、また、無駄な送信を減らすことができる。
【0017】
また、本発明に係る利便性向上装置(6)は、車両の運転者等の利便性を向上させるための利便性向上装置において、前記車両の保管場所の位置情報を記憶する保管場所記憶手段と、第2の所定条件が成立すると、前記保管場所に設置された保管場所開放装置に対し、開放要求信号を送信する開放要求信号送信手段と、前記車両の位置情報、及び前記保管場所記憶手段に記憶されている前記保管場所の位置情報に基づいて、前記車両が前記保管場所付近に存在するか否かを判断する車両位置判断手段とを備え、前記第2の所定条件に、前記車両位置判断手段により前記車両が前記保管場所付近に存在すると判断されることが含まれていることを特徴としている。
【0018】
上記利便性向上装置(6)によれば、前記第2の所定条件が成立すると、前記保管場所開放装置(例えば、車庫のシャッターを上げる装置)に対し、前記開放要求信号が送信され、前記保管場所開放装置により前記保管場所が開放される(例えば、車庫のシャッターが上げられる)。また、前記第2の所定条件に、前記車両位置判断手段により前記車両が前記保管場所付近に存在すると判断されることが含まれている。
これにより、前記車両が前記保管場所付近に存在する場合(例えば、車庫前に着いたとき)、自動的に車庫のシャッターが上げられるので、シャッターを上げるための運転者の操作を不要にすることができ、また、タイムロス無く車庫入れを行うことができる。
【0019】
また、本発明に係る利便性向上装置(7)は、上記利便性向上装置(6)において、前記車両が前記保管場所に接近してきたか否かを判断する車両接近判断手段を備え、前記第2の所定条件に、前記車両接近判断手段により前記車両が前記保管場所に接近してきたと判断されることが含まれていることを特徴としている。
【0020】
上記利便性向上装置(7)によれば、前記第2の所定条件(すなわち、前記保管場所開放装置に対し、前記開放要求信号を送信する条件)に、前記車両接近判断手段により前記車両が前記保管場所に接近してきたと判断されることが含まれているので、前記車両が前記車庫へ戻ってきたときにだけ、前記開放要求信号を送信するようにすることができる。すなわち、シャッターを上げることが不要な、前記車両が前記車庫から出発するときには、前記開放要求信号を送信しないようにすることができる。
【0021】
また、本発明に係る利便性向上装置(8)は、車両の運転者等の利便性を向上させるための利便性向上装置において、前記車両の室内温度を計るための温度計測手段から得られる温度データに基づいて、前記車両の室内の温度が所定の温度になったか否かを判断する室内温度判断手段と、該室内温度判断手段により前記車両の室内が前記所定の温度になったと判断すれば、通信手段を使って、前記車両の室内の温度が前記所定の温度になったことを示す情報を第2の所定送信先へ送信する温度状況送信手段とを備えていることを特徴としている。
【0022】
上記利便性向上装置(8)によれば、前記車両の室内の温度が前記所定の温度(例えば、その季節に適した温度)になると、その旨を示す情報が前記通信手段を使って前記第2の所定送信先へ送信されるので、例えば、前記情報を前記車両から離れたところにいる該車両の運転者が所持する携帯電話などへ送信することができる。
【0023】
これにより、運転者は前記車両から離れた場所で、前記車両の室内の温度が適温になったことを知ることができるので、例えば、遠隔操作により前記車両の冷暖房を作動させることができるようになっていれば、運転者は快適な温度になってから、車両へ乗り込むことができる。
【0024】
また、本発明に係る利便性向上装置(9)は、車両の運転者等の利便性を向上させるための利便性向上装置において、駐車場での駐車料金の算出に必要となる料金情報を記憶する料金情報記憶手段と、前記車両の駐車場での駐車開始時を特定する駐車開始時特定手段と、該駐車開始時特定手段により特定された駐車開始時、及び前記料金情報記憶手段に記憶されている料金情報に基づいて、駐車料金と関係する駐車状況を求める駐車状況算出手段と、該駐車状況算出手段により算出された駐車状況を示す情報を、通信手段を使って、第3の所定送信先へ送信する駐車状況送信手段とを備えていることを特徴としている。
【0025】
上記利便性向上装置(9)によれば、駐車場での駐車開始時、及び前記駐車場での駐車料金の算出に必要となる料金情報に基づいて、駐車料金と関係する駐車状況(例えば、駐車開始から2時間経過したことによって、駐車料金が1000円になっていることや、あと5分で駐車料金が300円上がるといったことなど)が求められ、求められた駐車状況を示す情報が、前記通信手段を使って前記第3の所定送信先へ送信されるので、例えば、前記情報を前記車両から離れたところにいる該車両の運転者が所持する携帯電話などへ送信することができる。これにより、運転者は前記車両から離れた場所で、駐車料金と関係する駐車状況を把握することができる。
【0026】
また、本発明に係る利便性向上装置(10)は、上記利便性向上装置(9)において、駐車料金の増大するタイミングに基づいて、前記駐車状況を示す情報の送信タイミングを決定する第1の送信タイミング決定手段を備え、前記駐車状況送信手段が、前記第1の送信タイミング決定手段により決定された送信タイミングで前記情報を送信するものであることを特徴としている。
【0027】
前述した通り、前記駐車料金と関係する駐車状況を示す情報を前記第3の所定送信先(例えば、前記車両の運転者が所持する携帯電話)へ送信することによって、運転者が前記車両から離れている場所でも、前記駐車状況を把握することができるといった効果を発揮するが、前記情報を頻繁に送信すると、消費電力量が多くなるといった問題や、通信コストが増大するといった問題、また、情報量が多くなり運転者が混乱するといった問題を生じる。
【0028】
上記利便性向上装置(10)によれば、駐車料金の増大するタイミングに基づいて、前記駐車状況を示す情報の送信タイミングが決定され、そのタイミングで前記情報が送信される。例えば、料金が加算される数分前を前記情報の送信タイミングに決定する。これにより、消費電力量が多くなったり、通信コストが増大するのを防止することができるのはもちろんのこと、運転者に対して、料金が加算されることを適切なタイミングで知らせることができる。
【0029】
また、本発明に係る利便性向上装置(11)は、上記利便性向上装置(9)において、駐車料金に基づいて、前記駐車状況を示す情報の送信タイミングを決定する第2の送信タイミング決定手段を備え、前記駐車状況送信手段が、前記第2の送信タイミング決定手段により決定された送信タイミングで前記情報を送信するものであることを特徴としている。
【0030】
上記利便性向上装置(11)によれば、駐車料金に基づいて、前記駐車状況を示す情報の送信タイミングが決定され、そのタイミングで前記情報が送信される。例えば、駐車料金が所定の金額(例えば、運転者の予算)を超える数分前を前記情報の送信タイミングに決定する。これにより、消費電力量が多くなったり、通信コストが増大するのを防止することができるのはもちろんのこと、運転者に対して、間もなく予算をオーバーすることを適切なタイミングで知らせることができる。
【0031】
また、本発明に係る利便性向上装置(12)は、上記利便性向上装置(9)〜(11)のうちのいずれかにおいて、有料駐車場の位置情報を記憶する有料駐車場記憶手段を備え、前記駐車開始時特定手段が、前記車両の位置情報、及び前記有料駐車場記憶手段に記憶されている前記有料駐車場の位置情報に基づいて、前記車両の前記有料駐車場での駐車開始を特定すると共に、前記車両の駐車開始時を特定するものであることを特徴としている。
【0032】
上記利便性向上装置(12)によれば、前記車両の位置情報、及び前記有料駐車場の位置情報に基づいて、前記車両の前記有料駐車場での駐車開始が特定され、さらには前記車両の駐車開始時が特定されるので、運転者自身が前記有料駐車場で駐車を開始したことや、いつから駐車を開始したのかを入力する必要がないので、非常に使い勝手の良い装置を実現することができる。
【0033】
また、本発明に係る利便性向上装置(13)は、車両の運転者等の利便性を向上させるための利便性向上装置において、前記車両の室内に含まれる有害ガスを検出するための第1の有害ガス検出手段と、該第1の有害ガス検出手段より得られるデータに基づき、室内に含まれる有害ガスの量に応じて、換気を行う換気手段とを備えていることを特徴としている。
【0034】
上記利便性向上装置(13)によれば、室内に含まれる有害ガス(例えば、一酸化炭素、窒素酸化物、炭化水素など)の量に応じて、換気が行われるので、例えば、室内に含まれる有害ガスの量が多くなった場合、自動的に換気を行うことができる。
【0035】
また、本発明に係る利便性向上装置(14)は、車両の運転者等の利便性を向上させるための利便性向上装置において、前記車両の室外に含まれる有害ガスを検出するための第2の有害ガス検出手段と、該第2の有害ガス検出手段より得られるデータに基づいて、前記車両の室外に含まれる有害ガスの量が所定量以上であるか否かを判断する有害ガス量判断手段と、第3の所定条件が成立すると、前記車両のエンジンを停止させるエンジン停止手段とを備え、前記第3の所定条件に、前記有害ガス量判断手段により前記車両の室外に含まれる有害ガスの量が所定量以上であると判断されること、及び前記車両がアイドリング状態にあることが含まれていることを特徴としている。
【0036】
最近、自宅のガレージ内で車両がアイドリング状態のまま放置され、自宅に有害ガスである一酸化炭素が充満し、自宅にいた者が死亡するといった事故が起こった。
上記利便性向上装置(14)によれば、前記第3の所定条件が成立すると、前記車両のエンジンを停止させる前記エンジン停止手段を備え、また、前記第3の所定条件に、前記有害ガス量判断手段により前記車両の室外に含まれる有害ガス(例えば、一酸化炭素、窒素酸化物、炭化水素など)の量が所定量以上であると判断されること、及び前記車両がアイドリング状態にあることが含まれている。
これにより、例えば、自宅のガレージ内で車両をアイドリング状態のまま放置したとしても、有害ガスが多くなると、前記車両のエンジンを自動的に停止させることができるので、自宅に有害ガスが充満するのを防止することができる。
【0037】
また、本発明に係る利便性向上装置(15)は、車両の運転者等の利便性を向上させるための利便性向上装置において、前記車両が静寂な場所に存在するか否かを判断する静寂場所判断手段と、該静寂場所判断手段により前記車両が静寂な場所に存在すると判断すれば、クラクション音などの前記車両から発生される音の大きさを小さくする減音手段とを備えていることを特徴としている。
【0038】
上記利便性向上装置(15)によれば、前記静寂場所判断手段により前記車両が静寂な場所に存在すると判断すれば、前記車両から発生される音(例えば、クラクション音など)の大きさが小さくされる。これにより、クラクション音などが大きいことによる迷惑を防止することができる。なお、クラクション音を減音する方法としては、クラクション音発生装置への電力供給を制限するといった方法が挙げられる。
【0039】
また、本発明に係る利便性向上装置(16)は、上記利便性向上装置(15)において、前記静寂場所判断手段が、前記車両の室外の照度を計測する照度計測手段から得られる情報に基づいて、前記車両が静寂な場所に存在するか否かを判断するものであることを特徴としている。
【0040】
基本的に、夜間は昼間よりも静寂であり、また暗い場所というのは明るい場所よりも静寂である。上記利便性向上装置(16)によれば、前記車両の室外の照度を計測する前記照度計測手段から得られる情報に基づいて、前記車両が静寂な場所に存在するか否かが判断されるので、クラクション音などの前記車両から発生される音の大きさを適切な場所で小さくすることができる。
【0041】
なお、前記車両が静寂な場所に存在するか否かの判断方法としては、前記車両の室外の照度の他、室外の騒音レベル、時刻情報、ナビゲーション装置から得られる走行地域情報など採用することもできる。例えば、騒音レベルが所定のレベル以下であったり、現在時刻が午後11時〜午前6時のあいだであったり、また、前記車両が市街地から離れているならば、前記車両は静寂な場所に存在すると判断することができる。
【0042】
また、本発明に係る利便性向上装置(17)は、車両の運転者等の利便性を向上させるための利便性向上装置において、前記車両の下部側方を監視する側方監視手段から得られる情報に基づいて、前記車両の下部側方に存在する障害物との距離を求める障害物距離算出手段と、該障害物距離算出手段により算出された障害物との距離に基づいて、所定の処理を行う処理手段とを備えていることを特徴としている。
【0043】
上記利便性向上装置(17)によれば、前記車両の下部側方に存在する障害物(例えば、路肩など)との距離が求められ、前記障害物との距離に基づいて、前記所定の処理(例えば、ブザー音を鳴らすといった処理や、「タイヤホイールに傷がつきます」といったメッセージを出力するといった処理、ブレーキをかけるといった処理など)が行われるので、運転者に対し、タイヤホイールに傷がつく危険性があることを気づかせたり、前記車両を停止させることができる。これにより、前記車両が路肩などへ接触する危険な事態を回避することができる。
【0044】
また、本発明に係る利便性向上装置(18)は、車両の運転者等の利便性を向上させるための利便性向上装置において、各個人に対応づけて、各個人それぞれに提供すべき情報を記憶する提供情報記憶手段と、前記車両の乗員を特定するための乗員特定手段と、該乗員特定手段により特定された乗員に提供する情報を、前記提供情報記憶手段から読み出す提供情報読出手段と、該提供情報読出手段により読み出された提供情報を前記乗員に対して提供する提供手段とを備えていることを特徴としている。
【0045】
上記利便性向上装置(18)によれば、前記車両の乗員が特定され、特定された乗員へ提供する情報が読み出され、前記乗員に対し、該乗員へ提供すべき情報が提供されるので、例えば、前記提供情報記憶手段に前記乗員へ提供すべき情報として、スケジュールに関する情報や、自己のメールアドレス宛に届いた受信メールに関する情報が記憶されていれば、それら情報を前記乗員へ提供することができる。従って、秘書的な役割を担う装置を実現することができる。なお、乗員へ提供する情報の取得方法としては、外部から通信手段を介して取得するといった方法が挙げられ、取得した情報を前記提供情報記憶手段へ記憶させるようにすれば良い。
【0046】
また、本発明に係る利便性向上装置(19)は、車両の運転者等の利便性を向上させるための利便性向上装置において、操作画面の切り換わるタッチパネルが操作されることにより送信されてくる信号に基づいて、チャイルドロック制御手段に対し、チャイルドロックのロック/アンロックの切り換えを指示する信号を出力する切換信号出力手段を備えていることを特徴としている。
【0047】
上記利便性向上装置(19)によれば、ナビゲーション装置などに装備されているタッチパネルを操作することによって、チャイルドロックのロック/アンロックの切り換えを指示することができるので、チャイルドロックのロック/アンロックの切り換えを簡単に行うことができるようになる。
【0048】
また、タッチパネルの操作画面は切り換わる(例えば、階層構造などになっている)ため、大人にとってその操作は難しくない(むしろ使い慣れた操作である)が、子供(特に幼児)にとっては決して簡単な操作ではない。従って、チャイルドロックのロック/アンロックの切り換えを子供が行えないようにすることができるので、利便性だけでなく安全性も確保することができる。
【0049】
【発明の実施の形態】
以下、本発明に係る利便性向上装置の実施の形態を図面に基づいて説明する。図1は、実施の形態(1)に係る利便性向上装置を含んで構成される利便性向上システムの要部を概略的に示したブロック図である。
【0050】
図中1は利便性向上装置を示しており、利便性向上装置1はマイコン2と、入力処理手段3と、出力処理手段4と、識別番号毎に自車両(以降、車両Mと記す)の使用権限者の指紋に関する情報を記憶する指紋情報記憶手段5と、車両Mの使用権限者の個人情報(例えば、体格に関する情報など)を記憶する個人情報記憶手段6とを含んで構成されている。
【0051】
入力処理手段3には、車両Mの使用希望者の指紋を取得するための指紋取得手段7と、車両Mの使用権限者の個人情報を入力するための入力装置8とが接続され、他方、出力処理手段4には、バスラインBLを介して、シートの位置を制御するためのシートECU(Electronic Control Unit )9と、ペダルの位置を制御するためのペダルECU10と、ドアミラーの開閉や角度を制御するためのミラーECU11と、ステアリングホイールの長さや角度を制御するためのステアリングECU12と、エアバッグの展開やその展開力を制御するためのエアバッグECU13と、サスペンションの硬さを制御するためのサスペンションECU14と、エンジンを制御するためのエンジンECU15とが接続されている。
【0052】
なお、これら各ECUにはそれぞれ識別番号が割り当てられており、シートECU9には識別番号「01」、ペダルECU10には識別番号「02」、ミラーECU11には識別番号「03」、ステアリングECU12には識別番号「04」、エアバッグECU13には識別番号「05」、サスペンションECU14には識別番号「06」、エンジンECU15には識別番号「07」が割り当てられている。また、これら各ECUは自己宛に送られてきた信号(識別番号から判断可能)に含まれている情報に基づいて、シートやペダルの位置などを調整する機能を有している。
【0053】
図2は、個人情報記憶手段6に記憶される、車両Mの使用権限者の個人情報の一例を示したものであり、識別番号毎に車両Mの使用権限者の「身長」、「体重」、「座高」、「腕の長さ」、「サスペンションの好みの硬さ」、及び「好みの変速タイミング」に関する情報が記憶されている。例えば、識別番号「1」の使用権限者の身長は180cmで、体重は70kgで、座高は100cmで、腕の長さは60cmで、サスペンションは硬めを好み、変速は早いタイミングを好むといった情報が記憶されている。
【0054】
次に、実施の形態(1)に係る利便性向上装置1におけるマイコン2の行う処理動作▲1▼を図3に示したフローチャートに基づいて説明する。まず、指紋取得手段7から得られる情報に基づいて、車両Mの使用希望者の指紋に関する情報を取得し(ステップS1)、次に、取得した指紋情報、及び指紋情報記憶手段5に記憶されている指紋情報に基づいて、車両Mの使用希望者が車両Mの使用権限者であるか否かを判断する(ステップS2)。
【0055】
車両Mの使用希望者が車両Mの使用権限者であると判断すれば、次に、個人情報記憶手段6から、車両Mの使用希望者の個人情報を読み出し(ステップS3)、読み出した個人情報に基づいて、車両Mの使用希望者に適した車両環境(例えば、シートの位置など)を算出する(ステップS4)。
【0056】
車両環境としては、シートの位置、ペダルの位置、ミラーの位置(角度)、ステアリングの位置(長さや角度)、エアバッグの展開力、サスペンションの硬さ、及び変速のタイミングなどが挙げられ、車両Mの使用希望者に適したシートの位置、ペダルの位置、ミラーの位置、及びステアリングの位置については、本人の身長、座高、腕の長さなどから求めることができ、また、車両Mの使用希望者に適したエアバッグの展開力については、本人の身長や体重などから求めることができる。
【0057】
ステップS4で、車両Mの使用希望者に適した車両環境を算出した後、算出した車両環境となるように、各ECUに対し、所定の信号を送信する(ステップS5)。例えば、シートの位置を車両Mの使用希望者に適した位置となるようにするには、識別番号「01」に設定すべきシートの位置を示した情報を付した信号をバスラインBLへ供給し、また、ペダルの位置を車両Mの使用希望者に適した位置となるようにするには、識別番号「02」に設定すべきペダルの位置を示した情報を付した信号をバスラインBLへ供給する。
【0058】
一方、ステップS2において、一致する指紋が検出されず、車両Mの使用希望者は車両Mの使用権限者でないと判断すれば、次に、シートECU9、ペダルECU10、ミラーECU11、ステアリングECU12に対し、盗難防止信号を送信することによって、車両Mを運転するのに不便な状態をつくる(ステップS6)。例えば、シートの位置を最大限前方まで移動させたり、背もたれ部を前方へ倒したり、ドアミラーが開かないようにしたり、ステアリングホイールが最も長くなるようにする。なお、このような状態を実現するには、シートECU9やペダルECU10などに、盗難防止信号を受信したときに、上記のような状態を作る機能を装備すれば良い。
【0059】
上記実施の形態(1)に係る利便性向上装置によれば、車両Mの使用希望者の個人情報(例えば、体格、好みなど)に基づいて、シートの位置や、ペダルの位置、ミラーの位置(角度)、ステアリングの位置(長さや角度)、エアバッグの展開力、サスペンションの硬さ、変速のタイミングなどが、車両Mの使用希望者に適した状態に自動的に設定されるので、運転者の利便性を向上させることができる。
【0060】
なお、上記実施の形態(1)に係る利便性向上装置では、車両Mの使用希望者が車両Mの使用権限者であるか否かの判断や使用希望者の特定を、指紋情報に基づいて行うようにしているが、これら判断や特定は指紋情報の使用に限定されるものではなく、例えば、声紋情報や顔画像情報などその他の生体情報を用いても良く、また、生体情報でなくても良く、例えば、個別に割り当てられたパスワードなどを入力させるようにしても良い。
【0061】
また、上記実施の形態(1)に係る利便性向上装置では、個人情報記憶手段6に記憶されている個人情報に基づいて、車両Mの使用希望者に適した車両環境を求めるようにしているが、別の実施の形態に係る利便性向上装置では、車両Mの使用権限者に対応づけて、車両環境に関する情報を記憶する車両環境情報記憶手段を用意しておき、該車両環境情報記憶手段に記憶されている情報に従って、車両環境を設定するようにしても良い。
【0062】
また、車両Mの使用権限者の個人情報を入力するための入力装置8としては、タッチパネルを有したものや、操作画面が表示されるディスプレイを有したものなどが望ましい。また、別の実施の形態では、利便性向上装置のマイコンと、車両Mに搭載されるナビゲーション機能などを有したマルチメディア機器のマイコンとを接続して、両者の間でデータのやり取りを行うことができるようにし、前記マルチメディア機器を使って、車両Mの使用権限者の個人情報を入力することができるようにしても良い。
【0063】
図4は、実施の形態(2)に係る利便性向上装置を含んで構成される利便性向上システムの要部を概略的に示したブロック図である。図中21は利便性向上装置を示しており、利便性向上装置21はマイコン22と、入力処理手段23と、車両Mの外部へ情報を送信したり、外部からの情報を受信するための通信手段24とを含んで構成され、入力処理手段23には、車両Mの室内を撮影するためのカメラ25と、車両Mのキーシリンダにイグニッションキーが挿入されているか否かを検出するためのキー挿入検出センサ26とが接続されている。
【0064】
次に、実施の形態(2)に係る利便性向上装置21におけるマイコン22の行う処理動作▲2▼を図5に示したフローチャートに基づいて説明する。まず、キー挿入検出センサ26から得られる情報に基づいて、キーシリンダにイグニッションキーが挿入されているか否かを判断する(ステップS11)。
【0065】
キーシリンダにイグニッションキーが挿入されていないと判断すれば、運転者が車両Mから離れていると看做し、次に、運転者が車両Mから離れていることを示すフラグf1が1であるか否かを判断し(ステップS12)、フラグf1が1でないと判断すれば、タイマtを0にしてスタートさせ(ステップS13)、フラグf1を1にして(ステップS14)、その後、ステップS15へ進む。一方、フラグf1が1であると判断すれば、ステップS13、S14を飛ばしてそのままステップS15へ進む。
【0066】
ステップS15では、タイマtが所定の期間t1(例えば、5分)以上であるか否かを判断し、タイマtが所定の期間t1以上であると判断すれば、次に、カメラ25を作動させて、カメラ25により撮影された画像データを取得し(ステップS16)、取得した画像データに基づいて、車両Mの室内に何らかの動きが生じているか否かを判断する(ステップS17)。
【0067】
車両Mの室内に何らかの動きが生じている(すなわち、車両Mが盗難状態に陥っている虞がある)と判断すれば、取得した画像データを通信手段24を使って、所定の送信先(例えば、運転者の所持する携帯電話)へ送信し(ステップS18)、その後、カメラ25の作動を停止させて(ステップS19)、タイマtを0にする(ステップS20)。
【0068】
一方、車両Mの室内に何の動きも生じていないと判断すれば、画像データを前記所定の送信先へ送信する必要がないので、ステップS18を飛ばして、カメラ25の作動を停止させる処理(ステップS19)や、タイマtを0にする処理(ステップS20)を行う。
【0069】
また、ステップS15において、タイマtが所定の期間t1以上でないと判断すれば、次に、通信手段25を介して、車両Mの外部から送信されてくる画像データの送信を要求する送信要求信号を受信したか否かを判断し(ステップS21)、前記送信要求信号を受信したと判断すれば、カメラ25を作動させて、カメラ25により撮影された画像データを取得し(ステップS22)、取得した画像データを通信手段24を使って、所定の送信先(例えば、運転者の所持する携帯電話)へ送信し(ステップS18)、その後、カメラ25の作動を停止させて(ステップS19)、タイマtを0にする(ステップS20)。一方、前記送信要求信号を受信していないと判断すれば、そのまま処理動作▲2▼を終了する。
【0070】
また、ステップS11において、キーシリンダにイグニッションキーが挿入されていると判断すれば、運転者は車両Mに乗車していると看做し、次に、フラグf1が1であるか否かを判断する(ステップS23)。フラグf1が1であると判断すれば、フラグf1を0に戻し(ステップS24)、その後、処理動作▲2▼を終了する。一方、フラグf1が1でないと判断すれば、そのまま処理動作▲2▼を終了する。
【0071】
上記実施の形態(2)に係る利便性向上装置によれば、車両Mの室内に何らかの動きが生じたり、外部から送信の要求があった場合、車両Mの室内を撮影した画像データが、通信手段24を使って、運転者の所持する携帯電話などへ送信される。これにより、運転者は車両Mから離れていたとしても、車両Mの室内にいる子供や動物の様子や、忘れ物の有無を確認したり、車両Mの室内への侵入者を発見することができる。また、カメラ25は常時作動しているのではなく、所定の期間t1毎に作動したり、運転者から画像データの送信要求を受けたときにだけ作動するので、消費電力の低減を図ることができる。
なお、画像データを前記所定の送信先へ送信する方法としては、例えば、電話回線などを使って送信するといった方法が挙げられるが、その他、トヨタ自動車株式会社で開発された「G−BOOK」などの情報ネットワークサービスなどを使って送信するようにしても良い。
【0072】
図6は、実施の形態(3)に係る利便性向上装置を含んで構成される利便性向上システムの要部を概略的に示したブロック図である。図中31は利便性向上装置を示しており、利便性向上装置31はマイコン32と、入力処理手段33と、車両Mのガレージ付近に設置されているシャッター開放装置41へ開放要求信号を送信するための送信手段34と、衛星からGPS信号を受信するためのGPS受信手段35と、ガレージの位置情報を記憶するガレージ位置情報記憶手段36と、IDコードを記憶するEEPROM37とを含んで構成されている。
【0073】
また、入力処理手段33には、ガレージの位置情報をガレージ位置情報記憶手段36へ登録するために用いる入力装置38が接続され、また、送信手段34、及びGPS受信手段35にはそれぞれアンテナ39、40が接続されている。入力装置38を使って、ある特定の操作が行われると、マイコン32はGPS受信手段35により得られる現在位置の位置情報を、ガレージの位置情報としてガレージ位置情報記憶手段36へ記憶させるようになっている。従って、車両Mがガレージに存在するときにこの操作を行えば、正確なガレージの位置情報をガレージ位置情報記憶手段36へ記憶させておくことができる。
【0074】
シャッター開放装置41はマイコン42と、車両Mに搭載された利便性向上装置31から送信されてくる開放要求信号などの信号を受信するための受信手段43と、EEPROM37に記憶されているIDコードと一致するIDコードが記憶されたEEPROM44とを含んで構成され、受信手段43にはアンテナ45が接続されている。
【0075】
シャッター開放装置41のマイコン42は、EEPROM44に記憶されているIDコードと一致するIDコードに、前記開放要求信号を付した信号を受信すると、ガレージのシャッターを上げるように、シャッター駆動装置(図示せず)を制御するようになっている。
【0076】
次に、実施の形態(3)に係る利便性向上装置31におけるマイコン32の行う処理動作▲3▼を図7に示したフローチャートに基づいて説明する。まず、GPS受信手段35から得られる情報に基づいて、車両Mの現在位置の位置情報を取得し(ステップS31)、取得した位置情報、及びガレージ位置情報記憶手段36に記憶されているガレージの位置情報に基づいて、車両Mがガレージの付近に存在するか否かを判断する(ステップS32)。
【0077】
車両Mがガレージの付近に存在すると判断すれば、次に、過去に取得した車両Mの現在位置の位置情報、及び最新の現在位置の位置情報に基づいて、車両Mがガレージへ接近しているか否かを判断し(ステップS33)、車両Mがガレージへ接近している(すなわち、ガレージを出発したのではなく、ガレージへ戻ってきている)と判断すれば、EEPROM37に記憶されているIDコードに、前記開放要求信号を付した信号を、送信手段34を使って、シャッター開放装置41に対して送信する(ステップS34)。
【0078】
一方、ステップS32において、車両Mがガレージの付近に存在しないと判断したり、ステップS33において、車両Mはガレージへ接近していない(すなわち、ガレージを出発したところ)と判断した場合には、シャッターを上げる必要がないので、そのまま処理動作▲3▼を終了する。
【0079】
上記実施の形態(3)に係る利便性向上装置によれば、車両Mがガレージへ戻ってくると、ガレージ付近に設置されたシャッター開放装置41に対し、IDコードに前記開放要求信号を付した信号が送信される。これにより、シャッターを上げるための運転者の操作を不要にすることができ、また、タイムロス無く車庫入れを行うことができる。
【0080】
また、ガレージの位置情報をガレージ位置情報記憶手段36へ登録するために用いる入力装置38としては、タッチパネルを有したものや、操作画面が表示されるディスプレイを有したものなどが望ましい。また、別の実施の形態では、利便性向上装置のマイコンと、車両Mに搭載されるナビゲーション機能などを有したマルチメディア機器のマイコンとを接続して、両者の間でデータのやり取りを行うことができるようにし、前記マルチメディア機器を使って、ガレージの位置情報の登録を行うための入力操作を行うことができるようにしても良い。
【0081】
図8は、実施の形態(4)に係る利便性向上装置を含んで構成される利便性向上システムの要部を概略的に示したブロック図である。図中51は利便性向上装置を示しており、利便性向上装置51はマイコン52と、入力処理手段53と、車両Mの外部(例えば、車両Mの運転者が所持する携帯電話)へ情報を送信するための通信手段54とを含んで構成されている。
【0082】
また、入力処理手段53には、車両Mの室内の温度を計測するための温度センサ55と、エアコンを制御するためのエアコンECU56と、車両Mのキーシリンダにイグニッションキーが挿入されているか否かを検出するためのキー挿入検出センサ57とが接続されている。図示しないが、エアコンECU56は運転者が所持する通信機器からの遠隔操作により、冷暖房機能が作動するようになっている。
【0083】
次に、実施の形態(4)に係る利便性向上装置51におけるマイコン52の行う処理動作▲4▼を図9に示したフローチャートに基づいて説明する。まず、キー挿入検出センサ57から得られる情報に基づいて、キーシリンダにイグニッションキーが挿入されているか否かを判断する(ステップS41)。
【0084】
キーシリンダにイグニッションキーが挿入されていないと判断すれば、運転者が車両Mから離れていると看做し、次に、エアコンECU56から得られる情報に基づいて、冷房機能が作動しているか否かを判断し(ステップS42)、冷房機能が作動していると判断すれば、次に、温度センサ55を作動させ(ステップS43)、温度センサ55から得られる情報に基づいて、車両Mの室内の温度が22度以下であるか否かを判断する(ステップS44)。
【0085】
車両Mの室内の温度が22度以下である(すなわち、夏場における適温になった)と判断すれば、次に、通信手段54を使って、車両Mの室内が適温になったことを示す情報を所定の送信先(例えば、運転者の所持する携帯電話)へ送信する(ステップS45)。
【0086】
一方、ステップS42において、冷房機能は作動していないと判断すれば、次に、エアコンECU56から得られる情報に基づいて、暖房機能が作動しているか否かを判断し(ステップS46)、暖房機能が作動していると判断すれば、次に、温度センサ55を作動させ(ステップS47)、温度センサ55から得られる情報に基づいて、車両Mの室内の温度が18度以上であるか否かを判断する(ステップS48)。
【0087】
車両Mの室内の温度が18度以上である(すなわち、冬場における適温になった)と判断すれば、次に、通信手段54を使って、車両Mの室内が適温になったことを示す情報を所定の送信先(例えば、運転者の所持する携帯電話)へ送信する(ステップS45)。一方、ステップS46において、暖房機能は作動していないと判断すれば、そのまま処理動作▲4▼を終了する。
【0088】
上記実施の形態(4)に係る利便性向上装置によれば、車両Mの室内の温度がその季節に適した温度になると、その旨を示す情報が通信手段54を使って,運転者の所持する携帯電話などへ送信される。これにより、運転者は室内が適温になってから、車両Mへ乗り込むことができる。なお、前記情報を前記所定の送信先へ送信する方法としては、例えば、電話回線などを使って送信するといった方法が挙げられるが、その他、「G−BOOK」などの情報ネットワークサービスなどを使って送信するようにしても良い。
【0089】
また、上記実施の形態(4)に係る利便性向上装置では、車両Mの室内の温度がその季節に適した温度になると、前記所定の送信先へ連絡するようにしているが、別の実施の形態に係る利便性向上装置では、予め使用者により設定された温度になったときに連絡するようにしたり、冷房を作動させることによって、所定度以上、温度が下がったり、また、暖房を作動させることによって、所定度以上、温度が上がった場合に連絡するようにしても良い。また、さらに別の実施の形態に係る利便性向上装置では、使用者からの送信要求があった場合に、その時の室内の温度を連絡するようにしても良い。
【0090】
図10は、実施の形態(5)に係る利便性向上装置を含んで構成される利便性向上システムの要部を概略的に示したブロック図である。図中61は利便性向上装置を示しており、利便性向上装置61はマイコン62と、入力処理手段63と、車両Mの外部(例えば、運転者の所持する携帯電話)へ情報を送信するための通信手段64と、衛星からGPS信号を受信するためのGPS受信手段65と、各有料駐車場に対応づけて、位置情報、及び駐車料金の算出に必要となる料金情報を記憶する駐車場情報記憶手段66とを含んで構成されている。
また、入力処理手段33には、車両Mのキーシリンダにイグニッションキーが挿入されているか否かを検出するためのキー挿入検出センサ67が接続され、また、GPS受信手段65にはアンテナ68が接続されている。
【0091】
図11は、駐車場情報記憶手段66に記憶される、各有料駐車場の位置情報、及び駐車料金の算出に必要となる料金情報の一例を示したものであり、データ番号毎に、各有料駐車場の「名称」、「住所」、「位置(エリア)」、「初料金」、「料金アップとなる時間間隔(Δt)」、及び「時間Δtの経過毎にアップする料金」に関する情報が記憶されている。例えば、データ番号「001」の駐車場の名称は「○○プール」で、住所は「大阪市中央区×××」で、位置は「x1,y1」で、初料金は「250円」で、駐車料金は30分毎に250円上がるといった情報が記憶されている。
【0092】
次に、実施の形態(5)に係る利便性向上装置61におけるマイコン62の行う処理動作▲5▼を図12に示したフローチャートに基づいて説明する。まず、車両Mが有料駐車場で駐車していることを示すフラグf2が1であるか否かを判断し(ステップS51)、フラグf2が1でないと判断すれば、次に、GPS受信手段65から得られる車両Mの現在位置の位置情報を取得する(ステップS52)。
【0093】
取得した車両Mの現在位置の位置情報、及び駐車場情報記憶手段66に記憶されている有料駐車場の位置情報(又はエリア情報)に基づいて、車両Mが有料駐車場へ進入したか否かを判断し(ステップS53)、車両Mが有料駐車場へ進入したと判断すれば、タイマtを0にしてスタートさせる(ステップS54)。一方、車両Mが有料駐車場へ進入していないと判断すれば、そのまま処理動作▲5▼を終了する。
【0094】
次に、キー挿入検出センサ67から得られる情報に基づいて、キーシリンダにイグニッションキーが挿入されているか否かを判断し(ステップS55)、キーシリンダにイグニッションキーが挿入されていない(すなわち、運転者が車両Mから降車している可能性が高い)と判断すれば、次に、GPS受信手段65から得られる車両Mの現在位置の位置情報を取得し(ステップS56)、取得した車両Mの現在位置の位置情報、及び駐車場情報記憶手段66に記憶されている有料駐車場の位置情報(又はエリア情報)に基づいて、車両Mが有料駐車場内に存在するか否かを判断する(ステップS57)。
【0095】
車両Mが有料駐車場内に存在すると判断すれば、車両Mは有料駐車場で駐車していると看做し、フラグf2を1にし(ステップS58)、その後、駐車場情報記憶手段66から、車両Mが駐車している有料駐車場の料金に関する情報を読み出し(ステップS59)、次に料金がアップするまでの時間を示すための時間t2を0とする(ステップS60)。一方、ステップS57において、車両Mが有料駐車場内に存在しないと判断すれば、そのまま処理動作▲5▼を終了する。
【0096】
次に、料金情報に基づいて、現時点での駐車料金を求め(ステップS61)、時間t2に料金アップとなる時間間隔Δtを加算し(ステップS62)、その後、ステップS63へ進む。例えば、車両Mがデータ番号「001」の有料駐車場へ駐車した場合、駐車開始直後にステップS61で算出される駐車料金は「250円」となり、ステップS62で得られる時間t2は「30分」となる。
【0097】
ステップS63では、タイマtが時間t2から所定の時間(例えば、5分)を差し引いた時間以上であるか否かを判断し、タイマtが時間(t2−5)以上である(すなわち、次の料金アップまで5分を切った)と判断すれば、現時点での駐車料金と、あと5分で駐車料金がいくら上がるのかといった情報とを、通信手段64を使って、所定の送信先(例えば、運転者の所持する携帯電話)へ送信する(ステップS64)。
【0098】
一方、タイマtが時間(t2−5)以上でない(すなわち、次の料金アップまで5分を切っていない)と判断すれば、次に、キー挿入検出センサ67から得られる情報に基づいて、キーシリンダにイグニッションキーが挿入されているか否かを判断し(ステップS65)、キーシリンダにイグニッションキーが挿入されている(すなわち、運転者が車両Mへ戻ってきた)と判断すれば、車両Mは間もなく有料駐車場を退出するものと看做し、フラグf2を0にする(ステップS66)。他方、キーシリンダにイグニッションキーは挿入されていないと判断すれば、そのまま処理動作▲5▼を終了する。
【0099】
また、ステップS51において、フラグf2が1である(すなわち、車両Mが有料駐車場で駐車している)と判断すれば、タイマtが次に料金がアップするまでの時間t2以上であるか否かを判断し(ステップS67)、タイマtが時間t2以上である(すなわち、料金がアップした)と判断すれば、料金情報に基づいて、改めて現時点での駐車料金を求め(ステップS61)、時間t2に料金アップとなる時間間隔Δtを加算し、時間t2を更新する(ステップS62)。
一方、タイマtが時間t2以上でないと判断すれば、現時点での駐車料金を改めて算出する必要や、時間t2を更新する必要がないので、ステップS61、S62を飛ばして、ステップS63へ進む。
【0100】
また、ステップS55において、キーシリンダにイグニッションキーが挿入されていると判断すれば、次に、タイマtが所定の期間t3(例えば、5分)以上であるか否かを判断し(ステップS68)、タイマtが所定の期間t3以上である(すなわち、車両Mが有料駐車場へ進入したと判断してから、5分以上が経過しているにも拘らず、運転者は車両Mから降車していない)と判断すれば、車両Mは有料駐車場へ進入したのではなく、有料駐車場の近くを走行しているだけであると看做し、そのまま処理動作▲5▼を終了する。一方、タイマtが所定の期間t3以上ではないと判断すれば、ステップS55へ戻る。
【0101】
上記実施の形態(5)に係る利便性向上装置によれば、駐車場での駐車開始時、及び前記駐車場での駐車料金の算出に必要となる料金情報に基づいて、駐車料金と関係する駐車状況(例えば、あと5分で駐車料金が250円上がるといったことなど)が求められ、求められた駐車状況を示す情報が、通信手段64を使って、所定の送信先(例えば、運転者の所持する携帯電話)へ送信される。これにより、運転者は車両Mから離れた場所で、駐車料金と関係する駐車状況を把握することができる。なお、駐車状況を示す情報を前記所定の送信先へ送信する方法としては、例えば、電話回線などを使って送信するといった方法が挙げられるが、その他、「G−BOOK」などの情報ネットワークサービスなどを使って送信するようにしても良い。
【0102】
また、上記実施の形態(5)に係る利便性向上装置では、所定の期間(ここでは5分)経過すると、料金がアップする場合のタイミングで前記駐車状況を示す情報を送信するようにしているが、前記情報を送信するタイミングはこれに限定されず、別の実施の形態に係る利便性向上装置では、料金がアップしたタイミングや、料金が所定の料金を超えたタイミングで送信するようにしても良い。また、さらに別の実施の形態に係る利便性向上装置では、使用者からの送信要求があった場合に、現在の駐車料金や、次に料金が上げるまでの時間に関する情報を送信するようにしても良い。
【0103】
図13は、実施の形態(6)に係る利便性向上装置を含んで構成される利便性向上システムの要部を概略的に示したブロック図である。図中71は利便性向上装置を示しており、利便性向上装置71はマイコン72と、入力処理手段73と、出力処理手段74とを含んで構成されている。また、入力処理手段73には、車両Mの室内の一酸化炭素(以降、COとも記す)濃度を検出するための一酸化炭素濃度検出センサ75が接続され、他方、出力処理手段74には、エアコンを制御するためのエアコンECU76が接続されている。
【0104】
次に、実施の形態(6)に係る利便性向上装置71におけるマイコン72の行う処理動作▲6▼を図14に示したフローチャートに基づいて説明する。まず、一酸化炭素濃度検出センサ75から得られる情報に基づいて、車両Mの室内のCO濃度に関する情報を取得し(ステップS71)、次に、室内の有害ガスを減らすために換気処理が行われていることを示すフラグf3が1であるか否かを判断する(ステップS72)。
【0105】
フラグf3が1でないと判断すれば、次に、取得した車両Mの室内のCO濃度に関する情報に基づいて、室内のCO濃度V1が所定の濃度V1’以上であるか否かを判断し(ステップS73)、室内のCO濃度V1が所定の濃度V1’以上であると判断すれば、室内の有害ガスを減らすために、エアコンECUを制御することによって、室内を換気し(ステップS74)、その後、フラグf3を1にする(ステップS75)。一方、室内のCO濃度V1が所定の濃度V1’以上でないと判断すれば、そのまま処理動作▲6▼を終了する。
【0106】
また、ステップS72において、フラグf3が1であると判断すれば、次に、室内のCO濃度V1が所定の濃度V1”(<V1’)以下であるか否かを判断し(ステップS76)、室内のCO濃度V1が所定の濃度V1”以下であると判断すれば、エアコンECUを制御することによって、空調を元の状態へ復帰させ(ステップS77)、その後、フラグf3を0に戻す(ステップS78)。一方、室内のCO濃度V1が所定の濃度V1”以下でないと判断すれば、そのまま処理動作▲6▼を終了する。
【0107】
上記実施の形態(6)に係る利便性向上装置によれば、車両Mの室内に含まれる有害ガスであるCOの濃度が高くなると、自動的に換気が行われるので、酸素欠乏症になるなど、乗員の身体に害が及ぶのを防止することができる。なお、ここではCOの濃度を検出することによって、室内の有害ガスが増大しないようにしているが、別の実施の形態では、窒素化合物(NOX)や炭化水素(HC)などの濃度を検出するようにしても良い。
【0108】
また、別の実施の形態に係る利便性向上装置では、空調が外気導入となっているときに、COの濃度が高くなった場合、空調を外気導入から内気循環へ切り換えるようにしても良い。また、さらに別の実施の形態に係る利便性向上装置では、空調が外気導入となっていないときに、COの濃度が高くなった場合には、ウィンドウを自動的に開放するようにしても良い。
【0109】
図15は、実施の形態(7)に係る利便性向上装置を含んで構成される利便性向上システムの要部を概略的に示したブロック図である。図中81は利便性向上装置を示しており、利便性向上装置81はマイコン82と、入力処理手段83と、出力処理手段84とを含んで構成されている。また、入力処理手段83には、車両Mの室外のCO濃度を検出するための一酸化炭素濃度検出センサ85と、車両Mがアイドリング状態にあるときにON信号を出力するアイドリングスイッチ86が接続され、他方、出力処理手段84には、エンジンを制御するためのエンジンECU87が接続されている。
【0110】
次に、実施の形態(7)に係る利便性向上装置81におけるマイコン82の行う処理動作▲7▼を図16に示したフローチャートに基づいて説明する。まず、アイドリングスイッチ86から得られる信号に基づいて、車両Mがアイドリング状態であるか否かを判断する(ステップS81)。
【0111】
車両Mがアイドリング状態であると判断すれば、次に、一酸化炭素濃度検出センサ85が作動中であることを示すフラグf4が1であるか否かを判断し(ステップS82)、フラグf4が1でない(すなわち、一酸化炭素濃度検出センサ85は作動していない)と判断すれば、一酸化炭素濃度検出センサ85を作動させ(ステップS83)、フラグf4を1にし(ステップS84)、その後、ステップS85へ進む。一方、フラグf4が1であると判断すれば、ステップS83、S84を飛ばしてそのままステップS85へ進む。
【0112】
ステップS85では、一酸化炭素濃度検出センサ85から得られる情報に基づいて、車両Mの室外のCO濃度に関する情報を取得し、次に、取得した車両Mの室外のCO濃度に関する情報に基づいて、室外のCO濃度V2が所定の濃度V2’以上であるか否かを判断し(ステップS86)、室外のCO濃度V2が所定の濃度V2’以上であると判断すれば、車両Mのアイドリング状態により、車両Mの室外での有害ガスが増えているものと看做し、エンジンECU87を制御することによって、エンジンを停止させる(ステップS87)。一方、車両Mの室外のCO濃度V2が所定の濃度V2’以上でないと判断すれば、そのまま処理動作▲7▼を終了する。
【0113】
また、ステップS81において、車両Mがアイドリング状態でないと判断すれば、次に、フラグf4が1であるか否かを判断し(ステップS88)、フラグf4が1であると判断すれば、フラグf4を0に戻す(ステップS89)。一方、フラグf4が1でないと判断すれば、そのまま処理動作▲7▼を終了する。
【0114】
上記実施の形態(7)に係る利便性向上装置によれば、車両Mがアイドリング状態であるとき、車両Mの室外に含まれる有害ガスであるCO濃度が高くなるとエンジンが停止される。これにより、例えば、自宅のガレージ内で車両Mをアイドリング状態のまま放置したとしても、有害ガスが多くなると、車両Mのエンジンを自動的に停止させることができるので、自宅に有害ガスが充満するのを防止することができる。なお、ここではCOの濃度を検出することによって、室内の有害ガスが増大しないようにしているが、別の実施の形態では、窒素化合物(NOX)や炭化水素(HC)などの濃度を検出するようにしても良い。
【0115】
図17は、実施の形態(8)に係る利便性向上装置を含んで構成される利便性向上システムの要部を概略的に示したブロック図である。図中91は利便性向上装置を示しており、利便性向上装置91はマイコン92と、入力処理手段93と、出力処理手段94とを含んで構成されている。また、入力処理手段93には、車両M室外の周囲の照度を計測するためのコンライトセンサ95が接続され、他方、出力処理手段94には、クラクション音を鳴らすホーン(図示せず)へ電力を供給するための電力供給装置96が接続されている。
【0116】
次に、実施の形態(8)に係る利便性向上装置91におけるマイコン92の行う処理動作▲8▼を図18に示したフローチャートに基づいて説明する。まず、コンライトセンサ95から得られる情報に基づいて、車両M室外の周囲の照度に関する情報を取得し(ステップS91)、次に、取得した車両M室外の周囲の照度に関する情報に基づいて、車両M室外の周囲の照度Lが所定の照度L’以上であるか否かを判断する(ステップS92)。
【0117】
照度Lが所定の照度L’以上でないと判断すれば、車両Mが静寂な場所を走行していると看做し、電力供給装置96を制御することによって、ホーンへの電力供給を制限し(ステップS93)、その後、電力供給を制限したことを示すためのフラグf5を1にする(ステップS94)。
【0118】
一方、照度Lが所定の照度L’以上であると判断すれば、次に、フラグf5が1であるか否かを判断し(ステップS95)、フラグf5が1である(すなわち、電力供給が制限されている)と判断すれば、電力供給装置96を制御することによって、ホーンへの電力供給の制限を解除し(ステップS96)、その後、フラグf5を0に戻す(ステップS97)。他方、フラグf5が1でないと判断すれば、そのまま処理動作▲8▼を終了する。
【0119】
上記実施の形態(8)に係る利便性向上装置によれば、車両Mが静寂な場所に存在する場合には、車両Mから発生されるクラクション音の大きさが小さくされる。これにより、クラクション音が大きいことによる迷惑を防止することができる。なお、ここでは車両Mが静寂な場所に存在するか否かの判断を、コンライトセンサ95から得られる情報に基づいて判断しているが、別の実施の形態では、車両M室外の騒音レベルや、時刻情報、車両Mに装備されるナビゲーション装置などから得られる走行地域情報などを採用しても良い。例えば、騒音レベルが所定のレベル以下であったり、現在時刻が午後11時〜午前6時のあいだであったり、また、車両Mが市街地から離れているならば、車両Mは静寂な場所に存在すると判断することができる。
【0120】
図19は、実施の形態(9)に係る利便性向上装置を含んで構成される利便性向上システムの要部を概略的に示したブロック図である。図中101は利便性向上装置を示しており、利便性向上装置101はマイコン102と、入力処理手段103と、出力処理手段104とを含んで構成され、入力処理手段103には、車両Mの下部側方を監視するための側方監視レーダ105a〜105dと、車両Mの速度を検出するための車速センサ106とが接続され、他方、出力処理手段104には、表示装置107と、ブザー音を発生させるためのブザー音発生装置108と、車両Mのブレーキを制御するためのブレーキ制御装置109とが接続されている。
【0121】
なお、側方監視レーダ105a〜105dそれぞれは、車両M(特に、タイヤホイール)の右前、左前、右後、左後の下部側方を監視するためのレーダである。また、側方監視レーダ105a〜105dとしてはUWB(Ultra Wide Band )などが挙げられ、監視距離としては1mくらいまでに設定されていることが望ましい。
【0122】
次に、実施の形態(9)に係る利便性向上装置101におけるマイコン102の行う処理動作▲9▼を図20に示したフローチャートに基づいて説明する。まず、車速センサ106から得られる情報に基づいて、車両Mの速度データvを取得し(ステップS101)、車両Mの速度vが所定の速度v’(例えば、5km/h)以下であるか否かを判断する(ステップS102)。
【0123】
速度vが所定の速度v’以下である(すなわち、車両Mが駐車を行っている可能性がある)と判断すれば、駐車をアシストするために、側方監視レーダ105a〜105dを作動させ(ステップS103)、次に、側方監視レーダ105a〜105dから得られる情報に基づいて、車両Mの右前、左前、右後、左後の下部側方それぞれに存在する障害物との距離Sa〜Sdを求め(ステップS104)、車両Mの右前、左前、右後、左後の下部側方それぞれに存在する障害物との距離Sa〜Sdを表示装置107へ表示する(ステップS105)。一方、ステップS102において、速度vが所定の速度v’以下でないと判断すれば、そのまま処理動作▲9▼を終了する。
【0124】
次に、距離Sa〜Sdのいずれかが、所定の距離S’(例えば、20cm)以下であるか否かを判断し(ステップS106)、距離Sa〜Sdのいずれかが、所定の距離S’以下である、すなわち、車両Mの右前、左前、右後、左後の下部側方いずれかに存在する障害物との距離が接近しており、タイヤホイールが路肩などに擦る危険性があるなどと判断すれば、次に、ブザー音発生装置108を制御することによって、ブザー音を発生させて、タイヤホイールが路肩などに擦る危険性があることを運転者に気づかせ(ステップS107)、さらに、ブレーキ制御装置109を制御することによって、ブレーキをかけて車両Mを停止させる(ステップS108)。一方、ステップS106において、距離Sa〜Sdのいずれも、所定の距離S’以下でないと判断すれば、そのまま処理動作▲9▼を終了する。
【0125】
上記実施の形態(9)に係る利便性向上装置によれば、車両Mの下部側方に存在する障害物(例えば、路肩など)との距離Sa〜Sdが求められ、前記障害物との距離Sa〜Sdが表示されたり、前記障害物との距離が非常に接近した場合に、ブザー音が鳴らされたり、車両Mが停止する。これにより、運転者は駐車時に、タイヤホイールなどに傷がつくのを防止することができる。
【0126】
なお、上記実施の形態(9)に係る利便性向上装置では、ブザー音を鳴らすことによって、側方に存在する障害物へ接近していることを運転者へ気づかせるようにしているが、別の実施の形態に係る利便性向上装置では、「タイヤホイールに傷がつきます」といったメッセージを出力するようにしても良い。また、さらに別の実施の形態では、右前、左前、右後、左後のいずれの場所で接近しているのかを運転者が認識し易くなるように、「右フロントタイヤに注意して下さい」といったメッセージなどを出力するようにしても良い。
【0127】
また、上記実施の形態(9)に係る利便性向上装置では、車両Mの下部側方に存在する障害物との距離をレーダから得られる情報に基づいて求めるようにしているが、前記距離の算出は、レーダから得られる情報に限定されるものではなく、例えば、カメラで撮影された画像データに基づいて、算出するようにしても良い。
【0128】
図21は、実施の形態(10)に係る利便性向上装置を含んで構成される利便性向上システムの要部を概略的に示したブロック図である。図中111は利便性向上装置を示しており、利便性向上装置111はマイコン112と、入力処理手段113と、出力処理手段114と、一人又は複数人の声紋に関する情報を記憶するための声紋情報記憶手段115と、各個人に対応づけて、それぞれに提供すべき情報(例えば、スケジュールに関する情報など)を記憶する提供情報記憶手段116とを含んで構成され、入力処理手段113には、音声を取得するための音声取得手段(マイク)117が接続され、他方、出力処理手段114には、スピーカ118が接続されている。
【0129】
マイコン112には携帯電話などの移動体通信装置119が接続されており、移動体通信装置119を使って外部に設置された情報処理装置との間でデータのやり取りが可能となっており、例えば、各個人それぞれに提供すべき情報などを外部から取り込み、提供情報記憶手段116へ記憶させておくことなどができるようになっている。
【0130】
図22は、提供情報記憶手段116に記憶される、各個人それぞれに提供すべき情報の一例を示したものであり、識別番号毎に、各個人の「氏名」、「スケジュール」、及び「受信メール」に関する情報などが記憶されている。例えば、識別番号「1」に該当する者の氏名は「鈴木一郎」で、本日のスケジュールは「10:00××商事訪問、12:00○○食品と昼食」で、自己のメールアドレス宛に届いた受信メールは「08:30△△商事の佐藤氏から、昨夜打ち合わせた件だが…、09:15□□企画の高橋氏から、次回のゴルフコンペは…」であるといった情報などが記憶されている。
【0131】
次に、実施の形態(10)に係る利便性向上装置111におけるマイコン112の行う処理動作[10]を図23に示したフローチャートに基づいて説明する。まず、音声取得手段117から得られる情報に基づいて、車両Mの室内で一定レベル以上の音声が発せられたか否かを判断し(ステップS111)、車両Mの室内で一定レベル以上の音声が発せられたと判断すれば、次に、その音声を解析することによって、発声者がスケジュールの提示を要求しているか否かを判断する(ステップS112)。なお、発声者がスケジュールの提示を要求しているか否かを判断する方法としては、例えば、発声者により「スケジュールを頼む」や「スケジュールをお願いする」などと発せられたか否かを判断するといった方法が挙げられる。一方、車両Mの室内で一定レベル以上の音声は発声されていないと判断すれば、そのまま処理動作[10]を終了する。
【0132】
発声者がスケジュールの提示を要求している(例えば、「スケジュールを頼む」と発せられた)と判断すれば、スケジュールの提示を要求していることを示すためのフラグf6を1にし(ステップS113)、その後、ステップS116へ進む。一方、発声者がスケジュールの提示を要求していないと判断すれば、次に、発声者が自己のメールアドレス宛に届いた受信メールの提示を要求しているか否かを判断する(ステップS114)。なお、発声者が受信メールの提示を要求しているか否かを判断する方法としては、例えば、発声者により「メールを頼む」や「メールをお願いする」などと発せられたか否かを判断するといった方法が挙げられる。
【0133】
発声者が受信メールの提示を要求している(例えば、「メールを頼む」と発せられた)と判断すれば、フラグf6を0にし(ステップS115)、その後、ステップS116へ進む。一方、発声者が受信メールの提示を要求していない(すなわち、車両Mの室内で発せられた言葉は、スケジュールの提示や、受信メールの提示を要求するものではない)と判断すれば、そのまま処理動作[10]を終了する。
【0134】
ステップS116では、音声取得手段117から得られた情報に基づいて、発声者により発声された声紋を解析し、次に、解析した声紋情報、及び声紋情報記憶手段115に記憶されている声紋情報に基づいて、発声者が特定されるか否かを判断する(ステップS117)。
【0135】
発声者が特定されたと判断すれば、次に、フラグf6が1であるか否かを判断し(ステップS118)、フラグf6が1である(すなわち、発声者はスケジュールの提示を要求している)と判断すれば、ステップS117で声紋情報により発声者を特定した結果に基づいて、提供情報記憶手段116から発声者に提供すべきスケジュールに関する情報を読み出し(ステップS119)、読み出した情報に基づいて、スピーカ118から音声にてスケジュールに関する情報を提示する(ステップS120)。
【0136】
一方、フラグf6が1でない(すなわち、発声者は受信メールの提示を要求している)と判断すれば、ステップS117で声紋情報により発声者を特定した結果に基づいて、提供情報記憶手段116から発声者に提供すべき受信メールに関する情報を読み出し(ステップS121)、読み出した情報に基づいて、スピーカ118から音声にて受信メールに関する情報を提示する(ステップS120)。また、ステップS117において、発声者が特定されなかったと判断した場合には、そのまま処理動作[10]を終了する。
【0137】
上記実施の形態(10)に係る利便性向上装置によれば、車両Mの乗員が特定され、特定された乗員へ提供すべき情報が読み出され、前記乗員に対し、該乗員へ提供すべき情報(例えば、スケジュールに関する情報や、受信メールに関する情報)が音声にて提供される。従って、秘書的な役割を担う装置を実現することができる。
【0138】
なお、上記実施の形態(10)に係る利便性向上装置では、車両Mの乗員の特定を、声紋情報に基づいて行うようにしているが、この特定は声紋情報の使用に限定されるものではなく、例えば、指紋情報や顔画像情報などその他の生体情報を用いても良く、また、生体情報でなくても良く、例えば、個別に割り当てられたパスワードなどを入力させるようにしても良い。
【0139】
また、上記実施の形態(10)に係る利便性向上装置では、乗員に提供すべき情報を予め提供情報記憶手段116へ記憶させておき、乗員からの要求があると提供情報記憶手段116から読み出した情報を乗員へ提供するようにしているが、別の実施の形態に係る利便性向上装置では、乗員からの要求があると、それをトリガとして、外部に設置された情報提供装置へアクセスして情報を取得し、前記情報提供装置から取得した情報を提供するようにしても良い。
【0140】
図24は、実施の形態(11)に係る利便性向上装置を含んで構成される利便性向上システムの要部を概略的に示したブロック図である。図中121は利便性向上装置を示しており、利便性向上装置121はマイコン122と、出力処理手段123とを含んで構成され、出力処理手段123には、チャイルドロックのロック/アンロックの切り換え制御をするためのチャイルドロック制御手段124と接続されている。
【0141】
マルチメディア機器125は、マイコン(図示しない)や入力装置126、タッチパネル機能を有したディスプレイ127などを含んで構成され、さらにはオーディオ機能やナビゲーション機能などが装備されている。マルチメディア機器125のマイコンと、利便性向上装置121のマイコン122とは接続されており、両者の間でデータのやり取りを行うことができるようになっている。
【0142】
また、マルチメディア機器125のディスプレイ127では、図25(a)に示したような操作画面を表示することができ、使用者はチャイルドロックのロック/アンロックの切り換えを操作画面を通じて指示することができるようになっている。なお、図25(b)に示したように、ディスプレイ127に表示される操作画面は階層構造になっている。また、マルチメディア機器125は、操作画面を通じて指示された内容を示すデータを、利便性向上装置121のマイコン122へ送信するようになっている。
【0143】
利便性向上装置121のマイコン122は、マルチメディア機器125から送信されてくるデータを受信すると、受信したデータに基づき、使用者がロックを指示していると判断した場合には、チャイルドロック制御手段124を制御するこによって、チャイルドロックをロックさせ、他方、使用者がアンロックを指示していると判断した場合には、チャイルドロック124を制御することによって、チャイルドロックをアンロックさせる。
【0144】
上記実施の形態(11)に係る利便性向上装置によれば、マルチメディア機器125に装備されているディスプレイ127(タッチパネル)を操作することによって、チャイルドロックのロック/アンロックの切り換えを指示することができるので、チャイルドロックのロック/アンロックの切り換えを簡単に行うことができるようになる。
【0145】
また、タッチパネルの操作画面は切り換わる(階層構造などになっている)ため、大人にとってその操作は難しくない(むしろ使い慣れた操作である)が、子供(特に幼児)にとっては決して簡単な操作ではない。従って、チャイルドロックのロック/アンロックの切り換えを子供が行えないようにすることができるので、利便性だけでなく安全性も確保することができる。
【0146】
次に、参考例(1)に係る利便性向上システムを説明する。無線通信(例えば、電話回線など)を通じて、車両Mに搭載されているナビゲーション装置に対して、目的地に関する情報や、前記目的地へ至る誘導経路を算出する際の条件を示した情報などを送信することができるようにし、また、ナビゲーション装置が外部から送信されてくるこれら情報に基づいて、前記目的地へ至るまでの誘導経路を算出することができるようにしておけば、運転者が車両Mへ乗り込む前に誘導経路の算出を完了させておくことができる。これにより、出発を時間のロス無くスムーズに行うことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態(1)に係る利便性向上装置を含んで構成される利便性向上システムの要部を概略的に示したブロック図である。
【図2】実施の形態(1)に係る利便性向上装置における個人情報記憶手段に記憶される、車両の使用権限者を個人情報の一例を示したものである。
【図3】実施の形態(1)に係る利便性向上装置におけるマイコンの行う処理動作を示したフローチャートである。
【図4】実施の形態(2)に係る利便性向上装置を含んで構成される利便性向上システムの要部を概略的に示したブロック図である。
【図5】実施の形態(2)に係る利便性向上装置におけるマイコンの行う処理動作を示したフローチャートである。
【図6】実施の形態(3)に係る利便性向上装置を含んで構成される利便性向上システムの要部を概略的に示したブロック図である。
【図7】実施の形態(3)に係る利便性向上装置におけるマイコンの行う処理動作を示したフローチャートである。
【図8】実施の形態(4)に係る利便性向上装置を含んで構成される利便性向上システムの要部を概略的に示したブロック図である。
【図9】実施の形態(4)に係る利便性向上装置におけるマイコンの行う処理動作を示したフローチャートである。
【図10】実施の形態(5)に係る利便性向上装置を含んで構成される利便性向上システムの要部を概略的に示したブロック図である。
【図11】実施の形態(5)に係る利便性向上装置における駐車場情報記憶手段に記憶される、各有料駐車場の位置情報、及び駐車料金の算出に必要となる料金情報の一例を示したものである。
【図12】実施の形態(5)に係る利便性向上装置におけるマイコンの行う処理動作を示したフローチャートである。
【図13】実施の形態(6)に係る利便性向上装置を含んで構成される利便性向上システムの要部を概略的に示したブロック図である。
【図14】実施の形態(6)に係る利便性向上装置におけるマイコンの行う処理動作を示したフローチャートである。
【図15】実施の形態(7)に係る利便性向上装置を含んで構成される利便性向上システムの要部を概略的に示したブロック図である。
【図16】実施の形態(7)に係る利便性向上装置におけるマイコンの行う処理動作を示したフローチャートである。
【図17】実施の形態(8)に係る利便性向上装置を含んで構成される利便性向上システムの要部を概略的に示したブロック図である。
【図18】実施の形態(8)に係る利便性向上装置におけるマイコンの行う処理動作を示したフローチャートである。
【図19】実施の形態(9)に係る利便性向上装置を含んで構成される利便性向上システムの要部を概略的に示したブロック図である。
【図20】実施の形態(9)に係る利便性向上装置におけるマイコンの行う処理動作を示したフローチャートである。
【図21】実施の形態(10)に係る利便性向上装置を含んで構成される利便性向上システムの要部を概略的に示したブロック図である。
【図22】実施の形態(10)に係る利便性向上装置における提供情報記憶手段に記憶される、各個人それぞれに提供すべき情報の一例を示したものである。
【図23】実施の形態(10)に係る利便性向上装置におけるマイコンの行う処理動作を示したフローチャートである。
【図24】実施の形態(11)に係る利便性向上装置を含んで構成される利便性向上システムの要部を概略的に示したブロック図である。
【図25】(a)は、利便性向上システムを構成するマルチメディア機器のディスプレイに表示される操作画面の一例を示した図であり、(b)は、操作画面が階層構造になっていることを説明するための説明図である。
【符号の説明】
1、21、31、51、61、71 利便性向上装置
81、91、101、111、121 利便性向上装置
2、22、32、52、62、72 マイコン
82、92、102、112、122 マイコン
5 指紋情報記憶手段
6 個人情報記憶手段
24、54、64 通信手段
25 カメラ
34 送信手段
35、65 GPS受信手段
36 ガレージ位置情報記憶手段
55 温度センサ
66 駐車場情報記憶手段
75、85 一酸化炭素濃度検出センサ
86 アイドリングスイッチ
95 コンライトセンサ
96 電力供給装置
105a〜105d 側方監視レーダ
115 声紋情報記憶手段
116 提供情報記憶手段
124 チャイルドロック制御手段
125 マルチメディア機器
Claims (19)
- 車両の運転者等の利便性を向上させるための利便性向上装置において、
前記車両の使用者に対応づけて、該使用者の個人情報を記憶する個人情報記憶手段と、
前記使用者を特定するための使用者特定手段と、
該使用者特定手段による特定結果に基づいて、前記個人情報記憶手段から前記車両の使用者の個人情報を読み出す個人情報読出手段と、
該個人情報読出手段により読み出された個人情報に基づいて、前記車両を前記使用者に適した環境に設定する車両環境設定手段とを備えていることを特徴とする利便性向上装置。 - 前記車両環境設定手段により設定される車両環境に、シートの位置、ペダルの位置、ミラーの位置、ステアリングの位置、エアバッグの展開力、サスペンションの硬さ、及び変速のタイミングのうちの少なくとも1つが含まれていることを特徴とする請求項1記載の利便性向上装置。
- 車両の運転者等の利便性を向上させるための利便性向上装置において、
第1の所定条件が成立すると、通信手段を使って、前記車両の室内を撮影するための画像撮影手段から得られる画像データを、第1の所定送信先へ送信する画像データ送信手段を備えていることを特徴とする利便性向上装置。 - 前記画像撮影手段から得られる画像データに基づいて、前記車両の室内に物体の動きがあるか否かを判断する物体動作判断手段を備え、
前記第1の所定条件に、前記物体動作判断手段により前記車両の室内に物体の動きがあると判断されることが含まれていることを特徴とする請求項3記載の利便性向上装置。 - 前記車両の外部から、前記画像データの送信要求があったか否かを判断する送信要求有無判断手段を備え、
前記第1の所定条件に、前記送信要求有無判断手段により前記送信要求があったと判断されることが含まれていることを特徴とする請求項3記載の利便性向上装置。 - 車両の運転者等の利便性を向上させるための利便性向上装置において、
前記車両の保管場所の位置情報を記憶する保管場所記憶手段と、
第2の所定条件が成立すると、前記保管場所に設置された保管場所開放装置に対し、開放要求信号を送信する開放要求信号送信手段と、
前記車両の位置情報、及び前記保管場所記憶手段に記憶されている前記保管場所の位置情報に基づいて、前記車両が前記保管場所付近に存在するか否かを判断する車両位置判断手段とを備え、
前記第2の所定条件に、前記車両位置判断手段により前記車両が前記保管場所付近に存在すると判断されることが含まれていることを特徴とする利便性向上装置。 - 前記車両が前記保管場所に接近してきたか否かを判断する車両接近判断手段を備え、
前記第2の所定条件に、前記車両接近判断手段により前記車両が前記保管場所に接近してきたと判断されることが含まれていることを特徴とする請求項6記載の利便性向上装置。 - 車両の運転者等の利便性を向上させるための利便性向上装置において、
前記車両の室内温度を計るための温度計測手段から得られる温度データに基づいて、前記車両の室内の温度が所定の温度になったか否かを判断する室内温度判断手段と、
該室内温度判断手段により前記車両の室内が前記所定の温度になったと判断すれば、通信手段を使って、前記車両の室内の温度が前記所定の温度になったことを示す情報を第2の所定送信先へ送信する温度状況送信手段とを備えていることを特徴とする利便性向上装置。 - 車両の運転者等の利便性を向上させるための利便性向上装置において、
駐車場での駐車料金の算出に必要となる料金情報を記憶する料金情報記憶手段と、
前記車両の駐車場での駐車開始時を特定する駐車開始時特定手段と、
該駐車開始時特定手段により特定された駐車開始時、及び前記料金情報記憶手段に記憶されている料金情報に基づいて、駐車料金と関係する駐車状況を求める駐車状況算出手段と、
該駐車状況算出手段により算出された駐車状況を示す情報を、通信手段を使って、第3の所定送信先へ送信する駐車状況送信手段とを備えていることを特徴とする利便性向上装置。 - 駐車料金の増大するタイミングに基づいて、前記駐車状況を示す情報の送信タイミングを決定する第1の送信タイミング決定手段を備え、
前記駐車状況送信手段が、前記第1の送信タイミング決定手段により決定された送信タイミングで前記情報を送信するものであることを特徴とする請求項9記載の利便性向上装置。 - 駐車料金に基づいて、前記駐車状況を示す情報の送信タイミングを決定する第2の送信タイミング決定手段を備え、
前記駐車状況送信手段が、前記第2の送信タイミング決定手段により決定された送信タイミングで前記情報を送信するものであることを特徴とする請求項9記載の利便性向上装置。 - 有料駐車場の位置情報を記憶する有料駐車場記憶手段を備え、
前記駐車開始時特定手段が、前記車両の位置情報、及び前記有料駐車場記憶手段に記憶されている前記有料駐車場の位置情報に基づいて、前記車両の前記有料駐車場での駐車開始を特定すると共に、前記車両の駐車開始時を特定するものであることを特徴とする請求項9〜11のうちのいずれかの項に記載の利便性向上装置。 - 車両の運転者等の利便性を向上させるための利便性向上装置において、
前記車両の室内に含まれる有害ガスを検出するための第1の有害ガス検出手段と、
該第1の有害ガス検出手段より得られるデータに基づき、室内に含まれる有害ガスの量に応じて、換気を行う換気手段とを備えていることを特徴とする利便性向上装置。 - 車両の運転者等の利便性を向上させるための利便性向上装置において、
前記車両の室外に含まれる有害ガスを検出するための第2の有害ガス検出手段と、
該第2の有害ガス検出手段より得られるデータに基づいて、前記車両の室外に含まれる有害ガスの量が所定量以上であるか否かを判断する有害ガス量判断手段と、
第3の所定条件が成立すると、前記車両のエンジンを停止させるエンジン停止手段とを備え、
前記第3の所定条件に、前記有害ガス量判断手段により前記車両の室外に含まれる有害ガスの量が所定量以上であると判断されること、及び前記車両がアイドリング状態にあることが含まれていることを特徴とする利便性向上装置。 - 車両の運転者等の利便性を向上させるための利便性向上装置において、
前記車両が静寂な場所に存在するか否かを判断する静寂場所判断手段と、
該静寂場所判断手段により前記車両が静寂な場所に存在すると判断すれば、クラクション音などの前記車両から発生される音の大きさを小さくする減音手段とを備えていることを特徴とする利便性向上装置。 - 前記静寂場所判断手段が、前記車両の室外の照度を計測する照度計測手段から得られる情報に基づいて、前記車両が静寂な場所に存在するか否かを判断するものであることを特徴とする請求項15記載の利便性向上装置。
- 車両の運転者等の利便性を向上させるための利便性向上装置において、
前記車両の下部側方を監視する側方監視手段から得られる情報に基づいて、前記車両の下部側方に存在する障害物との距離を求める障害物距離算出手段と、
該障害物距離算出手段により算出された障害物との距離に基づいて、所定の処理を行う処理手段とを備えていることを特徴とする利便性向上装置。 - 車両の運転者等の利便性を向上させるための利便性向上装置において、
各個人に対応づけて、各個人それぞれに提供すべき情報を記憶する提供情報記憶手段と、
前記車両の乗員を特定するための乗員特定手段と、
該乗員特定手段により特定された乗員に提供する情報を、前記提供情報記憶手段から読み出す提供情報読出手段と、
該提供情報読出手段により読み出された提供情報を前記乗員に対して提供する提供手段とを備えていることを特徴とする利便性向上装置。 - 車両の運転者等の利便性を向上させるための利便性向上装置において、
操作画面の切り換わるタッチパネルが操作されることにより送信されてくる信号に基づいて、チャイルドロック制御手段に対し、チャイルドロックのロック/アンロックの切り換えを指示する信号を出力する切換信号出力手段を備えていることを特徴とする利便性向上装置。
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