JP2004363790A - ボタン電話システム、その主装置、及びその着信方法 - Google Patents
ボタン電話システム、その主装置、及びその着信方法 Download PDFInfo
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Abstract
【解決手段】ボタン電話システムは、複数の内線電話機11を収容する主装置10、SIPサーバ30、及びSIP電話機40をLAN回線20経由で備える。SIPサーバ30は、主装置10及びSIP電話機40のSIP URLを登録する。SIP電話機40は、INVITEメッセージのToヘッダに主装置10のSIP URLと特定の内線電話機40のユーザ名とを設定しSIPサーバ30経由で主装置10に送る。主装置10は、複数の内線電話機40とそのユーザ名とを関連付けてデータテーブルに登録し、INVITEメッセージ受信時にToヘッダからユーザ名を取り出し、ユーザ名がデータテーブル上にあれば、該ユーザ名に対応する内線電話機11に個別に着信呼出をかける。
【選択図】 図1
Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、ボタン電話システム、その主装置、及びその着信方法に関し、とくにVoIP(Voice on Internet Protocol)の呼制御プロトコルの1つであるSIP(Session Initiation Protocol)を用いて、SIPサーバ経由で主装置に収容された複数の内線電話機及びシステム内のSIP電話機に個別着信させるボタン電話システムに関する。
【0002】
【従来の技術】
図4を参照して、従来のボタン電話システムの例を説明する。
【0003】
図4において、ボタン電話システムは、近年脚光を浴びているVoIP技術を採用したもので、ボタン電話機またはアナログの一般電話機等の複数の内線電話機(以下、「従来電話機」と呼ぶ)11〜11を収容した主装置10を備える。主装置10は、LAN(Local Area Network)回線20に接続される。LAN回線20には、主装置10のほか、音声通話用の呼制御プロトコルとして、SIPプロトコル処理用のアプリケーションを実装したVoIPサーバとしてのSIPサーバ30及びIP(Internet Protocol)電話機としての複数のSIP端末(以下、「SIP電話機」と呼ぶ)40〜40が接続される。SIPプロトコル処理用のアプリケーションは、主装置10にも実装される。
【0004】
SIP電話機40〜40は、図4の例では、主装置10およびSIPサーバ30と同一のLAN回線20上に接続され、システム内の内線電話機として扱われる端末と、そのLAN回線20にIPネットワーク50を介し接続された外部のLAN回線20に接続される端末とが含まれる。
【0005】
このSIP電話機40は、例えば、SIPプロトコルで規定された制御情報であるSIPメッセージのうち、リクエストメッセージの1つであるセッション開始要求用のINVITEメッセージとして、そのヘッダ部に含まれる「Toヘッダ」にSIPサーバ30に登録された着信先のSIPアドレスを示すSIP URL(Uniform Resource Locator)「ホスト名@ドメイン名」を設定したものをSIPサーバ30経由で着信先に送出することにより、着信呼出をかけることが可能となっている(「SIP URL」は、「SIP URI(Uniform Resource Identifiers)」とも呼ばれる)。
【0006】
主装置10は、例えば、従来電話機11を収容するインタフェースと、LAN回線20を収容するインタフェースと、RTP(Real Time Protocol)信号を内線電話機用の音声信号に変換し又はその逆変換を行なうCODEC回路と、それらを制御する中央制御装置と、システムデータ12を格納するデータベースとを有する。データベースには、システムデータ12として、例えば、主装置10のドメイン名(図4の例では「AAA」)とホスト名のほか、従来電話機11〜11のホスト名(図4の例では「CCC」、「DDD」、「EEE」)、システム内の内線電話機として取り扱うSIP電話機40のホスト名(図4の例では「FFF」)などを内線番号(図中の例では、「100」、「101」、「102」、「200」)等のホストを特定する情報に関連付けて設定し、保存することができる。中央制御装置には、SIPプロトコルを処理するアプリケーションが搭載されている。
【0007】
主装置10は、その起動時や、そのシステムデータの変更時等に、システムデータ12として設定された自らのドメイン名「AAA」と、従来電話機11のホスト名、SIP電話機40のホスト名を基に、システム内に収容する内線電話機(従来電話機11、SIP電話機40)のSIP URL「ホスト名@ドメイン名」をSIPサーバ30に登録するための登録(Register)メッセージを作成し、SIPサーバ30に送信する。この登録メッセージの形式は、SIPプロトコルに規定されている公知のものが使用される。
【0008】
SIP電話機40は、それぞれ単独で、自身をSIPサーバ30に登録する。すなわち、SIP電話機40は、自身のSIP URL「HYPERLINK ”mailto:FFF@AAA”FFF@AAA」と自身のIPアドレスを関連付けて登録する。この登録のタイミングは、主装置10の場合と同様、起動時やデータ変更時である。
【0009】
上記登録メッセージにより、SIPサーバ30には、図4の例では、ホスト名「CCC」の従来電話機11に対応するSIP URL「CCC@AAA」、ホスト名「DDD」の従来電話機11に対応するSIP URL「DDD@AAA」、ホスト名「EEE」の従来電話機11に対応するSIP URL「EEE@AAA」、ホスト名「FFF」のSIP電話機40に対応するSIP URL「FFF@AAA」がそれぞれ識別可能に登録される。
【0010】
このように登録されたSIP URLを基にそれぞれの従来電話機11〜11及びSIP電話機40がSIPサーバ30により識別されるので、これにより、システム内部のSIP電話機40もしくは外部のSIP電話機40から発信する際に、INVITEメッセージのToヘッダに着信先のSIP URLを指定することにより、SIPサーバ30経由で、システム内の従来電話機11〜11に個別に着信をかけることができる。
【0011】
なお、本発明に関連する先行技術文献としては以下のものがある。
【0012】
【特許文献1】
特開2001−177557号公報
【特許文献2】
特開2001−186196号公報
【特許文献3】
特開2002−335267号公報
【特許文献4】
特開2003−022223号公報
【0013】
【発明が解決しようとする課題】
しかし、上述した従来技術には、システム内の主装置に収容した内線電話機にSIP電話機から個別に着信をかけるためには、SIP URLを基にそれぞれの従来電話機を識別することができるが、この場合、主装置の起動時やシステムデータの変更時等のたびに、システム内に収容する内線電話機の数分、SIPサーバに登録作業を行わなければならないといった問題があった。
【0014】
本発明は、SIP電話機からシステム内の内線電話機に個別着信させるために行なうSIPサーバへのSIP URL登録作業を簡素化することを目的とする。
【0015】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するため、本発明にかかるボタン電話システムは、複数の内線電話機を収容する主装置と、前記主装置にネットワークを介して接続されるVoIPサーバと、前記主装置及び前記VoIPサーバに前記ネットワークを介して接続されるIP電話機とを備え、前記VoIPサーバは、少なくとも前記主装置の位置識別情報を登録する手段を有し、前記IP電話機は、前記複数の内線電話機のうち特定の内線電話機に発信する際、呼制御プロトコルで規定された制御情報として、その宛先情報に前記主装置の位置識別情報と前記特定の内線電話機の識別情報とを設定したものを前記VoIPサーバ経由で前記主装置に送る手段を有し、前記主装置は、自らの位置識別情報のほか、前記複数の内線電話機とその識別情報とを互いに関連付けてデータテーブルに登録する登録手段と、前記自らの位置識別情報を前記VoIPサーバに送る手段と、前記制御情報を受信したときに、前記宛先情報から前記内線電話機の識別情報を取り出し、前記データテーブルから前記内線電話機を検索し、該内線電話機が検索された場合、該内線電話機に着信呼出をかける制御手段とを備えたことを特徴とする。
【0016】
本発明にかかるボタン電話システムは、複数の内線電話機を収容する主装置と、前記主装置にネットワークを介して接続されるSIPサーバと、前記主装置及び前記SIPサーバに前記ネットワークを介して接続されるSIP電話機とを備え、前記SIPサーバは、少なくとも前記主装置のSIP URLを登録する手段を有し、前記SIP電話機は、前記複数の内線電話機のうち特定の内線電話機に発信する際、SIPプロトコルで規定されたINVITEメッセージとして、そのToヘッダに前記主装置のSIP URLと前記特定の内線電話機のユーザ名とを設定したものを前記SIPサーバ経由で前記主装置に送る手段を有し、前記主装置は、システムデータとして、自らのドメイン名及びホスト名のほか、前記複数の内線電話機とそのユーザ名とを互いに関連付けてデータテーブルに登録する登録手段と、SIPプロトコルで規定された登録メッセージとして、前記システムデータを基に自らのSIP URLを作成して前記SIPサーバに送る手段と、前記INVITEメッセージを受信したときに、前記Toヘッダから前記ユーザ名を取り出し、前記データテーブルから前記ユーザ名を検索し、該ユーザ名が検索された場合、該ユーザ名に対応する内線電話機に着信呼出をかける制御手段とを備えたことを特徴とする。
【0017】
本発明におけるSIP URL(Uniform Resource Locator)は、SIPプロトコルの場合、「SIP URI(Uniform Resource Identifiers)」とも呼ばれるもので、電子メールアドレスのように「@」を用いてテキスト形式で記述される。その記述態様は、例えば「SIP:ホスト名@ドメイン名」であるが、ホスト名の代わりに電話番号等、又、ドメイン名の代わりにIPアドレス等、SIPプロトコルの規定に従うものであれば、いずれの形態でも使用することができる。本発明の好適な実施態様では、@の前に記述されるホスト名は、主装置及びSIP電話機毎に設定される。この場合、それぞれの装置に実装されるSIP端末側のSIPプロトコル処理用アプリケーションプログラムであるユーザエージェント(UA)毎に登録される。
【0018】
前記制御手段は、前記ユーザ名が検索不可の場合、一般着信をかけるようにしてもよい。前記SIP電話機は、システム内の内線電話機として使用される第1のSIP電話機と、システム外の電話機として使用される第2のSIP電話機とを含み、前記登録手段は、前記システムデータとして、前記第1のSIP電話機のSIP URLとそのユーザ名とを互いに関連付けて前記データテーブルに登録してもよい。SIP電話機は、従来と同様、自身のSIP URLとIPアドレスを関連付けて、自身でSIPサーバに登録する。システムの内線として取り扱う第1のSIP電話機においても、主装置と同様、一つのユーザエージェント(UA)として登録される。
【0019】
本発明にかかるボタン電話システムの主装置は、複数の内線電話機を収容する構成において、システムデータとして、自らの位置識別情報のほか、前記複数の内線電話機とその識別情報とを互いに関連付けてデータテーブルに登録する登録手段と、自らの位置識別情報をVoIPサーバに送る手段と、呼制御プロトコルで規定された制御情報として、その宛先情報に前記主装置の位置識別情報と前記特定の内線電話機の識別情報とを設定したものを受信したときに、前記宛先情報から前記内線電話機の識別情報を取り出し、前記データテーブルから前記内線電話機を検索し、該内線電話機が検索された場合、該内線電話機に着信呼出をかける制御手段とを備えたことを特徴とする。
【0020】
本発明にかかるボタン電話装置の主装置は、複数の内線電話機を収容する構成において、システムデータとして、自らのドメイン名及びホスト名のほか、前記複数の内線電話機とそのユーザ名とを互いに関連付けてデータテーブルに登録する手段と、SIPプロトコルで規定された登録メッセージとして、前記システムデータを基に自らのSIP URLを作成して前記SIPサーバに送る手段と、前記SIPプロトコルで規定されたINVITEメッセージとして、、そのToヘッダに前記主装置のSIP URLと前記特定の内線電話機のユーザ名とを設定したものを受信したときに、前記Toヘッダから前記ユーザ名を取り出し、前記データテーブルから前記ユーザ名を検索し、該ユーザ名が検索された場合、該ユーザ名に対応する内線電話機に着信呼出をかける着信制御手段とを備えたことを特徴とする。
【0021】
本発明にかかるIP電話機は、複数の内線電話機を収容する主装置及びVoIPサーバに前記ネットワークを介して接続されるIP電話機において、前記複数の内線電話機のうち特定の内線電話機に発信する際、呼制御プロトコルで規定された制御情報として、その宛先情報に前記主装置の位置識別情報と前記特定の内線電話機の識別情報とを設定したものを前記VoIPサーバ経由で前記主装置に送る手段を有することを特徴とする。
【0022】
本発明にかかるSIP電話機は、複数の内線電話機を収容する主装置とSIPサーバとにネットワークを介して接続される構成において、前記複数の内線電話機のうち特定の内線電話機に発信する際、SIPプロトコルで規定されたINVITEメッセージとして、そのToヘッダに前記主装置のSIP URLと前記特定の内線電話機のユーザ名とを設定したものを前記SIPサーバ経由で前記主装置に送る手段を有することを特徴とする。
【0023】
本発明にかかるボタン電話システムの複数の内線電話機を収容する主装置と、該主装置にネットワークを介して接続されるVoIPサーバと、該VoIPサーバ及び前記主装置に前記ネットワークを介して接続されるIP電話機とを備えたボタン電話システムの着信方法において、前記主装置が、システムデータとして、自らの位置識別情報のほか、前記複数の内線電話機とその識別情報とを互いに関連付けてデータテーブルに登録するステップと、前記主装置が、自らの位置特定情報を前記VoIPサーバに送るステップと、前記VoIPサーバが、少なくとも前記主装置の位置識別情報を登録するステップと、前記IP電話機が、前記複数の内線電話機のうち特定の内線電話機に発信する際、呼制御プロトコルで規定された制御情報として、その宛先情報に前記主装置の位置識別情報と前記特定の内線電話機の識別情報とを設定したものを前記VoIPサーバ経由で前記主装置に送るステップと、前記主装置が、前記制御情報を受信したときに、前記宛先情報から前記内線電話機の識別情報を取り出し、前記データテーブルから前記内線電話機を検索し、該内線電話機が検索された場合、該内線電話機に着信呼出をかけるステップとを備えたことを特徴とする。
【0024】
本発明にかかるボタン電話システムの着信方法は、複数の内線電話機を収容する主装置と、該主装置にネットワークを介して接続されるSIPサーバと、該SIPサーバ及び前記主装置に前記ネットワークを介して接続されるSIP電話機とを備えたボタン電話装置の着信方法において、前記主装置が、システムデータとして、自らのドメイン名及びホスト名のほか、前記複数の内線電話機とそのユーザ名とを互いに関連付けてデータテーブルに登録するステップと、前記主装置が、SIPプロトコルで規定された登録メッセージとして、前記システムデータを基に自らのSIP URLを作成し前記SIPサーバに送るステップと、前記SIPサーバが、少なくとも前記主装置のSIP URLを登録するステップと、前記SIP電話機が、前記複数の内線電話機のうち特定の内線電話機に発信する際、SIPプロトコルで規定されたINVITEメッセージとして、そのToヘッダに前記主装置のSIP URLと該特定の内線電話機のユーザ名とを設定したものを前記SIPサーバ経由で前記主装置に送るステップと、前記主装置が、前記INVITEメッセージを受信したときに、前記Toヘッダから前記ユーザ名を取り出し、前記データテーブルから前記ユーザ名を検索し、該ユーザ名が検索された場合、該ユーザ名に対応する内線電話機に着信呼出をかけるステップとを備えたことを特徴とする。
【0025】
【発明の実施の形態】
以下、本発明にかかるボタン電話システム、その主装置、及びその着信方法の実施の形態を図1〜図3を参照して説明する。本実施形態において、前述した従来例と同様の構成については、同様の符号を付しその説明を省略又は簡略する。
【0026】
図1に示す本実施形態にかかるボタン電話システムは、VoIP技術を採用したもので、ボタン電話機(多機能電話機)またはアナログの一般電話機等の従来電話機11〜11を収容した主装置10を備える。主装置10は、LAN回線20に接続される。LAN回線20には、主装置10のほか、VoIPサーバとしてのSIPサーバ30及びIP電話機としての複数のSIP電話機40〜40が接続される。
【0027】
SIPサーバ30は、例えばSIPプロトコルで規定されるプロキシサーバ、リダイレクトサーバ、レジストラ、ロケーションサーバとしての機能を個別に又は一体に有するもので、これら機能を実現するためのSIPプロトコル処理用のアプリケーションを実装する。このSIPサーバ30は、SIPプロトコルに基づく処理を実行可能な構成であれば、専用サーバ、PCサーバ等、いずれのコンピュータマシン及びソフトウエアでも適用可能である。
【0028】
SIP電話機40は、例えばSIPプロトコルで規定されるユーザエージェント(UA)としての機能を有するもので、この機能を実現するためのSIPプロトコル処理用のアプリケーションを実装する。このSIP電話機40は、SIPプロトコルに基づく処理を実行可能な構成であれば、専用端末、PC等、いずれの端末装置及びソフトウエアでも適用可能である。
【0029】
SIP電話機40〜40は、、図1の例では、主装置10およびSIPサーバ30と同一のLAN回線20上に接続され、システム内の内線電話機として扱われる端末(第1のSIP電話機)と、そのLAN回線20にIPネットワーク50を介し接続された外部の異なるLAN回線20に接続される端末(第2のSIP電話機)とが含まれる。
【0030】
システム内の内線電話機として扱われるSIP電話機40は、従来と同様、自分自身でSIPサーバ30に登録する。この場合、SIP電話機40は、システム内の内線として取り扱うが、基本的には主装置10と同様一つのユーザエージェント(UA)として登録される。図1の例では、ユーザ名が「FFF」、ユーザエージェントとしてのホスト名が「siptel1」、SIPアドレス(位置識別情報)を示すSIP URL「ホスト名(又はこれに対応する情報)@ドメイン名(又はこれに対応する情報)」が「siptel1@AAA」、内線番号が「200」に設定され、SIPサーバ30には、SIP URL「siptel1@AAA」が登録される。
【0031】
このSIP電話機40は、例えば、SIPプロトコルで規定されたテキスト形式のSIPメッセージのうち、リクエストメッセージの1つであるセッション開始要求用のINVITEメッセージとして、そのヘッダ部に含まれる「Toヘッダ」にSIPサーバ30に登録された着信先のSIP URLを設定したものをSIPサーバ30経由で着信先に送出することにより、着信呼出をかけることが可能となっている。
【0032】
主装置10は、例えば図2に示すように、従来電話機11を収容する内線電話機収容インタフェース13と、LAN回線20を収容するLAN収容インタフェース14と、RTP(Real Time Protocol)信号を内線電話機用の音声信号に変換し又はその逆変換を行なうCODEC回路15と、それらを制御する中央制御装置16と、システムデータ12を格納するユーザデータ・データベース17とを有する。
【0033】
中央制御装置16は、例えば予め設定された制御プログラムの命令を読み出し、解読し、実行するCPUと、その制御プログラム、制御データを格納するメモリ(ROM/RAM)と、タイマ等を有する。制御プログラムには、SIPプロトコルを処理するためのアプリケーションが搭載されている。このアプリケーションには、SIP電話機40と同様、主装置10をユーザエージェント(UA)として機能させるための制御プログラムが含まれる。
【0034】
このうち、ユーザデータ・データベース17には、システムデータ12として、例えば、主装置10のドメイン名(図1の例では「AAA」)とユーザエージェント(UA)としてのホスト名(図1の例では「BBB」)のほか、主装置10内に収容された従来電話機11〜11の識別情報としてのユーザ名(図1の例では「CCC」、「DDD」、「EEE」)、システム内の内線電話機として取り扱うSIP電話機40の識別情報としてのユーザ名(図1の例では「FFF」)をシステム内の内線番号(図1の例では、「100」、「101」、「102」、「200」)と互いに関連付けて「ホスト名テーブル(データテーブル)」に設定し、保存している。また、このテーブルには、システム内の内線として扱うSIP電話機40の位置情報として、その内線番号(図中の例では「200」)とSIP URL(図中の例では「siptel1@AAA」)とを互いに関連付けて設定し、保存している。
【0035】
主装置10は、その起動時や、そのシステムデータの変更時等に、システムデータ12として設定された自らのドメイン名「AAA」とホスト名「BBB」を基に自身のSIP URL「BBB@AAA」を自身のIPアドレスに関連付けてSIPサーバ30に登録するための登録(Register)メッセージを作成し、SIPサーバ30に送信する。この登録メッセージの形式は、SIPプロトコルに規定されている公知のものが使用される。
また、SIP電話機40も、それぞれ単独で、自身をSIPサーバ30に登録する。すなわち、SIP電話機40は、自身のSIP URL「HYPERLINK ”mailto:FFF@AAA”siptel1@AAA」と自身のIPアドレスを関連付けて登録する。この登録のタイミングは、主装置10の場合と同様、起動時やデータ変更時である。
【0036】
上記登録メッセージにより、SIPサーバ30には、図1の例では、主装置10のSIP URL「BBB@AAA」が自身のIPアドレスに関連付けて識別可能に登録される。また、SIPサーバ30には、従来と同様に、システム内のSIP電話機40のSIP URL「siptel1@AAA」も、自身のIPアドレスに関連付けて登録される。
【0037】
次に、図3のフローチャートを参照して、本実施形態の全体の動作について詳細に説明する。
【0038】
まず、主装置10は、その起動時やシステムデータ・データベース17に格納されたシステムデータ12の変更時等に、中央制御装置16のSIP処理用アプリケーションを実行することにより、システムデータ12で設定されたドメイン名とホスト名をもとに、主装置10自身のSIP URLをSIPサーバ30に登録するための登録メッセージを作成し、その登録メッセージをSIPサーバ30に送信する。ここでは、主装置10のSIP URLは、「BBB@AAA」とする。これにより、SIPサーバ30には、主装置10のSIP URL「BBB@AAA」がそのIPアドレス(位置特定情報)に関連付けて登録される。
【0039】
次いで、システム内のSIP電話機40又は外部のSIP電話機40からシステム内の特定の従来電話機11に着信させる際、SIP電話機40は、SIP処理用アプリケーションを実行して、発信のためのINVITEメッセージを送出することにより、SIPサーバ30経由で発信する。
【0040】
このとき、SIP電話機40は、INVITEメッセージ中のToヘッダに、着信先の従来電話機11を収容する主装置10のSIP URL「BBB@AAA」を指定すると共に、着信先の従来電話機11のユーザー名を含ませたものをSIPサーバ30に送出する。この場合のToヘッダは、例えば、「To:着信先のユーザ名<主装置のSIP URL>」となる。例えば、システム内の内線電話番号「100」の従来電話機(ユーザ名「CCC」)に着信をかける場合のToヘッダは、「To:CCC<BBB@AAA>」となる。
【0041】
この着信先の主装置10のSIP URL及び従来電話機11のユーザ名に関する情報は、発信時にSIP電話機40のボタン、キーボード、マウス等のポイティングデバイス、又はタッチディスプレイ等の入力器(図示しない)を使って直接入力してもよいし、予めSIP電話機40のメモリ内の登録テーブル(電話帳等)に設定して格納しておき、発信時にその登録テーブルの中から選択、指定するようにしてもよい。
【0042】
次いで、SIPサーバ30は、上記INVITEメッセージを受信すると、そのToヘッダ中のSIP URLと、現在登録されているSIP URLを基に着信先をそのIPアドレス(位置特定情報)と共に特定し、その着信先に上記INVITEメッセージを送り、着信をかける。図1の例では、SIPサーバ30には、SIP URLとして現在「BBB@AAA」が登録されているので、Toヘッダ中のSIP URL「BBB@AAA」により主装置10が特定され、上記INVITEメッセージが送られる。
【0043】
そして、上記INVITEメッセージを受け取った主装置10は、図3に示すフローチャートの処理を実行する。この処理は、中央処理装置16の例えばメモリに格納される制御プログラムをCPUが実行することにより行われる。
【0044】
図3において、主装置10は、上記INVITEメッセージを受信すると(ステップS1)、該メッセージ中のToヘッダの内容を解析し、ユーザー名を取り出す(ステップS2)。この処理では、例えば、前述のようにToヘッダが「To:CCC<BBB@AAA>」の場合、ユーザ名「CCC」が取り出される。
【0045】
次いで、主装置10は、上記ユーザ名を基に、ユーザデータ・データベース17に予めシステムデータ12として登録されたデータテーブル(ホスト名テーブル)を検索し(ステップS3)、取り出したユーザー名と一致するものがあれば(ステップS4、YES)、それと関連付けられている該当端末である従来電話機11に着信をかけ(ステップS5)、一致するデータがなければ(ステップS4、NO)、該当端末がないと判断し、従来電話機11を特定せずに一般着信として着信をかける(ステップS5)。
【0046】
上記処理では、例えば、取り出されたユーザ名が「CCC」である場合、システムデータ・データベース17に格納されているシステムデータ12としてのデータテーブル中には、予め該ユーザ名「CCC」がその内線番号「100」の従来電話機11と関連付けて登録されているため、一致するデータがあると判断され、該当端末である内線番号「100」の従来電話機11に対し着信がかけられる。
【0047】
従って、本実施形態によれば、主装置10の起動時やシステムデータ変更時等に主装置30自身のSIP URLのみをSIPサーバ30に登録するだけで、SIP電話機40からシステム内の従来電話機11に個別に着信をかけることができる。
【0048】
この際、発信のためのINVITEメッセージのToヘッダに主装置10のSIP URLと従来電話機11のユーザー名とを設定すれば、SIPサーバ30により、INVITEメッセージ中のToヘッダ中に含まれるSIP URLを基に主装置10が識別され、主装置10により、INVITEメッセージ中のToヘッダ中に含まれるユーザ名を基にシステム内の従来電話機11が識別されるため、SIP電話機40からシステム内の従来電話機11に個別着信をかけることができ、従来のようにシステム内に収容する従来電話機11の数分、SIP URLをSIPサーバ30に登録しなくても済むのでその登録作業を大幅に簡素化することができる。
【0049】
なお、上記実施形態では、SIP電話機については、主装置と同様、自身のSIP URLがSIPサーバに登録されているため、直接個別のSIP URLを指定して着信をかけることができるが、これとは別の実施形態として、システム内の内線として取り扱うような場合は、従来電話機と同様にユーザ名を登録し、上記図3に示すフローチャートの処理手順と同様の手順によって個別着信させるようにしてもよい。内線収容した場合でも、SIP電話機は、独自のURLを持つが、主装置のURLを使って着信させることができる。このため、外部から見た場合、システム内のSIP URLを1つに統一することができる利点がある。
【0050】
例えば、図1の例では、システム内のSIP電話機40を主装置10の従来電話機11と同様に内線電話機として扱う場合、SIP電話機40のSIP URLとして、自身の「siptel1@AAA」を使用し、主装置30のシステムデータ12として登録されるデータテーブル中にSIP電話機40の内線番号「200」とユーザ名「FFF」とを互いに関連付けるほか、SIP電話機位置情報として、SIP電話機40の内線番号「200」とSIP URL「siptel1@AAA」とを互いに関連付けておく。そうすれば、システム内のSIP電話機40に対し外部のSIP電話機40から着信をかける際に、INVITEメッセージのToヘッダに主装置10のSIP URL「BBB@AAA」とその着信先のSIP電話機40のユーザ名「FFF」を指定(To:FFF<BBB@AAA>)すればよい。
【0051】
これにより、主装置10は、システムデータ12のデータテーブルを用いて、ユーザ名「FFF」を検索し、その内線番号「200」を特定すると共にその内線番号「200」を基にSIP電話機位置情報からSIP電話機40のSIP URL「siptel1@AAA」を特定する。従って、従来電話機11の場合と同様に、SIPサーバ30から主装置10経由で、SIP電話機40に着信をかけることができる。すなわち、外部から見た場合、システム内のSIP URLは、主装置のSIPURL「BBB@AAA」一つに統一して使用することができる。
【0052】
また、上記実施形態では、主装置10に登録されるシステムデータ12のSIP電話機位置情報として、SIP電話機40の内線番号「200」とそのSIP URL「siptel1@AAA」を関連付ける場合を説明しているが、他の例として、SIP電話機40の内線番号と関連付ける位置情報は、SIP URLのほか、IPアドレスでもよい。この場合は、システムからSIP電話機40を呼び出す際、SIPサーバ30を経由せずに直接INVITEメッセージを送出することができる。
【0053】
また、上記実施形態では、システム内外のSIP電話機からシステム内の主装置に収容された従来電話機に個別着信させる場合を説明したが、これとは逆に、従来電話機からSIP電話機に着信させる場合は、その一変形例として、予め主装置のデータベースに、システムデータとして、SIP電話機を特定するユーザ名、内線番号等の情報をSIP URLに関連付けて登録しておき、従来電話機からその登録情報を指定することにより、主装置がその情報をSIP電話機のSIP URLに変換し、INVITEメッセージのToヘッダにそのSIP URLを設定して、そのINVITEメッセージをSIPサーバに送出し、SIPサーバの処理でその着信先のSIP電話機を特定し、その相手先にSIPサーバ経由でINVITEメッセージを転送し、これにより着信呼出をかけするようにしてもよい。
【0054】
また、上記実施形態では、SIP URLはメールアドレスのように「ホスト名@ドメイン名」の形態で説明しているが、本発明はこれに限らず、例えば@の前側にホスト名ではなく、電話番号を記述したり、@の後側にドメイン名ではなくIPアドレスを記述したりする等、SIPプロトコルの規定に従うものであれば、種々の形態のものを適用することができる。
【0055】
また、上記実施形態では、VoIPの呼制御プロトコルとしてSIPプロトコルを用いた場合を説明してあるが、本発明はこれに限定されず、例えば、H.323やMEGACO(Media Gateway Control Protocol)(H.248)等の他の呼制御プロトコルを用いた場合でも適用可能である。この場合は、使用する呼制御プログラムに応じて、SIPサーバはVoIPサーバ、SIP電話機はIP電話機、主装置のSIP URLはその位置識別情報(電話機位置情報)、内線電話機のユーザ名はその識別情報、登録メッセージ及びINVITEメッセージ等のSIPメッセージは呼制御用の制御情報に置き換えて適用することが可能である。
【0056】
なお、本発明は、代表的に例示した上述の実施形態に限定されるものではなく、当業者であれば、特許請求の範囲の記載内容に基づき、その要旨を逸脱しない範囲内で種々の態様に変形、変更することができる。これらの変更例や変形例も本発明の権利範囲に属するものである。
【0057】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明によれば、INVITEメッセージのToヘッダに主装置自身のSIP URLと内線電話機のユーザー名を用いることにより、SIPサーバに対し主装置自身のSIP URLのみを登録しておけば、システム内の内線電話機に個別着信させることができ、これにより、SIPサーバに対し、システム内の内線電話機のSIP URLをその数分、登録作業を行わなくても済むので、その登録作業を大幅に簡素化することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施形態にかかるボタン電話システムの構成を示す概略図である。
【図2】主装置の内部構成を示す概略ブロック図である。
【図3】SIP電話機からシステム内の従来電話機に着信をかける場合の主装置の処理例を示すフローチャートである。
【図4】従来例のボタン電話システムの構成例を示す概略図である。
【符号の説明】
10 主装置
11 従来電話機(内線電話機)
12 システムデータ
13 内線電話機収容インターフェース
14 LAN収容インターフェース
15 CODEC回路
16 中央処理装置
17 システムデータ・データベース
20 LAN回線
30 SIPサーバ
40 SIP電話機
50 IPネットワーク
Claims (10)
- 複数の内線電話機を収容する主装置と、
前記主装置にネットワークを介して接続されるVoIPサーバと、
前記主装置及び前記VoIPサーバに前記ネットワークを介して接続されるIP電話機とを備え、
前記VoIPサーバは、少なくとも前記主装置の位置識別情報を登録する手段を有し、
前記IP電話機は、前記複数の内線電話機のうち特定の内線電話機に発信する際、呼制御プロトコルで規定された制御情報として、その宛先情報に前記主装置の位置識別情報と前記特定の内線電話機の識別情報とを設定したものを前記VoIPサーバ経由で前記主装置に送る手段を有し、
前記主装置は、自らの位置識別情報のほか、前記複数の内線電話機とその識別情報とを互いに関連付けてデータテーブルに登録する登録手段と、自らの位置識別情報を前記VoIPサーバに送る手段と、前記制御情報を受信したときに、前記宛先情報から前記内線電話機の識別情報を取り出し、前記データテーブルから前記内線電話機を検索し、該内線電話機が検索された場合、該内線電話機に着信呼出をかける制御手段とを備えたことを特徴とするボタン電話システム。 - 複数の内線電話機を収容する主装置と、
前記主装置にネットワークを介して接続されるSIPサーバと、
前記主装置及び前記SIPサーバに前記ネットワークを介して接続されるSIP電話機とを備え、
前記SIPサーバは、少なくとも前記主装置のSIP URLを登録する手段を有し、
前記SIP電話機は、前記複数の内線電話機のうち特定の内線電話機に発信する際、SIPプロトコルで規定されたINVITEメッセージとして、そのToヘッダに前記主装置のSIP URLと前記特定の内線電話機のユーザ名とを設定したものを前記SIPサーバ経由で前記主装置に送る手段を有し、
前記主装置は、システムデータとして、自らのドメイン名及びホスト名のほか、前記複数の内線電話機とそのユーザ名とを互いに関連付けてデータテーブルに登録する登録手段と、SIPプロトコルで規定された登録メッセージとして、前記システムデータを基に自らのSIP URLを作成して前記SIPサーバに送る手段と、前記INVITEメッセージを受信したときに、前記Toヘッダから前記ユーザ名を取り出し、前記データテーブルから前記ユーザ名を検索し、該ユーザ名が検索された場合、該ユーザ名に対応する内線電話機に着信呼出をかける制御手段とを備えたことを特徴とするボタン電話システム。 - 前記制御手段は、前記ユーザ名が検索不可の場合、一般着信をかけることを特徴とする請求項2記載のボタン電話システム。
- 前記SIP電話機は、システム内の内線電話機として使用される第1のSIP電話機と、システム外の電話機として使用される第2のSIP電話機とを含み、
前記登録手段は、前記システムデータとして、前記第1のSIP電話機のSIP URLとそのユーザ名とを互いに関連付けて前記データテーブルに登録することを特徴とする請求項2又は3記載のボタン電話システム。 - 複数の内線電話機を収容する主装置において、
自らの位置識別情報のほか、前記複数の内線電話機とその識別情報とを互いに関連付けてデータテーブルに登録する登録手段と、
前記自らの位置識別情報をVoIPサーバに送る手段と、
呼制御プロトコルで規定された制御情報として、その宛先情報に前記主装置の位置識別情報と前記特定の内線電話機の識別情報とを設定したものを受信したときに、宛先情報から前記内線電話機の識別情報を取り出し、前記データテーブルから前記内線電話機を検索し、該内線電話機が検索された場合、該内線電話機に着信呼出をかける制御手段とを備えたことを特徴とするボタン電話システムの主装置。 - 複数の内線電話機を収容する主装置において、
システムデータとして、自らのドメイン名及びホスト名のほか、前記複数の内線電話機とそのユーザ名とを互いに関連付けてデータテーブルに登録する手段と、
SIPプロトコルで規定された登録メッセージとして、前記システムデータを基に自らのSIP URLを作成して前記SIPサーバに送る手段と、
前記SIPプロトコルで規定されたINVITEメッセージとして、そのToヘッダに前記主装置のSIP URLと前記特定の内線電話機のユーザ名とを設定したものを受信したときに、前記Toヘッダから前記ユーザ名を取り出し、前記データテーブルから前記ユーザ名を検索し、該ユーザ名が検索された場合、該ユーザ名に対応する内線電話機に着信呼出をかける着信制御手段とを備えたことを特徴とするボタン電話システムの主装置。 - 複数の内線電話機を収容する主装置及びVoIPサーバに前記ネットワークを介して接続されるIP電話機において、
前記複数の内線電話機のうち特定の内線電話機に発信する際、呼制御プロトコルで規定された制御情報として、その宛先情報に前記主装置の位置識別情報と前記特定の内線電話機の識別情報とを設定したものを前記VoIPサーバ経由で前記主装置に送る手段を有することを特徴とするIP電話機。 - 複数の内線電話機を収容する主装置とSIPサーバとにネットワークを介して接続されるSIP電話機において、
前記複数の内線電話機のうち特定の内線電話機に発信する際、SIPプロトコルで規定されたINVITEメッセージとして、そのToヘッダに前記主装置のSIP URLと前記特定の内線電話機のユーザ名とを設定したものを前記SIPサーバ経由で前記主装置に送る手段を有することを特徴とするSIP電話機。 - 複数の内線電話機を収容する主装置と、該主装置にネットワークを介して接続されるVoIPサーバと、該VoIPサーバ及び前記主装置に前記ネットワークを介して接続されるIP電話機とを備えたボタン電話システムの着信方法において、
前記主装置が、自らの位置識別情報のほか、前記複数の内線電話機とその識別情報とを互いに関連付けてデータテーブルに登録するステップと、
前記主装置が、自らの位置識別情報を前記VoIPサーバに送るステップと、
前記VoIPサーバが、少なくとも前記主装置の位置識別情報を登録するステップと、
前記IP電話機が、前記複数の内線電話機のうち特定の内線電話機に発信する際、呼制御プロトコルで規定された制御情報として、その宛先情報に前記主装置の位置識別情報と前記特定の内線電話機の識別情報とを設定したものを前記VoIPサーバ経由で前記主装置に送るステップと、
前記主装置が、前記制御情報を受信したときに、前記宛先情報から前記内線電話機の識別情報を取り出し、前記データテーブルから前記内線電話機を検索し、該内線電話機が検索された場合、該内線電話機に着信呼出をかけるステップとを備えたことを特徴とするボタン電話システムの着信方法。 - 複数の内線電話機を収容する主装置と、該主装置にネットワークを介して接続されるSIPサーバと、該SIPサーバ及び前記主装置に前記ネットワークを介して接続されるSIP電話機とを備えたボタン電話装置の着信方法において、
前記主装置が、システムデータとして、自らのドメイン名及びホスト名のほか、前記複数の内線電話機とそのユーザ名とを互いに関連付けてデータテーブルに登録するステップと、
前記主装置が、SIPプロトコルで規定された登録メッセージとして、前記システムデータを基に自らのSIP URLを作成し前記SIPサーバに送るステップと、
前記SIPサーバが、少なくとも前記主装置のSIP URLを登録するステップと、
前記SIP電話機が、前記複数の内線電話機のうち特定の内線電話機に発信する際、SIPプロトコルで規定されたINVITEメッセージとして、そのToヘッダに前記主装置のSIP URLと該特定の内線電話機のユーザ名とを設定したものを前記SIPサーバ経由で前記主装置に送るステップと、
前記主装置が、前記INVITEメッセージを受信したときに、前記Toヘッダから前記ユーザ名を取り出し、前記データテーブルから前記ユーザ名を検索し、該ユーザ名が検索された場合、該ユーザ名に対応する内線電話機に着信呼出をかけるステップとを備えたことを特徴とするボタン電話システムの着信方法。
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