JP2004355812A - 表示素子 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】ITO膜にドープ材として、Hf、Zr、及び、Vをドープすることにより、低比抵抗で高透過率を備えたITO膜を表面層として成膜することにより、低駆動電圧で高輝度の有機EL素子が得られる。この場合、ドープ材はITO膜の表面層内に、離散的に、即ち、段階的にドープされても良いし、連続的に変化するようにドープされても良い。このような表面層を含むITO膜を用いることにより、発光層との間に配置される中間層の構成を簡略化でき、大画面の有機EL素子を容易に製造することができる。
【選択図】 図1
Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、透明導電性電極を備えた表示素子に関し、特に、有機化合物からなる発光層を備えた有機表示素子(以下、有機EL素子と呼ぶ)に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、この種の有機EL素子は透明導電性電極と対向電極とを備え、これら透明導電性電極と対向電極との間に、バッファ層、正孔注入層、正孔輸送層、発光層、及び、電子輸送層からなる有機多層膜を設けた構成を備えている。この場合、透明導電性電極及び対向電極はそれぞれ陽極及び陰極として動作し、陽極には、透明性が高く、電気抵抗が低い酸化インジウムスズ(Indium Tin Oxide(以下、ITO))膜が広く使用され、他方、陰極には、アルミニウム等の金属材料が使用されている。
【0003】
このような有機EL素子では、陽極から注入された正孔と陰極から注入された電子とが発光層で再結合することにより発光を行う。発光材料として種々の有機材料を使用できることから、有機EL素子は多様な発光色が得られるものと期待され、研究・開発が盛んに行われている。
【0004】
一方、有機EL素子の特性としては、駆動電圧が低く、陽極から正孔輸送層に対する正孔注入効率が高いことが要求されている。しかしながら、陽極として使用される通常のITOは、正孔輸送層のイオン化ポテンシャルに比較して遥かに低い仕事関数を有しているため、陽極と正孔輸送層との間のエネルギー障壁が大きく、駆動電圧が高くなり、しかも、正孔注入効率も悪い。
【0005】
したがって、陽極としてITO膜を使用した場合、陽極であるITO膜と正孔輸送層との間のエネルギー障壁が小さい方が望ましい。このため、ITO膜表面を酸化性雰囲気でアニール処理或いはプラズマ処理し、ITO膜の仕事関数を高くすることが提案されている。しかしながら、本発明者等の実験によれば、この手法によって仕事関数を高くしても、1週間程度時間が経過すると、ITO膜の仕事関数は元の仕事関数に戻ってしまうことが確認された。
【0006】
更に、特開2000−72526号公報(特許文献1)には、ITO膜に仕事関数の高い酸化ルテニウム、酸化モリブデン、或いは、酸化バナジウムを添加したターゲットを用意し、当該ターゲットをマグネトロンスパッタすることによって、仕事関数の高いITO膜を成膜することが開示されている。
【0007】
また、特開2000−68083号公報(特許文献2)はITO膜を2層構造とすることにより、正孔輸送層と接する界面側ITO膜の仕事関数を大きくする技術を開示している。
【0008】
次に、特開2002−83693号公報(特許文献3)には、表面の仕事関数が4.9eV〜5.5eVで、表面高低差が1nm〜10nm、且つ、比抵抗が1.6x10−6Ω・m以下の透明導電膜付基板が開示されている。
【0009】
【特許文献1】
特開2000−72526号公報
【0010】
【特許文献2】
特開2000−68083号公報
【0011】
【特許文献3】
特開2002−83693号公報
【0012】
【発明が解決しようとする課題】
一方、本発明者等の研究によれば、透明導電性膜として使用されるITO膜の仕事関数を高くすると、導電性が低くなり、この結果、ITO膜の抵抗が高くなってしまうと言う関係、即ち、ITO膜の仕事関数と導電性とは互いにトレードオフの関係にあることが判明した。更に、導電性を高くすると、ITO膜の透明性が悪くなることも判明した。
【0013】
上記した点を考慮して、特許文献1を参照すると、特許文献1では、酸化インジウムまたは酸化インジウム、酸化亜鉛、酸化スズを基本的構成成分とする組成物に対して、酸化ルテニウム、酸化モリブデン、及び、酸化バナジウムから選択される金属酸化物を添加した組成物の焼結体を形成し、当該焼結体をスパッタリングのターゲットとして使用している。このターゲットをガラス基板上にマグネトロンスパッタリングすることによって、成膜して得られた透明導電性膜は、波長500nmの光線に対して79%程度の光線透過率を示すと共に、0.84mΩ・cm程度の比抵抗及び5.51eV程度の仕事関数を有している。
【0014】
他方、特許文献2は、透明導電性膜を最上部に配置したリバースタイプの有機EL素子を開示している。更に、特許文献2は、正孔注入輸送層との界面における陽極(ITO膜)のスパッタ成膜条件と、残りの部分における陽極(ITO膜)のスパッタ成膜条件を変化させることにより、界面部におけるイオン化ポテンシャルを6.0eV、抵抗を300Ωにし、他の部分におけるイオン化ポテンシャルを4.5eV、抵抗を100Ωにできることを開示している。
【0015】
更に、特許文献3では、SnO2を4〜6質量%含有したITO焼結体を用いてイオンプレーティングすることにより、ガラス基板上に、ITO膜を成膜することを開示している。
【0016】
しかしながら、特許文献1に示されたように、透明性導電膜全体の仕事関数を高くした場合、光線透過率が80%程度に低下してしまう。また、特許文献2は、酸素の流量を変化させることによって陽極の成膜条件を変化させているだけであり、ITO膜の抵抗が比較的高く、導電性の点で充分ではない。
【0017】
また、特許文献3に示されたように、SnO2の添加量を調整することによってITO膜の仕事関数を高くする方法はITO膜の導電性及び透明性を劣化させると言う欠点がある。
【0018】
更に、上記した特許文献1〜3は、仕事関数、導電性、及び、透明性の全ての特性を満足した有機EL素子及びその製造方法について何等開示していない。
【0019】
本発明の目的は、仕事関数、導電性、及び、透明性の全てにおいて優れた特性を備えたITO膜を有する表示素子、特に、有機EL素子を提供することである。
【0020】
本発明の他の目的は有機多層膜の構造を簡単にすることができる有機EL素子を提供することである。
【0021】
本発明の更に他の目的は低駆動電圧で高い輝度を実現できる有機EL素子を提供することである。
【0022】
本発明の他の目的は、優れた特性を持つITO膜を備えた表示素子の製造方法を提供することである。
【0023】
【課題を解決するための手段】
本発明の一態様によれば、透明導電性電極と当該透明導電性電極と対向する対向電極とを有する表示素子において、前記透明導電性電極はHf、Zr、及びVの少なくとも1つを含むITO膜によって形成されていることを特徴とする表示素子、特に、有機EL素子が得られる。この場合、前記ITO膜は、前記Hf、Zr、Vの少なくとも1つを含む表面層を含んでいることを特徴とする表示素子、特に、有機EL素子が得られる。また、前記表面層は前記対向電極側に位置付けられ、これによって、前記透明導電性電極の仕事関数は前記対向電極の方向に、不連続的又は連続的に前記対向電極方向に高くすることが好ましい。ITO膜の表面層の仕事関数を発光層の仕事関数に近づけることにより、透明導電性電極と発光層との間に、バッファ層及び正孔(ホール)注入層等の中間層を省くことができ、これによって、有機多層膜の構造を簡略化できる。
【0024】
ここで、前記透明導電性電極の表面層の仕事関数は、4.8eVから5.5eVまで変化することが好ましい。更に、前記表面層はHfを含むITO膜であり、5〜200オングストロームの厚さを有していることが望ましい。
【0025】
【発明の実施の形態】
以下、図面を参照して、本発明の一実施形態に係る有機EL素子を例にとって説明する。図示された有機EL素子は、ソーダライム等のガラスによって形成されたガラス基板10と、当該ガラス基板11の一表面(図では上面)上に被着された本発明に係る透明導電膜11とを備えている。当該透明導電膜11については、後でより詳細に説明する。
【0026】
図示された例では、透明導電膜11上に、バッファ層12、ホール注入層13、ホール輸送層14、発光層15、電子輸送層16が順次積層され、電子輸送層16には、金属層17が形成されている。ここで、透明導電膜11及び金属層17はそれぞれ陽極及び陰極として動作し、ホール輸送層14、発光層15、及び、電子輸送層16は有機材料によって形成されているため、有機多層膜と呼ぶ。図示された有機EL素子は透明電極11から金属層17までの積層構造部分によって構成されている。
【0027】
更に、陰極を構成する金属層17上には、パッシベーション層18が形成されており、当該パッシベーション層18は前述した層全体の側面を覆っている。パッシベーション層18には、キャップ19が取り付けられ、キャップ19とパッシベーション層18との間のギャップには、窒素ガスが封入されている。
【0028】
具体的に説明すると、透明導電膜11は後述する酸化インジウムスズ(ITO)膜によって形成されており、有機多層膜を構成するホール輸送層14としては、例えばトリフェニルジアミン等を使用することができ、他方、発光層15としてはドーパントを含有したキノリノールアルミニウム錯体、DPViビフェニル等を使用することができる。更に、電子輸送層16としては、シロール誘導体、シクロペンタジエン誘導体等を使用できる。また、陰極を形成する金属層17は3.7eVの仕事関数を有するアルミニウム等によって形成されている。
【0029】
前述したホール輸送層14は、5.5eVの仕事関数を有しており、更に、発光層15は当該ホール輸送層14の仕事関数よりも高い5.8eVの仕事関数を有している。
【0030】
上記した構成の有機EL素子では、透明導電膜11を陽極とし、金属層17を陰極として両者間に電圧を印加すると、陽極からの正孔が正孔輸送層14を介して発光層15に注入され、他方、陰極である金属層17から電子が電子輸送層16を介して発光層15に到達する。発光層15では、正孔と電子とが再結合して、ガラス基板10側に光を放出される。
【0031】
図1において、透明導電膜11としてITO膜が使用された場合、通常ITO膜の仕事関数は4.8eVであり、5.5eVの仕事関数を持つ発光層15に比較して相当に低いため、両者間には高いエネルギー障壁が存在する。このことは、有機EL素子の駆動電圧を高くする必要があることを意味しており、低駆動電圧の要求に応えられない。このことを考慮して、透明導電膜11であるITO膜と正孔輸送層14との間のエネルギー障壁を0.7eV以下にするために、ITO膜の仕事関数を4.9〜5.5eVに設定することが前述した特許文献3に記載されている。このための手段として、当該特許文献3は、SnO2を4〜6質量%含有するITO焼結体をイオンプレーティングすることによりガラス基板10上に形成することを記載している。
【0032】
しかしながら、特許文献3のように、ITO膜11内のSnO2の含有量を調節して仕事関数を高くした場合、ITO膜11の透明性が悪くなってしまう。
【0033】
前述した点に鑑み、本発明は、透明導電膜11として、高い導電性及び仕事関数を有すると共に、透明性の高いITO膜を形成する手法並びに当該ITO膜を有する有機EL素子を開示するものである。
【0034】
図2をも参照して、本発明に係る有機EL素子に使用されるITO膜についてより詳細に説明する。図2には、ガラス基板10上の透明導電膜11としてのITO膜の構成が模式的に示されており、図示されたITO膜はガラス基板10側の母材層110と、破線で示されたバッファ層12側の表面層111とを備えている。このうち、母材層110は通常のスパッタリングにより形成された4.8eVの仕事関数を有している。一方、ITO膜の表面層は、母材層110の仕事関数よりも高い仕事関数を有するITO膜であり、当該仕事関数の高いITO表面層111は後述するように、不純物をドープすることによって得られる。本発明では、この知見に基づいて、不純物をドープしたITO膜を表面層111として使用している。
【0035】
本発明者等は、ITO膜に添加するドープ材として、Nb、Mo、Sbを実験したが、これらNb、Mo、Sbをドープ材として添加した場合、ITO膜の導電性が低下してしまい、実用に適していないことが判明した。
【0036】
そこで、Hf、Zr、及び、Vをそれぞれをドープ材として使用して、透明性(透過率)、導電性(比抵抗)、仕事関数、駆動電圧、輝度の全ての点で充分な特性を有するITO膜が得られることを見出した。即ち、表面層111に添加される不純物を選択すると共に、表面層111の厚さを調整すれば、ITO膜における透明性は実質上低下しないことが無いことが確認された。また、ドープ材を選択することにより、高い仕事関数及び導電性も長期間に亘って維持できることも確認された。これは、Hf、Zr、VがInのイオン半径の15%以内のイオン半径を有し、且つ、Hf、Zr、V原子価(+4)とInの原子価(+3)の差が1であるためであると推測される。
【0037】
図2に示された例では、ガラス基板10から発光層15(バッファ層12)の方向に、ITO膜表面層111におけるドープ材の添加量を不連続的(段階的)又は連続的に増加させ、これによって、ガラス基板10から発光層15の方向に段階的に又は連続的に増加する仕事関数を有するITO膜が形成されている。尚、ITO表面層111の仕事関数が発光層15の仕事関数(5.8eV)に近い場合には、図1に示されたバッファ層12及びホール注入層13は後述するように必ずしも必要ではなくなる。
【0038】
以下、Hfをドープ材として添加したITO膜の特性を仕事関数、透明性(透過率)、及び、比抵抗をSIMS等により調べた。
【0039】
図3を参照すると、スパッタリングによりHfを添加したITO膜の仕事関数とHfの濃度との関係が示されている。図3では、Hfターゲットに供給される電力がHfの濃度に比例することから、横軸にHfターゲットに与えられる電力(W)を取り、縦軸にHfをドープしたITO膜の仕事関数(eV)を取っている。図3に示された曲線C1からも明らかな通り、Hfターゲットに供給される電力が大きくなるにつれて、即ち、ドープされるHfの濃度が高くなるにしたがって、ITO膜の仕事関数は4.9から5.45eVまで変化している。したがって、目的とするITO膜の仕事関数に応じて、Hfターゲットの電力を制御することによって、4.9〜5.45eVまでの仕事関数を有するITO膜を得ることができる。
【0040】
尚、上記したように、HfをドープされたITO膜は、酸素プラズマ処理されたITO膜のように、経時的な変化が無いことも確認された。
【0041】
次に、図4(a)及び(b)はそれぞれHfをドープしないITO膜と、ITO膜にHfをドープした厚さ100オングストロームのITO膜を追加したものの可視光に対する透過率(%)の変化を示している。即ち、図4(a)はHfをドープしない通常のITO膜の特性を示し、図4(b)は通常のITO膜上に厚さ100オングストロームのHfドープのITO膜の特性を示している。図4(a)及び(b)の横軸は可視光の波長(400nm〜800nm)を示し、縦軸は透過率を示している。図4(a)及び(b)を比較しても明らかな通り、Hfをドープした厚さ100オングストロームを含むITO膜と、ドープしないITO膜とは、実質的に同じ透過率を有している。この関係で、100オングストロームの厚さのHfドープを含むITO膜はHfをドープしないITO膜と同様に、550nmの波長に対して90%の透過率を示し、透明性の低下が実質的に無いことが判る。
【0042】
更に、図5を参照すると、横軸にHfドープのITOの膜厚が示され、縦軸に、HfをドープしたITO膜とHfをドープしないITO膜との相対的な比抵抗の比(相対抵抗)(%)が示されている。図からも明らかな通り、HfをドープしたITO膜の膜厚が100オングストローム程度まで、ドープしないITO膜と実質的に同じ抵抗(相対抵抗は100%)であり、膜厚が100オングストロームを超えると、HfをドープしないITO膜に比較して比抵抗が高くなり、200オングストロームになると2倍近くになる。このことから、表面層111の厚さは200オングストローム以下、特に、150オングストローム以下が好ましい。
【0043】
Inのイオン半径及び原子価から、ジルコニウム(Zr)及びバナジウム(V)についても、図3〜図5と同様な結果を得られる。
【0044】
ここで、HfをITO膜にドープし、Snと置換した場合、比抵抗(ohm−cm)はドープ量(原子%)に応じて変化する。例えば、Hfを1〜3原子%ドープし、Snと置換したITO膜の比抵抗は6〜4x10− 4ohm−cmであり、また、7.5原子%ドープしたITO膜の比抵抗は3x10−4ohm−cm程度である。一方、ZrをITO膜にドープし、Snと置換した場合にも、その比抵抗はドープ量に応じて変化する。例えば、Zrを2〜3原子%ドープし、Snと置換したITO膜の比抵抗は6〜5x10−4ohm−cmであり、以後、10原子%程度までドープされたITO膜の比抵抗は2.5x10−4ohm−cm程度まで低下する。
【0045】
図3〜図5に示された仕事関数、透過率、及び、相対抵抗と、上記した比抵抗の変化を考慮すると、Hf及びZrをドープしたITO膜(即ち、ITO膜表面層111)は、図2に示すように、ドープ材の濃度を不連続的に変化させる場合、200オングストローム以下の膜厚、特に、100オングストローム以下が好ましく、且つ、Hf及びZrのSnに置換するITO中の濃度は1〜8原子%であることが望ましいことが判明した。
【0046】
図6を参照すると、本発明の他の実施形態に係る有機EL素子の仕事関数が示されている。図示されているように、当該有機EL素子はガラス基板(図示せず)側に設けられたITO膜11、ホール輸送層14、発光層15、及び、金属層17とによって構成されており、図1に示されたバッファ層12及びホール注入層13を備えていない。
【0047】
図6からも明らかなように、ITO膜11はガラス基板10側から発光層15の方向へ連続的に変化する仕事関数を有するITO膜表面層を備え、図示されたITO膜はガラス基板10側で4.8eVの仕事関数を有し、発光層15側で5.5eVの仕事関数を有している。このようなITO膜は図3からも明らかな通り、例えば、Hfターゲットの電力を連続的に変化させることによって形成することができる。
【0048】
図6に示されたITO膜表面層は発光層15側で5.5eVの仕事関数を有している。このような仕事関数を備えたITO膜表面層を形成した場合、当該ITO膜表面層の仕事関数は発光層15における5.8eVボルトの仕事関数に近づく。この結果、バッファ層12、5.4eVの仕事関数を有するホール注入層13は不要となり、有機EL素子を構成する層の数を少なくできる。
【0049】
図7を参照すると、図6に示された仕事関数を実現した本発明の実施形態に係る有機EL素子の構造が示されている。図示された有機EL素子は、図1に示された有機EL素子からバッファ層12及びホール注入層13を取り除いた構成を有している。図示された有機EL素子は図6に示されたような仕事関数を有する表面層を持つITO膜11を透明導電膜11として使用している。即ち、当該ITO膜11の表面層はガラス基板10側から発光層15の方向に、単調に連続的に増加するような仕事関数を有している。図7に示された例では、透明導電膜11を形成するITO膜には、図3に示された曲線C1にしたがってHfがドープされており、ITO膜表面層は発光層15側で5.5eVの仕事関数を備えている。この結果、表面層の仕事関数はホール輸送層14の仕事関数に近いため、バッファ層12及びホール注入層13を省略することができる。尚、Hfの代わりに、ITO膜には、Zr、或いは、Vがドープされても良い。
【0050】
次に、図8は前述したように、Hfを表面にドープしたITO膜を備えた有機EL素子の印加電圧(V)と発光輝度(cd/m2)との関係を示す図であり、曲線Cc1は5.2eVの仕事関数を有するITO膜を備えた場合の輝度を示し、他方、曲線Cc2は4.9eVの仕事関数を有するITO膜を備えた場合の輝度を示している。図8の曲線Cc1及びCc2からも明らかな通り、HfをドープしたITO膜を有する有機EL素子では、10ボルト以下の印加電圧で、5000cd/m2以上の輝度が得られており、特許文献2に示された有機EL素子では800cd/m2の輝度であることを考慮すると、少なくとも6倍から10倍以上の輝度が得られることが判る。周知のように、有機EL素子の寿命は熱によって著しく短縮するが、本発明によれば、印加電圧を減らすことができるので、熱も低減し寿命が延びると言う効果も得られる。
【0051】
図9を参照すると、HfをドープしたITOの仕事関数と格子パラメータとの関係が示されている。図9では、表面に対して平行な方向に対する格子パラメータa及び表面に対して垂直な方向に対する格子パラメータcがX線回折法による測定結果を用いて計算されている。図9に示されているように、垂直方向の格子パラメータcは殆ど変化せず、他方、水平方向の格子パラメータaは大きく広がることが判明した。HfイオンはSnイオンよりも大きく且つInイオンよりも小さいから、ドープしたITOでは、HfをITOに添加した場合、Hf原子がSn原子に置換して、格子パラメータaが大きくなり、仕事関数も大きくなったものと推測される。
【0052】
更に、図10を参照して、本発明に係る有機EL素子を製造する装置並びに方法を説明する。図10に示された製造装置は、図1及び図6に示された透明導電膜11を構成するITO膜をスパッタリングにより形成する装置である。図示されているように、製造装置は図示しない排気系により真空状態にできるチャンバ20を備え、当該チャンバ20内には、回転軸受21を介して回転する回転台22が設けられている。図示しない回転機構はチャンバ20の上方に取り付けられ、回転台22は回転機構から軸受21を経て下方に延びるシャフト23の下端に取り付けられている。回転台22の下面には、スパッタリングによって成膜されるべきガラス基板10が取り付けられている。
【0053】
図示された例では、回転台22の下方には、2つのターゲットをそれぞれ支持する第1及び第2のターゲット支持台26及び27が上下移動可能に設けられている。第1のターゲット支持台26上には、例えば、9:1の重量比のIn2O3とSnO2の焼結体によって形成されたITOターゲットが搭載されており、他方、第2のターゲット支持台27上には、ドープ材ターゲット、例えば、純度99.9%のHfターゲット、即ち、酸化されていない金属Hfターゲットが搭載されている。更に、第1及び第2のターゲット支持台26及び27上方には、各ターゲットを開閉する第1及び第2のシャッター31及び32が取り付けられている。第1及び第2のシャッター31及び32はそれぞれターゲットを取り付ける際に、閉じた状態におかれ、スパッタリング中では開かれている。
【0054】
図示された例では、第1のターゲット支持台26には、13.56MHzのRF電力(600W以下、好ましくは500W以下)が供給され、他方、第2のターゲット支持台27には、1KW(好ましくは100W以下)のDC電力が与えられている。尚、ガラス基板10と各ターゲット支持体26及び27との間の間隔は70〜170mmである。
【0055】
この構成では、ガラス基板10を回転機構21により回転させているため、ガラス基板10上にITO膜及びドープ材をスパッタリングによって一様に成膜することができる。
【0056】
尚、第1及び第2のシャッター31及び32の開閉量及びDC電力を制御することによって、ITO膜中に含有されるドープ材のドーズ量を調整することもできる。
【0057】
以下、図1及び図7に示されたITO膜の成膜条件について説明する。ここでは、チャンバ20内に、アルゴン(Ar)及び酸素を導入して、ドープしたITO膜の比抵抗を測定し、最適な成膜条件を検討した。このとき、チャンバ20内の温度は200℃〜380℃まで変化させ、アルゴンは56sccmの流量に保った状態で、酸素の流量が0.1〜0.9sccmの範囲で変化させた。更に、ITOターゲット及びHfターゲットに、単位面積当たり、3.3〜4.4W/cm2の電力を供給することによって、成膜されたドープされたITO膜の比抵抗を測定した。この結果、酸素の流量は0.5〜0.7sccmの範囲で、しかも、4.0W/cm2以下の範囲で、9.0ohm−cm以下の好ましい比抵抗を有するドープトITO膜が得られることが確認された。更に、成膜されたITO膜の表面を原子間力顕微鏡(AFM)で測定したところ、チャンバ20内の雰囲気温度を250℃を超える温度にすると、中心線平均粗さ(Ra)で8.72オングストローム以上に粗くなることも確認された。また、成膜されたITO膜をアニールして、アニール前のITO膜とのシート抵抗の変化を測定した。この測定の結果、250℃以下の温度で、比抵抗9.0ohm−cmのITO膜は7.0Ω□であることも判った。
【0058】
図10に示された装置を使用した場合、第1及び第2のシャッター31及び32の開閉の度合いを調整することも可能である。この場合、ITO膜表面層の仕事関数が図6に示されたように連続的に変化するITO膜を形成できるだけでなく、階段状に不連続的に変化するITO膜を形成することもことも可能である。
【0059】
また、上に述べた実施形態では、ITO膜表面層の厚さは100オングストロームの場合についてのみ説明したが、ITO膜表面層の厚さは200オングストローム以下、50オングストローム以上において同様な効果が得られた。ITO膜表面層にドープされるドープ材の濃度はHfの場合、重量で、3%〜10%の範囲が好ましく、特に、約5%において顕著な効果が得られた。更に、ITO膜表面層におけるHfの量はSnとの合量で重量で20%を越えない範囲で好ましい結果が得られた。
【0060】
以上では、ITO膜にドープされるドープ材としてHf、Zr、及びVを個別にドープする場合についてのみ説明したが、これらのドープ材の複数組み合わてドープすることも可能である。この場合、これら複数のドープ材を含むターゲットを用意すれば良いことは言うまでもない。
【0061】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明によれば、ITO膜の表面層にドープ材としてHf、Zr、Vを添加することにより、低駆動電圧で、透明性及び低比抵抗の表示素子、特に、有機EL素子が得られる。更に、本発明では、ITO膜そのものの透過率と同等の透過率を得ることができるため、高輝度の有機EL素子を構成できると言う利点がある。また、ドープ材を添加された表面層の仕事関数は発光層の仕事関数に近いため、ITO膜と発光層との間に配置される中間層の構成を簡略化することができ、この結果として、本発明は大画面の有機EL素子を実現できると言う利点もある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態に係る有機EL素子の構成を説明する断面図である。
【図2】図1に示された有機EL素子に使用されるITO膜を具体的に説明する概念図である。
【図3】図2に示されたITO膜を形成する際に使用されるターゲット電力と当該ITO膜の仕事関数との関係を示す図である。
【図4】(a)はHfをドープしないITO膜の透過率の変化を示し、(b)はHfをドープしたITO膜における透過率の変化を示すグラフである。
【図5】HfをドープしたITO膜の膜厚の比抵抗との関係をHfをドープしないITO膜の比抵抗と比較し、相対抵抗として説明する図である。
【図6】本発明の他の実施形態に係る有機EL素子の仕事関数を説明する図である。
【図7】図6に示された仕事関数を有する有機EL素子の構成を示す断面図である。
【図8】本発明に係る有機EL素子の駆動電圧と輝度との関係を示す図である。
【図9】HfをドープしたITOの仕事関数と格子パラメータとの関係が示されている。
【図10】本発明に係るITO膜を成膜するのに使用されるスパッタリング装置を示す概略構成図である。
【符号の説明】
10 ガラス基板
11 透明導電膜
110 ITO膜の母材層
111 ITO膜の表面層
12 バッファ層
13 ホール注入層
14 ホール輸送層
15 発光層
16 電子輸送層
17 金属層
18 パッシベーション層
19 キャップ
20 チャンバ
21 回転軸受
22 回転台
23 シャフト
26 第1のターゲット台
27 第2のターゲット台
31 第1のシャッタ
32 第2のシャッタ
Claims (16)
- 透明導電性電極と当該透明導電性電極と対向する対向電極とを有する表示素子において、前記透明導電性電極は表面層としてHf、Zr、及びVの少なくとも1つを含む酸化インジウムスズ(ITO)膜を含んでいることを特徴とする表示素子。
- 請求項1において、前記表面層は前記対向電極側に位置付けられ、これによって、前記透明導電性電極の仕事関数は前記対向電極の方向に高くなることを特徴とする表示素子。
- 請求項2において、前記透明導電性電極の仕事関数は、前記ITO膜内で連続的又は不連続的に前記対向電極方向に高くなることを特徴とする表示素子。
- 透明導電性電極、当該透明導電性電極と対向する対向電極、前記透明導電性電極と前記対向電極との間に設けられた有機化合物からなる発光層とを有し、前記透明導電性電極は表面層としてHf、Zr、及びVの少なくとも1つを含むITO膜を含んでいることを特徴とする有機表示素子。
- 請求項4において、前記表面層は前記対向電極側に位置付けられ、これによって、前記透明導電性電極の表面層の仕事関数は前記対向電極方向に高くなることを特徴とする有機表示素子。
- 請求項5において、前記透明導電性電極の表面層の仕事関数は、4.8eVから5.5eVまで変化することを特徴とする有機表示素子。
- 請求項3〜6のいずれかにおいて、前記表面層はHfを含むITO膜であることを特徴とする有機表示素子。
- 請求項1〜7のいずれかにおいて、前記表面層は5〜200オングストロームの厚さを有していることを特徴とする有機表示素子。
- 請求項8において、前記表面層は150オングストローム以下の厚さであることを特徴とする有機表示素子。
- 請求項7〜9のいずれかにおいて、前記ITO膜によって構成される表面層はHfをSnとの合量で、重量で20%以下含んでいることを特徴とする有機表示素子。
- 請求項5〜10のいずれかにおいて、前記透明導電性電極と前記発光層との間には、バッファ層及びホール注入層の少なくとも一方が介在していないことを特徴とする有機表示素子。
- 請求項1〜11のいずれかにおいて、前記透明導電性電極はHfを含む酸化インジウムスズ(ITO)膜を表面層として備え、10V以下の駆動電圧で5000cd/m2以上の輝度を有することを特徴とする有機EL素子。
- 透明導電膜として使用されるITO膜の製造方法において、ITOを含む第1のターゲットと、ドープ材によって形成される第2のターゲット材とを用意し、第1及び第2のターゲットを同時又は選択的スパッタリングすることによって、ドープ材を含むITO膜を形成することを特徴とするITO膜の製造方法。
- 請求項13において、第1及び第2のターゲット材は同一チャンバ内に配置された第1及び第2のターゲット台上にそれぞれ個別に配置され、前記第1のターゲット及び第2のターゲットはそれぞれRF及びDC駆動されることを特徴とするITO膜の製造方法。
- 請求項13又は14において、前記ドープ材はHf、Zr、及び、Vの少なくとも1つを含んでいることを特徴とするITO膜の製造方法。
- 請求項13において、前記第2のターゲット材は金属Hfによって構成されていることを特徴とするITO膜の製造方法。
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