JP2004349075A - コネクタ - Google Patents
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Abstract
【課題】サブコネクタがフレームに対して斜めに組み付けられていても雄雌の端子金具を正規に嵌合接続可能なコネクタを提供する。
【解決手段】雄サブコネクタ20側に雄端子22Aより前方に長く延びる突出部60を設け、雌サブコネクタ40側に、雄端子金具22と雌端子金具42とが正規に嵌合接続できる状態で上記突出部60が嵌入可能な凹部63を設けている。従って、雄サブコネクタ20及び雌コネクタ30が異常姿勢にある状態のままで嵌合操作がされても、突出部60と凹部63との嵌り合いが雄雌の端子金具22,42同士の接触動作に先行してなされる。これにより、雄雌のサブコネクタ20,40が正規姿勢に矯正されるから、雄端子22Aの変形等を招くことなく各雄雌サブコネクタ20,40を正規に嵌合接続することができる。
【選択図】 図7
【解決手段】雄サブコネクタ20側に雄端子22Aより前方に長く延びる突出部60を設け、雌サブコネクタ40側に、雄端子金具22と雌端子金具42とが正規に嵌合接続できる状態で上記突出部60が嵌入可能な凹部63を設けている。従って、雄サブコネクタ20及び雌コネクタ30が異常姿勢にある状態のままで嵌合操作がされても、突出部60と凹部63との嵌り合いが雄雌の端子金具22,42同士の接触動作に先行してなされる。これにより、雄雌のサブコネクタ20,40が正規姿勢に矯正されるから、雄端子22Aの変形等を招くことなく各雄雌サブコネクタ20,40を正規に嵌合接続することができる。
【選択図】 図7
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、コネクタに関し、特に、雄雌のコネクタの少なくともいずれか一方が複数のサブコネクタをフレーム内に一括収容してなるコネクタに関する。
【0002】
【従来の技術】
従来より、複数のコネクタをサブコネクタ化してこれらをフレーム内に一括して収容した、いわゆる分割コネクタと呼ばれるものが知られている。このものはフレーム内にサブコネクタを収容した状態で、相手側コネクタとの嵌合がなされる。
【0003】
【特許文献1】
特開平7−85912号公報
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
ところで、上述した分割コネクタにおいては、フレームの収容孔内にサブコネクタをそれぞれ収容可能とするために、通常、収容孔の内壁面とサブコネクタとの間にクリアランスが設けられている。従って、例えば、雄サブコネクタの後端に連なる電線に負荷がかかれば、その負荷のかかる方向に応じてフレーム内で雄サブコネクタが傾き、それに伴って雄端子金具の突出方向が変位してしまう。このことは、雄雌の分割コネクタ同士の嵌合過程で、雄端子金具の先端が雌端子金具へと正規に挿入されず、そこから外れた位置に突き当たって、雄端子金具を変形させてしまう原因となり得る。
【0005】
なお、この問題の対応策として、例えば収容孔の内壁面またはサブコネクタの外周面にリブ等を設けて上記クリアランスを詰めることでサブコネクタの姿勢変位を規制する方法が考えられる。しかしながら、この方法では、収容孔にサブコネクタを挿入する際に大きな力が必要となり、それに伴ってフレーム等が変形するなどの問題が生じるため、有効な方法とはいえない。
【0006】
本発明は、上記事情に鑑みてなされたもので、その目的は、サブコネクタがフレームに対して斜めに組み付けられていても雄雌の端子金具を正規に嵌合接続可能なコネクタを提供するところにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するため、請求項1の発明に係るコネクタは、相互に嵌合可能な雌雄のコネクタのうち少なくとも一方のコネクタは、複数のサブコネクタとこれらサブコネクタを一括して収容可能なフレームとからなるものにおいて、前記サブコネクタとその嵌合相手となるコネクタとのいずれか一方側の対向面には、嵌合方向に沿って突出部が突設され、他方側の対向面には前記フレームに対する前記サブコネクタの組付け姿勢を矯正しつつ前記突出部を嵌め入れ可能とする嵌入部が形成されるとともに、前記姿勢矯正動作が前記サブコネクタとその嵌合相手となるコネクタ内に収容されている雌雄の端子金具同士の接触動作に先行してなされるように構成されているところに特徴を有する。
なお、上記発明でいう「嵌合相手となるコネクタの対向面」とは、嵌合相手となるコネクタも、複数のサブコネクタとこれらサブコネクタを一括して収容可能なフレームとからなる構成の場合には、これら各サブコネクタの前面となる。
【0008】
請求項2の発明は、請求項1に記載のコネクタにおいて、前記サブコネクタ及びその嵌合相手となる前記コネクタには、前記突出部と前記嵌入部とが個別に配されるとともに、これら突出部と嵌入部とは、前記サブコネクタとその嵌合相手となる前記コネクタとが正規の組み合わせである場合には、相互の嵌め入れ動作が許容されるが、正規でない組み合わせとなっている場合には干渉によって嵌め入れ動作が禁止されるところに特徴を有する。
【0009】
【発明の作用及び効果】
<請求項1の発明>
例えば、フレーム及びサブコネクタ間のクリアランスの存在によりサブコネクタの姿勢が、嵌合過程において雄雌の端子金具が正規に嵌合接続できない姿勢(以下、「異常姿勢」)になっている場合がある。そこで、本構成によれば、雄雌の端子金具同士の接触動作に先行して、サブコネクタ及びその嵌合相手のコネクタのうちの一方側に突設された突出部が、他方側に形成された嵌入部に嵌め入れられ、これに伴ってフレームに対するサブコネクタの組付け姿勢が矯正される。つまり、雄雌の端子金具同士の接触動作前に、サブコネクタの姿勢が、雄雌の端子金具が正規に嵌合可能な姿勢(以下、「正規姿勢」)に矯正されるのである。従って、サブコネクタがフレームに対し斜めに組み付けられていても、雄端子金具の変形等を防止しつつ雄雌の端子金具を正規に嵌合接続することが可能になる。
【0010】
<請求項2の発明>
例えばフレーム内におけて複数のサブコネクタが誤って配置され、嵌合する際、サブコネクタとその嵌合相手となるコネクタとが正規の組み合わせになっていない場合がある。このような場合、本来嵌合接続すべきでない雄雌の端子金具同士が嵌合接続されてしまう。また、例えば複数のサブコネクタそれぞれの種類(端子の形状、数や位置など)が違うものであると、突出部が嵌入部に嵌入されてもやはり端子金具の変形等を招くことになる。
そこで、本構成によれば、サブコネクタ及びその嵌合相手となるコネクタに設けられた各突出部及び嵌入部は、そのサブコネクタとその嵌合相手となるコネクタとが正規の組み合わせである場合には、相互の嵌め入れ動作が許容されるが、正規でない組み合わせとなっている場合には干渉によって嵌め入れ動作が禁止される。従って、サブコネクタとその嵌合相手となるコネクタとが正規でない組み合わせとなっているにもかかわらずそのまま嵌合動作が進められて雄雌の端子金具の誤接続や端子金具の変形等を招くといった事態を未然に防止することができる。
【0011】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の一実施形態について図1ないし図8を参照しつつ説明する。
この実施形態のコネクタ1は、図1及び図2に示すように、互いに嵌合される雄コネクタ10と雌コネクタ30を備えており、雌コネクタ30側に、雄コネクタ10と雌コネクタ30とを嵌合・離脱させるためのレバー50が設けられた、いわゆるレバー式コネクタである。なお、以下の説明において、雄コネクタ10及び雌コネクタ30を嵌合させる方向を前方、離脱させる方向を後方として説明する。
【0012】
1.コネクタの構造
(1)雄コネクタの構造
雄コネクタ10は、雄用フレーム11内に並べて形成された複数の収容孔32内に、雄端子金具22を備えた複数の雄サブコネクタ20がそれぞれ挿入されてなる、分割型の構成(組付構造)となっている。
具体的には、雄用フレーム11は、合成樹脂からなり全体として横長のブロック状をなし、その前側は断面矩形状に開放したフード部13が形成されている。フード部13の後側には、図3に示すように、各雄サブコネクタ20をそれぞれ挿入可能なコネクタ収容部が形成され、その内部は幅方向に等間隔に配された仕切板によって前後方向に貫通した収容孔12が5つ並んで形成されている。本実施形態では、各収容孔12は、いずれも略同形をなし、5個の雄サブコネクタ20のいずれも挿入可能となっている。
【0013】
また、雄サブコネクタ20を収容孔12に挿入可能とするために、各雄サブコネクタ20と収容孔12の内壁面との間には全周にわたってクリアランスが設けられている。従って、各雄サブコネクタ20は、収容孔12内において上下左右いずれの方向にも傾動可能となっている。
なお、雄用フレーム11の下面には、所定の設置箇所側に設けられた被係止部と係合して、コネクタ1をその設置箇所に保持固定するための係止部14が設けられている。
【0014】
各雄サブコネクタ20は、図5にも示すように、合成樹脂からなり全体として箱状をなし、その内部には複数のキャビティ21が形成されている。キャビティ21には後方から雄端子金具22が挿入されている。各雄端子金具22は、先端にタブ22Aが形成され、雄サブコネクタ20の前面27(本発明の「対向面」に相当)から突出するとともに、後端に固着された電線23が雄サブコネクタ20の後端面から後方に導出されている。また、各雄端子金具22はキャビティ21の下壁に設けられた撓み可能なランス24に弾性係止して抜け止めされている。
【0015】
各雄サブコネクタ20の上面の前端中央部にはロック突部25が上向きに設けられている。一方、各収容孔12の上面壁の前側には、上記各雄サブコネクタ20のロック突部25に対して弾性係止可能な係止片15が形成されており、雄サブコネクタ20が正規の深さまで挿入されると各ロック突部25がそれぞれ係止片15に対して係止し、雄用フレーム11に対し雄サブコネクタ20が抜け止め固定されるようになっている。
【0016】
なお、本実施形態では、各雄サブコネクタ20の上面における幅方向のいずれかの端部には、前後方向に延びるリブ26が設けられている。一方、雄用フレーム11の各収容孔12の上面には、各雄サブコネクタ20のリブ26と対応した位置に、このリブ26を収容可能な大きさの案内溝16が収容孔12の後端から前端手前まで延設されている。このリブ26及び案内溝16は、雄用フレーム11に対する各雄サブコネクタ20の誤組付け(上下逆挿入)を防止する役目を果たす。
【0017】
(2)雌コネクタの構造
雌コネクタ30は、上記雄コネクタ10と同様、雌用フレーム31内に並べて形成された複数の収容孔32内に、雌端子金具42を備えた複数の雌サブコネクタ40がそれぞれ挿入されてなる、分割型の構成(組付構造)となっている。
具体的には、雌用フレーム31は、合成樹脂からなり全体として上記雄用フレーム11のフード部13内に収容可能な横長のブロック状をなし、図4に示すように、その内部に幅方向に等間隔に配された仕切板によって各雌サブコネクタ40をそれぞれ挿入可能に前後方向に貫通した収容孔32が5つ並んで形成されている。本実施形態では、各収容孔32は、いずれも略同形をなし、5個の雌サブコネクタ40のいずれも挿入可能となっている。
また、雌サブコネクタ40を収容孔32に挿入可能とするために、各雌サブコネクタ40と収容孔32の内壁面との間には全周にわたってクリアランスが設けられている。従って、各雌サブコネクタ40は、収容孔32内において上下左右いずれの方向にも傾動可能となっている。
【0018】
各雌サブコネクタ40は、合成樹脂からなり全体として箱状をなし、その内部には複数のキャビティ41が形成されている。キャビティ41には後方から雌端子金具42が挿入されるとともに、各雌端子金具42の後端に固着された電線43が雌サブコネクタ40の後端面から後方に導出されている。また、各雌端子金具42はキャビティ41の下壁に設けられた撓み可能なランス44に弾性係止して抜け止めされている。
【0019】
また、各キャビティ41の前端開口部は、前方に向うに連れて径大となるテーパ面が形成され、このテーパ面が雄端子金具22のタブ22Aの誘い込み面41Aとして機能する。つまり、雄雌のサブコネクタ20,40が、各フレーム11,31内で多少傾いていても、その傾きが、雄端子金具22のタブA先端が誘い込み面に当接する範囲内であれば、その誘い込み面の傾斜に沿って雄雌のサブコネクタ20,40の姿勢が矯正されて、タブ22Aをキャビティ41内に挿入させて雌端子金具42に嵌合接続できるようになっている(以下、このような誘い込み面41Aにより誘導可能な範囲内の傾きを有する姿勢を「正規姿勢」という)。
【0020】
各雌サブコネクタ40の上面の前側中央部にはロック突部45が上向きに設けられている。一方、各収容孔32の上面壁の前側には、上記各雌サブコネクタ40のロック突部45に対して弾性係止可能な係止片35が形成されており、雌サブコネクタ40が正規の深さまで挿入されると各ロック突部45がそれぞれ係止片35に対して係止し、雌用フレーム31に対し雌サブコネクタ40が抜け止め固定されるようになっている。
【0021】
なお、本実施形態では、雄コネクタ10側と同様、各雌サブコネクタ40の上面における幅方向のいずれかの端部には、前後方向に延びるリブ46が設けられている。一方、雌用フレーム31の各収容孔32の上面には、各雌サブコネクタ40のリブ46と対応した位置に、このリブ46を収容可能な大きさの案内溝36が収容孔32の後端から前端手前まで延設されている。このリブ46及び案内溝36は、雌用フレーム31に対する各雌サブコネクタ40の誤組付け(上下逆挿入)を防止する役目を果たす。
【0022】
(3)雄用フレームと雌用フレームとを嵌合・離脱させるための構造
本実施形態のコネクタ1は、雄コネクタ10及び雌コネクタ30のいずれか一方にカム面を備えて回動可能なレバーが設けられるとともに、他方にはフォロワがそれぞれ設けられ、上記レバーの回動に伴ってカム面とフォロワとの間のカム作用により雄コネクタ10と雌コネクタ30とが嵌合・離脱されるようになっている。
【0023】
具体的には、本実施形態では、雌コネクタ30側にレバー50が装着されている。このレバー50は、1対の板状をなすアーム部51,51(図1ではそのうちの雌用フレーム31上面側のアーム部51のみ図示)の基端同士が操作部52で連結した門形状に形成されている。各アーム部51の先端寄りの位置には、略円形の軸受け孔52が貫通形成されるとともに、先端側の縁部にはカム溝53が形成されている。レバー50は、雌用フレーム31を跨ぐように配されて、両軸受け孔52,52を雌用フレーム31の上下面の後端中央部に突設された支持軸37,37にそれぞれ嵌めることで、支持軸37,37を中心として回動可能に支持されるようになっている。
【0024】
また、各アーム部51,51の基端寄りの位置には、レバー50の回動方向に沿って案内溝54が形成されるとともに、雌用フレーム31の後端右寄りの位置には上記案内溝54内に位置する突起部38が形成されており、これによりレバー50は、図1に示す斜め姿勢となる初期位置と、そこから同図において時計回りに回動させて雌用フレーム31の横方向に沿った横倒し姿勢となる終端位置との間で回動されるようになっている。
一方、雄用フレーム11のフード部13の上下内壁面には、レバー50の各アーム部51,51のカム溝53に嵌合可能な1対のフォロワピン17,17(図1ではフード部下壁面側のフォロワピン17のみ図示)が対向して突設されている。
【0025】
以上の構成により、レバー50を初期位置にした状態で雌用フレーム31を、雄用フレーム11のフード部13内に挿入していき、各カム溝53,53の開口端にフォロワピン17,17が位置した状態で、レバー50を終端位置側に回動させる。すると、カム溝53,53とフォロワピン17,17との間のカム作用によって雌用フレーム31がフード部13内に引き寄せられる。そして、終端位置まで回動させて、レバー50の操作部52を、それに対応して雄用フレーム11の一内側面に突出形成した係止凸部18に係止することで、雄用フレーム11と雌用フレーム31とが嵌合状態にロックされる。
【0026】
なお、本実施形態では、図1に示すように、各アーム部51,51の先端縁部には、各カム溝53と対向するように片持ち状の弾性係止片55がそれぞれ設けられている。この弾性係止片55は、レバー50が初期位置にあるときに、雌用フレーム31の上下外面にそれぞれ突設されたストッパ突起部39,39に係止し、レバー50が初期位置から回動しないようにする役目を果たす。一方、雄用フレーム11の上下内壁面にはそれぞれ、雄用フレーム11と雌用フレーム31との嵌合過程において、上記弾性係止片55の先端に当接する解除突起部19がフォロワピン17の横に設けられている。そして、カム溝53の開口側手前にフォロワピン17が位置したときから、弾性係止片55は上記解除突起部19によって後方に弾性変形する。これにより、弾性係止片55とストッパ突起部39との係止が解除されて、初めてレバー50を終端位置側に回動できるようになっている。
【0027】
(4)雄端子及び雌端子を正規に嵌合接続させるための構造
さて、本実施形態では、図5及び図6に示すように、雄サブコネクタ20の前面27には、タブ22Aの突出位置を避ける位置に扁平板状の突出部60が形成されている。この突出部60は、雄サブコネクタ20におけるタブ22Aの突出長さよりも長く形成されている。一方、雌サブコネクタ40の前面47(本発明の「対向面」に相当)には、上記突出部60に対応した位置にその突出部60を嵌入可能な凹部63が形成されている。突出部60と凹部63とは、雄雌のサブコネクタ20,40が上記正規姿勢にある状態で奥まで嵌入できるようになっている。
【0028】
ここで、上述したように、雄雌のサブコネクタ20,40が多少傾いた正規姿勢であっても、雌サブコネクタ40に設けられた誘い込み面41Aによって雄雌の端子金具22,42が互いに嵌合接続されるよう誘導されるようになっている。しかしながら、各サブコネクタ20,40とフレーム11,31との間の全周にわたるクリアランスによって、雄雌のサブコネクタ20,40が正規姿勢を超えて傾いた異常姿勢となって、雄端子金具22のタブ22Aが誘い込み面41Aより外側に当接するような場合がある。
そこで、本実施形態では、突出部60の前端は、その四辺に面取りが施され、先端へ向うに連れて細くなるテーパ部61が形成されている。これにより、雄雌サブコネクタ20,40が異常姿勢となっていても、このテーパ部61が凹部60の開口部に係止可能となり、その傾斜に沿って突出部60が凹部63内へと案内され、これに伴って雄雌のサブコネクタ20,40の姿勢が上記正規姿勢に矯正されるようになっている。
【0029】
また、本実施形態では、互いに対をなして嵌合接続される5組の雄サブコネクタ20及び雌サブコネクタ40は、図6に示す3種類のタイプに分かれている。各タイプは互いに雄雌端子金具22,44の数及び配置位置が異なっており、タイプの異なる雄サブコネクタ20と雌サブコネクタ40とでは正規に嵌合接続できないようになっている。つまり、本実施形態では、雄サブコネクタ20及び雌サブコネクタ40の組のタイプ別に、突出部60及び凹部63の幅(縦幅または横幅)及び配置位置が異なるように構成されている。
【0030】
具体的には、図6(A)のタイプ(以下、「タイプ1」)では、突出部60Aは、雄サブコネクタ20Aの前面27において左右方向の一方端寄りの位置に配置され、凹部63Aは、対をなす雌サブコネクタ40Aの前面47において上記突出部60に対応した位置に配置されている。同図(B)のタイプ(以下、「タイプ2」)では、突出部60Bは、上記タイプ1の突出部60Aとほぼ同じ横幅に形成され、雄サブコネクタ20の前面27において左右方向の他方端寄りの位置(タイプ1とは反対寄りの位置)に配置され、凹部63Bは、対をなす雌サブコネクタ40Bの前面47において上記突出部60Bに対応した位置に配置されている。同図(C)のタイプ(以下、「タイプ3」)では、突出部60Cは、やはり上記タイプ1の突出部60Aとほぼ同じ横幅に形成され、雄サブコネクタ20Cの前面27において左右方向の略中央位置に配置され、凹部63Cは、対をなす雌サブコネクタ40Cの前面において上記突出部60Cに対応した位置に配置されている。
【0031】
2.本実施形態の作用
まず、図2に示すように、雄用フレーム11内に5個の雄サブコネクタ20を挿入して装着させるとともに、雌用フレーム31内に5個の雌サブコネクタ40を挿入して装着させる。次で、雌用フレーム31を雄用フレーム11のフード部13内に嵌め合わせて、レバー50のカム溝53の開口端内に雄用フレーム11のフォロワピン17が収まる位置まで押し込む。ここで、例えば雄サブコネクタ20に連なる電線23が嵌合方向(前方方向)に対して横方向(同図では紙面上方向)の負荷を受けていると、収容孔12内において雄サブコネクタ20は後端側が上方に持ちあがり先端側が下方に下がるような姿勢になる。そして、タブ22Aの突出方向も嵌合方向に対して下方に傾いた方向となる。このとき、このままでは雄端子金具22と雌端子金具42とを正規に嵌合接続できない上記異常姿勢になったとする。
【0032】
ところが、本実施形態では、この状態のままレバー50を終端位置側へと回動させると、図7に示すように、タブ22Aよりも前方に延びる突出部60の先端がタブ22Aよりも先に雌サブコネクタ40の前面47に当接する。このとき、雄サブコネクタ20の傾きが所定範囲内であれば突出部60先端のテーパ部61が、雌サブコネクタ40側の凹部63の開口部に係止する。そのままレバー50を更に終端位置側へと回動させると、雌用フレーム31が雄用フレーム11のフード部13奥側へと引き寄せられるとともに、突出部60が先端のテーパ部61の傾斜に沿って凹部63内へと導かれる。これにより雄サブコネクタ20の姿勢も徐々に正規姿勢に戻される。例えばタブ22Aの先端が誘い込み面41Aに当接可能な姿勢に雄雌のサブコネクタ20,40の姿勢が矯正される。そして、更にレバー50を終端位置側に回動させることで、誘い込み面41によってタブ22Aがキャビティ41内に案内されて、これにより雄端子金具22と雌端子金具42とを正規に嵌合接続させることができる(図8参照)。
【0033】
3.本実施形態の効果
以上のように、本実施形態では、雄サブコネクタ20側にタブ22Aより前方に長く延びる突出部60を設け、雌サブコネクタ40側に、雄端子金具22と雌端子金具42とが正規に嵌合接続できる状態で上記突出部60が嵌入可能な凹部63を設けている。従って、雄サブコネクタ20及び雌コネクタ30が異常姿勢にある状態のままで嵌合操作がされたとしても、突出部60の方がタブ22Aよりも先に雌サブコネクタ40の前面に当接することになるから、タブ22Aの変形等を防止することができる。
しかも、本実施形態では、突出部60先端にテーパ部61を設けたから、そのテーパ部61の傾斜に沿って雄サブコネクタ20を正規姿勢に案内させて、そのまま雄端子金具22と雌端子金具42とを正規に嵌合接続させることが可能になる。
【0034】
また、本実施形態では、5組の雄サブコネクタ20及び雌サブコネクタ40に対してそれらのタイプ別に、突出部60及び凹部63の配置位置が異なるようにした。従って、雄雌サブコネクタ20,40を雄用及び雌用のフレーム11,31内に装着する際に、互いに異なる組の雄サブコネクタ20と雌サブコネクタ40とが対面するように誤って配置された場合、正規姿勢の状態であっても突出部60と凹部63とは干渉して互いに嵌入できず、これ以上のレバー50の回動操作が規制される。従って、タイプの異なる雄サブコネクタ20と雌コネクタ30とを誤って嵌合させるといった事態を未然に防ぐことができる。
【0035】
<他の実施形態>
本発明は、前記実施形態に限定されるものではなく、例えば、以下に説明するような実施形態も本発明の技術的範囲に含まれ、さらに、下記以外にも要旨を逸脱しない範囲内で種々変更して実施することができる。
(1)上記実施形態では、突出部60,70を雄コネクタ10側に設けて、凹部63を雌コネクタ30側に設けた構成としたが、これに限らず、突出部60,70を雌コネクタ30側に、凹部63を雄コネクタ10側に設けた構成であってもよい。更に、雄雌のサブコネクタ20,40の複数の組のうち一部の組については雄サブコネクタ側に突出部を、雌サブコネクタ側に凹部をそれぞれ設ける一方で、他の組についてはその逆に突出部及び凹部を設ける構成であってもよい。
【0036】
(2)上記実施形態では、雄コネクタ10及び雌コネクタ30のいずれもフレームと複数のサブコネクタとかなる分割式の構成としたが、これに限らず、雄雌コネクタのいずれか一方だけが上記分割式の構成であって、他方のコネクタは、例えば複数の端子金具が共通のハウジングに装着された構成であってもよい。
【0037】
(3)上記実施形態では、1個ずつの雄サブコネクタ20及び雌サブコネクタ40が互いに嵌合接続される構成であったが、例えば1個の雄サブコネクタ20に対して複数の雌サブコネクタ40が嵌合接続される構成であってもよい。この場合には、各雌サブコネクタ40と、雄サブコネクタ20のうち各雌サブコネクタ40との対面部分にそれぞれ突出部60及び凹部63を形成すればよい。なお、1個の雌サブコネクタ40に対して複数の雄サブコネクタ20が嵌合接続される構成の場合も同様である。
【0038】
(4)本発明の「嵌入部」は、上記実施形態のような凹部63(穴)である必要はなく、例えば、サブコネクタの側面において前端から後方へと延びる案内溝であってもよく、突出部60を相手方コネクタにおいてこの案内溝に対応する位置に突設させた構成であってもよい。
(5)また、突出部60及び嵌入部の形状は、断面矩形以外に、例えば断面円形、断面L字形や断面C字形等であってもよい。
【0039】
(6)上記実施形態では、突出部60先端にテーパ部61を形成して突出部60を凹部63内に案内する構成としたが、これに限らず、突出部及び嵌入部(凹部)のうち少なくともいずれか一方に、サブコネクタが上記異常姿勢にある状態で前記突出部先端側を前記嵌入部に係合させるとともに、更に嵌合動作が進むに連れて突出部を嵌入部内へと案内するガイド手段であればよい。例えば凹部63の開口側に、前方(突出部60との対向方向)に向うに連れて径大となるテーパ部を形成した構成であってもよい。更には、突出部60及び凹部63にそれぞれテーパ部を設けた構成であれば、より確実に雄サブコネクタ20及び雌サブコネクタ40とを正規姿勢に導くことができる。
【0040】
(7)また、上記実施形態では、上記ガイド手段に相当する機能(テーパ部61)を、全ての組の雄雌のサブコネクタ20,40の突出部60に設けた構成としたが、これに限らず、一部の組のサブコネクタ20,40の突出部60にだけ設ける構成であってもよい。
(8)上記実施形態では、突出部60はタブ22Aの突出長さよりも長く形成したが、これに限らず、雄雌の端子金具22,42の接触動作に先行して、突出部が嵌入部に嵌入されることによるサブコネクタの姿勢矯正動作(異常姿勢を正規姿勢に矯正する動作)が行われる構成であればよい。従って、例えば、雌サブコネクタ40の前面47にも凸部を突設し、その凸部の前端面に凹部(嵌入部)を形成した構成では、雄側の突出部60は必ずしもタブ22Aの突出長さより長くなくてもよい。
(9)上記実施形態では、雄サブコネクタ20及び雌サブコネクタ40の組のタイプ別に、突出部60及び凹部63の配置位置が異なるように構成したが、正規の組をなさない雄サブコネクタと雌サブコネクタとが干渉して嵌め入れ動作が禁止できる構成であれば、例えば、突出部及び凹部の外形形状(例えば断面U字形、断面丸形、断面矩形、断面多角形など)や大きさが各組毎に異なるように構成してもよい。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態に係るコネクタ全体を示す上面図
【図2】嵌合前の雄コネクタ及び雌コネクタの断面図
【図3】雄用フレームの後面図
【図4】雌用フレームの後面図
【図5】雄サブコネクタの斜視図
【図6】雄サブコネクタ及び雌サブコネクタの各タイプの正面図
【図7】突出部が凹部に係止された状態を示す雄コネクタ及び雌コネクタの断面図
【図8】嵌合完了時の雄コネクタ及び雌コネクタの断面図
【符号の説明】
1…コネクタ
10…雄コネクタ
11…雄用フレーム
12,32…収容孔
20(20A,20B,20C)…雄サブコネクタ
22…雄端子金具
27,47…前面(対向面)
30…雌コネクタ
31…雌用フレーム
40(40A,40B,40C)…雌サブコネクタ
42…雌端子金具
60(60A,60B,60C)…突出部
61…テーパ部
63(63A,63B,63C)…凹部(嵌入部)
【発明の属する技術分野】
本発明は、コネクタに関し、特に、雄雌のコネクタの少なくともいずれか一方が複数のサブコネクタをフレーム内に一括収容してなるコネクタに関する。
【0002】
【従来の技術】
従来より、複数のコネクタをサブコネクタ化してこれらをフレーム内に一括して収容した、いわゆる分割コネクタと呼ばれるものが知られている。このものはフレーム内にサブコネクタを収容した状態で、相手側コネクタとの嵌合がなされる。
【0003】
【特許文献1】
特開平7−85912号公報
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
ところで、上述した分割コネクタにおいては、フレームの収容孔内にサブコネクタをそれぞれ収容可能とするために、通常、収容孔の内壁面とサブコネクタとの間にクリアランスが設けられている。従って、例えば、雄サブコネクタの後端に連なる電線に負荷がかかれば、その負荷のかかる方向に応じてフレーム内で雄サブコネクタが傾き、それに伴って雄端子金具の突出方向が変位してしまう。このことは、雄雌の分割コネクタ同士の嵌合過程で、雄端子金具の先端が雌端子金具へと正規に挿入されず、そこから外れた位置に突き当たって、雄端子金具を変形させてしまう原因となり得る。
【0005】
なお、この問題の対応策として、例えば収容孔の内壁面またはサブコネクタの外周面にリブ等を設けて上記クリアランスを詰めることでサブコネクタの姿勢変位を規制する方法が考えられる。しかしながら、この方法では、収容孔にサブコネクタを挿入する際に大きな力が必要となり、それに伴ってフレーム等が変形するなどの問題が生じるため、有効な方法とはいえない。
【0006】
本発明は、上記事情に鑑みてなされたもので、その目的は、サブコネクタがフレームに対して斜めに組み付けられていても雄雌の端子金具を正規に嵌合接続可能なコネクタを提供するところにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するため、請求項1の発明に係るコネクタは、相互に嵌合可能な雌雄のコネクタのうち少なくとも一方のコネクタは、複数のサブコネクタとこれらサブコネクタを一括して収容可能なフレームとからなるものにおいて、前記サブコネクタとその嵌合相手となるコネクタとのいずれか一方側の対向面には、嵌合方向に沿って突出部が突設され、他方側の対向面には前記フレームに対する前記サブコネクタの組付け姿勢を矯正しつつ前記突出部を嵌め入れ可能とする嵌入部が形成されるとともに、前記姿勢矯正動作が前記サブコネクタとその嵌合相手となるコネクタ内に収容されている雌雄の端子金具同士の接触動作に先行してなされるように構成されているところに特徴を有する。
なお、上記発明でいう「嵌合相手となるコネクタの対向面」とは、嵌合相手となるコネクタも、複数のサブコネクタとこれらサブコネクタを一括して収容可能なフレームとからなる構成の場合には、これら各サブコネクタの前面となる。
【0008】
請求項2の発明は、請求項1に記載のコネクタにおいて、前記サブコネクタ及びその嵌合相手となる前記コネクタには、前記突出部と前記嵌入部とが個別に配されるとともに、これら突出部と嵌入部とは、前記サブコネクタとその嵌合相手となる前記コネクタとが正規の組み合わせである場合には、相互の嵌め入れ動作が許容されるが、正規でない組み合わせとなっている場合には干渉によって嵌め入れ動作が禁止されるところに特徴を有する。
【0009】
【発明の作用及び効果】
<請求項1の発明>
例えば、フレーム及びサブコネクタ間のクリアランスの存在によりサブコネクタの姿勢が、嵌合過程において雄雌の端子金具が正規に嵌合接続できない姿勢(以下、「異常姿勢」)になっている場合がある。そこで、本構成によれば、雄雌の端子金具同士の接触動作に先行して、サブコネクタ及びその嵌合相手のコネクタのうちの一方側に突設された突出部が、他方側に形成された嵌入部に嵌め入れられ、これに伴ってフレームに対するサブコネクタの組付け姿勢が矯正される。つまり、雄雌の端子金具同士の接触動作前に、サブコネクタの姿勢が、雄雌の端子金具が正規に嵌合可能な姿勢(以下、「正規姿勢」)に矯正されるのである。従って、サブコネクタがフレームに対し斜めに組み付けられていても、雄端子金具の変形等を防止しつつ雄雌の端子金具を正規に嵌合接続することが可能になる。
【0010】
<請求項2の発明>
例えばフレーム内におけて複数のサブコネクタが誤って配置され、嵌合する際、サブコネクタとその嵌合相手となるコネクタとが正規の組み合わせになっていない場合がある。このような場合、本来嵌合接続すべきでない雄雌の端子金具同士が嵌合接続されてしまう。また、例えば複数のサブコネクタそれぞれの種類(端子の形状、数や位置など)が違うものであると、突出部が嵌入部に嵌入されてもやはり端子金具の変形等を招くことになる。
そこで、本構成によれば、サブコネクタ及びその嵌合相手となるコネクタに設けられた各突出部及び嵌入部は、そのサブコネクタとその嵌合相手となるコネクタとが正規の組み合わせである場合には、相互の嵌め入れ動作が許容されるが、正規でない組み合わせとなっている場合には干渉によって嵌め入れ動作が禁止される。従って、サブコネクタとその嵌合相手となるコネクタとが正規でない組み合わせとなっているにもかかわらずそのまま嵌合動作が進められて雄雌の端子金具の誤接続や端子金具の変形等を招くといった事態を未然に防止することができる。
【0011】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の一実施形態について図1ないし図8を参照しつつ説明する。
この実施形態のコネクタ1は、図1及び図2に示すように、互いに嵌合される雄コネクタ10と雌コネクタ30を備えており、雌コネクタ30側に、雄コネクタ10と雌コネクタ30とを嵌合・離脱させるためのレバー50が設けられた、いわゆるレバー式コネクタである。なお、以下の説明において、雄コネクタ10及び雌コネクタ30を嵌合させる方向を前方、離脱させる方向を後方として説明する。
【0012】
1.コネクタの構造
(1)雄コネクタの構造
雄コネクタ10は、雄用フレーム11内に並べて形成された複数の収容孔32内に、雄端子金具22を備えた複数の雄サブコネクタ20がそれぞれ挿入されてなる、分割型の構成(組付構造)となっている。
具体的には、雄用フレーム11は、合成樹脂からなり全体として横長のブロック状をなし、その前側は断面矩形状に開放したフード部13が形成されている。フード部13の後側には、図3に示すように、各雄サブコネクタ20をそれぞれ挿入可能なコネクタ収容部が形成され、その内部は幅方向に等間隔に配された仕切板によって前後方向に貫通した収容孔12が5つ並んで形成されている。本実施形態では、各収容孔12は、いずれも略同形をなし、5個の雄サブコネクタ20のいずれも挿入可能となっている。
【0013】
また、雄サブコネクタ20を収容孔12に挿入可能とするために、各雄サブコネクタ20と収容孔12の内壁面との間には全周にわたってクリアランスが設けられている。従って、各雄サブコネクタ20は、収容孔12内において上下左右いずれの方向にも傾動可能となっている。
なお、雄用フレーム11の下面には、所定の設置箇所側に設けられた被係止部と係合して、コネクタ1をその設置箇所に保持固定するための係止部14が設けられている。
【0014】
各雄サブコネクタ20は、図5にも示すように、合成樹脂からなり全体として箱状をなし、その内部には複数のキャビティ21が形成されている。キャビティ21には後方から雄端子金具22が挿入されている。各雄端子金具22は、先端にタブ22Aが形成され、雄サブコネクタ20の前面27(本発明の「対向面」に相当)から突出するとともに、後端に固着された電線23が雄サブコネクタ20の後端面から後方に導出されている。また、各雄端子金具22はキャビティ21の下壁に設けられた撓み可能なランス24に弾性係止して抜け止めされている。
【0015】
各雄サブコネクタ20の上面の前端中央部にはロック突部25が上向きに設けられている。一方、各収容孔12の上面壁の前側には、上記各雄サブコネクタ20のロック突部25に対して弾性係止可能な係止片15が形成されており、雄サブコネクタ20が正規の深さまで挿入されると各ロック突部25がそれぞれ係止片15に対して係止し、雄用フレーム11に対し雄サブコネクタ20が抜け止め固定されるようになっている。
【0016】
なお、本実施形態では、各雄サブコネクタ20の上面における幅方向のいずれかの端部には、前後方向に延びるリブ26が設けられている。一方、雄用フレーム11の各収容孔12の上面には、各雄サブコネクタ20のリブ26と対応した位置に、このリブ26を収容可能な大きさの案内溝16が収容孔12の後端から前端手前まで延設されている。このリブ26及び案内溝16は、雄用フレーム11に対する各雄サブコネクタ20の誤組付け(上下逆挿入)を防止する役目を果たす。
【0017】
(2)雌コネクタの構造
雌コネクタ30は、上記雄コネクタ10と同様、雌用フレーム31内に並べて形成された複数の収容孔32内に、雌端子金具42を備えた複数の雌サブコネクタ40がそれぞれ挿入されてなる、分割型の構成(組付構造)となっている。
具体的には、雌用フレーム31は、合成樹脂からなり全体として上記雄用フレーム11のフード部13内に収容可能な横長のブロック状をなし、図4に示すように、その内部に幅方向に等間隔に配された仕切板によって各雌サブコネクタ40をそれぞれ挿入可能に前後方向に貫通した収容孔32が5つ並んで形成されている。本実施形態では、各収容孔32は、いずれも略同形をなし、5個の雌サブコネクタ40のいずれも挿入可能となっている。
また、雌サブコネクタ40を収容孔32に挿入可能とするために、各雌サブコネクタ40と収容孔32の内壁面との間には全周にわたってクリアランスが設けられている。従って、各雌サブコネクタ40は、収容孔32内において上下左右いずれの方向にも傾動可能となっている。
【0018】
各雌サブコネクタ40は、合成樹脂からなり全体として箱状をなし、その内部には複数のキャビティ41が形成されている。キャビティ41には後方から雌端子金具42が挿入されるとともに、各雌端子金具42の後端に固着された電線43が雌サブコネクタ40の後端面から後方に導出されている。また、各雌端子金具42はキャビティ41の下壁に設けられた撓み可能なランス44に弾性係止して抜け止めされている。
【0019】
また、各キャビティ41の前端開口部は、前方に向うに連れて径大となるテーパ面が形成され、このテーパ面が雄端子金具22のタブ22Aの誘い込み面41Aとして機能する。つまり、雄雌のサブコネクタ20,40が、各フレーム11,31内で多少傾いていても、その傾きが、雄端子金具22のタブA先端が誘い込み面に当接する範囲内であれば、その誘い込み面の傾斜に沿って雄雌のサブコネクタ20,40の姿勢が矯正されて、タブ22Aをキャビティ41内に挿入させて雌端子金具42に嵌合接続できるようになっている(以下、このような誘い込み面41Aにより誘導可能な範囲内の傾きを有する姿勢を「正規姿勢」という)。
【0020】
各雌サブコネクタ40の上面の前側中央部にはロック突部45が上向きに設けられている。一方、各収容孔32の上面壁の前側には、上記各雌サブコネクタ40のロック突部45に対して弾性係止可能な係止片35が形成されており、雌サブコネクタ40が正規の深さまで挿入されると各ロック突部45がそれぞれ係止片35に対して係止し、雌用フレーム31に対し雌サブコネクタ40が抜け止め固定されるようになっている。
【0021】
なお、本実施形態では、雄コネクタ10側と同様、各雌サブコネクタ40の上面における幅方向のいずれかの端部には、前後方向に延びるリブ46が設けられている。一方、雌用フレーム31の各収容孔32の上面には、各雌サブコネクタ40のリブ46と対応した位置に、このリブ46を収容可能な大きさの案内溝36が収容孔32の後端から前端手前まで延設されている。このリブ46及び案内溝36は、雌用フレーム31に対する各雌サブコネクタ40の誤組付け(上下逆挿入)を防止する役目を果たす。
【0022】
(3)雄用フレームと雌用フレームとを嵌合・離脱させるための構造
本実施形態のコネクタ1は、雄コネクタ10及び雌コネクタ30のいずれか一方にカム面を備えて回動可能なレバーが設けられるとともに、他方にはフォロワがそれぞれ設けられ、上記レバーの回動に伴ってカム面とフォロワとの間のカム作用により雄コネクタ10と雌コネクタ30とが嵌合・離脱されるようになっている。
【0023】
具体的には、本実施形態では、雌コネクタ30側にレバー50が装着されている。このレバー50は、1対の板状をなすアーム部51,51(図1ではそのうちの雌用フレーム31上面側のアーム部51のみ図示)の基端同士が操作部52で連結した門形状に形成されている。各アーム部51の先端寄りの位置には、略円形の軸受け孔52が貫通形成されるとともに、先端側の縁部にはカム溝53が形成されている。レバー50は、雌用フレーム31を跨ぐように配されて、両軸受け孔52,52を雌用フレーム31の上下面の後端中央部に突設された支持軸37,37にそれぞれ嵌めることで、支持軸37,37を中心として回動可能に支持されるようになっている。
【0024】
また、各アーム部51,51の基端寄りの位置には、レバー50の回動方向に沿って案内溝54が形成されるとともに、雌用フレーム31の後端右寄りの位置には上記案内溝54内に位置する突起部38が形成されており、これによりレバー50は、図1に示す斜め姿勢となる初期位置と、そこから同図において時計回りに回動させて雌用フレーム31の横方向に沿った横倒し姿勢となる終端位置との間で回動されるようになっている。
一方、雄用フレーム11のフード部13の上下内壁面には、レバー50の各アーム部51,51のカム溝53に嵌合可能な1対のフォロワピン17,17(図1ではフード部下壁面側のフォロワピン17のみ図示)が対向して突設されている。
【0025】
以上の構成により、レバー50を初期位置にした状態で雌用フレーム31を、雄用フレーム11のフード部13内に挿入していき、各カム溝53,53の開口端にフォロワピン17,17が位置した状態で、レバー50を終端位置側に回動させる。すると、カム溝53,53とフォロワピン17,17との間のカム作用によって雌用フレーム31がフード部13内に引き寄せられる。そして、終端位置まで回動させて、レバー50の操作部52を、それに対応して雄用フレーム11の一内側面に突出形成した係止凸部18に係止することで、雄用フレーム11と雌用フレーム31とが嵌合状態にロックされる。
【0026】
なお、本実施形態では、図1に示すように、各アーム部51,51の先端縁部には、各カム溝53と対向するように片持ち状の弾性係止片55がそれぞれ設けられている。この弾性係止片55は、レバー50が初期位置にあるときに、雌用フレーム31の上下外面にそれぞれ突設されたストッパ突起部39,39に係止し、レバー50が初期位置から回動しないようにする役目を果たす。一方、雄用フレーム11の上下内壁面にはそれぞれ、雄用フレーム11と雌用フレーム31との嵌合過程において、上記弾性係止片55の先端に当接する解除突起部19がフォロワピン17の横に設けられている。そして、カム溝53の開口側手前にフォロワピン17が位置したときから、弾性係止片55は上記解除突起部19によって後方に弾性変形する。これにより、弾性係止片55とストッパ突起部39との係止が解除されて、初めてレバー50を終端位置側に回動できるようになっている。
【0027】
(4)雄端子及び雌端子を正規に嵌合接続させるための構造
さて、本実施形態では、図5及び図6に示すように、雄サブコネクタ20の前面27には、タブ22Aの突出位置を避ける位置に扁平板状の突出部60が形成されている。この突出部60は、雄サブコネクタ20におけるタブ22Aの突出長さよりも長く形成されている。一方、雌サブコネクタ40の前面47(本発明の「対向面」に相当)には、上記突出部60に対応した位置にその突出部60を嵌入可能な凹部63が形成されている。突出部60と凹部63とは、雄雌のサブコネクタ20,40が上記正規姿勢にある状態で奥まで嵌入できるようになっている。
【0028】
ここで、上述したように、雄雌のサブコネクタ20,40が多少傾いた正規姿勢であっても、雌サブコネクタ40に設けられた誘い込み面41Aによって雄雌の端子金具22,42が互いに嵌合接続されるよう誘導されるようになっている。しかしながら、各サブコネクタ20,40とフレーム11,31との間の全周にわたるクリアランスによって、雄雌のサブコネクタ20,40が正規姿勢を超えて傾いた異常姿勢となって、雄端子金具22のタブ22Aが誘い込み面41Aより外側に当接するような場合がある。
そこで、本実施形態では、突出部60の前端は、その四辺に面取りが施され、先端へ向うに連れて細くなるテーパ部61が形成されている。これにより、雄雌サブコネクタ20,40が異常姿勢となっていても、このテーパ部61が凹部60の開口部に係止可能となり、その傾斜に沿って突出部60が凹部63内へと案内され、これに伴って雄雌のサブコネクタ20,40の姿勢が上記正規姿勢に矯正されるようになっている。
【0029】
また、本実施形態では、互いに対をなして嵌合接続される5組の雄サブコネクタ20及び雌サブコネクタ40は、図6に示す3種類のタイプに分かれている。各タイプは互いに雄雌端子金具22,44の数及び配置位置が異なっており、タイプの異なる雄サブコネクタ20と雌サブコネクタ40とでは正規に嵌合接続できないようになっている。つまり、本実施形態では、雄サブコネクタ20及び雌サブコネクタ40の組のタイプ別に、突出部60及び凹部63の幅(縦幅または横幅)及び配置位置が異なるように構成されている。
【0030】
具体的には、図6(A)のタイプ(以下、「タイプ1」)では、突出部60Aは、雄サブコネクタ20Aの前面27において左右方向の一方端寄りの位置に配置され、凹部63Aは、対をなす雌サブコネクタ40Aの前面47において上記突出部60に対応した位置に配置されている。同図(B)のタイプ(以下、「タイプ2」)では、突出部60Bは、上記タイプ1の突出部60Aとほぼ同じ横幅に形成され、雄サブコネクタ20の前面27において左右方向の他方端寄りの位置(タイプ1とは反対寄りの位置)に配置され、凹部63Bは、対をなす雌サブコネクタ40Bの前面47において上記突出部60Bに対応した位置に配置されている。同図(C)のタイプ(以下、「タイプ3」)では、突出部60Cは、やはり上記タイプ1の突出部60Aとほぼ同じ横幅に形成され、雄サブコネクタ20Cの前面27において左右方向の略中央位置に配置され、凹部63Cは、対をなす雌サブコネクタ40Cの前面において上記突出部60Cに対応した位置に配置されている。
【0031】
2.本実施形態の作用
まず、図2に示すように、雄用フレーム11内に5個の雄サブコネクタ20を挿入して装着させるとともに、雌用フレーム31内に5個の雌サブコネクタ40を挿入して装着させる。次で、雌用フレーム31を雄用フレーム11のフード部13内に嵌め合わせて、レバー50のカム溝53の開口端内に雄用フレーム11のフォロワピン17が収まる位置まで押し込む。ここで、例えば雄サブコネクタ20に連なる電線23が嵌合方向(前方方向)に対して横方向(同図では紙面上方向)の負荷を受けていると、収容孔12内において雄サブコネクタ20は後端側が上方に持ちあがり先端側が下方に下がるような姿勢になる。そして、タブ22Aの突出方向も嵌合方向に対して下方に傾いた方向となる。このとき、このままでは雄端子金具22と雌端子金具42とを正規に嵌合接続できない上記異常姿勢になったとする。
【0032】
ところが、本実施形態では、この状態のままレバー50を終端位置側へと回動させると、図7に示すように、タブ22Aよりも前方に延びる突出部60の先端がタブ22Aよりも先に雌サブコネクタ40の前面47に当接する。このとき、雄サブコネクタ20の傾きが所定範囲内であれば突出部60先端のテーパ部61が、雌サブコネクタ40側の凹部63の開口部に係止する。そのままレバー50を更に終端位置側へと回動させると、雌用フレーム31が雄用フレーム11のフード部13奥側へと引き寄せられるとともに、突出部60が先端のテーパ部61の傾斜に沿って凹部63内へと導かれる。これにより雄サブコネクタ20の姿勢も徐々に正規姿勢に戻される。例えばタブ22Aの先端が誘い込み面41Aに当接可能な姿勢に雄雌のサブコネクタ20,40の姿勢が矯正される。そして、更にレバー50を終端位置側に回動させることで、誘い込み面41によってタブ22Aがキャビティ41内に案内されて、これにより雄端子金具22と雌端子金具42とを正規に嵌合接続させることができる(図8参照)。
【0033】
3.本実施形態の効果
以上のように、本実施形態では、雄サブコネクタ20側にタブ22Aより前方に長く延びる突出部60を設け、雌サブコネクタ40側に、雄端子金具22と雌端子金具42とが正規に嵌合接続できる状態で上記突出部60が嵌入可能な凹部63を設けている。従って、雄サブコネクタ20及び雌コネクタ30が異常姿勢にある状態のままで嵌合操作がされたとしても、突出部60の方がタブ22Aよりも先に雌サブコネクタ40の前面に当接することになるから、タブ22Aの変形等を防止することができる。
しかも、本実施形態では、突出部60先端にテーパ部61を設けたから、そのテーパ部61の傾斜に沿って雄サブコネクタ20を正規姿勢に案内させて、そのまま雄端子金具22と雌端子金具42とを正規に嵌合接続させることが可能になる。
【0034】
また、本実施形態では、5組の雄サブコネクタ20及び雌サブコネクタ40に対してそれらのタイプ別に、突出部60及び凹部63の配置位置が異なるようにした。従って、雄雌サブコネクタ20,40を雄用及び雌用のフレーム11,31内に装着する際に、互いに異なる組の雄サブコネクタ20と雌サブコネクタ40とが対面するように誤って配置された場合、正規姿勢の状態であっても突出部60と凹部63とは干渉して互いに嵌入できず、これ以上のレバー50の回動操作が規制される。従って、タイプの異なる雄サブコネクタ20と雌コネクタ30とを誤って嵌合させるといった事態を未然に防ぐことができる。
【0035】
<他の実施形態>
本発明は、前記実施形態に限定されるものではなく、例えば、以下に説明するような実施形態も本発明の技術的範囲に含まれ、さらに、下記以外にも要旨を逸脱しない範囲内で種々変更して実施することができる。
(1)上記実施形態では、突出部60,70を雄コネクタ10側に設けて、凹部63を雌コネクタ30側に設けた構成としたが、これに限らず、突出部60,70を雌コネクタ30側に、凹部63を雄コネクタ10側に設けた構成であってもよい。更に、雄雌のサブコネクタ20,40の複数の組のうち一部の組については雄サブコネクタ側に突出部を、雌サブコネクタ側に凹部をそれぞれ設ける一方で、他の組についてはその逆に突出部及び凹部を設ける構成であってもよい。
【0036】
(2)上記実施形態では、雄コネクタ10及び雌コネクタ30のいずれもフレームと複数のサブコネクタとかなる分割式の構成としたが、これに限らず、雄雌コネクタのいずれか一方だけが上記分割式の構成であって、他方のコネクタは、例えば複数の端子金具が共通のハウジングに装着された構成であってもよい。
【0037】
(3)上記実施形態では、1個ずつの雄サブコネクタ20及び雌サブコネクタ40が互いに嵌合接続される構成であったが、例えば1個の雄サブコネクタ20に対して複数の雌サブコネクタ40が嵌合接続される構成であってもよい。この場合には、各雌サブコネクタ40と、雄サブコネクタ20のうち各雌サブコネクタ40との対面部分にそれぞれ突出部60及び凹部63を形成すればよい。なお、1個の雌サブコネクタ40に対して複数の雄サブコネクタ20が嵌合接続される構成の場合も同様である。
【0038】
(4)本発明の「嵌入部」は、上記実施形態のような凹部63(穴)である必要はなく、例えば、サブコネクタの側面において前端から後方へと延びる案内溝であってもよく、突出部60を相手方コネクタにおいてこの案内溝に対応する位置に突設させた構成であってもよい。
(5)また、突出部60及び嵌入部の形状は、断面矩形以外に、例えば断面円形、断面L字形や断面C字形等であってもよい。
【0039】
(6)上記実施形態では、突出部60先端にテーパ部61を形成して突出部60を凹部63内に案内する構成としたが、これに限らず、突出部及び嵌入部(凹部)のうち少なくともいずれか一方に、サブコネクタが上記異常姿勢にある状態で前記突出部先端側を前記嵌入部に係合させるとともに、更に嵌合動作が進むに連れて突出部を嵌入部内へと案内するガイド手段であればよい。例えば凹部63の開口側に、前方(突出部60との対向方向)に向うに連れて径大となるテーパ部を形成した構成であってもよい。更には、突出部60及び凹部63にそれぞれテーパ部を設けた構成であれば、より確実に雄サブコネクタ20及び雌サブコネクタ40とを正規姿勢に導くことができる。
【0040】
(7)また、上記実施形態では、上記ガイド手段に相当する機能(テーパ部61)を、全ての組の雄雌のサブコネクタ20,40の突出部60に設けた構成としたが、これに限らず、一部の組のサブコネクタ20,40の突出部60にだけ設ける構成であってもよい。
(8)上記実施形態では、突出部60はタブ22Aの突出長さよりも長く形成したが、これに限らず、雄雌の端子金具22,42の接触動作に先行して、突出部が嵌入部に嵌入されることによるサブコネクタの姿勢矯正動作(異常姿勢を正規姿勢に矯正する動作)が行われる構成であればよい。従って、例えば、雌サブコネクタ40の前面47にも凸部を突設し、その凸部の前端面に凹部(嵌入部)を形成した構成では、雄側の突出部60は必ずしもタブ22Aの突出長さより長くなくてもよい。
(9)上記実施形態では、雄サブコネクタ20及び雌サブコネクタ40の組のタイプ別に、突出部60及び凹部63の配置位置が異なるように構成したが、正規の組をなさない雄サブコネクタと雌サブコネクタとが干渉して嵌め入れ動作が禁止できる構成であれば、例えば、突出部及び凹部の外形形状(例えば断面U字形、断面丸形、断面矩形、断面多角形など)や大きさが各組毎に異なるように構成してもよい。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態に係るコネクタ全体を示す上面図
【図2】嵌合前の雄コネクタ及び雌コネクタの断面図
【図3】雄用フレームの後面図
【図4】雌用フレームの後面図
【図5】雄サブコネクタの斜視図
【図6】雄サブコネクタ及び雌サブコネクタの各タイプの正面図
【図7】突出部が凹部に係止された状態を示す雄コネクタ及び雌コネクタの断面図
【図8】嵌合完了時の雄コネクタ及び雌コネクタの断面図
【符号の説明】
1…コネクタ
10…雄コネクタ
11…雄用フレーム
12,32…収容孔
20(20A,20B,20C)…雄サブコネクタ
22…雄端子金具
27,47…前面(対向面)
30…雌コネクタ
31…雌用フレーム
40(40A,40B,40C)…雌サブコネクタ
42…雌端子金具
60(60A,60B,60C)…突出部
61…テーパ部
63(63A,63B,63C)…凹部(嵌入部)
Claims (2)
- 相互に嵌合可能な雌雄のコネクタのうち少なくとも一方のコネクタは、複数のサブコネクタとこれらサブコネクタを一括して収容可能なフレームとからなるものにおいて、
前記サブコネクタとその嵌合相手となるコネクタとのいずれか一方側の対向面には、嵌合方向に沿って突出部が突設され、他方側の対向面には前記フレームに対する前記サブコネクタの組付け姿勢を矯正しつつ前記突出部を嵌め入れ可能とする嵌入部が形成されるとともに、前記姿勢矯正動作が前記サブコネクタとその嵌合相手となるコネクタ内に収容されている雌雄の端子金具同士の接触動作に先行してなされるように構成されていることを特徴とするコネクタ。 - 前記サブコネクタ及びその嵌合相手となる前記コネクタには、前記突出部と前記嵌入部とが個別に配されるとともに、これら突出部と嵌入部とは、前記サブコネクタとその嵌合相手となる前記コネクタとが正規の組み合わせである場合には、相互の嵌め入れ動作が許容されるが、正規でない組み合わせとなっている場合には干渉によって嵌め入れ動作が禁止されることを特徴とする請求項1記載のコネクタ。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2003143703A JP2004349075A (ja) | 2003-05-21 | 2003-05-21 | コネクタ |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2003143703A JP2004349075A (ja) | 2003-05-21 | 2003-05-21 | コネクタ |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2004349075A true JP2004349075A (ja) | 2004-12-09 |
Family
ID=33531405
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2003143703A Pending JP2004349075A (ja) | 2003-05-21 | 2003-05-21 | コネクタ |
Country Status (1)
Country | Link |
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JP (1) | JP2004349075A (ja) |
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2007157684A (ja) * | 2005-11-11 | 2007-06-21 | Yazaki Corp | コネクタ |
JP2010129524A (ja) * | 2008-12-01 | 2010-06-10 | Sumitomo Wiring Syst Ltd | コネクタ |
JP2016024982A (ja) * | 2014-07-22 | 2016-02-08 | 日本圧着端子製造株式会社 | コネクタ構造 |
-
2003
- 2003-05-21 JP JP2003143703A patent/JP2004349075A/ja active Pending
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Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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JP2007157684A (ja) * | 2005-11-11 | 2007-06-21 | Yazaki Corp | コネクタ |
JP2010129524A (ja) * | 2008-12-01 | 2010-06-10 | Sumitomo Wiring Syst Ltd | コネクタ |
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