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JP2004232440A - 鋼製構造材用接合具 - Google Patents

鋼製構造材用接合具 Download PDF

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JP2004232440A JP2003057806A JP2003057806A JP2004232440A JP 2004232440 A JP2004232440 A JP 2004232440A JP 2003057806 A JP2003057806 A JP 2003057806A JP 2003057806 A JP2003057806 A JP 2003057806A JP 2004232440 A JP2004232440 A JP 2004232440A
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Yasushi Maki
保志 牧
Toshihiko Kamio
敏彦 神尾
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KAMIO TEKKO KK
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Abstract

【目的】接合具の製造コストが易くでき、施工コストの低減が可能な鋼製構造材用の接合具を提供する。
【構成】一辺の寸法が鋼製構造材2の一辺の寸法と同じに形成されたほぼ正方形の接合片3の両側縁から立ち上がり寸法が鋼製構造材2の一辺の寸法の2分の1に設定した側片4を一体に形成して断面をコ字状に形成した接合具1と、該接合具1の一端側に鋼製構造材2の端面形状と同一形状の端面板7を固着した端面用接合具6とにより構成し、構造材2の側面に固着した接合具1と構造材2の端面に固着した端面用接合具6とを互いに背中合わせ状に重合させて締結部材13、14によって締結することにより構造材2を接合する。
【選択図】 図5

Description

【0001】
【産業上の利用分野】
本発明は、鋼製の構造材によって構築される家屋等の建築物における、柱や土台又は梁材及び桁材を構成している鋼製の構造材同志を接合するための接合具に関する。
【0002】
【従来の技術】
近時、木造住宅等の構築では木材不足や熟練職人の人件費の高騰などにより構築費用が嵩むため、土台、柱、桁、梁等の構造材を工場生産による鉄骨構造に代替して住宅等の建築費用の低減を図る工法が多くなっている。ところで、このような鉄骨構造では、部材と部材、例えば、柱と梁を接続するに際しては柱部材の両側面に取付プレートを夫々取着し、これらの取付プレート間に梁部材を挿入してボルト・ナットにより梁と取付プレートとを緊締する構造が一般的に採用されている。しかしながら、上記のように取付プレートを使用する接続構造では、柱部材の外側面に取付プレートを取着しているのでこの取付プレートの厚み寸法とこれを締め付けているボルト・ナットの頭部寸法とが柱材の面より突出し、従って、外部仕上げ材の取付寸法を調整する必要がある。
【0003】上記従来技術での問題を解決するため、鋼製柱部材の側部にこの柱部材と略同幅に設定するとともに梁間方向に沿って延在する少なくとも一つの傾斜面部とこれに連続する受部を備える雌接続部を固着し、一方鋼製梁部材の端部には前記雌接続部の傾斜面部と受部とに噛み合うように対称的に形成した同様の傾斜面部と当接部とを備える雄接続部を固着し、このように形成した雌接続部の受部と雄接続部の当接部とを止具で緊締するようにした接合構造が既に提案されている(例えば特許文献1参照。)。
【0004】
【特許文献1】特開平7−102636号公報
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
上記接合構造による接合部材は両部材に互いに係合する傾斜面部を形成する必要があり、接合具の製造コストが高くなり、従って施工コストを低減することができない。本発明は上記従来技術による問題点を解決して、接合具の製造コストが易くでき、施工コストの低減が可能な鋼製構造材用の接合具を提供することを課題とするものである。
【0006】
【課題を達成するための手段】
上記課題を達成するため本発明の鋼製構造材の接合に使用される接合具は、一辺の寸法が鋼製構造材の一辺の寸法と同じに形成されたほぼ正方形の接合片の両側縁から立ち上がり高さ寸法が鋼製構造材の一辺の寸法の2分の1に設定した側片を一体に形成して断面をコ字状に形成した接合具と、該接合具の一端側に鋼製構造材の端面形状と同一形状の端面板を固着した端面用接合具とにより構成し、構造材の側面に固着した接合具と構造材の端面に固着した端面用接合具とを互いに背中合わせ状に重合させて締結部材によって締結することにより構造材を接合することを特徴とする。
【0007】又、請求項2の発明は、前記接合具と端面用接合具の一方側の側片の外側に側片と重合させて受け片を取り付け、該受け片の端縁を接合片の背面側に突出させて形成したことを特徴とする。
【0008】
【発明の実施の形態】
以下、本発明に係る鋼製構造材用の接合具の実施の形態を図に示す実施例に基づいて説明する。図1は本発明の鋼製構造材用の接合具の実施例を示すもので、図1に示すように接合具1は断面形状がほぼコ字形に形成されており、幅寸法Wと長さ寸法Lが建築構造物の躯体構造を形成する鋼製の構造材2の断面の縦方向寸法及び横方向寸法と同一に形成されたほぼ正方形の板状の接合片3と、該接合片3の両側縁から接合片3の一方の面方向に向けて垂直に向けて一体に形成されている側片4により形成されている。前記両側片4の立ち上がり寸法Hは前記鋼製の構造材2の断面の縦方向又は横方向の寸法の2分の1の寸法に形成されており、2つの接合具1を互いの接合片3の背面を合わに重合させた寸法が前記鋼製の構造材2の断面の縦方向又は横方向の寸法と同じになるように形成されている。
【0009】前記接合具1の接合片3には別の接合具1の接合片3とボルト結合するための締結孔5が形成されている。締結孔5は本実施例では2本のボルトによって締結するため2つの締結孔5が形成されているが、鋼製の構造材2の寸法や接合具1の大きさに応じて所定の締結強度が得られるように、締結孔5の径及び数が適宜設定される。上記接合具1は図2に示すように、工場等において予め鋼製構造材1の所定の接合箇所の側面に溶接によって取り付けて使用される。
【0010】図3に示す端面用接合具6は、鋼製構造材1の切断端面に溶接により取り付けて使用するもので、前述の接合具1の一方側の端面に構造材2の端面形状と同じ形状の端面板7を溶接によって予め接合して形成されている。端面板7は一辺の長さ寸法L2が前記鋼製の構造材2の断面の縦方向又と横方向の寸法と同じ寸法のほぼ正方形状に形成されており、この前記接合具1の接合片3の背面が前記端面板7の中央に配置されるように端面板7の表面側の一端側に片寄せて断面がコ字形の前記接合具1が溶接して固着されている。この端面用接合具6は、図4に示すように構造材2の端面に端面板7を溶接することにより固着して使用する。
【0011】以下、上記接合片1と端面用接合片6を使用して鋼製構造材を接合する使用状態を図に示す施工例に従って説明する。図5は水平に施工される土台10又は桁材等の構造材に対してこの上に垂直な柱材11を結合する部分に適用した施工例であり、接合具1の接合片3の背面が土台10に対して接合される柱材11の中心線上に配置されるように土台10の上面に接合具1を溶接して固着し、一方、上記土台10又は桁材に対して接合される柱材11の下端面には端面用接合具6の端面板7を溶接して固着しておく。
【0012】図6に示すように、柱材11の下端に取り付けた端面用接合具6と土台10に取り付けた接合具1の各々の接合片3の背面同志を背中合わせして、各々の接合片3、3に形成されている締結孔5、5を整合させるように配置して、一方の側からボルト13又はリベット等の締結部材を締結孔5に挿通し他方側からナット14を螺合させて仮止めを行った後、締結工具によって締結部材13、14を締結して接合具1と端面用接合具6とを締結することによって、柱材11が土台10又は桁材に接合される。
【0013】図7に示すように、背中合わせ状態に配置された接合具1と端面用接合具6の側片4が形成されている側の面は開放されているので、一方側から両接合具1、6を締結する例えばボルト13を締結孔5に挿通して反対側からボルト13の先端部にナット14を螺合させて仮止めすることと、開放されている端部からボルト13の頭部とナット14に所定の工具(例えばリベッターやボルト締結工具等)を適用して締結部材13、14を締結することにより両構造材10、11が接合される。。
【0014】締結部材13、14は各々の接合片の接合片2枚を接合すればよいので短いものが使用でき、更にボルト・ナットを使用した場合にはボルト13の頭部とナット14が両接合具に形成されている側片4の内側に収容される。更に、接合具1と端面用接合具6による接合後の状態が土台10、桁材又は柱材11等の構造材の外形の外側に突出する部材がなく接合され、内装施工又は外装施工の際に障害がない。
【0015】なお、接合具1を土台10、柱材11、梁材又は桁材12等に溶接により取り付ける際には、コ字形の内側面で溶接することにより、溶接肉が合わせ面に露出せず隙間ができたりせずに2つの接合具1、6を背中合わせ状に密着させて接合させることが可能である。又。端面用接合具6における端面板7と接合具1との溶接部も同様にコ字形の内側面で接合具1と端面板7とを溶接して端面用接合具6を形成する。
【0016】図9及び図10は垂直に施工される柱材11の上端に水平に施工される桁材12又は梁材の中途部を接合する施工例であり、柱材11の上端面に端面用接合具6を溶接して固着し、更に桁材12又は梁材の柱材11との接合箇所の下側の面には接合具1を予め溶接して固着する。桁材12又は梁材への接合具1の取り付け位置は、接合具1の接合片3の背面が接合される柱材11の中心線と一致するように溶接して固着する。柱材11に取り付けた端面用接合具6の接合片3の背面は柱材11の中心線に配置されているので、両接合具1、6の接合片3、3の背面を合わせて締結することによって柱材11が桁材12又は梁材の所定の位置に接合される。
【0017】図11及び図12は垂直に施工される柱材11の中途部に水平に施工される2つの桁材12又は梁材の端部を接合する施工例であり、桁材12又は梁材が接合される箇所の柱材11の側面には予め接合具1を溶接により固着しておく。この場合、接合具1の接合片3の背面が柱材11の中心線上に配置されるように接合片3を垂直に向けて取り付ける。一方、桁材12又は梁材の端面には端面用接合具6を接合片3の背面が垂直方向になるように溶接して固着しておく。桁材12又は梁材の端面に取り付けられている端面用接合具6の接合片3の背面を柱材11に取り付けられた接合具1の接合片3の背面に重合させて配置し、両方の接合片3に形成されている締結孔5を整合させた状態でボルト13を締結孔5に挿通してボルト13の他端側からナット14を螺合させて締結して結合する。
【0018】なお、この施工例では直角方向の2つの桁材12又は梁材を柱材11に接合したものであるが、桁材12又は梁材が柱材11の両側に直線状に配置される場合や、柱材11の三方又は四方に桁材12又は梁材等の接合される構造材材を配置した場合でもこれらを接合する部分に接合具1を柱材10側面に溶接により固着しておけばよい。
【0019】図13及び図14は前述の施工例と同様に垂直に施工される柱材11の中途部に水平に施工される2つの桁材12又は梁材の端部を接合する施工例であり、この施工例では、桁材12又は梁材が接合される箇所の柱材11の側面に接合具1の接合片3の背面が上を向くように接合片3を水平に配置して取り付け、一方、桁材12又は梁材の端面には端面用接合具6を接合片3の背面が下向きになるように接合片3を水平にして溶接して固着しておく。桁材12又は梁材の端面に取り付けた端面用接合具6の接合片3を柱材11に取り付けた接合具1の接合片3の上に重ねて配置し、端面用接合具6と接合具1の締結孔5を整合させた状態でボルト・ナット等の締結部材13、14によって締結して結合する。このように接合具1の接合片3を水平状態にして接合片3の背面が上を向いた状態に取り付けて施工することにより、端面用接合具6と接合具1の締結孔5を整合させる作業が楽に行える。
【0020】次に、図15乃至図20に示す本発明の第2の実施例について説明する。この実施例に示す接合具15は図15(a)に示すように、前述の実施例と同様に、締結孔5が形成されるとともにほぼ正方形の板状の接合片3の両側縁から接合片3の一方の面方向に向けて垂直に形成されている側片4にによって断面がほぼコ字形に形成された接合具1と、この接合具1の一方の側片4の外側面に重合して溶接により固定された受け片16とにより構成されている。該受け片16の端縁が接合片3の背面方向に突出されて形成されており、この受け片16の突出された部分に接合具15に接合される相手側の接合具1又は端面用接合具6を突き当てて、両接合具の接合片3に形成されている締結孔5を整合させてボルト13等の締結部材の挿通及び締結作業が容易にできるようにしている。上記接合具1は図15(b)に示すように、予め工場等において鋼製構造材1の所定の接合箇所の側面に溶接によって取り付けて使用される。
【0021】図16(a)に示す端面用接合具17は、前述の実施例の端面用接合具6と同様に、接合具1の一方側の端面に構造材2の端面形状と同じ形状の端面板7を溶接によって予め接合して形成されており、更に前記接合具15と同様に接合具1の一方の側片4の外側面に重合して溶接により固定された受け片16とにより構成されている。受け片16の端縁が接合片3の背面方向に突出されて形成されており、この受け片16の突出された上に端面用接合具17に接合される相手側の接合具1又は端面用接合具6を載置して、両接合具の接合片3に形成されている締結孔5を整合させてボルト13等の締結部材の挿通及び締結作業が容易にできるようにしている。この端面用接合具17は図16(b)に示すように予め工場等において構造材2の端面に端面板7を溶接することにより固着して使用する。
【0022】次に上記第2の実施例にかかる接合具15と端面用接合具17を使用した施工例を説明する。図17及び図18は、水平に施工される土台10又は桁材等の構造材に対してこの上に垂直な柱材11を結合する部分に適用した施工例であり、図17に示すように接合具15の接合片3の背面が土台10に対して接合される柱材11の中心線上に配置されるように土台10の上面に接合具15を溶接して固着し、一方、上記土台10又は桁材に対して接合される柱材11の端面には前述の実施例にかかる端面用接合具6の端面板7を溶接して固着しておく。
【0023】図18に示すように、柱材11の下端に取り付けた端面用接合具6と土台10に取り付けた接合具15の各々の接合片3の背面同志を背中合わせして、各々の接合具6、17の接合片3、3に形成されている締結孔5、5を整合させるように配置する。この際、柱材11の下端面に取り付けた端面用接合具6の側片4の外側の面を土台10に取り付けた接合具15の受け片16に突き当てて接合片3の背面同志を当接することによって両接合具6、17の締結孔5、5が自動的に整合される。一方の側からボルト等の締結部材13を締結孔5に挿通し他方側からナット等の締結部材14を螺合させて、締結工具によって締結部材13、14を締結して接合具1と端面用接合具6とを締結することによって、柱材11が土台10又は桁材に接合される。
【0024】上記のように、互いに接合される接合具6、17の一方の接合具の側面に受け片16を接合片3の背面方向に突出させて形成しておくことによって、一方の接合具の受け片16に他方の接合具の側片4を当て付けて接合片を密着させることによって、両接合具が接合位置へ位置決めされるので、接合具の位置あわせする作業が楽に行え、同時に接合片3に形成された締結孔5を整合させることができ、現場での施工作業を容易に行うことが可能となる。
【0024】図19及び図20は、垂直に施工される柱材11の中途部に水平方向に施工される桁材12又は梁材の端部を接合する実施例であり、桁材12又は梁材が接合される箇所の柱材11の側面には予め接合具15を溶接により固着しておく。この場合、接合具15の受け片16が下側になるように接合片3を垂直方向に向けて、接合片3の背面が柱材11の中心線と平行となるように接合する。一方、桁材12又は梁材の端面には端面用接合具6を接合片3の背面が垂直方向に向くように溶接して固着しておく。桁材12又は梁材の端面に取り付けられている端面用接合具6を柱材11に取り付けられた接合具15の受け片16の上に載置して接合具15と端面用接合具6の接合片3の背面同志を密着させることによって両接合具15、6の接合片3同志が整合され、両接合片3に形成された締結孔5が整合されるのでボルト13の挿通及び締結作業を容易に行うことができる。
【0025】図21及び図22は直線状に配置された2つの土台10、桁材12、又は柱材11等の構造材2を各々の端面で直線状に接合する実施例であり、接合される2つの構造材2の端面に各々端面用接合具6と端面用接合具17を溶接して固着しておく。この場合各々の端面用接合具6、17の接合片の背面がそれぞれの構造材の中心線上で垂直方向に向くように配置するとともに、2つの構造材のうち最初に施工される構造材には受け片16が形成された端面用接合具17を、端面用接合具17の受け片16が下側になるように取り付ける。端面用接合具17を取り付けた構造材が先に施工され、この端面用接合具17の受け片の上に他方の構造材に取り付けた端面用接合具6を載置して施工することにより、端面用接合具6、16の接合片3の整合が容易に行え、締結孔5へのボルト13を挿通と締結作業を容易に行うことができる。
【0026】
【発明の効果】
以上説明したように本発明の鋼製構造材用の接合具は、一辺の寸法W、Lが鋼製構造材2の一辺の寸法と同じに形成されたほぼ正方形の接合片3の両側縁に側片4を一体に形成して断面をコ字状に形成した接合具1と、該接合具1の一端側に鋼製構造材2の端面形状と同一形状の端面板7を固着した端面用接合具6とにより構成し、該接合具1と端面用接合具6を互いに接合される構造材2に予め固着して、接合具1と端面用接合具6とを締結部材によって締結することにより構造材2を接合するようにしているので、接合具1、6の構造が簡単であり製造コストを低減できるとともに、構造材の接合作業が容易に行える。
【0027】更に、前記両側片4の高さ寸法Hを鋼製構造材の一辺の寸法の2分の1に形成して、接合具1、6を背中合わせ状に重合させて締結するようにしているので、締結部材13、14は各々の接合具1、6の接合片2枚を接合すればよいので短いものが使用でき、締結作業の短縮が可能である。更にボルト・ナットを使用した場合にはボルトの頭部とナットが両接合具に形成されている側片4の内側に収容されるため、内装材又は外装材等を取り付ける際にこれらの締結部材13、14が突出していることによる寸法調整等の作業が不要である。
【0028】又、接合具1、6を互いに背中合わせ状態に締結するので、側縁4が形成されている面の反対側の面は開放されているので、一方側から両接合具1、6を締結する例えばボルト13を締結孔5に挿通して反対側からボルト13の端部にナット14を螺合させて仮止めする作業と、開放されている端部からボルト13の頭部とナット14に所定の工具(例えばリベッターやボルト締結工具等)を適用して締結部材を締結することができ、接合作業が簡単に行える。
【0029】更に、請求項2の発明によれば、接合具15と端面用接合具17の側片4に接合片3の背面方向に突出させた受け片16を形成しているの
で、接合される桁材等に取り付けた端面用接合具6等をこの受け片16によって支持させて位置決めすることができるので、締結孔5へのボルト13等の締結部材の挿通及び締結作業が容易に行え、更に、接合箇所における2つの接合具15及び端面用接合具17の接合片3が縦方向に施工されるので接合部の縦方向の強度を大きくすることが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例にかかる接合具を示す斜視図。
【図2】図1と同じ接合具を構造材へ固着した状態の斜視図。
【図3】本発明の実施例にかかる端面用接合具を示す斜視図。
【図4】図3と同じ端面用接合具を構造材へ固着した状態の斜視図。
【図5】土台と柱材の接合部における施工例での接合具と端面用接合具の取り付け状態を示す斜視図。
【図6】図5の施工例の接合された状態を示す斜視図。
【図7】図6の接合部の縦断面図。
【図8】図6の接合部の正面図。
【図9】柱材の上端と桁材の接合部における施工例での端面用接合具と接合具の取り付け状態を示す斜視図。
【図10】図9の施工例の接合された状態を示す斜視図。
【図11】柱材の側面への桁材の接合部における施工例での接合具と端面用接合具の取り付け状態を示す斜視図。
【図12】図11の施工例の接合された状態を示す斜視図。
【図13】柱材の側面への桁材の接合部における別の施工例での接合具と端面用接合具の取り付け状態を示す斜視図。
【図14】図13の施工例の接合された状態を示す斜視図。
【図15】他の実施例にかかる接合具を示す(a)斜視図及び、(b)接合具を構造材へ固着した状態の斜視図。
【図16】他の実施例にかかる端面用接合具を示す(a)斜視図及び、(b)端面用接合具を構造材へ固着した状態の斜視図。
【図17】他の実施例にかかる接合具による土台と柱材の接合部における施工例での接合具と端面用接合具の取り付け状態を示す斜視図。
【図18】図17の施工例の接合された状態を示す斜視図。
【図19】柱材の側面への桁材の接合部における施工例での接合具と端面用接合具を示す斜視図。
【図20】図17の施工例の接合された状態を示す斜視図。
【図21】構造材の端面同志を直線状に接合する施工例での端面用接合具をの取り付け状態を示す斜視図。
【図22】図19の施工例の接合した状態の縦断面図。
【符号の説明】
1 接合具
2 構造材
3 接合片
4 側片
5 締結孔
6 端面用接合具
7 端面板
13 締結部材(ボルト)
14 締結部材(ナット)
15 接合具
16 受け片
17 端面用接合具

Claims (2)

  1. 一辺の寸法が鋼製構造材の一辺の寸法と同じに形成されたほぼ正方形の接合片の両側縁から立ち上がり高さ寸法が鋼製構造材の一辺の寸法の2分の1に設定した側片を一体に形成して断面をコ字状に形成した接合具と、該接合具の一端側に鋼製構造材の端面形状と同一形状の端面板を固着した端面用接合具とにより構成し、構造材の側面に固着した接合具と構造材の端面に固着した端面用接合具とを互いに背中合わせ状に重合させて締結部材によって締結することにより構造材を接合することを特徴とする鋼製構造材用の接合具。
  2. 前記接合具と端面用接合具の一方側の側片の外側面に側片と重合させて受け片を取り付け、該受け片の端縁を接合片の背面側に突出させて形成したことを特徴とする請求項1に記載の鋼製構造材用の接合具。
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