JP2004205045A - 交換可能なフィルタモジュールを備えた流体濾過システム - Google Patents

Abstract

【課題】流体用の濾過システムを提供する。
【解決手段】流体濾過システムは、流体収容ハウジング内に位置するフィルタ装着部と、フィルタ装着部に取り付けるのに適した交換可能なフィルタモジュールとを備えている。濾過すべき流体は、フィルタモジュール内に備えられ、且つ、フィルタ装着部に設けられたフィルタ室に取り付けられた濾過媒体にさらされる。濾過済み流体は、流体収容ハウジング内で且つフィルタ装着部の外側に配置された流体収容部内へ排出される。次いで低圧の流体は、流体収容部から流体利用装置に給送され、流体利用装置から排出された流体は、フィルタ室に送られて濾過媒体によって濾過される。
【選択図】 図３

Description

本発明は、流体用タンクに関し、特に、作動流体用の収容部を提供するタンクに関する。より詳しくは、本発明は、作動流体用タンクにおいて使用されるフィルタに関するものである。

流体用フィルタは、車両や、流体移送装置を含む他の装置にて不要な固体物や他の汚染物を流体から除去するのに使用される。作動流体用フィルタは、液圧式車両システムで使用される作動流体を清浄化するのに使用される。

本発明による流体濾過システムは、流体収容ハウジングに配置されたフィルタ装着部と、このフィルタ装着部に取り付けるのに適した交換可能なフィルタモジュールとを備えている。フィルタ装着部は、フィルタモジュールが備える濾過媒体を保持する大きさのフィルタ室を備えるように形成されている。フィルタ室内の濾過媒体によって濾過された作動流体は、流体収容ハウジングの内部でかつフィルタ装着部の外部に配置された流体収容部に排出される。

フィルタ装着部のフィルタ室内及び流体収容部内に存在する流体は、流体収容ハウジング内において比較的低圧の環境に維持される。この低圧の濾過済み流体は、流体収容部から汲み出され、例えば車両における「流体利用装置」（例えば、パワーステアリング・システム）へ供給される。流体利用装置によって排出された流体は、流体収容ハウジングに戻され、フィルタ室内の濾過媒体にさらされることによって濾過される。

フィルタモジュールは、濾過媒体に連結されたコネクタを有している。コネクタは、フィルタ装着部と接続して濾過媒体をフィルタ室内の適切な位置に保持するように構成されている。また、フィルタモジュールは、フィルタ装着部から取り外して交換することができる。

本発明の他の特徴は、本発明を実施するにあたって現在考えられる最良の態様を例示する種々の実施例に関する下記説明を考察することにより、当業者に明らかになるであろう。

図１〜図５は、側壁３２に形成された開口部を介して交換可能なフィルタモジュール１４を受け入れるのに適した「側部挿入型」の流体収容ハウジング１２を有する流体濾過システム１０を示す。図９及び図１０は、上壁２８に形成された開口部を介して交換可能なフィルタモジュール２１４を受け入れるのに適した「頂部挿入型」の流体収容ハウジング２１２を示す。図６〜図８に図示した流体濾過システム１１０では、フィルタモジュール１１４をフィルタ室４０から取り外したときに、濾過済み流体２６が流体収容ハウジング１２内の流体収容部２４からフィルタ装着部１２２に形成されたフィルタモジュール装着用フィルタ室４０へ「逆」流することを防止するために、フィルタ装着部１２２及びフィルタモジュール１１４と協働する排液防止用弁１１１を示す。これらの流体濾過システム１０、１１０、２１０は、自動車や船舶で使用するのに適している。

＜実施例１＞
流体濾過システム１０は、図１に概略的に示すように、流体収容ハウジング１２と、フィルタモジュール１４と、流体ポンプ１６と、流体利用装置１８とを備えている。流体収容ハウジング１２は、フィルタモジュール１４用のフィルタ装着部２２を含む内部領域２０を備えるように形成されている。フィルタモジュール１４は、フィルタ装着部２２に取り付けられ、そこを通過する流体を濾過し、かつ、寿命がきて新たなフィルタモジュール１４と交換するときにフィルタ装着部２２から取り外せるように構成されている。

流体収容部２４は、流体収容ハウジングの内部領域２０に設けられ、フィルタ装着部２２から排出された濾過済み流体２６を収容する。流体ポンプ１６は、低圧の濾過済み流体２６を流体収容部２４から流体利用装置１８へと給送し、かつ、流体利用装置１８から排出された「使用済み流体」をフィルタ装着部２２に流し込み、フィルタモジュール１４で濾過するように作用する。図示の実施例において、流体濾過システム１０は、車両（不図示）に搭載される。また、流体利用装置１８は、車両に搭載される、ファン駆動装置、パワーステアリング装置、あるいは他の液圧式の装置である。

流体収容ハウジング１２は、車両（不図示）のエンジンルーム内に取り付けられ、車両に設けられた流体利用装置１８に作動流体を給送するように構成されている。図１〜図５に示すように、流体収容ハウジング１２は、充填用ポート２９を具備するように形成された上壁２８と、上壁２８に対して対向し距離をおいて配置された底壁３０と、上壁２８と底壁３０との間に延在し、かつ上壁２８及び底壁３０と協働してハウジング１２の内部領域２０を画定する数個の側壁３１、３２、３３、３４、３５、３６とを備えている。各側壁は、底壁３０から上壁２８に向けて上方へ延在している。充填用ポート２９は、流体２６を内部領域２０へと導入するために、適当な態様に構成され、かつハウジング１２の適切な位置に配置される。また、充填用ポート２９は、例えば、充填用ポート２９を画定する充填用ネック３９に取り付けられた着脱自在キャップ３８によって閉止される。

フィルタ装着部２２は、図２〜図４に示すように、流体収容ハウジング１２の内部領域２０内に延在するように配置され、また、フィルタモジュール１４の一部を収容する大きさのフィルタ室４０を具備するように形成されている。フィルタ装着部２２は、図２〜図４に示すように、端壁４２と長軸壁４４とを備えている。端壁４２は、ハウジング１２の底壁３０及び第１側壁３１に連結されている。長軸壁４４は、端壁４２の縁端からハウジング１２の第２側壁３２に形成された装着孔４６へと延在するように配置されている。図示の実施例において、端壁４２は平坦な形状を有し、長軸壁４４は湾曲形状を有している。図示の実施例において、流体収容ハウジング１２及びフィルタ装着部２２は、ブロー成形法、あるいは射出成形法を用いて形成された一体構造部材（monolithic member）をなしている。

図２〜図５に示すように、ハウジング１２の第１側壁３１は、流体収容部２４の境界の一部４８を画定し、かつ、フィルタ室４０の境界の一部４９を画定するように構成されている。端壁４２と、長軸壁４４と、第１側壁３１の一部４９と、底壁３０の一部４７と、第２側壁３２の一部４５とが協働することによって、図示の実施例におけるフィルタ室４０の境界が画定されている。

第１側壁３１の一部４９は、「未濾過の」流体（例えば、流体利用装置１８から排出された流体）をフィルタ室４０へ流入させるための流体入口ポート５０（図２及び図５参照）を具備するように形成されている。図２及び図５に示すように、流体供給ホース５２は、流体利用装置１８の流体排出口に連結された入口端部５４と、流体入口ポート５０に連結された出口端部５３とを有し、流体利用装置１８から排出された未濾過流体が、フィルタモジュール１４によって濾過されるように、これをフィルタ室４０へ給送する。

フィルタ装着部２２の端壁４２は、図３〜図５に示すように、フィルタ室４０から、フィルタ装着部２２の外部における、ハウジング１２の内部領域２０に設けられた流体収容部２４へ濾過済み流体２６を排出する流体出口ポート５６を具備するように形成されている。図示の実施例において、端壁４２は、排出管５８を具備するように形成されている。この排出管５８は、流体出口ポート５６を形成するように構成され、かつ、端壁４２に片持ち梁状に支持されて、ハウジング１２の第２側壁３２の方向にフィルタ室４０内へと延出する。排出管５８は、心出し用ボスとして作用して、フィルタモジュール１４をフィルタ室４０内に正確に位置合わせし、かつ片持ち梁状に支持されたフィルタモジュール１４の振動を最小限に抑える。

フィルタ装着部２２は、図２〜図５に示すように、ハウジング１２の内部領域２０内に配置された（端壁４２と長軸壁４４とによって画定される）内側部分と、ハウジング１２の内部領域２０の外側に配置された外側部分６０を有している。この外側部分６０は、第２側壁３２に形成された装着孔３２に、ハウジング１２の第２側壁３２に対して片持ち梁状に支持された環状リムによって画定されている。また、この外側部分６０は、図４及び図５に最も明らかに示すように、フィルタ室４０に開口するフィルタモジュール装着孔６２を具備するように形成されている。さらに、この外側部分６０は、最外端部に位置し且つフィルタモジュール１４に設けられた封止用ガスケット８８と接続するのに適した環状端部６４を有している。

フィルタモジュール１４は、例えば図２〜図４に示すように、濾過媒体７０と、濾過媒体７０に連結されたコネクタ７２とを有している。また、フィルタモジュール１４は、例えば図３に示すように、端壁４２の排出管５８と接続するように構成された管装着部７６を具備するように形成されたベース７４を備えている。濾過媒体７０は、ベース７４とコネクタ７２との間に位置するように配置されている。コネクタ７２は、フィルタモジュール装着孔６２でフィルタ装着部２２と接続するように構成され、濾過媒体７０は、流体入口ポート５０からフィルタ室４０を通過し流体出口ポート５６を介して流体収容ハウジング１２の内部領域２０に設けられた流体収容部２４へと流入する未濾過流体にさらされる。

濾過媒体７０は、外側部分７７を有する。この外側部分７７は、フィルタ室４０内に配置され、流体入口ポート５０を介してフィルタ室４０へ入る流体と接触する。また、濾過媒体７０は、内側部分７８も有している。この内側部分７８は、濾過媒体７０内に配置された濾過済み流体領域７９を画定する。この濾過済み流体領域７９は、濾過媒体７０を介して外側部分７７から内側部分７８へ通過した流体を受け入れるためのものである。濾過媒体７０で濾過された流体は、濾過媒体７０の濾過済み流体領域７９から、排出管５８に形成された流体出口ポート５６を通り、流体収容ハウジング１２内の流体収容部２４へ流入する。濾過媒体７０を形成するために、ひだ状のセルロース、合成品、あるいはステンレススチールのメッシュを用いることは、本開示の範囲内である。

フィルタモジュール１４のコネクタ７２は、例えば図４に示すように、外側カバー８０と、濾過媒体７０及び外側カバー８０の間に位置する取付部８２とを有している。取付部８２は、フィルタ装着部２２と接続して、フィルタ室４０内に濾過媒体７０を支持するように構成されている。図示の実施例において、取付部８２は雄ねじ８４を有し、フィルタ装着部２２は雌ねじ８６を有している。例えば図２及び図３に示すように、雌ねじ８６は、フィルタ室４０内に延在するように構成され、取付部８２の雄ねじ８４と接続して濾過媒体７０をフィルタ室４０の所定位置に保持する。図示の実施例においては、雌ねじ８６のほとんどの部分は、例えば図５に示すように、フィルタ装着部２２の外側部分６０に形成されている。これにより、フィルタモジュール１４は、フィルタ室４０に挿入されて、ねじ切りされたコネクタ（threaded connector）によって固定されることになり、このねじ切りされたコネクタは、フィルタモジュールの支持機構と、フィルタモジュールの外端部の封止機構との両方を構成する。図示の実施例において、コネクタ７２は、ナイロン材で作られている。

封止用ガスケット８８は、例えば図４に示すように、コネクタ７２上に配置されている。封止用ガスケット８８は、取付部８２がフィルタ装着部２２の外側部分６０と接続されて濾過媒体７０がフィルタ室４０内に固定されると、フィルタ装着部２２と外側カバー８０との間に封止連結が確立されるように構成されている。図示の実施例において、封止用ガスケット８８は、フィルタモジュール１４がフィルタ装着部２２に取り付けられたとき、環状端部６４と接続する。図示の実施例において、封止用ガスケット８８は、Oリングのシール材であって、雄ねじ８６と外側カバー８０との間において取付部８２に形成された環状溝内に担持されている。

外側カバー８０は、例えば図４に示すように、雄ねじ８６の外径よりも大きい大径を有している。また、外側カバー８０は、六角形状を有し、かつ、フィルタモジュール１４をフィルタ室４０に対して着脱する際に、フィルタモジュール１４をフィルタ装着部２２に対して回転軸線１５を中心に回転させるための工具（不図示）を受け入れるように構成された四角形の駆動用凹部、すなわちブレード収容用差込口８９（図２参照）を具備するように形成されている。

流体収容ハウジング１２の底壁３０は、濾過済み流体出口９０を具備するように形成されている。この濾過済み流体出口９０は、濾過済み流体２６をハウジング１２の流体収容部２４から排出するように構成されている。濾過済み流体出口９０は、流体導管９１によって流体ポンプ１６に連結され、流体ポンプ１６は、流体導管９２によって流体利用装置１８に連結されている。流体利用装置１８は、流体供給ホース５２によって、ハウジング１２の第１側壁３１の流体入口ポート５０に連結されている。底壁３０は、フィルタ室４０内に保持された濾過媒体７０の下に位置するように構成されている。

一つまたは複数の液圧式装置（例えば、ファン駆動装置、パワーステアリング、トランスミッションや安定化装置）を含む自動車用の液圧システムでは、直列型（inline）の作動流体フィルタを取り付けるために、連結装置や配管がさらに必要になる。このようなフィルタは、高圧仕様に適合するように構成され、かつ、自動車の作動寿命の間、メンテナンスをほとんど要しないかあるいはまったく必要としない設計とする必要がある。これに対して、本流体濾過システム１０は、流体ポンプ１６の前（すなわち、上流）の、該システムの「低圧」側に取り付けることのできる交換可能なフィルタモジュール１４を具備し、これにより、フィルタモジュール１４を高圧ハウジングに取り付ける必要を避けることができる。また、フィルタモジュール１４は、その必要に応じた交換を可能とするように、流体収容ハウジング１２に設けられたフィルタ装着部２２に取り付けられるのに適している。

使用にあたっては、濾過すべき流体を、側壁の入口ポート５０を介して、流体収容ハウジング１２に設けられたフィルタ装着部２２が備えるフィルタ室４０に引き入れる。次いでこの流体は、フィルタモジュール１４に設けられ、フィルタ室４０に保持された濾過媒体７０を通過する。濾過媒体７０の濾過済み流体領域７９から排出された濾過済み流体２６の流れは、フィルタ装着部２２の端壁４２に形成された流体出口ポート５６を通過し、フィルタ装着部２２の外部におけるハウジング１２の内部領域２０に位置する流体収容部２４に流入する。次いで、流体２６は、流体収容部から、ハウジング１２の底壁３０に形成された濾過済み流体出口９０を介して導出することができる。

フィルタモジュール１４の外端部は、外側カバー８０と、ねじ切りされた取付部８２とを具備するように形成されている。封止用ガスケット８８が外側カバー８０に隣接して担持されている。取付部８２は、ひだ状の濾過媒体スリーブ７０の一端に連結され、これにより使用者は、このひだ状の濾過媒体スリーブ７０をフィルタ室４０に挿入し、フィルタモジュール１４をその中心軸線１５周りに回転させて、取付部２２の雄ねじ８６と、フィルタ室４０に開口したフィルタモジュール装着孔６２に形成されたフィルタ装着部２２の雌ねじ８４とを係合させることによって、フィルタモジュール１４をフィルタ装着部２２に設置することができる。

＜実施例２＞
本発明の他の実施例による流体濾過システム１１０を図６〜図８に示す。本実施例においては、図２〜図５のフィルタ装着部２２に似たフィルタ装着部１２２が、流体収容ハウジング１２に設けられている。しかしながら、本実施例においては、フィルタ装着部１２２は、環状内部封止面１１５を備えており、この環状内部封止面１１５は、雌ねじ８４が環状内部封止面１１５と環状端部６４との間に位置するように配置されている。また、この環状内部封止面１１５は、フィルタ装着部１２２に設けられたフィルタ室４０にフィルタモジュール１１４が取り付けられると、フィルタモジュール１１４に設けられた封止用ガスケット１８８と係合するように構成されている。

図６〜図８の実施例において、流体濾過システム１１０は、さらに排液防止用手段１１１を備えている。この排液防止用手段１１１は、フィルタ室４０内のフィルタモジュール１１４がフィルタモジュール装着孔６２を通って取り外し方向１１３へ移動するのに伴い、かつ、封止用ガスケット１８８がフィルタ装着部１２２の環状内部封止面１１５から離れてガスケット１８８と封止面１１５との間における封止連結が「解消される」前に、排出管５８に形成された流体出口ポート５６を閉止する。つまり、排液防止用手段１１１は、フィルタモジュール１１４をフィルタ装着部１２２のフィルタ室４０から取り外すときに、濾過済み流体２６が流体収容部２４から流体出口ポート５６を通ってフィルタ室４０へと（方向１１３に）「逆」流するのを防止するように作用する。

排液防止用弁１１１は、例えば図６に示すように、流体出口ポート５６でフィルタ装着部１２２に連結されている。排液防止用弁１１１は、流体出口ポート５６にて移動できるように取り付けられた管１２１と、流体収容部２４内に配置され、管１２１に連結されてこれと共に移動する閉止板１２３と、バネ１２５と、封止用ガスケット１２７とを備えている。バネ１２５は、通常、管１２１を付勢して端壁４２に対して相対移動させて閉止位置（図６に示す）をとるように連結構成されている。閉止位置において、閉止板１２３は、端壁４２と接続し、これにより、フィルタモジュール１１４をフィルタ室４０から取り外すときに、濾過済み流体２６が流体収容部２４からフィルタ室４０へ逆流するのを防止する。封止用ガスケット１２７は、管１２１の外側部分に取り付けられ、フィルタ装着部１２２にフィルタモジュール１１４を装着するときにフィルタ装着部１２２（例えば排出管５８）と接続し、未濾過流体が管１２１の回りを流れ流体出口ポート５６を通って流体収容部２４に入るのを防止するように構成されている。

排液防止用弁１１１の管１２１は、第１端部を備える。この第１端部は、フィルタモジュール１１４（例えば、ベース７４の管装着部７６）と接続するように構成され、かつ、濾過媒体７０の濾過済み流体領域７９から排出された濾過済み流体２６を受け入れるように配置された入口孔１２９を具備するように形成されている。また、排液防止用弁１１１は、閉止板１２３に連結された第２端部と、第１端部と第２端部との間に延在する管状中央部１３１とを有している。管状中央部１３１は、少なくとも一つの出口孔１３３と、入口孔１２９から少なくとも出口孔１３３に延びる排出通路１３５とを有している。各出口孔１３３は、例えば図７に示すように、フィルタ装着部１２２にフィルタモジュール１１４が装着されたことに引き続き管１２１が流体出口ポート５６内を移動して開状態となったことに応動して、閉止板１２３がフィルタ装着部１２２の端壁４２から離れた際に、排出通路１３５に存在する濾過済み流体２６が流体収容部２４内に流入できるように配置されている。

＜実施例３＞
本発明の他の実施例による流体濾過システム２１０を図９及び図１０に示す。この実施例においては、フィルタ装着部２２２は、装着孔２４６が流体収容ハウジング２１２の上壁２８に形成されるように構成されている。従って、フィルタモジュール２１４は、流体収容ハウジング２１２の上壁２８に形成された装着孔からフィルタ装着部２２２に「落とし込むように」取り付けることができる。

図１は、流体濾過システムの概略図であって、本システムは、流体収容ハウジング内に設けられたフィルタ装着部に取り付けるのに適したフィルタモジュールを具備し、フィルタ装着部を通り作動流体収容部へと流れる作動流体を濾過するものであり、上記作動流体収容部は、同じく流体収容ハウジング内に設けられ、作動流体ポンプ及び作動流体利用装置の上流に配置されている。 図２は、図１の流体濾過システムの一実施例を示す一部切り欠き斜視図であって、流体収容ハウジングの側壁に形成されたフィルタエレメント装着孔を有するフィルタ装着部の向きを示すとともに、フィルタ装着部内におけるフィルタモジュールの配置を示すものである。 図３は、図２の線３−３に沿った断面図であって、流体収容ハウジング内に設けられたフィルタ装着部内のフィルタモジュールの位置を示すとともに、流体収容ハウジングの底壁に形成され、濾過済み流体を流体収容部から作動流体ポンプへと排出する流体出口ポートを示すものである。 図４は、図３と同様の断面図であって、フィルタモジュールの交換作業を始めるために、フィルタモジュールをフィルタ装着部から取り外した後のフィルタモジュールを示すものである。 図５は、図４の線５−５に沿った流体収容ハウジングの端面図であって、空のフィルタ装着部を示すとともに、流体収容ハウジングの側壁に形成された流体入口ポートを介して未濾過流体を作動流体利用装置からフィルタ装着部へ送る、フィルタ装着部に連結された流体供給用ホースを示すものである。 図６は、本開示内容の他の実施例による作動流体システムを示す、図３及び図４と同様の断面図であって、フィルタモジュールをフィルタ装着部に挿入するときにフィルタモジュールと接続する、フィルタ装着部の垂直端壁に取り付けられた排液防止用弁を示すものである。 図７は、図６と同様の断面図であって、フィルタ装着部に取り付けられたフィルタモジュールを示すとともに、フィルタ室からフィルタモジュール内の濾過媒体へと流れ、次いで、排液防止用弁を通って流体収容ハウジングに設けられた流体収容部内へと流入する未濾過作動流体を示すものである。 図８は、図６及び図７と同様の断面図であって、フィルタモジュールをフィルタ装着部から取り外すときに、排液防止用弁が閉止位置に移動して、流体収容部内の濾過済み流体がフィルタ装着部に設けられたフィルタ室へ「逆」流することを防止する状態を示すものである。 図９は、本開示内容の更に異なる実施例による流体濾過システムを示す概略図である。 図１０は、図９の流体濾過システムにおける一実施例を示す一部切り欠き斜視図であって、流体収容ハウジングの上壁にフィルタエレメント装着孔を有するフィルタ装着部の向きを示すとともに、フィルタ装着部内のフィルタモジュールの配置を示すものである。

符号の説明

１０、１１０、２１０ 流体濾過システム
１２、２１２ 流体収容ハウジング
１４、１１４、２１４ フィルタモジュール
１８ 流体利用装置
２２、１２２、２２２ フィルタ装着部
２４ 流体収容部
４０ フィルタ室
７０ 濾過媒体

Claims (10)

1. 内部領域と、前記内部領域に流体を導通するように構成された充填用ポートとを有するように形成された流体収容ハウジングと、
   前記流体収容ハウジングの前記内部領域内に延在するように構成されたフィルタ装着部であって、フィルタ室と、前記フィルタ室に開口したフィルタモジュール装着孔と、未濾過流体を前記フィルタ室内に通ずるように構成された流体入口ポートと、濾過済み流体を前記フィルタ室から前記流体収容ハウジングの前記内部領域に設けられた流体収容部（fluid reservoir）内に排出するように構成された流体出口ポートとを有するように形成された前記フィルタ装着部と、
   濾過媒体と、前記濾過媒体に連結されたコネクタとを有するフィルタモジュールであって、前記コネクタは、前記フィルタモジュール装着孔にて前記フィルタ装着部と接続し、前記流体入口ポートから前記フィルタ室を通過し前記流体出口ポートへと向かう未濾過流体に前記濾過媒体をさらして、前記流体出口ポートを通過し前記流体収容ハウジングの前記内部領域に設けられた前記流体収容部に流入する濾過済み流体の流れ（stream）を生成するように構成されている、前記フィルタモジュールと
   を備えることを特徴とする流体濾過システム。
2. 前記流体収容ハウジングは、濾過済み流体を前記流体収容部から排出するように構成された濾過済み流体出口を有し、
   流体利用装置（fluid user）が、前記フィルタ装着部に形成された前記流体入口ポートに連結され、前記流体利用装置から排出された未濾過流体が前記フィルタ室へと送られ、
   流体ポンプが、前記濾過済み流体出口と前記流体利用装置とに連結され、前記流体ポンプは、前記流体収容ハウジングから排出された濾過済み流体を前記流体利用装置へ給送するとともに、前記流体利用装置から排出された未濾過流体を前記フィルタ室へ強制的に送り（urge）前記フィルタ室内に配置された前記濾過媒体によって濾過するように構成されている
   ことを特徴とする請求項１の流体濾過システム。
3. 前記流体収容ハウジングは、さらに、前記濾過媒体を前記フィルタ室に配置したときに前記濾過媒体の下に位置するように構成された底壁と、前記底壁から上方に延在する第１側壁とを有し、
   前記底壁は、前記濾過済み流体出口を有するように形成され、
   前記第１側壁は、前記流体入口ポートを有するように形成される
   ことを特徴とする請求項２の流体濾過システム。
4. 前記流体収容ハウジングは、さらに、前記底壁から上方に延在し、前記第１側壁に対して角度をなして配置された第２側壁を有し、
   前記第２側壁は、装着孔を有するように形成され、
   前記フィルタ装着部は、前記装着孔にて前記第２側壁と接続するように、前記流体収容ハウジングの前記内部領域内に配置される
   ことを特徴とする請求項３の流体濾過システム。
5. 前記流体収容ハウジングは、さらに、前記底壁に対して対向し距離をおいて配置された上壁であって、前記第１側壁が前記上壁と前記底壁との間に位置するように配置された前記上壁を有し、
   前記上壁は、装着孔を有するように形成され、
   前記フィルタ装着部は、前記装着孔にて前記上壁と接続するように、前記流体収容ハウジングの前記内部領域内に配置される
   ことを特徴とする請求項３の流体濾過システム。
6. 前記流体収容ハウジングは、装着孔を有するように形成された壁部を有し、
   前記フィルタ装着部は、前記フィルタ装着部の内側部分が前記流体収容ハウジングの前記内部領域内に配置されるように、前記装着孔を通って延在する
   ことを特徴とする請求項１の流体濾過システム。
7. 前記フィルタ装着部の外側部分は、前記濾過媒体を前記フィルタ室内に配置するために、前記フィルタモジュールの前記コネクタと接続するように構成され、
   前記外側部分は、前記流体収容ハウジングの前記内部領域の外側に位置するように配置される
   ことを特徴とする請求項６の流体濾過システム。
8. 前記コネクタは、外側カバーと、前記濾過媒体と前記外側カバーとの間に位置する取付部とを有し、
   前記取付部は、前記フィルタ装着部の前記外側部分と接続するように構成される
   ことを特徴とする請求項７の流体濾過システム。
9. 前記フィルタモジュールは、さらに、前記コネクタ上に配置された封止用ガスケットを有し、
   前記取付部が前記フィルタ装着部の前記外側部分に接続されて前記濾過媒体が前記フィルタ室内に固定されると、前記フィルタ装着部の前記外側部分と前記外側カバーとの間に封止連結が確立される
   ことを特徴とする請求項８の流体濾過システム。
10. 前記コネクタは、外側カバーと、前記濾過媒体と前記外側カバーとの間に位置し、前記フィルタ装着部と接続するように構成された取付部とを有することを特徴とする請求項１の流体濾過システム。
    

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