JP2004284730A - クレーンの表示装置および安全装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】ドラムとフックとの対応関係をわかりやすく表示する。
【解決手段】モーメントリミッタ画面において、クレーンのイラスト201と、ドラム103a〜103cのイラスト202〜204と、吊り荷のイラスト210と、作業情報を表示する。コントローラ50にはフック120,121とドラム103a〜103cとの対応関係が予め設定され、矢印キー5cの操作により主吊り画面の表示が選択されると、主フック120に対応するドラム(例えば補巻ドラム103b)のイラスト202を強調して表示する。
【選択図】図5
【解決手段】モーメントリミッタ画面において、クレーンのイラスト201と、ドラム103a〜103cのイラスト202〜204と、吊り荷のイラスト210と、作業情報を表示する。コントローラ50にはフック120,121とドラム103a〜103cとの対応関係が予め設定され、矢印キー5cの操作により主吊り画面の表示が選択されると、主フック120に対応するドラム(例えば補巻ドラム103b)のイラスト202を強調して表示する。
【選択図】図5
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、複数の巻上ドラムと吊り具との対応関係を表示するクレーンの表示装置および安全装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来より、クレーンのイラストとともにクレーンの作業情報をモニタ画面に表示するようにしたものが知られている(例えば特許文献1参照)。これによれば吊り荷がイラストで表示され、この吊り荷の位置に対応するドラムもイラストで表示される。
【0003】
【特許文献1】
特許第3136110号公報(図7〜図13)
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
ところで、複数の巻上ドラムを有するクレーンにおいては、作業内容に応じて巻上ドラムと吊り具との対応関係を変更する場合がある。例えば、主巻ドラムにより主フックを巻き上げる場合もあれば、補巻ドラムにより主フックを巻き上げる場合もある。したがって、オペレータはクレーン作業を行う前に、予め吊り具と巻上ドラムとの対応関係を設定する必要があり、クレーン作業時にドラムの駆動操作を正しく行うためには、この設定状態をモニタ画面に表示し、ドラムの対応関係をオペレータに報知することが望ましい。しかしながら、上述した公報記載の装置では、吊り具に対応するドラムのみが表示され、他のドラムは表示されないため、表示されたドラムがどのドラムかをオペレータは即座に認識できないおそれがある。
【0005】
本発明は、ドラムと吊り具との対応関係をわかりやすく表示するようにしたクレーンの表示装置および安全装置を提供するものである。
【0006】
【課題を解決するための手段】
本発明によるクレーンの表示装置は、クレーンのイラスト,クレーンに搭載された複数の巻上ドラムのイラスト,および吊り具を示すイラストを、作業情報とともに表示するための画像信号を生成する画像信号生成手段と、画像信号に基づいて各イラストと作業情報とを同一画面に表示するモニタ装置と、吊り具と複数の巻上ドラムとの対応関係を設定する設定手段とを備え、画像信号生成手段が、複数の巻上ドラムを表示しつつ、設定手段の設定に基づき、吊り具に対応する巻上ドラムを他の巻上ドラムよりも強調して表示するように画像信号を生成することを特徴とする。
また、本発明によるクレーンの安全装置は、上述した表示装置と、誤設定検出手段により誤設定が検出されると巻上ドラムを停止するドラム停止手段とを備えることを特徴とする。
【0007】
【発明の実施の形態】
−第1の実施の形態−
以下、図1〜図7を参照して本発明による表示装置の第1の実施の形態について説明する。
図1は、本発明が適用されるタワークレーンの構成を示す外観側面図である。タワークレーンは、走行体111と、走行体111上に旋回可能に搭載される旋回体113と、旋回体113の先端部に回動可能に軸支されたブーム114およびブーム114の先端部に回動可能に軸支されたジブ115を有するフロントアタッチメント116とからなる。117はカウンタウエイトである。
【0008】
旋回体113には主巻ドラム103aと、補巻ドラム103bと、第3ドラム103cが搭載されている。主巻ドラム103aには主巻ロープ118が巻回され、主巻ロープ118はブーム先端部を経由して主フック120に接続されている。補巻ドラム103bには補巻ロープ119が巻回され、補巻ロープ119はジブ先端部を経由して補フック121に接続されている。主巻ドラム103aを駆動すると主巻ロープ118が巻き取りまたは繰り出され、主フック120が昇降する。補巻ドラム103bを駆動すると補巻ロープ119が巻き取りまたは繰り出され、補フック121が昇降する。なお、図1では主フック120に主巻ドラム103aが、補フック121に補巻ドラム103bがそれぞれ対応しているが、これらの対応関係は作業内容に応じて変更可能である。
【0009】
図2は、第1の実施の形態に係わる表示装置の構成を示すブロック図である。コントローラ50には、旋回体113に対するブーム角度およびブーム114に対するジブ角度をそれぞれ検出する角度検出器1と、吊り荷重を検出する荷重検出器2と、ドラム103a〜103cの回転の有無をそれぞれ検出するドラム回転検出器3と、フック120,121の高さをそれぞれ検出する吊り金具高さ検出器4と、オペレータの操作により各種指令を入力する入力装置5と、ドラム駆動用圧油の供給を停止する電磁比例弁6と、作業情報を表示するディスプレイ7と、スピーカ8と、周辺監視用のカメラ9とが接続されている。荷重検出器2は、例えば起伏ロープ張力を検出するロードセルであり(図1参照)、この張力検出値から吊り荷重を求める。吊り金具高さ検出器4は例えば揚程計であり、初期状態からのドラム103a〜103cの回転量を検出し、この検出値からフック120,121の高さを求める。入力装置5は矢印キー5a,5b,5c,5dと、リターンキー5eと、キャンセルキー5fとを有する。
【0010】
図3はコントローラ50内の構成を示すブロック図である。コントローラ50は、CPU61と、各種プログラムやクレーンの仕様に応じた定格荷重曲線(限界作業半径と限界荷重の関係)、ブーム114やジブ115の回動可能範囲等を記憶するROM62と、RAM63と、検出器1〜4からの信号をアナログ信号からデジタル信号に変換するA/D変換器65と、入力装置5からの信号を入力するための入力インターフェース64とからなるシングルチップマイコン60を有するとともに、オペレータの設定する各種仕様値を記憶する不揮発性のEEPROM53、シングルチップマイコン60からの信号により画像信号を生成する表示部52、画像信号をディスプレイ7に出力するための出力インターフェース51、および電磁比例弁6へ信号を出力する増幅器54を有する。
【0011】
CPU61は、角度検出器1および荷重検出器2からの信号に基づいて、実作業半径とフック120,121に吊り下げられた吊り荷の実荷重を演算するとともに、その作業半径における限界荷重に対する実荷重の比(負荷率)を演算する。そして、負荷率が所定値α(例えば100%)以上になると電磁比例弁6に制御信号を出力し、ドラム103a〜103cの駆動を停止する。これによりクレーンに作用する負荷が制限され、クレーンの転倒が防止される。すなわち、コントローラ50は過負荷防止装置(モーメントリミッタ)などの安全装置としての機能を有する。さらにコントローラ50では、以下のような画像表示処理を実行し、ディスプレイ7の画像を制御する。
【0012】
図4は、メイン電源オン後のコントローラ50内での表示処理の一例を示すフローチャートである。なお、EEPROM53には、予めオペレータが実機に合わせて設定したクレーンの仕様、具体的にはブーム114やジブ115の有無、長さ、ドラム103a〜103cとフック120,121との対応関係(図7参照)や、クレーンの仕様に応じた定格荷重曲線等が記憶されている。以下では、補巻ドラム103bの駆動により主フック120が昇降するとともに、主巻ドラム103aの駆動により補フック121が昇降するように実機をセットし、この実機に合わせて主フック120に対して補巻ドラム103bを、補フック121に対して主巻ドラム103aをそれぞれ設定したものとして説明する。
【0013】
図4において、まず、ステップS1で、EEPROM53に記憶された各種設定値を読み込む。次いで、ステップS2で各検出器1〜4からの信号を読み込む。ステップS3では、モーメントリミッタ画面の表示モードを判定する。ここで判定される表示モードは、主フック120による主吊り作業を表示する主吊り表示モード、または補フック121による補吊り作業を表示する補吊り表示モードであり、入力装置5の矢印キー5cが操作されると主吊り表示モードと判定され、矢印キー5dが操作されると補吊り表示モードと判定される。なお、電源オン直後の初期状態では、主吊り表示モードに設定される。
【0014】
ステップS3で主吊り表示モードと判定されるとステップS4に進み、所定の画像信号を生成し、主吊り用のモーメントリミッタ画面(主吊り画面)をディスプレイ7に表示する。主吊り画面の一例を図5に示す。ディスプレイ7にはクレーンのイラスト201および主フック120のイラスト210が表示されるとともに、このイラスト201,210に対応して各種設定値,検出値,および限界値がそれぞれ表示される。すなわち、表示部207に主フック120の高さ検出値が、表示部208にブーム角度検出値が、表示部209に実作業半径が、表示部211に実吊り荷重が、表示部212に限界荷重が、表示部213にジブ角度検出値が、表示部214にブーム長さ設定値が、表示部215にジブ長さ設定値がそれぞれ表示される。また、イラスト201上にはドラム103a,103b,103cの位置に対応するようにそれぞれドラムのイラスト202,203,204が表示される。イラスト202には主巻ドラム103aを表す「F」が、イラスト203には補巻ドラム103bを表す「R」が、イラスト204には第3ドラム103cを表す「3」がそれぞれ表示される。
【0015】
さらに、本実施の形態では、主フック120に対応するドラム103bのイラスト203が他のイラスト202,204よりも強調して表示される。この場合、イラスト203を他のイラスト202,204よりも濃く表示する、あるいは異なる色で表示する、あるいはイラスト203のみを点滅して表示する等により、イラスト203を強調表示する。これにより主フック120に補巻ドラム103bが対応することが画面上で明瞭となる。イラスト203を異なる色で表示する場合、イラスト203の色を主フック120のイラスト210の色に一致させれば、主フック120と補巻ドラム203との対応関係が一層明瞭になる。
【0016】
なお、図5では、時計221、エンジン回転数メータ222、負荷率メータ223も併せて表示されている。また、表示部224にはキー操作ガイダンス、具体的には矢印キー5c,5dとリターンキー5eの操作ガイダンスが表示され、画面左上の表示部225には現在の表示モードを示すシンボルが表示されている。
【0017】
ステップS4で主吊り画面を表示するとステップS5に進み、ドラム回転検出器3からの信号により、主フック120に対応するドラム103bが回転しているか否かを判定する。ステップS5が肯定されるとステップS6に進み、否定されるとステップS10に進む。ステップS6では、主フック120に対応するドラム103bのイラスト203を回転させる。これによりイラスト203の表示が一層強調される。ステップS10では、リターンキー5eの操作によりメニュー画面の表示指令が出力されたか否かを判定する。ステップS10が肯定されるとメニュー画面を表示し、否定されるとリターンする。
【0018】
一方、ステップS3で補吊り表示モードと判定されるとステップS7に進み、図6に示すような補吊り用のモーメントリミッタ画面(補吊り画面)を表示する。この場合、クレーンのイラスト201と補フック121のイラスト216がそれぞれ表示され、このイラスト201,216に対応して各種設定値,検出値,および限界値がそれぞれ表示される。また、補フック121に対応するドラム103aのイラスト202が他のイラスト203,204よりも強調して表示される。次いで、ステップS8でドラム回転検出器3からの信号により、補フック121に対応するドラム103bが回転しているか否かを判定する。ステップS8が肯定されるとステップS9に進み、否定されるとステップS10に進む。ステップS9では、補フック121に対応するドラム103aのイラスト202を回転させる。
【0019】
ところで、クレーンの仕様設定を行う場合、リターンキー5eの操作により図示しないメニュー画面を表示する(ステップS10)。メニュー画面には、例えば「モーメントリミッタ」、「仕様設定」、「点検」などのメニュー項目が表示され、「モーメントリミッタ」を選択すると図5,6のモーメントリミッタ画面が表示される。「仕様設定画面」を選択すると図7に示すような仕様設定画面が表示される。仕様設定画面では、選択項目と対応する設定値がテーブル形式で表示され、オペレータはこの表示を見ながら入力装置5の操作により仕様を設定する。
【0020】
例えば、補フック121に対応するドラムを主巻ドラム103aに設定する場合、図7に示すようにオペレータは選択バー100を設定項目「補吊り」まで移動する。選択バー100の移動は例えば矢印キー5a,5bの操作により行う。各設定項目には設定値の候補(この場合、「主巻ドラム」,「補巻ドラム」,「第3ドラム」)が予め記憶されており、オペレータはその中から実機に合わせてドラム(この場合、「主巻ドラム」)を選択する。設定値の選択は例えば矢印キー5c,5dの操作により行う。以上の選択操作の後、リターンキー5eを操作し、設定値をEEPROM53に記憶する。
【0021】
主巻ドラム103aの駆動により補フック121の巻上作業を行う場合、上述したように仕様設定画面で補フック121に対応するドラムを主巻ドラム103aに設定した後、画面表示を図6に示す補吊り画面に切り換える。これにより補フック121のイラスト216が表示されるとともに、主巻ドラム103aのイラスト202が強調して表示され(ステップS7)、オペレータは補フック121とドラム103aとの対応関係を認識することができる。その結果、誤ったドラム103b,103cを操作することを防止できる。また、この状態で主巻ドラム103aが回転するとイラスト202も回転するので(ステップS9)、オペレータは主巻ドラム103aの実際の回転状態を認識することができる。
【0022】
この場合、EEPROM53には、予めクレーンの仕様に応じた定格荷重曲線が設定されており、ドラム103a〜103cの駆動は、補吊り作業に対応する定格荷重曲線に基づいて制限される。すなわち、補吊り作業時に負荷率が所定値αに達すると安全装置としての過負荷防止装置が作動し、電磁比例弁6に制御信号を出力して、ドラム103a〜103cの駆動を停止する。これによりクレーンの転倒を防止することができる。
【0023】
なお、補吊り画面を表示中に矢印キー5dを操作すると主吊り画面が表示される。これによりオペレータは設定画面に戻らなくても、主フック120とドラム103bの対応関係を確認することができる。この場合、主フック120に吊り荷は吊り下げられていないので、主吊り画面の表示部211には0tが表示される。この状態で矢印キー5dを操作すると、補吊り画面に切り換わる。
【0024】
一方、補巻ドラム103bの駆動により主フック120の巻上作業を行う場合、予め主フック120に対応するドラムを補巻ドラム103bに設定した後、画面表示を図5に示す補吊り画面に切り換える。これにより主フック120のイラスト210が表示されるとともに、補巻ドラム103bのイラスト203が強調して表示され(ステップS4)、オペレータは主フック120とドラム103bとの対応関係を認識することができる。また、この状態で補巻ドラム103bが回転するとイラスト203も回転するので(ステップS6)、オペレータは補巻ドラム103bの実際の回転状態を認識することができる。この場合、主吊り作業に対応する定格荷重曲線に基づいてドラム103a〜103cの駆動が制限される。
【0025】
以上の第1の実施の形態によれば以下のような作用効果を奏する。
(1)予めフック120,121とドラム103a〜103cとの対応関係を設定し、各フック120,121に対応するドラム103a〜103cを強調して表示するようにしたので、オペレータはフック120,121にどのドラム103a〜103cが対応しているのかを容易に認識することができる。これによりオペレータは画面表示に基づき、フック120,121に対応するドラム103a〜103cを容易に駆動操作することができる。
(2)クレーンのイラスト201上に、それぞれドラム103a〜103cの位置に対応するように全てのドラム103a〜103cのイラスト202〜204を表示するので、対応するドラムのイラストのみを表示する場合に比べて、ドラムとフックの対応関係を把握しやすい。すなわち、対応するドラムのイラストのみを表示位置を変えて表示する場合、オペレータは表示位置の違いを判断して、表示されたイラストがどのドラムであるかを認識するため、ドラムの誤認のおそれが多い。これに対して全てのドラムのイラスト202〜204を表示した上で対応するイラストを強調表示すれば、誤認のおそれは少ない。
(3)ドラム103a〜103cのイラスト202〜204を回転させて表示するので、フック120,121とイラスト202〜204の対応関係が一層強調され、この対応関係をオペレータは正しく把握することができる。また、オペレータはドラム103a〜103cの実際の回転状態を確認することができる。
【0026】
上記では、主吊り表示モード時に主フック120のイラスト210を、補吊り表示モード時に補フック121のイラスト216をそれぞれ表示するようにしたが、表示モードに対応したイラスト210,216が強調して表示されるのであれば、表示形態はこれに限らない。例えばイラスト210と216を同時に表示しつつ、主吊り表示モード時にイラスト210をイラスト215よりも強調して表示し、補吊り表示モード時にイラスト216をイラスト210よりも強調して表示するようにしてもよい。
【0027】
−第2の実施の形態−
図8,図9を参照して本発明による表示装置の第2の実施の形態について説明する。
第1の実施の形態では、オペレータが設定したフック120,121とドラム103a〜103cの対応関係を表示するようにしたが、第2の実施の形態では、さらにオペレータが誤った対応関係を設定したときに、そのことを報知するように表示する。以下では、第1の実施の形態との相違点を主に説明する。
【0028】
図8は、第2の実施の形態に係わる表示処理の一例を示すフローチャートである。なお、図4と同一の箇所には同一の符号を付し、以下ではその相違点を主に説明する。ステップS3で主吊り表示モードと判定されるとステップS21に進み、吊り金具高さ検出器4からの信号により補フック121が動いたか否かを判定する。ドラム103a〜103cと主フック120との対応関係を誤って設定した場合、例えば主フック120とドラム103a、補フック121とドラム103bが対応しているのに主フック120とドラム103b、補フック121とドラム103aが対応していると設定した場合、画面表示中のドラム103bを駆動しても主フック120は動かず、補フック121が移動する。そこで、ステップS21では補フック121の移動の有無を判定し、ドラムと主フック120の対応関係を誤って設定したか否かを判定する。ステップS21が肯定されるとステップS22に進み、否定されるとステップS4に進む。
【0029】
ステップS4では、前述した主吊り画面(図5)を表示する。ステップS22では、図9に示すように主吊り画面に補フック121のイラスト216を重ねて表示する。図9のイラスト216内の表示部217,218には、補フック121の実吊り荷重(0t)と限界荷重がそれぞれ表示される。次いで、ステップS23でディスプレイ7の表示部226に『設定が誤っています。』などの警報メッセージを出力する。なお、スピーカ8から音声による警報を出力させてもよい。次いで、ステップS24で電磁比例弁6に制御信号を出力してドラム103a〜103cの駆動を停止し、ステップS10に進む。なお、ステップS24は安全装置における処理である。
【0030】
一方、ステップS3で補吊り表示モードと判定されるとステップS25に進み、吊り金具高さ検出器4からの信号により主フック120が動いたか否か、すなわちドラムと補フック120との対応関係を誤って設定したか否かを判定する。ステップS25が肯定されるとステップS26に進み、否定されるとステップS7に進む。ステップS7では、前述した補吊り画面(図6)を表示する。ステップS26では、補吊り画面に主フック120のイラスト210を重ねて表示する。図示は省略するが、この場合もイラスト210内の表示部211,212に、主フック120の実吊り荷重(0t)と限界荷重がそれぞれ表示される。次いで、ステップS27でディスプレイ7の表示部226に所定の警報メッセージを出力し、ステップS28で電磁比例弁6に制御信号を出力してドラム103a〜103cの駆動を停止し、ステップS10に進む。
【0031】
第2の実施の形態において、実機では主フック120と主巻ドラム103aが対応しているのに対し、設定画面で主フック120と補巻ドラム103b、補フック121と主巻ドラム103aが対応すると誤って設定した場合、以下のように動作する。すなわち、主吊り作業の開始時に、図5に示すような主吊り画面を表示すると、オペレータが設定した主フック120とドラム(この場合、補巻ドラム103b)の対応関係が表示される。オペレータはこの画面表示を見ながら補巻ドラム103bを駆動して主吊り作業を行うが、実際には補巻ドラム103bと補フック121とが対応しており、補巻ドラム103bを駆動すると補フック121が移動する。
【0032】
吊り金具高さ検出器4により補フック121の移動が検出されると、ディスプレイ7には補フック121のイラスト216が重ねて表示されるとともに、警報メッセージが出力され、さらにドラム103a〜103cの駆動を停止する(ステップS22〜ステップS24)。これによりオペレータは主フック120とドラムの対応関係を誤って設定したことを認識することができるとともに、安全装置が作動してドラム103a〜103cが停止するので補フック121の不所望な動きを阻止できる。以上の動作の後、オペレータは設定画面に戻ってフック120とドラムの設定をやり直す。
【0033】
このように第2の実施の形態によると、例えば主吊り画面を表示中に補フック121の動きが検出されると補フック121のイラスト216を重ねて表示するようにしたので、オペレータはフック120とドラムの対応関係を誤って設定したことを容易に認識することができる。また、このときドラム103a〜103cの駆動を停止するので、意図しないフック121が動作することを阻止できる。実際に動いた方のフック121のイラスト216を上側に重ねて表示するので、フック121が強調して表示され、オペレータは実際に動いたフック121を認識できる。
【0034】
なお、コントローラ50により画像信号を生成し、クレーンのイラスト201とドラムのイラスト202〜204とフック120,121のイラスト210,216をディスプレイ7に表示するようにしたが、各イラストが何を表しているかを識別できるのであれば、イラストの形状は実施の形態のものに限らない。仕様設定画面において、設定手段が吊り具(フック120,121)とドラム103a〜103cとの対応関係を設定したが、1つの吊り具に対し1つのドラムが対応するとは限らない。例えば1つの吊り荷を複数のドラムで巻き上げる場合もあり、設定手段はケースバイケースで吊り具とドラム103a〜103cとの対応関係を設定する。電磁比例弁6の駆動によりドラム103a〜103cを停止するようにしたが、ドラム停止手段の構成はこれに限らない。
【0035】
入力装置5のキー操作により主吊り画面または補吊り画面を選択するようにしたが、他の選択手段を用いてもよい。ドラム回転検出器3以外によりドラム検出手段を構成してもよい。ドラム検出器3によりドラム103a〜103cの回転が検出されると対応するドラムのイラスト202〜204を回転させるようにしたが、イラスト202〜204を動きある表示(例えば点滅表示)により強調するであれば回転させなくてもよい。吊り金具高さ検出器4により吊り具とドラム103a〜103cとの対応関係の誤設定を検出するようにしたが、誤設定検出手段として他の構成を採用してもよい。吊り荷のイラスト210,216を重ねて表示してオペレータに誤設定を報知するようにしたが、報知手段として他の表示形態を用いてもよい。
【0036】
上記実施の形態は、上記実施の形態では、複数の吊り具を有するタワークレーンに適用したが、吊り具とドラム103a〜103cとの対応関係を変更可能であれば、吊り具は複数でなくてもよく、タワークレーン以外のクレーンにも本発明を同様に適用することができる。すなわち、本発明の特徴、機能を実現できる限り、本発明は実施の形態の表示装置に限定されない。
【0037】
【発明の効果】
以上詳細に説明したように本発明によれば、クレーンのイラスト,クレーンに搭載された複数の巻上ドラムのイラスト,および吊り具を示すイラストを、作業情報とともに表示するとともに、吊り具に対応する巻上ドラムを他の巻上ドラムよりも強調して表示するようにしたので、ドラムと吊り具との対応関係が明瞭となり、オペレータはこの対応関係を容易に認識することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明が適用されるタワークレーンの外観側面図。
【図2】本発明の第1の実施の形態に係わる安全装置の構成を示すブロック図。
【図3】図2のコントローラ内の構成を示すブロック図。
【図4】第1の実施の形態に係わる表示装置を構成するコントローラ内での処理の一例を示すフローチャート。
【図5】第1の実施の形態に係わる表示装置による画面表示の一例(主吊り画面)を示す図。
【図6】第1の実施の形態に係わる表示装置による画面表示の別の例(補吊り画面)を示す図。
【図7】第1の実施の形態に係わる表示装置による画面表示のさらに別の例(仕様設定画面)を示す図。
【図8】第2の実施の形態に係わる表示装置を構成するコントローラ内での処理の一例を示すフローチャート。
【図9】第2の実施の形態に係わる表示装置による画面表示の一例(主吊り画面)を示す図。
【符号の説明】
3 ドラム回転検出器 4 吊り金具高さ検出器
5 入力装置 6 電磁比例弁
7 ディスプレイ 50 コントローラ
201 クレーンのイラスト 202〜204 ドラムのイラスト
210,216 吊り荷のイラスト
【発明の属する技術分野】
本発明は、複数の巻上ドラムと吊り具との対応関係を表示するクレーンの表示装置および安全装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来より、クレーンのイラストとともにクレーンの作業情報をモニタ画面に表示するようにしたものが知られている(例えば特許文献1参照)。これによれば吊り荷がイラストで表示され、この吊り荷の位置に対応するドラムもイラストで表示される。
【0003】
【特許文献1】
特許第3136110号公報(図7〜図13)
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
ところで、複数の巻上ドラムを有するクレーンにおいては、作業内容に応じて巻上ドラムと吊り具との対応関係を変更する場合がある。例えば、主巻ドラムにより主フックを巻き上げる場合もあれば、補巻ドラムにより主フックを巻き上げる場合もある。したがって、オペレータはクレーン作業を行う前に、予め吊り具と巻上ドラムとの対応関係を設定する必要があり、クレーン作業時にドラムの駆動操作を正しく行うためには、この設定状態をモニタ画面に表示し、ドラムの対応関係をオペレータに報知することが望ましい。しかしながら、上述した公報記載の装置では、吊り具に対応するドラムのみが表示され、他のドラムは表示されないため、表示されたドラムがどのドラムかをオペレータは即座に認識できないおそれがある。
【0005】
本発明は、ドラムと吊り具との対応関係をわかりやすく表示するようにしたクレーンの表示装置および安全装置を提供するものである。
【0006】
【課題を解決するための手段】
本発明によるクレーンの表示装置は、クレーンのイラスト,クレーンに搭載された複数の巻上ドラムのイラスト,および吊り具を示すイラストを、作業情報とともに表示するための画像信号を生成する画像信号生成手段と、画像信号に基づいて各イラストと作業情報とを同一画面に表示するモニタ装置と、吊り具と複数の巻上ドラムとの対応関係を設定する設定手段とを備え、画像信号生成手段が、複数の巻上ドラムを表示しつつ、設定手段の設定に基づき、吊り具に対応する巻上ドラムを他の巻上ドラムよりも強調して表示するように画像信号を生成することを特徴とする。
また、本発明によるクレーンの安全装置は、上述した表示装置と、誤設定検出手段により誤設定が検出されると巻上ドラムを停止するドラム停止手段とを備えることを特徴とする。
【0007】
【発明の実施の形態】
−第1の実施の形態−
以下、図1〜図7を参照して本発明による表示装置の第1の実施の形態について説明する。
図1は、本発明が適用されるタワークレーンの構成を示す外観側面図である。タワークレーンは、走行体111と、走行体111上に旋回可能に搭載される旋回体113と、旋回体113の先端部に回動可能に軸支されたブーム114およびブーム114の先端部に回動可能に軸支されたジブ115を有するフロントアタッチメント116とからなる。117はカウンタウエイトである。
【0008】
旋回体113には主巻ドラム103aと、補巻ドラム103bと、第3ドラム103cが搭載されている。主巻ドラム103aには主巻ロープ118が巻回され、主巻ロープ118はブーム先端部を経由して主フック120に接続されている。補巻ドラム103bには補巻ロープ119が巻回され、補巻ロープ119はジブ先端部を経由して補フック121に接続されている。主巻ドラム103aを駆動すると主巻ロープ118が巻き取りまたは繰り出され、主フック120が昇降する。補巻ドラム103bを駆動すると補巻ロープ119が巻き取りまたは繰り出され、補フック121が昇降する。なお、図1では主フック120に主巻ドラム103aが、補フック121に補巻ドラム103bがそれぞれ対応しているが、これらの対応関係は作業内容に応じて変更可能である。
【0009】
図2は、第1の実施の形態に係わる表示装置の構成を示すブロック図である。コントローラ50には、旋回体113に対するブーム角度およびブーム114に対するジブ角度をそれぞれ検出する角度検出器1と、吊り荷重を検出する荷重検出器2と、ドラム103a〜103cの回転の有無をそれぞれ検出するドラム回転検出器3と、フック120,121の高さをそれぞれ検出する吊り金具高さ検出器4と、オペレータの操作により各種指令を入力する入力装置5と、ドラム駆動用圧油の供給を停止する電磁比例弁6と、作業情報を表示するディスプレイ7と、スピーカ8と、周辺監視用のカメラ9とが接続されている。荷重検出器2は、例えば起伏ロープ張力を検出するロードセルであり(図1参照)、この張力検出値から吊り荷重を求める。吊り金具高さ検出器4は例えば揚程計であり、初期状態からのドラム103a〜103cの回転量を検出し、この検出値からフック120,121の高さを求める。入力装置5は矢印キー5a,5b,5c,5dと、リターンキー5eと、キャンセルキー5fとを有する。
【0010】
図3はコントローラ50内の構成を示すブロック図である。コントローラ50は、CPU61と、各種プログラムやクレーンの仕様に応じた定格荷重曲線(限界作業半径と限界荷重の関係)、ブーム114やジブ115の回動可能範囲等を記憶するROM62と、RAM63と、検出器1〜4からの信号をアナログ信号からデジタル信号に変換するA/D変換器65と、入力装置5からの信号を入力するための入力インターフェース64とからなるシングルチップマイコン60を有するとともに、オペレータの設定する各種仕様値を記憶する不揮発性のEEPROM53、シングルチップマイコン60からの信号により画像信号を生成する表示部52、画像信号をディスプレイ7に出力するための出力インターフェース51、および電磁比例弁6へ信号を出力する増幅器54を有する。
【0011】
CPU61は、角度検出器1および荷重検出器2からの信号に基づいて、実作業半径とフック120,121に吊り下げられた吊り荷の実荷重を演算するとともに、その作業半径における限界荷重に対する実荷重の比(負荷率)を演算する。そして、負荷率が所定値α(例えば100%)以上になると電磁比例弁6に制御信号を出力し、ドラム103a〜103cの駆動を停止する。これによりクレーンに作用する負荷が制限され、クレーンの転倒が防止される。すなわち、コントローラ50は過負荷防止装置(モーメントリミッタ)などの安全装置としての機能を有する。さらにコントローラ50では、以下のような画像表示処理を実行し、ディスプレイ7の画像を制御する。
【0012】
図4は、メイン電源オン後のコントローラ50内での表示処理の一例を示すフローチャートである。なお、EEPROM53には、予めオペレータが実機に合わせて設定したクレーンの仕様、具体的にはブーム114やジブ115の有無、長さ、ドラム103a〜103cとフック120,121との対応関係(図7参照)や、クレーンの仕様に応じた定格荷重曲線等が記憶されている。以下では、補巻ドラム103bの駆動により主フック120が昇降するとともに、主巻ドラム103aの駆動により補フック121が昇降するように実機をセットし、この実機に合わせて主フック120に対して補巻ドラム103bを、補フック121に対して主巻ドラム103aをそれぞれ設定したものとして説明する。
【0013】
図4において、まず、ステップS1で、EEPROM53に記憶された各種設定値を読み込む。次いで、ステップS2で各検出器1〜4からの信号を読み込む。ステップS3では、モーメントリミッタ画面の表示モードを判定する。ここで判定される表示モードは、主フック120による主吊り作業を表示する主吊り表示モード、または補フック121による補吊り作業を表示する補吊り表示モードであり、入力装置5の矢印キー5cが操作されると主吊り表示モードと判定され、矢印キー5dが操作されると補吊り表示モードと判定される。なお、電源オン直後の初期状態では、主吊り表示モードに設定される。
【0014】
ステップS3で主吊り表示モードと判定されるとステップS4に進み、所定の画像信号を生成し、主吊り用のモーメントリミッタ画面(主吊り画面)をディスプレイ7に表示する。主吊り画面の一例を図5に示す。ディスプレイ7にはクレーンのイラスト201および主フック120のイラスト210が表示されるとともに、このイラスト201,210に対応して各種設定値,検出値,および限界値がそれぞれ表示される。すなわち、表示部207に主フック120の高さ検出値が、表示部208にブーム角度検出値が、表示部209に実作業半径が、表示部211に実吊り荷重が、表示部212に限界荷重が、表示部213にジブ角度検出値が、表示部214にブーム長さ設定値が、表示部215にジブ長さ設定値がそれぞれ表示される。また、イラスト201上にはドラム103a,103b,103cの位置に対応するようにそれぞれドラムのイラスト202,203,204が表示される。イラスト202には主巻ドラム103aを表す「F」が、イラスト203には補巻ドラム103bを表す「R」が、イラスト204には第3ドラム103cを表す「3」がそれぞれ表示される。
【0015】
さらに、本実施の形態では、主フック120に対応するドラム103bのイラスト203が他のイラスト202,204よりも強調して表示される。この場合、イラスト203を他のイラスト202,204よりも濃く表示する、あるいは異なる色で表示する、あるいはイラスト203のみを点滅して表示する等により、イラスト203を強調表示する。これにより主フック120に補巻ドラム103bが対応することが画面上で明瞭となる。イラスト203を異なる色で表示する場合、イラスト203の色を主フック120のイラスト210の色に一致させれば、主フック120と補巻ドラム203との対応関係が一層明瞭になる。
【0016】
なお、図5では、時計221、エンジン回転数メータ222、負荷率メータ223も併せて表示されている。また、表示部224にはキー操作ガイダンス、具体的には矢印キー5c,5dとリターンキー5eの操作ガイダンスが表示され、画面左上の表示部225には現在の表示モードを示すシンボルが表示されている。
【0017】
ステップS4で主吊り画面を表示するとステップS5に進み、ドラム回転検出器3からの信号により、主フック120に対応するドラム103bが回転しているか否かを判定する。ステップS5が肯定されるとステップS6に進み、否定されるとステップS10に進む。ステップS6では、主フック120に対応するドラム103bのイラスト203を回転させる。これによりイラスト203の表示が一層強調される。ステップS10では、リターンキー5eの操作によりメニュー画面の表示指令が出力されたか否かを判定する。ステップS10が肯定されるとメニュー画面を表示し、否定されるとリターンする。
【0018】
一方、ステップS3で補吊り表示モードと判定されるとステップS7に進み、図6に示すような補吊り用のモーメントリミッタ画面(補吊り画面)を表示する。この場合、クレーンのイラスト201と補フック121のイラスト216がそれぞれ表示され、このイラスト201,216に対応して各種設定値,検出値,および限界値がそれぞれ表示される。また、補フック121に対応するドラム103aのイラスト202が他のイラスト203,204よりも強調して表示される。次いで、ステップS8でドラム回転検出器3からの信号により、補フック121に対応するドラム103bが回転しているか否かを判定する。ステップS8が肯定されるとステップS9に進み、否定されるとステップS10に進む。ステップS9では、補フック121に対応するドラム103aのイラスト202を回転させる。
【0019】
ところで、クレーンの仕様設定を行う場合、リターンキー5eの操作により図示しないメニュー画面を表示する(ステップS10)。メニュー画面には、例えば「モーメントリミッタ」、「仕様設定」、「点検」などのメニュー項目が表示され、「モーメントリミッタ」を選択すると図5,6のモーメントリミッタ画面が表示される。「仕様設定画面」を選択すると図7に示すような仕様設定画面が表示される。仕様設定画面では、選択項目と対応する設定値がテーブル形式で表示され、オペレータはこの表示を見ながら入力装置5の操作により仕様を設定する。
【0020】
例えば、補フック121に対応するドラムを主巻ドラム103aに設定する場合、図7に示すようにオペレータは選択バー100を設定項目「補吊り」まで移動する。選択バー100の移動は例えば矢印キー5a,5bの操作により行う。各設定項目には設定値の候補(この場合、「主巻ドラム」,「補巻ドラム」,「第3ドラム」)が予め記憶されており、オペレータはその中から実機に合わせてドラム(この場合、「主巻ドラム」)を選択する。設定値の選択は例えば矢印キー5c,5dの操作により行う。以上の選択操作の後、リターンキー5eを操作し、設定値をEEPROM53に記憶する。
【0021】
主巻ドラム103aの駆動により補フック121の巻上作業を行う場合、上述したように仕様設定画面で補フック121に対応するドラムを主巻ドラム103aに設定した後、画面表示を図6に示す補吊り画面に切り換える。これにより補フック121のイラスト216が表示されるとともに、主巻ドラム103aのイラスト202が強調して表示され(ステップS7)、オペレータは補フック121とドラム103aとの対応関係を認識することができる。その結果、誤ったドラム103b,103cを操作することを防止できる。また、この状態で主巻ドラム103aが回転するとイラスト202も回転するので(ステップS9)、オペレータは主巻ドラム103aの実際の回転状態を認識することができる。
【0022】
この場合、EEPROM53には、予めクレーンの仕様に応じた定格荷重曲線が設定されており、ドラム103a〜103cの駆動は、補吊り作業に対応する定格荷重曲線に基づいて制限される。すなわち、補吊り作業時に負荷率が所定値αに達すると安全装置としての過負荷防止装置が作動し、電磁比例弁6に制御信号を出力して、ドラム103a〜103cの駆動を停止する。これによりクレーンの転倒を防止することができる。
【0023】
なお、補吊り画面を表示中に矢印キー5dを操作すると主吊り画面が表示される。これによりオペレータは設定画面に戻らなくても、主フック120とドラム103bの対応関係を確認することができる。この場合、主フック120に吊り荷は吊り下げられていないので、主吊り画面の表示部211には0tが表示される。この状態で矢印キー5dを操作すると、補吊り画面に切り換わる。
【0024】
一方、補巻ドラム103bの駆動により主フック120の巻上作業を行う場合、予め主フック120に対応するドラムを補巻ドラム103bに設定した後、画面表示を図5に示す補吊り画面に切り換える。これにより主フック120のイラスト210が表示されるとともに、補巻ドラム103bのイラスト203が強調して表示され(ステップS4)、オペレータは主フック120とドラム103bとの対応関係を認識することができる。また、この状態で補巻ドラム103bが回転するとイラスト203も回転するので(ステップS6)、オペレータは補巻ドラム103bの実際の回転状態を認識することができる。この場合、主吊り作業に対応する定格荷重曲線に基づいてドラム103a〜103cの駆動が制限される。
【0025】
以上の第1の実施の形態によれば以下のような作用効果を奏する。
(1)予めフック120,121とドラム103a〜103cとの対応関係を設定し、各フック120,121に対応するドラム103a〜103cを強調して表示するようにしたので、オペレータはフック120,121にどのドラム103a〜103cが対応しているのかを容易に認識することができる。これによりオペレータは画面表示に基づき、フック120,121に対応するドラム103a〜103cを容易に駆動操作することができる。
(2)クレーンのイラスト201上に、それぞれドラム103a〜103cの位置に対応するように全てのドラム103a〜103cのイラスト202〜204を表示するので、対応するドラムのイラストのみを表示する場合に比べて、ドラムとフックの対応関係を把握しやすい。すなわち、対応するドラムのイラストのみを表示位置を変えて表示する場合、オペレータは表示位置の違いを判断して、表示されたイラストがどのドラムであるかを認識するため、ドラムの誤認のおそれが多い。これに対して全てのドラムのイラスト202〜204を表示した上で対応するイラストを強調表示すれば、誤認のおそれは少ない。
(3)ドラム103a〜103cのイラスト202〜204を回転させて表示するので、フック120,121とイラスト202〜204の対応関係が一層強調され、この対応関係をオペレータは正しく把握することができる。また、オペレータはドラム103a〜103cの実際の回転状態を確認することができる。
【0026】
上記では、主吊り表示モード時に主フック120のイラスト210を、補吊り表示モード時に補フック121のイラスト216をそれぞれ表示するようにしたが、表示モードに対応したイラスト210,216が強調して表示されるのであれば、表示形態はこれに限らない。例えばイラスト210と216を同時に表示しつつ、主吊り表示モード時にイラスト210をイラスト215よりも強調して表示し、補吊り表示モード時にイラスト216をイラスト210よりも強調して表示するようにしてもよい。
【0027】
−第2の実施の形態−
図8,図9を参照して本発明による表示装置の第2の実施の形態について説明する。
第1の実施の形態では、オペレータが設定したフック120,121とドラム103a〜103cの対応関係を表示するようにしたが、第2の実施の形態では、さらにオペレータが誤った対応関係を設定したときに、そのことを報知するように表示する。以下では、第1の実施の形態との相違点を主に説明する。
【0028】
図8は、第2の実施の形態に係わる表示処理の一例を示すフローチャートである。なお、図4と同一の箇所には同一の符号を付し、以下ではその相違点を主に説明する。ステップS3で主吊り表示モードと判定されるとステップS21に進み、吊り金具高さ検出器4からの信号により補フック121が動いたか否かを判定する。ドラム103a〜103cと主フック120との対応関係を誤って設定した場合、例えば主フック120とドラム103a、補フック121とドラム103bが対応しているのに主フック120とドラム103b、補フック121とドラム103aが対応していると設定した場合、画面表示中のドラム103bを駆動しても主フック120は動かず、補フック121が移動する。そこで、ステップS21では補フック121の移動の有無を判定し、ドラムと主フック120の対応関係を誤って設定したか否かを判定する。ステップS21が肯定されるとステップS22に進み、否定されるとステップS4に進む。
【0029】
ステップS4では、前述した主吊り画面(図5)を表示する。ステップS22では、図9に示すように主吊り画面に補フック121のイラスト216を重ねて表示する。図9のイラスト216内の表示部217,218には、補フック121の実吊り荷重(0t)と限界荷重がそれぞれ表示される。次いで、ステップS23でディスプレイ7の表示部226に『設定が誤っています。』などの警報メッセージを出力する。なお、スピーカ8から音声による警報を出力させてもよい。次いで、ステップS24で電磁比例弁6に制御信号を出力してドラム103a〜103cの駆動を停止し、ステップS10に進む。なお、ステップS24は安全装置における処理である。
【0030】
一方、ステップS3で補吊り表示モードと判定されるとステップS25に進み、吊り金具高さ検出器4からの信号により主フック120が動いたか否か、すなわちドラムと補フック120との対応関係を誤って設定したか否かを判定する。ステップS25が肯定されるとステップS26に進み、否定されるとステップS7に進む。ステップS7では、前述した補吊り画面(図6)を表示する。ステップS26では、補吊り画面に主フック120のイラスト210を重ねて表示する。図示は省略するが、この場合もイラスト210内の表示部211,212に、主フック120の実吊り荷重(0t)と限界荷重がそれぞれ表示される。次いで、ステップS27でディスプレイ7の表示部226に所定の警報メッセージを出力し、ステップS28で電磁比例弁6に制御信号を出力してドラム103a〜103cの駆動を停止し、ステップS10に進む。
【0031】
第2の実施の形態において、実機では主フック120と主巻ドラム103aが対応しているのに対し、設定画面で主フック120と補巻ドラム103b、補フック121と主巻ドラム103aが対応すると誤って設定した場合、以下のように動作する。すなわち、主吊り作業の開始時に、図5に示すような主吊り画面を表示すると、オペレータが設定した主フック120とドラム(この場合、補巻ドラム103b)の対応関係が表示される。オペレータはこの画面表示を見ながら補巻ドラム103bを駆動して主吊り作業を行うが、実際には補巻ドラム103bと補フック121とが対応しており、補巻ドラム103bを駆動すると補フック121が移動する。
【0032】
吊り金具高さ検出器4により補フック121の移動が検出されると、ディスプレイ7には補フック121のイラスト216が重ねて表示されるとともに、警報メッセージが出力され、さらにドラム103a〜103cの駆動を停止する(ステップS22〜ステップS24)。これによりオペレータは主フック120とドラムの対応関係を誤って設定したことを認識することができるとともに、安全装置が作動してドラム103a〜103cが停止するので補フック121の不所望な動きを阻止できる。以上の動作の後、オペレータは設定画面に戻ってフック120とドラムの設定をやり直す。
【0033】
このように第2の実施の形態によると、例えば主吊り画面を表示中に補フック121の動きが検出されると補フック121のイラスト216を重ねて表示するようにしたので、オペレータはフック120とドラムの対応関係を誤って設定したことを容易に認識することができる。また、このときドラム103a〜103cの駆動を停止するので、意図しないフック121が動作することを阻止できる。実際に動いた方のフック121のイラスト216を上側に重ねて表示するので、フック121が強調して表示され、オペレータは実際に動いたフック121を認識できる。
【0034】
なお、コントローラ50により画像信号を生成し、クレーンのイラスト201とドラムのイラスト202〜204とフック120,121のイラスト210,216をディスプレイ7に表示するようにしたが、各イラストが何を表しているかを識別できるのであれば、イラストの形状は実施の形態のものに限らない。仕様設定画面において、設定手段が吊り具(フック120,121)とドラム103a〜103cとの対応関係を設定したが、1つの吊り具に対し1つのドラムが対応するとは限らない。例えば1つの吊り荷を複数のドラムで巻き上げる場合もあり、設定手段はケースバイケースで吊り具とドラム103a〜103cとの対応関係を設定する。電磁比例弁6の駆動によりドラム103a〜103cを停止するようにしたが、ドラム停止手段の構成はこれに限らない。
【0035】
入力装置5のキー操作により主吊り画面または補吊り画面を選択するようにしたが、他の選択手段を用いてもよい。ドラム回転検出器3以外によりドラム検出手段を構成してもよい。ドラム検出器3によりドラム103a〜103cの回転が検出されると対応するドラムのイラスト202〜204を回転させるようにしたが、イラスト202〜204を動きある表示(例えば点滅表示)により強調するであれば回転させなくてもよい。吊り金具高さ検出器4により吊り具とドラム103a〜103cとの対応関係の誤設定を検出するようにしたが、誤設定検出手段として他の構成を採用してもよい。吊り荷のイラスト210,216を重ねて表示してオペレータに誤設定を報知するようにしたが、報知手段として他の表示形態を用いてもよい。
【0036】
上記実施の形態は、上記実施の形態では、複数の吊り具を有するタワークレーンに適用したが、吊り具とドラム103a〜103cとの対応関係を変更可能であれば、吊り具は複数でなくてもよく、タワークレーン以外のクレーンにも本発明を同様に適用することができる。すなわち、本発明の特徴、機能を実現できる限り、本発明は実施の形態の表示装置に限定されない。
【0037】
【発明の効果】
以上詳細に説明したように本発明によれば、クレーンのイラスト,クレーンに搭載された複数の巻上ドラムのイラスト,および吊り具を示すイラストを、作業情報とともに表示するとともに、吊り具に対応する巻上ドラムを他の巻上ドラムよりも強調して表示するようにしたので、ドラムと吊り具との対応関係が明瞭となり、オペレータはこの対応関係を容易に認識することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明が適用されるタワークレーンの外観側面図。
【図2】本発明の第1の実施の形態に係わる安全装置の構成を示すブロック図。
【図3】図2のコントローラ内の構成を示すブロック図。
【図4】第1の実施の形態に係わる表示装置を構成するコントローラ内での処理の一例を示すフローチャート。
【図5】第1の実施の形態に係わる表示装置による画面表示の一例(主吊り画面)を示す図。
【図6】第1の実施の形態に係わる表示装置による画面表示の別の例(補吊り画面)を示す図。
【図7】第1の実施の形態に係わる表示装置による画面表示のさらに別の例(仕様設定画面)を示す図。
【図8】第2の実施の形態に係わる表示装置を構成するコントローラ内での処理の一例を示すフローチャート。
【図9】第2の実施の形態に係わる表示装置による画面表示の一例(主吊り画面)を示す図。
【符号の説明】
3 ドラム回転検出器 4 吊り金具高さ検出器
5 入力装置 6 電磁比例弁
7 ディスプレイ 50 コントローラ
201 クレーンのイラスト 202〜204 ドラムのイラスト
210,216 吊り荷のイラスト
Claims (8)
- クレーンのイラスト,クレーンに搭載された複数の巻上ドラムのイラスト,および吊り具を示すイラストを、作業情報とともに表示するための画像信号を生成する画像信号生成手段と、
前記画像信号に基づいて前記各イラストと作業情報とを同一画面に表示するモニタ装置と、
前記吊り具と前記複数の巻上ドラムとの対応関係を設定する設定手段とを備え、
前記画像信号生成手段は、前記複数の巻上ドラムを表示しつつ、前記設定手段の設定に基づき、前記吊り具に対応する巻上ドラムを他の巻上ドラムよりも強調して表示するように前記画像信号を生成することを特徴とするクレーンの表示装置。 - 請求項1に記載のクレーンの表示装置において、
クレーンに設けられた複数の吊り具のいずれかを選択する選択手段を備え、
前記画像信号生成手段は、前記設定手段の設定に基づき、前記選択手段で選択された吊り具に対応する巻上ドラムを他のドラムよりも強調して表示するように画像信号を生成することを特徴とするクレーンの表示装置。 - 請求項1または2に記載のクレーンの表示装置において、
前記巻上ドラムの動作を検出するドラム検出手段を備え、
前記画像信号生成手段は、前記ドラム検出手段により、前記吊り具に対応する巻上ドラムの動作が検出されると、この巻上ドラムのイラストが動きある表示となるように画像信号を生成することを特徴とするクレーンの表示装置。 - 請求項3に記載のクレーンの表示装置において、
前記画像信号生成手段は、前記ドラム検出手段により、前記吊り具に対応する巻上ドラムの動作が検出されると、この巻上ドラムのイラストが回転して表示されるように画像信号を生成することを特徴とするクレーンの表示装置。 - 請求項2に記載のクレーンの表示装置において、
前記複数の吊り具と前記複数のドラムとの対応関係の誤設定を検出する誤設定検出手段を有し、
前記画像信号生成手段は、前記誤設定検出手段により誤設定が検出されると、この誤設定を報知するような画像信号を生成することを特徴とするクレーンの表示装置。 - 請求項5に記載のクレーンの表示装置において、
前記誤設定検出手段は、吊り荷の動作を検出する吊り荷検出手段を有し、前記吊り荷検出手段により前記選択手段で選択された吊り具以外の吊り荷の動作が検出されると、誤設定を検出することを特徴とするクレーンの表示装置。 - 請求項6に記載のクレーンの表示装置において、
前記画像信号生成手段は、前記吊り荷検出手段により前記選択手段で選択された吊り具以外の吊り荷の動作が検出されると、検出された吊り具を前記選択手段で選択された吊り具よりも強調して表示するような画像信号を生成することを特徴とするクレーンの表示装置。 - 請求項1〜7のいずれか1項記載のクレーンの表示装置と、
前記誤設定検出手段により誤設定が検出されると前記巻上ドラムを停止するドラム停止手段とを備えることを特徴とするクレーンの安全装置。
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