JP2004274391A - 交換ネットワークシステム及びその電話交換装置 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】一定時間ごとにボタン電話主装置BT1からボタン電話主装置BT2に対し、内線端末T21〜T2mの状態情報の取得要求つまりDSSRパケットをLAN1を介して送信する。そして、ボタン電話主装置BT1において、DSSRパケットの送信に対しボタン電話主装置BT2からLAN1を介して送られたDSSAパケット、DSSNパケットに基づき、ノード情報管理テーブル中の内線端末T21〜T2mに該当する状態情報の登録内容を更新する。
【選択図】 図1
Description
【発明の属する技術分野】
この発明は、例えばデジタル専用線を介して複数の電話交換装置間を接続し、これら電話交換装置間で交換サービスに係わる処理を実行する交換ネットワークシステム及びその電話交換装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
ネットワークシステムは、例えば複数の支店や営業所を有する企業内において、各支店または営業所にそれぞれPBX(Private Branch Exchange)またはボタン電話主装置といった電話交換装置を設置してこれらの電話交換装置間を専用線を介して接続したものである。この種のシステムでは、各電話交換装置ごとに内線間通信や公衆網等の局線発着信を行なえることは勿論のこと、異なる電話交換装置間での内線通信や異なる電話交換装置を経由した局線発着信を行なうことができる。
【0003】
ところで、近年では、上記電話交換装置の高機能化に伴い、通話中に収容される内線端末の回線キーであるDSS(Direct Station Selection)キーを押下することで、関連付けられた他ノード(他の電話交換装置)の内線の状態を表示したり、その内線にダイレクト着信したり、着信転送を行うことができるサービスの実施も検討されている。この場合、自ノード内のDSS機能は、既に設けられている機能であり、これをネットワークを介して実現できるように拡張する(例えば特許文献1乃至特許文献3)。
【0004】
しかしながら、上記システムでは、上記サービスを実行している間、専用線を占有することとなり、例えば音声信号の伝送等に影響を及ぼすことになる。この場合、専用線には、音声信号伝送用のBチャネル及び制御信号伝送用のDチャネルがあり、通常の呼の確立・解放で使用する呼制御信号以外に、内線端末の状態や登録情報を従来のメッセージに含ませたり、他のメッセージとして電話交換装置間でのやりとりが必要であった。
そこで、複数の電話交換装置間を専用線で接続するとともに、LAN(Local Area Network)で接続し、専用線における音声信号等のリアルタイム性が要求される信号の伝送と、LANにおける制御信号等のリアルタイム性に余裕がある信号の伝送とをそれぞれ独立して並列的に制御するようにした交換ネットワークシステムが提案されている。
【0005】
【特許文献1】
特開2002−101197号公報。
【0006】
【特許文献2】
特開2002−152224号公報。
【0007】
【特許文献3】
特開2000−138717号公報。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】
ところが、上記ネットワークシステムでは、DSSキーに対応する他ノードの内線端末の状態を自ノードで把握する必要があるため、他ノードへLANを介してアクセスする必要があり、その分LANの負荷が高くなり、非効率となる。特に、システムの規模が大きくなればなるほど顕著となり非常に好ましくない。
【0009】
そこで、この発明の目的は、内線端末の回線キーに対応する他ノードの内線の状態表示、他ノードの内線へのダイレクト着信、着信転送等の付加的なサービスを、信号伝送路の負荷を極力軽減して効率良く実現できるようにした交換ネットワークシステム及びその電話交換装置を提供することにある。
【0010】
【課題を解決するための手段】
この発明は、上記目的を達成するために、以下のように構成される。
(1)終端に内線端末を接続できる少なくとも1つの内線を収容する2以上の電話交換装置と、複数の電話交換装置間を接続し、リアルタイム性が要求される第1の信号を伝送する第1の信号伝送路と、この第1の信号伝送路とは独立して複数の電話交換装置間を接続し、第1の信号に比べてリアルタイム性が要求されない第2の信号を伝送する第2の信号伝送路とを具備し、複数の電話交換装置の各々は、自装置に収容される全内線端末それぞれを指定する複数の操作キー及びこれら操作キーそれぞれに対応する内線端末の動作状態を示す第1の状態情報、及び他装置に収容される全内線端末それぞれを指定する操作キー及びこれら操作キーそれぞれに対応する内線端末の動作状態を示す第2の状態情報を記録媒体に記憶する記憶手段と、自装置に収容される全内線端末の動作状態変化を検出する状態変化検出手段と、この状態変化検出手段による検出結果に基づいて、記録媒体中の第1の状態情報の記憶内容を更新する第1の更新手段と、所定時間ごとに他の複数の電話交換装置に対し第2の状態情報の取得要求を第2の信号として第2の信号伝送路を介して送信する取得要求送出手段と、取得要求の送出に対し他の電話交換装置から前記第2の信号伝送路を介して送られた第2の状態情報を受信する受信手段と、この受信手段による受信結果に基づいて、記録媒体中の第2の状態情報の記憶内容を更新する第2の更新手段とを備えるようにしたものである。
【0011】
(1)の発明によれば、所定時間ごとに自電話交換装置から他電話交換装置へ第2の信号伝送路を介して送信されるデータは第2の状態情報の取得要求のみとなり、また、他電話交換装置から第2の信号伝送路を介して送られた他電話交換装置の第2の状態情報に基づいて、記録媒体中の第2の状態情報の登録内容が更新される。従って、第2の信号伝送路を各電話交換装置で共用する場合に有効に利用でき、これにより第2の信号伝送路の負荷を軽減でき、しかも記録媒体に蓄積管理された第2の状態情報を用いて他の電話交換装置へアクセスすることなく、簡単な手順で他の電話交換装置の各内線端末の状態に応じた適切な付加サービス処理を行うことができ、その分電話交換装置の処理負荷を低く抑えることができる。
【0012】
(2)取得要求送出手段は、各電話交換装置ごとに異なる送信タイミングで第1の状態情報を第2の信号として前記第2の信号伝送路を介して送信することを特徴とする。
(2)の発明によれば、電話交換装置ごとに送信タイミングを設定しておくことにより、異なる電話交換装置に係わる複数の第2の状態情報が同一時間帯に集中することがなくなり、これにより第2の信号伝送路の負荷及び電話交換装置の処理負荷をいっそう軽減できる。
【0013】
(3)第2の信号伝送路を伝送する第2の信号は、UDP(User Datagram Protocol)で規定される信号であることを特徴とする。
(3)の発明によれば、例えばTCP/IPのように、通信の信頼性を高めるための再送やフロー制御等の複雑な処理を行う必要がなく、これにより第2の信号伝送路の負荷及び電話交換装置の処理負荷を軽減できる。
【0014】
【発明の実施の形態】
以下、この発明の実施形態について図面を参照して詳細に説明する。
図1は、この発明に係わる交換ネットワークシステムを示す概略構成図である。
このシステムは、同図に示すように、ボタン電話主装置BT1〜BT4を備え、これらボタン電話主装置BT1〜BT4相互間を通信チャネル(Bch)及び制御チャネル(Dch)を有するデジタル専用線PN(PN1−2,PN1−3,PN2−3,PN3−4)で接続している。これらボタン電話主装置BT1〜BT4は、それぞれ内線端末T11〜T1i,T21〜T2m,T31,T41〜T4kを内線を介して収容している。また、ボタン電話主装置BT1,BT4は公衆網NW1,NW2に局線Lを介して接続されている。
また、ボタン電話主装置BT1〜BT4は、LAN(Local Area Network)1に接続されている。
【0015】
次に、上記ボタン電話主装置BT1〜BT4の具体的構成について図2を参照して詳細に説明する。なお、ここでは、ボタン電話主装置BT1を代表して説明する。
ボタン電話主装置BT1は、局線インタフェースユニット11と、内線インタフェースユニット12と、デジタル専用線インタフェースユニット13と、制御ユニット14とを備え、これらは音声バス15及び制御バス16を介して相互に接続されている。
【0016】
局線インタフェースユニット11には、局線Lが必要に応じて接続される。局線インタフェースユニット11は、接続された局線Lに関する局線インタフェース動作を行なう。局線インタフェース動作とは、公衆網NWへの発信信号の送信や公衆網NWからの着信信号の検出などである。また、局線インタフェースユニット11は、上記局線インタフェース動作に係わる種々の制御情報の授受を、制御バス16を介して制御ユニット14との間で行なう。
【0017】
内線インタフェースユニット12には、複数の内線が必要に応じて接続される。内線インタフェースユニット12は、接続された内線に関する内線インタフェース動作を行なう。内線インタフェース動作は、各内線への着信信号の送出や各内線からの発信信号の検出などである。また、内線インタフェースユニット12は、上記内線インタフェース動作に係わる種々の制御情報の授受を、制御バス16を介して制御ユニット14との間で行なう。
【0018】
デジタル専用線インタフェースユニット13には、デジタル専用線PNが必要に応じて接続される。デジタル専用線インタフェースユニット13は、接続されたデジタル専用線PNに関するデジタル専用線インタフェース動作を行なう。デジタル専用線インタフェース動作は、デジタル専用線PNへの発信信号の送信やデジタル専用線PNからの着信信号の検出などである。また、デジタル専用線インタフェースユニット13は、上記デジタル専用線インタフェース動作に係わる種々の制御情報の授受を、制御バス16を介して制御ユニット14との間で行なう。
【0019】
制御ユニット14は、サブ制御部141と、主制御部142と、記憶部143と、タイムスイッチ144と、LANインタフェース部(LAN I/F)145とを備える。このうち、サブ制御部141、主制御部142、記憶部143及びLANインタフェース部145はマイコンバス146を介して相互に接続されている。タイムスイッチ144は、主制御部142に直接接続されている。また、主制御部142には、タイマ147が接続されている。
【0020】
サブ制御部141は、制御バス16とマイコンバス146との間での制御情報の授受を行なう。主制御部142は、記憶部143に記憶された制御プログラム及び制御データに基づいて、ボタン電話主装置BT1内の全体の制御を実行する。記憶部143は、主制御部142が処理を実行するための制御プログラムや制御データを記憶するものであり、特に交換動作の際の各種データ等が記憶される。
【0021】
タイムスイッチ144は、主制御部142の指示に従い、上記局線インタフェースユニット11と、内線インタフェースユニット12と、デジタル専用線インタフェースユニット13との間で音声バス15を介して伝送されるデジタル信号のチャネル交換を行なう。
LANインタフェース部145は、マイコンバス146とLAN1との間の制御情報の授受に係わるインタフェース処理を行う。
【0022】
ところで、この実施形態では、記憶部143に、ノード情報管理テーブル1431が設けられている。ノード情報管理テーブル1431には、図3に示すように、自装置に接続される内線端末T11〜T1iの内線番号情報の他に、ボタン電話主装置BT2〜BT4にそれぞれ接続されるT21〜T2m,T31,T41〜T4kの内線番号と、内線端末T11〜T1i,T21〜T2m,T31,T41〜T4kの状態と、DSSキーの内線端末とキー情報群との対応関係を表すデータが格納されている。
【0023】
また、主制御部142は、状態変化検出部1421と、ローカル情報更新部1422と、送信部1423と、受信部1424と、他ノード情報更新部1425とを備えている。状態変化検出部1421は、ボタン電話主装置BT1に収容される全内線端末T11〜T1iの動作状態の変化を検出する。
【0024】
ローカル情報更新部1422は、上記状態変化検出部1421による検出結果に基づいて、各内線端末T11〜T1iの動作状態に変化があった場合に、ノード情報管理テーブル1431中の変化のあった内線端末T11〜T1iに対応する状態情報を、「空き」から「通話中」に、または「通話中」から「空き」に更新する。「空き」から「呼出中」に、または「呼出中」から「空き」、さらには「呼出中」から「通話中」に更新する。
【0025】
送信部1423は、タイマ147にセットされた時間間隔ごとに他のボタン電話主装置BT2〜BT4に対し内線端末T21〜T2m,T31,T41〜T4kそれぞれの状態を示すローカル情報の取得要求をUDPプロトコルで規定されるDSSRパケットに変換し、このDSSRパケットをLAN1を介して送信する。
【0026】
受信部1424は、取得要求に応じて他のボタン電話主装置BT2〜BT4からLAN1を介して送られたローカル情報、つまりDSSAパケット、DSSNパケットを受信する。
他ノード情報更新部1425は、上記受信部1424により受信されたDSSAパケット及びDSSNパケットに基づいて、ノード情報管理テーブル1431中の内線端末T21〜T2m,T31,T41〜T4kそれぞれの状態情報の記憶内容を更新する。
【0027】
次に、以上のように構成されたシステムの動作について説明する。
図4は、例えばボタン電話主装置BT1と、ボタン電話主装置BT2との間における情報の送受信動作を示すシーケンス図である。
タイマ147にセットされた時間が計時されると、ボタン電話主装置BT1は、ボタン電話主装置BT2の内線端末T21〜T2mのリストを作成し、このリストをもとに、図5に示すようなDSSキーを収容するボタン電話主装置(ノード)のノードIDと関連付けた内線端末のネットワークDN(ノードIDを含む内線端末のDN(内線電話番号))が含まれるUDPフォーマットのDSSRパケットを作成する。なお、ノードID「11」はボタン電話主装置BT1を表し、ノードID「13」はボタン電話主装置BT3を表す。以後、ボタン電話主装置BT1は、ボタン電話主装置BT2に対しLAN1を介してDSSRパケットを送信する。
【0028】
このDSSRパケットを受信したボタン電話主装置BT2は、図6に示す如く、ノード情報管理テーブル1431にネットワークDNと関連付ける内線端末、要求されたノードIDを設定する。
【0029】
ボタン電話主装置BT2では、内線端末T21〜T2mが呼処理を起動する毎に、図7に示す如く、ノード情報管理テーブル1431中に内線端末T21〜T2mそれぞれの状態が記録されているので、内線端末T21〜T2mとそれぞれの状態との対応関係を表すリストを作成し、このリストをもとに、図8に示すようなDSSAパケットを作成する。このDSSAパケットは、上記DSSRパケットに対する応答パケットである。しかる後に、ボタン電話主装置BT1に対しLAN1を介してDSSAパケットを送信する。
【0030】
DSSAパケットを受信したボタン電話主装置BT1は、ノード情報管理テーブル1431に関連付けたネットワークDN毎に内線状態を更新し、関連付けたDSSキーのLEDに内線状態を表示する。
【0031】
また、ボタン電話主装置BT2では、DSSAパケット以外の内線状態通知として関連付けられた内線端末T21〜T2mが呼やサービスを展開する度にその内線端末T21〜T2mの状態をノード情報管理テーブル1431に記録し、その変化がある度に図9に示す如くDSSNパケットを作成する。以後、ボタン電話主装置BT2は、ボタン電話主装置BT1に対しLAN1を介してDSSNパケットを送信する。
【0032】
DSSNパケットを受信したボタン電話主装置BT1は、ノード情報管理テーブル1431に関連付けたネットワークDN毎に内線状態を更新し、関連付けたDSSキーのLEDに内線状態を表示する。
なお、上記処理において、ボタン電話主装置BT3に対してもボタン電話主装置BT2と異なる時刻に同様な処理手順が実行され、またボタン電話主装置BT4に対してもボタン電話主装置BT2,BT3と異なる時刻に同様な処理手順が実行される。
【0033】
図10は、ボタン電話主装置BT1の動作手順とその内容を示すフローチャートである。
ボタン電話主装置BT1の主制御部142は、各内線端末T11〜T1iについての動作状態を監視し、状態変化があった場合に、ノード情報管理テーブル1431中の変化の生じた内線端末T11〜T1iの状態情報の更新を行う。
【0034】
続いて主制御部142は、タイマ147が他のボタン電話主装置BT2に対するローカル情報の取得要求時刻を計時すると、ノード情報管理テーブル1431中の他ノードに関する状態情報があるか否かの判断を行う(ステップST10a)。ここで、他ノードに関する状態情報がなければ(No)、主制御部142は処理をそのまま終了し、他ノードに関する状態情報がある場合に(Yes)、状態情報の取得を要求すべく例えば内線端末T21〜T2mのリストを作成し、このリストをもとにDSSRパケットを作成し(ステップST10b)、このDSSRパケットをボタン電話主装置BT2に向けて送信する(ステップST10c)。
【0035】
続いて、主制御部142は、ボタン電話主装置BT2の他に、ノード情報管理テーブル1431中の他ノードに関する状態情報があるか否かの判断を行い(ステップST10d)、他ノードに関する状態情報がなくなるまで、上記ステップST10b乃至ステップST10dの処理を繰り返し実行する。そして、他ノードに関する状態情報がなくなった時点で上記処理を終了する。
【0036】
これに対し、ボタン電話主装置BT2は図11に示す制御処理を開始する。
ボタン電話主装置BT2の主制御部142は、DSSRパケットを受信すると、ノード情報管理テーブル1431を参照し、該当する内線端末T21〜T2mそれぞれの現時点での状態情報を含むDSSAパケットを作成し、このDSSAパケットを要求元であるボタン電話主装置BT1に対しLAN1を介して送信する。
【0037】
続いて、ボタン電話主装置BT2の主制御部142は、該当する内線端末T21〜T2mについての動作状態を監視し(ステップST11a)、状態変化があるか否かの判断を行う(ステップST11b)。そして、状態変化があった場合に(Yes)、主制御部142はノード情報管理テーブル1431中の変化の生じた内線端末T21〜T2mの状態情報の更新を行う(ステップST11c)。
【0038】
続いて主制御部142は、他ノード、つまり要求元となるボタン電話主装置BT1に対し内線T21〜T2mの状態情報を通知する必要があるか否かの判断を行い(ステップST11d)、通知する必要がある場合に(Yes)、内線T21〜T2mそれぞれの状態情報を含むDSSNパケットを作成し(ステップST11e)、このDSSNパケットを要求元であるボタン電話主装置BT1に対しLAN1を介して送信する(ステップST11f)。
【0039】
これに対し、ボタン電話主装置BT1は図12に示す制御処理を開始する。
ボタン電話主装置BT1の主制御部142は、ボタン電話主装置BT2からDSSAパケットを受信したか、もしくはDSSNパケットを受信したかの判断を行い(ステップST12a)、DSSAパケットを受信したと判断すると(Yes)、DSSAパケットを受信し(ステップST12b)、このDSSAパケットに含まれる内線端末T21〜T2mそれぞれの状態情報に基づき、ノード情報管理テーブル1431中の該当する内線端末T21〜T2mそれぞれの状態情報を更新する(ステップST12c)。
【0040】
一方、上記ステップST12aにおいてDSSNパケットを受信したと判断すると(No)、主制御部142はDSSNパケットを受信し(ステップST12d)、このDSSNパケットに含まれる内線端末T21〜T2mそれぞれの状態情報に基づき、ノード情報管理テーブル1431中の該当する内線端末T21〜T2mそれぞれの状態情報を更新する(ステップST12e)。
なお、ボタン電話主装置BT3,BT4についても、それぞれ異なるタイミングで上記処理手順と同様の手順が実行される。
【0041】
かくして、ボタン電話主装置BT4の内線端末T45(内線番号501)のユーザは、図13に示す如く、内線端末T42(内線番号202)に対応するDSSキーのLEDを見て内線端末T42の動作状態を知ることができるとともに、内線端末T21(内線番号21200)に対応するDSSキーのLEDを見て内線端末T21の動作状態を知ることができる。
【0042】
また、ボタン電話主装置BT4の内線端末T46(内線番号502)のユーザは、内線端末T42(内線番号202)に対応するDSSキーのLEDを見て内線端末T42の動作状態を知ることができるとともに、ボタン電話主装置BT2の内線端末T21(内線番号21200)に対応するDSSキーのLEDを見て内線端末T21の動作状態を知ることができ、ボタン電話主装置BT1の内線端末T11(内線番号10200)に対応するDSSキーのLEDを見て内線端末T11の動作状態を知ることができる。
【0043】
以上のように上記実施形態では、一定時間ごとにボタン電話主装置BT1からボタン電話主装置BT2へLAN1を介して送信されるデータは内線端末T21〜T2mの状態情報の取得要求つまりDSSRパケットのみとなり、また、ボタン電話主装置BT1において、ボタン電話主装置BT2からLAN1を介して送られたDSSAパケット、DSSNパケットに基づき、ノード情報管理テーブル143中の内線端末T21〜T2mに該当する状態情報の登録内容が更新される。
【0044】
従って、LAN1を各ボタン電話主装置BT1〜BT4で共用する場合に有効に利用でき、これによりLAN1の負荷を軽減でき、しかもボタン電話主装置BT1において、ノード情報管理テーブル143に蓄積管理された各内線端末T21〜T2m,T31,T41〜T4kに関する状態情報を用いて他のボタン電話主装置BT2〜BT4へアクセスすることなく、簡単な手順で他のボタン電話主装置BT2〜BT4の各内線端末T21〜T2m,T31,T41〜T4kの状態に応じた適切な付加サービス処理を行うことができ、その分ボタン電話主装置BT1の処理負荷を低く抑えることができる。
【0045】
また、上記実施形態によれば、ボタン電話主装置BT1〜BT4ごとにDSSRパケットの送信タイミングを設定しておくことにより、ボタン電話主装置BT1において、異なるボタン電話主装置BT2〜BT4に係わる複数のDSSAパケット,DSSNパケットが同一時間帯に集中して到来することがなくなり、これによりLAN1の負荷及びボタン電話主装置BT1〜BT4の処理負荷をいっそう軽減できる。
【0046】
さらに、上記実施形態によれば、ボタン電話主装置BT1〜BT4間のパケットの送受信をUDPプロトコルに従って行うことにより、例えばTCP/IP(Transmission Control Protocol /Internet Protocol)のように、通信の信頼性を高めるための再送やフロー制御等の複雑な処理を行う必要がなく、これによりLAN1の負荷及びボタン電話主装置BT1〜BT4の処理負荷を軽減できる。
【0047】
なお、この発明は、上記実施形態に限定されるものではない。上記実施形態では、ボタン電話主装置間をデジタル専用線及びLANで接続する例について説明した。しかし、これに限ることなく、ボタン電話主装置間をリアルタイム性が要求される信号を伝送するための伝送路と、リアルタイム性に余裕がある信号を伝送するための伝送路とにより接続するものであってもよい。
【0048】
また、上記実施形態では、ボタン電話主装置間をデジタル専用線で接続したネットワークシステムを例に説明したが、これ以外にも例えばIP電話システムにも同様に適用できる。
【0049】
その他、システム構成や、ボタン電話主装置の種類やその構成、内線端末の種類、情報の送受信手順、各制御の制御手順とその内容等についてもこの発明の要旨を逸脱しない範囲で種々変形して実施できる。
【0050】
【発明の効果】
以上詳述したようにこの発明によれば、内線端末の回線キーに対応する他ノードの内線の状態表示、他ノードの内線へのダイレクト着信、着信転送等の付加的なサービスを、信号伝送路の負荷を極力軽減して効率良く実現できるようにした交換ネットワークシステム及びその電話交換装置を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の一実施形態に係わる交換ネットワークシステムを示す概略構成図。
【図2】図1に示したボタン電話主装置BT1〜BT4の具体的構成を示すブロック図。
【図3】図2に示したノード情報管理テーブルの記憶内容の一例を示す図。
【図4】同実施形態におけるボタン電話主装置間の情報の送受信動作を示すシーケンス図。
【図5】DSSRパケットの構造図。
【図6】ノード情報管理テーブル中のネットワークDNに関連する内線端末、要求されたノードIDとの対応関係を表す図。
【図7】ノード情報管理テーブル中の内線端末の状態情報の一例を示す図。
【図8】DSSAパケットの構造図。
【図9】DSSNパケットの構造図。
【図10】DSSRパケットを送信する際のボタン電話主装置の動作手順とその内容を示すフローチャート。
【図11】DSSAパケット、DSSNパケットを送信する際のボタン電話主装置の動作手順とその内容を示すフローチャート。
【図12】DSSAパケット、DSSNパケットを受信した際のボタン電話主装置の動作手順とその内容を示すフローチャート。
【図13】同実施形態における内線端末におけるDSSキーと内線端末との対応関係を表すシーケンス図。
【符号の説明】
1…LAN(Local Area Network)、11…局線インタフェースユニット、12…内線インタフェースユニット、13…デジタル専用線インタフェースユニット、14…制御ユニット、15…音声バス、16…制御バス、141…サブ制御部、142…主制御部、143…記憶部、144…タイムスイッチ、145…LANインタフェース部、146…マイコンバス、147…タイマ、1421…状態変化検出部、1422…ローカル情報更新部、1423…送信部、1424…受信部、1425…他ノード情報更新部、1431…ノード情報管理テーブル、BT1〜BT4…ボタン電話主装置BT、PN…デジタル専用線、T11〜T1i,T21〜T2m,T31,T41〜T4k…内線端末,L…局線、NW1,NW2…公衆網。
Claims (5)
- 終端に内線端末を接続できる少なくとも1つの内線を収容する2以上の電話交換装置と
前記複数の電話交換装置間を接続し、リアルタイム性が要求される第1の信号を伝送する第1の信号伝送路と、
この第1の信号伝送路とは独立して前記複数の電話交換装置間を接続し、前記第1の信号に比べてリアルタイム性が要求されない第2の信号を伝送する第2の信号伝送路とを具備し、
前記複数の電話交換装置の各々は、
自装置に収容される全内線端末のうち少なくとも一部を指定する複数の操作キー及びこれら操作キーそれぞれに対応する内線端末の動作状態を示す第1の状態情報、及び他装置に収容される全内線端末のうち少なくとも一部を指定する操作キー及びこれら操作キーそれぞれに対応する内線端末の動作状態を示す第2の状態情報を記録媒体に記憶する記憶手段と、
自装置に収容される全内線端末の動作状態変化を検出する状態変化検出手段と、
この状態変化検出手段による検出結果に基づいて、前記記録媒体中の前記第1の状態情報の記憶内容を更新する第1の更新手段と、
所定時間ごとに他の複数の電話交換装置に対し前記第2の状態情報の取得要求を前記第2の信号として前記第2の信号伝送路を介して送信する取得要求送出手段と、
前記取得要求の送出に対し他の電話交換装置から前記第2の信号伝送路を介して送られた第2の状態情報を受信する受信手段と、
この受信手段による受信結果に基づいて、前記記録媒体中の前記第2の状態情報の記憶内容を更新する第2の更新手段とを備えたことを特徴とする交換ネットワークシステム。 - 前記取得要求送出手段は、各電話交換装置ごとに異なる送信タイミングで前記取得要求を第2の信号として前記第2の信号伝送路を介して送信することを特徴とする請求項1記載の交換ネットワークシステム。
- 前記第2の信号伝送路を伝送する第2の信号は、UDP(User Datagram Protocol)で規定される信号であることを特徴とする請求項1記載の交換ネットワークシステム。
- 前記第1の信号伝送路は、音声信号を伝送するデジタル専用線であり、
前記第2の信号伝送路は、制御信号を伝送するローカルエリア・ネットワークであることを特徴とする請求項1記載の交換ネットワークシステム。 - 前記請求項1に記載の交換ネットワークシステムで使用される電話交換装置であって、
自装置に収容される全内線端末のうち少なくとも一部を指定する複数の操作キー及びこれら操作キーそれぞれに対応する内線端末の動作状態を示す第1の状態情報、及び他装置に収容される全内線端末のうち少なくとも一部を指定する操作キー及びこれら操作キーそれぞれに対応する内線端末の動作状態を示す第2の状態情報を記録媒体に記憶する記憶手段と、
自装置に収容される全内線端末の動作状態変化を検出する状態変化検出手段と、
この状態変化検出手段による検出結果に基づいて、前記記録媒体中の前記第1の状態情報の記憶内容を更新する第1の更新手段と、
所定時間ごとに他の複数の電話交換装置に対し前記第2の状態情報の取得要求を前記第2の信号として前記第2の信号伝送路を介して送信する取得要求送出手段と、
前記取得要求の送出に対し他の電話交換装置から前記第2の信号伝送路を介して送られた第2の状態情報を受信する受信手段と、
この受信手段による受信結果に基づいて、前記記録媒体中の前記第2の状態情報の記憶内容を更新する第2の更新手段とを具備したことを特徴とする電話交換装置。
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