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JP2004262851A - 化粧料 - Google Patents

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JP2004262851A
JP2004262851A JP2003055247A JP2003055247A JP2004262851A JP 2004262851 A JP2004262851 A JP 2004262851A JP 2003055247 A JP2003055247 A JP 2003055247A JP 2003055247 A JP2003055247 A JP 2003055247A JP 2004262851 A JP2004262851 A JP 2004262851A
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Japan
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acid
gum
cosmetic
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alcohol
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JP2003055247A
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Yasushi Sumida
康史 炭田
Shingo Sakai
進吾 酒井
Noriaki Nakagawa
典昭 中川
Osamu Tanno
修 丹野
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Kanebo Ltd
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Kanebo Ltd
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Abstract

【課題】優れた荒れ肌改善効果を有する化粧料を提供する。
【解決手段】(A)ニコチン酸アミドと、(B)融点が40℃以上の固形油からなる群より選択される1種以上と、(C)水溶性の皮膜形成性高分子からなる群より選択される1種以上とを含有することを特徴とする化粧料。
【選択図】なし

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、化粧料に関し、更に詳しくは、荒れ肌改善効果に優れた化粧料に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、荒れ肌を予防あるいは改善するためにニコチン酸アミド等の角質細胞間脂質の合成促進剤が配合されてきた。(特許文献1参照)
【0003】
【特許文献1】
特開平10−338626号公報
【0004】
しかしながら、単にこのような化合物を配合するだけでは荒れ肌改善効果は不十分であった。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
本発明者等は上記の事情に鑑み、鋭意研究した結果、本発明に到達したものであって、その目的とするところは、優れた荒れ肌改善効果を有する化粧料を提供するにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】
上述の目的は、(A)ニコチン酸アミドと、(B)融点が40℃以上の固形油からなる群より選択される1種以上と、(C)水溶性の皮膜形成性高分子からなる群より選択される1種以上とを含有することを特徴とする化粧料によって達成される。
【0007】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態について詳述する。
【0008】
本発明で(A)成分として用いられるニコチン酸アミドは、化粧品原料として公知の物質である。
【0009】
本発明における(A)成分全体の含有量は、化粧料の総量を基準として、0.01〜20.0質量%(以下、%と略記する)が好ましく、特に好ましくは0.1〜10%である。0.01%以上で皮膚の荒れ肌改善効果が特に高く、また20.0%以下が、コスト的にも有利だからである。
【0010】
本発明で(B)成分として用いられる融点が40℃以上の固形油も、化粧品原料として公知の物質である。
【0011】
好ましいものとして、セタノール、ステアリルアルコール、ベヘニルアルコール、ミリスチン酸、パルミチン酸、ステアリン酸、ベヘニン酸、コレステロール(コレステリン)、フィトステロール、バチルアルコール、キミルアルコール、ミリスチン酸セチル、パルミチン酸セチル、ステアリン酸ステアリル、テトラミリスチン酸ペンタエリスリトール、ステアリン酸コレステリル、ステアリン酸グリセリル、パルミチン酸グリセリル、カルナウバロウ、キャンデリラロウ、ミツロウ、オゾケライト、セレシン、パラフィンロウ、マイクロクリスタリンワックスを挙げることができ、1種以上を組み合わせて用いることができる。
【0012】
更に好ましいものとして、セタノール、ステアリルアルコール、ステアリン酸、コレステリン、フィトステロール、ステアリン酸コレステリル、ステアリン酸グリセリル、ミツロウ、マイクロクリスタリンワックスからなる群より選択される1種以上を組み合わせて用いることができる。
【0013】
本発明で用いられる(B)成分全体の含有量は、化粧料の総量を基準として、0.1〜30.0%が好ましく、特に好ましくは0.5〜20.0%である。0.1%以上で、荒れ肌改善効果が特に優れており、また30.0%以下が製品の油っぽさも全く無く、コスト的にも有利だからである。
【0014】
本発明で(C)成分として用いられる水溶性の皮膜形成性高分子もまた、化粧品原料として公知の物質である。
【0015】
好ましいものとして、カルボキシビニルポリマー、アルキル変性カルボキシビニルポリマー、アラビアガム、アルギン酸又はその塩、カラギーナン、寒天、グアーガム、クインスシード、タマリンドガム、デキストリン、デキストラン、デンプン、ローカストビーンガム、カラヤガム、トラガカントガム、ペクチン、マルメロ、キトサン、キサンタンガム、ジェランガム、ヒアルロン酸又はその塩、プルラン、メチルセルロース、エチルセルロース、ヒドロキシエチルセルロース、ヒドロキシプロピルセルロース、ヒドロキシプロピルメチルセルロース、カルボキシメチルセルロース、カチオン化セルロース、ポリアクリル酸アミド、ポリビニルアルコール、ポリビニルピロリドンを挙げることができ、1種以上を組み合わせて用いることができる。
【0016】
更に好ましいものとして、カルボキシビニルポリマー、アルキル変性カルボキシビニルポリマー、カラギーナン、キサンタンガム、ヒアルロン酸又はその塩、メチルセルロース、ポリアクリル酸アミドからなる群より選択される1種以上を組み合わせて用いることができる。
【0017】
本発明で用いられる(C)成分全体の含有量は、化粧料の総量を基準として、0.001〜10.0%が好ましく、特に好ましくは0.1〜5.0%である。0.001%以上で、荒れ肌改善効果が特に優れており、また10.0%以下が、コスト的にも有利だからである。
【0018】
(B)成分と(C)成分との含有比率は、閉塞性複合皮膜を形成し易く、荒れ肌改善効果が高いという点で、(B):(C)=50:1〜2:1程度が好ましい。
【0019】
また(B)成分と(C)成分を合わせた含有量は、化粧料の総量を基準として、2.0〜10.0%が好ましい。
【0020】
本発明の化粧料は、上述した成分を必須の構成成分とするが、当該組成物には本発明の目的を損なわない範囲で他の成分、例えば、陰イオン性界面活性剤、両性界面活性剤、非イオン性界面活性剤、粘剤、油剤、粉体(色素、樹脂、顔料)、防腐剤、香料、保湿剤、生理活性成分、塩類、溶媒、酸化防止剤、キレート剤、パール化剤、中和剤、pH調整剤、昆虫忌避剤、酵素等の成分を適宜配合することができる。
以下に配合成分の具体例を示すが、これらに限られるものではない。
【0021】
陰イオン性界面活性剤としては、直鎖あるいは分岐鎖脂肪酸塩、α−アシルスルホン酸塩、アルキルスルホン酸塩、アルキルアリルスルホン酸塩、アルキルナフタレンスルホン酸塩、アルキル硫酸塩、アルキルエーテル硫酸塩、アルキルアミド硫酸塩、ポリオキシエチレンアルキルエーテル硫酸塩、ポリオキシエチレンアルキルアミドエーテル硫酸塩、アルキルリン酸塩、アルキルアミドリン酸塩、アルキロイルアルキルタウリン塩、N−アシルアミノ酸塩、スルホコハク酸塩、パーフルオロアルキルリン酸エステル等が挙げられる。
【0022】
両性界面活性剤としては、グリシン型、アミノプロピオン酸型、カルボキシベタイン型、スルホベタイン型、コリン型等が挙げられる。
【0023】
非イオン性界面活性剤としては、脂肪酸アルカノールアミド、ポリオキシエチレン硬化ヒマシ油、ポリオキシエチレンソルビタン脂肪酸エステル、ポリオキシエチレンアルキルエーテル、ポリオキシエチレンアルキルエステル、ショ糖脂肪酸エステル、ポリグリセリン脂肪酸エステル、アルキルアミンオキシド等が挙げられる。
【0024】
油剤としては、本発明に係る固形油の他、通常化粧料に用いられる液状油、ペースト状油等が挙げられる。油剤の例としては、例えばイソステアリルアルコール、ヘキサデシルアルコール、オクチルドデカノール等の分岐型アルコール、イソステアリン酸、ウンデシレン酸、オレイン酸等の液状脂肪酸、ミリスチン酸イソプロピル、ミリスチン酸オクチルドデシル、オレイン酸デシル、トリオクタン酸グリセリン、トリイソステアリン酸グリセリン等のエステル類、オレイン酸コレステリル、分岐脂肪酸コレステリル等のコレステロールエステル、流動パラフィン、ワセリン、スクワラン等の炭化水素、カカオ脂、ヤシ油、パーム核油、ツバキ油、ゴマ油、ヒマシ油、オリーブ油等の油脂、ジメチルポリシロキサン、環状ジメチルポリシロキサン、メチルフェニルポリシロキサン等のシリコーン油等が挙げられる。
【0025】
粉体の例としては、赤色201号、黄色4号、青色1号、黒色401号等の色素、黄色4号Alレーキ、黄色203号Baレーキ等のレーキ色素、ナイロンパウダー、シルクパウダー、シリコーンパウダー、セルロースパウダー、シリコーンエラストマー球状粉体、ポリエチレン末等の樹脂、黄酸化鉄、赤色酸化鉄、酸化クロム、カーボンブラック、群青、紺青等の有色顔料、酸化亜鉛、酸化チタン等の白色顔料、タルク、マイカ、セリサイト、カオリン等の体質顔料、雲母チタン等のパール顔料等の顔料、硫酸バリウム、炭酸カルシウム、炭酸マグネシウム、珪酸マグネシウム等の金属塩、シリカ、アルミナ等の無機粉体、ベントナイト、スメクタイト、窒化ホウ素等が挙げられる。これらの粉体の形状(球状、棒状、針状、板状、不定形状、燐片状、紡錘状等)に特に制限はない。
【0026】
生理活性成分としては、皮膚に塗布した場合に皮膚に何らかの生理活性を与える物質が挙げられる。例えば、老化防止剤、紫外線防御剤、ひきしめ剤、抗酸化剤、保湿剤、血行促進剤、抗菌剤、殺菌剤、乾燥剤、冷感剤、温感剤、ビタミン類、アミノ酸、創傷治癒促進剤、刺激緩和剤、鎮痛剤、細胞賦活剤、酵素成分等が挙げられる。
【0027】
本発明の化粧料は、常法に従って製造することができる。また、本発明の化粧料としては、基礎化粧料、メイクアップ化粧料、ボデイ化粧料等が挙げられる。剤形も目的に応じて任意に選択することができる。すなわち、液状、クリーム状、ジェル状、乳液状、シート状、エアゾール状などのものが挙げられる。本発明の化粧料は、一般の化粧料に限定されるものではなく、医薬部外品、指定医薬部外品、外用医薬品等を包含するものである。
【0028】
【実施例】
実施例1〜6,比較例1〜6
以下、実施例及び比較例によって、本発明を具体的に説明する。また、実施例及び比較例で得られた化粧料についての荒れ肌改善試験方法を以下に示す。尚、含有量は全て質量%である。また、本発明はこれら実施例に限定されるものではない。
【0029】
[荒れ肌改善試験]
表1に示す各組成の乳化型化粧料を常法により調製した。下肢外側部に荒れ肌を実感しているパネラー10名を対象として、コントロールを片方の足の下肢外側部に、各実施例・比較例の乳化物をもう片方の足の下肢外側部に、1日2回塗布し、1週間連用を行なった。コントロール塗布側の荒れ肌改善度に比べたときの各実施例・比較例の荒れ肌改善度を、表2に示す評価基準に従って、パネラー自身が評価し、全パネラーの合計点数を以って評価結果とした。したがって、点数が高いほどコントロールに対する荒れ肌改善効果に優れていることを示す。結果を表3に示す。
【0030】
【表1】
Figure 2004262851
【0031】
【表2】
Figure 2004262851
【0032】
【表3】
Figure 2004262851
【0033】
表1及び表3より、本発明の化粧料である実施例1〜6は、本発明の構成要件を満たさない比較例1〜6の化粧料と比較して、荒れ肌改善効果に優れていることがわかる。
【0034】
実施例7
下記に示す組成の乳液を常法により調製した。上記荒れ肌改善試験により評価したところ、荒れ肌改善効果に優れていることが確認された。
【0035】
(乳液) (質量%)
ステアリン酸 1.0
ステアリン酸グリセリル 2.0
セタノール 1.0
コレステロール 0.5
ワセリン 2.0
スクワラン 5.0
流動パラフィン 5.0
ブチルパラベン 0.1
メチルパラベン 0.1
香料 0.05
N−ステアロイルグルタミン酸ナトリウム 1.0
アルキル変性カルボキシビニルポリマー 0.2
メチルセルロース 0.1
ヒアルロン酸 0.1
グリセリン 2.0
ジプロピレングリコール 3.0
ニコチン酸アミド 1.0
精製水 総量を100とする残量
【0036】
実施例8
下記に示す組成のクリームを常法により調製した。上記荒れ肌改善試験により評価したところ、荒れ肌改善効果に優れていることが確認された。
【0037】
(クリーム) (質量%)
ステアリン酸 2.0
ステアリン酸グリセリル 2.0
セタノール 3.0
コレステロール 0.5
ワセリン 2.0
スクワラン 5.0
流動パラフィン 10.0
ブチルパラベン 0.1
メチルパラベン 0.1
香料 0.1
N−ステアロイルグルタミン酸ナトリウム 1.0
カルボキシビニルポリマー 0.15
アルキル変性カルボキシビニルポリマー 0.15
アクリル酸アミド 0.1
グリセリン 5.0
ジプロピレングリコール 3.0
ニコチン酸アミド 2.0
精製水 総量を100とする残量
【0038】
尚、上記実施例中で用いられた香料は、下記香料処方のものである。
【表4】
Figure 2004262851
【0039】
【作用】
本発明で見出された効果は、(A)成分(ニコチン酸アミド)による優れた水分保持効果に加え、(B)成分(融点が40℃以上の固形油)と(C)成分(水溶性の皮膜形成性高分子)との組み合わせで得られる閉塞性膜による優れた水分蒸散抑制効果が、相乗的に発揮されて達成されたものと推察される。
【0040】
【発明の効果】
以上記載のごとく、本発明の化粧料は、荒れ肌改善効果に優れた化粧料である。

Claims (3)

  1. (A)ニコチン酸アミドと、(B)融点が40℃以上の固形油からなる群より選択される1種以上と、(C)水溶性の皮膜形成性高分子からなる群より選択される1種以上とを含有することを特徴とする化粧料。
  2. (B)の融点が40℃以上の固形油が、セタノール、ステアリルアルコール、ベヘニルアルコール、ミリスチン酸、パルミチン酸、ステアリン酸、ベヘニン酸、コレステリン、フィトステロール、バチルアルコール、キミルアルコール、ミリスチン酸セチル、パルミチン酸セチル、ステアリン酸ステアリル、テトラミリスチン酸ペンタエリスリトール、ステアリン酸コレステリル、ステアリン酸グリセリル、パルミチン酸グリセリル、カルナウバロウ、キャンデリラロウ、ミツロウ、オゾケライト、セレシン、パラフィンロウ、マイクロクリスタリンワックスからなる群より選択される1種以上であることを特徴とする請求項1又は2記載の化粧料。
  3. (C)の水溶性の皮膜形成性高分子が、カルボキシビニルポリマー、アルキル変性カルボキシビニルポリマー、アラビアガム、アルギン酸又はその塩、カラギーナン、寒天、グアーガム、クインスシード、タマリンドガム、デキストリン、デキストラン、デンプン、ローカストビーンガム、カラヤガム、トラガカントガム、ペクチン、マルメロ、キトサン、キサンタンガム、ジェランガム、ヒアルロン酸又はその塩、プルラン、メチルセルロース、エチルセルロース、ヒドロキシエチルセルロース、ヒドロキシプロピルセルロース、ヒドロキシプロピルメチルセルロース、カルボキシメチルセルロース、カチオン化セルロース、ポリアクリル酸アミド、ポリビニルアルコール、ポリビニルピロリドンからなる群より選択される1種以上であることを特徴とする請求項1又は2記載の化粧料。
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