JP2004122090A - 洗浄機 - Google Patents
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Abstract
【課題】この発明は、多数の被洗浄物を容易に自動洗浄することができる洗浄機を提供することを課題とする。
【解決手段】入口側貯留部3に傾斜状態で積み重ねて貯留された複数の蓄冷材2が送り出し機構11により一枚ずつ送り出され、第1チェーン5によって搬送される。蓄冷材2の両面にアルカリ水散水器14からアルカリ水が散布されると共にブラシ12で洗浄された後、酸性水散水器15から酸性水が散布され、さらにエアノズル16からエアが吹き付けられて水切りが行われる。蓄冷材2は邪魔板21に当接して第2チェーン7上に乗り移り、出口側貯留部10内へ収容される。
【選択図】 図1
【解決手段】入口側貯留部3に傾斜状態で積み重ねて貯留された複数の蓄冷材2が送り出し機構11により一枚ずつ送り出され、第1チェーン5によって搬送される。蓄冷材2の両面にアルカリ水散水器14からアルカリ水が散布されると共にブラシ12で洗浄された後、酸性水散水器15から酸性水が散布され、さらにエアノズル16からエアが吹き付けられて水切りが行われる。蓄冷材2は邪魔板21に当接して第2チェーン7上に乗り移り、出口側貯留部10内へ収容される。
【選択図】 図1
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
この発明は、洗浄機に係り、特に板状の蓄冷材を一枚ずつ洗浄する洗浄機に関する。
【0002】
【従来の技術】
パンやケーキ等を保冷するために板状の蓄冷材が使用されている。この蓄冷材は冷凍して使用されているが、物流の過程において雑菌等により汚れた状態で回収されてくる。そこで、従来は、回収された蓄冷材を手洗いして汚れを落とし、その後冷凍して再利用していた。ところが、回収された多数の蓄冷材を一枚一枚手洗いするのは多大の手間と時間を要する作業であった。
【0003】
従来から、例えば特許文献1に開示されているように、皿状容器を自動洗浄する洗浄機が開発されている。挿入口から挿入された皿状容器がロールを用いた送り機構で送られつつ上下一対の回転ブラシにより洗浄された後、排出口から排出されるものである。
【0004】
【特許文献1】
特開平6−217915号公報
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、この種の洗浄機では、皿状容器を一枚ずつ挿入口に挿入すると共に排出口から排出される皿状容器を一枚ずつ受け取らなければならず、大量に回収された上述の蓄冷材に対しては実用的ではなかった。
この発明はこのような問題点を解消するためになされたもので、多数の被洗浄物を容易に自動洗浄することができる洗浄機を提供することを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】
この発明に係る洗浄機は、複数の被洗浄物が貯留される入口側貯留部と、被洗浄物を搬送する搬送部と、入口側貯留部から被洗浄物を一つずつ搬送部へ送り出す送り出し機構と、搬送部により搬送される被洗浄物を洗浄する洗浄部と、洗浄部で洗浄された被洗浄物が貯留される出口側貯留部とを備えたものである。
【0007】
好ましくは、洗浄部が、被洗浄物に電解水を散水する散水器と、被洗浄物の表面を洗浄するために回転駆動されるブラシとを含み、この洗浄部で洗浄された被洗浄物を乾燥する乾燥部をさらに備えている。
また、搬送部は、洗浄部においては被洗浄物を水平方向に搬送し、一方乾燥部においては被洗浄物を鉛直方向に搬送するように構成することができる。
なお、乾燥部が被洗浄物に向けてエアを噴射するエアノズルを有し、搬送部により搬送された被洗浄物の後端部がこのエアノズルの位置に至ったことを一時停止用センサで検出して搬送部による搬送を一時停止させるようにすれば、効率よく被洗浄物からの水切りが行われる。
【0008】
搬送部は、被洗浄物の搬送を案内する案内棒と、案内棒に沿って移動自在に取り回されたエンドレスのチェーンと、チェーンを移動させるためのモータと、チェーンに等間隔で取り付けられた複数の移動棒と、各移動棒に固定され且つ被洗浄物の後端部に係合するための係合部材とから構成することができる。
また、入口側貯留部が複数の被洗浄物を傾斜状態で積み重ねて貯留し、送り出し機構が各移動棒の移動に応じて入口側貯留部の最下位の被洗浄物の傾斜状態を解除すると共に係合部材で被洗浄物の後端部を押し出すようにすれば、被洗浄物は一つずつ搬送部へと送り出される。
また、入口側貯留部が複数の被洗浄物を水平状態で積み重ねて貯留し、送り出し機構が各移動棒の移動に応じて入口側貯留部の最下位の被洗浄物を搬送部の搬送方向と垂直方向にスライドさせると共に係合部材で被洗浄物の後端部を押し出すようにすれば、被洗浄物は一つずつ搬送部へと送り出される。
好ましくは、出口側貯留部が入口側貯留部の直上に配置される。さらに、被洗浄物としては、板状の蓄冷材を用いることができる。
【0009】
【発明の実施の形態】
以下、この発明の実施の形態を添付図面に基づいて説明する。
実施の形態1.
図1にこの発明の実施の形態1に係る洗浄機の全体構成を示す。本体枠1内の前側下部には多数の板状の蓄冷材2を傾斜状態で積み重ねて貯留する入口側貯留部3が配置されている。この入口側貯留部3の近傍に案内棒4の一端が配置され、案内棒4は本体枠1内の底部を後側へ向かって水平に延びた後に上方へ湾曲して鉛直に延び、その他端が本体枠1内の後側上部に至っている。このような案内棒4に沿って移動自在にエンドレスの第1チェーン5が取り回され、この第1チェーン5に等間隔に複数の移動棒6が取り付けられている。また、案内棒4の他端近傍から本体枠1内を前側へ向かって水平にエンドレスの第2チェーン7が取り回されている。これら第1チェーン5及び第2チェーン7は、それぞれ第1モータ8及び第2モータ9の駆動によりエンドレスで移動するように構成されている。さらに、本体枠1内の前側上部には第2チェーン7の端部近傍で且つ入口側貯留部3の直上に出口側貯留部10が配設されている。
【0010】
また、入口側貯留部3の底部には、蓄冷材2を一枚ずつ送り出すための送り出し機構11が配設されている。第1チェーン5の水平部分の上下にそれぞれ洗浄用の一対のブラシ12が並列配置され、ブラシモータ13により回転駆動されるように構成されている。さらに、一対のブラシ12の間にアルカリ水散水器14が配置されると共に、第1チェーン5の湾曲部分の上下にはそれぞれ酸性水散水器15が配置され、これらアルカリ水散水器14と酸性水散水器15に図示しない電解水生成装置が接続されている。
【0011】
第1チェーン5の鉛直部分の前後にはそれぞれエアノズル16が配置され、エア製造用モータ17に接続されている。
また、第1チェーン5の近傍には、送り出し機構11とブラシ12との間に洗浄用センサ18が、エアノズル16の手前にエアブロー用センサ19が、案内棒4の他端付近に一時停止用センサ20がそれぞれ配設され、第1チェーン5によって搬送される蓄冷材2の存在が検知される。
さらに、本体枠1の後側天井部には、第1チェーン5で搬送されてきた蓄冷材2を第2チェーン7上に移し替えるための邪魔板21が固定されている。
【0012】
第1チェーン5は蓄冷材2の幅より大きな間隔で互いに平行に離間された左右一対のチェーンからなると共に左右の両端部には等間隔に多数のローラが取り付けられており、図2に示されるように、案内棒4に沿って配設されたガイドレール22にこれらのローラが挿入されて転動するように構成されている。さらに、第1チェーン5は、第1モータ8に連結されたスプロケット23と回転自在のスプロケット24及び25により取り回されている。
一方、第2チェーン7は蓄冷材2の幅より小さな間隔で互いに平行に離間された左右一対のチェーンからなり、第2モータ9に連結されたスプロケット26と回転自在のスプロケット27により取り回されている。
また、図3に示されるように、第1チェーン5に取り付けられた各移動棒6には蓄冷材2の後端部に係合するための係合部材28が固定されている。
【0013】
送り出し機構11は、各移動棒6の移動に応じて入口側貯留部3の最下位の蓄冷材2の傾斜状態を解除し、移動棒6に固定された係合部材28で蓄冷材2の後端部を押し出すことにより蓄冷材2を一枚ずつ案内棒4の上に送り出すものである。図4に示されるように、送り出し機構11は、入口側貯留部3内の下部に突出形成され且つ最下位の蓄冷材2の前端部を載せるための前ストッパ29と、本体枠1に鉛直面内で回動自在に取り付けられると共に蓄冷材2の後端部に選択的に当接する後ストッパ30とを有している。後ストッパ30はバネ31により下方へ付勢されている。さらに、送り出し機構11は、前ストッパ29のすぐ上で入口側貯留部3内へ進退するように本体枠1に対して水平面内で回動自在に取り付けられた爪部材32と、それぞれ移動棒6の移動に応じて鉛直面内で回動するように本体枠1に取り付けられた爪押しローラ板33及び爪戻し板34を有している。
【0014】
次に、この実施の形態1に係る洗浄機の動作について説明する。入口側貯留部3内に複数の蓄冷材2を収容し、図示しない制御盤の洗浄スタートスイッチを投入すると、第1モータ8及び第2モータ9が駆動される。これにより、第1チェーン5と共に移動棒6が移動を開始し、入口側貯留部3の手前側に位置する移動棒6aの移動により、図5(a)に示されるように、後ストッパ30がバネ31の付勢力に抗して上方へ持ち上げられ、入口側貯留部3内の最下位の蓄冷材2の後端部から離れる。このとき、図5(b)に示されるように、爪部材32は入口側貯留部3の外部に位置しているが、一つ先の移動棒6bが爪押しローラ板33に近接する。
【0015】
さらに第1チェーン5が移動すると、一つ先の移動棒6bが爪押しローラ板33を前方へ押し込み、図6(a)に示されるように、爪押しローラ板33が鉛直面内で回動する。これにより、図6(b)に示されるように、爪部材32が水平面内で回動して入口側貯留部3の内部に進入する。このとき、後ストッパ30は既に最下位の蓄冷材2の後端部から離れているので、爪部材32の進入により最下位の蓄冷材2の前端部が前ストッパ29から外れ、最下位の蓄冷材2は傾斜状態が解除されて案内棒4の上に落下する。
【0016】
次に、一つ先の移動棒6bが爪押しローラ板33より前方にまで進むと、図7(a)に示されるように、爪押しローラ板33が自重によって元の回動位置まで戻ると共に傾斜状態が解除された蓄冷材2の後端部に手前の移動棒6aが近接し、この移動棒6aの係合部材28が蓄冷材2の後端部に係合して蓄冷材2を前方へ搬送する。このとき、一つ先の移動棒6bが爪戻し板34に近接するが、図7(b)に示されるように、爪部材32はまだ入口側貯留部3の内部に進入したままであって、次の蓄冷材2の前端部が爪部材32の上に載った状態となっている。
【0017】
第1チェーン5のさらなる移動により、一つ先の移動棒6bが爪戻し板34を前方へ押し込み、図8(a)に示されるように、爪戻し板34が鉛直面内で回動する。これにより、図8(b)に示されるように、爪部材32が水平面内で回動して入口側貯留部3の外部へ後退する。このため、爪部材32の上に載っていた蓄冷材2が前ストッパ29の上まで落下し、送り出し機構11は図4に示した状態に戻る。
【0018】
図4に示されるように、蓄冷材2の表裏には凹凸が形成されているが、入口側貯留部3に複数の蓄冷材2を傾斜状態で積み重ねて貯留し、最下位の蓄冷材2の傾斜状態を解除して移動棒6で押し出すようにしたので、蓄冷材2を一枚ずつ確実に送り出すことができる。
このようにして送り出された蓄冷材2を洗浄用センサ18が検出すると、ブラシモータ13により4個のブラシ12が回転駆動されると共に図示しない電解水生成装置からアルカリ水がアルカリ水散水器14へ、酸性水が酸性水散水器15へそれぞれ供給される。これにより、蓄冷材2は、その両面にアルカリ水が散布され、ブラシ洗浄が行われた後、酸性水が散布されて除菌がなされる。
【0019】
次に、蓄冷材2が案内棒4の湾曲部分から鉛直部分へと進んで、エアブロー用センサ19が蓄冷材2を検出すると、エア製造用モータ17により製造されたエアがエアノズル16から蓄冷材2の両面に吹き付けられ、水切りが行われる。さらに蓄冷材2の前端部が一時停止用センサ20によって検出されると、第1モータ8が例えば2秒間停止されて蓄冷材2をその場に一時停止させる。このときエアノズル16がちょうど蓄冷材2の後端部に対向するように、エアノズル16と一時停止用センサ20との配置位置が予め設定されている。この一時停止により、蓄冷材2の後端部すなわち下端部に溜まった水滴が確実に除去され、蓄冷材2の乾燥処理が完了する。
【0020】
一時停止が終了すると再び第1モータ8が駆動されて蓄冷材2が上方へ搬送される。そして、蓄冷材2の前端部が邪魔板21に当接すると、蓄冷材2は自重によって倒れ、第2チェーン7上に乗り移る。第2チェーン7は第2モータ9によって駆動されているので、蓄冷材2は第2チェーン7と共に本体枠1の前側へ向かって移動し、出口側貯留部10内へ収容される。
このようにして、洗浄及び乾燥がなされた蓄冷材2が次々と出口側貯留部10に段積みされる。この洗浄機では、第1チェーン5と第2チェーン7とを組み合わせることにより、出口側貯留部10を入口側貯留部3の直上に位置させてこれら入口側貯留部3及び出口側貯留部10を共に本体枠1の前側に配置したので、蓄冷材2のセッティング及び取り出しの作業が容易となる。
【0021】
なお、洗浄用センサ18が蓄冷材2を所定時間にわたって検知しない場合にはブラシモータ13の駆動と電解水生成装置からの電解水の供給が自動的に停止され、エアブロー用センサ19が蓄冷材2を所定時間にわたって検知しない場合にはエア製造用モータ17の駆動が自動的に停止され、また洗浄用センサ18とエアブロー用センサ19と一時停止用センサ20がそれぞれ蓄冷材2を所定時間にわたって検知しない場合には、第1モータ8及び第2モータ9が自動的に停止されるように制御されている。すなわち、入口側貯留部3に収容された複数の蓄冷材2がすべて洗浄されて出口側貯留部10に段積みされた後、自動的に洗浄機全体が停止状態となる。
【0022】
実施の形態2.
実施の形態1の洗浄機は出口側貯留部10を入口側貯留部3の直上に位置させる構造を有していたが、図9に示されるように、直線状の一つのチェーン35を用いて入口側貯留部3、送り出し機構11、ブラシ12、アルカリ水散水器14、酸性水散水器15、エアノズル16及び出口側貯留部10等を本体枠1の前側から後側へ向かって直線状に配置することもできる。
【0023】
実施の形態3.
実施の形態3に係る洗浄機は、実施の形態1で用いた入口側貯留部3及び送り出し機構11の代わりに、図10(a)及び(b)に示されるような、入口側貯留部36及び送り出し機構37を備えるものである。
入口側貯留部36は複数の蓄冷材2を水平状態で積み重ねて貯留するものである。また、送り出し機構37は、移動棒6により蓄冷材2が搬送される方向即ちX方向に対して垂直方向であるY方向に、入口側貯留部36の最下位の蓄冷材2を押し爪板38でスライドさせるものである。入口側貯留部36は最下位より上に積み重ねられている複数の蓄冷材2の位置を保持したまま、最下位の蓄冷材2のみがX方向及びY方向に移動できるように、入口側貯留部36の壁36a及び壁36bの下端部には蓄冷材2一枚のみが通過できるだけの開口部が形成されている。
【0024】
図11(b)に示されるように、送り出し機構37は、支点39aを中心に鉛直面内で回動自在な前カム39と、支点40aを中心に鉛直面内で回動自在な後カム40と、断面L字形状の連結板41とを備えている。前カム39及び連結板41は連結ピン42により互いに回動自在に連結され、後カム40及び連結板41は連結ピン43により互いに回動自在に連結されている。
また、送り出し機構37は、図11(a)に示すように、支点44aを中心に水平面内で回動自在な一対の横カム44を備えている。それぞれの横カム44の一端は連結ピン45を介して連結板41に回動自在に取り付けられており他端は連結ピン46を介して押し爪板38に回動自在に取り付けられている。
【0025】
次に、実施の形態3に係る洗浄機の動作について説明する。ただし、入口側貯留部36及び送り出し機構37以外の動作は実施の形態1の洗浄機と同様であるので、その説明は省略する。
移動棒6の移動が開始されると、前カム39の後に位置していた移動棒6bが、図11(b)に示すように前カム39に当接し、図12(b)の矢印47で示されるように、前カム39を支点39aを中心に鉛直面内で回動させる。これにより、連結板41が矢印48で示されるようにX方向に前進し、一対の横カム44がそれぞれ支点44aを中心に水平面内で図12(a)の矢印49に示されるように回動する。このため、押し爪板38が入口側貯留部36内に進入し、最下位の蓄冷材2をY方向にスライドさせる。
【0026】
スライドした蓄冷材2を移動棒6bの一つ後の移動棒6aの係合部材28で係合してX方向へ前進させる。このとき、図13(b)に示されるように、移動棒6aが蓄冷材2を搬送しながら後カム40に当接し、矢印50及び51で示されるように、後カム40を支点40aを中心に回動させる。これにより、連結板41が矢印52で示されるように後方向に後退し、横カム44が支点44aを中心に図13(a)の矢印53に示されるように回動する。このため、押し爪板38が入口側貯留部36の内部から引き抜かれる。
【0027】
最下位の蓄冷材2を搬送方向と垂直方向にスライドさせてから搬送するようにしたので、図13(a)に示されるように、蓄冷材2の表裏に搬送方向に並んだ突起54が形成されていても、最下位の蓄冷材の突起54がすぐ上に積まれている蓄冷材2の突起54に干渉することなく搬送することができる。従って、この実施の形態3の入口側貯留部36及び送り出し機構37は、それぞれ表裏に突起54が形成され、水平状態で積み重ねて貯留された複数の蓄冷材2を一枚ずつ確実に送り出すことができる。
【0028】
なお、上記の実施の形態1〜3では、被洗浄物としてパンやケーキ等を保冷するための板状の蓄冷材を用いたが、これに限るものではなく、どのような被洗浄物にもこの発明を適用することができる。ただし、板状の被洗浄物であれば、上記の実施の形態に係る洗浄機をそのまま使用することが可能となる。
【0029】
【発明の効果】
以上説明したように、この発明によれば、複数の被洗浄物が貯留された入口側貯留部から送り出し機構で被洗浄物を一つずつ搬送部へ送り出し、洗浄部で洗浄した後、出口側貯留部に貯留するようにしたので、多数の被洗浄物を容易に且つ自動的に洗浄することが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の実施の形態1に係る洗浄機の全体構成を示す側面断面図である。
【図2】実施の形態1におけるチェーンの取り回し構造を示す図である。
【図3】実施の形態1で用いられた移動棒を示す断面図である。
【図4】実施の形態1で用いられた送り出し機構を示す側面図である。
【図5】実施の形態1における送り出し機構の送り出し動作を示し、(a)は側面図、(b)は平面図である。
【図6】実施の形態1における送り出し機構の送り出し動作を示し、(a)は側面図、(b)は平面図である。
【図7】実施の形態1における送り出し機構の送り出し動作を示し、(a)は側面図、(b)は平面図である。
【図8】実施の形態1における送り出し機構の送り出し動作を示し、(a)は側面図、(b)は平面図である。
【図9】実施の形態2に係る洗浄機の全体構成を示す側面断面図である。
【図10】実施の形態3における入口側貯留部及び送り出し機構を示し、(a)は平面図、(b)は側面図である。
【図11】実施の形態3における送り出し機構の送り出し動作を示し、(a)は平面図、(b)は側面図である。
【図12】実施の形態3における送り出し機構の送り出し動作を示し、(a)は平面図、(b)は側面図である。
【図13】実施の形態3における送り出し機構の送り出し動作を示し、(a)は平面図、(b)は側面図である。
【符号の説明】
1 本体枠、2 蓄冷材、3,36 入口側貯留部、4 案内棒、5 第1チェーン、6 移動棒、7 第2チェーン、8 第1モータ、9 第2モータ、10 出口側貯留部、11,37 送り出し機構、12 ブラシ、13 ブラシモータ、14 アルカリ水散水器、15 酸性水散水器、16 エアノズル、17エア製造用モータ、18 洗浄用センサ、19 エアブロー用センサ、20 一時停止用センサ、21 邪魔板、22 ガイドレール、23〜27 スプロケット、28 係合部材、29 前ストッパ、30 後ストッパ、31 バネ、32 爪部材、33 爪押しローラ板、34 爪戻し板、35 チェーン、38 押し爪板、39 前カム、40 後カム、41 連結板、44 横カム、54 突起。
【発明の属する技術分野】
この発明は、洗浄機に係り、特に板状の蓄冷材を一枚ずつ洗浄する洗浄機に関する。
【0002】
【従来の技術】
パンやケーキ等を保冷するために板状の蓄冷材が使用されている。この蓄冷材は冷凍して使用されているが、物流の過程において雑菌等により汚れた状態で回収されてくる。そこで、従来は、回収された蓄冷材を手洗いして汚れを落とし、その後冷凍して再利用していた。ところが、回収された多数の蓄冷材を一枚一枚手洗いするのは多大の手間と時間を要する作業であった。
【0003】
従来から、例えば特許文献1に開示されているように、皿状容器を自動洗浄する洗浄機が開発されている。挿入口から挿入された皿状容器がロールを用いた送り機構で送られつつ上下一対の回転ブラシにより洗浄された後、排出口から排出されるものである。
【0004】
【特許文献1】
特開平6−217915号公報
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、この種の洗浄機では、皿状容器を一枚ずつ挿入口に挿入すると共に排出口から排出される皿状容器を一枚ずつ受け取らなければならず、大量に回収された上述の蓄冷材に対しては実用的ではなかった。
この発明はこのような問題点を解消するためになされたもので、多数の被洗浄物を容易に自動洗浄することができる洗浄機を提供することを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】
この発明に係る洗浄機は、複数の被洗浄物が貯留される入口側貯留部と、被洗浄物を搬送する搬送部と、入口側貯留部から被洗浄物を一つずつ搬送部へ送り出す送り出し機構と、搬送部により搬送される被洗浄物を洗浄する洗浄部と、洗浄部で洗浄された被洗浄物が貯留される出口側貯留部とを備えたものである。
【0007】
好ましくは、洗浄部が、被洗浄物に電解水を散水する散水器と、被洗浄物の表面を洗浄するために回転駆動されるブラシとを含み、この洗浄部で洗浄された被洗浄物を乾燥する乾燥部をさらに備えている。
また、搬送部は、洗浄部においては被洗浄物を水平方向に搬送し、一方乾燥部においては被洗浄物を鉛直方向に搬送するように構成することができる。
なお、乾燥部が被洗浄物に向けてエアを噴射するエアノズルを有し、搬送部により搬送された被洗浄物の後端部がこのエアノズルの位置に至ったことを一時停止用センサで検出して搬送部による搬送を一時停止させるようにすれば、効率よく被洗浄物からの水切りが行われる。
【0008】
搬送部は、被洗浄物の搬送を案内する案内棒と、案内棒に沿って移動自在に取り回されたエンドレスのチェーンと、チェーンを移動させるためのモータと、チェーンに等間隔で取り付けられた複数の移動棒と、各移動棒に固定され且つ被洗浄物の後端部に係合するための係合部材とから構成することができる。
また、入口側貯留部が複数の被洗浄物を傾斜状態で積み重ねて貯留し、送り出し機構が各移動棒の移動に応じて入口側貯留部の最下位の被洗浄物の傾斜状態を解除すると共に係合部材で被洗浄物の後端部を押し出すようにすれば、被洗浄物は一つずつ搬送部へと送り出される。
また、入口側貯留部が複数の被洗浄物を水平状態で積み重ねて貯留し、送り出し機構が各移動棒の移動に応じて入口側貯留部の最下位の被洗浄物を搬送部の搬送方向と垂直方向にスライドさせると共に係合部材で被洗浄物の後端部を押し出すようにすれば、被洗浄物は一つずつ搬送部へと送り出される。
好ましくは、出口側貯留部が入口側貯留部の直上に配置される。さらに、被洗浄物としては、板状の蓄冷材を用いることができる。
【0009】
【発明の実施の形態】
以下、この発明の実施の形態を添付図面に基づいて説明する。
実施の形態1.
図1にこの発明の実施の形態1に係る洗浄機の全体構成を示す。本体枠1内の前側下部には多数の板状の蓄冷材2を傾斜状態で積み重ねて貯留する入口側貯留部3が配置されている。この入口側貯留部3の近傍に案内棒4の一端が配置され、案内棒4は本体枠1内の底部を後側へ向かって水平に延びた後に上方へ湾曲して鉛直に延び、その他端が本体枠1内の後側上部に至っている。このような案内棒4に沿って移動自在にエンドレスの第1チェーン5が取り回され、この第1チェーン5に等間隔に複数の移動棒6が取り付けられている。また、案内棒4の他端近傍から本体枠1内を前側へ向かって水平にエンドレスの第2チェーン7が取り回されている。これら第1チェーン5及び第2チェーン7は、それぞれ第1モータ8及び第2モータ9の駆動によりエンドレスで移動するように構成されている。さらに、本体枠1内の前側上部には第2チェーン7の端部近傍で且つ入口側貯留部3の直上に出口側貯留部10が配設されている。
【0010】
また、入口側貯留部3の底部には、蓄冷材2を一枚ずつ送り出すための送り出し機構11が配設されている。第1チェーン5の水平部分の上下にそれぞれ洗浄用の一対のブラシ12が並列配置され、ブラシモータ13により回転駆動されるように構成されている。さらに、一対のブラシ12の間にアルカリ水散水器14が配置されると共に、第1チェーン5の湾曲部分の上下にはそれぞれ酸性水散水器15が配置され、これらアルカリ水散水器14と酸性水散水器15に図示しない電解水生成装置が接続されている。
【0011】
第1チェーン5の鉛直部分の前後にはそれぞれエアノズル16が配置され、エア製造用モータ17に接続されている。
また、第1チェーン5の近傍には、送り出し機構11とブラシ12との間に洗浄用センサ18が、エアノズル16の手前にエアブロー用センサ19が、案内棒4の他端付近に一時停止用センサ20がそれぞれ配設され、第1チェーン5によって搬送される蓄冷材2の存在が検知される。
さらに、本体枠1の後側天井部には、第1チェーン5で搬送されてきた蓄冷材2を第2チェーン7上に移し替えるための邪魔板21が固定されている。
【0012】
第1チェーン5は蓄冷材2の幅より大きな間隔で互いに平行に離間された左右一対のチェーンからなると共に左右の両端部には等間隔に多数のローラが取り付けられており、図2に示されるように、案内棒4に沿って配設されたガイドレール22にこれらのローラが挿入されて転動するように構成されている。さらに、第1チェーン5は、第1モータ8に連結されたスプロケット23と回転自在のスプロケット24及び25により取り回されている。
一方、第2チェーン7は蓄冷材2の幅より小さな間隔で互いに平行に離間された左右一対のチェーンからなり、第2モータ9に連結されたスプロケット26と回転自在のスプロケット27により取り回されている。
また、図3に示されるように、第1チェーン5に取り付けられた各移動棒6には蓄冷材2の後端部に係合するための係合部材28が固定されている。
【0013】
送り出し機構11は、各移動棒6の移動に応じて入口側貯留部3の最下位の蓄冷材2の傾斜状態を解除し、移動棒6に固定された係合部材28で蓄冷材2の後端部を押し出すことにより蓄冷材2を一枚ずつ案内棒4の上に送り出すものである。図4に示されるように、送り出し機構11は、入口側貯留部3内の下部に突出形成され且つ最下位の蓄冷材2の前端部を載せるための前ストッパ29と、本体枠1に鉛直面内で回動自在に取り付けられると共に蓄冷材2の後端部に選択的に当接する後ストッパ30とを有している。後ストッパ30はバネ31により下方へ付勢されている。さらに、送り出し機構11は、前ストッパ29のすぐ上で入口側貯留部3内へ進退するように本体枠1に対して水平面内で回動自在に取り付けられた爪部材32と、それぞれ移動棒6の移動に応じて鉛直面内で回動するように本体枠1に取り付けられた爪押しローラ板33及び爪戻し板34を有している。
【0014】
次に、この実施の形態1に係る洗浄機の動作について説明する。入口側貯留部3内に複数の蓄冷材2を収容し、図示しない制御盤の洗浄スタートスイッチを投入すると、第1モータ8及び第2モータ9が駆動される。これにより、第1チェーン5と共に移動棒6が移動を開始し、入口側貯留部3の手前側に位置する移動棒6aの移動により、図5(a)に示されるように、後ストッパ30がバネ31の付勢力に抗して上方へ持ち上げられ、入口側貯留部3内の最下位の蓄冷材2の後端部から離れる。このとき、図5(b)に示されるように、爪部材32は入口側貯留部3の外部に位置しているが、一つ先の移動棒6bが爪押しローラ板33に近接する。
【0015】
さらに第1チェーン5が移動すると、一つ先の移動棒6bが爪押しローラ板33を前方へ押し込み、図6(a)に示されるように、爪押しローラ板33が鉛直面内で回動する。これにより、図6(b)に示されるように、爪部材32が水平面内で回動して入口側貯留部3の内部に進入する。このとき、後ストッパ30は既に最下位の蓄冷材2の後端部から離れているので、爪部材32の進入により最下位の蓄冷材2の前端部が前ストッパ29から外れ、最下位の蓄冷材2は傾斜状態が解除されて案内棒4の上に落下する。
【0016】
次に、一つ先の移動棒6bが爪押しローラ板33より前方にまで進むと、図7(a)に示されるように、爪押しローラ板33が自重によって元の回動位置まで戻ると共に傾斜状態が解除された蓄冷材2の後端部に手前の移動棒6aが近接し、この移動棒6aの係合部材28が蓄冷材2の後端部に係合して蓄冷材2を前方へ搬送する。このとき、一つ先の移動棒6bが爪戻し板34に近接するが、図7(b)に示されるように、爪部材32はまだ入口側貯留部3の内部に進入したままであって、次の蓄冷材2の前端部が爪部材32の上に載った状態となっている。
【0017】
第1チェーン5のさらなる移動により、一つ先の移動棒6bが爪戻し板34を前方へ押し込み、図8(a)に示されるように、爪戻し板34が鉛直面内で回動する。これにより、図8(b)に示されるように、爪部材32が水平面内で回動して入口側貯留部3の外部へ後退する。このため、爪部材32の上に載っていた蓄冷材2が前ストッパ29の上まで落下し、送り出し機構11は図4に示した状態に戻る。
【0018】
図4に示されるように、蓄冷材2の表裏には凹凸が形成されているが、入口側貯留部3に複数の蓄冷材2を傾斜状態で積み重ねて貯留し、最下位の蓄冷材2の傾斜状態を解除して移動棒6で押し出すようにしたので、蓄冷材2を一枚ずつ確実に送り出すことができる。
このようにして送り出された蓄冷材2を洗浄用センサ18が検出すると、ブラシモータ13により4個のブラシ12が回転駆動されると共に図示しない電解水生成装置からアルカリ水がアルカリ水散水器14へ、酸性水が酸性水散水器15へそれぞれ供給される。これにより、蓄冷材2は、その両面にアルカリ水が散布され、ブラシ洗浄が行われた後、酸性水が散布されて除菌がなされる。
【0019】
次に、蓄冷材2が案内棒4の湾曲部分から鉛直部分へと進んで、エアブロー用センサ19が蓄冷材2を検出すると、エア製造用モータ17により製造されたエアがエアノズル16から蓄冷材2の両面に吹き付けられ、水切りが行われる。さらに蓄冷材2の前端部が一時停止用センサ20によって検出されると、第1モータ8が例えば2秒間停止されて蓄冷材2をその場に一時停止させる。このときエアノズル16がちょうど蓄冷材2の後端部に対向するように、エアノズル16と一時停止用センサ20との配置位置が予め設定されている。この一時停止により、蓄冷材2の後端部すなわち下端部に溜まった水滴が確実に除去され、蓄冷材2の乾燥処理が完了する。
【0020】
一時停止が終了すると再び第1モータ8が駆動されて蓄冷材2が上方へ搬送される。そして、蓄冷材2の前端部が邪魔板21に当接すると、蓄冷材2は自重によって倒れ、第2チェーン7上に乗り移る。第2チェーン7は第2モータ9によって駆動されているので、蓄冷材2は第2チェーン7と共に本体枠1の前側へ向かって移動し、出口側貯留部10内へ収容される。
このようにして、洗浄及び乾燥がなされた蓄冷材2が次々と出口側貯留部10に段積みされる。この洗浄機では、第1チェーン5と第2チェーン7とを組み合わせることにより、出口側貯留部10を入口側貯留部3の直上に位置させてこれら入口側貯留部3及び出口側貯留部10を共に本体枠1の前側に配置したので、蓄冷材2のセッティング及び取り出しの作業が容易となる。
【0021】
なお、洗浄用センサ18が蓄冷材2を所定時間にわたって検知しない場合にはブラシモータ13の駆動と電解水生成装置からの電解水の供給が自動的に停止され、エアブロー用センサ19が蓄冷材2を所定時間にわたって検知しない場合にはエア製造用モータ17の駆動が自動的に停止され、また洗浄用センサ18とエアブロー用センサ19と一時停止用センサ20がそれぞれ蓄冷材2を所定時間にわたって検知しない場合には、第1モータ8及び第2モータ9が自動的に停止されるように制御されている。すなわち、入口側貯留部3に収容された複数の蓄冷材2がすべて洗浄されて出口側貯留部10に段積みされた後、自動的に洗浄機全体が停止状態となる。
【0022】
実施の形態2.
実施の形態1の洗浄機は出口側貯留部10を入口側貯留部3の直上に位置させる構造を有していたが、図9に示されるように、直線状の一つのチェーン35を用いて入口側貯留部3、送り出し機構11、ブラシ12、アルカリ水散水器14、酸性水散水器15、エアノズル16及び出口側貯留部10等を本体枠1の前側から後側へ向かって直線状に配置することもできる。
【0023】
実施の形態3.
実施の形態3に係る洗浄機は、実施の形態1で用いた入口側貯留部3及び送り出し機構11の代わりに、図10(a)及び(b)に示されるような、入口側貯留部36及び送り出し機構37を備えるものである。
入口側貯留部36は複数の蓄冷材2を水平状態で積み重ねて貯留するものである。また、送り出し機構37は、移動棒6により蓄冷材2が搬送される方向即ちX方向に対して垂直方向であるY方向に、入口側貯留部36の最下位の蓄冷材2を押し爪板38でスライドさせるものである。入口側貯留部36は最下位より上に積み重ねられている複数の蓄冷材2の位置を保持したまま、最下位の蓄冷材2のみがX方向及びY方向に移動できるように、入口側貯留部36の壁36a及び壁36bの下端部には蓄冷材2一枚のみが通過できるだけの開口部が形成されている。
【0024】
図11(b)に示されるように、送り出し機構37は、支点39aを中心に鉛直面内で回動自在な前カム39と、支点40aを中心に鉛直面内で回動自在な後カム40と、断面L字形状の連結板41とを備えている。前カム39及び連結板41は連結ピン42により互いに回動自在に連結され、後カム40及び連結板41は連結ピン43により互いに回動自在に連結されている。
また、送り出し機構37は、図11(a)に示すように、支点44aを中心に水平面内で回動自在な一対の横カム44を備えている。それぞれの横カム44の一端は連結ピン45を介して連結板41に回動自在に取り付けられており他端は連結ピン46を介して押し爪板38に回動自在に取り付けられている。
【0025】
次に、実施の形態3に係る洗浄機の動作について説明する。ただし、入口側貯留部36及び送り出し機構37以外の動作は実施の形態1の洗浄機と同様であるので、その説明は省略する。
移動棒6の移動が開始されると、前カム39の後に位置していた移動棒6bが、図11(b)に示すように前カム39に当接し、図12(b)の矢印47で示されるように、前カム39を支点39aを中心に鉛直面内で回動させる。これにより、連結板41が矢印48で示されるようにX方向に前進し、一対の横カム44がそれぞれ支点44aを中心に水平面内で図12(a)の矢印49に示されるように回動する。このため、押し爪板38が入口側貯留部36内に進入し、最下位の蓄冷材2をY方向にスライドさせる。
【0026】
スライドした蓄冷材2を移動棒6bの一つ後の移動棒6aの係合部材28で係合してX方向へ前進させる。このとき、図13(b)に示されるように、移動棒6aが蓄冷材2を搬送しながら後カム40に当接し、矢印50及び51で示されるように、後カム40を支点40aを中心に回動させる。これにより、連結板41が矢印52で示されるように後方向に後退し、横カム44が支点44aを中心に図13(a)の矢印53に示されるように回動する。このため、押し爪板38が入口側貯留部36の内部から引き抜かれる。
【0027】
最下位の蓄冷材2を搬送方向と垂直方向にスライドさせてから搬送するようにしたので、図13(a)に示されるように、蓄冷材2の表裏に搬送方向に並んだ突起54が形成されていても、最下位の蓄冷材の突起54がすぐ上に積まれている蓄冷材2の突起54に干渉することなく搬送することができる。従って、この実施の形態3の入口側貯留部36及び送り出し機構37は、それぞれ表裏に突起54が形成され、水平状態で積み重ねて貯留された複数の蓄冷材2を一枚ずつ確実に送り出すことができる。
【0028】
なお、上記の実施の形態1〜3では、被洗浄物としてパンやケーキ等を保冷するための板状の蓄冷材を用いたが、これに限るものではなく、どのような被洗浄物にもこの発明を適用することができる。ただし、板状の被洗浄物であれば、上記の実施の形態に係る洗浄機をそのまま使用することが可能となる。
【0029】
【発明の効果】
以上説明したように、この発明によれば、複数の被洗浄物が貯留された入口側貯留部から送り出し機構で被洗浄物を一つずつ搬送部へ送り出し、洗浄部で洗浄した後、出口側貯留部に貯留するようにしたので、多数の被洗浄物を容易に且つ自動的に洗浄することが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の実施の形態1に係る洗浄機の全体構成を示す側面断面図である。
【図2】実施の形態1におけるチェーンの取り回し構造を示す図である。
【図3】実施の形態1で用いられた移動棒を示す断面図である。
【図4】実施の形態1で用いられた送り出し機構を示す側面図である。
【図5】実施の形態1における送り出し機構の送り出し動作を示し、(a)は側面図、(b)は平面図である。
【図6】実施の形態1における送り出し機構の送り出し動作を示し、(a)は側面図、(b)は平面図である。
【図7】実施の形態1における送り出し機構の送り出し動作を示し、(a)は側面図、(b)は平面図である。
【図8】実施の形態1における送り出し機構の送り出し動作を示し、(a)は側面図、(b)は平面図である。
【図9】実施の形態2に係る洗浄機の全体構成を示す側面断面図である。
【図10】実施の形態3における入口側貯留部及び送り出し機構を示し、(a)は平面図、(b)は側面図である。
【図11】実施の形態3における送り出し機構の送り出し動作を示し、(a)は平面図、(b)は側面図である。
【図12】実施の形態3における送り出し機構の送り出し動作を示し、(a)は平面図、(b)は側面図である。
【図13】実施の形態3における送り出し機構の送り出し動作を示し、(a)は平面図、(b)は側面図である。
【符号の説明】
1 本体枠、2 蓄冷材、3,36 入口側貯留部、4 案内棒、5 第1チェーン、6 移動棒、7 第2チェーン、8 第1モータ、9 第2モータ、10 出口側貯留部、11,37 送り出し機構、12 ブラシ、13 ブラシモータ、14 アルカリ水散水器、15 酸性水散水器、16 エアノズル、17エア製造用モータ、18 洗浄用センサ、19 エアブロー用センサ、20 一時停止用センサ、21 邪魔板、22 ガイドレール、23〜27 スプロケット、28 係合部材、29 前ストッパ、30 後ストッパ、31 バネ、32 爪部材、33 爪押しローラ板、34 爪戻し板、35 チェーン、38 押し爪板、39 前カム、40 後カム、41 連結板、44 横カム、54 突起。
Claims (10)
- 複数の被洗浄物が貯留される入口側貯留部と、
被洗浄物を搬送する搬送部と、
前記入口側貯留部から被洗浄物を一つずつ前記搬送部へ送り出す送り出し機構と、
前記搬送部により搬送される被洗浄物を洗浄する洗浄部と、
前記洗浄部で洗浄された被洗浄物が貯留される出口側貯留部と
を備えたことを特徴とする洗浄機。 - 前記洗浄部は、被洗浄物に電解水を散水する散水器と、被洗浄物の表面を洗浄するために回転駆動されるブラシとを含む請求項1に記載の洗浄機。
- 前記洗浄部で洗浄された被洗浄物を乾燥する乾燥部をさらに備えた請求項2に記載の洗浄機。
- 前記搬送部は、前記洗浄部においては被洗浄物を水平方向に搬送し、前記乾燥部においては被洗浄物を鉛直方向に搬送する請求項3に記載の洗浄機。
- 前記乾燥部は被洗浄物に向けてエアを噴射するエアノズルを有し、
前記搬送部により搬送された被洗浄物の後端部が前記エアノズルの位置に至ったことを検出して前記搬送部による搬送を一時停止させるための一時停止用センサをさらに備えた請求項4に記載の洗浄機。 - 前記搬送部は、
被洗浄物の搬送を案内する案内棒と、
前記案内棒に沿って移動自在に取り回されたエンドレスのチェーンと、
前記チェーンを移動させるためのモータと、
前記チェーンに等間隔で取り付けられた複数の移動棒と、
各移動棒に固定され且つ被洗浄物の後端部に係合するための係合部材と
を含む請求項1〜5のいずれか一項に記載の洗浄機。 - 前記入口側貯留部は複数の被洗浄物を傾斜状態で積み重ねて貯留し、
前記送り出し機構は、各移動棒の移動に応じて前記入口側貯留部の最下位の被洗浄物の傾斜状態を解除すると共に前記係合部材で被洗浄物の後端部を押し出す請求項6に記載の洗浄機。 - 前記入口側貯留部は複数の被洗浄物を水平状態で積み重ねて貯留し、
前記送り出し機構は、各移動棒の移動に応じて前記入口側貯留部の最下位の被洗浄物を前記搬送部による搬送方向と垂直方向にスライドさせると共に前記係合部材で被洗浄物の後端部を押し出す請求項6に記載の洗浄機。 - 前記出口側貯留部は前記入口側貯留部の直上に配置された請求項1〜8のいずれか一項に記載の洗浄機。
- 被洗浄物は板状の蓄冷材である請求項1〜9のいずれか一項に記載の洗浄機。
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Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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JP2006326454A (ja) * | 2005-05-25 | 2006-12-07 | Mitsubishi Heavy Industries Food & Packaging Machinery Co Ltd | 容器反転機構を備えたロータリーリンサー |
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CN109909201A (zh) * | 2019-04-11 | 2019-06-21 | 无锡先导智能装备股份有限公司 | 一种清洗机构 |
-
2002
- 2002-10-21 JP JP2002305700A patent/JP2004122090A/ja not_active Withdrawn
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