JP2004121666A - 理美容用蒸気発生装置におけるヒーター制御方法 - Google Patents
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Abstract
【課題】従来のように、1つのヒーターによる水の加熱の場合には、電源を投入してから沸騰させるまでの時間を短縮するためにワット数の大きなヒーターを使用するのが一般的であるが、ワット数の大きなヒーターを使用してタンク内の湯を一定温度に保持するためにオン・オフ制御して保温状態とした場合には、オン・オフ時における電圧の変動が大きくなって他の機器、例えば、白熱電球等の照度変化が大きくなるといった問題があった。
【解決手段】理美容用蒸気発生装置におけるタンク内の水をヒーターによって加熱するためのヒーター制御方法において、前記タンク内の水の温度が低い場合には高ワットヒーターと低ワットヒーターの2つのヒーターに通電して行い、所定の温度の保温状態時においては前記低ワットヒーターのオン・オフ制御によって行うようしたことを特徴とすると理美容用蒸気発生装置におけるヒーター制御方法である。
【選択図】 図9
【解決手段】理美容用蒸気発生装置におけるタンク内の水をヒーターによって加熱するためのヒーター制御方法において、前記タンク内の水の温度が低い場合には高ワットヒーターと低ワットヒーターの2つのヒーターに通電して行い、所定の温度の保温状態時においては前記低ワットヒーターのオン・オフ制御によって行うようしたことを特徴とすると理美容用蒸気発生装置におけるヒーター制御方法である。
【選択図】 図9
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明はエステテックサロン等の理美容院において、エステ施術の1つである被施術者の顔の部分に蒸気を当てて、血行と新陳代謝の促進を促すことを目的とする理美容用蒸気発生装置において、前記蒸気を発生させるためのタンク内に挿入されたヒーターを制御するための方法に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来におけるこの種の蒸気発生装置におけるヒーターの制御は、例えば、特開昭59−82807号公報に開示されたものがある。この出願に開示されているものは、タンク内に収容されたヒーターによってタンク内の水を加熱することが開示されている。そして、一般的には、1つのヒーターによって蒸気が発生する温度まで水を加熱して蒸気を発生させ、該蒸気による施術が終了するとヒーターへの通電を遮断したままにするか、一定温度に保持する保温状態に維持するためにヒーターをオン・オフ制御するものである。
【0003】
【特許文献】特開昭59−82807号公報
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
ところで、このような1つのヒーターによる水の加熱の場合には、電源を投入してから沸騰させるまでの時間を短縮するためにワット数の大きなヒーターを使用するのが一般的であるが、ワット数の大きなヒーターを使用してタンク内の湯を一定温度に保持するためにオン・オフ制御して保温状態とした場合には、オン・オフ時における電圧の変動が大きくなって他の機器、例えば、白熱電球等の照度変化が大きくなるといった問題があった。
【0005】
また、オフ状態にして短時間(湯の温度がそれ程低下しない状態、例えば、88度程度)でオン状態にすると直ちに沸点に達して蒸気が発生するので、オフ状態からある程度の時間(湯の温度がある程度低下した状態、例えば、80度程度)になるまでオン状態とすることができないが、このような80度程度まで湯の温度が低下した時に、蒸気を発生させる動作に移行した場合には、湯の温度が低くなっているため蒸気の発生まで時間が掛り、施術するまでの待ち時間が長くなるという問題もあった。
【0006】
本発明は前記した問題点を解決せんとするもので、その目的とするところは、水から沸騰するまでは2つのヒーターに通電して高ワットで加熱し、保温状態になってからは低ワットのヒーターのみで保温状態に維持するようにしたので、ヒーターのオン・オフ時における電圧変動が小さく押さえられる理美容用蒸気発生装置におけるヒーター制御方法を提供せんとするにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】
本発明の理美容用蒸気発生装置におけるヒーター制御方法は前記した目的を達成せんとするもので、その手段は、理美容用蒸気発生装置におけるタンク内の水をヒーターによって加熱するためのヒーター制御方法において、前記タンク内の水の温度が低い場合には高ワットヒーターと低ワットヒーターの2つのヒーターに通電して行い、所定の温度の保温状態時においては前記低ワットヒーターのオン・オフ制御によって行うことを特徴とする。
【0008】
【発明の実施の形態】
以下、本発明に係る理美容用蒸気発生装置の一実施の形態を図面と共に説明する。
図1は理美容用蒸気発生装置全体の斜視図を示し、同図において、1はキャスター1aを有する基台にして、該基台1から支柱1bが立設されている。前記支柱1bの上端には円柱状の軸棒1cが固定され、該軸棒1cの下端には後述するガラスによって形成されたタンク7を載せるための支持台2が回転自在に取付けられている。また、前記軸棒1cの上端には前記タンク7の蓋となり、かつ、後述するヒーター9a,9bや該ヒーター9a,9bの温度制御を行う回路等が収容された制御ボックス3が回転自在に取付けられている(図2参照)。
【0009】
なお、2aは支持台2と一体的に回動するタンク7を収納するための収納ケースであり、また、前記制御ボックス3の表面にはヒーター9a,9bの通電開始を行うためのスイッチや時間表示を行うパネルが配置されている。
【0010】
前記支持台2には図5に示すように、タンク7を安定して載置するための押上皿4が上下動自在に支持されると共に、該押上皿4の中心部分には貫通孔5aが形成された雄ネジ5が螺合されている。また雄ネジ5の下端には複数の孔5b1 が同心円状に形成された円板5bが一体的に形成されている。前記雄ネジ5の前記貫通孔5aにはノブ6の軸6aが挿通されると共に上端において抜け止めされている。そして、ノブ6における前記円板5bと対向する上面にはバネ6bおよびボール6cが収納される穴6dが1個または複数個形成され、この状態において前記ボール6cは前記円板5bの孔5b1 に前記バネ6bのバネ力によって係合状態となっている。
【0011】
従って、タンク7を前記支持台2に取付けるには、前記制御ボックス3から支持台2を回転してずらした状態で、制御ボックス3から垂下されているヒーター9a,9bをタンク7内に挿入し、次いで、支持台2を回転させてタンク7を押上皿4の上に載置する。そして、ノブ6を回転すると、該ノブ6に挿入されているボール6cが雄ネジ5の円盤5bの孔5b1 に入り込んでいるので、ノブ6の回転に伴って雄ネジ6が一体的に回転し、押上皿4は上昇しタンク7の開口部を制御ボックス3の下面に形成されている底板3aに形成されたパッキン3a1 に押し付けられる。
【0012】
このようにして、ノブ6の回転に伴ってタンク7が上昇して開口部が前記制御ボックス3のパッキン3a1 に一定圧力以上に押し付けられ、すなわち、バネ6bのバネ力によるボール6cに対する円板5bの孔5a1 との係合力より強くなると、ボール6cが孔5a1 から離脱してノブ6の回転に対して円板5はフリーな状態となって、ノブ6は空回りする。従って、押上皿4の上昇が停止して、一定の押圧力でタンク7の開口部とパッキン3a1 とは密接した状態となって、ノブ6の回転力に関係なく常に一定の密閉度が得られることとなる。なお、この密閉度はバネ6bのバネ力を変えることにより変更可能である。
【0013】
前記した制御ボックス3における底板3aの中心にはタンク7に挿入される軸棒8aに上下2つのフロート8b,8cが上下動自在に挿入された水位計8が取付けられており、タンク7の水位が前記2つのフロート8bの間に有る場合には正常であるとの信号を、2つのフロートの内の上側のフロート8bが軸棒8aの上端まで押し上げられた場合には水の入れ過ぎであるとの信号を、また、下側のフロート8cが軸棒8aの下端まで降下した場合には水が無くなったとの信号を後述する後述する制御回路3iに出力するものである。
【0014】
また、制御ボックス3の底板3aには2つのヒーター9a,9bがタンク7の底面に近い位置まで達するように垂下して取付けられると共に、該2つのヒーター9a,9bは同心円状となるような形状に形成されている。なお、例えば、ヒーター9aは700ワット、ヒーター9bは300ワットのものを使用する。そして、ヒーター9a,9bは制御回路3iに接続されいる(図9参照)。
【0015】
以下、電源スイッチを閉じてタンク7内の水を90℃まで上昇させ、この温度で保温する場合の動作を図9(b)のフローチャートと共に説明する。
タンク7内の湯の温度が低い(例えば、室温)状態においてパネルに設けられている電源スイッチを入れると(ステップS1)、2つのヒーター9a,9bに通電を行い(ステップS2)、この状態において湯の温度を計測する温度センサーよりの出力を監視して所定の温度(例えば、90度)に達したか否かを監視する(ステップS3)。次いで、前記所定の温度に達したと判断されると、前記2つのヒーター9a,9bへの通電を遮断する(ステップS4)。
【0016】
次に、温度センサーがタンク内の湯温が所定の温度以下(例えば、88℃)に低下したか否かを監視し(ステップS5)、この88℃以下を温度センサーが検出すると300ワットのヒーター9bのみに通電し(ステップS6)、この通電によって再び90℃に達したか否かのステップS3に戻る制御を行う。なお、蒸気を噴出する指令の場合には、前記ステップS2において2つのヒーター9a,9bに通電し100℃の温度を保つように制御を行う。
【0017】
このような制御を行うのは、ワット数の大きなヒーター9aをオン・オフさせても90度の温度に保つことは可能であるが、このような大きなワット数のヒーター9aをオン・オフさせると電圧の変動が大きくなって他の機器、例えば、白熱電球等の照度変化が大きくなり、また、オフ状態にして短時間(湯の温度がそれ程低下しない状態、例えば、88度程度)でオン状態にすると直ちに沸点に達して蒸気が発生するので、オフ状態からある程度の時間(湯の温度がある程度低下した状態、例えば、80度程度)になるまでオン状態とすることができない。
【0018】
このように80度程度まで湯の温度が低下した時に、蒸気を発生させる動作に移行した場合には、湯の温度が低くなっているため蒸気の発生まで時間が掛り、施術するまでの待ち時間が長くなるという問題がある。
【0019】
そこで、本発明にあっては、ワット数の小さなヒーター9bをオン・オフ制御して電圧の変動を少なくすると共に、保温状態の湯の温度がそれ程低下しない状態(例えば、88度)でオンにして、保温温度に近い温度においてオン・オフ制御して何時でも蒸気発生までの時間を短くできるようにした。
【0020】
また、前記した制御ボックス3の上部には、中心に向かって降下するテーパー状に形成された仕切り壁3bが形成され、かつ、該仕切り壁3bの上面に空間部を介して前記ヒーター9a,9bを制御する制御回路3iや水位計8よりの信号を外部に出力する回路等が組み込まれた基板3cが取付けられている。さらに、制御ボックス3の外周壁における前記仕切り壁3b下面側との境目にはタンク7内の湯によって発生する熱気を外部に放出するための熱気抜き孔3dが形成されている。
【0021】
前記仕切り壁3bは、テーパー状に形成されているので、前記熱気が前記熱気抜き孔3d方向に流れて上方に位置する制御回路3iに熱気を伝達することを防止すると共に、制御ボックス3内の温度と室内温度との差が大きく結露が発生して、前記仕切り壁3bに付着したとしても、結露が仕切り壁3bの上方に位置する制御回路3i内に入り込むのを防止し、かつ、結露の結果発生する水滴が制御ボックス3内全体に飛散するのを防止するためである。
【0022】
前記制御ボックス3の上方の一部には水供給用の開口部3eが形成され、該開口部3eには閉じた状態で制御ボックス3の側面壁と上面壁となる断面L状のキャップ3fが側面壁の下端を支点として開閉自在に取付けられている。このキャップ3fは開放し状態で側面壁が水を給水パイプ3gに導入するための導入部となる。
【0023】
このように構成したキャップ3fにあっては、後述する蒸気導入管の先端に設けられている噴射ノズルが何らかの原因で詰まってタンク内の内圧が上昇した場合であっても、開口部3eがキャップ3fによって密閉状態とはなっていないので、蒸気が噴出することがなく、また、タンク7内に水を供給する場合にも、開口部全体がキャップ3fによって大きくなるので、水の供給を容易に行うことが可能となる。
【0024】
また、前記給水パイプ3gの下端は前記ヒーター9a,9bの下側まで達する長さに形成されており、これにより、該ヒーター9a,9bによる加熱よって湯が沸騰して泡が発生した結果によって水位が変動しても、給水パイプ3g内の水位の変動は発生せず、従って、水位の変動によるタンク7内の湯が給水パイプ3gから溢れ出るのを防止できる。
【0025】
前記した制御ボックス3の底板3aには前記タンク7と連通する蒸気排出孔3a2 が形成され、該蒸気排出孔3a2 には蒸気導出管3hが底板3aに固定されている。そして、該蒸気導出管3hにはL字状に形成された第1の蒸気管10がOリングを介して回動自在に接続されている。
【0026】
11は前記第1の蒸気管10が挿通された回動管にして、図2において前後方向、図3において左右方向に回動自在に軸支されている。そして、該回動管10の基端部11aは捩じりバネ12によって前記回動方向に対して直立位置にバネ付勢されている。
【0027】
前記回動管11には長手方向に沿って2分割可能な透明合成樹脂製の第1のアーム13の基端部が固定されると共に、前記第1の蒸気管10が内部に導入されている。そして、該対1の蒸気管10の先端部は第1のアーム13に形成された補強を兼ねるリブ13aの内側に取付けられた耐熱性ゴム等の支持リング14によって位置決め保持されている。従って、第1の蒸気管10は支持リング14によってガタなく支持される。
【0028】
次に、タンク7より発生した蒸気を施術者の顔に噴霧する部分について図6〜図9と共に説明する。なお、図6は第1の実施の形態を示しており、以下、この第1の実施の形態について説明する。
前記した第1のアーム13内に導入された第1の蒸気管10は耐熱ゴム等の連結管10aを介して第2の蒸気管15が接続されている。この第2の蒸気管15の先端部分も図示していないが、第1のアーム13内において、前記した支持リング14によって第1のアーム内でガタなく支持されている。
【0029】
第1のアーム13の先端は半球より円球側に延長された形状の継手部13bとなっている。この継手部13bの内側には滑り性の高い樹脂による略半球状の継手部16aを有する継手管16が嵌挿され、先端部16bの内周面には前記第2の蒸気管15と耐熱性および可撓性を有する継手パイプ15aを介してパイプ部17aが接続された中継管17が嵌合されている。
【0030】
また、前記した第1のアーム13の継手部13bの外周には、第2のアーム18の基端部に形成された内周面が略半球状に形成された継手部18aが嵌挿されている。前記継手管16の先端側には止めリング16cがワッシャーによって固定されており、この止めリング16cと前記第2のアーム18における前記継手部18aとの間にスプリング19が張設されている。さらに、第2のアーム18のリング状突条18bが継手管16の円筒部16dと摺接されている。
【0031】
従って、第1のアーム13の継手部13bは、継手管16の継手部16aと第2のアーム18の継手部18aとの間で弾性的に挟まれた状態となっており、かつ、スプリング19のバネ力によって第2のアーム18の継手部18aが第1のアーム13の継手部13b側に押圧されているので、第1のアーム13から第2のアーム18および継手管16が抜け出ることがなく、かつ、第1のアーム13に対して第2のアーム18は360度方向に対して自由に回動できるようになっている。なお、第2のアーム18における継手部18aは第1のアーム13の継手部13bと外周面で摺接される。
【0032】
前記中継管17の前記継手パイプ15aが接続された端部とは反対側の端部17bにはOリングによって水密状態に接続された噴霧管20が接続されており、該噴霧管20の先端は第2のアーム18に一定的に形成された閉止部18cによって閉塞されている。前記噴霧管20には第2のアーム18に形成された噴霧口18dに向かって蒸気を噴出する噴霧口20aが形成されている。
【0033】
このように構成された第1および第2のアーム13,18との接続構造にあっては、第1のアーム13に対して第2のアーム18は360度方向に回動するので、簡単な構造の継手によってタンク7よりの蒸気を第1の蒸気管10、第2の蒸気管15および噴霧管20を介して噴霧口20aより自由な方向に向かって噴霧することができ、従って、理美容用等の椅子に寝ている施術者の顔に対して噴霧することができることとなる。
【0034】
次に、第2の実施の形態を図7と共に説明する。なお、前記した図6と同一符号は同一部分を示し説明は省略する。
この実施の形態にあっては、前記継手パイプ15aを前記噴霧管20の後端に蒸気洩れはないがOリング等で回動可能に接続されている。
【0035】
また、前記第2のアーム18の前記継手部18aの先端側に、前記継手パイプ15aを挿通した状態で摺動自在に摺動管21を挿入し、該摺動管21の先端側に図において右方向に抜け出るのを防止するストッパ21aを取付け、さらに、摺動管21の後端側に前記第1のアーム13に形成された継手部13bの内周面で摺接する半球状の継手部材22を嵌挿し、かつ、摺動管21の先端側の鍔部21bと継手部材22の凹部22aとの間に、該継手部材22の円弧面を継手部13bに向かって押圧するためのスプリング23を介在させたものである。
【0036】
このように構成された第2の実施の形態にあっても、第1のアーム13における継手部13bは、第2のアーム18の継手部18aと継手部材22との間にスプリング23によって弾性的に挟み込まれた状態で回動自在となっているので、噴霧管20を介して噴霧口20aより自由な方向に向かって噴霧することができ、従って、理美容用等の椅子に寝ている施術者の顔に対して噴霧することができることとなる。
【0037】
図7は第3の実施の形態を示し、前記した2つの実施の形態と同一符号は同一部分を示し説明は省略する。
この実施の形態にあっては、前記した第2の蒸気管15の先端は、前記第1のアーム13に複数個所においてネジ止め等によって外側パイプ部24aが固定された固定部材24における内側パイプ部24bに接続されている。
【0038】
この固定部材24の先端側24cには円筒状の支持部材25の一端がネジ止め固定され、この支持部材25内には噴霧管20の延長部20bに固定されたボール20cが挿入されている。そして、ボール20cは支持部材25内に収容された一対の滑りリング25aの間に位置するように構成され、かつ、支持部材25内に収容されたスプリング26によってガタが生じないように押圧されている。
【0039】
このように構成された第2の実施の形態にあっても、ボール20cが支持部材25内において自由に回動できるので、第2の蒸気管15よりの蒸気は支持部材25を介して噴霧管20内に導入されるので、理美容用等の椅子に寝ている施術者の顔に対して噴霧することができることとなる。
【0040】
前記した制御ボックス3における蒸気導出管3hに、蒸気が送出される方向に向かって風を送る送風機27を取付け、噴霧口20aから噴霧される蒸気の温度を調整したり蒸気量を調整することによって、より細かな施術を行うことも可能である。
【0041】
なお、送風機27よりの風量を調整することで温度および蒸気量が変化することは当然のことである。また、送風機27の送風口には、弁が設けられており、送風機27が動作していない状態時には蒸気導入管3hよりの蒸気が送風機27に進入しないようにし、送風機27を動作させた時には弁が開放され風が蒸気導入口3h内に送風されるように構成されている。
【0042】
【発明の効果】
本発明は前記したように、タンク内の水の温度が低い場合には高ワットヒーターと低ワットヒーターの2つのヒーターに通電して行い、所定の温度の保温状態時においては前記低ワットヒーターのオン・オフ制御によって行うようしたので、蒸気を発生するまでの時間は早く、また、保温時においてはヒーターのオン・オフ時における電圧変動が小さいので、他の電子機器に対して悪影響を与えることがない等の効果を有するものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る理美容用蒸気発生装置の全体を示す斜視図である。
【図2】同上の要部を示す断面図である。
【図3】同上のA−A線断面図である。
【図4】図3のB−B線断面図である。
【図5】タンクを底板に押圧するための構造を示す断面斜視図である。
【図6】蒸気噴出部分の第1の実施の形態を示す断面図である。
【図7】同上の第2の実施の形態を示す断面図である。
【図8】同上の第3の実施の形態を示す断面図である。
【図9】(a)はヒーターの制御回路を示すブロック図、(b)は動作を説明するためのフローチャートである。
【符号の説明】
3i 制御回路
9a 高ワットヒーター(700ワット)
9b 低ワットヒーター(300ワット)
【発明の属する技術分野】
本発明はエステテックサロン等の理美容院において、エステ施術の1つである被施術者の顔の部分に蒸気を当てて、血行と新陳代謝の促進を促すことを目的とする理美容用蒸気発生装置において、前記蒸気を発生させるためのタンク内に挿入されたヒーターを制御するための方法に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来におけるこの種の蒸気発生装置におけるヒーターの制御は、例えば、特開昭59−82807号公報に開示されたものがある。この出願に開示されているものは、タンク内に収容されたヒーターによってタンク内の水を加熱することが開示されている。そして、一般的には、1つのヒーターによって蒸気が発生する温度まで水を加熱して蒸気を発生させ、該蒸気による施術が終了するとヒーターへの通電を遮断したままにするか、一定温度に保持する保温状態に維持するためにヒーターをオン・オフ制御するものである。
【0003】
【特許文献】特開昭59−82807号公報
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
ところで、このような1つのヒーターによる水の加熱の場合には、電源を投入してから沸騰させるまでの時間を短縮するためにワット数の大きなヒーターを使用するのが一般的であるが、ワット数の大きなヒーターを使用してタンク内の湯を一定温度に保持するためにオン・オフ制御して保温状態とした場合には、オン・オフ時における電圧の変動が大きくなって他の機器、例えば、白熱電球等の照度変化が大きくなるといった問題があった。
【0005】
また、オフ状態にして短時間(湯の温度がそれ程低下しない状態、例えば、88度程度)でオン状態にすると直ちに沸点に達して蒸気が発生するので、オフ状態からある程度の時間(湯の温度がある程度低下した状態、例えば、80度程度)になるまでオン状態とすることができないが、このような80度程度まで湯の温度が低下した時に、蒸気を発生させる動作に移行した場合には、湯の温度が低くなっているため蒸気の発生まで時間が掛り、施術するまでの待ち時間が長くなるという問題もあった。
【0006】
本発明は前記した問題点を解決せんとするもので、その目的とするところは、水から沸騰するまでは2つのヒーターに通電して高ワットで加熱し、保温状態になってからは低ワットのヒーターのみで保温状態に維持するようにしたので、ヒーターのオン・オフ時における電圧変動が小さく押さえられる理美容用蒸気発生装置におけるヒーター制御方法を提供せんとするにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】
本発明の理美容用蒸気発生装置におけるヒーター制御方法は前記した目的を達成せんとするもので、その手段は、理美容用蒸気発生装置におけるタンク内の水をヒーターによって加熱するためのヒーター制御方法において、前記タンク内の水の温度が低い場合には高ワットヒーターと低ワットヒーターの2つのヒーターに通電して行い、所定の温度の保温状態時においては前記低ワットヒーターのオン・オフ制御によって行うことを特徴とする。
【0008】
【発明の実施の形態】
以下、本発明に係る理美容用蒸気発生装置の一実施の形態を図面と共に説明する。
図1は理美容用蒸気発生装置全体の斜視図を示し、同図において、1はキャスター1aを有する基台にして、該基台1から支柱1bが立設されている。前記支柱1bの上端には円柱状の軸棒1cが固定され、該軸棒1cの下端には後述するガラスによって形成されたタンク7を載せるための支持台2が回転自在に取付けられている。また、前記軸棒1cの上端には前記タンク7の蓋となり、かつ、後述するヒーター9a,9bや該ヒーター9a,9bの温度制御を行う回路等が収容された制御ボックス3が回転自在に取付けられている(図2参照)。
【0009】
なお、2aは支持台2と一体的に回動するタンク7を収納するための収納ケースであり、また、前記制御ボックス3の表面にはヒーター9a,9bの通電開始を行うためのスイッチや時間表示を行うパネルが配置されている。
【0010】
前記支持台2には図5に示すように、タンク7を安定して載置するための押上皿4が上下動自在に支持されると共に、該押上皿4の中心部分には貫通孔5aが形成された雄ネジ5が螺合されている。また雄ネジ5の下端には複数の孔5b1 が同心円状に形成された円板5bが一体的に形成されている。前記雄ネジ5の前記貫通孔5aにはノブ6の軸6aが挿通されると共に上端において抜け止めされている。そして、ノブ6における前記円板5bと対向する上面にはバネ6bおよびボール6cが収納される穴6dが1個または複数個形成され、この状態において前記ボール6cは前記円板5bの孔5b1 に前記バネ6bのバネ力によって係合状態となっている。
【0011】
従って、タンク7を前記支持台2に取付けるには、前記制御ボックス3から支持台2を回転してずらした状態で、制御ボックス3から垂下されているヒーター9a,9bをタンク7内に挿入し、次いで、支持台2を回転させてタンク7を押上皿4の上に載置する。そして、ノブ6を回転すると、該ノブ6に挿入されているボール6cが雄ネジ5の円盤5bの孔5b1 に入り込んでいるので、ノブ6の回転に伴って雄ネジ6が一体的に回転し、押上皿4は上昇しタンク7の開口部を制御ボックス3の下面に形成されている底板3aに形成されたパッキン3a1 に押し付けられる。
【0012】
このようにして、ノブ6の回転に伴ってタンク7が上昇して開口部が前記制御ボックス3のパッキン3a1 に一定圧力以上に押し付けられ、すなわち、バネ6bのバネ力によるボール6cに対する円板5bの孔5a1 との係合力より強くなると、ボール6cが孔5a1 から離脱してノブ6の回転に対して円板5はフリーな状態となって、ノブ6は空回りする。従って、押上皿4の上昇が停止して、一定の押圧力でタンク7の開口部とパッキン3a1 とは密接した状態となって、ノブ6の回転力に関係なく常に一定の密閉度が得られることとなる。なお、この密閉度はバネ6bのバネ力を変えることにより変更可能である。
【0013】
前記した制御ボックス3における底板3aの中心にはタンク7に挿入される軸棒8aに上下2つのフロート8b,8cが上下動自在に挿入された水位計8が取付けられており、タンク7の水位が前記2つのフロート8bの間に有る場合には正常であるとの信号を、2つのフロートの内の上側のフロート8bが軸棒8aの上端まで押し上げられた場合には水の入れ過ぎであるとの信号を、また、下側のフロート8cが軸棒8aの下端まで降下した場合には水が無くなったとの信号を後述する後述する制御回路3iに出力するものである。
【0014】
また、制御ボックス3の底板3aには2つのヒーター9a,9bがタンク7の底面に近い位置まで達するように垂下して取付けられると共に、該2つのヒーター9a,9bは同心円状となるような形状に形成されている。なお、例えば、ヒーター9aは700ワット、ヒーター9bは300ワットのものを使用する。そして、ヒーター9a,9bは制御回路3iに接続されいる(図9参照)。
【0015】
以下、電源スイッチを閉じてタンク7内の水を90℃まで上昇させ、この温度で保温する場合の動作を図9(b)のフローチャートと共に説明する。
タンク7内の湯の温度が低い(例えば、室温)状態においてパネルに設けられている電源スイッチを入れると(ステップS1)、2つのヒーター9a,9bに通電を行い(ステップS2)、この状態において湯の温度を計測する温度センサーよりの出力を監視して所定の温度(例えば、90度)に達したか否かを監視する(ステップS3)。次いで、前記所定の温度に達したと判断されると、前記2つのヒーター9a,9bへの通電を遮断する(ステップS4)。
【0016】
次に、温度センサーがタンク内の湯温が所定の温度以下(例えば、88℃)に低下したか否かを監視し(ステップS5)、この88℃以下を温度センサーが検出すると300ワットのヒーター9bのみに通電し(ステップS6)、この通電によって再び90℃に達したか否かのステップS3に戻る制御を行う。なお、蒸気を噴出する指令の場合には、前記ステップS2において2つのヒーター9a,9bに通電し100℃の温度を保つように制御を行う。
【0017】
このような制御を行うのは、ワット数の大きなヒーター9aをオン・オフさせても90度の温度に保つことは可能であるが、このような大きなワット数のヒーター9aをオン・オフさせると電圧の変動が大きくなって他の機器、例えば、白熱電球等の照度変化が大きくなり、また、オフ状態にして短時間(湯の温度がそれ程低下しない状態、例えば、88度程度)でオン状態にすると直ちに沸点に達して蒸気が発生するので、オフ状態からある程度の時間(湯の温度がある程度低下した状態、例えば、80度程度)になるまでオン状態とすることができない。
【0018】
このように80度程度まで湯の温度が低下した時に、蒸気を発生させる動作に移行した場合には、湯の温度が低くなっているため蒸気の発生まで時間が掛り、施術するまでの待ち時間が長くなるという問題がある。
【0019】
そこで、本発明にあっては、ワット数の小さなヒーター9bをオン・オフ制御して電圧の変動を少なくすると共に、保温状態の湯の温度がそれ程低下しない状態(例えば、88度)でオンにして、保温温度に近い温度においてオン・オフ制御して何時でも蒸気発生までの時間を短くできるようにした。
【0020】
また、前記した制御ボックス3の上部には、中心に向かって降下するテーパー状に形成された仕切り壁3bが形成され、かつ、該仕切り壁3bの上面に空間部を介して前記ヒーター9a,9bを制御する制御回路3iや水位計8よりの信号を外部に出力する回路等が組み込まれた基板3cが取付けられている。さらに、制御ボックス3の外周壁における前記仕切り壁3b下面側との境目にはタンク7内の湯によって発生する熱気を外部に放出するための熱気抜き孔3dが形成されている。
【0021】
前記仕切り壁3bは、テーパー状に形成されているので、前記熱気が前記熱気抜き孔3d方向に流れて上方に位置する制御回路3iに熱気を伝達することを防止すると共に、制御ボックス3内の温度と室内温度との差が大きく結露が発生して、前記仕切り壁3bに付着したとしても、結露が仕切り壁3bの上方に位置する制御回路3i内に入り込むのを防止し、かつ、結露の結果発生する水滴が制御ボックス3内全体に飛散するのを防止するためである。
【0022】
前記制御ボックス3の上方の一部には水供給用の開口部3eが形成され、該開口部3eには閉じた状態で制御ボックス3の側面壁と上面壁となる断面L状のキャップ3fが側面壁の下端を支点として開閉自在に取付けられている。このキャップ3fは開放し状態で側面壁が水を給水パイプ3gに導入するための導入部となる。
【0023】
このように構成したキャップ3fにあっては、後述する蒸気導入管の先端に設けられている噴射ノズルが何らかの原因で詰まってタンク内の内圧が上昇した場合であっても、開口部3eがキャップ3fによって密閉状態とはなっていないので、蒸気が噴出することがなく、また、タンク7内に水を供給する場合にも、開口部全体がキャップ3fによって大きくなるので、水の供給を容易に行うことが可能となる。
【0024】
また、前記給水パイプ3gの下端は前記ヒーター9a,9bの下側まで達する長さに形成されており、これにより、該ヒーター9a,9bによる加熱よって湯が沸騰して泡が発生した結果によって水位が変動しても、給水パイプ3g内の水位の変動は発生せず、従って、水位の変動によるタンク7内の湯が給水パイプ3gから溢れ出るのを防止できる。
【0025】
前記した制御ボックス3の底板3aには前記タンク7と連通する蒸気排出孔3a2 が形成され、該蒸気排出孔3a2 には蒸気導出管3hが底板3aに固定されている。そして、該蒸気導出管3hにはL字状に形成された第1の蒸気管10がOリングを介して回動自在に接続されている。
【0026】
11は前記第1の蒸気管10が挿通された回動管にして、図2において前後方向、図3において左右方向に回動自在に軸支されている。そして、該回動管10の基端部11aは捩じりバネ12によって前記回動方向に対して直立位置にバネ付勢されている。
【0027】
前記回動管11には長手方向に沿って2分割可能な透明合成樹脂製の第1のアーム13の基端部が固定されると共に、前記第1の蒸気管10が内部に導入されている。そして、該対1の蒸気管10の先端部は第1のアーム13に形成された補強を兼ねるリブ13aの内側に取付けられた耐熱性ゴム等の支持リング14によって位置決め保持されている。従って、第1の蒸気管10は支持リング14によってガタなく支持される。
【0028】
次に、タンク7より発生した蒸気を施術者の顔に噴霧する部分について図6〜図9と共に説明する。なお、図6は第1の実施の形態を示しており、以下、この第1の実施の形態について説明する。
前記した第1のアーム13内に導入された第1の蒸気管10は耐熱ゴム等の連結管10aを介して第2の蒸気管15が接続されている。この第2の蒸気管15の先端部分も図示していないが、第1のアーム13内において、前記した支持リング14によって第1のアーム内でガタなく支持されている。
【0029】
第1のアーム13の先端は半球より円球側に延長された形状の継手部13bとなっている。この継手部13bの内側には滑り性の高い樹脂による略半球状の継手部16aを有する継手管16が嵌挿され、先端部16bの内周面には前記第2の蒸気管15と耐熱性および可撓性を有する継手パイプ15aを介してパイプ部17aが接続された中継管17が嵌合されている。
【0030】
また、前記した第1のアーム13の継手部13bの外周には、第2のアーム18の基端部に形成された内周面が略半球状に形成された継手部18aが嵌挿されている。前記継手管16の先端側には止めリング16cがワッシャーによって固定されており、この止めリング16cと前記第2のアーム18における前記継手部18aとの間にスプリング19が張設されている。さらに、第2のアーム18のリング状突条18bが継手管16の円筒部16dと摺接されている。
【0031】
従って、第1のアーム13の継手部13bは、継手管16の継手部16aと第2のアーム18の継手部18aとの間で弾性的に挟まれた状態となっており、かつ、スプリング19のバネ力によって第2のアーム18の継手部18aが第1のアーム13の継手部13b側に押圧されているので、第1のアーム13から第2のアーム18および継手管16が抜け出ることがなく、かつ、第1のアーム13に対して第2のアーム18は360度方向に対して自由に回動できるようになっている。なお、第2のアーム18における継手部18aは第1のアーム13の継手部13bと外周面で摺接される。
【0032】
前記中継管17の前記継手パイプ15aが接続された端部とは反対側の端部17bにはOリングによって水密状態に接続された噴霧管20が接続されており、該噴霧管20の先端は第2のアーム18に一定的に形成された閉止部18cによって閉塞されている。前記噴霧管20には第2のアーム18に形成された噴霧口18dに向かって蒸気を噴出する噴霧口20aが形成されている。
【0033】
このように構成された第1および第2のアーム13,18との接続構造にあっては、第1のアーム13に対して第2のアーム18は360度方向に回動するので、簡単な構造の継手によってタンク7よりの蒸気を第1の蒸気管10、第2の蒸気管15および噴霧管20を介して噴霧口20aより自由な方向に向かって噴霧することができ、従って、理美容用等の椅子に寝ている施術者の顔に対して噴霧することができることとなる。
【0034】
次に、第2の実施の形態を図7と共に説明する。なお、前記した図6と同一符号は同一部分を示し説明は省略する。
この実施の形態にあっては、前記継手パイプ15aを前記噴霧管20の後端に蒸気洩れはないがOリング等で回動可能に接続されている。
【0035】
また、前記第2のアーム18の前記継手部18aの先端側に、前記継手パイプ15aを挿通した状態で摺動自在に摺動管21を挿入し、該摺動管21の先端側に図において右方向に抜け出るのを防止するストッパ21aを取付け、さらに、摺動管21の後端側に前記第1のアーム13に形成された継手部13bの内周面で摺接する半球状の継手部材22を嵌挿し、かつ、摺動管21の先端側の鍔部21bと継手部材22の凹部22aとの間に、該継手部材22の円弧面を継手部13bに向かって押圧するためのスプリング23を介在させたものである。
【0036】
このように構成された第2の実施の形態にあっても、第1のアーム13における継手部13bは、第2のアーム18の継手部18aと継手部材22との間にスプリング23によって弾性的に挟み込まれた状態で回動自在となっているので、噴霧管20を介して噴霧口20aより自由な方向に向かって噴霧することができ、従って、理美容用等の椅子に寝ている施術者の顔に対して噴霧することができることとなる。
【0037】
図7は第3の実施の形態を示し、前記した2つの実施の形態と同一符号は同一部分を示し説明は省略する。
この実施の形態にあっては、前記した第2の蒸気管15の先端は、前記第1のアーム13に複数個所においてネジ止め等によって外側パイプ部24aが固定された固定部材24における内側パイプ部24bに接続されている。
【0038】
この固定部材24の先端側24cには円筒状の支持部材25の一端がネジ止め固定され、この支持部材25内には噴霧管20の延長部20bに固定されたボール20cが挿入されている。そして、ボール20cは支持部材25内に収容された一対の滑りリング25aの間に位置するように構成され、かつ、支持部材25内に収容されたスプリング26によってガタが生じないように押圧されている。
【0039】
このように構成された第2の実施の形態にあっても、ボール20cが支持部材25内において自由に回動できるので、第2の蒸気管15よりの蒸気は支持部材25を介して噴霧管20内に導入されるので、理美容用等の椅子に寝ている施術者の顔に対して噴霧することができることとなる。
【0040】
前記した制御ボックス3における蒸気導出管3hに、蒸気が送出される方向に向かって風を送る送風機27を取付け、噴霧口20aから噴霧される蒸気の温度を調整したり蒸気量を調整することによって、より細かな施術を行うことも可能である。
【0041】
なお、送風機27よりの風量を調整することで温度および蒸気量が変化することは当然のことである。また、送風機27の送風口には、弁が設けられており、送風機27が動作していない状態時には蒸気導入管3hよりの蒸気が送風機27に進入しないようにし、送風機27を動作させた時には弁が開放され風が蒸気導入口3h内に送風されるように構成されている。
【0042】
【発明の効果】
本発明は前記したように、タンク内の水の温度が低い場合には高ワットヒーターと低ワットヒーターの2つのヒーターに通電して行い、所定の温度の保温状態時においては前記低ワットヒーターのオン・オフ制御によって行うようしたので、蒸気を発生するまでの時間は早く、また、保温時においてはヒーターのオン・オフ時における電圧変動が小さいので、他の電子機器に対して悪影響を与えることがない等の効果を有するものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る理美容用蒸気発生装置の全体を示す斜視図である。
【図2】同上の要部を示す断面図である。
【図3】同上のA−A線断面図である。
【図4】図3のB−B線断面図である。
【図5】タンクを底板に押圧するための構造を示す断面斜視図である。
【図6】蒸気噴出部分の第1の実施の形態を示す断面図である。
【図7】同上の第2の実施の形態を示す断面図である。
【図8】同上の第3の実施の形態を示す断面図である。
【図9】(a)はヒーターの制御回路を示すブロック図、(b)は動作を説明するためのフローチャートである。
【符号の説明】
3i 制御回路
9a 高ワットヒーター(700ワット)
9b 低ワットヒーター(300ワット)
Claims (1)
- 理美容用蒸気発生装置におけるタンク内の水をヒーターによって加熱するためのヒーター制御方法において、前記タンク内の水の温度が低い場合には高ワットヒーターと低ワットヒーターの2つのヒーターに通電して行い、所定の温度の保温状態時においては前記低ワットヒーターのオン・オフ制御によって行うことを特徴とすると理美容用蒸気発生装置におけるヒーター制御方法。
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