JP2004107505A5 - - Google Patents
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【0006】
【課題を解決するための手段】
本発明者らは、かかる課題を解決すべく鋭意研究の結果、L体とD体のモル比が95/5〜60/40、又は40/60〜5/95であるポリ乳酸又はその組成物からなる生分解性発泡ビーズを0.105MPa以上の気体雰囲気中に保持した後、該ビーズを金型に導入し型内成形することを特徴とする発泡成形物の製造方法を見出し、本発明に到達したものである。
【課題を解決するための手段】
本発明者らは、かかる課題を解決すべく鋭意研究の結果、L体とD体のモル比が95/5〜60/40、又は40/60〜5/95であるポリ乳酸又はその組成物からなる生分解性発泡ビーズを0.105MPa以上の気体雰囲気中に保持した後、該ビーズを金型に導入し型内成形することを特徴とする発泡成形物の製造方法を見出し、本発明に到達したものである。
従って、本発明でいうポリ乳酸とは、乳酸を脱水縮合又はラクチドを開環重合して得られる実質的に非晶性に近いポリ乳酸であり、L体とD体のモル比が95/5〜60/40、又は40/60〜5/95の乳酸を用いる。
L体/D体のモル比が95/5を超えるもの、あるいは5/95未満のものは結晶性が高く、発泡倍率が上がらなかったり発泡が不均一になり使用できない。また、D体比率が40%を超え60%に満たないものは耐熱性が劣り使用できない。好ましくは、93/7〜70/30、又は30/70〜7/93が良い。
L体/D体のモル比が95/5を超えるもの、あるいは5/95未満のものは結晶性が高く、発泡倍率が上がらなかったり発泡が不均一になり使用できない。また、D体比率が40%を超え60%に満たないものは耐熱性が劣り使用できない。好ましくは、93/7〜70/30、又は30/70〜7/93が良い。
更に、本発明には各種のフィラーを配合することが出来る。無機フィラーとしては、タルク、シリカ、カオリン、ゼオライト、マイカ、アルミナ、モンモリロナイト等があり、単独又はそれらの混合物を任意量配合することが可能であるが、配合量は0.1重量%から20重量%の範囲、好ましくは1重量%から5重量%の範囲が使用される。一方、有機フィラーとしてはポリオレフィン類、芳香族ポリエステル類、ポリアミド類、ポリカーボネート、セルロース、ポリアルキレングリコール類が使用可能であるが、実質的にポリ乳酸又はその組成物の生分解性を損なわない範囲に留めるべきであり、一般的には10重量%以下が好ましい。
発泡ビーズを得るには、ポリ乳酸又はその組成物を各種添加剤と共に混練し、ペレット又はビーズ状粒子とした後、発泡剤及び発泡助剤を含浸させる。次いで、これら含浸粒子を通常水蒸気加熱により発泡させ、数倍から100倍の発泡ビーズとする。
ペレット及びビーズの大きさ、形状等は適宜選択することができるが、通常、直径0.5〜2mmの大きさのものが用いられる。精密な成形体の場合は直径0.5〜1mmの粒子が一般的である。
ペレット及びビーズの大きさ、形状等は適宜選択することができるが、通常、直径0.5〜2mmの大きさのものが用いられる。精密な成形体の場合は直径0.5〜1mmの粒子が一般的である。
本発明の一例として、本発明の発泡ビーズをタンクに充填後、0.3MPaの空気で加圧、6時間保持した後降圧しPS成形機で通常の方法で成形加工して得られた成形物は、高温高湿(60℃×80%RH)に曝しても、寸法変化は殆ど見られない。
(5)寸法安定性:発泡成形機に縦300×横300×高さ30mmの金型を設置し、発泡ビーズを充填し、スチーム圧0.1MPaで処理し成形加工した。得られた成形体を25℃、60%RHの条件下に4日静置し、各寸法を測定した。
次いで、60℃、80%RHの条件下に24時間処理した後、同様に各寸法を測定した。以下の計算式により寸法安定性を算出した。
寸法安定性(変形率%)=((処理後の成形体体積(S2)/処理前の成形体体積(S1))−1)×100
評価:変形率≧10%又は変形率≦−10%:寸法安定性不良
5%≦変形率<10%:寸法安定性良好
−5%<変形率<5%:寸法安定性特に良好
−10%<変形率≦−5%:寸法安定性良好
次いで、60℃、80%RHの条件下に24時間処理した後、同様に各寸法を測定した。以下の計算式により寸法安定性を算出した。
寸法安定性(変形率%)=((処理後の成形体体積(S2)/処理前の成形体体積(S1))−1)×100
評価:変形率≧10%又は変形率≦−10%:寸法安定性不良
5%≦変形率<10%:寸法安定性良好
−5%<変形率<5%:寸法安定性特に良好
−10%<変形率≦−5%:寸法安定性良好
(製造例)
精製したL−ラクチド、D―ラクチド及び触媒としてオクチル酸スズを表1の組成になるように攪拌機付きオートクレーブに仕込み、減圧脱気した後、窒素雰囲気下で各々の重合条件で開環重合した。反応終了後、オートクレーブよりポリマーを取り出し、粘度(ηr)を測定し、ηrが3.3〜3.5のポリマーを得た。
精製したL−ラクチド、D―ラクチド及び触媒としてオクチル酸スズを表1の組成になるように攪拌機付きオートクレーブに仕込み、減圧脱気した後、窒素雰囲気下で各々の重合条件で開環重合した。反応終了後、オートクレーブよりポリマーを取り出し、粘度(ηr)を測定し、ηrが3.3〜3.5のポリマーを得た。
(実施例1〜7、比較例1〜4)
該ビーズを2日熟成後、内容積200Lのオートクレーブに仕込み、空気で0.3MPaに加圧し、10時間保持した。その後降圧し、縦300mm、横300mm、厚み30mmの金型を装着したPS成形機に充填して水蒸気圧0.1MPa、30秒加熱し成形物を得た。評価の対照として市販の発泡ポリスチレン「リューパール55KSY−3171」(大日本インキ製)を同条件で行いそれぞれ成形物を得た。但し、発泡ポリスチレンは空気による加圧処理は行わなかった。
該ビーズを2日熟成後、内容積200Lのオートクレーブに仕込み、空気で0.3MPaに加圧し、10時間保持した。その後降圧し、縦300mm、横300mm、厚み30mmの金型を装着したPS成形機に充填して水蒸気圧0.1MPa、30秒加熱し成形物を得た。評価の対照として市販の発泡ポリスチレン「リューパール55KSY−3171」(大日本インキ製)を同条件で行いそれぞれ成形物を得た。但し、発泡ポリスチレンは空気による加圧処理は行わなかった。
【0046】
【発明の効果】
以上、本発明の製造方法により得られる発泡成形物は、従来から課題であった寸法安定性(変形率)が改善され、生分解性、軽量性、機械物性は従来の性能を維持していた。現在使用されているPS又はPO発泡成形体を代替することにより地球環境保全に資することが出来る。
【発明の効果】
以上、本発明の製造方法により得られる発泡成形物は、従来から課題であった寸法安定性(変形率)が改善され、生分解性、軽量性、機械物性は従来の性能を維持していた。現在使用されているPS又はPO発泡成形体を代替することにより地球環境保全に資することが出来る。
Claims (4)
- L体とD体のモル比が95/5〜60/40、又は40/60〜5/95であるポリ乳酸又はその組成物からなる生分解性発泡ビーズを0.105MPa以上の気体雰囲気中に保持した後、該ビーズを金型に導入し型内成形することを特徴とする発泡成形物の製造方法。
- 使用する気体が空気、窒素、炭酸ガス、ヘリウム、アルゴン又はそれらの混合ガスであることを特徴とする請求項1に記載の発泡成形物の製造方法。
- 使用する気体の圧力が0.11MPa以上、1.0MPa未満であることを特徴とする請求項1に記載の発泡成形物の製造方法。
- 使用する気体の圧力が0.15MPa以上、0.5MPa未満であることを特徴とする請求項1に記載の発泡成形物の製造方法。
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Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP2002272704A JP3907047B2 (ja) | 2002-09-19 | 2002-09-19 | 発泡成形物の製造方法 |
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JP2002272704A JP3907047B2 (ja) | 2002-09-19 | 2002-09-19 | 発泡成形物の製造方法 |
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JP2004107505A5 true JP2004107505A5 (ja) | 2005-06-09 |
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JP5408877B2 (ja) | 2005-10-26 | 2014-02-05 | 株式会社カネカ | ポリヒドロキシアルカノエート樹脂発泡粒子、及びその成形体と該樹脂発泡粒子の製造方法 |
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