JP2004157480A - 光走査装置および画像形成装置 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】各走査結像光学系において、光偏向手段6に最も近いレンズ71A、71Bが樹脂製のレンズで、光学箱100の内部空間において、光偏向手段6を含む部分100Cと走査結像光学系を含む部分100A、100Bとが遮蔽壁11A、11Bにより空間的に相互に遮蔽され、空間100Cに対する各光ビームの入射・射出が、遮蔽壁の一部をなす平行平板ガラス5を介して行われる。
【選択図】 図1
Description
【発明の属する技術分野】
この発明は、光走査装置および画像形成装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
レーザプリンタ等に関連して広く知られた光走査装置は一般に、光源側からの光ビームを光偏向手段により偏向させ、fθレンズ等の走査結像光学系により被走査面に向けて集光して被走査面上に光スポットを形成し、この光スポットで被走査面を光走査(主走査)するように構成されている。
【0003】
被走査面の実体をなすものは光導電性の感光体であるが、例えば、4つの感光体を記録紙の搬送方向に配列し、これらの各感光体に対応した4つの光源から放射された光ビームにより各感光体を同時に光走査して静電潜像を形成し、これらの潜像をイエロー、マゼンタ、シアン、黒等、互いに異なる色のトナーにより可視像化し、各色のトナー画像を同一のシート状記録媒体に重ね合わせて転写し定着することで、合成的に画像を得ることができる。
【0004】
このように、複数の感光体に個別的な光走査を行い、2色画像や多色画像、カラー画像等を得るようにした画像形成装置は「タンデム式の画像形成装置」として知られている。
【0005】
タンデム式の画像形成装置の一種として、複数の被走査面に対して光走査を行う光ビーム群が「単一の光偏向手段を共用」する方式のものが知られている(特許文献1、2参照)。このように、複数の被走査面を光走査する光ビーム群に対し「単一の光偏向手段を共通化」すると、画像形成装置のコンパクト化・低コスト化が可能となる。
【0006】
光偏向手段により偏向された光ビームを被走査面上に光スポットとして形成する走査結像光学系は、一般にfθレンズ等のレンズ系であり、1枚以上のレンズで構成されるが、走査特性の向上を目して、非球面に代表される特殊なレンズ面の採用が一般化しており、このような特殊な面を容易に形成でき、なおかつコスト的にも安価な「樹脂製のレンズ」が多用されている。特に、タンデム式の画像形成装置では使用するレンズの数が多いことから、樹脂製のレンズの使用によるコスト低減の効果が大きい。
【0007】
反面、樹脂製のレンズは温度変化の影響で形状が変化したり材料樹脂の屈折率が変化したりする問題があることは周知の通りである。
光源側からの光ビームを走査結像光学系に向けて偏向させる光偏向手段は、偏向反射面を揺動させるガルバノミラーや、偏向反射面を回転させる回転多面鏡等が一般的であるが、偏向反射面を駆動するモータ等の駆動部分の発熱で昇温し、光走査が長時間連続して行われるときにはかなりの温度まで昇温する。
【0008】
光走査装置を構成する光学系は一般に「光学箱」の内部に収納されるが、光偏向手段が昇温すると、光偏向手段で発生した熱は光学箱内に対流を生じ、対流熱として光学箱内に伝わるほか、光学箱に伝導して光学箱内の温度を上昇させる。
【0009】
このとき、熱の伝導は対流や光学箱の形状により複雑な伝導をし、光学箱内に不均一な温度分布が形成される。タンデム式の画像形成装置では、複数の走査結像光学系の各レンズが、その位置の相違に応じて異なる温度になる。
【0010】
このため、走査結像光学系に樹脂製のレンズがあると、樹脂製のレンズごとに光学特性が異なったものとなり、各被走査面の光走査に、走査線の曲がりや傾き、走査線ピッチ等の不均一が生じ、形成されたカラー画像に「色ずれ」や「色むら」が発生する。
【0011】
また、多数枚の画像形成を連続して行う場合、連続運転に伴なう経時的な温度上昇により、樹脂製のレンズの「光学特性の変化の程度」が大きくなり、初期の得られた画像と最後に得られる画像とでカラー画像の「色相」が異なったものとなってしまう。
【0012】
走査結像光学系のうちで、上記光偏向手段で発生する熱の影響を最も強く受けるのは「光偏向手段に最も近いレンズ」である。そのため、このレンズにおける温度上昇の影響を低減するためガラスレンズとすることが広く知られているが、光偏向手段に最も近いレンズは、走査結像光学系の基本的な光学特性を決定付ける重要なレンズであり、非球面が採用されることも多い。
【0013】
このような観点からすると、光偏向手段に最も近いレンズをガラスレンズとすることには、非球面採用の困難性やコストの面での不利がある。しかし、このレンズを樹脂製のレンズとすると光偏向手段からの熱の影響が深刻である。
【0014】
【特許文献1】
特許第27225067号公報
【特許文献2】
特開平9−127443号公報
【0015】
【発明が解決しようとする課題】
この発明は上述した事情に鑑みてなされたもので、複数の被走査面を光走査する光ビーム群を共通の光偏向手段で偏向させる光走査装置、画像形成装置において、複数の走査結像光学系における光偏向手段に最も近いレンズを樹脂製のレンズとしてコストの低減化を図り、なおかつ、光偏向手段で発生する熱の影響を有効に軽減させることを課題とする。
【0016】
【課題を解決するための手段】
この発明の光走査装置は「複数の光源から放射された複数の光ビームを、これら光ビームに共通の光偏向手段の偏向反射面により同時に偏向させ、偏向光ビーム群を複数の走査結像光学系により複数の被走査面に導いて光スポットとして集光させ、各被走査面を光走査することにより、被走査面毎に互いに異なる色のトナーにより可視化されるべき静電潜像を書き込む光走査装置」であって、以下の如き特徴を有する(請求項1)。
【0017】
即ち、特徴の第1は「各走査結像光学系において、光偏向手段に最も近いレンズが樹脂製のレンズである」点にある。
特徴の第2は、光走査装置の光学系を収納する光学箱の内部空間において、少なくとも「光偏向手段を含む部分と、走査結像光学系を含む部分と」が遮蔽壁により空間的に相互に遮蔽され、光偏向手段が保持される空間に対する各光ビームの入射および射出は、遮蔽壁の一部をなす平行平板ガラスを介して行なわれる。
【0018】
各走査結像光学系において、光偏向手段に最も近いレンズが樹脂製のレンズであるので、高価なガラスレンズを用いる場合に比してコストの低減化を図ることができ、非球面の形成も容易である。
【0019】
走査結像光学系は「遮断壁」により光偏向手段に対して遮蔽されるので、光偏向手段で発生した熱が、直接的な対流や輻射により走査結像光学系、特に光偏向手段に最近のレンズに影響することが有効に軽減される。
【0020】
上記請求項1記載の光走査装置における「光学箱において走査結像光学系を保持する部分」の熱伝導率を、「遮蔽壁における平行平板ガラス以外の部分」の熱伝導率以上とすることが好ましい(請求項2)。
即ち、光学箱における「走査結像光学系を保持する部分」は一般に、光偏向手段を保持する部分よりも大きい空間部分を擁している。この部分(走査結像光学系を保持する光学箱部分)の材質を材質:Iとし、遮蔽壁における平行平板ガラス以外の部分の材質を材質IIとし、これらの材質の熱伝導率をNI、NIIとすると、NI≧NIIとすることが好ましい。
【0021】
例えば、NI>NIIとする場合、光偏向手段からの熱を、走査結像光学系を保持する部分の広い面積により吸収し均一化しやすいため、上記請求項1の場合の直接的な対流による伝熱の影響を軽減できる状況において、走査結像光学系の配設されている空間内の温度分布を「より均一に近い状態」に保ち易い。
【0022】
逆に、NI<NIIとした場合には、光偏向手段からの熱を「走査結像光学系を保持する光学箱部分」で吸収しづらく、上記光学箱部分で不均一な温度分布が発生しやすい。
【0023】
NI=NIIとした場合、遮断壁の熱伝導率が大きくても、より広い面積を持つ「走査結像光学系を保持する光学箱部分」により熱を吸収するので、温度分布を均一化しやすい。また、遮断壁の熱伝導率:NIIが小さい場合には「走査結像光学系を保持する部分」の空間へ熱が伝わりにくく、この光学箱部分の熱伝導率:NIがNIIと同様に小さくても、上記光学箱部分での温度分布は均一に近いものとなる。
【0024】
熱伝導率の小さい材質である樹脂(例えばPC)では熱伝導率は0.2W/m・℃程度、熱伝導率の大きい材質であるアルミニウムの熱伝導率は209W/m・℃程度であり、加工の面からしても、光学箱にはこの2種類の材質が使用されることが多い。
【0025】
例えば、走査結像光学系を保持する光学箱部分と遮断壁とを共にアルミニウムで形成した場合、光偏向手段からの熱は、走査結像光学系を保持する空間に伝わり易いが、この光学箱部分もアルミニウムであるため、熱を吸収・放出し易く、走査結像光学系を保持する部分の温度分布を均一に近いものとしやすい。
【0026】
逆に、遮蔽壁と上記光学箱部分を共に樹脂製とした場合、走査結像光学系を保持する部分では熱の吸収・放出が起こり難いが、遮断壁も樹脂性であるため、光偏向手段からの熱も走査結像光学系の側へ伝わり難く、走査結像光学系の保持された空間内に温度分布の不均一を発生させ難い。
【0027】
さらに、走査結像光学系を保持する光学箱部分をアルミニウムで構成し、遮断壁を樹脂で構成する場合は、光偏向手段からの熱は遮断壁を介して走査結像光学系側へ伝わりにくく、走査結像光学系を保持する部分がアルミニウムであるため熱を吸収・放出しやすく、光学箱内の温度を均一化しやすい。
【0028】
逆に、走査結像光学系を保持する光学箱部分を樹脂で構成し、遮蔽壁をアルミニウムで構成する場合は、光偏向手段からの熱が熱伝導により走査結像光学系の側へ伝わりやすく、この光学箱部分は樹脂性で熱伝導率が極めて小さいところから、熱伝導による熱の吸収・放出が緩慢であるため光学箱内に不均一な温度分布を生じやすい。
【0029】
上記請求項1または2記載の光走査装置においては、光偏向手段の保持部と、走査結像光学系を構成する各光学素子の保持部との間の材質を、熱伝導率:1W/m・℃以下の材質として、光学箱を形成することができる(請求項3)。
【0030】
光偏向手段から空気中を伝搬する熱とは別に、光学箱の伝導による走査結像光学系への伝熱があり、光偏向手段に最も近いレンズは、このように伝熱される熱の影響を受けやすい。
【0031】
光学箱を介しての熱伝導の影響を軽減するには、1W/m・℃以下の低熱伝導性の材質(例えば樹脂)を用いて光学箱を構成するのが良い。
【0032】
上記請求項1または2記載の光走査装置において、熱伝導率:1W/m・℃以下の部材を介して、走査結像光学系の各光学素子を保持することができる(請求項4)。このようにすると、光学箱の熱が走査結像光学系を構成する各レンズへ伝わりにくいので、これら光学素子相互の温度不均一を有効に軽減できる。
【0033】
上記請求項1〜4の任意の1に記載の光走査装置において「光偏向手段を保持する空間を放熱部材により閉ざし、この放熱部材を光学箱外に露出させる」ことができる(請求項5)。このように、光偏向手段で発生する熱を放熱手段により積極的に光学箱外へ放熱することにより、光学箱内の温度分布に生じる不均一をさらに軽減できる。
【0034】
請求項1〜5の任意の1に記載の光走査装置においてはまた「光偏向手段を保持する保持手段」を光学箱と別体に有し、保持手段が「光学箱への締結部のみで光学箱と接触する」ように構成することができる(請求項6)。このようにすると、光偏向手段の側から光学箱への伝導による熱の移動が最小限に押さえられ、光学箱内の温度分布の不均一をさらに効率的に軽減できる。
【0035】
上記請求項6記載の光走査装置においては「光偏向手段を保持する保持手段の光学箱への締結部を、走査結像光学系における光偏向手段に最も近いレンズを保持する光学箱の面内において、レンズと主走査方向に重ならない領域」に設けることが好ましい(請求項7)。
【0036】
請求項6の場合には、光偏向手段からの伝導による熱は、光偏向手段を保持する保持手段との締結部を介して光学箱に伝わるので、この部分において光学箱の温度が上昇する。従って、このような「温度上昇をする部分」に重なるように走査結像光学系のレンズが位置していると、このレンズの温度が高くなりやすい。このような理由で、請求項7記載の光走査装置のように「締結部を、走査結像光学系における光偏向手段に最も近いレンズを保持する光学箱の面内において、レンズと主走査方向に重ならない領域」に設定するのがよい。
【0037】
上記請求項6または7記載の光走査装置においては「光偏向手段を保持する保持部材の材質の熱伝導率を、光学箱の熱伝導率より大きくする」ことが好ましい(請求項8)。光偏向手段で発生し保持部材に伝わった熱が締結部へ至る以前に良好に放熱されるので、光学箱への伝熱が有効に軽減されるからである。
【0038】
光学箱は、光学系を収納する箱状の本体部分と、この本体部分を閉ざす蓋部材とを有するが、上記請求項1〜8の任意の1に記載の光走査装置において、光学箱の「少なくとも走査結像光学系を収納する空間を閉ざす蓋部材」の熱伝導率を、遮蔽壁の熱伝導率より大きくすることが好ましい(請求項9)。このようにすると、蓋部材を放熱部として有効に利用でき、光学箱内の温度上昇を有効に軽減できる。
【0039】
請求項1〜9の任意の1に記載の光走査装置において、複数の被走査面の各面は勿論「シングルビーム走査方式」で光走査できるが、被走査面の夫々を「マルチビーム走査方式」で光走査することもできる(請求項10)。この場合、マルチビーム走査方式で光走査を行う光ビームを放射する各光源は、半導体レーザアレイのように「複数の発光源を持つ」ものであることも(請求項11)、各光源を「各々が1以上の発光源を有する複数の光源部」で構成することもできる(請求項12)。
【0040】
請求項1〜12の任意の1に記載の光走査装置において「共通の光偏向手段により偏向された偏向光ビーム群は、複数の走査結像光学系により複数の被走査面に導かれて光スポットとして集光」される。走査結像光学系は「被走査面毎に互いに独立したもの」であることもできるが、これとは別に、2以上の走査結像光学系において、走査結像光学系を構成するレンズを共通化することもできる。
【0041】
請求項13記載の光走査装置はこのような場合であり「各走査結像光学系において光偏向手段に最も近いレンズが樹脂製のレンズで、複数の被走査面に向う偏向光ビームに対して共用される」ことを特徴とする。
【0042】
請求項1〜13の任意の1に記載の光走査装置において「走査結像光学系において、複数の被走査面に向う偏向光ビームに対して共用される、光偏向手段に最も近い樹脂製のレンズに入射して異なる被走査面へ向う光ビーム群が、光偏向手段の偏向反射面近傍の位置で主走査方向において重なる」ようにすることが好ましい(請求項14)。
【0043】
ここで「光偏向手段に最も近い樹脂製のレンズに入射して異なる被走査面へ向う光ビーム群」は、シングルビーム走査方式の場合には、異なる被走査面へ向う光ビームの総体であるが、マルチビーム走査方式においては、各被走査面へ複数の光ビームが向うので、このような複数組(各組の光ビームが同じ被走査面へ向う)の光ビームの総体である。従って、マルチビーム走査方式において同一の被走査面へ向う複数の光ビームも、請求項14記載の光走査装置においては「光偏向手段の偏向反射面近傍の位置で主走査方向において重なる」ことになる。
【0044】
この発明の画像形成装置は「複数の光源から放射された複数の光ビームを、これら光ビームに共通の光偏向手段の偏向反射面により同時に偏向させ、偏向光ビーム群を複数の走査結像光学系により複数の被走査面に導いて光スポットとして集光させ、各被走査面を光走査することにより、被走査面毎に互いに異なる色のトナーにより可視化されるべき静電潜像を書き込み、書込まれた複数の静電潜像を異なる色のトナーにより可視化し、可視化された各色のトナー画像を同一のシート状記録媒体に転写して、合成的に画像を形成する画像形成装置」であって、被走査面毎に互いに異なる色のトナーにより可視化されるべき静電潜像を書き込むための光走査装置として、請求項1〜14の任意の1に記載の光走査装置を用いることを特徴とする(請求項15)。
【0045】
即ち、この画像形成装置は、タイプとしては前述の特許文献1、2等に記載されたタイプのものであり得る。
【0046】
この発明の画像形成装置は、デジタル複写機やレーザプリンタ、レーザファクシミリ等として実施することができる。
【0047】
上記の如く、この発明は「光学箱内の不均一な温度分布を解消して均一な温度分布を実現する」ものではなく、不均一な温度分布が発生しても「その不均一の程度を有効に軽減する」ものである。
【0048】
このように、光学箱内において走査結像光学系を保持する領域における温度分布の不均一を有効に軽減できるので、走査結像光学系のうちで「光偏向手段に最も近いレンズ」を樹脂製のレンズとしても、このレンズの温度変動による光学特性の変動を有効に軽減できる。
【0049】
走査結像光学系の光学特性が温度変化によリ変化すると、例えば光走査による「走査線の長さ」が被走査面ごとに食い違うことが生じる。このような現象は、この発明では有効に軽減されることになる。
【0050】
上記「走査長さの変化」に対処する方法として、光走査による書込の開始側と終了側に各々受光手段を配し、各受光手段の受光時間差に基づき、各光ビームの画素周波数を調整して、被走査面相互の走査線長さを同じにする方法が知られているが(特開平9−58053号公報)、このような方法を、この発明の光走査装置においても併用して、走査線長さの食い違いをより有効に軽減させることができることは言うまでも無い。
【0051】
【発明の実施の形態】
以下、実施の形態を説明する。
図1は、光走査装置の実施の1形態を説明するための図である。
図1(a)は、図示の便宜上、光源から被走査面に至る光路を同一平面上に展開して描いている。
【0052】
光源1Aは半導体レーザである。光源1Aから放射された光ビームは、カップリングレンズ2Aにより以後の光学系に適したビーム形態に変換され、アパーチュア3Aを通過してビーム整形されたのち、シリンドリカルレンズ4Aにより副走査方向(図面に直交する方向)に集束されつつ、平行平板ガラス5Aを介して回転多面鏡6の偏向反射面に入射し、偏向反射面近傍に主走査方向に長い線像として結像する。
【0053】
偏向反射面に反射された光ビームは走査結像光学系7Aを構成するレンズ71A、72Aと防塵ガラス8Aを透過し、走査結像光学系7Aの作用により、被走査面9Aに向かって集光され、被走査面9A上に光スポットを形成する。
【0054】
同様に、半導体レーザである光源1Bから放射された光ビームは、カップリングレンズ2Bにより以後の光学系に適したビーム形態に変換され、アパーチュア3Bを通過してビーム整形されたのち、シリンドリカルレンズ4Bにより副走査方向に集束されつつ、平行平板ガラス5Bを介して回転多面鏡6の偏向反射面に入射し、偏向反射面近傍に主走査方向に長い線像として結像する。
【0055】
偏向反射面に反射された光ビームは走査結像光学系7Bを構成するレンズ71B、72Bと防塵ガラス8Bを透過し、走査結像光学系7Bの作用により、被走査面9Bに向かって集光され、被走査面9B上に光スポットを形成する。
【0056】
各被走査面9A、9B上に形成された光スポットは、回転多面鏡6の時計回りの等速回転に伴ない各被走査面を光走査するが、走査結像光学系7A、7Bはfθ特性等の等速化特性を有しており、光走査は等速的に行われる。
【0057】
被走査面9Aを光走査する光ビームは、書込開始に先立ちミラーmAにより反射されて受光素子10Aに導光されて検出される。被走査面9Bを光走査する光ビームは、書込開始に先立ちミラーmBにより反射されて受光素子10Bに導光されて検出される。これら受光素子10A、10Bの受光信号を基準とし、その所定時間後に各光走査による書込みが開始される。
【0058】
光源1Aから回転多面鏡6を介して被走査面9Aに至る光路上に配された光学素子2A、3A、4A、5A、7A、8Aと、光源1Bから回転多面鏡6を介して被走査面9Bに至る光路上に配された光学素子2B、3B、4B、5B、7B、8Bとは互いに「光学的に等価」である。また、走査結像光学系7A、7Bを構成する各レンズは何れも「樹脂製のレンズ」である。
【0059】
回転多面鏡6は「光偏向手段」として、これら2系統の光学素子に対して共通化されている。被走査面9A、9Bは実体的には光導電性の感光体である。
例えば、被走査面9Aに赤色画像を書込み、形成される静電潜像を赤色トナーで可視化し、被走査面9Bに黒色画像を書込み、形成される静電潜像を黒色トナーで可視化し、これら赤・黒2色のトナー画像を、同一のシート状記録媒体(転写紙や、オーバヘッドプロジェクタ用のプラスチックシート等)に重ね合せて転写・定着すれば赤黒2色画像を形成できる。
【0060】
図1(a)において、符号100は「光走査装置の光学系を収納する光学箱」を示す。光学箱100の内部空間は、少なくとも、光偏向手段6を含む部分100Cと、走査結像光学系を含む部分100A、100Bとが、遮蔽壁11A、11Bにより空間的に相互に遮蔽されている。そして、光偏向手段6が保持される空間100Cに対する各光ビームの入射および射出は、遮蔽壁11A、11Bの一部をなす平行平板ガラス5A、5Bを介して行われる。
【0061】
即ち、図1(a)に示す光走査装置は、複数の光源1A、1Bから放射された複数の光ビームを、これら光ビームに共通の光偏向手段6の偏向反射面により同時に偏向させ、偏向光ビーム群を複数の走査結像光学系7A、7Bにより複数の被走査面9A、9Bに導いて光スポットとして集光させ、各被走査面9A、9Bを光走査することにより、被走査面毎に互いに異なる色のトナーにより可視化されるべき静電潜像を書き込む光走査装置であって、各走査結像光学系7A、7Bにおいて光偏向手段6に最も近いレンズ71A、71Bが樹脂製のレンズであり、光走査装置の光学系を収納する光学箱100の内部空間において、少なくとも、光偏向手段6を含む部分100Cと、走査結像光学系を含む部分100A、100Bとが遮蔽壁11A、11Bにより空間的に相互に遮蔽され、光偏向手段6が保持される空間に対する各光ビームの入射および射出が、遮蔽壁11A、11Bの一部をなす平行平板ガラス5A、5Bを介して行われる(請求項1)。
【0062】
なお、平行平板ガラス5A、5Bは、反射によるゴースト光が光走査に影響するのを避けるため、走査結像光学系7A、7Bの光軸に対し、それぞれ副走査方向に所定角傾けて設けられている。
【0063】
上には、光学箱100に遮蔽壁を設ける構造を示したが、回転多面鏡6を「光ビームを通過させるための平行平板ガラスを具備したケース」に収納し、このケースを遮蔽壁として、走査結像光学系に対して回転多面鏡を熱的に遮蔽する構成としても良い。
【0064】
カップリングレンズ2A、2Bによりカップリングされた各光ビームのビーム形態は「同じビーム形態」であり、このビーム形態は「平行ビーム」となることも、「収束性もしくは発散性のビーム」となることもできる。
【0065】
図1(a)に即して説明したのは、2面の被走査面9A、9B、即ち、感光体を2個用いる例であるが、後述するように、図1(a)の光学配置を副走査方向(図1(a)で図面に直交する方向)に2段に配列し、各光源からの光路を調整することにより、4面の被走査面(4個の感光体)を同時に光走査するようにできる(図5参照)。
【0066】
図1(b)は、図1(a)に示す光学配置において、回転多面鏡6から防塵ガラス8Aに至る「光学箱内部」の様子を示している。
光学箱100は、光学箱本体部101と蓋部材102とで閉空間を形成するようになっている。光学箱本体部1001は上部が開放した箱状であり、その底部にレンズ71A、72Aが、レンズ保持部材710A、720Aを介して固定的に設けられており(走査結像光学系7Bの保持も同様である)、上記底部に穿設された光ビーム射出用の窓を塞ぐように防塵ガラス8Aが固設されている。
【0067】
光学箱本体部101にはまた光路折り返しミラー12Aが配置されており、走査結像光学系7Aを透過した光ビームを反射して光路を折曲げ、防塵ガラス8Aから射出させる(勿論、走査結像光学系7Bの側も同様になっている)。
【0068】
光学箱本体部101の回転多面鏡6を設けられる空間部分100Cは、遮蔽壁11Aにより走査結像光学系7Aを設けられた空間部分100Aと隔絶され、平行平板ガラス5Aは遮蔽壁11Aの一部をなしている。同様に、走査結像光学系7Bを設けられた空間部分100Bは遮蔽壁11Bにより空間部分100Cと隔絶され、平行平板ガラス5Bは遮蔽壁11Bの一部をなしている。
【0069】
さて、回転多面鏡6は「ポリゴンミラー6aを回転駆動するモータ6b、このモータ6bを駆動制御する基盤6cでの発熱」が大きい。基盤6cは、図1(b)に示すように、光学箱本体部101外に出すなどして、光学箱内の温度上昇への影響を低減できるが、モータ6bの発熱による温度上昇は発生する。
【0070】
モータ6bにおける発熱は、空間部分100Cに温度上昇を齎すが、この温度上昇の、空間部分100A、100B側への影響は、遮蔽壁11A、11Bにより有効に軽減され、走査結像光学系の樹脂製のレンズ、特に回転多面鏡に最も近いレンズ71Aや71Bへの影響が有効に軽減される。
【0071】
図1の実施の形態において、遮蔽壁11A、11Bは光学箱本体部101と同一材料で一体に形成されている。従って、光学箱本体部101における熱伝導率は、遮蔽壁11A、11Bの部分の熱伝導率と同じである(請求項2)。
【0072】
例えば、光学箱本体部101と遮蔽壁11A、11Bとを共に熱伝導率が高いアルミニウム(熱伝導率:209W/m・℃)で形成すると、回転多面鏡6(のモータ6b)からの熱は、走査結像光学系7A、7Bを保持する空間100A、100Bへ、光学箱本体部を介した伝導により伝わり易いが、これらの空間部分100A、100Bを構成する光学箱本体部もアルミニウムであるため熱を吸収・放出し易く、走査結像光学系7A、7Bを保持する部分の温度分布を均一に近いものとし易い。
【0073】
逆に、遮蔽壁11A、11Bと光学箱本体部101を共に樹脂(熱伝導率:0.2W/m・℃程度)で構成すると、走査結像光学系7A、7Bを保持する空間部分100A、100Bでは熱の吸収・放出が起こり難いが、遮断壁11A、11Bも樹脂性であるから回転多面鏡6側からの熱も空間部100A、100B側へ伝わり難く、走査結像光学系7A、7Bの保持された空間100A、100B内に温度分布の不均一を発生させ難い。
【0074】
あるいは、光学箱本体部101と遮蔽壁11A、11Bとを別材料で構成する場合には、光学箱本体部101を熱伝導率の大きいアルミニウムで構成し、遮蔽壁11A、11Bを熱伝導率の小さい樹脂で構成するのがよい。
【0075】
このようにすると、回転多面鏡6の側からの熱は、遮断壁11A、11Bを介して走査結像光学系7A、7Bを保持する空間100A、100B側へ伝わり難く、その一方、走査結像光学系7A、7Bを保持する部分がアルミニウムであるため、回転他面鏡6のモータ6bで発生する熱を吸収・放出しやすく、空間100A、100B内の温度を均一化し易い。
【0076】
これとは逆に、光学箱本体部101を樹脂で構成し、遮蔽壁11A、11Bをアルミニウムで構成すると、回転多面鏡6側からの熱が遮蔽壁11A、11Bにおける熱伝導により走査結像光学系7A、7B側へ伝わり易いのに対し、光学箱本体部は熱伝導率が極めて小さいので、熱伝導による熱の吸収・放出が緩慢であり、空間100A、100B内に不均一な温度分布を生じやすい。
【0077】
上記のように、遮蔽壁11A、11Bと光学箱本体部101を共に樹脂(熱伝導率:0.2W/m・℃程度)で構成する場合は、請求項3記載の光走査装置の実施の1形態となる。即ち、この場合、光偏向手段の保持部と、走査結像光学系を構成する各光学素子の保持部との間の材質(光学箱本体部101の材質)が、熱伝導率:1W/m・℃以下の材質である。この場合上記の如く、走査結像光学系7A、7Bの保持された空間100A、100B内に温度分布の不均一を発生させ難い。
【0078】
図1(b)に符号710A、720A等で示すレンズ保持部材は、光学箱本体部101と同一材料で光学箱本体部と一体的に形成することもできるし、別部材として光学箱本体部101の底部に固設することもできる。何れの場合にしても、レンズ保持部材710A等は、熱伝導率:1W/m・℃以下であることが好ましい(請求項4)。
【0079】
上述した「光学箱本体部101と遮蔽壁11A、11Bをともに樹脂材料で構成する場合」には、レンズ保持部材710A等を光学箱本体部101と同一材料で光学箱本体部と一体的に形成することで、この条件は自動的に満足される。
光学箱本体部101と遮蔽壁11A、11Bのうちの、少なくとも光学箱本体部101をアルミニウムで構成する場合には、レンズ保持部材710A等を樹脂で構成することにより、光学箱本体部101からレンズ71A、72A等への伝導による伝熱をより有効に軽減させることができる。
【0080】
図2は、図1に示した実施の形態の変形例を特徴部分のみ、図1(b)に倣って示している。繁雑を避けるため、混同の虞がないと思われるものについては図1におけると同一の符号を付した。
【0081】
この実施の形態においては、光学箱の蓋部材102の中央部が切り欠かれ、切り欠かれた部分から、遮蔽壁11A、11Bの上端部が外部へ伸びだし、その上端部側の開口が放熱部材13により閉ざされている。即ち、放熱部材13は光学箱の外部に露呈している(請求項5)。
【0082】
このようにすると、空間部100C内の熱の一部を有効に光学箱外に放出可能であり、光偏向手段での発熱に起因する光学箱内の温度変化を更に低減できる。
必要に応じて放熱部材13上にファンなどで冷却風をおくり空冷しても良い。
【0083】
図1、図2に示した実施の形態は何れも、前述の如く、遮蔽壁11A、11Bを樹脂のように熱伝導率の極めて小さい材質で形成することができる。このような場合、光学箱本体部の上部を覆う蓋部材102を「アルミニウムのように熱伝導率の大きい材質」で構成することができる(請求項9)。このようにすると、蓋部材102を介して光学箱内部の熱をより有効に放熱でき、光学箱内部の温度変化を有効に軽減できる。但し、この場合、遮蔽壁と蓋部材との間は適当な断熱構造とし、遮蔽壁から蓋部材への熱の伝播が生じないようにするのがよい。
【0084】
図3は請求項6記載の光走査装置の実施の1形態を説明するための図である。
【0085】
繁雑を避けるため、混同の虞がないと思われるものについては図1におけると同一の符号を付し、これらについての説明は図1の説明を援用する。
【0086】
図3の実施の形態が図1のものと異なる部分は以下の点にある。
即ち、光偏向手段6(この例でも回転多面鏡である)を保持する保持手段120を光学箱110と別体に有し、保持手段120は、光学箱110への締結部のみで光学箱110と接触する(請求項6)。
【0087】
図3(a)に示すように、光偏向手段としての回転多面鏡6はハウジング6H内に収納され、平行平板ガラス5A、5Bはハウジング6Hに設けられた窓を塞ぐように設けられている。即ち、ハウジング6Hの側壁部が「光偏向手段6を含む部分と、走査結像光学系7A、7Bを含む部分とを空間的に遮蔽する遮蔽壁」を構成する。
【0088】
光学箱110(光学箱本体部分が示されている)の底部には、図3(a)に示すように、ハウジング6Hを、図の下方から嵌入させるための穴110Aが開口している。
【0089】
回転多面鏡6を収納したハウジング6Hは、図3(b)に示すように基板6c上を覆うようにして回転多面鏡6を収納し、基板6cは保持手段120に固定されている。
【0090】
保持手段120は長方形状の板状であって、図3(a)に示すように、図の上下方向を長手方向とするように設けられる。保持手段120の長手方向の両端部は締結部120A、120Bをなし、この締結部120A、120Bにおいてのみ光学箱110の底部裏面に接触し、締結螺子n1、n2で光学箱120に締結固定されている。
【0091】
また、光偏向手段6を保持する保持手段120の光学箱110への締結部120A、120Bは、走査結像光学系7A、7Bを保持する光学箱110の面内において、レンズ7A、7Bと「主走査方向に重ならない領域(図3(a)に示す鎖線SAより図の上方の領域および鎖線SBよりも図の下方の領域)」に設けられている(請求項7)。
【0092】
光偏向手段6からの熱は、走査結像光学系7A、7Bから離れた締結部120A、120Bのみで光学箱110に伝わるため、走査結像光学系の各レンズの温度変化は小さく、特に光偏向手段に最も近い樹脂製のレンズ71A、71Bへの熱の影響を軽減できる。
【0093】
光学箱110は「樹脂のような熱伝導率の小さい材料」で構成することができるが、この場合、光偏向手段6を保持する保持部材120を「アルミニウムのような熱伝導率の大きい材料で構成することができる(請求項8)。
【0094】
このようにすると、回転多面鏡6のモータや基板6cで発生する熱の多くを、保持部材120を通じて放熱できる。
【0095】
図3に示す実施の形態では、回転多面鏡6を、平行平板ガラス5A、5Bを具備したハウジング6Hに収納し、光学箱内の空間に対して熱的に遮蔽しているが、図1と同様、遮蔽壁11A、11Bを設けて光学箱内の空間を遮蔽し、平行平板ガラス5A、5Bを遮蔽壁11A、11Bに設ける一方、回転多面鏡のみを保持部材120に保持させるようにしても良い。
【0096】
図3の形態においても、光学箱110の、少なくとも走査結像光学系を収納する空間を閉ざす蓋部材(図示されず)の熱伝導率を、光学箱本体部の熱伝導率より大きく設定することができる(請求項9)。
【0097】
今まで説明した実施の形態では、光走査はシングルビーム走査方式であるとしてきた。しかし例えば、光源1A、1Bとして半導体レーザアレイのように「複数の発光源を有する」ものを用いると、各被走査面9A、9B上に「副走査方向に分離した複数の光スポット」を形成することができ、このようにして、各被走査面9A、9Bをマルチビーム走査方式で光走査することができる(請求項10、11)。
【0098】
各被走査面をマルチビーム走査方式で光走査するのはまた「各光源を、各々が1以上の発光源を有する複数の光源部で構成する」ことによっても行うことができる(請求項12)。
【0099】
このようなマルチビーム走査方式による光走査を、図4(a)を参照して説明する。光走査装置は、図1のものと類似のものが想定され、回転多面鏡を共通にする2系統の光学系により、2面の被走査面が同時にマルチビーム走査方式で光走査されるのであるが、図示の簡単のため、図4(a)には1面の被走査面の光走査を描いてある。
【0100】
図4(a)において、符号31で示す光源装置は、2個の半導体レーザと、これら半導体レーザから放射された光ビームをカップリングする2個のカップリングレンズとを有する。即ち、各半導体レーザは「光源を構成する2個の光源部」をなす。
【0101】
各半導体レーザから放射され対応するカップリングレンズによりカップリングされた2本の光ビームは、シリンドリカルレンズ32により光偏向手段である回転多面鏡33の同一の偏向反射面位置に「互いに副走査方向に分離した、主走査方向に長い線像」として結像する。このとき、各半導体レーザからの2本の光束は、偏向反射面近傍の位置の略1点において主走査方向に交叉する。即ち、副走査方向である回転多面鏡33の回転軸方向から見ると、これら光ビームが「偏向反射面近傍の位置で主走査方向において重なる」ことになる(請求項14)。
【0102】
回転多面鏡33により偏向された各光ビームは、走査結像光学系35を構成するレンズ34A、34B(これらは樹脂製のレンズである)を透過し、光路折り返しミラー36により光路を折り返されて、被走査面の実体をなす光導電性の感光体37上に向って集光し、副走査方向に分離した2個の光スポットを形成し、被走査面をマルチビーム走査方式で光走査する。
【0103】
図4(b)上図は、偏向反射面に異なる位置で入射する場合を示している。2本の光束(主光線を実線と破線で示す)が被走査面37の同一位置P0に到達するときの偏向反射面の位置を、実線の光ビームにつきD1、破線の光ビームに対してD2とすると、図4(b)上図の場合、結像位置P0に至る「走査レンズ34A、34Bを通過する光路」が大きく異なり、光路の差により光学作用も異なるため、結像位置P0において形成される光スポットのスポット径や倍率等が、実線と破線の光ビームで異なったものとなり易く、特に、走査線ピッチの像高間変動に対する影響が大きく、走査線曲がりが発生し易い。
【0104】
これに対し、図4(b)の下図に示すように、光源側からの2本の光ビームが偏向反射面近傍で主走査方向に交わるようにすると、被走査面37上の結像位置P0に至る光路は、実線・破線の各光ビームに対して略同一となり、走査線曲がりを効果的に低減する事ができる。また、偏向手段33から被走査面側における各部品のばらつきによる光ビーム間の「主走査方向の書込位置変動」は、全光ビームで略同量となり、光ビーム間での主走査方向の書込位置ずれを抑制できる。
【0105】
更に、同じ結像位置に結像する全光ビームが「走査光学レンズの主走査方向の略同じ位置を通過する」ことにより、走査結像レンズを構成する走査レンズの収差の影響を小さく抑えることができ、主走査方向の結像位置を各ビームとも精度良く合致させることができ、同期検知後、全光ビームに共通に遅延時間を設定しても、書込始め像高での主走査方向の位置ずれを抑えることが可能となる。
【0106】
また、複数の光ビームが偏向反射面近傍の略1点で主走査方向に重なるようにすると、偏向反射面の大きさを最小にでき、回転多面鏡の内接円半径を最小にできる。
【0107】
図5は、画像形成装置であるフルカラー画像形成用のタンデム式の画像形成装置の、実施の1形態を示している。
図5において、符号50で示す部分は「光学箱」を示し、この光学箱50内に光走査装置の光学系が配置されている。この実施の形態において、光走査装置は図1に即して説明した「光源から被走査面に至る2系統の光学系が、回転多面鏡を共有するように構成」したものを、副走査方向(回転多面鏡の回転軸方向)に2セット重ねた構成となっている。
【0108】
即ち、図において符号51、52は回転多面鏡のポリゴンミラーを示す。これらポリゴンミラー51、52は、共通の回転軸に設けられ、互いに一体となって回転する。符号53、54、55、56で示すのは、それぞれ走査結像光学系であって、この例でもそれぞれ2枚の樹脂製のレンズで構成されている。
【0109】
ポリゴンミラー52で偏向される偏向光ビームLY、LKは、それぞれイエロー画像、黒画像を書き込むための光ビームであり、これらは図の如くそれぞれの光路を「3枚の光路折り曲げミラー」により順次折り曲げられて、被走査面の実体をなす光導電性の感光体60Y、60Kに光スポットを形成し、これら感光体60Y、60Kを光走査する。
【0110】
ポリゴンミラー51で偏向される偏向光ビームLM、LCは、それぞれマゼンタ画像、シアン画像を書き込むための光ビームであり、これらは図の如くそれぞれの光路を「3枚の光路折り曲げミラー」により順次折り曲げられて、被走査面の実体をなす光導電性の感光体60M、60Cに光スポットを形成し、これら感光体60M、60Cを光走査する。
【0111】
各色画像の書き込みと可視化、転写等は何れも同じであるので、イエロー画像の場合につき説明すると、感光体60Yを囲繞して、帯電手段601、現像手段602、転写手段603、クリーニング手段604が設けられている。
【0112】
感光体60Yは帯電手段6012より均一帯電され、光ビームLYによる光スポットで光走査されてイエロー画像を書き込まれ、これに対応する静電潜像がネガ潜像として形成される。形成された静電潜像は現像手段602でイエロートナーにより反転現像され、感光体60Y上にイエロートナー画像が形成される。
【0113】
同様にして、感光体60M、60C、60Kにはマゼンタトナー画像、シアントナー画像、黒トナー画像が形成される。
【0114】
シート状記録媒体である転写紙はカセットCT内から給紙されて、レジストローラ90により所定のタイミングで搬送ベルト80上に乗せ掛けられ、チャージャ81により搬送ベルト80に静電的に吸着させられる。搬送ベルト80により図の左方へ搬送される転写紙には、転写手段603により感光体60Yからイエロートナー画像が転写され、同様にして、感光体60Mからマゼンタトナー画像、感光体60Cからシアントナー画像、感光体60Kから黒トナー画像が順次転写される。
【0115】
これら各色トナー画像は転写紙上で重なり合って「フルカラー画像」を構成する。イエロートナー画像転写後の感光体60Yはクリーニング手段604によりクリーニングされる。他の感光体も同様にしてクリーニングされる。
【0116】
フルカラー画像を形成された転写紙は、次いで除電器82により除電され、自身の腰の強さにより搬送ベルトア80から分離して定着装置91へ進み、定着装置においてフルカラー画像を定着されたのち、排出ローラ92によりトレイ93上に排出される。
【0117】
このようなタンデム式の画像形成装置においても、図1の実施の形態と同様に、光学箱50内に遮蔽壁を形成したり、あるいは図3に示した実施の形態のように、光偏向手段を光学箱と別体の保持手段で保持し、保持手段と光学箱が締結部でのみ相互に接触するようにするなど、図1、図2、図3の実施の形態と同様の構成・光学箱等の材質を採用することにより、走査結像光学系を構成する樹脂製のレンズへの光偏向手段側からの熱の影響を有効に軽減できる。
【0118】
図6にフルカラー画像を形成するためタンデム式の画像形成装置の、実施の別形態を示す。図6(a)は、図1の描き方に倣って、光源から被走査面に至る光路を同一平面上に展開して描いている。
この画像形成装置は、光走査装置として請求項13記載のものを用いたものである。即ち、光走査装置は、各走査結像光学系において、光偏向手段に最も近いレンズが樹脂製のレンズであって、複数の被走査面に向う偏向光ビームに対して共用されることを特徴とする。
【0119】
図6(a)において、符号1Yは「イエロー画像を書き込むための光ビームを放射する光源」としての半導体レーザ、符号2Yは光源1Yからの光をカップリングするカップリングレンズ、符号3Yはカップリングレンズ2Yによりカップリングされた光ビームに対するビーム整形を行うアパーチュア、符号4Yはアパーチュア3Yによりビーム整形された光ビームを副走査方向へ集束させ、光偏向手段としての回転多面鏡6Aの偏向反射面位置に「主走査方向に長い線像」として結像させるシリンドリカルレンズをそれぞれ示す。
【0120】
図6(a)は、副走査方向から見た光学配置であるが、光源から回転多面鏡6Aに至るまでの間には、イエロー画像を書き込むための光ビームに関する光源・光学素子1Y〜4Yに、マゼンタ画像を書き込むための光ビームを放射する光源・光学素子1M〜4M、シアン画像を書き込むための光ビームを放射する光源・光学素子1C〜4C、黒画像を書き込むための光ビームを放射する光源・光学素子1K〜4Kが重なり合って配設されている。
【0121】
各光源1Y〜1Kから放射された4本の光ビームは平行平板ガラス5を透過し、これら4本の光ビームに共通化された回転多面鏡6Aの偏向反射面位置に「副走査方向に互いに分離した4つの線像」として結像し、偏向反射面により反射された各光ビームは回転多面鏡6Aの等速回転により、等角速度的に同時に偏向される。
【0122】
4本の偏向光ビームは、図6(b)に示すように光ビームLY、LM、LC、LKであり、これら光ビームに共通化された樹脂製のレンズ71を透過する。 光ビームLYは光路折曲げミラーm1Y、m2Yを介して樹脂製のレンズ72Yに入射し、被走査面60Y(の実体をなす光導電性の感光体)上に光スポットを形成し、被走査面60Yを光走査してイエロー画像を書き込む。この書き込みによりイエロー画像に対応する静電潜像が形成される。
【0123】
光ビームLMは光路折曲げミラーm1M、m2Mを介して樹脂製のレンズ72Mに入射し、被走査面60M上に光スポットを形成し、被走査面60Mを光走査してマゼンタ画像を書き込む。この書き込みによりマゼンタ画像に対応する静電潜像が形成される。
【0124】
光ビームLCは光路折曲げミラーm1C、m2Cを介して樹脂製のレンズ72Cに入射し、被走査面60C上に光スポットを形成し、被走査面60Yを光走査してシアン画像を書き込む。この書き込みによりシアン画像に対応する静電潜像が形成される。
【0125】
光ビームLKは光路折曲げミラーm1K、m2Kを介して樹脂製のレンズ72Kに入射し、被走査面60K上に光スポットを形成し、被走査面60Kを光走査して黒画像を書き込む。この書き込みにより黒画像に対応する静電潜像が形成される。
【0126】
このようにして各感光体に形成される静電潜像は、図5の画像形成装置の場合と同様にして対応する色のトナー画像として可視化され、転写紙上に転写・定着されてフルカラー画像が得られる。
【0127】
この実施の形態において走査結像光学系は、樹脂製のレンズ71と72Yの組合せ、レンズ71と72Mの組合せ、レンズ71と72Cの組合せ、レンズ71と72Kの組合せによる4組であり、これらのうちで樹脂製のレンズ71が、複数の被走査面60Y〜60Kに向う4本の偏向光ビームLY〜LKに対して共用される(請求項13)。
【0128】
この実施の形態の場合にも、光源1Y〜1Kを各々「半導体レーザアレイ」とすることにより、被走査面60Y〜60Kをマルチビーム方式で光走査することができる。あるいは、各被走査面に対する光源を、図4(a)のように構成し、各光源部からの光ビームが「回転多面鏡6Aの偏向反射面近傍の位置で主走査方向において重なる」ようにしてもよい。
【0129】
さらには、光源から回転多面鏡に至る間の光路を「副走査方向から見て互いに角度を持つ」ようにし、各光源からの光ビームが「回転多面鏡6Aの偏向反射面近傍の位置で主走査方向において重なる」ようにしてもよい。
【0130】
図6において、符号200は光走査装置の光学系を収納する光学箱を示しているが、光走査装置の光学系を収納する光学箱200の内部空間において、少なくとも、光偏向手段である回転多面鏡6Aを含む部分200Bと、走査結像光学系71、72Y〜72Kを含む部分200Aとが、遮蔽壁11により空間的に相互に遮蔽され、光偏向手段6Aが保持される空間200Bに対する各光ビームLY〜LKの入射および射出が、遮蔽壁11の一部をなす平行平板ガラス5を介して行われる(請求項1)。
【0131】
この実施の形態においても、図1〜図3の実施の形態と同様、光学箱200において走査結像光学系を保持する部分の熱伝導率を、遮蔽壁における平行平板ガラス以外の部分の熱伝導率以上としたり(請求項2)、光偏向手段の保持部と、走査結像光学系を構成する各光学素子の保持部との間の材質を熱伝導率:1W/m・℃以下の材質として光学箱を形成したり(請求項3)、熱伝導率:1W/m・℃以下の部材を介して、走査結像光学系の各光学素子を保持する(請求項4)ことにより、光偏向手段で発生する熱が樹脂製のレンズ71や72Y〜72K、特に光偏向手段に最も近い樹脂製のレンズ71に影響するのを有効に軽減できる。
【0132】
また、図2の実施の形態と同様に、光偏向手段を保持する空間200Bを放熱部材により閉ざし、この放熱部材を光学箱外に露出させることも(請求項5)、図3の実施の形態と同様に、光偏向手段6Aを保持する保持手段を光学箱と別体にし、保持手段が光学箱への締結部のみで光学箱と接触するようにしたり、光偏向手段6Aを保持する保持手段の光学箱への締結部を、走査結像光学系における光偏向手段に最も近いレンズを保持する光学箱の面内において、レンズと主走査方向に重ならない領域に設けたり、光偏向手段を保持する保持部材の材質の熱伝導率を、光学箱の熱伝導率より大きくすることもでき(請求項6〜8)、光学箱200の、少なくとも走査結像光学系を収納する空間200Aを閉ざす蓋部材の熱伝導率を、遮蔽壁11の熱伝導率より大きくしたり(請求項9)することにより、走査結像光学系が熱に影響されるのを有効に軽減させることができる。
【0133】
【発明の効果】
以上に説明したように、この発明によれば、新規な光走査装置および画像形成装置を実現できる。この発明の光走査装置を用いる画像形成装置では、光偏向手段により発生する熱の、走査結像光学系、就中「光偏向手段に最も近いレンズ」への影響が有効に軽減されるので、走査結像光学系における光偏向手段に最も近いレンズを樹脂製としても、樹脂製のレンズの温度変化に伴なう色ずれや色相変化等の問題を有効に軽減させることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】光走査装置の実施の1形態を説明するための図である。
【図2】図1の実施の形態の変形例を特徴部分のみ示す図である。
【図3】光走査装置の実施の別形態を説明するための図である。
【図4】被走査面をマルチビーム走査方式で光走査する場合の光学系の構成の1例を説明するための図である。
【図5】フルカラー画像を形成するタンデム式の画像形成装置の実施の1形態を説明するための図である。
【図6】フルカラー画像を形成するタンデム式の画像形成装置の実施の別形態を説明するための図である。
【符号の説明】
6 回転多面鏡(光偏向手段)
5A、5B 平行平板ガラス
7A、7B 走査結像光学系
9A、9B 被走査面
11A、11B 遮蔽壁
100 光学箱
Claims (15)
- 複数の光源から放射された複数の光ビームを、これら光ビームに共通の光偏向手段の偏向反射面により同時に偏向させ、偏向光ビーム群を複数の走査結像光学系により複数の被走査面に導いて光スポットとして集光させ、各被走査面を光走査することにより、被走査面毎に互いに異なる色のトナーにより可視化されるべき静電潜像を書き込む光走査装置において、
各走査結像光学系において、光偏向手段に最も近いレンズが樹脂製のレンズであり、光走査装置の光学系を収納する光学箱の内部空間において、少なくとも、光偏向手段を含む部分と、走査結像光学系を含む部分とが、遮蔽壁により空間的に相互に遮蔽され、上記光偏向手段が保持される空間に対する各光ビームの入射および射出が、上記遮蔽壁の一部をなす平行平板ガラスを介して行われることを特徴とする光走査装置。 - 請求項1記載の光走査装置において、
光学箱において走査結像光学系を保持する部分の熱伝導率を、遮蔽壁における平行平板ガラス以外の部分の熱伝導率以上としたことを特徴とする光走査装置。 - 請求項1または2記載の光走査装置において、
光偏向手段の保持部と、走査結像光学系を構成する各光学素子の保持部との間の材質を、熱伝導率:1W/m・℃以下の材質として、光学箱を形成したことを特徴とする光走査装置。 - 請求項1または2記載の光走査装置において、
熱伝導率:1W/m・℃以下の部材を介して、走査結像光学系の各光学素子を保持することを特徴とする光走査装置。 - 請求項1〜4の任意の1に記載の光走査装置において、
光偏向手段を保持する空間を放熱部材により閉ざし、この放熱部材を光学箱外に露出させたことを特徴とする光走査装置。 - 請求項1〜5の任意の1に記載の光走査装置において、
光偏向手段を保持する保持手段を光学箱と別体に有し、上記保持手段は、上記光学箱への締結部のみで上記光学箱と接触することを特徴とする光走査装置。 - 請求項6記載の光走査装置において、
光偏向手段を保持する保持手段の光学箱への締結部を、走査結像光学系における光偏向手段に最も近いレンズを保持する上記光学箱の面内において、上記レンズと主走査方向に重ならない領域に設けたことを特徴とする光走査装置。 - 請求項6または7記載の光走査装置において、
光偏向手段を保持する保持部材の材質の熱伝導率が、光学箱の熱伝導率より大きいことを特徴とする光走査装置。 - 請求項1〜8の任意の1に記載の光走査装置において、
光学箱の、少なくとも走査結像光学系を収納する空間を閉ざす蓋部材の熱伝導率が、遮蔽壁の熱伝導率より大きいことを特徴とする光走査装置。 - 請求項1〜9の任意の1に記載の光走査装置において、
複数の被走査面を、それぞれマルチビーム走査方式で光走査することを特徴とする光走査装置。 - 請求項10記載の光走査装置において、
マルチビーム走査方式で光走査を行う光ビームを放射する各光源が、複数の発光源を持つことを特徴とする光走査装置。 - 請求項10記載の光走査装置において、
マルチビーム走査方式で光走査を行う光ビームを放射する各光源が、各々が1以上の発光源を有する複数の光源部で構成されることを特徴とする光走査装置。 - 請求項1〜12の任意の1に記載の光走査装置において、
各走査結像光学系において、光偏向手段に最も近いレンズが樹脂製のレンズであって、複数の被走査面に向う偏向光ビームに対して共用されることを特徴とする光走査装置。 - 請求項1〜13の任意の1に記載の光走査装置において、
走査結像光学系において、複数の被走査面に向う偏向光ビームに対して共用される、光偏向手段に最も近い樹脂製のレンズに入射して異なる被走査面へ向う光ビーム群が、光偏向手段の偏向反射面近傍の位置で主走査方向において重なることを特徴とする光走査装置。 - 複数の光源から放射された複数の光ビームを、これら光ビームに共通の光偏向手段の偏向反射面により同時に偏向させ、偏向光ビーム群を複数の走査結像光学系により複数の被走査面に導いて光スポットとして集光させ、各被走査面を光走査することにより、被走査面毎に互いに異なる色のトナーにより可視化されるべき静電潜像を書き込み、書込まれた複数の静電潜像を異なる色のトナーにより可視化し、可視化された各色のトナー画像を同一のシート状記録媒体に転写して、合成的に画像を形成する画像形成装置において、
被走査面毎に互いに異なる色のトナーにより可視化されるべき静電潜像を書き込むための光走査装置として、請求項1〜14の任意の1に記載の光走査装置を用いることを特徴とする画像形成装置。
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- 2002-11-08 JP JP2002325535A patent/JP2004157480A/ja active Pending
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