JP2004152172A - 情報処理装置、画像データ処理方法、画像データ処理プログラム、及び記憶媒体 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】情報処理装置100は、CPU101と、ROM102と、RAM103と、表示部104と、入力部105と、メディア交換型記録部106と、ネットワーク/通信部107と、カメラ部108とを備え、それらがシステムバス109を介して互いに接続されている。RAM103またはメディア交換型記録部106に装着されるカードメモリーに表示した画像データのキャッシュデータを保存し、画像の再生表示の際にはキャッシュデータに基づいて行うとともに不要なキャッシュデータは削除する。
【選択図】 図1
Description
【発明の属する技術分野】
記録手段に記録した画像データ基づいて画像を再生表示する情報処理装置及び情報処理装置のキャッシュ制御方法に関する。
【0002】
【従来の技術】
近年、デジタルカメラやPDA(Personal Digital Assistant:携帯情報端末)、携帯電話等の携帯型情報処理装置で静止画や動画等のコンテンツを再生表示したり、編集加工したりする利用方法が普及しつつある。例えば、「サムネイル」と呼ばれる縮小画像を携帯型情報処理装置の表示画面に一覧表示し、表示されたサムネイルの中から選択したサムネイルに対応するコンテンツを拡大して再生表示したり、コンテンツの編集や加工を行ったり、スライドショウの再生を行ったり、更にはコンテンツを電子メールに添付して通信回線を介して第三者へ送信したりすることも可能になっている。
【0003】
また、デジタルカメラの高画素化が進んでおり、これに伴って扱う画像のデータ量は膨大なものとなってきている。このようなデータ量の大きな画像の記録再生や編集加工を行うために、携帯型情報処理装置に対してより高い処理性能とより大きい記憶容量が要求されてきている。
【0004】
しかしながら、特に小型の携帯型情報処理装置においては、コストやサイズの面から、処理性能及び記憶容量ともに制約が多いのが現状である。このため、画像の記録又は再生に要する長い処理時間やメモリ不足などがユーザに操作性の点で不快感を与えたり、不便を強いたりする機会は少なくない。
【0005】
現在、これらの問題点を解決すべく、幾つかの解決策が提案されている。
【0006】
その1つに、デジタルカメラにおいて、撮影した画像を表示させた状態から順コマ送りや逆コマ送りの指示をユーザが入力する以前に、記憶媒体に圧縮画像として記録された画像データを先読みして伸張処理し、伸張処理後の画像データをメモリに保持しておき、記憶媒体に記録された圧縮画像を再生表示する際の待ち時間の軽減を図るものがある。(例えば、特許文献1参照)
また、メモリカードに格納されている撮影画像のうち、例えば、その日に撮影された画像のみについて、処理の空き時間を利用してサムネイル画像を作成することにより、メモリ容量の削減と、再生表示する際の待ち時間の軽減とを図る情報処理装置がある。(例えば、特許文献2参照)
さらにまた、画像の特徴量に基づいて、類似度が高い順に複数画像を一覧表示する類似画像検索装置において、一度表示された画像データをキャッシュしておくことで、再度表示が必要になったときには高速に画像を表示すると共に、キャッシュの空き容量や画像の使用頻度に基づいてキャッシュされた画像を削除することでメモリ領域の利用効率化を図るものがある。(例えば、特許文献3参照)
【0007】
【特許文献1】
特開2002−101329号公報
【特許文献2】
特開平10−178609号公報
【特許文献3】
特開2000−148795号公報
【0008】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、特許文献1に記載された例の場合には、操作順序や表示順序がある程度予測できる場合には一定の効果があるものの、ユーザが好む画像や関心が深い画像など、表示頻度の高い画像であっても予測できない画像を待ち時間なく再生表示することはできないという問題がある。
【0009】
また、特許文献2に記載された例の場合には、記録日(撮影日)に基づいてサムネイル画像の作成対象を決定しており、必ずしもユーザが所望する画像とは一致せず、特許文献1に記載された例の場合と同様に、ユーザが好む画像や関心が深い画像など、表示頻度の高い画像を待ち時間なく再生表示することはできないという問題がある。
【0010】
また、特許文献3に記載された例の場合には、実データが存在せずキャッシュデータだけが残っているものや、実データとキャッシュデータの作成日時、更新日時が一致しないものなど、キャッシュされていても利用価値のないデータが除去されずに残るので、キャッシュに用いるメモリ領域の利用効率が悪いという問題点がある。
【0011】
本発明の目的は、記憶媒体に記録された画像データを再生表示する際の待ち時間が短縮した情報処理装置、当該装置の制御方法、プログラム、及び記憶媒体を提供することにある。
【0012】
さらに、本発明の目的は、キャッシュに用いるメモリ領域の利用効率が向上した情報処理装置、当該装置の制御方法、プログラム、及び記憶媒体を提供することにある。
【0013】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するために、請求項1の情報処理装置は、記憶媒体に記憶された画像データから、複数の表示サイズの表示画像データを生成して再生表示することが可能な情報処理装置であって、1度表示した前記表示画像データをキャッシュデータとして格納するキャッシュファイルと、前記キャッシュファイルを管理する為の管理レコードを前記画像データ毎に保持するインデックスファイルとを、前記記憶媒体に設定されたキャッシュメモリに格納することを特徴とする。
【0014】
請求項2の情報処理装置は、請求項1記載の情報処理装置において、前記表示画像データは、少なくともサムネイル表示用データと、一枚表示用データの2種類の表示サイズのデータからなることを特徴とする。
【0015】
請求項3の情報処理装置は、請求項1又は2記載の情報処理装置において、新たなキャッシュデータを前記キャッシュメモリに追加する際に、前記キャッシュデータにファイル名を付与して、少なくとも前記画像データのファイル名、作成日、更新日と共に、前記インデックスファイルの所定の管理レコードに格納することを特徴とする。
【0016】
請求項4の情報処理装置は、請求項1乃至3のいずれか1項に記載の情報処理装置において、前記記憶媒体に記憶された前記画像データを再生表示する際に、表示しようとする表示サイズのキャッシュデータが前記キャッシュメモリに存在する場合には、該キャッシュデータを前記キャッシュメモリから読み出して表示する一方、表示しようとするキャッシュデータが前記キャッシュメモリに存在しない場合には、前記記憶媒体から前記画像データを所定の表示サイズの表示画像データを生成して再生表示すると共に、前記表示画像データを前記新たなキャッシュデータとして前記キャッシュメモリに追加することを特徴とする。
【0017】
請求項5の情報処理装置は、請求項3又は4記載の情報処理装置において、前記キャッシュデータを追加する際及び読み出す際のいずれの際にも、前記インデックスファイルの所定の管理レコードに格納された前記キャッシュデータの参照日を更新することを特徴とする。
【0018】
請求項6の情報処理装置は、請求項4記載の情報処理装置において、前記新たなキャッシュデータを前記キャッシュメモリに追加する際に、前記キャッシュデータを管理する為の管理レコードが既に前記インデックスファイル上に存在する場合には、該管理レコードの参照日を更新すると共に、該キャッシュデータに付与されたファイル名を該管理レコードに格納することを特徴とする。
【0019】
請求項7の情報処理装置は、請求項6記載の情報処理装置において、さらに、前記管理レコードに他のキャッシュデータのファイル名が格納されている場合には、前記キャッシュファイル上に前記格納されたファイル名に該当するキャッシュデータが存在するか否かを判定し、前記該当するキャッシュデータが存在しない場合には、前記管理レコードから前記他のキャッシュデータのファイル名を削除することを特徴とする。
【0020】
請求項8の情報処理装置は、請求項1乃至7のいずれか1項に記載の情報処理装置において、管理レコードの追加、更新、及び新たなキャッシュデータの追加のいずれか1つを実行する場合に、前記キャッシュメモリの容量を越えるときには、前記いずれか1つの実行ができるだけの前記容量の残量を確保する為に前記参照日が最も古いキャッシュデータから削除することを特徴とする。
【0021】
請求項9の情報処理装置は、請求項1乃至8のいずれか1項に記載の情報処理装置において、前記記憶媒体は内部メモリ及び着脱可能な外部メモリであり、前記キャッシュメモリの設定場所は、前記内部メモリ及び外部メモリの何れか一方に選択されることを特徴とする。
【0022】
請求項10の情報処理装置は、請求項9記載の情報処理装置において、前記キャッシュメモリの設定場所の選択は、前記情報処理装置が画像データを再生表示する為に実行するプログラムの格納場所に基づいて決定されることを特徴とする。
【0023】
請求項11の情報処理装置は、請求項9記載の情報処理装置において、前記キャッシュメモリの設定場所の選択は、前記画像データの格納場所に基づいて決定されることを特徴とする。
【0024】
請求項12の情報処理装置は、請求項9乃至11のいずれか1項に記載の情報処理装置において、前記キャッシュメモリを設定した外部メモリが装着されていない場合及び書き込み禁止の場合のいずれかの場合には、前記キャッシュメモリの設定が解除されることを特徴とする。
【0025】
請求項13の情報処理装置は、請求項9乃至11のいずれか1項に記載の情報処理装置において、前記キャッシュメモリを設定した外部メモリが装着されていない場合及び書き込み禁止の場合のいずれかの場合には、前記キャッシュメモリの設定を前記内部メモリに変更することを特徴とする。
【0026】
請求項14の情報処理装置は、請求項13記載の情報処理装置において、前記外部メモリを再装着した場合及び書き込み禁止が解除された場合のいずれかの場合には、前記キャッシュメモリの設定が前記内部メモリから前記外部メモリに復帰することを特徴とする。
【0027】
請求項15の情報処理装置は、請求項1乃至14のいずれか1項に記載の情報処理装置において、記憶媒体に記憶された画像データの作成日及び更新日と、前記インデックスファイル上の該画像データに対応する管理レコードに格納された作成日及び更新日とが一致しない場合に、該管理レコードと該管理レコードが管理する全てのキャッシュデータを削除するガベージ・コレクション処理を実行することを特徴とする。
【0028】
請求項16の情報処理装置は、請求項1乃至14のいずれか1項に記載の情報処理装置において、前記キャッシュファイルに格納された前記キャッシュデータを管理する為の前記管理レコードが前記インデックスファイル上に存在しない場合に、該管理レコードを削除するガベージ・コレクション処理を実行することを特徴とする。
【0029】
請求項17の情報処理装置は、請求項1乃至14のいずれか1項に記載の情報処理装置において、前記管理レコード上に1以上のキャッシュデータのファイル名が格納されている場合に、該1以上のキャッシュデータのファイル名に対応するキャッシュデータが1つも存在しない時には該管理レコードを削除し、該1以上のキャッシュデータのファイル名に対応するキャッシュデータが少なくとも1つ存在する場合には、存在するファイル名のみを残して、その他のファイル名を該管理レコードから削除するガベージ・コレクション処理を実行することを特徴とする。
【0030】
請求項18の情報処理装置は、請求項15乃至17のいずれか1項に記載の情報処理装置において、所定時間以上にアイドル状態が続くときに、前記ガベージ・コレクション処理を実行することを特徴とする。
【0031】
上記目的を達成するために、請求項19の画像データ処理方法は、記憶媒体に記憶された画像データから、複数の表示サイズの表示画像データを生成して再生表示する画像データ処理方法であって、1度表示した前記表示画像データをキャッシュデータとして格納するキャッシュファイルと、前記キャッシュファイルを管理する為の管理レコードを前記画像データ毎に保持するインデックスファイルとを、前記記憶媒体に設定されたキャッシュメモリに格納することを特徴とする。
【0032】
請求項20の画像データ処理方法は、請求項19記載の画像データ処理方法において、前記表示画像データは、少なくともサムネイル表示用キャッシュデータと、一枚表示用キャッシュデータの2種類の表示サイズのキャッシュデータからなることを特徴とする。
【0033】
請求項21の画像データ処理方法は、請求項19又は20記載の画像データ処理方法において、新たなキャッシュデータを前記キャッシュメモリに追加する際に、前記キャッシュデータにファイル名を付与して、少なくとも前記画像データのファイル名、作成日、更新日と共に、前記インデックスファイルの所定の管理レコードに格納することを有することを特徴とする。
【0034】
請求項22の画像データ処理方法は、請求項19乃至21のいずれか1項に記載の画像データ処理方法において、前記記憶媒体に記憶された前記画像データを再生表示する際に、表示しようとする表示サイズのキャッシュデータが前記キャッシュメモリに存在する場合には、該キャッシュデータを前記キャッシュメモリから読み出して表示する一方、表示しようとするキャッシュデータが前記キャッシュメモリに存在しない場合には、前記記憶媒体から前記画像データを所定の表示サイズの表示画像データを生成して再生表示すると共に、前記表示画像データを前記新たなキャッシュデータとして前記キャッシュメモリに追加することを特徴とする。
【0035】
請求項23の画像データ処理方法は、請求項21又は22記載の画像データ処理方法において、前記キャッシュデータを追加する際及び読み出す際のいずれの際にも、前記インデックスファイルの所定の管理レコードに格納された前記キャッシュデータの参照日を更新することを特徴とする。
【0036】
請求項24の画像データ処理方法は、請求項22記載の画像データ処理方法において、前記新たなキャッシュデータを前記キャッシュメモリに追加する際に、前記キャッシュデータを管理する為の管理レコードが既に前記インデックスファイル上に存在する場合には、該管理レコードの参照日を更新すると共に、該キャッシュデータに付与されたファイル名を該管理レコードに格納することを特徴とする。
【0037】
請求項25の画像データ処理方法は、請求項24記載の画像データ処理方法において、さらに、前記管理レコードに他のキャッシュデータのファイル名が格納されている場合には、前記キャッシュファイル上に前記格納されたファイル名に該当するキャッシュデータが存在するか否かを判定し、前記該当するキャッシュデータが存在しない場合には、前記管理レコードから前記他のキャッシュデータのファイル名を削除することを特徴とする。
【0038】
請求項26の画像データ処理方法は、請求項19乃至25のいずれか1項に記載の画像データ処理方法において、管理レコードの追加、更新、及び新たなキャッシュデータの追加のいずれか1つを実行する場合に、前記キャッシュメモリの容量を越えるときには、前記いずれか1つの実行ができるだけの前記容量の残量を確保する為に前記参照日が最も古いキャッシュデータから削除することを特徴とする。
【0039】
請求項27の画像データ処理方法は、請求項19乃至26のいずれか1項に記載の画像データ処理方法において、前記記憶媒体は内部メモリ及び着脱可能な外部メモリであり、前記キャッシュメモリの設定場所は、前記内部メモリ及び外部メモリの何れか一方を選択することを特徴とする。
【0040】
請求項28の画像データ処理方法は、請求項27記載の画像データ処理方法において、前記キャッシュメモリの設定場所の選択は、前記情報処理装置が画像データを再生表示する為に実行するプログラムの格納場所に基づいて決定することを特徴とする。
【0041】
請求項29の画像データ処理方法は、請求項27記載の画像データ処理方法において、前記キャッシュメモリの設定場所の選択は、前記画像データの格納場所に基づいて決定されることを特徴とする。
【0042】
請求項30の画像データ処理方法は、請求項27乃至29のいずれか1項に記載の画像データ処理方法において、前記キャッシュメモリを設定した外部メモリが装着されていない場合及び書き込み禁止の場合のいずれかの場合には、前記キャッシュメモリの設定が解除されることを特徴とする。
【0043】
請求項31の画像データ処理方法は、請求項27乃至29のいずれか1項に記載の画像データ処理方法において、前記キャッシュメモリを設定した外部メモリが装着されていない場合及び書き込み禁止の場合のいずれかの場合には、前記キャッシュメモリの設定を前記内部メモリに変更することを特徴とする。
【0044】
請求項32の画像データ処理方法は、請求項31記載の画像データ処理方法において、前記外部メモリを再装着した場合及び書き込み禁止が解除された場合のいずれかの場合には、前記キャッシュメモリの設定が前記内部メモリから前記外部メモリに復帰することを特徴とする。
【0045】
請求項33の画像データ処理方法は、請求項19乃至32のいずれか1項に記載の記載の画像データ処理方法において、記憶媒体に記憶された画像データの作成日及び更新日と、前記インデックスファイル上の該画像データに対応する管理レコードに格納された作成日及び更新日とが一致しない場合に、該管理レコードと該管理レコードが管理する全てのキャッシュデータを削除するガベージ・コレクション処理を実行することを特徴とする。
【0046】
請求項34の画像データ処理方法は、請求項19乃至32のいずれか1項に記載の画像データ処理方法において、前記キャッシュファイルに格納された前記キャッシュデータを管理する為の前記管理レコードが前記インデックスファイル上に存在しない場合に、該管理レコードを削除するガベージ・コレクション処理を実行することを特徴とする。
【0047】
請求項35の画像データ処理方法は、請求項19乃至32のいずれか1項に記載の画像データ処理方法において、前記管理レコード上に1以上のキャッシュデータのファイル名が格納されている場合に、該1以上のキャッシュデータのファイル名に対応するキャッシュデータが1つも存在しない時には該管理レコードを削除し、該1以上のキャッシュデータのファイル名に対応するキャッシュデータが少なくとも1つ存在する場合には、存在するファイル名のみを残して、その他のファイル名を該管理レコードから削除するガベージ・コレクション処理を実行することを特徴とする。
【0048】
請求項36の画像データ処理方法は、請求項33乃至35のいずれか1項に記載の画像データ処理方法において、所定時間以上にアイドル状態が続くときに、前記ガベージ・コレクション処理を実行することを特徴とする。
【0049】
上記目的を達成するために、請求項37の画像データ処理プログラムは、請求項19乃至36のいずれか1項に記載の画像データ処理方法をコンピュータに実行させることを特徴とする。
【0050】
上記目的を達成するために、請求項38の記憶媒体は、コンピュータ読取り可能な記憶媒体において、請求項37記載の画像処理プログラムが格納され、該画像処理プログラムをコンピュータに実行させることを特徴とする。
【0051】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態に係る情報処理装置について図面を参照しながら詳細に説明する。
【0052】
(第1の実施の形態)
図1は本発明の第1の実施の形態に係る情報処理装置のハードウェア構成を示すブロック図である。図2は図1の情報処理装置の全体を示す斜視図である。
【0053】
図1及び図2に示す情報処理装置100はPDA(Personal Digital Assistant:携帯情報端末)である。
【0054】
図1に示すように、情報処理装置100は、CPU101と、ROM102と、RAM103(記憶媒体)と、表示部104と、入力部105と、メディア交換型記録部106(記憶媒体)と、ネットワーク/通信部107と、カメラ部108とを備え、それらがシステムバス109を介して互いに接続されている。
【0055】
CPU101は情報処理装置100を全体的に制御する。CPU101は、ROM102に格納された所定のプログラムを実行することによって制御を行う。この所定のプログラムはRAM103に一時的に格納される。また、RAM103にはデータも一時的に格納される。後述するようにこのRAM103はキャッシュデータの保存先として選択することができる。
【0056】
表示部104は、本体の前面に設けられており(図2参照)、画像を表示するのみでなく、各種の入出力用のユーザインタフェースを提供する。
【0057】
入力部105は、後述するジョグダイヤル201、スタイラスペン202、キー(ボタン)203,204、不図示のキーボードなどから構成されており、データの入力やモードの切替えなど、PDA100のユーザからの指示をCPU101に伝える為に使用される入力インタフェースである。
【0058】
メディア交換型記憶部106は、不図示のカードメディアに記憶した画像データやプログラムをPDA100で利用する為に使用するインタフェースである。このメディア交換型記憶部106は、コンパクトフラッシュ(登録商標)カードやその他の異なる種類のカードメディア規格に対応するよう複数のインタフェースを備えるようにしても良い。このメディア交換型記憶部106には、後述するようにメモリカードを装着でき、装着したメモリカードはキャッシュデータの保存先として選択することができる。
【0059】
ネットワーク/通信部107は、移動体通信・移動体電話との通信機能及び無線LAN、Bluetooth(商標)などのワイアレスによるネットワーク接続機能を提供する。さらに、有線LAN、USB等の有線でのネットワーク接続/通信機能を提供して、外部とのデータ授受を実現する。ネットワーク/通信部107は、これらのうちの一部の機能だけを備えても良いし、またこれに限定されず他の機能を備えても良い。
【0060】
カメラ部108は画像撮影機能を有するデジタルカメラユニットである。このカメラ部108とネットワーク/通信部107の各種機能とはPDA100に内蔵してあるが、メディア交換型記録部106と共通の拡張インタフェースを介して必要に応じて必要な機能を組み込む形態であってもよい。
【0061】
図2に示すジョグダイヤル201は、円盤状のダイヤルであり、円盤の中心線を中心に回転可能であるとともにダイヤルの周縁から中心線に向かう方向の力によって同方向に変位可能であり、回転と変位の操作によって片手で入力処理を実行することができる。ジョグダイヤル201は装置側面に1つだけ配置されたものを例示したが、前面に配置してもよい。また、複数個のジョグダイヤルを配置してもよい。
【0062】
スタイラスペン202は表示部104に表示されたインタフェースから入力操作をする際に使用するものであり、表示部104上でのタップ操作によって入力処理を行うことができる。表示部104の下方には4つのキー203が間に方向指示/実行キー204を挟んで一列に配設されており、これらのキー203を押下操作することによって入力処理が実行される。例えば、アプリケーションの切替えや後述するモードの切替えの際に使用する。方向指示/実行キー204は上下左右の方向指示と、指示位置での確定(Enter)を行う際に使用される。上下左右の各矢印部分は、押すと、方向指示/実行キー204の中心を支点にして押下することができる。また、中心部を押した場合には、中心部の中心線方向に押下することができ、この操作によって確定を行うことができる。
【0063】
カメラ部108は画像撮影機能を提供するデジタルカメラユニットである。本体の前面にレンズを配置した例を示したが、レンズを本体の背面に配置してもよい。また、PDA100の本体に回転可能に装着してもよい。
【0064】
なお、PDA100は不図示の電源スイッチ、電池ボックス、スタイラス収納部等を備えている。
【0065】
次に、表示部104に表示される画面の例を説明する。
【0066】
図3は、サムネイル画像の一覧表示の画面を示す図である。図4は、3枚のサムネイル画像とさらにその内の1枚を拡大した拡大画像とを表示した画面を示す図である。なお、両図に共通する項目等には同一符号を付してある。
【0067】
図3に示すサムネイル表示領域301には9枚のサムネイル画像が表示されており、サムネイル画像はイメージ領域302とタイトル領域303との2つの小域から構成されている。イメージ領域302には、表示対象となったコンテンツの縮小画像が生成されて表示されている。タイトル領域303にはイメージ領域302に表示された画像データのファイル名が表示されている。
【0068】
サムネイル表示領域301に表示された9枚のサムネイル画像のうち、「選択状態」にあるサムネイル画像と「アクティブ状態」にあるサムネイル画像とは、色彩の相違、囲い枠の有無などで他のサムネイル画像とは識別できるように表示される。ここで、「選択状態」とは、複数のサムネイル画像に対して実行できる削除、回転、反転等の機能の操作対象となっている状態を言い、スライドショウの再生対象もこれに含まれる。一方、「アクティブ状態」とは、現在の表示対象になっているサムネイル画像であること、或いは表示開始位置にある状態をいい、アクティブ状態にあるサムネイル画像は同一階層に1枚だけ存在する。図3に示すサムネイル画像の中で、左の最上位に有るサムネイル画像及び図4に示す左のサムネイル画像が「選択状態」かつ「アクティブ状態」にある。
【0069】
画面下部にはメニュー領域304とアイコン領域305とが配置されている。メニュー領域304には「ファイル」、「編集」、「表示」等のメニュー項目が表示されており、メニュー項目をスタイラスペン202でタップすることによってメニュー項目のサブメニュー(図示せず)が表示される。表示されたサブメニューには複数の機能が表示され、ユーザは所望の機能を選択することができる。
【0070】
一方、アイコン領域305には「保存」、「削除」、「回転」等の機能を示すアイコンが表示されており、所望のアイコンをペンでタップすることによって直接に所望の機能を実行することができる。
【0071】
これらのメニュー領域304及びアイコン領域305は画面下部に限らず、上部や側部に配置しても良いし、ユーザの好みによって移動可能であっても良い。また、アイコンは、便宜上、文字で図示してあるが、機能を認識させるものであれば絵や記号であっても良い。
【0072】
図4は画面の下部に3枚のサムネイル画像が横一列に表示され、画面の上部には3枚のサムネイル画像のうち「アクティブ状態」にある1枚が拡大表示されている。図示した例では左端のサムネイル画像が「アクティブ状態」にあり、拡大表示されている。
【0073】
図3に図示した「サムネイル一覧」の画面と図4に図示した「サムネイル+拡大画像(1枚)」の画面とは、アイコン領域の「表示モード」アイコン306をタップすることで何れの画面からも他の画面に切り替えることができる。また、図3で表示されたサムネイル画像のうちの1つをタップすることによっても、「サムネイル一覧」の画面から「サムネイル+拡大画像(1枚)」の画面に切り替えることができる。
【0074】
図3及び図4に図示したどちらの画面においても、表示し切れないサムネイル画像が存在する場合には、スクロールバー307を使って画面をスクロールさせることによって表示されるサムネイル画像を入れ替えることができ、これにより、ユーザは全てのサムネイル画像を見ることができる。
【0075】
図3では、3行×3列の格子状にサムネイル画像を配列し、9つのサムネイル画像を同時に表示しているが、サムネイルの同時表示数や配列はこれに限定されず、2行×2列や4行×4列、2行×3列などでも良く、また、それらの配列を相互に変更できるようにしても良い。更に格子状の平面的な配置ではなく3次元的な配置であっても良い。また、サムネイルの同時表示数や表示位置に応じてサムネイルサイズを変更するようにしても良い。
【0076】
表示モードは図3に示した「サムネイル一覧」と図4に示した「サムネイル+拡大画像(1枚)」との2つのモードの他に、選択されたサムネイル画像に対応するコンテンツを1つだけ拡大表示する「1枚表示」モードを加えてもよい。この場合、アイコン領域305の「表示モード」アイコン306に対するタップ操作によって、これら3つのモードを順次切替えるようにしても良いし、「サムネイル+拡大画像(1枚)」と「1枚表示」のどちらかを予め設定画面などで設定しておくようにして、「表示モード」アイコン306をタップすることにより、「サムネイル一覧」と設定した表示との何れか一方のモードを切替えられるようにしても良い。
【0077】
次に、キャッシュ処理の説明をする。
【0078】
図5は、図2のPDA100のキャッシュ処理の基本的な流れを示すフローチャートである。
【0079】
キャッシュ処理は、画像閲覧中に表示切替の指示がされた場合に開始される。その際、新たに表示が必要となった画像データがキャッシュされているかの問合せ、すなわち、キャッシュデータの有無確認の処理をする(ステップS501)。
【0080】
次に、キャッシュデータの有無を判別し(ステップS502)、キャッシュデータが有る場合には、キャッシュデータの取得処理を実行して表示する(ステップS503)。一方、キャッシュデータが無い場合には、イメージデータの読込み処理を実行し、読み込んだ画像の縮小表示を行い(ステップS504)、これと共にキャッシュデータとしての保存処理を実行し(ステップS505)、キャッシュ処理を終了する。
【0081】
以上がキャッシュ処理の基本的な流れである。これら一連の処理によって、メディア交換型記録部106に装着されてたメモリカードやRAM103に記録された画像データを再生表示するに当たって、一度表示した画像データをキャッシュしておき、それを再利用するので、同じ画像データを再度表示する際の待ち時間が軽減される。なお、画像データがこれから表示しようとするサイズよりも小さいときには、オーバーヘッド防止のため、キャッシュデータは作成せずに、表示の都度、そのままのサイズで、あるいはリサイズして表示するようにする。
【0082】
ここで、PDA100の構成のうちキャッシュ処理に係る部分の概念的構成を説明し、その各構成要素が図5に示したキャッシュ処理の各ステップでどの様に機能して、キャッシュ処理が実現するのかを図7乃至図10を参照しながら詳細に説明する。
【0083】
図6はPDA100の概念的な構成を示すブロック線図である。
【0084】
画像再生メインプログラム601は、PDA100が動作する為のプログラム本体である。この画像再生メインプログラム601は主に情報の入出力の管理とイメージの描画、メッセージの処理を行う。
【0085】
キャッシュライブラリ602は、画像再生メインプログラム601の指示に従って、キャッシュデータの書き込みや読み出し、キャッシュデータの有無の確認(検索)などを制御する為のソフトウェアである。
【0086】
インデックスファイル603は、キャッシュデータ管理用に構成されたデータファイルであり、PDA100のRAM103に設定されるキャッシュメモリに格納される。このインデックスファイル603は、インデックスファイルの構成例として図7に示すように、ファイル名、ファイルの作成日時、ファイルの更新日時、ファイルサイズ、キャッシュファイル名(一覧表示用)、キャッシュファイル名(1枚表示用)、キャッシュの参照回数、キャッシュの最終参照日などで構成されている。
【0087】
キャッシュファイル604(サムネイル表示用キャッシュファイル、1枚表示用キャッシュファイル)は、記憶媒体に記憶された画像データから生成した複数の表示サイズの表示画像データをキャッシュデータ(サムネイルキャッシュデータ、1枚表示キャッシュデータ)として格納するデータファイルであり、RAM103またはメディア交換型記憶部106に設定されるキャッシュメモリに保存することができる。RAM103及びメディア交換型記憶部106のうちどちらに保存するかの選択、すなわちキャッシュメモリの選択は後述するキャッシュ機能設定画面からの設定・変更によってユーザが任意に決定できる。
【0088】
イメージプラグイン605は、イメージデータの入力を行う外部ライブラリファイル(DLL形式)である。JPEG、BITMAP、FLASHPIX(商標)などの各種のファイルフォーマットに対応した読み込み用プラグインファイルがサポートされる。
【0089】
画像再生メインプログラム601、キャッシュライブラリ602、及びイメージプラグイン605は実行形式ファイルとして、PDA100の内部メモリ(RAM103若しくはROM102)またはメディア交換型記憶部106に格納されている。
【0090】
図8は、図5におけるキャッシュデータの有無確認の処理(ステップS501)を示すフローチャートである。
【0091】
画像閲覧中にユーザからの表示切替の指示があった場合に、画像再生メインプログラム601は、始めにキャッシュ機能が有効か否か(Onの状態かOffの状態か)をキャッシュライブラリ602に対して問い合わせて判別し、新たに表示が必要となった画像データのファイル名と現在の表示モード(一覧表示用か1枚表示用か)とを併せてキャッシュライブラリ602に通知する(ステップS801)。このキャッシュ機能のOn/Offは予め設定画面で設定しておくが、詳細は後述する。
【0092】
キャッシュ機能が無効(Off)である場合には、キャッシュライブラリ602は画像再生メインプログラム601に対して「FALSE」を返却する(ステップS805)。ステップS801の判別の結果、キャッシュ機能がOnである場合には、キャッシュライブラリ602は、画像再生メインプログラム601から受け取ったファイル名に該当するレコードがインデックスファイル603に格納されているか検索する(ステップS802)。この検索は、ダイレクトアクセス可能な検索キーとして設定されているファイル名(図7参照)を用いて行われる。
【0093】
インデックスファイル603に該当するレコードが存在する場合には、ステップS801でファイル名と共に通知された現在の表示モードに対応するキャッシュファイル名が有るか(登録されているか)否かを確認する(ステップS803)。検索の結果、インデックスファイル603に該当するレコードが存在し、かつ現在の表示モードに対応するキャッシュファイル名が登録されている場合には、キャッシュデータが存在するものと判定して、画像再生メインプログラム601に対して「TRUE」を返却する(ステップS804)。
【0094】
一方、インデックスファイル603に該当するレコードが存在しない場合、又はレコードは存在するが現在の表示モードに対応するキャッシュファイル名が登録されていない場合には、キャッシュライブラリ602は、キャッシュデータが存在しないものと判定して、画像再生メインプログラム601に対して「FALSE」を返却する(ステップS805)。このようにして、キャッシュデータの有無確認が行われる。
【0095】
上記の処理によってキャッシュデータの存在が確認された場合には、続いて、キャッシュデータの取得を行う。
【0096】
図9は、図5におけるキャッシュデータの取得処理(ステップS503)を示すフローチャートである。
【0097】
キャッシュライブラリ602は、画像再生メインプログラム601から渡されたファイル名の作成日時、更新日時を取得し(ステップS901)、インデックスファイル603から検索されたレコードの作成日時、更新日時を取得して(ステップS902)、それぞれ作成日時、更新日時がともに一致しているか否かを判別する(ステップS903)。判別の結果、作成日時、更新日時ともに一致する場合には、キャッシュデータが存在するものと判定して、指定されたキャッシュファイル名をインデックスファイル603から取得する(ステップS904)。
【0098】
次に取得したキャッシュファイル名に該当するキャッシュデータをキャッシュファイル604から読み込む(ステップS905)。キャッシュデータの読込みが成功したか否かを判別し(ステップS906)、キャッシュデータの読込みが成功した場合には、インデックスファイル603に記録したキャッシュの最終参照日(最終更新日)と参照回数を更新する(ステップS907)。
【0099】
最後に、キャッシュライブラリ602はキャッシュデータをキャッシュファイル604から読み込んで取得し、画像再生メインプログラム601へ渡し(ステップS908)、本処理を終了する。
【0100】
一方、ステップS903の判別の結果、作成日時、更新日時のどちらか一方又は双方が不一致の場合、及びステップS906の判別の結果、キャッシュデータの読込みが失敗である場合には、キャッシュされているデータは破損などで再表示に利用できないものと判定して、インデックスファイル603からは該当キャッシュファイル名のレコードを削除し(ステップS909)、キャッシュファイル604からは該当するキャッシュデータを削除する(ステップS910)。以降は、キャッシュデータが存在しない場合の処理と同様の処理を行う必要があるので、図5のイメージデータの読込み処理(ステップS504)に移行する。
【0101】
次に、イメージデータの読込み処理を説明する。
【0102】
図10は、図5におけるイメージデータの読込み処理(ステップS504)を示すフローチャートである。
【0103】
図8に示したキャッシュデータの有無確認の処理において、キャッシュライブラリ602から「FALSE」の返却を受けた画像再生メインプログラム601は、イメージプラグイン605に対して、イメージデータの読込みを指示する。指示を受けたイメージプラグイン605は指定されたファイルのイメージフォーマットを確認し(ステップS1001)、フォーマットに適合する入力プラグインを起動させ、指定された表示モード(一覧表示か1枚表示か)に応じた縮小読込みを行い、デバイス非依存の標準画像フォーマット、例えば、Windows(登録商標)オペレーティングシステム標準のDIB(Device Independent Bitmap)フォーマットに変換して(ステップS1002〜S1004の変換処理のいずれか)、画像再生メインプログラム601へ返却し(ステップS1004)、本処理を終了する。
【0104】
ここでは、JPEG、BITMAP、及びFLASHPIXの3つの画像フォーマットのみを示したが、画像フォーマットはこれらに限定されるものではなく、JPEG2000やGIF、PNGなどのフォーマットであっても良い。対応フォーマットは、外部ライブラリファイル(DLL形式)の更新や追加によって容易に増やすことができる。
【0105】
上記のようにして新たにイメージデータを読込み表示した場合には、将来の再表示に備えて、キャッシュデータを保存する。キャッシュデータの保存は、キャッシュファイル604へのキャッシュデータ本体の書き込みと、インデックスファイル603への管理レコードの追加・更新との2つが行われる。
【0106】
図11は、図5におけるキャッシュデータの保存処理(ステップS505)を示すフローチャートである。
【0107】
新たにイメージデータを読み込んだキャッシュライブラリ602は、新しく書き込みを行うキャッシュファイル名を取得する(ステップS1101)。キャッシュファイル名は一意性を保つ為に、キャッシュライブラリ内で自動的に命名される。
【0108】
キャッシュファイル名の取得後、そのキャッシュファイル名を付けたキャッシュデータをキャッシュファイル604に書き込み(ステップS1102)、続いて、インデックスファイル603への管理レコードの追加・更新を行う。この際に、指定されたファイルの管理レコードが存在するかを確認する(ステップS1103)。これは、1つの管理レコードで一覧表示用と1枚表示用の2種類のキャッシュデータを管理する為に必要になる処理である。
【0109】
管理レコードが有るか否かを判別し(ステップS1104)、指定されたファイルの管理レコードが存在する場合には、既存のインデックスファイル603の管理レコードに新規に書き込まれたキャッシュファイル名を設定すると共に、キャッシュデータの参照回数、キャッシュデータの最終参照日を更新する(ステップS1105)。この際に、対象となる管理レコードのキャッシュデータに論理不整合がある場合は修正を行う。キャッシュデータの論理不整合のチェック内容を具体的に説明すると、1枚表示用キャッシュデータ(1枚表示データ)を更新する場合には、一覧表示用キャッシュファイル名が管理レコードに登録されているかを確認し、登録されている場合にはキャッシュファイル604から該当するキャッシュデータを検索する。ここで、該当するキャッシュデータが存在しない場合には、論理不整合であると判断して、対象となる管理レコードから一覧表示用のキャッシュファイル名を削除する。反対に、一覧表示用キャッシュデータ(サムネイルデータ)を更新する場合には、1枚表示用のキャッシュデータの論理不整合をチェックする。
【0110】
ステップS1104の判別の結果、指定されたファイルの管理レコードが存在しない場合には、ステップS1106に進み、インデックスファイル603に新しい管理レコードを追加して保存する。この際に、キャッシュの使用量のチェックを行い、容量を越えている場合には、インデックスファイル603に格納された、キャッシュの最終参照日を手掛かりにして、最も過去に参照されたキャッシュデータを削除する。この削除処理は、新しい管理レコードを追加するのに必要な容量を確保できるまで繰り返される。このようにしてキャッシュデータの保存処理が終了する。
【0111】
図12は、PDA100に表示されるキャッシュ機能設定画面を例示する図であり、(a)はキャッシュ機能設定画面の基本画面を示し、(b)はキャッシュ機能設定画面の詳細設定画面を示す。
【0112】
図12の(a)に示すチェックボックス1201は、キャッシュ機能を使用する(On)か否(Off)かを予め設定しておくためのものである。キャッシュデータの保存場所1202はキャッシュメモリの設定場所であり、キャッシュファイル604の所在を設定するための項目である。白抜きで図示したように通常は「自動設定」が選択されており、実行形式ファイルが格納された記憶領域と同じ記憶領域にフォルダが生成されてキャッシュデータが保存されるが、ユーザは、キャッシュデータの保存先を本体のRAM103またはメディア交換型記憶部106に装着したメモリカードに選択することができる。
【0113】
「メモリカード」はPDA100のメディア交換型記憶部106にメモリカードが装着された場合にのみ表示される。複数のメモリカードを装着した場合には、「メモリカード1」、「メモリカード2」の様に装着されたメモリカードを識別できるように表示される。
【0114】
設定を変えたときは、「設定」ボタン1204を押すことにより、変えた設定内容で設定を更新することができ、「キャンセル」ボタン1205を押すことにより、変えようとした設定内容による設定の更新をキャンセルできる。
【0115】
より詳細な設定を行う場合には、「詳細設定」ボタン1203を押して、図12の(b)に示す詳細設定画面を表示させる。
【0116】
詳細設定画面では、「メモリの使用率」1206によるメモリの使用率の設定及び「キャッシュのクリア条件」1207によるキャッシュのクリア条件の設定ができる他、「クリア」ボタン1208によってキャッシュの強制クリアを実行させることができる。
【0117】
「メモリの使用率」1206は、キャッシュデータの保存場所に設定した記憶媒体の全記憶容量の内どの程度をキャッシュ領域として割り当てるかを設定する為のものである。図示した例ではキャッシュ領域を割り当てない場合(0%)から最大で全記憶容量の30%をキャッシュ領域に割り当てる場合まで、ユーザが任意に設定できる。
【0118】
「キャッシュのクリア条件」1207は、どの様なタイミングでキャッシュ(キャッシュデータ、管理レコード)をクリアするかを設定するためのものである。図示の例では、「アプリケーションの終了時」、「キャッシュデータの保存場所変更時」、及び「キャッシュ機能をOffにした時」の中から1つ又は複数の条件をチェックボックスで設定しておくことができる。
【0119】
「アプリケーションの終了時」に設定すると、アプリケーションの終了時に全てのキャッシュが消去される。「キャッシュデータの保存場所変更時」に設定すると、上述の基本画面で保存場所を変更したときや保存場所を「メモリカード」に設定した状態でメモリカードを抜いたときに、全てのキャッシュが消去される。また、「キャッシュ機能をOffにした時」に設定すると、上述の基本画面で「チェックボックス」1201のチェックを外したときに全てのキャッシュが消去される。
【0120】
「クリア」ボタン1208は、上記の「キャッシュのクリア条件」1207によるクリア条件の設定に関わらず、その場で強制的にキャッシュをクリアしたいときに操作するボタンである。
【0121】
上記のように第1の実施の形態に係る情報処理装置は、記憶媒体に記録された画像データを再生表示するに当たって、一度表示した画像データをキャッシュしてあるので、再び表示する際の待ち時間を軽減することができる。
【0122】
本実施の形態に係る情報処理装置についてPDAを例に挙げて説明したが、情報処理装置はこれに限らず、デジタルカメラ、携帯電話等であってもよい。
【0123】
なお、一覧表示用のキャッシュデータ及び1枚表示用のキャッシュデータは、夫々のデータが必要になった時点で個別にキャッシュするが、これらのうち、どちらか一方をキャッシュする際にもう一方のキャッシュデータも同時に生成して保存しておいても良い。これにより、一覧表示モード及び1枚表示モードのいずれか一方の表示モードで表示した画像を、後に、もう一方の表示モードで表示する場合に、キャッシュデータが保持されているので、画像を表示する際の待ち時間が短縮する。
【0124】
また、キャッシュをクリアする場合には全てのキャッシュ情報を削除したが、キャッシュ機能設定画面に「キャッシュのクリア範囲」のような項目を設けて、クリアする範囲を選択できるようにしても良い。
【0125】
また、キャッシュデータの保存場所についても、本体のRAM103及びメディア交換型記憶部106に装着されたメモリカードのどちらか一方に固定するのではなく、本体RAM103に記憶された実体データに対しては本体のRAM103をキャッシュデータの保存場所にし、メディア交換型記憶部106に装着されたメモリカードに記憶された実体データに対しては同じメモリカードをキャッシュデータの保存場所にする、というように実体データと同一の記憶領域にキャッシュデータを保存するように自動的に切替えるようにしても良い。これにより、例えば、複数のメモリカードを交換して使用する場合でも、各々のメモリカードには、実体データとそれに対応するキャッシュデータとが格納されているので、画像を表示する際の待ち時間が短縮されて利便性が向上する。
【0126】
また、キャッシュ機能が有効である場合であっても、保存場所として指定されたメモリカードが抜かれたり、或いは書き込み禁止であったりなどの理由によって、キャッシュができない場合には自動的にキャッシュ機能を無効にするようにしても良い。更に、保存場所が有効になるか、保存場所を変更した場合には、再びキャッシュ機能を有効に戻すようにしても良い。
【0127】
(第2の実施の形態)
第2の実施の形態に係る情報処理装置について説明する。本実施の形態に係る情報処理装置は第1の実施の形態に係る情報処理装置として例示したPDA100と同一のハードウェア構成(図1参照)及び外観(図2参照)を有する。
【0128】
第1の実施の形態においては、管理レコードの追加処理で「最も過去に参照されたキャッシュデータの削除」、キャッシュデータの最終参照日の更新処理で「更新対象となるキャッシュデータの論理不整合の修正」、キャッシュデータの問い合せ時に「壊れたキャッシュファイルの削除」が行われるが、チェック範囲が処理対象となるレコードのみであった。
【0129】
これに対して本実施の形態に係る情報処理装置では、キャッシュデータ全体の不整合については別のタイミングでチェック、削除、修正処理を行って、不必要なキャッシュデータによるメモリ領域の占有を解消するために、キャッシュした画像データに対してガベージ・コレクションを行うことによって、キャッシュに用いるメモリ領域の利用効率化を図る点が第1の実施の形態に係るPDA100とは異なる。
【0130】
ガベージ・コレクションは、アプリケーション終了時及びアイドルの間に実行される。ただし、これらのタイミングで毎回処理が実行されるのではなく、処理を行うかどうかの抽選を行い、抽選に当たった場合のみ実行される。これは、論理不整合がおきるキャッシュデータの発生頻度が高くないこと、及びシステムの処理を重くしないためである。なお、ガベージ・コレクションは、アプリケーション起動時に実行するようにしてもよい。
【0131】
なお、アイドルか否かの判定は、入出力状態を監視して無入力・無出力の状態をアイドルとする方法、表示画面上で他のアプリケーションの背後になった状態をアイドルとする方法など、オペレーティングシステムの仕様によって様々な判定方法が考えられる。
【0132】
図13は、ガベージ・コレクション処理を示すフローチャートである。
ガベージ・コレクションは始めにキャッシュ機能が有効か(On)否か(Off)を判別する(ステップS1301)。キャッシュ機能が有効の場合には、ガベージ・コレクションを実行するか否かを決める抽選処理を行う(ステップS1302)。抽選の当選確率は例えば1/100(100回に1回)のように予め設定されている。
【0133】
抽選の結果を判別し(ステップS1303)、当選した場合には、ガベージ・コレクションを実行する。ガベージ・コレクションは、次の(1)〜(3)のいずれかの条件を満たすキャッシュデータに対して実行してキャッシュデータを削除する(ステップS1304,ステップS1305)。
(1)実体が存在しない
(2)実体のファイルの作成日時、更新日時と、キャッシュデータの作成日時、更新日時が一致しない
(3)インデックスファイルに管理レコードが無い
ステップS1301の判別の結果、キャッシュ機能が無効の場合、及び抽選にはずれた場合にはガベージ・コレクションは実行されない。
【0134】
なお、ガベージ・コレクション実行中に何らかの操作が行われた場合には、直ちにガベージ・コレクションの実行を中止し、アプリケーションに制御を戻す。
【0135】
図14は、図13におけるステップS1304の処理を示すフローチャートである。この処理では、実体の無いキャッシュ、日付の一致しないキャッシュの削除が行われる。
【0136】
先ず、インデックスファイル603に登録された全ての管理レコードをチェックしたか否かを判別する(ステップS1401)。全ての管理レコードをチェックしていない場合、すなわち、未チェックの管理レコードがある場合には未チェックの管理レコードを読み込む(ステップS1402)。
【0137】
次に、管理レコードに記録されたキャッシュデータに対応する実体データがキャッシュファイル604に存在するか否かを判別(ステップS1403)し、実体データが存在する場合は、管理レコードに記録されたキャッシュデータの作成日時、更新日時が実体データのものと一致するか否かを判別する(ステップS1404)。
【0138】
実体データがない場合、或いはキャッシュデータの作成日時、更新日時が実体データのものと一致しない場合には、キャッシュファイル604から該当するキャッシュデータを削除し(ステップS1405)、また、インデックスファイル603から管理レコードを削除する(ステップS1406)。
【0139】
ここまでの処理が終了するとステップS1401に戻り、全ての未チェックの管理レコードに対してチェックが終了するまで処理を繰り返す。
【0140】
図15は、図13におけるステップS1305の処理を示すフローチャートである。この処理では、管理レコードが存在しないキャッシュデータの削除を行う。
【0141】
先ず、全てのキャッシュデータをチェックしたか否かの判別をする(ステップS1501)。全てのキャッシュデータをチェックしていない場合、すなわち、未チェックのキャッシュデータがある場合には、未チェックのキャッシュファイル名をキャッシュファイル604から取得する(ステップS1502)。
【0142】
次に、取得したキャッシュファイル名に対応する管理レコードがインデックスファイル603に存在するか否かを判別する(ステップS1503)。キャッシュファイル名に対応する管理レコードが存在しない場合には、そのキャッシュファイル名の付いたキャッシュデータをキャッシュファイル604から削除する(ステップS1504)。
【0143】
ここまでの処理が終了するとステップS1501に戻り、全ての未チェックのキャッシュデータに対してチェックが終了するまで本処理を繰り返す。
【0144】
なお、図13に示したフローチャートにおけるステップ1304の処理とステップ1305の処理とは順序を逆にしても良いし、どちらか一方の処理のみを行うようにしても良い。
【0145】
図16は、ガベージ・コレクション処理の変形例を示すフローチャートである。
【0146】
図16に示すガベージ・コレクション処理は、本フローチャートにおけるステップS1606の処理を追加して行う点のみが図13に示したガベージ・コレクション処理と異なる。したがって、ステップS1606以外のステップの説明は省略する。
【0147】
図17は、図16におけるステップS1606の処理を示すフローチャートである。この処理はキャッシュデータの存在しない管理レコードを削除する処理である。
【0148】
先ず、全ての管理レコードをチェックしたか否かの判別をする(ステップS1701)。全ての管理レコードをチェックしていない場合、すなわち、未チェックの管理レコードがある場合には、未チェックの管理レコードをインデックスファイル603から読みこむ(ステップS1702)。
【0149】
次に、管理レコードに書きこまれているキャッシュファイル名に対応するキャッシュデータが存在するか否かを判別する(ステップS1703)。ここで、1つの管理レコードは、一覧表示用及び1枚表示用の2種類のキャッシュデータの管理に使用されているので、1つの管理レコードについて最大2回の判別が実行される。
【0150】
管理レコードに書き込まれたキャッシュファイル名が一覧表示用及び1枚表示用のうち何れか一方だけが存在する場合には、1回だけ判別を行って、そのキャッシュファイル名に対応するキャッシュデータが存在する場合には有効な管理データであるので管理レコードを削除することなくステップS1701に戻り、全ての未チェックの管理レコードに対してチェックが終了するまで本処理を繰り返す。一方、管理レコードに書きこまれているキャッシュファイル名に対応するキャッシュデータが存在しない場合には、管理レコードは不要であるので削除する。
【0151】
また、管理レコードに書き込まれたキャッシュファイル名が一覧表示用及び1枚表示用の両方が存在する場合には、2回の判別を行って、どちらのキャッシュファイル名にもそれぞれ対応するキャッシュデータが存在する場合には有効な管理データであるので管理レコードを削除することなくステップS1701に戻り、全ての未チェックの管理レコードに対してチェックが終了するまで本処理を繰り返す。どちらか一方のキャッシュファイル名のみに対応するキャッシュデータが存在する場合には、キャッシュデータが存在しない方のキャッシュファイル名を管理レコードから削除する。また、2つのキャッシュファイル名に対応するキャッシュデータがいずれも存在しない場合には、管理レコードは不要であるので削除する。
【0152】
なお、図16に示したフローチャートにおけるステップ1604〜ステップS1606の各処理間の順序はどのような順序でも良いし、いずれか1つの処理のみを実行するものであっても良い。
【0153】
上記の何れのガベージ・コレクション処理によっても、無駄なキャッシュデータや管理データを削除できるので、キャッシュに割り当てたメモリ領域の利用効率が向上する。
【0154】
なお、ガベージ・コレクションの実行を所定確率の抽選で決定していたが、これをアクセス回数が所定値に達したときに実行するようにしても良い。アクセス回数が増えるに従って、キャッシュデータの論理不整合が起きる可能性が高くなるので、これにより、一層に効果的なガベージ・コレクションが実現できる。
【0155】
上記の実施の形態においては、一覧表示用のキャッシュデータと1枚表示用のキャッシュデータとの2種類(2サイズ)のキャッシュデータを持つものとして説明したが、これに限定せず、画像データの表示形態に応じて、より多くの種類(サイズ)のキャッシュデータを持つようにしても良い。この場合であっても、1つの管理レコードによって複数のキャッシュデータを管理することはいうまでもない。
【0156】
本発明は、上述した実施の形態の機能を実現するソフトウェアのプログラム(図5、図8乃至図17のフローチャート)をコンピュータ又はCPUに供給し、そのコンピュータ又はCPUが該供給されたプログラムを読出して実行することによって、その目的を達成することができる。
【0157】
この場合、上記プログラムは、該プログラムを記録した記憶媒体から直接に供給されるか、又はインターネット、商用ネットワーク、若しくはローカルエリアネットワーク等に接続される不図示の他のコンピュータやデータベース等からダウンロードすることにより供給される。
【0158】
上記プログラムの形態は、オブジェクトコード、インタプリタにより実行されるプログラムコード、OS(オペレーティングシステム)に供給されるスクリプトデータ等の形態から成ってもよい。
【0159】
また、本発明は、上述した実施の形態の機能を実現するソフトウェアのプログラムを記憶した記憶媒体をコンピュータ又はCPUに供給し、そのコンピュータ又はCPUが記憶媒体に記憶されたプログラムを読出して実行することによっても、達成することができる。
【0160】
この場合、格納媒体から読出されたプログラムコード自体が上述した各実施の形態の機能を実現すると共に、そのプログラムコードを記憶した記憶媒体は本発明を構成する。
【0161】
プログラムコードを記憶する記憶媒体としては、例えば、ROM、RAM、NV−RAM、フロッピー(登録商標)ディスク、ハードディスク、光ディスク(登録商標)、光磁気ディスク、CD−ROM、MO、CD−R、CD−RW、DVD−ROM、DVD−RAM、DVD−RW、DVD+RW、磁気テープ、不揮発性のメモリカード等がある。
【0162】
上述した実施の形態の機能は、コンピュータから読出されたプログラムコードを実行することによるばかりでなく、コンピュータ上で稼動するOS等がプログラムコードの指示に基づいて実際の処理の一部又は全部を行うことによっても実現することができる。
【0163】
【発明の効果】
以上詳細に説明したように、請求項1記載の情報処理装置、請求項19記載の画像データ処理方法、請求項37記載の画像データ処理プログラム、及び請求項38記載の記憶媒体によれば、画像データから、生成した複数の表示サイズの表示画像データは、1度表示するとキャッシュデータとしてキャッシュファイルに格納し、このキャッシュファイルを管理する為の管理レコードを画像データ毎にインデックスファイルに保持し、キャッシュファイル及びインデックスファイルを記憶媒体に設定されたキャッシュメモリに格納するので、画像データを再生表示する際にはキャッシュファイルに格納されたデータを使用でき、これによって画像の再生表示の待ち時間が短縮する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施の形態に係る情報処理装置のハードウェア構成を示すブロック図である。
【図2】図1の情報処理装置の全体を示す斜視図である。
【図3】サムネイル画像の一覧表示の画面を示す図である。
【図4】3枚のサムネイル画像とさらにその内の1枚を拡大した拡大画像とを表示した画面を示す図である。
【図5】図2のPDA100のキャッシュ処理の基本的な流れを示すフローチャートである。
【図6】PDA100の概念的な構成を示すブロック線図である。
【図7】インデックスファイルの構成例を示す図である。
【図8】図5におけるキャッシュデータの有無確認の処理を示すフローチャートである。
【図9】図5におけるキャッシュデータの取得処理を示すフローチャートである。
【図10】図5におけるイメージデータの読込み処理を示すフローチャートである。
【図11】図5におけるキャッシュデータの保存処理を示すフローチャートである。
【図12】PDA100に表示されるキャッシュ機能設定画面を例示する図であり、(a)はキャッシュ機能設定画面の基本画面を示し、(b)はキャッシュ機能設定画面の詳細設定画面を示す。
【図13】ガベージ・コレクション処理を示すフローチャートである。
【図14】図13におけるステップS1304の処理を示すフローチャートである。
【図15】図13におけるステップS1305の処理を示すフローチャートである。
【図16】ガベージ・コレクション処理の変形例を示すフローチャートである。
【図17】図16におけるステップS1606の処理を示すフローチャートである。
【符号の説明】
100 PDA
102 ROM
103 RAM
104 表示部
105 入力部
106 メディア交換型記録部
601 画像再生メインプログラム
602 キャッシュライブラリ
603 インデックスファイル
604 キャッシュファイル
Claims (38)
- 記憶媒体に記憶された画像データから、複数の表示サイズの表示画像データを生成して再生表示することが可能な情報処理装置であって、
1度表示した前記表示画像データをキャッシュデータとして格納するキャッシュファイルと、
前記キャッシュファイルを管理する為の管理レコードを前記画像データ毎に保持するインデックスファイルとを、前記記憶媒体に設定されたキャッシュメモリに格納することを特徴とする情報処理装置。 - 前記表示画像データは、少なくともサムネイル表示用データと一枚表示用データとの2種類の表示サイズのデータからなることを特徴とする請求項1記載の情報処理装置。
- 新たなキャッシュデータを前記キャッシュメモリに追加する際に、前記キャッシュデータにファイル名を付与して、少なくとも前記画像データのファイル名、作成日、更新日と共に、前記インデックスファイルの所定の管理レコードに格納することを特徴とする請求項1又は2記載の情報処理装置。
- 前記記憶媒体に記憶された前記画像データを再生表示する際に、表示しようとする表示サイズのキャッシュデータが前記キャッシュメモリに存在する場合には、該キャッシュデータを前記キャッシュメモリから読み出して表示する一方、表示しようとするキャッシュデータが前記キャッシュメモリに存在しない場合には、前記記憶媒体から前記画像データを所定の表示サイズの表示画像データを生成して再生表示すると共に、前記表示画像データを前記新たなキャッシュデータとして前記キャッシュメモリに追加することを特徴とする請求項1乃至3のいずれか1項に記載の情報処理装置。
- 前記キャッシュデータを追加する際及び読み出す際のいずれの際にも、前記インデックスファイルの所定の管理レコードに格納された前記キャッシュデータの参照日を更新することを特徴とする請求項3又は4記載の情報処理装置。
- 前記新たなキャッシュデータを前記キャッシュメモリに追加する際に、前記キャッシュデータを管理する為の管理レコードが既に前記インデックスファイル上に存在する場合には、該管理レコードの参照日を更新すると共に、該キャッシュデータに付与されたファイル名を該管理レコードに格納することを特徴とする請求項4記載の情報処理装置。
- さらに、前記管理レコードに他のキャッシュデータのファイル名が格納されている場合には、前記キャッシュファイル上に前記格納されたファイル名に該当するキャッシュデータが存在するか否かを判定し、前記該当するキャッシュデータが存在しない場合には、前記管理レコードから前記他のキャッシュデータのファイル名を削除することを特徴とする請求項6記載の情報処理装置。
- 管理レコードの追加、更新、及び新たなキャッシュデータの追加のいずれか1つを実行する場合に、前記キャッシュメモリの容量を越えるときには、前記いずれか1つの実行ができるだけの前記容量の残量を確保する為に前記参照日が最も古いキャッシュデータから削除することを特徴とする請求項1乃至7のいずれか1項に記載の情報処理装置。
- 前記記憶媒体は内部メモリ及び着脱可能な外部メモリであり、前記キャッシュメモリの設定場所は、前記内部メモリ及び外部メモリの何れか一方に選択されることを特徴とする請求項1乃至8のいずれか1項に記載の情報処理装置。
- 前記キャッシュメモリの設定場所の選択は、前記情報処理装置が画像データを再生表示する為に実行するプログラムの格納場所に基づいて決定されることを特徴とする請求項9記載の情報処理装置。
- 前記キャッシュメモリの設定場所の選択は、前記画像データの格納場所に基づいて決定されることを特徴とする請求項9記載の情報処理装置。
- 前記キャッシュメモリを設定した外部メモリが装着されていない場合及び書き込み禁止の場合のいずれかの場合には、前記キャッシュメモリの設定が解除されることを特徴とする請求項9乃至11のいずれか1項に記載の情報処理装置。
- 前記キャッシュメモリを設定した外部メモリが装着されていない場合及び書き込み禁止の場合のいずれかの場合には、前記キャッシュメモリの設定を前記内部メモリに変更することを特徴とする請求項9乃至11のいずれか1項に記載の情報処理装置。
- 前記外部メモリを再装着した場合及び書き込み禁止が解除された場合のいずれかの場合には、前記キャッシュメモリの設定が前記内部メモリから前記外部メモリに復帰することを特徴とする請求項13記載の情報処理装置。
- 記憶媒体に記憶された画像データの作成日及び更新日と、前記インデックスファイル上の該画像データに対応する管理レコードに格納された作成日及び更新日とが一致しない場合に、該管理レコードと該管理レコードが管理する全てのキャッシュデータを削除するガベージ・コレクション処理を実行することを特徴とする請求項1乃至14のいずれか1項に記載の情報処理装置。
- 前記キャッシュファイルに格納された前記キャッシュデータを管理する為の前記管理レコードが前記インデックスファイル上に存在しない場合に、該管理レコードを削除するガベージ・コレクション処理を実行することを特徴とする請求項1乃至14のいずれか1項に記載の情報処理装置。
- 前記管理レコード上に1以上のキャッシュデータのファイル名が格納されている場合に、該1以上のキャッシュデータのファイル名に対応するキャッシュデータが1つも存在しない時には該管理レコードを削除し、該1以上のキャッシュデータのファイル名に対応するキャッシュデータが少なくとも1つ存在する場合には、存在するファイル名のみを残して、その他のファイル名を該管理レコードから削除するガベージ・コレクション処理を実行することを特徴とする請求項1乃至14のいずれか1項に記載の情報処理装置。
- 所定時間以上にアイドル状態が続くときに、前記ガベージ・コレクション処理を実行することを特徴とする請求項15乃至17のいずれか1項に記載の情報処理装置。
- 記憶媒体に記憶された画像データから、複数の表示サイズの表示画像データを生成して再生表示する画像データ処理方法であって、
1度表示した前記表示画像データをキャッシュデータとして格納するキャッシュファイルと、前記キャッシュファイルを管理する為の管理レコードを前記画像データ毎に保持するインデックスファイルとを、前記記憶媒体に設定されたキャッシュメモリに格納することを特徴とする画像データ処理方法。 - 前記表示画像データは、少なくともサムネイル表示用キャッシュデータと、一枚表示用キャッシュデータの2種類の表示サイズのキャッシュデータからなることを特徴とする請求項19記載の画像データ処理方法。
- 新たなキャッシュデータを前記キャッシュメモリに追加する際に、前記キャッシュデータにファイル名を付与して、少なくとも前記画像データのファイル名、作成日、更新日と共に、前記インデックスファイルの所定の管理レコードに格納することを有することを特徴とする請求項19又は20記載の画像データ処理方法。
- 前記記憶媒体に記憶された前記画像データを再生表示する際に、表示しようとする表示サイズのキャッシュデータが前記キャッシュメモリに存在する場合には、該キャッシュデータを前記キャッシュメモリから読み出して表示する一方、表示しようとするキャッシュデータが前記キャッシュメモリに存在しない場合には、前記記憶媒体から前記画像データを所定の表示サイズの表示画像データを生成して再生表示すると共に、前記表示画像データを前記新たなキャッシュデータとして前記キャッシュメモリに追加することを特徴とする請求項19乃至21のいずれか1項に記載の画像データ処理方法。
- 前記キャッシュデータを追加する際及び読み出す際のいずれの際にも、前記インデックスファイルの所定の管理レコードに格納された前記キャッシュデータの参照日を更新することを特徴とする請求項21又は22記載の画像データ処理方法。
- 前記新たなキャッシュデータを前記キャッシュメモリに追加する際に、前記キャッシュデータを管理する為の管理レコードが既に前記インデックスファイル上に存在する場合には、該管理レコードの参照日を更新すると共に、該キャッシュデータに付与されたファイル名を該管理レコードに格納することを特徴とする請求項22記載の画像データ処理方法。
- さらに、前記管理レコードに他のキャッシュデータのファイル名が格納されている場合には、前記キャッシュファイル上に前記格納されたファイル名に該当するキャッシュデータが存在するか否かを判定し、前記該当するキャッシュデータが存在しない場合には、前記管理レコードから前記他のキャッシュデータのファイル名を削除することを特徴とする請求項24記載の画像データ処理方法。
- 管理レコードの追加、更新、及び新たなキャッシュデータの追加のいずれか1つを実行する場合に、前記キャッシュメモリの容量を越えるときには、前記いずれか1つの実行ができるだけの前記容量の残量を確保する為に前記参照日が最も古いキャッシュデータから削除することを特徴とする請求項19乃至25のいずれか1項に記載の画像データ処理方法。
- 前記記憶媒体は内部メモリ及び着脱可能な外部メモリであり、前記キャッシュメモリの設定場所は、前記内部メモリ及び外部メモリの何れか一方を選択することを特徴とする請求項19乃至26のいずれか1項に記載の画像データ処理方法。
- 前記キャッシュメモリの設定場所の選択は、前記情報処理装置が画像データを再生表示する為に実行するプログラムの格納場所に基づいて決定することを特徴とする請求項27記載の画像データ処理方法。
- 前記キャッシュメモリの設定場所の選択は、前記画像データの格納場所に基づいて決定されることを特徴とする請求項27記載の画像データ処理方法。
- 前記キャッシュメモリを設定した外部メモリが装着されていない場合及び書き込み禁止の場合のいずれかの場合には、前記キャッシュメモリの設定が解除されることを特徴とする請求項27乃至29のいずれか1項に記載の画像データ処理方法。
- 前記キャッシュメモリを設定した外部メモリが装着されていない場合及び書き込み禁止の場合のいずれかの場合には、前記キャッシュメモリの設定を前記内部メモリに変更することを特徴とする請求項27乃至29のいずれか1項に記載の画像データ処理方法。
- 前記外部メモリを再装着した場合及び書き込み禁止が解除された場合のいずれかの場合には、前記キャッシュメモリの設定が前記内部メモリから前記外部メモリに復帰することを特徴とする請求項31記載の画像データ処理方法。
- 記憶媒体に記憶された画像データの作成日及び更新日と、前記インデックスファイル上の該画像データに対応する管理レコードに格納された作成日及び更新日とが一致しない場合に、該管理レコードと該管理レコードが管理する全てのキャッシュデータを削除するガベージ・コレクション処理を実行することを特徴とする請求項19乃至32のいずれか1項に記載の画像データ処理方法。
- 前記キャッシュファイルに格納された前記キャッシュデータを管理する為の前記管理レコードが前記インデックスファイル上に存在しない場合に、該管理レコードを削除するガベージ・コレクション処理を実行することを特徴とする請求項19乃至32のいずれか1項に記載の画像データ処理方法。
- 前記管理レコード上に1以上のキャッシュデータのファイル名が格納されている場合に、該1以上のキャッシュデータのファイル名に対応するキャッシュデータが1つも存在しない時には該管理レコードを削除し、該1以上のキャッシュデータのファイル名に対応するキャッシュデータが少なくとも1つ存在する場合には、存在するファイル名のみを残して、その他のファイル名を該管理レコードから削除するガベージ・コレクション処理を実行することを特徴とする請求項19乃至32のいずれか1項に記載の画像データ処理方法。
- 所定時間以上にアイドル状態が続くときに、前記ガベージ・コレクション処理を実行することを特徴とする請求項33乃至35のいずれか1項に記載の画像データ処理方法。
- 請求項19乃至36のいずれか1項に記載の画像データ処理方法をコンピュータに実行させることを特徴とする画像データ処理プログラム。
- コンピュータ読取り可能な記憶媒体において、請求項37記載の画像処理プログラムが格納され、該画像処理プログラムをコンピュータに実行させることを特徴とする記憶媒体。
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