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JP2004001597A - 乗物検査設備及び乗物移動装置 - Google Patents

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moving
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inspection
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Ichiro Nakajima
中嶋 一郎
Noriaki Hamaguchi
浜口 則昭
Susumu Miyamoto
宮本  進
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Hitachi Ltd
Hitachi Kasado Engineering Co Ltd
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Hitachi Ltd
Hitachi Kasado Engineering Co Ltd
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Abstract

【課題】X線検査建屋の検査ライン下側に設ける検査物移動用の搬送装置を配置するピットの土木工事の負担を軽減する。
【解決手段】検査ラインの中央下側にピット5を設け、ピット内にガイドレール6を設けて搬送装置10を配置し、搬送装置に旋回装置12を介してアーム14付きの昇降装置13を設け、アームを搬送装置の走行方向に対して直角にして検査ライン上で検査対象のトレーラ20の前輪を保持して移動させ、検査後はアームを走行方向に対して平行に回転させて、ピット内を走行させる。
【選択図】 図1

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は乗物検査設備及び乗物移動装置に係り、特に荷物を積載したトレーラやトラック等の重量物の乗物検査設備及び乗物移動装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来の検査設備としては、EP0491977A1公報に記載のような、トレーラやトラック等の牽引ルートの牽引方向に直行する方向の両サイドにピットを設け、該両サイドのピット部にそれぞれ牽引装置を配置し、両サイドからトレーラやトラック等のタイヤを保持し、牽引装置を移動させてトレーラやトラック等を移動搬送するものが知られている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
上記の従来技術は、両サイドへのピットの設置により、ピットが2箇所になるとともに重量物が載る部分のフロアがカンチレバー構造となっており、充分な強度を持たせる必要があり、土木工事の負担増や、両サイドへの牽引装置配置で装置自体も2台必要になるとともに2台の同期運転制御が必要となり、複雑になるという問題がある。
【0004】
本発明の目的は、検査ライン下側に設けられる検査物の移動用搬送装置を配置するピットの土木工事の負担を軽減することのできる乗物検査設備及び乗物移動装置を提供することにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】
上記目的は、搬入,検査,搬出の一連の建屋内の乗物移動ラインの中央下側で、乗物の下方から乗物の前輪をアームにより保持し、昇降装置によってアームを昇降させ、昇降装置が取付けられた台車を走行装置によって乗物移動ラインの下方のガイドレールに沿って搬入建屋から搬出建屋へ移動させ、旋回装置によってアームの長手方向の向き全体を回転させて方向転換し、走行方向に対する直角方向の幅寸法を狭くして、搬出建屋から搬入建屋方向へ移動制御される乗物移動装置を用いることにより、達成される。
【0006】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の一実施例を図1から図8によって説明する。まず、図8に検査設備の全体概要を示す。1は検査建屋であり、2は搬入建屋であり、3は搬出建屋であり、一連の建屋となっている。搬入建屋2,検査建屋1,搬出建屋3の走行フロア4の中央下部にはピット5が設けられ、ピット5の底面には搬入建屋2から搬出建屋3に至るガイドレール6が敷設してある。ガイドレール6上には搬送装置10が配置され、ガイドレール6上を長手方向に往復動する。検査建屋1の上部にはX線照射装置7が設けられ、X線照射装置7に対向してピット5下部にX線受光装置8が設けられて、垂直X線検査装置が構成される。検査建屋1内の垂直X線検査装置近傍には水平X線検査装置9が設置されている。
【0007】
乗物である、この場合、トレーラ20は、走行フロア4上を走行し、搬入建屋2内の所定の位置A点で停止し、運転者はここでトレーラから離れる。運転者が搬入建屋から離れたことを確認し、搬入建屋2と検査建屋1との間の仕切りが開き、搬送装置10がトレーラ20の前輪を保持して検査建屋2方向に移動を開始する。搬送装置10の移動によってトレーラ20の最後尾が検査建屋1内に入ったことを確認して、搬入建屋2と検査建屋1との間の仕切りを閉める。トレーラ20が検査建屋1内の所定位置に来たら垂直、水平X線検査装置が作動を開始し、トレーラ20は所定の速度で通過する。トレーラ20がX線検査装置を通過したら、X線の照射が停止され、検査建屋1と搬出建屋3との間の仕切りが開き、搬送装置10がトレーラ20を搬出建屋3内の所定の停止位置B点まで移動させる。搬送装置10がトレーラ20の前輪保持を解除したことを確認して、運転者はトレーラ20に乗り込み、トレーラ20を搬出建屋から運び出す。
【0008】
なお、搬入建屋2からトレーラ20が移動して、搬入建屋2内にトレーラ20がいなくなれば、新たなトレーラの持込が可能となり、順次検査処理が実行される。
【0009】
次に、図1及び図2により乗物移動装置である搬送装置10について説明する。図2は図1をI−Iから見た矢視図である。台車11の長手方向前後には走行装置15が設けられ、台車11上面には旋回装置12を介して昇降装置13が取付けられている。昇降装置13の先端にはアーム14が取付けられている。アーム14は、この場合、トレーラ20の車輪径の約1/2の間隔で2本のアームによって構成され、少なくともトレーラ20の左右の前輪幅よりも長く構成されている。昇降装置13は旋回装置12によって、アーム14の長手方向の向きを
90度毎回転可能になっている。この場合、アーム14の回転方向は一方向に設定してあり、アーム14が180度回転してアーム14の左右が入れ替わるようにしてある。これにより、アーム14の片側のみへの偏過重を防止する。
【0010】
図1は図8における位置A点での様子を示しており、アーム14の長手方向が搬送装置10の走行方向に向けられ、昇降装置13によってアーム14を最下部まで下げて、搬送装置10は位置A点に入って来る。位置A点で停止した搬送装置10は、図3及び図4に示すようにアーム14を回転移動させる。図4は図3をII−IIから見た矢視図である。旋回装置12はアーム14を、この場合、右回転で90度回転させ、すなわち、搬送装置10の走行方向に対して直角方向に回転させて、トレーラ20の左右両前輪の下方に位置させる。次に、図5及び図6に示すようにアーム14を上昇させる。図6は図5をIII−IIIから見た矢視図である。昇降装置13はアーム14を所定位置まで上昇させる。これにより、アーム14が左右両前輪に当接し、その後前輪を支持して持上げ、走行フロア4から浮かせる。搬送装置10は、トレーラ20の前輪を持上げた状態で、前述のように検査建屋方向にトレーラ20を移動させる。
【0011】
また、搬出建屋3の停止位置B点においては、上述した位置A点での逆動作を行い、図1に示す搬送装置10の状態で、すなわち、アーム14の長手方向の向きを搬送装置10の走行方向に対して平行にした状態で、搬送装置10が位置A点に戻って来る。
【0012】
なお、ピット5における位置A点及びB点では、搬送装置10の点検スペースも含めアーム14が回転可能な幅のスペースが確保され、その他の部分のピット内は、図5をIV−IVから見た矢視図である図7に示すように搬送装置10が通過可能でアーム14の長手方向の長さHよりも狭いピット幅Hとなっている。これにより、建屋長手方向のピット5を設ける土木工事における負担を軽減させることができる。さらに、ピット幅Hをトレーラ20の車輪中心幅より狭くすることにより、ピット5上部の走行フロア4のカンチレバー構造の強度を小さくでき、さらに土木工事における負担を軽減させることができる。また、ピット5における位置A点及びB点のみに、アーム14がピット5内から走行フロア4上に抜けられる開口が設けてある。
【0013】
また、搬送装置10は、搬出建屋3の方向への移動速度よりも搬入建屋2の方向への移動速度を早くしてあり、全体の処理時間を短縮するようにしてある。移動速度の切替は、アーム14の回転位置又は旋回装置12の回転位置を検出して、切替信号の1つの信号として用いるのが良い。すなわち、アーム14の長手方向が搬送装置10の走行方向に向いている場合に、移動速度を早くする。さらに、搬送装置10においては、少なくとも検査建屋1の区間はX線検査に必要な移動速度で走行移動し、その前後は速度を速めるようにしても良い。
【0014】
これにより、土木工事の負担を軽減するとともに効率的な移動を可能にすることができる。すなわち、本実施例における他の特徴は、搬入,検査,搬出の建屋内に一連の乗物移動ラインを形成し、乗物移動ラインの中央下側にピットを設け、該ピット内に搬入建屋に持ち込まれた乗物の前輪を浮かせて保持し乗物を搬出建屋まで移動させる搬送装置を設け、移動速度制御手段により少なくとも検査中の乗物の移動速度を所定の速度で移動させ、乗物を保持していないときの搬送装置の移動速度を検査中の移動速度より速い速度で移動させることにある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の移動搬送装置の位置実施例を示す正面図である。
【図2】図1の装置をI−I断面から見た矢視図である。
【図3】図1の装置のアーム部を回転させたときの正面図である。
【図4】図3の装置をII−II断面から見た矢視図である。
【図5】図2の装置のアーム部を上昇させたときの正面図である。
【図6】図5の装置をIII−III断面から見た矢視図である。
【図7】図5をIV−IVから見た矢視図である。
【図8】本発明の乗物検査設備の一実施例を示す縦断面図である。
【符号の説明】
1…検査建屋、2…搬入建屋、3…搬出建屋、4…走行フロア、5…ピット、6…ガイドレール、7…X線照射装置、8…X線受光装置、9…水平X線検査装置、10…搬送装置、11…台車、12…旋回装置、13…昇降装置、14…アーム、15…走行装置、20…トレーラ。

Claims (8)

  1. 一連の搬入,検査,搬出の建屋内に形成されその上を乗物が移動する乗物移動ラインと、前記乗物移動ラインの下側に設けられ前記搬入建屋に持ち込まれた前記乗物の前輪を浮かせて前記乗物を前記搬出建屋まで移動させる搬送装置と、前記搬送装置に設けられ前記乗物の前輪を浮かせる昇降装置と、前記昇降装置に設けられ前記乗物の前輪を支持するアームと、前記搬送装置に設けられ前記アームの向きを前記搬出建屋への移動時と前記搬入建屋への移動時とで変えるように前記アーム全体を回転移動させる旋回装置と、前記乗物移動ラインの下側で前記搬入建屋の前記乗物の停止位置と前記搬出建屋の前記乗物の停止位置とに設けた前記アームの旋回空間とを具備してなることを特徴とする乗物検査設備。
  2. 請求項1記載の乗物検査設備において、前記旋回装置は前記アーム全体を90度毎に回転させてなる乗物検査設備。
  3. 請求項1記載の乗物検査設備において、前記乗物移動ライン下側で前記搬入建屋及び前記搬出建屋の前記乗物の停止位置部を除く前記搬送装置の移動空間幅を前記アームの長手方向よりも狭くした乗物検査設備。
  4. 搬入,検査,搬出の一連の建屋内に形成され乗物が移動する乗物移動ラインの中央下側に配置され、前記乗物の下方から前記乗物の前輪を保持するアームと、前記アームを昇降させ前記乗物の前輪の浮遊・接地を行わせる昇降装置と、前記昇降装置が取付けられる台車と、前記乗物移動ラインの下方に配置され前記搬入建屋と前記搬出建屋との間に設けられたガイドレールに沿って前記台車を移動させる走行装置と、前記アームの長手方向の向きを回転移動させる旋回装置と、前記走行装置の移動方向に前記アームの長手方向を向けて前記搬出建屋から搬入建屋方向へ移動制御する制御手段とを有したことを特徴とする乗物移動装置。
  5. 請求項4記載の乗物移動装置において、前記旋回装置は前記アーム全体を90度毎に回転させてなる乗物移動装置。
  6. 一連の搬入,検査,搬出の建屋内に形成されその上を乗物が移動する乗物移動ラインの中央下側に設けられ、前記乗物の下方から前記乗物の前輪を保持するアームと、前記アームを昇降させる昇降装置と、前記昇降装置が取付けられる台車と、前記乗物移動ラインの下方に配置され前記搬入建屋と前記搬出建屋との間に設けられたガイドレールに沿って前記台車を移動させる走行装置と、前記アームの長手方向の向きを90度回転させる旋回装置と、前記走行装置を前記搬入建屋から前記搬出建屋への移動時の速度に比べ前記搬出建屋から前記搬入建屋への移動時に速く移動させる移動速度制御手段とを具備したことを特徴とする乗物移動装置。
  7. 請求項6記載の乗物移動装置において、前記旋回装置は前記アームを一方向に90度毎回転させる乗物移動装置。
  8. 一連の搬入,検査,搬出の建屋内に形成されその上を乗物が移動する乗物移動ラインと、前記乗物移動ラインの中央下側に前記乗物移動ラインに沿って設けたピットと、前記ピット内に設けられ前記搬入建屋に持ち込まれた前記乗物の前輪を浮かせて前記乗物を前記搬出建屋まで移動させる搬送装置と、少なくとも前記検査建屋内で前記乗物の検査開始から検査終了までの距離の間検査の処理時間に合わせて移動速度を設定し該設定速度で前記搬送装置を移動させるとともに前記搬出建屋から前記搬入建屋への移動時に前記設定速度より高速で前記搬送装置を移動させる移動速度制御手段とを具備してなることを特徴とする乗物検査設備。
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