JP2012018072A - X線検査用車両搬送装置 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】被検車両1の幅方向外側又は内側に位置し、被検車両の搬送方向に水平に延びる走行レール12と、走行レールに沿って移動可能な移動台車14と、移動台車を走行レールに沿って移動させる台車駆動装置16と、搬送方向の複数の所定位置A,B,Cで被検車両の前輪を被検車両の走行面11上と移動台車14上との間で移載可能な前輪移載装置20とを備える。前輪移載装置20は、移動台車に設けられ駆動装置を搭載しない台車搭載機器22と、走行面近傍に固定して設けられた地上駆動装置24とからなる。台車搭載機器22と地上駆動装置24は、各所定位置において協同して作動する。
【選択図】図2
Description
被検車両の幅方向外側又は内側に位置し、被検車両の搬送方向に水平に延びる走行レールと、
前記走行レールに沿って移動可能な移動台車と、
該移動台車を前記走行レールに沿って移動させる台車駆動装置と、
搬送方向の複数の所定位置で被検車両の前輪を走行面上と移動台車上との間で移載可能な前輪移載装置と、を備え、
前記前輪移載装置は、移動台車に設けられた台車搭載機器と、前記走行面近傍に固定して設けられた地上駆動装置とからなり、
前記台車搭載機器と地上駆動装置は、前記各所定位置において協同して作動する、ことを特徴とするX線検査用車両搬送装置が提供される。
前記移動台車は、被検車両の前輪より内側を移動可能な単一の台車本体を有し、
前記台車搭載機器は、前記台車本体に設けられ、前記前輪を走行面から持ち上げた支持高さにおいて鉛直軸を中心に水平に揺動可能な2対の水平フォークと、該各対の水平フォークを被検車両の前輪に対して反対方向に揺動駆動する旋回装置と、を備え、
前記地上駆動装置は、各所定位置の被検車両の幅方向外側にそれぞれ1対設けられ被検車両の左右の前輪を昇降させる昇降装置と、前記移動台車に電力を供給する電力供給装置とを備える。
前記移動台車は、被検車両の前輪より外側を移動可能な1対の台車本体を有し、
前記台車搭載機器は、前記各台車本体に設けられ、それぞれ鉛直軸を中心に水平に揺動可能な1対の水平フォークと、鉛直軸の軸方向移動と軸まわりの回転を解除可能に固定するロック装置と、を備え、
前記地上駆動装置は、各所定位置の被検車両の幅方向外側にそれぞれ1対設けられ、それぞれ前記ロック装置を解除するロック解除装置と、前記1対の水平フォークを昇降かつ揺動させる昇降揺動装置とを備える。
前記移動台車は、前記走行レールに沿って移動可能な1対の台車本体と、該台車本体を被検車両の前方かつ上方において機械的に連結する門型フレームとを有し、
更に、被検車両の幅方向に水平に延び、被検車両の前輪を支持する前輪支持板を備え、
前記台車搭載機器は、前記各台車本体に設けられ、バネで幅方向内方に付勢された1対の両端支持ロッドを有しており、
該両端支持ロッドは幅方向内方の支持位置と外方の開放位置との間を移動可能であり、前記支持位置において前記前輪支持板の幅方向両端をそれぞれ支持し、開放位置において前輪支持板の幅方向両端より外側に位置するようになっており、
前記地上駆動装置は、各所定位置の下方にそれぞれ設けられ、被検車両の走行高さ、前記走行高さより上方の前輪支持高さ、及び前記走行高さより下方の戻り高さとの間で前記前輪支持板を昇降させる昇降装置と、
前記両端支持ロッドを幅方向外方に押付けるストッパ解除装置と、
前記戻り高さにおいて、被検車両の搬送方向に対し反対方向に前記前輪支持板を水平搬送する水平コンベアと、を備える。
以下、本発明のX線検査用車両搬送装置を単に「搬送装置」と略称する。
次に、移設ポジションBにおいて、本発明の搬送装置10により、被検車両1の前輪1aを持ち上げ、第2の移動台車14により搬出ポジションCに向かって自動走行し、その走行中にX線発生装置(図示せず)からX線が照射され、被検車両1をX線検査する。
次いで、搬出ポジションCで被検車両1を走行面11に下ろし、車両運転手が、乗車して走行面11の上を左方向に走行して被検車両1を搬出する。またこれと並行して第2移動台車14は自動で所定の位置(移設ポジションBの左側)まで戻るようになっている。
なお、第1移動台車14と第2移動台車14を単一の移動台車14に置き換えてもよい。
また、移動台車14は、走行レール12に沿って移動可能であり、この例では被検車両1の前輪1aより内側を移動可能な単一の台車本体14aを有する。
また走行面11と台車用通路13の底面との段差は、移動台車14の上部が走行面11より上方に突出しない高さに設定されている。
また、移動台車14は、走行レール12に沿って移動可能であり、この例では被検車両1の前輪1aより外側を移動可能な1対の台車本体14aを有する。
前輪移載装置20は、移動台車14に設けられた台車搭載機器22と、走行面11の近傍に固定して設けられた地上駆動装置24とからなる。台車搭載機器22と地上駆動装置24は、各所定位置(ポジションA,B,C)において協同して作動するようになっている。
また、地上駆動装置24は、各所定位置の被検車両1の幅方向外側にそれぞれ1対設けられ、ロック装置29を解除するロック解除装置30と、1対の水平フォーク28を昇降かつ揺動させる昇降揺動装置40とを備える。
鉛直軸27は、移動台車14の台車本体14aに設けた軸受により回転可能かつ軸方向に上下動可能に支持されている。また、鉛直軸27は、その上端に矩形断面の回転係合部27a、中間部に円周溝27bと鉛直溝27cを有する。
高さロック装置29aは、円周溝27bに嵌合する爪、この爪を円周溝27bに向けて付勢する圧縮ばね、爪を円周溝27bから引き離す空圧シリンダからなる。
回転ロック装置29bは、鉛直溝27cに嵌合する爪、この爪を鉛直溝27cに向けて付勢する圧縮ばね、爪を鉛直溝27cから引き離す空圧シリンダからなる。
図4において、各移動台車14は、その下部に主輪15aと補助輪15bとを有する。また、主輪15aと補助輪15bは、主レール12aと補助レール12b、12cで案内される。
一方、被検車両1の前輪1aを水平フォーク28で支持する際には、移動台車14に図で左回りのモーメントMが作用する。このモーメントMは、補助レール12cによる補助輪15bの支持力で支持される。従って、被検車両1の前輪1aを持ち上げて走行する際には、主輪15aで下向きの荷重を支持しながら、主輪15aと補助輪15bで、主レール12aと補助レール12cに沿って移動台車14を案内するようになっている。
初めに、水平フォーク28が被検車両1の前輪1aを支持した状態で、移動台車14により被検車両1が搬送されているものとする。
移動台車14が所定の車両開放位置で停止すると、移動台車14の外側からサーボモータ31c、送りねじ36bにより、昇降板37、38及びクイックカップラ34を移動台車14に向けて移動し、クイックカップラ34が移動台車14に連結される。
この状態において、サーボモータ31b、送りねじ36aにより昇降板38を上昇して水平フォーク28を支え、電磁弁33、クイックカップラ34を介して高さロック装置29a及び回転ロック装置29bに圧縮空気を供給すると、それぞれの爪を円周溝27bと鉛直溝27cから引き離してロックを外し、鉛直軸27は自由に回転及び上下動可能となる。
この状態で、昇降板38を下降させ水平フォーク28を下げて走行面11に被検車両1の前輪1aを降ろす。次いで、空圧シリンダ32で昇降板37を下降し、軸回しカップ39を鉛直軸27の回転係合部27aに係合させ、サーボモータ31aで鉛直軸27を回転させて、水平フォーク28を揺動させて図5に破線で示すように、移動台車14の上部に畳み込む。
この状態で、クイックカップラ34を移動台車14から後退させると、高さロック装置29a及び回転ロック装置29bへの圧縮空気の供給が無くなり、高さロック装置29a及び回転ロック装置29bにより軸が固定される。
移動台車14は所定の車両開放位置で停止すると、移動台車14の外側からサーボモータ31c、送りねじ36bにより、昇降板37、38及びクイックカップラ34を移動台車14に向けて移動し、クイックカップラ34が移動台車14に連結される。
この状態で、空圧シリンダ32で昇降板37を下降し、軸回しカップ39を鉛直軸27の回転係合部27aに係合させ、サーボモータ31aで鉛直軸27を回転させて、水平フォーク28を揺動させて図5に実線で示すように、停止している被検車両1の前輪1aの前後に1対の水平フォーク28を旋回させる。
次いで、昇降板38を上昇させ、水平フォーク28を上げて走行面11から被検車両1の前輪1aを持上げる。
この状態で、クイックカップラ34を移動台車14から後退させると、高さロック装置29a及び回転ロック装置29bへの圧縮空気の供給が無くなり、高さロック装置29a及び回転ロック装置29bにより軸が固定される。
また、移動台車14は、走行レール12に沿って移動可能な1対の台車本体14aと、台車本体14aを被検車両1の前方かつ上方において機械的に連結する門型フレーム14cとを有する。
またこの例において、前輪移載装置20は、被検車両1の走行面11より下方の「戻り高さ」(後述する)において、被検車両1の搬送方向に対し反対方向に前輪支持板40を水平搬送する水平コンベア50を備える。
前輪移載装置20は、移動台車14に設けられた台車搭載機器22と、走行面11の近傍に固定して設けられた地上駆動装置24とからなる。台車搭載機器22と地上駆動装置24は、各所定位置(上述したポジションA,B,C)において協同して作動するようになっている。
前輪支持板40の昇降範囲は、被検車両1の走行高さEを中間として、走行高さEより上方の前輪支持高さF(上限)から走行高さEより下方の戻り高さG(下限)との間である。
前輪支持高さF(上限)は、1対の両端支持ロッド42により、前輪支持板40の幅方向両端を支持する支持位置Cを前輪支持板40の両端が超える高さである。
戻り高さG(下限)は、昇降装置44の上端が、上述した水平コンベア50の搬送高さより下に位置し、下降時に前輪支持板40を水平コンベア50の上に移載できる高さである。
この図に示すように、地上駆動装置24は、さらに両端支持ロッド42を幅方向外方に押付けるストッパ解除装置46を備える。ストッパ解除装置46は、地上側に水平に固定された1対の油圧シリンダであり、各両端支持ロッド42をバネ43に抗して支持位置Cから開放位置Dに移動させるようになっている。
さらに、図8(B)に示すように、連結本体40cには送りネジ41aが軸受ブロック41bで回転可能に支持され、移動フォーク40bには送りネジ41aと螺合するナット部41cが固定されている。
(1) ホームポジションAにおいて、前輪支持板40を被検車両1の走行高さE(中間位置)に位置決めしておく。車両運転手は、図6の右方向から走行面11の上を左方向に走行し、ポジションAで前輪1aが前輪支持板40の固定フォーク40aを乗り越えた状態で、被検車両1を停止させ下車する。この状態で、前輪1aは前輪支持板40を介して昇降装置44(油圧シリンダ)で支持されている。
次に、送りネジ駆動装置48によりテーパ軸47aを送りネジ41aの軸端に押し付け、送りネジ41aを回転駆動して移動フォーク40bを水平移動して固定フォーク40aと移動フォーク40bの間に前輪1aをクランプする。
次に、ストッパ解除装置46により、各両端支持ロッド42をバネ43に抗して支持位置Cから開放位置Dに移動させ、その状態で昇降装置44により前輪支持板40を前輪支持高さF(上限)まで上昇させ、次いでストッパ解除装置46により各両端支持ロッド42をバネ43により支持位置Cに復帰させ、その状態で昇降装置44を戻り高さG(下限)まで下降させる。
この状態で、前輪1aが前輪支持板40の上に載り、前輪支持板40の両端は両端支持ロッド42を介して台車本体14aに支持されている。この状態で第1の移動台車14により、走行レール12に沿って移設ポジションBまで自動走行する。
次いで、第2移動台車14が移設ポジションBまで後退し、ストッパ解除装置46により第2移動台車14の各両端支持ロッド42をバネ43により支持位置Cに復帰させ、その状態で昇降装置44を戻り高さG(下限)まで下降させる。
この状態で、前輪1aが前輪支持板40の上に載り、前輪支持板40の両端は両端支持ロッド42を介して台車本体14aに支持されている。この状態で第2移動台車14は、走行レール12に沿って搬出ポジションCまで自動走行する。
並行して昇降装置44により前輪支持板40を前輪支持高さF(上限)まで上昇させ、次いでストッパ解除装置46により前輪支持板40を被検車両1の走行高さE(中間位置)まで下降させ、その位置で車両運転手が、被検車両1を運転し、前輪支持板40の固定フォーク40aを乗り越えて被検車両1を搬出させる。
次いで、昇降装置44を戻り高さG(下限)まで下降させ、前輪支持板40を水平コンベア50の上に移載し、水平コンベア50により前輪支持板40をホームポジションAまで戻す。
10 X線検査用車両搬送装置(搬送装置)、
11 走行面、11a 走行部、
12 走行レール、12a 主レール、12b,12c 補助レール、
13 台車用通路、13a 反力壁、14 移動台車、
14a 台車本体、14b コネクタ、14c 門型フレーム、
15a 主輪、15b 補助輪、16 台車駆動装置、
ケーブル16a、駆動装置16b、
20 前輪移載装置、22 台車搭載機器、23a 水平フォーク、
23b 旋回装置(モータシリンダ)、23c 鉛直軸、
24 地上駆動装置、25 昇降装置、
25a 水平アーム、25b 油圧シリンダ、
26 電力供給装置、26a コネクタ、
26b 油圧シリンダ、27 鉛直軸、
27a 回転係合部、27b 円周溝、27c 鉛直溝、
28 リフト機構、28 水平フォーク、29 ロック装置、
29a 高さロック装置、29b 回転ロック装置、
30 ロック解除装置、31a,31b,31c サーボモータ、
32 空圧シリンダ、33 電磁弁、34 クイックカップラ、
35a,35b ガイド、35c スライド、
36a,36b 送りねじ、37、38 昇降板、
39 軸回しカップ、40 昇降揺動装置、
40a 固定フォーク、40b 移動フォーク、40c 連結本体、
41a 送りネジ、41b 軸受ブロック、41c ナット部、
42 両端支持ロッド、43 バネ、
44 昇降装置(油圧シリンダ)、46 ストッパ解除装置、
47a テーパ軸、47b モータ、47c 油圧シリンダ、
48 送りネジ駆動装置、50 水平コンベア
Claims (4)
- 被検車両の前輪を持ち上げて搬送しながら被検車両をX線検査するためのX線検査用車両搬送装置であって、
被検車両の幅方向外側又は内側に位置し、被検車両の搬送方向に水平に延びる走行レールと、
前記走行レールに沿って移動可能な移動台車と、
該移動台車を前記走行レールに沿って移動させる台車駆動装置と、
搬送方向の複数の所定位置で被検車両の前輪を走行面上と移動台車上との間で移載可能な前輪移載装置と、を備え、
前記前輪移載装置は、移動台車に設けられた台車搭載機器と、前記走行面近傍に固定して設けられた地上駆動装置とからなり、
前記台車搭載機器と地上駆動装置は、前記各所定位置において協同して作動する、ことを特徴とするX線検査用車両搬送装置。 - 前記走行レールは、被検車両の幅方向内側に1対設けられ、
前記移動台車は、被検車両の前輪より内側を移動可能な単一の台車本体を有し、
前記台車搭載機器は、前記台車本体に設けられ、前記前輪を走行面から持ち上げた支持高さにおいて鉛直軸を中心に水平に揺動可能な2対の水平フォークと、該各対の水平フォークを被検車両の前輪に対して反対方向に揺動駆動する旋回装置と、を備え、
前記地上駆動装置は、各所定位置の被検車両の幅方向外側にそれぞれ1対設けられ被検車両の左右の前輪を昇降させる昇降装置と、前記移動台車に電力を供給する電力供給装置とを備える、ことを特徴とする請求項1に記載のX線検査用車両搬送装置。 - 前記走行レールは、被検車両の幅方向外側に1対設けられ、
前記移動台車は、被検車両の前輪より外側を移動可能な1対の台車本体を有し、
前記台車搭載機器は、前記各台車本体に設けられ、それぞれ鉛直軸を中心に水平に揺動可能な1対の水平フォークと、鉛直軸の軸方向移動と軸まわりの回転を解除可能に固定するロック装置と、を備え、
前記地上駆動装置は、各所定位置の被検車両の幅方向外側にそれぞれ1対設けられ、それぞれ前記ロック装置を解除するロック解除装置と、前記1対の水平フォークを昇降かつ揺動させる昇降揺動装置とを備える、ことを特徴とする請求項1に記載のX線検査用車両搬送装置。 - 前記走行レールは、被検車両の幅方向外側に1対設けられ、
前記移動台車は、前記走行レールに沿って移動可能な1対の台車本体と、該台車本体を被検車両の前方かつ上方において機械的に連結する門型フレームとを有し、
更に、被検車両の幅方向に水平に延び、被検車両の前輪を支持する前輪支持板を備え、
前記台車搭載機器は、前記各台車本体に設けられ、バネで幅方向内方に付勢された1対の両端支持ロッドを有しており、
該両端支持ロッドは幅方向内方の支持位置と外方の開放位置との間を移動可能であり、前記支持位置において前記前輪支持板の幅方向両端をそれぞれ支持し、開放位置において前輪支持板の幅方向両端より外側に位置するようになっており、
前記地上駆動装置は、各所定位置の下方にそれぞれ設けられ、被検車両の走行高さ、前記走行高さより上方の前輪支持高さ、及び前記走行高さより下方の戻り高さとの間で前記前輪支持板を昇降させる昇降装置と、
前記両端支持ロッドを幅方向外方に押付けるストッパ解除装置と、
前記戻り高さにおいて、被検車両の搬送方向に対し反対方向に前記前輪支持板を水平搬送する水平コンベアと、を備える、ことを特徴とする請求項1に記載のX線検査用車両搬送装置。
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