JP2004080118A - Image processing program, printer driver, and image processing apparatus - Google Patents
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Abstract
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、画像処理プログラム、その画像処理プログラムを備えるプリンタドライバおよび画像処理装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
近年、プリンタなどの画像形成装置においては、インクジェットプリンタのみならず、レーザプリンタによっても、色彩の豊かなカラー画像を形成できるものが普及しつつある。
【0003】
そのため、企業の会議やプレゼンテーションなどにおいても、カラープリンタによって作成され的確に色分けされた資料に基づいて、迅速かつ効率的なディスカッションができるようになってきている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
しかし、会議やプレゼンテーションなどにおいて、カラープリンタを用いて色分けした資料を作成し、それを配布しても、色覚障害者にとっては、却って分かりにくい場合を生ずる。
【0005】
そのため、画像形成において、色覚障害者が見分けにくい画像領域がある場合に、予めその画像領域を使用者が抽出して、見分けやすい画像データに変更することも可能であるが、色覚障害者が見分けられない画像領域を的確に抽出して、それを見分けやすい画像データに変更するには、多大の処理が必要となり、効率のよい画像形成を図ることができないという不具合を生じる。
【0006】
本発明は、このような事情に鑑みなされたもので、その目的とするところは、簡易な処理によって、色覚障害者にとっても、わかりやすい画像を形成することのできる画像処理プログラム、その画像処理プログラムを備えるプリンタドライバおよび画像処理装置を提供することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するため、請求項1に記載の発明は、コンピュータにカラー画像データを処理させるための画像処理プログラムであって、カラー画像データに基づいて、記録媒体に形成されるカラー画像が、色覚障害者にとってより識別しやすいカラー画像となるように、前記カラー画像データを処理する画像処理手段としてコンピュータを機能させることを特徴としている。
【0008】
このような構成によると、カラー画像が、色覚障害者にとってより識別しやすいカラー画像となるように画像処理される。そのため、簡易な処理によって、色覚障害者にとって識別できる画像を形成することができる。
【0009】
また、請求項2に記載の発明は、請求項1に記載の発明において、前記画像処理手段を実行させるか否かを選択するための実行選択手段としてコンピュータを機能させることを特徴としている。
【0010】
このような構成によると、実行選択手段によって、画像処理手段の実行の有無を選択することができるので、色覚障害者を考慮しなくてよい場合には、画像処理手段を実行しないことを選択することによって、余分な処理の増加を防止して、処理の効率化を図ることができる。一方、色覚障害者を考慮する必要がある場合には、画像処理手段の実行を選択することによって、色覚障害者に対応した適切な処理をすることができる。
【0011】
また、請求項3に記載の発明は、請求項1または2に記載の発明において、前記画像処理手段は、カラー画像のうち少なくとも1色の色を抜いた画像を形成させるように、前記カラー画像データを処理することを特徴としている。
【0012】
このような構成によると、画像処理手段によって、カラー画像のうち少なくとも1色の色を抜いた画像が形成される。そのため、簡易な処理により、色覚障害者は、カラー画像のうち少なくとも1色の色を抜いた画像を容易に識別することができる。
【0013】
また、請求項4に記載の発明は、請求項1または2に記載の発明において、前記画像処理手段は、色相を色平面上で回転させて画像を形成させるように、前記カラー画像データを処理することを特徴としている。
【0014】
このような構成によると、画像処理手段によって、色相が色平面上で回転されて画像が形成される。そのため、色相の変換による簡易な処理によって、色覚障害者にとって識別できる画像を形成することができる。
【0015】
また、請求項5に記載の発明は、請求項1、2または4のいずれかに記載の発明において、前記画像処理手段は、カラー画像において本来用いられるべき色の着色剤を、異なる色の着色剤に変更して画像を形成することを特徴としている。
【0016】
このような構成によると、画像処理手段によって、カラー画像において本来用いられるべき色の着色剤が、異なる色の着色剤に変更されて画像が形成される。
そのため、着色剤の変更による簡易な処理によって、色覚障害者が識別できる画像を形成することができる。
【0017】
また、請求項6に記載の発明は、請求項1ないし5のいずれかに記載の発明において、前記画像処理手段は、カラー画像データに基づく第1画像と、カラー画像データに基づく第2画像とを、記録媒体にそれぞれ形成させるように、カラー画像データを処理することを特徴としている。
【0018】
このような構成によると、カラー画像データに基づく第1画像および第2画像が、記録媒体にそれぞれ形成される。そのため、色覚障害者は、第1画像または第2画像を見ることによって、容易に画像を識別することができる。
【0019】
また、請求項7に記載の発明は、請求項6に記載の発明において、前記画像処理手段は、前記第1画像と前記第2画像とを、別々の記録媒体に形成させるように、前記カラー画像データを処理することを特徴としている。
【0020】
このような構成によると、画像処理手段によって、第1画像と第2画像とが、別々の記録媒体に形成される。そのため、簡易な処理により、色覚障害者は、個々の記録媒体から容易に画像を識別することができる。
【0021】
また、請求項8に記載の発明は、請求項7に記載の発明において、前記画像処理手段は、別々の前記記録媒体を、それぞれ異なる供給手段から供給させることを特徴としている。
【0022】
このような構成によると、異なる供給手段から別々の記録媒体が供給されるので、一方の記録媒体には第1画像を形成し、他方の記録媒体には第2画像を形成することができる。そのため、簡易な処理により、別々の記録媒体に、第1画像と第2画像とを形成することができる。
【0023】
また、請求項9に記載の発明は、請求項7または8に記載の発明において、前記画像処理手段は、前記第1画像を透明シートに形成し、前記第2画像を普通紙に形成させるように、前記カラー画像データを処理することを特徴としている。
【0024】
このような構成によると、第2画像が形成される普通紙に、第1画像が形成される透明シートを重ね合わせれば、通常のフルカラー画像として見ることができる。そのため、簡易な処理により、個々の記録媒体によって色覚障害者に画像を識別させることができながら、通常のフルカラー画像として見ることもできる。
【0025】
また、請求項10に記載の発明は、請求項6に記載の発明において、前記画像処理手段は、前記第1画像および前記第2画像を1枚の記録媒体に形成させるように、前記カラー画像データを処理することを特徴としている。
【0026】
このような構成によると、画像処理手段によって、第1画像および第2画像が1枚の記録媒体に形成されるので、第1画像および第2画像を一度に見ることができる。そのため、画像を迅速かつ効率的に識別することができる。
【0027】
また、請求項11に記載の発明は、請求項6ないし10のいずれかに記載の発明において、前記画像処理手段は、前記第1画像として、カラー画像のうち少なくとも1色の色を抜いた画像を形成させ、前記第2画像として、カラー画像データに従った画像を形成させるように、前記カラー画像データを処理することを特徴としている。
【0028】
このような構成によると、画像処理手段によって、第1画像としてのカラー画像のうち少なくとも1色の色を抜いた画像、および、第2画像としてのカラー画像データに従った画像がそれぞれ形成される。そのため、少なくとも1色の色を抜いた第1画像によって色覚障害者に画像を識別させることができながら、第2画像によって通常のフルカラー画像も見ることができる。
【0029】
また、請求項12に記載の発明は、請求項6ないし10のいずれかに記載の発明において、前記画像処理手段は、前記第1画像として、色相を色平面上で回転させた画像を形成させ、前記第2画像として、カラー画像データに従ったカラー画像を形成させるように、カラー画像データを処理することを特徴としている。
【0030】
このような構成によると、画像処理手段によって、色相を色平面上で回転させた画像が第1画像として形成され、カラー画像データに従ったカラー画像が第2画像として形成される。そのため、色相の変換による簡易な処理によって、色相を色平面上で回転させた第1画像によって色覚障害者に画像を識別させることができながら、第2画像によって通常のフルカラー画像も見ることができる。
【0031】
また、請求項13に記載の発明は、請求項6ないし10および12のいずれかに記載の発明において、前記画像処理手段は、前記第1画像として、カラー画像において本来用いられるべき着色剤を、異なる色の着色剤に変更して画像を形成させ、前記第2画像として、カラー画像データに従ったカラー画像を形成させるように、カラー画像データを処理することを特徴としている。
【0032】
このような構成によると、画像処理手段によって、カラー画像において本来用いられるべき着色剤を、異なる色の着色剤に変更した画像が第1画像として形成され、カラー画像データに従ったカラー画像が第2画像として形成される。そのため、着色剤の変更による簡易な処理によって、本来用いられるべき着色剤を、異なる色の着色剤に変更した第1画像によって色覚障害者に画像を識別させることができながら、第2画像によって通常のフルカラー画像も見ることができる。
【0033】
また、請求項14に記載の発明は、請求項6ないし11のいずれかに記載の発明において、前記画像処理手段は、前記第1画像として、カラー画像を構成する一部の色の画像を形成し、前記第2画像として、カラー画像を構成する他の色の画像を形成させるように、カラー画像データを処理することを特徴としている。
【0034】
このような構成によると、カラー画像を構成する一部の色によって、第1画像が形成され、カラー画像データに従ったカラー画像が第2画像として形成される。そのため、一部の色によって画像を形成するという簡易な処理によって、カラー画像を構成する一部の色で形成した第1画像によって色覚障害者に画像を識別させることができながら、第2画像によって通常のフルカラー画像も見ることができる。
【0035】
また、請求項15に記載の発明は、プリンタドライバであって、請求項1ないし14のいずれかに記載の画像処理プログラムを備え、画像形成装置に接続された端末装置にて起動され、前記画像形成装置によって記録媒体上に画像を形成させることを特徴としている。
【0036】
このような画像処理プログラムを備えたプリンタドライバによれば、簡易な処理によって、色覚障害者が識別できる画像を形成することができる。
【0037】
また、請求項16に記載の発明は、画像処理装置であって、請求項1ないし14のいずれかに記載の画像処理プログラムを備え、前記画像処理プログラムに基づいてカラー画像データを処理することを特徴としている。
【0038】
このような画像処理プログラムを備えた画像処理装置によれば、簡易な処理によって、色覚障害者が識別できるカラー画像に処理することができる。
【0039】
【発明の実施の形態】
図1は、本発明の画像形成装置としてのカラーレーザプリンタ1の一実施形態を示す要部側断面図である。図1において、このカラーレーザプリンタ1は、本体ケーシング2内に、用紙3を給紙するための給紙部4や、給紙された記録媒体としての用紙3に画像を形成するための画像形成部5などを備えている。
【0040】
給紙部4は、本体ケーシング2内の底部に、着脱可能に装着される給紙トレイ6と、給紙トレイ6の一方側端部に設けられる供給手段としての給紙ローラ7(以下、このカラーレーザプリンタ1において、給紙ローラ7が設けられる側を後側、後述する転写ローラ18が設けられる側を前側とする。)と、給紙パス8と、給紙パス8において、給紙ローラ7に対して用紙3の搬送方向下流側(以下、用紙3の搬送方向上流側または下流側を、単に、上流側または下流側という場合がある。)に設けられる搬送ローラ9と、給紙パス8において、搬送ローラ9に対し用紙3の搬送方向下流側に設けられるレジストローラ10とを備えている。
【0041】
給紙トレイ6は、上面が開放されたボックス形状をなし、用紙3が積層される用紙押圧板11を備えている。用紙押圧板11は、給紙ローラ7に対して遠い方の端部において揺動可能に支持されることによって、給紙ローラ7に対して近い方の端部が上下方向に移動可能とされ、また、その裏側から図示しないばねによって上方向に付勢されている。
【0042】
そして、用紙押圧板11上の最上位にある用紙3は、用紙押圧板11の裏側から図示しないばねによって給紙ローラ7に向かって押圧され、給紙ローラ7が回転されることによって、給紙パス8に1枚毎に給紙される。
【0043】
給紙パス8は、給紙ローラ7が配置される上流側端部から、上方に向かって一旦反転され、給紙トレイ6の上方において、後側から前側に向かって略平坦状に延び、後側から上方に向かって屈曲するように延び、転写位置(後述する転写ローラ18および第1中間転写体支持ローラ34の対向部分)を通過して、その下流側端部が、後述する定着部20に至る経路として形成されている。
【0044】
搬送ローラ9およびレジストローラ10は、給紙パス8に臨むように、後側と前側とにそれぞれ配置されている。
【0045】
そして、給紙ローラ7によって給紙パス8に給紙された用紙3は、一旦反転された後、搬送ローラ9によって、後側から前側に向かうようにして、レジストローラ10に搬送され、その後、レジストローラ10によってレジスト後に転写位置に搬送される。
【0046】
また、このカラーレーザプリンタ1の給紙部4は、さらに、はがきなどの任意のサイズの用紙3が積層されるマルチパーパストレイ12と、マルチパーパストレイ12上に積層される用紙3を給紙するための供給手段としてのマルチパーパス給紙ローラ13とを備えている。
【0047】
マルチパーパストレイ12は、給紙パス8における給紙ローラ7と搬送ローラ9との間に臨むように、本体ケーシング2の後側において、前側が下向きとなる傾斜状に設けられている。また、マルチパーパス給紙ローラ13は、マルチパーパストレイ12と対向する上方に配置されている。
【0048】
そして、マルチパーパストレイ12上の最上位にある用紙3は、マルチパーパス給紙ローラ13が回転されることによって、給紙パス8に1枚毎に給紙される。給紙パス8に給紙された用紙3は、上記と同様に、搬送ローラ9からレジストローラ10に搬送され、レジスト後に、転写位置に搬送される。
【0049】
画像形成部5は、スキャナユニット14、複数(4つ)の現像カートリッジ15、感光ベルト機構部16、中間転写ベルト機構部17、転写ローラ18、スコロトロン型帯電器19および定着部20などを備えている。
【0050】
スキャナユニット14は、本体ケーシング2内における給紙パス8の上方であって、中間転写ベルト機構部17の下方に配置され、レーザ発光部(図示せず。)、回転駆動されるポリゴンミラー21、レンズ22、反射鏡23および24を備えている。そして、このスキャナユニット14では、レーザ発光部から発光される画像データに基づくレーザビームを、矢印で示すように、ポリゴンミラー21、レンズ22、反射鏡23および24の順に透過あるいは反射させて、後述する感光ベルト機構部16の感光ベルト32の表面上に、高速走査にて照射させている。
【0051】
4つの現像カートリッジ15は、各色毎に、イエローのトナーが収容されるイエロー現像カートリッジ15Y、マゼンタのトナーが収容されるマゼンタ現像カートリッジ15M、シアンのトナーが収容されるシアン現像カートリッジ15Cおよびブラックのトナーが収容されるブラック現像カートリッジ15Kのそれぞれが、本体ケーシング2内の後側において、上下方向において下から互いに所定の間隔を隔てて並列状に順次配置されている。
【0052】
各現像カートリッジ15は、それぞれ、現像ローラ25、層厚規制ブレード26、供給ローラ27およびトナー収容室28を備えており、現像ローラ25を後述する感光ベルト32の表面に接触または離間させることができるように、図示しない現像カートリッジ接離機構によって水平方向に移動可能に構成されている。
【0053】
各トナー収容室28内には、着色剤として、イエロー、マゼンタ、シアンおよびブラックの各色の正帯電性の非磁性1成分のトナーが収容されている。このトナーとしては、重合性単量体、たとえば、スチレンなどのスチレン系単量体や、アクリル酸、アルキル(C1〜C4)アクリレート、アルキル(C1〜C4)メタアクリレートなどのアクリル系単量体を、懸濁重合などの公知の重合方法によって共重合させることにより得られる重合トナーが使用されている。このような重合トナーは、略球形をなし、流動性が極めて良好である。なお、このようなトナーには、各色に対応した顔料やワックスなどが配合されるとともに、流動性を向上させるために、シリカなどの外添剤が添加されており、その粒子径は、約6〜10μm程度とされている。
【0054】
各現像カートリッジ15において、供給ローラ27と現像ローラ25とは、そのそれぞれがある程度圧縮されるような接触状態で回転可能に設けられており、現像ローラ25は、図示しないメインモータによって、その回転方向が、後述する感光ベルト32と接触する接触部分(ニップ部分)において、下から上に回転(時計方向に回転)駆動するように構成されている。また、現像ローラ25には、現像バイアスが印加されている。
【0055】
また、層厚規制ブレード26は、供給ローラ27の下方であって、現像ローラ25における感光ベルト32と対向する反対側の表面を押圧するように設けられている。
【0056】
そして、トナー収容室28に収容されているトナーが、供給ローラ27の回転によって現像ローラ25に供給される。このとき、トナーは、供給ローラ27と現像ローラ25との間で正の極性に摩擦帯電され、さらに、現像ローラ25上に供給されたトナーは、現像ローラ25の回転に伴って、層厚規制ブレード26と現像ローラ25との間に進入し、一定の厚さの薄層として現像ローラ25上に担持される。
【0057】
感光ベルト機構部16は、4つの現像カートリッジ15の前側側方に配置され、最下位に位置するイエロー現像カートリッジ15Yと対向する感光体支持ローラ30と、この感光体支持ローラ30の垂直方向上方で、最上位に位置するブラック現像カートリッジ15Kと対向する感光体駆動ローラ31と、これら感光体支持ローラ30および感光体駆動ローラ31の間に巻回されるエンドレスベルトからなる感光ベルト32とを備えている。この感光ベルト32は、その表面に有機感光体からなる感光層を備えており、すべての現像ローラ25と対向接触できるように、上下方向に配置されている。
【0058】
そして、この感光ベルト機構部16では、感光体駆動ローラ31に、図示しないメインモータからの動力が伝達されることにより、感光体駆動ローラ31が回転駆動(反時計方向に回転駆動)され、感光体支持ローラ30が従動(反時計方向に従動)されることにより、感光ベルト32が、これら感光体支持ローラ30および感光体駆動ローラ31の間を周回移動(反時計方向に周回移動)するように構成されている。
【0059】
これによって、感光ベルト32は、最下位に位置するイエロー現像カートリッジ15Yの現像ローラ25から最上位に位置するブラック現像カートリッジ15Kの現像ローラ25に向けて移動、つまり、各現像ローラ25と接触する接触部分(ニップ部分)において、各現像ローラ25と同一方向に、感光ベルト32が上向きに移動される。
【0060】
中間転写ベルト機構部17は、スキャナユニット14の上方であって、感光ベルト機構部16の前側側方に配置され、中間転写体駆動ローラ33、第1中間転写体支持ローラ34および第2中間転写体支持ローラ35と、カーボンなどの導電性粒子を分散した導電性のポリカーボネートやポリイミドなどの樹脂からなるエンドレスベルトからなる中間転写ベルト36とを備えている。
【0061】
中間転写体駆動ローラ33は、感光ベルト32および中間転写ベルト36を挟んで感光体駆動ローラ31と対向配置されている。第1中間転写体支持ローラ34は、中間転写体駆動ローラ33に対して、斜め前側下方に配置され、後述する転写ローラ18と中間転写ベルト36を挟んで対向配置されている。第2中間転写体支持ローラ35は、中間転写体駆動ローラ33の下方であって、第1中間転写体支持ローラ34に対して後側側方に配置されている。そして、これら中間転写体駆動ローラ33、第1中間転写体支持ローラ34および第2中間転写体支持ローラ35が、略三角形状に配置され、その周りに中間転写ベルト36が巻回されている。
【0062】
そして、この中間転写ベルト機構部17では、中間転写体駆動ローラ33に、図示しないメインモータからの動力が伝達されることにより、中間転写体駆動ローラ33が回転駆動(時計方向に回転駆動)され、第1中間転写体支持ローラ34および第2中間転写体支持ローラ35が従動(時計方向に従動)されることにより、中間転写ベルト36が、これら中間転写体駆動ローラ33、第1中間転写体支持ローラ34および第2中間転写体支持ローラ35の間を周回移動(時計方向に周回移動)するように構成されている。
【0063】
これによって、中間転写ベルト36は、中間転写体駆動ローラ33において、感光ベルト32と対向接触し、その接触部分(ニップ部分)において、感光ベルト32と同方向に移動される。
【0064】
転写ローラ18は、中間転写ベルト36の表面と接触するように、中間転写ベルト機構部17の第1中間転写体支持ローラ34と中間転写ベルト36を挟んで対向配置されており、中間転写ベルト36との接触部分(ニップ部分)において、中間転写ベルト36と同方向に回転(反時計方向に回転)するように構成されている。なお、この転写ローラ18は、図示しない転写ローラ接離機構によって、用紙3にカラー画像を転写する時には、中間転写ベルト36と接触する接触位置に移動され、転写しない時には、中間転写ベルト36から離間する離間位置に移動されるように構成されている。
【0065】
また、転写ローラ18は、図示しないメインモータによって駆動され、転写バイアスが印加されるように構成されている。
【0066】
スコロトロン型帯電器19は、感光ベルト32の表面と接しないように、所定間隔を隔てて配設されており、感光ベルト32の移動方向における感光体支持ローラ30の近傍上流側に設けられている。このスコロトロン型帯電器19は、タングステンなどの帯電用ワイヤからコロナ放電を発生させる正帯電用のスコロトロン型の帯電器であり、感光ベルト32の表面を一様に正極性に帯電させるように構成されている。
【0067】
そして、感光ベルト32の表面は、スコロトロン型帯電器19により一様に正帯電された後、スキャナユニット14からのレーザービームの高速走査により露光され、画像データに基づく静電潜像が形成される。
【0068】
次いで、静電潜像が形成された感光ベルト32に、特定の現像カートリッジ15の現像ローラ25を、図示しない現像カートリッジ接離機構によって接触させることにより、感光ベルト32上に、その特定の現像カートリッジ15に収容される単色のトナー画像が形成される。感光ベルト32上に形成された単色のトナー画像は、次いで、中間転写ベルト36と対向した時に、その中間転写ベルト36に転写され、その中間転写ベルト36において順次重ね合わされることにより、カラー画像が形成される。
【0069】
すなわち、たとえば、まず、図示しない現像カートリッジ接離機構によって、最下位に位置するイエロー現像カートリッジ15Yを水平方向前方に移動させて、イエロー現像カートリッジ15Yの現像ローラ25を、静電潜像が形成される感光ベルト32に接触させるとともに、マゼンタ現像カートリッジ15M、シアン現像カートリッジ15Cおよびブラック現像カートリッジ15Kを水平方向後方に移動させて残りの現像ローラ25を感光ベルト32から離間させることにより、イエロー現像カートリッジ15Yに収容されるイエローのトナーによって感光ベルト32上にイエローのトナー画像が形成され、次いで、感光ベルト32の移動により、そのイエローのトナー画像が中間転写ベルト36と対向した時に、その中間転写ベルト36に転写される。
【0070】
次いで、上記と同様にして、再び感光ベルト32上に静電潜像が形成される一方で、各現像カートリッジ15を、図示しない現像カートリッジ接離機構によって、水平方向に適宜移動させることにより、下から二番目に位置するマゼンタ現像カートリッジ15Mの現像ローラ25を感光ベルト32に接触させるとともに、残りの現像ローラ25を離間させることにより、マゼンタ現像カートリッジ15Mに収容されるマゼンタのトナーによって感光ベルト32上にマゼンタのトナー画像が形成されると、そのマゼンタのトナー画像は、中間転写ベルト36と対向した時に、既にイエローのトナー画像が転写されている中間転写ベルト36上に重ねて転写される。
【0071】
このような同様の動作が、シアン現像カートリッジ15Cに収容されるシアンのトナーおよびブラック現像カートリッジ15Kに収容されるブラックのトナーによって繰り返され、これによって、中間転写ベルト36上にイエロー、マゼンタ、シアン、ブラックの各トナーによるカラー画像が形成される。
【0072】
そして、このようにして中間転写ベルト36上に形成されたカラー画像は、用紙3が中間転写ベルト36と、接触位置に移動される転写ローラ18との間を通る間に、その用紙3に一括転写される。
【0073】
定着部20は、転写ローラ18の上方であって、給紙パス8の下流側端部に配置されており、加熱ローラ41と、その加熱ローラ41を押圧する押圧ローラ42と、搬送ローラ43とを備えている。加熱ローラ41は、金属製で加熱のためのハロゲンランプを備えており、用紙3上に転写されたカラー画像を、用紙3が加熱ローラ41と押圧ローラ42との間を通過する間に熱定着させるようにしている。
【0074】
そして、このように定着部20においてカラー画像が熱定着された用紙3は、搬送ローラ43によって、排紙パス44に送られ、排紙パス44の下流側端部に設けられる排紙ローラ45によって、本体ケーシング2の上部に形成される排紙トレイ46上に排紙される。
【0075】
図2は、このカラーレーザプリンタ1が接続される端末装置としてのパーソナルコンピュータ51を備えるコンピュータシステム50を示すブロック図であり、図3は、このパーソナルコンピュータ51において、プリンタドライバ64を起動させるための階層構造を示すブロック図である。
【0076】
パーソナルコンピュータ51には、装置の制御を実施するCPU52と、そのCPU52内に、制御プログラムが格納されるROM53、ワークメモリが格納されるRAM54、および、電源が切断されても情報が記憶された状態で残るNVRAM55とが備えられている。パーソナルコンピュータ51には、CD−ROM56を装填再生するためのCD−ROM再生装置57、CRT58、キーボード59、CRT58の画面内での各種操作を行なうためのマウス60、オペレーションシステム(OS)62やアプリケーションソフトウェア63やプリンタドライバ64がインストールされるハードディスク40、および、各種外部機器とパーソナルコンピュータ51を接続するためのインターフェイス61が備えられており、それらが、それぞれCPU52と接続されている。このパーソナルコンピュータ51は、このインターフェイス61を介してカラーレーザプリンタ1に設けられているインターフェイスと接続されることによって、カラーレーザプリンタ1と接続されている。
【0077】
そして、このコンピュータシステム50では、CD−ROM再生装置57に、カラーレーザプリンタ1に送信する印刷ジョブを作成するための画像処理プログラムを備えるプリンタドライバ64が記録されているCD−ROM56が装填されると、ハードディスク40にそのプリンタドライバ64がインストールされ、図3に示すように、所定のオペレーションシステム(OS)62上でプリンタドライバ64が起動可能な状態となる。
【0078】
そして、本実施形態では、このようにして起動されるプリンタドライバ64に、通常プリンタドライバ64として設定されている印刷制御コマンド(すなわち、アプリケーションソフトウェア63上で作成されたオペレーションシステム62に準じたデータ形式の文字や図形からなる画像データをカラーレーザプリンタ1が受信できる、たとえば、ページ記述言語(PDL)からなる画像データに変換して、カラーレーザプリンタ1に送信する画像処理プログラム)の他に、色覚障害者にとっても、わかりやすい画像を形成するための画像処理プログラムとして、後述する画像処理手段としての色覚障害対応モードが設定されている。
【0079】
印刷制御コマンドでは、アプリケーションソフトウェア63上で作成された文字や図形からなる画像が、ページ記述言語(PDL)によって、文字データや、文字データ以外のデータである図形データからなる画像データにそれぞれ変換される。その後、変換された画像データは、印刷ジョブとしてカラーレーザプリンタ1にインターフェイス61を介して送信(インターフェイス送信処理)され、カラーレーザプリンタ1において印刷処理が実行される。このとき、カラーレーザプリンタ1では、文字データや図形データを受信して、そのデータ内容(色、大きさ、フォント、太さ等)を読み取って、印刷が行なわれる。
【0080】
次に、このプリンタドライバ64の色覚障害対応モードについて詳述する。
【0081】
たとえば、ユーザが、会議やプレゼンテーションに使用する画像をアプリケーションソフトウェア63を用いて作成した後、印刷する場合において、色覚障害者にとっても、識別しやすいように印刷したい場合には、まず、プリンタドライバ64のプロパティを表示させる。プリンタドライバ64のプロパティを表示させるには、アプリケーションソフトウェア63上から印刷実行ウィンドウ(図示せず)を選択し、表示された印刷実行ウィンドウ上からプロパティを選択する公知の操作方法に従えばよい。
【0082】
このようにして、プリンタドライバ64のプロパティが選択されると、たとえば、図4に示すプロパティウィンドウ65が表示される。
【0083】
プロパティウィンドウ65には、たとえば、「情報」ダイアログ、「詳細」ダイアログ、「共有」ダイアログ、「用紙」ダイアログ、「グラフィックス」ダイアログ、「デバイスオプション」ダイアログ、「両面印刷」ダイアログおよび「色覚」ダイアログなど、複数のダイアログが備えられており、任意のダイアログ画面をクリックして選択することにより、所定のダイアログを最前面にて表示させて、各種設定ができるようになっている。この図4においては、色覚ダイアログ66が最前面に表示されている。
【0084】
色覚ダイアログ66には、色覚障害者が識別しやすい画像を形成するための、色覚障害対応モードを選択可能な実行選択手段としての色覚障害対応モードチェックボックス67が備えられている。そして、色覚障害者にとって識別しやすいように印刷したい場合には、この色覚障害者対応モードチェックボックス67にチェックを入れる。
【0085】
この色覚障害対応モードチェックボックス67のチェックを入れると、後述するプリンタドライバ64のページ処理において、図5のフロー図で示される色覚障害対応モードの処理が実行される。色覚障害者を考慮する必要がある場合には、このようにして色覚障害対応モードを選択することによって、色覚障害者に対応した適切な画像を形成することができる。一方、色覚障害者を考慮しなくてよい場合には、色覚障害対応モードチェックボックス67のチェックを外せばよい。これによって、色覚障害対応モードが選択されず、余分な処理の増加を防止して、処理の効率化を図ることができる。
【0086】
また、色覚ダイアログ66には、カラー画像を別々の用紙3に色分けして印刷するか否かを選択するための分割印刷設定ボックス68と、カラー画像を色ごとに印刷するか否かを選択するための色毎印刷設定ボックス69とが備えられている。
【0087】
分割印刷設定ボックス68では、カラー画像データが、それぞれ、そのカラー画像を構成する一部の色の画像と他の色の画像とに分けて、別々の用紙3に分割して印刷される分割印刷処理の選択が設定される。
【0088】
より具体的には、この分割印刷設定ボックス68がチェックされると、後で詳述するが、カラー画像データのうち、第1画像として、カラー画像を構成する1色(イエロー)の画像がOHPシートに、第2画像として、他の色(残りのシアン、マゼンタおよびブラックの3色)の画像が普通紙に、それぞれ別々に印刷される印刷処理が設定される。
【0089】
色毎印刷設定ボックス69では、カラー画像データが、そのカラー画像を構成する色ごとの画像が印刷される色毎印刷処理の選択が設定される。
【0090】
より具体的には、色毎印刷設定ボックス69には、1枚の普通紙に印刷する「割付け印刷」、および、複数枚の普通紙に印刷する「枚葉印刷」に対応したチェックボックスがそれぞれ備えられている。
【0091】
そして、たとえば、「割付け印刷」のチェックボックス70がチェックされると、後述する印刷処理において、各色ごとの画像と全色の画像とが1枚の用紙3に割付け印刷される割付け印刷処理の選択が設定される。
【0092】
また、たとえば、「枚葉印刷」のチェックボックス71がチェックされると、後述する印刷処理において、各色ごとの画像と全色の画像とがそれぞれ別々の用紙3に枚葉印刷される枚葉印刷処理の選択が設定される。
【0093】
なお、この色覚障害対応モードにおいては、分割印刷処理と色毎印刷処理とが択一的に選択されるように、分割印刷設定ボックス68および色毎印刷設定ボックス69のいずれか一方のみがチェックできるように設定されている。また、色毎印刷処理において、割付け印刷処理と枚葉印刷処理とが択一的に選択されるように、「割付け印刷」のチェックボックス70および「枚葉印刷」のチェックボックス71のいずれか一方のみがチェックできるように設定されている。
【0094】
そして、色覚障害対応モードチェックボックス67、分割印刷設定ボックス68、色毎印刷設定ボックス69、「割付け印刷」のチェックボックス70、「枚葉印刷」のチェックボックス71が適宜チェックされた後、色覚ダイアログ66内のOKボタン72をクリックすると、色覚障害対応モードの選択、および、分割印刷設定ボックス68および色毎印刷設定ボックス69において入力された印刷処理に関する情報が、CPU52内のNVRAM55に記憶される。NVRAM55に記憶されたこれらの情報は、色覚ダイアログ66を表示させることによって、随時、変更することができる。これらの情報を変更した後は、変更後の情報が、NVRAM55に記憶される。これらの情報を、NVRAM55に記憶させるようにすれば、特定の色覚障害者が反復して使用する場合に、使用時において、毎回、これらの情報を選択して入力する手間を省くことができる。
【0095】
そして、このような色覚ダイアログ66で各種設定がなされた後、印刷処理を実行させると、図5に従ったページ処理が開始される。
【0096】
なお、印刷処理の実行は、色覚ダイアログ66を終了した後に、印刷実行ウィンドウ(図示せず)において、印刷ページ範囲や、印刷枚数などを設定した後、印刷実行のための「OK」ボタンをクリックする公知の操作方法に従えばよい。
そして、印刷処理が実行されると、印刷実行ウィンドウで設定された1つのジョブにおける、1ページごとに、図5に示すページ処理が開始される。
【0097】
すなわち、ページ処理が開始されると、まず、現在のページ番号が認識された(S1)後、アプリケーションソフトウェア63によって作成された画像がカラーレーザプリンタ1において印刷可能な画像データに変換される画像データ処理が行なわれる(S2)。このデータ処理では、上記したように、ページ記述言語(PDL)によって文字や図形が、それぞれカラーレーザプリンタ1によって印刷可能な文字データや図形データに変換される。
【0098】
次いで、このような画像データ処理が行なわれた後、色覚障害対応モードが選択されているか否かが判断される(S3)。色覚障害対応モードが選択されていない場合、すなわち、上記の図4において、色覚障害対応モードチェックボックス67がチェックされていない場合(S3:NO)には、色覚障害対応モードの処理が行なわれることなく、そのまま、通常の印刷モードで、インターフェイス送信処理(S9)がなされる。
【0099】
一方、色覚障害対応モードが選択されている場合、すなわち、上記の図4において、色覚障害対応モードチェックボックス67がチェックされている場合(S3:YES)には、次に、分割印刷処理が選択されているか否かが判断される(S4)。
【0100】
分割印刷処理が選択されている場合、すなわち、分割印刷設定ボックス68がチェックされている場合(S4:YES)には、分割印刷処理が実行される(S5)。次に、この分割印刷処理について詳述する。
【0101】
この処理では、図1に示すように、予め、給紙トレイ6に、普通紙74をセットしておき、マルチパーパストレイ12に、OHPシートなどの透明シート73をセットしておく。
【0102】
そして、分割印刷処理の実行が、インターフェイス送信処理によってカラーレーザプリンタ1に送信されると、カラーレーザプリンタ1において、この分割印刷処理が開始される。この処理が開始されると、まず、給紙ローラ6が駆動され、普通紙74がレジストローラ10に送られる。一方、画像形成部5では、上記と同様の方法によって、たとえば、イエローを除いた、マゼンタ、シアンおよびブラックの3色のトナー画像が中間転写ベルト36上に形成される。そして、レジストローラ10の駆動により、所定のタイミングで、普通紙74が転写位置に送られる。転写位置に送られた普通紙74には、その普通紙74が第1中間転写体支持ローラ34と転写ローラ18との間を通過する間に、中間転写ベルト36上に形成された3色のトナー画像が転写される。3色のトナー画像が形成された普通紙74は、その後、定着部20において熱定着された後、排紙ローラ45によって排紙トレイ46上に排紙される。
【0103】
次いで、所定のタイミングで、マルチパーパス給紙ローラ13が駆動され、透明シート73がレジストローラ10に送られる。一方、画像形成部5では、上記と同様の方法によって、たとえば、イエローの単色のトナー画像が中間転写ベルト36上に形成される。そして、レジストローラ10の駆動により、所定のタイミングで、透明シート73が転写位置に送られる。転写位置に送られた透明シート73には、その透明シート73が第1中間転写体支持ローラ34と転写ローラ18との間を通過する間に、中間転写ベルト36上に形成されたイエローのトナー画像が転写される。イエローのトナー画像が形成された透明シート73は、その後、定着部20において熱定着された後、排紙ローラ45によって排紙トレイ46上に排紙される。
【0104】
これによって、黄色以外の3色で形成された画像が印刷された普通紙74と、黄色単色で形成された画像が印刷された透明シート73とが、排紙トレイ46上に載置される。
【0105】
そして、黄色以外の3色で形成された画像が印刷された普通紙74、および、黄色の単色で形成された画像が印刷された透明シート73を、図6(a)に示すように、それぞれ重ねて、透明シート73の側から目視すると、ユーザは、全色を使用して1枚の用紙に印刷した場合と同じように、通常のフルカラー画像として、印刷された画像を見ることができる。一方、このように印刷された画像に、色覚障害者が識別しにくい部分があれば、図6(b)に示すように、透明シート73を普通紙74から剥がせば、色覚障害者は、普通紙74および透明シート73のそれぞれから、容易に画像を識別することができる。そのため、この分割印刷処理では、簡易な処理によって、色覚障害者に、普通紙74および透明シート73から容易に画像を識別させることができ、また、透明シート73を普通紙74に合わせるだけで、通常のフルカラー画像として見ることもできる。
【0106】
また、この分割印刷処理では、カラーレーザプリンタ1において、普通紙74を給紙トレイ6から給紙ローラ7によって給紙させ、透明シート73をマルチパーパストレイ12からマルチパーパス給紙ローラ13によって給紙させるので、簡易な処理によって、別々の用紙3に対するそれぞれの画像の形成を実現することができる。
【0107】
また、以上の説明では、黄色の単色の画像を透明シート73に印刷し、残りの3色によるカラー画像を普通紙74に印刷したが、この分割印刷処理では、特にこの組み合わせに限定されるものではなく、一部の色と残りの色とは、任意に組み合わせることができる。たとえば、任意の2色を透明シート73に印刷し、残りの2色を普通紙74に印刷したり、あるいは、任意の3色を透明シート73に印刷し、残りの1色を普通紙74に印刷するなど、色覚障害者に対応した適宜の組み合わせで、印刷させることができる。
【0108】
また、図5に示すステップ4において、分割印刷処理が選択されていない場合(S4:NO)、すなわち、色毎印刷処理が選択されている場合、より具体的には、色毎印刷設定ボックス69がチェックされている場合には、割付け印刷処理が選択されているか否かが判断される(S6)。
【0109】
すなわち、「割付け印刷」のチェックボックス70がチェックされている場合(S6:YES)には、割付け印刷処理が実行される(S7)。
【0110】
この割付け印刷処理では、たとえば、図7に示すように、カラーレーザプリンタ1において、第1画像として、イエロー、マゼンタ、シアンの各色ごとの単色の3つの画像75と、第2画像として、イエロー、マゼンタ、シアンおよびブラックの全色のフルカラー画像76とが、1枚の用紙3に割付けて印刷される。これによって、簡易な処理によって、単色で形成された各画像75によって、色覚障害者に、その画像75を識別させることができ、これに合わせて、通常のフルカラー画像76を見ることもできる。また、この処理では、単色の画像75とフルカラー画像76とが1枚の用紙3に形成されるので、これらの単色の画像75およびフルカラー画像76を一度に見ることができ、これら単色の画像75およびフルカラー画像76を、迅速かつ効率的に識別することができる。
【0111】
また、割付け印刷処理が選択されていない場合(S6:NO)、すなわち、「枚葉印刷」のチェックボックス71がチェックされている場合には、枚葉印刷処理が実行される(S8)。
【0112】
この枚葉印刷処理では、たとえば図8に示すように、カラーレーザプリンタ1において、第1画像として、イエロー、マゼンタ、シアンの各色ごとの単色の3つの画像75と、第2画像として、イエロー、マゼンタ、シアンおよびブラックの全色のフルカラー画像76とが、それぞれ4枚の用紙3に印刷される。これによっても、単色で形成された各画像75によって、色覚障害者に、その画像75を識別させることができ、これに合わせて、通常のフルカラー画像76を見ることもできる。
【0113】
そして、上記した分割印刷処理や色毎印刷処理によれば、カラー画像が、色覚障害者にとってより識別しやすいカラー画像となるように画像処理されるので、簡易な処理によって、色覚障害者にとって識別できる画像を形成することができる。
【0114】
なお、以上の説明では、イエロー、マゼンタ、シアンおよびブラックの4色のうちの3色を抜いた画像75を、たとえば、割付け印刷処理では、フルカラー画像76とともに4箇所に割付け印刷し、たとえば、枚葉印刷処理では、フルカラー画像76とともに4枚の用紙3にそれぞれ印刷したが、たとえば、イエロー、マゼンタ、シアンおよびブラックの4色のうち、たとえば、2色あるいは1色の色を抜いた画像と、フルカラー画像76とを、割付け印刷処理においては、3箇所あるいは2箇所に割付け印刷し、枚葉印刷処理においては、3枚あるいは2枚の用紙3にそれぞれ印刷してもよい。
【0115】
また、以上の説明では、単色の画像75とフルカラー画像76とを印刷するようにしたが、単色の画像75に代えて、たとえば、カラー画像の色相を、図9に示すように、La*b*表色系の色平面上で回転させて画像を形成してもよい。
すなわち、このような色相変換処理では、たとえば、カラー画像データ中の赤−緑間の色相を、反時計方向(矢印方向)に120°回転させて、緑−青間の色相に変換させる。これにより、色相を変換させるのみの簡易な処理によって、たとえば、赤と緑との識別が困難な第1および第2色覚障害者に、容易にそのカラー画像を識別させることができる。
【0116】
なお、このような色相変換処理は、上記した図4に示すプロパティウィンドウ65の色覚ダイアログ66に色相変換処理を選択するためのチェックボックスを設け、そのチェックボックスのチェックにより、実行できるように設定すればよい。
【0117】
また、この色相変換処理は、より具体的には、プリンタドライバ64において、アプリケーションソフトウェア63により作成された画像を、カラーレーザプリンタ1において印刷可能な画像データに変換する画像データ処理の中で実行されるように設定すればよい。
【0118】
また、この色相変換処理は、第1画像として、色相変換処理された画像と、第2画像として、フルカラー画像との両方を、上記と同様に適宜印刷すればよい。
【0119】
また、上記の説明では、図9に示すLa*b*表色系の色平面上において、赤−緑間の色相を120°回転させて緑−青間の色相に変換する例を示したが、この処理では、色覚障害者に対応させて、任意の色相を任意の角度(たとえば、60°、90°など)で回転させることができる。
【0120】
また、このように色相を変化させる場合で、120°回転させる場合には、カラー画像において本来用いられるべき色のトナーを、異なる色のトナーに変換して画像を形成してもよい。
【0121】
すなわち、このようなトナー変換処理では、たとえば、カラー画像において、本来マゼンタのトナーが用いられるべき場合に、そのマゼンタのトナーに代えてイエローのトナーが用いられるように、あるいは、マゼンタのトナーに代えてシアンのトナーが用いられるように、カラーレーザプリンタ1を制御する。これにより、用いるトナーを変換する簡易な処理によって、色覚障害者が識別できる画像を形成することができる。
【0122】
なお、このようなトナー変換処理は、上記した図4に示すプロパティウィンドウ65の色覚ダイアログ66に、トナー変換処理を選択するためのチェックボックスを設け、そのチェックボックスのチェックにより実行できるように設定すればよい。
【0123】
また、このようなトナー変換処理は、より具体的には、プリンタドライバ64によって、たとえば、カラーレーザプリンタ1において、各ピクセルのRGBデータを各トナーの色に対応するYMCKデータに変換する時に、たとえば、YMCKデータを、MYCKデータに変換させればよい。
【0124】
また、このトナー変換処理は、第1画像として、トナー変換処理された画像と、第2画像として、フルカラー画像との両方を、上記と同様に適宜印刷すればよい。
【0125】
以上、本発明の実施形態について説明したが、本発明は、その他の形態においても実施することができる。すなわち、以上の説明では、本発明の画像形成装置を、いわゆる中間転写方式のカラーレーザプリンタ1を例にとって説明したが、本発明の画像形成装置は、これに限らず、いわゆるタンデム方式のカラーレーザプリンタであってもよく、さらには、インクジェットカラープリンタであってもよい。
【0126】
また、以上の説明では、色覚障害対応モードをプリンタドライバ64に搭載したが、色覚障害対応モードは、プリンタドライバ64以外のソフトウェアや画像処理装置に搭載してもよい。さらに、以上の説明では、プリンタドライバ64をパーソナルコンピュータ51にインストールして、そのパーソナルコンピュータ51からカラーレーザプリンタ1を制御したが、たとえば、カラーレーザプリンタ1のCPUで、色覚障害対応モードが実行可能となるようにセットアップして、カラーレーザプリンタ1の操作パネル上で色覚障害対応モードの操作を行なってもよい。
【0127】
また、以上の説明では、プリンタドライバ64がページ記述言語(PDL)に基づいて作動するものとして説明したが、GDI(Graphics Device Interface)に基づいて作動するものであってもよい。なお、この場合には、上記の処理が終了した後に、プリンタドライバ64において、RGBデータが各トナーの色に対応するYMCKデータに変換される。
【0128】
さらに、以上の説明では、RGB表色系を色データとして有する画像データを例にとって説明したが、La*b*表色系を色データとして有する画像データについても同様の処理を適用することができる。また、以上の説明では、主として、第1色覚障害者および第2色覚障害者にとって、識別しやすい画像処理について説明したが、第3色覚障害者にとって、識別しやすい画像処理についても、上記と同様の処理を適用することができる。
【0129】
【発明の効果】
以上述べたように、請求項1に記載の発明によれば、簡易な処理によって、色覚障害者にとって識別できる画像を形成することができる。
【0130】
請求項2に記載の発明によれば、色覚障害者を考慮しなくてよい場合には、画像処理手段を実行しないことを選択することによって、余分な処理の増加を防止して、処理の効率化を図ることができる。一方、色覚障害者を考慮する必要がある場合には、画像処理手段の実行を選択することによって、色覚障害者に対応した適切な処理をすることができる。
【0131】
請求項3に記載の発明によれば、簡易な処理により、色覚障害者は、カラー画像のうち少なくとも1色の色を抜いた画像を容易に識別することができる。
【0132】
請求項4に記載の発明によれば、色相の変換による簡易な処理によって、色覚障害者にとって識別できる画像を形成することができる。
【0133】
請求項5に記載の発明によれば、着色剤の変更による簡易な処理によって、色覚障害者が識別できる画像を形成することができる。
【0134】
請求項6に記載の発明によれば、色覚障害者は、第1画像または第2画像を見ることによって、容易に画像を識別することができる。
【0135】
請求項7に記載の発明によれば、簡易な処理により、色覚障害者は、個々の記録媒体から容易に画像を識別することができる。
【0136】
請求項8に記載の発明によれば、簡易な処理により、別々の記録媒体に、第1画像と第2画像とを形成することができる。
【0137】
請求項9に記載の発明によれば、簡易な処理により、個々の記録媒体によって色覚障害者に画像を識別させることができながら、通常のフルカラー画像として見ることもできる。
【0138】
請求項10に記載の発明によれば、画像を迅速かつ効率的に識別することができる。
【0139】
請求項11に記載の発明によれば、少なくとも1色の色を抜いた第1画像によって色覚障害者に画像を識別させることができながら、第2画像によって、通常のフルカラー画像も見ることができる。
【0140】
請求項12に記載の発明によれば、色相の変換による簡易な処理によって、色相を色平面上で回転させた第1画像によって色覚障害者に画像を識別させることができながら、第2画像によって、通常のフルカラー画像も見ることができる。
【0141】
請求項13に記載の発明によれば、着色剤の変更による簡易な処理によって、本来用いられるべき着色剤を、異なる色の着色剤に変更した第1画像によって色覚障害者に画像を識別させることができながら、第2画像によって、通常のフルカラー画像も見ることができる。
【0142】
請求項14に記載の発明によれば、一部の色によって画像を形成するという簡易な処理によって、カラー画像を構成する一部の色で形成した第1画像によって色覚障害者に画像を識別させることができながら、第2画像によって、通常のフルカラー画像も見ることができる。
【0143】
請求項15に記載の発明によれば、プリンタドライバによって、簡易な処理によって、色覚障害者が識別できる画像を形成することができる。
【0144】
請求項16に記載の発明によれば、画像処理装置によって、簡易な処理によって、色覚障害者が識別できるカラー画像に処理することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の画像形成装置としてのカラーレーザプリンタの一実施形態を示す要部側断面図である。
【図2】図1に示すカラーレーザプリンタが接続されるコンピュータシステムを示すブロック図である。
【図3】図2に示すコンピュータにおいて、プリンタドライバを起動させるための階層構造を示すブロック図である。
【図4】図2に示すCRTに表示されるプリンタドライバのプロパティウィンドウを示す図である。
【図5】図3に示すプリンタドライバのページ処理を示すフロー図である。
【図6】図5における処理において、分割印刷処理が実行された場合における、(a)は、透明シートと普通紙とを重ねた状態を示し、(b)は、透明シートと普通紙とを分離した状態を示す。
【図7】図5における処理において、割付け印刷処理が実行された場合の用紙を示す図である。
【図8】図5における処理において、枚葉印刷処理が実行された場合の用紙を示す図である。
【図9】La*b*表色系の色相平面図である。
【符号の説明】
1 カラーレーザプリンタ
7 給紙ローラ
13 マルチパーパス給紙ローラ
51 パーソナルコンピュータ
64 プリンタドライバ
67 色覚障害対応モードチェックボックス
73 透明シート
74 普通紙[0001]
TECHNICAL FIELD OF THE INVENTION
The present invention relates to an image processing program, a printer driver including the image processing program, and an image processing apparatus.
[0002]
[Prior art]
2. Description of the Related Art In recent years, among image forming apparatuses such as printers, not only ink jet printers but also laser printers that can form color images with rich colors are becoming widespread.
[0003]
Therefore, even at corporate meetings and presentations, quick and efficient discussions based on materials created by a color printer and accurately color-coded can be performed.
[0004]
[Problems to be solved by the invention]
However, even when a color printer is used to create a color-coded material at a meeting or presentation and distributes the material, a color-blind person may find it difficult to understand.
[0005]
Therefore, in image formation, when there is an image area where it is difficult for a color-blind person to distinguish, it is possible for the user to extract the image area in advance and change the image data to image data that is easy to distinguish. In order to accurately extract an unrecognizable image area and change the image data to image data that can be easily identified, a large amount of processing is required, which causes a problem that efficient image formation cannot be achieved.
[0006]
The present invention has been made in view of such circumstances, and an object of the present invention is to provide an image processing program capable of forming an easy-to-understand image even for a color vision impaired person by a simple process, and an image processing program for the image processing program. It is an object of the present invention to provide a printer driver and an image processing apparatus provided.
[0007]
[Means for Solving the Problems]
To achieve the above object, an invention according to
[0008]
According to such a configuration, the color image is subjected to image processing so as to be a color image that is more easily recognized by a color-blind person. Therefore, it is possible to form an image that can be identified by a color blind person by simple processing.
[0009]
According to a second aspect of the present invention, in the first aspect of the present invention, a computer functions as an execution selection unit for selecting whether to execute the image processing unit.
[0010]
According to such a configuration, it is possible to select whether or not to execute the image processing unit by the execution selection unit. Therefore, when it is not necessary to consider a color-blind person, it is selected not to execute the image processing unit. Thus, an increase in unnecessary processing can be prevented, and processing efficiency can be improved. On the other hand, when it is necessary to consider a color-blind person, appropriate processing corresponding to the color-blind person can be performed by selecting execution of the image processing means.
[0011]
According to a third aspect of the present invention, in the first or second aspect of the present invention, the image processing means is configured to form the color image such that at least one color of the color image is removed. It is characterized by processing data.
[0012]
According to such a configuration, an image in which at least one of the color images is removed is formed by the image processing unit. Therefore, the color vision impaired person can easily identify an image in which at least one of the color images is removed by a simple process.
[0013]
According to a fourth aspect of the present invention, in the first or second aspect, the image processing means processes the color image data so as to form an image by rotating a hue on a color plane. It is characterized by doing.
[0014]
According to such a configuration, the image processing unit forms the image by rotating the hue on the color plane. Therefore, an image that can be identified by a person with color vision impairment can be formed by simple processing based on hue conversion.
[0015]
According to a fifth aspect of the present invention, in the first aspect of the present invention, the image processing means may use a colorant of a color that should be used in a color image in a different color. It is characterized in that an image is formed by changing to an agent.
[0016]
According to such a configuration, the image processing unit changes the colorant of the color originally used in the color image to a colorant of a different color to form an image.
Therefore, an image that can be identified by a color vision impaired person can be formed by simple processing by changing the colorant.
[0017]
According to a sixth aspect of the present invention, in the first aspect of the present invention, the image processing means includes a first image based on the color image data and a second image based on the color image data. Is processed on the color image data so that the color image data is formed on the recording medium.
[0018]
According to such a configuration, the first image and the second image based on the color image data are respectively formed on the recording medium. Therefore, a person with color vision impairment can easily identify an image by looking at the first image or the second image.
[0019]
According to a seventh aspect of the present invention, in the sixth aspect of the invention, the image processing means is configured to form the first image and the second image on separate recording media. It is characterized by processing image data.
[0020]
According to such a configuration, the first image and the second image are formed on different recording media by the image processing means. Therefore, the color vision impaired person can easily identify an image from each recording medium by simple processing.
[0021]
The invention according to
[0022]
According to such a configuration, different recording media are supplied from different supply units, so that a first image can be formed on one recording medium and a second image can be formed on the other recording medium. Therefore, the first image and the second image can be formed on different recording media by simple processing.
[0023]
According to a ninth aspect of the present invention, in the seventh or eighth aspect, the image processing means forms the first image on a transparent sheet and forms the second image on plain paper. And processing the color image data.
[0024]
According to such a configuration, if a transparent sheet on which the first image is formed is superimposed on plain paper on which the second image is formed, the transparent sheet can be viewed as a normal full-color image. Therefore, by a simple process, an image can be identified as an ordinary full-color image while a color vision impaired person can identify an image by each recording medium.
[0025]
According to a tenth aspect of the present invention, in the sixth aspect of the present invention, the image processing means is configured to form the color image such that the first image and the second image are formed on a single recording medium. It is characterized by processing data.
[0026]
According to such a configuration, since the first image and the second image are formed on one recording medium by the image processing means, the first image and the second image can be viewed at a time. Therefore, images can be identified quickly and efficiently.
[0027]
According to an eleventh aspect of the present invention, in the invention according to any one of the sixth to tenth aspects, the image processing means is configured to extract, as the first image, at least one color of a color image. And processing the color image data so as to form an image according to the color image data as the second image.
[0028]
According to such a configuration, the image processing unit forms an image obtained by removing at least one of the color images as the first image and an image according to the color image data as the second image. . Therefore, while the color-impaired person can identify the image by the first image from which at least one color has been removed, a normal full-color image can be viewed by the second image.
[0029]
According to a twelfth aspect of the present invention, in the invention according to any one of the sixth to tenth aspects, the image processing means forms an image having a hue rotated on a color plane as the first image. And processing the color image data so as to form a color image according to the color image data as the second image.
[0030]
According to such a configuration, the image in which the hue is rotated on the color plane is formed as the first image by the image processing means, and the color image according to the color image data is formed as the second image. Therefore, by a simple process based on the hue conversion, the first image in which the hue is rotated on the color plane allows the color vision impaired person to identify the image, while the second image also allows a normal full-color image to be viewed. .
[0031]
According to a thirteenth aspect of the present invention, in the invention according to any one of the sixth to tenth and twelfth aspects, the image processing means includes, as the first image, a colorant originally used in a color image, The image processing apparatus is characterized in that an image is formed by changing to a different colorant, and the color image data is processed so as to form a color image according to the color image data as the second image.
[0032]
According to such a configuration, an image in which the colorant originally used in the color image is changed to a colorant of a different color is formed as the first image by the image processing means, and the color image according to the color image data is formed as the first image. It is formed as two images. Therefore, by a simple process by changing the colorant, the color image to be used originally can be changed to a colorant of a different color so that the color-impaired person can identify the image by the first image. You can also see full-color images.
[0033]
According to a fourteenth aspect of the present invention, in the invention according to any one of the sixth to eleventh aspects, the image processing means forms an image of a part of a color image as the first image. Further, the image processing apparatus is characterized in that color image data is processed so as to form an image of another color constituting a color image as the second image.
[0034]
According to such a configuration, the first image is formed by a part of the colors constituting the color image, and the color image according to the color image data is formed as the second image. Therefore, by a simple process of forming an image with a part of the color, the first image formed with the part of the color constituting the color image allows the color vision impaired person to identify the image, Normal full color images can also be viewed.
[0035]
According to a fifteenth aspect of the present invention, there is provided a printer driver comprising the image processing program according to any one of the first to fourteenth aspects, wherein the image processing program is activated by a terminal device connected to an image forming apparatus. The image forming apparatus forms an image on a recording medium.
[0036]
According to the printer driver having such an image processing program, an image that can be identified by a color vision impaired person can be formed by simple processing.
[0037]
According to a sixteenth aspect of the present invention, there is provided an image processing apparatus comprising the image processing program according to any one of the first to fourteenth aspects, wherein the image processing apparatus processes color image data based on the image processing program. Features.
[0038]
According to the image processing apparatus equipped with such an image processing program, it is possible to process a color image that can be identified by a color vision impaired person by simple processing.
[0039]
BEST MODE FOR CARRYING OUT THE INVENTION
FIG. 1 is a side sectional view showing a main part of an embodiment of a
[0040]
The
[0041]
The
[0042]
Then, the
[0043]
The
[0044]
The
[0045]
Then, the
[0046]
The
[0047]
The
[0048]
The
[0049]
The image forming unit 5 includes a scanner unit 14, a plurality of (four) developing
[0050]
The scanner unit 14 is disposed above the
[0051]
The four developing
[0052]
Each of the developing
[0053]
In each of the
[0054]
In each developing
[0055]
The layer
[0056]
Then, the toner contained in the
[0057]
The
[0058]
In the
[0059]
As a result, the
[0060]
The intermediate
[0061]
The intermediate transfer
[0062]
In the intermediate
[0063]
As a result, the
[0064]
The transfer roller 18 is opposed to the first intermediate transfer member support roller 34 of the intermediate
[0065]
The transfer roller 18 is configured to be driven by a main motor (not shown) to apply a transfer bias.
[0066]
The scorotron type charger 19 is disposed at a predetermined interval so as not to contact the surface of the
[0067]
After the surface of the
[0068]
Next, the developing
[0069]
That is, for example, first, the lowermost yellow developing
[0070]
Next, in the same manner as described above, while the electrostatic latent image is formed again on the
[0071]
Such a similar operation is repeated by the cyan toner contained in the cyan developing cartridge 15C and the black toner contained in the black developing
[0072]
The color image formed on the
[0073]
The fixing
[0074]
The
[0075]
FIG. 2 is a block diagram showing a
[0076]
The
[0077]
In the
[0078]
In the present embodiment, the
[0079]
In the print control command, an image composed of characters and graphics created on the
[0080]
Next, the color vision failure handling mode of the
[0081]
For example, when a user creates an image to be used for a conference or presentation using the
[0082]
When the property of the
[0083]
The
[0084]
The
[0085]
When the color-impairment failure
[0086]
Further, in the
[0087]
In the division print setting box 68, the color image data is divided into an image of some colors and an image of another color constituting the color image, and is divided and printed on
[0088]
More specifically, when the divided print setting box 68 is checked, one color (yellow) of the color image is an OHP among the color image data, as will be described later in detail. Print processing is set such that images of other colors (the remaining three colors of cyan, magenta and black) are separately printed on plain paper as the second image on the sheet.
[0089]
In the color-specific
[0090]
More specifically, the
[0091]
Then, for example, when the
[0092]
Also, for example, when the
[0093]
Note that in this color vision impairment response mode, only one of the divided print setting box 68 and the color-based
[0094]
Then, after the color-vision-impairment
[0095]
Then, after various settings are made in the
[0096]
Note that the print process is executed after the
When the print processing is executed, the page processing shown in FIG. 5 is started for each page in one job set in the print execution window.
[0097]
That is, when the page processing is started, first, the current page number is recognized (S1), and then the image created by the
[0098]
Next, after such image data processing is performed, it is determined whether or not the color vision impairment handling mode is selected (S3). If the color vision impairment mode is not selected, that is, if the color impairment
[0099]
On the other hand, if the color-vision-impairment mode is selected, that is, if the color-vision-impairment
[0100]
If the divided print processing is selected, that is, if the divided print setting box 68 is checked (S4: YES), the divided print processing is executed (S5). Next, the division printing process will be described in detail.
[0101]
In this process, as shown in FIG. 1,
[0102]
Then, when the execution of the division printing process is transmitted to the
[0103]
Next, at a predetermined timing, the multi-purpose
[0104]
As a result, the
[0105]
Then, as shown in FIG. 6A, the
[0106]
In this division printing process, in the
[0107]
Further, in the above description, a single yellow image is printed on the
[0108]
In
[0109]
That is, when the “layout printing”
[0110]
In the layout printing process, for example, as shown in FIG. 7, in the
[0111]
If the layout printing process is not selected (S6: NO), that is, if the "sheet printing"
[0112]
In the sheet-fed printing process, for example, as shown in FIG. 8, in the
[0113]
According to the above-described divided print processing and color-by-color print processing, the color image is processed so as to be a color image that is more easily distinguished by a color-impaired person. Image can be formed.
[0114]
In the above description, the
[0115]
Further, in the above description, the single-
That is, in such a hue conversion process, for example, the hue between red and green in the color image data is rotated counterclockwise (in the direction of the arrow) by 120 ° to convert the hue between green and blue. This makes it possible for the first and second color vision impaired persons who have difficulty in distinguishing between red and green, for example, to easily identify the color image by a simple process of only converting the hue.
[0116]
Note that such a hue conversion process is provided with a check box for selecting the hue conversion process in the
[0117]
More specifically, this hue conversion processing is executed in the
[0118]
In the hue conversion processing, both the image subjected to the hue conversion processing as the first image and the full-color image as the second image may be appropriately printed as described above.
[0119]
In the above description, La shown in FIG. * b * An example in which the hue between red and green is converted to a hue between green and blue by rotating the hue between red and green by 120 ° on the color plane of the color system has been described. Hue can be rotated at any angle (eg, 60 °, 90 °, etc.).
[0120]
In the case where the hue is changed as described above and the image is rotated by 120 °, an image may be formed by converting a toner of a color originally used in a color image into a toner of a different color.
[0121]
That is, in such a toner conversion process, for example, when a magenta toner should be originally used in a color image, a yellow toner is used instead of the magenta toner, or a magenta toner is used instead. The
[0122]
It should be noted that such a toner conversion process is provided with a check box for selecting the toner conversion process in the
[0123]
More specifically, such a toner conversion process is performed by the
[0124]
In this toner conversion process, both the image subjected to the toner conversion process as the first image and the full-color image as the second image may be appropriately printed in the same manner as described above.
[0125]
As described above, the embodiments of the present invention have been described, but the present invention can be implemented in other embodiments. That is, in the above description, the image forming apparatus of the present invention has been described by taking the so-called intermediate transfer type
[0126]
In the above description, the color-blindness handling mode is installed in the
[0127]
In the above description, the
[0128]
In the above description, image data having the RGB color system as color data has been described as an example. * b * Similar processing can be applied to image data having a color system as color data. In the above description, image processing that is easy to identify for the first color blind person and the second color blind person is mainly described, but image processing that is easy for the third color blind person to identify is also similar to the above. Can be applied.
[0129]
【The invention's effect】
As described above, according to the first aspect of the present invention, it is possible to form an image that can be identified by a color vision impaired person by simple processing.
[0130]
According to the second aspect of the present invention, when it is not necessary to consider a color blind person, by selecting not to execute the image processing means, it is possible to prevent an increase in unnecessary processing and to improve processing efficiency. Can be achieved. On the other hand, when it is necessary to consider a color-blind person, appropriate processing corresponding to the color-blind person can be performed by selecting execution of the image processing means.
[0131]
According to the third aspect of the present invention, the color vision impaired person can easily identify an image in which at least one of the color images has been removed by simple processing.
[0132]
According to the fourth aspect of the present invention, an image that can be identified by a color vision impaired person can be formed by simple processing based on hue conversion.
[0133]
According to the fifth aspect of the present invention, it is possible to form an image that can be identified by a color vision impaired person by simple processing by changing the colorant.
[0134]
According to the invention described in
[0135]
According to the seventh aspect of the present invention, the color vision impaired person can easily identify an image from each recording medium by a simple process.
[0136]
According to the eighth aspect of the present invention, the first image and the second image can be formed on separate recording media by simple processing.
[0137]
According to the ninth aspect of the present invention, by a simple process, an individual recording medium can make a color vision impaired person identify an image, and can also be viewed as a normal full-color image.
[0138]
According to the tenth aspect, an image can be identified quickly and efficiently.
[0139]
According to the eleventh aspect of the present invention, while a color-blind person can identify an image by the first image from which at least one color has been removed, a normal full-color image can be viewed by the second image. .
[0140]
According to the twelfth aspect of the present invention, by a simple process based on hue conversion, the first image in which the hue is rotated on the color plane allows the color vision impaired person to identify the image, while the second image uses the second image. Also, normal full color images can be viewed.
[0141]
According to the thirteenth aspect of the present invention, by a simple process by changing a colorant, a color vision impaired person can identify an image by a first image in which a colorant to be originally used is changed to a colorant of a different color. However, a normal full-color image can be viewed by the second image.
[0142]
According to the fourteenth aspect of the present invention, by a simple process of forming an image with a part of the color, the color-blind person can identify the image with the first image formed with the part of the color constituting the color image. While still being able to do so, the second image also allows a normal full color image to be viewed.
[0143]
According to the invention described in
[0144]
According to the sixteenth aspect of the present invention, the image processing apparatus can process a color image that can be identified by a color vision impaired person by simple processing.
[Brief description of the drawings]
FIG. 1 is a side sectional view showing a main part of an embodiment of a color laser printer as an image forming apparatus of the present invention.
FIG. 2 is a block diagram showing a computer system to which the color laser printer shown in FIG. 1 is connected.
FIG. 3 is a block diagram showing a hierarchical structure for activating a printer driver in the computer shown in FIG.
FIG. 4 is a view showing a property window of a printer driver displayed on the CRT shown in FIG. 2;
FIG. 5 is a flowchart showing page processing of the printer driver shown in FIG. 3;
FIG. 6A shows a state in which a transparent sheet and plain paper are superimposed on each other when divided printing processing is executed in the processing in FIG. 5, and FIG. 6B shows a state in which the transparent sheet and plain paper are superposed. Shows the separated state.
FIG. 7 is a diagram illustrating a sheet in a case where a layout printing process is executed in the process in FIG. 5;
8 is a diagram illustrating a sheet in a case where sheet-fed printing processing is executed in the processing in FIG. 5;
FIG. 9: La * b * FIG. 3 is a hue plan view of a color system.
[Explanation of symbols]
1 Color laser printer
7 Paper feed roller
13 Multipurpose paper feed roller
51 Personal computer
64 Printer Driver
67 Color blindness mode check box
73 transparent sheet
74 plain paper
Claims (16)
カラー画像データに基づいて、記録媒体に形成されるカラー画像が、色覚障害者にとってより識別しやすいカラー画像となるように、前記カラー画像データを処理する画像処理手段としてコンピュータを機能させるための、画像処理プログラム。An image processing program for causing a computer to process color image data,
Based on the color image data, so that a color image formed on the recording medium is a color image more easily distinguishable for color blind people, to cause a computer to function as image processing means for processing the color image data, Image processing program.
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