JP2004078440A - 自動販売機の冷却加温装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】庫外の凝縮器からの排熱量を減少させたり、ヒータの発熱量を小さめのもので済ますことができたりしながら、加温設定の庫内室の熱交換器によってその庫内の空気や商品が冷却されるようなことを防止でき、しかも、冷却すべき庫内室の熱交換器の蒸発器としての機能が低下することを最小限に抑えることができる自動販売機の冷却加温装置を提供する。
【解決手段】圧縮機7からの高温冷媒を冷却/加温室の熱交換器を介して冷凍サイクルの凝縮器に流すことを可能に構成した自動販売機の冷却加温装置において、外気温センサ23で検出した外気温が所定温度よりも低い場合の庫外ファン9の運転率を、外気温が所定温度よりも高いときの庫外ファン9の運転率よりも、小さくなるように構成した。
【選択図】 図4
【解決手段】圧縮機7からの高温冷媒を冷却/加温室の熱交換器を介して冷凍サイクルの凝縮器に流すことを可能に構成した自動販売機の冷却加温装置において、外気温センサ23で検出した外気温が所定温度よりも低い場合の庫外ファン9の運転率を、外気温が所定温度よりも高いときの庫外ファン9の運転率よりも、小さくなるように構成した。
【選択図】 図4
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は自動販売機の冷却加温装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
図8に示すように、加温した商品(いわゆるホット商品)や冷却した商品(いわゆるコールド商品)を販売する自動販売機においては、一般にヒータ1や冷凍サイクルが備えられている。冷凍サイクルは、断熱構造の内箱10内である庫内2に配設された熱交換器3やキャピラリチューブ5などと、自動販売機外部との空気の流通があって断熱構造とはなっていない庫外6に配設された圧縮機7、凝縮器8などとが冷媒回路で接続された構成とされている。また、庫内2には、冷却または加温された空気を循環させるための庫内ファン4が配設され、庫外6には、凝縮器8などを冷却する庫外ファン9が配設されている。なお、図8における14は庫内2の温度を検知する庫内温度センサである。
【0003】
また、この種の自動販売機においては、内箱10内が断熱壁11により複数(例えば2つ)に仕切られて、一部の庫内室2Aは冷却専用とされる一方、残りの庫内室2Bは冷却/加温に切換自在とされたものがある。このような自動販売機においては、図9に示すように、冷却/加温切換の庫内室2Bだけにヒータ1が配設され、また、各庫内2(2A、2B)にそれぞれ熱交換器3と庫内ファン4が配設されている。そして、複数の電磁弁12を切り替えることで、全ての庫内2(2A、2B)が冷却モードで使用される場合には、各庫内室2A、2Bの熱交換器3に並列的に冷媒が流されて各熱交換器3が蒸発器として使用され、一部の庫内室2Aだけが冷却モードで使用される場合には、庫内室2Aの熱交換器3だけに冷媒が流されて蒸発器として使用されるように構成されている。すなわち、一般の自動販売機では、庫内2の熱交換器3は蒸発器としてのみ使用され、庫内2を冷却するためだけに使用されている。なお、図9における13はアキュムレータである。
【0004】
これに対して、特開平5−233941号公報には、図10に簡略的に示すように、冷却専用の庫内室2Aと冷却/加温切換の庫内室2Bとを有し、庫内室2Bの商品を加温して使用する際に、この庫内室2Bの熱交換器3に高温の冷媒を通して凝縮器としても機能させ、この熱交換器3からの熱を利用して商品を加温するように図った構成が開示されている。なお、図10における実線の矢印は、冷却/加温切換の庫内室2Bを冷却室として使用する場合の冷媒の流れ方向を示し、点線の矢印は、冷却/加温切換の庫内室2Bを加温室として使用する場合の冷媒の流れ方向を示す。
【0005】
また、冷却/加温切換の庫内室2Bを加温して使用する際に、庫内温度が低い場合に、庫外ファン9を停止させることで凝縮器8の凝縮能力を低め、熱交換器3での凝縮温度を高めて熱交換器3からの排熱温度を高めるように構成されている。
【0006】
この構成によれば、冷却/加温切換の庫内室2Bの熱交換器3からの熱が庫内室2Bの加温用として用いられるので、庫外6の凝縮器8からの排熱量を減少させることができるとともに、ヒータ1の発熱量を小さめのもので済ますことができる。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、上記特開平5−233941号公報の構成によれば、一般的な気温である15℃(日本の平均気温)で運転すると、加温する庫内室2Bでの熱交換器3の温度は40℃程度までしか上昇しない。つまり、ヒータ1を用いて商品温度が55℃前後となるように設定している場合には、庫内室2Bの空気の温度もほぼ同じ温度であるため、熱交換器3を凝縮器として機能させると、凝縮器として用いる熱交換器3の発熱温度が40℃であるため、かえって庫内室2Bおよび庫内室2Bの商品が冷却されてしまうこととなる。
【0008】
また、庫内室2Bを加温する設定において庫内温度が低い場合に、庫外ファン9を停止させると、庫外6の凝縮器8の凝縮能力が不足してしまい、加温する庫内室2Bの熱交換器3での加熱熱量は得ることができる一方で、他の冷却すべき庫内室2Aの熱交換器3の蒸発器としての機能が低下して、この庫内室2Aの商品温度が上昇する課題がある。
【0009】
本発明は上記課題を解決するもので、庫外の凝縮器からの排熱量を減少させたり、ヒータの発熱量を小さめのもので済ますことができたりしながら、加温設定の庫内室の熱交換器によってその庫内の空気や商品が冷却されるようなことを防止でき、しかも、冷却すべき庫内室の熱交換器の蒸発器としての機能が低下することを最小限に抑えることができる自動販売機の冷却加温装置を提供することを目的とするものである。
【0010】
【課題を解決するための手段】
上記課題を解決するために請求項1記載の発明は、庫内が、冷却専用の冷却室と冷却と加温とに切換可能な冷却/加温室とに複数分割され、各室に熱交換器が配設され、圧縮機および凝縮器を有する1つの冷凍サイクルに前記複数の熱交換器が並列に接続可能に構成され、庫外に、冷凍サイクルの凝縮器を冷却する庫外ファンが設けられ、冷却/加温室を加温室として使用する際に、冷凍サイクルの圧縮機からの高温冷媒を前記冷却/加温室の熱交換器を介して冷凍サイクルの凝縮器に流すことを可能に構成した自動販売機の冷却加温装置であって、外気温検出手段を設け、この外気温検出手段で検出した外気温が所定温度よりも低い場合の庫外ファンの運転率を、外気温が所定温度よりも高いときの庫外ファンの運転率よりも、小さくなるように構成したことを特徴とする。
【0011】
上記構成によれば、外気温が所定温度よりも低い場合には、庫外ファンを運転する際の運転率が小さくなるので、その運転率を低下させた分だけ凝縮器の凝縮能力が低くなり、熱交換器での凝縮温度を高めて熱交換器からの排熱温度を高めることができ、加温すべき庫内室の温度がかえって低くなるようなことを防止できる。また、この際でも、庫外ファンを停止することなく、運転しているので、庫外の凝縮器の凝縮能力が不足することを最小限に抑えることができ、他の冷却すべき庫内室の商品温度が上昇することを防止できる。また、外気温が所定温度よりも高い場合には、庫外ファンを高い運転率で運転するので、他の冷却すべき庫内室を良好に冷却することができる。
【0012】
請求項2記載の発明は、庫内が、冷却専用の冷却室と冷却と加温とに切換可能な冷却/加温室とに複数分割され、各室に熱交換器が配設され、圧縮機および凝縮器を有する1つの冷凍サイクルに前記複数の熱交換器が並列に接続可能に構成され、庫外に、冷凍サイクルの凝縮器を冷却する庫外ファンが設けられ、冷却/加温室を加温室として使用する際に、冷凍サイクルの圧縮機からの高温冷媒を前記冷却/加温室の熱交換器を介して冷凍サイクルの凝縮器に流すことを可能に構成した自動販売機の冷却加温装置であって、冷却/加温室内の熱交換器の出口温度を検出する熱交換器出口温度検出手段を設け、この熱交換器出口温度検出手段での検出温度が所定温度よりも低い場合の庫外ファンの運転率を、前記検出温度が所定温度よりも高いときの庫外ファンの運転率よりも、小さくなるように構成したことを特徴とする。
【0013】
上記構成によれば、冷却/加温室内の熱交換器の出口温度が所定温度よりも低い場合には、庫外ファンを運転する際の運転率が小さくなるので、その運転率を低下させた分だけ凝縮器の凝縮能力が低くなり、熱交換器での凝縮温度を高めて熱交換器からの排熱温度を高めることができ、加温すべき庫内室の温度がかえって低くなるようなことを防止できる。また、この際でも、庫外ファンを停止することなく、運転しているので、庫外の凝縮器の凝縮能力が不足することを最小限に抑えることができ、他の冷却すべき庫内室の商品温度が上昇することを防止できる。また、外気温が所定温度よりも高い場合には、庫外ファンを高い運転率で運転するので、他の冷却すべき庫内室を良好に冷却することができる。
【0014】
請求項3記載の発明は、庫内が、冷却専用の冷却室と冷却と加温とに切換可能な冷却/加温室とに複数分割され、各室に熱交換器が配設され、圧縮機および凝縮器を有する1つの冷凍サイクルに前記複数の熱交換器が並列に接続可能に構成され、庫外に、冷凍サイクルの凝縮器を冷却する庫外ファンが設けられ、冷却/加温室を加温室として使用する際に、冷凍サイクルの圧縮機からの高温冷媒を前記冷却/加温室の熱交換器を介して冷凍サイクルの凝縮器に流すことを可能に構成した自動販売機の冷却加温装置であって、冷凍サイクルの凝縮器の出口温度を検出する凝縮器出口温度検出手段を設け、この凝縮器出口温度検出手段での検出温度が所定温度よりも低い場合の庫外ファンの運転率を、前記検出温度が所定温度よりも高いときの庫外ファンの運転率よりも、小さくなるように構成したことを特徴とする。
【0015】
上記構成によれば、冷凍サイクルの凝縮器の出口温度が所定温度よりも低い場合には、庫外ファンを運転する際の運転率が小さくなるので、その運転率を低下させた分だけ凝縮器の凝縮能力が低くなり、熱交換器での凝縮温度を高めて熱交換器からの排熱温度を高めることができ、加温すべき庫内室の温度がかえって低くなるようなことを防止できる。また、この際でも、庫外ファンを停止することなく、運転しているので、庫外の凝縮器の凝縮能力が不足することを最小限に抑えることができ、他の冷却すべき庫内室の商品温度が上昇することを防止できる。また、外気温が所定温度よりも高い場合には、庫外ファンを高い運転率で運転するので、他の冷却すべき庫内室を良好に冷却することができる。
【0016】
請求項4記載の発明は、請求項1〜3の何れかに記載の自動販売機の冷却加温装置において、冷却/加温室に設けられた加温用のヒータを制御する制御手段が設けられ、前記制御手段は、冷凍サイクルの圧縮機が停止され、かつ冷却/加温室の加熱要求があった際にヒータを通電制御することを特徴とする。
【0017】
上記構成によれば、ヒータは、冷却/加温室の加熱要求があった際でも、冷凍サイクルの圧縮機が駆動されている場合には通電されないため、省エネルギー化を最大限に図ることができる。
【0018】
請求項5記載の発明は、請求項1〜3の何れかに記載の自動販売機の冷却加温装置において、冷却/加温室に設けられた加温用のヒータを制御する制御手段が設けられ、前記制御手段は、冷凍サイクルの圧縮機の駆動状態にかかわらず、冷却/加温室の加熱要求があった際にヒータを通電制御することを特徴とする。
【0019】
上記構成によれば、冷凍サイクルの圧縮機の駆動状態にかかわらず、冷却/加温室の加熱要求があった際にはヒータが通電されるため、省エネルギー化率は若干低下するものの、冷却/加温室が加温室として用いられる際にはヒータにより良好に加温される。
【0020】
請求項6記載の発明は、請求項1〜5の何れかに記載の自動販売機の冷却加温装置において、自動販売機に制御手段が設けられ、前記制御手段は、冷却/加温室を加温室として使用する際に、冷却/加温室の温度が、加熱を停止させる温度よりも所定値だけ高い温度以下であった場合に、加温指示がない場合でも、冷却室の冷却指示があった場合には、冷却/加温室の熱交換器を凝縮器として機能させるヒートポンプ運転を行わせることを特徴とする。
【0021】
上記構成によれば、冷却/加温室を加温室として使用する際に、この加温室が極めて高い温度(加熱を停止させる温度よりも所定値だけ高い温度)でない限り、冷却室の冷却指示があった場合には、冷却/加温室の熱交換器を凝縮器として機能させるヒートポンプ運転が行われるため、前記ヒートポンプ運転が行われる割合が大きくなって、省エネルギー化を最大限に図ることができる。
【0022】
請求項7記載の発明は、請求項1〜6の何れかに記載の自動販売機の冷却加温装置において、自動販売機に制御手段が設けられ、前記制御手段は、冷却室の温度が、冷却を開始させる温度よりも所定値だけ低い温度以下であった場合に、冷却指示がない場合でも、冷却/加温室の加温指示があった場合には、冷却/加温室の熱交換器を凝縮器として機能させるヒートポンプ運転を行わせることを特徴とする。
【0023】
上記構成によれば、冷却/加温室を加温室として使用する際に、この加温室が極めて高い温度(加熱を停止させる温度よりも所定値だけ高い温度)でない限り、冷却室の冷却指示があった場合には、冷却/加温室の熱交換器を凝縮器として機能させるヒートポンプ運転が行われるため、前記ヒートポンプ運転が行われる割合が大きくなって、省エネルギー化を最大限に図ることができる。
【0024】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態にかかる自動販売機の冷却加温装置を図面に基づき説明する。なお、従来の自動販売機と同様な機能の構成要素には同符号を付す。
【0025】
図2および図3に示すように、この自動販売機は、内箱10内である庫内2が、2つの断熱壁11により3つに仕切られて、2つの庫内室2Aは冷却専用とされる一方、残りの1つの庫内室2Bは冷却/加温に切換自在とされている。そして、冷却/加温切換の庫内室2Bだけにヒータ1が配設され、また、各庫内室2A、2Bにそれぞれ熱交換器3と庫内ファン4が配設されている。また、冷却/加温切換の庫内室2Bの商品を加温して使用する際には、この庫内室2Bの熱交換器3に高温の冷媒を通して凝縮器としても機能させ、この熱交換器3からの熱を利用して商品を加温するようになっている。
【0026】
したがって、全ての庫内室2A、2Bを冷却室として使用する際には、図2に示すように、圧縮機7からの高温冷媒を冷却/加温切換の庫内室2Bの熱交換器3に送るバイパス回路21に設けられた第1電磁弁12aと、冷却/加温切換の庫内室2Bの熱交換器3からの冷媒を庫外6の凝縮器8へ戻すバイパス戻し回路22に設けられた第2電磁弁12bとを常時閉じ、圧縮機7から凝縮器8への回路に設けられた第3電磁弁12cと、冷却/加温切換の庫内室2Bの熱交換器3からの冷媒を圧縮機7側へ戻す回路に設けられた第5電磁弁12eとを常時開け、その他の第4、第6、第7電磁弁12d、12f、12gを冷却指示(冷却要求)に応じて開けて、圧縮機7からの冷媒を、各庫内室2A、2Bのキャピラリチューブ5を介して各熱交換器3に並列に送ることで、各熱交換器3が蒸発器として機能して各庫内室2A、2Bの空気ならびに商品が冷却される。
【0027】
一方、冷却専用の庫内室2Aを冷却室として使用し、冷却/加温切換の庫内室2Bを加温室として使用する際には、図3に示すように(ただし、図3は、庫内室2Bの熱交換器3に高温の冷媒を通して凝縮器としても機能させているヒートポンプ運転時を示している)、凝縮器8から冷却/加温切換の庫内室2Bの熱交換器3への冷媒送り回路に設けられた第4電磁弁12dと、冷却/加温切換の庫内室2Bの熱交換器3からの冷媒を圧縮機7側へ戻す回路に設けられた第5電磁弁12eとを常時閉じ、凝縮器8から冷却専用の庫内室2Aの熱交換器3への冷媒送り回路の第6、第7電磁弁12f、12gを冷却指示(冷却要求)に応じて開け、バイパス回路21およびバイパス戻し回路22に設けられた第1、第2電磁弁12a、12bを加温指示(加温要求)に応じて開け、圧縮機7から凝縮器8への回路に設けられた第3電磁弁12cと、冷却/加温切換の庫内室2Bの熱交換器3からの冷媒を圧縮機7側へ戻す回路に設けられた第5電磁弁12eとを加温指示(加温要求)に応じて閉じる。そして、庫内室2Bの熱交換器3を凝縮器として機能させるヒートポンプ運転を行う際には、圧縮機7からの高温冷媒を、まず、冷却/加温切換の庫内室2Bの熱交換器3に送ってこの熱交換器3を凝縮器として機能させて発熱させ、次に庫外6の凝縮器8に送って凝縮させた後に、冷却専用の庫内室2Aの熱交換器3に送ってこれらの熱交換器3を蒸発器として機能させて、これらの庫内室2Aの空気ならびに商品を冷却するようになっている。
【0028】
また、各庫内室2A、2Bにおける商品収納部26の商品払出部26a近傍箇所には、商品払出部26aの温度を検知する庫内温度センサ14(または払出部の商品に当接して商品温度を検知する商品温度センサを用いてもよい)がそれぞれ設けられている。
【0029】
さらに特に、本発明の自動販売機においては、図1、図4に示すように、外気の温度を検出する外気温検出手段としての外気温センサ23が設けられており、自動販売機の制御部20は、圧縮機7の運転を指示する際(圧縮機7が運転される際に庫外ファン9も運転される)に、外気温センサ23にて外気温を検出させ、外気温検出センサ23で検出した外気温が所定温度(この実施の形態では15℃)よりも低い場合の庫外ファン9の運転率を、外気温が前記所定温度よりも高いときの庫外ファン9の運転率よりも、小さくなるように制御する。この実施の形態では、外気温が15℃以下の場合では庫外ファン9の運転率を7%、外気温が15℃を越えた場合では庫外ファン9の運転率が10%となるように、制御部20に設けた記憶部20aの各テーブル値に基づき、庫外ファン9が制御される。ここで、運転率とは、例えばパルス信号で断続運転全体におけるON時間の比率を称するが、必ずしもパルス信号でなくてもかまわない。なお、各庫内室2A、2Bにおける庫内ファン4は、各熱交換器3を機能させる際に、一定の運転率で駆動される。
【0030】
また、制御部20は、少なくとも1つの庫内室2Aの温度が冷却室上限温度(例えば10℃)以上である場合には圧縮機7を駆動させ、両方の庫内室2Aの温度が冷却室下限温度(例えば5℃)以下である場合に圧縮機7を停止させるように制御する。また、冷却/加温切換の庫内室2Bが冷却室として使用される場合も同様に運転する。
【0031】
また、図5に示すように、制御部20は、冷却/加温切換の庫内室2Bが加温室として使用される際には、庫内温度センサ14による温度検知を行い、検知温度が加温室下限温度(例えば55℃)以下である場合に加温指示を行う。そして、加温指示があった際には、圧縮機7が稼動されているかどうかを判定し、圧縮機7が稼動されている場合には、冷却/加温切換の庫内室2Bの熱交換器3が凝縮器として機能されて加温するため、ヒータ1に通電しない。一方、圧縮機7が稼動されていない場合には、冷却/加温切換の庫内室2Bの熱交換器3が凝縮器として機能していないため、ヒータ1を通電させて、庫内室2B内を加温する。この後、加温室上限温度(例えば60℃)に達するとヒータ1の通電を止めるように制御する。
【0032】
上記構成において、外気温が10℃である状態において、少なくとも1つの庫内室2Aが冷却されつつあって圧縮機7が駆動されている状態で、加温室として使用されている庫内室2Bの温度が加温室下限温度である55℃以下となったことが検知されると、ヒータ1が通電されることなく、図3に示すように、第3、第5の電磁弁12c、12eについては閉じられた状態が維持されるが、第1、第2の電磁弁12a、12bが開けられて、庫内室2Bの熱交換器3が凝縮器として機能し、熱交換器3から発熱される(ヒートポンプ運転)。
【0033】
この場合に、庫外ファン9の運転率が低い値(7%)で運転されるため、その運転率が低い分だけ庫外6の凝縮器8の凝縮能力が低くなって、凝縮器8から排出される冷媒の凝縮温度が高くなり、この結果、庫内室2Bの熱交換器3からの排熱温度を高めることができ、庫内室2Bの温度を55℃に良好に維持できた。
【0034】
これに対して、実験的に、庫外ファン9の運転率を高い値(10%)で運転させると、その運転率が高い分だけ庫外6の凝縮器8の凝縮能力が高くなって、凝縮器8から排出される冷媒の凝縮温度が低くなり、この結果、庫内室2Bの熱交換器3からの排熱温度が低めとなって、庫内室2Bの庫内温度が53℃に低下してしまった。
【0035】
上記のことから、庫外ファン9の運転率を低い値(7%)で運転させることで、庫内室2Bの温度を良好に維持できることがわかる。また、この際に、冷却専用の庫内室2Aの熱交換器3は蒸発器として機能しており、庫外ファン9の運転率が低い値であるため、庫外6の凝縮器8の凝縮能力が低めとなり、蒸発器として機能している蒸発器の冷却能力は若干低下するが、外気温が低いため、冷却専用の庫内室2Aの商品は支障なく冷却される。
【0036】
なお、冷却専用の庫内室2Aが所定温度まで冷却されて、圧縮機7が停止された際に、加温室として使用されている庫内室2Bの温度がまだ55℃に達していない場合には、ヒータ1が通電されて、このヒータ1により庫内室2B内が加温される。
【0037】
ここで、[表1]に、外気温に対する庫外ファン9の運転率、ならびに省エネルギー率、商品温度(庫内温度)、判定結果を示す。
【0038】
【表1】
外気温が10℃である状態において、庫外ファン9の運転率を低い値(7%)で駆動した場合には、庫外ファン9の運転率を高い値(10%)で駆動した場合と比較して、ヒータ1や庫外ファン9の運転率が低めとなり、これらによる電力使用量が減少するが、冷媒の温度を上げて凝縮性能を低下させた分だけ、圧縮機7による圧縮率を上げなければならず、圧縮機7の稼働時間が若干増加してこの圧縮機7での電力使用量が若干増加する。したがって、この外気温(10℃)状態では、冷却/加温切換の庫内室2Bにおける熱交換器3を凝縮器として機能させずにヒータ1のみで加温する場合を基準(100%)とし、熱交換器3を凝縮器としても機能させ、庫外ファン9の運転率を低い値(7%)とした場合と、運転率を高い値(10%)とした場合との何れの場合においても、これらの省エネルギー率は10%であった。
【0039】
また、外気温が20℃である状態において、少なくとも1つの庫内室2Aが冷却されつつあって圧縮機7が駆動されている状態で、加温室として使用されている庫内室2Bの温度が55℃以下となったことが検知された場合にも、ヒータ1が通電されることなく、庫内室2Bの熱交換器3が凝縮器として機能し、熱交換器3から発熱される。また、この際に、冷却専用の庫内室2Aの熱交換器3は蒸発器として機能しているが、庫外ファン9の運転率が高い値であるため、庫外6の凝縮器8の凝縮能力が高めとなり、外気温が20℃と、高めであっても、冷却専用の庫内室2Aの熱交換器3により、冷却専用の庫内室2Aの商品は良好に冷却される。
【0040】
この場合に、上記のように外気温が20℃と比較的高い状態で、庫内室2Bの熱交換器3が凝縮器として機能して発熱することで、庫外ファン9の運転率を高め(10%)に設定した場合でも、庫内室2Bの熱交換器3からの放熱温度が高いため、ヒータ1の運転率(ON時間)を効果的に低減させることができ、この結果、全体としての省エネルギー率は、[表1]に示すように、11%となって、良好に省エネルギー化することができる。
【0041】
ここで、ヒータ1のON時間についてだけ考えると、庫外ファン9の運転率を低い値(7%)に抑えた方が、庫内室2Bの熱交換器3からの放熱温度が高くなって、さらにヒータ1のON時間を減少させることができる。しかしながら、冷媒の温度を上げて凝縮性能を低下させた分だけ、圧縮機7による圧縮率を上げなければならず、外気温が20℃と比較的高い状態では、圧縮機7の稼働時間が比較的大きく増加してこの圧縮機7での電力使用量が増加し、この結果、全体としての省エネルギー率は、[表1]に示すように、9%となって低下してしまい、省エネルギー化の観点からは適さないことがわかる。
【0042】
なお、上記実施の形態においては、加温室として使用されている庫内室2Bの温度が55℃以下である際に、圧縮機7を稼動していない場合に限ってヒータ1に通電していたが、これに限るものではなく、庫内室2Bの温度が55℃以下である場合に、圧縮機7を稼動している時でも庫内室2Bの熱交換器3から放熱させると同時にヒータ1に通電して、両者により加温してもよい。この構成によれば、省エネルギー率は若干下がるが、庫内室2Bを素早く加温することができる。
【0043】
また、上記実施の形態においては、少なくとも1つの庫内室2Aが冷却されつつあって圧縮機7が駆動されている状態で、加温室として使用されている庫内室2Bの温度が55℃以下となったことが検知された場合に、庫内室2Bの熱交換器3を凝縮器として機能させるヒートポンプ運転を行わせるように構成した場合を述べたが、これに限るものではなく、加温室として使用されている庫内室2Bの温度が加温室下限温度である55℃に近い温度(ただし、加温室下限温度よりも所定温度だけ高い温度、例えば56℃)まで下がった場合に、このように加熱指示(加熱要求)がまだない状態でも、少なくとも1つの庫内室2Aの温度が冷却室上限温度(10℃)以上となって冷却指示があった時点で、ヒートポンプ運転を行わせてもよい。この場合には、ヒートポンプ運転による庫内室2Bの加温割合が増加して、ヒータ1の使用時間をさらに減少させることができるため、さらに、省エネルギー率を向上できる。
【0044】
また、上記実施の形態においては、加温室として使用されている庫内室2Bの温度が加温室下限温度である55℃よりも低くなって加温要求(加温指示)があった場合でも、少なくとも1つの冷却専用の庫内室2Aの温度が冷却室上限温度である10℃よりも高くならない限りは、ヒートポンプ運転を行わせないように構成した場合を述べたが、これに限るものではなく、加温要求(加温指示)があった場合において、少なくとも1つの冷却専用の庫内室2Aの温度が冷却室上限温度である10℃に近い温度(ただし、冷却室上限温度よりも所定温度だけ低い温度、例えば9℃)まで上がった時点で、ヒートポンプ運転を行わせてもよい。この場合にも、ヒートポンプ運転による庫内室2Bの加温割合が増加して、ヒータ1の使用時間をさらに減少させることができるため、さらに、省エネルギー率を向上できる。
【0045】
また、上記実施の形態においては、外気温が15℃以下の場合と、外気温が15℃を越えた場合との2段階で庫外ファン9の運転率を切り替えるように構成した場合を述べたが、これに限るものではなく、外気温に応じて運転率を3段階以上に切り換えてもよいことはもちろんである。
【0046】
さらに、上記実施の形態においては、外気温に応じて庫外ファン9の運転率を所定割合で運転させた場合を述べたが、これに限るものではなく、外気温の代わりに、加温室として使用されている庫内室2Bの熱交換器3における出口温度を用いてもよい。すなわち、庫内室2Bの商品を加熱する温度と庫内室2Bの熱交換器3の出口温度とは密接な関係にあるので、庫内室2Bの熱交換器3の出口温度を測定する熱交換器出口温度センサ24を設けて(図6参照)、ヒートポンプ運転開始時には庫外ファン9の運転率を20%と高いテーブル値で運転し始める。しかし、このままの高い運転率で庫外ファン9を回転すると、商品加熱温度が不足する場合があるので、熱交換器出口温度が例えば53℃以下になると庫外ファン9の運転率を10%に下げ、それでも、所定時間内に53℃に達しない場合には、さらに庫外ファン9の運転率を7%に下げる。
【0047】
この構成によれば、省エネルギー率の向上を最大限に得ることができると同時に、商品の温度を良好に維持することができる。
また、外気温の代わりに、庫外6の凝縮器8の出口温度を用いてもよい。すなわち、外気温が低くても、庫外6の凝縮器8に冷媒の目詰まりが発生すると、凝縮器8の出口温度が上昇し、この凝縮器8の出口温度と庫内室2Bの商品を加熱する温度とが密接な関係にあるので、庫外6の凝縮器8の出口温度を測定する凝縮器出口温度センサ25を設けて(図7参照)、例えば、凝縮器出口温度が38℃である場合には、庫外ファン9の運転率を7%とし、凝縮器出口温度が46℃である場合には、庫外ファン9の運転率を10%とし、これに準じて凝縮器出口温度に対応する最適な運転率を予め設定しておく。
【0048】
この構成によれば、凝縮器出口温度毎に適した運転率を記憶テーブルとして有しておかなければならないとともに制御処理も若干煩雑となるけれども、庫内室2Bの商品を加熱する温度を特に的確に制御することができる利点がある。
【0049】
さらに、上記実施の形態においては、外気温や、加温室として使用されている庫内室2Bの熱交換器出口、庫外6の凝縮器8の出口温度に基づいて庫外ファン9の運転率を調節した場合を述べたが、これに限るものではなく、温度変化に基づいて庫外ファン9の断続運転の運転率を調整してもよい。例えば、所定時間内において外気温が急激に下がった場合には、庫外ファン9の運転率を10%から7%などと、小さくなるように制御し、外気温が下降する変化割合が小さかったり、外気温が上昇している場合には、庫外ファン9の運転率を高めに維持したりしてもよい。
【0050】
また、上記実施の形態においては、1室だけがヒータ1を有する場合を述べたが、複数の庫内室がヒータ1を有する場合にも適用できることはもちろんである。
【0051】
【発明の効果】
以上のように本発明によれば、外気温検出手段で検出した外気温が所定温度よりも低い場合の庫外ファンの運転率を、外気温が所定温度よりも高いときの庫外ファンの運転率よりも、小さくなるように構成したり、冷却/加温室内の熱交換器の出口温度が所定温度よりも低い場合の庫外ファンの運転率を、前記検出温度が所定温度よりも高いときの庫外ファンの運転率よりも、小さくなるように構成したり、冷凍サイクルの凝縮器の出口温度が所定温度よりも低い場合の庫外ファンの運転率を、前記検出温度が所定温度よりも高いときの庫外ファンの運転率よりも、小さくなるように構成したりすることにより、加温すべき庫内室の温度がかえって低くなるようなことを防止できると同時に、庫外の凝縮器の凝縮能力が不足することを最小限に抑えることができ、他の冷却すべき庫内室の商品温度が上昇することを防止でき、しかも、冷却すべき庫内室を良好に冷却することができ、これらにより信頼性が向上する。また、この構成を採用することにより、圧縮機の入力(消費電力)は4〜20%増加するものの、ヒータの消費電力を良好に減少させることができて、全体としては10%前後の省エネルギー化を達成することができる。
【0052】
また、冷凍サイクルの圧縮機が停止され、かつ冷却/加温室の加熱要求があった際にヒータに通電制御することで、冷却/加温室の加熱要求があった際でも、冷凍サイクルの圧縮機が駆動されている場合にはヒータが通電されないため、省エネルギー化を最大限に図ることができる。
【0053】
また、冷凍サイクルの圧縮機の駆動状態にかかわらず、冷却/加温室の加熱要求があった際にヒータに通電制御することで、省エネルギー化率は若干低下するものの、冷却/加温室が加温室として用いられる際にはヒータにより良好に加温される。
【0054】
また、冷却/加温室を加温室として使用する際に、冷却/加温室の温度が、加熱を停止させる温度よりも所定値だけ高い温度以下であった場合に、加温指示がない場合でも、冷却室の冷却指示があった場合には、冷却/加温室の熱交換器を凝縮器として機能させるヒートポンプ運転を行わせたり、冷却室の温度が、冷却を開始させる温度よりも所定値だけ低い温度以下であった場合に、冷却指示がない場合でも、冷却/加温室の加温指示があった場合には、冷却/加温室の熱交換器を凝縮器として機能させるヒートポンプ運転を行わせたりすることで、ヒートポンプ運転が行われる割合が大きくなって、省エネルギー化を最大限に図ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態にかかる自動販売機の断面図である。
【図2】同自動販売機の冷却加温装置における冷凍サイクルを示す図で、冷却用運転時の冷媒の流れを示している。
【図3】同自動販売機の冷却加温装置における冷凍サイクルを示す図で、ヒートポンプ運転時の冷媒の流れを示している。
【図4】同自動販売機の冷却加温装置のブロック図である。
【図5】同自動販売機の冷却加温装置における加温時の制御動作を示すフローチャートである。
【図6】本発明の他の実施の形態に係る自動販売機の冷却加温装置のブロック図である。
【図7】本発明のその他の実施の形態に係る自動販売機の冷却加温装置のブロック図である。
【図8】従来の自動販売機の断面図である。
【図9】同従来の自動販売機の冷却加温装置における冷凍サイクルを示す図である。
【図10】その他の従来の自動販売機の冷却加温装置における冷凍サイクルを示す図である。
【符号の説明】1 ヒータ
2 庫内
2A,2B 庫内室
3 熱交換器
4 庫内ファン
5 キャピラリチューブ
6 庫外
7 圧縮機
8 凝縮器
9 庫外ファン
10 内箱
12、12a〜12g 電磁弁
14 庫内温度センサ
20 制御部
21 バイパス回路
22 バイパス戻し回路
23 外気温センサ
24 熱交換器出口温度センサ
25 凝縮器出口温度センサ
【発明の属する技術分野】
本発明は自動販売機の冷却加温装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
図8に示すように、加温した商品(いわゆるホット商品)や冷却した商品(いわゆるコールド商品)を販売する自動販売機においては、一般にヒータ1や冷凍サイクルが備えられている。冷凍サイクルは、断熱構造の内箱10内である庫内2に配設された熱交換器3やキャピラリチューブ5などと、自動販売機外部との空気の流通があって断熱構造とはなっていない庫外6に配設された圧縮機7、凝縮器8などとが冷媒回路で接続された構成とされている。また、庫内2には、冷却または加温された空気を循環させるための庫内ファン4が配設され、庫外6には、凝縮器8などを冷却する庫外ファン9が配設されている。なお、図8における14は庫内2の温度を検知する庫内温度センサである。
【0003】
また、この種の自動販売機においては、内箱10内が断熱壁11により複数(例えば2つ)に仕切られて、一部の庫内室2Aは冷却専用とされる一方、残りの庫内室2Bは冷却/加温に切換自在とされたものがある。このような自動販売機においては、図9に示すように、冷却/加温切換の庫内室2Bだけにヒータ1が配設され、また、各庫内2(2A、2B)にそれぞれ熱交換器3と庫内ファン4が配設されている。そして、複数の電磁弁12を切り替えることで、全ての庫内2(2A、2B)が冷却モードで使用される場合には、各庫内室2A、2Bの熱交換器3に並列的に冷媒が流されて各熱交換器3が蒸発器として使用され、一部の庫内室2Aだけが冷却モードで使用される場合には、庫内室2Aの熱交換器3だけに冷媒が流されて蒸発器として使用されるように構成されている。すなわち、一般の自動販売機では、庫内2の熱交換器3は蒸発器としてのみ使用され、庫内2を冷却するためだけに使用されている。なお、図9における13はアキュムレータである。
【0004】
これに対して、特開平5−233941号公報には、図10に簡略的に示すように、冷却専用の庫内室2Aと冷却/加温切換の庫内室2Bとを有し、庫内室2Bの商品を加温して使用する際に、この庫内室2Bの熱交換器3に高温の冷媒を通して凝縮器としても機能させ、この熱交換器3からの熱を利用して商品を加温するように図った構成が開示されている。なお、図10における実線の矢印は、冷却/加温切換の庫内室2Bを冷却室として使用する場合の冷媒の流れ方向を示し、点線の矢印は、冷却/加温切換の庫内室2Bを加温室として使用する場合の冷媒の流れ方向を示す。
【0005】
また、冷却/加温切換の庫内室2Bを加温して使用する際に、庫内温度が低い場合に、庫外ファン9を停止させることで凝縮器8の凝縮能力を低め、熱交換器3での凝縮温度を高めて熱交換器3からの排熱温度を高めるように構成されている。
【0006】
この構成によれば、冷却/加温切換の庫内室2Bの熱交換器3からの熱が庫内室2Bの加温用として用いられるので、庫外6の凝縮器8からの排熱量を減少させることができるとともに、ヒータ1の発熱量を小さめのもので済ますことができる。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、上記特開平5−233941号公報の構成によれば、一般的な気温である15℃(日本の平均気温)で運転すると、加温する庫内室2Bでの熱交換器3の温度は40℃程度までしか上昇しない。つまり、ヒータ1を用いて商品温度が55℃前後となるように設定している場合には、庫内室2Bの空気の温度もほぼ同じ温度であるため、熱交換器3を凝縮器として機能させると、凝縮器として用いる熱交換器3の発熱温度が40℃であるため、かえって庫内室2Bおよび庫内室2Bの商品が冷却されてしまうこととなる。
【0008】
また、庫内室2Bを加温する設定において庫内温度が低い場合に、庫外ファン9を停止させると、庫外6の凝縮器8の凝縮能力が不足してしまい、加温する庫内室2Bの熱交換器3での加熱熱量は得ることができる一方で、他の冷却すべき庫内室2Aの熱交換器3の蒸発器としての機能が低下して、この庫内室2Aの商品温度が上昇する課題がある。
【0009】
本発明は上記課題を解決するもので、庫外の凝縮器からの排熱量を減少させたり、ヒータの発熱量を小さめのもので済ますことができたりしながら、加温設定の庫内室の熱交換器によってその庫内の空気や商品が冷却されるようなことを防止でき、しかも、冷却すべき庫内室の熱交換器の蒸発器としての機能が低下することを最小限に抑えることができる自動販売機の冷却加温装置を提供することを目的とするものである。
【0010】
【課題を解決するための手段】
上記課題を解決するために請求項1記載の発明は、庫内が、冷却専用の冷却室と冷却と加温とに切換可能な冷却/加温室とに複数分割され、各室に熱交換器が配設され、圧縮機および凝縮器を有する1つの冷凍サイクルに前記複数の熱交換器が並列に接続可能に構成され、庫外に、冷凍サイクルの凝縮器を冷却する庫外ファンが設けられ、冷却/加温室を加温室として使用する際に、冷凍サイクルの圧縮機からの高温冷媒を前記冷却/加温室の熱交換器を介して冷凍サイクルの凝縮器に流すことを可能に構成した自動販売機の冷却加温装置であって、外気温検出手段を設け、この外気温検出手段で検出した外気温が所定温度よりも低い場合の庫外ファンの運転率を、外気温が所定温度よりも高いときの庫外ファンの運転率よりも、小さくなるように構成したことを特徴とする。
【0011】
上記構成によれば、外気温が所定温度よりも低い場合には、庫外ファンを運転する際の運転率が小さくなるので、その運転率を低下させた分だけ凝縮器の凝縮能力が低くなり、熱交換器での凝縮温度を高めて熱交換器からの排熱温度を高めることができ、加温すべき庫内室の温度がかえって低くなるようなことを防止できる。また、この際でも、庫外ファンを停止することなく、運転しているので、庫外の凝縮器の凝縮能力が不足することを最小限に抑えることができ、他の冷却すべき庫内室の商品温度が上昇することを防止できる。また、外気温が所定温度よりも高い場合には、庫外ファンを高い運転率で運転するので、他の冷却すべき庫内室を良好に冷却することができる。
【0012】
請求項2記載の発明は、庫内が、冷却専用の冷却室と冷却と加温とに切換可能な冷却/加温室とに複数分割され、各室に熱交換器が配設され、圧縮機および凝縮器を有する1つの冷凍サイクルに前記複数の熱交換器が並列に接続可能に構成され、庫外に、冷凍サイクルの凝縮器を冷却する庫外ファンが設けられ、冷却/加温室を加温室として使用する際に、冷凍サイクルの圧縮機からの高温冷媒を前記冷却/加温室の熱交換器を介して冷凍サイクルの凝縮器に流すことを可能に構成した自動販売機の冷却加温装置であって、冷却/加温室内の熱交換器の出口温度を検出する熱交換器出口温度検出手段を設け、この熱交換器出口温度検出手段での検出温度が所定温度よりも低い場合の庫外ファンの運転率を、前記検出温度が所定温度よりも高いときの庫外ファンの運転率よりも、小さくなるように構成したことを特徴とする。
【0013】
上記構成によれば、冷却/加温室内の熱交換器の出口温度が所定温度よりも低い場合には、庫外ファンを運転する際の運転率が小さくなるので、その運転率を低下させた分だけ凝縮器の凝縮能力が低くなり、熱交換器での凝縮温度を高めて熱交換器からの排熱温度を高めることができ、加温すべき庫内室の温度がかえって低くなるようなことを防止できる。また、この際でも、庫外ファンを停止することなく、運転しているので、庫外の凝縮器の凝縮能力が不足することを最小限に抑えることができ、他の冷却すべき庫内室の商品温度が上昇することを防止できる。また、外気温が所定温度よりも高い場合には、庫外ファンを高い運転率で運転するので、他の冷却すべき庫内室を良好に冷却することができる。
【0014】
請求項3記載の発明は、庫内が、冷却専用の冷却室と冷却と加温とに切換可能な冷却/加温室とに複数分割され、各室に熱交換器が配設され、圧縮機および凝縮器を有する1つの冷凍サイクルに前記複数の熱交換器が並列に接続可能に構成され、庫外に、冷凍サイクルの凝縮器を冷却する庫外ファンが設けられ、冷却/加温室を加温室として使用する際に、冷凍サイクルの圧縮機からの高温冷媒を前記冷却/加温室の熱交換器を介して冷凍サイクルの凝縮器に流すことを可能に構成した自動販売機の冷却加温装置であって、冷凍サイクルの凝縮器の出口温度を検出する凝縮器出口温度検出手段を設け、この凝縮器出口温度検出手段での検出温度が所定温度よりも低い場合の庫外ファンの運転率を、前記検出温度が所定温度よりも高いときの庫外ファンの運転率よりも、小さくなるように構成したことを特徴とする。
【0015】
上記構成によれば、冷凍サイクルの凝縮器の出口温度が所定温度よりも低い場合には、庫外ファンを運転する際の運転率が小さくなるので、その運転率を低下させた分だけ凝縮器の凝縮能力が低くなり、熱交換器での凝縮温度を高めて熱交換器からの排熱温度を高めることができ、加温すべき庫内室の温度がかえって低くなるようなことを防止できる。また、この際でも、庫外ファンを停止することなく、運転しているので、庫外の凝縮器の凝縮能力が不足することを最小限に抑えることができ、他の冷却すべき庫内室の商品温度が上昇することを防止できる。また、外気温が所定温度よりも高い場合には、庫外ファンを高い運転率で運転するので、他の冷却すべき庫内室を良好に冷却することができる。
【0016】
請求項4記載の発明は、請求項1〜3の何れかに記載の自動販売機の冷却加温装置において、冷却/加温室に設けられた加温用のヒータを制御する制御手段が設けられ、前記制御手段は、冷凍サイクルの圧縮機が停止され、かつ冷却/加温室の加熱要求があった際にヒータを通電制御することを特徴とする。
【0017】
上記構成によれば、ヒータは、冷却/加温室の加熱要求があった際でも、冷凍サイクルの圧縮機が駆動されている場合には通電されないため、省エネルギー化を最大限に図ることができる。
【0018】
請求項5記載の発明は、請求項1〜3の何れかに記載の自動販売機の冷却加温装置において、冷却/加温室に設けられた加温用のヒータを制御する制御手段が設けられ、前記制御手段は、冷凍サイクルの圧縮機の駆動状態にかかわらず、冷却/加温室の加熱要求があった際にヒータを通電制御することを特徴とする。
【0019】
上記構成によれば、冷凍サイクルの圧縮機の駆動状態にかかわらず、冷却/加温室の加熱要求があった際にはヒータが通電されるため、省エネルギー化率は若干低下するものの、冷却/加温室が加温室として用いられる際にはヒータにより良好に加温される。
【0020】
請求項6記載の発明は、請求項1〜5の何れかに記載の自動販売機の冷却加温装置において、自動販売機に制御手段が設けられ、前記制御手段は、冷却/加温室を加温室として使用する際に、冷却/加温室の温度が、加熱を停止させる温度よりも所定値だけ高い温度以下であった場合に、加温指示がない場合でも、冷却室の冷却指示があった場合には、冷却/加温室の熱交換器を凝縮器として機能させるヒートポンプ運転を行わせることを特徴とする。
【0021】
上記構成によれば、冷却/加温室を加温室として使用する際に、この加温室が極めて高い温度(加熱を停止させる温度よりも所定値だけ高い温度)でない限り、冷却室の冷却指示があった場合には、冷却/加温室の熱交換器を凝縮器として機能させるヒートポンプ運転が行われるため、前記ヒートポンプ運転が行われる割合が大きくなって、省エネルギー化を最大限に図ることができる。
【0022】
請求項7記載の発明は、請求項1〜6の何れかに記載の自動販売機の冷却加温装置において、自動販売機に制御手段が設けられ、前記制御手段は、冷却室の温度が、冷却を開始させる温度よりも所定値だけ低い温度以下であった場合に、冷却指示がない場合でも、冷却/加温室の加温指示があった場合には、冷却/加温室の熱交換器を凝縮器として機能させるヒートポンプ運転を行わせることを特徴とする。
【0023】
上記構成によれば、冷却/加温室を加温室として使用する際に、この加温室が極めて高い温度(加熱を停止させる温度よりも所定値だけ高い温度)でない限り、冷却室の冷却指示があった場合には、冷却/加温室の熱交換器を凝縮器として機能させるヒートポンプ運転が行われるため、前記ヒートポンプ運転が行われる割合が大きくなって、省エネルギー化を最大限に図ることができる。
【0024】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態にかかる自動販売機の冷却加温装置を図面に基づき説明する。なお、従来の自動販売機と同様な機能の構成要素には同符号を付す。
【0025】
図2および図3に示すように、この自動販売機は、内箱10内である庫内2が、2つの断熱壁11により3つに仕切られて、2つの庫内室2Aは冷却専用とされる一方、残りの1つの庫内室2Bは冷却/加温に切換自在とされている。そして、冷却/加温切換の庫内室2Bだけにヒータ1が配設され、また、各庫内室2A、2Bにそれぞれ熱交換器3と庫内ファン4が配設されている。また、冷却/加温切換の庫内室2Bの商品を加温して使用する際には、この庫内室2Bの熱交換器3に高温の冷媒を通して凝縮器としても機能させ、この熱交換器3からの熱を利用して商品を加温するようになっている。
【0026】
したがって、全ての庫内室2A、2Bを冷却室として使用する際には、図2に示すように、圧縮機7からの高温冷媒を冷却/加温切換の庫内室2Bの熱交換器3に送るバイパス回路21に設けられた第1電磁弁12aと、冷却/加温切換の庫内室2Bの熱交換器3からの冷媒を庫外6の凝縮器8へ戻すバイパス戻し回路22に設けられた第2電磁弁12bとを常時閉じ、圧縮機7から凝縮器8への回路に設けられた第3電磁弁12cと、冷却/加温切換の庫内室2Bの熱交換器3からの冷媒を圧縮機7側へ戻す回路に設けられた第5電磁弁12eとを常時開け、その他の第4、第6、第7電磁弁12d、12f、12gを冷却指示(冷却要求)に応じて開けて、圧縮機7からの冷媒を、各庫内室2A、2Bのキャピラリチューブ5を介して各熱交換器3に並列に送ることで、各熱交換器3が蒸発器として機能して各庫内室2A、2Bの空気ならびに商品が冷却される。
【0027】
一方、冷却専用の庫内室2Aを冷却室として使用し、冷却/加温切換の庫内室2Bを加温室として使用する際には、図3に示すように(ただし、図3は、庫内室2Bの熱交換器3に高温の冷媒を通して凝縮器としても機能させているヒートポンプ運転時を示している)、凝縮器8から冷却/加温切換の庫内室2Bの熱交換器3への冷媒送り回路に設けられた第4電磁弁12dと、冷却/加温切換の庫内室2Bの熱交換器3からの冷媒を圧縮機7側へ戻す回路に設けられた第5電磁弁12eとを常時閉じ、凝縮器8から冷却専用の庫内室2Aの熱交換器3への冷媒送り回路の第6、第7電磁弁12f、12gを冷却指示(冷却要求)に応じて開け、バイパス回路21およびバイパス戻し回路22に設けられた第1、第2電磁弁12a、12bを加温指示(加温要求)に応じて開け、圧縮機7から凝縮器8への回路に設けられた第3電磁弁12cと、冷却/加温切換の庫内室2Bの熱交換器3からの冷媒を圧縮機7側へ戻す回路に設けられた第5電磁弁12eとを加温指示(加温要求)に応じて閉じる。そして、庫内室2Bの熱交換器3を凝縮器として機能させるヒートポンプ運転を行う際には、圧縮機7からの高温冷媒を、まず、冷却/加温切換の庫内室2Bの熱交換器3に送ってこの熱交換器3を凝縮器として機能させて発熱させ、次に庫外6の凝縮器8に送って凝縮させた後に、冷却専用の庫内室2Aの熱交換器3に送ってこれらの熱交換器3を蒸発器として機能させて、これらの庫内室2Aの空気ならびに商品を冷却するようになっている。
【0028】
また、各庫内室2A、2Bにおける商品収納部26の商品払出部26a近傍箇所には、商品払出部26aの温度を検知する庫内温度センサ14(または払出部の商品に当接して商品温度を検知する商品温度センサを用いてもよい)がそれぞれ設けられている。
【0029】
さらに特に、本発明の自動販売機においては、図1、図4に示すように、外気の温度を検出する外気温検出手段としての外気温センサ23が設けられており、自動販売機の制御部20は、圧縮機7の運転を指示する際(圧縮機7が運転される際に庫外ファン9も運転される)に、外気温センサ23にて外気温を検出させ、外気温検出センサ23で検出した外気温が所定温度(この実施の形態では15℃)よりも低い場合の庫外ファン9の運転率を、外気温が前記所定温度よりも高いときの庫外ファン9の運転率よりも、小さくなるように制御する。この実施の形態では、外気温が15℃以下の場合では庫外ファン9の運転率を7%、外気温が15℃を越えた場合では庫外ファン9の運転率が10%となるように、制御部20に設けた記憶部20aの各テーブル値に基づき、庫外ファン9が制御される。ここで、運転率とは、例えばパルス信号で断続運転全体におけるON時間の比率を称するが、必ずしもパルス信号でなくてもかまわない。なお、各庫内室2A、2Bにおける庫内ファン4は、各熱交換器3を機能させる際に、一定の運転率で駆動される。
【0030】
また、制御部20は、少なくとも1つの庫内室2Aの温度が冷却室上限温度(例えば10℃)以上である場合には圧縮機7を駆動させ、両方の庫内室2Aの温度が冷却室下限温度(例えば5℃)以下である場合に圧縮機7を停止させるように制御する。また、冷却/加温切換の庫内室2Bが冷却室として使用される場合も同様に運転する。
【0031】
また、図5に示すように、制御部20は、冷却/加温切換の庫内室2Bが加温室として使用される際には、庫内温度センサ14による温度検知を行い、検知温度が加温室下限温度(例えば55℃)以下である場合に加温指示を行う。そして、加温指示があった際には、圧縮機7が稼動されているかどうかを判定し、圧縮機7が稼動されている場合には、冷却/加温切換の庫内室2Bの熱交換器3が凝縮器として機能されて加温するため、ヒータ1に通電しない。一方、圧縮機7が稼動されていない場合には、冷却/加温切換の庫内室2Bの熱交換器3が凝縮器として機能していないため、ヒータ1を通電させて、庫内室2B内を加温する。この後、加温室上限温度(例えば60℃)に達するとヒータ1の通電を止めるように制御する。
【0032】
上記構成において、外気温が10℃である状態において、少なくとも1つの庫内室2Aが冷却されつつあって圧縮機7が駆動されている状態で、加温室として使用されている庫内室2Bの温度が加温室下限温度である55℃以下となったことが検知されると、ヒータ1が通電されることなく、図3に示すように、第3、第5の電磁弁12c、12eについては閉じられた状態が維持されるが、第1、第2の電磁弁12a、12bが開けられて、庫内室2Bの熱交換器3が凝縮器として機能し、熱交換器3から発熱される(ヒートポンプ運転)。
【0033】
この場合に、庫外ファン9の運転率が低い値(7%)で運転されるため、その運転率が低い分だけ庫外6の凝縮器8の凝縮能力が低くなって、凝縮器8から排出される冷媒の凝縮温度が高くなり、この結果、庫内室2Bの熱交換器3からの排熱温度を高めることができ、庫内室2Bの温度を55℃に良好に維持できた。
【0034】
これに対して、実験的に、庫外ファン9の運転率を高い値(10%)で運転させると、その運転率が高い分だけ庫外6の凝縮器8の凝縮能力が高くなって、凝縮器8から排出される冷媒の凝縮温度が低くなり、この結果、庫内室2Bの熱交換器3からの排熱温度が低めとなって、庫内室2Bの庫内温度が53℃に低下してしまった。
【0035】
上記のことから、庫外ファン9の運転率を低い値(7%)で運転させることで、庫内室2Bの温度を良好に維持できることがわかる。また、この際に、冷却専用の庫内室2Aの熱交換器3は蒸発器として機能しており、庫外ファン9の運転率が低い値であるため、庫外6の凝縮器8の凝縮能力が低めとなり、蒸発器として機能している蒸発器の冷却能力は若干低下するが、外気温が低いため、冷却専用の庫内室2Aの商品は支障なく冷却される。
【0036】
なお、冷却専用の庫内室2Aが所定温度まで冷却されて、圧縮機7が停止された際に、加温室として使用されている庫内室2Bの温度がまだ55℃に達していない場合には、ヒータ1が通電されて、このヒータ1により庫内室2B内が加温される。
【0037】
ここで、[表1]に、外気温に対する庫外ファン9の運転率、ならびに省エネルギー率、商品温度(庫内温度)、判定結果を示す。
【0038】
【表1】
外気温が10℃である状態において、庫外ファン9の運転率を低い値(7%)で駆動した場合には、庫外ファン9の運転率を高い値(10%)で駆動した場合と比較して、ヒータ1や庫外ファン9の運転率が低めとなり、これらによる電力使用量が減少するが、冷媒の温度を上げて凝縮性能を低下させた分だけ、圧縮機7による圧縮率を上げなければならず、圧縮機7の稼働時間が若干増加してこの圧縮機7での電力使用量が若干増加する。したがって、この外気温(10℃)状態では、冷却/加温切換の庫内室2Bにおける熱交換器3を凝縮器として機能させずにヒータ1のみで加温する場合を基準(100%)とし、熱交換器3を凝縮器としても機能させ、庫外ファン9の運転率を低い値(7%)とした場合と、運転率を高い値(10%)とした場合との何れの場合においても、これらの省エネルギー率は10%であった。
【0039】
また、外気温が20℃である状態において、少なくとも1つの庫内室2Aが冷却されつつあって圧縮機7が駆動されている状態で、加温室として使用されている庫内室2Bの温度が55℃以下となったことが検知された場合にも、ヒータ1が通電されることなく、庫内室2Bの熱交換器3が凝縮器として機能し、熱交換器3から発熱される。また、この際に、冷却専用の庫内室2Aの熱交換器3は蒸発器として機能しているが、庫外ファン9の運転率が高い値であるため、庫外6の凝縮器8の凝縮能力が高めとなり、外気温が20℃と、高めであっても、冷却専用の庫内室2Aの熱交換器3により、冷却専用の庫内室2Aの商品は良好に冷却される。
【0040】
この場合に、上記のように外気温が20℃と比較的高い状態で、庫内室2Bの熱交換器3が凝縮器として機能して発熱することで、庫外ファン9の運転率を高め(10%)に設定した場合でも、庫内室2Bの熱交換器3からの放熱温度が高いため、ヒータ1の運転率(ON時間)を効果的に低減させることができ、この結果、全体としての省エネルギー率は、[表1]に示すように、11%となって、良好に省エネルギー化することができる。
【0041】
ここで、ヒータ1のON時間についてだけ考えると、庫外ファン9の運転率を低い値(7%)に抑えた方が、庫内室2Bの熱交換器3からの放熱温度が高くなって、さらにヒータ1のON時間を減少させることができる。しかしながら、冷媒の温度を上げて凝縮性能を低下させた分だけ、圧縮機7による圧縮率を上げなければならず、外気温が20℃と比較的高い状態では、圧縮機7の稼働時間が比較的大きく増加してこの圧縮機7での電力使用量が増加し、この結果、全体としての省エネルギー率は、[表1]に示すように、9%となって低下してしまい、省エネルギー化の観点からは適さないことがわかる。
【0042】
なお、上記実施の形態においては、加温室として使用されている庫内室2Bの温度が55℃以下である際に、圧縮機7を稼動していない場合に限ってヒータ1に通電していたが、これに限るものではなく、庫内室2Bの温度が55℃以下である場合に、圧縮機7を稼動している時でも庫内室2Bの熱交換器3から放熱させると同時にヒータ1に通電して、両者により加温してもよい。この構成によれば、省エネルギー率は若干下がるが、庫内室2Bを素早く加温することができる。
【0043】
また、上記実施の形態においては、少なくとも1つの庫内室2Aが冷却されつつあって圧縮機7が駆動されている状態で、加温室として使用されている庫内室2Bの温度が55℃以下となったことが検知された場合に、庫内室2Bの熱交換器3を凝縮器として機能させるヒートポンプ運転を行わせるように構成した場合を述べたが、これに限るものではなく、加温室として使用されている庫内室2Bの温度が加温室下限温度である55℃に近い温度(ただし、加温室下限温度よりも所定温度だけ高い温度、例えば56℃)まで下がった場合に、このように加熱指示(加熱要求)がまだない状態でも、少なくとも1つの庫内室2Aの温度が冷却室上限温度(10℃)以上となって冷却指示があった時点で、ヒートポンプ運転を行わせてもよい。この場合には、ヒートポンプ運転による庫内室2Bの加温割合が増加して、ヒータ1の使用時間をさらに減少させることができるため、さらに、省エネルギー率を向上できる。
【0044】
また、上記実施の形態においては、加温室として使用されている庫内室2Bの温度が加温室下限温度である55℃よりも低くなって加温要求(加温指示)があった場合でも、少なくとも1つの冷却専用の庫内室2Aの温度が冷却室上限温度である10℃よりも高くならない限りは、ヒートポンプ運転を行わせないように構成した場合を述べたが、これに限るものではなく、加温要求(加温指示)があった場合において、少なくとも1つの冷却専用の庫内室2Aの温度が冷却室上限温度である10℃に近い温度(ただし、冷却室上限温度よりも所定温度だけ低い温度、例えば9℃)まで上がった時点で、ヒートポンプ運転を行わせてもよい。この場合にも、ヒートポンプ運転による庫内室2Bの加温割合が増加して、ヒータ1の使用時間をさらに減少させることができるため、さらに、省エネルギー率を向上できる。
【0045】
また、上記実施の形態においては、外気温が15℃以下の場合と、外気温が15℃を越えた場合との2段階で庫外ファン9の運転率を切り替えるように構成した場合を述べたが、これに限るものではなく、外気温に応じて運転率を3段階以上に切り換えてもよいことはもちろんである。
【0046】
さらに、上記実施の形態においては、外気温に応じて庫外ファン9の運転率を所定割合で運転させた場合を述べたが、これに限るものではなく、外気温の代わりに、加温室として使用されている庫内室2Bの熱交換器3における出口温度を用いてもよい。すなわち、庫内室2Bの商品を加熱する温度と庫内室2Bの熱交換器3の出口温度とは密接な関係にあるので、庫内室2Bの熱交換器3の出口温度を測定する熱交換器出口温度センサ24を設けて(図6参照)、ヒートポンプ運転開始時には庫外ファン9の運転率を20%と高いテーブル値で運転し始める。しかし、このままの高い運転率で庫外ファン9を回転すると、商品加熱温度が不足する場合があるので、熱交換器出口温度が例えば53℃以下になると庫外ファン9の運転率を10%に下げ、それでも、所定時間内に53℃に達しない場合には、さらに庫外ファン9の運転率を7%に下げる。
【0047】
この構成によれば、省エネルギー率の向上を最大限に得ることができると同時に、商品の温度を良好に維持することができる。
また、外気温の代わりに、庫外6の凝縮器8の出口温度を用いてもよい。すなわち、外気温が低くても、庫外6の凝縮器8に冷媒の目詰まりが発生すると、凝縮器8の出口温度が上昇し、この凝縮器8の出口温度と庫内室2Bの商品を加熱する温度とが密接な関係にあるので、庫外6の凝縮器8の出口温度を測定する凝縮器出口温度センサ25を設けて(図7参照)、例えば、凝縮器出口温度が38℃である場合には、庫外ファン9の運転率を7%とし、凝縮器出口温度が46℃である場合には、庫外ファン9の運転率を10%とし、これに準じて凝縮器出口温度に対応する最適な運転率を予め設定しておく。
【0048】
この構成によれば、凝縮器出口温度毎に適した運転率を記憶テーブルとして有しておかなければならないとともに制御処理も若干煩雑となるけれども、庫内室2Bの商品を加熱する温度を特に的確に制御することができる利点がある。
【0049】
さらに、上記実施の形態においては、外気温や、加温室として使用されている庫内室2Bの熱交換器出口、庫外6の凝縮器8の出口温度に基づいて庫外ファン9の運転率を調節した場合を述べたが、これに限るものではなく、温度変化に基づいて庫外ファン9の断続運転の運転率を調整してもよい。例えば、所定時間内において外気温が急激に下がった場合には、庫外ファン9の運転率を10%から7%などと、小さくなるように制御し、外気温が下降する変化割合が小さかったり、外気温が上昇している場合には、庫外ファン9の運転率を高めに維持したりしてもよい。
【0050】
また、上記実施の形態においては、1室だけがヒータ1を有する場合を述べたが、複数の庫内室がヒータ1を有する場合にも適用できることはもちろんである。
【0051】
【発明の効果】
以上のように本発明によれば、外気温検出手段で検出した外気温が所定温度よりも低い場合の庫外ファンの運転率を、外気温が所定温度よりも高いときの庫外ファンの運転率よりも、小さくなるように構成したり、冷却/加温室内の熱交換器の出口温度が所定温度よりも低い場合の庫外ファンの運転率を、前記検出温度が所定温度よりも高いときの庫外ファンの運転率よりも、小さくなるように構成したり、冷凍サイクルの凝縮器の出口温度が所定温度よりも低い場合の庫外ファンの運転率を、前記検出温度が所定温度よりも高いときの庫外ファンの運転率よりも、小さくなるように構成したりすることにより、加温すべき庫内室の温度がかえって低くなるようなことを防止できると同時に、庫外の凝縮器の凝縮能力が不足することを最小限に抑えることができ、他の冷却すべき庫内室の商品温度が上昇することを防止でき、しかも、冷却すべき庫内室を良好に冷却することができ、これらにより信頼性が向上する。また、この構成を採用することにより、圧縮機の入力(消費電力)は4〜20%増加するものの、ヒータの消費電力を良好に減少させることができて、全体としては10%前後の省エネルギー化を達成することができる。
【0052】
また、冷凍サイクルの圧縮機が停止され、かつ冷却/加温室の加熱要求があった際にヒータに通電制御することで、冷却/加温室の加熱要求があった際でも、冷凍サイクルの圧縮機が駆動されている場合にはヒータが通電されないため、省エネルギー化を最大限に図ることができる。
【0053】
また、冷凍サイクルの圧縮機の駆動状態にかかわらず、冷却/加温室の加熱要求があった際にヒータに通電制御することで、省エネルギー化率は若干低下するものの、冷却/加温室が加温室として用いられる際にはヒータにより良好に加温される。
【0054】
また、冷却/加温室を加温室として使用する際に、冷却/加温室の温度が、加熱を停止させる温度よりも所定値だけ高い温度以下であった場合に、加温指示がない場合でも、冷却室の冷却指示があった場合には、冷却/加温室の熱交換器を凝縮器として機能させるヒートポンプ運転を行わせたり、冷却室の温度が、冷却を開始させる温度よりも所定値だけ低い温度以下であった場合に、冷却指示がない場合でも、冷却/加温室の加温指示があった場合には、冷却/加温室の熱交換器を凝縮器として機能させるヒートポンプ運転を行わせたりすることで、ヒートポンプ運転が行われる割合が大きくなって、省エネルギー化を最大限に図ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態にかかる自動販売機の断面図である。
【図2】同自動販売機の冷却加温装置における冷凍サイクルを示す図で、冷却用運転時の冷媒の流れを示している。
【図3】同自動販売機の冷却加温装置における冷凍サイクルを示す図で、ヒートポンプ運転時の冷媒の流れを示している。
【図4】同自動販売機の冷却加温装置のブロック図である。
【図5】同自動販売機の冷却加温装置における加温時の制御動作を示すフローチャートである。
【図6】本発明の他の実施の形態に係る自動販売機の冷却加温装置のブロック図である。
【図7】本発明のその他の実施の形態に係る自動販売機の冷却加温装置のブロック図である。
【図8】従来の自動販売機の断面図である。
【図9】同従来の自動販売機の冷却加温装置における冷凍サイクルを示す図である。
【図10】その他の従来の自動販売機の冷却加温装置における冷凍サイクルを示す図である。
【符号の説明】1 ヒータ
2 庫内
2A,2B 庫内室
3 熱交換器
4 庫内ファン
5 キャピラリチューブ
6 庫外
7 圧縮機
8 凝縮器
9 庫外ファン
10 内箱
12、12a〜12g 電磁弁
14 庫内温度センサ
20 制御部
21 バイパス回路
22 バイパス戻し回路
23 外気温センサ
24 熱交換器出口温度センサ
25 凝縮器出口温度センサ
Claims (7)
- 庫内が、冷却専用の冷却室と冷却と加温とに切換可能な冷却/加温室とに複数分割され、
各室に熱交換器が配設され、圧縮機および凝縮器を有する1つの冷凍サイクルに前記複数の熱交換器が並列に接続可能に構成され、
庫外に、冷凍サイクルの凝縮器を冷却する庫外ファンが設けられ、
冷却/加温室を加温室として使用する際に、冷凍サイクルの圧縮機からの高温冷媒を前記冷却/加温室の熱交換器を介して冷凍サイクルの凝縮器に流すことを可能に構成した自動販売機の冷却加温装置であって、
外気温検出手段を設け、
この外気温検出手段で検出した外気温が所定温度よりも低い場合の庫外ファンの運転率を、外気温が所定温度よりも高いときの庫外ファンの運転率よりも、小さくなるように構成した
ことを特徴とする自動販売機の冷却加温装置。 - 庫内が、冷却専用の冷却室と冷却と加温とに切換可能な冷却/加温室とに複数分割され、
各室に熱交換器が配設され、圧縮機および凝縮器を有する1つの冷凍サイクルに前記複数の熱交換器が並列に接続可能に構成され、
庫外に、冷凍サイクルの凝縮器を冷却する庫外ファンが設けられ、
冷却/加温室を加温室として使用する際に、冷凍サイクルの圧縮機からの高温冷媒を前記冷却/加温室の熱交換器を介して冷凍サイクルの凝縮器に流すことを可能に構成した自動販売機の冷却加温装置であって、
冷却/加温室内の熱交換器の出口温度を検出する熱交換器出口温度検出手段を設け、
この熱交換器出口温度検出手段での検出温度が所定温度よりも低い場合の庫外ファンの運転率を、前記検出温度が所定温度よりも高いときの庫外ファンの運転率よりも、小さくなるように構成した
ことを特徴とする自動販売機の冷却加温装置。 - 庫内が、冷却専用の冷却室と冷却と加温とに切換可能な冷却/加温室とに複数分割され、
各室に熱交換器が配設され、圧縮機および凝縮器を有する1つの冷凍サイクルに前記複数の熱交換器が並列に接続可能に構成され、
庫外に、冷凍サイクルの凝縮器を冷却する庫外ファンが設けられ、
冷却/加温室を加温室として使用する際に、冷凍サイクルの圧縮機からの高温冷媒を前記冷却/加温室の熱交換器を介して冷凍サイクルの凝縮器に流すことを可能に構成した自動販売機の冷却加温装置であって、
冷凍サイクルの凝縮器の出口温度を検出する凝縮器出口温度検出手段を設け、
この凝縮器出口温度検出手段での検出温度が所定温度よりも低い場合の庫外ファンの運転率を、前記検出温度が所定温度よりも高いときの庫外ファンの運転率よりも、小さくなるように構成した
ことを特徴とする自動販売機の冷却加温装置。 - 冷却/加温室に設けられた加温用のヒータを制御する制御手段が設けられ、
前記制御手段は、冷凍サイクルの圧縮機が停止され、かつ冷却/加温室の加熱要求があった際にヒータを通電制御する
ことを特徴とする請求項1〜3の何れかに記載の自動販売機の冷却加温装置。 - 冷却/加温室に設けられた加温用のヒータを制御する制御手段が設けられ、
前記制御手段は、冷凍サイクルの圧縮機の駆動状態にかかわらず、冷却/加温室の加熱要求があった際にヒータを通電制御する
ことを特徴とする請求項1〜3の何れかに記載の自動販売機の冷却加温装置。 - 自動販売機に制御手段が設けられ、
前記制御手段は、冷却/加温室を加温室として使用する際に、冷却/加温室の温度が、加熱を停止させる温度よりも所定値だけ高い温度以下であった場合に、加温指示がない場合でも、冷却室の冷却指示があった場合には、冷却/加温室の熱交換器を凝縮器として機能させるヒートポンプ運転を行わせる
ことを特徴とする請求項1〜5の何れかに記載の自動販売機の冷却加温装置。 - 自動販売機に制御手段が設けられ、
前記制御手段は、冷却室の温度が、冷却を開始させる温度よりも所定値だけ低い温度以下であった場合に、冷却指示がない場合でも、冷却/加温室の加温指示があった場合には、冷却/加温室の熱交換器を凝縮器として機能させるヒートポンプ運転を行わせる
ことを特徴とする請求項1〜6の何れかに記載の自動販売機の冷却加温装置。
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