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JP2003309957A - モータ及び電動パワーステアリング装置 - Google Patents

モータ及び電動パワーステアリング装置

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Publication number
JP2003309957A
JP2003309957A JP2002112532A JP2002112532A JP2003309957A JP 2003309957 A JP2003309957 A JP 2003309957A JP 2002112532 A JP2002112532 A JP 2002112532A JP 2002112532 A JP2002112532 A JP 2002112532A JP 2003309957 A JP2003309957 A JP 2003309957A
Authority
JP
Japan
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motor
rotor
steering
stators
electric power
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2002112532A
Other languages
English (en)
Inventor
Takeshi Matsubara
健 松原
Yoshikazu Kuroumaru
善和 九郎丸
Takeshi Ueda
武史 上田
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Koyo Seiko Co Ltd
Original Assignee
Koyo Seiko Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Koyo Seiko Co Ltd filed Critical Koyo Seiko Co Ltd
Priority to JP2002112532A priority Critical patent/JP2003309957A/ja
Publication of JP2003309957A publication Critical patent/JP2003309957A/ja
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  • Permanent Magnet Type Synchronous Machine (AREA)
  • Power Steering Mechanism (AREA)
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 体積の割に高出力が可能なモータの提供。 【解決手段】 回転軸2に同軸に固着された有底円筒形
状のロータ4と、ロータ4の内周面及び外周面にそれぞ
れ対向するように設けられ、そのハウジング3に固定さ
れた2つのステータ10,9とを備え、ロータ4の内周
面及び外周面にそれぞれ複数の永久磁石6,5を周設し
てあり、ステータ10,9が同期して誘起する回転磁界
とロータ4の永久磁石6,5との電磁力により、ロータ
4が、ステータ10,9の回転磁界に同期して回転する
構成である。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、体積の割に高出力
が可能なモータ、及びそのモータを使用した電動パワー
ステアリング装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】舵取り操作の為に舵輪(ステアリングホ
イール)に加えられるトルクの検出結果に基づいて操舵
補助用のモータを駆動し、モータの回転力を舵取機構に
伝えて操舵を補助する構成とした電動パワーステアリン
グ装置は、操舵補助力の発生源として油圧アクチュエー
タを用いる油圧パワーステアリング装置と比較して、車
速の高低,操舵の頻度等、走行状態に応じた補助力特性
の制御が容易であるという利点を有しており、近年、そ
の適用範囲が拡大する傾向にある。電動パワーステアリ
ング装置は、当初は軽自動車に搭載されていたが、最近
は大型車両にも搭載されるようになっており、その為、
高出力のモータが必要になっている。
【0003】電動パワーステアリング装置は、操舵補助
用のモータ取り付ける位置により、コラムアシスト型、
ラックアシスト型及びピニオンアシスト型に大別される
が、何れにおいても、使用するモータとしては、ブラシ
モータ又はSPM(SurfacePermanent Magnet)ブラシ
レスモータが使用されており、最近ではIPM(Interi
or Permanent Magnet )ブラシレスモータの適用も検討
されている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかし、上記のモータ
は、何れも定格トルクが小さい為、電動パワーステアリ
ング装置で使用する場合、十分な操舵補助力を得るに
は、減速比の大きいリダクションギアが必要であり、そ
の結果、電動パワーステアリング装置の小型化を図るこ
とが出来ないという問題がある。また、モータ出力は、
その体積で決まる為、出力を上げる為に、コイルの巻数
(ターン数)を増やしても、コイル抵抗が増加して、そ
れ程、電流は増加せず、発熱の問題もあって、思うよう
には、出力を上げることが出来ないという問題がある。
【0005】また、電動パワーステアリング装置では、
モータ出力を増加させる為には、車体側の干渉問題、及
び慣性モーメントの影響を考慮すると、モータの軸長で
出力(トルク)増加に対応する必要がある。特に、同軸
タイプのダイレクトドライブ方式では、モータの軸長は
更に長いものになる。しかし、モータの軸長を長くする
と、モータの組立てが困難になり、製造コストが上昇す
る、ロータの振れが大きくなり(エアギャップが大きく
なり)、出力トルクが低下する、モータ部品の精度を上
げる必要があり(ロータの振れが大の為)、部品コスト
が上昇する、等の問題が生じる。
【0006】本発明は、上述したような事情に鑑みてな
されたものであり、第1〜5発明では、体積の割に高出
力が可能なモータを提供することを目的とする。第6発
明では、第1〜5発明に係るモータを使用して、減速比
の大きいリダクションギアが不要であり、小型化を図る
ことが出来る電動パワーステアリング装置を提供するこ
とを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】第1発明に係るモータ
は、回転軸に同軸に固着された有底円筒形状のロータ
と、該ロータの内周面及び外周面にそれぞれ対向すべく
設けられ、そのハウジングに固定された2つのステータ
とを備えることを特徴とする。
【0008】このモータでは、有底円筒形状のロータが
回転軸に同軸に固着され、2つのステータが、ロータの
内周面及び外周面にそれぞれ対向して設けられ、そのハ
ウジングに固定されているので、ロータ及びステータの
電磁力が発生する対向面積が増加し、体積の割に高出力
が可能なモータを実現することが出来る。
【0009】第2発明に係るモータは、前記ロータの内
周面及び外周面にそれぞれ複数の永久磁石を周設してあ
ることを特徴とする。
【0010】このモータでは、ロータの内周面及び外周
面にそれぞれ複数の永久磁石を周設して、マグネットロ
ータを構成しているので、体積の割に高出力が可能なマ
グネットロータ型モータを実現することが出来る。
【0011】第3発明に係るモータは、前記ロータと2
つのステータとの組を複数組、同軸に備えることを特徴
とする。
【0012】このモータでは、ロータと2つのステータ
との組を複数組、同軸に備えているので、ロータ及びス
テータの電磁力が発生する対向面積が更に増加し、体積
の割に高出力が可能なモータを実現することが出来る。
また、モータの軸長を長くしても、ロータの振れは大き
くならず、出力トルクは低下せず、モータ部品の精度も
従来通りであり、部品コストも上昇しないモータを実現
することが出来る。
【0013】第4発明に係るモータは、前記ロータと2
つのステータとの複数組は、互いに同一寸法になしてあ
ることを特徴とする。
【0014】このモータでは、ロータと2つのステータ
との複数組は、互いに同一寸法に構成しているので、少
ない部品種類で、ロータ及びステータの電磁力が発生す
る対向面積が更に増加し、体積の割に高出力が可能なモ
ータを実現することが出来る。また、モータの軸長を長
くしても、モータの組立てが容易であり、ロータの振れ
は大きくならず、出力トルクは低下せず、モータ部品の
精度も従来通りであり、部品コストも上昇しないモータ
を実現することが出来る。
【0015】第5発明に係るモータは、前記ステータ
は、各別の通電回路により通電すべくなしてあることを
特徴とする。
【0016】このモータでは、ステータは、各別の通電
回路により通電するように構成してあるので、各通電回
路が通電するコイルの抵抗は増加せず、また、発熱量も
増加せず、増やしたコイルの巻数に応じて出力を上げる
ことが出来るモータを実現するとが出来る。
【0017】第6発明に係る電動パワーステアリング装
置は、車両の操舵部材と車輪側の舵取機構とを連結する
操舵軸の、軸長方向の異なる位置の回転角度の差に基づ
いて前記操舵軸に加わるトルクを算出し、算出したトル
クの方向及び大きさに応じた補助力を前記舵取機構に加
えるべく、該舵取機構又は前記操舵軸に付設された操舵
補助用のモータを駆動制御する電動パワーステアリング
装置において、前記モータは、請求項1乃至5の何れか
に記載されたモータであることを特徴とする。
【0018】この電動パワーステアリング装置では、操
舵軸の軸長方向の異なる位置の回転角度の差に基づき、
操舵軸に加わるトルクを算出し、算出したトルクの方向
及び大きさに応じた補助力を舵取機構に加えるように、
操舵補助用の請求項1乃至5の何れかに記載されたモー
タを駆動制御する。これにより、減速比の大きいリダク
ションギアが不要であり、小型化を図ることが出来る電
動パワーステアリング装置を実現することが出来る。
【0019】
【発明の実施の形態】以下に、本発明をその実施の形態
を示す図面に基づいて説明する。 実施の形態1.図1は、本発明に係るモータ及び電動パ
ワーステアリング装置の実施の形態1の要部構成を模式
的に示す部分断面図である。この電動パワーステアリン
グ装置は、ダイレクトドライブ方式のコラムタイプであ
り、ステアリングホイール1により操舵軸2に加えられ
たトルクを、トルクセンサ2aが検出し、その検出した
トルクの方向及び大きさに応じて、モータ軸(回転軸)
が操舵軸2と同軸であるモータ1aを駆動制御する。
【0020】モータ1aが出力した操舵補助力は、操舵
軸2のステアリングホイール1の反対側の端部に設けら
れた舵取機構のピニオン2bに伝達される。ピニオン2
bの回転運動は、図示しないラックにより左右方向の直
線運動に変換され、車両の図示しない前輪を操向する。
【0021】モータ1aは、ブラシレスDCモータであ
り、回転軸(操舵軸2)が、モータハウジング3に固定
された軸受7,8により回動自在に支持されている。回
転軸には、有底円筒形状のロータ4が同軸に固着され、
ロータ4の内周面及び外周面には、それぞれ複数のマグ
ネット6,5(永久磁石)が周設されている。ロータ4
の内部及び外部には、マグネット6,5にそれぞれ全周
にわたって対向するように、ステータ10,9が設けら
れている。ステータ10,9は、その固定する為の部品
等でモータハウジング3に固定されている。
【0022】尚、図1において、回転軸(操舵軸2)よ
り下の部分は、その上の部分と同様であり、図示を省略
している。この電動パワーステアリング装置では、ステ
ータ10,9が同期して誘起する回転磁界とロータ4の
マグネット6,5との電磁力により、ロータ4が、ステ
ータ10,9の回転磁界に同期して回転する。また、こ
の電動パワーステアリング装置では、モータ1aが、ロ
ータ4及びステータ10,9の電磁力が発生する対向面
積が増加し、体積の割に高出力が可能であるので、リダ
クションギアが不要であり、ダイレクトドライブ方式が
可能となっている。
【0023】実施の形態2.図2は、本発明に係るモー
タ及び電動パワーステアリング装置の実施の形態2の要
部構成を模式的に示す部分断面図である。この電動パワ
ーステアリング装置は、ダイレクトドライブ方式のコラ
ムタイプであり、ステアリングホイール1により操舵軸
2に加えられたトルクを、トルクセンサ2aが検出し、
その検出したトルクの方向及び大きさに応じて、モータ
軸(回転軸)が操舵軸2と同軸であるモータ1bを駆動
制御する。
【0024】モータ1bが出力した操舵補助力は、操舵
軸2のステアリングホイール1の反対側の端部に設けら
れた舵取機構のピニオン2bに伝達される。ピニオン2
bの回転運動は、図示しないラックにより左右方向の直
線運動に変換され、車両の図示しない前輪を操向する。
【0025】モータ1bは、ブラシレスDCモータであ
り、回転軸(操舵軸2)が、モータハウジング3aに固
定された軸受7,8により回動自在に支持されている。
回転軸には、2つの有底円筒形状のロータ4aが、回転
軸に垂直な面に対して面対称になるように、同軸に固着
され、各ロータ4aの内周面及び外周面には、それぞれ
複数のマグネット6a,5a(永久磁石)が周設されて
いる。各ロータ4aの内部及び外部には、マグネット6
a,5aにそれぞれ全周にわたって対向するように、ス
テータ10a,9aが設けられている。ステータ10
a,9aは、その固定する為の部品等でモータハウジン
グ3aに固定されている。
【0026】2組のロータ4a、マグネット6a,5a
及びステータ10a,9aは、回転軸に垂直な面に対し
て面対称になるように組み込まれる。尚、図2におい
て、回転軸(操舵軸2)より下の部分は、その上の部分
と同様であり、図示を省略している。
【0027】この電動パワーステアリング装置では、2
組のステータ10a,9aが同期して誘起する回転磁界
と各ロータ4aのマグネット6a,5aとの電磁力によ
り、2組のロータ4aが、ステータ10a,9aの回転
磁界に同期して回転する。この電動パワーステアリング
装置では、モータ1bが、2組のロータ4a及びステー
タ10a,9aの電磁力が発生する対向面積が増加し、
体積の割に高出力が可能であるので、リダクションギア
が不要であり、ダイレクトドライブ方式が可能となって
いる。また、2組のロータ4a、マグネット6a,5a
及びステータ10a,9aの共通化により、加工精度及
び組み立て精度が増して、組み立て易くなり、また、工
程能力が向上する。また、部品毎の生産個数が増加し
て、設備償却が早まると共に、部品統合による管理費削
減等により部品コストも削減できる。
【0028】実施の形態3.図3は、本発明に係るモー
タ及び電動パワーステアリング装置の実施の形態3の要
部構成を模式的に示す部分断面図である。この電動パワ
ーステアリング装置は、減速方式のコラムタイプであ
り、減速機構11のリダクションギア13の軸14が図
示しない操舵軸と同軸に連結又は直結されている。操舵
軸14に設けられたステアリングホイール、トルクセン
サ及び舵取機構等は図示を省略している。
【0029】リダクションギア13と噛合するウォーム
12が、減速機構11のハウジング11aに固定された
2つの軸受15,16により回動自在に支持されてい
る。ウォーム12は、一方の端部は軸受15により支持
され、他方は、軸受16に支持されると共に、モータ1
cの回転軸12aと一体に成形されている。モータ1c
は、ブラシレスDCモータであり、その回転軸12aに
は、有底円筒形状のロータ4bが同軸に固着され、ロー
タ4bの内周面及び外周面には、それぞれ複数のマグネ
ット6b,5b(永久磁石)が周設されている。
【0030】ロータ4bの内部及び外部には、マグネッ
ト6b,5bにそれぞれ全周にわたって対向するよう
に、ステータ10b,9bが設けられている。ステータ
10b,9bは、その固定する為の部品等でモータハウ
ジング3bに固定されている。モータハウジング3b
は、減速機構11のハウジング11aと一体的に成形さ
れている。
【0031】この電動パワーステアリング装置では、ス
テータ10b,9bが同期して誘起する回転磁界とロー
タ4bのマグネット6b,5bとの電磁力により、ロー
タ4bが、ステータ10b,9bの回転磁界に同期して
回転する。また、この電動パワーステアリング装置で
は、モータ1cが、ロータ4b及びステータ10b,9
bの電磁力が発生する対向面積が増加し、体積の割に高
出力が可能である。また、ウォーム12、モータ1cの
回転軸12a及びロータ4bが一体的となっているの
で、モータ1c側の軸受が不要である。
【0032】実施の形態4.図4は、本発明に係るモー
タ及び電動パワーステアリング装置の実施の形態4の要
部構成を模式的に示す部分断面図である。この電動パワ
ーステアリング装置は、減速方式のコラムタイプであ
り、減速機構11のウォーム12が、一方の端部は軸受
15により支持され、他方は、軸受16により支持され
ると共に、モータ1dの回転軸12aと一体に成形され
ている。モータ1dは、リラクタンスモータであり、そ
の回転軸12aには、有底円筒形状のロータ4cが同軸
に固着されている。ロータ4cは、強磁性体であり、内
周面及び外周面には図示されていないがそれぞれ複数の
突極構造が周設されている。
【0033】ロータ4cの内部及び外部には、ロータ4
cの内周面及び外周面に対向するように、ステータ10
c,9cが設けられている。ステータ10c,9cは、
その固定する為の部品等でモータハウジング3cに固定
されている。モータハウジング3cは、減速機構11の
ハウジング11aと一体的に成形されている。その他の
構成は、上述した実施の形態3の電動パワーステアリン
グ装置の構成と同様であるので、同一箇所には同一符号
を付して、説明を省略する。
【0034】この電動パワーステアリング装置では、ス
テータ10c,9cが同期して誘起する回転磁界に、ロ
ータ4cが、同期してその磁気抵抗が最小になるように
回転する。また、この電動パワーステアリング装置で
は、モータ1dが、ロータ4c及びステータ10c,9
cの対向面積が増加し、体積の割に高出力が可能であ
る。また、ウォーム12、モータ1dの回転軸12a及
びロータ4cが一体的となっているので、モータ1d側
の軸受が不要である。
【0035】実施の形態5.図5は、本発明に係るモー
タの実施の形態5の駆動回路の構成例を示すブロック図
である。この駆動回路18は、実施の形態1のブラシレ
スDCモータ1aを駆動する回路であり、直流電源Pと
接地端子との間に、直列接続されたトランジスタQ1,
Q2と、直列接続されたトランジスタQ3,Q4と、直
列接続されたトランジスタQ5,Q6とが並列接続され
ている。尚、トランジスタQ1,Q2,Q3,Q4,Q
5,Q6にそれぞれ逆並列に接続しているフリーホイー
ルダイオードは、図示を省略している。
【0036】トランジスタQ1,Q2の共通接続節点に
は、モータ1aのステータ9,10のスター結線された
U相コイルの他方の端子が接続され、トランジスタQ
3,Q4の共通接続節点には、スター結線されたV相コ
イルの他方の端子が接続され、トランジスタQ5,Q6
の共通接続節点には、スター結線されたW相コイルの他
方の端子が接続されている。ステータ9,10の各コイ
ルは、相毎に直列接続され、U相コイル、V相コイル及
びW相コイルを構成している。
【0037】モータ1aには、ロータ4(図1)の回転
位置を検出する回転位置センサ19が設けられ、制御回
路20が、外部から与えられる出力レベル及び回転方向
の指示と、回転位置センサ19からの回転位置信号とに
応じて、トランジスタQ1〜Q6の各ゲートをオン/オ
フし、ステータ9,10の各相コイルに流れる電流の経
路を切り換え、三相の回転磁界を発生させる。出力レベ
ルである電流値は、トランジスタQ1〜Q6のオン/オ
フをPWM(Pulse Width Modulation)制御することに
より増減制御する。
【0038】この駆動回路18では、図6に示すよう
に、モータ電流I2を流すことが出来、これにより、モ
ータ1aはT2のモータトルクを発生させることが出来
る。従来のステータが1つのモータの場合は、モータ電
流I2より大きいモータ電流I1を流すことが出来る
が、これにより発生させるモータトルクT1は、上述し
たT2より小さい。従って、モータ1aは、ステータ
9,10を1つの駆動回路18で通電する場合、ステー
タが増加した分、コイル抵抗が増加し、流せる電流は従
来より小さくなるが、発生させることが出来るトルクは
従来より大きくなる。
【0039】実施の形態6.図7は、本発明に係るモー
タの実施の形態6の駆動回路の構成例を示すブロック図
である。この駆動回路18aは、上述した実施の形態5
の駆動回路18を2組備え、それぞれの組で、ステータ
9,10を各別に通電する構成である。従って、ステー
タ9,10の各コイルは、ステータ毎にスター結線され
ている。
【0040】ロータ4(図1)の回転位置を検出する回
転位置センサ19は1つであり、制御回路20aが、外
部から与えられる出力レベル及び回転方向の指示と、回
転位置センサ19からの回転位置信号とに応じて、各組
のトランジスタQ1〜Q6の各ゲートをオン/オフし、
ステータ9,10の各別の各相コイルに流れる電流の経
路を切り換え、三相の回転磁界をそれぞれ発生させる。
出力レベルである電流値は、トランジスタQ1〜Q6の
オン/オフをPWM(Pulse Width Modulation)制御す
ることにより増減制御する。各組のトランジスタQ1〜
Q6のオン/オフ動作は同期させる。
【0041】この駆動回路18aでは、図8に示すよう
に、モータ電流I3を流すことが出来、これにより、モ
ータ1aはT3のモータトルクを発生させることが出来
る。上述した実施の形態5の場合、モータ電流I3より
小さいモータ電流I2を流し、これにより発生させるモ
ータトルクT2は、上述したT3より小さい。従って、
この駆動回路18aで駆動されるモータ1aは、ステー
タが増加していても、各コイル抵抗は増加せず、ステー
タ毎に流せる電流は従来と同等であり、ステータが増加
した分、発生させることが出来るトルクも大きくなる。
【0042】開示技術.図9は、今回開示するモータの
構成を示す縦断面図である。このモータは、ブラシレス
DCモータであり、インナーロータである複数の極を有
するマグネットロータ32と、アウターロータである複
数の極を有するマグネットロータ33とが同心円状に設
けられ、大略円筒形状のステータ34が、マグネットロ
ータ32及びマグネットロータ33間に、介装するよう
に設けられている。ステータ34は、ステータ固定部材
35によりモータハウジング30に固定されている。
【0043】マグネットロータ32及びマグネットロー
タ33は、このモータのモータ軸31と一体となって回
転するようになっている。モータ軸31は、モータハウ
ジング30に固定された軸受36,37により、回動自
在に支持されている。ステータ34は、図9A−A′に
おける横断面図である図10(a)に示すように、例え
ば8個のステータコア38が円筒形状に配設され、各ス
テータコア38は、マグネットロータ32及びマグネッ
トロータ33に対向する両側のティース開口部は狭くな
っている。各ステータコア38は、コイル39が分布巻
にされている。ステータ34は、図9B−B′における
横断面図である図10(b)に示すように、複数のステ
ータコア38がステータ固定部材35を有しており、モ
ータハウジング30(図9)に固定されている。
【0044】このモータでは、コイル抵抗を増やすこと
なく、2つのマグネットロータを回転させることが出来
るので、モータ出力(トルク)を増加させることが出来
る。また、その為、そのサイズの割に、高出力のモータ
を実現することが出来る。
【0045】
【発明の効果】第1発明に係るモータによれば、ロータ
及びステータの電磁力が発生する対向面積が増加し、体
積の割に高出力が可能なモータを実現することが出来
る。
【0046】第2発明に係るモータによれば、体積の割
に高出力が可能なマグネットロータ型モータを実現する
ことが出来る。
【0047】第3発明に係るモータによれば、ロータ及
びステータの電磁力が発生する対向面積が更に増加し、
体積の割に高出力が可能なモータを実現することが出来
る。また、モータの軸長を長くしても、ロータの振れは
大きくならず、出力トルクは低下せず、モータ部品の精
度も従来通りであり、部品コストも上昇しないモータを
実現することが出来る。
【0048】第4発明に係るモータによれば、少ない部
品種類で、ロータ及びステータの電磁力が発生する対向
面積が更に増加し、体積の割に高出力が可能なモータを
実現することが出来る。また、モータの軸長を長くして
も、モータの組立て容易であり、ロータの振れは大きく
ならず、出力トルクは低下せず、モータ部品の精度も従
来通りであり、部品コストも上昇しないモータを実現す
ることが出来る。
【0049】第5発明に係るモータによれば、各通電回
路が通電するコイルの抵抗は増加せず、また、発熱量も
増加せず、増やしたコイルの巻数に応じて出力を上げる
ことが出来るモータを実現するとが出来る。
【0050】第6発明に係る電動パワーステアリング装
置によれば、減速比の大きいリダクションギアが不要で
あり、小型化を図ることが出来る電動パワーステアリン
グ装置を実現することが出来る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係るモータ及び電動パワーステアリン
グ装置の実施の形態の要部構成を模式的に示す部分断面
図である。
【図2】本発明に係るモータ及び電動パワーステアリン
グ装置の実施の形態の要部構成を模式的に示す部分断面
図である。
【図3】本発明に係るモータ及び電動パワーステアリン
グ装置の実施の形態の要部構成を模式的に示す部分断面
図である。
【図4】本発明に係るモータ及び電動パワーステアリン
グ装置の実施の形態の要部構成を模式的に示す部分断面
図である。
【図5】本発明に係るモータの実施の形態の駆動回路の
構成例を示すブロック図である。
【図6】図5に示すモータのモータ電流及びモータトル
クの関係を示す特性図である。
【図7】本発明に係るモータの実施の形態の駆動回路の
構成例を示すブロック図である。
【図8】図7に示すモータのモータ電流及びモータトル
クの関係を示す特性図である。
【図9】開示するモータの構成を示す縦断面図である。
【図10】図9に示すモータの構成を示す横断面図であ
る。
【符号の説明】
1 ステアリングホイール 1a,1b,1c,1d モータ 2 操舵軸(回転軸) 2a トルクセンサ 2b ピニオン(舵取機構) 3 モータハウジング(ハウジング) 4,4a ロータ 5,5a,5b,6,6a,6b マグネット(永久磁
石) 9,9a,9b,9c,10,10a,10b,10c
ステータ 11 減速機構 11a (減速機構の)ハウジング 12 ウォーム 12a 回転軸 13 リダクションギア 14 軸(操舵軸) 18,18a 駆動回路 19 回転位置センサ 20,20a 制御回路
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 上田 武史 大阪府大阪市中央区南船場三丁目5番8号 光洋精工株式会社内 Fターム(参考) 3D033 CA03 CA17 5H019 AA07 BB01 CC03 DD04 DD09 DD10 EE03 EE14 EE16 FF01 5H621 BB01 BB10 GA01 GA16 GA17 HH01 JK02 JK05 JK15 PP10

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 回転軸に同軸に固着された有底円筒形状
    のロータと、該ロータの内周面及び外周面にそれぞれ対
    向すべく設けられ、そのハウジングに固定された2つの
    ステータとを備えることを特徴とするモータ。
  2. 【請求項2】 前記ロータの内周面及び外周面にそれぞ
    れ複数の永久磁石を周設してある請求項1記載のモー
    タ。
  3. 【請求項3】 前記ロータと2つのステータとの組を複
    数組、同軸に備える請求項1又は2記載のモータ。
  4. 【請求項4】 前記ロータと2つのステータとの複数組
    は、互いに同一寸法になしてある請求項3記載のモー
    タ。
  5. 【請求項5】 前記ステータは、各別の通電回路により
    通電すべくなしてある請求項1乃至4の何れかに記載の
    モータ。
  6. 【請求項6】 車両の操舵部材と車輪側の舵取機構とを
    連結する操舵軸の、軸長方向の異なる位置の回転角度の
    差に基づいて前記操舵軸に加わるトルクを算出し、算出
    したトルクの方向及び大きさに応じた補助力を前記舵取
    機構に加えるべく、該舵取機構又は前記操舵軸に付設さ
    れた操舵補助用のモータを駆動制御する電動パワーステ
    アリング装置において、 前記モータは、請求項1乃至5の何れかに記載されたモ
    ータであることを特徴とする電動パワーステアリング装
    置。
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