JP2003239201A - コンクリート製マクラギ及び安全レール締結構造 - Google Patents
コンクリート製マクラギ及び安全レール締結構造Info
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- JP2003239201A JP2003239201A JP2002038348A JP2002038348A JP2003239201A JP 2003239201 A JP2003239201 A JP 2003239201A JP 2002038348 A JP2002038348 A JP 2002038348A JP 2002038348 A JP2002038348 A JP 2002038348A JP 2003239201 A JP2003239201 A JP 2003239201A
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Abstract
コンクリート製マクラギを提供する。 【解決手段】コンクリート製マクラギ1の本線レールR
1が配置される部分の間には形鋼10が埋設されてい
る。この形鋼10は、断面略C字状の長尺部材であり、
その開口している部分がマクラギ上面にて開口し且つマ
クラギ長手方向に平行になるように配置される。締結装
置20は略T字状のアンカーボルトを備えており、その
アンカーボルトを形鋼10内に挿入することで、横方向
には移動可能であり、任意位置にてナットで締めること
で形鋼10の任意位置に固定できる。安全レールR2
は、本線レールR1の内側において徐々に軌間を狭めて
配置されるが、コンクリート製マクラギ1上の任意位置
に安全レールR2を載置した状態で締結装置20によっ
て安全レールR2を締結することができる。
Description
可能なコンクリート製マクラギ等に関する。
く飛び出して大事故になるのを防止するため、図4
(b)に示すように、脱線した車輪を誘導するように本
線レールR1の内側または外側に沿って設ける安全レー
ル(guard rail for preventing vehicles from overtu
rning )R2が知られている。そして、PCマクラギの
ようにコンクリート製マクラギ101の敷設区間におい
ては、コンクリート製マクラギ101の中間部に木製マ
クラギ102を追加挿入し、その木製マクラギ102に
安全レールR2を犬くぎで締結していた。
次の通りである。まず、安全レールについては、鉄道構
造規則上、橋梁の端部から5m以内で徐々にレールとレ
ールの間隔(軌間)を狭めてマクラギに固定することが
定められている。そのため、その間隔の変化に対応する
ためには、任意の位置で締結可能でなければならない。
ここで、コンクリート製マクラギにレールを締結する場
合には、木マクラギとは違って、レールを固定する専用
金具である締結装置を必要とする。これに対して木マク
ラギはレール締結に犬クギと呼ばれる専用クギでレール
底部と木マクラギを直接打ち付ける方法を採っており、
その材質からレールの締結箇所は自由に選ぶことができ
る。このため、レール間隔が変化する安全ガードレール
の締結には、仕方なく木マクラギを使用していたのであ
る。
リート製マクラギの中間部に木製マクラギを追加挿入す
るため、マクラギ間の道床バラスト部が狭くなり、軌道
整備で道床バラストの突き固めが非常に困難となって、
良好な軌道状態を長期間保つことができないという問題
点がある。
で締結している状態では、木製マクラギの犬くぎを打ち
込んだ周縁の腐食及びマクラギ本体の腐食によって安全
レールの締結力が漸減し、最終的には締結力を喪失する
という問題点がある。また、コンクリート製マクラギと
木製マクラギではマクラギの剛性に差異があるため、軌
道の支持状態にも差が生じる。この結果、安全レールに
対して鉛直方向の応力が発生し、その応力は犬くぎを引
き抜く方向に作用することになる。したがって、安全レ
ールの締結力が減少するという問題がある。
し、任意位置で安全レールを締結できるようにしたコン
クリート製マクラギ等を提供することを目的とする。
を達成するためになされた本発明のコンクリート製マク
ラギは、任意の軌間状態の安全レールが載置される所定
範囲の全てに渡って形鋼が埋設されており、その形鋼
は、安全レールの締結装置の一部が固定可能に構成され
ている。安全レールは、本線レールの内側または外側に
軌間を変化させて設けられるのであるが、このような構
成のコンクリート製マクラギであれば、本線レールに加
えて任意位置で安全レールも締結可能である。
断面略C字状であって上面が開口するようにマクラギ内
に埋設することが考えられる。これは、安全レールの締
結装置としてブロックとアンカーボルトを有する次のよ
うな構成を前提とした場合のコンクリート製マクラギの
構成である。つまり、ブロックによって安全レールの裾
部をマクラギ上面に押圧するのであるが、アンカーボル
トをブロック内部に貫通させ、アンカー部をこの形鋼に
係止させて他端側をナット止めする。形鋼は断面略C字
状であって上面が開口しているので、アンカー部を係止
させることができる。
ように、マクラギ長手方向の中央付近においてはアンカ
ーボルトのアンカー部を挿入可能な大きさに開口し、そ
れ以外の部分においてはアンカーボルトのボルト部は挿
入可能であるがアンカー部は抜去不可能な大きさに開口
させることも考えられる。安全レールを本線レールの内
側に軌間を変化させ、左右の安全レールが再接近した場
合であっても、中央付近においては安全レール自体をコ
ンクリート製マクラギに締結しない可能性が高い。した
がって、この部分からアンカー部を挿入するようにして
おけば締結作業に支障はない。
造は、上述のコンクリート製マクラギに締結装置を用い
て安全レールを締結した構造である。このような構造で
あれば、従来のようにコンクリート製マクラギの中間部
に木製マクラギを追加挿入する必要がなく、コンクリー
ト製マクラギのみで本線レールも安全レールも締結でき
る。そのため、木製マクラギを追加挿入していた場合に
招来される種々の不都合を解消できる。つまり、軌道整
備で道床バラストの突き固めが容易になり、良好な軌道
状態を長期間保つことができる。また、木製マクラギの
場合の腐食による安全レールの締結力の減少を防止でき
る。
について図面を用いて説明する。なお、本発明の実施の
形態は、下記の実施例に何ら限定されることなく、本発
明の技術的範囲に属する限り、種々の形態を採り得るこ
とは言うまでもない。
クラギ1の平面図、図1(a)は本実施例のコンクリー
ト製マクラギ1に本線レールR1及びその本線レールR
1内側に設けられる安全レールR2を締結した状態を示
す正面図である。また、図2(a)は図1(b)のA−
A断面図、図2(b)は安全レールR2を締結装置20
によって締結している部分の説明図である。
本線レールR1及び安全レールR2を締結可能にされて
いる。本線レールR1を締結するために必要な構成につ
いては周知であるのでここでは説明せず、安全レールR
2を締結するための構成について説明する。
例のコンクリート製マクラギ1の本線レールR1が配置
される部分の間には、形鋼10が埋設されている。この
形鋼10は、図2(a)に示すように、断面略C字状の
長尺部材であり、その開口している部分がマクラギ上面
にて開口し且つマクラギ長手方向に平行になるように配
置される。そして開口部分の反対側には所定間隔でアン
ンカー筋11が設けられており、これによってマクラギ
内に強固に埋設されることとなる。この形鋼10の開口
幅及び内部の幅等については締結装置20との関係を考
慮する必要があるため、締結装置20について説明す
る。
に、レール固定用ブロック21、アンカーボルト22、
ナット23、座金24等を備えている。レール固定用ブ
ロック21は長さがコンクリート製マクラギ1の幅とほ
ぼ同じの略直方体状である。さらに内部には貫通孔を有
すると共に、安全レールR1の裾部を押圧するために側
方へ楔状に張り出している。また、アンカーボルト22
は、図3(a),(b)に示すようにアンカー部22a
とボルト部22bを有しており、全体として略T字状に
形成されている。ボルト部22bの先端はネジが形成さ
れており他端側がアンカー部22aに固定されている。
本実施例のアンカー部22aは長さが幅の約3倍の略直
方体状であるが、図3(a)に示すように、対角部分の
縁(1対のみ)が削られて曲面状にされ、滑らかに連続
するようになっている。
カーボルト22のアンカー部22aの幅よりも大きい
が、その長さよりは小さくされている。さらに、形鋼1
0の内部の幅は、アンカー部22aの長さとほぼ同じ
(少し大きい程度)にされている。そのため、図3
(c)に示すように、アンカー部22aの長手方向が形
鋼10の長手方向に平行になるように位置させた場合に
は、アンカー部22aを形鋼10内部への挿入可能であ
る。しかし、その状態から形鋼10内部においてアンカ
ー部22を90°回転させた場合には、図3(d)に示
すように、アンカー部22aの長さが形鋼10の開口幅
よりも大きいため、その状態で抜去することは不可能で
ある。
10内部で90°回転させる場合、上述のようにアンカ
ー部22aの対角部分の縁が曲面状にされ滑らかに連続
するよう形成されているため、スムーズに回転させるこ
とができる。このように形鋼10及び締結装置20を構
成したため、締結装置20は形鋼10の任意位置におい
て固定することができる。つまり、レール固定用ブロッ
ク21にアンカーボルト22を貫通させて、ボルト部2
2bの先端に座金24を通したあとナット23を軽く締
める。この状態でアンカーボルト22のアンカー部22
aを、図3(c)に示すように、その長手方向が形鋼1
0の長手方向に平行になるように位置させて形鋼10内
部へ挿入する。そして図3(d)に示すように形鋼10
内部でアンカー部22aを90°回転させる。その後、
形鋼10の長手方向に任意に移動させ、所望の位置でナ
ット23を強固に締めれば、締結装置20をその位置に
固定させることができる。
説明する。図4(a)に示すように、本実施例の安全レ
ールR2は、本線レールR1の内側に配置されるのであ
るが、橋梁の端部から5m以内で徐々に軌間を狭めてコ
ンクリート製マクラギ1に固定する。したがって、その
ように軌間を狭めた場合にコンクリート製マクラギ1に
載置される任意部分において固定する必要がある。本実
施例の場合には、上述のように締結装置20を形鋼10
の長手方向に任意に移動させることができる。そのた
め、コンクリート製マクラギ1上の所望の位置に絶縁パ
ッド30を介して載置した安全レールR2の両側におい
て、上述のように組み立てた状態且つナット23を軽く
締めた状態で形鋼10に組み付ける。そして、図2
(b)に示すように安全レールR2の裾部の両側からレ
ール固定用ブロック21の楔状部分を被せた後、ナット
23を強固に締めれば、締結装置20によって安全レー
ルR2をその位置に締結させることができる。
に安全レールR2を締結させた後、形鋼10の内部に高
流動性の無収縮モルタルを流し込んで固める。これは、
何らの対処をしない場合には、締結装置20による締結
部分以外の形鋼10は外部に露出していることとなり、
雨等の影響でさびる可能性があることや、形鋼内部に異
物が入り込む可能性があることを考慮したものである。
つまり、このように形鋼10の内部に高流動無収縮モル
タルを流し込んで固めてしまうことでさびの発生や異物
混入を防止できる。
流し込んで固めて実際に使用している間に何らかの事情
で締結装置20の締結位置を変更する必要が出てきたり
することも考えられる。その場合は形鋼10内部の高流
動無収縮モルタルを取り出す必要がある。したがって、
図1(b)に示すように、形鋼10の中央部については
断面略C字状ではなく略コ字状にすることで切り欠き部
12を形成してあり、高流動無収縮モルタルを取り出し
易くしてある。
ラギ1を用いれば、本線レールR1を締結できるだけで
なく、安全レールR2を任意位置で締結させることがで
きる。そのため、図4(b)に示す従来構成のようにコ
ンクリート製マクラギ101の中間部に木製マクラギ1
02を追加挿入する必要がなく、木製マクラギ102を
追加挿入していた場合に招来される種々の不都合を解消
できる。つまり、軌道整備で道床バラストの突き固めが
容易になり、良好な軌道状態を長期間保つことができ
る。また、木製マクラギ102の腐食による安全レール
の締結力の減少を防止できる。なお、図4においては本
実施例と従来とのマクラギの配置の違いを主に説明して
いるため、締結装置20等は省略していることに留意さ
れたい。
いて安全レールR2を締結する方式は、6号マクラギ、
特殊形マクラギ等、現行の在来専用のマクラギについて
も適用可能である。 [別実施例] (1)上記実施例では、略T字状のアンカーボルト22
を採用したため、形鋼10の任意位置においてアンカー
部22aを挿入できた。そして、形鋼10内でアンカー
部22aを90°回転させることで、アンカー部22a
が形鋼10から抜けないようにした。しかし、アンカー
ボルトとしてはこのような形状に限定されず、例えばア
ンカー部22aを円盤状に形成し、その円盤部分の直径
を形鋼10内部の幅よりも少し小さい程度にして、形鋼
10の開口部分から抜けないようにすることも考えられ
る。この場合には、形鋼10の任意位置においてアンカ
ー部2aを上方から挿入することはできないので、中央
の切り欠き部12から挿入して、横方向に移動させれば
任意位置に移動させることができる。したがってこの場
合には、安全レールR2よりも本線レールR1側に位置
させるべき締結装置20については、安全レールR2を
載置する前に形鋼10に挿入して例えば最端部に移動さ
せておき、安全レールR2を載置すればよい。
本線レールR1の内側に設けた場合を前提に説明した
が、安全レールR2を本線レールR1の外側に設ける場
合であっても同様に適用できる。つまり、形鋼10を、
本線レールR1の外側であって、安全レールR1の締結
が想定される部分全体に設けておけば、その任意位置で
安全レールR2を締結できる。
本線レールR1及びその本線レールR1内側に設けられ
る安全レールR2を締結した状態を示す正面図、(b)
は実施例のコンクリート製マクラギ1の平面図である。
実施例の安全レールR2を締結装置20によって締結し
ている部分の説明図である。
用いた安全レールR2の締結構造、(b)は従来の木製
マクラギ102を用いた安全レールR2の締結構造の説
明図である。
リート製マクラギ、10…形鋼、 11…アンンカー
筋、 12…切り欠き部、 20…締結装置、21…レ
ール固定用ブロック、 22…アンカーボルト、 22
a…アンカー部、 22b…ボルト部、 23…ナッ
ト、 24…座金、 30…絶縁パッド、 101…コ
ンクリート製マクラギ、 102…木製マクラギ
Claims (4)
- 【請求項1】本線レールに加えて、本線レールの内側ま
たは外側に軌間を変化させて設けられる安全レールも締
結可能なコンクリート製マクラギであって、 任意の軌間状態の前記安全レールが載置される所定範囲
の全てに渡って形鋼が埋設されており、その形鋼は、前
記安全レールの締結装置の一部が固定可能に構成されて
いることを特徴とするコンクリート製マクラギ。 - 【請求項2】請求項1に記載のコンクリート製マクラギ
において、 前記安全レールの締結装置は、前記安全レールの裾部を
マクラギ上面に押圧するためのブロックと、ボルト部及
びそのボルト部よりも大きく形成されたアンカー部を有
するアンカーボルトを有し、前記アンカーボルトを前記
ブロック内部に貫通させ、前記アンカー部を別部材に係
止させて他端側をナット止めすることによって前記安全
レールを別部材に締結可能であることを前提とし、 前記形鋼は、断面略コ字状であって上面が開口するよう
にマクラギ内に埋設されており、前記アンカーボルトの
アンカー部が係止可能に構成されていることを特徴とす
るコンクリート製マクラギ。 - 【請求項3】請求項2に記載のコンクリート製マクラギ
において、 前記形鋼は、マクラギ長手方向の中央付近においては前
記アンカーボルトのアンカー部を挿入可能な大きさに開
口しており、それ以外の部分においては前記アンカーボ
ルトのボルト部は挿入可能であるがアンカー部は抜去不
可能な大きさに開口していることを特徴とするコンクリ
ート製マクラギ。 - 【請求項4】前記請求項1〜3のいずれか記載のコンク
リート製マクラギに前記安全レールを前記締結装置を用
いて締結した安全レール締結構造。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2002038348A JP3626938B2 (ja) | 2002-02-15 | 2002-02-15 | 安全レール締結構造 |
Applications Claiming Priority (1)
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Publication Number | Publication Date |
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JP3626938B2 JP3626938B2 (ja) | 2005-03-09 |
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Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
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Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2014031707A (ja) * | 2012-07-11 | 2014-02-20 | Central Japan Railway Co | 車輪ガード装置 |
CN104631229A (zh) * | 2015-03-11 | 2015-05-20 | 鞍山华强混凝土轨枕有限公司 | 小半径曲线混凝土轨枕组件 |
JP5840276B1 (ja) * | 2014-10-14 | 2016-01-06 | 大阪市 | 鉄道車両逸脱防止装置 |
CN108330746A (zh) * | 2018-03-21 | 2018-07-27 | 杭州俊士铁路设备有限公司 | 高吻合度防侧翻的景观小火车轨道扣件装置 |
-
2002
- 2002-02-15 JP JP2002038348A patent/JP3626938B2/ja not_active Expired - Fee Related
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CN104631229A (zh) * | 2015-03-11 | 2015-05-20 | 鞍山华强混凝土轨枕有限公司 | 小半径曲线混凝土轨枕组件 |
CN108330746A (zh) * | 2018-03-21 | 2018-07-27 | 杭州俊士铁路设备有限公司 | 高吻合度防侧翻的景观小火车轨道扣件装置 |
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