JP2003238211A - ガラス繊維集束剤用エマルション及びその製造方法、並びにガラス繊維集束剤、ガラス繊維束、樹脂組成物、樹脂成形品及びその製造方法 - Google Patents
ガラス繊維集束剤用エマルション及びその製造方法、並びにガラス繊維集束剤、ガラス繊維束、樹脂組成物、樹脂成形品及びその製造方法Info
- Publication number
- JP2003238211A JP2003238211A JP2002032245A JP2002032245A JP2003238211A JP 2003238211 A JP2003238211 A JP 2003238211A JP 2002032245 A JP2002032245 A JP 2002032245A JP 2002032245 A JP2002032245 A JP 2002032245A JP 2003238211 A JP2003238211 A JP 2003238211A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- glass fiber
- meth
- sizing agent
- resin
- molded product
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Pending
Links
Landscapes
- Reinforced Plastic Materials (AREA)
- Surface Treatment Of Glass Fibres Or Filaments (AREA)
- Treatments For Attaching Organic Compounds To Fibrous Goods (AREA)
Abstract
に優れたFRPを作製可能であり、保存安定性および集
束性に優れたガラス繊維集束剤を提供する。またこのガ
ラス繊維集束剤を用いて形成された切断加工性に優れた
ガラス繊維束を提供する。 【解決手段】 ガラス繊維集束剤に主成分として、(メ
タ)アクリル系重合体粒子と、(メタ)アクリルアミド
単位を含有する水溶性重合体とを含むガラス繊維集束剤
用エマルションを含有させる。
Description
するために用いられるガラス繊維集束剤の構成成分とし
て用いられるガラス繊維集束剤用エマルション及びその
製造方法、並びにこのエマルションを用いたガラス繊維
集束剤、このガラス繊維集束剤を付与して形成されたガ
ラス繊維束、このガラス繊維束を含有してなる樹脂組成
物、樹脂成形品及びその製造方法に関する。
P」という)は、強度、化学的安定性等に優れているた
め、浴槽、貯水タンク、ボート、自動車用部品等に広く
用いられている。
と、ガラス繊維束(ストランド)を用いて製造される。
そして、このガラス繊維束は、一般に、ガラス繊維紡糸
工程を経由して得られた数百本のガラス繊維を束ね、こ
のガラス繊維の束をガラス繊維集束剤によって処理して
作製される。
剤、表面処理剤、潤滑剤、帯電防止剤等からなり、主成
分であるフィルム形成剤にはポリ酢酸ビニル系エマルシ
ョンが用いられることが多い。
は、ケン化度70〜90モル%の部分ケン化ポリビニル
アルコールおよびノニオン性界面活性剤の存在下で酢酸
ビニル等のビニルエステルを乳化重合して得られたエマ
ルションからなるガラス繊維集束剤が開示されている。
そして、このガラス繊維集束剤はガラス繊維に対する接
着性が良好であり、さらにそのエマルションで処理され
たガラス繊維を使用して作製したFRP板は透明性が優
れていると記載されている。
樹脂に不飽和ポリエステルを使用した場合について開示
されているが、不飽和ポリエステル系樹脂は耐候性が低
いため、FRPのマトリックス樹脂としては耐候性に優
れ且つ透明性にも優れる(メタ)アクリル系樹脂を用い
る方が望ましい。
に(メタ)アクリル系樹脂を用いた場合、(メタ)アク
リル系樹脂と集束剤のポリ酢酸ビニル等のビニルエステ
ル系重合体との相溶性が低いためガラス繊維とマトリッ
クス樹脂とのなじみが悪く、集束剤が十分に溶解しな
い、あるいはガラス繊維が十分に開繊しない、といった
問題が発生する。その結果、成形品表面の繊維痕の浮き
出しなどの外観不良、あるいは耐煮沸性、耐候性、機械
特性などの成形品物性の低下を招く。
の主成分として(メタ)アクリル系重合体を用いた例
が、特開昭50−30967号公報あるいは特開昭51
−67492号公報などに開示されている。
アルキロールアクリルアミドを必須の重合成分とするア
クリル系重合体を含有してなるガラス繊維サイズ剤が開
示されている。同公報に開示されているガラス繊維サイ
ズ剤は、スチレン−アクリロニトリル共重合樹脂等の熱
可塑性樹脂をマトリックス樹脂とするFRPに使用され
る補強用ガラス繊維に適用され、特にFRPの機械的強
度を向上できることが記載されている。
を、シートモールディングコンパウンドやバルクモール
ディングコンパウンド等の熱硬化性の樹脂組成物に含有
させる補強用ガラス繊維に適用すると、ガラス繊維が十
分に開繊せず、成形品の表面平滑性が劣り、外観が悪く
なる。これは、このガラス繊維サイズ剤に含有されるア
クリル系重合体が自己架橋性モノマーであるN−アルキ
ロールアクリルアミドを必須成分として含むため、サイ
ズ剤により形成された被膜において架橋反応が生じ、こ
のサイズ剤被膜が組成物中の単量体へ溶解しないからで
ある。
合成分として(メタ)アクリル酸エステルを少なくとも
20質量%を含む重合体とポリビニルアルコールとを含
有するエマルションからなるガラス繊維集束剤が開示さ
れている。同公報に開示されている集束剤は、重合度5
00程度のポリビニルアルコール(低分子量の水溶性ポ
リマー)を含有し、集束性の向上に不可欠であることが
記載されているが、成形品の吸水率が高くなる傾向にあ
り、FRPのマトリックス樹脂に(メタ)アクリル系樹
脂を使用した場合でも、成形品の耐候性を低下させる。
び特開昭51−67492号公報に開示されているガラ
ス繊維集束剤あるいはサイズ剤は、使用可能期間が短
く、安定性が不足している。これらのガラス繊維集束剤
あるいはサイズ剤は、(メタ)アクリル系重合体を、表
面処理剤や潤滑剤等の他の成分と調合した直後では凝集
しないものの一般に凝集しやすく、組成によっては2日
程度で凝集し、使用困難となる。
よび特開昭51−67492号公報に開示されているガ
ラス繊維集束剤あるいはサイズ剤で処理したガラス繊維
束は、切断加工性が不十分であり、カッターによる切断
作業が円滑にできない等の加工性に劣るという欠点も有
する。
は、外観不良や物性低下を起こすことなく耐候性に優れ
たFRPを作製可能であり、保存安定性および集束性に
優れたガラス繊維集束剤、及びこの集束剤に用いられる
ガラス繊維集束剤用エマルション、並びにこのガラス繊
維集束剤を用いて形成された切断加工性に優れたガラス
繊維束を提供することにある。また、外観および耐候性
の良好な樹脂成形品を提供することにある。
リル系重合体粒子と、(メタ)アクリルアミド単位を含
有する水溶性重合体とを含むガラス繊維集束剤用エマル
ションに関する。
位を含有する水溶性重合体の存在下で、少なくとも(メ
タ)アクリル系単量体を重合してなる上記のガラス繊維
集束剤用エマルションに関する。
位を含有する水溶性重合体の存在下で、少なくとも(メ
タ)アクリル系単量体を重合することを特徴とする上記
のガラス繊維集束剤用エマルションの製造方法に関す
る。
ガラス繊維集束剤に関する。
付与して形成されたガラス繊維束に関する。
してなる樹脂組成物に関する。
含有する上記の樹脂組成物に関する。
ディングコンパウンドであることを特徴とする上記の樹
脂組成物に関する。
ディングコンパウンドであることを特徴とする上記の樹
脂組成物に関する。
してなる樹脂成形品に関する。
(メタ)アクリル系樹脂を含有する上記の樹脂成形品に
関する。
付与して形成されたガラス繊維束を樹脂あるいは樹脂組
成物に混合し、成形することを特徴とする樹脂成形品の
製造方法に関する。
レート」とは、「アクリレート若しくはメタクリレー
ト、又はアクリレート及びメタクリレート」を意味す
る。
ついて説明する。
ションは、(メタ)アクリル系重合体粒子(成分
(A))と、(メタ)アクリルアミドを少なくとも一重
合成分((メタ)アクリルアミド単位)として含む水溶
性重合体(成分(B))とを含有するエマルションであ
り、ガラス繊維集束剤の構成成分中のフィルム形成剤と
して用いることができる。
を単独重合、または(メタ)アクリル系単量体とこの
(メタ)アクリル系単量体と共重合可能な単量体とを共
重合してなる重合体の粒子であり、ガラス繊維表面に皮
膜を形成することができる。成分(A)は架橋重合体で
も非架橋重合体であってもよく、所望の特性に応じて適
宜選択することができる。成分(A)が非架橋重合体の
場合、ガラス繊維束の開繊性が向上し樹脂成形品表面の
ガラス繊維痕の浮き出しが少なくなり外観が向上する傾
向にあり、成分(A)が架橋重合体の場合、皮膜の機械
物性が向上し、ガラス繊維束の切断加工性が向上しまた
毛羽立ちが減少する傾向にある。特に、熱硬化性樹脂を
マトリックス樹脂とするFRPのガラス繊維束に用いら
れる場合は、少なくとも非架橋重合体成分が含まれてい
ることが好ましい。
組成が均一である均一構造でもよいし、中心部と外周部
とが異なる重合体組成を有するコア/シェル構造であっ
てもよい。
ないが、次の点から10〜10000nmの範囲にある
ことが好ましい。平均粒子径が10nm以上では集束剤
配合時の分散性がより良好となる傾向にあり、1000
0nm以下ではガラス繊維表面により均一なフィルムが
形成される傾向にある。さらに、ガラス繊維表面により
一層均一なフィルムが形成される点から、平均粒子径は
5000nm以下がより好ましく、1000nm以下が
特に好ましい。また、集束剤配合時の分散性がより一層
良好となる点から、平均粒子径は50nm以上がより好
ましく、100nm以上が特に好ましい。
されないが、成分(A)が非架橋重合体の場合、次の点
から1000〜30万の範囲にあることが好ましい。重
量平均分子量が1000以上では樹脂成形品の機械物性
がより良好となる傾向にあり、30万以下の場合ではガ
ラス繊維束の開繊性がより向上し、樹脂成形品表面のガ
ラス繊維痕の浮き出しが減少し外観がより良好となる傾
向にある。さらに、外観がより一層良好となる点から、
成分(A)の重量平均分子量は10万以下がより好まし
く、5万以下が特に好ましい。また、機械物性がより一
層良好となる点から、成分(A)の重量平均分子量は2
000以上がより好ましく、5000以上が特に好まし
い。成分(A)がコア/シェル構造を有している場合、
コア部およびシェル部を構成する重合体の重量平均分子
量はともに特に制限されないが、シェル部を構成する重
合体の重量平均分子量は上記範囲と同様の範囲にあるこ
とが好ましい。
されないが、次の点から−20〜80℃の範囲にあるこ
とが好ましい。ガラス転移温度が−20℃以上ではフィ
ルムのべたつきがより低くあるいは無くなる傾向にあ
り、80℃以下では皮膜形成がより良好となる傾向にあ
る。さらに、被膜形成がより一層良好に行われる点から
成分(A)のガラス転移温度は60℃以下がより好まし
く、また、べたつきがより一層低減される点から0℃以
上がより好ましい。成分(A)がコア/シェル構造を有
している場合、コア部およびシェル部を構成する重合体
のガラス転移温度はともに特に制限されないが、べたつ
きや被膜の形成の点から、シェル部のガラス転移温度は
上記範囲と同様の範囲にあることが好ましい。
タ)アクリル系単量体単位を有し、この(メタ)アクリ
ル系単量体単位を形成する単量体(重合に用いられる
(メタ)アクリル系単量体)としては、(メタ)アクロ
イル基(メタクリロイル基もしくはアクリロイル基、又
はメタクリロイル基及びアクリロイル基)を有する単量
体を用いることができ、特に限定されない。
チル(メタ)アクリレート、n−ブチル(メタ)アクリ
レート、i−ブチル(メタ)アクリレート、t−ブチル
(メタ)アクリレート等の炭素数1〜20のアルキル基
を有するアルキル(メタ)アクリレート;ベンジル(メ
タ)アクリレート等の芳香族環を持つエステル基を有す
る(メタ)アクリレート;シクロヘキシル(メタ)アク
リレート等のシクロヘキサン環を持つエステル基を有す
る(メタ)アクリレート;イソボルニル(メタ)アクリ
レート等のビシクロ環を持つエステル基を有する(メ
タ)アクリレート;トリシクロ[5.2.1.02,6]
デカニル(メタ)アクリレート等のトリシクロ環を持つ
エステル基を有する(メタ)アクリレート;2,2,2
−トリフルオロエチル(メタ)アクリレート等のフッ素
原子を持つエステル基を有する(メタ)アクリレート、
(メタ)アクリロニトリル等の疎水性(メタ)アクリル
系単官能性単量体;ヒドロキシエチル(メタ)アクリレ
ート等のヒドロキシアルキル基を有するヒドロキシアル
キル(メタ)アクリレート;ポリエチレングリコール
(メタ)アクリレート、ポリプロピレングリコール(メ
タ)アクリレート等のポリアルキレングリコール鎖を持
つエステル基を有する(メタ)アクリレート;グリシジ
ルメタクリレート、テトラヒドロフルフリル(メタ)ア
クリレート等の環状エーテル構造を持つエステル基を有
する(メタ)アクリレート;(メタ)アクリルアミド等
の親水性ノニオン性(メタ)アクリル系単官能性単量
体;2−(メタ)アクリロイルオキシエチルコハク酸、
2−(メタ)アクリロイルオキシエチルフタル酸、2−
(メタ)アクリロイルオキシエチルヘキサヒドロフタル
酸等のカルボキシル基を有する(メタ)アクリレート;
(メタ)アクリル酸;(メタ)アクリル酸金属塩等の親
水性アニオン性(メタ)アクリル系単官能単量体;エチ
レングリコールジ(メタ)アクリレート、ポリエチレン
グリコールジ(メタ)アクリレート、プロピレングリコ
ールジ(メタ)アクリレート、ポリプロピレングリコー
ルジ(メタ)アクリレート、1,3−ブチレングリコー
ルジ(メタ)アクリレート、1,4−ブチレングリコー
ルジ(メタ)アクリレート、ポリブチレングリコールジ
(メタ)アクリレート、ネオペンチルグリコールジ(メ
タ)アクリレート、1,6−ヘキサンジオールジ(メ
タ)アクリレート、1,9−ノナンジオールジ(メタ)
アクリレート、1,10−デカンジオールジ(メタ)ア
クリレート、ジメチロールエタンジ(メタ)アクリレー
ト、1,1−ジメチロールプロパンジ(メタ)アクリレ
ート、2,2−ジメチロールプロパンジ(メタ)アクリ
レート、トリメチロールエタントリ(メタ)アクリレー
ト、トリメチロールプロパントリ(メタ)アクリレー
ト、テトラメチロールメタントリ(メタ)アクリレー
ト、テトラメチロールメタンジ(メタ)アクリレート、
(メタ)アクリル酸と多価アルコール[例えばペンタエ
リスリトール、ジペンタエリスリトール等]との多価エ
ステル、アリル(メタ)アクリレート等の(メタ)アク
リル系多官能性単量体等が挙げられる。
るいは二種以上を併用することができる。中でも、アル
キル(メタ)アクリレート、芳香族環を有する(メタ)
アクリレート、シクロヘキサン環を有する(メタ)アク
リレート、ビシクロ環を有する(メタ)アクリレート、
トリシクロ環を有する(メタ)アクリレート、フッ素原
子を有する(メタ)アクリレート等の疎水性(メタ)ア
クリル系単官能性単量体と、ヒドロキシアルキル(メ
タ)アクリレート、ポリアルキレングリコール鎖を有す
る(メタ)アクリレート、環状エーテル構造を有する
(メタ)アクリレート、カルボキシル基を有する(メ
タ)アクリレート、(メタ)アクリル酸、アミノ基を有
する(メタ)アクリレート等の親水性(メタ)アクリル
系単官能性単量体を併用することが好ましい。疎水性
(メタ)アクリル系単量体を重合して得られる(メタ)
アクリル系重合体の場合、これを含むガラス繊維集束剤
を使用して得られた樹脂成形品の耐水性および耐候性が
向上する傾向にある。また、親水性(メタ)アクリル系
単量体を重合して得られる(メタ)アクリル系重合体の
場合、これを含むガラス繊維集束剤の安定性が向上する
傾向にあると共に、ガラス繊維と集束剤成分との密着性
が良好となり、その結果、ガラス繊維束の集束性並びに
ガラス繊維束の切断加工性が向上する傾向にある。従っ
て、両者を併用することによって、双方の長所を両立さ
せることができる。疎水性(メタ)アクリル系単官能性
単量体の中では、アルキル(メタ)アクリレートがより
好ましく、親水性(メタ)アクリル系単官能性単量体の
中では、ヒドロキシアルキル(メタ)アクリレート、ポ
リアルキレングリコール(メタ)アクリレート、環状エ
ーテル構造を有する(メタ)アクリレート等のノニオン
性(メタ)アクリル系単官能性単量体がより好ましい。
水性(メタ)アクリル系単官能性単量体および親水性
(メタ)アクリル系単官能性単量体をそれぞれ別々に重
合した後に、混合してもよいし、あるいは疎水性(メ
タ)アクリル系単官能性単量体と親水性(メタ)アクリ
ル系単官能性単量体とを共重合してもよい。中でも、共
重合による併用が好ましい。
て、(メタ)アクリル系単量体単位以外にも、(メタ)
アクリル系単量体と共重合可能なその他の単量体の単位
を有していてもよい。このようなその他の単量体として
は、スチレン、ジビニルベンゼン等の芳香族ビニル、酢
酸ビニル、塩化ビニル、無水マレイン酸、マレイン酸、
マレイン酸エステル、フマル酸、フマル酸エステル、ト
リアリールイソシアヌレート等の単量体が挙げられる。
この場合、(メタ)アクリル系単量体が主成分となるこ
と、すなわち、共重合体を構成する単量体単位のうち、
(メタ)アクリル系単量体単位の含有量が、共重合体成
分中50モル%以上であることが好ましい。この含有量
の下限値は60モル%以上であることがより好ましく、
70モル%以上であることがさらに好ましく、80モル
%以上であることが特に好ましい。また、この含有量の
上限値については、特に制限されない。
特に制限されず、塊状重合、懸濁重合、乳化重合、溶液
重合等、公知の重合方法を用いることができる。中でも
重合体がエマルションの形態で得られる乳化重合法が好
ましい。乳化重合以外の重合法でも、いったん重合した
重合体を公知の方法により乳化させることにより、エマ
ルションにすることができる。
て(メタ)アクリルアミド単位を含む水溶性重合体であ
り、(メタ)アクリルアミドの単独重合体、(メタ)ア
クリルアミドと(メタ)アクリルアミドと共重合可能な
他の単量体との共重合体を用いることができる。なお、
ここで「水溶性」とは、20℃で1000gの水に1g
の重合体を投入、攪拌したとき、その重合体が完全に溶
解する性質を意味する。
や、ガラス繊維の集束性の向上、皮膜の形成を補助する
ことができる。
れないが、20〜90℃の範囲に曇点を有さないことが
好ましい。これは、曇点がこの範囲内にない場合にエマ
ルションの安定性が向上する傾向にあるからである。
ルアミド単位の含有量は、特に制限されないが、成分
(B)を構成する単量体単位のうち、(メタ)アクリル
アミド単量体単位が1モル%以上であることが好まし
い。所望の特性をより十分に得る点から、(メタ)アク
リルアミド単量体単位の含有量は10モル%以上がより
好ましく、30モル%以上が特に好ましい。
されないが、次の点から1万〜100万の範囲が好まし
い。重量平均分子量が1万以上ではガラス繊維集束剤の
配合調製時の安定性が向上する傾向にあり、100万以
下ではエマルションの安定性が向上する傾向にある。さ
らに、配合調整時の安定性の点から重量平均分子量は5
万以上がより好ましく、10万以上が特に好ましい。ま
た、エマルションの安定性の点から重量平均分子量は5
0万以下がより好ましく、30万以下が特に好ましい。
タ)アクリルアミド単位以外の他の成分である単量体単
位は、特に限定されないが、その他の成分の単量体単位
を形成する単量体の例としては、N−メチロール(メ
タ)アクリルアミド、N−メトキシメチル(メタ)アク
リルアミド、N−ブトキシメチル(メタ)アクリルアミ
ド、N,N−ジメチル(メタ)アクリルアミド、N,N
−ジエチル(メタ)アクリルアミド、N−イソプロピル
(メタ)アクリルアミド、アクリロイルモルホリン、
(メタ)アクリルアミドエチルエチレン尿素等の(メ
タ)アクリルアミド骨格をもつ単量体;ヒドロキシエチ
ル(メタ)アクリレート、ヒドロキシプロピル(メタ)
アクリレート等のヒドロキシアルキル(メタ)アクリレ
ート;繰り返し単位数が2〜40のポリエチレングリコ
ールの(メタ)アクリレート;(メタ)アクリル酸;ジ
メチルアミノエチル(メタ)アクリレート、ジエチルア
ミノエチル(メタ)アクリレート、メタクリロイルオキ
シエチルトリメチルアンモニウムクロライド等のアミノ
基を持つ(メタ)アクリレート;成分(A)の製造に使
用可能な単量体として例示したアルキル(メタ)アクリ
レート、芳香族環を持つエステル基を有する(メタ)ア
クリレート、シクロヘキサン環を持つエステル基を有す
る(メタ)アクリレート、ビシクロ環を持つエステル基
を有する(メタ)アクリレート、フッ素原子を持つエス
テル基を有する(メタ)アクリレート、環状エーテル構
造を持つエステル基を有する(メタ)アクリレート、
(メタ)アクリル酸と多価アルコールとの多価エステ
ル、(メタ)アクリル系多官能性単量体などが挙げられ
る。
ルアミド、N−イソプロピルアクリルアミド、アクリロ
イルモルホリン、ヒドロキシエチル(メタ)アクリレー
ト、ポリエチレングリコール(メタ)アクリレート、
(メタ)アクリル酸、ジメチルアミノエチル(メタ)ア
クリレート、メタクリロイルオキシエチルトリメチルア
ンモニウムクロライド等の、単独重合体が水溶性を示す
単量体が好ましい。さらに、ヒドロキシエチルメタクリ
レートやポリエチレングリコールメタクリレート等のノ
ニオン性の水溶性単量体がより好ましい。ノニオン性の
水溶性単量体を用いる場合、ガラス繊維集束剤の配合調
製時の安定性が向上する傾向にあるからである。
るいは二種以上を必須成分である(メタ)アクリルアミ
ドと共重合して使用することができる。その場合、成分
(B)の構成成分中の(メタ)アクリルアミド単位と、
単独重合体が水溶性を示す単量体の単位との合計は、5
0モル%以上であることが好ましい。この合計が50モ
ル%以上の場合、エマルションの安定性が向上する傾向
にある。より十分な効果を得る点から、この合計値は7
0モル%以上がより好ましく、90モル%以上が特に好
ましい。
特に制限されず、塊状重合、懸濁重合、乳化重合、溶液
重合等、公知の重合方法を用いることができる。中でも
溶液重合法が好ましく、水溶液重合法がより好ましい。
に制限されないが、次の点から成分(A)100質量部
に対して成分(B)の含有量が0.1〜100質量部の
範囲が好ましい。成分(B)の含有量が0.1質量部以
上では集束剤の配合調製時の安定性が良好となる傾向に
あり、100質量部以下では樹脂成形品の耐水性が良好
となる傾向にある。さらに、集束剤の配合調製時の安定
性の点から、成分(B)の含有量は成分(A)100質
量部に対して50質量部以下がより好ましく、10質量
部以下が特に好ましい。また、成形品の耐水性の点か
ら、成分(B)の含有量は成分(A)100質量部に対
して0.5質量部以上がより好ましく、1質量部以上が
特に好ましい。
全体に対する、成分(A)と成分(B)との合計の含有
率(質量比)は、特に制限されないが、所望の効果を十
分に得る点から10〜60質量%の範囲が好ましく、さ
らにこの範囲において50質量%以下がより好ましく、
また30質量%以下がより好ましい。
は、分散媒としての水中に成分(A)が分散し、成分
(B)が溶解した形態をとることができる。
の製造法は、特に制限されない。例えば成分(A)と成
分(B)とを別々に重合した後、配合してもよいし、先
に成分(A)を乳化重合してエマルションとした後、成
分(A)の存在下で成分(B)を水溶液重合してもよい
し、先に成分(B)を水溶液重合した後、成分(B)の
存在下で成分(A)を乳化重合してエマルションとして
もよい。中でも好ましいのは先に成分(B)を水溶液重
合した後に成分(B)の存在下で成分(A)を乳化重合
したものである。
は、成分(A)と成分(B)の他に、必要に応じて乳化
剤、(メタ)アクリル系以外の重合体粒子、(メタ)ア
クリルアミド単位を重合成分として含まない水溶性重合
体等を含有してもよい。
ンの重合調製時、またはガラス繊維集束剤配合調製時の
安定性を向上させることができる。乳化剤の種類は、特
に制限はなく、例えば、カチオン系乳化剤、アニオン系
乳化剤、両性乳化剤、ノニオン系乳化剤、反応性乳化剤
等が挙げられる。これらは単独でまたは必要に応じて2
種以上を併用して使用することができる。
リルトリメチルアンモニウムクロライド、セチルトリメ
チルアンモニウムクロライド、ステアリルトリメチルア
ンモニウムクロライド等の4級アンモニウム塩、ステア
リルアミンアセテート、ステアリルアミン塩酸塩、ステ
アリルアミンオレエート等のアミン塩が挙げられる。
アリン酸ナトリウム、オレイン酸カリウム等の脂肪酸
塩、ラウリル硫酸ナトリウム、ラウリル硫酸アンモニウ
ム、ポリオキシエチレンラウリルエーテル硫酸ナトリウ
ム等のアルキル硫酸エステル塩、ドデシルベンゼンスル
ホン酸ナトリウム、ジオクチルスルホコハク酸ナトリウ
ム、アルキルジフェニルエーテルジスルホン酸ナトリウ
ム等のスルホン酸塩等が挙げられる。
タイン、ステアリルベタイン等のアルキルベタインが挙
げられる。
オキシエチレンラウリルエーテル、ポリオキシエチレン
セチルエーテル、ポリオキシエチレンステアリルエーテ
ル、ポリオキシエチレンオレイルエーテル等のポリオキ
シエチレンアルキルエーテル、ポリオキシエチレンオク
チルフェニルエーテル、ポリオキシエチレンノニルフェ
ニルエーテル等のポリオキシエチレンアルキルアリルエ
ーテル、ポリオキシエチレンソルビタントリオレエー
ト、ポリオキシエチレンソルビタントリステアレート等
のポリオキシエチレンソルビタン脂肪酸エステル、ポリ
エチレングリコールステアレート等のポリオキシエチレ
ン脂肪酸エステル等が挙げられる。
花王(株)製のラテムルS−120A、S−180A、
旭電化工業(株)製のアデカリアソープSE−5N、S
E−10N、SE−20N、NE−10、NE−20、
NE−30、NE−40、NE−50、NE−80、N
E−100、日本乳化剤(株)製のAntox−MS−
60、Antox−MS−20、Antox−MS−2
N、Antox−MS−NH4、RA−1020、RA
−1120、RA−1820、RF−751、RMA−
564、RMA−568、RMA−506、RMA−1
120、RMA−1020、RMA−2320(いずれ
も商品名)等が挙げられる。
範囲内であれば特に制限されないが、樹脂成形品の耐水
性、耐候性の点から、成分(A)の質量に対して10質
量%以下の範囲が好ましく、7質量%以下がより好まし
く、5質量%以下が特に好ましい。
説明する。
明のガラス繊維集束剤用エマルションを必須成分として
含むものであるが、必要に応じて、表面処理剤、潤滑
剤、帯電防止剤など、他の成分を含有していてもよい。
樹脂を化学結合させる役割を持つ成分であり、(メタ)
アクリルシラン、ビニルシラン、メルカプトシラン、ア
ミノシラン、グリシジルシラン等の公知のカップリング
剤が用いられる。(メタ)アクリルシランやビニルシラ
ン等の、そのままでは水に難溶のシランカップリング剤
については、あらかじめ酢酸等の酸を加えて水に可溶化
させてから使用することが好ましい。
与え、工程通過時の摩擦を低減し繊維を保護するための
成分である。潤滑剤の種類としては、キャンデリラワッ
クス、カルナウバワックス、木ろう等の植物系ワック
ス;みつろう、ラノリン、鯨ろう等の動物系ワックス;
モンタンワックス、セレシン、石油ワックス等の鉱物系
ワックス;ポリエチレン等のポリアルキレン、ポリエチ
レングリコール、ポリエチレンエステル、クロロナフタ
レン、ソルビタール、ポリクロロポリフルオロエチレン
等の合成ワックス;パルミチン酸アミド、ステアリン酸
アミド等の脂肪酸アミド、テトラエチレンペンタミンの
ステアリン酸縮合物、トリエチレンテトラミンのペラル
ゴン酸縮合物等のアミンアミドとその塩;アルキルイミ
ダゾリン誘導体;ラウリルアルコール、ステアリルアル
コール等の高級アルコール;飽和脂肪酸、不飽和脂肪
酸、飽和脂肪酸エステル系、脂肪酸エーテル系、芳香族
エステル系、芳香族エーテル系界面活性剤;変性シリコ
ーンオイル等の公知の材料が用いられる。
に発生する静電気を取り除くための成分であり、塩化リ
チウム、塩化アルミニウム等の無機塩、カルボン酸塩、
スルホン酸塩、硫酸エステル塩、リン酸エステル塩、ラ
ウリルトリメチルアンモニウムクロライド、セチルトリ
メチルアンモニウムクロライド、ステアリルトリメチル
アンモニウムクロライド等の4級アンモニウム塩等の公
知の材料が用いられる。
ションの配合量は、特に制限されないが、所望の特性を
得る点から、ガラス繊維集束剤の全体に対する、成分
(A)と成分(B)との合計量の比率が1〜30質量%
の範囲となるように配合することが好ましい。中でも5
〜20質量%の範囲がより好ましい。
集束剤用エマルション、及び必要によりその他の成分を
添加して攪拌混合し、必要により水を添加して所定の固
形分濃度に調整する方法で製造することができる。
する。
維を本発明のガラス繊維集束剤で処理し束ねたものであ
り、ガラス繊維を例えば50〜4000本の単位で束ね
られる。
の量は、特に制限されないが、ガラス繊維の質量に対し
てガラス繊維集束剤の固形分が0.1〜2%の範囲であ
るのが好ましい。
が、3〜20μmの範囲が好ましく、5〜15μmの範
囲がより好ましい。
連続したロービングでもよいし、特定の長さにカットさ
れたチョップドストランドでもよい。
ーコーターを用いてガラス繊維にガラス繊維集束剤を塗
布し、ガラス繊維ストランドとして巻き取った後、所定
の乾燥条件にて乾燥を行う方法で製造することができ
る。
る。
ラス繊維束を含んでなるものである。
態は、特に制限されない。用いた繊維束の形状を維持し
たままでもよいし、部分的に開繊された状態でもよい
し、完全に開繊してガラス繊維が1本1本独立した状態
でもよい。
いが、次の点から樹脂組成物中0.1〜80質量%の範
囲が好ましい。ガラス繊維束の含有量が0.1質量%以
上では樹脂成形品の機械強度が良好となる傾向にあり、
80質量%以下では樹脂成形品表面の繊維痕の浮き出し
が少なくなり、樹脂成形品の外観が良好となる傾向にあ
る。さらに、ガラス繊維束の含有量は、樹脂成形品の外
観の点から60質量%以下がより好ましく、50質量%
以下が特に好ましい。また、ガラス繊維束の含有量は、
樹脂成形品の機械強度の点から1質量%以上がより好ま
しく、20質量%以上が特に好ましい。
が、0.5mm以上の範囲が好ましい。ガラス繊維束の
長さが0.5mm以上では樹脂成形品の強度がより十分
に向上する傾向にあり、この点から1mm以上がより好
ましく、10mm以上が特に好ましい。長さの上限はな
く、所望の特性や加工性に応じて適宜設定され、樹脂組
成物中で連続していてもかまわない。
トリックス樹脂)は特に限定されるものではなく、例え
ば(メタ)アクリル樹脂、不飽和ポリエステル樹脂、エ
ポキシ樹脂、フェノール樹脂、ポリプロピレン、ポリエ
チレンテレフタレート、ポリアミド、ポリカーボネート
等に使用できる。中でも、耐候性の点から(メタ)アク
リル樹脂を主成分として用いるのが好ましい。
されないが、次の点から樹脂組成物中1〜99.9質量
%の範囲が好ましい。樹脂の含有量が1質量%以上では
樹脂成形品の外観が良好となる傾向にあり、99.9%
以下では樹脂成形品の機械強度が良好となる傾向にあ
る。さらに、樹脂の含有量は、樹脂成形品の機械強度の
点から50質量%以下がより好ましく、20質量%以下
が特に好ましい。また、樹脂の含有量は、樹脂成形品の
外観の点から3質量%以上がより好ましく、5質量%以
上が特に好ましい。
樹脂のほかに、必要により重合性単量体、無機充填剤、
重合開始剤、重合禁止剤、顔料、増粘剤、内部離型剤等
も使用することができる。
が、耐候性の点から(メタ)アクリル系単量体を使用す
るのが好ましい。中でも、成分(A)の構成成分を形成
する単量体として列挙した(メタ)アクリル系単量体を
使用するのが好ましい。
いが、次の点から樹脂組成物中3〜98質量%の範囲が
好ましい。重合性単量体の含有量が3%以上では樹脂組
成物の流動性が向上する傾向にあり、含有量が98質量
%以下では樹脂成形品の重合収縮が小さくなり、樹脂成
形品の寸法安定性が向上する傾向にある。さらに、重合
性単量体の含有量は、樹脂成形品の重合収縮の点から6
0質量%以下がより好ましく、30質量%以下が特に好
ましい。また、重合性単量体の含有量は、樹脂組成物の
流動性の点から5質量%以上がより好ましく、10質量
%以上が特に好ましい。重合性単量体は重合によりマト
リックス樹脂を構成することができる。
えば、炭酸カルシウム、炭酸マグネシウム、水酸化アル
ミニウム、水酸化マグネシウム、水酸化カルシウム、シ
リカ、溶融シリカ、硫酸バリウム、酸化チタン、酸化マ
グネシウム、酸化カルシウム、酸化アルミニウム、リン
酸カルシウム、タルク、マイカ、クレー、ガラスパウダ
ー等の公知の材料を使用することができ、これらは2種
以上を併用することができる。
が、次の点から樹脂組成物中80質量%以下の範囲が好
ましい。無機充填剤の含有量が80質量%以下では樹脂
成形品表面の光沢が向上し、樹脂成形品の外観が良好と
なる傾向にあり、この点から60質量%以下がより好ま
しく、50質量%以下が特に好ましい。また、無機充填
剤の含有量は、その添加効果が十分に発現する点から5
質量%以上が好ましく、20質量%以上がより好まし
い。
えばt−ブチルパーオキシベンゾエート、t−アミルパ
ーオキシベンゾエート等の有機過酸化物、アゾビスイソ
ブチロニトリル等のアゾ系化合物など公知の材料が使用
できる。
重合体粉末や酸化マグネシウム等の金属酸化物など、公
知の材料を使用することができる。
テアリン酸亜鉛等の脂肪酸金属塩や、ジアルキルスルホ
コハク酸ナトリウム等の界面活性剤などの公知の材料を
使用することができる。
えば、シート形状をした成形用混合物であるシートモー
ルディングコンパウンド(Sheet Molding Compound)、
塊状の成形用混合物であるバルクモールディングコンパ
ウンド(Bulk Molding Compound)等の半固体状物、ペ
レット等の固体状物、スラリー、シラップ等の液状物と
することができる。中でも樹脂成形品の耐熱性、耐薬品
性、生産性の点から、シートモールディングコンパウン
ドまたはバルクモールディングコンパウンド等の半固体
状物の形態をとることが好ましい。さらに、樹脂成形品
の強度の点からシートモールディングコンパウンドがよ
り好ましい。
限されない。例えば、樹脂組成物がシラップやスラリー
等の液状物の場合は、樹脂、ガラス繊維束、及び必要に
より他の添加物をミキサー等の低粘度用の公知の混合装
置を用いて混合すればよい。また、樹脂組成物がバルク
モールディングコンパウンド等の半固体状物である場合
は、樹脂、ガラス繊維束、及び必要により他の添加物
を、ニーダー、連続式混練機、押し出し機等の高粘度用
の公知の混合装置を用いて混練すればよい。また、樹脂
組成物がシートモールディングコンパウンドである場合
には、樹脂及び必要により他の添加物を、図1に示され
るようなSMCマシーン等の公知の装置を用いてガラス
繊維束に含浸させ、その後に増粘させることによって製
造することができる。また、樹脂組成物がペレット等の
固体状物である場合は樹脂とガラス繊維束、及び必要に
より他の添加剤を押し出し機等の公知の装置を用いて溶
融混練すればよい。
る。
ラス繊維束を含んでなるものである。
態は、特に制限されない。用いた繊維束の形状を維持し
たままでもよいし、部分的に開繊された状態でもよい
し、完全に開繊してガラス繊維が1本1本独立した状態
でもよい。
いが、次の点から樹脂成形品中0.1〜80質量%の範
囲が好ましい。ガラス繊維束の含有量は0.1質量%以
上では樹脂成形品の機械強度が良好となる傾向にあり、
80質量%以下では樹脂成形品の外観が良好となる傾向
にある。さらに、ガラス繊維束の含有量は、樹脂成形品
の外観の点から60質量%以下がより好ましく、50質
量%以下が特に好ましい。また、ガラス繊維束の含有量
は、樹脂成形品の機械強度の点から1質量%以上がより
好ましく、20質量%以上が特に好ましい。
が、0.5mm以上の範囲が好ましい。ガラス繊維束の
長さが0.5mm以上では樹脂成形品の強度がより十分
に向上する傾向にあり、この点から1mm以上がより好
ましく、10mm以上が特に好ましい。長さの上限はな
く、所望の特性に応じて適宜設定され、樹脂成形品中で
連続していてもかまわない。
トリックス樹脂)は特に限定されるものではなく、例え
ば(メタ)アクリル樹脂、不飽和ポリエステル樹脂、エ
ポキシ樹脂、フェノール樹脂、ポリプロピレン、ポリエ
チレンテレフタレート、ポリアミド、ポリカーボネート
等を使用することができる。中でも、耐候性の点から
(メタ)アクリル樹脂を用いるのが好ましい。
されないが、次の点から樹脂成形品中1〜99.9質量
%の範囲が好ましい。樹脂の含有量が1質量%以上では
樹脂成形品の外観が良好となる傾向にあり、99.9質
量%以下では樹脂成形品の機械強度が良好となる傾向に
ある。
無機充填剤、顔料等も使用することができる。
脂組成物に使用される無機充填剤と同様のものが使用で
きる。
が、次の点から樹脂成形品中80質量%以下の範囲が好
ましい。無機充填剤の含有量が80質量%以下では樹脂
成形品の外観が良好となる傾向にあり、この点から60
質量%以下がより好ましく、50質量%以下が特に好ま
しい。また、無機充填剤の含有量は、その添加効果が十
分に発現する点から5質量%以上が好ましく、20質量
%以上がより好ましい。
い。例えば、本発明の樹脂組成物を圧縮成形法、射出成
形法、鋳型成形法、ハンドレーアップ法、レジントラン
スファー法、スプレーアップ法、引き抜き成形法等の公
知の成形方法を用いて成形することで本発明の樹脂成形
品を製造することができる。中でも圧縮成形法が好まし
い。
する。例中の「部」及び「%」は全て質量基準である。
めた。
標)メンブレンフィルターで試料溶液を濾過 装置:東ソー(株)製、高速GPC装置HLC−812
0 カラム: 東ソー(株)製、TSKgelG2000HXLとTS
KgelG4000HXLを2本直列に連結(重量平均
分子量が10万以下の場合)、 東ソー(株)製、TSKgelGMHXLを3本直列に
連結(重量平均分子量が10万を超えて100万未満の
場合) オーブン温度:40℃ 溶離液:テトラヒドロフラン 試料濃度: 0.4%(重量平均分子量が10万以下の場合)、 0.38%(重量平均分子量が10万を超えて100万
未満の場合) 流速:1ml/分 注入量:0.1ml 検出器:RI(示差屈折計)。
によりポリエチレングリコール換算値を以下の条件下で
求めた。
フィルターで試料溶液を濾過 装置:東ソー(株)製、高速GPC装置HLC−802
0 カラム:東ソー(株)製、TSK−gel α−Mを3
本直列に連結 オーブン温度:40℃ 溶離液:リン酸50mMolar水溶液 試料濃度:0.2% 流速:1ml/分 注入量:0.1ml 検出器:RI(示差屈折計)。
分布測定装置(LA−910、堀場製作所製)を用いて
体積平均粒子径を測定した。
重合体がn種類の単量体を重合して得られる共重合体で
ある場合には、その共重合体を形成するn種類の単量体
の単独重合体のガラス転移温度(℃)から、下記式
(1)を用いてTgを算出し、小数点以下は四捨五入し
た。また、単独重合体のガラス転移温度は、高分子学会
編「高分子データハンドブック」(培風館刊、昭和61
年1月発行)の値を使用した。
なし、 ○:配合調製時に凝集物発生なし、3日間静置後も変化
なし、 △:配合調製時に凝集物発生なし、3日間静置後沈殿物
発生、 ×:配合調製時に凝集物発生。
維束をSMCマシーンのカッターで容易に切断できる、 △:ガラス繊維束の切断加工性が不良であり、ガラス繊
維束をSMCマシーンのカッターでは切断できない。
ない、 ×:成形品表面にガラス繊維痕などの浮き出しが見られ
る。
験)〕スガ試験機(株)製のサンシャインスーパーロン
グライフウェザオメーターWEL−SUN−HC−B型
で、ブラックパネル温度63℃、60分中12分降雨
(スプレー)の条件で、成形品を500時間促進曝露試
験し、試験後の外観を目視で確認した。
る。
られる。
例〕冷却管、温度計、攪拌機、窒素導入管を備えた反応
容器に、純水435部、ポリビニルアルコール(けん化
度88%、重合度1000)1部を溶解させた後、メチ
ルメタクリレート289.5部、メタクリル酸10.5
部、チオグリコール酸オクチル9部、アゾビスイソブチ
ロニトリル0.6部を溶解させた単量体溶液を投入し、
窒素雰囲気下、350rpmで攪拌しながら1時間で7
0℃に昇温し、そのまま2時間加熱した。その後、90
℃に昇温し2時間加熱して、懸濁重合を終了した。得ら
れたスラリーを濾過、洗浄した後、50℃の熱風乾燥機
で乾燥し、平均粒子径が350μmのアクリル系重合体
を得た。得られたアクリル系重合体の重量平均分子量は
3.5万であった。
応容器に、メチルメタクリレート56.7部およびネオ
ペンチルグルコールジメタクリレート11.1部、重合
禁止剤として2,6−ジ−t−ブチル−4−メチルフェ
ノール(住友化学(株)製、商品名、「スミライザーB
HT」)0.014部および先述のアクリル系重合体粒
子32.2部を投入し、60℃で3時間かけてアクリル
系重合体を溶解させ、アクリル系シラップ(SR1)を
得た。
下装置、窒素導入管を備えた反応容器に、純水150
部、アクリルアミド5部を仕込み、窒素雰囲気下で攪拌
しながら、80℃に昇温した。内温が80℃に達したの
を確認した後、重合開始剤として過硫酸カリウム0.3
部を投入し、15分間重合させてポリアクリルアミド
(成分(B))の水溶液を作製した。引き続き、メチル
メタクリレート70部、n−ブチルアクリレート24
部、グリシジルメタクリレート6部、連鎖移動剤として
オクチルメルカプタン1部、界面活性剤としてジアルキ
ルスルホコハク酸ナトリウム(花王(株)製、商品名
「ペレックスOT−P」)1部からなる混合物を4時間
かけて反応容器に滴下させ、成分(B)の存在下で乳化
重合を行い、1時間温度を80℃に保持した後に室温ま
で冷却して、乳化重合を終了し、成分(A)(メチルメ
タクリレート/n−ブチルアクリレート/グリシジルメ
タクリレートコポリマー)および成分(B)(ポリアク
リルアミド)を含有するエマルションを得た。本エマル
ションの平均粒子径は420nm、本エマルション中の
成分(A)の重量平均分子量は25000、ガラス転移
温度は50℃、成分(B)の重量平均分子量は1400
00であった。
%に希釈したものに、酢酸で可溶性にしたγ−メタクリ
ロキシプロピルトリメトキシシラン0.2部、テトラエ
チレンペンタミンのステアリン酸縮合物0.2部を加え
攪拌し、ガラス繊維集束剤を作製した。本工程による凝
集物の発生は見られず、安定な配合状態だった。また7
日間放置しても安定で、凝集物、沈殿物の発生は見られ
なかった。
塗布し、ガラス繊維200本単位で集束させたものを1
40℃で12時間熱処理し、ガラス繊維束とした。本ガ
ラス繊維束の集束状態は良好で、繊維束の切断加工性も
良好であった。
用いて以下のような手順でシートモールディングコンパ
ウンドを製造した。
ルム2上に塗布し、その塗布面に本ガラス繊維束4をカ
ッター5により25mm長にカットして散布したあと同
様のコンパウンドが塗布されたフィルム2で上面を覆っ
て閉じた。ついで、全体を加圧ローラー(圧延ローラ
ー)6にかけて同コンパウンドをガラス繊維に含浸さ
せ、引き続きシート状にして巻き取りローラー7に巻き
取り、40℃で4日間熟成させ、シートモールディング
コンパウンドを得た。
#200」) 38.5部、 ステアリン酸亜鉛 0.1部、 重合開始剤(化薬アクゾ(株)製、商品名「トリゴノッ
クス42」) 0.7部、 顔料 2.3部、 酸化マグネシウム(協和化学工業(株)製、商品名「マ
グミック」) 0.08部、 ガラス繊維束 30部。
ドを140mm×140mmの大きさに裁断し、125
℃で加熱された金型中で圧力15MPaで4分間プレス
成形し、200mm×200mm×4mmの樹脂成形品
を得た。成形品の外観は良好であった。
mmの大きさにカットし、前記の耐候性試験を行った。
試験後成形品表面にはクラック発生や樹脂の劣化などは
見られず、耐候性良好だった。
て、アクリルアミド5部のかわりに、アクリルアミド
2.5部およびヒドロキシエチルメタクリレート2.5
部を用いたほかは実施例1と同様にして、ガラス繊維集
束剤用エマルションを得た。
いたほかは実施例1と同様にしてガラス繊維集束剤を得
た。本工程による凝集物の発生は見られず、安定な配合
状態だった。また7日間放置しても安定で、凝集物、沈
殿物の発生は見られなかった。
例1と同様にしてガラス繊維束を得た。本ガラス繊維束
の集束状態は良好で、繊維束の切断加工性も良好であっ
た。
と同様にして樹脂成形品を得た。本成形品の外観は良好
であった。
にして耐候性試験を行った。試験後成形品表面にはクラ
ック発生や樹脂の劣化などは見られず、耐候性良好だっ
た。
て、メチルメタクリレート70部を69部に、n−ブチ
ルアクリレート24部を27部に、グリシジルメタクリ
レート6部についてはメタクリル酸4部に変更したこと
以外は実施例1と同様にして、ガラス繊維集束剤用エマ
ルションを作製し、このガラス繊維集束剤用エマルショ
ンを用いてガラス繊維集束剤を得た。ガラス繊維集束剤
の配合調製工程による凝集物の発生は見られず、安定な
配合状態だった。
例1と同様にしてガラス繊維束を得た。本ガラス繊維束
の集束状態は良好で、繊維束の切断加工性も良好であっ
た。
と同様にして樹脂成形品を得た。本成形品の外観は良好
であった。
にして耐候性試験を行った。試験後成形品表面にはクラ
ック発生や樹脂の劣化などは見られず、耐候性良好だっ
た。
て、メチルメタクリレートの量を48部、n−ブチルア
クリレートの量を46部に変更したほかは実施例1と同
様にして、ガラス繊維集束剤用エマルションを作製し、
このガラス繊維集束剤用エマルションを用いてガラス繊
維束を得た。ガラス繊維集束剤の配合調製工程による凝
集物の発生は見られず、安定な配合状態だった。また7
日間放置しても安定で、凝集物、沈殿物の発生は見られ
なかった。
束の切断加工性も良好であった。
と同様にして樹脂成形品を得た。本成形品の外観は良好
であった。
にして耐候性試験を行った。試験後成形品表面にはクラ
ック発生や樹脂の劣化などは見られず、耐候性良好だっ
た。
て、メチルメタクリレートの量を75部、ブチルアクリ
レートの量を25部、グリシジルメタクリレートの量を
0部、オクチルメルカプタンの量を0部に変更したほか
は実施例1と同様にして、ガラス繊維集束剤用エマルシ
ョンを作製し、このガラス繊維集束剤用エマルションを
用いてガラス繊維集束剤を得た。ガラス繊維集束剤の配
合調製工程による凝集物の発生は見られず、安定な配合
状態だった。また7日間放置しても安定で、凝集物、沈
殿物の発生は見られなかった。
束の切断加工性も良好であった。
と同様にして樹脂成形品を得た。本成形品の外観は良好
であった。
にして耐候性試験を行った。試験後成形品表面にはクラ
ック発生や樹脂の劣化などは見られず、耐候性良好だっ
た。
量体成分としてアクリルアミドに代えてメタクリルアミ
ドを用いたほかは実施例1と同様にして、ガラス繊維集
束剤用エマルションを作製し、このガラス繊維集束剤用
エマルションを用いてガラス繊維集束剤を得た。ガラス
繊維集束剤の配合調製工程による凝集物の発生は見られ
ず、安定な配合状態だった。
束の切断加工性も良好であった。
と同様にして樹脂成形品を得た。本成形品の外観は良好
であった。
にして耐候性試験を行った。試験後成形品表面にはクラ
ック発生や樹脂の劣化などは見られず、耐候性良好だっ
た。
下装置、窒素導入管を備えた反応容器に、純水150
部、ポリビニルアルコール(クラレ(株)製、重合度5
00)5部を仕込み、窒素雰囲気下で攪拌しながら、8
0℃に昇温した。内温が80℃に達したのを確認した
後、重合開始剤として過硫酸カリウム0.3部を投入
し、15分間保持した。引き続き、メチルメタクリレー
ト70部、n−ブチルアクリレート24部、グリシジル
メタクリレート6部、連鎖移動剤としてオクチルメルカ
プタン1部、界面活性剤としてジアルキルスルホコハク
酸ナトリウム(花王(株)製、商品名「ペレックスOT
−P」)1部からなる混合物を4時間かけて反応容器に
滴下させ、ポリビニルアルコールの存在下で乳化重合を
行い、1時間温度を80℃に保持した後に室温まで冷却
して、乳化重合を終了し、エマルションを得た。
施例1と同様にしてガラス繊維集束剤を得た。本工程に
よる凝集物の発生は見られず、安定な配合状態だった
が、本ガラス繊維集束剤を3日間静置しておくと沈殿物
の発生が見られた。
に塗布し、ガラス繊維200本単位で集束させたものを
140℃で12時間熱処理し、ガラス繊維束としたとこ
ろ、繊維束の切断加工性が不良であり、SMCマシーン
のカッターでは切断できなかった。
で切断して、実施例1と同様の方法でシートモールディ
ングコンパウンドを製造した。引き続き実施例1と同様
にして樹脂成形品を得た。本成形品の外観は良好であっ
た。
にして耐候性試験を行った。試験後成形品表面にはクラ
ック発生がわずかに見られ、耐候性はやや不良だった。
下装置、窒素導入管を備えた反応容器に、純水150部
を仕込み、窒素雰囲気下で攪拌しながら、80℃に昇温
した。内温が80℃に達したのを確認した後、重合開始
剤として過硫酸カリウム0.3部を投入し、15分間保
持した。引き続き、メチルメタクリレート70部、n−
ブチルアクリレート24部、グリシジルメタクリレート
6部、連鎖移動剤としてオクチルメルカプタン1部、界
面活性剤としてポリオキシエチレンオレイルエーテル
(花王(株)製、商品名「エマルゲン404」)5部か
らなる混合物を4時間かけて反応容器に滴下させ、乳化
重合を行い、1時間温度を80℃に保持した後に室温ま
で冷却して、乳化重合を終了し、成分(A)(メチルメ
タクリレート/n−ブチルアクリレート/グリシジルメ
タクリレートコポリマー)を含有するエマルションを得
た。
例1と同様にしてガラス繊維集束剤を作製した。本工程
による凝集物の発生は見られず、安定な配合状態だった
が、本ガラス繊維集束剤を3日間静置しておくと沈殿物
の発生が見られた。
に塗布し、ガラス繊維200本単位で集束させたものを
140℃で14時間熱処理し、ガラス繊維束としたとこ
ろ、繊維束の切断加工性が不良であり、SMCマシーン
のカッターでは切断できなかった。
で切断して、実施例1と同様の方法でシートモールディ
ングコンパウンドを製造した。引き続き実施例1と同様
にして樹脂成形品を得た。本成形品の外観は良好であっ
た。
にして耐候性試験を行った。試験後成形品表面にはクラ
ック発生や樹脂の劣化などは見られず、耐候性は良好だ
った。
下装置、窒素導入管を備えた反応容器に、ノニオン性界
面活性剤(三洋化成製、商品名「ノニボール400」)
40g、ポリビニルアルコール(けん化度73モル%、
重合度500)の水溶液(濃度20%)150g、過硫
酸カリウム3g、酢酸1.5g、酢酸ソーダ0.7g、
純水1000g、酢酸ビニル100gを仕込み回転数を
200rpmに調整し、50℃に昇温した。
始すると、約10分後、内温の上昇が認められた。この
時点を重合開始とし、酢酸ビニルの添加を開始し、約1
時間で酢酸ビニル900gを連続添加した。一方、5%
ロンガリット水溶液25gをその間に添加し、酢酸ビニ
ル添加終了後、さらに5gを連続添加し、残存モノマー
を0.5%以下にした。
ンを用いたほかは実施例1と同様にしてガラス繊維集束
剤を得た。
が、繊維束の切断加工性が不良であり、SMCマシーン
のカッターでは切断できなかった。
施例1と同様にして、シートモールディングコンパウン
ドを製造し、このコンパウンドを用いて樹脂成形品を得
たが、本成形品の表面にはガラス繊維痕の浮き出しがや
や見られた。
したところ、試験後の成形品表面にはガラス繊維に沿っ
てクラックが走っており、耐候性不良だった。
(A)及び(B)、並びに各例の評価結果を表1及び表
2に示す。
よれば、(メタ)アクリル系重合体粒子(成分(A))
および(メタ)アクリルアミド単位を含む水溶性重合体
(成分(B))を含んでなるガラス繊維集束剤用エマル
ションを用いることにより、集束性および安定性に優れ
たガラス繊維集束剤を配合調製することができ、またこ
のガラス繊維集束剤を用いることにより、切断加工性に
優れたガラス繊維束を作製することができる。さらにこ
のガラス繊維束を用いる本発明によれば、外観および耐
候性の良好な樹脂成形品を作製することができる。
したものである。
Claims (12)
- 【請求項1】 (メタ)アクリル系重合体粒子と、(メ
タ)アクリルアミド単位を含有する水溶性重合体とを含
むガラス繊維集束剤用エマルション。 - 【請求項2】 (メタ)アクリルアミド単位を含有する
水溶性重合体の存在下で、少なくとも(メタ)アクリル
系単量体を重合してなる請求項1記載のガラス繊維集束
剤用エマルション。 - 【請求項3】 (メタ)アクリルアミド単位を含有する
水溶性重合体の存在下で、少なくとも(メタ)アクリル
系単量体を重合することを特徴とする請求項1記載のガ
ラス繊維集束剤用エマルションの製造方法。 - 【請求項4】 請求項1記載のエマルションを含むガラ
ス繊維集束剤。 - 【請求項5】 請求項4記載のガラス繊維集束剤を付与
して形成されたガラス繊維束。 - 【請求項6】 請求項5記載のガラス繊維束を含有して
なる樹脂組成物。 - 【請求項7】 (メタ)アクリル系樹脂を含有する請求
項6記載の樹脂組成物。 - 【請求項8】 樹脂組成物がシートモールディングコン
パウンドであることを特徴とする請求項6記載の樹脂組
成物。 - 【請求項9】 樹脂組成物がバルクモールディングコン
パウンドであることを特徴とする請求項6記載の樹脂組
成物。 - 【請求項10】 請求項5記載のガラス繊維束を含有し
てなる樹脂成形品。 - 【請求項11】 マトリックス樹脂として(メタ)アク
リル系樹脂を含有する請求項10記載の樹脂成形品。 - 【請求項12】 請求項4記載のガラス繊維集束剤を付
与して形成されたガラス繊維束を樹脂あるいは樹脂組成
物に混合し、成形することを特徴とする樹脂成形品の製
造方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2002032245A JP2003238211A (ja) | 2002-02-08 | 2002-02-08 | ガラス繊維集束剤用エマルション及びその製造方法、並びにガラス繊維集束剤、ガラス繊維束、樹脂組成物、樹脂成形品及びその製造方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2002032245A JP2003238211A (ja) | 2002-02-08 | 2002-02-08 | ガラス繊維集束剤用エマルション及びその製造方法、並びにガラス繊維集束剤、ガラス繊維束、樹脂組成物、樹脂成形品及びその製造方法 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2003238211A true JP2003238211A (ja) | 2003-08-27 |
JP2003238211A5 JP2003238211A5 (ja) | 2005-08-25 |
Family
ID=27775426
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2002032245A Pending JP2003238211A (ja) | 2002-02-08 | 2002-02-08 | ガラス繊維集束剤用エマルション及びその製造方法、並びにガラス繊維集束剤、ガラス繊維束、樹脂組成物、樹脂成形品及びその製造方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2003238211A (ja) |
Cited By (8)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2005146430A (ja) * | 2003-11-11 | 2005-06-09 | Dainippon Ink & Chem Inc | ガラス繊維用水性サイズ剤 |
JP2005299047A (ja) * | 2004-04-15 | 2005-10-27 | Nippon Electric Glass Co Ltd | 複合材料用のガラス繊維及び複合材料 |
WO2009051005A1 (ja) * | 2007-10-17 | 2009-04-23 | Nitto Boseki Co., Ltd. | 両性高分子化合物を含有するガラス繊維用集束剤 |
RU2456249C2 (ru) * | 2006-12-15 | 2012-07-20 | ПиПиДжи ИНДАСТРИЗ ОГАЙО, ИНК. | Композиции замасливателя и термопластичные композиционные материалы, армированные стеклянными волокнами |
WO2016103875A1 (ja) * | 2014-12-25 | 2016-06-30 | Dic株式会社 | 繊維集束剤 |
JP2017105899A (ja) * | 2015-12-08 | 2017-06-15 | Dic株式会社 | 水性樹脂組成物及び繊維集束剤 |
WO2017115749A1 (ja) * | 2015-12-28 | 2017-07-06 | ヤマハ株式会社 | Frp用樹脂組成物、frpシート及び成形体 |
WO2023192401A1 (en) * | 2022-03-30 | 2023-10-05 | Kaneka Corporation | Thermoplastic polymer composition with impact modifier |
-
2002
- 2002-02-08 JP JP2002032245A patent/JP2003238211A/ja active Pending
Cited By (13)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2005146430A (ja) * | 2003-11-11 | 2005-06-09 | Dainippon Ink & Chem Inc | ガラス繊維用水性サイズ剤 |
JP4492098B2 (ja) * | 2003-11-11 | 2010-06-30 | Dic株式会社 | ガラス繊維用水性サイズ剤の製造方法 |
JP2005299047A (ja) * | 2004-04-15 | 2005-10-27 | Nippon Electric Glass Co Ltd | 複合材料用のガラス繊維及び複合材料 |
JP4560829B2 (ja) * | 2004-04-15 | 2010-10-13 | 日本電気硝子株式会社 | 複合材料 |
RU2456249C2 (ru) * | 2006-12-15 | 2012-07-20 | ПиПиДжи ИНДАСТРИЗ ОГАЙО, ИНК. | Композиции замасливателя и термопластичные композиционные материалы, армированные стеклянными волокнами |
WO2009051005A1 (ja) * | 2007-10-17 | 2009-04-23 | Nitto Boseki Co., Ltd. | 両性高分子化合物を含有するガラス繊維用集束剤 |
WO2016103875A1 (ja) * | 2014-12-25 | 2016-06-30 | Dic株式会社 | 繊維集束剤 |
JPWO2016103875A1 (ja) * | 2014-12-25 | 2017-04-27 | Dic株式会社 | 繊維集束剤 |
JP2017105899A (ja) * | 2015-12-08 | 2017-06-15 | Dic株式会社 | 水性樹脂組成物及び繊維集束剤 |
WO2017115749A1 (ja) * | 2015-12-28 | 2017-07-06 | ヤマハ株式会社 | Frp用樹脂組成物、frpシート及び成形体 |
JPWO2017115749A1 (ja) * | 2015-12-28 | 2018-11-01 | ヤマハ株式会社 | Frp用樹脂組成物、frpシート及び成形体 |
US10876002B2 (en) | 2015-12-28 | 2020-12-29 | Yamaha Corporation | Resin composition for FRP, FRP sheet and molded product |
WO2023192401A1 (en) * | 2022-03-30 | 2023-10-05 | Kaneka Corporation | Thermoplastic polymer composition with impact modifier |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
JP3084080B2 (ja) | ポリマー粒子の調製 | |
KR100227593B1 (ko) | 불포화폴리에스테르수지조성물 및 이 조성물의 성형방법 | |
JP3621885B2 (ja) | アクリル系重合体微粒子及びそれを用いたプラスチゾル | |
JP3248599B2 (ja) | 大寸法エマルジョンポリマー粒子を製造するための乳化重合法 | |
JP4377055B2 (ja) | アクリル系プレミックス、アクリル系人工大理石、及びその製造方法 | |
JPS61185505A (ja) | 芯―被覆重合体の製造法 | |
JP2004002719A (ja) | (メタ)アクリル系樹脂組成物、(メタ)アクリル系樹脂成型品及びその製造方法 | |
JP2003238211A (ja) | ガラス繊維集束剤用エマルション及びその製造方法、並びにガラス繊維集束剤、ガラス繊維束、樹脂組成物、樹脂成形品及びその製造方法 | |
JP4222724B2 (ja) | アクリル系smc又はbmc | |
JP2005015953A (ja) | ガラス繊維集束剤用エマルション、ガラス繊維集束剤、ガラス繊維束、樹脂組成物、シートモールディングコンパウンド、バルクモールディングコンパウンド、並びに樹脂成形品及びその製造方法 | |
JP3621918B2 (ja) | アクリル系重合体微粒子の製造方法 | |
JP2003261359A (ja) | ガラス繊維用集束剤、ガラス繊維束、(メタ)アクリル系樹脂組成物、および(メタ)アクリル系樹脂成形品 | |
JPS63199258A (ja) | 低曇り度透明組成物およびその製造法 | |
JPH11172069A (ja) | ポリオレフィン改質用微粒子 | |
JP2004292977A (ja) | ガラス繊維集束剤用エマルション、ガラス繊維集束剤、ガラス繊維束、樹脂組成物、並びに樹脂成形品及びその製造方法 | |
JPH09111086A (ja) | 樹脂組成物、アクリル系プリミックス及びアクリル系人工大理石の製造方法 | |
JP4215341B2 (ja) | 低収縮剤、これを含む熱硬化性樹脂組成物及びその成形品 | |
JP4701893B2 (ja) | 繊維集束剤用共重合体、繊維集束剤、繊維束、及び繊維強化樹脂 | |
JPS61133257A (ja) | 塩化ビニル系樹脂組成物 | |
JP3072052B2 (ja) | (メタ)アクリル系成形材料およびその製造方法 | |
JP2001038724A (ja) | アクリル系シート・モールディング・コンパウンド(smc)、そのsmcを用いたアクリル系樹脂成形品、およびその製造方法 | |
JP3946215B2 (ja) | アクリル系重合体微粒子 | |
JP3527638B2 (ja) | (メタ)アクリル系プレミックス、(メタ)アクリル系smc又はbmc、及び(メタ)アクリル系人工大理石の製造方法 | |
JPH1192533A (ja) | アクリル系樹脂組成物、プレミックス、smc又はbmc、及び人工大理石の製造方法 | |
JPH09111085A (ja) | 樹脂組成物、アクリル系プリミックス及びアクリル系人工大理石の製造方法 |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A521 | Written amendment |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 Effective date: 20050208 |
|
A621 | Written request for application examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621 Effective date: 20050208 |
|
A977 | Report on retrieval |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007 Effective date: 20070510 |
|
A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20070516 |
|
A02 | Decision of refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02 Effective date: 20070919 |