JP2003211921A - 空気入りタイヤ - Google Patents
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- B60C11/03—Tread patterns
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- B60C11/1204—Tread patterns characterised by the use of narrow slits or incisions, e.g. sipes with special shape of the sipe
- B60C2011/1213—Tread patterns characterised by the use of narrow slits or incisions, e.g. sipes with special shape of the sipe sinusoidal or zigzag at the tread surface
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Abstract
図ることのできる空気入りタイヤを提供すること。 【解決手段】 トレッド12に、第1の周方向主溝1
4、第2の周方向主溝16、第2の周方向主溝16を横
断して第1の周方向主溝14に連結しない複数の横断主
溝18を配置し、横断主溝18の終端部に副溝24を連
結する。副溝24は、陸部26の中央付近の水膜を除去
するので、氷上性能、及びウエット性能が向上する。副
溝24は、横断主溝18の終端部から外側へ延びている
ので、ラグ溝成分が増加し、氷雪上でのトラクション、
及びブレーキ性能に有効となる。陸部26にはサイプ3
6,38が形成され、リブ状部分26Aを残しているの
で、実接地面積及びエッジ成分を確保でき、氷上性能に
対して有利となる。トレッド12のネガティブ率を20
〜35%としたので、氷上ブレーキ性能、及び氷上トラ
クション性能を向上できる。
Description
ブロックを備えた空気入りタイヤに係り、特に、氷上性
能の更なる向上と、他性能との両立を図ることのできる
空気入りタイヤに関する。
イヤの従来知られているトレッドパターンは、図3に示
すように、タイヤ周方向に連続したジグザグ溝100
と、ストレート溝102と、ラグ溝104とを組み合わ
せたブロックパターンが一般的である。また、ジグザグ
溝100、ストレート溝102、及びラグ溝104で区
画されたブロック106には、各々サイプ108が形成
されている。
ターンのネガティブ率は40%前後であるが、さらなる
氷上ブレーキ性能向上を望むのは困難であった。
接地面積を大きくする、即ち、低ネガティブ率化(20
〜30%)が必要となる。
せると、雪上性能(ブレーキ、トラクション、フィーリ
ング)と、ハイドロプレーニング性能が悪化してしまう
問題ある。
更なる向上と、他性能との両立を図ることのできる空気
入りタイヤを提供することが目的である。
は、トレッドの接地領域をタイヤ幅方向に3等分したと
きの中央の領域である中央領域に配置され、タイヤ周方
向に延びる少なくとも1本の第1の周方向主溝と、前記
トレッドに配置され、前記第1の周方向主溝のタイヤ幅
方向両側に設けられる第2の周方向主溝と、前記トレッ
ドに配置され、前記接地領域のタイヤ幅方向両端部から
前記第2の周方向主溝を横断して前記第1の周方向主溝
に向って延び、前記第1の周方向主溝に対して連結せ
ず、かつタイヤ周方向に対して傾斜する複数の横断主溝
と、前記横断主溝の前記第1の周方向主溝側の端部に連
結され、前記横断主溝とはタイヤ周方向に対して同方向
に傾斜してタイヤ幅方向外側に向って延び、前記横断主
溝よりも溝幅が狭く、かつ隣接する前記横断主溝とは連
結しない副溝と、を備え、前記第2の周方向主溝のタイ
ヤ幅方向外側の陸部、及び前記第1の周方向主溝と前記
第2の周方向主溝との間の陸部には、各々タイヤ幅方向
に延びる複数のサイプが形成されている、ことを特徴と
している。
作用を説明する。
とも1本の第1の周方向主溝を中央領域に配置し、その
第1の周方向主溝の両側に第2の周方向主溝を配置した
ので、基本的な排水性能と、雪上での横滑り性能を確保
することができる。
向両端部から第2の周方向主溝を横断して第1の周方向
主溝に向って延び、第1の周方向主溝に対して連結せ
ず、かつタイヤ周方向に対して傾斜する複数の横断主溝
を配置したので、ショルダー側には、第2の周方向主溝
と複数の横断主溝とで区画された複数のブロックからな
るブロック列が形成されており、これらのブロックに複
数のサイプが形成されているので、氷雪上性能が向上す
る。
のは、第2の周方向主溝を横断させないと、雪上走行に
必要なトラクション性能、及びブレーキ性能を発生する
ラグ溝成分が少なくなるためである。
主溝に連結しないのは、第1の周方向主溝と第2の周方
向主溝との間にタイヤ周方向に連続するリブ状の陸部を
残すことで実接地面積を確保し、氷上性能を向上できる
からである。
主溝との間に挟まれた領域にある陸部中央付近の、氷上
走行時は氷上の擬似水膜を、ウエット路面走行時は路面
上の水膜を除去する役目を果たす。
ると、副溝と2つの横断主溝とで小さなブロックが区画
されて陸部剛性が不足するため、乾燥路面走行時に悪影
響を及ぼす。
側の端部からタイヤ幅方向外側へ延びているので、横断
主溝をより長く中央領域に配置でき(なお、副溝が横断
溝の第1の周方向主溝側の端部からタイヤ赤道面側へ延
ばすと、横断主溝が短くなってしまう。)タイヤ幅方向
のラグ溝成分が増加することとなり、氷雪上でのトラク
ション、及びブレーキ性能に有効となる。
間の陸部においては、横断主溝が横断しておらず、各々
のブロックがタイヤ周方向に完全に独立しているブロッ
ク列にはなっていないので、各々のブロックがラグ溝で
タイヤ周方向に完全に独立しているブロック列よりもネ
ガティブ率を小さくすることができる。
主溝との間の陸部には、タイヤ幅方向に延びるサイプを
多数形成できるので(少なくともネガティブ率を小さく
して陸部分を増やした分)、エッジ成分を増加でき、氷
上でのブレーキ、トラクションに対して非常に有利とな
る。
の空気入りタイヤにおいて、前記第1の周方向主溝と前
記副溝との間に配置されるサイプと、前記副溝と前記第
2の周方向主溝との間に配置されるサイプとは、タイヤ
周方向に対する傾斜方向が互いに逆方向である、ことを
特徴としている。
作用を説明する。
るサイプと、副溝と第2の周方向主溝との間に配置され
るサイプとが、タイヤ周方向に対する傾斜方向が互いに
同方向となると、全てのサイプを同方向に傾斜させる
と、氷上ブレーキ時に一方向に車両が流れる可能性があ
る。
間に配置されるサイプと、副溝と第2の周方向主溝との
間に配置されるサイプとを、タイヤ周方向に対する傾斜
方向を互いに逆方向とすることが好ましい。
請求項2に記載の空気入りタイヤにおいて、前記第1の
周方向主溝と前記副溝との間に配置されるサイプ、及び
前記副溝と前記第2の周方向主溝との間に配置されるサ
イプは、共に振幅を有する波型のサイプであり、前記第
1の周方向主溝と前記副溝との間に配置されるサイプの
振幅は、前記副溝と前記第2の周方向主溝との間に配置
されるサイプの振幅よりも小さい、ことを特徴としてい
る。
作用を説明する。
イプが有利である。
1の周方向主溝と第2の周方向主溝との間のリブ状の陸
部分に、副溝と第2の周方向主溝との間のブロック状の
陸部分に形成されるサイプよりも振幅の小さなサイプを
形成したので、氷上ブレーキ性能を更に向上するのに有
利となる。
の空気入りタイヤにおいて、前記第1の周方向主溝と前
記副溝との間に配置されるサイプの振幅は、10mm以
下である、ことを特徴としている。
作用を説明する。
り直線形状に近づき、氷上ブレーキ性能を向上するのに
更に有利となる。
求項4の何れか1項に記載の空気入りタイヤにおいて、
前記中央領域には前記第1の周方向主溝が2本形成さ
れ、前記2本の第1の周方向主溝で挟まれた陸部には、
タイヤ幅方向に横断し、かつ前記第1の周方向主溝より
も溝幅が狭い補助溝がタイヤ周方向に複数形成されると
共に、振幅を有してタイヤ幅方向に延びる波型のサイプ
が補助溝間に複数形成されている、ことを特徴としてい
る。
作用を説明する。
することにより、中央領域にはタイヤ周方向に延びる陸
部が形成される。
横断する補助をタイヤ周方向に複数形成することにより
ブロック列化され、さらに補助溝間に振幅を有してタイ
ヤ幅方向に延びる波型のサイプを複数形成することによ
り雪上でのトラクション性能、ブレーキ性能に対して有
利となる。また、雪上、氷上、ウエット、ドライ全ての
路面において、直進安定性が増し、ハンドルのしっかり
感がでる。
幅広とすると、2本の第1の周方向主溝間の陸部の剛性
が低下し、逆にフィーリングの悪化、偏摩耗、ノイズの
悪化等の悪影響が出る虞がある。
求項5の何れか1項に記載の空気入りタイヤにおいて、
前記第1の周方向主溝と前記副溝との間の陸部分の平均
幅が、トレッド片側接地幅の5〜30%の範囲内であ
る、ことを特徴としている。
作用を説明する。
陸部分の平均幅がトレッド片側接地幅の5%未満になる
と、該リブ状の陸部分の幅が細過ぎてしまい、氷上性能
に効果がなくなってしまう。
ド片側接地幅の30%を越えると、横断主溝が短くなっ
てしまい、雪上性能の確保が困難となる。
求項6の何れか1項に記載の空気入りタイヤにおいて、
前記横断主溝と前記副溝とのなす角度が45°以上であ
る、ことを特徴としている。
作用を説明する。
になると、横断主溝と副溝とで挟まれるブロック状の陸
部分の角部が鋭角になり過ぎ、偏摩耗を発生する懸念が
ある。
求項7の何れか1項に記載の空気入りタイヤにおいて、
前記横断主溝と前記第1の周方向主溝とを、幅が3mm
以下の細溝で連結した、ことを特徴ととしている。
作用を説明する。
以下の細溝で連結すると、氷上性能が向上するようにリ
ブ状の陸部分の剛性を調整することができる。
溝との間のリブ状の陸部に細溝が全く無く、複数のサイ
プのみが形成されている場合、該リブ状の陸部の剛性は
高くなり、倒れ込みが起き難くなるが、横断主溝と第1
の周方向主溝とを幅3mm以下の細溝で連結すると、リ
ブ状の陸部に適度な倒れ込みが起きてサイプの引っ掻き
効果を上げられ、氷上性能を向上することができる。
との間のブロック状部分にサイプが複数形成されている
ので、該ブロック状部分の倒れ込みが大きくなり、雪上
性能は向上するものの、氷上での実接地面積が減少して
しまい、氷上性能が悪化する虞がある。また、段差摩耗
等の偏摩耗、乾燥路面での操縦性も悪化する虞がある。
求項8の何れか1項に記載の空気入りタイヤにおいて、
トレッド全体のネガティブ率が20〜35%の範囲内で
ある、ことを特徴としている。
作用を説明する。
性能を向上させるには、タイヤの実接地面積を増加させ
ることが有効である。
%の範囲内に設定することにより、従来例(ネガティブ
率40%前後)に対して氷上ブレーキ性能、及び氷上ト
ラクション性能を確実に向上することが出来る。
請求項9の何れか1項に記載の空気入りタイヤにおい
て、前記中央領域のネガティブ率を、トレッド全体のネ
ガティブ率よりも小さく設定した、ことを特徴としてい
る。
の作用を説明する。
ネガティブ率よりも小さく設定することにより、中央領
域の陸部の比率が、その両側の領域の陸部の比率よりも
大きくなり、氷上ブレーキ性能に有効となり、かつタイ
ヤセンター部の偏摩耗(所謂センター摩耗)の抑制にも
有効となる。
請求項10の何れか1項に記載の空気入りタイヤにおい
て、前記トレッドのパターンが、タイヤ赤道面上の点に
対して点対称である、ことを特徴としている。
の作用を説明する。
点に対して点対称とすることにより、タイヤ装着方向が
限定されず、タイヤ装着位置の交換(所謂ローテーショ
ン)を容易にし、偏摩耗防止に有効となる。
央領域の定義を説明する。
する標準リムに装着し、標準空気圧を充填し、標準荷重
を作用させたときのタイヤ幅方向の一方のタイヤ幅方向
最外端(トレッド端)から他方のタイヤ幅方向最外端
(トレッド端)までの領域を3等分したときの、中央の
領域を中央領域としている。
ヤ協会)のYear Book2001年度版規定のリ
ムであり、標準空気圧とはJATMA(日本自動車タイ
ヤ協会)のYear Book2001年度版の最大負
荷能力に対応する空気圧であり、標準荷重とはJATM
A(日本自動車タイヤ協会)のYear Book20
01年度版の単輪を適用した場合の最大負荷能力に相当
する荷重である。
記載されている適用サイズにおける単輪の最大荷重(最
大負荷能力)のことであり、空気圧とは下記規格に記載
されている単輪の最大荷重(最大負荷能力)に対応する
空気圧のことであり、リムとは下記規格に記載されてい
る適用サイズにおける標準リム(または、”ApprovedRi
m" 、”Recommended Rim")のことである。
に有効な産業規格によって決められている。例えば、ア
メリカ合衆国では、”The Tire and Rim Association I
nc.のYear Book ”であり、欧州では”The European Ti
re and Rim Technical OrganizationのStandards Manua
l”である。
施の形態の一例を詳細に説明する。図1には、本発明の
一実施形態に係る空気入りタイヤ10のトレッド12が
平面図にて示されている。
をタイヤ幅方向に3等分したときの中央の領域であるト
レッド中央領域、符号12Sはトレッド側部域である。
また、図1の符号1/2W0はトレッド片側接地幅、矢
印A及び矢印Bは周方向、矢印Cはタイヤ幅方向を表し
ている。
は、請求項1の作用に記載されている通りである。
ド中央領域12Cには、タイヤ赤道面CLを挟んで両側
に、それぞれタイヤ周方向に沿って直線状に延びる第1
の周方向主溝14が形成されている。
溝14のタイヤ幅方向外側に、タイヤ周方向に沿って直
線状に延びる第2の周方向主溝16が形成されている。
レッド12の1/4点付近に形成されている。
12Eに開口し、接地端12Eから第2の周方向主溝1
6を横断して第1の周方向主溝14に向って延びる横断
主溝18がタイヤ周方向に略等間隔で形成されている。
には、第2の周方向主溝16と横断主溝18とで区画さ
れた複数のショルダーブロック20が設けられ、トレッ
ド12のタイヤ赤道面CL上には、タイヤ周方向に沿っ
て延びるセンターリブ22が設けられることになる。
近傍で終端している。
度がタイヤ赤道面CL側へ向けて徐々に大きくなるよう
に傾斜しており、タイヤ赤道面CLを挟んで右側と左側
とでは傾斜方向が逆に設定されている。
端部には、横断主溝18よりも溝幅の狭い副溝24が連
結されている。
の溝深さの50〜100%の範囲内が好ましい。
端部からタイヤ周方向に対して同方向に傾斜してタイヤ
幅方向外側に向って延びると共に、隣接する横断主溝1
8の近傍で終端している。
比較的小さく設定されている。
8とのなす角度(平均値)θは、45°以上に設定する
ことが好ましい。
14と第2の周方向主溝16との間の陸部26におい
て、第1の周方向主溝14と副溝24との間をリブ状部
分26A、副溝24と第2の周方向主溝16との間をブ
ロック状部分26Bと呼ぶことにする。
は、トレッド片側接地幅1/2W0の5〜30%の範囲
内であることが好ましい。
端部と、第1の周方向主溝14とは、第1の周方向主溝
14よりも溝幅の狭い細溝28で連結されている。
0mmの範囲内が好ましく、溝深さが横断主溝18の3
0〜100%の範囲内が好ましい。
は、第1の周方向主溝14よりも溝幅が狭い補助溝30
がタイヤ周方向に複数形成されてブロック列化されてい
る。
一方向に傾斜している。
好ましく、溝深さが第1の周方向主溝14の溝深さの5
0〜100%の範囲内が好ましい。
8と略平行とされたジグザグ状のサイプ32が複数形成
されている。
中央部分において短サイプ34で互いに連結されてい
る。
と略平行とされたジグザグ状のサイプ36が複数形成さ
れている。
6Bのサイプ36とは、傾斜方向が異なるジグザグ状の
サイプ38が複数形成されている。
イプ38の振幅は、ブロック状部分26Bに形成された
サイプ36の振幅よりも小さく設定することが好まし
い。
プ38の振幅は、5mm以下であることが好ましい。
を横断するジグザグ状のサイプ40が、補助溝30と補
助溝30との間に複数形成されている。
向に傾斜している。これら複数のサイプ40は、長手方
向の中央部分において短サイプ42で互いに連結されて
いる。
は、20〜35%の範囲内であることが好ましく、トレ
ッド中央領域12Cのネガティブ率は、トレッド12の
全体のネガティブ率よりも小さく設定することが好まし
い。
ドパターンは、上記のように溝設定を行うことで、図1
に示すように、点対称形状(タイヤ赤道面CL上の点
(図示せず)に対して)となっている。
ッド12の全体のネガティブ率が27%、トレッド中央
領域12Cのネガティブ率が26.7%、第1の周方向
主溝14は、溝幅が6.5mm、溝深さが10mm、第2
の周方向主溝16は、溝幅が5.5mm、溝深さが10m
m、横断主溝18は、幅が、第1の周方向主溝16側の
端部で6mm、接地端12Eで7.5mm、溝深さが10m
m、横断溝18と副溝24とのなす角度θが57度、副
溝24は、幅が2.5mm、溝深さが7.5mm、細溝2
8は、幅が1.0mm、溝深さが7.5mm、補助溝30
は、幅が2.0mm、溝深さが7.5mm、リブ状部分2
6Aの幅(平均)がトレッド片側接地幅1/2Wの15
%、各サイプは、幅が0.5mm、深さが8.0(最深部
で)mmである。 (作用)次に、本実施形態の空気入りタイヤ10の作用
及び効果を説明する。
レッド中央領域12Cに2本の第1の周方向主溝14を
配置し、その両側に各々第2の周方向主溝16を配置し
たので、基本的な排水性能と、雪上での横滑り性能を確
保できる。
の横断主溝18を配置し、ショルダー側にタイヤ幅方向
に延びる複数のサイプ32を備えた複数のショルダーブ
ロック20を配置したので、タイヤ幅方向のラグ溝成分
及びエッジ成分により氷雪上性能が向上する。
付近の、氷上走行時は氷上の擬似水膜を、ウエット路面
走行時は路面上の水膜を除去するので、氷上性能、及び
ウエット性能を向上することが出来る。
されていないので、陸部26の剛性が低くなり過ぎず、
乾燥路面での走行時に悪影響を及ぼすことは無い。
主溝側の端部からタイヤ幅方向外側へ延びているので、
タイヤ幅方向のラグ溝成分が増加することとなり、氷雪
上でのトラクション、及びブレーキ性能に有効となる。
ブ状部分26Aを残しているので、実接地面積を確保で
き、氷上性能に対して有利となる。また、このリブ状部
分26Aに、氷上でのブレーキ性能に有利な振幅の小さ
なサイプ38を形成したので、氷上ブレーキ性能に対し
て更に有利となる。
16との間の陸部26には、互いに傾斜方向の異なるサ
イプ36とサイプ38を形成したので、氷上ブレーキ時
に車両が一方向に流れる虞がない。
周方向に複数形成されてブロック列化され、さらに複数
のサイプ40が形成されているので、雪上でのトラクシ
ョン性能、ブレーキ性能に有利となる。また、雪上、氷
上、ウエット、ドライ全ての路面において、直進安定性
が増し、ハンドルのしっかり感がでる。
細溝28で連結したので、氷上性能が向上するようにリ
ブ状部分26Aの剛性を調整することができる。
0〜35%の範囲内としたので、従来例のタイヤ対比で
実接地面積が増大し、氷上ブレーキ性能、及び氷上トラ
クション性能を向上することができる。
を、トレッド12の全体のネガティブ率よりも小さく設
定したので、トレッド中央領域12Cでの陸部の比率
が、その両側のトレッド側部域12Sでの陸部の比率よ
りも大きくなり、氷上ブレーキ性能に有効となり、かつ
タイヤセンター部の偏摩耗(所謂センター摩耗)の抑制
にも有効となる。
上性能、ウエット性能等への寄与が高い領域であり、こ
こでの摩耗を抑制することにより、氷上性能、雪上性能
及びウエット性能を長期に渡り維持できるようになる。
トレッドパターンは、タイヤ赤道面CL上の点(図示せ
ず)に対して点対称形状となっているので、タイヤ装着
方向が限定されず、タイヤ装着位置の交換(所謂ローテ
ーション)を容易にし、偏摩耗防止に有効となる。
のように幅広とすると、剛性が低下し、逆にフィーリン
グの悪化、偏摩耗、ノイズの悪化等の悪影響が出る虞が
ある。
地幅1/2Wの5%未満になると、リブ状部分26Aが
細過ぎてしまい、氷上性能に効果がなくなる虞がある。
片側接地幅1/2Wの30%を越えると、横断主溝18
が短くなってしまい、雪上性能の確保が困難となる。
45°未満になると、ブロック状部分26Bの角部が鋭
角になり過ぎ、偏摩耗を発生する懸念がある。 (試験例)本発明の効果を確かめるために、従来例の空
気入りタイヤと本発明の適用された実施例の空気入りタ
イヤとを用意し、雪上フィーリング性能、雪上ブレーキ
性能、雪上トラクション性能、氷上フィーリング性能、
氷上ブレーキ性能、及びウエットハイドロプレーニング
性能の比較を行った。
で説明した空気入りタイヤであり、従来例の空気入りタ
イヤは、図3に示すトレッドパターンを有する空気入り
タイヤであり、トレッド全体のネガティブ率が47%で
ある。また、ジグザグ溝100は、溝幅が7.8mm、
溝深さが10.5mm、ストレート溝102は、溝幅が
8.3mm、溝深さが10.5mm、ラグ溝104は、
溝幅が8.5mm、溝深さが10.5mm、サイプ10
8は、幅が0.5mm、深さが8mmである。
R205/65R15である。
る。 ・雪上フィーリング性能:圧雪路面のテストコースにお
ける、制動性、発進性、直進性、コーナリング性の総合
評価(テストドライバーによる)。評価は従来例のフィ
ーリングを100とする指数で表しており、数値が大き
いほど雪上フィーリングが良いことを表している。 ・雪上ブレーキ性能:圧雪上を40km/hからフル制
動したときの制動距離を測定。評価は、従来例の制動距
離の逆数を100とする指数で表しており、数値が大き
いほど雪上ブレーキ性能に優れていることを表してい
る。 ・雪上トラクション性能:圧雪上50mの距離における
発進からの加速タイムを計測。評価は、従来例の加速タ
イムの逆数を100とする指数で表しており、数値が大
きいほど雪上トラクション性能に優れていることを表し
ている。 ・氷上フィーリング性能:氷板路面のテストコースにお
ける、制動性、発進性、直進性、コーナリング性の総合
評価(テストドライバーによる)。評価は従来例のフィ
ーリングを100とする指数で表しており、数値が大き
いほど氷上フィーリングが良いことを表している。 ・氷上ブレーキ性能:圧板上を20km/hからフル制
動したときの制動距離を測定。評価は、従来例の制動距
離の逆数を100とする指数で表しており、数値が大き
いほど氷上ブレーキ性能に優れていることを表してい
る。 ・ウエットハイドロプレーニング性能:水深5mmのウ
エット路面を通過する際のハイドロプレーニング発生限
界速度のフィーリング評価。
タイヤは、従来例の空気入りタイヤに対し、全ての性能
が大幅に向上していることが分かる。
気入りタイヤは上記の構成としたので、氷上性能の更な
る向上と、他性能との両立を図ることができる、という
優れた効果を有する。
構成としたので、氷上ブレーキ時に車両の直進性を保つ
ことができる、という優れた効果を有する。
構成としたので、氷上ブレーキ性能を向上するのに更に
有利となる。
構成としたので、氷上ブレーキ性能を向上するのに更に
有利となる。
構成としたので、雪上でのトラクション性能、ブレーキ
性能に有利となり、また、雪上、氷上、ウエット、ドラ
イ全ての路面において、直進安定性が増し、ハンドルの
しっかり感がでる。
構成としたので、氷上性能、及び雪上性能を確保でき
る、という優れた効果を有する。
構成としたので、ブロック状の陸部分の偏摩耗を抑える
ことができる、という優れた効果を有する。
構成としたので、リブの剛性を調整し、氷上性能を向上
することができる、という優れた効果を有する。
構成としたので、従来例に対して氷上ブレーキ性能、及
び氷上トラクション性能を確実に向上することが出来
る、という優れた効果を有する。
の構成としたので、氷上ブレーキ性能に有効となり、か
つタイヤセンター部の偏摩耗の抑制にも有効となる。
の構成としたので、タイヤ装着方向が限定されず、ロー
テーションを容易にし、偏摩耗防止に有効となる。
レッドの平面図である。
レッドの部分拡大図である。
ある。
Claims (11)
- 【請求項1】 トレッドの接地領域をタイヤ幅方向に3
等分したときの中央の領域である中央領域に配置され、
タイヤ周方向に延びる少なくとも1本の第1の周方向主
溝と、 前記トレッドに配置され、前記第1の周方向主溝のタイ
ヤ幅方向両側に設けられる第2の周方向主溝と、 前記トレッドに配置され、前記接地領域のタイヤ幅方向
両端部から前記第2の周方向主溝を横断して前記第1の
周方向主溝に向って延び、前記第1の周方向主溝に対し
て連結せず、かつタイヤ周方向に対して傾斜する複数の
横断主溝と、 前記横断主溝の前記第1の周方向主溝側の端部に連結さ
れ、前記横断主溝とはタイヤ周方向に対して同方向に傾
斜してタイヤ幅方向外側に向って延び、前記横断主溝よ
りも溝幅が狭く、かつ隣接する前記横断主溝とは連結し
ない副溝と、 を備え、 前記第2の周方向主溝のタイヤ幅方向外側の陸部、及び
前記第1の周方向主溝と前記第2の周方向主溝との間の
陸部には、各々タイヤ幅方向に延びる複数のサイプが形
成されている、ことを特徴とする空気入りタイヤ。 - 【請求項2】 前記第1の周方向主溝と前記副溝との間
に配置されるサイプと、前記副溝と前記第2の周方向主
溝との間に配置されるサイプとは、タイヤ周方向に対す
る傾斜方向が互いに逆方向である、ことを特徴とする請
求項1に記載の空気入りタイヤ。 - 【請求項3】 前記第1の周方向主溝と前記副溝との間
に配置されるサイプ、及び前記副溝と前記第2の周方向
主溝との間に配置されるサイプは、共に振幅を有する波
型のサイプであり、 前記第1の周方向主溝と前記副溝との間に配置されるサ
イプの振幅は、前記副溝と前記第2の周方向主溝との間
に配置されるサイプの振幅よりも小さい、ことを特徴と
する請求項1または請求項2に記載の空気入りタイヤ。 - 【請求項4】 前記第1の周方向主溝と前記副溝との間
に配置されるサイプの振幅は、10mm以下である、こ
とを特徴とする請求項3に記載の空気入りタイヤ。 - 【請求項5】 前記中央領域には前記第1の周方向主溝
が2本形成され、 前記2本の第1の周方向主溝で挟まれた陸部には、タイ
ヤ幅方向に横断し、かつ前記第1の周方向主溝よりも溝
幅が狭い補助溝がタイヤ周方向に複数形成されると共
に、振幅を有してタイヤ幅方向に延びる波型のサイプが
補助溝間に複数形成されている、ことを特徴とする請求
項1乃至請求項4の何れか1項に記載の空気入りタイ
ヤ。 - 【請求項6】 前記第1の周方向主溝と前記副溝との間
の陸部分の平均幅が、トレッド片側接地幅の5〜30%
の範囲内である、ことを特徴とする請求項1乃至請求項
5の何れか1項に記載の空気入りタイヤ。 - 【請求項7】 前記横断主溝と前記副溝とのなす角度が
45°以上である、ことを特徴とする請求項1乃至請求
項6の何れか1項に記載の空気入りタイヤ。 - 【請求項8】 前記横断主溝と前記第1の周方向主溝と
を、幅が3mm以下の細溝で連結した、ことを特徴とす
る請求項1乃至請求項7の何れか1項に記載の空気入り
タイヤ。 - 【請求項9】 トレッド全体のネガティブ率が20〜3
5%の範囲内である、ことを特徴とする請求項1乃至請
求項8の何れか1項に記載の空気入りタイヤ。 - 【請求項10】 前記中央領域のネガティブ率を、トレ
ッド全体のネガティブ率よりも小さく設定した、ことを
特徴とする請求項1乃至請求項9の何れか1項に記載の
空気入りタイヤ。 - 【請求項11】 前記トレッドのパターンが、タイヤ赤
道面上の点に対して点対称である、ことを特徴とする請
求項1乃至請求項10の何れか1項に記載の空気入りタ
イヤ。
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