JP2003253227A - 粘着シート - Google Patents
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Abstract
込むことがなく、また、粘着シートを被着体上に一旦貼
り付けた後に剥がす際に、粘着シートが破断したり、被
着体の表面の一部を伴なって剥がれる等の問題を解消し
ようとするものである。 【解決手段】 粘着シート1の粘着力を、シート状基材
2に積層した粘着剤層の凸部3の面積率を漸増もしくは
漸減することにより、一定方向に向かって変化させ、全
体として貼った状態の維持ができ、剥離を容易にするこ
とができた。漸増もしくは漸減する部分は、好ましくは
シート状基材2の端部もしくはその近傍に設けるとよ
い。
Description
表面の凸部の面積率を変化させることにより、被着体に
貼る際に気泡を抱き込みにくく、しかも、一旦、貼った
後の剥離を容易にした粘着シートに関するものである。
が適用されたものであるので、シート状物を被着体に貼
り付ける際に、その都度、接着剤を適用する手間から解
放される利点があり、様々な用途に使用されている。
均一な粘着剤層が形成されているため、被着体に貼り付
ける際に、注意深く作業を行なわないと、気泡を抱き込
むことがあり、しかも、一旦、貼り付けてしまうと貼り
直しが効かず、粘着シートのみならず、被着体も含めて
損失になる恐れがあった。また、粘着シートと被着体と
の接着力が強すぎると、貼った後に剥がしにくいが、接
着力を一律に弱めすぎると、貼った後に剥がれやすくな
り、好ましくない。粘着シートの用途にもよるが、粘着
シートとしては適度な接着力を有しながらも、剥がす際
には、粘着シートが破断することなく、一度に全部剥が
せることが望まれる。
剤層の表面に一辺が1mm〜10mm、高さが3μm〜
100μmの四角錐台状凸隆部を、0.1mm〜1mm
の間隔をあけて設けた壁紙が提案されている(特開20
01−302999公報)。
間隔を有しているので、気泡が仮に生じても、間隔の部
分を伝わって、外部に逃げる等して分散し、気泡が一応
消失する利点があるものの、一旦、粘着シートを貼り付
けた後には、接着力が上昇してしまい、剥がす際には、
剥がしにくくなる上、壁紙が破断したり、被着体の表面
の一部を伴なって剥がれる等、問題があった。また、接
着力が向上している場合には、端部を剥離して剥がすき
っかけを作ること自体が困難であった。
ては、粘着シートを被着体上に貼る際に気泡を抱き込む
ことがなく、また、粘着シートを被着体上に一旦貼り付
けた後に剥がす際に、粘着シートが破断したり、被着体
の表面の一部を伴なって剥がれる等の問題を解消しよう
とするものである。
層を多数の凸部を有するものとし、かつ、その凸部の面
積率を、一定方向に向かって変化させ、例えば、粘着シ
ートの端部における面積率を小さくすることにより、容
易に剥離することを可能にし、本発明に到達した。
面に多数の凸部を有する粘着剤層が積層されており、前
記凸部の面積率が、前記シート状基材の少なくとも一方
向に向かって漸減する漸減部、もしくは漸増する漸増部
を有することを特徴とする粘着シートに関するものであ
る。第2の発明は、第1の発明において、前記凸部の面
積率が、前記シート状基材の一方の端から他方の端に向
かって漸減する漸減部、もしくは漸増する漸増部を有す
ることを特徴とする粘着シートに関するものである。第
3の発明は、第1または第2の発明において、前記シー
ト状基材の縁部に、前記凸部の面積率が、前記シート状
基材の端部に向かって漸減する漸減部、もしくは漸増す
る漸増部を有することを特徴とする粘着シートに関する
ものである。第4の発明は、第3の発明において、前記
シート状基材の中央部に面積率の高い部分を、また、前
記端部に面積率の低い部分を有し、前記中央部と前記端
部との間に、前記端部に向かって漸減する漸減部を有す
ることを特徴とする粘着シートに関するものである。第
5の発明は、第3の発明において、前記シート状基材の
中央部に面積率の低い部分を、また、前記端部に面積率
の高い部分を有し、前記中央部と前記端部との間に、前
記端部に向かって漸減する漸増部を有することを特徴と
する粘着シートに関するものである。
の粘着シート1は、その粘着剤層の粘着力が粘着シート
1全体にわたって一定であるものではなく、図1(a)
の左上側に示す粘着シート1の長手方向(=左右方向)
の粘着力が、図1(a)の左下側に示すグラフ中の符号
〜を付した線で示されるように変化する変化部を有
するものである。なお、以降も含め、グラフ上の各々の
線の粘着力の値は相対的なものであり、異なる線の粘着
力の絶対値の比較をするものではない。
直線で示すように、向かって左側から向かって右側に位
置が変化するにつれ、粘着力が次第に増加する(=漸増
する)ものであり得る。また、粘着シート1は、の右
下がりの直線で示すように、向かって左側から向かって
右側に位置が変化するにつれ、粘着力が次第に減少する
(=漸減する)ものであり得る。図1におけるもしく
はの線で示すような粘着力の変化を有する粘着シート
は、粘着シート1の長手方向の全域に渡る、粘着力の漸
増する漸増部、もしくは漸減する漸減部を有するもので
ある。
ト1を被着体に貼り、貼った後に、向かって左側から剥
がそうとすると、向かって左側の部分は粘着力が低いの
で、最初の剥離のきっかけを作りやすく、また、剥がし
始めに要する力が小さくて済むので、剥がす際に粘着シ
ートを破断する恐れが少なく、粘着力は向かって右側に
行くほど大きくなり、従って、一様に剥がれやすいもの
ではないため、貼った状態の維持も可能なものである。
ト1を被着体に貼り、貼った後に、向かって左側から剥
がそうとすると、向かって左側の部分は、粘着力が高い
ので、最初の剥離のきっかけを作るには比較的大きな力
を要するものの、一旦、剥がし始めると、粘着力が次第
に低くなるので、剥がしやすい。また、全体的に見れ
ば、一様に剥がれやすいものではないため、貼った状態
の維持も可能である。
には、粘着剤層の組成を粘着剤層の位置に応じて変化さ
せることにより行なうことも考えられるが、品質の安定
した製品を効率的に得ることは困難である。図1(b)
に示すように、粘着剤層を凹凸状に形成した際の表面の
凸部が、単位面積中に占める割合、即ち、面積率を変化
させることにより行なう方法による方が工業上、実現し
やすい。図1(b)は、シート状基材2に施された凹凸
状の粘着剤層の凸部3の配列を示すもので、この例で
は、各々の平面形状が正方形である点状の凸部3が多数
配列し、その面積率が図の上方から下方に向かって、漸
減する、言い換えれば、図の下方から上方に向かって漸
増する様子を示す。点の形状はこのように正方形でなく
てもよい。粘着剤の凸部の面積率が漸減ずれば粘着力が
漸減し、粘着剤層の凸部の面積率が漸減ずれば、粘着力
が漸減するので、上記の粘着力の漸増する漸増部、もし
くは漸減部は、粘着剤層の凸部の面積率の漸増部、もし
くは漸減部により構成することができる。
の線で示すように、向かって左側から向かって右側に
位置が変化するにつれ、先ず、一旦、粘着力が漸増し、
その後、一定値を保ち、最後に、粘着力が漸減するもの
であってもよい。見方を変えれば、この粘着シート1
は、長手方向の両端部に、端部に近づくほど粘着力が漸
減する漸減部を有するものであるとも言える。
ート1は、端部からの剥離のきっかけを、左右のいずれ
の側からも容易につくることができ、端部を除く大部分
の粘着力を高くしておけば、貼った状態の維持もでき
る。なお、以降も含め、本発明における粘着力の変化
は、一方向のみならず、縦方向および横方向の二方向で
あってもよい。また、端部とは、粘着力の変化が一方向
もしくは二方向であるかにかかわらず、シート状基材の
左右の縦方向の帯状の区域に限ることなく、四周に渡る
ものであってもよい。
に対称な線で示すような粘着力の変化(図示せず。)、
即ち、向かって左側から向かって右側に位置が変化する
につれ、先ず、一旦、粘着力が漸減し、その後、一定値
を保ち、最後に、粘着力が漸増するものであってもよ
く、この粘着シート1は、長手方向の両端部に、端部に
近づくほど粘着力が漸増する漸増部を有するものである
とも言える。このような粘着シート1は、端部の粘着力
が高いので、最初の剥離のきっかけを作るには比較的大
きな力を要するが、一旦、剥がし始めると、端部を除く
大部分の粘着力が比較的低いので剥がしやすく、しか
も、端部の粘着力が高いので、端部を除く大部分の粘着
力を低くしても、貼った状態の維持ができる。
ように一直線か、大部分が一直線のものではなく、曲線
的なものであってもよい。図2(a)中のの線で示す
ように、粘着シートの左右方向の中心付近(左右方向の
長さLに対し、L/2の付近)の粘着力が最も大きく、
左右に向かうほど漸減する漸減部を有する、上に凸で左
右に対称な曲線状の変化をするものであってもよい。左
右に向かうほど漸減する漸減部としては、図2(a)中
のの線で示すように、粘着シートの左右方向の中心付
近(L/2の付近)の粘着力が最も大きく、左右に向か
うほど直線的に漸減する漸減部を有するような変化をす
るものであってもよい。なお、粘着シート1は、図2
(a)中のもしくはの線に対し、上下方向に対称な
線で示すような粘着力の変化(図示せず。)をするもの
であってもよく、この場合、粘着シート1は、長手方向
の両端部に、端部に近づくほど粘着力が漸増する漸増部
を有するものであるとも言える。
増部もしくは粘着力の漸減部は、粘着シートの全域に渡
って有するもの、粘着シートの端部に有するもの、およ
び粘着シートのいずれかの方向に二分割した各部分に粘
着力の変化が対象になるように有するもの以外に、粘着
シート1の端部に近い部分に有している場合もある。図
2(b)中の線で示すように、粘着シート1の粘着力
は、向かって左側から向かって右側に位置が変化するに
つれ、最初の少しは比較的低い値(A)で一定であり、
その後、漸増してある値(B)に達した後は、その値
(B)をしばらく保ち、その後、漸減して、最初の値
(A)に戻り、最後の少しの部分では、一定値(A)を
保つような変化をするようなものであってもよい。即
ち、この粘着シート1は、長手方向の中央部の粘着力が
高い部分を有し、両端部に、それよりは面積率の低い部
分を有し、中央部と両端部との間には、端部に向かって
連続的に面積率が変化する漸減部を有するものである。
粘着シート1は、図1(a)中の線で示す粘着力を有
する粘着シート1の粘着力と似ており、ただし、端部の
粘着力が一定である。このような粘着力の変化を有する
粘着シートの端部の粘着力を、用途に合せて、通常の使
用状態では剥離しにくいが剥離が困難ではない粘着力と
しておき、端部の粘着力が一定な部分を剥離すると、徐
々に粘着力が上昇するので、端部をすぎたところで、粘
着シートが急に破断することを防止でき、しかも、中央
部分では粘着力を高くすることができるので、端部を除
く大部分の粘着力を高くしておけば、貼った状態の維持
もできる。
に対称な線で示すような粘着力の変化(図示せず。)を
するものでもあり得る。この場合は、端部の粘着力を用
途に合せて、高く設定しておき、通常の使用状態ではほ
とんど剥離しない粘着力としておけば、最初の剥離のき
っかけを作るには比較的大きな力を要するが、一旦、剥
がし始めると、端部を除く大部分の粘着力を比較的低く
設定できるので剥がしやすい。また、端部の粘着力が高
いので、端部を除く大部分の粘着力を低くしても、貼っ
た状態の維持ができる。
周囲に粘着力の一定な部分を作る場合、粘着シートの端
部もしくは周囲を除く部分の粘着力は、どのようなも
の、どのような変化をするものであってもよい。また、
周囲もしくは端部の粘着力は、端部もしくは周囲を除く
部分の粘着力とくらべ、大きくても小さくてもよいし、
端部もしくは周囲を除く部分の粘着力のうちの最大値と
最小値の間の値であってもよい。
粘着シートは、図1(b)を引用して説明したように、
粘着剤層の凸部3で構成する漸増部、もしくは漸減部、
および必要に応じ、凸部の面積率の一定な部分を形成す
ることにより、実現することができるが、具体的には、
種々の様式で行なうことができる。
離性のシート(通常、「セパ紙」と呼ばれる。)に粘着
剤層を塗布積層し、シート状基材とラミネートすること
により製造するので、このときに使用するセパ紙とし
て、剥離性面に凹凸を形成し、具体的には、所望の粘着
剤層の凸部からなる漸増部もしくは漸減部、または凸部
の面積率の一定な部分を与えるよう、逆形形状の凹部を
形成したものを使用すれば、セパ紙を剥離すると、所望
の凸部3を有する粘着剤層が露出する。この場合、図3
(a)に示すように、互いに独立した凸部3aのみが配
列した粘着剤層4aであっても、図3(b)に示すよう
に、一様な粘着剤4bの表面部分に凸部3bを有するも
のであっても、いずれでもよい。
示すように、シート状基材2上の撥液性パターン部5a
の存在により、塗布された粘着剤組成物がはじかれるこ
とにより開孔部となったことにより形成された凸部3c
を有するものであってもよく、あるいは、図4(b)に
示すように、撥液性パターン部5aと、塗布された粘着
剤組成物との関係によっては、撥液性パターン部5a上
の粘着剤組成物が完全にはじかれず、凹部となったこと
により形成された凸部3cを有するものであってもよ
い。
部を形成するための型板、もしくは型ローラを製造する
のに長時間を要するが、後者の撥液性パターン部5aを
利用して凸部を形成する方法によれば、撥液性パターン
部5aを形成する際の印刷版を準備することにより、漸
増部もしくは漸減部の大きさ、変化のしかた等を自由に
制御して製造し得るので、工業的な利点が大きい。撥液
性パターン部5aを利用して行なう粘着シート1の製造
方法、および製造方法を問わず、シート状基材等の使用
素材は、次の通りである。
状基材2としては、被着体とは別個に準備されるもので
あって、接着剤や粘着剤を適用して被着体上に貼り付け
る必要のあるシート状のものであれば、どのようなもの
でも用いることができる。シート状基材2は、工業的に
は、ロールの形状で供給でき、取り扱えるものであるこ
とが好ましく、一般的なものであれば、紙、プラスチッ
クシート、もしくは金属箔等のシートである。この他に
も、不織布、布、その他の繊維質シート、もしくは木材
を薄くスライスした単板等のシートを使用することがで
きる。上記のうちプラスチックシートは、無色透明、有
色透明、もしくは不透明のいずれでもあり得る。これら
各種のシートは、単独で用いても、または、任意に組み
合わせて互いに貼り合せた複合シートとして用いてもよ
く、一部または全部が塗装や樹脂含浸等による強化を施
されたものであってもよい。シート状基材2の厚みは、
素材や用途によっても異なるが、5μm〜500μm程
度であり、より好ましくは、20〜300μm程度であ
る。また、フレキシブルさが要求されない場合、上限は
さらに厚くすることができ、数mm、例えば、5mm程
度以下である。
ために使用され、被着体の外観を決めるものであるの
で、被着体の用途によっては、美観を求められることも
ある。このような場合には、シート状基材2としては、
必要に応じ、色彩、模様、もしくは凹凸等を施したもの
を使用することが好ましい。
物理的もしくは化学的等の性質を決定し得るものである
ので、被着体の用途に合わせた、必要な性質を備えたも
のであることが好ましい場合がある。そのような性質と
しては、身近なところでは、耐擦傷性、汚染防止性、防
曇性、断熱性、反射防止性、帯電防止性、もしくは電磁
波遮蔽性等の諸性質、また、磁性、蛍光発光性、吸放湿
性、赤外線もしくは紫外線の反射性もしくは吸収性、抗
菌性、もしくは防黴性等の諸性質であってもよい。これ
らの性質を付与するには、シート状基材2として、それ
らの性質を備える素材を選定するか、それらの性質を有
する物質を練り込んだ樹脂層をコーティング等により積
層する等の方法によって行なえばよい。
ン層5aを積層し形成する。シート状基材2上への撥液
性パターン層5aの積層は、塗液をはじく性質を有する
組成物を用いたパターン付与により、撥液性パターン部
5aと非撥液性パターン部5bとを区画することにより
行なう。撥液性パターン部5aの無い部分が非撥液性パ
ターン部5bであるので、実際には、撥液性パターン部
5aを、公知のパターン付与の方法によって行なえばよ
い。
はじく性質を有する組成物は、基本的には、塗液をはじ
く性質を有する物質、およびそれらを溶解もしくは分散
させるためのマトリックス樹脂からなるものである。塗
液をはじく性質を有する物質としては、具体的には、シ
リコーンのオリゴマーもしくはポリマー(シリコーン樹
脂)、フッ素含有モノマーを出発原料とするオリゴマー
もしくはポリマー(フッ素系樹脂)、またはワックス等
を挙げることができる。これらの塗液をはじく性質を有
する物質は、単独で用いることも可能だが、通常は、こ
れらの物質を分散もしくは溶解させ得るマトリックス樹
脂と共に用いて組成物とする。撥液性パターン部3aを
形成する際には、さらに溶剤もしくは希釈剤と共に混練
してインキ組成物を調製することが多い。
aを形成するには、公知の印刷法を利用するとよい。イ
ンキジェット法も印刷法の範ちゅうに含める。また、乾
式もしくは湿式のトナーを用いた電子写真法も、印刷法
に準じたものとして利用することができる。これら以外
の方法としては、(1)上記の組成物を用いて、シート
状基材2を形成するか、もしくはシート状基材2上に組
成物の層を形成しておき、レーザーアブレーションによ
りレーザー照射部分を粗面化させることにより、非撥液
性パターン部5bを形成することにより、レーザー非照
射部分からなる撥液性パターン部5aを形成する方法、
あるいは、(2)電離放射線硬化性樹脂組成物の層でシ
ート状基材2を形成するか、もしくは別のシート状基材
2上に層を形成しておき、電離放射線照射により照射部
分を架橋硬化させることにより、撥液性パターン部5a
を形成する方法を採ることもできる。
撥液性パターン層5を形成する部分の面積の10%〜9
0%程度を占めるものであることが好ましく、10%未
満では、撥液性パターン部5a上に生じる凹部の占める
面積が少なすぎ、粘着シート1を被着体上に貼ったとき
に、抱き込まれた気泡が凹部を伝わって移動しにくく、
抱き込まれた気泡が外に出るか、もしくは、凹部に分散
して、粘着シート1上から見て、目立たなくなる効果が
不十分である。また、90%を超えると、凹部の占める
割合が過剰であり、粘着シート1と被着体との十分な接
着力を得にくくなる。
を形成する部分における撥液性パターン層5の面積率を
上記のように10%〜90%程度の範囲で変えることに
より、粘着剤層を構成する粘着剤組成物の組成を変更す
ることなく、粘着力を制御することができる。
および非撥液性パターン部5bとからなる撥液性パター
ン層5を積層した後、撥液性パターン層5上に、液状の
粘着剤組成物を塗布し、粘着剤層4を形成する。
クリル酸もしくはアクリル酸エステルを出発原料とする
アクリル系、またはシリコーン樹脂系のもの等の公知の
ものを用い、塗布および塗布後に、撥液性パターン部5
a上での粘着剤層4の流動が起きやすい粘度となるよう
調製したものを用いるとよい。粘着剤組成物の塗布を行
なうには、公知の塗布方法である、ロールコーティン
グ、もしくはナイフコーティング等を利用する。粘着剤
層4の厚みは塗布後、乾燥を経た段階で、10μm〜1
00μmであることが好ましく、10μm未満では、粘
着シート1を被着体に貼ったときの接着力が不十分であ
り、100μmを超えると、接着力の向上が見られな
い。また、撥液性パターン部5aとの兼ね合いにもよる
が、粘着剤層4が有すべき十分な深さの凹部が生じな
い。
パターン部5a上ではじかれ、撥液性パターン部5a上
を中心に、粘着剤層4を左右方向に移動を起こさせる力
が働いて、撥液性パターン部5a上の粘着剤層4が排除
され、図4(a)に示すように、撥液性パターン部5a
上の粘着剤層4が無くなった開孔部からなる凹部が生
じ、凸部3cが生じる。このとき、粘着剤層4を左右方
向に移動を起こさせる力が弱いか、もしくは粘着剤層4
の厚みが厚いと、開孔部が形成されず、代りに、図4
(b)に示すように、粘着剤層4が薄くなった凹部が生
じ、凸部3cが生じる。
る凹部の場合には、粘着剤層4の厚みと等しい。また、
周囲にくらべ粘着剤4が薄くなったことによる凹部が生
じる場合には、凹部の深さは、粘着剤層4の厚みの80
%以上であることが好ましく、ただし、粘着剤層4の厚
みが小さくなった場合には、凹部の深さは10μm以上
であることが好ましい。
は粘着剤層4の厚みの薄い部分であるかは、撥液性パタ
ーン部5aによる粘着剤層の移動を起こさせる力の大
小、粘着剤層の厚み、および粘着剤組成物の粘度もしく
は流動性によって決まる。ただし、粘着剤層4の厚み
は、粘着シート1が接着力を通常に発揮するためには、
数10μm以上必要であるので、粘着剤層4の厚み以外
の要素、特に、撥液性パターン部5aの粘着剤層の移動
をおこさせる力の大小の調節、より具体的には、塗液を
はじく性質を有する物質の適用量を増減させることによ
り決めることが好ましい。
2の撥液性パターン層5および粘着剤層4を積層してあ
る側とは反対側を剥離性として、粘着シート自身をロー
ル状に巻き上げることもできるが、適当なサイズで断裁
して使用したり、分離したシートを一枚ずつ保管する場
合、粘着シート1の凹部が生じた粘着剤層4上に剥離性
シートを積層しておくことが好ましく、積層により、粘
着剤層の劣化が防止され、また、粘着剤層が不用意に他
の物に触れて接着することを防止する保護効果が生じ
る。剥離性面に凹凸を形成したセパ紙(=剥離性シー
ト)を用いる場合には、粘着シート1を製造した時点
で、剥離性シートが積層されている。いずれにせよ、剥
離性シートとしては、例えば、プラスチックフィルムも
しくは紙等の適宜な基材の表面にシリコーン樹脂等を主
体とする剥離性層を積層したもの、もしくはポリエチレ
ンフィルム等のポリオレフィン樹脂フィルムやポリエチ
レンテレフタレート樹脂フィルム等のフィルムを用いる
ことができる。
着剤層の凸部の面積率の漸減部、もしくは漸増部を有し
ているので、被着体上に貼る際に気泡を抱き込むことが
なく、しかも、一旦貼った後の剥離が容易で確実に行な
える粘着シートを提供することができる。請求項3の発
明によれば、請求項1または請求項2の発明の効果に加
え、被着体上に貼った状態を保ちやすく、しかも、粘着
力が一定な粘着シートにくらべて剥離が容易で確実に行
なえる粘着シートを提供することができる。請求項4の
発明によれば、請求項3の発明の効果に加え、通常の使
用状態では端部が剥がれないが、剥離が可能な粘着力と
しておくことができ、剥離の際に、端部をすぎたところ
で、粘着シートが破断することを防止でき、端部および
漸減部を除く大部分の粘着力が高いので、貼った状態の
維持が可能な粘着シートを提供することができる。請求
項5の発明によれば、請求項3の発明の効果に加え、端
部の最初の剥離のきっかけを作るには比較的大きな力を
要し、一旦剥がし始めると、粘着力が低下して粘着力の
低い大部分においては剥がしやすく、しかも、端部の粘
着力が高いので、貼った状態の維持が可能な粘着シート
を提供することができる。
す図である。
る。
断面図である。
Claims (5)
- 【請求項1】 シート状基材の表面に、表面に多数の凸
部を有する粘着剤層が積層されており、前記凸部の面積
率が、前記シート状基材の少なくとも一方向に向かって
漸減する漸減部、もしくは漸増する漸増部を有すること
を特徴とする粘着シート。 - 【請求項2】 前記凸部の面積率が、前記シート状基材
の一方の端から他方の端に向かって漸減する漸減部、も
しくは漸増する漸増部を有することを特徴とする請求項
1記載の粘着シート。 - 【請求項3】 前記シート状基材の縁部に、前記凸部の
面積率が、前記シート状基材の端部に向かって漸減する
漸減部、もしくは漸増する漸増部を有することを特徴と
する請求項1または請求項2記載の粘着シート。 - 【請求項4】 前記シート状基材の中央部に面積率の高
い部分を、また、前記端部に面積率の低い部分を有し、
前記中央部と前記端部との間に、前記端部に向かって漸
減する漸減部を有することを特徴とする請求項3記載の
粘着シート。 - 【請求項5】 前記シート状基材の中央部に面積率の低
い部分を、また、前記端部に面積率の高い部分を有し、
前記中央部と前記端部との間に、前記端部に向かって漸
減する漸増部を有することを特徴とする請求項3記載の
粘着シート。
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---|---|---|---|
JP2002052538A JP2003253227A (ja) | 2002-02-28 | 2002-02-28 | 粘着シート |
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Family Applications (1)
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Cited By (4)
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---|---|---|---|---|
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-
2002
- 2002-02-28 JP JP2002052538A patent/JP2003253227A/ja active Pending
Cited By (5)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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WO2007032517A1 (en) * | 2005-09-14 | 2007-03-22 | Ebara Corporation | Polishing platen and polishing apparatus |
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JP2009119664A (ja) * | 2007-11-13 | 2009-06-04 | Kokuyo Co Ltd | 接着シート及びその積層体 |
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