JP2003110258A - 回路基板の反り防止構造及び反り防止方法 - Google Patents
回路基板の反り防止構造及び反り防止方法Info
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Abstract
板から剥離することを防止する。 【解決手段】 パーソナルコンピュータのシャーシ20
に固定され、かつ、回路基板3の裏面に当接して回路基
板3を支持し、回路基板3に加わる負荷による回路基板
3の反りを防止する補強ブラケット1を備え、補強ブラ
ケット1は、シャーシ20に当接する基部1aと、基部
1aの上部に配置され回路基板3の裏面に当接する支持
部1bと、基部1aと支持部1bとを連結している傾斜
部1cとから構成され、シャーシ20は、補強ブラケッ
ト1の基部1aを保持する隆起部2a,フック2bを備
える。
Description
防止構造及び反り防止方法に係り、さらに詳しくは、回
路基板の反りにより電子部品が回路基板から剥がれない
ように防止する回路基板の反り防止構造及び反り防止方
法に関する。
は、電子部品の端子足が貫通し、電子部品とは反対側で
ハンダで固定していた。しかし、最近、電子部品の多端
子化が進み、多ピンの表面実装型パッケージを使用する
場合が多くなり、パッケージの4方向全ての側面から外
部端子が出ているクワッドフラットパッケージ(QF
P)や、その底面に球状のハンダボールを格子状に並
べ、前記ハンダボールを外部端子として前記回路基板に
固定されているボールグリッドアレイ(BGA)パッケ
ージ等で電子部品を回路基板に固定する方法が多くなっ
てきている。
ールを格子状に並べ、外部端子としたパッケージであ
り、QFPに比べ、外部端子がパッケージ裏面全体に配
置可能のため、多数のピンを用いる多ピンLSIに適
し、パッケージの多ピン化,小型化,軽量化,低実装コ
スト化を実現する。従って、BGAパッケージは、使用
量が特に急速に増加している。このBGAパッケージの
主な用途は、論理LSI,拘束SRAM等、チップの接
続方式や基板等により様々に分類される。
BGAパッケージを用いて基板上に電子部品を実装した
場合の従来例について説明する。図8は、BGAパッケ
ージを基板上に実装する際に負荷が加わっていないとき
の状態を示す全体断面図(a)及び拡大断面図(b)で
ある。この従来例は、同図に示すように、基板3上にB
GAパッケージ10が実装され、BGAパッケージ10
は、基板3との間にリード線10aを半田10bによっ
て接合されている。ここで、同図に示すように、基板3
上に実装されたBGAパッケージ10に負荷が加わって
いない場合には、基板3は、反ってはおらず、BGAパ
ッケージ10のリード線10aも半田10bによって基
板3に接合され、剥離していない。
Aパッケージ10に負荷が加わった場合、図9に示すよ
うに、基板3が反ってしまい、BGAパッケージ10の
リード線10aも、半田10bと共に基板3から剥離し
てしまう。これは、BGAパッケージを初めとして上述
した表面実装型パッケージは、上述したように、電子部
品と回路基板との固定がハンダのみであるので強度的に
弱い。また、最近は、環境問題から鉛を使わないハンダ
を使用することがある。鉛フリーハンダは、通常のハン
ダに比べて粘性が弱いという欠点がある。従って、鉛フ
リーハンダでソケット状の電子部品をBGAパッケージ
で回路基板に固定し、ソケットに重量のあるチップを差
し込もうとしたときに、回路基板が反り、ソケットと回
路基板が剥離してしまう可能性が極めて高くなってしま
う。
対側に筐体を盛り上げたりして、ソケットを押し当ても
回路基板が反らないようにする従来例も提案されてい
る。
た筐体を盛り上げる従来例は、生産時に筐体を盛り上げ
る方法であり、実際には、筐体の盛り上げ部と回路基板
の電子部品との位置が一致せず、回路基板と電子部品と
がぶつかり合ったり、基板との間に空間ができたりして
うまく接合されないという問題があった。
たもので、回路基板の反りにより電子部品が回路基板か
ら隔離しないように、確実に回路基板の反りを防止する
回路基板の反り防止構造及び反り防止方法を提供するこ
とを目的としている。
に、請求項1記載の発明は、パーソナルコンピュータ内
部に配置された電子部品をその表面に実装している回路
基板の反りを防止する回路基板の反り防止構造に係り、
上記パーソナルコンピュータのシャーシに当接され、か
つ、上記回路基板の裏面に当接して上記回路基板を支持
し、上記電子部品から上記回路基板に加わる負荷による
上記回路基板の反りを防止する補強ブラケットを備えて
なることを特徴としている。
載の回路基板の反り防止構造に係り、上記補強ブラケッ
トの材質は、金属又は硬質プラスチックであること特徴
としている。
は2記載の回路基板の反り防止構造に係り、上記補強ブ
ラケットは、上記パーソナルコンピュータの上記シャー
シに当接する基部と、上記基部の上部に配置され上記回
路基板の裏面に当接する支持部と、上記基部と上記支持
部とを連結している傾斜部とから構成されていることを
特徴としている。
載の回路基板の反り防止構造に係り、上記基部,上記支
持部,上記傾斜部は、一枚の平板を折り曲げて形成され
ていることを特徴としている。
は4記載の回路基板の反り防止構造に係り、上記シャー
シは、上記基部の両端部を抑止するために上記基部の両
端部から上記基部の中央に向かって設けられているフッ
クを備えてなることを特徴としている。
至5のいずれか1に記載の回路基板の反り防止構造に係
り、上記シャーシは、上記基部の中央部を下から抑止す
るために上記基部の底面まで盛り上がって上記基部の底
面に当接する隆起部を備えてなることを特徴としてい
る。
至6のいずれか1に記載の回路基板の反り防止構造に係
り、上記補強ブラケットと上記回路基板との間に配置さ
れた絶縁シートを備えてなることを特徴としている。
至7のいずれか1に記載の回路基板の反り防止構造に係
り、上記補強ブラケットと上記回路基板との間に配置さ
れた弾性体を備えてなることを特徴としている。
至8のいずれか1に記載の回路基板の反り防止構造に係
り、上記電子部品は、表面実装型パッケージを用いて上
記回路基板に実装されていることを特徴としている。
記載の回路基板の反り防止構造に係り、上記表面実装型
パッケージは、上記電子部品を着脱可能にするソケット
型の表面実装型パッケージであることを特徴としてい
る。
0記載の回路基板の反り防止構造に係り、上記表面実装
型パッケージは、その底面に球状のハンダボールを格子
状に並べ、上記ハンダボールを外部端子として上記回路
基板に固定されているボールグリッドアレイパッケージ
であることを特徴とする。
0記載の回路基板の反り防止構造に係り、上記表面実装
型パッケージは、パッケージの4方向全ての側面から外
部端子が出ているクワッドフラットパッケージであるこ
とを特徴としている。
乃至12のいずれか1に記載の回路基板の反り防止構造
に係り、上記電子部品は、CPUであることを特徴とし
ている。
3記載の回路基板の反り防止構造に係り、上記CPUに
は、冷却部材が取り付けられていることを特徴としてい
る。
乃至14のいずれか1に記載の回路基板の反り防止構造
に係り、上記補強ブラケットは、上記回路基板を挟ん
で、上記電子部品の位置に対応する位置に設けられてい
ることを特徴としている。
ルコンピュータ内部に配置された電子部品をその表面に
実装している回路基板の反りを防止する回路基板の反り
防止方法に係り、上記パーソナルコンピュータのシャー
シに当接され、かつ、上記回路基板の裏面に当接して上
記回路基板を支持する補強ブラケットにより、上記電子
部品から上記回路基板に加わる負荷による上記回路基板
の反りを防止することを特徴としている。
6記載の回路基板の反り防止方法に係り、上記補強ブラ
ケットの材質は、金属又は硬質プラスチックであること
を特徴としている。
16又は17記載の回路基板の反り防止方法に係り、上
記補強ブラケットを、上記パーソナルコンピュータの上
記シャーシに当接する基部と、上記基部の上部に配置さ
れ上記回路基板の裏面に当接する支持部と、上記基部と
上記支持部とを連結している傾斜部とから構成すること
を特徴としている。
8記載の回路基板の反り防止方法に係り、上記基部,上
記支持部,上記傾斜部は、一枚の平板を折り曲げて形成
することを特徴としている。
8又は19記載の回路基板の反り防止方法に係り、上記
シャーシに、上記基部の両端部を抑止するために上記基
部の両端部から上記基部の中央に向かうフックを設ける
ことを特徴としている。
8乃至20のいずれか1に記載の回路基板の反り防止方
法に係り、上記シャーシに、上記基部の中央部を下から
抑止するために上記基部の底面まで盛り上がって上記基
部の底面に当接する隆起部を設けることを特徴としてい
る。
6乃至21のいずれか1に記載の回路基板の反り防止方
法に係り、上記補強ブラケットと上記回路基板との間に
絶縁シートを配置することを特徴としている。
6乃至22のいずれか1に記載の回路基板の反り防止方
法に係り、上記補強ブラケットと上記回路基板との間に
弾性体を配置することを特徴としている。
6乃至23のいずれか1に記載の回路基板の反り防止方
法に係り、上記電子部品は、表面実装型パッケージを用
いて上記回路基板に実装することを特徴としている。
4記載の回路基板の反り防止方法に係り、上記表面実装
型パッケージは、上記電子部品を着脱可能にするソケッ
ト型の表面実装型パッケージであることを特徴としてい
る。
5記載の回路基板の反り防止方法に係り、上記表面実装
型パッケージは、その底面に球状のハンダボールを格子
状に並べ、上記ハンダボールを外部端子として上記回路
基板に固定されているボールグリッドアレイパッケージ
であることを特徴としている。
5記載の回路基板の反り防止方法に係り、上記表面実装
型パッケージは、パッケージの4方向全ての側面から外
部端子が出ているクワッドフラットパッケージであるこ
とを特徴としている。
6乃至27のいずれか1に記載の回路基板の反り防止方
法に係り、上記電子部品は、CPUであることを特徴と
している。
8記載の回路基板の反り防止方法に係り、上記CPUに
は、冷却部材が取り付けられていることを特徴としてい
る。
6乃至29のいずれか1に記載の回路基板の反り防止方
法に係り、上記補強ブラケットを、上記回路基板を挟ん
で、上記電子部品の位置に対応する位置に設けることを
特徴としている。
実施の形態について詳細に説明する。説明は実施例を用
いて具体的に説明する。まず、図1乃至図3を参照し
て、QFP(クワッドフラットパッケージ)を用いた例
について説明する。 ◇第1実施例 まず、図1を参照して、この発明の第1実施例について
説明する。図1は、この発明の第1実施例である回路基
板の反り防止構造を示す断面図である。 この例の反り
防止構造は、同図に示すように、パーソナルコンピュー
タ内部のQFPパッケージ4の下部に配置され、基板3
の下部に当接する補強ブラケット1を備える。QFPパ
ッケージ4の上部には、CPUを冷却するCPUファン
5と、CPUファン5の直下に配置され、同じくCPU
4を冷却するためのヒートシンク6と、ヒートシンク6
を収納して固定するヒートシンク固定フランジ7とを配
置している。補強ブラケット1は、基板3上部から負荷
が加わって基板3が変形することを防止し、かつ、基板
3上に配置されている電子部品が基板3から剥離されな
いように構成されている。
成について説明する。補強ブラケット1は、同図に示す
ように、パーソナルコンピュータのシャーシ2上に固定
される基部1aと、基板3に当接して基板3を支持する
支持部1bと、基部1aと支持部1bとを連結する傾斜
部1cとから構成されている。補強ブラケットは、一枚
の平板よりなり、平板を折り曲げて、基部1a,支持部
1b,傾斜部1cが形成されている。また、補強ブラケ
ット1の材質は、基板3に直接当接するので、モールド
された硬質プラスチックを用いている。
ット1を用いることにより、電子部品から基板2へ負荷
が加わった場合でも、基板2の反りを確実に防止でき
る。
説明する。図2は、この発明の第2実施例である回路基
板の反り防止構造を示す断面図である。この例の反り防
止構造は、同図に示すように、前述した第1実施例で
は、シャーシ2が凹凸のない平板のままであるのに対し
て、この例では、補強ブラケット1を固定するために、
シャーシ2に隆起部2a及びフック2bを設けている点
が異なる。すなわち、QFPパッケージ4の上部には、
CPUを冷却するためのCPUファン5と、CPUファ
ン5の直下に配置され、同じくCPUを冷却するための
ヒートシンク6と、ヒートシンク6を収納して固定する
ヒートシンク固定フランジ7とを配置し、補強ブラケッ
ト1は、基板3上部から基板3に負荷が加わっても基板
3が変形することを防止し、かつ、基板3上に配置され
ている電子部品が基板3から剥離されないように構成さ
れている。
成について説明する。補強ブラケット1は、同図に示す
ように、パーソナルコンピュータのシャーシ20上に固
定される基部1aと、基板3に当接して基板3を支持す
る支持部1bと、基部1aと支持部1bとを連結する傾
斜部1cとから構成されている。補強ブラケット1は、
一枚の平板よりなり、平板を折り曲げて、基部1a,支
持部1b,傾斜部1cが形成されている。また、補強ブ
ラケットの材質は、基板3に直接当接するので、モール
ドされたモールドされた硬質プラスチックを用いてい
る。
ブラケット1の両端を保持する一対のフック2bと、一
対のフック2bの間に隆起して設けられ、補強ブラケッ
ト1の基部1aに下から当接する隆起部2aとを有して
いる。フック2bは、シャーシ20の本体から直立し、
補強ブラケット1の基部1aの両端部を包むようにL字
形に曲げて形成され、補強ブラケット1の基部1aを上
から抑止している。隆起部2aは、補強ブラケット1の
基部1aを下から抑止するもので、フック2bとの間に
基部1aの厚さに相当する高さまで隆起されている。
ット1,シャーシ20を用いることにより、電子部品か
ら基板2へ負荷が加わった場合でも、基板2の反りを確
実に防止できる。
の発明の第3実施例について説明する。図3は、この発
明の第3実施例である回路基板の反り防止構造を示す断
面図である。この例の反り防止構造は、同図に示すよう
に、前述した第2実施例では、補強ブラケット1が基板
3に直接当接しているのに対して、この実施例では、補
強ブラケット1と基板3との間に絶縁シート9を配置し
ている点が異なる。従って、QFPパッケージ4の上部
には、CPUを冷却するためのCPUファン5と、CP
Uファン5の直下に配置され、同じくCPUを冷却する
ためのヒートシンク6と、ヒートシンク6を収納して固
定するヒートシンク固定フランジ7とを配置し、補強ブ
ラケット1は、基板3上部から基板3に負荷が加わって
も、補強ブラケット1と絶縁シート9とシャーシ20と
を用いて、基板3が変形することを防止し、かつ、基板
3上に配置されている電子部品が基板3から剥離されな
いように構成されている。
成について説明する。補強ブラケット1は、同図に示す
ように、パーソナルコンピュータのシャーシ20上に固
定される基部1aと、基板3に当接して基板3を支持す
る支持部1bと、基部1aと支持部1bとを連結する傾
斜部1cとから構成されている。補強ブラケット1は、
一枚の金属製の平板よりなり、平板を折り曲げて、基部
1a,支持部1b,傾斜部1cが形成されている。ま
た、この例の補強ブラケット1の材質は、基板3との間
に絶縁シート9を配置しているので、金属製を用いてい
る。
ブラケット1と基板3との間に配置され、補強ブラケッ
ト1と基板3とを絶縁している。
ブラケット1の両端を保持する一対のフック2bと、一
対のフック2bの間に隆起して設けられ、補強ブラケッ
ト1の基部1aに下から当接する隆起部2aとを有して
いる。フック2bは、シャーシ20の本体から直立し、
補強ブラケット1の基部1aの両端部を包むようにL字
形に曲げて形成され、補強ブラケット1の基部1aを上
から抑止している。隆起部2aは、補強ブラケット1の
基部1aを下から抑止するもので、フック2bとの間に
基部1aの厚さに相当する高さまで隆起されている。
ット1は、その材質にかかわらず、作製することが出
来、かつ、この例の補強ブラケット1,シャーシ20,
絶縁シート9を用いることにより、電子部品から基板2
へ負荷が加わった場合でも、基板2の反りを確実に防止
できる。
ッケージを用いた例について説明する。 ◇第4実施例 まず、図4を参照して、この発明の第4
実施例について説明する。図4は、この発明の第1実施
例である回路基板の反り防止構造を示す断面図である。
この例の反り防止構造は、同図に示すように、パーソナ
ルコンピュータ内部のBGAパッケージ10の下部に配
置され、基板3の下部に当接する補強ブラケット1を備
える。BGAパッケージ10の上部には、CPUを冷却
するためのCPUファン5と、CPUファン5の直下に
配置され、同じくCPUを冷却するためのヒートシンク
6と、ヒートシンク6を収納して固定するヒートシンク
固定フランジ7とを配置し、補強ブラケット1は、基板
3上部から基板3に負荷が加わっても、補強ブラケット
1により、基板3が変形することを防止し、かつ、基板
3上に配置されている電子部品が基板3から剥離されな
いように構成されている。
成について説明する。補強ブラケット1は、同図に示す
ように、パーソナルコンピュータのシャーシ2上に固定
される基部1aと、基板3に当接して基板3を支持する
支持部1bと、基部1aと支持部1bとを連結する傾斜
部1cとから構成されている。補強ブラケット1は、一
枚の平板よりなり、平板を折り曲げて、基部1a,支持
部1b,傾斜部1cが形成されている。また、補強ブラ
ケット1の材質は、基板3に直接当接するので、モール
ドされた硬質プラスチックを用いている。
ット1を用いることにより、基板3の反りを確実に防止
できる。
説明する。 図5は、この発明の第5実施例である回路
基板の反り防止構造を示す断面図である。この例の反り
防止構造は、同図に示すように、前述した第4実施例で
は、シャーシ2が凹凸のない平板のままであるのに対し
て、この例では、補強ブラケット1を固定するために、
シャーシ20に隆起部2a及びフック2bを設けている
点が異なる。すなわち、BGAパッケージ10の上部に
は、CPUを冷却するためのCPUファン5と、CPU
ファン5の直下に配置され、同じくCPUを冷却するた
めのヒートシンク6と、ヒートシンク6を収納して固定
するヒートシンク固定フランジ7とを配置し、補強ブラ
ケット1は、基板3上部から基板3に負荷が加わって
も、基板3が変形することを防止し、かつ、基板3上に
配置されている電子部品が基板3から剥離されないよう
に構成されている。
成について説明する。補強ブラケット1は、同図に示す
ように、パーソナルコンピュータのシャーシ20上に固
定される基部1aと、基板3に当接して基板3を支持す
る支持部1bと、基部1aと支持部1bとを連結する傾
斜部1cとから構成されている。補強ブラケットは、一
枚の平板よりなり、平板を折り曲げて、基部1a,支持
部1b,傾斜部1cが形成されている。また、補強ブラ
ケットの材質は、基板3に直接当接するので、モールド
された硬質プラスチックを用いている。
ブラケット1の両端を保持する一対のフック2bと、一
対のフック2bの間に隆起して設けられ、補強ブラケッ
ト1の基部1aに下から当接する隆起部2aとを有して
いる。フック2bは、シャーシ20の本体から直立し、
補強ブラケット1の基部1aの両端部を包むようにL字
形に曲げて形成され、補強ブラケット1の基部1aを上
から抑止している。隆起部2aは、補強ブラケット1の
基部1aを下から抑止するもので、フック2bとの間に
基部1aの厚さに相当する高さまで隆起されている。
ット1,シャーシ2,20を用いることにより、電子部
品から基板2へ負荷が加わった場合でも、基板2の反り
を確実に防止できる。
説明する。図6は、この発明の第6実施例である回路基
板の反り防止構造を示す断面図である。この例の反り防
止構造は、同図に示すように、前述した第5実施例で
は、補強ブラケット1が基板3に直接当接しているのに
対して、この実施例では、補強ブラケット1と基板3と
の間に絶縁シート9を配置している点が異なる。従っ
て、BGAパッケージ10の上部には、CPUを冷却す
るためのCPUファン5と、CPUファン5の直下に配
置され、同じくCPUを冷却するためのヒートシンク6
と、ヒートシンク6を収納して固定するヒートシンク固
定フランジ7とを配置し、補強ブラケット1は、基板3
上部から基板3に負荷が加わっても、補強ブラケット1
と絶縁シート9とシャーシ20とを用いて、基板3が変
形することを防止し、かつ、基板3上に配置されている
電子部品が基板3から剥離されないように構成されてい
る。
る。補強ブラケット1は、同図に示すように、パーソナ
ルコンピュータのシャーシ20上に固定される基部1a
と、基板3に当接して基板3を支持する支持部1bと、
基部1aと支持部1bとを連結する傾斜部1cとから構
成されている。補強ブラケットは、一枚の金属製の平板
よりなり、平板を折り曲げて、基部1a,支持部1b,
傾斜部1cが形成されている。また、この例の補強ブラ
ケット1の材質は、基板3との間に絶縁シートを配置し
ているので、金属製を用いている。
ブラケット1と基板3との間に配置され、補強ブラケッ
ト1と基板3とを絶縁している。
ブラケット1の両端を保持する一対のフック2bと、一
対のフック2bの間に隆起して設けられ、補強ブラケッ
ト1の基部1aに下から当接する隆起部2aとを有して
いる。フック2bは、シャーシ20の本体から直立し、
補強ブラケット1の基部1aの両端部を包むようにL字
形に曲げて形成され、補強ブラケット1の基部1aを上
から抑止している。隆起部2aは、補強ブラケット1の
基部1aを下から抑止するもので、フック2bとの間に
基部1aの厚さに相当する高さまで隆起されている。
ット1は、その材質にかかわらず、作製することがで
き、かつ、この例の補強ブラケット1,シャーシ20,
絶縁シート9を用いることにより、電子部品から基板2
へ負荷が加わった場合でも、基板2の反りを確実に防止
できる。
実施例である回路基板反り防止構造において外部から負
荷が加わったときの状態について説明する。 図7は、
基板付近の構成を示す全体断面図(a)及び拡大断面図
(b)である。この例の回路基板反り防止構造によれ
ば、図7(a)に示すように、上から圧力などによる負
荷が加わっても、基板3は、変形せず、反りもないこと
が分かる。さらに、図7(b)に示すBGAパッケージ
10のリード線10a付近の詳細断面図を参照すると、
基板3が変形していないので、半田10bが基板3から
剥離されず、リード線10a,ハンダ10b共に、正常
な形状を保持している。
詳述してきたが、具体的な構成はこの実施例に限られる
ものではなく、この発明の要旨を逸脱しない範囲の設計
の変更などがあってもこの発明に含まれる。例えば、上
述の実施例においては、補強ブラケット1は、基部1
a,支持部1b,傾斜部1cを有するとしたが、これに
限定されず、単純な直方体の金属より作製することもで
きるし、空洞の金属製の枠体で形成することもできる。
ケット1をシャーシ20に係止するために、シャーシ2
0上にフック2bを設けたり、シャーシ20の上部を補
強ブラケット1の基部1aの高さまで隆起させた隆起部
2aを設けたが、これに限定されず、補強ブラケット1
をネジ止めによってシャーシ20上に固定することもで
きる。
パッケージ10を例に挙げて説明したが、これに限定さ
れず、基板3上に実装されるあらゆる電子部品に適用で
きる。
に上から外力が加わった場合を例に挙げて説明したが、
これに限定されず、自然発生的な反りを防止する際にも
用いることができる。
ケット1の支持部1aの大きさは、特に限定していない
が、あまり大きすぎると他の配線等に干渉してしまうの
で、剥離を防止するハンダの面積とほぼ同じ、すなわち
電子部品の面積とほぼ同じか多少小さい面積にするのが
好ましい。
よれば、電子部品と反対側の回路基板を支持する支持体
を有する補強ブラケットを備えているので、上から負荷
が加わった場合にも支持体によってその力を抑止するの
で、基板の反りを容易に防止できる。また、補強ブラケ
ットと基板との間に絶縁シートを設けることにより、補
強ブラケットの材質が、金属である必要はなく、補強ブ
ラケットの材質を考慮することなく、補強ブラケットを
作製することができる。
止構造の構成を示す断面図である。
構造の構成を示す断面図である。
構造の構成を示す断面図である。
構造の構成を示す断面図である。
止構造の構成を示す断面図である。
構造の構成を示す断面図である。
止構造において負荷が加わったときの状態を示す全体断
面図(a)及び拡大断面図(b)である。
きの状態を示す全体断面図(a)及び拡大断面図(b)
である。
態を示す全体断面図(a)及び拡大断面図(b)であ
る。
Claims (30)
- 【請求項1】 パーソナルコンピュータ内部に配置され
た電子部品をその表面に実装している回路基板の反りを
防止する反り防止構造であって、 前記パーソナルコンピュータのシャーシに当接され、か
つ、前記回路基板の裏面に当接して前記回路基板を支持
し、前記電子部品から前記回路基板に加わる負荷による
前記回路基板の反りを防止する補強ブラケットを備えて
なることを特徴とする回路基板の反り防止構造。 - 【請求項2】 前記補強ブラケットの材質は、金属又は
硬質プラスチックであることを特徴とする請求項1記載
の回路基板の反り防止構造。 - 【請求項3】 前記補強ブラケットは、前記パーソナル
コンピュータの前記シャーシに当接する基部と、前記基
部の上部に配置され前記回路基板の裏面に当接する支持
部と、前記基部と前記支持部とを連結している傾斜部と
から構成されていることを特徴とする請求項1又は2記
載の回路基板の反り防止構造。 - 【請求項4】 前記基部,前記支持部,前記傾斜部は、
一枚の平板を折り曲げて形成されていることを特徴とす
る請求項3記載の回路基板の反り防止構造。 - 【請求項5】 前記シャーシは、前記基部の両端部を抑
止するために前記基部の両端部から前記基部の中央に向
かって設けられているフックを備えてなることを特徴と
する請求項3又は4記載の回路基板の反り防止構造。 - 【請求項6】 前記シャーシは、前記基部の中央部を下
から抑止するために前記基部の底面まで盛り上がって前
記基部の底面に当接する隆起部を備えてなることを特徴
とする請求項3乃至5のいずれか1に記載の回路基板の
反り防止構造。 - 【請求項7】 前記補強ブラケットと前記回路基板との
間に配置された絶縁シートを備えてなることを特徴とす
る請求項1乃至6のいずれか1に記載の回路基板の反り
防止構造。 - 【請求項8】 前記補強ブラケットと前記回路基板との
間に配置された弾性体を備えてなることを特徴とする請
求項1乃至7のいずれか1に記載の回路基板の反り防止
構造。 - 【請求項9】 前記電子部品は、表面実装型パッケージ
を用いて前記回路基板に実装されていることを特徴とす
る請求項1乃至8のいずれか1に記載の回路基板の反り
防止構造。 - 【請求項10】 前記表面実装型パッケージは、前記電
子部品を着脱可能にするソケット型の表面実装型パッケ
ージであることを特徴とする請求項9記載の回路基板の
反り防止構造。 - 【請求項11】 前記表面実装型パッケージは、その底
面に球状のハンダボールを格子状に並べ、前記ハンダボ
ールを外部端子として前記回路基板に固定されているボ
ールグリッドアレイパッケージであることを特徴とする
請求項10記載の回路基板の反り防止構造。 - 【請求項12】 前記表面実装型パッケージは、パッケ
ージの4方向全ての側面から外部端子が出ているクワッ
ドフラットパッケージであることを特徴とする請求項1
0記載の回路基板の反り防止構造。 - 【請求項13】 前記電子部品は、CPUであることを
特徴とする請求項1乃至12のいずれか1に記載の回路
基板の反り防止構造。 - 【請求項14】 前記CPUには、冷却部材が取り付け
られていることを特徴とする請求項13記載の回路基板
の反り防止構造。 - 【請求項15】 前記補強ブラケットは、前記回路基板
を挟んで、前記電子部品の位置に対応する位置に設けら
れていることを特徴とする請求項1乃至14のいずれか
1に記載の回路基板の反り防止構造。 - 【請求項16】 パーソナルコンピュータ内部に配置さ
れた電子部品をその表面に実装している回路基板の反り
を防止する反り防止方法であって、 前記パーソナルコンピュータのシャーシに当接され、か
つ、前記回路基板の裏面に当接して前記回路基板を支持
する補強ブラケットにより、前記電子部品から前記回路
基板に加わる負荷による前記回路基板の反りを防止する
ことを特徴とする回路基板の反り防止方法。 - 【請求項17】 前記補強ブラケットの材質は、金属又
は硬質プラスチックであることを特徴とする請求項16
記載の回路基板の反り防止方法。 - 【請求項18】 前記補強ブラケットを、前記パーソナ
ルコンピュータの前記シャーシに当接する基部と、前記
基部の上部に配置され前記回路基板の裏面に当接する支
持部と、前記基部と前記支持部とを連結している傾斜部
とから構成することを特徴とする請求項16又は17記
載の回路基板の反り防止方法。 - 【請求項19】 前記基部,前記支持部,前記傾斜部
は、一枚の平板を折り曲げて形成することを特徴とする
請求項18記載の回路基板の反り防止方法。 - 【請求項20】 前記シャーシに、前記基部の両端部を
抑止するために前記基部の両端部から前記基部の中央に
向かうフックを設けることを特徴とする請求項18又は
19記載の回路基板の反り防止方法。 - 【請求項21】 前記シャーシに、前記基部の中央部を
下から抑止するために前記基部の底面まで盛り上がって
前記基部の底面に当接する隆起部を設けることを特徴と
する請求項18乃至20のいずれか1に記載の回路基板
の反り防止方法。 - 【請求項22】 前記補強ブラケットと前記回路基板と
の間に絶縁シートを配置することを特徴とする請求項1
6乃至21のいずれか1に記載の回路基板の反り防止方
法。 - 【請求項23】 前記補強ブラケットと前記回路基板と
の間に弾性体を配置することを特徴とする請求項16乃
至22のいずれか1に記載の回路基板の反り防止方法。 - 【請求項24】 前記電子部品は、表面実装型パッケー
ジを用いて前記回路基板に実装することを特徴とする請
求項16乃至23のいずれか1に記載の回路基板の反り
防止方法。 - 【請求項25】 前記表面実装型パッケージは、前記電
子部品を着脱可能にするソケット型の表面実装型パッケ
ージであることを特徴とする請求項24記載の回路基板
の反り防止方法。 - 【請求項26】 前記表面実装型パッケージは、その底
面に球状のハンダボールを格子状に並べ、前記ハンダボ
ールを外部端子として前記回路基板に固定されているボ
ールグリッドアレイパッケージであることを特徴とする
請求項25記載の回路基板の反り防止方法。 - 【請求項27】 前記表面実装型パッケージは、パッケ
ージの4方向全ての側面から外部端子が出ているクワッ
ドフラットパッケージであることを特徴とする請求項2
5記載の回路基板の反り防止方法。 - 【請求項28】 前記電子部品は、CPUであることを
特徴とする請求項16乃至27のいずれか1に記載の回
路基板の反り防止方法。 - 【請求項29】 前記CPUには、冷却部材が取り付け
られていることを特徴とする請求項28記載の回路基板
の反り防止方法。 - 【請求項30】 前記補強ブラケットを、前記回路基板
を挟んで、前記電子部品の位置に対応する位置に設ける
ことを特徴とする請求項16乃至29のいずれか1に記
載の回路基板の反り防止方法。
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