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JP2003188053A - 電気二重層キャパシタ - Google Patents

電気二重層キャパシタ

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Publication number
JP2003188053A
JP2003188053A JP2001386063A JP2001386063A JP2003188053A JP 2003188053 A JP2003188053 A JP 2003188053A JP 2001386063 A JP2001386063 A JP 2001386063A JP 2001386063 A JP2001386063 A JP 2001386063A JP 2003188053 A JP2003188053 A JP 2003188053A
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electric double
layer capacitor
double layer
group
electrolytic solution
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JP2001386063A
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Takeshi Kawasato
健 河里
Kazuya Hiratsuka
和也 平塚
Naoki Yoshida
直樹 吉田
Katsuharu Ikeda
克治 池田
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AGC Inc
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Asahi Glass Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】耐電圧が高く、信頼性に優れた電気二重層キャ
パシタを提供する。 【解決手段】炭素材料を主成分とする一対の分極性電極
と、該分極性電極との界面に電気二重層を形成する電解
液と、を有する電気二重層キャパシタにおいて、前記電
解液として(C(CH)NBF(C
)等の塩を電解質とし、プロピレンカーボーネート
またはスルホラン等の有機溶媒に溶解した溶液を使用す
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、有機溶媒系電解液
を有する電気二重層キャパシタであって、特に電圧が高
く、信頼性に優れる電気二重層キャパシタに関する。
【0002】
【従来の技術】電気二重層キャパシタは、ケースの中
に、1対の分極性電極と、該分極性電極の間にあるセパ
レータと、電解液を収容したものである。
【0003】電解液は、通例、溶媒と電解質とを含む
が、溶媒の種類により水系電解液と、有機溶媒系電解液
に大別される。水系電解液としては、硫酸などの鉱酸、
アルカリ金属塩またはアルカリなどが挙げられる。一
方、有機溶媒系電解液としては、特開昭49−6825
4にはプロピレンカーボネート、γ−ブチロラクトン、
アセトニトリル、ジメチルホルムアミドを使用すること
が、また特開昭62−237715にはスルホラン誘導
体を使用することが、それぞれ提案されている。
【0004】電気二重層キャパシタの静電エネルギーの
点から水系電解液と有機溶媒系電解液を比較すると、静
電エネルギーは耐電圧の2乗に比例するので、水系電解
液の耐電圧0.8Vに対し、有機溶媒系電解液は2.5
〜3.3Vであることから、有機溶媒系電解液の方が有
利である。
【0005】しかし、有機溶媒系電解液には、電解液中
に水分が存在すると電解質や溶媒の加水分解によるキャ
パシタ性能の劣化が起こるという問題がある。例えば、
有機溶媒系電解液を有する電気二重層キャパシタの電解
質のアニオンとしては、電気化学的に安定なBF
PF 、CFSO 、AsF 、N(SO
、ClO 等が知られている。なかでもB
が毒性、安全性に優れ、比較的、耐加水分解性に
優れるため好ましいとされてきた。しかし、BF
も電解液内部の水分量が30ppm以上存在すると加水
分解が起こり、キャパシタの劣化が起こり、容量が低下
したり内部抵抗が上昇する。
【0006】このような劣化対策として、有機溶媒系電
解液や電極等の構成材料から水分を除去することが試み
られているが、活性炭細孔内に捕捉された水分を完全に
除去することは困難であり、また封口部からの水分の浸
入を完全に防ぐことも困難であるため、いまだに充分な
解決が得られていない。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、耐電圧が高
く、キャパシタ性能の劣化が起こりにくく信頼性の高
い、有機溶媒系電解液を有する電気二重層キャパシタの
提供を目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明の電気二重層キャ
パシタ(以下、本キャパシタという)は、一対の分極性
電極と、該分極性電極との界面に電気二重層を形成する
電解液と、を有する電気二重層キャパシタにおいて、前
記電解液が有機溶媒と電解質とを含み、かつ前記電解質
がカチオンと、式1で表されるアニオン(ただし、nは
0〜3の整数、pは0〜4の整数でn+p≦4、mおよ
びkはそれぞれ独立に1〜4の整数、ただしm≠k)と
からなる塩であることを特徴とする電気二重層キャパシ
タを提供する。
【0009】
【化3】
【0010】本キャパシタの電解質のアニオンは、電気
化学的に安定であるBF のフッ素原子をフルオロア
ルキル基に置換したものであり、電気化学的に安定であ
るほか、フルオロアルキル化により脱フッ素化が起こり
にくくなり、耐加水分解性に優れる。
【0011】本発明における、前記アニオンとしては、
BF(CF、BF(CF 、BF(C
、B(CF 、BF(C
、BF(C 、BF(C
、B(C 、BF(C
、BF(C 、BF(C
、B(C 、BF(C
、BF(C 、BF(C
、B(C 、BF(CF
(C、BF(CF(C、B
F(CF)(C 、B(CF(C
、B(CF(C 、B(CF
)(C 、BF (CF)(C
、BF(CF(C、BF(CF
(C 、B(CF(C、B
(CF(C 、B(CF)(C
BF(CF)(C、BF(CF
(C、BF(CF)(C
、B(CF(C、B(CF
(C 、B(CF)(C
BF(C)(C、BF(C
(C、BF(C)(C
、B(C(C、B
(C(C 、B(C)(C
、BF(C)(C、B
F(C(C、BF(C
(C 、B(C(C
B(C(C 、B(C
(C 、BF(C)(C
、BF(C(C、BF
(C)(C 、B(C(C
、B(C(C 、B
(C)(C が挙げられる。
【0012】なかでもBF のフッ素原子4個を全て
同一のフルオロアルキル基で置換したアニオン(以下、
対称構造のアニオンという)に比べ、そうでないアニオ
ン(以下、非対称構造のアニオンという)を有する電解
質は、電解液の有機溶媒に対する溶解性が大きく、高濃
度化することによって高導電性が得られるため好まし
い。また、ホウ素原子と結合するパーフルオロアルキル
基の炭素鎖の長さとしては、なるべく短いほうがよい。
これは、炭素鎖が短いとイオンサイズが小さいため、細
孔径の小さな活性炭内に入り込むことができ、単位体積
当りの電気二重層を形成するイオン量が多くなるためで
ある。
【0013】このような観点からアニオンがBF(C
)、BF(CF) およびBF(CF)
からなる群から選ばれる1種以上であると好ましい。
【0014】本キャパシタにおいて電解質のカチオンが
式2〜7で表されるものであると好ましい。
【0015】
【化4】
【0016】ただし、式2または式3中、R、R
およびRはそれぞれ独立に炭素数1〜3のアルキ
ル基。式2または式3で表されるカチオンとしては、R
=R=R=Rであるカチオン(以下、対称構造
のカチオンという)と、そうではないカチオン(以下、
非対称構造のカチオンという)があり、そのどちらでも
よい。式2または式3で表されるカチオンが非対称構造
のカチオンであると対称構造のカチオンに比べて溶媒に
対する溶解性が大きく、高濃度化することで高導電性が
得られるため好ましい。
【0017】対称構造のカチオンとしては(C
、(C、(C
(C、等が例示される。
【0018】一方、非対称構造のカチオンとしては、具
体的には(C(CH)N、(C
(CH、(C)(CH
(C (CH)N、(C(CH
、(C)(CH、(C
(C)N、(C(C
、(C)(C、(C
(CH)P、(C(CH
、(C)(CHが挙げられる。
なかでも(C(CH)Nまたは(C
)(CHであると溶媒に対する溶解度、電
解液の電気伝導度や電気化学的安定性が高いため好まし
い。
【0019】また、式4〜7で表されるカチオンは、複
素環基をもつものである。ただし、式4〜6中、R
水素原子、フッ素原子、炭素数1〜20の炭化水素基
(水素原子の1つ以上がフッ素原子または水酸基で置換
されていてもよい)であり、R 、R、R、R
それぞれ独立に水素原子、フッ素原子または炭素数1〜
10の炭化水素基(水素原子の1つ以上がフッ素原子ま
たは1価の有機基で置換されていてもよい)である。
【0020】式7中、R10は水素原子、フッ素原子、
炭素数1〜20の炭化水素基(水素原子の1つ以上がフ
ッ素原子または水酸基で置換されていてもよい)であ
り、R 11、R12、R13、R14はそれぞれ独立に
炭素数1〜10の炭化水素基(水素原子の1つ以上がフ
ッ素原子または1価の有機基で置換されていてもよい)
である。また、R11、R12、R13、R14はパー
フルオロアルキル基であってもよいが、その場合は炭素
数1〜6であることが好ましい。
【0021】ここで1価の有機基としてはアミノ基、シ
アノ基、アルデヒド基、−(OA) OR’で表される
基(Aはフッ素原子を含んでもよい炭素数1〜4のアル
キレン基であり、R’はフッ素原子を含んでもよい炭素
数1〜10のアルキル基であり、aは0〜10の整数で
ある)等が挙げられる。
【0022】式4〜6で表される複素環基をもつカチオ
ンのなかでも式4においてR=CHまたはC
、R=H、R=CHまたはC、R
=H、R=Hとしたエチルメチルイミダゾリウムイオ
ンであると溶解度、溶液の電気伝導度および電気化学的
安定性などの点で好ましい。
【0023】本キャパシタにおいて電解質のカチオンが
(C(CH)N、(C)(C
およびエチルメチルイミダゾリウムイオン
からなる群から選ばれる1種以上であると好ましい。
【0024】本発明において用いられる電解質の塩は、
溶媒に溶解したときの溶液が高い電気伝導性を有し、よ
り耐電圧が向上している。そのため本キャパシタは耐電
圧が高い。
【0025】本キャパシタの電解液の有機溶媒として
は、特に限定されないが、例えば、エチレンカーボネー
ト、プロピレンカーボネート、ブチレンカーボネート等
の環状カーボネート類、エチルメチルカーボネート、ジ
メチルカーボネート、ジエチルカーボネート等の鎖状カ
ーボネート類、γ−ブチロラクトン、γ−バレロラクト
ン等のラクトン類、アセトニトリル、グルタロニトリル
等のニトリル類、スルホラン、3−メチルスルホラン等
のスルホラン類、ジメチルホルムアミド、1,2−ジメ
トキシエタン、ニトロメタン、トリメチルホスフェート
等が挙げられる。これらは単独で用いてもよいし、2種
以上の混合溶媒として用いてもよい。なかでもプロピレ
ンカーボネートが最も好ましい。
【0026】本発明において、電解液の電気伝導度を高
めるためには、電解質の濃度は高い方が好ましいが、濃
度が高すぎると粘度が高くて取り扱いにくくなるので、
電解質の濃度は1.0〜2.0mol/Lとするのが好
ましく、1.2〜1.8mol/Lであるとさらに好ま
しい。電解質の濃度が1.0mol/L未満であると内
部抵抗が増大するおそれがあり、一方、2.0mol/
Lを超えると寒冷時に電解質が析出して安定性が低下す
るおそれがある。
【0027】上記の電解質、溶媒からなる有機溶媒系電
解液は、金属不純物および水分が少ないほど好ましく、
通常、水分は10ppm以下のものが好適に使用され
る。
【0028】本発明において、分極性電極としては、通
常、金属製集電体(以下、単に集電体という)の表面に活
性炭等の炭素材料を主成分とする電極層を形成したもの
を使用する。
【0029】なお、本キャパシタは、分極性電極の形態
によりコイン型構造、円筒型構造、角型構造等いずれの
構造でも好適に適用できる。コイン型構造は、一対の電
極間に、セパレ−タを配置し電解液とともにケース内に
収容し金属製封口蓋体および両者を絶縁するガスケット
により密封して形成するものである。
【0030】円筒型構造は、集電体の両面に電極を形成
した帯状の正極電極体と、同じ構成の帯状の負極電極体
とを、帯状のセパレータを挟んで交互に積層し、巻回し
た素子体を円筒型のケースに収容し、電解液を含浸させ
た後、両電極体より引き出された集電リードを、例えば
電気絶縁性の封口蓋体に設けられた電極端子にそれぞれ
接続するとともに、該封口蓋体をケースに嵌合するもの
である。
【0031】角型構造は、矩形の集電体の両側に電極層
が形成された、正極電極体および負極電極体をセパレー
タを介して複数交互に積層して積層素子体とし、角型の
ケースに収容し、電解液を含浸させ、該封口蓋体を角型
ケースに嵌合するものである。
【0032】本キャパシタに使用される電極は、炭素材
料を主成分とすると好ましい。該炭素材料としては比表
面積が500〜3000m/g、さらには700〜3
000m/gであることが好ましく、具体的には活性
炭、カーボンブラック、ポリアセン等が挙げられる。特
に、高導電性のカーボンブラックを導電材として用い、
活性炭と混合して用いることが好ましい。この場合、導
電材としてのカーボンブラックは電極中に5〜20質量
%含まれることが好ましい。5質量%未満では電極の抵
抗の低減効果が少なく、また、通常高導電性カーボンブ
ラックは活性炭ほど電気二重層キャパシタの容量を大き
くできないので、含有量を20質量%以下とすることが
好ましい。
【0033】なお、活性炭としては、やしがら等の天然
植物組織、フェノール等の合成樹脂、石炭、コークス、
ピッチ等の化石燃料由来のものを原料とし、これを賦活
処理して使用できる。活性炭の賦活方法としては、用い
る原料によって異なるが、通常、水蒸気賦活法やKOH
賦活法などのアルカリ賦活法がある。金属不純物の点で
は、合成樹脂を原料とする水蒸気賦活法が最も好適であ
る。
【0034】本発明における電極は、例えば炭素材料と
ポリテトラフルオロエチレンとの混合物を混練した後シ
ート状に成形して得られる。このようにして得られた電
極シートは集電体の両面に熱圧着するか導電性接着剤等
を介して接着することが好ましい。なお、混練する代わ
りに上記結合剤を含む溶媒(水、N−メチル−2−ピロ
リドン等)を混合してスラリとし、これを集電体の両表
面に塗布・乾燥して電極を形成してもよい。電極の厚さ
に制限はないが10μm〜0.5mm程度であると好ま
しい。
【0035】集電体としては電気化学的に耐食性のある
金属であればよく、コイン型構造の場合は金属製封口蓋
体や金属ケースなどのハウジング部材が集電体を兼ねる
ことが多い。円筒型構造や角型構造の場合はアルミニウ
ム、ステンレス鋼、ニッケル、タンタルなどの金属の粗
面化箔、網等が用いられ、なかでもステンレス鋼および
アルミニウムの箔、網等またはそれらの合金が好まし
く、純度99.9%、さらには純度99.99%のアル
ミニウム箔であるとさらに好ましい。金属箔からなる集
電体では、厚さが10μm〜0.5mm程度であると好
ましい。
【0036】電極体には複数の集電リードを形成すると
好ましい。集電リードは、集電体の電極の形成されてい
ない部分に導電性のタブ端子、線、テープ、リボン等を
溶接等によりつけることで形成される。
【0037】本発明においてセパレータは特に限定され
るものではなく、イオンを通過する多孔質セパレータで
あればよく、微孔性ポリエチレンフィルム、微孔性ポリ
プロピレンフィルム、ポリエチレン不織布、ポリプロピ
レン不織布、ポリプロピレン不織布、ガラス繊維混抄不
織布、ガラスマットフィルタ、セルロース紙、クラフト
パルプ、サイザル麻やマニラ麻等が好適に使用できる。
【0038】セパレータの厚さは20〜200μm、さ
らには30〜100μmとするのが好ましい。電解液に
対する吸液性、保液性、内部抵抗の点では、空隙率が高
いほど好ましいが、空隙率が高いほどピンホール等の欠
陥が増大し、自己放電不良に繋がるので、通常50〜9
0%の範囲が好ましく、さらに好ましくは60〜85%
の範囲である。
【0039】
【実施例】以下、本発明を実施例(例1〜例5)および
比較例(例6〜例8)によって詳しく説明する。
【0040】[例1]水蒸気賦活された比表面積200
0m/gのフェノール樹脂系活性炭80質量%、ポリ
テトラフルオロエチレン10質量%およびカーボンブラ
ック10質量%からなる混合物にエタノールを加えて混
練し、シート状に成形後厚さ0.6mmにロール圧延
し、得られた電極シート体を直径12mmの円盤に打ち
抜いた。
【0041】この円盤状の電極を集電体兼ハウジング部
材とするステンレス製ケースの正極側および負極側の内
側に、それぞれ黒鉛系導電性接着剤を用いて接着した。
次にこのステンレス製ケースごと減圧下で加熱処理して
水分等を除き、1.5mol/Lの(C(C
)NBF(CF)を含有しプロピレンカーボネ
ートを溶媒とする電解液を電極中に含浸させ、両電極の
間にポリプロピレン繊維不織布製のセパレータ紙を挟
み、ステンレスケースを絶縁体であるガスケットを介し
てかしめ封口し、直径18.4mm、厚さ2.0mmの
コイン型の電気二重層キャパシタを得た。
【0042】[例2]電解液として1.5mol/Lの
(C(CH)NBF2(CFを含有
しプロピレンカーボネート75体積%とメチルエチルカ
ーボネート25体積%の混合溶媒を溶媒とする電解液を
用いた以外は例1と同様にしてコイン型の電気二重層キ
ャパシタを得た。
【0043】[例3]溶融KOHで賦活された比表面積
2000m/gのフェノール樹脂系活性炭80質量
%、ポリテトラフルオロエチレン10質量%およびカー
ボンブラック10質量%からなる混合物にエタノールを
加えて混練し、さらにロール圧延して厚さ0.1mmの
電極シート体を得た。
【0044】得られた電極シート体を導電性接着剤で表
面をエッチングしたアルミニウム箔の両面に張り付け
た。次に減圧下で加熱処理して水分等を除き、ガラス繊
維セパレータを正負極の電極間に挟み、直径2mmの巻
芯で巻き取り、直径7mm、高さ20mmの円筒型素子
とした。
【0045】これに電解液として1.5mol/Lの
(C)(CHNB(CF を含有しプ
ロピレンカーボネートを溶媒とする電解液を含浸させ
て、ブチルゴムを挿入し、かしめ機にて封口し円筒型の
電気二重層キャパシタを得た。
【0046】[例4]電解液として1.5mol/Lの
式8で与えられるエチルメチルイミダゾリウムトリフル
オロメチルトリフルオロボレートを含有しプロピレンカ
ーボネートを溶媒とする電解液を用いた以外は例3と同
様にして円筒型の電気二重層キャパシタを得た。
【0047】
【化5】
【0048】[例5]レゾール樹脂を窒素雰囲気中65
0℃で焼成し溶融KOH賦活された比表面積2000m
/gの炭素材料80質量%、ポリテトラフルオロエチ
レン10質量%およびカーボンブラック10質量%から
なる混合物にエタノールを加えて混練、ロール圧延して
厚さ0.6mmの電極シート体とし、さらに直径12m
mの円盤に打ち抜いた。
【0049】この円盤状の電極を、集電体兼ハウジング
部材とするステンレス製ケースの正極側および負極側の
内側に、それぞれ黒鉛系導電性接着剤を用いて接着し
た。次にこのステンレス製ケースごと減圧下で加熱処理
して水分等を除き、1.5mol/Lの(C
(CH)NBF(CF)を含有しスルホラン80
体積%とメチルエチルカーボネート20体積%との混合
溶媒を溶媒とする電解液を電極中に含浸させ、両電極の
間にポリプロピレン繊維不織布製のセパレータを挟み、
ステンレスケースを絶縁体であるガスケットを介してか
しめ封口し、直径18.4mm、厚さ2.0mmのコイ
ン型の電気二重層キャパシタを得た。
【0050】[例6]電解液として1.5mol/Lの
(C(CH)NBFを含有しプロピレン
カーボネートを溶媒とする電解液を用いた以外は例1と
同様にしてコイン型の電気二重層キャパシタを得た。
【0051】[例7]電解液として1.5mol/Lの
式8で与えられるエチルメチルイミダゾリウムテトラフ
ルオロボレートを含有しプロピレンカーボネート80体
積%とメチルエチルカーボネート20体積%との混合溶
媒を溶媒とする電解液を用いた以外は例3と同様にして
円筒型の電気二重層キャパシタを得た。
【0052】
【化6】
【0053】[例8]電解液として1.5mol/Lの
(C)(CHNBFを含有しスルホラン
80体積%とメチルエチルカーボネート20体積%との
混合溶媒を溶媒とする電解液を用いた以外は例5と同様
にしてコイン型の電気二重層キャパシタを得た。
【0054】[評価]例1〜8の電気二重層キャパシタ
には表1記載の電圧を印加し、初期静電容量と初期内部
抵抗を測定した。また、70℃で湿度50%の恒温恒湿
槽中に1000時間保持後の静電容量減少率を測定し、
結果をあわせて表1に示す。
【0055】
【表1】
【0056】
【発明の効果】本発明によれば、耐電圧が高く、信頼性
に優れた電気二重層キャパシタを提供できる。
フロントページの続き (72)発明者 池田 克治 神奈川県横浜市神奈川区羽沢町1150番地 旭硝子株式会社内

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】一対の分極性電極と、該分極性電極との界
    面に電気二重層を形成する電解液と、を有する電気二重
    層キャパシタにおいて、前記電解液が有機溶媒と電解質
    とを含み、かつ前記電解質がカチオンと式1で表される
    アニオン(ただし、nは0〜3の整数、pは0〜4の整
    数でn+p≦4、mおよびkはそれぞれ独立に1〜4の
    整数、ただしm≠k)とからなる塩であることを特徴と
    する電気二重層キャパシタ。 【化1】
  2. 【請求項2】カチオンが式2〜7のいずれかで表される
    カチオン(ただし、式2または式3中、R、R、R
    およびRはそれぞれ独立に炭素数1〜3のアルキル
    基。式4〜6中、Rは水素原子、フッ素原子、炭素数
    1〜20の炭化水素基(水素原子の1つ以上がフッ素原
    子または水酸基で置換されていてもよい)であり、
    、R、RおよびRはそれぞれ独立に水素原
    子、フッ素原子または炭素数1〜10の炭化水素基(水
    素原子の1つ以上がフッ素原子または水酸基で置換され
    ていてもよい)。式7中、R10は水素原子、フッ素原
    子、炭素数1〜20の炭化水素基(水素原子の1つ以上
    がフッ素原子または水酸基で置換されていてもよい)で
    あり、R11、R12、R13、R14はそれぞれ独立
    に炭素数1〜10の炭化水素基(水素原子の1つ以上が
    フッ素原子または1価の有機基で置換されていてもよ
    い)。)である請求項1記載の電気二重層キャパシタ。 【化2】
  3. 【請求項3】アニオンがBF(CF)、BF(C
    ) およびBF(CF) からなる群から選ば
    れる1種以上である請求項1または2記載の電気二重層
    キャパシタ。
  4. 【請求項4】カチオンが(C(CH
    、(C)(CHおよびエチルメチ
    ルイミダゾリウムイオンからなる群から選ばれる1種以
    上である請求項1、2または3記載の電気二重層キャパ
    シタ。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
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