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JP2003150132A - 表示装置 - Google Patents

表示装置

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JP2003150132A
JP2003150132A JP2001352018A JP2001352018A JP2003150132A JP 2003150132 A JP2003150132 A JP 2003150132A JP 2001352018 A JP2001352018 A JP 2001352018A JP 2001352018 A JP2001352018 A JP 2001352018A JP 2003150132 A JP2003150132 A JP 2003150132A
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drive circuit
display
display device
signal
scanning
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JP2001352018A
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Takafumi Nakamura
貴文 中村
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Toshiba Corp
Original Assignee
Toshiba Corp
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 消費電力を効果的に低減することが可能なア
クティブマトリクス型の表示装置を提供する。 【解決手段】 マトリクス状に配置された表示画素群1
0と、表示画素群に走査信号線21を介して走査信号を
出力する第1の駆動回路30と、表示画素群に映像信号
線22を介して映像信号を出力する第2の駆動回路40
とを備えたアクティブマトリクス型の表示装置であっ
て、第1及び第2の少なくとも一方の駆動回路は、入力
するクロック信号に基づいて動作する複数の駆動段を有
し、駆動段を少なくとも2以上選択する選択手段33
と、クロック信号を停止させるクロック停止手段50と
を備える。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、表示装置、特に携
帯電話等の移動体機器用の表示装置に関する。
【0002】
【従来の技術】液晶表示装置に代表される平面型表示装
置は、薄型、軽量、低消費電力等の特徴を生かして、携
帯電話をはじめとして多くの移動体機器に搭載されてい
る。携帯電話等の急速な発展につれて、このような表示
装置には高画質化や低消費電力化の要求が高まってきて
いる。現在、高画質化に対しては、単純マトリクス型か
らアクティブマトリクス型の液晶表示装置に移行するこ
とで対応しようとしているが、アクティブマトリクス型
の液晶表示装置は、単純マトリクス型の液晶表示装置よ
りも消費電力が多く、そのため使用時間が減少すること
が問題になっている。
【0003】携帯電話における表示画面は、通話を行う
通話画面、機能設定を行う操作画面、到来電波を待ち受
ける待ち受け画面、情報サービス画面等がある。このう
ち待ち受け画面では、到来電波の受信強度を示すアイコ
ン(ピクトアイコン)や時計等のみを表示すればよい。
そのため、単純マトリクス型の液晶表示装置では、待ち
受け画面においてピクトアイコンのみを部分的に表示す
ることで走査数を下げ、駆動電圧を低くして省電力化を
はかっている(例えば、特開平11−251277
号)。
【0004】しかしながら、アクティブマトリクス型の
液晶表示装置では、単に走査信号線をオフ状態にするだ
けでは、オフ/オン時に瞬間的に発生する電位によって
異常な表示になったり、走査信号線をオフ状態にしても
映像信号線は常時駆動しているために異常な表示になっ
たりする。そのため、全表示画素について走査、書き込
み、保持という動作を行う必要があり、ピクトアイコン
だけを表示することはできない。
【0005】また、特開平7−114862号では、ア
クティブマトリクス型の移動体用表示装置において、ブ
ランキング期間にクロック停止を行うという提案がなさ
れている。しかしながら、ブランキング期間は表示期間
に対して1/40程度であるため、十分な低消費電力化
をはかることは困難である。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】このように、携帯電話
等の移動体機器用の表示装置では、高画質化等の観点か
らアクティブマトリクス型の表示装置の使用が望まれて
いるが、従来のアクティブマトリクス型の表示装置で
は、例えば表示画面の一部のみに表示を行えばよい場合
でも、表示画面全体に対して表示信号の書き込みを行う
等の無駄が多く、そのため消費電力を十分に低減するこ
とが困難であった。
【0007】本発明は上記従来の課題に対してなされた
ものであり、消費電力を効果的に低減することが可能な
アクティブマトリクス型の表示装置を提供することを目
的としている。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明に係る表示装置
は、マトリクス状に配置された表示画素群と、前記表示
画素群に走査信号線を介して走査信号を出力する第1の
駆動回路と、前記表示画素群に映像信号線を介して映像
信号を出力する第2の駆動回路と、を備えたアクティブ
マトリクス型の表示装置であって、前記第1及び第2の
少なくとも一方の駆動回路は、入力するクロック信号に
基づいて動作する複数の駆動段を有し、前記駆動段を少
なくとも2以上選択する選択手段と、前記クロック信号
を停止させるクロック停止手段と、を備えたことを特徴
とする。
【0009】また、本発明に係る表示装置は、マトリク
ス状に配置された表示画素群と、前記表示画素群に走査
信号線を介して走査信号を出力する第1の駆動回路と、
前記表示画素群に映像信号線を介して映像信号を出力す
る第2の駆動回路と、を備えたアクティブマトリクス型
の表示装置であって、前記第1の駆動回路及び第2の駆
動回路の少なくとも一方は、複数の動作モードを設定可
能であり、かつ、シフトレジスタによって各駆動段の動
作モードの設定を行うよう構成されたことを特徴とす
る。
【0010】また、本発明に係る表示装置は、マトリク
ス状に配置された表示画素群と、前記表示画素群に走査
信号線を介して走査信号を出力する第1の駆動回路と、
前記表示画素群に映像信号線を介して映像信号を出力す
る第2の駆動回路と、複数フレーム分の前記映像信号を
保持する映像信号保持手段と、前記映像信号保持手段に
保持された映像信号のフレーム間の差分を検出する差分
検出手段と、を備えたアクティブマトリクス型の表示装
置であって、前記第1の駆動回路及び第2の駆動回路の
少なくとも一方は、複数の動作モードを設定可能であ
り、かつ、前記差分検出手段で検出された差分情報と前
記動作モードとを関連付けて動作するよう構成されたこ
とを特徴とする。
【0011】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施形態を図面を
参照して説明する。
【0012】(実施形態1)図1は、本発明の第1の実
施形態に係る移動体用のアクティブマトリクス型液晶表
示装置の構成例を示したものである。
【0013】本表示装置は、大きく分けて、複数の表示
画素11からなる表示画素群10と、表示画素群10に
走査信号を供給する走査信号駆動回路30と、表示画素
群10に映像信号を供給する映像信号駆動回路40と、
これらの駆動回路に所定の信号を供給するための制御回
路50とで構成されている。
【0014】各表示画素11は、一般的なアクティブマ
トリクス型液晶表示装置と同様、薄膜トランジスタ(T
FT)等のスイッチング素子12、画素電極13、補助
容量14等からなる。各表示画素11は走査信号線21
及び映像信号線22の交点に配置されており、各走査信
号線21は同一行に配列された各スイッチング素子12
に、各映像信号線22は同一列に配列された各スイッチ
ング素子12に接続されている。また、各補助容量14
には補助容量給電線23が接続されている。なお、本例
では表示画素群10の画素数は320×240ドットと
する。
【0015】走査信号駆動回路30は、シフトレジスタ
31、アナログバッファ32及び複数の走査信号線21
を同時に選択するための同時選択回路33等で構成さ
れ、基本的にはシフトレジスタ31からのシフトパルス
をアナログバッファ32で昇圧した走査信号が走査信号
線21に供給される。
【0016】映像信号駆動回路40は、シフトレジスタ
41、バッファ42、極性反転制御を受けた映像信号が
供給される信号線43、シフトパルスによって映像信号
電位をホールド容量45に供給するアナログスイッチ4
4等で構成され、アナログスイッチ44及びホールド容
量45によってサンプリング及びホールドされた電位が
映像信号線22に供給される。
【0017】制御回路50は、走査信号駆動回路30及
び映像信号駆動回路40を制御するものであり、映像信
号駆動回路40制御用の信号としてスタートパルスX−
START、クロック信号X−CLK、極性信号pol
及び映像信号Videoが、走査信号駆動回路30制御
用の信号としてスタートパルスY−START及びクロ
ック信号Y−CLKが入力され、さらに後述するように
クロック停止信号CLK−STP及び選択信号selが
入力される。
【0018】図1に示すように、本実施形態では、走査
信号駆動回路30に同時選択回路33が設けられてお
り、一つのシフトパルスを複数のアナログバッファ32
に出力して複数の走査信号線21を同時に選択できるよ
うになっている。この同時選択回路33は、シフトレジ
スタ31とアナログバッファ32の間に設けられ、個々
のシフトレジスタ段から次段のアナログバッファにシフ
トパルスを伝達する分岐回路の集合によって構成されて
いる。分岐回路は、制御回路50を介して走査信号駆動
回路30に入力する選択信号selによって一斉に選択
される。
【0019】例えば、シフトレジスタのn段目から同時
選択回路33を設けた場合、n段目以降のアナログバッ
ファはn段目のシフトパルスで同時に複数の走査線を選
択することになる。このn段目の同時走査以降、表示画
素群は次のフレームの開始タイミングまで保持動作によ
って表示を行う。つまり、このような同時走査により、
n段目から最終段目(本例では240段目)までの表示
期間では、保持のための信号以外は必要なくなる。
【0020】このように、同時選択回路33を設けるこ
とにより、同時選択回路33をオフ状態にした場合には
全画面が1ラインずつ順次走査される通常表示モードと
なり、同時選択回路33をオン状態にした場合には不要
な信号を停止させることで消費電力が低減される省電力
表示モードとなる。
【0021】同時選択回路33を設けた場合、二つの問
題点が発生し得る。第1の問題は、n段目以降の画素を
同時に書き込む場合に、映像信号線、走査信号線及び画
素に対して電位の書き込み不足が発生することであり、
第2の問題は、最終段になるにしたがってアナログバッ
ファのシフトパルスが同時選択回路内の負荷によって遅
延することである。
【0022】本実施形態では、上述したような問題を回
避するため、n段目以降の各画素に映像信号線から書き
込む電位を、予め決められた表示レベルに対応した所定
の電位、具体的には白レベルに対応する電位にしてい
る。このようにn段目〜240段目の書き込み信号を白
レベルにすることにより、書き込み不足は視覚上問題が
生じることなく数フレーム後には解消される。また、シ
フトパルスに遅延が発生しても、n段目〜240段目の
画素にはいずれも白レベルが書き込まれるため、このよ
うなシフトパルスの遅延も視覚上問題にならない。な
お、白レベルの設定は、制御回路50に入力する映像信
号Videoを白レベルに対応した信号に変えることで
行えばよい。
【0023】図2は、本実施形態の表示装置における1
フレーム期間のタイミングチャートを示したものであ
る。図2では、映像信号駆動回路40に対するクロック
信号X−CLK、走査信号駆動回路30に対するクロッ
ク信号Y−CLK、これらのクロック信号を停止させる
クロック停止信号CLK−STP、走査信号線21を走
査する走査信号(図では、1段目、2段目及びn段目の
走査信号を示している)、映像信号駆動回路40から出
力される映像信号(フレーム毎に電位5Vを中心に反転
する)、表示画素11の画素電位を示している。
【0024】このように、本例では、n段目の同時選択
走査の後に、クロック信号X−CLK及びY−CLKを
ともに停止している。このクロック停止は、ブランキン
グ期間を経て次のフレームの開始のタイミングまで続
く。本例では、走査信号駆動回路30及び映像信号駆動
回路40ともに、シフトレジスタをCMOSのクロック
ドインバータで構成しているが、クロック停止期間では
これらのCMOS部での貫通電流がなくなる。駆動回路
部での電流消費がLCD全体の電流消費の例えば70%
程度を占めているため、n/240×70%程度の消費
電力を低減することが可能である。なお、クロック停止
は、少なくとも走査信号駆動回路に対して行えばよい。
【0025】以上述べたように、本実施形態では、選択
信号によって複数の走査信号線を同時に選択するととも
に、同時選択後のクロック信号を停止させるようにする
ので、例えば携帯電話の待ち受け画面等の最小限の表示
のみを行えばよい場合に、このような機能を適用するこ
とで、消費電力を大幅に低減することができる。また、
同時選択によって選択された画素に対して、例えば白レ
ベル等の予め決められた表示レベルに対応した電位を供
給することで、書き込み不足やシフトパルスの遅延によ
る問題を回避することが可能となる。
【0026】(実施形態2)上述した第1の実施形態で
は同時選択回路を設ける位置が予め固定されていたが、
本実施形態では、同時選択回路に不揮発性メモリを設け
ることで同時選択の開始位置を可変にできるようにして
いる。なお、基本的な構成は第1の実施形態と同様であ
り、それらの詳細な説明は省略する。以下、図3〜図6
を参照して本実施形態の説明を行う。
【0027】図3は、本実施形態における走査信号駆動
回路の構成の一部を示した図である。不揮発性メモリ6
1は、スイッチ62を介してシフトレジスタ65から書
き込まれたデータを保持するためのものであり、不揮発
性メモリ61に書き込まれたデータは、スイッチ63を
切り替えることでバッファ64を介してバッファ66に
供給されるようになっている。
【0028】図4〜図6は、本実施形態の動作を説明す
るための図である。図4は全画面を1ラインずつ順次走
査する通常表示モードについて、図5は省電力表示モー
ド(同時選択走査及びクロック停止を行って消費電力の
低減をはかるモード)の設定前に行われる書き込みモー
ドについて、図6は省電力表示モードについて示したも
のである。また、各図(a)は各モードにおいてシフト
レジスタに供給される信号を、各図(b)は各モードに
おけるスイッチの状態を示したものであり、ここではn
−1段目から最終段までについて示している。
【0029】図4は、通常表示モードにおける動作を示
したものである。通常表示モードでは、各スイッチ62
は走査信号線を駆動するバッファ66側に、各スイッチ
63は不揮発性メモリ61側となっており、シフトレジ
スタ65によってシフトパルスが順次シフトされ、バッ
ファ66から走査信号線に走査信号が順次出力される。
図では、n段目が走査されている状態を示している。
【0030】図5は、書き込みモードにおける動作を示
したものである。書き込みモードでは、省電力表示モー
ドの1フレーム前の期間において、同時走査する各走査
信号線につながる各不揮発性メモリ61に対してシフト
レジスタ65からハイレベル(Hレベル)の信号が書き
込まれる。図では、n段目から最終段までを同時走査す
る場合の例を示しており、n段目から最終段−1段目の
不揮発性メモリ61に対してHレベルの信号が書き込ま
れる。本モードの具体的な動作について以下に説明す
る。
【0031】まず、同時走査する段数に応じたHレベル
信号(書き込み信号)をシフトレジスタ65によって順
次シフトする。Hレベル信号が最終段−1段目までシフ
トした後、図に示すように、各スイッチ62を不揮発性
メモリ61側に切り替えることで、Hレベル信号をn段
目から最終段−1段目の不揮発性メモリ61に書き込
む。これにより、n段目から最終段−1段目のスイッチ
63をオン状態に設定する。なお、この書き込みモード
においては、走査信号線を駆動するバッファ66をオフ
状態にしておく必要がある。その方法としては、バッフ
ァ66の電源電圧を落としておいてもよいし、バッファ
66をオフさせる回路を設けておいてもよい。
【0032】図6は、書き込みモードに続く省電力表示
モードの動作を示したものである。この省電力表示モー
ドでは、不揮発性メモリ61に書き込まれたデータによ
ってn段目から最終段−1段目のスイッチ63がオン状
態となっている。したがって、n−1段目までは、シフ
トレジスタ65によってシフトパルスが順次シフトされ
てバッファ66から走査信号線に走査信号が順次出力さ
れるが、シフトパルスがn段目までシフトしたときにn
段目から最終段−1段目のバッファ64を介してシフト
パルスが最終段まで伝達され、n段目から最終段までの
走査信号線を駆動するバッファ66からは走査信号が出
力されて同時走査が行われる。なお、同時走査後に、走
査信号駆動回路及び映像信号駆動回路へのクロック信号
を停止させることは、第1の実施形態と同様である。
【0033】以上のようにして、通常表示モード、書き
込みモード及び省電力表示モードが実行さるが、省電力
表示モードから通常表示モードに戻す場合には、上述し
た処理と逆の処理を行えばよい。すなわち、通常表示モ
ードに戻す1フレーム前の期間において、各不揮発性メ
モリ61に対してローレベル(Lレベル)の信号を書き
込むようにすればよい。
【0034】以上のように、本実施形態では、第1の実
施形態と同様に消費電力の低減効果が得られることはも
ちろん、同時選択される走査信号線の開始位置を可変に
することができるため、第1の実施形態に比べて表示状
態の設定に対する自由度を上げることができる。また、
省電力表示モードにおける各走査段(駆動段)の駆動モ
ード(動作モード)の設定、すなわち他の走査段と異な
るタイミングで順次走査される(通常駆動モード)か或
いは他の走査段と同時に走査される(同時選択駆動モー
ド)かの設定(不揮発性メモリへの設定)は、シフトレ
ジスタを用いて行われる。したがって、通常のシフトパ
ルスのシフト動作と上記モード設定動作の双方に対して
シフトレジスタを共用化することができ、消費電力の低
減とともに回路規模の増加を抑えることも可能となる。
【0035】(実施形態3)上述した第2の実施形態で
は同時選択の開始位置のみが変更可能であったが、本実
施形態は任意の走査信号線を同時選択することを可能と
するものである。なお、基本的な構成は第1の実施形態
と同様であり、それらの詳細な説明は省略する。
【0036】以下、図7及び図8を参照して本実施形態
の説明を行う。なお、本実施形態では、第2の実施形態
における書き込みモード及び省電力表示モードに対応す
るモードを、それぞれプリスチルモード及びスチルモー
ドと呼ぶことにする。
【0037】図7は、本実施形態における走査信号駆動
回路の1段分の構成例を示した図である。
【0038】各段は、通常駆動を行うか同時選択駆動を
行うかの情報が設定されるでデジタルメモリ(不揮発性
メモリ)71、シフトレジスタのデータ保持部72、デ
ジタルメモリ71からの出力信号/X(通常駆動の場合
に/XはHレベル)によって制御されるトランジスタ7
3及び74、デジタルメモリ71からの出力信号X(同
時選択駆動の場合にXはHレベル)によって制御されシ
フト/セレクト信号が入力するトランジスタ75、ノー
マル信号によって制御されるトランジスタ76、/X信
号によって制御されるトランジスタ77、プリスチル信
号によって制御されるトランジスタ78、X信号によっ
て制御されスチルオン信号が入力するトランジスタ7
9、さらにバッファ80及び81によって構成されてい
る。
【0039】シフト/セレクト信号は、シフトパルスと
して用いられる他、プリスチルモード時にはデジタルメ
モリ71に同時選択駆動モードを設定するために用いら
れる。ノーマル信号は、通常駆動(/XがHレベル)状
態においてシフトレジスタの出力を走査信号線につなが
るバッファ81に伝達させるための信号として用いられ
る。プリスチル信号は、プリスチルモード時においてシ
フトレジスタの各段の情報をデジタルメモリ71に設定
するために用いられ、スチルオン信号は、スチルモード
時において同時選択走査される各走査信号線をHレベル
にするために用いられる。
【0040】以下、本実施形態の動作を図8(a)〜図
8(d)に示したタイミングチャートを用いて説明す
る。
【0041】図8(a)は、通常表示モード時における
動作を示したものである。本モードでは、ノーマル信号
はHレベルであり、デジタルメモリ71の出力/XがH
レベルであるため、トランジスタ76及び77がともに
オン状態となり、シフトレジスタからはシフトパルス
(シフト/セレクト信号)がトランジスタ76及び77
を介してアナログバッファ81に伝達される。その結
果、各走査段からは1ライン毎に順次走査信号が走査信
号線に送られる。
【0042】図8(b)は、プリスチルモード時におい
て同時選択駆動モードが設定される走査段の動作を示し
たものである。なお、図8(b)では、シフト/セレク
トで示した信号は、図7に示したシフト/セレクト信号
そのものではなく、シフト/セレクト信号に応じてトラ
ンジスタ78から出力される信号(図7のC点の信号)
を示している。
【0043】プリスチルモードでは、1フレーム期間に
おいて、各走査段のデジタルメモリ71に駆動モードの
書き込みが行われる。すなわち、同時選択駆動(スチル
動作)を行う走査段についてはデジタルメモリ71に
“1”(Hレベル)が書き込まれ、通常駆動(ノーマル
動作)を行う走査段については“0”(Lレベル)が書
き込まれる。具体的には、まず各走査段の駆動モードに
対応した情報(1又は0)がシフト/セレクト信号とし
てシフトレジスタで順次シフトされ、最終的にシフトレ
ジスタの保持部72に保持される。そして、1フレーム
の最後のタイミングでプリスチル信号をオンさせること
で、各保持部72に保持されている情報がデジタルメモ
リ71に書き込まれる。本モードでは、ノーマル信号が
Lレベルであり、スチルオン信号もLレベルであるた
め、図7のA点の信号はLレベルに保持され、表示画素
への書き込み動作は行われず、その前のフレームで各画
素に書き込まれた電圧が各画素に保持される。
【0044】図8(c)は、プリスチルモードに続くス
チルモードにおいて、同時選択駆動が行われる走査段の
動作を示したものである。デジタルメモリ71に“0”
(Lレベル)が書き込まれている走査段、すなわち通常
駆動モードが設定されている走査段では、デジタルメモ
リ71の出力/XがHレベルであるため、トランジスタ
73、74及び77がオン状態となり、シフトパルスが
トランジスタ77及びバッファ81等を介して走査信号
線に送られる。これに対して、デジタルメモリ71に
“1”(Hレベル)が書き込まれている走査段、すなわ
ち同時選択駆動モードが設定されている走査段では、図
8(c)に示すように、デジタルメモリ71の出力/X
がLレベルで出力XがHレベルであるため、トランジス
タ73及び74オフ状態で、トランジスタ75がオン状
態となり、シフトパルスはトランジスタ75を介してそ
のままB点に伝達される。
【0045】図8(d)は、スチルモードにおいて、同
時選択駆動が行われる走査段の1フレーム期間の最後の
タイミングにおける動作を示したものである。すなわ
ち、同時選択駆動が行われる各走査段では、トランジス
タ79を介してスチルオン信号(Hレベル)がA点に伝
達され、さらにバッファ81を介して走査信号線に出力
される。また、このタイミングで、映像信号線には例え
ば白レベルの信号を出力するようにする。
【0046】上述した説明からわかるように、スチルモ
ードにおいては、通常駆動モードが設定されている走査
段では、通常の駆動にしたがって所定の情報が表示さ
れ、同時選択駆動モードが設定されている走査段では、
1フレームの最後の期間で一斉に走査が行われ、例えば
白表示が行われる。
【0047】以上のように、本実施形態では、第1の実
施形態と同様に消費電力の低減効果が得られることはも
ちろん、同時選択を行う走査信号線を任意に設定できる
ため、第2の実施形態よりもさらに自由度の高い表示設
定が可能となる。また、第2の実施形態と同様、同時選
択を行う走査信号線の設定をシフトレジスタを用いて行
うため、シフトレジスタの共用化によって回路規模の増
加を抑えることも可能となる。
【0048】また、同時選択を行う走査信号線を任意に
設定できることから、以下の効果を得ることができる。
第1に、同時走査を行う走査信号線を移動できるため、
同じ領域を長時間使用することによって生じる液晶表示
装置の焼き付き現象を防止することができる。すなわ
ち、液晶や配向膜等の化学的な焼き付きはもちろん、T
FTのVth特性のシフトといった物理的な焼き付きも
防止することができる。また、本方法を有機EL型の素
子に適用した場合、同じ素子を連続使用することによっ
て生じる輝度低下曲線のシフトによる焼き付き現象にも
対応することが可能である。第2に、同時走査を行う走
査信号線を移動できるため、表示画面の下部のみなら
ず、上部或いは中間部等にも同時走査を適用することが
できる。したがって、携帯電話の待ち受け画面のみなら
ず、例えば操作画面等にも本方法を適用することが可能
となる。
【0049】(実施形態4)次に、本発明の第4の実施
形態について、図9を参照して説明する。
【0050】本実施形態では、液晶表示装置本体101
(表示領域102、走査信号駆動回路103、映像信号
駆動回路104及び制御回路105からなる)に画像情
報(映像信号)を供給するフレームメモリ111の他、
フレームメモリ111に保持された画像情報よりも前の
フレームの画像情報を保持するフレームメモリ112を
有している。フレームメモリ111及びフレームメモリ
112の画像情報は差分検出部113に送られ、フレー
ム間の差分が検出される。差分検出部113で検出され
た差分情報は情報入手部114に送られ、液晶表示装置
本体101の制御に必要な情報が入手される。制御回路
105では、情報入手部114からの情報に基づき、差
分検出がなされた走査段(すなわち、画像情報に変化が
生じた走査段)に対してのみ選択的に書き換え処理を行
うようにする。
【0051】上述した選択的な書き換えに対しては、走
査信号駆動回路103に例えば第3の実施形態で示した
走査信号駆動回路と同様の構成を採用すればよい。すな
わち、図7に示したデジタルメモリ71に対し、書き換
えを行う走査段には“0”(Lレベル)を設定し、書き
換えを行わない走査段には“1”(Hレベル)を設定す
る。これにより、第3の実施形態で説明した動作と同様
に、書き換えを行う走査段については通常と同様に順次
走査によって各画素に映像信号が書き込まれ、書き換え
を行わない走査段については順次走査は行われない。た
だし、第3の実施形態では、1フレームの最後にトラン
ジスタ79をオンさせてスチルオン信号を走査信号線に
供給するようにしたが、本実施形態では、書き換えを行
わない走査段については前のフレームの表示を保持して
おくため、このようなスチルオン信号を供給する動作は
行われない。なお、選択的な書き換えに対しては、上述
したようなシフトレジスタタイプの走査信号駆動回路で
はなく、デコード型の走査信号駆動回路を用いることも
可能である。
【0052】なお、書き換え処理が行われない画素では
保持動作にて画像情報を維持することになるが、数フレ
ーム分の保持動作が可能であるように予めTFT等の画
素構成要素を設計しておけばよい。また、書き込み動作
が保持動作可能な期間よりも長い期間行われないような
場合には、所定期間毎に書き込みを行うリフレッシュ動
作を行うようにしてもよい。さらに、強誘電性液晶のよ
うにメモリ効果がある液晶を用いた場合には、このよう
なリフレッシュ処理は不要となる。
【0053】以上のように、本実施形態では、差分が検
出された走査段についてのみ書き換え処理を行うため、
第1〜第3の実施形態と同様に、消費電力を大幅に低減
することが可能となる。
【0054】なお、以上の第1〜第4の実施形態では、
同時選択処理や書き換えしない処理について、走査信号
駆動回路を対象に説明したが、映像信号駆動回路に対し
ても同様に適用可能である。例えば図1からわかるよう
に、走査信号駆動回路30では、シフトレジスタ31と
バッファ32との間に同時選択回路33が設けられてい
る。一方、映像信号駆動回路40にも、シフトレジスタ
41とバッファ42が設けられている。したがって、映
像信号駆動回路に対しても、このようなシフトレジスタ
とバッファとの間に、走査信号駆動回路と同様の同時選
択回路等を設けることで、第1〜第4の実施形態で述べ
たような同時選択処理や書き換えしない処理を適用する
ことが可能である。この場合、クロック停止は少なくと
も映像信号駆動回路に対して行えばよい。また、このよ
うな処理を走査信号駆動回路及び映像信号駆動回路の両
者に対して適用することも勿論可能である。
【0055】また、以上の第1〜第4の実施形態では、
液晶表示装置を例に説明したが、例えば有機EL型の表
示装置等、電位の保持動作により表示を行うタイプの表
示装置に対しては、上述した手法は同様に適用可能であ
る。
【0056】以上、本発明の実施形態を説明したが、本
発明は上記実施形態に限定されるものではなく、その趣
旨を逸脱しない範囲内において種々変形して実施するこ
とが可能である。さらに、上記実施形態には種々の段階
の発明が含まれており、開示された構成要件を適宜組み
合わせることによって種々の発明が抽出され得る。例え
ば、開示された構成要件からいくつかの構成要件が削除
されても、所定の効果が得られるものであれば発明とし
て抽出され得る。
【0057】
【発明の効果】本発明によれば、アクティブマトリクス
型の表示装置の消費電力を効果的に低減することが可能
となり、例えば携帯電話等の移動体機器用の表示装置に
適用した場合に使用時間を大幅に増大させることが可能
となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施形態に係る液晶表示装置の
構成例を示した図。
【図2】本発明の第1の実施形態に係る液晶表示装置の
動作例を示したタイミングチャート。
【図3】本発明の第2の実施形態に係る液晶表示装置の
構成例の一部を示した図。
【図4】本発明の第2の実施形態に係る液晶表示装置の
動作例を説明するための図。
【図5】本発明の第2の実施形態に係る液晶表示装置の
動作例を説明するための図。
【図6】本発明の第2の実施形態に係る液晶表示装置の
動作例を説明するための図。
【図7】本発明の第3の実施形態に係る液晶表示装置の
構成例の一部を示した図。
【図8】本発明の第3の実施形態に係る液晶表示装置の
動作例を示したタイミングチャート。
【図9】本発明の第4の実施形態に係る液晶表示装置の
構成例を示したブロック図。
【符号の説明】
10…表示画素群 11…表示画素 12…スイッチング素子 13…画素電極 14…補助容量 21…走査信号線 22…映像信号線 23…補助容量給電線 30…走査信号駆動回路 31…シフトレジスタ 32…アナログバッファ 33…同時選択回路 40…映像信号駆動回路 41…シフトレジスタ 42…バッファ 43…信号線 44…アナログスイッチ 45…ホールド容量 50…制御回路 61…不揮発性メモリ 62、63…スイッチ 64、66…バッファ 65…シフトレジスタ 71…デジタルメモリ 72…シフトレジスタの
データ保持部 73〜79…トランジスタ 80、81…バッフ
ァ 101…液晶表示装置本体 102…表示領域 103…走査信号駆動回路 104…映像信号駆
動回路 105…制御回路 111、112…フレームメ
モリ 113…差分検出部 114…情報入手部
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) G09G 3/20 G09G 3/20 622E 623 623U Fターム(参考) 2H093 NC09 NC11 NC15 NC22 NC28 ND39 NG20 5C006 AC23 BB16 BC03 BC16 BF02 BF03 BF04 BF24 BF37 FA47 5C080 AA10 BB05 DD26 FF11 JJ02 JJ03 JJ04 KK47

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】マトリクス状に配置された表示画素群と、 前記表示画素群に走査信号線を介して走査信号を出力す
    る第1の駆動回路と、 前記表示画素群に映像信号線を介して映像信号を出力す
    る第2の駆動回路と、 を備えたアクティブマトリクス型の表示装置であって、 前記第1及び第2の少なくとも一方の駆動回路は、入力
    するクロック信号に基づいて動作する複数の駆動段を有
    し、 前記駆動段を少なくとも2以上選択する選択手段と、 前記クロック信号を停止させるクロック停止手段と、 を備えたことを特徴とする表示装置。
  2. 【請求項2】前記選択手段によって同時に選択される駆
    動段に繋がる表示画素群の電位を、予め決められた表示
    レベルに対応した電位に設定する手段を備えたことを特
    徴とする請求項1に記載の表示装置。
  3. 【請求項3】前記駆動段は、該駆動段を順次選択するた
    めのデータをシフトするシフトレジスタ回路と、該シフ
    トレジスタ回路から出力された前記データが入力するバ
    ッファ回路とを有し、 前記選択手段は、前記シフトレジスタ回路とバッファ回
    路との間に設けられていることを特徴とする請求項1に
    記載の表示装置。
  4. 【請求項4】前記選択手段は、選択情報を保持する保持
    手段を有することを特徴とする請求項3に記載の表示装
    置。
  5. 【請求項5】マトリクス状に配置された表示画素群と、 前記表示画素群に走査信号線を介して走査信号を出力す
    る第1の駆動回路と、 前記表示画素群に映像信号線を介して映像信号を出力す
    る第2の駆動回路と、 を備えたアクティブマトリクス型の表示装置であって、 前記第1の駆動回路及び第2の駆動回路の少なくとも一
    方は、複数の動作モードを設定可能であり、かつ、シフ
    トレジスタによって各駆動段の動作モードの設定を行う
    よう構成されたことを特徴とする表示装置。
  6. 【請求項6】マトリクス状に配置された表示画素群と、 前記表示画素群に走査信号線を介して走査信号を出力す
    る第1の駆動回路と、 前記表示画素群に映像信号線を介して映像信号を出力す
    る第2の駆動回路と、 複数フレーム分の前記映像信号を保持する映像信号保持
    手段と、 前記映像信号保持手段に保持された映像信号のフレーム
    間の差分を検出する差分検出手段と、 を備えたアクティブマトリクス型の表示装置であって、 前記第1の駆動回路及び第2の駆動回路の少なくとも一
    方は、複数の動作モードを設定可能であり、かつ、前記
    差分検出手段で検出された差分情報と前記動作モードと
    を関連付けて動作するよう構成されたことを特徴とする
    表示装置。
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