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JP2003148370A - スクロール圧縮機 - Google Patents

スクロール圧縮機

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Publication number
JP2003148370A
JP2003148370A JP2001349005A JP2001349005A JP2003148370A JP 2003148370 A JP2003148370 A JP 2003148370A JP 2001349005 A JP2001349005 A JP 2001349005A JP 2001349005 A JP2001349005 A JP 2001349005A JP 2003148370 A JP2003148370 A JP 2003148370A
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JP
Japan
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oil
main shaft
bearing
container
scroll compressor
Prior art date
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Application number
JP2001349005A
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English (en)
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JP4024521B2 (ja
Inventor
Fumihiko Ishizono
文彦 石園
Tetsuzo Matsuki
哲三 松木
Nobunori Kosone
伸憲 小曽根
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Mitsubishi Electric Corp
Original Assignee
Mitsubishi Electric Corp
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Publication date
Application filed by Mitsubishi Electric Corp filed Critical Mitsubishi Electric Corp
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Publication of JP2003148370A publication Critical patent/JP2003148370A/ja
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 モータの主軸のボールベアリングへの給油不
足を解消すると共に、潤滑油温度の上昇に起因して油粘
度が低下することによる潤滑性悪化を防ぐことができる
信頼性の高いスクロール圧縮機を得る。 【解決手段】 底部に油溜め2を形成した密閉容器1
と、この密閉容器1の上部に配設されたスクロール形の
流体圧縮機構4、5と、密閉容器1内に配設され、流体
圧縮機構を駆動する主軸11を有すると共に、主軸11
内に潤滑油供給用の貫通孔12を設けたモータ8と、油
溜め2近傍に設けられ、主軸11を回転自在に支承する
軸受14と、主軸11によって駆動され、油溜め2の潤
滑油を貫通孔21を介して流体圧縮機構および軸受14
に供給するオイルポンプ15とを備え、油溜め2の油面
が軸受14より上方に位置するようにした構成とする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、冷凍装置あるい
は空調装置に用いられるスクロール圧縮機、特にその軸
受の潤滑に関するものである。
【0002】
【従来の技術】図5は、例えば特許第289439号公
報に記載された従来のスクロール圧縮機の構成を示す断
面図である。この図において、1はスクロール圧縮機の
筐体を構成する密閉容器で、底部に潤滑用の油溜め2を
形成している。3は密閉容器の上部で密閉容器1に固定
されたフレーム、4は上記フレームに固定された固定ス
クロール、5は上記固定スクロール4に対向配置され、
固定スクロール4と共にスクロール形の流体圧縮機構を
構成する揺動スクロール、6は上記フレーム3と一体に
形成され、揺動スクロール5を下側から軸方向に支承す
るスラスト軸受、7はフレーム3の中心部に形成され、
後述するモータの主軸を支承する主軸受、8は上記流体
圧縮機構を駆動するモータで、密閉容器1に固定された
筒状のステータ9と、このステータ9内に配設されたロ
ータ10と、このロータ10の中心部に設けられた主軸
11とから構成され、主軸11の上端部は主軸受7に支
承されると共に、揺動スクロール5に結合されている。
【0003】また、主軸11の中心部には潤滑油供給用
の貫通孔12が設けられている。13は密閉容器1の下
部において、油溜め2の上方で密閉容器1に固定された
サブフレームで、この部分の詳細構成を図6に示す。即
ち、13aはサブフレームの中心部で主軸11を取り囲
むように形成された突出部、13bはこの突出部13a
内に形成された貫通部で、主軸11の下端がその内部に
入り込むようにされている。14は貫通部13bに装着
され、主軸11の下端部を回転自在に支承するボールベ
アリング、15はボールベアリングの下部で上記貫通部
13bに装着されたオイルポンプで、主軸11の下端に
設けられたポンプ軸11aが貫通するポンプケーシング
16と、ポンプ軸11aによって回転駆動される容積形
ポンプ17と、ポンプポート18と、ポンプケーシング
16およびポンプポート18を固定するポンプカバー1
9とから構成されている。
【0004】また、ポンプポート18には吸入ポート1
8aと主軸11の貫通孔12に連通する吐出ポート18
bとが設けられ、ポンプカバー19には排油通路19a
が設けられている。20は油溜め2とポンプポート18
の吸入ポート18aとを連通する油パイプ、21はボー
ルベアリング14の上方で、主軸11の貫通孔12から
主軸11の半径方向に開口して設けられた給油孔であ
る。
【0005】次に、動作について説明する。モータ8の
ステータ9に給電されると、モータ8のロータ10はト
ルクを発生して主軸11と共に回転し、揺動スクロール
5を公転運動させ、固定スクロール4と揺動スクロール
5とが組み合わされて形成される圧縮室(図示せず)の
容積を順次減少させて、周知のように、低温低圧の吸入
冷媒ガスを高温高圧のガスとして吐出する。また、主軸
11の回転によりポンプ軸11aも回転し、容積形ポン
プ17を駆動するので、油溜め2の潤滑油が油パイプ2
0を経てポンプポート18の吸入ポート18aから容積
形ポンプ17へと導かれ、吐出ポート18bへ一旦吐出
された後、貫通孔12に汲み上げられる。汲み上げられ
た潤滑油の一部はボールベアリング14の上部で給油孔
21を経て、ボールベアリング14に給油され、潤滑を
行なった後、排油通路19aから油溜め2へと排出され
る。また、貫通孔12に汲み上げられた潤滑油の他の一
部は、主軸11の上端まで汲み上げられ、スラスト軸受
6などを潤滑し、フレーム3に設けられた返油通路22
を通って油溜め2へと戻される。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】従来のスクロール圧縮
機は以上のように構成されているため、ポンプのガス噛
み等によるボールベアリングへの給油不良が生じた場合
には、ボールベアリングが損傷するという問題点があっ
た。また、運転中にボールベアリングのボールと軌道の
温度差や潤滑油の高温化によって油の粘度が低下し、ボ
ールや軌道に異常摩耗が生じるという問題点もあった。
【0007】この発明は、上記のような問題点を解決す
るためになされたもので、ボールベアリングへの給油不
足を解消すると共に、潤滑油温度の上昇に起因して油粘
度が低下することによる潤滑性悪化を防ぐことができる
信頼性の高いスクロール圧縮機を得ることを目的とす
る。
【0008】
【課題を解決するための手段】この発明に係るスクロー
ル圧縮機は、底部に油溜めを形成した密閉容器と、この
密閉容器の上部に配設されたスクロール形の流体圧縮機
構と、密閉容器内に配設され、流体圧縮機構を駆動する
主軸を有すると共に、主軸内に潤滑油供給用の貫通孔を
設けたモータと、油溜め近傍に設けられ、主軸を回転自
在に支承する軸受と、主軸によって駆動され、油溜めの
潤滑油を貫通孔を介して流体圧縮機構および軸受に供給
するオイルポンプとを備え、油溜めの油面が軸受より上
方に位置するようにしたものである。
【0009】この発明に係るスクロール圧縮機は、ま
た、密閉容器に設けられ、密閉容器の内外を連通すると
共に、バルブを介して外部の油容器と連通する給油管
と、軸受より上方で密閉容器に設けられ、油溜めの油面
を検知して油面が所定レベル以下になった時、バルブを
開放して油容器から密閉容器内に給油する油面センサと
を設けたものである。
【0010】この発明に係るスクロール圧縮機は、ま
た、外部の油容器を油分離器とするものである。
【0011】この発明に係るスクロール圧縮機は、ま
た、底部に油溜めを形成した密閉容器と、この密閉容器
の上部に配設されたスクロール形の流体圧縮機構と、密
閉容器内に配設され、流体圧縮機構を駆動する主軸を有
すると共に、主軸内に潤滑油供給用の貫通孔を設けたモ
ータと、油溜め近傍に設けられ、主軸を回転自在に支承
する軸受と、主軸によって駆動され、油溜めの潤滑油を
貫通孔を介して流体圧縮機構および軸受に供給するオイ
ルポンプとを備え、軸受に供給する潤滑油は、軸受の下
方から上方に向けて循環させるようにしたものである。
【0012】この発明に係るスクロール圧縮機は、ま
た、主軸の貫通孔から主軸の半径方向に開口する給油孔
を軸受の下方に設けたものである。
【0013】この発明に係るスクロール圧縮機は、ま
た、軸受の上方に軸受カバーを設けたものである。
【0014】この発明に係るスクロール圧縮機は、ま
た、軸受カバーが、サブフレームの中心部に形成された
突出部に固定され、主軸との間に微小隙間を形成するよ
うにしたものである。
【0015】
【発明の実施の形態】実施の形態1.以下、この発明の
実施の形態1を図にもとづいて説明する。図1は、実施
の形態1によるスクロール圧縮機の構成を示す要部断面
図で、スクロール圧縮機下半部のサブフレームの周辺部
を示すものである。なお、スクロール圧縮機の上半部は
図5と同構成であるため、図示および説明を省略する。
この図において、1はスクロール圧縮機の筐体を構成す
る密閉容器で、底部に潤滑用の油溜め2を形成してい
る。11は図5で説明したモータ8の主軸で、その中心
部には潤滑油供給用の貫通孔12が設けられている。1
3は密閉容器1の下部で密閉容器1に固定されたサブフ
レーム、13aはサブフレームの中心部で主軸11を取
り囲むように形成された突出部、13bはこの突出部1
3a内に形成された貫通部で、主軸11の下端がその内
部に入り込むようにされている。14は貫通部13bに
装着され、主軸11の下端部を回転自在に支承するボー
ルベアリング、15はボールベアリングの下部で上記貫
通部13bに装着されたオイルポンプで、主軸11の下
端に設けられたポンプ軸11aが貫通するポンプケーシ
ング16と、ポンプ軸11aによって回転駆動される容
積形ポンプ17と、ポンプポート18と、ポンプケーシ
ング16およびポンプポート18を固定するポンプカバ
ー19とから構成されている。
【0016】また、ポンプポート18には吸入ポート1
8aと主軸11の貫通孔12に連通する吐出ポート18
bとが設けられている。20は油溜め2とポンプポート
18の吸入ポート18aとを連通する油パイプ、21は
ボールベアリング14の上方で、主軸11の貫通孔12
から主軸11の半径方向に開口して設けられた給油孔、
25は密閉容器1を貫通する形で密閉容器1に固定され
た給油管、26は給油管25の外端に設けられたバル
ブ、27はバルブ26を介して上記給油管25に接続さ
れた油容器、28はボールベアリング14より上方の位
置で密閉容器1に設けられた油面センサで、油溜め2の
油面2aが油面センサの位置より低下すると信号を発し
てバルブ26を開き、油面2aが油面センサの位置より
上昇すると別の信号を発してバルブ26を閉じるように
されている。
【0017】実施の形態1のスクロール圧縮機は以上の
ように構成されているため、密閉容器1内の潤滑油面2
aが油面センサ28の位置より低下すると、油面センサ
28からの信号によってバルブ26が開き、潤滑油を貯
留している油容器27から潤滑油が給油管25を通り密
閉容器1内へ供給される。そして、潤滑油面2aが油面
センサ28の位置より上昇すると、油面センサ28から
の他の信号によってバルブ26が閉じ、油容器27から
の潤滑油供給が停止する。このように、油面センサ28
をボールベアリング14より上方に配設することで、ボ
ールベアリング14に給油するために主軸11に設けた
給油孔21の有無に関係なく、また、容積形ポンプ17
の給油能力が低下した場合においても、ボールベアリン
グ14が常に潤滑油中に位置することとなるため、ボー
ルベアリング14の潤滑性が向上する。
【0018】実施の形態2.次に、この発明の実施の形
態2を図にもとづいて説明する。図2は、実施の形態2
の構成を示す要部断面図である。この図において、図1
と同一または相当部分にはそれぞれ同一符号を付して説
明を省略する。図1と異なる点は、密閉容器外に設けら
れている油容器27を油分離器に置換した点である。即
ち、図2において、29は周知のユニット配管の高圧側
に設けられ、冷媒と潤滑油とを分離する油分離器で、バ
ルブ26に連通されている。
【0019】実施の形態2のスクロール圧縮機は以上の
ように構成されているため、密閉容器1内の潤滑油面2
aが油面センサ28の位置より低下すると、油面センサ
28からの信号によってバルブ26が開き、図示しない
ユニット配管の高圧側に設けられた油分離器29から潤
滑油が給油管25を通り密閉容器1内へ供給される。そ
して、潤滑油面2aが油面センサ28の位置より上昇す
ると、油面センサ28からの他の信号によってバルブ2
6が閉じ、油分離器29からの潤滑油供給は停止する。
このように、油面センサ28をボールベアリング14よ
り上方に配設することで、ボールベアリング14に給油
するために主軸11に設けた給油孔21の有無に関係な
く、また、容積形ポンプ17の給油能力が低下した場合
においても、ボールベアリング14が常に潤滑油中に位
置することとなるため、ボールベアリング14の潤滑性
が向上する。
【0020】実施の形態3.次に、この発明の実施の形
態3を図にもとづいて説明する。図3は、実施の形態3
の構成を示す要部断面図である。この図において、図6
と同一または相当部分にはそれぞれ同一符号を付して説
明を省略する。図6と異なる点は、主軸に設けられた半
径方向の給油孔21をボールベアリング14の下方に設
けるようにした点である。即ち、図3において、21は
ボールベアリング14の下方で主軸11の貫通孔12か
ら主軸の半径方向に開口して設けられた給油孔である。
【0021】実施の形態3のスクロール圧縮機は以上の
ように構成されているため、容積形ポンプ17によって
油パイプ20を経て汲み上げられた潤滑油は、吸入ポー
ト18a、吐出ポート18b、主軸11の貫通孔12を
経て主軸の給油孔21から主軸11の外方に吐出され
る。しかるに、給油孔21がボールベアリング14の下
方に位置するため、吐出された潤滑油は、サブフレーム
13の突出部13aとポンプケーシング16とボールベ
アリング14とで形成された空間に保持された後、ボー
ルベアリング14の下方からボール相互間の隙間を通っ
てボールベアリング14の上方に矢印で示すように循環
する。この結果、摩耗しやすいボールベアリング14の
ボールの周りを常時潤滑油で満たすことができ、ボール
ベアリング14の潤滑性が向上する。
【0022】実施の形態4.次に、この発明の実施の形
態4を図にもとづいて説明する。図4は、実施の形態4
の構成を示す要部断面図である。この図において、図3
と同一または相当部分にはそれぞれ同一符号を付して説
明を省略する。図3と異なる点は、ボールベアリングの
上方に軸受カバーを設けた点である。即ち、図4におい
て、30はサブフレーム13の中心部に形成された突出
部13aの上面に設けられた軸受カバーで、ボールベア
リング14の上方から蓋をするように設けられると共
に、主軸11との間に微小隙間を有し、潤滑油が軸受カ
バーの上方に流出できるようにしている。
【0023】実施の形態4のスクロール圧縮機は以上の
ように構成されているため、容積形ポンプ17によって
油パイプ20を経て汲み上げられた潤滑油は、吸入ポー
ト18a、吐出ポート18b、主軸11の貫通孔12を
経て主軸の給油孔21から主軸11の外方に吐出され、
サブフレーム13の突出部13aとポンプケーシング1
6とボールベアリング14とで形成された空間に保持さ
れた後、ボールベアリング14の下方からボール相互間
の隙間を通ってボールベアリング14の上方に矢印で示
すように流出し、更に、主軸11と軸受カバー30との
微小隙間を経て軸受カバー30の上方に流出循環する。
軸受カバー30を設けていることにより、密閉容器1内
の冷媒ガスによってボールベアリング14に循環された
潤滑油が吹き飛ばされることがなく、摩耗しやすいボー
ルベアリングのボールの周りを常時潤滑油で満たすこと
ができるため、冷媒ガスの影響を受けることなく潤滑性
が向上し、信頼性の高いスクロール圧縮機を得ることが
できる。
【0024】
【発明の効果】この発明に係るスクロール圧縮機は、底
部に油溜めを形成した密閉容器と、この密閉容器の上部
に配設されたスクロール形の流体圧縮機構と、密閉容器
内に配設され、流体圧縮機構を駆動する主軸を有すると
共に、主軸内に潤滑油供給用の貫通孔を設けたモータ
と、油溜め近傍に設けられ、主軸を回転自在に支承する
軸受と、主軸によって駆動され、油溜めの潤滑油を貫通
孔を介して流体圧縮機構および軸受に供給するオイルポ
ンプとを備え、油溜めの油面が軸受より上方に位置する
ようにしたものであるため、ボールベアリングが常に油
中に保たれる結果、潤滑油の枯渇によるボールベアリン
グの破損や異常磨耗を防止することができ、また、ボー
ルベアリングのボールと軌道の温度差が生じることもな
く、油の粘度の低下を招くこともないため、信頼性の高
いスクロール圧縮機を得ることができる。
【0025】この発明に係るスクロール圧縮機は、ま
た、密閉容器に設けられ、密閉容器の内外を連通すると
共に、バルブを介して外部の油容器と連通する給油管
と、軸受より上方で密閉容器に設けられ、油溜めの油面
を検知して油面が所定レベル以下になった時、バルブを
開放して油容器から密閉容器内に給油する油面センサと
を設けたものであるため、油面がボールベアリングより
低下しても、これを油面センサによって検知し、バルブ
を開けることで油面が上昇するため、常にボールベアリ
ングが油中に保たれ、潤滑油の枯渇によるボールベアリ
ングの破損や異常磨耗を防止することができ、信頼性の
高いスクロール圧縮機を得ることができる。
【0026】この発明に係るスクロール圧縮機は、ま
た、外部の油容器を油分離器とするものであるため、潤
滑油面が油面センサより低下すると、油面センサからの
信号によってバルブが開き、ユニット配管の高圧側に設
けられた油分離器から潤滑油が密閉容器へ供給され、潤
滑油面が油面センサより上昇すると、油面センサからの
他の信号によってバルブが閉じて、油分離器からの潤滑
油供給が停止するため、常にボールベアリングが油中に
保たれる結果、潤滑油の枯渇によるボールベアリングの
破損や異常磨耗を防止することができ、また、油を貯留
しておく油容器等を設けることなく、通常ユニットに存
在する油分離器を利用することで差圧を利用した給油が
可能となり、信頼性の高いスクロール圧縮機を得ること
ができる。
【0027】この発明に係るスクロール圧縮機は、ま
た、底部に油溜めを形成した密閉容器と、この密閉容器
の上部に配設されたスクロール形の流体圧縮機構と、密
閉容器内に配設され、流体圧縮機構を駆動する主軸を有
すると共に、主軸内に潤滑油供給用の貫通孔を設けたモ
ータと、油溜め近傍に設けられ、主軸を回転自在に支承
する軸受と、主軸によって駆動され、油溜めの潤滑油を
貫通孔を介して流体圧縮機構および軸受に供給するオイ
ルポンプとを備え、軸受に供給する潤滑油は、軸受の下
方から上方に向けて循環させるようにしたものであるた
め、サブフレームの軸受収納部を油溜めとすることがで
き、また、突出部とポンプケーシングとボールベアリン
グとによって形成された密閉空間に給油するため、ボー
ルベアリングの上方より給油する場合に比べボールベア
リングの回転により潤滑油がボールベアリングの外側に
飛散してボールベアリングのボールへの給油量が減少す
るのを防ぐことができ、ボールベアリングの破損や異常
磨耗を生じない、信頼性の高いスクロール圧縮機を得る
ことができる。
【0028】この発明に係るスクロール圧縮機は、ま
た、軸受の上方に軸受カバーを設けたものであるため、
ボールベアリング上方の潤滑油が、冷媒ガスの流れやボ
ールベアリングの回転によりボールベアリングの外側に
飛散してボールベアリングのボールへの給油量が減少す
るのを防ぐことができ、また、常にボールベアリングが
油中に保たれ、潤滑油の枯渇によるボールベアリングの
破損や異常磨耗を防止することができるため、信頼性の
高いスクロール圧縮機を得ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 この発明の実施の形態1によるスクロール圧
縮機の構成を示す要部断面図である。
【図2】 この発明の実施の形態2によるスクロール圧
縮機の構成を示す要部断面図である。
【図3】 この発明の実施の形態3によるスクロール圧
縮機の構成を示す要部断面図である。
【図4】 この発明の実施の形態4によるスクロール圧
縮機の構成を示す要部断面図である。
【図5】 従来のスクロール圧縮機の構成を示す断面図
である。
【図6】 従来のスクロール圧縮機のサブフレーム部分
の詳細構成を示す断面図である。
【符号の説明】
1 密閉容器、 2 油溜め、 11 主軸、 12
貫通孔、 13 サブフレーム、 14 ボールベアリ
ング、 15 オイルポンプ、 16 ポンプケーシン
グ、 17 容積形ポンプ、 18 ポンプポート、
18a 吸入ポート、 18b 吐出ポート、 19
ポンプカバー、 20 油パイプ、 21 給油孔、
25 給油管、 26 バルブ、 27 油容器、 2
8 油面センサ、 29 油分離器、 30 軸受カバ
ー。
フロントページの続き (72)発明者 小曽根 伸憲 東京都千代田区丸の内二丁目2番3号 三 菱電機株式会社内 Fターム(参考) 3H029 AA02 AA14 AB01 AB03 BB01 BB03 BB41 BB51 CC12 CC22 CC27 CC34 CC42 CC55 CC61 3H039 AA03 AA04 BB11 BB21 CC27 CC30 CC39 CC44

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 底部に油溜めを形成した密閉容器と、上
    記密閉容器の上部に配設されたスクロール形の流体圧縮
    機構と、上記密閉容器内に配設され、上記流体圧縮機構
    を駆動する主軸を有すると共に、上記主軸内に潤滑油供
    給用の貫通孔を設けたモータと、上記油溜め近傍に設け
    られ、上記主軸を回転自在に支承する軸受と、上記主軸
    によって駆動され、上記油溜めの潤滑油を上記貫通孔を
    介して上記流体圧縮機構および上記軸受に供給するオイ
    ルポンプとを備え、上記油溜めの油面が上記軸受より上
    方に位置するようにしたことを特徴とするスクロール圧
    縮機。
  2. 【請求項2】 上記密閉容器に設けられ、上記密閉容器
    の内外を連通すると共に、バルブを介して外部の油容器
    と連通する給油管と、上記軸受より上方で上記密閉容器
    に設けられ、上記油溜めの油面を検知して上記油面が所
    定レベル以下になった時、上記バルブを開放して上記油
    容器から上記密閉容器内に給油する油面センサとを設け
    たことを特徴とする請求項1記載のスクロール圧縮機。
  3. 【請求項3】 上記外部の油容器は、油分離器であるこ
    とを特徴とする請求項2記載のスクロール圧縮機。
  4. 【請求項4】 底部に油溜めを形成した密閉容器と、上
    記密閉容器の上部に配設されたスクロール形の流体圧縮
    機構と、上記密閉容器内に配設され、上記流体圧縮機構
    を駆動する主軸を有すると共に、上記主軸内に潤滑油供
    給用の貫通孔を設けたモータと、上記油溜め近傍に設け
    られ、上記主軸を回転自在に支承する軸受と、上記主軸
    によって駆動され、上記油溜めの潤滑油を上記貫通孔を
    介して上記流体圧縮機構および上記軸受に供給するオイ
    ルポンプとを備え、上記軸受に供給する潤滑油は、上記
    軸受の下方から上方に向けて循環させるようにしたこと
    を特徴とするスクロール圧縮機。
  5. 【請求項5】 上記主軸の貫通孔から上記主軸の半径方
    向に開口する給油孔を上記軸受の下方に設けたことを特
    徴とする請求項4記載のスクロール圧縮機。
  6. 【請求項6】 上記軸受の上方に軸受カバーを設けたこ
    とを特徴とする請求項4または請求項5記載のスクロー
    ル圧縮機。
  7. 【請求項7】 上記軸受カバーは、サブフレームの中心
    部に形成された突出部に固定され、主軸との間に微小隙
    間を形成するようにしたことを特徴とする請求項6記載
    のスクロール圧縮機。
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US7442018B2 (en) * 2005-09-20 2008-10-28 Sanyo Electric Co., Ltd. Compressor having an oil residue pool
US8123493B2 (en) 2008-01-24 2012-02-28 Kobe Steel, Ltd. Screw compressor
CN103797249A (zh) * 2011-11-10 2014-05-14 松下电器产业株式会社 压缩机

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