JP2003021275A - 樹脂パイプおよびその製造方法 - Google Patents
樹脂パイプおよびその製造方法Info
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- F16L—PIPES; JOINTS OR FITTINGS FOR PIPES; SUPPORTS FOR PIPES, CABLES OR PROTECTIVE TUBING; MEANS FOR THERMAL INSULATION IN GENERAL
- F16L9/00—Rigid pipes
- F16L9/12—Rigid pipes of plastics with or without reinforcement
- F16L9/121—Rigid pipes of plastics with or without reinforcement with three layers
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- B29—WORKING OF PLASTICS; WORKING OF SUBSTANCES IN A PLASTIC STATE IN GENERAL
- B29C—SHAPING OR JOINING OF PLASTICS; SHAPING OF MATERIAL IN A PLASTIC STATE, NOT OTHERWISE PROVIDED FOR; AFTER-TREATMENT OF THE SHAPED PRODUCTS, e.g. REPAIRING
- B29C48/00—Extrusion moulding, i.e. expressing the moulding material through a die or nozzle which imparts the desired form; Apparatus therefor
- B29C48/03—Extrusion moulding, i.e. expressing the moulding material through a die or nozzle which imparts the desired form; Apparatus therefor characterised by the shape of the extruded material at extrusion
- B29C48/09—Articles with cross-sections having partially or fully enclosed cavities, e.g. pipes or channels
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- Extrusion Moulding Of Plastics Or The Like (AREA)
- Compositions Of Macromolecular Compounds (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【課題】 樹脂パイプ10は、冷却水系の回路に用いら
れるパイプであり、各層の接合強度を高めるとともに耐
LLCの性能を高めること。 【解決手段】 樹脂パイプ10は、ポリフェニレンサル
ファイドまたはその変性物である芳香族ポリサルファイ
ド樹脂から形成された内層22と、PPS樹脂とポリア
ミド樹脂とを混合した中間層24と、ポリアミド樹脂か
らなる外層26とを備え、内層22は、エチレングリコ
ールを主成分とする不凍液の透過量が3.0(g/m2
・day)以下となるように形成されている。内層22
の肉厚を0.2mm以上とすることにより耐LLCを実
現できる。
れるパイプであり、各層の接合強度を高めるとともに耐
LLCの性能を高めること。 【解決手段】 樹脂パイプ10は、ポリフェニレンサル
ファイドまたはその変性物である芳香族ポリサルファイ
ド樹脂から形成された内層22と、PPS樹脂とポリア
ミド樹脂とを混合した中間層24と、ポリアミド樹脂か
らなる外層26とを備え、内層22は、エチレングリコ
ールを主成分とする不凍液の透過量が3.0(g/m2
・day)以下となるように形成されている。内層22
の肉厚を0.2mm以上とすることにより耐LLCを実
現できる。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、冷却水系の回路に
用いられる多層の樹脂パイプおよびその製造方法に関す
る。
用いられる多層の樹脂パイプおよびその製造方法に関す
る。
【0002】
【従来の技術】従来、この種の樹脂パイプとして、特開
平11−300844号公報の技術が知られている。樹
脂パイプは、ポリフェニレンサルファイドまたはその変
性物である芳香族ポリサルファイド樹脂とポリアミド樹
脂(ナイロン6など)とを混合した樹脂からなる内層
と、ポリアミド樹脂からなる外層を積層することにより
構成されている。この樹脂パイプでは、内層にPPS樹
脂を用いることによりエチレングリコールを主成分とす
る不凍液(LLC)への耐性(耐LLC)を発揮させ、
さらに内層にポリアミド樹脂を添加することにより外層
に対する接着性を高めている。また、他の従来の技術と
して、上述の内層の内側に、さらにPPS樹脂からなる
バリア層を設けた3層の樹脂パイプも提案されている。
平11−300844号公報の技術が知られている。樹
脂パイプは、ポリフェニレンサルファイドまたはその変
性物である芳香族ポリサルファイド樹脂とポリアミド樹
脂(ナイロン6など)とを混合した樹脂からなる内層
と、ポリアミド樹脂からなる外層を積層することにより
構成されている。この樹脂パイプでは、内層にPPS樹
脂を用いることによりエチレングリコールを主成分とす
る不凍液(LLC)への耐性(耐LLC)を発揮させ、
さらに内層にポリアミド樹脂を添加することにより外層
に対する接着性を高めている。また、他の従来の技術と
して、上述の内層の内側に、さらにPPS樹脂からなる
バリア層を設けた3層の樹脂パイプも提案されている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかし、いずれの従来
の樹脂パイプも、内層と外層との接着性を確保しつつL
LCに対する十分な耐久性が得られていないという問題
があった。
の樹脂パイプも、内層と外層との接着性を確保しつつL
LCに対する十分な耐久性が得られていないという問題
があった。
【0004】本発明は、上記問題点を解決するためにな
され、冷却水系の回路に用いられる多層の樹脂パイプに
つき各層の接合強度を高めるとともに耐LLCの性能を
高めた樹脂パイプおよびその製造方法を提供することを
目的とする。
され、冷却水系の回路に用いられる多層の樹脂パイプに
つき各層の接合強度を高めるとともに耐LLCの性能を
高めた樹脂パイプおよびその製造方法を提供することを
目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段およびその作用・効果】上
記課題を解決するためになされた本発明は、冷却水系の
回路に用いられる多層の樹脂パイプにおいて、ポリフェ
ニレンサルファイドまたはその変性物である芳香族ポリ
サルファイド樹脂を有する第1樹脂材料から形成された
内層と、PPS樹脂とポリアミド樹脂とを混合した第2
樹脂材料から形成された中間層と、ポリアミド樹脂から
なる第3樹脂材料から形成された外層と、を備え、上記
内層は、エチレングリコールを主成分とする不凍液の透
過量が3.0(g/m2・day)以下となるように形
成したことを特徴とする。
記課題を解決するためになされた本発明は、冷却水系の
回路に用いられる多層の樹脂パイプにおいて、ポリフェ
ニレンサルファイドまたはその変性物である芳香族ポリ
サルファイド樹脂を有する第1樹脂材料から形成された
内層と、PPS樹脂とポリアミド樹脂とを混合した第2
樹脂材料から形成された中間層と、ポリアミド樹脂から
なる第3樹脂材料から形成された外層と、を備え、上記
内層は、エチレングリコールを主成分とする不凍液の透
過量が3.0(g/m2・day)以下となるように形
成したことを特徴とする。
【0006】本発明にかかる樹脂パイプは、内層、中間
層および外層からなる3層構造を有し、冷却水系の回路
に使用される。外層は、ポリアミド樹脂から形成されて
いるので機械的強度および曲げ加工性に優れている。外
層の内側には、接着層として作用する中間層を介して内
層が形成されている。内層は、PPS樹脂を有する第1
樹脂材料から形成され、しかもエチレングリコールを主
成分とする不凍液の透過量が3.0(g/m2・da
y)以下となるように形成されているので、LLCを中
間層から外層に透過させず、中間層、外層に対するバリ
ア層として作用する。また、中間層は、内層と外層との
接着層として作用する。すなわち、中間層を形成する第
2樹脂材料は、PPS樹脂とポリアミド樹脂とを混合し
ているので、内層と中間層との界面付近で両層のPPS
樹脂が融合することにより接着し、また中間層と外層と
の界面付近で両層のポリアミド樹脂が融合することによ
り接着する。よって、外層が内層のバリア作用によりL
LCで劣化することがなく、しかも各層の界面で各層に
含まれている樹脂材料が融合することにより接着強度も
高く、剥離することもないから、自動車などの冷却系水
系の回路に好適に適用することができる。
層および外層からなる3層構造を有し、冷却水系の回路
に使用される。外層は、ポリアミド樹脂から形成されて
いるので機械的強度および曲げ加工性に優れている。外
層の内側には、接着層として作用する中間層を介して内
層が形成されている。内層は、PPS樹脂を有する第1
樹脂材料から形成され、しかもエチレングリコールを主
成分とする不凍液の透過量が3.0(g/m2・da
y)以下となるように形成されているので、LLCを中
間層から外層に透過させず、中間層、外層に対するバリ
ア層として作用する。また、中間層は、内層と外層との
接着層として作用する。すなわち、中間層を形成する第
2樹脂材料は、PPS樹脂とポリアミド樹脂とを混合し
ているので、内層と中間層との界面付近で両層のPPS
樹脂が融合することにより接着し、また中間層と外層と
の界面付近で両層のポリアミド樹脂が融合することによ
り接着する。よって、外層が内層のバリア作用によりL
LCで劣化することがなく、しかも各層の界面で各層に
含まれている樹脂材料が融合することにより接着強度も
高く、剥離することもないから、自動車などの冷却系水
系の回路に好適に適用することができる。
【0007】内層が不凍液の透過量が3.0(g/m2
・day)以下とする一手段として、内層の肉厚を0.
2mm以上とする構成をとることができる。PPS樹脂
は、0.2mmの肉厚を越えると、急激に耐LLCの性
能を高めることから、これ以上の厚さとすることにより
上述の透過量以下に抑制することを実現できる。
・day)以下とする一手段として、内層の肉厚を0.
2mm以上とする構成をとることができる。PPS樹脂
は、0.2mmの肉厚を越えると、急激に耐LLCの性
能を高めることから、これ以上の厚さとすることにより
上述の透過量以下に抑制することを実現できる。
【0008】内層を構成する第1樹脂材料は、PPS樹
脂の他に、エチレン/グリシジルメタクリレート、エチ
レン/プロピレン共重合体から選択された軟質化材を2
0〜40wt%含有する構成をとることができる。軟質
化材は、内層の低温衝撃性を高めたり、押出成形性を改
良することができ、好ましい。
脂の他に、エチレン/グリシジルメタクリレート、エチ
レン/プロピレン共重合体から選択された軟質化材を2
0〜40wt%含有する構成をとることができる。軟質
化材は、内層の低温衝撃性を高めたり、押出成形性を改
良することができ、好ましい。
【0009】中間層を構成する第2樹脂材料は、エチレ
ン/グリシジルメタクリレート、エチレン/プロピレン
共重合体から選択された軟質化材を10〜30wt%含
有する構成をとることができる。中間層の軟質化材は、
内層の軟質化材と融合して接着強度をより高める作用が
ある。
ン/グリシジルメタクリレート、エチレン/プロピレン
共重合体から選択された軟質化材を10〜30wt%含
有する構成をとることができる。中間層の軟質化材は、
内層の軟質化材と融合して接着強度をより高める作用が
ある。
【0010】さらに、第2樹脂材料は、PPS樹脂とポ
リアミド樹脂との重量比を、90〜55:10〜45で
形成することができる。ここで、PPS樹脂をポリアミ
ド樹脂よりリッチにしたのは、以下の理由による。外層
はポリアミド樹脂の単一の樹脂から形成しているから、
中間層のポリアミド樹脂の量を少なくしても、中間層と
外層との接着力に大きく影響しない。しかし、内層はP
PS樹脂と軟質化材との混合樹脂とした場合には、軟質
化材の量の増大に伴って内層に含まれているPPS樹脂
の量が相対的に減少する。よって、中間層と内層との接
着力を確保するために中間層のPPS樹脂の量をポリア
ミド樹脂より大きくすることが好ましい。
リアミド樹脂との重量比を、90〜55:10〜45で
形成することができる。ここで、PPS樹脂をポリアミ
ド樹脂よりリッチにしたのは、以下の理由による。外層
はポリアミド樹脂の単一の樹脂から形成しているから、
中間層のポリアミド樹脂の量を少なくしても、中間層と
外層との接着力に大きく影響しない。しかし、内層はP
PS樹脂と軟質化材との混合樹脂とした場合には、軟質
化材の量の増大に伴って内層に含まれているPPS樹脂
の量が相対的に減少する。よって、中間層と内層との接
着力を確保するために中間層のPPS樹脂の量をポリア
ミド樹脂より大きくすることが好ましい。
【0011】また、他の発明は、樹脂パイプを製造する
方法において、第1樹脂材料、第2樹脂材料および第3
樹脂材料をほぼ同時に環状かつ積層するように押し出す
ことにより、内層、中間層および外層を形成することを
特徴とする。本製造方法により、各層の密着強度の高い
樹脂ホースを好適に製造することができる。
方法において、第1樹脂材料、第2樹脂材料および第3
樹脂材料をほぼ同時に環状かつ積層するように押し出す
ことにより、内層、中間層および外層を形成することを
特徴とする。本製造方法により、各層の密着強度の高い
樹脂ホースを好適に製造することができる。
【0012】
【発明の実施の形態】次に、本発明に係る樹脂パイプの
実施の形態を実施例に基づき説明する。図1は実施例の
樹脂パイプ10の概略斜視図、図2は図1の2−2線に
沿った樹脂パイプ10の断面図である。樹脂パイプ10
は、自動車のエンジンにおける冷却水系、すなわちエチ
レングリコールを主成分とする不凍液(LLC)の循環
管路に用いられ、以下の構成を有する。
実施の形態を実施例に基づき説明する。図1は実施例の
樹脂パイプ10の概略斜視図、図2は図1の2−2線に
沿った樹脂パイプ10の断面図である。樹脂パイプ10
は、自動車のエンジンにおける冷却水系、すなわちエチ
レングリコールを主成分とする不凍液(LLC)の循環
管路に用いられ、以下の構成を有する。
【0013】図1に示すように、樹脂パイプ10は、3
次元的に屈曲形成されたメインパイプ12と、メインパ
イプ12からの流体の分岐を起こすための分岐パイプ1
4と、メインパイプ12の両端の端部金具16,18と
を有する。メインパイプ12は、図2に示すように、2
MPa以上の耐圧性、曲げ加工性を考慮して、パイプ内
径が15.3〜15.9mm、肉厚が1.7〜2.3m
mであり、内層22、中間層24、外層26を積層した
樹脂パイプである。以下、各層の構成について説明す
る。
次元的に屈曲形成されたメインパイプ12と、メインパ
イプ12からの流体の分岐を起こすための分岐パイプ1
4と、メインパイプ12の両端の端部金具16,18と
を有する。メインパイプ12は、図2に示すように、2
MPa以上の耐圧性、曲げ加工性を考慮して、パイプ内
径が15.3〜15.9mm、肉厚が1.7〜2.3m
mであり、内層22、中間層24、外層26を積層した
樹脂パイプである。以下、各層の構成について説明す
る。
【0014】(1) 内層22
内層22は、耐LLCの特性を与えるためのバリア層で
あり、PPS樹脂と、軟質化材とを混合した第1樹脂材
料から形成されている。PPS樹脂は、主として耐LL
Cの特性を与えるためである。軟質化材は、低温衝撃性
ならびに押出成形性を改良するために添加され、例え
ば、エチレン/グリシジルメタクリレートおよびエチレ
ン/プロピレン共重合体を適用できる。第1樹脂材料の
配合割合は、例えば、PPS樹脂が73wt%、軟質化
材が27wt%で混合する。この配合割合において、軟
質化材は、PPS樹脂が100重量部に対して、エチレ
ン/グリシジルメタクリレートを5重量部、エチレン/
プロピレン共重合体を15重量部の割合で調製すること
ができる。内層22の厚さは、上述したメインパイプ1
2の内径および肉厚の場合において、0.2〜0.6m
mの範囲であることが好ましい。これは、0.2mm未
満であると、耐LLCの性能が十分に得られないからで
ある。つまり自動車の冷却水系の回路で要求される樹脂
パイプの耐LLCの条件が3.0g/m2・dayとす
ると、上述の厚さ以上を必要とするからである。一方、
内層22の肉厚は、耐衝撃性や押出加工性を低下させる
から、0.6mmを越えないことが好ましい。なお、内
層22の肉厚と耐LLCとの関係については、実験デー
タに基づいて後述する。
あり、PPS樹脂と、軟質化材とを混合した第1樹脂材
料から形成されている。PPS樹脂は、主として耐LL
Cの特性を与えるためである。軟質化材は、低温衝撃性
ならびに押出成形性を改良するために添加され、例え
ば、エチレン/グリシジルメタクリレートおよびエチレ
ン/プロピレン共重合体を適用できる。第1樹脂材料の
配合割合は、例えば、PPS樹脂が73wt%、軟質化
材が27wt%で混合する。この配合割合において、軟
質化材は、PPS樹脂が100重量部に対して、エチレ
ン/グリシジルメタクリレートを5重量部、エチレン/
プロピレン共重合体を15重量部の割合で調製すること
ができる。内層22の厚さは、上述したメインパイプ1
2の内径および肉厚の場合において、0.2〜0.6m
mの範囲であることが好ましい。これは、0.2mm未
満であると、耐LLCの性能が十分に得られないからで
ある。つまり自動車の冷却水系の回路で要求される樹脂
パイプの耐LLCの条件が3.0g/m2・dayとす
ると、上述の厚さ以上を必要とするからである。一方、
内層22の肉厚は、耐衝撃性や押出加工性を低下させる
から、0.6mmを越えないことが好ましい。なお、内
層22の肉厚と耐LLCとの関係については、実験デー
タに基づいて後述する。
【0015】(2) 中間層24
中間層24は、内層22と外層26とを接着する接着層
であり、PPS樹脂と、ポリアミド樹脂とを混合し、さ
らに軟質化材を混合した第2樹脂材料から形成されてい
る。ポリアミド樹脂としては、ナイロン6、ナイロン1
1、ナイロン12等を用いることができる。第2樹脂材
料を構成するPPS樹脂および軟質化材は、内層22に
対する接着性能を与えるために配合されており、第1樹
脂材料のPPS樹脂および軟質化材と同じ樹脂材料を用
いることができる。ポリアミド樹脂は、外層26に対す
る接着性能を与えるために配合されている。第2樹脂材
料の配合割合は、例えば、PPS樹脂を58wt%、ポ
リアミド樹脂を21wt%、第1樹脂材料と同じ配合の
軟質化材を21wt%となるように調製することができ
る。したがって、第2樹脂材料は、配合リッチなPPS
樹脂を母材とし、ポリアミド樹脂と軟質化材が分散して
混在したような状態とされている。中間層24の厚さ
は、上述したメインパイプ12の内径および肉厚の場合
において、0.05〜0.6mmの範囲であることが好
ましい。これは、0.05mm未満であると、接着性能
が十分に得られないからである。一方、0.6mmを越
えると、メインパイプ12の肉厚に対する中間層24の
占める肉厚が大きくなり、内層22および外層26に所
望の特性を得ることができる肉厚を確保できないからで
ある。
であり、PPS樹脂と、ポリアミド樹脂とを混合し、さ
らに軟質化材を混合した第2樹脂材料から形成されてい
る。ポリアミド樹脂としては、ナイロン6、ナイロン1
1、ナイロン12等を用いることができる。第2樹脂材
料を構成するPPS樹脂および軟質化材は、内層22に
対する接着性能を与えるために配合されており、第1樹
脂材料のPPS樹脂および軟質化材と同じ樹脂材料を用
いることができる。ポリアミド樹脂は、外層26に対す
る接着性能を与えるために配合されている。第2樹脂材
料の配合割合は、例えば、PPS樹脂を58wt%、ポ
リアミド樹脂を21wt%、第1樹脂材料と同じ配合の
軟質化材を21wt%となるように調製することができ
る。したがって、第2樹脂材料は、配合リッチなPPS
樹脂を母材とし、ポリアミド樹脂と軟質化材が分散して
混在したような状態とされている。中間層24の厚さ
は、上述したメインパイプ12の内径および肉厚の場合
において、0.05〜0.6mmの範囲であることが好
ましい。これは、0.05mm未満であると、接着性能
が十分に得られないからである。一方、0.6mmを越
えると、メインパイプ12の肉厚に対する中間層24の
占める肉厚が大きくなり、内層22および外層26に所
望の特性を得ることができる肉厚を確保できないからで
ある。
【0016】(3) 外層26
外層26は、耐圧性や機械的強度を与えるための層であ
り、ポリアミド樹脂である第3樹脂から形成されてい
る。ポリアミド樹脂として、ナイロン6、ナイロン1
1、ナイロン12等を適用することができる。外層26
の肉厚は、機械的強度を考慮して定められる。
り、ポリアミド樹脂である第3樹脂から形成されてい
る。ポリアミド樹脂として、ナイロン6、ナイロン1
1、ナイロン12等を適用することができる。外層26
の肉厚は、機械的強度を考慮して定められる。
【0017】次に、樹脂パイプ10の製造方法について
説明する。図3は押出成形機の要部を模式的に表わした
断面図である。押出成形機は、多層の樹脂層を形成する
ためのダイヘッド部40を備えている。ダイヘッド部4
0は、中心にマンドレル41aを有する第1ヘッド4
1、第2ヘッド42、第3ヘッド43および第4ヘッド
44を備え、これらを同心円上に配置している。第1ヘ
ッド41と第2ヘッド42との間には内層用の第1押出
間隙Sp1が形成され、また第2ヘッド42と第3ヘッ
ド43との間には中間層用の第2押出間隙Sp2が形成
され、さらに、第3ヘッド43と第4ヘッド44との間
には外層用の第3押出間隙Sp3が形成されている。
説明する。図3は押出成形機の要部を模式的に表わした
断面図である。押出成形機は、多層の樹脂層を形成する
ためのダイヘッド部40を備えている。ダイヘッド部4
0は、中心にマンドレル41aを有する第1ヘッド4
1、第2ヘッド42、第3ヘッド43および第4ヘッド
44を備え、これらを同心円上に配置している。第1ヘ
ッド41と第2ヘッド42との間には内層用の第1押出
間隙Sp1が形成され、また第2ヘッド42と第3ヘッ
ド43との間には中間層用の第2押出間隙Sp2が形成
され、さらに、第3ヘッド43と第4ヘッド44との間
には外層用の第3押出間隙Sp3が形成されている。
【0018】多層押出成形機にて、第1押出間隙Sp
1、第2押出間隙Sp2および第3押出間隙Sp3から
それぞれ第1樹脂材料、第2樹脂材料および第3樹脂材
料を同時に押し出す共押出を行なう。このように共押出
された第1ないし第3樹脂材料は、第1ないし第3押出
間隙SP1〜Sp3を通過して冷却すると、それぞれ内
層22、中間層24、外層26を構成する3層のメイン
パイプ12となる。
1、第2押出間隙Sp2および第3押出間隙Sp3から
それぞれ第1樹脂材料、第2樹脂材料および第3樹脂材
料を同時に押し出す共押出を行なう。このように共押出
された第1ないし第3樹脂材料は、第1ないし第3押出
間隙SP1〜Sp3を通過して冷却すると、それぞれ内
層22、中間層24、外層26を構成する3層のメイン
パイプ12となる。
【0019】このように得られたメインパイプ12で
は、第1ないし第3樹脂材料がそれぞれ冷却硬化するこ
とにより、以下に説明するように、各層が互いに接着す
る。図4は内層22、中間層24、外層26のそれぞれ
の接着の様子を模式的に示す模式図である。
は、第1ないし第3樹脂材料がそれぞれ冷却硬化するこ
とにより、以下に説明するように、各層が互いに接着す
る。図4は内層22、中間層24、外層26のそれぞれ
の接着の様子を模式的に示す模式図である。
【0020】(1) 内層22と中間層24との接着メ
カニズム 内層22は、PPS樹脂がリッチであるからPPS樹脂
を母材とし軟質化材を混合した状態にあり、その一部が
中間層24側に露出している。一方、中間層24は、P
PS樹脂がリッチであるからPPS樹脂を母材としポリ
アミド樹脂を混合した状態にあり、そのPPS樹脂の一
部が内層22側に露出している。このため、内層22と
中間層24との接合面(界面)では、内層22の溶融P
PS樹脂と中間層24の溶融PPS樹脂とが融合し、こ
の状態で樹脂の硬化が起きて一体化する。よって、内層
22と中間層24に含まれるPPS樹脂により内層22
と中間層24とが強固に接着される。
カニズム 内層22は、PPS樹脂がリッチであるからPPS樹脂
を母材とし軟質化材を混合した状態にあり、その一部が
中間層24側に露出している。一方、中間層24は、P
PS樹脂がリッチであるからPPS樹脂を母材としポリ
アミド樹脂を混合した状態にあり、そのPPS樹脂の一
部が内層22側に露出している。このため、内層22と
中間層24との接合面(界面)では、内層22の溶融P
PS樹脂と中間層24の溶融PPS樹脂とが融合し、こ
の状態で樹脂の硬化が起きて一体化する。よって、内層
22と中間層24に含まれるPPS樹脂により内層22
と中間層24とが強固に接着される。
【0021】(2) 中間層24と外層26との接着メ
カニズム 中間層24は、PPS樹脂がリッチであるからPPS樹
脂を母材としポリアミド樹脂を混合した状態にあり、一
部のポリアミド樹脂が外層26側における界面に存在す
る。一方、外層26は、ポリアミド樹脂の単相である。
このため、中間層24と外層26との接合面(界面)で
は、外層26の溶融ポリアミド樹脂と中間層24の側の
溶融ポリアミド樹脂とが融合し、この状態で樹脂の硬化
が起きて一体化する。よって、中間層24と外層26に
含まれるポリアミド樹脂により、同様なアンカー効果を
生じ、中間層24と外層26とが強固に接着される。
カニズム 中間層24は、PPS樹脂がリッチであるからPPS樹
脂を母材としポリアミド樹脂を混合した状態にあり、一
部のポリアミド樹脂が外層26側における界面に存在す
る。一方、外層26は、ポリアミド樹脂の単相である。
このため、中間層24と外層26との接合面(界面)で
は、外層26の溶融ポリアミド樹脂と中間層24の側の
溶融ポリアミド樹脂とが融合し、この状態で樹脂の硬化
が起きて一体化する。よって、中間層24と外層26に
含まれるポリアミド樹脂により、同様なアンカー効果を
生じ、中間層24と外層26とが強固に接着される。
【0022】したがって、多層押出成形機により、中間
層24と外層26とが強固に接着したメインパイプ12
が得られる。
層24と外層26とが強固に接着したメインパイプ12
が得られる。
【0023】こうして得られたストレート状のメインパ
イプ12は、曲げ加工に処される。メインパイプ12
を、約150〜約215℃の温度に維持された槽中に約
3〜10分間浸漬し、その後、図示しない3次元曲げ型
にセットする。そして、この3次元曲げ型にセットした
状態で常温まで冷却することで、3次元曲げ加工を施
す。これにより、図1に示す湾曲形状のメインパイプ1
2が得られる。さらに、メインパイプ12に貫通孔を形
成し、分岐パイプ14を接続するとともに、端部金具1
6,18を加熱した状態にて圧入固定することにより樹
脂パイプ10が得られる。
イプ12は、曲げ加工に処される。メインパイプ12
を、約150〜約215℃の温度に維持された槽中に約
3〜10分間浸漬し、その後、図示しない3次元曲げ型
にセットする。そして、この3次元曲げ型にセットした
状態で常温まで冷却することで、3次元曲げ加工を施
す。これにより、図1に示す湾曲形状のメインパイプ1
2が得られる。さらに、メインパイプ12に貫通孔を形
成し、分岐パイプ14を接続するとともに、端部金具1
6,18を加熱した状態にて圧入固定することにより樹
脂パイプ10が得られる。
【0024】次に、樹脂パイプ10の耐LLCの特性に
ついて調べた。
ついて調べた。
【0025】(1) 耐久性試験
図5は樹脂パイプ10の内層22、中間層24および外
層26の肉厚を、それぞれ0.5mm、0.3mm、
1.2mmとした場合における耐LLCを測定した結果
である。すなわち、樹脂パイプ10内にLLCを封入し
た状態で120℃の熱風雰囲気下に晒した後に、それぞ
れの封入時間における破裂圧(MPa)を測定した。そ
の結果、LLCの封入時間が2500時間まで、2MP
a以上の破裂圧を達成できた。
層26の肉厚を、それぞれ0.5mm、0.3mm、
1.2mmとした場合における耐LLCを測定した結果
である。すなわち、樹脂パイプ10内にLLCを封入し
た状態で120℃の熱風雰囲気下に晒した後に、それぞ
れの封入時間における破裂圧(MPa)を測定した。そ
の結果、LLCの封入時間が2500時間まで、2MP
a以上の破裂圧を達成できた。
【0026】(2) 内層22の肉厚とLCC透過率
図6は内層の肉厚とLLCの透過量との関係を示すグラ
フである。図6において、内層22の肉厚が0.2mm
未満であると、LLCの透過量が急激に増加しているこ
とが分かる。自動車の冷却水系に用いられる樹脂パイプ
では、安全率を考慮して3.0g/m2・dayの条件
を満たすことが好ましいが、この条件が0.2mm以上
で満たされていることが分かる。
フである。図6において、内層22の肉厚が0.2mm
未満であると、LLCの透過量が急激に増加しているこ
とが分かる。自動車の冷却水系に用いられる樹脂パイプ
では、安全率を考慮して3.0g/m2・dayの条件
を満たすことが好ましいが、この条件が0.2mm以上
で満たされていることが分かる。
【0027】(3) 衝撃試験
図7は内層22、中間層24、外層26に相当する管体
をそれぞれ単相で作製し、LLCを所定時間封入した後
にアイゾット試験を施したときの結果を示す説明図であ
る。ここで、アイゾット試験とは、試験片にノッチを形
成し、ノッチ付近にハンマなどで衝撃を与えて、破断し
たときのエネルギを求めることにより、耐衝撃性を測定
する試験方法である。このとき、内層22の厚さを0.
5mm、中間層24の厚さを0.3mm、外層26の厚
さを1.2mmとし、120℃の雰囲気下でLLCを封
入し、各封入時間についての衝撃エネルギを測定した。
をそれぞれ単相で作製し、LLCを所定時間封入した後
にアイゾット試験を施したときの結果を示す説明図であ
る。ここで、アイゾット試験とは、試験片にノッチを形
成し、ノッチ付近にハンマなどで衝撃を与えて、破断し
たときのエネルギを求めることにより、耐衝撃性を測定
する試験方法である。このとき、内層22の厚さを0.
5mm、中間層24の厚さを0.3mm、外層26の厚
さを1.2mmとし、120℃の雰囲気下でLLCを封
入し、各封入時間についての衝撃エネルギを測定した。
【0028】この結果、中間層24、外層26は、LL
Cに晒すと耐衝撃エネルギが低くなって劣化したが、内
層22は、LLCに晒しても、耐衝撃エネルギの低下が
なく、劣化しないことが分かった。すなわち、内層22
の肉厚を0.5mm以上とすれば中間層24、外層26
にLLCの影響をなくするバリア層として作用し、中間
層24、外層26を劣化させないことが分かった。
Cに晒すと耐衝撃エネルギが低くなって劣化したが、内
層22は、LLCに晒しても、耐衝撃エネルギの低下が
なく、劣化しないことが分かった。すなわち、内層22
の肉厚を0.5mm以上とすれば中間層24、外層26
にLLCの影響をなくするバリア層として作用し、中間
層24、外層26を劣化させないことが分かった。
【図1】実施例の樹脂パイプ10の概略斜視図である。
【図2】図1の2−2線に沿った樹脂パイプ10の断面
図である。
図である。
【図3】押出成形機の要部を模式的に表わした断面図で
ある。
ある。
【図4】内層22、中間層24、外層26の間の接着の
様子を模式的に示す模式図である。
様子を模式的に示す模式図である。
【図5】樹脂パイプ10のLLCに対する耐久性を説明
するグラフである。
するグラフである。
【図6】内層の肉厚とLLCの透過量との関係を示すグ
ラフである。
ラフである。
【図7】樹脂パイプ10を構成する各層にLLCを封入
した試料片に対するアイゾット試験の結果を説明するグ
ラフである。
した試料片に対するアイゾット試験の結果を説明するグ
ラフである。
10…樹脂パイプ
12…メインパイプ
14…分岐パイプ
16,18…端部金具
22…内層
24…中間層
26…外層
40…ダイヘッド部
41…第1ヘッド
41a…マンドレル
42…第2ヘッド
43…第3ヘッド
44…第4ヘッド
SP1〜SP3…第1ないし第3押出間隙
─────────────────────────────────────────────────────
フロントページの続き
(51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考)
B32B 27/34 B32B 27/34
C08L 23/04 C08L 23/04
23/16 23/16
63/00 63/00 A
81/02 81/02
// B29K 23:00 B29K 23:00
77:00 77:00
81:00 81:00
B29L 9:00 B29L 9:00
23:00 23:00
Fターム(参考) 3H111 AA01 BA15 BA34 CA53 CB04
CB29 DA26 DB03 EA04
4F100 AK05A AK46B AK46C AK57A
AK57B AK64A AK64B AK70A
AK70B AL05B BA03 BA10A
BA10C BA25B DA11 EH172
JD05B YY00B
4F207 AA03E AA29 AA34 AB07
AG03 AG08 KA01 KA17 KB26
4J002 BB152 BG072 CD192 CN011
GT00
Claims (6)
- 【請求項1】 冷却水系の回路に用いられる多層の樹脂
パイプにおいて、 ポリフェニレンサルファイドまたはその変性物である芳
香族ポリサルファイド樹脂(以下、PPS樹脂と略称す
る)を有する第1樹脂材料から形成された内層と、 PPS樹脂とポリアミド樹脂とを混合した第2樹脂材料
から形成された中間層と、 ポリアミド樹脂からなる第3樹脂材料から形成された外
層と、 を備え、 上記内層は、エチレングリコールを主成分とする不凍液
の透過量が3.0(g/m2・day)以下となるよう
に形成したことを特徴とする樹脂パイプ。 - 【請求項2】 請求項1の樹脂パイプにおいて、 上記内層の肉厚は、0.2mm以上である樹脂パイプ。
- 【請求項3】 請求項1または請求項2の樹脂パイプに
おいて、 上記第1樹脂材料は、PPS樹脂の他に、エチレン/グ
リシジルメタクリレートおよび/またはエチレン/プロ
ピレン共重合体から選択された軟質化材を20〜40w
t%含有している樹脂パイプ。 - 【請求項4】 請求項3の樹脂パイプにおいて、 上記第2樹脂材料は、PPS樹脂およびポリアミド樹脂
の他に、エチレン/グリシジルメタクリレートおよび/
またはエチレン/プロピレン共重合体から選択された軟
質化材を10〜30wt%含有している樹脂パイプ。 - 【請求項5】 請求項1ないし請求項4のいずれかの樹
脂パイプにおいて、 上記第2樹脂材料は、PPS樹脂とポリアミド樹脂との
重量比を、90〜55:10〜45で形成した樹脂パイ
プ。 - 【請求項6】 請求項1ないし請求項5のいずれかの樹
脂パイプを製造する方法において、 第1樹脂材料、第2樹脂材料および第3樹脂材料を環状
に積層するようにほぼ同時に押し出すことにより、内
層、中間層および外層を形成する樹脂パイプの製造方
法。
Priority Applications (2)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2001206442A JP2003021275A (ja) | 2001-07-06 | 2001-07-06 | 樹脂パイプおよびその製造方法 |
US10/188,114 US6889719B2 (en) | 2001-07-06 | 2002-07-03 | Plastic pipe and manufacturing method therefor |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2001206442A JP2003021275A (ja) | 2001-07-06 | 2001-07-06 | 樹脂パイプおよびその製造方法 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2003021275A true JP2003021275A (ja) | 2003-01-24 |
Family
ID=19042575
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2001206442A Withdrawn JP2003021275A (ja) | 2001-07-06 | 2001-07-06 | 樹脂パイプおよびその製造方法 |
Country Status (2)
Country | Link |
---|---|
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JP (1) | JP2003021275A (ja) |
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A761 | Written withdrawal of application |
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