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JP2003092817A - ケース取付構造 - Google Patents

ケース取付構造

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Publication number
JP2003092817A
JP2003092817A JP2001312274A JP2001312274A JP2003092817A JP 2003092817 A JP2003092817 A JP 2003092817A JP 2001312274 A JP2001312274 A JP 2001312274A JP 2001312274 A JP2001312274 A JP 2001312274A JP 2003092817 A JP2003092817 A JP 2003092817A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
bracket
lock arm
case
wall
arm
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2001312274A
Other languages
English (en)
Inventor
Tsukasa Yasuda
宰 保田
Susumu Nakatsugawa
進 中津川
Tomoyuki Nagamine
智之 長峰
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Yazaki Corp
Original Assignee
Yazaki Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Yazaki Corp filed Critical Yazaki Corp
Priority to JP2001312274A priority Critical patent/JP2003092817A/ja
Publication of JP2003092817A publication Critical patent/JP2003092817A/ja
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 ブラケットに対するロックの信頼性、ロック
の確実性、ケースの取付性を向上することのできるケー
ス取付構造を提供する。 【解決手段】 ロックアーム27の先端部30aに対向
し、先端部30aの撓み反対方向に位置する立壁部57
をケース本体11の壁部12に設ける。立壁部57を、
ロックアーム27の先端部30aより外側に突出させ
る。ケース本体11の壁部12に、ロックアーム27を
囲む囲い部18を設け、ロックアーム27と囲い部18
との間にアーム撓み空間22を形成し、ロックアーム2
7と立壁部57との間に、間隙58を形成する。ケース
本体11にブラケット55の進入を許容する挿通部を設
け、挿通部の縁部に、ブラケット55を進入反対方向に
弾性的に押し返す可撓アームを設ける。可撓アームを一
対設けて、ブラケットの先端部55cの両側に当接させ
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、車体等のパネル板
に備わるブラケットに取り付けられるリレー、コネク
タ、ヒューズ等が収容されたケース取付構造に関するも
のである。
【0002】
【従来の技術】図7は、実開平4−87554号公報に
記載されたケース取付構造に関連する従来技術の一例で
ある。
【0003】ケース80は、ケース本体81と、ケース
本体81の上部開口を覆う蓋体85とから形成されてい
る。ケース本体81には、係止突起98を有するロック
アーム95が形成されている。ロックアーム95の両側
には、ブラケット86のガイド部90に対するスライド
係合部83が設けられている。ケース80は、ロックア
ーム95の係止突起98をブラケット86の係合孔86
aに係合させることで、ブラケット86に固定されるよ
うになっている。
【0004】ロックアーム95は、ケース本体81の外
壁82から突出する付け根部96aと、付け根部96a
からL字状または逆L字状に折れ曲がる自由端部96b
とから形成されている。
【0005】係止突起98は、自由端部96bの中央部
に設けられており、係止面98aと傾斜面98bとを有
している。ロックアーム95は、ブラケット86の長手
方向の寸法より短く形成されている。
【0006】ケース本体81には、図示しないリレーま
たはヒューズ等が収容可能である。ケース本体81は、
上方からブラケット86に装着される。すなわち、スラ
イド係合部83がガイド部90に係合し、係止突起98
が取付板88に摺接し、ロックアーム95が撓み、ケー
ス本体81が上方から下方に移行し、ロックアーム95
の弾性復帰により係止突起98が係合孔86aに係合す
るようになっている。
【0007】ブラケット86は、段部87を介してクラ
ンク状をなしており、一側に取付板88が設けられ、他
側に固定板91が設けられている。取付板88と固定板
91とは、互いに平行関係にある。係合孔86aは、取
付板88の中央に設けられ、取付板88の両側には、縁
部89に沿うガイド部90が形成されている。一方、固
定板91は、車体のパネル板に溶接等により固定されて
いる。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記従
来のケース取付構造では、解決すべき以下の問題点があ
る。
【0009】先ず一つには、ロックアーム95が外壁8
2の外側に突出しているゆえ、ケース80の運搬時等
に、ロックアーム95の先端部が他部品に引っかかった
り、逆に、外壁82側に押されたりして、ロックアーム
95が破損するという問題がある。
【0010】また一つに、ケース80をブラケット86
から取外す際には、ロックアーム95を治工具等で撓み
方向にこじらなければならず、ロックアーム95が損傷
したり、ケース本体81の取外し作業性が悪いという問
題もある。
【0011】また、ブラケット86の取付板88が、ケ
ース本体81の両側のスライド係合部83とロックアー
ム95との間に挟まれるため、ガイド部90とスライド
係合部83および取付板88と係止突起98とが摺動し
て、ケース80をスムーズに取り付けることができない
という問題がある。逆に、ブラケット86の取付板88
にガタ付きのある場合には、位置決めが正確に行われ
ず、ケース本体81の係止突起98が盲状態となって、
確実に係合が行われないことがある。
【0012】さらには、取付板88の係合孔86aにロ
ックアーム95の係止突起98を係合させて、ブラケッ
ト86にケース本体81を取り付けた際に、係合孔86
aと係止突起98とに遊びが生じて、ケース本体にがた
付きを生じるという虞がある。
【0013】本発明は、上記した点に鑑み、相手側のブ
ラケットに対するロックの信頼性、ロックの確実性、ケ
ースの取付性を向上することができるケース取付構造を
提供することを目的とする。
【0014】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、請求項1記載の発明は、ケース本体に形成されたロ
ックアームの係止部が、相手側のブラケットの被係止部
に係合し、該ロックアームの先端部が該ケース本体の外
側に突出したケース取付構造において、前記ロックアー
ムの先端部に対向し、該先端部の内側に位置する立壁部
が、前記ケース本体の壁部に設けられたことを特徴とす
る。
【0015】上記構成のように、ロックアームの先端部
に対向する立壁部をケース本体の壁部に設ければ、ロッ
クアームの先端部に対して不用意な外力が作用すること
を立壁部が阻み、ロックアームが変形等することが防止
される。
【0016】また、請求項2記載の発明は、請求項1記
載のケース取付構造において、前記立壁部は、前記ロッ
クアームの先端部より突出していることを特徴とする。
【0017】上記構成のように、立壁部をロックアーム
の先端部より突出させれば、ロックアームの先端部が立
壁部により保護されて、外部との干渉によるロックアー
ムの変形が防止される。
【0018】また、請求項3記載の発明は、請求項1ま
たは請求項2記載のケース取付構造において、前記立壁
部と前記ロックアームとの間に間隙が形成されたことを
特徴とする。
【0019】上記構成のように、間隙を形成すれば、ロ
ックアームの先端部に指を引っかけるクリアランスが確
保され、ロックアームを係止解除方向に容易に撓ませる
ことができる。
【0020】また、請求項4記載の発明は、請求項1〜
請求項3の何れか1項に記載のケース取付構造におい
て、前記ケース本体に前記ブラケットの進入を許容する
挿通部が設けられ、該挿通部の縁部に、該ブラケットを
進入反対方向に弾性的に押し返す可撓アームが設けられ
たことを特徴とする。
【0021】上記構成のように、挿通部の縁部に可撓ア
ームを設けることで、挿通部に進入するブラケットの先
端部が可撓アームに当接し、ブラケットの進入方向の位
置決めが行われるとともに、可撓アームによりブラケッ
トが進入反対方向に弾性的に押し返されて、ロックアー
ムの係止部とブラケットの被係止部とが遊びなく係合
し、ケースがブラケットにがた付きなく取り付けられ
る。
【0022】また、請求項5記載の発明は、ケースに形
成されたロックアームの係止部を、相手側のブラケット
の被係止部に係合させ、該ケースを該ブラケットに取り
付けるケース取付構造において、前記ブラケットの進入
空間に臨む前記ケースの壁部に、該ブラケットを進入反
対方向に弾性的に押し返す可撓アームが設けられたこと
を特徴とする。
【0023】上記構成のように、ケース本体の壁部に可
撓アームを設けることで、ケース本体に進入するブラケ
ットの先端部が可撓アームに当接し、ブラケットの進入
方向の位置決めが行われ、また、可撓アームにブラケッ
トが進入反対方向に弾性的に押し返されることにより、
ロックアームの係止部とブラケットの被係止部とが遊び
なく係合し、ケースがブラケットにがた付きなく固定さ
れる。
【0024】また、請求項6記載の発明によれば、請求
項5記載のケース取付構造において、前記ケースの外側
に前記ロックアームの先端部が突出し、該先端部の内側
に位置して該先端部を防護する防護壁が前記壁部に設け
られ、該ロックアームの撓み方向に対向して位置する該
防護壁の一部に切欠部が形成されたことを特徴とする。
【0025】上記構成のように、壁部にロックアームの
先端部を防護する防護壁を設け、ロックアームの撓み方
向に対向して位置する防護壁の一部に切欠部を形成する
ことで、不用意な外部との干渉によるロックアームの破
損が防止されるとともに、ロックアームの先端部に指を
掛けてロックアームを難なく撓ませることができる。
【0026】また、請求項7記載の発明は、請求項4〜
請求項6の何れか1項に記載のケース取付構造におい
て、前記可撓アームが一対設けられ、該可撓アームが前
記ブラケットの先端部の両側に当接することを特徴とす
る。
【0027】上記構成のように、可撓アームを一対設け
ることで、ブラケットの先端部の両側が一対の可撓アー
ムに当接し、ケース本体がブラケットにバランス良く確
実に固定される。
【0028】また、請求項8記載の発明は、請求項1、
2,4,5、6または7の何れか1項に記載のケース取
付構造において、前記ケース本体又は前記ケースの壁部
には、前記ロックアームを囲む囲い部が設けられ、該囲
い部と該ロックアームとの間にはアーム撓み空間又はブ
ラケット挿通空間が形成されたことを特徴とする。
【0029】上記構成のように、ロックアームを囲む囲
い部を設ければ、アーム撓み空間又はブラケット挿通空
間でロックアームの弾性限度の撓みが許容されるととも
に、ロックアームの過大な変形が防止されて、ロックア
ームが外部との干渉から有効に保護される。
【0030】
【発明の実施の形態】以下に本発明の実施の形態の具体
例を図面を用いて詳細に説明する。図1〜図3は、本発
明に係るケース取付構造の第一の実施形態を示すもので
ある。
【0031】図1には、合成樹脂製の電気接続箱(ケー
ス)10と、車体のパネル板(図示せず)から突出する
金属製のブラケット55が示されている。電気接続箱1
0は、電気接続箱本体(ケース本体)11と、電気接続
箱本体11の開口上部に被さる蓋体40とからなってお
り、蓋体40は電気接続箱本体11にロック手段により
着脱自在に取り付けられるようになっている。ロック手
段の詳細については後述するが、蓋体40の係止枠50
を電気接続箱本体11の係止爪25に係合させることに
より取り付けが行われるようになっている。
【0032】ブラケット55は、板状をなし、図示しな
い固定部と、取付部55bとを備え、その中央部には孔
部(被係止部)55aが形成されている。孔部55a
は、後述するロックアーム27の係止突起(係止部)3
1に係合するものであれば、貫通孔でも止まり孔でもど
ちらでもよいが、本実施形態では孔部55aを貫通孔と
している。
【0033】固定部は、溶接やボルト締め等により車体
のパネル板に接合している。ブラケット55は、パネル
板の任意の位置に接合可能であるが、図1に示すブラケ
ット55は、車体のフロアー側(下側)に接合してお
り、取付部55bがルーフ側(上側)を向いている。従
って、電気接続箱10をブラケット55に上方から下方
に押し込むことにより固定されるようになっている。
【0034】電気接続箱10をブラケット55から取外
す際には、上記取り付けの逆操作をすればよく、係止枠
50と係止突起31の係止を解除して、蓋体40を電気
接続箱本体11から離脱させ、可撓性のロックアーム2
7を係止解除方向へ撓ませて、電気接続箱本体11を上
方へ持ち上げることで取外しが行われる。電気接続箱本
体11をブラケット55から取外した状態で、リレー
(図示せず)、コネクタ(図示せず)、ヒューズ35等
の収納作業が行われる。
【0035】電気接続箱本体11は、リレー、コネク
タ、ヒューズ35等を収容し保護するためのものである
が、本実施形態の電気接続箱本体11には、複数のヒュ
ーズ35が収容されている。ヒューズ35は、一つ毎に
隔壁36で仕切られた収容空間37に収容され、互いに
短絡しないようになっている。
【0036】電気接続箱本体11は、左右対称形状をな
しており、開口13aを有する開口部13と、ブラケッ
ト55に近接する側の底部14と、筒状の周壁15とで
外壁(壁部)12が形成されている。対向する一対の側
壁15aには、蓋体40の係止枠50に対する係止爪2
5が設けられている。また、側壁15aに直交する前壁
15bには、係止突起(係止部)31を有するロックア
ーム27と、ロックアーム27の周りを囲む囲い枠(囲
い部)18とが形成されている。
【0037】電気接続箱本体11の開口13aは、上側
を向いているが、蓋体40が被せられるため、水滴、塵
埃、異物等が浸入する心配はない。開口13aの向く側
は、上側でも下側でもその他の向きでもよい。
【0038】ここで、本実施形態における説明の都合
上、電気接続箱10の上下の概念を次のように定めるこ
ととする。電気接続箱本体11に対して蓋体40を被せ
る側を上側とし、電気接続箱本体11をブラケット55
に装着する側を下側とする。前後については、ロックア
ーム27の備わる側を前側と定め、その反対側を後側と
定めることとする。左右については、対称であるから、
特別の場合を除いて区別をしないこととする。
【0039】囲い枠18は、ロックアーム27を囲むよ
うに外壁12に一体的に形成され、外側に膨出してい
る。囲い枠18の上面19と開口部13の端面13bと
は、面一になっている。囲い枠18の枠内18cには、
ロックアーム27のアーム撓み空間22が形成され、枠
内18cからは、ロックアーム27の先端部30aが外
側に突出している。
【0040】開口部13の端面13bには、ロックアー
ム27の突出方向と同方向に突出し、ロックアーム27
の先端部30aに対向する干渉防止用の突堤部(立壁
部)57と、蓋体40を電気接続箱本体11に被せる際
に蓋体40を摺動自在に案内するガイドリブ59とが設
けられている。ガイドリブ59は、端面13bの四隅に
突出形成されている。これにより、蓋体40を被せる際
の位置決めが行われるようになっている。
【0041】突堤部57は、ロックアーム27の先端部
30aの内側に、ロックアーム27の先端部30aに対
向して設けられている。すなわち、突堤部57は、開口
部13の端面13bの内側縁部に沿って設けられ、ロッ
クアーム27の先端部30aの撓み反対方向に位置して
いる。ここでいうロックアーム27の撓み方向は、電気
接続箱本体11の外側方向であるから、撓み反対方向と
は、電気接続箱本体11の内側方向(復元方向)を意味
する。
【0042】ロックアーム27の先端部30aと突堤部
57との間には、間隙58が形成されており、この間隙
58は、ブラケット挿通空間23に繋がっている。この
ブラケット挿通空間23にブラケット55が進入して、
ロックアーム27と係合するようになっている。
【0043】突堤部57の先端部57aは、ロックアー
ム27の先端部30aより外壁12の外側に突出してい
る。これにより、電気接続箱本体11の運搬時にロック
アーム27が外部との干渉による引っかかり等から保護
され、ロックアーム27の変形や破損が防止される。
【0044】開口部13の端面13bと蓋体40の合口
部44の端面44aとは、両端面13b,44aが緊密
に当接できるように、それぞれが平坦面に形成されてい
る。このようにすれば、電気接続箱本体11と蓋体40
との間にはガタ付きがなくなり、異音等の発生が防止さ
れる。電気接続箱本体11に対する蓋体40のロック
は、係止枠50と係止爪25とのロック手段により行わ
れる。
【0045】図2および図3に示すように、前壁15b
には、ブラケット55に対する挿通孔(挿通部)20が
貫通して形成されている。挿通孔20の内側が、ブラケ
ット挿通空間23を形成している。したがって、前壁1
5bは、相互に平行な二重壁構造になっている。挿通孔
20は、ブラケット55がスライド進入することができ
る程度の寸法に形成されている。挿通孔20が大き過ぎ
ると、孔内でブラケット55ががた付き、異音を発生し
たり、また、ブラケット55とロックアーム27との係
合を容易に行うことができないからである。
【0046】ブラケット55は、挿通孔20の内壁20
aに案内されて、挿通孔20の奥壁24に突き当たる手
前まで進入する。そして、ブラケット55の孔部55a
がロックアーム27の係止突起31の位置までくると、
一旦ロックアーム27は外方に撓み、自己復元力で弾性
復帰して、係止突起31が孔部55aに係合するように
なっている。
【0047】再び図1に示すように、電気接続箱本体1
1の外壁12の上側には、係止爪25が設けられてお
り、この係止爪25は、係止面25aと、係止面25a
に続く傾斜面25bとを有している。傾斜面25bは、
係止枠50が乗り上げる斜面であり、摺動抵抗が大きく
ならない程度の傾斜角に設定されている。係止面25a
は、係止枠50が外れないように、外壁12に対して垂
直面となっている。係止爪25の諸寸法は、係止枠50
に対応する形状寸法に設定されている。
【0048】上述したロックアーム27は、前壁15b
と一体的に面一に形成されている。ロックアーム27
は、その両側に一対のスリット28を有しているため舌
片状をなしており、付け根部29を支点として前後方向
に撓み可能になっている。付け根部29に続く自由端部
30は外壁12に対して平行になっている。なお、ロッ
クアーム27を舌片状に形成する代わりに、付け根部
と、付け根部からL字状または逆L字状に折れ曲がる自
由端部を有するロックアームを挿通孔20の内壁20a
に形成してもよい。
【0049】ロックアーム27の自由端部30の長手方
向の中央部には、係止突起31が設けられている。係止
突起31は、傾斜部31aと、傾斜部31aに繋がり外
壁12に平行に延びる繋ぎ部31bと、繋ぎ部31bに
対し直交する垂直係止部31cとからなっている。垂直
係止部31cは、ブラケット55の進入方向に対して垂
直に形成されている。
【0050】ロックアーム27の周囲は、アーム撓み空
間22を存するように囲い枠18で囲まれている。囲い
枠18は、梁部18aと、梁部18aの両側に位置して
外壁12に繋がる脚部18bとからなっている。囲い枠
18の枠内18cは、ロックアーム27を境にして仕切
られている。
【0051】突堤部57側の一方の空間は、挿通孔20
の内部空間であり、ブラケット55が進入するブラケッ
ト挿通空間23である。梁部18a側の他方の空間は、
ロックアーム27の係止解除方向への撓みを許容するア
ーム撓み空間22である。アーム撓み空間22内におい
て、ロックアーム27が付け根部29を支点として弾性
変形して、ブラケット55からロックアーム27を外す
ことができるようになっている。
【0052】アーム撓み空間22の左右方向(幅方向)
の幅Wは、ロックアーム27の撓み動作が引っかかりな
く行うことができる程度の寸法に設定されている。前後
方向の長さLは、ロックアーム27の弾性変形を許容で
きる長さに設定されている。
【0053】ロックアーム27の先端部30aは、枠内
18cから上方に突出しているが、このように突出させ
たのは、先端部30aを指で押してロックアーム27を
係止解除方向に弾性変形させて、ブラケット55とロッ
クアーム27の係止を解除するためである。突堤部57
とロックアーム27との間には間隙58が形成されてい
るため、指を掛けるためのクリアランスが確保され、係
止解除操作を容易に行うことができるようになってい
る。先端部30aの突出代は、突堤部57より低くなっ
ているものの、係止を解除する上で何ら支障はない。
【0054】再び図1等に示すように、蓋体40は、電
気接続箱本体11と同様に合成樹脂材料で成形されてお
り、外壁41と、外壁41の下側に位置する合口部44
とを備えている。本実施形態の蓋体40は、電気接続箱
本体11とは別体に形成されているが、ヒンジ部等によ
り一体的に形成されたものであってもよい。
【0055】蓋体40の合口部44は、電気接続箱本体
11の開口部13に合った寸法に形成されている。すな
わち、電気接続箱本体11と蓋体40とは、開口部13
の端面13bと合口部44の端面44aとを密着させた
状態で装着される。なお、後述する第二の実施形態のよ
うに、電気接続箱本体11の上部をいわゆる雄型とし、
蓋体40の合口部44を雌型として、嵌合するようにし
てもよい。このようにすれば、電気接続箱本体11に対
する蓋体40の位置決めが正確に行われ、蓋体の装着作
業性がより一層向上する。
【0056】蓋体40の側壁43の下部には、電気接続
箱本体11の係止爪25に対応する係止枠50が形成さ
れている。係止枠50は、上下方向に延びる一対の腕部
50bと、一対の腕部50bに跨り前後方向に延びる掛
部50cとからなっている。一対の腕部50bの基部5
0aは、側壁43に繋がっている。係止枠50は、基部
50aを支点として撓み可能に形成されているため、係
止爪25の傾斜面25bを滑りながら、ワンタッチで係
止枠50が係止爪25に係合するようになっている。
【0057】腕部50bの内側と、掛部50cの内側と
が形成する枠内に係止爪25が係合して、係止爪25の
係止面25aが掛部50cの内側に当接することで、係
止が外れないようになっている。
【0058】係止枠50と係止爪25との係止を解除し
て、蓋体40を電気接続箱本体11から離脱させる場合
には、係止枠50の掛部50cに指を掛けて、両側の係
止枠50を外方に開くように撓ませればよい。
【0059】以下に、上記構成の電気接続箱10の取付
方法および組立方法について詳細に説明する。図3
(a)に示すように、先ず、ブラケット55は、電気接
続箱本体11の挿通孔20(ブラケット挿通空間23)
に案内されつつ進入する。挿通孔20の奥壁24の手前
側までスライドしながら進入すると、ブラケット55の
先端部55cがロックアーム27の係止突起31の傾斜
部31aに当接し、ロックアーム27を撓ませる。ブラ
ケット55の孔部55aがロックアーム27の係止突起
31の位置まで進入すると、ロックアーム27が自己復
元力で弾性復帰して孔部55aと係止突起31とが係合
し、係止が行われる。
【0060】そして、孔部55aの内側が係止突起31
の垂直係止部31cに当接することで、係止の外れるこ
とが阻止されて、電気接続箱本体11がブラケット55
に固定される。ロックアーム27を係止解除方向へ撓ま
せない限り、電気接続箱本体11がブラケット55から
外れることはない。なお、挿通孔20には奥壁24が形
成されているゆえ、ブラケット55が奥壁24に突き当
たることで、ブラケット55が挿通孔20を突き抜ける
ことが防止されている。
【0061】次に、蓋体40は、電気接続箱本体11の
上方から被せられ、側壁43に備わる係止枠50が電気
接続箱本体11の係止爪25に係合して装着される。こ
の際、係止枠50は係止爪25の傾斜面25bに乗り上
げ、基部50aを支点として外方に開きながら下方に進
み、傾斜面25bを乗り越えることで係止枠50が自己
復元力で弾性復帰して、係止爪25が係止枠50に係合
する。係止爪25の係止面25aは、係止枠50の内側
に当接することにより、蓋体40が電気接続箱本体11
から離脱することが防止される。
【0062】他方、図3(b)に示すように、電気接続
箱10の内部に収容されるヒューズ35のメンテナンス
等を行うため、電気接続箱10をブラケット55から取
り外す場合には、ロックアーム27の先端部30aを指
で係止解除方向へ撓ませることで、係止が解除され、そ
して、電気接続箱本体11を上方に持ち上げることで、
ブラケット55から電気接続箱10を離脱させることが
できる。
【0063】次に、図4に示すように、本発明に係るケ
ース取付構造の第二の実施形態について説明する。第一
の実施形態と共通する構成部分については同一符号を付
して説明を省略する。第一の実施形態と相違する点は、
蓋体40の外壁41に差込片52を有する鍔部45を設
けた点である。
【0064】図4に示すように、鍔部45は、外壁41
に対してほぼ垂直に突出形成され、鍔部45の中央部に
は、電気接続箱本体11の囲い枠18のアーム撓み空間
22に進入可能な差込片52が垂設されている。差込片
52は、鍔部45の前縁部47に沿って設けられてい
る。また、差込片52は薄肉板状に形成されていて、そ
のコーナ部52aは弧状に形成されている。コーナ部5
2aを弧状に形成することで、差込片52が引っかかり
なく、囲い枠18の枠内18cに進入する。差込片52
は、囲い枠18の枠壁およびロックアーム27の背部に
スライド自在に摺接する。
【0065】差込片52の進入を許容する囲い枠18の
枠内18cのアーム撓み空間22は、蓋体40の差込片
52の進入を許容する差込空間22でもある。差込空間
22は、上下に貫通しており、上側開口から差込片52
が進入し、下側開口からは、差込片52の先端部を覗か
せる。
【0066】差込片52は、ブラケット55に対するロ
ックアーム27の係止解除方向への撓みを規制するもの
であるゆえ、差込空間22に挿入可能な寸法であればよ
いが、囲い枠18の枠壁およびロックアーム27の背部
に摺動可能な板厚に形成することで、ロックアーム27
のガタ付きひいてはブラケット55のガタ付きが防止さ
れ、車体の振動に起因する異音を防止することができる
利益がある。
【0067】差込片52の上下方向に垂下する長さは任
意であるが、差込片52の先端部がロックアーム27の
係止突起31の裏側に達する長さを目安とする。差込片
52が長すぎると、差込片52が外部との干渉によって
変形したり、折れ曲がることがあるためである。
【0068】差込片52の差込空間22への進入は、電
気接続箱本体11に対する蓋体40の装着動作に連動し
て行われる。差込空間22は、ロックアーム27の撓み
可能なアーム撓み空間22でもあるゆえ、差込空間22
に差込片52を進入させることで、ロックアーム27の
撓みが規制され、そして、ロックアーム27の撓みが規
制されることで、ブラケット55がロックアーム27か
ら外れることが防止されて、車体のブラケット55に対
する電気接続箱10のロックの信頼性が向上する。
【0069】次に、図5に示すように、本発明に係るケ
ース取付構造の第三の実施形態について説明する。第一
の実施形態および第二の実施形態と共通する構成部分に
ついては同一符号を付し、必要に応じて詳細な説明を省
略する。本実施形態のコネクタケース(ケース)65
は、コネクタボックスその他の電気接続箱(図示せず)
のブラケット(図示せず)に取り付けられる点で、車体
のブラケット55に直接取り付けられる第一の実施形態
および第二の実施形態の電気接続箱10とは相違してい
る。また、コネクタケース65には、ロックアーム27
の先端部30aの撓み反対方向に位置する突堤部57が
設けられていない点でも、第一の実施形態および第二の
実施形態と相違する。
【0070】コネクタケース65が取り付けられるブラ
ケットは、板状をなし、電気接続箱の内壁に形成される
点を除いて、第一の実施形態および第二の実施形態とほ
ぼ同様の構成であり、内壁に繋がる固定部と、固定部に
連続する板状の取付部とを備え、取付部にはロックアー
ム27の係止突起31と係合する孔部が形成されてい
る。
【0071】ブラケットに対するコネクタケース65の
取付方法も、第一の実施形態および第二の実施形態とほ
ぼ同様であり、挿通孔20(ブラケット挿通空間79)
に進入するブラケットが、ロックアーム27を撓ませな
がら奥へ進入し、ロックアーム27の自己復元力を利用
して、係止突起31が孔部に係合し、コネクタケース6
5がブラケットに取り付くようになっている。
【0072】図5に示すように、コネクタケース65に
ついて詳細に説明する。コネクタケース65は、矩形状
の周壁(壁部)66と、周壁66の内側に形成された格
子状の仕切壁67とからなっており、上部68および下
部69は開口形成されている。仕切壁67で区画形成さ
れた空きスペース70には、コネクタ収容室71が形成
されている。コネクタ収容室71には、電線付き端子を
有する図示しないコネクタがロック手段を利用して取り
付けられるようになっている。ロック手段の一例として
は、内壁71aまたはコネクタのどちらか一方に係止爪
を設け、他方に係止孔を設け、係止爪と係止孔とを係合
させることにより、ロックが行われるようにすることが
できる。図示するコネクタケース65には、8個のコネ
クタ収容室71が形成されているが、コネクタ収容室7
1の数は、設計仕様に応じて変更可能である。
【0073】コネクタケース65の周壁66には、コネ
クタから導出された電線を抱持する電線保持部72と、
電気接続箱等に取り付けるための複数の係止部73と、
ロックアーム27を有するブラケット取付部75と、ロ
ックアーム27を保護する防護壁62とが形成されてい
る。
【0074】電線保持部72は、コネクタの端部から導
出される複数の電線が、絡まったりしないように、1本
に束ねるためのものであり、縮径可能な円筒状を成して
いる。束ねられた電線は、コネクタケース65の外側に
引き出され、各種電気部品(図示せず)に接続されるよ
うになっている。
【0075】係止部73は、コネクタケース65を電気
接続箱や他のコネクタケース(図示せず)に固定するた
めに設けられたものであり、係止面74aを有する爪部
74と、爪部74の両側に形成されたガイド部74bと
からなっている。図面上、この係止部73は、電線保持
部72が形成された壁面66bと、この壁面66bに直
角に交差する他の壁面66cに形成されているが、残り
の壁面66dにもこの係止部73を形成してもよい。
【0076】ブラケット取付部75は、周壁66の一壁
面に形成されるものであればよく、本実施形態では電線
保持部72の形成された壁面66bに直交する壁面66
aに形成されている。ブラケット取付部75は、壁面6
6aの外側に出っ張り、内側に挿通孔20を有する囲い
壁(囲い部)76と、挿通孔20の内側に位置するロッ
クアーム27と、挿通孔20に進入するブラケットの先
端部を弾性的に押し返す可撓アーム60とから構成され
ている。
【0077】囲い壁76は、ロックアーム27の周囲を
囲むように形成されており、壁面66aの外側に膨出し
ている。ロックアーム27は、壁面66aの2箇所に形
成されているゆえ、囲い壁76も壁面66aの両側の2
箇所に形成されている。囲い壁76の内側に形成された
挿通孔20は、上下に貫通している。
【0078】ロックアーム27は、挿通孔20の内壁2
0aに舌片状に形成され、壁面66aと平行に上下方向
に延在している。ロックアーム27は、囲い壁76の枠
内75cを仕切るような格好で配置されている。すなわ
ち、ロックアーム27は、枠内75cに浮いた状態で支
持されている。ロックアーム27により仕切られた一方
の空間は、ブラケットが進入するブラケット挿通空間7
9であり、壁面66a側の他方の空間は、係止解除方向
のアーム撓み空間78である。ブラケット挿通空間79
とアーム撓み空間78の位置関係は、第一の実施形態お
よび第二の実施形態とは逆になっている。
【0079】このようなロックアーム27は、第一の実
施形態および第二の実施形態とほぼ同じ構成であるため
必要に応じて詳細な説明を省略するが、ブラケットが進
入する挿通孔20の入口側内壁20aに繋がる付け根部
29と、付け根部29に続き挿通孔20の出口側に位置
する自由端部30と、付け根部29と自由端部30との
間に位置する係止突起31とからなっている。そして、
ロックアーム27の自由端部30は、囲い壁76の上面
77より外側に突出しており、係止解除操作を容易に行
うことができるようになっている。また、自由端部30
は、付け根部29を支点として撓み可能になっているか
ら、自由端部30を指で押すことによりロックアーム2
7が撓み、係止突起31がブラケットの孔部からワンタ
ッチで外れるようになっている。
【0080】可撓アーム60は、ブラケット挿通空間7
9に臨むコネクタケース65の周壁(壁部)66に形成
されている。すなわち、可撓アーム60は、ブラケット
の進入を許容する挿通孔20の進入方向奥側の縁部20
bに、内壁20aに対しては略垂直に張り出すようにし
て、囲い壁76の上面77に一対のスリット61を形成
することにより舌片状に形成されている。可撓アーム6
0は挿通孔20の出口側を塞ぐように張り出しており、
その張り出し長さは、ロックアーム27の係止解除操作
の妨げにならない程度の張り出し長さに設定されてい
る。
【0081】可撓アーム60の構成について説明する
と、可撓アーム60は、基端部60aと、基端部60a
に続き下方に傾斜する傾斜部60bと、傾斜部60bに
続きブラケットの先端部に当接する当接部60cとから
なっている。従って、可撓アーム60を、詳細にみれ
ば、囲い壁76の上面77とは面一ではなく、やや下方
に向かって傾斜している。そして、この可撓アーム60
は、薄肉に形成されているから、基端部60aを支点と
して上下方向に撓み可能になっている。
【0082】可撓アーム60を舌片状に、やや下向きに
傾斜させて形成することにより、ブラケットの先端部に
押された際の可撓アーム60の自己復元力が向上して、
ブラケットを進入反対方向に押し返すことができるよう
になり、ロックアーム27の係止突起31とブラケット
の孔部とが遊びなく係合して、係止が確実に行われるよ
うになる。なお、ブラケットの先端部は、挿通孔20の
奥壁に突き当たるようになっており、可撓アーム60が
変形や破損等することなく、ブラケットの突き抜けが防
止されている。
【0083】本実施の形態では、可撓アーム60は一方
向からのみ張り出しているが、両方向から対向するよう
に張り出すように形成してもよく、こうすれば、ブラケ
ットの先端部の両側が一対の可撓アーム60によりバラ
ンスよく押し返されて、ロックアーム27とブラケット
の係止の確実性がより一層向上する。
【0084】防護壁62は、ロックアーム27の先端部
30aの内側に位置する周壁66に設けられている。す
なわち、防護壁62は、囲い壁76の上面77より外側
に突出するロックアーム27の先端部30aを囲む様に
して、周壁66の縁部稜線に沿って立設されている。こ
のようにすれば、コネクタ収容室71にコネクタを入れ
る際に、誤ってコネクタがロックアーム27の先端部3
0aに干渉して、ロックアーム27が曲がったり破損し
たりすることが防止される。
【0085】また、防護壁62には、ロックアーム27
の撓み方向に対向して位置する壁の一部に切欠部63が
形成されている。この切欠部63は、ロックアーム27
の幅と同等の幅に、防護壁62の高さと略等しい寸法に
切欠形成されている。これにより、ロックアーム27の
先端部30aを指で撮んで撓ませる際の操作が妨げられ
ることなく、ロックアーム27の操作性が維持される。
【0086】次に、図6に示すように、本発明に係るケ
ース取付構造の第四の実施形態について説明する。前述
した第一の実施形態〜第三の実施形態と共通する構成部
分については同一符号を付して説明を省略する。ケース
本体11に、ブラケット55に係合するロックアーム2
7と、ロックアーム27の先端部30aに対向する突堤
部57が備わっている点で、第一の実施形態および第二
の実施形態と一致し、ブラケット55が進入する挿通孔
20(図2)の奥側の縁部20bに可撓アーム60が備
わっている点で第三の実施形態と一致する。相違する点
は、第一の実施形態の電気接続箱10に、第三の実施形
態の可撓アーム60を一対備えた点である。
【0087】第三の実施形態と重複する構成部分につい
ては、必要に応じて詳細な説明を省略するが、可撓アー
ム60は、ブラケット55の進入を許容する挿通孔20
の進入方向奥側の縁部20bに、内壁20a(図2)に
対しては略垂直に張り出して形成されている。すなわ
ち、可撓アーム60は、ロックアーム27の先端寄り
で、ロックアーム27と突堤部57との間に位置し、囲
い枠18の上面19に一対のスリット61を入れること
により舌片状に形成されている。
【0088】一対の可撓アーム60は、ロックアーム2
7の係止操作・係止解除操作の妨げにならない程度のス
ペースを残して相互に対向しており、挿通孔20に進入
するブラケット55の先端部55cの両側に当接するよ
うになっている。ブラケット55の先端部55cが、可
撓アーム60に当接することにより、ブラケット55の
進入方向の位置決めが行われるとともに、ブラケット5
5が進入反対方向に弾性的に押し返されて、ブラケット
55にロックアーム27ががた付きなく係合するように
なっている。
【0089】なお、可撓アーム60は、一対でなくても
よい。第三の実施形態で示したように、何れか片方に可
撓アーム60を形成することにより、上述した効果と略
同様の効果が得られ、ブラケット55に電気接続箱10
を容易かつ確実に固定することができる。
【0090】
【発明の効果】以上の如く、請求項1記載の発明によれ
ば、ロックアームの先端部に対向する立壁部がケース本
体の壁部に設けられているから、立壁部がロックアーム
を防護して、ロックアームの先端部に不用意な外力が作
用することを回避できる。従って、ロックアームの変形
や破損を防止でき、ロックの信頼性が向上する。
【0091】また、請求項2記載の発明によれば、立壁
部がロックアームの先端部より突出しているから、ロッ
クアームの先端部が立壁部により保護されて、外部との
干渉によるロックアームの変形が防止される。従って、
ロックアームの変形や破損を有効に防止でき、ロックの
信頼性が向上する。
【0092】また、請求項3記載の発明によれば、立壁
部とロックアームとの間に間隙が存しているから、ロッ
クアームの先端部に指を掛けるクリアランスが確保さ
れ、ロックアームの操作性が向上する。従って、請求項
1記載の効果に加えて、ブラケットに対するケースの取
外し操作性が向上する。
【0093】また、請求項4記載の発明によれば、挿通
部の縁部に可撓アームが設けられているから、挿通部に
進入するブラケットの先端部が可撓アームに当接して、
ブラケットの進入方向の位置決めが行われ、また、ブラ
ケットが可撓アームに弾性的に押し返されることによ
り、ロックアームの係止部とブラケットの被係止部とが
遊びなく係合し、ケースがブラケットにがた付きなく固
定される。従って、請求項1記載の効果の他に、ロック
の確実性が向上する。
【0094】また、請求項5記載の発明によれば、ケー
ス本体の壁部に可撓アームを設けられているから、ケー
ス本体に進入するブラケットの先端部が可撓アームに当
接し、ブラケットの進入方向の位置決めが行われ、ま
た、可撓アームにブラケットが進入反対方向に弾性的に
押し返されるから、ロックアームの係止部とブラケット
の被係止部とが遊びなく係合する。従って、ケースがブ
ラケットにがた付きなく固定され、ロックの確実性が向
上する。
【0095】また、請求項6記載の発明によれば、壁部
にロックアームの先端部を防護する防護壁が設けられて
いるから、防護壁が不用意な外部との干渉からロックア
ームを防護し、ロックアームの撓み方向に対向して位置
する防護壁の一部に切欠部が形成されているから、ロッ
クアームの先端部に指を掛けてロックアームを難なく撓
ませることができる。従って、ロックの操作性を低下さ
せることなく、ロックの信頼性を向上させることができ
る。
【0096】また、請求項7記載の発明によれば、可撓
アームが一対設けられているから、ブラケットの先端部
の両側が一対の可撓アームに当接し、ブラケットの進入
方向の位置決めが正確に行われるとともに、ロックアー
ムの係止部とブラケットの被係止部とが遊びなく緊密に
係合する。従って、ロックの確実性が格段に向上する。
【0097】また、請求項8記載の発明によれば、ロッ
クアームの周りに囲い部が設けられているから、ロック
アームが撓んだ際に囲い部に当接することで、弾性限度
を越えるロックアームの変形が防止される。従って、ロ
ックアームが外部との干渉から有効に保護されて、ロッ
クの信頼性を維持することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係るケース取付構造の第一の実施形態
を示す分解斜視図である。
【図2】図1に示すケース取付構造の要部を示す断面相
当図である。
【図3】同じくケース取付構造の作用説明図であり、
(a)は係止状態の断面相当図、(b)は係止解除状態
の断面相当図である。
【図4】本発明に係るケース取付構造の第二の実施形態
を示す分解斜視図である。
【図5】本発明に係るケース取付構造の第三の実施形態
を示す斜視図である。
【図6】本発明に係るケース取付構造の第四の実施形態
を示す分解斜視図である。
【図7】従来のケース取付構造を示す分解斜視図であ
る。
【符号の説明】
10 電気接続箱(ケース) 11 電気接続箱本体(ケース本体) 12,41 外壁(壁部) 18 囲い枠(囲い部) 18c,75c 枠内 20 挿通孔 20b 縁部 22,78 アーム撓み空間(差込空間) 23,79 ブラケット挿通空間 25 係止爪 27 ロックアーム 30a 先端部 31 係止突起(係止部) 40 蓋体 44 合口部 45 鍔部 52 差込片 55 ブラケット 55a 孔部(被係止部) 57 突堤部(立壁部) 58 間隙 60 可撓アーム 61 スリット 62 防護壁 63 切欠部 65 コネクタケース(ケース) 66 周壁(壁部) 75 ブラケット取付部 76 囲い壁(囲い部)
フロントページの続き (72)発明者 長峰 智之 静岡県裾野市御宿1500 矢崎部品株式会社 内 Fターム(参考) 4E360 BA08 BC04 EA03 EC05 EC12 EC16 ED03 ED12 ED23 ED27 ED28 GA04 GA07 GA08 GA12 GA22 GA29 GB91 5G361 AA06 AB12 AC02 AC04 AE01

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ケース本体に形成されたロックアームの
    係止部が、相手側のブラケットの被係止部に係合し、該
    ロックアームの先端部が該ケース本体の外側に突出した
    ケース取付構造において、 前記ロックアームの先端部に対向し、該先端部の内側に
    位置する立壁部が、前記ケース本体の壁部に設けられた
    ことを特徴とするケース取付構造。
  2. 【請求項2】 前記立壁部は、前記ロックアームの先端
    部より突出していることを特徴とする請求項1記載のケ
    ース取付構造。
  3. 【請求項3】 前記立壁部と前記ロックアームとの間に
    は、間隙が形成されたことを特徴とする請求項1または
    請求項2記載のケース取付構造。
  4. 【請求項4】 前記ケース本体に前記ブラケットの進入
    を許容する挿通部が設けられ、該挿通部の縁部に、該ブ
    ラケットを進入反対方向に弾性的に押し返す可撓アーム
    が設けられたことを特徴とする請求項1〜請求項3の何
    れか1項に記載のケース取付構造。
  5. 【請求項5】 ケースに形成されたロックアームの係止
    部を、相手側のブラケットの被係止部に係合させ、該ケ
    ースを該ブラケットに取り付けるケース取付構造におい
    て、 前記ブラケットの進入空間に臨んで前記ケースの壁部
    に、該ブラケットを進入反対方向に弾性的に押し返す可
    撓アームが設けられたことを特徴とするケース取付構
    造。
  6. 【請求項6】 前記ケースの外側に前記ロックアームの
    先端部が突出し、該先端部の内側に位置して該先端部を
    防護する防護壁が前記壁部に設けられ、該ロックアーム
    の撓み方向に対向して位置する該防護壁の一部に切欠部
    が形成されたことを特徴とする請求項5記載のケース取
    付構造。
  7. 【請求項7】 前記可撓アームが一対設けられ、該可撓
    アームが前記ブラケットの先端部の両側に当接すること
    を特徴とする請求項4〜請求項6のいずれか1項に記載
    のケース取付構造。
  8. 【請求項8】 前記ケース本体又は前記ケースの壁部に
    は、前記ロックアームを囲む囲い部が設けられ、該囲い
    部と該ロックアームとの間にはアーム撓み空間又はブラ
    ケット挿通空間が形成されたことを特徴とする請求項
    1、2、4、5、6、7の何れか1項に記載のケース取
    付構造。
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